JP2020071415A - ヘッドアップディスプレイシステム - Google Patents

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【課題】運転席に着座する運転者だけではなく助手席の同乗者にも情報を表示することが可能で、安全な運転を可能にするヘッドアップディスプレイシステムを提供する。【解決手段】乗り物のウィンドシールドまたはコンバイナに画像光を投影して反射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイシステムでは、前記乗り物の運転席に着座する運転者に対して虚像を表示する運転席HUDと、前記乗り物の助手席に着座する同乗者に対して虚像を表示する助手席HUDと、前記運転席HUDと前記助手席HUDにより表示する情報を制御するための制御部とを備え、前記運転席HUDによるアイボックスの範囲は、前記助手席HUDによるアイボックスの範囲よりも狭く設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、透明なガラス等に画像を投影・反射して虚像を表示するヘッドアップディスプレイの技術に関し、特に、拡張現実(Augmented Reality)(以下、単に、「AR」と言う)などを用いて虚像を表示するヘッドアップディスプレイシステムに関する。
自動車等の車両においては、通常、車速やエンジン回転数等の情報は、ダッシュボード内の計器盤(インパネ)に表示される。また、カーナビゲーション等の画面は、ダッシュボードに組み込まれ若しくはダッシュボード上に設置されたディスプレイに表示される。運転者がこれらの情報を視認する場合に視線を大きく移動させることが必要となることから、視線の移動量を低減させる技術として、車速等の情報やカーナビゲーションに係る指示等の情報をフロントガラス(ウィンドシールド)等に投射して表示するヘッドアップディスプレイ(Head Up Display、以下では「HUD」と記載する場合がある)装置が知られている。
このようなHUDに関連する技術として、例えば、以下の特許文献1には、ヘッドアップディスプレイにおいて、運転者に対して、誘導情報を表示手段の表示領域外に誘導するものとして表示する技術が開示されている。より具体的には、車の走行データ、運転者の視線情報などにより車内に複数のディスプレイに注意喚起のサインを表示し、運転者の視線を安全なところに誘導するシステムに関する。
また、以下の特許文献2には、検知された運転者の視線方向および車速に応じて、特定対象物に関する情報を表すAR画像を表示するための表示対象範囲を決定し、その決定した表示対象範囲に含まれる特定対象物にのみAR画像を付加することができる技術が開示されている。
特許第4281462号公報 特開2015−77876号公報
上述した従来技術のヘッドアップディスプレイは、一般的なヘッドアップディスプレイをも含め、通常、車両の運転席に着座する運転者に対して運転操作に必要な情報を虚像として表示するものであり、助手席に同乗している同乗者に対して必要な情報を表示することについては考慮がされていなかった。
本発明目的は、運転席に着座している運転者だけではなく、助手席の同乗者に対しても必要な情報を表示することで、より安全な運転を可能にするヘッドアップディスプレイシステムを提供することにある。
本発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下の請求項にも記載されるとおりであり、本発明によれば、一例として、乗り物のウィンドシールドまたはコンバイナに画像光を投影して反射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイシステムであって、前記乗り物の運転席に着座する運転者に対して虚像を表示する運転席HUDと、
前記乗り物の助手席に着座する同乗者に対して虚像を表示する助手席HUDと、前記運転席HUDと前記助手席HUDにより表示する情報を制御するための制御部とを備えており、前記運転席HUDによるアイボックスの範囲は、前記助手席HUDによるアイボックスの範囲よりも狭く設定されているヘッドアップディスプレイシステムが提供される。
本発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、上述した従来技術における課題を解消して、運転席に着座している運転者だけではなく、助手席の同乗者に対しても必要な情報を表示することが可能であり、助手席の同乗者と運転席の運転者とが協働して安全な運転を可能にする、実用的にも優れたヘッドアップディスプレイシステムを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの構成の一例を示した概要図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムのより詳細な構成を示すための助手席HUDと運転席HUDを示した断面図である。 