JP2020076262A - 天井板載置押上装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献に記載の発明は、天井下地骨組に石膏ボードから成る天井板を固定する際に使用する天井板支持装置を提供することを課題とするものである。
往復可動部には天井板支持部を上方に常に付勢するガススプリングを配設し、このガススプリングの付勢力を停止するストッパー部材を配設する。往復可動部を支柱の任意の高さ位置に停止するための停止手段を設ける。往復可動部を支柱の適宜高さ位置に移動して停止手段により停止させ、往復可動部の前記縦枠と天井板支持部を下方に押し下げ、その後前記ストッパー部材による停止を解除すると天井板支持部が上方に移動する構成である。
即ち、第一に往復可動部を適宜必要な高さ位置に使用者が支柱に沿わせて上方に移動する。これが第一段階の押し上げである。
その後、往復可動部の天井板支持部側の縦枠を把持して使用者が下方に押下げ、前記天井板支持部の上に天井板を載置し、使用者は片手で当該天井板の側縁部等を把持する。
ここで、上記の天井板支持部側の縦枠を下方に押下げる点は、予めこれを下方に押し下げておく。
使用者は、天井板の押し上げに合わせて、適宜脚立に登り、天井板を天井下地骨組に接合することができることとなるのである。
その後、使用者は、天井板を天井下地骨組にビス打ち等行い、天井板を天井下地骨組(野縁)に固定することができることとなるのである。
即ち、従来の天井板支持装置においては、天井板の一部を支持し押し上げるものであった。
本発明においては、施工される上記天井板の全体を支持することができ、そして、天井下地骨組の位置にまで押し上げ、その後使用者が上記天井板を支持する必要がなく、ビス打ち等を両手で行うことができる装置の提供を行うことがその課題である。
更に、当該装置が天井下地骨組の下方の適宜位置に容易に移動できること、装置の操作のし易い形態を採用すること等も本発明の課題となる。
ここで、上記「後面側」、「前方」又は「後方」という前後の位置関係は、本発明に係る装置を使用者が使用する際に操作部の側に位置して当該装置を操作使用するため、その使用者は装置の後方側に位置して装置を使用するため、操作部が設けられている側が後方となり、その反対側が前方となる。
また、天井板を略水平状態として適宜高さ位置に押し上げた状態で、所望の天井下地骨組の取付位置の下方に移動配置することもできる。
このように、本発明に係る天井板載置押上装置では、その作動手順又は操作手順は使用者が自由に選択してその順番を決定することができる。
これにより本発明に係る装置の使用者は、装置の後方側に立ち、横桟の両端部の取手部を把持して、装置の移動を容易に行うことができ、前記第一及び第二流体圧シリンダーの操作も容易に行うことが出来ることとなる。
図1は、本発明の天井板載置押上装置に係る一実施形態を図示する側面図であって、作動前の初期状態を示している。
図2は、上記実施形態を後方側から見た斜視図である。
支柱部13が上下に伸縮する構成は、本体下方部11の上端部で支柱部13が出没自在に形成されていればよい。
要するに、前記本体下方部11の上端部から支柱部13が出没でき、この支柱部13が上下に伸縮できる構成であればどのような構造であってもよい。
この本体上方部12の後端の上端部には後方支持部32が回動自在に設けられ、他方、前方支持部31の後方端部も当該本体上方部12に回動自在に軸支されている。
他方、前記第二流体圧シリンダー34の下端部は、前記本体下方部11の支柱15aに連結され、前記第二流体圧シリンダー34の上方端は、前記本体上方部12に連結されている。
後方支持部32は、略コ字形状の枠体から成り、その後方側両端部が本体上方部の後方上端部と回動自在に連結される。
この天井板載置部20の上に天井板を載置することができ、縦枠22の前方端部にはストッパー23を設け、天井板載置部20が斜めの状態のときに、天井板が下方に落下しないように構成している。
また、図中符号35は、操作部と図示していない圧縮エアー供給装置と接続するチューブを示している。
この横桟41の両端部が使用者の取手部41tとなる。
この図3に示した状態の天井板載置押上装置は、図2に図示したものと同一であって、この天井板載置押上装置の天井板載置部20の上に天井板Tを載せた状態を図示したものである。
この図3の状態から第一流体圧シリンダー33を伸長させて上記天井板載置部20の前方を押上回動させて、天井板Tを略水平状態にすることができる。
天井板載置部20の横枠21にその前方端が軸着された前方支持部31は、その後方端が本体上方部12と回動自在に取り付けられ、その前方支持部31の中間部と本体上方部12とを連結する第一流体圧シリンダー33によって押し上げられて、上記前方支持部31は、その後方端を中心として反時計回りに回動する。
この前方支持部31の動きに連動して、後方支持部32の側も反時計回りに回動する。
後方支持部32は、この図4からよく解る通り、略コ字形状の枠体からなり、その両側の縦枠の下方端部32sを中心として反時計回りに回動する。
この横桟41の両端部が使用者の取手部41tとなり、本体部10の底面部14の四隅に設けたキャスターにより容易に所望位置に移動させることができる。
この図においては、天井板の図示を省略している。
上記図3の状態において、第二流体圧シリンダー34を伸長させることにより本体上方部12が上方に押し上げられる。
天井板をビス止めする際には、施工者は脚立を用いて行うのであるが、天井板が落下しない程度に固定が済んだ後、本発明に係る装置を移動させて、更にビス止め作業を続行することができる。
この間の施工作業手順は適宜変更して行うことができる。
