JP2020070576A - 建具様構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】和風の伝統の良さを生かしつつ、製造、張替等のメンテンナンスが容易で、現代の家屋や商業施設、畳のない飲食店等に設置しても調和が可能な紙を用いたような透光性を有する建具様構造体の提供。【解決手段】フックタイプの面ファスナー0103、0105を主面側周縁部の面ファスナー配置領域に配置した枠体0101と、面ファスナー0103、0105と係合し少なくとも枠体0101で囲まれた領域全体に着脱自在に配置される全体が同一素材から構成される面状繊維体0102、0104と、からなる建具様構造体。【選択図】図1
Description
本発明は建具様構造体、特に紙状のものを張り付けて透光性を有する建具様構造体に関する。
建具であって、障子紙などを張り付けて透光性を備えたものは、建築物の開口部等に設けられ、おもに壁(外周壁や間仕切壁)の開口部に取り付けられて扉や窓として用いられることが多い。用途は、出入口、通風、採光、遮音など多岐にわたり、それぞれ適した建具が用いられるが、障子はその一つとなる。開閉機能を有するものも、開閉機能を有さないいわゆる嵌め殺しのものもある。前者は扉、引き戸、窓、障子などとして用いられ、後者は採光や、室内外の装飾のために用いられ欄間などもこれに含まれる。
現在の日本の住居は西洋化しているが、純和風も根強い人気がある。また観光立国を目指す中、海外からの訪日旅行客は住居、建物について和風を尊ぶ傾向がある。
障子等の透光性を有する建具様構造体は、直射日光を避け間接的な光を供給し、かつ通気性、吸湿性、保温性に優れるという特徴がある。また和風建築物特有の雰囲気を醸し出すことができ近年海外からの観光客のみならず、海外在住の外国人の間でも注目される建築部材である。
しかし、障子等の透光性を有する建具様構造体は、一般に紙を張り付けて透光性を出すものであるために扱いが難しく、ちょっとした力を加えることで簡単に破れてしまう。特に、紙を建築部材として用いていない外国人にとっては扱いに慣れていないこともあり、紙の交換などの必要性が実際の建築物内での利用の促進を妨げる原因となっている。
住居における和室の減少と共に、障子を含む和風の建具に詳しい職人の数も減少する一方、破れた障子紙などの交換を元通りの風情を保って素人が行うことは難しく、日本国内での普及の促進をも妨げている。
本発明はそのような課題を解決するため、和風の伝統の良さを生かしつつ、製造、張替等のメンテンナンスが容易で、現代の家屋や商業施設、畳のない飲食店等に設置しても調和が可能な紙を用いたような透光性を有する建具様構造体を提供する。
本発明では、伝統的な障子等の透光性を有する建具様構造体の機能とイメージを受け継ぐ一方で、伝統的な障子紙を使用せず、製造だけでなく、張替も容易な障子等の透光性を有する建具様構造体を提供する。これまでの透光性を有する建具様構造体の概念にとらわれないものを提供する。具体的には、従来用いられていた障子紙などに代えて外観類似、機能類似でかつ耐久性に優れる不織布を利用し、さらに糊などの接着剤を用いないで脱着可能なものを提供する。
この着脱には、建具様構造体の枠体に設けられたフックタイプの面ファスナーと、このフックタイプの面ファスナーと係合する均一素材で全面が構成された不織布を用いる。
すなわち、第一の建具様構造体として、フックタイプの面ファスナーを主面側周縁部の面ファスナー配置領域に配置した枠体と、前記面ファスナーと係合し少なくとも枠体で囲まれた領域全体に着脱自在に配置される全体が同一素材から構成される面状繊維体と、からなる建具様構造体を提供する。
さらに第一の建具様構造体を基本とした第二の建具様構造体として、面状繊維体は、厚さが0.3ミリメートル以上20ミリメートル以下である建具様構造体を提供する。
さらに、面状繊維体は透光率が20パーセント以上である第一又は第二の建具様構造体を基本とした第三の建具様構造体を提供する。
さらに、面状繊維体は、不織布である第一から第三の建具様構造体を基本とした第四の建具様構造体を提供する。
さらに、前記枠体は外枠と外枠で囲まれた領域に格子を構成するための格子枠とから構成され、外枠は主面側周縁部が下段の面ファスナー配置領域と、上段の単純枠面との少なくとも2段構成である第一から第四の建具様構造体を基本とした第五の建具様構造体を提供する。
さらに、前記格子枠の主面側にフックタイプの面ファスナーを配置した第五の建具様構造体を基本とした第六の建具様構造体を提供する。
さらに、前記外枠の面ファスナー配置領域と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面とは面一である第六の建具様構造体を基本とした第七の建具様構造体を提供する。
さらに、前記外枠の面ファスナー配置領域と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面とは格子枠の主面高さが相対的に高く構成されている第六の建具様構造体を基本とした第八の建具様構造体を提供する。
