以下、照明情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における照明情報処理システム1のブロック図である。
照明情報処理システム1は、照明情報処理装置10と、1または2以上の端末装置20と、1または2以上の照明装置30とを備えている。ここでは、一例として2以上の端末装置20を備えている場合について説明する。各端末装置20は、例えば、同様の構成を有しているものとする。また、ここでは、一例として2以上の照明装置30を備えている場合について説明する。各照明装置30は、例えば、同様の構成を有しているものとする。
照明情報処理装置10は、受信部101、格納部102、蓄積部103、照明属性格納部104、見守り連絡先格納部105、診断連絡先格納部106、料金連絡先格納部107、処理部108、報奨処理部109、報奨格納部110、および出力部111を備えている。
端末装置20は、端末受信部201および端末送信部202を備えている。
照明装置30は、発光部301、照明取得部302、および照明送信部303を備えている。
照明情報処理装置10は、例えば、サーバ装置である。ただし、照明情報処理装置10は、サーバ装置に限定されるものではない。照明情報処理装置10は、例えば、コンピュータ等により実現可能である。
受信部101は、1または2以上の照明装置30の照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置30の稼働情報とを受信する。例えば、受信部101は、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報との1または2以上の組を受信してもよく、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報とを有する1または2以上の情報を受信してもよい。
照明識別子は、照明装置30の識別子である。照明識別子は、例えば、照明装置30のMACアドレスや、IPアドレス等のネットワーク上のアドレス情報や、照明装置30の製造番号等や、照明装置30に割当てられた文字列等のコードや、照明装置30の名前等である。照明識別子は、照明装置30が設置されている設置場所の識別子であっても良い。例えば、照明装置30が設置されている建物や、建物内の部屋等の識別子であってもよい。建物の識別子は、建物の住所や座標等であってもよく、建物名や、建物の所有者や利用者の名前等であっても良い。
稼働情報は、照明装置30の稼働に関する情報である。稼働情報は、例えば、照明装置30の稼働状態を示す情報である。照明装置30の稼働状態を示す情報は、例えば、照明装置30が点灯した(すなわち点灯を開始した)ことを示す情報であっても良く、照明装置30が消灯した(点灯を終了した)ことを示す情報であってもよい。また、照明装置30の稼働状態を示す情報は、例えば、照明装置30が点灯しているか消灯しているかを示す情報であってもよい。また、照明装置30の稼働状態を示す情報は、例えば、照明装置30による照明の明るさを示す情報であっても良い。照明装置30の照明の明るさを示す情報は、照明装置30の調光レベルを示す情報や、発光強度や、明るさの段階や、照度等を示す情報であっても良い。また、照明装置30の稼働状態を示す情報は、照明装置30の単位時間当たりの消費電力や、照明装置30に流れる電流の値等であっても良い。また、照明装置30が複数の光源を有する場合、照明装置30の稼働状態を示す情報は、複数の光源のうちの、発光している数を示す情報や、発光している光源の配置パターン等を示す情報であってもよい。また、照明装置30が発光色を変更可能な発光部を有する場合、稼働情報は、発光色を示す情報であっても良い。
受信部101は、例えば、1または2以上の照明装置30がそれぞれ送信する照明識別子と稼働情報とを、直接または間接的に受信する。例えば、受信部101は、各照明装置30から、他の特定の装置等を介さずに、ネットワーク等を経由して、直接照明識別子と稼働情報とを受信しても良い。この実施の形態においては、受信部101が、1または2以上の端末装置20から照明識別子と稼働情報とを受信する場合について説明する。例えば、受信部101が、1または2以上の端末装置20が1または2以上の照明装置30から受信した照明識別子と稼働情報とを、端末装置20から受信する場合について説明する。
受信部101は、例えば、1また2以上の端末装置20から、それぞれ、端末装置20の端末識別子と、端末装置20が取得した1または2以上の照明装置30の照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報とを受信する。受信部101は、例えば、1または2以上の端末装置20から、端末識別子と、照明識別子と、稼働情報との1または2以上の組を受信する。端末識別子は、端末装置20の識別子である。端末識別子は、例えば、端末装置20に割当てられた数字や記号等により構成されるコードや、端末装置20のネットワーク上のアドレス情報や、端末装置20の製造番号や、端末装置20に対応するメールアドレスや、ユーザアカウントであっても良く、端末装置20が携帯電話である場合、端末装置20の電話番号であっても良い。また、端末識別子は、端末装置20を利用するユーザのユーザ識別子であっても良い。なお、受信部101が、どのようにして、照明識別子と稼働情報とを受信するかは問わない。
受信部101は、照明識別子と稼働情報とに加えて、さらに、稼働情報の取得時を示す取得時情報を受信しても良い。ここでの取得時情報は、稼働情報を取得した時刻であっても良く、稼働情報を取得した日付であっても良く、稼働情報を取得した日時であっても良い。なお、取得時情報を受信する代わりに、受信部101は、照明識別子と、稼働情報とを受信した時点を示す情報を、図示しない時計等から取得しても良く、ここで取得した時点を示す情報を取得時情報と考えるようにしてもよい。
以下、本実施の形態においては、受信部101が、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報と、この稼働情報の取得時を示す取得時情報とを有する1または2以上の組を受信する場合について説明を行なう。なお、以下、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報と、この稼働情報の取得時を示す取得時情報との組を稼働照明情報と呼ぶ。
受信部101は、例えば、1または2以上の端末装置20が送信する照明識別子および稼働情報等を順次受信する。例えば、受信部101は、1または2以上の照明装置30について異なる時刻に取得された稼働情報と、この1または2以上の照明装置の照明識別子との複数の組を受信する。一の照明装置について異なる時刻に取得された稼働情報は、例えば、1の照明装置の稼働状態に変化があった場合に取得された稼働情報である。また、一の照明装置について異なる時刻に取得された稼働情報は、例えば、一の照明について特定の時刻や、一定または不定の時間間隔ごとに取得された稼働情報であってもよい。受信部101は、更に、各稼働情報が取得された時刻を示す取得時情報を、照明識別子と稼働情報とに加えて受信しても良い。例えば、受信部101は、1または2以上の照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置30について異なる時刻に取得された複数の稼働情報と、各稼働情報を取得した時刻を示す複数の取得時情報とを受信しても良い。受信部101は、例えば、照明識別子が同じで、取得時情報が異なる複数の稼働照明情報を受信しても良い。なお、受信部101が、照明識別子および稼働情報等を受信するタイミングやトリガー等は問わない。
受信部101は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。例えば、受信部101は、WiFiやBluetooth(登録商標)等の無線通信により端末装置20から照明稼働情報を受信する。ただし、受信部101は、有線通信により、端末装置20から照明稼働情報を受信してもよい。受信部101は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。なお、かかることは、以下の他の受信部においても同様である。
格納部102には、1または2以上の照明装置についての照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置30の稼働情報とが対応付けて格納される。例えば、格納部102には、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報との1または2以上の組が格納される。例えば、格納部102には、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報とを有する1または2以上の情報が格納される。
格納部102には、照明識別子と稼働情報とに対して、さらに、この稼働情報の取得時を示す取得時情報が対応付けられて格納されてもよい。例えば、格納部102には、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報と、この稼働情報の取得時を示す取得時情報とを有する照明稼働情報が格納されてもよい。本実施の形態においては、格納部102には、受信部101が受信した1または2以上の照明稼働情報が格納される場合を例に挙げて説明する。
なお、受信部101が端末識別子に対応付けられた照明識別子と稼働情報とを受信する場合、格納部102には、照明識別子と、稼働情報と、端末識別子が対応付けられて格納されるようにしても良く、格納しないようにしても良い。
格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、以下の他の格納部においても同様である。
蓄積部103は、受信部101が受信した照明識別子と、この照明識別子がそれぞれ示す照明装置30の稼働情報とを対応付けて、格納部102に蓄積する。蓄積部103は、例えば、受信部101が受信した照明識別子と、稼働情報との1以上の組を、格納部102に蓄積する。蓄積部103は、受信部101が受信した照明識別子と稼働情報とに対して、さらに、受信部101が受信または取得したこの稼働情報の取得時を示す取得時情報を対応付けて蓄積してもよい。なお、受信部101が、取得時情報を受信または取得していない場合、蓄積部103は、受信部101が受信した照明識別子と稼働情報とを格納部102に蓄積する際の蓄積時を示す情報を、取得時情報として図示しない時計等から取得して、照明識別子と稼働情報とに対応付けて蓄積しても良い。本実施の形態においては、蓄積部103が、受信部101が受信した照明識別子と、稼働情報と、取得時情報とを有する1または2以上の照明稼働情報を格納部102に蓄積する場合を例に挙げて説明する。
なお、受信部101が端末識別子に対応付けられた照明識別子と稼働情報とを受信する場合、蓄積部103は、受信部101が受信した照明識別子と、稼働情報と、これらに対応付けられた端末識別子と、を対応付けて格納部102に蓄積するようにしても良く、蓄積しなくても良い。
照明属性格納部104には、1または2以上の照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置30の場所属性情報とが対応付けて格納される。場所属性情報は、照明装置30の設置場所の属性を示す情報である。場所属性情報は、照明装置30の設置場所の所在地や用途や種類等を示す属性の情報であっても良く、照明装置30の設置場所を利用しているユーザの属性を示す情報であっても良い。例えば、場所属性情報が示す属性は、照明装置30が設置されている場所の地域や領域等であっても良い。また、例えば、場所属性情報が示す属性は、照明装置30が設置されている場所を利用する企業の業種や、場所を利用するユーザの職種、場所を利用するユーザの部門等であっても良い。企業の業種は、例えば、製造業、小売業等である。また、ユーザの職種は、営業職、研究職、事務職等である。また、ユーザの部門は、例えば、営業部門、管理部門、人事部門、研究部門等である。ただし、これらの呼び名等は問わない。また、例えば、場所属性情報が示す属性は、照明装置30が設置されている場所を利用するユーザの年齢層や、性別、職種等であっても良い。場所属性情報が示す属性は、照明装置30が設置されている建物の構造の種類(木造、鉄筋コンクリート造等)であってもよく、建物の種類(事務所、工場、店舗等)であってもよく、建物内の照明装置30が設置されている階の階数等であっても良い。また、場所属性情報は、上記の属性の2以上を示す情報を有していても良い。
