JP3000071U - テーブル - Google Patents

テーブル

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JP3000071U
JP3000071U JP38494U JP38494U JP3000071U JP 3000071 U JP3000071 U JP 3000071U JP 38494 U JP38494 U JP 38494U JP 38494 U JP38494 U JP 38494U JP 3000071 U JP3000071 U JP 3000071U
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謹雄 重田
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謹雄 重田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本考案のテーブル1は、脚部2と、脚部2に固
定された第1の天板3と、第1の天板3の上部に設置さ
れた第2の天板4と、回動板5と、第2の天板4を上
昇、下降させる昇降手段6とを有している。第1の天板
3の正面側には、ほぼ矩形の切欠部31が形成され、第
2の天板4の切欠部31に対応する位置には、ほぼ同形
の切欠部41が形成されている。切欠部41の一片に
は、蝶番51により、回動板5が回動可能に設置されて
いる。回動板5は、切欠部内41に挿入してその上面が
第2の天板4の上面と連続する第1の姿勢と、蝶番51
と反対側の端部53が第1の天板3に当接または接近す
る第2の姿勢とを取り得る。 【効果】1つのテーブルで、複数の使用形態を選択する
ことができ、省スペース化に寄与する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば会議や打ち合わせに用いられ、上部にある天板の高さを変え ることができるテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、空港の航空カウンター内ルームにおいては、航空機のフライトの前に 、運行課の担当者(指令者)、機長、副操縦士、機関士等のメンバーでブリーフ ィング(打ち合わせ)が行われる。このブリーフィングでは、運行課の担当者が 、テーブル上に地図やフライト計画書等の書類を広げ、それを見ながら他の者に 説明を行う関係で、通常、各自が立った状態でテーブルの回りに集いブリーフィ ング行うのが好ましい。従って、このブリーフィング用のテーブルとしては、天 板上面の床面からの高さ(以下単に、高さという)を、成人の身長の1/3程度 とすることが理想とされる。
【0003】 ところで、ブリーフィングを行う室内では、椅子に座った状態で使用する通常 のテーブル(成人の身長の2/5程度の高さ)も設置する必要があるが、室内の スペースが狭い場合には、ブリーフィング用のテーブルと通常のテーブルとの双 方を設置することが困難となっている。そのため、使用頻度がより高く、汎用性 のある通常のテーブルを設置することを選択し、このテーブルをブリーフィング に兼用している。
【0004】 しかしながら、この通常のテーブルでは、その高さや形状がブリーフィングに 適したものではないため、ブリーフィングがしにくく、打ち合わせ内容の説明や 理解に時間がかかり、フライト前の貴重な時間をロスするといった問題がある。 なお、このような問題は、フライトの前のブリーフィングに限らず、例えば飲 食店等でも同様の問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、天板の高さを可変とし、1つのテーブルで、例えば座った状態と立 った状態のような複数の使用形態を選択することができ、省スペース化に寄与す るテーブルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)ないし(10)の本考案により達成される。
【0007】 (1) 脚部と、脚部に対し固定的に設置され、その一部に第1の切欠部が形 成された第1の天板と、第1の天板の上部に設置され、前記第1の切欠部と対応 する位置に第2の切欠部が形成された第2の天板と、前記第2の切欠部の縁部に 回動可能に設置された回動部材と、前記第2の天板を上昇、下降させる昇降手段 とを有するテーブルであって、 前記回動部材は、前記第2の切欠部内に挿入して前記第2の天板の上面と連続 する面を形成する第1の姿勢と、回動中心と反対側の端部が前記第1の天板に当 接または接近する第2の姿勢とを取り得るよう回動することを特徴とするテーブ ル。