さらに、前記外枠の建具様構造体使用状態での上側枠は他の外枠の部分よりも面ファスナー配置領域が相対的に高く構成されている第一から第八の建具様構造体を基本とした第九の建具様構造体を提供する。
この着脱には、建具様構造体の枠体に設けられたフックタイプの面ファスナーと、このフックタイプの面ファスナーと係合する均一素材で全面が構成された不織布を用いる。
すなわち、第一の建具様構造体として、フックタイプの面ファスナーを主面側周縁部の面ファスナー配置領域に配置した枠体と、前記面ファスナーと係合し少なくとも枠体で囲まれた領域全体に着脱自在に配置される全体が同一素材から構成される面状繊維体と、からなる建具様構造体を提供する。
さらに第一の建具様構造体を基本とした第二の建具様構造体として、面状繊維体は、厚さが0.3ミリメートル以上20ミリメートル以下である建具様構造体を提供する。
さらに、面状繊維体は透光率が20パーセント以上である第一又は第二の建具様構造体を基本とした第三の建具様構造体を提供する。
さらに、面状繊維体は、不織布である第一から第三の建具様構造体を基本とした第四の建具様構造体を提供する。
さらに、前記枠体は外枠と外枠で囲まれた領域に格子を構成するための格子枠とから構成され、外枠は主面側周縁部が下段の面ファスナー配置領域と、上段の単純枠面との少なくとも2段構成である第一から第四の建具様構造体を基本とした第五の建具様構造体を提供する。
さらに、前記格子枠の主面側にフックタイプの面ファスナーを配置した第五の建具様構造体を基本とした第六の建具様構造体を提供する。
さらに、前記外枠の面ファスナー配置領域と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面とは面一である第六の建具様構造体を基本とした第七の建具様構造体を提供する。
さらに、前記外枠の面ファスナー配置領域と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面とは格子枠の主面高さが相対的に高く構成されている第六の建具様構造体を基本とした第八の建具様構造体を提供する。
さらに、前記外枠の建具様構造体使用状態での上側枠は他の外枠の部分よりも面ファスナー配置領域が相対的に高く構成されている第一から第八の建具様構造体を基本とした第九の建具様構造体を提供する。
さらに、下段の面ファスナー配置領域の上段の単純枠面に連なる壁面周縁は金属で縁取りされている第五の建具様構造体又はこれを基本とし第六から第九のいずれか一に記載の建具様構造体を基本とした第十の建具様構造体を提供する。
本発明により、伝統的な和風の建具用構造体と同様の機能、同様のイメージを持ち、貼り替えの手間を少なくすると共に、現代人の生活様式の変化により失われがちな伝統的日本の建具を現代的な部材で再現し、商業施設、インバウンド旅行者及び日本国内居住の日本人や外国人に、古くから伝わる日本特有の建具用構造体の素晴らしさと、それに伴う楽しみを提供する。
<実施形態1 概要>
以下に本件発明の実施形態を説明する。本実施形態は建具様構造体であって、従来の和紙や障子紙のようなものに代えて不織布とし、建具様構造体の枠体に配置されるフックタイプの面ファスナーと係合する素材で全体が構成され、かつ透光性がある紙状、ないしは板状のものを配置したものである。以下では建具様構造体の一例として障子を用いて説明を行うが、権利範囲はこれに限定されるものではない。
<実施形態1 構成>
実施形態1の発明は枠体(0101)と面状繊維体(0102、0104)とからなる建具様構造体である。
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 構成>
実施形態1の発明は枠体(0101)と面状繊維体(0102、0104)とからなる建具様構造体である。
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 建具様構造体>
建具様構造体は、住宅の開口部等に取り付けられる仕切等の総称である建具状の構造を持つものを指すが、具体的には、家屋の壁に取り付けなどして、外界と室内を仕切る、室内を部分的に仕切り個室を作る、個室の一部を仕切り収納スペースを確保する、仕切る機能はないものの照明などの装飾に用いる、といった役割を持つものを指す。障子、引き戸、玄関のドア、ふすま、窓、欄間、屏風、照明(透光性のある紙状のもので灯りの周りをおおったもの)などが含まれる。いわゆるはめごろし状のものも含まれる。例えば奥に明かりを配置して正面に固定された障子様のものを配する構造物なども含まれる。
<実施形態1 枠体 枠体全般>
枠体は建具様構造体の骨組みであり、場合により外枠のみで構成されるが、後述するように外枠と内枠、例えば格子枠などとで構成されていてもよい。
枠体全般は、一般的な建具構造体と同様に木材を素材として使用することを前提としている。重量の問題等が無ければ金属その他の素材でも、同様の形状が作成でき、面状ファスナー(0103)が機能を発揮できる状態で配置できるならば、使用が可能である。また複合材料で構成されている物であってもよい。例えば金属やプラスティックと木材との複合体である。本発明の枠体の外形サイズは、例えば障子であれば、最も普及している障子のサイズである幅94センチメートル、高さ約180センチメートルを基準としているが、団地サイズと呼ばれる小型の幅69センチメートルのものにも適応可能である。宿泊施設や商業施設などでのインテリアとしての使い方の場合、既存のサイズにとらわれないサイズにも対応ができる。
