JP2020074229A - 決済装置、情報処理プログラム及び決済装置の動作方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなシステムでは、決済処理のための決済情報を、商品登録装置から空き状態にある決済装置に対して転送するようになっている。このため、決済装置の全てが決済処理を実行中である場合には、決済情報を決済端末へと転送することができず、商品登録装置における買上登録の処理をも滞らせてしまうこととなる。
このような事情から、買上登録および決済のための処理を効率的に行えることが望まれていた。
図1は本実施形態に係るチェックアウトシステム10の斜視図である。
チェックアウトシステム10は、少なくとも1台の商品登録装置11と、複数台の決済装置12と、少なくとも1台のカメラ13とを含む。図1においては、2台の商品登録装置11、4台の決済装置12及び1台のカメラ13を含んだチェックアウトシステム10を示している。チェックアウトシステム10が、商品登録装置11、決済装置12及びカメラ13をそれぞれ何台含むかは任意であり、商品登録装置11と決済装置12との台数の比も任意である。商品登録装置11及び決済装置12は、スーパーマーケットなどの店舗のチェックアウトコーナーに設置される。なおカメラ13としては、防犯カメラなどを流用することもできる。この場合、カメラ13はチェックアウトシステム10には含まれない。
商品登録装置11は、図1においては、作業テーブル31に取り付けられている。複数の作業テーブル31が配置されることにより、買物客22用の通路を形成している。
商品登録装置11は、通路に進入してきた買物客が持参した商品を買上商品として登録する処理である買上登録を行う。
決済装置12は、商品登録装置11から決済情報が通知された場合に、当該決済情報に基づく決済処理を行う。
カメラ13は、例えばチェックアウトコーナーの天井に設けられ、チェックアウトコーナーの全域を俯瞰撮影する。カメラ13は、撮影を所定の時間間隔で繰り返し、画像データを繰り返し出力する。つまりカメラ13は、商品登録装置11及び決済装置12の全てが含まれる撮像範囲に関しての画像を得る。従って、カメラ13は撮像手段の一例である。
チェックアウトシステム10は、商品登録装置11、決済装置12及びカメラ13の他に、POSサーバ14を含む。POSサーバ14は、上記店舗に備えられたいわゆる店舗サーバ、又は上記店舗を含んだ複数の店舗を総括する本部に備えられたいわゆる本部サーバである。POSサーバ14は、販売データを集計する。POSサーバ14はまた、商品登録装置11及び決済装置12で使用するデータを管理する。すなわちPOSサーバ14は、既存のPOSサーバと同様な機能を備える。POSサーバ14はさらに、商品登録装置11から決済装置12への決済情報の授受を仲介する。
CPU11a、ROM11b、RAM11c及び補助記憶ユニット11dは、伝送システム11jにより接続されてコンピュータを構成する。
CPU11aは、上記のコンピュータの中枢部分に相当する。CPU11aは、ROM11b及びRAM11cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、商品登録装置11としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM11bは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。ROM11bは、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM11bは、上記のミドルウェア及びアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM11bは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM11cは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。RAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶ユニット11dは、上記のコンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット11dは、CPU11aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU11aでの処理によって生成されたデータを保存する。
スキャナ11fは、商品の情報を読み取って、当該商品の商品コードを得る。スキャナ11fとしては、周知の種々のタイプのものをそのまま利用できる。
