JP2020073778A - サッシ - Google Patents
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Description
中間レールは、先端部分(下端部分)に内障子の上部に設けられた振れ止め部材が当接するように構成され、内障子が振れずにスムーズに開閉するためガイドとなっている。
樹脂カバーは、上枠の結露を抑制するために設けられている。
また、第1振れ止め部材は、内障子が開閉する際に中間レールカバー部に当接していることにより、中間レールが中間レールカバー部に覆われていても、中間レールカバー部が内障子の開閉をガイドすることができる。このため、内障子をスムーズに開閉することができる。
なお、第1振れ止め部材は、開閉移動の際に、中間レールカバー部とわずかな隙間を空けた近接状態となってもよい。
このような構成とすることにより、第2振れ止め部材は、内障子が開閉する際に中間レールに当接していることにより、中間レールが内障子の開閉をガイドすることができる。
このため、内障子をスムーズに開閉することができる。
なお、第2振れ止め部材は、開閉移動の際に、中間レールとわずかな隙間を空けた近接状態となってもよい。
このような構成とすることにより、内障子が開閉する際に、第1振れ止め部材が樹脂カバーや風止め部材の端部に引っ掛かることなくスムーズに移動することができる。
図1乃至図3に示すように、本実施形態によるサッシ1は、建物の室外側11と室内側12とを仕切る壁部に形成された開口部に設置される引違サッシで、壁部に固定された枠体2と、枠体2の内側に配置される外障子3および内障子4と、を有している。
見付け方向のうち、開口部を閉鎖するサッシ1の外障子3が配置される側(室内側12から見た左側)を見付け方向一方側とし、内障子4が配置される側(室内側12から見た右側)を見付け方向他方側とする。また、内障子4が枠体2の内側において、図2に示すように、見付け方向一方側に移動し開口部を開口している状態を開口状態とし、図1に示すように、見付け方向他方側に移動し開口部を閉鎖している状態を閉鎖状態とする。
図4乃至図6に示すように、上枠21は、開口部の縁部に固定された固定部211と、固定部211の室内側12の端部から下方に突出する室外側レール212と、固定部211の室外側11の端部から下方に突出する室内側レール213と、固定部211の見込み方向の中間部から下方に突出する中間レール214と、を有している。
室外側レール212と中間レール214との間には、外障子3(図3参照)が見付け方向に移動可能に配置され、室内側レール213と中間レール214との間には、内障子4(図5および図6参照)が見付け方向に移動可能に配置されている。なお、図5では、外障子3を省略している。
固定部211には、室内側レール213と中間レール214との間に、樹脂カバー6の上板部61の爪部612および風止め板5の被係止片511を係止可能な係止部211aが形成されている。
中間レール214の下端部近傍には、樹脂カバー6の第1側板部62の爪部623を係止可能な係止部214aが形成されている。
室内側レール213の下端部近傍には、樹脂カバー6の第2側板部63の第1爪部632を係止可能な第1係止部213aと、第2側板部63の第2爪部633および風止め板5の爪部531を係止可能な第2係止部213bが形成されている。第1係止部213aは、第2係止部213bの上側に間隔をあけて形成されている。
上板部61の基部611と上枠21の固定部211との間には隙間S1が形成されていて、この隙間S1が断熱層を構成している。
上板部61に係止される塞ぎ部材7は、中空に形成されていて断熱層を構成している。
第1側板部62の基部621と中間レール214との間には隙間S2が形成されていて、この隙間S2が断熱層を構成している。
ヒレ部625は、室外側11の先端部が外障子3の上框31と当接している。これにより、第1側板部62に結露水が付着していたとしても、この結露水がヒレ部625を介して外障子3に移動するため、結露水が内障子4に付着することを防止できる。
第2側板部63の基部621と室内側レール213との間には隙間S3が形成されていて、この隙間S3が断熱層を構成している。
第2側板部63の下端部は、室内側レール213の下端部と略同じ高さに配置されていて、室内側レール213の室内側12に配置される室内側樹脂カバー13と当接している。
基部521の見付け方向一方側の部分を第1基部521Aとし、第1基部521Aよりも見付け方向他方側の部分を第2基部521Bとすると、第1基部521Aの方が第2基部521Bよりも下方に突出している。このため、基部521の下部側には見付け方向他方側に切欠き部523が形成されている。
係合部522は、第1基部521Aの下部側からのみ突出するように設けられていて、第2基部521Bの下部側には設けられていない。第1基部521Aの下端部と係合部522の下端部とは、ともに略水平面で面一となるように形成されている。
第1側板部52には、第1基部521Aの室内側12の面の見付け方向一方側の端部近傍に、見付け方向一方側から他方側に向かって漸次室外側11から室内側12に傾斜する傾斜面524が形成されている。この傾斜面524は、樹脂カバー6の第1側板部52の室内側12の面と略段差なく連続している。
複数の第1ヒレ部54,54…は、それぞれ室外側11の端部が第1側板部52の室内側12の面と当接し、室内側12の端部が第2側板部53の室外側11の面と当接している。複数の第1ヒレ部54,54…は、それぞれ下端部が閉鎖状態の内障子4の召合せ框43(図5参照)の上端面と当接している。
