JP2020069873A - 車両用シート - Google Patents

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哲也 永井
Tetsuya Nagai
哲也 永井
康之 加藤
Yasuyuki Kato
康之 加藤
隆 杉本
Takashi Sugimoto
杉本  隆
理 小田
Osamu Oda
理 小田
昌敏 羽田
Masatoshi Haneda
昌敏 羽田
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Abstract

【課題】サブフレームとメインフレームとの少なくとも一方に車両前後方向の荷重が入力されたときに、これらのフレームを車両前後方向で繋ぐばね部材の座屈を抑制可能とする、車両用シートを提供することを目的とする。【解決手段】車両用シートは、ばね部材である板ばね158Bが、車両前後方向に沿った軸周りに捩じられることで、シートバックサブフレーム130がシートバックメインフレーム150に対して車幅方向に揺動する。さらに、固定側ブラケット170Bの第一固定部170B1及び揺動側ブラケット160Bの第二固定部162B1の間には、板ばね158Bに沿って、第一固定部170B1及び第二固定部162B1の、車両前後方向距離の近接を防ぐストッパ機構140Bが設けられる。このストッパ機構140Bは衝撃吸収部である弾性リング142Bを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートに関する。
例えば車両の旋回(コーナリング)時等に乗員に慣性力が加わる。この慣性力に追従するように、背面が揺動可能な構造を備えた車両用シートが知られている。例えば特許文献1に記載された車両用シートは、背もたれ部を構成するシートバックモジュールのフレームとして、固定側フレームであるメインフレームと、揺動側フレームであるサブフレームを備える。
メインフレームとサブフレームとは板ばね等のばね部材で接続される。図8に例示されるように、メインフレーム500はサブフレーム510の車両前後方向後方に配置される。さらにサブフレーム510とメインフレーム500とを繋ぐようにして、ばね部材520が車両前後方向に延設される。ばね部材520が、その延設方向(車両前後方向)を回転軸として捩れることで、サブフレーム510がメインフレーム500に対して車幅方向に揺動する。
特開2018−43671号公報
ところで、メインフレーム500とサブフレーム510とが近接すると、その間に設けられたばね部材520が座屈するおそれがある。例えば図9を参照して、急ブレーキ時等に、乗員の荷重を受け止めるようにして、サブフレーム510がメインフレーム500側に後退させられる。サブフレーム510とメインフレーム500が車両前後方向で近接されることで、ばね部材520に圧縮荷重が加わる。この圧縮荷重によってばね部材520が座屈し、車両前後方向を回転軸とする捩れが困難になるおそれがある。
そこで本発明は、サブフレームとメインフレームとの少なくとも一方に車両前後方向の荷重が入力されたときに、これらのフレームを車両前後方向で繋ぐばね部材の座屈を抑制可能とする、車両用シートを提供することを目的とする。
本発明は、車両用シートに関する。当該シートは、シートバックメインフレーム、シートバックサブフレーム、ばね部材、固定側ブラケット、及び揺動側ブラケットを備える。シートバックメインフレームは、シートクッションフレームに固定される。シートバックサブフレームは、シートバックメインフレームよりも車両前後方向前方に配置される。ばね部材は、シートバックメインフレームとシートバックサブフレームとを繋ぐ、車両前後方向に延設される。固定側ブラケットは、シートバックメインフレームに設けられ、ばね部材の車両前後方向一端が固定される第一固定部を備える。揺動側ブラケットは、シートバックサブフレームに設けられ、ばね部材の車両前後方向他端が固定される第二固定部を備える。この車両用シートは、ばね部材が、車両前後方向に沿った軸周りに捩じられることで、シートバックサブフレームがシートバックメインフレームに対して車幅方向に揺動する。さらに、第一固定部及び第二固定部の間には、ばね部材に沿って、第一固定部及び第二固定部の、車両前後方向距離の近接を防ぐストッパ機構が設けられる。このストッパ機構は衝撃吸収部を備える。
