JP2020076419A - 密封構造体 - Google Patents

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吉夫 東
Yoshio Azuma
吉夫 東
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Abstract

【課題】シール性を向上させた密封構造体を提供する。【解決手段】シール凹溝(3)の低圧側(L)の溝側面(30)が、溝外方向へ傾いた傾斜状であり、これに内装される樹脂リング(4)は、シール凹溝(3)の傾斜状の溝側面(30)に当接する低圧側勾配面(8)を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、2つの部材の間の間隙を密封する密封構造体に係り、更に詳しくは、2つの部材が相対移動する両部材間の間隙を密封するのに好適な密封構造体に関する。
従来から2つの部材の間の間隙、例えば、油圧シリンダ等における、ピストンロッドとシリンダとの間の環状の間隙を密封するパッキンとして、例えば、ピストンロッドの外周面に当接する内周リップと、シリンダの環状溝に収容される外周リップとを有するU字形の断面形状を有するゴム製のUパッキンが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−41712号公報
上記のようなUパッキンでは、ピストンロッドの外周面に当接される内周リップの面圧が、経年変化等によって低下し、あるいは、異物等のかみ込みによってリップ先端が傷ついて、シール性が低下する場合がある。
本発明は、上記のような実情に鑑みて為されたものであって、シール性を向上させた密封構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、シール凹溝と、該シール凹溝に内装される樹脂リングと、弾性リングを、備えた密封構造体に於て、上記シール凹溝の低圧側の溝側面が、溝外方向へ傾いた傾斜状に形成され、上記樹脂リングは、上記溝側面に平行状に対応すると共に受圧状態で上記溝側面に当接する低圧側勾配面を、備え、さらに、上記弾性リングは、シール凹溝の溝底面と、上記樹脂リングの溝底対応面との間隙への圧力侵入を遮断するように、配設されている。
また、本発明の好ましい実施態様では、2つの部材の内の一方の部材に形成された上記シール凹溝に、上記樹脂リング及び上記弾性リングが内装されており、上記溝側面は、上記シール凹溝の高圧側から上記低圧側に向かって、上記2つの部材の内の他方の部材との距離が徐々に近づくように、傾いた上記傾斜状に形成されている。
本発明によれば、受圧状態では、樹脂リングの低圧側勾配面には、シール凹溝の溝外方へ傾いた傾斜状の溝側面から、当該樹脂リングを相手側部材に押付ける押圧力が作用するので、相手側部材に対する面圧が増加してシール性を高めることができる。
本発明の一つの実施の形態を示した要部断面図であって、(A)はシール凹溝が第1部材の外周面に設けられている場合、(B)はシール凹溝が第1部材の内周面に設けられている場合を、示す図である。 本発明の一実施形態を示す図であって、受圧状態における力の作用を説明するための拡大要部断面図である。 本発明の種々の実施例を説明するための要部断面説明図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る密封構造体は、シール凹溝3と、このシール凹溝3に内装される樹脂リング4と、Oリング等の弾性リング5とを備えている。第1部材1にシール凹溝3が形成され、シール凹溝3内の樹脂リング4が第2部材2に接触(圧接)して、第1部材1と第2部材2の間の密封を行う。
第1部材1と第2部材2は、微小間隙6を介して、又は、摺動自在に当接状で対面する。21,22は、相互に対面した対向面を示す。
図1(A)では、第1部材1が一軸心L1廻りに矢符R1で示すように回転する回転軸やその他の回転体から成り、又は、点線の矢印N1とその逆方向に、直線移動するピストン等の直線往復体から成り、対向面21は円形外周面を示し、対向面22は円形内周面を示す。