タッチパネル11gは、表示デバイス及びタッチセンサをそれぞれ含む。タッチパネル11gとしては、周知のデバイスを利用できる。
プリンタ11hは、レシート用紙に対して各種の文字列及び画像などを印刷することにより、レシートを発行する。
通信ユニット11iは、LAN15を介した通信を行う。
伝送システム11jは、商品登録装置11内の各部の間で授受されるデータを伝送する。
なお、商品登録装置11のハードウェアとしては、例えば既存のPOS端末を利用することが可能である。
CPU12a、ROM12b、RAM12c及び補助記憶ユニット12dは、伝送システム12kにより接続されてコンピュータを構成する。そしてこのコンピュータは、商品登録装置11内で構成されたコンピュータと同様な機能により、決済装置12としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
スキャナ12fは、商品の情報を読み取って、当該商品の商品コードを得る。スキャナ12fとしては、周知の種々のタイプのものをそのまま利用できる。
タッチパネル12gは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。タッチパネル12gとしては、周知のデバイスを利用できる。
プリンタ12hは、レシート用紙に対して各種の文字列及び画像などを印刷することにより、レシートを発行する。
人感センサ12iは、検出範囲内に人間が存在する場合にONとなる。人感センサ12iは、決済装置12の操作のために図1に示されるように決済装置12の近傍に位置する買物客22を検出可能なように設けられる。人感センサ12iとしては、例えば赤外線センサなどの周知のデバイスを利用できる。
通信ユニット12jは、LAN15を介した通信を行う。
伝送システム12kは、決済装置12内の各部の間で授受されるデータを伝送する。
なお、決済装置12のハードウェアとしては、例えば既存のセルフPOS端末を利用することが可能である。
CPU14a、ROM14b、RAM14c及び補助記憶ユニット14dは、伝送システム14fにより接続されてコンピュータを構成する。そしてこのコンピュータは、商品登録装置11内で構成されたコンピュータと同様な機能により、POSサーバ14としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
伝送システム14fは、POSサーバ14内の各部の間で授受されるデータを伝送する。
なお、POSサーバ14のハードウェアとしては、例えば既存の汎用のサーバ装置を利用することが可能である。
カメラ13は、LAN15を介して通信する機能を備える。カメラ13は、撮像により生成した画像データをPOSサーバ14に宛ててLAN15へと送出する。カメラ13としては、既存のネットワークカメラなどを利用できる。
なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図3はCPU14aによる位置検出処理のフローチャートである。
Act2においてCPU14aは、Act1で取り込んだ画像データが表す画像に映り込んだ人間を抽出する。この処理には、周知の技術をそのまま適用できる。
Act3においてCPU14aは、Act2で抽出した人間の位置を判定する。CPU14aは、Act2で複数の人間を抽出できた場合は、当該複数の人間の位置をそれぞれ判定する。かくして制御プログラムに基づく位置検出処理をCPU14aが実行することによって、CPU14aを中枢部分とするコンピュータは、カメラにより得られた画像に基づいて買物客22の位置を判定する判定手段として機能する。
Act6においてCPU14aは、Act2で抽出した人間のそれぞれに関して判定した位置を表す位置情報が当該人間に付与された管理番号に関連付けて記述されるように位置リストL1を更新する。そしてCPU14aは、当該更新を終えたならば、今回の位置検出処理を終了する。なおCPU14aは、Act2で抽出されなかった人間のいずれにも付与されていない管理番号が位置リストL1に含まれるならば、当該管理番号及び当該管理番号に関連付けられた情報を位置リストL1から削除する。
かくしてPOSサーバ14は、カメラ13の撮像範囲内に存在する人間の位置を、当該人間に対して付与した管理番号に関連付けて位置リストL1にて管理する。従ってPOSサーバ14は、カメラ13の撮像範囲内に存在する人間を追跡している。
図4はCPU11aによる制御処理のフローチャートである。
Act12においてCPU11aは、買上登録すべき商品の商品コードが取得されるのを待ち受ける。
Act13においてCPU11aは、上記の取得した商品コードで特定される商品に関する情報を含むように、登録商品テーブルを更新する。