見守り連絡先格納部105には、1または2以上の照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置を利用するユーザを見守る処理の結果の連絡先の情報とが対応付けて格納される。見守り連絡先格納部105に格納されている照明識別子は、見守り対象となるユーザが利用する照明装置30の照明識別子である。一の連絡先の情報に対応する見守り対象のユーザは、1人であっても良く複数人であっても良い。なお、同じ連絡先の情報と対応付けられている2以上の照明識別子は、見守り対象となる一のユーザが利用する2以上の照明装置30の照明識別子であってもよい。また、一の照明識別子には、複数の連絡先の情報が対応付けられていても良い。ユーザが利用する照明装置30は、例えば、ユーザが居住する家屋や、部屋等に設置されている照明装置である。ここでのユーザは一人であっても良く、複数人であっても良い。見守る処理については、後述する。連絡先は、例えば、連絡先のユーザである。連絡先の情報は、例えば、連絡先のメールアドレスや、ショートメッセージ等のアカウント、電話番号、ファクシミリ番号、住所等である。一の照明識別子に対して複数の連絡先の情報が対応付けられていても良い。ここでは、この連絡先の情報を、見守り連絡先情報と呼ぶ。
診断連絡先格納部106には、1または2以上の照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置の故障を診断する処理の結果の連絡先の情報とが対応付けて格納される。一の照明識別子には、複数の連絡先の情報が対応付けられていても良い。照明装置の故障を診断する処理については、後述する。ここでは、この連絡先の情報を、診断連絡先情報と呼ぶ。この診断連絡先情報は、見守り連絡先情報と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
料金連絡先格納部107には、1または2以上の照明識別子と、各照明識別子が示す照明装置の電気料金の連絡先の情報とが対応付けて格納される。また、一の照明識別子には、複数の連絡先の情報が対応付けられていても良い。ここでは、この連絡先の情報を、料金連絡先情報と呼ぶ。この診断連絡先情報は、見守り連絡先情報と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
処理部108は、格納部102に格納された稼働情報を用いて処理を行なう。例えば、処理部108は、稼働情報を用いた処理として、格納部102に格納された1または2以上の照明装置30の稼働情報について統計処理を行なって統計処理の結果に関する情報を取得する処理を行なう。ここでの統計処理は、例えば、複数の照明識別子に対応付けられた稼働情報を用いて行なわれる統計処理である。例えば、ここでの統計処理は、複数の照明識別子と対応付けられた稼働情報を用いて行なわれる複数の照明装置30の1日の点灯時間の平均値や中間値等の代表値を取得する処理である。例えば、ここでの統計処理は、複数の照明識別子と対応付けられた稼働情報を用いて行なわれる異なる時間帯毎の点灯している照明装置30の数や比率を取得する処理や、異なる時間帯毎の消灯している照明装置30の数や比率を取得する処理であってもよく、最も多くの照明装置30が点灯している時間帯等を取得する処理であっても良い。点灯している照明装置30の数は、例えば、母集団となる照明識別子のうちの、点灯していることを示す稼働情報と対応付けられた照明識別子の数をカウントすれば良く、点灯している照明装置30の比率は、このカウント数を、母数となる照明識別子の数で除算することで取得可能である。また、例えば、点灯していることを示す稼働情報と対応付けられた照明識別子の数を、対応する取得時情報が示す時刻に対応する時間帯(例えば、時刻が含まれる時間帯)毎にカウントすれば、時間帯毎に点灯している照明装置30の数を取得することができる。かかることは、消灯している照明装置数についても同様である。なお、処理部108は、一の時間帯に照明装置30が点灯しているか否かをどのように判断しても良い。
また、ここでの統計処理は、例えば、照明識別子毎に対応付けられた稼働情報を用いて、照明装置30毎に個別に行なわれる統計処理であっても良い。ここでの統計処理は、例えば、稼働情報を用いて、照明装置30毎に、予め決められた期間(例えば一ヶ月)内における、異なる時間帯毎の照明が点灯している回数を示す情報を取得する処理であっても良く、予め決められた期間内における照明装置30毎の1日の点灯時間の平均値等の代表値を取得する処理であっても良い。また、予め決められた期間内における照明装置30毎の、点灯していることが多い(あるいは少ない)時間帯を取得する処理であってもよい。一の照明識別子に対応する点灯している回数や時間の長さは、例えば、一の照明識別子に対応付けられた点灯していることを示す稼働情報の数をカウントすれば良く、一の照明識別子に対応する照明装置30が点灯している時間の長さは、例えば、一の照明識別子に対応付けられた点灯していることを示す稼働情報に対応する取得時情報から取得される点灯している時間(例えば、点灯開始の時刻から消灯の時刻までの時間等)を累積すればよい。
また、ここでの統計処理は、照明識別子と対応付けられた稼働情報の数を、照明識別子毎に集計する処理であっても良い。また、ここでの統計処理は、稼働情報を用いて、現在、点灯している照明装置30の数や比率を取得する処理であっても良い。
なお、期間や時間や時刻に関して統計処理を行なう場合、取得時の時刻の情報と対応付けられた稼働情報を統計処理に用いることが好ましいため、取得時情報と対応付けられた稼働情報が格納部102に格納されるようにすることが好ましい。
また、処理部108は、一の時刻や一の時間内に照明装置30が点灯しているか否かをどのように判断しても良い。例えば、一の時刻の直前の時刻を示す取得時情報と対応付けられた、照明の点灯が開始されたことを示す稼働情報が格納されている場合に、この稼働情報に対応付けられた照明識別子が示す照明装置30が、この一の時間帯内に点灯していると判断するようにしても良い。例えば、一の時間帯内の時刻を示す取得時情報と対応付けられた稼働情報であって、照明の点灯が開始したことを示す稼働情報、または照明が消灯したことを示す稼働情報が、格納部102に格納されている場合、この稼働情報に対応付けられた照明識別子が示す照明装置30が、この一の時間帯内に点灯していると判断するようにしても良い。また、例えば、一の照明識別子と対応付けられた稼働情報であって、一の時間帯内の時刻を示す取得時情報と対応付けられた照明の点灯が開始したことを示す稼働情報、および一の時間帯内の時刻を示す取得時情報と対応付けられた照明が消灯したことを示す稼働情報が、格納部102に格納されていない場合であって、この一の照明識別子と対応付けられたこの一の時間帯よりも前の、この一の時間帯に最も近い時刻を示す取得時情報と対応付けられた稼働情報が、点灯を開始したことを示す稼働情報である場合に、処理部108は、この一の照明識別子が示す照明装置30が、この一の時間帯に点灯していると判断するようにしても良い。また、例えば、一の時間帯内の時刻を示す取得時情報と対応付けられた照明が点灯していることを示す稼働情報であって、一の照明識別子と対応付けられた稼働情報が、格納部102に1または2以上の予め決められた数以上、格納されている場合に、処理部108は、一の時間帯に照明装置30が点灯していると判断しても良い。
なお、上記の統計処理において、点灯している照明装置30が、照明パターンや色が変更可能なものである場合であって、稼働情報が、点灯時の照明パターンや色の情報を有している場合、処理部108は、点灯している照明装置30の数や比率、時間帯等の代わりに、点灯している照明装置30の、照明パターン別の数や比率、時間帯等や、照明の色別の数や比率、時間帯等の、照明の属性別の統計処理を行なうようにしても良い。例えば、処理部108は、複数の照明装置30についての、照明の色毎の点灯時間の平均値を取得しても良い。
なお、処理部108は、稼働情報についての統計処理を、稼働情報に対応する照明装置30の設置場所の属性毎に行なうようにしてもよい。例えば、処理部108は、照明属性格納部104に対応付けて格納される照明識別子と場所属性情報とによって、この稼働情報に対応付けられた照明識別子と対応付けられている場所属性情報が示す設置場所の属性毎に稼働情報についての統計処理を、行なうようにしてもよい。統計処理を設置場所の属性毎に行なう、ということは、例えば、対応する場所属性情報が示す設置場所の属性が同じである(あるいは、設置場所の属性が同じグループに属する)照明識別子と対応付けられた稼働情報毎に、統計処理を行なうことである。例えば、設置場所の属性が、設置されている場所を利用するユーザの部門である場合、処理部108は、場所属性情報が示す設置場所の属性であるユーザの部門毎に、稼働情報についての統計処理を行なってもよい。例えば、処理部108は、対応する場所属性情報が一致する照明識別子に対応付けられた稼働情報毎に統計処理を行なうことで、処理部108は、照明が設置されている場所を利用するユーザの部門や部署毎に統計処理の結果に関する情報を得ることができる。また、場所属性情報が示す設置場所の属性が、設置場所の建物の種類を示す情報である場合、処理部108は、場所属性情報が示す設置場所の属性である建物の種類(例えば、事務所、工場等)毎に、稼働情報についての統計処理を行なうことで、照明が設置されている建物の種類毎に統計処理の結果に関する情報を得ることができる。
例えば、処理部108は、照明属性格納部104に場所属性情報と対応付けて格納されている照明識別子から、同じ場所属性識別子と対応付けられた照明識別子をそれぞれ取得し、同じ場所属性識別子について取得した照明識別子毎に、照明識別子と対応付けられた稼働情報を用いて予め決められた統計処理を行なって統計処理の結果に関する情報を取得する。
なお、処理部108が取得する上記の統計処理の結果に関する情報は、統計処理の結果そのものであっても良く、統計処理の結果に応じて取得される情報であっても良い。統計処理の結果は、例えば、統計処理の結果を示す値である。統計処理の結果に応じて取得される情報は、例えば、1または2以上の統計処理の結果が予め決められたルール等を満たすか否かに応じて取得される情報であっても良く、統計処理の結果を予め決められたルール等に応じて変換した情報であっても良い。予め決められたルール等を満たすか否かに応じて取得される情報は、例えば、予め決められた条件を満たすか否かに応じて取得される情報であっても良い。
ここでの統計処理の結果に応じて取得される情報が、どのような情報であるかは問わない。統計処理の結果に応じて取得される情報は、例えば、「長い」、「短い」、「普通」等の点灯時間の長さを示す文字列や画像等であっても良い。また、処理部108は、統計処理の結果に応じて取得される情報をどのように取得するかは問わない。例えば、処理部108は、統計処理の結果を示す値に対応した2以上の異なる値の範囲と、このそれぞれの値の範囲に対して、予め決められた統計処理の結果に関する情報とを対応付けた情報を図示しない格納部等に予め蓄積しておくようにし、この格納部に格納された情報から、統計処理の結果を示す値が含まれる値の範囲に対応する統計処理の結果に関する情報を処理部108が取得するようにしても良い。
処理部108は、例えば、統計処理結果に関する情報として、経済状況に関する情報を取得してもよい。例えば、処理部108は、予め決められた一以上の照明装置30の1日当たりの点灯時間の平均値を、統計処理を行なって取得し、この平均値が閾値以上である場合に、経済状況が好調であることを示す情報を、経済状況に関する情報として取得してもよい。この場合、閾値未満である場合には、経済状況が好調でないことを示す情報を取得するようにしても良い。例えば、処理部108は、予め決められた地域内の複数の位置に取付けられている複数の照明装置30の1日当たりの点灯時間の平均値を取得し、この平均値が閾値以上である場合に、この地域の経済状況が好調であることを示す情報を取得しても良い。また、処理部108は、予め決められた一の企業が利用する建築物に取付けられている1または二以上の照明装置30の1日当たりの点灯時間の平均値を取得し、この平均値が閾値以上である場合に、この企業の経済状況が好調であることを示す情報を取得しても良い。