上記構成によれば、サブフレームとメインフレームとの少なくとも一方に車両前後方向の荷重が入力され第一固定部と第二固定部とが車両前後方向で近接変位する際に、両固定部の間に設けられたストッパ機構が荷重を吸収し、第一固定部と第二固定部との近接が防止される。したがって、両固定部の近接に伴う、ばね部材の圧縮変形が抑制され、その結果、ばね部材の座屈が抑制される。
本発明によれば、サブフレームとメインフレームとの少なくとも一方に車両前後方向の荷重が入力されたときに、これらのフレームを車両前後方向で繋ぐばね部材の座屈を抑制可能となる。
本実施形態に係る車両シートを例示する背面斜視図である。 本実施形態に係る車両シートのシートバックモジュールの構成部材を例示する分解斜視図である。 図2の分解斜視図のうち、シートバックメインフレーム及びシートバックサブフレームを例示する斜視図である。 本実施形態に係る車両シートの、板ばね周辺の構造を例示する斜視図である。 図4のA−A断面図である。 本実施形態の別例に係る車両シートの、板ばね周辺の構造を例示する斜視図である。 図6のB−B断面図である。 従来の車両シート構造について説明する図である。 従来の車両シートの、ばね部材の座屈について説明する図である。
図1には、本実施形態に係る車両用シートの背面斜視図が例示される。なお、図1〜図7において、車両前後方向を記号FRで表される軸で示し、車両幅方向を記号RWで表される軸で示し、車両上下方向(鉛直方向)を記号UPで表される軸で示す。記号FRはFrontの略であり、車両前後軸FRは車両前方方向を正方向とする。また車両上下軸UPは上方向を正方向とする。
また、記号RWはRight Widthの略であり、車幅軸RWは、矢印が向けられた正方向(右方向)を車両内側方向とし、その逆の負方向を車両外側方向とする。すなわち図1〜図7に例示される車両用シートは、車両前方左側に配置されるシートであり、左ハンドル車であれば運転席となり、右ハンドル車であれば助手席となる。図1に示されているように、これら車両前後軸(FR軸)、車幅軸(RW軸)、車両上下軸(UP軸)は互いに直交する。
図1に例示されるように、本実施形態に係る車両用シートは、複数人が着座可能なベンチシートではなく、一名のみ着座可能なセパレートシートである。この車両用シートは、背もたれ部であるシートバックモジュール100と、着座部であるシートクッションモジュール200を含んで構成される。
乗員の背中と接する、シートバックモジュール100のバックレスト110(図2参照)、及び乗員が着座するシートクッションパン210は、それぞれ独立に、車両のフロアに対して揺動(スイング移動)可能となっている。このような、背もたれ部及び着座部の動的特性から、本実施形態に係る車両用シートは「キネティックシート」とも呼ばれる。
<シートクッションモジュールの構造>
図1を参照して、シートクッションパン210は、カーブドレール240のアーチ形状に沿って揺動可能となっている。例えばシートクッションパン210は、図1に例示される仮想線L2に沿って揺動可能となっている。
カーブドレール240は図示しない締結部材によってシートロッド230に締結される。シートロッド230の車幅方向両端はシートクッションフレーム220に固定される。シートクッションフレーム220は、シートクッションパン210に対する固定側フレームであって、その下端部はシートレールガイド310に固定される。
シートレールガイド310はシートレール300の溝内に挿入される。シートレール300は車両前後方向に延設され、シートレールガイド310はこれに沿って車両前後方向に移動可能となっている。
カーブドレール240にはカーブドレールガイド242が差し込まれており、当該カーブドレールガイド242は、カーブドレール240上を移動可能となっている。このカーブドレールガイド242に、クッションブラケット244を介して、シートクッションパン210が固定される。
また、図示は省略するが、シートクッションパン210の車両前後方向前方にも、カーブドレールガイド242の揺動軸と同軸の揺動機構が設けられる。つまり、シートクッションパン210は車両前後方向両端が揺動機構に支持される。