図1(B)では、第2部材2が一軸心L2廻りに矢符R2で示すように回転する回転軸やその他の回転体から成り、又は、点線の矢印N2とその逆方向に、直線移動するピストン等の直線往復体から成り、対向面21は円形内周面を示し、対向面22は円形外周面を示す。
このように、シール凹溝3は、図1(A)のように外周面に設けられる場合と、図1(B)のように内周面に設けられる場合がある。
なお、上記軸心L1,L2に沿う方向の一方(図1の右方)が、高圧側(H)であり、他方(図1の左方)が、低圧側(L)である。
図1及び図1(A)の要部の拡大断面図である図2に示すように、シール凹溝3は、溝底面11と、この溝底面11を挟んで両側で対向する第1,第2溝側面30,31とを有する。
低圧側(L)に位置する第1溝側面30は、高圧側(H)から低圧側(L)に向かって第2部材2との距離が徐々に近づくように傾斜した傾斜面(テーパ面)となっている。一方、高圧側(H)に位置する第2溝側面31は、溝底面11に直交する垂直面となっている。
したがって、シール凹溝3は、溝底面11の幅寸法W1よりも、溝開口幅寸法W2が、大きくなっている。
低圧側Lの上記第1溝側面30が溝底面11と成す角度θは、例えば、100°〜150°であり、好ましくは、120°〜140°である。下限値未満では、第2部材2に対する面圧が殆ど増加せず、シール性の向上を図ることが困難である。逆に、上限値を越すと、シール凹溝3の溝開口幅寸法W2が過大となり、コンパクト化を阻害する。
この角度θの設定によって、樹脂リング4を、第2部材2の対向面22に押圧する押圧力、すなわち、第2部材2に対する面圧を制御することができる。
樹脂リング4は、傾斜面である第1溝側面30に、平行状に対応して、受圧状態で第1溝側面30に当接する低圧側勾配面8を有する。
この樹脂リング4の材質としては、例えば、充填剤入りポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂組成物、充填剤入りポリエーテルサルフォン(PES)樹脂組成物、充填剤入りポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂組成物、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂組成物等が挙げられる。特に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂組成物が、シール性を高める上では好ましい。
また、樹脂リング4の全体形状は、閉円環状の場合と、円周一箇所に合せ目(切れ目)を有する円環状の場合が、ある。
弾性リング5は、シール凹溝3の溝底面11と、この溝底面11に対向する樹脂リング4の溝底対向面15との間隙17への(高圧側Hからの流体圧による)圧力侵入を遮断するように、樹脂リング1と溝底面11との間に配設される。
樹脂リング4の横断面形状は、図3(E)に示すような平行な上辺24と下辺25、及び、(上記低圧側勾配面8に対応した)斜辺26と、垂直辺27から成る仮想基本台形28から、点線Xに沿って切除した形状である。即ち、図3(A)(B)は、略4半円型に切除された切欠凹部13を有し、また、図3(C)(D)では、垂直辺27と下辺25の直角状角部29から45°の面取り線にて切除したストレート状面取り部14を有する。
図1(A)と図2の実施形態は、図3(A)に対応し、図1(B)は図3(B)に対応している。
弾性リング5は、例えば、Oリングである。この弾性リング5の材質としては、例えば、シリコーンゴム組成物、エチレンプロピレンジエンゴム組成物(EPDM組成物)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム組成物(NBR組成物)、水素添加アクリロニトリル・ブタジエンゴム組成物(HNBR組成物)、フッ素ゴム組成物などの公知のゴム組成物が挙げられる。弾性リング5の横断面形状は、図3に示す円形や、楕円形などが挙げられるが、これらの形状に限定されるものではない。
図2に於て、本発明の作用・作動について説明すると、高圧側(H)から圧力流体がシール凹溝3内へ浸入すると、高圧側の第2溝側面31に対面する、樹脂リング4と、弾性リング5に対して、圧力流体による力Fが作用する。