Act15においてCPU11aは、商品コードが新たに取得されたか否かを確認する。そして商品コードが新たに取得されていないためにNoと判定したならば、Act14へと戻る。
かくしてCPU11aはAct14及びAct15においては、締め操作がなされるか、あるいは商品コードが新たに取得されるのを待ち受ける。そしてCPU11aは、商品コードを新たに取得したならば、Act15にてYesと判定し、Act13へと戻る。
つまりCPU11aは、この新たに取得した商品コードを含むように登録商品テーブルを更新した上で、Act14及びAct15の待受状態に戻る。
従業員21が商品コードをCPU11aに取得させるための操作を繰り返せば、商品コードが登録商品テーブルに追加されて行く。そして従業員21は、一取引の対象となる全ての商品についての買上登録を終えたならば、タッチパネル11gにおける会計ボタンへのタッチなどの予め定められた締め操作を行う。CPU11aは、この締め操作が行われたことに応じてAct14にてYesと判定し、Act16へと進む。
Act16においてCPU11aは、この時点における登録商品テーブルの内容に基づいて、登録商品テーブルに記述された登録商品に関する決済のための決済情報を生成する。決済情報は、登録商品のリストなどのような決済金額を決定するために必要な情報を含む。決済情報は、買上商品の合計金額などのような、決済金額としてそのまま利用できる情報を含んでいても良い。かくして制御プログラムに基づいての制御処理をCPU11aが実行することによって、CPU11aを中枢部分とするコンピュータは生成手段として機能する。
要求情報がLAN15によりPOSサーバ14へと伝送されると、POSサーバ14の通信ユニット14eがこの要求情報を受信する。
図5はCPU14aによるリスト更新処理のフローチャートである。
Act22においてCPU14aは、後述する完了通知がなされているか否かを確認する。そしてCPU14aは、完了通知がなされていないためにNoと判定したならば、Act23へと進む。
Act23においてCPU14aは、後述するキャンセル通知がなされているか否かを確認する。そしてCPU14aは、キャンセル通知がなされていないためにNoと判定したならば、Act21へと戻る。
かくしてCPU14aはAct21〜Act23においては、追加要求、完了通知又はキャンセル通知がなされるのを待ち受ける。そしてCPU14aは、決済情報を含んだ要求情報が通信ユニット14eにより受信されたならば、Act21にてYesと判定し、Act24へと進む。
Act24においてCPU14aは、要求情報に含まれた決済情報に基づく決済を行う買物客22に対して位置検出処理のために付与されている管理番号を取得する。具体的にはCPU14aは、要求情報を送信した商品登録装置11に関連付けて予め定められた在客範囲内である位置を示す位置情報を位置リストL1から検索する。そしてCPU14aは、該当する位置情報が見つかったならば、当該位置情報に関連付けて位置リストL1に含まれた管理番号を上記買物客22の管理番号として取得する。買上登録が行われている時に買物客22は、図1に示されるように商品登録装置11の近傍に位置する。そこで、例えばチェックアウトシステム10の導入作業に際して、その作業者などがこのような位置を在客範囲として定める。従って、当該在客範囲内の位置が、商品登録装置11の近辺に定められた登録時位置に相当する。
CPU14aはこの後、Act21〜Act23の待ち受け状態に戻る。
買物客22が商品登録装置11の近辺からいずれかの決済装置12の近辺へと移動する。このときに、その買物客22の移動に伴って、当該買物客22に付与された管理番号に位置リストL1にて関連付けられた位置情報が、前述した位置検出処理により更新される。
図6はCPU14aによる配信処理のフローチャートである。
Act32においてCPU14aは、変数Nの値を1つ増加させる。
Act33においてCPU14aは、変数Nの値が予め定められた最大値Nmaxよりも大きいか否かを確認する。最大値Nmaxは、チェックアウトシステム10に含まれる決済装置12の数として、例えば前述の作業者によって定められる。そしてCPU14aは、変数Nの値が最大値Nmax以下であるためにNoと判定したならば、Act34へと進む。
Act34においてCPU14aは、N番の決済装置12に人間が近接中であるか否かを確認する。具体的にはCPU14aは、N番の決済装置12に関連付けて予め定められた在客範囲内である位置を示す位置情報を位置リストL1から検索する。そしてCPU14aは、該当する位置情報が見つかったならばAct34にてYesと判定し、Act35へと進む。なお、決済装置12にはそれぞれ、1番からNmax番までの番号が、例えば前述の作業者によって設定される。また決済が行われる時に買物客22は、図1に示されるように決済装置12の近傍に位置する。そこで、例えば前述の作業者などがこのような位置を決済装置12のそれぞれについて在客範囲として定める。従って、当該在客範囲内の位置が、決済装置12のそれぞれに対応付けて定められた決済時位置に相当する。