以上のような構造により、シートクッションパン210は、固定側フレームであるシートクッションフレーム220に対して、仮想線L2を中心として揺動可能となる。
<シートバックモジュールの構造>
図2には、シートバックモジュール100の主要構成が分解斜視図にて例示される。シートバックモジュール100は、バックレスト110、シートバックサブフレーム130、及びシートバックメインフレーム150を備える。
後述するように、シートバックサブフレーム130には、バックレスト110が取り付けられる。そして、バックレスト110及びシートバックサブフレーム130が一体となって、シートバックメインフレーム150に対して車幅方向に揺動(スイング移動)可能となる。具体的には図1を参照して、オーナメント190から車両前後方向に延びる仮想線L1を中心軸として、バックレスト110及びシートバックサブフレーム130は、シートバックメインフレーム150に対して車幅方向に揺動可能となっている。
図2を参照して、バックレスト110は背もたれ部材であって、例えば樹脂から構成される。またバックレスト110は、車両前後方向の荷重に対して弾性変形可能となっている。さらに図1を参照して、バックレスト110の背面は複数のサイドワイヤ149に支持される。サイドワイヤ149はシートバックサブフレーム130の一対のサブサイドフレーム132A,132B間に掛け渡される。このことから、バックレスト110の車両前後方向の変形幅は、バックレスト110自体の弾性と、その背面を支持するサイドワイヤ149の弾性とに応じて定められる。
バックレスト110の背面上部には、オーナメント190が設けられる。オーナメント190は、図1に例示するように、蜘蛛の巣状に張り巡らされたネストワイヤ180を留める(引っ掛ける)フックの役割を持っている。
図3を参照して、ネストワイヤ180の末端は、シートバックメインフレーム150に取り付けられたワイヤブラケット164A,164Bのワイヤ留め部164A1〜164A4,164B1〜164B4、L字ブラケット161A,161Bのワイヤ留め部161A1,161B1、さらにシートバックサブフレーム130のサブフレームクロスロア136に設けられたワイヤ留め部137A,137Bに固定される。
このようにして、オーナメント190及びネストワイヤ180を介して、バックレスト110はシートバックメインフレーム150に支持される。また、シートバックサブフレーム130がシートバックメインフレーム150に対して車幅方向に揺動するときに、ネストワイヤ180はオーナメント190上のフックを摺動する。このことから、オーナメント190はバックレスト110、及びこれに固定されたシートバックサブフレーム130の揺動中心となる。具体的には図1の仮想線L1を中心軸として、バックレスト110及びシートバックサブフレーム130は、シートバックメインフレーム150に対して車幅方向に揺動(スイング移動)可能となる。
シートバックサブフレーム130は、固定側フレームであるシートバックメインフレーム150に対して車幅方向に揺動可能な揺動側フレームである。シートバックサブフレーム130は、一組のサブサイドフレーム132A,132B、サブフレームクロスアッパ134、及びサブフレームクロスロア136を備える。シートバックサブフレーム130のサブサイドフレーム132A,132Bは、シートバックメインフレーム150よりも車両前後方向前方に配置される。
サブサイドフレーム132A,132Bは、車両上下方向(UP軸)に延設され車幅方向両端に設けられる。サブフレームクロスアッパ134及びサブフレームクロスロア136は、それぞれ、サブサイドフレーム132A,132Bの上方及び下方を繋ぐようにして車幅方向に延設される。サブサイドフレーム132A,132B、サブフレームクロスアッパ134及びサブフレームクロスロア136はシートバックサブフレーム130の骨格部材であり、例えばアルミや鉄等の金属材料から形成され、乗員の体重を支持可能な剛性を備える。
サブサイドフレーム132A,132Bは、バックレスト110の車幅方向両端と、接着剤やボルト・ナット等の締結部材によって固定される。このためサブサイドフレーム132A,132Bは、バックレスト110の車幅方向両端の形状に沿って形成される。