【0008】 (2) 前記第2の天板が上昇した位置にあるとき、前記回動部材は、前記第 2の姿勢を取ることにより、前記第2の天板が下降するのを阻止する機能を有す る上記(1)に記載のテーブル。
【0009】 (3) 前記第1の切欠部と前記第2の切欠部とがほぼ同一の形状をなしてい る上記(1)または(2)に記載のテーブル。
【0010】 (4) 前記第2の天板が下降した位置にあるとき、前記回動部材を前記第1 の姿勢に保持する第1の保持手段を有し、 前記第1の保持手段は、前記第1の切欠部の内側に突出した係止部で構成され る上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のテーブル。
【0011】 (5) 前記第2の天板が上昇した位置にあるとき、前記回動部材を前記第1 の姿勢に保持する第2の保持手段を有し、 前記第2の保持手段は、前記第2の天板および前記回動部材のうちの一方に移 動可能に設置された移動体と、他方に設けられ、前記移動体の移動によりその一 部が係止し得る係止部とで構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに 記載のテーブル。
【0012】 (6) 前記第2の天板の昇降を円滑に行う昇降補助手段を有する上記(1) ないし(5)のいずれかに記載のテーブル。
【0013】 (7) 前記昇降補助手段は、前記脚部に設置された複数対のローラと、前記 第2の天板の下部に立設され、対をなす前記ローラ間に挟持されつつ上下方向に 移動するガイド部材とで構成されている上記(6)に記載のテーブル。
【0014】 (8) 前記昇降補助手段は、さらに、前記第2の天板の下降時の衝撃を吸収 する緩衝手段を有する上記(6)または(7)に記載のテーブル。
【0015】 (9) 前記昇降手段は、油圧または空気圧により作動するシリンダと、前記 シリンダの作動により変形するリンク機構とを有するものである上記(1)ない し(8)のいずれかに記載のテーブル。
【0016】 (10) 前記リンク機構は、一端部が前記第1の天板側に回動可能に取り付け られ、他端部に前記第2の天板の下面に当接して転動し得る第1のローラが設置 された第1のリンクと、 一端部が前記第2の天板側に回動可能に取り付けられ、他端部が前記第1の天 板側に形成された基準面に当接して転動し得る第2のローラが設置された第2の リンクとを有し、 前記第1のリンクと前記第2のリンクとが、それらの途中で互いに回動可能に 支持された構成をなしている上記(9)に記載のテーブル。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の好適実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1は、本考案のテーブルの構成例を示す斜視図、図2および図3は、ぞれぞ れ、図1に示すテーブルの1の部分断面正面図、図4は、図1に示すテーブルの 平面図、図5は、図2中のA−A線での断面図、図6は、図2中のB−B線での 断面図、図7および図8は、それぞれ、図4中のC−C線での断面図である。
【0018】 これらの図に示すように、本考案のテーブル1は、脚部2と、この脚部2に対 し固定的に設置された第1の天板3と、この第1の天板3の上部に設置された第 2の天板4と、回動板(回動部材)5と、第2の天板4を上昇、下降させる昇降 手段6とを有している。
【0019】 図示のように、第1の天板3は、その両端部がそれぞれ半円形をなし、正面側 に、ほぼ矩形の切欠部(第1の切欠部)31が形成されている。この切欠部31 の正面側には、後述する第1の保持手段である一対の係止部7が、それぞれ、第 1の切欠部31の内側に向かって突出するよう形成されている。 また、第1の天板3のほぼ中央部には、後述する昇降手段6の基台61が挿入 される開口33が形成されている。
【0020】 脚部2は、対抗する一対の脚部材21、22と、両脚部材21、22の間に掛 け渡された梁部材23とで構成されている。脚部材21および22の上端には、 それぞれフランジ部24が形成され、これらのフランジ部24を第1の天板3の 下面に例えばねじ止めすることにより、脚部2と第1の天板3とが固定されてい る。 脚部材21および22の下端には、それぞれ、テーブル1の高さや傾きを微調 整する高さ調節ねじ25が、1対づつ設置されている。