なお、処理部108が行なう統計処理は、上記の統計処理に限定されるものではない。また、処理部108が取得する統計処理の結果は、上記の統計処理の結果に限定されるものではない。
処理部108は、見守り連絡先格納部105に格納された照明識別子に対応付けられた稼働情報を用いて、この照明識別子が示す照明装置を利用するユーザを見守る処理を行なってもよい。ユーザを見守る処理とは、例えば、ユーザが正常な状態にあるか否かについて注意を払う処理である。正常な状態とは、例えば、安全な状態や、健康な状態、異常ではない状態である。ユーザを見守る処理は、例えば、ユーザが正常な状態であるか否かを検出する処理である。見守り対象となるユーザは、例えば、高齢者等である。見守り対象となるユーザは、例えば、見守り連絡先格納部105に格納されている1または2以上の照明識別子が示す照明装置30を利用するユーザである。
例えば、処理部108は、見守り連絡先格納部105に格納されている一の見守り連絡先情報と対応付けられた照明識別子について、この照明識別子に対応付けられた稼働情報を用いて、予め決められた時間毎にこの照明識別子が示す照明装置30の稼働の状況に変化が生じたか否かを判断し、変化が生じた場合に、この照明識別子が示す照明装置30を利用するユーザが正常な状態であると判断する。また、一の見守り連絡先情報と対応付けられた照明識別子が示す照明装置30について、稼働の状況に変化が生じていないと判断された時間が、1以上、好ましくは2以上の予め決められた回数以上連続した場合に、この照明装置30を利用するユーザが正常な状態でないと判断しても良い。あるいは、上記の稼働の状況の変化が生じたかを判断する予め決められた時間よりも長い予め決められた時間内に、稼働の状況の変化が生じたか否かを判断し、生じた場合にユーザが正常な状態でないと判断しても良い。処理部108は、例えば、上記の処理を、見守り連絡先格納部105に格納されている1以上の見守り連絡先情報とそれぞれ対応付けられた照明識別子について行なう。
なお、一の見守り連絡先情報に対して複数の照明識別子が対応付けられて見守り連絡先格納部105に格納されている場合、処理部108は、一の見守り連絡先情報に対応付けられた複数の照明識別子のうちの1以上の照明識別子に対応する稼働情報が示す稼働の状況に変化が生じたか否かを判断し、変化が生じている場合に、この複数の照明識別子を利用するユーザが正常な状態にあると判断しても良い。例えば、処理部108は、見守り連絡先格納部105に格納されている同じ見守り連絡先情報と対応付けられた1または2以上の照明識別子毎に、各照明識別子にそれぞれ対応付けられた稼働情報を用いて、予め決められた時間毎に、この1または2以上の照明識別子が示す照明装置30の稼働の状況に変化が生じたか否かを判断し、いずれか1つに変化が生じた場合に、この1または2以上の照明装置30を利用するユーザが正常な状態であると判断する。また、一の見守り連絡先情報と対応付けられた1または2以上の照明装置30について、稼働の状況に変化が生じていないと判断された時間が、1以上、好ましくは2以上の予め決められた回数以上連続した場合に、この1または2以上の照明装置30を利用するユーザが正常な状態でないと判断しても良い。
なお、稼働の状況の変化は、例えば、点灯している状態から、消灯している状態への変化や、その逆の変化である。例えば、処理部108は、点灯したことを示す稼働情報または消灯したことを示す稼働情報がある場合、稼働の状況が変化したと判断してもよい。また、一の時間帯に点灯していることを示す稼働情報と、消灯していることを示す稼働情報の両方がある場合に、稼働の状況が変化したと判断しても良い。
なお、予め決められた時間毎に稼働情報が示す稼働の状況に変化が生じたか否かを判断する処理は、例えば、格納部102に格納されている稼働情報のうちの、予め決められた時間内の時刻を示す取得時情報と対応付けられた稼働情報が示す稼働状況に変化が生じたか否かを判断する処理と考えてよい。かかることは、以下の照明装置30の故障を診断する処理においても同様である。
処理部108は、見守りの処理を、予め決められた時間帯についてのみ行なうようにしてもよく、予め決められた時間帯には行なわないようにしてもよい。例えば、見守りの処理は、深夜の時間帯等を除外した時間帯に行なうようにしても良く、照明装置30を利用する見守りの対象のユーザが通常外出している時間帯を除外するようにしてもよい。ただし、処理部108が見守りの処理を行なう時間帯等は問わない。なお、処理部108が行なう見守りの処理は、上記の処理に限定されるものではない。
処理部108は、格納部102に格納された1または2以上の稼働情報を用いて、各稼働情報に対応付けられた照明識別子が示す照明装置の故障を診断する処理を行なっても良い。故障を診断する処理とは、例えば、照明装置30の点灯が可能であるか否かを診断する処理であってもよく、照明装置30の消灯が可能であるか否かを診断する処理であってもよい。
例えば、処理部108は、1または2以上の照明識別子について、それぞれ、照明識別子と対応付けられた稼働情報であって、照明装置30が点灯したことを示す稼働情報や、点灯していることを示す稼働情報を、受信部101が、現在の時間までの予め決められた期間内に受信しているか否かを判断し、点灯していることを示す稼働情報を受信していない照明識別子が示す照明装置30を故障していると判断し、点灯していることを示す稼働情報を受信している照明識別子が示す照明装置30を故障していないと判断する。なお、この場合、一の照明識別子と対応付けられた照明装置30が点灯していることを示す稼働情報を、現在の時刻までの予め決められた時間内に受信しなかった場合であっても、最後に照明装置30を点灯したことを示す稼働情報を受信した以降、照明装置30が消灯していることを示す稼働情報および消灯したことを示す稼働情報を受信していない場合には、一の照明識別子と対応付けられた照明装置30が故障していないと判断しても良い。この場合の予め決められた期間の長さは問わない。なお、上記で点灯していることを示す稼働情報を受信しているかを判断する代わりに、上述したような稼働の状態が変化していることを示す1または2以上の稼働情報を受信しているか否かを判断し、稼働の状態が変化していることを示す稼働情報を受信しているか否かによって、故障していると診断しても良い。例えば、稼働の状態が変化していることを示す稼働情報を受信していない場合、故障していると判断しても良い。
処理部108は、例えば、診断連絡先格納部106に格納された照明識別子に対応付けられた稼働情報を用いて、この照明識別子が示す照明装置30の故障を診断する処理を行なってもよい。ここでの故障を診断する処理は、例えば、上記と同様の処理である。診断対象となる照明装置30は、例えば、診断連絡先格納部106に格納されている1または2以上の照明識別子が示す照明装置30である。例えば、処理部108は、診断連絡先格納部106に格納されている照明識別子毎に、各照明識別子と対応付けられた稼働情報であって、照明装置30が点灯したことを示す稼働情報や、点灯していることを示す稼働情報を、受信部101が、現在の時間までの予め決められた期間内に受信しているか否かを判断し、点灯していることを示す稼働情報を受信していない照明識別子が示す照明装置30を故障していると判断し、点灯していることを示す稼働情報を受信している照明識別子が示す照明装置30を故障していないと判断しても良い。
なお、処理部108は、故障を診断する処理を、予め決められた時間帯についてのみ行なうようにしてもよく、予め決められた時間帯には行なわないようにしてもよい。ここでの故障を判断する処理は、通常、ユーザが照明を点灯する期間内に行なわれることが好ましい。例えば、一の照明識別子と対応付けられた照明装置30の設置場所が、企業の建物内である場合、この故障を判断する処理は、例えば、企業の勤務時間内であることが好ましいただし、故障を診断する処理を行なう時間帯等は問わない。なお、処理部108が行なう故障を診断する処理は、上記の処理に限定されるものではない。
処理部108は、格納部102に格納された1またや2以上の稼働情報を用いて、各稼働情報に対応付けられた照明識別子が示す照明装置30の電気料金を算出する処理を行なうようにしてもよい。電気料金を算出する処理とは、例えば、照明装置30の点灯時間と、照明装置30の単位時間当たりの消費電力と、単位消費電力当たりの電気料金から、予め決められた期間の電気料金を算出する処理である。単位時間当たりの消費電力は、例えば、照明識別子と対応付けて、予め、図示しない格納部や後述する料金連絡先格納部107等に蓄積しておくようにしてもよく、稼働情報が有しているようにしてもよい。
例えば、処理部108は、格納部102に対応付けて格納されている照明識別子と、稼働情報と、取得時情報とを用いて、1または2以上の照明識別子について、それぞれ、予め決められた期間内の、対応する照明装置30が点灯している時間を取得し、取得した時間に、単位時間当たりの消費電力と、単位消費電力当たりの電気料金とを乗算して、各照明識別子が示す照明装置30について電気料金を取得する。照明装置30が点灯している時間は、例えば、上述した稼働情報についての統計処理と同様の処理を行なうことにより取得可能である。ここでの予め決められた期間は、例えば、予め開始時と終了時とが指定された期間であっても良く、予め決められた時点から、現在までの期間であっても良く、現在までの予め決められた長さの期間であっても良い。なお、照明装置30の明るさ等を変更することによって、照明装置30の消費電力が可変である場合、稼働情報が明るさを示す情報や、消費電力の値を有するようにし、この情報を用いて、処理部108が、一の照明装置30について消費電力毎に点灯時間を取得して、消費電力毎の点灯時間から、予め決められた期間内の消費電力の合計を取得するようにしても良い。なお、上記の照明装置30の単位時間当たりの消費電力と、単位消費電力当たりの電気料金の代わりに、照明装置30の単位時間当たりの電気料金を用いるようにしてもよい。この場合、この電気料金を、照明装置30が点灯している時間に乗算して電気料金を取得すればよい。
電気料金の算出対象となる照明装置30は、例えば、料金連絡先格納部107に格納されている1または2以上の照明識別子が示す照明装置30である。例えば、処理部108は、格納部102に対応付けて格納されている照明識別子と、稼働情報と、取得時情報とを用いて、料金連絡先格納部107に格納された照明識別子毎に、予め決められた期間内の、対応する照明装置30が点灯している時間を取得し、取得した時間に、単位時間当たりの消費電力と、単位消費電力当たりの電気料金とを乗算して電気料金を取得する。
処理部108が電気料金を算出する処理を行なうタイミングやトリガー等は問わない。例えば、端末装置20等から、電気料金を算出する指示であって、算出対象となる照明装置30の照明識別子等を受信した場合に、この照明識別子に対応する照明装置30の電気料金を算出しても良い。なお、この指示は、電気料金を算出する期間を指定する情報を有していても良く、この場合、処理部108は、この指定された期間の電気料金を算出するようにすればよい。また、処理部108は、予め決められた時刻に、予め決められた期間の電気料金を算出する処理をそれぞれ行なうようにしても良い。なお、処理部108が行なう電気料金を算出する処理は、上記の処理に限定されるものではない。
報奨処理部109は、受信部101が、端末装置20の端末識別子と、この端末装置20が取得した照明装置30の照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報とを受信した場合に、受信した端末識別子に対応付けられたユーザに対して、報奨を与える処理を行なう。ここでの端末識別子に対応付けられたユーザは、例えば、端末識別子が示す端末装置20を利用するユーザである。