<実施形態1 枠体 主面側周縁部>
「主面側周縁部」は「枠体」の一部であって、建具様構造体の主面側から観察した際の最外周の構造部分であり、障子等の場合には矩形状を呈するが、場合によっては矩形状以外の形状でもよい。図18のAは上記正面からの視線を示している。例えば図18にてハッチングで示される領域(1801)である。矩形以外で例えば多角形や、円形、楕円形など形を問わない。図1のA、B、C、Dは主面側周縁部を示している。
「主面側」とは、図1(C)のE、F方向の視線でとらえられる面を言う。いわば、厚みも加味した六面体である枠体の最も面積が大きく対向する二つの面を言う。
<実施形態1 枠体 フックタイプの面ファスナー>
図11に「フックタイプの面ファスナー」の概念図を示す。同図(a)は、ベース1101aから多数起立するJ字状の突起(1101)の略先端部分の曲線部分に特徴があり、これが同図に示す対向して固定すべきわっか状の突起(1102、1104)に引っかかることで両者を固定する。このベースとベースから多数起立するJ字状の突起をフックタイプの面差ファスナーという。あるいは、同図(b)に示すようにベース(1103a)と、ベース(1103a)から起立するキノコ状の突起(1103)のようなものなどが該当する。ただし、ベース上に起立するループ状の繊維や網状の繊維をひっかける機能を有するものであればこれらの形状に限定されない。形状にかかわらず本明細書ではこれらのループ状又は網状の繊維を引掛けて留めることができる機能を有するものをフックタイプの面ファスナーと称する。本発明では、ベースの突起が起立していない側(裏面)を枠体の主面側周縁部の面ファスナー配置領域に装着して使用する。結果として枠体の主面側周縁部にはベースから起立する多数の突起が配されることとなる。接着は接着剤を利用したり、面ファスナーの裏面側を熱等によって溶融、半溶融させて接着することができる。
図11に「フックタイプの面ファスナー」の概念図を示す。同図(a)は、ベース1101aから多数起立するJ字状の突起(1101)の略先端部分の曲線部分に特徴があり、これが同図に示す対向して固定すべきわっか状の突起(1102、1104)に引っかかることで両者を固定する。このベースとベースから多数起立するJ字状の突起をフックタイプの面差ファスナーという。あるいは、同図(b)に示すようにベース(1103a)と、ベース(1103a)から起立するキノコ状の突起(1103)のようなものなどが該当する。ただし、ベース上に起立するループ状の繊維や網状の繊維をひっかける機能を有するものであればこれらの形状に限定されない。形状にかかわらず本明細書ではこれらのループ状又は網状の繊維を引掛けて留めることができる機能を有するものをフックタイプの面ファスナーと称する。本発明では、ベースの突起が起立していない側(裏面)を枠体の主面側周縁部の面ファスナー配置領域に装着して使用する。結果として枠体の主面側周縁部にはベースから起立する多数の突起が配されることとなる。接着は接着剤を利用したり、面ファスナーの裏面側を熱等によって溶融、半溶融させて接着することができる。
<実施形態1 枠体 面ファスナー配置領域>
面ファスナー配置領域とは、枠体の主面側周縁部(図18のハッチング領域で示される領域)において、面ファスナーを配置する領域のである。面ファスナー配置領域は、枠に沿って枠を一周して閉じる態様に構成されていてもよいし、枠に沿ってとびとびに配置されていてもよい。図1の0105は面ファスナー配置領域を示す。
<実施形態1 面状繊維体>
<実施形態1 面状繊維体>
図1に示すように同一素材からなる面状繊維体0102は、枠体0101に対して配置される。図2は面状繊維体を単独で表した概念図である。面状繊維体(0102、0201)は、前記面ファスナーと係合する構造を有する。従って、少なくとも面状繊維体は面ファスナーのフック様機構を係止する繊維構造が必要である。係止する繊維構造としては少なくとも面ファスナーと接する表面近傍領域に、網の目状構造、ループ状構造、不織布のようなランダム構造などを有することを一例として挙げることができる。なお、「同一素材」とは、面状繊維体の全体が同じ素材からできていることを意味する。ただし、この素材は単一素材であるか、複合素材であるかは問わない。同一素材であり、面状繊維体のどの部位も前記フック状面ファスナーに係合できるので、ロール状又はシート状の大きめのサイズの面状繊維体を作業現場にて枠体に合わせて裁断し、枠体に着脱自在に配置することができる。この点で障子紙、和紙などに面ファスナーを配置して枠体に着脱自在とするものと比べて利用の自由性が高く、また熟練の技能を有さない者でも簡単に張り替えを行うことができる。なお図2の0203は面状繊維体の高さ、0204は横幅を示している。
面状繊維体の厚み(0106、0202)は0.3ミリメートルから15ミリメートルほどである。厚さと密度は用途に合わせて変更が可能である。