本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイシステムの車両全体における構成例について概要を示した機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイシステムにおける車両情報の取得に係るハードウェア構成の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態に係るヘッドアップディスプレイシステムの構成例について詳細を示した機能ブロック図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDと運転席HUDのアイボックスを示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDと運転席HUDの配置関係を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDと運転席HUDの配置の設定を説明する図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDの表示の一例(モード1)を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDの表示の一例(モード2)を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDの表示の一例(モード3)を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDの表示の一例(モード4)を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの助手席HUDの表示の一例(停車モード)を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムにおけるインタラクティブ機能を実現するための構成について説明する正面図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムにおけるインタラクティブ機能を実現するための構成について説明する側面図である。 インタラクティブ機能を実現するための空間センシング装置の基本原理を示す図である。 空間センシング装置による虚像表示範囲での指の位置の計測を説明する図である。 インタラクティブ機能による助手席HUDと運転席HUDとの間の情報交換時の助手席HUDの表示画面(モード2)を示す図である。 インタラクティブ機能による助手席HUDと運転席HUDとの間の情報交換時の助手席HUDの表示画面(モード2)を示す図である。 インタラクティブ機能による助手席HUDと運転席HUDとの間の情報交換時の助手席HUDの表示画面(モード2)を示す図である。 インタラクティブ機能による助手席HUDと運転席HUDとの間の情報交換時の運転席HUDの表示画面を示す図である。 インタラクティブ機能による助手席HUDと運転席HUDとの間の情報交換時の運転席HUDの表示画面を示す図である。 インタラクティブ機能におけるジェスチャー操作の判定の詳細を示すフローチャート図である。 本発明のその他の実施例について説明する概念図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。一方で、ある図において符号を付して説明した部位について、他の図の説明の際に再度の図示はしないが同一の符号を付して言及する場合がある。また、以下に示す各実施例では、ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムが自動車等の車両に設置される場合を例として説明するが、電車や航空機等の他の乗り物にも適用可能である。
図1は、本発明の一実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの構成の一例について概要を示した図である。図からも明らかなように、このHUDシステムは、運転席に着座する運転者に対して情報を表示する運転者用のヘッドアップディスプレイ(以下、運転席HUDとも言う)1’と共に、助手席の同乗者に対して情報を表示する同乗者用のヘッドアップディスプレイ(以下、助手席HUDとも言う)1を含んでいる。これらの助手席HUD1と運転席HUD1’は、それぞれ、車両のダッシュボードの内部に収納されて映像光(図の矢印を参照)を、ウィンドシールド3(または、フロントガラス)を介して同乗者と運転者に対して投射して虚像による情報の表示を行う。また、図の符号20は、後にも説明するが、これら助手席HUD1と運転席HUD1’の双方を制御するための制御部である。
図2にも示すように、これらの助手席HUD1と運転席HUD1’は、互いに同様な構成を有している。例えば、助手席HUD1は、図2(A)に示すように、筐体53内に配置された光源からの光を変調して投射する映像表示装置30からの映像光を、反射面などを含む光学素子51を介し、更には、凹面ミラー52により反射させて、車両2のウィンドシールド3に投射して観察者(運転者)5の視点へ入射することにより、所望の投射画像を観察者の視点の位置に対応して表示する。運転席HUD1’も、図2(B)に示すように、同様の要素により構成されており、各要素は、それぞれ、同じ符号に「’」を付して示している。
なお、ここで、被投射部材はウィンドシールド3に限らず、映像が投射される部材であれば、コンバイナなど他の部材にしてもよい。また、映像表示装置30、30’は、例えば、バックライトを有するプロジェクタやLCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。また、映像表示装置30、30’は、自発光型のVFD(Vacuum Fluorescent Display)等であってもよく、あるいは、投射装置によりスクリーンに映像を表示するものであってもよい。