サブフレームクロスアッパ134及びサブフレームクロスロア136はともに車幅方向に延設され、サブサイドフレーム132A,132Bを繋ぐ。サブフレームクロスアッパ134及びその下方に設けられたサブフレームクロスロア136は、平面視でΠ形形状であって、サブサイドフレーム132A,132Bから車両前後方向後方に延設された後に、車幅方向に延設される。またサブフレームクロスアッパ134よりもサブフレームクロスロア136の方が、車両前後方向後方に張り出される。
また、サブフレームクロスアッパ134には、その背面から揺動側ブラケット160A,160Bが車両前後方向後方に延設される。揺動側ブラケット160A,160Bは、背面視でサブフレームクロスアッパ134の車幅方向中央を車両上下方向に通る線を基準線として線対称に配置される。揺動側ブラケット160A,160Bの車両前後方向後端は板ばね158A,158Bの車両前後方向後端に接続される。この揺動側ブラケット160A,160Bの詳細な構造については後述する。
サブフレームクロスロア136には、車幅方向中央部分に、車両前後方向前方に延設される板ばね固定部148が形成される。この板ばね固定部148に、板ばね158Cの車両前後方向後端が接続固定される。
シートバックメインフレーム150は、シートパイプ232(図1参照)を介してシートクッションフレーム220に固定され上方に延設される、固定側フレームである。図3を参照して、シートバックメインフレーム150は、それぞれ骨格部材である、メインサイドフレーム152A,152B、メインフレームクロスプレート154、メインフレームクロスアッパ166、及びメインフレームクロスロア168を備える。これらの部材はアルミや鉄等の金属材料から構成された剛性部材となっている。
メインサイドフレーム152A,152Bは車両上下方向に延設され、車幅方向に一対設けられる。メインサイドフレーム152A,152Bの下端には、シートパイプ232(図1参照)が挿入される貫通孔153が穿孔される。
メインサイドフレーム152A,152Bは、例えばシートバックサブフレーム130のサブサイドフレーム132A,132Bの形状に沿った形状となっている。メインサイドフレーム152A,152Bは、その上方がメインフレームクロスアッパ166によって接続される。また、メインサイドフレーム152A,152Bの下方は、メインフレームクロスプレート154及びメインフレームクロスロア168によって接続される。
メインサイドフレーム152A,152Bには固定側ブラケット170A,170Bが設けられる。固定側ブラケット170A,170Bには、板ばね158A,158Bの車両前後方向前端が固定される。
図4には、板ばね158Bの周辺構造が例示される。また図5には図4のA−A断面図が例示される。図5の一点鎖線は部材同士の締結点を示している。
なお、車両用シートの対称構造により、板ばね158Aの周辺も図4の構造と同一の構造を取る。例えば下記の説明において、符号末尾のサフィックス「B」を「A」に変更することで、板ばね158Aの周辺構造の説明となる。
図4、図5を参照して、シートバックサブフレーム130のサブサイドフレーム132Bは、シートバックメインフレーム150のメインサイドフレーム152Bよりも車両前後方向前方に配置される。そして両フレームは、板ばね158Bにより繋げられる。より具体的には、サブサイドフレーム132Bとメインサイドフレーム152Bは、固定側ブラケット170B、板ばね158B、クロスブラケット162B、及びL字ブラケット161Bにより連結される。
すなわち、固定側ブラケット170Bの第一固定部170B1から板ばね158Bが車両前後方向後方に延設される。さらに板ばね158Bの車両前後方向後端はクロスブラケット162Bに接続される。クロスブラケット162Bは車両シート車幅方向内側に延設されその内側端がL字ブラケット161Bの車両前後方向後端に接続される。L字ブラケット161Bは車両前後方向に延設され、同方向前端がサブフレームクロスアッパ134に接続される。