【0021】 第2の天板4は、前記第1の天板3と同様、その両端部がそれぞれ半円形をな し、前記切欠部31と対応する位置(平面視でほぼ重なる位置)に、矩形の切欠 部(第2の切欠部)41が形成されている。この切欠部41は、前記切欠部31 とほぼ同様の形状をなしているのが好ましい。すなわち、テーブル1は、図1に 示すような状態で、両切欠部31、41内に一人または二人以上の人が起立した 状態で入ることができるように構成されているため、両切欠部31、41の形状 がほぼ同一であれば、この中に人が入り易く、テーブル上での説明や作業がし易 い。
【0022】 切欠部41の一片(第2の天板4の長手方向に沿った縁部)には、第2の天板 4の下面側において蝶番51により、回動板5が回動可能に設置されている。こ の回動板5は、切欠部41の開口形状とほぼ同一の形状をなしており、図2〜4 に示すように、切欠部41内に挿入された状態(水平状態)では、その上面52 が第2の天板4の上面42と連続する面を形成する。以下、この姿勢を第1の姿 勢という。
【0023】 また、回動板5は、鉛直下方へ下がるように回動し(垂直状態)、回動中心で ある蝶番51と反対側の端部53が第1の天板3に当接または接近(図示では当 接)する姿勢を取り得る。以下、この姿勢を第2の姿勢という。
【0024】 前記第1の天板3、第2の天板4および回動板5の材質としては、それぞれ、 木製(単板、合板)、金属製、樹脂製等いかなるものでもよく、また、それらの 厚さも、十分な強度が得られるものであれば特に限定されない。
【0025】 また、テーブル1は、図2および図4に示すように、第2の天板4が上昇した 位置にあるとき、回動板5を第1の姿勢に保持する第2の保持手段8を有する。 図7および図8には、第2の保持手段8の構成例が示されている。これらの図 に示すように、第1の天板4側には、棒状の移動体83をその長手方向に移動可 能に収納し得る収納空間81が形成されおり、一方、回動板5側には、移動体8 3の先端部84が挿入可能な係止孔(係止部)82が形成されている。収納空間 81内には、移動体83が収納されている。移動体83の側部には、操作レバー 85が突出形成されている。この操作レバー85は、開口86より第2の天板4 の下面側に露出している。
【0026】 図7に示すように、回動板5が第1の姿勢にあるとき、操作レバー85を操作 して、移動体83を図中矢印方向にスライドさせると、移動体83の先端部84 が係止孔82に挿入される。これにより、先端部84が係止孔82と係止して回 動板5の回動が規制され、第1の姿勢が保持される。
【0027】 図8に示すように、操作レバー85を前記と逆方向へ操作して、移動体83を 基端側へスライドさせると、移動体83の先端部84が係止孔82から抜ける。 これにより、回動板5の回動の規制は解除され、回動可能な状態となる。 このような第2の保持手段8は、切欠部41の左右に好ましくは1対(2対以 上でもよい)設けられており(図4参照)、これらを同時に操作する。
【0028】 なお、図示の構成とは逆に、回動板5側に収納空間81および移動体83が設 けられ、第2の天板4側に係止孔(係止部)82が設けられた構成であってもよ い。また、移動体83は、長手方向に移動するものに限らず、例えば、回転移動 するものでもよく、さらに、その形状も図示のような棒状に限定されない。
【0029】 テーブル1のほぼ中央部であって、第2の天板4の下部には、第2の天板4を 上昇、下降させる昇降手段6が設置されている。図2、図3および図5に示すよ うに、この昇降手段6は、第1の天板3の開口33内に固定された箱状の基台6 1と、基台61内に収納される油圧シリンダ(流体駆動のアクチュエータ)62 と、この油圧シリンダ62の作動により変形するリンク機構63とを有している 。
【0030】 油圧シリンダ62の基部は、基台61の底部の一端側に回動可能に支持されて いる。そして、油圧シリンダ62のピストンロッド621の先端部は、後述する 連結部材643の上部の中央付近に、回動可能に支持されている。
【0031】 リンク機構63は、第1のリンク64と第2のリンク65とを有している。第 1のリンク64は、対抗する一対のアーム641、642と、両アーム641、 642を連結する中空の連結部材643とを有するH状の部材であり、アーム6 41、642の一端部は、それぞれ、基台61の底部の他端側に回動可能に支持 されている。また、アーム641、642の他端部には、それぞれ第1のローラ 644が回転可能に設置されている。この第1のローラ644は、第2の天板4 の下面43に当接し、転動する。
