JP2020072334A - センサーデータ処理システム及びセンサーデータ同期システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のセンサー端末の時刻同期のためのコストを低減させることが可能なセンサーデータ処理システムを提供すること。【解決手段】複数のセンサー端末と、同期信号発生装置と、データ処理装置と、を含み、前記同期信号発生装置は、無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、前記複数のセンサー端末の各々は、計測データを出力するセンサーを含み、前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置に前記計測データを送信し、前記データ処理装置は、前記計測データに対する処理を行う、センサーデータ処理システム。【選択図】図1
Description
本発明は、センサーデータ処理システム及びセンサーデータ同期システムに関する。
近年、複数のセンサー端末が検出したデータを、データ処理装置が処理して所望の情報を提供する各種のシステムが普及しつつある。複数のセンサー端末がそれぞれ有する時刻情報にずれがあるため、データ処理装置がデータを処理する前に複数のセンサー端末間の時刻を同期させる必要がある。
特許文献1には、ハブと複数のセンサーノードが、データ送受信用の第1の近距離無線と、第1の近距離無線とは異なる通信方式で、時刻同期の同期信号送受信用の第2の近距離無線と、を有する、無線通信システムが記載されている。このシステムでは、ハブは、同期信号を送信する際、自装置内の標準時間を第2の近距離無線が用いる時刻の情報に変換して第2の近距離無線によりセンサーノードに送信する。センサーノードは、受信した同期信号を自装置内の基準時間の時刻の情報に逆変換して、自装置の標準時間を補正する。そして、センサーノードは、ハブに対するデータ送信時には、標準時間から得た時刻を第1の近距離無線が用いる時刻の情報に変換した時刻に基づいてデータ送信する。これにより、ハブと複数のセンサーノードの時刻を同期させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、時刻同期専用の通信方式を必要とするため低コスト化が難しいという問題がある。
本発明に係るセンサーデータ処理システムの一態様は、
複数のセンサー端末と、
同期信号発生装置と、
データ処理装置と、
を含み、
前記同期信号発生装置は、
無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
計測データを出力するセンサーを含み、
前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置に前記計測データを送信し、
前記データ処理装置は、
前記計測データに対する処理を行う。
複数のセンサー端末と、
同期信号発生装置と、
データ処理装置と、
を含み、
前記同期信号発生装置は、
無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
計測データを出力するセンサーを含み、
前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置に前記計測データを送信し、
前記データ処理装置は、
前記計測データに対する処理を行う。
前記センサーデータ処理システムの一態様において、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記通信期間において、取得時刻が付加された前記計測データを前記データ処理装置に送信してもよい。
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記通信期間において、取得時刻が付加された前記計測データを前記データ処理装置に送信してもよい。
前記センサーデータ処理システムの一態様において、
前記同期信号は、第1時刻系における第1時刻情報を含み、
前記同期信号発生装置は、
前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置にも前記同期信号を送信し、
前記データ処理装置は、
通信ネットワークを経由してタイムサーバーから第2時刻系における第2時刻情報を取得し、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とに基づいて、前記計測データの取得時刻を前記第2時刻系における時刻に変換してもよい。
前記同期信号は、第1時刻系における第1時刻情報を含み、
前記同期信号発生装置は、
前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置にも前記同期信号を送信し、
前記データ処理装置は、
通信ネットワークを経由してタイムサーバーから第2時刻系における第2時刻情報を取得し、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とに基づいて、前記計測データの取得時刻を前記第2時刻系における時刻に変換してもよい。
前記センサーデータ処理システムの一態様において、
前記同期信号発生装置は、
前記複数のセンサー端末に前記同期信号を一定周期で複数回送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、前記同期が成立したと判断してもよい。
前記同期信号発生装置は、
前記複数のセンサー端末に前記同期信号を一定周期で複数回送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、前記同期が成立したと判断してもよい。
前記センサーデータ処理システムの一態様は、
前記アクセスポイントを含んでもよい。
前記アクセスポイントを含んでもよい。
前記センサーデータ処理システムの一態様において、
前記センサー端末は、前記センサーから前記計測データを取得するデータ取得部を含み、
前記センサー端末は、
前記同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記データ取得部が前記計測データを取得するタイミングを補正してもよい。