凹面ミラー52、52’は、例えば、自由曲面ミラーや光軸非対称の形状を有するミラー等により構成される。より具体的には、凹面ミラー52、52’の形状は、虚像の歪みを低減するために、例えば、その上部の領域(すなわち、ここで反射した光線はウィンドシールド3の下方で反射するため、相対的に同乗者5や運転者5’の視点との距離が短くなる)では、拡大率が大きくなるように相対的に曲率半径を小さくする。一方、凹面ミラー52、52’の下部の領域(すなわち、ここで反射した光線はウィンドシールド3の上方で反射するため、相対的に同乗者5や運転者5’の視点との距離が長くなる)では、拡大率が小さくなるように相対的に曲率半径を大きくする。映像表示装置30、30’を凹面ミラー52、52’の光軸に対して傾斜させて配置することで、上記のような像倍率の違いを補正して、発生する歪みそのものを低減するようにしてもよい。
同乗者5や運転者5’は、ウィンドシールド3に投射された映像を見ることで、透明のウィンドシールド3を通してその前方に虚像として上記映像を視認するが、その際、以下にも述べるように、凹面ミラー52、52’の傾斜角度を調整することで映像をウィンドシールド3に投射する位置を調整することにより、同乗者5や運転者5’が見る位置に対して、虚像の表示位置を上下方向に調整可能となっている。
なお、虚像として表示する画像の内容は特に限定されないが、車両情報である車速やナビゲーションの地図表示、更には、アイコンを利用した表示(以下、「通常表示」または「非AR表示」とも言う)に加え、運転者への補助や警告・注意を促すため、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張して表示するAR表示をも含んでいる。なお、このAR表示とは、例えば、ナビゲーションによる車両の進行方向(「行先」または「進路案内」とも言う)を路面上に矢印等のオブジェクトで示し、あるいは、ここでは図示しないカメラ映像(監視カメラやアラウンドビュアー等)で撮影した前方の風景の映像などを基にして作成され、運転者に警告・注意を促すために前方の物体(特に、人間)に対して重畳表示されるARオブジェクトを含んでいる。
図3は、本発明の一実施の形態に係るヘッドアップディスプレイシステムの車両全体における構成例について概要を示した機能ブロック図である。車両2に搭載された助手席HUD1と運転席HUD1’を含むHUDシステムは、例えば、車両情報取得部10、制御部20、映像表示装置30、ミラー駆動部50、50’、凹面ミラー52、52’、およびスピーカ60からなる。なお、図3の例では、車両2の形状を乗用車のように表示しているが、特にこれに限られることなく、車両全般に、適宜、適用することができる。
車両情報取得部10は、車両2の各部に設置された後述するような各種のセンサ等の情報取得デバイスからなり、車両2で生じた各種イベントを検知したり、所定の間隔で走行状況に係る各種パラメータの値を検知・取得したりすることで車両情報4を取得して出力する。車両情報4には、図示するように、例えば、車両2の速度情報やギア情報、ハンドル操舵角情報、ランプ点灯情報、外光情報、距離情報、赤外線情報、エンジンON/OFF情報、カメラ映像情報(車内/車外)、加速度ジャイロ情報、GPS(Global Positioning System)情報、ナビゲーション情報、車車間通信情報、および路車間通信情報などが含まれ得る。
制御部20は、助手席HUD1と運転席HUD1’の動作を制御する機能を有し、例えば、CPU(Central Processing Unit)とこれにより実行されるソフトウェアにより実装される。マイコンやFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実装されていてもよい。制御部20は、図3にも示したように、車両情報取得部10から取得した車両情報4等に基づいて、虚像として表示する映像を、映像表示装置30を駆動することにより形成し、これを凹面ミラー52等によって適宜反射させることでウィンドシールド3に投射する。そして、後述するような手法により、虚像の表示領域の表示位置を調整する等の制御を行う。
映像表示装置30は、上述したように、例えば、プロジェクタやLCDにより構成されるデバイスであり、制御部20からの指示に基づいて虚像を表示するための映像を形成してこれを投射したり表示したりする。
ミラー駆動部50、50’は、制御部20からの指示に基づいて凹面ミラー52、52’の傾斜角度を調整し、虚像の表示領域の位置を上下方向に調整する。虚像の表示領域の位置の調整については後述する。スピーカ60は、助手席HUD1と運転席HUD1’に係る音声出力を行う。例えば、運転席HUD1’のAR機能によって行き先を示すオブジェクトを表示するのと連動して音声案内を行うことや、AR機能によって運転者5’に警告等を通知する際に所定の警告音を出力する等を行うことができる。なお、本実施の形態のヘッドアップディスプレイシステムは、一般的なHUDのように速度の情報などを虚像として表示する機能を備えるだけでなく、実際の風景や人物に虚像を重畳して表示するAR機能も備えており、このようなヘッドアップディスプレイシステムはARヘッドアップディスプレイシステム(AR−HUD)などと呼ばれることもある。