端末識別子に対応付けられたユーザに対して報奨を与える処理は、例えば、ユーザに与える報奨と、報奨を与える対象となるユーザが利用する端末装置20の端末識別子とを出力する処理である。報奨は、例えば、ポイントやクーポンである。ここでのクーポンは、クーポンと対応付けられたクーポンコード等であっても良い。ポイントは、例えば、点数に応じて特典に交換可能な情報や、金銭の代わりに代金支払いに用いられる情報である。クーポンは、金券や、割引券である。ここでの出力は、例えば、後述する報奨格納部110に対する蓄積や、ポイントやクーポン等の報奨を端末識別子等と対応付けて管理する外部の装置(図示せず)等への送信等である。以下においては、この出力が、報奨格納部110への蓄積である場合を例に挙げて説明する。
なお、端末識別子に対応付けられたユーザに対して報奨を与える処理は、例えば、ユーザに対して報奨を与えることを指示する情報であって、報奨を与える対象となるユーザが利用する端末装置20の端末識別子と対応付けられた情報を、報奨をユーザに与える装置(図示せず)等に対して出力する処理である。この場合の出力は、例えば送信である。この情報は、与える報奨の内容をさらに有する情報(例えば、与えるポイントの値等を有する情報)であっても良い。また、端末識別子に対応付けられたユーザに対して報奨を与える処理は、例えば、端末識別子に対して、ポイントやクーポン等の報奨を与える対象となるユーザが利用する端末装置20の端末識別子と対応付けられた情報を出力する処理であってもよい。この場合の出力は、例えば送信である。なお、上記の送信は、例えば、後述する出力部111を用いて行なうようにしても良い。また、報奨処理部109が、図示しない送信手段等を有していても良い。
報奨処理部109は、例えば、受信部101が、端末識別子と照明識別子と稼働情報とを受信する毎に、この端末識別子と予め決められた報奨とを出力してもよい。また、報奨処理部109は、受信部101が、一の端末識別子と対応付けられた照明識別子と稼働情報とを、2以上の予め決められた数以上受信した時に、この一の端末識別子と予め決められた報奨とを出力してもよい。また、報奨処理部109は、一の端末識別子と対応付けられた照明識別子と稼働情報とを、予め決められた時間以上受信した時に、この一の端末識別子と予め決められた報奨とを出力してもよい。
報奨格納部110には、照明識別子と、報奨とが対応付けて格納される。例えば、報奨格納部110には、照明識別子と、報奨との1または2以上の組が格納される。報奨格納部110に格納される報奨は、例えば、ポイントやクーポンである。報奨格納部110に格納される報奨がポイントである場合であって、報奨処理部109が新たに照明識別子と報奨とを蓄積する時に、この蓄積する照明識別子と一致する照明識別子と対応付けられたポイントが、既に報奨格納部110に格納されている場合、この一致する照明識別子と対応付けられて既に格納されているポイントに、新たに蓄積するポイントを加算するようにしても良い。
なお、報奨格納部110に格納されているポイントや、クーポン等の報奨をどのように利用できるようにするかは問わない。例えば、受信部101等が、端末装置20や他の装置から、端末識別子を有するポイントやクーポン等を読み出す要求を受け付けた場合に、後述する出力部111等が、報奨格納部110から、この要求が有する端末識別子と対応付けられたポイントやクーポン等を読み出して、後述する出力部111等を介して、上記の要求の送信元等に送信するようにしても良い。
なお、報奨処理部109が取得した報奨や、報奨処理部109の指示に応じて取得された報奨がどのように利用されるかは問わない。例えば、ポイントやクーポン等を利用して、商品やサービス購入の決済等を行なう処理や、ポイントを商品や金券等に交換する処理等については、公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
出力部111は、処理部108の処理結果を出力する。出力部111は、例えば、処理部108が取得した統計処理結果に関する情報を出力する。例えば、出力部111は、統計処理結果に関する情報として、統計処理結果を出力しても良く、統計処理結果に応じて処理部108が取得した経済状況に関する情報を出力してもよい。統計処理に関する情報の送信先は問わない。例えば、出力部111は、予め決められた1以上の送信先に送信する。この1以上の送信先の情報は、例えば、格納部102や、図示しない格納部等に予め蓄積しておくようにしてもよい。
また、出力部111は、処理部108が行なう見守る処理の処理結果を、見守る処理に用いた稼働情報に対応する照明識別子に対応付けられて見守り連絡先格納部105に格納された見守り連絡先情報が示す連絡先に出力してもよい。例えば、出力部111は、処理部108が、一の見守り連絡先情報に対応付けて見守り連絡先格納部105に格納されている1または2以上の照明識別子に対応付けられた稼働情報を用いて、この1または2以上の照明識別子がそれぞれ示す照明装置30を利用するユーザが正常な状態であると判断した場合に、この一の見守り連絡先情報が示す連絡先に、正常であることを示す見守る処理の結果を出力する。また、処理部108が、正常な状態でないと判断した場合、この一の見守り連絡先情報が示す連絡先に、正常でないことを示す見守る処理の結果を出力する。正常であることを示す見守る処理の結果は、例えば、ユーザが正常であることを示すテキスト情報や画像である。また、正常でないことを示す見守る処理の結果は、例えば、ユーザが正常でないことを示すテキスト情報や画像である。また、処理の結果を示す情報は、処理を行なった時刻等を有する情報であっても良い。ただし、処理の結果を示す情報は、処理の結果を示すことが可能な情報であれば、どのような情報であるかは問わない。
また、出力部111は、処理部108が行なう故障を診断する処理の処理結果を出力する。例えば、出力部111は、処理部108が行なう故障を診断する処理の処理結果を、故障を診断した照明装置30の照明識別子に対応付けられて診断連絡先格納部106に格納された連絡先の情報が示す連絡先に出力してもよい。例えば、出力部111は、処理部108が、一の照明識別子が示す照明装置30を故障していると判断した場合、この照明識別子と対応付けられて診断連絡先格納部106に格納されている診断連絡先情報を取得し、取得した診断連絡先情報が示す連絡先に、上記の一の照明識別子が示す照明装置30が故障していることを示す診断結果を出力する。この診断結果は、上記の一の照明識別子を有するものであることが好ましい。なお、出力部111は、故障を診断する処理の処理結果を、予め指定された出力先に出力しても良い。
また、出力部111は、処理部108が行なう電気料金を算出する処理の処理結果を出力する。例えば、出力部111は、処理部108が行なう電気料金を算出する処理の処理結果を、電気料金を算出した照明装置30の照明識別子に対応付けられて料金連絡先格納部107に格納された連絡先の情報が示す連絡先に出力してもよい。電気料金を算出する処理の処理結果は、例えば、算出された電気料金である。例えば、出力部111は、処理部108が、一の照明識別子が示す照明装置30の電気料金を算出した場合、この照明識別子と対応付けられて料金連絡先格納部107に格納されている料金連絡先情報を取得し、取得した料金連絡先情報が示す連絡先に、上記の一の照明識別子が示す照明装置30の電気料金を出力する。この処理結果は、電気料金が算出された期間を示す情報をさらに有していても良い。また、電気料金は、上記の一の照明識別子を有するものであることが好ましい。なお、出力部111は、電気料金を算出する処理の処理結果を、予め指定された出力先に出力しても良い。
なお、出力部111は、報奨処理部109が取得した報奨と端末識別子とを他の装置(図示せず)等に送信してもよい。また、出力部111は、報奨処理部109が取得した報奨を与える指示と端末識別子とを他の装置(図示せず)等に送信しても良い。なお、出力部111が出力する情報は、ここで説明した情報に限定されるものではない。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部111は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。例えば、出力部111は、通信手段等を有していても良い。出力部111は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
端末装置20は、例えば、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話、タブレット端末等の情報処理端末である。例えば、端末装置20は、1以上の照明装置30が照明する領域に位置するユーザが利用する端末装置20である。ただし、端末装置20は、これらに限定されるものではない。
端末受信部201は、1または2以上の照明装置30からそれぞれ送信される照明識別子と、発光部301の稼働に関する情報とを受信する。端末受信部201は、例えば、1または2以上の照明装置30からそれぞれ送信される照明識別子と、発光部301の稼働に関する情報と、照明装置30が稼働情報を取得した取得時情報を受信してもよい。また、端末受信部201が取得時情報を受信しない場合、端末受信部201は、照明識別子と、稼働情報とを受信した日時を示す取得時情報を、図示しない時計等から取得しても良い。端末受信部201が受信した情報は、図示しない格納部等に蓄積されるようにしても良い。この蓄積は一時記憶であっても良い。
端末受信部201は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現してもよい。例えば、受信部101は、WiFiやBluetooth(登録商標)等の無線通信により端末装置20から照明稼働情報を受信する。ただし、受信部101は、有線通信により、端末装置20から照明稼働情報を受信してもよい。なお、無線通信により照明装置30から情報を受信する場合、近距離無線通信を用いることが、電力消費量を抑えることができる等の面で好ましい。受信部101は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。なお、かかることは、以下の他の受信部においても同様である。
端末送信部202は、端末受信部201が受信した照明識別子と稼働情報とを、照明情報処理装置10に送信する。端末送信部202は、例えば、端末受信部201が各照明装置30から受信した照明識別子と、稼働情報と、取得時情報との組を、照明情報処理装置10に送信する。なお、端末受信部201が、取得時情報を取得する場合、端末送信部202は、例えば、端末受信部201が受信した照明識別子および稼働情報を、この照明識別子および稼働情報について取得した取得時情報と対応付けて照明情報処理装置10に送信してもよい。また、端末受信部201が、取得時情報を受信せず、取得時情報の取得も行なわない場合、端末送信部202は、照明識別子と稼働情報とを送信する際の日時を示す情報を、図示しない時計等から取得し、取得した日時を示す情報を取得時情報として、照明識別子と稼働情報とに対応付けて照明情報処理装置10に送信しても良い。なお、端末送信部202は、自装置の端末識別子を、上記の情報と対応付けて照明情報処理装置10に送信しても良い。
端末送信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。端末送信部202は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
照明装置30は、光を発する装置である。ここでの照明装置30は、例えば、建物に取付けられるものである。ただし、建物以外のものに取付けられていてもよい。照明装置30は、例えば、屋内に取付けられるものであっても良く、屋外に取付けられるものであっても良い。