前記センサー端末は、前記センサーから前記計測データを取得するデータ取得部を含み、
前記センサー端末は、
前記同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記データ取得部が前記計測データを取得するタイミングを補正してもよい。
前記センサーデータ処理システムの一態様において、
前記センサーは、慣性センサーであってもよい。
前記センサーは、慣性センサーであってもよい。
本発明に係るセンサーデータ同期システムの一態様は、
複数のセンサー端末と、
同期信号発生装置と、
を含み、
前記同期信号発生装置は、
無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
計測データを出力するセンサーを含み、
前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、データ処理装置に前記計測データを送信する。
複数のセンサー端末と、
同期信号発生装置と、
を含み、
前記同期信号発生装置は、
無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
計測データを出力するセンサーを含み、
前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、データ処理装置に前記計測データを送信する。
前記センサーデータ同期システムの一態様において、
前記同期信号発生装置は、
前記複数のセンサー端末に前記同期信号を一定周期で複数回送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、前記同期が成立し
たと判断してもよい。
前記同期信号発生装置は、
前記複数のセンサー端末に前記同期信号を一定周期で複数回送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、前記同期が成立し
たと判断してもよい。
前記センサーデータ同期システムの一態様において、
前記センサーは、慣性センサーであってもよい。
前記センサーは、慣性センサーであってもよい。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.センサーデータ処理システムの構成
図1は本実施形態のセンサーデータ処理システム1の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のセンサーデータ処理システム1は、複数のセンサー端末10と、同期信号発生装置20と、データ処理装置30とを含む。また、本実施形態のセンサーデータ処理システム1は、アクセスポイント40を含んでもよい。以下では、センサー端末10の数をn個とし、n個のセンサー端末10を区別する場合は、それぞれセンサー端末10−1,10−2、・・・、10−nと表記する。なお、nは2以上の整数である。
図1は本実施形態のセンサーデータ処理システム1の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のセンサーデータ処理システム1は、複数のセンサー端末10と、同期信号発生装置20と、データ処理装置30とを含む。また、本実施形態のセンサーデータ処理システム1は、アクセスポイント40を含んでもよい。以下では、センサー端末10の数をn個とし、n個のセンサー端末10を区別する場合は、それぞれセンサー端末10−1,10−2、・・・、10−nと表記する。なお、nは2以上の整数である。
図1に示すように、センサーデータ処理システム1では、n個のセンサー端末10、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30が、アクセスポイント40を中継機として通信するスター型の無線LAN(Local Area Network)が構築されている。無線LANの通信規格としては、例えば、IEEE802.11シリーズが挙げられる。本実施形態では、n個のセンサー端末10、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30は、アクセスポイント40を経由して、単一の通信規格に従って通信を行う。
同期信号発生装置20は、無線により、アクセスポイント40を経由して、n個のセンサー端末10に同期信号を一斉送信する。また、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30にも同期信号を送信する。すなわち、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、n個のセンサー端末10及びデータ処理装置30に同期信号を一斉送信する。同期信号発生装置20は、第1時刻系における第1時刻情報を生成し、同期信号は第1時刻情報を含む。第1時刻系は、同期信号発生装置20の内部時刻、すなわち、ローカルタイムの時刻系である。
n個のセンサー端末10の各々は、構造物に取り付けられる。n個のセンサー端末10の各々は、計測データを出力する不図示のセンサーを含み、センサーから計測データを取得する。当該センサーは、慣性センサーであってもよい。
n個のセンサー端末10の各々は、アクセスポイント40を介して同期信号を受信する。n個のセンサー端末10の各々は、定期的に到来する同期判定期間において、同期信号に基づく同期が成立するか否かを判定し、同期が成立した場合、同期信号を受信したタイミングに基づいて、計測データをセンサーから取得するタイミングを補正する。
n個のセンサー端末10の各々は、同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、アクセスポイント40を経由して、取得時刻が付加された計測データをデータ処理装置30に送信する。具体的には、n個のセンサー端末10の各々は、排他的に割り当てられた自己の識別コードに1対1に対応する番号の送信スロットにおいて、計測データを送信する。なお、計測データにはセンサー端末10の識別コードも付加される。