つまり本実施形態に係る車両用シートでは、相対的に車両前後方向後方に配置されるシートバックメインフレーム150と、相対的に車両前後方向前方に配置されるシートバックサブフレーム130とを、板ばねにより直線的に(I字状に)繋ぐのではなく、板ばね158B、クロスブラケット162B、及びL字ブラケット161BからなるU字状の接続手段にて両フレームが繋がれる。
固定側ブラケット170Bはメインサイドフレーム152Bに取り付けられる。固定側ブラケット170Bはメインサイドフレーム152Bの内面(車両用シートの車幅方向中央を向く面)に固定される。さらに固定側ブラケット170Bは、メインサイドフレーム152Bから車両用シートの車幅方向中央側(RW軸負方向)に張り出す第一固定部170B1及び背面板170B2を備える。
第一固定部170B1では、ばね部材である板ばね158Bの車両前後方向一端が固定される。図4では、板ばね158Bの車両前後方向前端が第一固定部170B1及びばね押さえ部172Bに挟持固定される。
また背面板170B2は、図5に例示されるように板ばね158Bと交差するように車幅方向に延設される。背面板170B2は、その背面がストッパ機構140Bの座面となる。
背面板170B2には、板ばね158Bとの干渉を避けるために、板ばね158Bの延設経路上に貫通孔171Bが厚さ方向に穿孔される。図5を参照して、貫通孔171Bの直径R1は、板ばね158Bの幅W1(図3参照)を超過するように穿孔される。このような構成とすることで、板ばね158Bが背面板170B2に干渉されずに(接触せずに)捩れることが可能となる。
シートバックサブフレーム130のサブフレームクロスアッパ134の背面から、揺動側ブラケット160Bが車両前後方向後方に延設される。揺動側ブラケット160BはL字ブラケット161B及びクロスブラケット162Bを含んで構成される。
L字ブラケット161Bはその長手方向に沿った軸周りの捩れを防ぐために、正面視(UP−RW平面視)でL字形状となっている。L字ブラケット161Bは車両前後方向後方に直線的に延設される。
L字ブラケット161Bの車両前後方向後端に、クロスブラケット162Bが接続される。クロスブラケット162Bは車両シート車幅方向外側(RW軸正方向)に延設される。さらにクロスブラケット162Bの車幅方向シート外側端部に、第二固定部162B1が設けられる。
固定側ブラケット170Bとの対比から、揺動側ブラケット160Bを構成するクロスブラケット162Bの第二固定部162B1は、板ばね158Bの車両前後方向他端が固定される。図4の例では板ばね158Bの車両前後方向後端が、第二固定部162B1とばね押さえ部173Bとによって挟持固定される。
第二固定部162B1は、固定側ブラケット170Bの第一固定部170B1と車両前後方向で対向する。例えば、第二固定部162B1は、第一固定部170B1の車両前後方向後方に設けられる。
このようにして、シートバックサブフレーム130と、シートバックメインフレーム150とは、板ばね158A,158Bによって繋げられる。さらに図3を参照して、シートバックサブフレーム130のサブフレームクロスロア136に設けられた板ばね固定部148に、板ばね158Cの車両前後方向後端が固定される。また、シートバックメインフレーム150のメインフレームクロスプレート154のプレートブラケット154Aに、板ばね158Cの車両前後方向前端が固定される。
例えば板ばね158A〜158Cは、その長手方向(車両前後方向)を回転軸として捩じられる。このとき、板ばね158A〜158Cを介して接続関係にあるシートバックサブフレーム130が、シートバックメインフレーム150に対して、仮想線L1(図1参照)を軸として揺動(スイング移動)する。
上記揺動態様においては、仮想線L1はシートバックモジュール100の上方に設けられていることから、乗員にとっては、揺動中心の頚椎側の揺動量(揺動幅)よりも、腰椎側の揺動量が多くなる。つまり、車両から乗員に伝わる慣性力や振動による運動エネルギは、腰椎周りの揺動運動(振り子運動)によって吸収され、頚椎側への運動エネルギの伝達が低減される。その結果、運転中の頸椎の振動が抑えられ、視界のぶれが低減される(視界が安定する)。
<ストッパ機構の構造>