Act36においてCPU14aは、N番の決済装置12に送信すべき決済情報があるか否かを確認する。具体的にはCPU14aは、N番の決済装置12の在客範囲内である位置を示す位置情報に関連付けられている管理番号を位置リストL1から取得し、その管理番号に待ちリストL2で関連付けられている決済情報があるか否かを確認する。そしてCPU14aは、該当する決済情報があるためにYesと判定したならば、Act37へと進む。
Act37においてCPU14aは、Act36で該当すると判定した決済情報を、N番の決済装置12に宛てて通信ユニット14eからLAN15へと送出する。かくしてCPU14aは、複数の決済装置12のそれぞれに対応付けて予め定められた決済時位置のうちの1つが買物客の位置として判定されたならば、当該決済時位置が対応付けられた決済装置12を、決済処理を実行すべき決済装置12として決定している。従って制御プログラムに基づく配信処理をCPU14aが実行することによって、CPU14aを中枢部分とするコンピュータは、決定手段として機能する。
Act38においてCPU14aは、待ちリストL2においてAct37で送出した決済情報と同じデータレコードに含まれた決済状態情報を決済処理中であることを示す状態に変更する。こののちにCPU14aは、Act32以降の処理を繰り返す。
これにより、全ての決済装置12に関してAct33〜Act37の処理を終えた後にAct32をCPU14aが実行したならば、変数Nの値は最大値Nmaxよりも大きくなる。そしてCPU14aはこの場合は、Act33でYesと判定し、図6に示す配信処理を終了する。
図7はCPU12aによる制御処理のフローチャートである。
ところで買物客22は、従業員21による前述の案内に応じて、空いている決済装置12の近辺に移動する。そうすると、当該決済装置12への買物客22の近接がPOSサーバ14により検出されることとなり、当該決済装置12に宛ててPOSサーバ14から決済情報が送出される。この決済情報がLAN15により上記の決済装置12へと伝送されると、当該決済装置12の通信ユニット12jがこの決済情報を受信し、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存する。
CPU12aは、このようにして決済情報が受信されたならばAct41にてYesと判定し、Act42へと進む。
Act42においてCPU12aは、タッチパネル12gに開始画面を表示させる。開始画面は、決済の開始が可能であることを買物客22に報知するものである。開始画面は例えば、当該決済装置12に近接した買物客22の決済を行うことが可能である旨を表した文字メッセージと、決済の開始を買物客22が指示するための開始ボタンを表す。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータとタッチパネル12gとの協働によって表示手段としての機能が実現される。
Act44においてCPU12aは、人感センサ12iがOFFであるか否かを確認する。そしてCPU12aは、人感センサ12iがONであるためにNoと判定したならば、Act43へと戻る。
かくしてCPU12aはAct43及びAct44においては、開始操作がなされるか、あるいは人感センサ12iがOFFとなるのを待ち受ける。
Act45においてCPU12aは、タッチパネル12gに決済画面を表示させる。決済画面は、上記の受信された決済情報に基づいての決済を行うための買物客22による操作を受け付けるものである。決済画面は例えば、決済情報に示された合計金額を少なくとも表す。また決済画面は、合計個数や買上商品のリストを含んでも良い。また、複数の決済方法での決済を許容するのならば、決済画面は決済方法を買物客22が選択するためのボタンなどを含む。
Act46においてCPU12aは、決済のための買物客22による操作がなされるのを待ち受ける。
買物客22は、前述の決済画面上で決済のための操作を行う。そしてCPU12aは、このようにして決済のための操作が行われ、これがタッチパネル12gにより検出されたならば、Act46にてYesと判定し、Act47へと進む。
Act47においてCPU12aは、決済処理を実行する。ここでの決済処理は、買物客22による操作に応じて、RAM12cまたは補助記憶ユニット12dに保存された決済情報に示された取引を決済するための処理である。ここでの決済処理は例えば、既存のセルフPOS端末などで行われている処理をそのまま適用できる。かくして制御プログラムに基づいての制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータは決済手段として機能する。