図2は、送信スロットの一例を示す図である。図2の例では、番号が1〜mのm個の送信スロットが定義されており、m個の送信スロットの時間は同じである。センサー端末10−1〜10−nは、それぞれ番号1〜nの送信スロットにおいてのみ計測データを送信可能である。なお、同期信号発生装置20は、番号n+1の送信スロットにおいてのみ同期信号を送信可能であり、データ処理装置30は、番号n+2〜mにおいて各種のコマンド等を送信可能である。このように、n個のセンサー端末10、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30は、互いに異なる送信スロットにおいて送信することにより単一の通信規格に従って通信を行うことができる。
図1に戻り、データ処理装置30は、アクセスポイント40を介して、n個のセンサー端末10の各々から計測データを受信し、計測データに対する処理を行う。データ処理装置30は、受信した計測データに付加された識別コードから、当該計測データがどのセンサー端末10から送信された計測データであるかを特定することができる。そして、計測データに対する処理により、当該計測データの取得時刻が付加された、所定の指標の値が得られる。また、データ処理装置30は、アクセスポイント40を介して、第1時刻情報を含む同期信号を受信する。そして、データ処理装置30は、インターネット等の通信ネットワーク50を経由してタイムサーバー60から第2時刻系における第2時刻情報を取得し、第1時刻情報と第2時刻情報とに基づいて、計測データを処理して得られた指標の値の計算に用いられた計測データの取得時刻を第2時刻系における時刻に変換する。例えば、第2時刻系は、世界標準時等のグローバルタイムの時刻系であってもよい。データ処理装置30は、第2時刻系の時刻を含む指標情報を、通信ネットワーク50を経由してデータ収集装置70に送信してもよい。
なお、同期信号発生装置20が同期信号を一斉送信することにより、n個のセンサー端末10の計測データを同期させることができるので、同期信号発生装置20とn個のセンサー端末10とを含むセンサーデータ同期システムが構築されている。
図3は、センサー端末10、同期信号発生装置20、データ処理装置30及びアクセスポイント40の設置例を示す図である。図3の例では、送電線を支持する送電鉄塔において高度の異なる位置に複数のセンサー端末10がそれぞれ設置されている。また、同期信号発生装置20、データ処理装置30及びアクセスポイント40は送電鉄塔の近くの地表等に設置されている。同期信号発生装置20、データ処理装置30及びアクセスポイント40は互いに近くにあり、アクセスポイント40と各センサー端末10との距離は無線が届く範囲になっている。例えば、データ処理装置30は、各センサー端末10からの計測データに基づいて、送電鉄塔の各部の変位量、捻れ量、揺れ具合などを計算することができる。なお、図3では図示が省略されているが、後方にある2つの送電鉄塔についても、手前の送電鉄塔と同様に、センサー端末10、データ処理装置30及びアクセスポイント
40が設けられていてもよい。
40が設けられていてもよい。
2.同期信号発生装置、センサー端末及びデータ処理装置の構成
図4は、同期信号発生装置20の機能ブロックの一例を示す図である。図4に示すように、同期信号発生装置20は、発振器21、タイマー22、同期信号生成部23及び通信部24を含む。
図4は、同期信号発生装置20の機能ブロックの一例を示す図である。図4に示すように、同期信号発生装置20は、発振器21、タイマー22、同期信号生成部23及び通信部24を含む。
発振器21は、発振信号を生成し、当該発振信号をタイマー22に出力する。タイマー22は、発振信号に基づいて、所定時間が経過する毎に値を更新する。タイマー22の値は、第1時刻系の第1時刻情報となるため、精度が高い方が望ましい。したがって、例えば、発振器21は、周波数精度が高い温度補償型水晶発振器であってもよい。
同期信号生成部23は、タイマー22の値が所定回更新される毎に同期信号を生成し、通信部24を介してアクセスポイント40に送信する。例えば、同期信号は、第1時刻情報としてタイマー22の値を含み、n個のセンサー端末10及びデータ処理装置30が送信先に指定された同期パケットであってもよい。
図5は、センサー端末10の機能ブロックの一例を示す図である。図5に示すように、センサー端末10は、発振器11、トリガー発生部12、データ取得部13、記憶部14、慣性センサー15、同期判定部16、通信部17、タイマー18及び通信制御部19を含む。
発振器11は、発振信号を生成し、当該発振信号をトリガー発生部12及びタイマー18に出力する。トリガー発生部12は、発振信号に基づいて、所定時間が経過する毎にトリガー信号を発生させ、トリガー信号と、トリガー信号の発生時刻とをデータ取得部13に出力する。
慣性センサー15は、計測データを出力する。そして、データ取得部13は、トリガー信号が発生する毎に、慣性センサー15から計測データを取得し、その取得時刻であるトリガー信号の発生時刻を付加した計測データ140を記憶部14に記憶させる。慣性センサー15は、加速度センサーであってもよいし、角速度センサーであってもよい。あるいは、慣性センサー15は、加速度センサーと、角速度センサーと、を備えた慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit)であってもよい。
タイマー18は、発振信号に基づいて、所定時間が経過する毎に値を更新する。通信制御部19は、通信部17の動作を制御する。具体的には、通信制御部19は、通信部17が同期信号を受信するように制御する。また、通信制御部19は、タイマー18のタイマー値に基づいて、自己の送信スロットが到来したか否かを判断し、通信部17が、送信スロットにおいて、センサー端末10の識別コードが付加された計測データを送信するように制御する。