【0032】 一方、第2のリンク65は、軸部材653により連結された対抗する一対のア ーム651、652を有し、それらの一端部は、それぞれ、第2の天板4の下部 に回動可能に支持されている。また、アーム651、652の他端部には、それ ぞれ第2のローラ654が回転可能に設置されている。この第2のローラ654 は、基台61内の底面(基準面)611に当接し、転動する。
【0033】 そして、第1のリンク64と第2のリンク65とは、それらの途中で、互いに 回動可能に支持されている。すなわち、前記連結部材643内に軸部材653が 挿通されることにより、第1のリンク64と第2のリンク65とが回動する。
【0034】 また、油圧シリンダ62の側部には、油圧シリンダ62へ作動油を供給するパ ワーユニット66が、取付部材67を介して設置されている。このパワーユニッ ト66には、油圧源、油圧ポンプ、制御弁等が必要に応じ内蔵されている。そし て、パワーユニット66は、第1の天板3の下部に設置されたスイッチ68を操 作することにより、作動/停止する。
【0035】 以上のような構成の昇降手段6では、小型で設置スペースをとらず、かつ大き な荷重に耐え得る(最大200〜500kg程度)ため、大型の第2の天板4を昇 降させることや、第2の天板4上に物を載置した状態のまま昇降させることがで きる。さらに、リンク機構を用いているため、昇降に要する時間が短いという利 点もある。
【0036】 なお、昇降手段の駆動源としては、前記油圧シリンダ62に代わり、空気圧で 作動するシリンダを用いることもでき、また、作動流体の圧力により作動するシ リンダ以外のアクチュエータ(例えば、油圧または空気圧モータ)を用いること もできる。
【0037】 また、テーブル1は、第2の天板4の昇降を円滑に行う昇降補助手段9を有す る。この昇降補助手段9は、第2の天板4の下部に下方へ向けて立設され、脚部 材21、22内に挿入される中空のガイド部材91、92と、脚部材21、22 内に設置された複数対のローラ96a、96b、96cおよび96dと、第2の 天板4の下降時の衝撃を吸収する緩衝手段97で構成されている。
【0038】 ガイド部材91、92の上端には、それぞれフランジ部93が形成され、これ らのフランジ部93を第2の天板4の下面に例えばねじ止めすることにより、ガ イド部材91、92と第2の天板4とが固定されている。なお、ガイド部材91 、92は、同一の構造であるため、以下、一方のガイド部材91およびその周辺 側の構造について代表的に説明する。
【0039】 ガイド部材91の両側部には、それぞれ、後述するローラ96a、96b、9 6cおよび96dが転動するための溝状のガイドレール94が、ガイド部材91 の長手方向に沿って形成されている。
【0040】 一方、図6に示すように、脚部材21内には、ガイド部材91の移動経路95 に沿って、上方から対をなすローラ96a、96b、96cおよび96dが、自 由回転可能に設置されている。ガイド部材91は、両ガイドレール94において 、対をなすローラ96a〜96dの間に挟持され、ガイド部材91が移動経路9 5を上方または下方へ移動する際には、各ローラ96a〜96dが溝94に沿っ て転動する。
【0041】 また、脚部材21内の底部、すなわち移動経路95の下端には、緩衝手段97 が設置されている。図示の緩衝手段97は、例えば、各種ゴムや軟質樹脂よりな る弾性体や発泡体で構成された緩衝材である。第2の天板4が下降する際、ガイ ド部材91の下端面911が緩衝手段97に当接し、その衝撃、騒音を吸収する 。なお、緩衝手段97の設置位置は、他の位置、例えば第1の天板3の上面や第 2の天板4の下面等であってもよい。 以上のような昇降補助手段9を設けることにより、第2の天板4の昇降を円滑 かつ確実に行うことができる。
【0042】 次に、テーブル1の作用について説明する。 図3に示すように、第2の天板4が最も下降した状態(以下、下降状態という )では、第2の天板4の下面43が第1の天板3の上面32に接合または接近す る。この状態では、油圧シリンダ62のピストンロッド621は収縮しており、 リンク機構63の第1のリンク64および第2のリンク65は、折り畳まれ、基 台61内に収納されている。
【0043】 また、第2の天板4の下降状態では、第2の保持手段8の移動体83の位置に 係らず、第1の天板3の切欠部31の内側に突出した両係止部7が回動板5の下 面に係止し、回動板5を第1の姿勢に保持する。従って、第2の天板4の上面4 2および回動板5の上面52の全体を使用することができる。