図4は、本発明の一実施の形態に係るヘッドアップディスプレイシステムにおける車両情報4の取得に係るハードウェア構成の例について概要を示した図である。ここでは主に車両情報取得部10および制御部20の一部のハードウェア構成について示す。車両情報4の取得は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)21の制御の下、ECU21に接続された各種のセンサ等の情報取得デバイスにより行われる。
これらの情報取得デバイスとして、例えば、車速センサ101、シフトポジションセンサ102、ハンドル操舵角センサ103、ヘッドライトセンサ104、照度センサ105、色度センサ106、測距センサ107、赤外線センサ108、エンジン始動センサ109、加速度センサ110、ジャイロセンサ111、温度センサ112、路車間通信用無線送受信機113、車車間通信用無線送受信機114、カメラ(車内)115、カメラ(車外)116、GPS受信機117、およびVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム、登録商標(以下同様))受信機118などの各デバイスを有する。必ずしもこれら全てのデバイスを備えている必要はなく、また、他の種類のデバイスを備えていてもよい。また、備えているデバイスによって取得できる車両情報4を適宜用いることができる。
車速センサ101は、車両2の速度情報を取得する。シフトポジションセンサ102は、車両2の現在のギア情報を取得する。ハンドル操舵角センサ103は、ハンドル操舵角情報を取得する。ヘッドライトセンサ104は、ヘッドライトのON/OFFに係るランプ点灯情報を取得する。照度センサ105および色度センサ106は、外光情報を取得する。測距センサ107は、車両2と外部の物体との間の距離情報を取得する。赤外線センサ108は、車両2の近距離における物体の有無や距離等に係る赤外線情報を取得する。エンジン始動センサ109は、エンジンON/OFF情報を検知する。
加速度センサ110およびジャイロセンサ111は、車両2の姿勢や挙動の情報として、加速度や角速度からなる加速度ジャイロ情報を取得する。温度センサ112は車内外の温度情報を取得する。路車間通信用無線送受信機113および車車間通信用無線送受信機114は、それぞれ、車両2と道路や標識、信号等との間の路車間通信により受信した路車間通信情報、および車両2と周辺の他の車両との間の車車間通信により受信した車車間通信情報を取得する。
カメラ(車内)115およびカメラ(車外)116は、それぞれ、車内および車外の状況の動画像を撮影してカメラ映像情報(車内/車外)を取得する。カメラ(車内)115では、例えば、同乗者5や運転者5’の姿勢や、眼の位置、動き等を撮影する。得られた動画像を解析することにより、例えば、運転者5の疲労状況や視線の位置などを把握することが可能である。また、カメラ(車外)116では、車両2の前方や後方等の周囲の状況を撮影する。得られた動画像を解析することにより、例えば、周辺の他の車両や人等の移動物の有無、建物や地形、路面状況(雨や積雪、凍結、凹凸等)などを把握することが可能である。
GPS受信機117およびVICS受信機118は、それぞれ、GPS信号を受信して得られるGPS情報およびVICS信号を受信して得られるVICS情報を取得する。これらの情報を取得して利用するカーナビゲーションシステムの一部として実装されていてもよい。
図5は、本発明の一実施の形態に係るヘッドアップディスプレイシステムの構成例について詳細を示した機能ブロック図である。制御部20は、より詳細には、ECU21、音声出力部22、不揮発性メモリ23、メモリ24、光源調整部25、歪み補正部26、およびミラー調整部29などの各部を有する。ECU21は、図3に示したように、車両情報取得部10を介して車両情報4を取得するとともに、取得した情報を必要に応じて不揮発性メモリ23やメモリ24に記録、格納したり読み出したりする。不揮発性メモリ23には、各種制御のための設定値やパラメータなどの設定情報が格納されていてもよい。また、ECU21は、専用のプログラムを実行させる等により、助手席側HUD1と運転席側HUD1’としてそれぞれ表示する虚像に係る映像データを生成する。
音声出力部22は、必要に応じてスピーカ60を介して音声情報を出力する。光源調整部25は、映像表示装置30、30’の備える光源の発光量を調整する。光源が複数ある場合にはそれぞれ個別に制御するようにしてもよい。歪み補正部26は、ECU21が生成した映像について、映像表示装置30、30’によって車両2のウィンドシールド3に投射した場合に、ウィンドシールド3の曲率によって生じる映像の歪みを画像処理により補正し、補正後の映像データを映像表示装置30、30’に送り、映像を表示する。
また、車両前方の状況や地図の情報は、車両情報4としてECU21に入力され、それらの情報に基づいて、検知した物体が何であるかを判別する検知物体判定部281や虚像表示決定部282において、行先案内や障害物への警告など、何を虚像として表示するか、その虚像はARとして表示するか、どこに表示するかなどを決定する。更に、なお、これら虚像表示決定部282や検知物体判定部281は、ここでは、ECUの外にあるものとして説明したが、これらは、共に、ECUの内部にあっても構わない。
続いて、上記にその構成の詳細について述べたヘッドアップディスプレイ(HUD)システムにおける助手席HUD1と運転席HUD1’の設定について以下に説明する。