通信部17は、通信制御部19の制御に従い、アクセスポイント40を経由して、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30と通信を行う。具体的には、通信部17は、同期信号発生装置20から同期信号を受信し、同期信号に含まれる第1時刻情報141を記憶部14に記憶させる。また、通信部17は、記憶部14に記憶されている計測データ140にセンサー端末10の識別コードを付加し、識別コードが付加された計測データをデータ処理装置30に送信する。また、通信部17は、データ処理装置30から各種のコマンドを受信し、コマンドに応じた設定情報を記憶部14に記憶させてもよい。例えば、データ取得部13は、記憶部14に記憶された設定情報に応じて、慣性センサー15から計測データを取得する周期等を決定する。また、通信部17は、コマンドに応じて、自己の
送信スロットにおいて、以前に送信した計測データ140を再送してもよい。
送信スロットにおいて、以前に送信した計測データ140を再送してもよい。
同期判定部16は、タイマー18のタイマー値に基づいて時間を計測し、所定時間が経過する毎に、通信部17が受信した同期信号に基づいて、同期が成立する否かを判定する。そして、同期判定部16は、同期が成立したと判定した場合、同期信号の受信タイミングに基づいて、トリガー発生部12によるトリガーの発生タイミング及びタイマー18のタイマー値の更新タイミングを補正する。なお、同期判定部16は、同期が成立するまで同期判定処理を行い、同期が成立した場合は同期判定処理を終了する。したがって、所定時間が経過する毎に同期判定期間が開始し、同期が成立すると同期判定期間が終了する。同期判定期間においては同期が成立していないため、通信制御部19は、送信スロットの開始タイミングを正確に特定することができないので、通信部17が計測データ140を送信しないように制御する。これにより、通信部17から送信される計測データ140が、他のセンサー端末10が送信する計測データと衝突する事態が避けられる。
本実施形態では、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、n個のセンサー端末10に同期信号を定期的に送信する。したがって、同期信号発生装置20が同期信号を送信してからn個のセンサー端末10の各々が同期信号を受信するまでの時間は、アクセスポイント40における遅延時間のばらつきによって毎回異なる。アクセスポイント40における遅延時間は、瞬時的に、n個のセンサー端末10の各々が計測データを取得する周期よりも大きくなる場合もあり得る。そうすると、n個のセンサー端末10の各々は、仮に、同期判定期間において同期信号を1回受信したタイミングに基づいて、計測データの取得タイミングやタイマー18のタイマー値の更新タイミングを補正すると、計測データの取得時刻や送信スロットがずれる場合があり得る。
そこで、本実施形態では、同期判定部16は、同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、同期が成立したと判定する。同期信号発生装置20が同期信号を送信する周期をTとした場合、規定範囲は、例えば、T−Δt以上T+Δt以下の範囲であってもよい。ここで、Δtは、センサー端末10が計測データを取得する周期よりも短い時間に設定される。例えば、センサー端末10が計測データを取得する周期が2msであり、Δtは0.1msであってもよい。例えば、同期判定部16は、同期信号の受信間隔が3回連続して規定範囲内である場合に、同期が成立したと判定してもよい。これにより、連続した4回の同期信号の受信において、アクセスポイント40における遅延時間のばらつきが小さい場合のみ同期が成立することになる。したがって、瞬時的に、アクセスポイント40における遅延時間が非常に大きくなった場合は、同期信号の受信間隔がその前後で規定範囲から外れることになるため、同期が成立せず、計測データの取得時刻や送信スロットがずれるおそれが低減される。
なお、消費電流を低減させるために、同期判定部16による同期判定処理は所定時間、例えば10分が経過するごとに行われる。逆に言えば、同期が成立した後10分程度は同期が維持されなければならないので、発振器21は、周波数精度が高い発振器であることが好ましく、例えば、温度補償型水晶発振器であってもよい。
図6は、データ処理装置30の機能ブロックの一例を示す図である。図6に示すように、データ処理装置30は、発振器31、タイマー32、通信制御部33、第1通信部34、第2通信部35、記憶部36、タイマー補正部37、指標計算部38及び時刻変換部39を含む。
発振器31は、発振信号を生成し、当該発振信号をタイマー32に出力する。タイマー32は、発振信号に基づいて、所定時間が経過する毎に値を更新する。タイマー補正部37は、第1通信部34が同期信号を受信する毎に、同期信号の受信タイミングに基づいて
、タイマー32のタイマー値の更新タイミングを補正する。
、タイマー32のタイマー値の更新タイミングを補正する。
通信制御部33は、第1通信部34の動作及び第2通信部35の動作を制御する。具体的には、通信制御部33は、第1通信部34が同期信号を受信するように制御する。また、通信制御部33は、タイマー32の値に基づいてn個のセンサー端末10の各々の送信スロットが到来したか否かを判断し、第1通信部34が、各送信スロットにおいてn個のセンサー端末10の各々から計測データを受信するように制御する。また、通信制御部33は、タイマー32のタイマー値に基づいて、自己の送信スロットが到来したか否かを判断し、第1通信部34が、自己の送信スロットにおいて、必要に応じて各種のコマンドを送信するように制御する。コマンドは、例えば、n個のセンサー端末10の少なくとも1つに対して、計測データを取得する周期等の設定を要求するコマンドや計測データの再送を要求するコマンド等である。また、通信制御部33は、第2通信部35が定期的にタイムサーバー60から第2時刻情報を受信するように制御する。また、通信制御部33は、第2通信部35が、データ収集装置70からの要求に応じて、指標情報をデータ収集装置70に送信するように制御する。
第1通信部34は、通信制御部33の制御に従い、アクセスポイント40を経由して、同期信号発生装置20及びn個のセンサー端末10と通信を行う。具体的には、第1通信部34は、同期信号発生装置20から同期信号を受信し、同期信号に含まれる第1時刻情報361を記憶部36に記憶させる。また、第1通信部34は、n個のセンサー端末10からそれぞれ計測データ360−1〜360−nを受信し、記憶部36に記憶させる。第1通信部34は、受信した計測データに付加された識別コードから、当該計測データが計測データ360−1〜360−nのいずれであるかを特定することができる。また、第1通信部34は、n個のセンサー端末10に対して、各種のコマンドを送信する。