【0044】 次に、図2に示すように、スイッチ68を操作して、昇降手段6のパワーユニ ット66を作動し、油圧シリンダ62へ作動油を供給してピストンロッド621 を伸長させると、その押圧力がリンク機構63に伝達され、折り畳まれていた第 1のリンク64および第2のリンク65が立ち上がり、互いに軸部材653を中 心に回動してX字状に変形する。これに伴い、第1のリンク64の一端に設置さ れた第1のローラ644は、第2の天板4の下面43に沿って転動し、第2のリ ンク65の一端に設置された第2のローラ654は、基台61内の底面(基準面 )611に沿って転動する。このようなリンク機構63の変形動作およびローラ 644、654の転動により、第2の天板4が持ち上げられ、上昇する。
【0045】 また、第2の天板4の上昇に際しては、各ローラ96a〜96d間をガイド部 材91、92がそれらのガイドレール94に沿って上昇するため、第2の天板4 の上昇が円滑になされる。
【0046】 なお、第2の保持手段8の移動体83が図8の位置にある場合には、第2の天 板4の上昇に伴い、回動板5が重力により下方へ向けて自動的に回動する(図1 、図6参照)。
【0047】 第2の天板4が最も上昇した状態またはその状態から若干下降させた状態(以 下、これらを上昇状態という)となると、昇降手段6の作動が停止し、そのまま の状態を維持する。このとき、第2の天板4の上昇距離は、回動板5の幅Wとほ ぼ等しいかまたは若干大きい値とされるので、回動板5は、第2の姿勢となり、 その端部53が第1の天板3の上面32の切欠部31周辺に当接または接近する 。これにより、第2の天板4が不本意に下降することが防止され、安全性が高い 。
【0048】 このような第2の天板4の上昇状態では、切欠部31および41がいずれもテ ーブル1の正面へ向けて解放しているため、この切欠部31および41内の空間 に一人または二人以上の人が入って、第2の天板4上での作業等を行うことがで きる。また、第1の天板3の上面32には、例えばバッグのような荷物を載置す ることができる。
【0049】 なお、第2の天板4の上昇に際し、第2の保持手段8の移動体83が図9の位 置にある場合には、回動板5は、第1の姿勢が保持されたまま上昇する(図2、 図4参照)。従って、上昇状態においても、前記と同様、第2の天板4の上面4 2および回動板5の上面52の全体を使用することができる。また、この場合、 第2の天板4の上昇後、操作レバー85の操作により移動体83を図8に示す位 置へ移動して、第1の姿勢の保持を解除し、第2の姿勢とすることもできる。
【0050】 第2の天板4を下降させる場合には、まず、第2の姿勢にある回動板5を手前 (正面側)に引いて回動させ、第1の姿勢にするとともに、第2の保持手段8の 操作レバー85の操作により移動体83を図9の位置に移動して、第1の姿勢を 保持する。この状態で、スイッチ68を操作して、昇降手段6のパワーユニット 66を作動し、油圧シリンダ62のピストンロッド621を収縮させる。これに より、リンク機構63が元の折り畳まれた状態に戻り、第2の天板4が下降位置 まで下降する(図3参照)。
【0051】 第2の天板4の下降に際しては、各ローラ96a〜96d間をガイド部材91 、92がそれらのガイドレール94に沿って下降し、しかも、第2の天板4が下 降状態となる直前に、ガイド部材91、92の下端面911がそれぞれ緩衝手段 97に当接し、第2の天板4の下降に伴う衝撃や騒音が吸収されるので、第2の 天板4の下降が極めて円滑になされる。
【0052】 このようなテーブル1において、第2の天板4の下降状態および上昇状態にお ける高さは、特に限定されないが、次のような範囲とするのが好ましい。すなわ ち、第2の天板4が最も下降した位置にあるときの第2の天板4の上面42の床 面からの高さが好ましくは35〜100cm、より好ましくは50〜85cm、さら に好ましくは65〜75cmである。この範囲であると、床面または椅子に座った 状態での使用に適する。また、第2の天板4が最も上昇した位置にあるときの第 2の天板4の上面42の床面からの高さが好ましくは75〜150cm、より好ま しくは90〜130cm、さらに好ましくは100〜110cmである。この範囲で あると、床面上に起立した状態での使用に適する。
【0053】 なお、本考案のテーブル1は、下降状態から上昇状態の間で、段階的にまたは 無段階に第2の天板4の高さを調節し得るような構成であってもよい。
【0054】 以上、本考案のテーブルを添付図面に示す好適実施例に基づいて説明したが、 本考案は、図示の構成に限定されるものではなく、前述した各構成要素は、それ と同様の機能を生じる他の構成のものと置換することができる。