発光部301は、光を発するものである。発光部301は、例えば、1または2以上の光源(図示せず)を有している。光源は、例えば、ランプである。発光部301が有する光源は、どのような光源であっても良い。光源は、例えば、LEDランプであってもよく、白熱灯であっても良く、蛍光灯であっても良い。ただし、発光部301が有する光源は、これらに限定されるものではない。発光部301は、電源供給のオン、オフによって、点灯および消灯を制御可能なものである。発光部301は、発光部301が有する複数の光源の一部の点灯および消灯を制御して、発光パターンを変更可能なものであっても良い。また、発光部301は、発光色を変更可能なものであっても良い。発光部301は、1以上の光源への電源供給を制御して、発光部301の点灯および消灯を制御したり、発光部301の発光パターンや、発光色等を変更するための制御回路等の制御手段(図示せず)等を有していてもよい。この制御手段は、例えば、図示しない受付部等がユーザから受け付ける操作等に応じて、光源等を制御する。発光部301の構成については、通常の照明装置の発光部と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、発光部301を操作するための操作を受け付けるための手段等については、ここでは説明を省略する。
なお、発光部301が複数の光源を有している場合、複数の光源は、異なる場所に設置されていても良い。例えば、複数の光源は、一の部屋の天井の異なる位置に取付けられていてもよい。
照明取得部302は、発光部301の稼働に関する情報を取得する。発光部301の稼働に関する情報は、上述した稼働情報と同様の情報である。照明取得部302がどのように発光部301の稼働に関する情報を取得しても良い。例えば、照明取得部302は、発光部301や発光部301に含まれる1以上の光源に流れる電流等を検出することで、発光部301が点灯しているか否かを示す稼働に関する情報を取得する。また、照明取得部302は、発光部301が有する制御手段から、発光部301の稼働に関する情報を取得しても良い。また、例えば、照明取得部302は、上述したような光源を制御する制御手段から現在の1以上の光源の制御状態(例えば、点灯状態や、発光色等の状態)を示す情報を、稼働に関する情報として取得しても良い。なお、照明取得部302が、発光部301の稼働に関する情報を取得する処理は、上記の説明に限定されるものではない。
発光部301が個別に発光を制御可能な複数の光源や複数の光源群を有している場合、照明取得部302は、光源や光源群毎に稼働に関する情報を取得しても良い。
照明取得部302が、稼働に関する情報を取得するタイミングやトリガー等は問わない。例えば、照明取得部302は、一定または不定のタイミング毎に、順次、稼働に関する情報を取得しても良い。また、照明取得部302は、発光部301が点灯する時や、消灯する時に、稼働に関する情報を取得しても良い。また、図示しない受信部等が、稼働に関する情報の送信を要求する情報を受信した場合に、照明取得部302が、稼働に関する情報を取得しても良い。
なお、照明取得部302は、更に、稼働に関する情報を取得した日時を示す取得時情報を、図示しない時計等から取得しても良い。
照明送信部303は、照明取得部302が取得した稼働に関する情報と、自装置の照明識別子とを送信する。照明送信部303は、例えば、稼働に関する情報と、自装置の照明識別子とを1以上の端末装置20に送信する。例えば、照明送信部303が送信する稼働に関する情報が、上述した受信部101等が受信する稼働情報に相当する。自装置の照明識別子は、例えば、図示しない格納部等に予め格納されているものを適宜読み出すようにすればよい。照明送信部303は、例えば、上記の稼働に関する情報と、照明識別子とに対して、さらに、照明取得部302が取得した取得時情報を対応付けて送信しても良い。なお、照明取得部302が取得時情報を取得しない場合、照明取得部302は、上記の稼働に関する情報等を送信する日時を示す情報を図示しない時計等から取得して、この日時を示す情報を取得時情報として、上記の稼働に関する情報と、照明識別子とを対応付けて送信してもよい。
なお、照明送信部303は、照明取得部302が稼働に関する情報を取得した場合に、順次、この稼働に関する情報を送信しても良く、照明取得部302が異なる日時に取得した複数の稼働に関する情報をまとめて送信するようにしてもよい。
照明送信部303は、上記の稼働に関する情報等を、照明情報処理装置10に送信してもよく、1以上の端末装置20に送信してもよい。この情報の送信は、有線通信により行なわれても良く、無線通信により行なわれても良い。照明送信部303が、稼働に関する情報等を、無線通信により送信する場合、例えば、発光部301が発する光が照らす領域やその近傍に位置する端末装置20が受信できるよう近距離無線通信により送信することが、照明装置30の電力消費を抑えたり、送信のための手段を小型化できるうえで好ましい。本実施の形態においては、照明送信部303が、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により上記の稼働に関する情報等を送信する場合について説明する。
なお、発光部301が個別に発光を制御可能な複数の光源や複数の光源群を有しており、照明取得部302は、光源や光源群毎に稼働に関する情報を取得する場合、照明送信部303は、光源や光源群毎に取得した稼働に関する情報を、異なる端末識別子を対応付けて送信するようにしても良い。この場合、それぞれの光源や光源群毎に取得した稼働に関する情報を、異なる照明装置30の稼働に関する情報として扱うようにしても良い。
照明送信部303は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を送信する手段により実現してもよい。端末送信部202は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
次に、照明情報処理装置10の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)受信部101は、照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報と、この稼働情報の取得時を示す取得時情報と、これらの情報を送信した端末装置20の端末識別子との組を、受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS104に進む。
(ステップS102)蓄積部103は、ステップS101で受信した照明識別子と、稼働情報と、取得時情報とを有する稼働照明情報を、格納部102に蓄積する。なお、ステップS101で受信した端末識別子を、さらにこの稼働照明情報に対応付けて格納部102に蓄積しても良い。
(ステップS103)報奨処理部109は、ステップS102で受信した端末識別子に対応付けられたユーザに対して、報奨を与える処理を行なう。例えば、報奨処理部109は、ステップS102で受信した端末識別子と、予め決められたポイントとを、報奨格納部110に蓄積する。なお、既に同じ端末識別子と対応付けられたポイントが、報奨格納部110に格納されている場合、このポイントを、このポイントに予め決められたポイントを加算した値で更新するようにしてもよい。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS104)処理部108は、統計処理を行なうタイミングであるか否かを判断する。例えば、統計処理を行なうための予め決められた時刻であるか判断してもよい。また、統計処理を行なう指示等を、図示しない受信部等が受信したか否か等を判断しても良い。統計処理を行なうタイミングである場合、ステップS105に進み、統計処理を行なうタイミングでない場合、ステップS107に進む。
(ステップS105)処理部108は、格納部102に蓄積された稼働照明情報を用いて、予め決められた1または2以上の統計処理を行なう。そして、統計処理の結果に関する情報を取得する。
(ステップS106)出力部111は、ステップS105で取得した統計処理の結果に関する情報を出力(例えば、送信)する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS107)処理部108は、見守る処理を行なうタイミングであるか否かを判断する。例えば、前回見守りの処理を行なった時刻から、予め決められた時間が経過したか否かを判断し、経過した場合、見守る処理を行なうタイミングであると判断する。なお、最初の見守りは、予め決められた日時に行なうようにしても良く、最初にこの判断処理を行なったときを、見守る処理を行なうタイミングであると判断するようにしてもよい。見守る処理を行なう場合、ステップS108に進み、行なわない場合、ステップS111に進む。
(ステップS108)処理部108は、格納部102に格納された稼働照明情報等を用いて見守る処理を行なう。
(ステップS109)出力部111は、ステップS108の見守る処理の結果の出力が必要か否かを判断する。例えば、見守る処理の結果、処理部108が、見守る対象のユーザが正常な状態であると判断した場合に、正常な状態であることを示す出力を行なう必要があると判断する。また、例えば、見守る処理の結果、処理部108が、見守る対象のユーザが正常ではない状態であると判断した場合に、正常ではない状態であることを示す出力を行なう必要があると判断する。出力が必要である場合、ステップS110に進み、出力が必要でない場合、ステップS111に進む。
(ステップS110)出力部111は、見守り結果を出力する。例えば、ステップS109の処理の結果、照明装置30を利用する1以上のユーザが正常な状態であると判断した場合、この照明装置30の照明識別子と対応付けられた見守り連絡先情報を、見守り連絡先格納部105から取得し、取得した見守り連絡先情報が示す連絡先に、それぞれ、見守り対象のユーザが正常な状態であることを示す情報を出力(例えば、送信)する。また、例えば、ステップS109の処理の結果、照明装置30を利用する1以上のユーザが異常な状態であると判断した場合、この照明装置30の照明識別子と対応付けられた見守り連絡先情報が示す連絡先に、それぞれ、見守り対象のユーザが異常な状態であることを示す情報を出力(例えば、送信)する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS111)処理部108は、照明装置30の故障を診断するタイミングであるか否かを判断する。例えば、故障の診断を行なう予め決められた時刻であるか判断してもよい。また、故障の診断を行なう指示等を、図示しない受信部等が受信したか否か等を判断しても良い。故障の診断を行なうタイミングである場合、ステップS112に進み、故障の診断を行なうタイミングでない場合、ステップS115に進む。
(ステップS112)処理部108は、格納部102に格納された稼働照明情報を用いて、1以上の照明装置30の故障の診断を行なう。
(ステップS113)出力部111は、ステップS112で故障が検出された照明装置30の照明識別子を取得し、取得した照明識別子と対応付けられた診断連絡先情報を、診断連絡先格納部106から取得し、取得した診断連絡先情報が示す連絡先に、故障であることを示す診断結果を出力(例えば、送信)する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS114)処理部108は、照明装置30の電気料金を算出するタイミングであるか否かを判断する。例えば、電気料金の算出を行なう予め決められた時刻であるか判断してもよい。また、電気料金の算出を行なう指示等を、図示しない受信部等が受信したか否か等を判断しても良い。電気料金の算出を行なうタイミングである場合、ステップS116に進み、故障の診断を行なうタイミングでない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS115)処理部108は、稼働照明情報を用いて、各照明識別子が示す照明装置30の電気料金を算出する処理を行なう。