第2通信部35は、通信制御部33の制御に従い、通信ネットワーク50を経由して、タイムサーバー60及びデータ収集装置70と通信を行う。具体的には、第2通信部35は、タイムサーバー60から第2時刻情報362を受信し、記憶部36に記憶させる。また、第2通信部35は、記憶部14に記憶されている指標情報363をデータ収集装置70に送信する。
指標計算部38は、取得時刻が同じである計測データ360−1〜360−nに対して所定の演算を行い、当該時刻における所定の指標の値を計算する。指標は、例えば、n個のセンサー端末10が取り付けられた構造物の変位量、捻れ量、揺れ具合などであってもよい。
時刻変換部39は、記憶部36に記憶されている第1時刻情報361及び第2時刻情報362に基づいて、指標計算部38による指標の値の計算に用いられた計測データ360−1〜360−nの取得時刻を第2時刻系における時刻に変換し、当該指標の値と当該第2時刻系における時刻とを含む指標情報363を記憶部36に記憶させる。
なお、第1通信部34が同期信号を受信する毎に、タイマー32のタイマー値が補正されるので、発振器31は、発振器11や発振器21よりも周波数精度の低い発振器、例えば、CR発振器であってもよい。これにより、データ処理装置30の低コスト化や低消費電力化が図れる。
3.タイムチャート
図7は、センサー端末10−1〜10−n、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30の動作のタイムチャートの一例を示す図である。
図7は、センサー端末10−1〜10−n、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30の動作のタイムチャートの一例を示す図である。
図7の例では、まず、時刻t1において、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30に同期信号を一斉送信する。そして、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30は、同期信号を受信する。
次に、時刻t2において、センサー端末10−1〜10−nは、同期判定処理を行い、同期が不成立と判定する。
その後、時刻t3において、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30に同期信号を一斉送信する。そして、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30は、同期信号を受信する。
次に、時刻t4において、センサー端末10−1〜10−nは、同期判定処理を行い、同期が成立と判定する。これにより、同期判定期間が終了し、同期信号発生装置20及びセンサー端末10−1〜10−nの間で時刻の同期がとられ、センサー端末10−1〜10−nは自己の送信スロットを特定することができる。
次に、センサー端末10−1は、自己の送信スロットに含まれる時刻t5において、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
次に、センサー端末10−2は、自己の送信スロットに含まれる時刻t6において、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
以降、同様に、センサー端末10−3〜センサー端末10−(n−1)が順番に自己の送信スロットにおいて計測データを送信し、データ処理装置30が各計測データを受信する。
そして、最後に、センサー端末10−nは、自己の送信スロットに含まれる時刻t7において、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
次に、時刻t8において、同期信号発生装置20は、自己の送信スロットであるが、同期信号を送信しない。図7の例では、同期信号発生装置20は、自己の送信スロットが2回到来する毎に1回同期信号を送信する。同期信号発生装置20は、自己の送信スロットに含まれる時刻t3において同期信号を送信したので、次に到来する自己の送信スロットに含まれる時刻t8では同期信号を送信しない。
次に、時刻t9において、データ処理装置30は、時刻t5〜時刻t7において受信した計測データを処理し、指標情報を生成する。なお、この時刻t9は、例えば、データ処理装置30の送信スロットに含まれており、データ処理装置30は、自己の送信スロットにおいて、データ処理及びコマンド等の送信処理の一方又は両方を行ってもよい。
次に、センサー端末10−1は、自己の送信スロットに含まれる時刻t10において、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
次に、センサー端末10−2は、自己の送信スロットに含まれる時刻t11において、
アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
以降、同様に、センサー端末10−3〜センサー端末10−(n−1)が順番に自己の送信スロットにおいて計測データを送信し、データ処理装置30が各計測データを受信する。
そして、最後に、センサー端末10−nは、自己の送信スロットに含まれる時刻t12において、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。データ処理装置30は当該計測データを受信する。
次に、時刻t13において、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30に同期信号を一斉送信する。そして、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30は、同期信号を受信する。ここでは同期判定期間が終了しているので、センサー端末10−1〜10−nは同期判定処理を行わない。