【0055】 回動板は、複数あってもよく、例えば、2枚の回動板が、切欠部41の両側端 部にそれぞれ回動可能に設置された構成であってもよい。また、本考案における 回動部材は、板状のものに限らず、例えば、枠状のものであってもよい。
【0056】 また、昇降手段は、リンク機構を有さず、例えば、油圧または空気圧により作 動するシリンダのピストンロッドの伸縮により、第2の天板を直接昇降させる構 成のものであってもよい。さらには、このような流体駆動のアクチュエータを駆 動源とするものに限定されず、例えば、第2の天板の前記ガイド部材に相当する 部材の長手方向に沿ってラックギアを設置し、このラックギアに噛合するピニオ ンギアをモータまたは手動で回転して第2の天板を昇降させる構成や、第2の天 板にワイヤを接続し、このワイヤをモータまたは手動によりウインチで巻いて、 第2の天板を牽引することにより昇降させる構成等であってもよい。
【0057】 また、昇降補助手段は、図示の構成のものに限らず、例えば、ガイド部材91 、92側にローラが設置され、脚部2側に前記ローラが転動するガイドレールが 形成されているような構成であってもよい。さらに、ガイドレールとローラとで 構成されるものに限らず、例えば、ローラに代わり、歯車やスライド部材を用い たものでもよい。
【0058】 また、緩衝手段97は、前述した緩衝材によるものの他、例えば、油圧または 空気圧によるショックアブソーバやバネによるものであってもよい。
【0059】 第1および第2の天板の平面形状、第1および第2の切欠部の形状、設置数等 も、図示のものに限定されない。例えば、第1の天板に、互いに対向する一対の 第1の切欠部を設け、第2の天板にこれらに対応する一対の第2の切欠部を設け た構成とすることもできる。
【0060】 本考案のテーブルの用途は、特に限定されず、前述したブリーフィング用のテ ーブルの他、例えば、会議用、展示用または飲食店に設置されるテーブルとして 用いることができる。このうち、例えば、飲食店の店内に本発明のテーブルを設 置すれば、昼間は、第2の天板を下降状態にして、喫茶店またはレストランのよ うな椅子に座った状態のテーブルとして用い、夜は、第2の天板を上昇状態にし て、バーカウンターや、スタンドバーとして用いることができる。
【0061】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のテーブルによれば、1つのテーブルで、複数の使 用形態、例えば座った状態と立った状態とのいずれかの使用形態を選択すること ができるので、複数のテーブルを設置する必要がなく、省スペース化に寄与する 。
【0062】 また、第2の天板が上昇した位置にあるとき、回動部材が第2の姿勢を取るこ とにより、第2の天板が不本意に下降することが防止されるので、安全性が高い 。
【0063】 また、第2の保持手段を設けることにより、第2の天板の上昇状態において、 回動部材の上面を天板の一部として使用するか否かを選択することができ、使用 形態の自由度が多い。
【0064】 また、昇降補助手段、特に、緩衝手段を有する昇降補助手段を設けた場合には 、第2の天板の昇降を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のテーブルの実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すテーブルの上昇状態における部分断
面正面図である。
【図3】図1に示すテーブルの下降状態における部分断
面正面図である。
【図4】図1に示すテーブルの平面図である。
【図5】図2中のA−A線での断面図である。
【図6】図2中のB−B線での断面図である。
【図7】図4中のC−C線での断面図である。
【図8】図4中のC−C線での断面図である。
【符号の説明】
1 テーブル 2 脚部 21、22 脚部材 23 梁部材 24 フランジ部 25 高さ調節ねじ 3 第1の天板 31 切欠部 32 上面 33 開口 4 第2の天板 41 切欠部 42 上面 43 下面 5 回動板 51 蝶番 52 上面 53 端部 6 昇降手段 61 基台 611 底面(基準面) 62 油圧シリンダ 621 シリンダロッド 63 リンク機構 64 第1のリンク 641、642 アーム 643 連結部材 644 第1のローラ 65 第2のリンク 651、652 アーム 653 軸部材 654 第2のローラ 66 パワーユニット 67 取付部材 68 スイッチ 7 係止部 8 第2の保持手段 81 収納空間 82 係止孔 83 移動体 84 先端部 85 操作レバー 86 開口 9 昇降補助手段 91、92 ガイド部材 911 下端面 93 フランジ部 94 ガイドレール 95 移動経路 96a〜96d ローラ 97 緩衝手段