なおCPU12aは、決済金額として使用する金額が決済情報に示されているならば、その金額を決済するための処理として上記の決済処理を行う。しかしながらCPU12aは、決済金額として使用する金額が決済情報に示されないならば、決済金額を算出する処理を実行する。このようにCPU12aが決済金額を算出するならば、決済装置12は会計装置とも称される。
Act49においてCPU12aは、POSサーバ14に対して完了通知を行う。具体的にはCPU12aは、当該完了通知のために定められた完了情報を通信ユニット12jからPOSサーバ14に宛ててLAN15へと送出する。そしてCPU12aはこののち、Act41の待ち受け状態に戻る。
Act50においてCPU12aは、POSサーバ14に対してキャンセル通知を行う。具体的にはCPU12aは、当該キャンセル通知のために定められたキャンセル情報を通信ユニット12jからPOSサーバ14に宛ててLAN15へと送出する。そしてCPU12aはこののち、Act41の待ち受け状態に戻る。
そしてCPU14aは、完了情報が通信ユニット14eにより受信されたことに応じて図5中のAct22でYesと判定し、Act26へと進む。
Act26においてCPU14aは、完了情報を送信した決済装置12へと送信されていた決済情報を含んだデータレコードを待ちリストL2から削除する。なおCPU14aは例えば、完了情報を送信した決済装置12に関連付けて予め定められた在客範囲内である位置を示す位置情報に位置リストL1で関連付けられた管理番号を含むデータレコードを削除対象とする。あるいはCPU14aは、決済状態情報が決済装置の識別情報を示すならば、完了情報を送信した決済装置12の識別情報を示す決済状態情報を含んだデータレコードを削除対象とする。そしてCPU14aはこののち、Act21〜Act23の待ち受け状態に戻る。
Act27においてCPU14aは、キャンセル情報を送信した決済装置12へと送信されていた決済情報とともに待ちリストL2のデータレコードに含まれた決済状態情報を、決済処理が行われない状態にあることを示すように変更する。なおCPU14aは、上述したように削除対象とするデータレコードを決定する方法と同様にして変更する決済状態情報を含むデータレコードを決定する。
そしてこの場合にCPU14aは上記のように決済状態情報を変更することで、決済処理を実行すべきとしての決定を解消することになる。かくして制御プログラムに基づくリスト更新処理をCPU14aが実行することによって、CPU14aを中枢部分とするコンピュータは解消手段として機能する。
なおCPU14aはこののち、Act21〜Act23の待ち受け状態に戻る。
商品登録装置11では、一取引分の買上登録が済み、決済情報をPOSサーバ14の待ちリストL2に追加したならば、その決済情報に基づく決済が完了するのを待つこと無しに、速やかに別の取引に関する買上登録を開始することが可能である。また買物客22は、空いている決済装置12へと移動し、開始画面において開始操作を行うことにより、決済を任意の決済装置12で速やかに開始することが可能である。従って、買上登録および決済のための処理を効率的に行うことができる。
買物客22は、決済に用いる決済装置12を自由に選択できるので、それが従業員21又はチェックアウトシステム10によって決められてしまう場合に比べて、買物客22にとっての利便性が高い。
位置検出処理は、CPU11a又はCPU12aが実行しても良い。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 買上商品の決済のための決済情報を生成する生成手段を備えた商品登録装置と、
前記決済情報に基づいて前記決済のための決済処理を行う決済手段を備えた複数の決済装置と、を含んだチェックアウトシステムであって、
前記商品登録装置及び前記複数の決済装置が含まれる撮像範囲を撮像した画像に基づいて買物客の位置を判定する判定手段と、
前記決済情報を、当該決済情報が生成されたときに前記判定手段により判定された位置が前記商品登録装置の近辺に定められた登録時位置である買物客に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記複数の決済装置のそれぞれに対応付けて予め定められた決済時位置のうちの1つが買物客の位置として前記判定手段により判定されたことに応じて、当該決済時位置が対応付けられた前記決済装置を、決済処理を実行すべき決済装置として決定する決定手段と、 前記決定手段により決定された決済装置に備えられた決済手段を、当該決済装置に対応付けられた決済時位置に位置する買物客に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記決済情報に基づく前記決済処理を実行するように制御する制御手段と、を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