面状繊維体に使われる繊維の例としては、セルロース再生繊維、例えば、ビスコースレーヨン(レーヨン)、銅アンモニアレーヨン(キュプラ)、ポリアミド繊維、例えば、ナイロン(ナイロン−66、ナイロン−6)、ポリエステル繊維、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)などを挙げることができるが、これに限定されない。複合繊維であってもよい。例えば、芯鞘構造を有する繊維である。芯鞘構造を有する繊維としては、芯側を相対的に高強度、高融点素材で構成し、鞘側を相対的に低融点素材で構成し、繊維を集合させた状態で鞘側を溶融し、全体を固めて面状の布とするような利用方法がある。
図12(b)に示すように一例としては、芯材としてポリエステル、鞘剤としてエバール(登録商標)(エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂)を用いた繊維1205を用いることができる。
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の製造方法>
図12(a)に示すように、面状繊維体の製造は、ウエブと呼ばれる繊維のかたまりを、下方に設置されるローラー(1201)で送りつつ、上方に設置されるローラー(1202)で圧迫し成形したものを、スチームジェット工程を通すことにより立体・均一構造に仕上げるものである。スチームジェット工程では、ローラーで圧迫済みのくもの巣状の繊維のかたまりに上方からスチームをあて、熱と噴流の同時作用により、瞬時に面状繊維体を製造する。つまりスチームの熱によって鞘剤が溶け、又は軟化して隣接繊維間を溶着するが、芯材の融点又は軟化点よりもスチームの温度を低温度とすることで芯材は機械強度を失わず、全体として芯材の機械的強度を温存した不織布が出来上がる。その後に再度上下のローラー(1203、1204)で再度成形し最終的な目標厚みとして完成する。スチームは繊維のかたまりを通過後、下方の吸引機器であるサクションにまとめられる。
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の吸水性>
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の吸水性>
面状繊維体は親水多孔タイプであり、吸水性に優れる。図15(a)は高密度のウレタンスポンジ、セルローススポンジと本発明で使用が考えられる面状繊維体フェリベンディ(登録商標)の吸水性の表である。高密度のウレタンスポンジは吸収しないのに対し、セルローススポンジに近い吸水性を示すのがフェリベンディ(登録商標)である。紙により吸水性はさまざまだが、紙に近い吸水性を持つことがわかる。なおこの表で目付とは単位面積当たりの重さを表す。この表からは、一般的な材料と比較して、吸水量が大きいことがわかる。
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体のポアサイズ制御>
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体のポアサイズ制御>
吸水性に関連して、ポアサイズ(孔径)を示すのが、図15bである。1立方センチメートルあたりの密度は、左端の図15b(イ)が0.5グラム、中央の図15b(ロ)が0.17グラム、右端の図15b(ハ)が0.089グラムとなっていることから、(イ)、(ロ)、(ハ)の順に密度が低くなっており、ポアサイズは、(イ)が最もポアサイズが小さく、(ロ)がポアサイズは中程度であり、(ハ)がポアサイズは最も大きい。これは図の繊維の状況からもわかる。
ポアサイズが大きいほど吸水性が高い。上記3例で示すように、面状繊維体のポアサイズ制御が可能であることから、使用状況に合わせて最適な吸水性を持つポアサイズを選択することが可能である。
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の通気特性>
面状繊維体の通気特性に関連し、主要建築材料の通気特性と比較したのが、図16である。この図表からは、ポリスチレンフォームは、通気性能がほとんど0であり、汎用0.34グラム毎立法センチメートルの障子紙は5立方センチメートル毎平方センチメートル毎秒だが、本発明に使用される面状繊維体フェリベンディ(登録商標)は密度が0.15グラム毎立方センチメートル製品、密度が0.1グラム毎立法センチメートル製品のどちらも、障子の約3倍から5倍と通気特性が非常に高いことがわかる。なおこの通気特性の図16は、各種材料で蓋をしたアクリルケース内に煙を吹き込んで、煙の出具合を確認したものである。
<実施形態1 面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の透光性>
建具様構造体である障子の場合、通気性と同様に重要なのが、透光性である。