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚部と、脚部に対し固定的に設置され、
    その一部に第1の切欠部が形成された第1の天板と、第
    1の天板の上部に設置され、前記第1の切欠部と対応す
    る位置に第2の切欠部が形成された第2の天板と、前記
    第2の切欠部の縁部に回動可能に設置された回動部材
    と、前記第2の天板を上昇、下降させる昇降手段とを有
    するテーブルであって、 前記回動部材は、前記第2の切欠部内に挿入して前記第
    2の天板の上面と連続する面を形成する第1の姿勢と、
    回動中心と反対側の端部が前記第1の天板に当接または
    接近する第2の姿勢とを取り得るよう回動することを特
    徴とするテーブル。
  2. 【請求項2】 前記第2の天板が上昇した位置にあると
    き、前記回動部材は、前記第2の姿勢を取ることによ
    り、前記第2の天板が下降するのを阻止する機能を有す
    る請求項1に記載のテーブル。
  3. 【請求項3】 前記第1の切欠部と前記第2の切欠部と
    がほぼ同一の形状をなしている請求項1または2に記載
    のテーブル。
  4. 【請求項4】 前記第2の天板が下降した位置にあると
    き、前記回動部材を前記第1の姿勢に保持する第1の保
    持手段を有し、 前記第1の保持手段は、前記第1の切欠部の内側に突出
    した係止部で構成される請求項1ないし3のいずれかに
    記載のテーブル。
  5. 【請求項5】 前記第2の天板が上昇した位置にあると
    き、前記回動部材を前記第1の姿勢に保持する第2の保
    持手段を有し、 前記第2の保持手段は、前記第2の天板および前記回動
    部材のうちの一方に移動可能に設置された移動体と、他
    方に設けられ、前記移動体の移動によりその一部が係止
    し得る係止部とで構成されている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のテーブル。
  6. 【請求項6】 前記第2の天板の昇降を円滑に行う昇降
    補助手段を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の
    テーブル。
  7. 【請求項7】 前記昇降補助手段は、前記脚部に設置さ
    れた複数対のローラと、前記第2の天板の下部に立設さ
    れ、対をなす前記ローラ間に挟持されつつ上下方向に移
    動するガイド部材とで構成されている請求項6に記載の
    テーブル。
  8. 【請求項8】 前記昇降補助手段は、さらに、前記第2
    の天板の下降時の衝撃を吸収する緩衝手段を有する請求
    項6または7に記載のテーブル。
  9. 【請求項9】 前記昇降手段は、油圧または空気圧によ
    り作動するシリンダと、前記シリンダの作動により変形
    するリンク機構とを有するものである請求項1ないし8
    のいずれかに記載のテーブル。
  10. 【請求項10】 前記リンク機構は、一端部が前記第1
    の天板側に回動可能に取り付けられ、他端部に前記第2
    の天板の下面に当接して転動し得る第1のローラが設置
    された第1のリンクと、 一端部が前記第2の天板側に回動可能に取り付けられ、
    他端部が前記第1の天板側に形成された基準面に当接し
    て転動し得る第2のローラが設置された第2のリンクと
    を有し、 前記第1のリンクと前記第2のリンクとが、それらの途
    中で互いに回動可能に支持された構成をなしている請求
    項9に記載のテーブル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016144571A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 コクヨ株式会社 昇降機構及び家具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016144571A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 コクヨ株式会社 昇降機構及び家具

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