JP2020069811A - クローラ式車両 - Google Patents

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松嵜 一公
Kazutada Matsuzaki
一公 松嵜
翔太 栗原
Shota Kurihara
翔太 栗原
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Abstract

【課題】緩衝装置を小型化できると共に当該緩衝装置によりクローラに適度な張力を維持させることができるクローラ式車両を提供する。【解決手段】クローラ15から遊動輪17に作用する荷重Fcを、分散機構30により分散し、荷重Fcの一部Fdを緩衝装置26で受け、残りの荷重Ffをフレーム29で受けることにより、緩衝装置26に作用する荷重を従来に比して小さくし、緩衝装置26を小型化すると共に、分散した荷重Fdを受け緩衝する緩衝装置26によりクローラ15に適度な張力を維持させるのを可能とする。【選択図】図4

Description

本発明は、クローラ式車両に関する。
従来、クローラ式車両として、以下の特許文献1〜4に記載のものが知られている。何れの特許文献に記載のクローラ式車両も、車両を構成する車体フレーム(走行フレーム:トラックフレーム)に、前後方向に離間して駆動輪(駆動スプロケット)と遊動輪(アイドラ)が回転可能に設けられ、これら駆動輪と遊動輪との間に、クローラ(履帯)が掛け回されて構成されている。そして、遊動輪は緩衝装置に支持されており、この緩衝装置は、遊動輪を付勢するスプリング(バネ:弾機)を有し、当該スプリングにより、クローラから遊動輪に作用する荷重(外力)を受け緩衝(緊張緩和)するようになっている。
特開2016−88241 実開平5−26770 特許第5451408号 特許第3912655号
しかしながら、従来では、クローラに掛かる荷重が大きいため、緩衝装置が大型化してしまい、コストが増加するという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、緩衝装置を小型化できるクローラ式車両を提供することを目的とする。
本発明によるクローラ式車両(100)は、車両(1)を構成する車体フレーム(3)に回転可能に設けられ前後方向に離間して配置された駆動輪(16)と遊動輪(17)との間に、クローラ(15)が掛け回されて成るクローラ式車両(100)において、車体フレーム(3)に設けられて遊動輪(17)を回転可能に支持しクローラ(15)から遊動輪(17)に作用する荷重を分散して受ける分散機構(30)を備え、分散機構(30)は、荷重の一部を受ける緩衝装置(26)と、残りの荷重を受けるフレーム(29)と、を有することを特徴としている。
このようなクローラ式車両(100)によれば、クローラ(15)から遊動輪(17)に作用する荷重は、分散機構(30)により分散され、荷重の一部は緩衝装置(26)で受けられ、残りの荷重はフレーム(29)で受けられるため、緩衝装置(26)に作用する荷重は従来に比して小さくなり、緩衝装置(26)を小型化できると共に、分散された荷重を受け緩衝する緩衝装置(26)によりクローラ(15)に適度な張力を維持させることができる。
ここで、緩衝装置(26)は、圧縮バネとしてのダンパースプリング(36)を有し、ダンパースプリング(36)は、軸線方向に移動配置可能とされ、軸線方向に移動配置されることによって遊動輪(17)を移動させる構成であると、移動する遊動輪(17)によって、クローラ(15)の張力を容易に調整できる。
また、上記作用・効果を好適に奏する構成としては、具体的には、分散機構(30)は、その上部が遊動輪(17)の車軸(31)を回転可能に支持するプレート(27)を備え、プレート(27)の下部は、フレーム(29)に回転可能に支持され、プレート(27)の緩衝装置側の部分は、緩衝装置(26)においてダンパースプリング(36)により車軸(31)側に付勢される先端部分(34)に、回転可能に支持されているのが好ましい。