再び図4、図5を参照し、本実施形態に係るストッパ機構140Bについて説明する。なお、図4、図5では、車幅方向シート外側(RW軸正方向)の構造が例示されるが、車両用シート構造の対称性により、車幅方向シート内側(RW軸負方向)の構造もこれと同一の構造を備える。例えば下記の説明において、サフィックス「B」を「A」に変更すると、車幅方向シート内側(RW軸負方向)の構造を説明したものとなる。
図4、図5に例示されるように、固定側ブラケット170Bの第一固定部170B1と揺動側ブラケット160Bの第二固定部162B1との間には、ばね部材である板ばね158Bに沿ってストッパ機構140Bが設けられる。ストッパ機構140Bは、第一固定部170B1と第二固定部162B1との、車両前後方向距離の近接を防ぐ。
ストッパ機構140Bは、スリーブ141B及び弾性リング142Bを含んで構成される。スリーブ141Bは弾性リング142Bを収容する筒状の部材である。スリーブ141Bは、例えばボルト・ナット等の締結部材を用いて、固定側ブラケット170Bの背面板170B2の背面に固定される。背面板170B2の貫通孔171Bとスリーブ141Bとは同軸となるように両者が位置合わせされる。つまりスリーブ141B内にばね部材である板ばね158Bが延設される。例えばスリーブ141Bの内周面は、板ばね158Bと平行に延設されてよい。
スリーブ141B内に弾性リング142Bが収容される。弾性リング142Bは例えばゴムリングから構成される衝撃吸収部である。また、ゴムリングに替えて、弾性リング142Bを、リング状のダンパーから構成してもよい。弾性リング142Bの、車両前後方向後端(紙面上端)は、スリーブ141Bの車両前後方向後端よりも、さらに車両前後方向後方に突出されていてよい。つまり弾性リング142Bが専ら第二固定部162B1を受けるような構造であってよい。
図5を参照して、弾性リング142B内に、ばね部材である板ばね158Bが延設される。ここで、弾性リング142Bの内径R2は、板ばね158Bの幅W1(図3参照)を超過するように、弾性リング142Bが形成される。このような構成とすることで、板ばね158Bが弾性リング142Bに干渉されずに(接触せずに)捩れることが可能となる。
さらに、弾性リング142Bの車両前後方向後端は、クロスブラケット162Bの第二固定部162B1及びこれと対のばね押さえ部173Bの車両前後方向前端とは車両前後方向で離間される。この離間距離、すなわちクリアランスa1を設けることで、第一固定部170B1と第二固定部162B1とが近接していない通常状態において、ばね部材である板ばね158Bの捩れが弾性リング142Bに干渉されることを防止可能となる。
弾性リング142Bの圧縮剛性は、板ばね158Bのばね定数よりも高いことが好適である。例えば弾性リング142Bのばね定数Krと板ばね158Bのばね定数Ksについて、Kr>>Ksであることが好適である。このような構成とすることで、後述するように、専ら弾性リング142Bが第二固定部162B1の荷重を受け取る(衝撃を吸収する)ことが可能となる。
図5を参照して、例えば、車両の急ブレーキ時には、シートバックメインフレーム150に対して、シートバックサブフレーム130が車両前後方向前方に変位させられる。この変位の際に、シートバックサブフレーム130に連結された第二固定部162B1が第一固定部170B1に近接させられる。この近接に起因して、板ばね158Bに圧縮荷重が加わる。
このとき、第二固定部162B1の車両前後方向前方の移動距離(せり出し量)がクリアランスa1に至ると第二固定部162B1の車両前後方向前端と弾性リング142Bの車両前後方向後端とが衝突する。さらに弾性リング142Bが第二固定部162B1を受け止めた状態で、圧縮変形しながら衝突荷重を吸収する。その結果、板ばね158Bの圧縮変形はクリアランスa1程度に留められ、その結果、板ばね158Bの座屈変形が抑制される。
<本実施形態の別例に係るストッパ機構>
図6、図7には、本実施形態の別例に係るストッパ機構140Bが例示される。このストッパ機構140Bは、図4のような、板ばね158Bを取り巻くような構造とは異なり、固定側ブラケット170Bとサブフレームクロスアッパ134とを繋ぐ保護ワイヤ145Bが設けられた点に特徴がある。
ストッパ機構140Bは、保護ワイヤ145B、ワイヤストッパ146B,147Bを備える。保護ワイヤ145Bは、固定側ブラケット170Bからサブフレームクロスアッパ134まで、車両前後方向に延設される。