(ステップS116)出力部111は、ステップS115で電気料金を算出した各照明装置30の各照明識別子に対応する料金連絡先情報を料金連絡先格納部107から取得し、取得した料金連絡先情報が示す連絡先に、各照明装置30について処理部108が行なった電気料金を算出する処理の結果を示す情報(例えば、照明装置30の照明識別子と、この照明装置30について算出した電気料金とを有する情報等)を出力(例えば、送信)する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップS107における見守る処理を行なうタイミングや、ステップS111における故障の診断を行なうタイミング等は、それぞれの処理結果の連絡先の情報毎に異なるようにしてもよい。例えば、連絡先の情報と、見守る処理を行なう日時を特定するための情報や、故障の診断を行なう日時等を特定するための情報を、図示しない格納部等に予め格納しておくようにし、この情報を用いて、処理部108が、連絡先の情報毎に、見守る処理を行なうタイミングであるかの判断や、故障の診断を行なうタイミングであるかの判断を行なうようにしてもよい。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、端末装置20の動作の一例について説明する。端末受信部201は、1以上の照明装置30から送信される照明識別子および発光部301の稼働に関する情報を受信する。また、端末受信部201は、この照明識別子および稼働情報を受信した日時を示す取得時情報を、図示しない時計等から取得する。端末送信部202は、端末受信部201が受信した照明識別子および発光部301の稼働に関する情報と、取得時情報と、自装置の端末識別子とを対応付けて照明情報処理装置10に送信する。この発光部301の稼働に関する情報が、上述した稼働情報に相当し、端末送信部202が送信する照明識別子、発光部301の稼働に関する情報、および取得時情報が、上記の稼働照明情報に相当する。端末装置20は、例えば、上記の処理を繰り返し行なう。
次に、照明装置30の動作の一例について説明する。ただし、ここでは、発光部301を制御する動作等は省略する。照明取得部302は、発光部301の稼働に関する情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。例えば、照明取得部302は、発光部301の制御に変更があった場合(例えば、発光部301を点灯する制御が行なわれた場合や、消灯する制御が行なわれた場合)に、稼働に関する情報を取得するタイミングであると判断する。また、照明取得部302は、例えば、予め決められた時間が経過した場合に、稼働に関する情報を取得するタイミングであると判断しても良い。この場合の最初に稼働に関する情報を取得するタイミングは、どのように決定しても良く、例えば、照明取得部302の起動直後を、最初に稼働に関する情報を取得するタイミングであると判断してもよい。稼働に関する情報を取得するタイミングやトリガーが発生した場合に、照明取得部302は、発光部301の稼働に関する情報を取得する。照明送信部303は、照明取得部302が、稼働に関する情報を取得した場合に、この情報に、自装置の照明識別子を対応付けて送信する。例えば、1以上の端末装置20に送信する。ここでの送信は、放送であっても良い。照明装置30は、例えば、上記の処理を繰り返し行なう。
(具体例)
以下、本実施の形態における照明情報処理システム1の具体的な動作について説明する。照明情報処理システム1の概念図は図3である。ここでは、照明情報処理システム1が、4以上の端末装置20と、4以上の複数の照明装置30が設置されており、この複数の端末装置20の一部である3つの端末装置20と、この複数の照明装置30の一部である3つの照明装置30とが異なる三つの部屋にそれぞれ1つずつ設置されているとする。この三つの照明装置30を、照明装置30a〜30cとしている。また、照明装置30a〜30cと同じ部屋に位置する端末装置20を、それぞれ端末装置20a〜20cとしている。ここでは、同じ部屋に位置する照明装置30と端末装置20とが近距離無線通信により接続されているものとする。なお、照明装置30と端末装置20との通信は、例えば、端末装置20を利用するユーザの操作に応じて、接続および切断が可能であるとする。
ここでは、各照明装置30が、それぞれ、発光部301の点灯時と、消灯時に、それぞれ発光部301の稼働に関する情報を取得して、この稼働に関する情報と、照明装置30の照明識別子とを対応付けて送信しているものとする。例えば、点灯時に取得する発光部301の稼働に関する情報は、点灯時であることを示す情報であり、消灯時に取得する発光部301の稼働に関する情報は、消灯時であることを示す情報であるとする。
例えば照明装置30aの発光部301が点灯したため、照明装置30aの照明取得部302が、発光部301について点灯時であることを示す稼働に関する情報を取得したとする。ここでは、各照明装置30の照明取得部302が取得する点灯時であることを示す稼働に関する情報が「1」であり、消灯時であることを示す稼働に関する情報が「0」であるとする。ここでは、発光部301が点灯したため、稼働に関する情報として「1」を取得したものとする。照明装置30aの照明送信部303は、図示しない格納部に格納されている照明装置30aの照明識別子である「L1001」を読み出して、照明取得部302が取得した発光部301の稼働に関する情報「1」と対応付けて、同じ部屋内の端末装置20aに近距離無線通信により送信する。
端末装置20aの端末受信部201が、照明装置30aから照明識別子「L1001」と、稼働に関する情報「1」とを受信すると、端末受信部201は、図示しない時計等から受信時の日時「2020年12月2日9時14分」を取得する。端末送信部202は、図示しない格納部等から端末装置20aの端末識別子「T1001」を読み出し、この端末識別子「T1001」と、端末受信部201が受信した照明識別子「L1001」と、発光部301の稼働に関する情報「1」と、端末受信部201が取得した日時「2020年12月2日9時14分」とを対応付けて、照明情報処理装置10に送信する。このとき発光部301の稼働に関する情報を、照明装置30aの稼働に関する情報である稼働情報として、また、日時を、稼働情報を取得した日時を示す取得時情報として送信する。なお、稼働情報は、上記の発光部301の稼働に関する情報と同様に、照明装置30の点灯時であることを示す情報が「1」であり、照明装置30の消灯時であることを示す情報が「0」であるとする。
受信部101は、端末装置20aから、端末識別子「T1001」と、照明識別子「L1001」と、稼働情報「1」と、取得時情報「2020年12月2日9時14分」とを受信すると、蓄積部103は、受信した照明識別子「L1001」と、稼働情報「1」と、取得時情報「2020年12月2日9時14分」とを有する照明稼働情報を、格納部102に蓄積する。ここでの蓄積は、例えば、追記である。なお、受信した端末識別子も、照明稼働情報と対応付けて蓄積するようにしても良い。
図4(a)は、格納部102に格納されている照明稼働情報を管理する照明稼働管理表である。照明稼働管理表は、照明識別子を示す「照明ID」、取得時情報を示す「取得時」、および稼働情報を示す「稼働」という属性を有している。上記で蓄積された照明稼働情報が、一番上のレコード(行)として追記されているものとする。
図5(a)は、報奨格納部110に格納された報奨を管理する報奨管理表である。ここでの報奨は、金券や商品と交換可能なポイントであるとする。報奨管理表は、照明識別子を示す「照明ID」と、報奨である「ポイント」という属性を有している。「ポイント」の属性値は、ポイントの値であるとする。
報奨処理部109は、照明稼働情報が格納部102に蓄積されると、図5(a)に示した報奨管理表において、「照明ID」の属性値が、上記の照明稼働情報とともに受信された端末識別子「T1001」と一致するレコード(行)があるか否かを判断する。そして、一致するレコードがない場合、端末識別子「T1001」と、予め決められたポイント数である「1」ポイントとを、「照明ID」および「ポイント」の属性値として有するレコードを追記する。一致するレコードがある場合、このレコードの「ポイント」の値を、この値に、予め決められたポイント数である「1」ポイントを加算した値で更新する。ここでは、一致するレコードがあるため、このレコードの「ポイント」の値を「352」から「353」に更新する。
図5(b)は、図5(a)に示した報奨管理表を更新した報奨管理表を示す図である。
これ以降も、上記と同様の処理が適宜行なわれ、照明装置30aについての照明稼働情報が格納部102に追記され、照明稼働情報が1つ追記される毎に、報奨であるポイントが端末識別子「T1001」に付与されていく。例えば、照明装置30aの発光部301の消灯時には、消灯時であることを示す稼働情報「0」を有する照明稼働情報が格納部102に追記される。
また、他の照明装置30についても上記と同様の処理が行なわれ、それぞれの照明装置30についての照明稼働情報が格納部102に追記され、それぞれの照明装置30の照明稼働情報を送信した端末装置20の端末識別子にポイントが付与される。
ここで、仮に、照明稼働管理表が、図4(a)に示した状態において、稼働情報についての統計処理を行なう時刻になったとすると、処理部108は、統計処理を行なう。この統計処理は、照明情報処理装置10が稼働情報を受信可能な全ての照明装置30の、昨日の点灯時間の平均を取得する処理と、照明装置30が設置されている場所で働く人の部門毎の、昨日の点灯時間の平均を取得する処理であるとする。
処理部108は、図4(a)に示した照明稼働管理表において、「照明ID」から、重複がないよう照明識別子を取得して図示しない格納部等に一時記憶し、取得した照明識別子の中から一番目の照明識別子を読み出す。一番目の照明識別子として、ここでは「T1001」を読み出したとする。そして、「照明ID」がこの一番目の照明識別子「T1001」と一致し、「取得時」が、昨日の日付「2020年12月1日」を含むレコード(行)を検出する。検出したレコードは、例えば、図4(b)のようなものとなる。なお、どの照明識別子を一番目の照明識別子として読み出すかは問わない。また、昨日の日付は、例えば、図示しないカレンダーや時計等から取得するようにすればよい。
処理部108は、上記で検出した図4(b)に示すようなレコード(行)から、「稼働」の値が「1」であるレコードと、このレコードよりも「取得時」の時刻が後であり、かつ「取得時」の時刻が最も近い、「稼働」の値が「0」であるレコードと、の組を全て検出する。ここで検出されたレコードの組は、「取得時」の値が「2020年12月1日7時54分」で、「稼働」の値が「1」であるレコードと、「取得時」の値が「2020年12月1日12時00分」で、「稼働」の値が「0」であるレコードとの第一の組と、「取得時」の値が「2020年12月1日13時00分」で、「稼働」の値が「1」であるレコードと、「取得時」の値が「2020年12月1日20時24分」で、「稼働」の値が「0」であるレコードとで構成される第二の組との2つの組であったとする。
処理部108は、検出したレコードの組のそれぞれについて、「稼働」の値が「0」であるレコードの「取得時」の時刻から、「稼働」の値が「1」であるレコードの「取得時」の時刻を減算して、時間を取得する。ここでは、処理部108は、第一の組から点灯時間として「7時間24分」が取得され、第二の組から時間として「4時間6分」と取得する。
処理部108は、検出したレコードの組が複数であるため、それぞれの組について取得した時間の和を求める。ここでは、第一の組の時間「7時間24分」と、第二の組の時間「4時間6分」との和を算出する。算出した時間は、「11時間30分」となる。処理部108は、この時間の和を、昨日、照明識別子「T1001」が示す照明装置30aが点灯していた時間として取得する。
ここでは、上記で検出したレコードの組が複数であるため、検出したレコードの組についてそれぞれ取得した時間の和を、昨日、照明識別子「T1001」が示す照明装置30aが点灯していた時間として取得したが、上記で検出したレコードの組が1つである場合、処理部108は、このレコードの組について時間を、照明装置30aが点灯していた時間として取得する
処理部108は、取得した点灯時間「11時間30分」を、照明識別子「T1001」と対応付けて図示しない格納部等に一時記憶する。
同様に、処理部108は、上記で図4に示した照明稼働管理表の「照明ID」から、重複がないよう取得した照明識別子のうちの「T1001」以外の他の照明識別子についても、上記と同様に点灯している時間を順次取得し、取得した時間と、照明識別子とを対応付けて一時記憶する。
図6は、処理部108が図示しない格納部等に、照明識別子と対応付けて格納された点灯時間の一例を説明するための点灯管理表を示す図である。点灯管理表は、照明識別子を示す「照明ID」と、点灯時間を示す「点灯時間」という属性を有している。