<助手席HUDと運転席HUDのアイボックスや配置の設定>
運転席に着座して車両の運転・操作を行う運転者は、特に走行中においては車両2前方の路面における走行車両や歩行者に視線を集中するため、運転席HUD1’により虚像が視認される範囲であるアイボックスは比較的狭く設定することが可能となる。他方、助手席に着座する同乗者は、車両の運転・操作を行わず、その座り方も固定されないことなどから、助手席HUD1のアイボックスは、運転席HUD1’のそれに比較して広くすることで表示情報を見やすくすることが好ましい。また、表示する内容についても、それぞれ、異なっており、例えば、運転者に対しては、安全な運転に必要な情報の表示(スピード表示、ナビ情報、アラート情報)が重視され、他方、助手席の同乗者に対しては、店や駐車場を探すなどの便利さを提供することができる。
本発明は上述した発明者等の知見に基づいてなされたものであり、図6にも示すように、助手席側HUD1により得られるアイボックスEBを、運転席HUD1’により得られるアイボックスEB’に比較して、より広く(大きく)設定している(助手席HUD1のアイボックス>運転席HUD1’のアイボックス)。
それに加え、助手席HUD1の設置位置も、助手席HUD1の表示範囲が運転席HUD1’の表示範囲と概ね同様の方向・位置に表示されるように設定する。より具体的には、図7に矢印で示すように、構造的に助手席HUD1の表示位置を調整するか若しくは映像表示装置30の有効画素範囲の中で画像の表示範囲を調整して、助手席HUD1の表示位置が運転席HUD1’の表示位置と合致させる。これによれば、助手席と運転席の位置の違いによって助手席HUD1と運転席HUD1’の表示が異なることが解消される。即ち、同乗者も運転者と概ね同じ位置にHUD表示が得られ、同じ表示感覚を共有することが可能となる。
より詳細に説明すれば、図8に示すように、運転者と同乗者の視点(目)は、互いに、例えば80cmだけ離れており、かつ、両者が20m先の対象物に対して向けられている場合を考える。この場合には、両者の視線は約2.3度異なるため、それに合わせて助手席側HUD1の設置位置を調整することとなる。
更に、実際に設定された助手席HUD1と運転席HUD1’の各種の仕様についての一例を以下の表1に示す。
この表1の例では、実景に情報を合わせて表示することが理想なので、助手席HUD1、運転席HUD1’双方の虚像表示位置を遠方にする。また、助手席の同乗者は様々な姿勢を取るため、アイボックスは運転席側に比べ広くする必要があり、本例では2倍に設定した。それ以外の仕様は、双方とも同様にする。なお、以下にも示すように、地図情報などを実景とは無関係に表示する場合は、虚像距離をもっと短く、かつ、虚像サイズを小さく設定することも可能である。
続いて、上で述べたヘッドアップディスプレイ(HUD)システムにおける助手席HUD1と運転席HUD1’による表示の内容について、以下の表2を参照しながら説明する。
この表2からも明らかなように、運転席HUD1’の表示内容としては、その効果として運転者に対する安全支援につながる情報であり、より具体的には、スピード情報、ナビ情報、アラート情報を含んだ運転支援情報が、そして、ドライバ監視情報等が考えられる。他方、助手席HUD1の表示内容としては、基本的には、運転席と同じ情報を表示して同乗者に安心感を与えるのに加え、更には、ドライバ監視情報を表示し、運転手の状態を把握し、居眠り運転やよそ見運転などを防止することなどが考えられる。また、助手席HUD1にはジェスチャー操作を設け、運転席側に情報を伝達すること(いわゆる、インタラクティブ機能)も考えられ、その場合のこれらの助手席HUD1の表示内容については以下に詳述する。
<助手席HUDの表示内容>
助手席HUD1により同乗者へ表示される情報の内容として、上記の表2にも示すように、モード1〜モード4、停車モードなどが考えられ、以下に各々について説明する。なお、表中のジェスチャー操作については後述する。
<モード1>
同乗者の安心と運転者の安全支援をその効果として、運転席HUD1’と同様に、
・スピード(走行速度)情報
・ナビ情報
・アラート情報
を表示することに加え、運転者の監視情報として、
・居眠り
・視線(よそ見)
などを含む運転者の状態を表示する。これにより、助手席の同乗者が運転席の運転者の居眠り運転やよそ見運転などを把握して注意を促して防止することができる。
一例として、図9(A)にも示すように、基本的には、運転席と同じ情報と共に、表示領域(図の破線を参照)の左上角部に「〇」で運転者の監視情報を表示する。より具体的には、この〇が緑色であれば、運転者は居眠りしていない状態を示しており、運転者の状態に特に異常(例えば、居眠り)が生じている場合には、図9(B)にも示すように、この〇を赤色にすると共に点滅を行って同乗者に対して注意喚起を促す。また、領域内の眼のマークは、運転者の視線を実景に合わせてAR表示したものである。この例では、運転者の視線が、手前の歩行者から前方の歩行者に移っている状況を示しており、運転者の状態に特に異常がないことを示す。また、表示領域の右下角部には、車両の現在の走行速度が表示されている。これらの情報により、助手席にいる同乗者は、運転者の状態と視線を確認できることで、事前の危険度を察知することが可能となる。