保護ワイヤ145Bの車両前後方向両端はワイヤストッパ146B,147Bに固定される。具体的には、固定側ブラケット170B及びメインサイドフレーム152Bには、同軸の貫通孔170B3,152B1が車両前後方向に穿孔される。この貫通孔170B3,152B1に保護ワイヤ145Bが挿入される。さらに貫通孔170B3,152B1から車両前後方向後方に抜けた保護ワイヤ145Bの同方向後端はワイヤストッパ147Bに固定される。
同様にして、サブフレームクロスアッパ134には、固定側ブラケット170Bの貫通孔170B3と車両前後方向で対向する貫通孔134Bが、車両前後方向に穿孔される。この貫通孔134Bに保護ワイヤ145Bが挿入される。さらに貫通孔134Bから車両前後方向前方に抜けた保護ワイヤ145Bの同方向前端はワイヤストッパ146Bに固定される。例えば保護ワイヤ145Bと、板ばね158Bの、車両前後方向長さは同程度であることが好適である。
図7を参照して、例えば、車両の急ブレーキ時には、シートバックメインフレーム150に対してシートバックサブフレーム130が車両前後方向前方に変位させられる。この変位の際に、シートバックサブフレーム130に連結された第二固定部162B1が第一固定部170B1に近接させられる。この近接に起因して、板ばね158Bに圧縮荷重が加わる。
このとき、サブフレームクロスアッパ134はメインサイドフレーム152Bから車両前後方向で離間される。その結果、両者の間に張られた保護ワイヤ145Bが引っ張られる。このとき生じる保護ワイヤ145Bの張力により、サブフレームクロスアッパ134とメインサイドフレーム152Bとの、車両前後方向の離間が抑えられる。したがって板ばね158Bの圧縮変形も抑制され、板ばね158Bの座屈変形が抑制される。
なお、上記実施形態では、板ばね158A,158Bにストッパ機構140A,140Bを設けていたが、これに加えて、板ばね158C(図3参照)にも、同様のストッパ機構140Cを設けてもよい。
また、上記実施形態では、シートバックメインフレーム150とシートバックサブフレーム130との間にストッパ機構140A,140Bを設けていたが、シートバックメインフレーム150とバックレスト110との間にストッパ機構140A,140Bを設けてもよい。
100 シートバックモジュール、110 バックレスト、130 シートバックサブフレーム、140B ストッパ機構、141B スリーブ、142B 弾性リング、145B 保護ワイヤ、146B,147B ワイヤストッパ、150 シートバックメインフレーム、158A,158B,158C 板ばね、160A,160B 揺動側ブラケット、161A,161B L字ブラケット、162B クロスブラケット、162B1 第二固定部、170B 固定側ブラケット、170B1 第一固定部、170B2 第一固定部の背面板。

Claims (1)

  1. シートクッションフレームに固定されるシートバックメインフレームと、
    前記シートバックメインフレームよりも車両前後方向前方に配置されるシートバックサブフレームと、
    前記シートバックメインフレームと前記シートバックサブフレームとを繋ぐ、車両前後方向に延設される、ばね部材と、
    前記シートバックメインフレームに設けられ、前記ばね部材の車両前後方向一端が固定される第一固定部を備える、固定側ブラケットと、
    前記シートバックサブフレームに設けられ、前記ばね部材の車両前後方向他端が固定される第二固定部を備える、揺動側ブラケットと、
    を備え、前記ばね部材が、前記車両前後方向に沿った軸周りに捩じられることで、前記シートバックサブフレームが前記シートバックメインフレームに対して車幅方向に揺動する、
    車両用シートであって、
    前記第一固定部及び前記第二固定部の間には、前記ばね部材に沿って、前記第一固定部及び前記第二固定部の、車両前後方向距離の近接を防ぐストッパ機構が設けられ、
    前記ストッパ機構は衝撃吸収部を備える、
    車両用シート。
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