図17(a)は、面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合にこれが外部の光を内部にどのくらい伝えるかを計測したものである。密度、厚みの異なる3パターンを計測したものを図17(a)に示す。光線透過率は透明性を表す数値であり、フェーズメーター(ヘーズメーター)測定で得られたすべての光量で表す。全光線透過率の数値が高いものは、光線を通すため、内部に多くの光が入り、数値が低いものは、内部に光があまり入らないため、内部は暗くなる。
図17(a)は、面状繊維体としてフェリベンディ(登録商標)を採用した場合にこれが外部の光を内部にどのくらい伝えるかを計測したものである。密度、厚みの異なる3パターンを計測したものを図17(a)に示す。光線透過率は透明性を表す数値であり、フェーズメーター(ヘーズメーター)測定で得られたすべての光量で表す。全光線透過率の数値が高いものは、光線を通すため、内部に多くの光が入り、数値が低いものは、内部に光があまり入らないため、内部は暗くなる。
ここで、拡散透過光は、通過する光線のうち、平行成分をのぞいたものであり、平行透過光は、通過する光線のうち平行なものである。ヘーズメーターはプラスティック、フィルム、ガラス、医薬品(液)、化粧水などのヘーズ(曇りの度合)、全光線・平行光線・拡散透過率を測定する機材であり、透過フィルム他の品質管理等で使用される。図からわかるように、厚さが5ミリメートル、10ミリメートルのいずれも透光性について十分な性能を有するが、厚みが20ミリメートルを超えるあたりから急激に透光性が悪化し、30ミリメートルを超えると肉眼では表裏間で相当の照度差がない限り透光性が確認しづらい。従って透光性の観点からは20ミリメートル程度までが一般的な建具様構造体の採用厚さであると考えられる。
<実施形態1 フェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の吸音性能>
面状繊維体は建具様構造体として吸音性能を求められる。吸音性能は音を吸収して、反響を少なくする性能を指す。建具様構造体では、内部の音を外部に漏らさない、外部の音が内部に聞こえるのを遮断するということである。
図13は同密度(1立方センチメートル当たり0.15グラム)の面状繊維体フェリベンディ(登録商標)が厚さによりどのように吸音性が変化するのかを示している。測定対象は、5ミリメートル、10ミリメートル、20ミリメートル、30ミリメートル、40ミリメートルの厚みを持つ面状繊維体である。縦軸に吸音率、横軸に周波数(ヘルツ)を50ヘルツから8000ヘルツまでとった図では、両端では厚みの差が少ない一方で、500から800ヘルツ前後では厚みによる差が大きいことがわかる。一般的に成人男性の声の周波数は100から500ヘルツ、女性は200から1100ヘルツ、会話域は500から1000ヘルツとされるので、800ヘルツは会話域のほぼ中間と考えられるため、会話の吸音では、面状繊維体の厚いものの方が効果は高いことがわかる。本実施形態では、部屋の状況に応じて適宜厚みを選択することができる。厚さが10ミリメートル以上では2000ヘルツ程度以上の音をよく吸収し、徐々に厚みが厚くなるにしたがって、吸収できる音の周波数が小さくなる。低周波を吸収しようとすれば30ミリメートルないし40ミリメートル程度の厚みにするとよい。なお、厚くしすぎると透光性が落ちるので透光性との関係でも厚みを設計しなければならない。なお、吸音性能が1を超過している領域は測定誤差によるものである。
<実施形態1 フェリベンディ(登録商標)を採用した場合:面状繊維体の断熱性>
面状繊維体は建具様構造体として断熱性を求められる。断熱性は外部との熱の出入りをさえぎる性能を示すものである。図14は熱伝導率の表だが、密度が立方センチメートル当たり0.15グラム、立方センチメートルあたり0.10グラムの面状繊維体はそれぞれ図中のC区分、C区分に近いD区分ということから、専門の材料の中でも熱伝導性が低いすなわち断熱性は高いことがわかる。
<実施形態2 概要>
<実施形態2 概要>
本実施形態の面状繊維体は厚さが0.3ミリメートル以上20ミリメートル以下と設定される。この範囲が透光性、遮音性、吸音性、吸湿性並びに機械的強度のバランスがとれている領域だからである。0.3ミリメートルよりも薄いと遮音性、吸湿性が悪化すると同時に機械的強度が弱くなりすぎて破れやすい、という問題が生じる。
一方、20ミリメートルよりも厚くなると、遮音性、吸音性、吸湿性は良くなるが、透光性が悪化して本来の和風の美を保ちにくくなる。この場合には特に外光を基準としたものであり、ランプなどの光が背景にある場合には20ミリメートルよりも厚くてもよい。
以上の範囲で、略矩形で三方を壁面に囲まれ、一方を本願の建具様構造体で50%から70%の面積をしめ、外光にさらされている部屋では、厚みは1ミリメートル以上で5ミリメートル以下が最も適した厚みであることがわかっている。
<実施形態3 概要>
<実施形態3 概要>
面状繊維体の透光率は20パーセント以上である。20パーセントよりも小さいと和風の風情を醸し出すことが難しくなるからである。例えば、白い下敷きを通して外を見るような感じとなり、風情が損なわれる。建具用構造体のうち障子に使われる障子紙は光の透過率が40パーセントから50パーセントとされる。図3では光源の代表として太陽(0301)が描かれている。太陽から発せられる光線(0302)を、面状繊維体(0300)当てるとその光線のうちの20パーセント以上が通過(0303)する。これに対し一般的な障子紙の透光率40〜50パーセント(全国障子紙工業会)であり、実際の障子紙に近い40〜50%程度の透光率を持つようにすることが最も伝統的な和風美を感じることができることから好ましい。