次に、時刻t14において、データ処理装置30は、時刻t5〜時刻t7又は時刻t10〜t12において受信した計測データを処理し、指標情報を生成する。なお、この時刻t14は、例えば、データ処理装置30の送信スロットに含まれており、データ処理装置30は、自己の送信スロットにおいて、データ処理及びコマンド等の送信処理の一方又は両方を行ってもよい。
以降、センサー端末10−1〜10−n、同期信号発生装置20及びデータ処理装置30は、同様の動作を繰り返す。そして、センサー端末10−1〜10−nは、同期判定期間が到来する毎に同期判定処理を行う。例えば、同期判定期間が約10分間隔で到来し、次の同期判定期間に含まれる時刻t20において、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、センサー端末10−1〜10−n及びデータ処理装置30に同期信号を一斉送信する。そして、時刻t21において、センサー端末10−1〜10−nは、同期判定処理を行い、同期が成立と判定している。
4.フローチャート
図8は、同期信号発生装置20の動作の手順の一例を示すフローチャート図である。図8に示すフローチャートにおいて、適宜、各工程の順番を変更し、あるいは、工程を追加してもよい。
図8は、同期信号発生装置20の動作の手順の一例を示すフローチャート図である。図8に示すフローチャートにおいて、適宜、各工程の順番を変更し、あるいは、工程を追加してもよい。
図8の例では、同期信号発生装置20は、電源が投入されると(工程S1のY)、まず、タイマー22が動作を開始する(工程S2)。
次に、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40に接続する(工程S3)。
次に、同期信号発生装置20は、タイマー22の値が更新されるまで待機し(工程S4のN)、タイマー22の値が更新されると(工程S4のY)、第1時刻情報としてタイマー22の値を含む同期信号を生成する(工程S5)。
次に、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、n個のセンサー端末10及びデータ処理装置30に、工程S5で生成した同期信号を一斉送信する(工程S6)。
その後、同期信号発生装置20は、工程S4以降の処理を繰り返し行う。
図9は、センサー端末10の動作の手順の一例を示すフローチャート図である。図9に示すフローチャートにおいて、適宜、各工程の順番を変更し、あるいは、工程を追加してもよい。
図9の例では、センサー端末10は、電源が投入されると(工程S101のY)、まず、タイマー18が動作を開始する(工程S102)。
次に、センサー端末10は、計測データの取得を開始する(工程S103)。
次に、センサー端末10は、アクセスポイント40に接続する(工程S104)。
次に、センサー端末10は、同期信号を受信した場合(工程S105のY)、同期信号を受信した時刻を記憶し、今回の受信時刻と前回の受信時刻との受信間隔TRを計算する(工程S106)。センサー端末10は、同期信号を受信しなかった場合(工程S105のN)、工程S106の処理を行わない。
次に、センサー端末10は、同期判定期間である場合(工程S107のY)、直近N回の受信間隔TRがすべて規定範囲内かを判定する(工程S108)。センサー端末10は、直近N回の受信間隔TRがすべて規定範囲内の場合(工程S108のY)、同期判定期間が終了し、同期信号の受信タイミングに基づいて、計測データの取得タイミング及びタイマー値の更新タイミングを補正する(工程S109)。また、センサー端末10は、直近N回の受信間隔TRの少なくとも1つが規定範囲内でない場合(工程S108のN)、同期判定期間が継続し、工程S105以降の処理を再び行う。
センサー端末10は、同期判定期間でない場合(工程S107のN)、工程S108及び工程S109の処理を行わない。
次に、センサー端末10は、自己の送信スロットが到来したか否かを判断し(工程S110)、自己の送信スロットが到来した場合(工程S110のY)、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する(工程S111)。センサー端末10は、自己の送信スロットでない場合(工程S110のN)、工程S111の処理を行わない。
その後、センサー端末10は、工程S105以降の処理を繰り返し行う。
図10は、データ処理装置30の動作の手順の一例を示すフローチャート図である。図10に示すフローチャートにおいて、適宜、各工程の順番を変更し、あるいは、工程を追加してもよい。なお、図10に示すフローチャートでは、データ処理装置30がタイムサーバー60から第2時刻情報を取得する処理やデータ収集装置70に指標情報を送信する処理を行う工程は省略されている。
図10の例では、データ処理装置30は、電源が投入されると(工程S201のY)、まず、タイマー32が動作を開始する(工程S202)。
次に、データ処理装置30は、アクセスポイント40に接続する(工程S203)。
次に、データ処理装置30は、同期信号を受信した場合(工程S204のY)、同期信号の受信タイミングに基づいて、タイマー値の更新タイミングを補正する(工程S205)。さらに、データ処理装置30は、同期信号に含まれる第1時刻情報を記憶する(工程
S206)。データ処理装置30は、同期信号を受信しなかった場合(工程S204のN)、工程S205及び工程S206の処理を行わない。
S206)。データ処理装置30は、同期信号を受信しなかった場合(工程S204のN)、工程S205及び工程S206の処理を行わない。
次に、データ処理装置30は、計測データを受信した場合(工程S207のY)、受信した計測データを記憶する(S208)。データ処理装置30は、計測データを受信しなかった場合(工程S207のN)、工程S208の処理を行わない。
次に、データ処理装置30は、自己の送信スロットが到来したか否かを判断し(工程S209)、自己の送信スロットが到来した場合(工程S209のY)、工程S208で記憶した計測データ、工程S206で記憶した第1時刻情報、及びタイムサーバー60から取得した第2時刻情報に基づいて、指標情報を生成する(工程S210)。また、データ処理装置30は、自己の送信スロットにおいて、必要に応じて、アクセスポイント40を経由して、各種のコマンドを送信する(工程S211)。データ処理装置30は、自己の送信スロットでない場合(工程S209のN)、工程S210及び工程S211の処理を行わない。