[付記2] 前記商品登録装置及び前記決済装置と通信可能な情報処理装置をさらに備え、
当該情報処理装置が、前記判定手段、前記記憶手段、前記決定手段及び前記制御手段の少なくとも1つを備える、ことを特徴とする付記1に記載のチェックアウトシステム。
[付記3] 前記決済装置は、
前記制御手段による制御の下に前記決済手段による決済処理を行うことが可能となった場合に、決済処理を開始することが可能であることを買物客に報知するための開始画面を表示する表示手段をさらに備え、
前記決済手段は、前記表示手段による前記開始画面の表示後に決済処理の開始が前記買物客により指示されたことに応じて決済処理を開始する、ことを特徴とする付記1又は付記2に記載のチェックアウトシステム。
[付記4] 前記決定手段により決済処理を実行すべきとして決定された前記決済装置に対応付けて予め定められた決済時位置における前記買物客の存在が確認できなくなり、かつ決済処理が開始されていない場合に、前記決定手段による決定を解消する解消手段を、さらに備えることを特徴とする付記1−3のいずれか一項に記載のチェックアウトシステム。
[付記5] 前記撮像範囲に関する画像を得る撮像手段を、
さらに備えることを特徴とする付記1−4のいずれか一項に記載のチェックアウトシステム。
Claims (5)
- 買上商品の決済のための決済情報を生成する生成手段を備えた商品登録装置と、
前記決済情報に基づいて前記決済のための決済処理を行う決済手段を備えた複数の決済装置と、
を含んだチェックアウトシステムであって、
前記商品登録装置及び前記複数の決済装置が含まれる撮像範囲を撮像した画像に基づいて買物客の位置を判定する判定手段と、
前記決済情報を、当該決済情報が生成されたときに前記判定手段により判定された位置が前記商品登録装置の近辺に定められた登録時位置である買物客に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記複数の決済装置のそれぞれに対応付けて予め定められた決済時位置のうちの1つが買物客の位置として前記判定手段により判定されたことに応じて、当該決済時位置が対応付けられた前記決済装置を、決済処理を実行すべき決済装置として決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された決済装置に備えられた決済手段を、当該決済装置に対応付けられた決済時位置に位置する買物客に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記決済情報に基づく前記決済処理を実行するように制御する制御手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。 - 前記商品登録装置及び前記決済装置と通信可能な情報処理装置をさらに備え、
当該情報処理装置が、前記判定手段、前記記憶手段、前記決定手段及び前記制御手段の少なくとも1つを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のチェックアウトシステム。 - 前記決済装置は、
前記制御手段による制御の下に前記決済手段による決済処理を行うことが可能となった場合に、決済処理を開始することが可能であることを買物客に報知するための開始画面を表示する表示手段をさらに備え、
前記決済手段は、前記表示手段による前記開始画面の表示後に決済処理の開始が前記買物客により指示されたことに応じて決済処理を開始する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチェックアウトシステム。 - 前記決定手段により決済処理を実行すべきとして決定された前記決済装置に対応付けて予め定められた決済時位置における前記買物客の存在が確認できなくなり、かつ決済処理が開始されていない場合に、前記決定手段による決定を解消する解消手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載のチェックアウトシステム。
- 前記撮像範囲に関する画像を得る撮像手段を、
さらに備えることを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載のチェックアウトシステム。
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