図17(a)は、フェリベンディ(登録商標)を採用した場合の密度と厚みを変えた場合のフェーズメーター(曇り度計、ヘーズメーター)による全光線透過率、拡散透過光、平行透過光、の測定値である。前記表中の全光線透過率は、その値が大きければ採光材としての性能が高いことを示している。拡散透過光はここでは面状繊維体内部での散乱によるもので物体の入射光とは反対側に透過したものである。平行透過光は、ここでは面状繊維体をまっすぐに通ってくる光のことである。面状繊維体は密度と厚みの調整により、希望する全光線透光率を実現することができることを示している。
図17(b)は、不織布である面状繊維体の透光性を示すイラストである。建築用構造体の反対、暗い部屋の中に電気スタンドを置くと、逆側からはその形状に従って建築用構造体に明暗で示される。(図17イ)また、部屋の内部から建築用構造体を通して日中の好天の外部を見ると、透光性が高い場合、一面が明るく見える。(図17ロ)どちらも図17(a)で示したフェリベンディ(登録商標)による面状繊維体を採用した場合のイメージをイラストにしたものとなる。
<実施形態4 概要>
<実施形態4 概要>
本発明の面状繊維体は、不織布である。不織布は、繊維を織らずに絡み合わせたシート状のものである。例えばシート状のものの代表ともいえる布は、繊維を撚って糸にしたものを織ったものだが、不織布は繊維を熱・機械的または化学的な作用によって接着または絡み合わせる事で布にしたものを指す。
不織布の特徴であり長所であるのは、ランダムに結合されたものであるため強度や伸びなどに方向性がないこと、大量生産が可能なため安価で製造販売が可能であること、厚みや空隙の変更が容易であること、などがあげられる。
本発明における面状の不織布(0401)とその一部(0402)の拡大図(0403)である。図4は不織布が、繊維が規則性なく絡み合っている状態であることを示している。
不織布としては、フェリベンディ(登録商標)による面状繊維体を具体例として挙げて説明してきたが、面状繊維体を不織布で構成する場合には、この材料に限定されるものではない。
<実施形態5 概要>
<実施形態5 概要>
本発明の建具様構造体の枠体は外枠と外枠で囲まれた領域に格子を構成するための格子枠とから構成され、外枠の主面側周縁部(0501)が下段の面ファスナー配置領域(0502)と、上段の単純枠面(0503)との少なくとも2段構成となっている。これはこの断面(0504)を見ることによっても確認できる。
<実施形態5 外枠>
「外枠」とは、枠体のなかで最外周を構成する部分であり、この外枠によって枠体の外形が定まる。外枠の形状は矩形が最も一般的であるが、これに限定される物ではない。前述のとおり円形でも、楕円形でも、多角形でも構わない。外枠とは、格子枠を取り囲むように構成される。
「格子枠」は、外枠に囲まれた領域に格子を構成する。格子は、特に限定される物でなく、構造的に、「出格子」でも「平格子」でもよく、形態は、「親子格子」、「子持格子」、「連子格子」、「切子格子」、「板子格子」、「細目格子」、「目板格子」などいずれの形態でも構わない。
「ファスナー配置領域」は、主面側周縁部が二段以上で構成され、その下段側に設けられる。
図5は、二段構成の主面側周縁部の部分図である。この図のように下段にファスナー配置領域(0502)が設けられる。上段(0503)である単純枠面は枠体の外枠であって、素材がそのまま露出する領域であって、枠体をかたどる美的な効果を奏する。
なお、このように構成された結果、面状繊維体は、ファスナー配置領域と、格子枠の全体を覆うように配置される。従って、透光性のある面状繊維体を採用する場合には、格子枠の影が裏面側から観察され、和風の雰囲気を醸し出す効果を得ることができる。なお、前述のとおり格子は限定されず、格子構造を採用することによって動物や風景、人物、静物などを格子によって表現することも可能であり、装飾性の高い建具様構造物を実現することができる。
本実施形態は、「少なくとも二段構成」とするものであるので三段構成以上の段構成とすることを妨げるものでない。単純枠面を二段以上に構成すると枠体の縁取りに装飾効果がでて美観を高めることが可能となる。さらに二段以上で異なる段数を単純枠面に複合させることも可能であり、より複雑な装飾を実現することができる。
<実施形態6>
<実施形態6>
本発明の建具様構造体は前記格子枠の主面側にフックタイプの面ファスナー(図1b)を配置している。これは従来の障子同様に、内側からは格子の反対側に不織布を貼り付けることにより、不織布のほぼ障子の外枠にあたる面積を一枚で効率よく貼り付けるためであり、また内側からは格子が見えるようにし、デザイン効果を得られるようにするためである。