その後、データ処理装置30は、工程S204以降の処理を繰り返し行う。
5.効果
本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号発生装置20は、無線により、アクセスポイント40を経由して、複数のセンサー端末10に同期信号を一斉送信し、複数のセンサー端末10の各々は、同期信号に基づく同期が成立した後、無線により、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。また、複数のセンサー端末10の各々は、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、データ処理装置30に計測データを送信する。したがって、各センサー端末10が送信する計測データが、同期信号や他のセンサー端末10が送信する計測データと衝突することがない。このように、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号の送受信と計測データの送受信が共通のアクセスポイント40を経由して時分割に行われるため、計測データの送受信と同期信号の送受信とを単一の無線通信方式で行うことができる。したがって、本実施形態のセンサーデータ処理システム1によれば、計測データの送受信用の通信方式とは別に時刻同期専用の通信方式を必要としないので、複数のセンサー端末10の時刻同期のためのコストを低減させることができる。
本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号発生装置20は、無線により、アクセスポイント40を経由して、複数のセンサー端末10に同期信号を一斉送信し、複数のセンサー端末10の各々は、同期信号に基づく同期が成立した後、無線により、アクセスポイント40を経由して、データ処理装置30に計測データを送信する。また、複数のセンサー端末10の各々は、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、データ処理装置30に計測データを送信する。したがって、各センサー端末10が送信する計測データが、同期信号や他のセンサー端末10が送信する計測データと衝突することがない。このように、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号の送受信と計測データの送受信が共通のアクセスポイント40を経由して時分割に行われるため、計測データの送受信と同期信号の送受信とを単一の無線通信方式で行うことができる。したがって、本実施形態のセンサーデータ処理システム1によれば、計測データの送受信用の通信方式とは別に時刻同期専用の通信方式を必要としないので、複数のセンサー端末10の時刻同期のためのコストを低減させることができる。
また、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号発生装置20が、アクセスポイント40を経由して、複数のセンサー端末10に同期信号を一斉送信するので、複数のセンサー端末10の間で同期信号を受信するタイミングの差が非常に小さい。そして、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、複数のセンサー端末10の各々は、同期信号を受信したタイミングに基づいて、計測データを取得するタイミングを補正するので、複数のセンサー端末10の間で計測データを取得するタイミングの差が非常に小さくなり、時刻同期をより高い精度で実現することができる。
また、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号発生装置20は、第1時刻系における第1時刻情報を含む同期信号をデータ処理装置30にも送信し、データ処理装置30は、第1時刻情報とタイムサーバー60から取得した第2時刻系における第2時刻情報とに基づいて、計測データの取得時刻を第2時刻系における時刻に変換し、指標情報を生成する。したがって、例えば、当該指標情報を受信した演算装置は、センサーデータ処理システム1とは異なるシステムにおいて得られた第2時刻系の各種の情報と当該指標情報とを、時刻変換せずに演算処理することができるので、当該演算装置の負荷を低減することができる。
また、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、同期信号発生装置20は、アクセスポイント40を経由して、複数のセンサー端末10に同期信号を一定周期で複数回送信し、複数のセンサー端末10の各々は、同期信号の受信間隔TRが複数回連続して規定範囲内である場合に、同期が成立したと判断する。これにより、仮に、アクセスポイント40において大きな遅延が発生した場合、同期信号発生装置20による同期信号の送信タイミングと複数のセンサー端末10の各々による同期信号の受信タイミングとが大きくずれることになるが、複数のセンサー端末10の各々において同期が成立しないので、複数のセンサー端末10の各々において計測データの取得タイミングが誤ったタイミングに補正されることがない。したがって、本実施形態のセンサーデータ処理システム1によれば、時刻精度の高い計測データが得られる。
また、本実施形態のセンサーデータ処理システム1では、複数のセンサー端末10の各々は、慣性センサー15を有することにより、加速度あるいは角速度の情報を含む計測データをデータ処理装置30に送信することができる。データ処理装置30は、加速度を2階積分することにより変位量を求めることができ、角速度を1階積分することにより変形角を求めることができる。したがって、データ処理装置30は、複数のセンサー端末10から受信した計測データに基づき、構造物の各部の変位量、捻れ量、揺れ具合などを計算することができる。
6.変形例