処理部108は、図6に示した点灯管理表の各レコード(行)の「点灯時間」の属性値の平均値を算出する。算出した平均値は、「11時間15分」であったとする。
処理部108は、上記で算出した平均値が、予め決められた閾値である「11時間」以上であるか否かを判断する。ここでは、閾値以上であるため、処理部108は、経済状況に関する情報として、予め用意された「経済状況:好調」という文字列を取得する。なお、閾値以上でない場合、経済状況に関する情報として予め用意された「経済状況:不調」という文字列を取得する。
図7は、照明属性格納部104に格納されている場所属性情報を管理する照明属性管理表である。照明属性管理表は、照明識別子である「照明ID」と、照明の属性である「照明属性」という属性を有している。「照明属性」は、ここでは、照明装置30が配置されている場所で働く人が属する部署の名称であるとする。ただし、ここでの部署は、同じ企業内の部署にかぎられるものではなく、異なる企業の同じあるいは同様の機能を有する部署であっても良い。「照明属性」の属性値は、例えば、総務部、人事部、経理部、営業部、開発部、製造部等である。なお、この照明属性管理表は、予め決められた1以上の部署に属する人が働く場所以外の場所に配置されている照明装置30の照明識別子と、照明の属性との組を有するレコード(行)を有していないものとする。
処理部108は、図7に示した照明属性管理表において、「属性」から、重複がないよう照明の属性(ここでは部署名)を取得して図示しない格納部等に一時記憶し、取得した照明の属性の中から一番目の照明の属性を読み出す。1番目の照明の属性は「営業部」であったとする。処理部108は、図7に示した照明属性管理表から、「属性」が「営業部」であるレコードを検出し、検出したレコードの「照明ID」の値を取得し、図6で示した点灯管理表等で管理されているような上記で取得した照明識別子と対応付けられて一時記憶されている点灯時間から、図7の照明属性管理表から取得した「照明ID」と一致する点灯時間を全て取得し、取得した点灯時間の平均値を取得する。平均値は、「12時間10分」であったとする。処理部108は、取得した点灯時間の平均値「12時間10分」と、照明の属性である「営業部」とを対応付けて、図示しない格納部等に蓄積する。同様の処理を、上記で重複がないよう取得した照明の属性のうちの「営業部」以外のものについても行なって、点灯時間の平均値をそれぞれ取得して、照明の属性と対応付けて格納部等に蓄積する。
出力部111は、上記で処理部108が統計処理を行なって取得した「点灯時間」の属性値の平均値「11時間15分」と、経済状況に関する情報として取得した「経済状況:不調」という文字列と、上記で照明の属性である部署名毎に取得した点灯時間の平均値とを、予め用意されたテンプレート等に配置して、表示用の情報を構成し、構成した表示用の情報を、予め指定された送信先に送信する。なお、出力部111は、点灯時間の平均値等の情報をグラフ等で表した表示用のデータを構成しても良い。例えば、予め指定された送信先が、統計処理結果の提供を依頼したユーザであるとすると、このユーザを宛先としてメール等で、上記で構成した表示用の情報を送信する。
統計処理結果の提供を依頼したユーザが、例えば、図示しないコンピュータ等の情報処理端末で、表示用の情報を受信し、受信した情報を表示するための操作を行なうと、表示用の情報に応じて上記の統計処理結果の表示が行なわれる。
図8は、統計処理結果の提供を依頼したユーザの情報処理端末80のモニタ80aで表示される統計処理結果の表示例を示す図である。
ここで、仮に、照明稼働管理表が、図4(a)に示した状態において、照明装置30の故障の診断を行なう時刻になったとすると、処理部108は、故障を診断する処理を行なう。ここでは、昨日の照明稼働情報を用いて、故障の診断を行なうものとする。
図9は、診断連絡先格納部106に格納されている診断連絡先情報を管理するための診断連絡先管理表を示す図である。診断連絡先管理表は、照明識別子である「照明ID」と、診断連絡先情報である「診断連絡先」という属性を有している。「診断連絡先」の属性値は、故障の診断結果の連絡先のメールアドレスであるとする。
処理部108は、図9に示した診断連絡先管理表の一番上のレコードから、「照明ID」の値「T1001」を取得する。そして、図4(a)に示した照明稼働管理表から、「照明ID」が、診断連絡先管理表から取得した「照明ID」の値「T1001」と一致し、かつ、「取得時」が昨日の日付「2020年12月1日」を含むレコードであって、「稼働」の値が、点灯時であることを示す「1」であるレコードがあるか否かを検出する。「稼働」の値が「1」であれば、照明装置30が点灯したことを示すため、照明装置30が故障していないと考えられる。ここでは、このようなレコードが1以上検出されたとすると、処理部108は、「照明ID」の値が「T1001」である照明装置30aが故障していないと判断し、故障であることを示す情報の送信等は行なわない。
次に、処理部108は、図9に示した診断連絡先管理表の上から2番目のレコードについても同様の処理を行なう。ここで、「照明ID」が、診断連絡先管理表の上から2番目のレコードから取得した「照明ID」の値「T1002」と一致し、かつ、「取得時」が昨日の日付「2020年12月1日」を含むレコードであって、「稼働」の値が、点灯時であることを示す「1」であるレコードが、図4(a)に示した照明稼働管理表から検出できなかったとする。処理部108は、「照明ID」の値が「T1002」である照明装置30aが故障していると判断する。このため、出力部111は、診断連絡先管理表の上から2番目のレコードの「診断連絡先」の値であるメールアドレス「bcd@efg…」を取得し、このメールアドレスに、「照明ID」の値が「T1002」である照明装置が故障している旨のテキストや画像を有するメールを送信する。
以下、処理部108および出力部111は、図9に示した診断連絡先管理表の上から3番目のレコードについても同様の処理を行なう。
また、仮に、照明稼働管理表が、図4(a)に示した状態において、見守りの処理を行なう時刻になったとすると、処理部108は、見守りの処理を行なう。ここでは、この見守りの処理を行なう時刻が、「2020年12月2日9時15分」であるとする。
図10は、見守り連絡先格納部105に格納されている見守り連絡先情報を管理するための見守り連絡先管理表を示す図である。見守り連絡先管理表は、照明識別子である「照明ID」と、見守り連絡先情報である「見守り連絡先」という属性を有している。「見守り連絡先」の属性値は、見守る処理の処理結果の連絡先のメールアドレスであるとする。なお、ここでは、異なるレコードの「見守り連絡先」の属性値が重複していないものとする。
処理部108は、図10に示した診断連絡先管理表の上から1番目のレコードから、「照明ID」の値「T1218」と「T1219」とを取得する。ここで取得された「照明ID」は、一の見守り連絡先情報「abcd@efg…」に対応付けられた二つの照明識別子である。そして、処理部108は、図4(a)に示した照明稼働管理表から、「照明ID」が、診断連絡先管理表から取得した「照明ID」の二つの値である「T1218」および「T1219」のいずれか一方と一致し、かつ、「取得時」が、現在の日時「2020年12月2日9時15分」と、現在の日時よりも1時間前の日時である「2020年12月2日8時15分」との間の時間帯の日時であるレコードが1以上あるか否かを検出する。なお、ここでは1時間前としたが、この時間は1時間に限定されるものではない。ここでは「稼働」の値が、照明装置30の点灯時または消灯時を示す値であるため、照明稼働管理表にレコードがあれば、上記のいずれかの照明識別子が示す照明装置30を、この2つの照明装置30を利用するユーザが点灯または消灯する操作を行なったこととなり、この2つの照明装置30を利用するユーザが正常な状態であると判断する。ここでは、照明管理表に1以上のレコードがあったとすると、処理部108は、この照明装置30を利用するユーザが正常な状態であると判断する。そして、出力部111は、診断連絡先管理表の1番上のレコードの「見守り連絡先」の値であるメールアドレス「abcd@efg…」を取得し、このメールアドレスに見守り対象のユーザが正常であることを示すテキストや画像等を送信する。なお、上記においてレコードが1つも検出されなかった場合、見守り対象のユーザが正常であるか異常であるかが判断できないため、見守る処理の処理結果を上記のメールアドレスに送信しない。
処理部108および出力部111は、同様の処理を、図10に示した診断連絡先管理表の上から2番目以降のレコードについても行なう。
また、処理部108および出力部111は、上記と同様の処理を、「22時15分」まで一時間毎に繰り返し行なったとする。
そして、時刻が「23時15分」になったとすると、処理部108は、上記と同様に図10に示した診断連絡先管理表の上から1番目のレコードから、「照明ID」の値「T1218」と「T1219」とを取得する。そして、処理部108は、図4(a)に示した照明稼働管理表から、「照明ID」が、診断連絡先管理表から取得した「照明ID」の二つの値である「T1218」および「T1219」のいずれか一方と一致し、かつ、「取得時」が、現在の日付「2020年12月2日」を含むレコードが1以上あるか否かを検出する。そして、レコードが1つも検出されなかった場合、処理部108は、この照明装置30を利用するユーザが正常な状態でないと判断する。そして、出力部111は、診断連絡先管理表の1番上のレコードの「見守り連絡先」の値であるメールアドレス「abcd@efg…」を取得し、このメールアドレスに見守り対象のユーザが正常でないことを示すテキストや画像等を送信する。なお、ここでは、1以上のレコードが検出されるため、見守る処理の処理結果を上記のメールアドレスに送信しない。
処理部108および出力部111は、同様の処理を、図10に示した診断連絡先管理表の上から2番目以降のレコードについても行なう。
ここで、仮に、照明稼働管理表が、図4(a)に示した状態において、照明装置30の電気料金の算出を行なう時刻になったとすると、処理部108は、電気料金を算出する処理を行なう。ここでは、昨日の照明稼働情報を用いて、電気料金の算出を行なうものとする。
図11は、料金連絡先格納部107に格納されている料金連絡先情報を管理するための料金連絡先管理表を示す図である。料金連絡先管理表は、照明識別子である「照明ID」と、料金連絡先情報である「料金連絡先」と、単位時間当たりの電気料金である「単位料金」という属性を有している。「料金連絡先」の属性値は、電気料金の算出結果の連絡先のメールアドレスであるとする。「単位料金」は、照明装置30を使用した場合の1時間当たりの電気料金であるとする。
処理部108は、図11に示した料金連絡先管理表の一番上のレコードから、「照明ID」の値「T1001」と、「単位料金」の値「0.8円」を取得する。そして、図6で示した点灯管理表等で管理されているような上記の統計処理を行なった際に処理部108が取得した照明識別子と対応付けられて一時記憶されている点灯時間から、照明識別子「T1001」と対応付けられた点灯時間である「11時間30分」を取得し、取得した点灯時間に「単位料金」の値「0.8円」を乗算して、昨日の電気料金を算出する。電気料金は「9.2円」となる、そして、出力部111は、診断連絡先管理表の上から1番目のレコードの「料金連絡先」の値であるメールアドレス「dfgh@abc…」を取得し、このメールアドレスに、上記の「照明ID」の値である「T1002」と、上記で処理部108が算出した電気料金「9.2円」とを示すテキストや画像を有するメールを送信する。
処理部108および出力部111は、同様の処理を、図11に示した診断連絡先管理表の上から2番目以降のレコードについても行なう。
なお、電気料金を算出する処理を行なう時点で、図6に示したような照明装置30毎の点灯時間が未取得である場合、上記と同様の点灯時間を取得する処理を行なうようにすればよい。
以上、本実施の形態によれば、照明情報処理装置が照明装置の稼働情報を取得することができ、照明の稼働状態を有効に利用することができる。