表示領域の右上角部には、現在表示されているモードの状態(本例では、モード1)が示されており、このモード状態表示は、後にも述べるインタラクティブ機能により、モード切替えアイコンなどをタッチすると毎に(本例では、モード1からモード2へ)その表示が変化する。また、この例では、表示領域の右下角部にスピード(走行速度)表示を行い、また、ナビ情報として車両の進行方向を矢印で指示すると共に、アラート情報として歩行者検出情報等をAR表示している。
<モード2>
このモード2の表示内容は、図10にも示すように、助手席HUD1独自の情報を表示するものであり、例えば、車両が走行中の場所周囲の店(Shop 1, Shop 2)、駐車場(P1, P2)、カフェ(Cafe 1, Cafe 2)、レストラン等を表示領域(図の破線を参照)内に表示する。その際、虚像の表示距離を前方や遠方の異なる位置に、即ち、三次元的に表示可能とすることによれば、これらの情報を実景に合わせて表示することが可能となり、より好適であろう。
<モード3>
このモード3の表示内容は、図11(A)〜(B)にも示すように、表示領域(図の破線を参照)の左右上角部に運転者監視情報とモード状態表示を行うと共に、その中央部に、運転者による操作の状態を表示する(表示領域内の実線を参照)。より具体的には、例えば、アクセルの踏込(Accelerator)、ブレーキの踏込(Brake)、運転モード(シフト(Shift)の状態)、ステアリング(Steering)の状態等を表示している。図11(A)の例では、アクセルが踏み込まれ、運転モードが運転(D)の状態であり、ステアリングが右(R)に10度切られていることを示しており、図11(B)の例では、ブレーキが踏み込まれ、運転モードが後退(R)の状態であり、ステアリングが左(L)に30度切られていることを示している。
このモード3は、例えば、教習所での教習生の操作状態を助手席側の教官が確認するのに、あるいは、仮免許運転中の教習生による操作状態を助手席側の免許取得者が確認する用途に好適であろう。
<モード4>
このモード4は、助手席の同乗者が安全確認することを目的に、左右のサイドカメラ映像やリアカメラ映像を、表示領域(図12の破線を参照)の中央部に表示する。これによれば、助手席の同乗者は、頭を後ろに回して車両後方の状況を確認することなく、車両後方の状況を把握して運転者に伝えることで、助手席の同乗者による運転者への安全確認の支援が可能となる。なお、ここでは、表示領域の中央部において、上側の左右に左右のサイドカメラの映像を、下側にリアカメラの映像を表示する例を示したが、本発明はこれに限定さえることなく、これらの映像他の配置で表示することも可能である。また、このモード4でも、表示領域の左上角部には運転者監視情報を、そして、右上角部にはモード状態が示されている。
<停車モード>
このモードは、車両が停止して同乗者がドアを開ける際、ドアの外部の状態を表示することにより、同乗者が安全に降車することを支援するものである。より具体的には、例えば、図13に示すように、表示領域(図の破線を参照)には、外部において車両に接近して来る人物、自転車、更には、オートバイ、自動車等の障害物を車載カメラが検知して助手席HUD1に表示する。その際、例えば、緑色の点灯で表示することにより、当該障害物は存在しないこと(安全)を表示する。他方、赤色の点滅で表示することにより、同乗者に対して危険度(注意)を知らせるなど、当該障害物の接近に注意して降車するように促す。即ち、表示形態の変更によってその危険度を区別して表示することもできる。なお、この停車モードでも、表示領域の右上角部にはモード状態が示されている。
<ジェスチャー操作(インタラクティブ機能)>
次に、上記にも述べた助手席HUD1のジェスチャー操作による運転席側への情報の伝達(いわゆる、インタラクティブ機能)について説明するが、それに先立ち、このインタラクティブ機能を実現するための構成について、以下に図を参照しながら説明する。
図14や図15にも示すように、上記に説明した各種の構成に加え、棒状の空間センシング装置300を、図に示すように、助手席前方のウィンドシールド3の上方に、または、ダッシュボードに取り付ける。この設置した空間センシング装置300は、レーザー光線310による目に見えない光のフィールドを投影し、助手席の同乗者の手の指先やペンを認識することにより、いわゆる、タッチパネルに似た動作を実現する。即ち、空間センシング装置300の機能により、助手席の同乗者は、助手席HUD1により表示される虚像の位置に対して所望の位置を指示することによってインタラクティブ操作を行うことが可能となり、HUDの表示情報にアクセスできる。また、これにより、運転者側の視野の中において指やペンによる操作を実現する。
図16は、上記空間センシング装置の基本原理を示したものである。使用者(例えば同乗者)の指が図面の左から右に移動した場合に、まず、図16(A)に示すように、第一の光源360からの光束φ1はコンデンサ光学素子361により略平行光束とし移動する使用者の指で反射し反射光束φ3となって集光レンズ素子365により集光されて第一の受光部364に到達する。この時、第一の光源360の発光時間と第一の受光部364が受光した時間との時間的な差Δt1によりY軸方向の指までの距離情報を、同時に、第一の光源360の発光時間と第一の受光部364と絶対的な位置座標によりX軸方向の位置情報を得る。ついで同図に示すように、使用者の指が図面の左から右に更に移動した場合には、まず、第三の光源368からの光束φ4はコンデンサ光学素子369により略平行光束となり移動する使用者の指で反射し反射光束φ6となって集光レンズ素子373により集光されて第三の受光部372に到達する。