上記の実施形態では、センサー端末10が同期信号の受信間隔TRが3回連続して規定範囲内である場合に、同期が成立したと判断する例を挙げたが、センサー端末10は、同期信号の受信間隔TRが2回あるいは4回以上連続して規定範囲内である場合に同期が成立したと判断してもよい。
上記の実施形態では、センサー端末10が同期信号の受信間隔TRが3回連続して規定範囲内である場合に、同期が成立したと判断する例を挙げたが、センサー端末10は、同期信号の受信間隔TRが2回あるいは4回以上連続して規定範囲内である場合に同期が成立したと判断してもよい。
また、上記の実施形態では、センサー端末10が送電鉄塔に設置される例を挙げたが、センサー端末10が取り付けられる構造物は送電鉄塔に限定されず、例えば、ビル、風力発電機、道路の電光掲示板などであってもよい。
また、上記の実施形態では、センサー端末10は慣性センサー15を備えているが、これに限らず、センサー端末10が備えるセンサーは、地磁気センサー、傾斜センサー、気圧センサー、温度センサー、湿度センサー、照度センサー、紫外線センサー、雨量センサー、水位センサー、土中水分センサー等であってもよい。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…センサーデータ処理システム、10,10−1〜10−n…センサー端末、11…発振器、12…トリガー発生部、13…データ取得部、14…記憶部、15…慣性センサー
、16…同期判定部、17…通信部、18…タイマー、19…通信制御部、20…同期信号発生装置、21…発振器、22…タイマー、23…同期信号生成部、24…通信部、30…データ処理装置、31…発振器、32…タイマー、33…通信制御部、34…第1通信部、35…第2通信部、36…記憶部、37…タイマー補正部、38…指標計算部、39…時刻変換部、40…アクセスポイント、50…通信ネットワーク、60…タイムサーバー、70…データ収集装置、140…計測データ、141…第1時刻情報、360−1〜360−n…計測データ、361…第1時刻情報、362…第2時刻情報、363…指標情報
、16…同期判定部、17…通信部、18…タイマー、19…通信制御部、20…同期信号発生装置、21…発振器、22…タイマー、23…同期信号生成部、24…通信部、30…データ処理装置、31…発振器、32…タイマー、33…通信制御部、34…第1通信部、35…第2通信部、36…記憶部、37…タイマー補正部、38…指標計算部、39…時刻変換部、40…アクセスポイント、50…通信ネットワーク、60…タイムサーバー、70…データ収集装置、140…計測データ、141…第1時刻情報、360−1〜360−n…計測データ、361…第1時刻情報、362…第2時刻情報、363…指標情報
Claims (10)
- 複数のセンサー端末と、
同期信号発生装置と、
データ処理装置と、
を含み、
前記同期信号発生装置は、
無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
計測データを出力するセンサーを含み、
前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置に前記計測データを送信し、
前記データ処理装置は、
前記計測データに対する処理を行う、センサーデータ処理システム。 - 請求項1において、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記通信期間において、取得時刻が付加された前記計測データを前記データ処理装置に送信する、センサーデータ処理システム。 - 請求項2において、
前記同期信号は、第1時刻系における第1時刻情報を含み、
前記同期信号発生装置は、
前記アクセスポイントを経由して、前記データ処理装置にも前記同期信号を送信し、
前記データ処理装置は、
通信ネットワークを経由してタイムサーバーから第2時刻系における第2時刻情報を取得し、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とに基づいて、前記計測データの取得時刻を前記第2時刻系における時刻に変換する、センサーデータ処理システム。 - 請求項1乃至3のいずれか一項において、
前記同期信号発生装置は、
前記複数のセンサー端末に前記同期信号を一定周期で複数回送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、前記同期が成立したと判断する、センサーデータ処理システム。 - 請求項1乃至4のいずれか一項において、
前記アクセスポイントを含む、センサーデータ処理システム。 - 請求項1乃至5のいずれか一項において、
前記センサー端末は、前記センサーから前記計測データを取得するデータ取得部を含み、
前記センサー端末は、
前記同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記データ取得部が前記計測データを取得するタイミングを補正する、センサーデータ処理システム。 - 請求項1乃至6のいずれか一項において、
前記センサーは、慣性センサーである、センサーデータ処理システム。 - 複数のセンサー端末と、
同期信号発生装置と、
を含み、
前記同期信号発生装置は、
無線により、アクセスポイントを経由して、前記複数のセンサー端末に同期信号を一斉送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
計測データを出力するセンサーを含み、
前記同期信号に基づく同期が成立した後、互いに排他的に割り当てられた通信期間において、無線により、前記アクセスポイントを経由して、データ処理装置に前記計測データを送信する、センサーデータ同期システム。 - 請求項8において、
前記同期信号発生装置は、
前記複数のセンサー端末に前記同期信号を一定周期で複数回送信し、
前記複数のセンサー端末の各々は、
前記同期信号の受信間隔が複数回連続して規定範囲内である場合に、前記同期が成立したと判断する、センサーデータ同期システム。 - 請求項8又は9において、
前記センサーは、慣性センサーである、センサーデータ同期システム。
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