また、例えば、ユーザ等が利用する端末装置20を用いて照明装置の稼働情報を照明情報処理装置に送信できるようにすることで、特別な装置等を設けることなく、照明装置の稼働情報を取得することができる。また、端末装置20を利用するユーザには、稼働情報の送信によって報奨が与えることによって、協力を促すことができる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2にかかる照明情報処理システム2の構成を示すブロック図である。この照明情報処理システム2は、上記実施の形態1において説明した情報処理システムにおいて、端末装置20の代わりに、1または2以上の情報取得装置40を設けるようにしたものである。
照明情報処理システム2は、照明情報処理装置11と、1または2以上の情報取得装置40と、1または2以上の照明装置30とを備えている。ここでは、一例として2以上の情報取得装置40を備えている場合について説明する。また、ここでは、一例として2以上の照明装置30を備えている場合について説明する。
照明情報処理装置11は、受信部121、格納部102、蓄積部103、照明属性格納部104、見守り連絡先格納部105、診断連絡先格納部106、料金連絡先格納部107、処理部108、出力部111、および指示送信部122を備えている。照明情報処理装置11の受信部121、指示送信部122以外の構成や処理等については、上記実施の形態1の照明情報処理装置10と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
情報取得装置40は、稼働情報受信部401、送信要求受信部402、および稼働情報送信部403を備えている。
照明装置30については、発光部301の稼働に関する情報等(例えば、稼働に関する情報と、自装置の照明識別子との組や、これに更に取得時情報を加えた組)を、1または2以上の情報取得装置40に送信する点を上記実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
指示送信部122は、1または2以上の情報取得装置40に送信要求指示を送信する。送信要求指示は、照明識別子と稼働情報との送信を要求する情報である。指示送信部122は、どのようなタイミングやトリガーに応じて、送信要求指示を送信するかは問わない。指示送信部122は、例えば、予め決められた時刻や、予め決められた時間間隔ごとに、送信要求指示を送信する。
受信部121は、指示送信部122が送信する送信要求指示に応じて情報取得装置40が送信する照明識別子と稼働情報とを受信する。受信部121は、照明識別子と、稼働情報と、取得時情報とを受信しても良い。なお、受信部121のこれ以外の構成については、上記実施の形態1の受信部121と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、本実施の形態においては、照明情報処理装置11の、端末識別子等を用いた処理等の、端末装置20に関連した処理や、この処理を行なうための構成は不要であるため、省略して良い。
稼働情報受信部401は、1または2以上の照明装置30から、発光部301の稼働に関する情報を取得する。稼働情報受信部401の構成及び処理は、上記実施の形態1において説明した端末受信部201の構成および処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、稼働情報受信部401は、照明装置30から受信した稼働に関する情報と照明識別子等を図示しない格納部等に蓄積するようにしても良い。この蓄積は、一時記憶であっても良い。
送信要求受信部402は、照明情報処理装置11から、送信要求指示を受信する。
稼働情報送信部403は、稼働情報受信部401が1または2以上の照明装置30から受信した照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とを照明情報処理装置11に送信する。稼働情報送信部403は、例えば、発光部301の稼働に関する情報を、照明装置30の稼働情報として送信する。稼働情報送信部403は、例えば、稼働情報受信部401が受信して図示しない格納部に蓄積した複数の組の照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とを、一括して照明情報処理装置11に送信してもよい。また、稼働情報送信部403は、例えば、稼働情報受信部401が受信して図示しない格納部に蓄積した複数の組の照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とのうちの一部だけを照明情報処理装置11に送信してもよい。例えば、稼働情報送信部403は、例えば、稼働情報受信部401が受信して図示しない格納部に蓄積した複数の組の照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とのうちの、異なる照明識別子にそれぞれ対応付けられた最新の稼働に関する情報と、照明識別子との組を稼働情報送信部403に送信してもよい。なお、送信済の稼働に関する情報等は、図示しない格納部等から削除するようにしてよい。例えば、このようにすることで、直前に稼働に関する情報等を送信した後に受信した稼働に関する情報等だけを次回の送信時に送信できるようにしてもよい。
稼働情報送信部403は、例えば、送信要求受信部402が送信要求指示を受信した場合に、稼働情報受信部401が1または2以上の照明装置30から受信した照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とを照明情報処理装置11に送信するようにしてもよい。例えば、稼働情報送信部403は、送信要求受信部402が送信要求指示を受信した場合に、稼働情報受信部401が受信して図示しない格納部に蓄積した複数の組の照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とを、一括して照明情報処理装置11に送信してもよい。また、稼働情報送信部403は、例えば、稼働情報受信部401が受信して図示しない格納部に蓄積した複数の組の照明識別子と発光部301の稼働に関する情報とのうちの一部だけを照明情報処理装置11に送信してもよい。本実施の形態においては、一例として、送信要求指示に応じて稼働情報送信部403が、照明識別子および発光部301の稼働に関する情報等を送信する場合について説明する。
なお、上記以外の稼働情報送信部403の構成については、上記実施の形態1における端末送信部202の構成と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。ただし、本実施の形態においては、端末送信部202の端末識別子等を送信するための処理や構成は不要であるため、省略して良い。
なお、送信要求受信部402が、照明情報処理装置11から、送信要求指示を受信した場合に、図示しない送信部が、1または2以上の照明装置30に、発光部301の稼働に関する情報等の送信を要求する情報を送信するようにし、この情報を受信した場合に、照明装置30が、稼働に関する情報と照明識別子とを送信するようにしてもよい。なお、この場合、各照明装置30は、この情報を受信する受信部を設ける必要がある。
次に、照明情報処理装置11の動作について、図13に示したフローチャートを用いて説明する。なお、図2のフローチャートと同一符号のステップは、同一または相当する処理のステップを示しており、ここでは詳細な説明は省略する。
(ステップS201)指示送信部122は、送信要求指示を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、送信要求指示を送信するための予め決められた時刻であるか判断してもよい。また、送信要求指示を送信する指示等を、図示しない受信部等が受信したか否か等を判断しても良い。送信要求指示を送信するタイミングである場合、ステップS202に進み、タイミングでない場合、ステップS104に進む。
(ステップS202)指示送信部122は、送信要求指示を情報取得装置40に送信する。
(ステップS203)受信部121は、ステップS202で送信した送信要求指示に応じて照明識別子と、この照明識別子が示す照明装置30の稼働情報と、この稼働情報の取得時を示す取得時情報とを受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS203に戻る。
なお、図11のフローチャートにおいては、ステップS102の処理の後、ステップS101に戻るようにする。また、図2においてステップS101に戻る処理は、図11においては、ステップS201に戻るようにする。
次に、情報取得装置40の動作の一例について説明する。稼働情報受信部401は、1以上の照明装置30から送信される照明識別子および発光部301の稼働に関する情報を受信する。また、稼働情報受信部401は、この照明識別子および稼働情報を受信した日時を示す取得時情報を、図示しない時計等から取得する。そして、受信した照明識別子と、稼働に関する情報と、取得した取得時情報とを対応付けて図示しない格納部に蓄積する。送信要求受信部402は、照明情報処理装置11から、送信要求指示を受信したか否かを判断し、受信した場合、稼働情報送信部403は、上記で稼働情報受信部401が受信して図示しない格納部に蓄積した照明識別子および発光部301の稼働に関する情報と、取得時情報とを読み出し、これらを一括して照明情報処理装置10に送信する。読み出した情報は、例えば、格納部から削除する。端末装置20は、例えば、上記の処理を繰り返し行なう。
以上、本実施の形態においては、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、例えば、照明情報処理装置11が送信した送信要求指示を情報取得装置40が受信した場合に、情報取得装置40が、照明装置30から取得して図示しない格納部等に蓄積していた発光部の稼働に関する情報と、照明識別子と、取得時情報とを照明情報処理装置11に一括送信するようにすることで、情報取得装置40からの送信回数を減らして、効率良く稼働情報等を得ることができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(出力部や指示送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態では、照明情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、照明情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における照明情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、1または2以上の照明装置についての照明識別子と、当該照明識別子がそれぞれ示す照明装置の稼働情報とが対応付けて格納される格納部にアクセス可能なコンピュータを、1または2以上の照明装置の照明識別子と、当該照明識別子がそれぞれ示す照明装置の稼働に関する稼働情報とを受信する受信部と、前記受信部が受信した照明識別子と、当該照明識別子がそれぞれ示す照明装置の稼働情報とを対応付けて、前記格納部に蓄積する蓄積部と、前記格納部に格納された稼働情報を用いて処理を行なう処理部と、前記処理部の処理結果を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図14は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による照明情報処理装置等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図14において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図15において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による照明情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による照明情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。