この時、第三の光源368の発光時間と第三の受光部372が受光した時間との時間的な差Δt2によりY軸方向の指までの距離情報を、同時に第三の光源368の発光時間と第三の光源368の絶対的な位置座標によりX軸方向の位置情報を得る。
次に、Z軸方向の位置情報を取得する方法について、図16(B)を用いて説明する。図16(A)で説明したX軸方向およびY軸方向の位置情報をセンシングするユニット80を、複数、Z軸方向(座席からウィンドシールド3に向かう奥行き方向)に並べて配置する(図中、80,81,82で表示)。
この空間センシング装置300に対して使用者(同乗者)の指が図面の左から右に向かって更に移動した場合には、まず、第一ユニット80の特定光源360からの光束φ8はコンデンサ光学素子361により略平行光束となり移動して使用者の指で反射し反射光束φ7となって集光レンズ素子(図示せず)によって集光されて受光部(図示せず)に到達する。この時、上述したユニットの動作により第一ユニット80を通過した時間(絶対時間T1)とXY座標が明らかになる。使用者の指が更に左から右に移動すれば、第二ユニット81でも同様に、第二ユニット81を通過した時間(絶対時間T2)とXY座標が明らかになる。また、第三ユニット82の光束φ11は図16(B)に示したように、使用者の指を遮らないことから、Z軸方向の指の位置も特定できる。
更に、上述した絶対時間T1と絶対時間T2の時間差と第二ユニット81のセンシング出力(XY座標と受光部で指からの反射光を得た絶対時間)から、空間軸のZ座標方向の指の移動速度と加速度を割り出すことができる。同様に、第一ユニット80と第二ユニット81からのセンシング情報からも指の移動方向と加速度を算出し、単なる位置情報だけでなく、使用者の意志(加速度が高ければ意志が強いなど)をシステムの情報表示の量、速度、位置などに反映できる。
このように、上述した空間センシング装置300によれば、図17にも示すように、空間センシング装置300から発信されているレーザー光線310に対し指で光線を遮った部分からの反射光を受信して、助手席HUD1により虚像が表示される範囲における同乗者の指の位置を計測することができる。本実施例では、センサ部から平行にレーザー光線が照射されている場合を示しているが、点光源から放射状に照射されるレーザー光線に対しても同様の原理で位置を計測できる。
続いて、その構成について上記で説明したジェスチャー操作による運転席側への情報の伝達(いわゆる、インタラクティブ機能)の具体的な例について、以下に述べる。
<インタラクティブ機能>
図18は、助手席HUD1と運転席HUD1’との間の情報交換を示しており、図18(A)は、実景に合わせた対象物上で情報が欲しい対象へ指でタッチして状態を、図18(B)は、表示した地図(ナビ)情報上で情報が欲しい対象へ指でタッチして選択した状態を示している。なお、指によるタッチ(ジェスチャー)操作は同様であり、また、表示画面は上記図10のモード2に対応している。
その結果、図19に示すように、指でのタッチで選択された対象の詳細情報(本例では、Shop 1の詳細な情報)が表示される。なお、この画面においてReturnボタンをタッチすると、元の画面へ戻る。
その後、助手席の同乗者によって選択された情報を運転席の運転者に知らせるため、同乗者は、図20に示すように、当該選択した対象物を指でスライド(ジェスチャー動作)する。
その結果、図21にも示すように、助手席からの情報を表示領域(図の破線を参照)の左下に点滅する●で表示する。また、例えば、Shop 1の場所に従って、矢印を伴うナビ表示を行ってもよい。
なお、上述したジェスチャー操作は、運転者側での注意を喚起することから、対向車の有無や車両近傍の歩行者や自転車やオートバイなどの障害物がいない場合など、即ち、危険度が低い場合に限定されるべきであり、例えば図22に示すように運転席HUD1’に歩行者などを検出したアラート情報が表示されている場合は、助手席HUD1からの操作は受けつけず、HUD1’の表示内容は変化しない。即ち、ジェスチャー操作による運転席HUD1’への表示は、以下にも述べる運転者に対する危険度を検出した結果に基づいて行うことが好ましい。
<ジェスチャー操作の判定>
続いて、上述した運転者に対する危険度に基づくジェスチャー操作の運転席HUD1’への表示の可否は、図23にその一例を示すフローチャートによって実行することができる。なお、このフローチャートを実行するプログラムは、図5にも示した不揮発性メモリ23のような記憶装置内に予め格納しておき、演算装置であるECU21により実行することにより実現されることは、当業者であれば明らかであろう。
ジェスチャー動作が開始されると、ECU21は、助手席の操作者の指が表示された対象へタッチしたことを確認し(ステップS01)、タッチされた対象の詳細を助手席HUD1に表示する(ステップS02:上記図19を参照)。また、ECU21は、戻るボタンのタッチにより、助手席HUD1の表示を全体画面表示へ戻す(ステップS03:上記の図18を参照)。
その後、操作者が対象情報を指でスライド(運転席側への情報伝達)した場合(ステップS04)、ECU21は、運転席HUD1’に表示した場合の危険度が低いか否かを判定する(ステップS05)。具体的には、車載カメラやレーダーなどのセンサが検知した障害物を基に判定を行う。その結果、危険度が低い(Yes)と判断された場合には、ECU21は、上記対象情報の運転席HUD1’への表示を行い(ステップS07)、一連の動作を終了する。他方、判定の結果、危険度が高い(No)と判断された場合には、ECU21は、危険度情報を確認し(ステップS06)、再度、上記の判定ステップへ戻る。