第2ヒレ部55,55…は、それぞれ室内側12の端部が第1側板部52の室内側12の面よりも室内側12に突出し、室外側11の端部が第1側板部52の室外側11の面よりも室外側11に突出している。第2ヒレ部55,55…は、室内側12の端部が内障子4の召合せ框43の室外側11の面と当接し、室外側11の端部が外障子3の召合せ框32(図1参照)の室内側12の面と当接している。
内障子4には、召合せ框43の室外側の面の上端部近傍に第1振れ止め部材46が設けられていて、縦框44の室外側の面の上端部近傍に第2振れ止め部材47が設けられている。
風止め板5の第1側板部52および樹脂カバー6の第1側板部62の室内側12の面は、中間レール214の室内側12の面よりも室内側12に配置されていることにより、第1振れ止め部材46の召合せ框43からの突出寸法L1は、第2振れ止め部材47の縦框44からの突出寸法L2よりも小さくなるように設定されている。
上述した本実施形態によるサッシ1では、樹脂カバー6が中間レール214の室内側12の面と先端部とを覆っていることにより、室外の冷気によって中間レール214が冷やされた場合もその冷気が室内側12に伝達されることが抑制されるため、中間レール214の室内側12に生じる結露を抑制することができる。
また、第1振れ止め部材46の召合せ框43の室外側11の面からの突出寸法L1は、第2振れ止め部材47の縦框44の室外側11の面からの突出寸法L2よりも小さくなるように設定されていることにより、内障子4が開閉する際には、第1振れ止め部材46が樹脂カバー6の第1側板部62と当接しているとともに、第2振れ止め部材47が中間レール214と当接している状態が維持されるため、中間レール214の下端部分が樹脂カバー6に覆われている場合でも、内障子4をスムーズに開閉することができる。
例えば、上記の実施形態では、樹脂カバー6は、風止め板5の見付け方向一方側のみに設けられているが、風止め板5の見付け方向他方側にも設けられていてもよい。このような場合は、内障子4の縦框44に設けられた振れ止めは、室外側11の先端部が樹脂カバー6と当接するように形成されていることが好ましい。
また、上記の実施形態では、第1振れ止め部材46が内障子4の召合せ框43に設けられ、第2振れ止め部材47が内障子4の縦框44に設けられているが、第1振れ止め部材46が上框41の召合せ框43近傍に設けられていて、第2振れ止め部材47が上框41の縦框44近傍に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、風止め板5の第1側板部52には、室内側12の面の見付け方向一方側に傾斜面524が形成されているが、このような傾斜面524が形成されていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、樹脂カバー6の第1側板部62には、ヒレ部625が設けられているが、このようなヒレ部625が設けられていなくてもよい。
2 枠体
3 外障子
4 内障子
5 風止め板
6 樹脂カバー
11 室外側
12 室内側
21 上枠
41 上框
43 召合せ框
44 縦框
46 第1振れ止め部材
47 第2振れ止め部材
62 第1側板部(中間レールカバー部)
214 中間レール
また、本発明に係るサッシでは、前記塞ぎ部材は、前記樹脂カバーの長手方向の少なくとも一部の下面に沿って設けられていてもよい。
また、本発明に係るサッシでは、前記上枠は、躯体に固定される固定部と、前記固定部の見込み方向の中間部から下方に突出する中間レールと、を有し、前記樹脂カバーは、前記固定部の下面における前記中間レールよりも室内側の部分に沿って設けられる樹脂カバー室内部分を有し、前記塞ぎ部材は、前記樹脂カバー室内部分の下側に設けられていてもよい。
また、本発明に係るサッシでは、前記中間レールの室外側に設けられる室外側障子と、前記中間レールの室内側に設けられる室内側障子と、を有し、前記塞ぎ部材の見込み方向の中間部の下面は、前記樹脂カバー室内部分と離れて配置され、前記塞ぎ部材の見込み方向の中間部の下面と前記樹脂カバー室内部分との間に空部が形成され、前記空部が前記上枠と前記室内側の障子の上端部との間の空気層を形成していてもよい。
また、本発明に係るサッシでは、前記中間レールの室外側に設けられる室外側障子と、前記中間レールの室内側に設けられる室内側障子と、を有し、前記塞ぎ部材は、内部に中空部を有し、前記中空部は、前記上枠と前記室内側の障子の上端部との間の空気層を形成していてもよい。
Claims (3)
- 見込み方向の中間部に下方に突出する中間レールが設けられ、中間レールの室外側に外障子が配置され室内側に内障子が配置された上枠と、
前記中間レールの室内側に設けられた樹脂カバーと、を有するサッシにおいて、
前記樹脂カバーは、前記中間レールの室内側の面および先端部分を覆う中間レールカバー部を有し、
前記内障子は、召合せ框または上框の前記召合せ框近傍に室外側に突出するように設けられた第1振れ止め部材を有し、
該第1振れ止め部材は、前記内障子が開閉する際に前記中間レールカバー部に当接していることを特徴とするサッシ。 - 前記内障子は、縦框または前記上框の前記縦框近傍に室外側に突出するように設けられた第2振れ止め部材を有し、
該第2振れ止め部材は、前記縦框または前記上框からの突出寸法が、前記第1振れ止め部材の前記召合せ框または上框からの突出寸法よりも大きく、前記中間レールと当接する請求項1に記載のサッシ。 - 前記上枠の下側で閉鎖状態の前記内障子の召合せ框の位置の直上に風止め板が設けられていて、
該風止め板は、前記樹脂カバーと連続するように設けられているとともに、前記中間レールカバー部の室内側の面と連続し前記第1振れ止め部材が当接する面が形成されている請求項1又は2に記載のサッシ。
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