これに関連し、図6はフックタイプの面ファスナーの配置を説明している。図6(a)は外枠の一部を切り取ったもの(0601)であり、一段下がったところにフックタイプの面ファスナー(0602)が配置されている。図6(b)は格子枠の一部を切り取ったもの(0604)であり、外枠同様にフックタイプの面ファスナー(0605)が配置されている。図6(c)はフックタイプの面ファスナー配置拡大図(0605)であり、図6(a)の丸に囲まれた部分(0603)、図6(b)の丸に囲まれた部分(0606)の拡大図を示している。外枠の下段、格子枠どちらも同様のフックタイプの面ファスナーが配置されている。
図6(c)は図6(a)の円内(0603)、図6(b)の円内(0606)の拡大図である。格子枠側面(0609)の上に、ベース(0608)が乗り、さらにその上にフックタイプの面ファスナー(0607)が乗っている構成を示している。これによって面状繊維体がより強固に枠体に固定されるので、格子枠の部分の面状繊維体が格子枠から浮き上がるような不都合が生じない。
<実施形態7>
<実施形態7>
本発明の建具様構造体は、外枠の面ファスナー配置領域(図7a)と、面ファスナーが配置された格子枠の主面(図7b)とが面一、すなわち二つの面の間に段差が無く平らな状態である。面状繊維体とフックタイプファスナーの係合力がそれほど大きくない場合にはこの面一状態でなければ十分安定して面状繊維体が保持されないからである。
図7(a)は、面ファスナー配置領域と格子枠の主面が面一である状態を示すものである。図中網掛け(0702)部分が面一領域である。ここで図7(a)の0701は格子枠の角のひとつであることを示している。
図7(b)は、面一である領域を含む枠体の断面を示す図であり、斜線部分の幅aで示す領域が面一となっている領域である。図7(b)は図7(a)の矢印A方向から見た外枠(0703)及び格子枠(0704)の断面である。ここで図7(b)中のaは格子枠の厚さ、図7(b)中のbは外枠の厚さを示す。
<実施形態8概要>
図7(a)は、面ファスナー配置領域と格子枠の主面が面一である状態を示すものである。図中網掛け(0702)部分が面一領域である。ここで図7(a)の0701は格子枠の角のひとつであることを示している。
図7(b)は、面一である領域を含む枠体の断面を示す図であり、斜線部分の幅aで示す領域が面一となっている領域である。図7(b)は図7(a)の矢印A方向から見た外枠(0703)及び格子枠(0704)の断面である。ここで図7(b)中のaは格子枠の厚さ、図7(b)中のbは外枠の厚さを示す。
<実施形態8概要>
本発明の建具様構造体は、前記外枠の面ファスナー配置領域(0803)と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面(0805)とは格子枠の主面高さが相対的に高く構成されている。これは格子枠の外枠の面ファスナー配置領域より格子枠の種面の高さを高くし中央部を高くすることにより、装着する面状繊維体を張るようにして、弛みをなくすためである。
図8では、外枠(0801)の単純枠面(0802)を基準にして、同じ外枠の一段低いフックタイプの面ファスナー装着面(0803)に関し、中央の格子枠(0805)の高さaがもっとも高く、外枠の下段の面ファスナー装着面bの高さがもっとも低い構造となっている。このように中側の格子枠の部分を外側よりも高く配置することにより、面状繊維体(0804)が左右にピンと張るようにすることにより、弛みをなくし、皴がよることを防いでいる。
<実施形態9概要>
<実施形態9概要>
図9(a)は本発明の建具様構造体(0901)の正面図であり、図9(a)中のCにおける、そしてB方向から見た断面図が、図9(b)となっている。
本発明の建具様構造体は、前記外枠の建具様構造体使用状態における上側枠(0902)が下側枠(0905)をはじめ左右の外枠の部分よりも面ファスナー配置領域が相対的に高く構成されている。上側枠が枠の他の部分よりも高いことにより、面状繊維体は重力により全体が均一に下方に引っ張られ、望まない部分に装着されることがなくなるため、面状繊維体の面ファスナーへの装着が安定し、結果としてピンと張り、表面に弛みが出ることを防いでいる。
外枠の上側(0902)は、障子紙等にあたる面状繊維体のたるみをなくし、かつ貼りやすくするために他の外枠の面ファスナー配置部分よりも高く設定されている。すなわち上側の下段の高さ(h2)を平行に伸ばしてわかるように、面状繊維体(0904)装着面の高さは、外枠の下側の下段(0905)を超え、上段と下段とに90度で交わりつなぐ部分に至る。外枠の高さ(h1)は上側、下側どちらも同様である。下側枠の下段の高さ(0905)は他の格子枠の高さ(0903)と同じである。
<実施形態10概要>
<実施形態10概要>
図10は段の面ファスナー配置領域(1002)の上段の単純枠面(1001)に連なる壁面周縁(1003)は金属で縁取りされていることを示している。本発明の建具様構造体は、面ファスナー配置領域と枠面が面状繊維体と面ファスナーの厚みの関係から、少なくとも2段構造になっており、その2段をつなぐ側面が必ずしも均一でなめらかではないため、滑りやすい金属を側面に配置することにより、着脱を容易にしている。面状繊維体の木材等の原材料と面状繊維体の原材料の組み合わせにより、また面状繊維体の端面が必ずしも均一で円滑でないため、下段の面ファスナー配置領域まで均一に到達しないことがないように、金属を配置している。