樹脂リング4の切欠き凹部13の上面側には、前記力Fによって弾性的に圧縮される弾性リング5を介して上方へ押し上げる力Sが作用する。
一方、シール凹溝3の傾斜した第1溝側面30には、樹脂リング4を介して、あるいは、弾性リング5及び樹脂リング4を介して前記力Fが作用し、第1溝側面30に垂直な反力Nを生じる。この反力Nは、溝底面11に平行な分力Fと、溝底面11に垂直な分力fとに分解することができ、垂直な分力fが、樹脂リング4に作用する。
したがって、樹脂リング4には、弾性リング5を介して押し上げる力Sに、傾斜した第1溝側面30に生じる反力Nの垂直方向の分力fを加えた力W(=S+f)が作用する。
すなわち、樹脂リング4は、弾性リング5からの力Sと、第1溝側面30からの分力fとを合わせた力Wによって、第2部材2の密封摺動面10に押付けられることになり、面圧が増加してシール性が向上する。
いわば、低圧側勾配面8と第2部材2の密封摺動面10から形成された断面鋭角三角形状のクサビが、シール凹溝3の外方へ打込まれるように作用するくさび効果によって、樹脂リング4を、第2部材2の密封摺動面10に押付ける押圧力が増大する。
このくさび効果によって、圧力流体の圧力が小さい場合であっても、樹脂リング4を、第2部材2の密封摺動面10に押付ける大きな面圧を得ることができる。
また、図2において、弾性リング5によって圧力流体が遮断されることで、溝底面11と底面対向面15との間隙17の圧力は、零乃至極めて低圧の圧力ゼロ領域Zが形成されている。この圧力ゼロ領域Zの大きさは、図2と図3(A)では比較的小さ目であるが、図3(B)(C)(D)と順に大きく設定した場合を例示している。
本実施形態の密封構造体は、例えば、油圧、空気圧、水圧シリンダのような流体圧シリンダ等に好適である。
例えば、油圧シリンダのロッドパッキンとして、従来では、一般に、ゴム製のUパッキンと、圧力を受ける複合バッファリングとの2種類のシール部材を組合せて使用しており、シール部材の設置箇所が2箇所となっている。
これに対して、本実施形態の密封構造体では、流体の圧力によって、第2部材2に対して、樹脂リング4を押付ける大きな押圧力を得ることができるので、シール部材の設置箇所を1箇所にできる場合があり、シール部材の設置箇所を小さくして、小型化を図ることができる。
上記特許文献1のようにゴム製のUパッキン等の弾性リングが、相手側部材である、ピストンロッドの外周面に直接摺接する構成では、経年変化等によって弾性リングの面圧が低下し、あるいは、異物等のかみ込みによって傷ついて、シール性が低下するが、本実施形態では、受圧状態では、樹脂リング4のみが、第2部材2の密封摺動面10に密着するので、従来例に比べて、シール性が向上する。
3 シール凹溝
4 樹脂リング
5 弾性リング
6 微小間隙
8 低圧側勾配面
11 溝底面
15 溝底対向面
17 間隙
30 第1溝側面
31 第2溝側面
L 低圧側
H 高圧側
Z 圧力ゼロ領域

Claims (2)

  1. シール凹溝(3)と、該シール凹溝(3)に内装される樹脂リング(4)と、弾性リング(5)を、備えた密封構造体に於て、
    上記シール凹溝(3)の低圧側(L)の溝側面(30)が、溝外方向へ傾いた傾斜状に形成され、
    上記樹脂リング(4)は、上記溝側面(30)に平行状に対応すると共に受圧状態で上記溝側面(30)に当接する低圧側勾配面(8)を、備え、
    さらに、上記弾性リング(5)は、シール凹溝(3)の溝底面(11)と、上記樹脂リング(4)の溝底対応面(15)との間隙(17)への圧力侵入を遮断するように、配設されていることを特徴とする密封構造体。
  2. 2つの部材(1),(2)の内の一方の部材(1)に形成された上記シール凹溝(3)に、上記樹脂リング(4)及び上記弾性リング(5)が内装されており、
    上記溝側面(30)は、上記シール凹溝(3)の高圧側(H)から上記低圧側(L)に向かって、上記2つの部材(1),(2)の内の他方の部材(2)との距離が徐々に近づくように、傾いた上記傾斜状に形成されている、
    請求項1に記載の密封構造体。
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