本実施形態に係る操作部40は、本体下方部11の支柱15bの上方部に設けた横桟41の略中央部に設けている。
即ち、この操作部40は開閉バルブ33v、34v及び35vと、これらを接続する配管42とから成る。
元栓45を開として圧縮エアーを上記供給排気バルブ35vに供給する。この供給排気バルブ35vをエアー供給の給気状態とし、第二流体圧シリンダーへの開閉バルブ34vを閉とし、第一流体圧シリンダー33に供給する開閉バルブ33vを開とすることにより第一流体圧シリンダーの作動を開始できる。
その後、開閉バルブ34vを開とすることにより第二流体圧シリンダー34が作動してそのビストンロッドが伸長して本体上方部12が上方に押し上げられる。
ビス止め作業が終了した後は、前記供給排気バルブ35vを排気の位置に回動させることにより圧縮エアーは排気されて、上記第一及び第二流体圧シリンダー内の圧縮エアーは排気され、両流体圧シリンダー33、34のピストンロッドは収縮し、前方支持部31及び後方支持部32は元の初期状態の位置に復帰する。
以上の手順を繰り返すことにより、1枚の天井板は本発明に係る天井板載置押上装置により天井下地骨組に固定され、その後これを繰り返すことにより順次天井板が天井下地骨組に接合固定されることとなるのである。
まず、本発明において本体下方部を木材製とし、その本体下方部から上方に延長する支柱15bを金属製(アルミニウム製)のものから形成し、その他の構成部材も金属製(アルミニウム製)としているが、その素材は全く自由に採用することができる。
第一及び第二流体圧シリンダーも圧縮エアーでなく、他のオイル等の流体を利用することもできる。
本体下方部も各種枠体から構成しているが、これを箱体形態のものとすることもできる。
本体上方部の構成及び形態も全く自由に設計変更することができ、要は、支柱部13の上端にこの本体上方部が固定され、この本体上方部で前方支持部及び後方支持部が回動して天井板載置部が略水平状態に保持できるように構成すればよい。
これらの流体圧シリンダーも上記した通り各種のものを利用することができる。
天井板が天井下地骨組に接合された後、ビス止め等を行うのであるが、具体的には、螺子、釘、接着剤等々、各種の固定手段をそれぞれ個別に又は組み合わせて使用することができる。
11 本体下方部
12 本体上方部
13 支柱部
14 底面構成枠体
14c キャスター
15a、15b 支柱
16 支持枠体
20 天井板載置部
21 横枠
22 縦枠
23 ストッパー
31 前方支持部
32 後方支持部
33 第一流体圧シリンダー
34 第二流体圧シリンダー
33t、34t、35 チューブ
40 操作部
41 横桟
41t 取手部
42 配管
33v、34v 開閉バルブ
35v 供給排気バルブ
45 元栓
T 天井板
Claims (5)
- 本体部と、天井板を載置する天井板載置部と、この天井板載置部を支持する支持部と、前記天井板載置部を回動させる第一流体圧シリンダーと、前記天井板載置部を上昇させる第二流体圧シリンダーと、前記本体部の後面側適宜位置に設けた前記第一及び第二流体圧シリンダーを作動させる操作部とから成り、
前記本体部はその下方の本体下方部とその上方の本体上方部とが支柱部によって連結され、前記本体下方部と本体上方部とが前記第二流体圧シリンダーにより連結されて前記支柱部が上下に伸縮し、前記本体上方部が上下に往復動することができ、
前記天井板載置部を支持する支持部は前方の前方支持部と後方の後方支持部とから成り、これら前方支持部と後方支持部の下端部は前記本体上方部に回動自在に支持され、前記前方支持部と前記本体上方部とが前記第一流体圧シリンダーによって連結され、この第一流体圧シリンダーにより前記前方支持部を回動させて前記天井板載置部を略水平状態とすることができ、
前記天井板載置部の上に天井板を載置し、前記第一流体圧シリンダーを伸長させて天井板を略水平状態とし、前記第二流体圧シリンダーを伸長させて天井板を天井下地骨組の位置にまで上昇させて接合させ、その後螺子・釘等の固定手段によって天井板を天井下地骨組に固定できることを特徴とする天井板載置押上装置。 - 前記第一及び第二流体圧シリンダーが圧縮エアーを利用したものであることを特徴とする請求項1に記載の天井板載置押上装置。
- 前記本体下方部の底面に4個のキャスターを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の天井板載置押上装置。
- 前記本体下方部の後面の適宜高さ位置の横方向に横桟を設け、この横桟の両端部分を使用者の取手部と成し、この横桟上又はこの横桟の周辺部に前記操作部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の天井板載置押上装置。
- 前記本体下方部が、後面側略中央部に垂立する1本の支柱と、この支柱を支持する複数の支持フレームとからなり、前記支柱の上端部から更に上方に延長して上下に伸縮する支柱部が設けられ、前記第二流体圧シリンダーによって前記本体上方部を押し上げることができ、前記前方支持部が1本のフレームから成り、前記後方支持部が略矩形形状又は略コ字形状の枠体から成ることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の天井板載置押上装置。
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JPH08326324A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-10 | Komatsu Ltd | 建築用ボードの把持装置 |
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