0102、0104、0201、0303、0401、0804、:面状繊維体、
0103、0105、0503、0601、0802、1001:主面側周縁部、
0602:下段
0106、0202、:面状繊維体の厚さ
0203:面状繊維体の縦
0204:面状繊維体の横
0301:太陽等の光源
0302:太陽等の光線
0304:面状繊維体を通過した光線
0402:面状繊維体の一部分
0403:面状繊維体の拡大図
0501、0701:枠体の角部
0502、0803、1002、:面ファスナー配置領域
0504:枠体断面
0603、0606、0702、:面ファスナーと面ファスナー配置領域
0604、0704:格子枠
0605、0607、0904:面ファスナー
0608:面ファスナーのベース
0703、0801:二段構成の外枠
0805:中心部の格子
0902:B方向から中央Cにおける枠体断面
0903:格子枠の左右にわたる部分
0905:二段構成の枠体の下側部分断面
1003:二段構成の段差の壁に貼られる金属
1101:フックタイプの面ファスナー
1102、1104:面状繊維体
1103:フックタイプの面ファスナー
1201:下部ローラー(スチーム前)
1202:上部ローラー(スチーム前)
1203:上部ローラー(スチーム後)
1204:下部ローラー(スチーム後)
1205:繊維断面(ソフィスタ)
1801:枠体斜視図
1802:枠体主面
0103、0105、0503、0601、0802、1001:主面側周縁部、
0602:下段
0106、0202、:面状繊維体の厚さ
0203:面状繊維体の縦
0204:面状繊維体の横
0301:太陽等の光源
0302:太陽等の光線
0304:面状繊維体を通過した光線
0402:面状繊維体の一部分
0403:面状繊維体の拡大図
0501、0701:枠体の角部
0502、0803、1002、:面ファスナー配置領域
0504:枠体断面
0603、0606、0702、:面ファスナーと面ファスナー配置領域
0604、0704:格子枠
0605、0607、0904:面ファスナー
0608:面ファスナーのベース
0703、0801:二段構成の外枠
0805:中心部の格子
0902:B方向から中央Cにおける枠体断面
0903:格子枠の左右にわたる部分
0905:二段構成の枠体の下側部分断面
1003:二段構成の段差の壁に貼られる金属
1101:フックタイプの面ファスナー
1102、1104:面状繊維体
1103:フックタイプの面ファスナー
1201:下部ローラー(スチーム前)
1202:上部ローラー(スチーム前)
1203:上部ローラー(スチーム後)
1204:下部ローラー(スチーム後)
1205:繊維断面(ソフィスタ)
1801:枠体斜視図
1802:枠体主面
Claims (10)
- フックタイプの面ファスナーを主面側周縁部の面ファスナー配置領域に配置した枠体と、
前記面ファスナーと係合し少なくとも枠体で囲まれた領域全体に着脱自在に配置される全体が同一素材から構成される面状繊維体と、
からなる建具様構造体。 - 面状繊維体は、厚さが0.3ミリメートル以上20ミリメートル以下である請求項1に記載の建具様構造体。
- 面状繊維体は透光率が20パーセント以上である請求項1又は請求項2に記載の建具様構造体。
- 面状繊維体は、不織布である請求項1から請求項3のいずれか一に記載の建具様構造体。
- 前記枠体は外枠と外枠で囲まれた領域に格子を構成するための格子枠とから構成され、外枠は主面側周縁部が下段の面ファスナー配置領域と、上段の単純枠面との少なくとも2段構成である請求項1から請求項4のいずれか一に記載の建具様構造体。
- 前記格子枠の主面側にフックタイプの面ファスナーを配置した請求項5に記載の建具様構造体。
- 前記外枠の面ファスナー配置領域と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面とは面一である請求項6に記載の建具様構造体。
- 前記外枠の面ファスナー配置領域と、前記面ファスナーが配置された格子枠の主面とは格子枠の主面高さが相対的に高く構成されている請求項6に記載の建具様構造体。
- 前記外枠の建具様構造体使用状態での上側枠は他の外枠の部分よりも面ファスナー配置領域が相対的に高く構成されている請求項1から請求項8のいずれか一に記載の建具様構造体。
- 下段の面ファスナー配置領域の上段の単純枠面に連なる壁面周縁は金属で縁取りされている請求項5又は請求項5に従属する請求項6から請求項9のいずれか一に記載の建具様構造体。
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2018
- 2018-10-30 JP JP2018203516A patent/JP2020070576A/ja active Pending
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