即ち、上記のジェスチャー操作の判定によれば、ジェスチャー操作による運転席HUD1’への表示は危険度が低い場合にのみ行われることから、運転者による安全な運転を確保することができる。
上記の実施例では、助手席HUD1に表示する情報として、主に、同乗者の安心と運転者の安全の支援を目的としたスピード(走行速度)情報、ナビ情報、アラート情報、また、運転者の監視情報として、居眠りや視線(よそ見)などを含む運転者の状態について説明したが、本発明はこれらにのみ限定されることなく、その他の情報を表示してもよい。
<その他の表示情報>
例えば、図24にも示すように、車内ネットワークを介して上述した指の検出信号を利用やナビ情報と共に、スマートフォンにも接続することを可能にすることによれば、車外との通信により多岐にわたる情報を得て、これらの情報を助手席HUD1に表示することも可能である。あるいは、通信ユニットを介して車外との通信を行って交通インフラの情報を得てこれらの情報を助手席HUD1に表示する、または、上述したセンサにより自動車周辺の状態を検出し、その検出信号を表示することも可能であろう。
以上に詳細に述べたように、本発明の実施例になるヘッドアップディスプレイ(HUD)システムによれば、運転席に着座している運転者だけではなく、助手席の同乗者に対しても必要な各種の情報を表示することが可能となり、同乗者の安心と共に、運転者による安全運転の支援も可能となるシステムが実現される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明は、透明なガラス板等に画像を投影するヘッドアップディスプレイに利用可能である。
1…助手席HUD、1’…運転席HUD、2…車両、3…ウィンドシールド、10…車両情報取得部、101…車速センサ、115…カメラ(車内)、116…カメラ(車外)、20…制御部、21…ECU、22…不揮発性メモリ、23…メモリ、EB、EB’…アイボックス、300…空間センシング装置、310…レーザー光線。

Claims (8)

  1. 乗り物のウィンドシールドまたはコンバイナに画像光を投影して反射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイシステムであって、
    前記乗り物の運転席に着座する運転者に対して虚像を表示する運転席HUDと、
    前記乗り物の助手席に着座する同乗者に対して虚像を表示する助手席HUDと、
    前記運転席HUDと前記助手席HUDにより表示する情報を制御するための制御部とを備え、
    前記運転席HUDによるアイボックスの範囲は、前記助手席HUDによるアイボックスの範囲よりも狭く設定されている、ヘッドアップディスプレイシステム。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記助手席HUDは、その表示範囲が前記運転席HUDの表示範囲と同様の方向・位置に表示されるように設定されている、ヘッドアップディスプレイシステム。
  3. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    更に、前記同乗者による操作を検出する空間センシング装置を前記乗り物の助手席側に備えている、ヘッドアップディスプレイシステム。
  4. 請求項3に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記制御部は、前記空間センシング装置からの検出信号に基づいて、前記助手席HUDにより表示する情報の一部を前記運転席HUDの表示範囲の一部に表示する機能を備えている、ヘッドアップディスプレイシステム。
  5. 請求項4に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記制御部は、更に、前記助手席HUDにより表示する情報の一部を前記運転席HUDの表示範囲の一部に表示する際、前記操作の可否を判定する機能を備えている、ヘッドアップディスプレイシステム。
  6. 請求項5に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記助手席HUDの表示範囲内に虚像で表示する情報は、前記乗り物の走行速度情報、ステアリング情報、ブレーキの踏込情報、運転モード情報、ナビ情報、運転者の監視情報、外部のアラート情報の少なくとも1つまたは複数を含んでいる、ヘッドアップディスプレイシステム。
  7. 請求項6に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記助手席HUDの表示範囲内に虚像で表示する情報は、更に、スマートフォンを介して得られる情報を含んでいる、ヘッドアップディスプレイシステム。
  8. 請求項6または7に記載のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記助手席HUDの表示範囲内に虚像で表示する情報は、変更可能である、ヘッドアップディスプレイシステム。
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