このような構成を採用した場合、クローラ(15)に例えば障害物等が衝突した場合には、クローラ(15)から遊動輪(17)に作用する荷重は、その上部が遊動輪(17)の車軸(31)を回転可能に支持するプレート(27)に伝達されて、プレート(27)を回転可能に支持する他の回転支点に分散され受けられる。すなわち、プレート(27)に作用する荷重の一部は、プレート(27)の緩衝装置側の部分の回転支点を有する先端部分(34)が設けられた緩衝装置(26)で受けられ、残りの荷重は、プレート(27)の下部の回転支点を有するフレーム(27)で受けられ、荷重が分散される。このとき、プレート(27)は、その下部を回転支点として緩衝装置側に回転し、緩衝装置(26)の先端部分(34)が軸線方向に移動しダンパースプリング(36)が圧縮され、荷重の一部に対して緩衝作用が発揮される。このため、緩衝装置(26)に作用する荷重は従来に比して小さくなり、緩衝装置(26)を小型化できる。また、走行時等にクローラ(15)に張力が発生した場合には、クローラ(15)から遊動輪(17)に作用する荷重は、上記のように分散されてダンパースプリング(36)が圧縮されて緩衝されるため、クローラ(15)に適度な張力を維持させることができる。また、クローラ(15)の張力を調整をする場合には、ダンパースプリング(36)により車軸(31)側に付勢された先端部分(34)が、ダンパースプリング(36)の軸線方向の移動配置により軸線方向に移動し、プレート(27)は、その下部を回転支点として回転し、車軸(31)が移動することによって遊動輪(17)が移動しクローラ(15)の張力を容易に調整できる。
ここで、上記作用・効果を好適に奏する構成としては、具体的には、緩衝装置(26)は、先端部分(34)に当接するダンパースプリング(36)と、先端部分(34)に連設されダンパースプリング(36)に内挿されたシャフト(37)と、有底筒状のシリンダ(38)と、を有し、シリンダ(38)内には、シャフト(37)及びダンパースプリング(36)の端部側が内挿されており、ダンパースプリング(36)に当接し先端部分(34)との間にダンパースプリング(36)を介装する筒状のボス(39)と、ボス(39)のダンパースプリング(36)とは反対側の端部に当接する筒状のカラー(40)と、カラー(40)内に位置し、ボス(39)を貫通したシャフト(37)の端部に固定され、シャフト(37)の抜け止めとなる抜け止め部材(41)と、カラー(40)のダンパースプリング(36)とは反対側の端部に当接する平板(42)と、が設けられ、シリンダ(38)の有底部(43)を貫通しシリンダ(38)内に進入したダンパースプリング(36)側の端部が、平板(42)に当接し、反対側の端部がシリンダ(38)外へ延出する雄螺子部(44)と、シリンダ(38)の有底部(43)に設けられ、有底部(43)を貫通した雄螺子部(44)に螺合する雌螺子部(48)と、を有する構成が挙げられる。
このような構成を採用した場合、クローラ(15)の張力を調整する場合、雄螺子部(44)を雌螺子部(48)に対して締め込むことにより、雄螺子部(44)のダンパースプリング側の端部が、平板(42)、カラー(40)、ボス(39)、ダンパースプリング(36)を介して先端部分(34)を押し、プレート(27)が、その下部を回転支点としてシリンダ(38)から離れる側へ回転し、車軸(31)がシリンダ(38)から離れる側へ移動することによって遊動輪(17)がシリンダ(38)から離れる側へ移動し、クローラ(15)を張ることができる。また、雄螺子部(44)を雌螺子部(48)に対して緩めると、雄螺子部(44)のダンパースプリング側の端部が先端部分(34)から離れる側へ移動し、ダンパースプリング(36)の付勢力により、雄螺子部(44)のダンパースプリング側の端部に平板(42)が当接するように、平板(42)、カラー(40)、ボス(39)、抜け止め部材(41)、シャフト(37)、先端部分(34)が上記とは逆方向に移動し、プレート(27)が、その下部を回転支点としてシリンダ(38)に接近する側へ回転し、車軸(31)がシリンダ(38)に接近する側へ移動することによって遊動輪(17)がシリンダ(38)に接近する側へ移動し、クローラ(15)を緩めることができる。また、クローラ(15)から遊動輪(17)に作用し分散された荷重の一部は、先端部分(34)とボス(39)との間に介装されたダンパースプリング(36)により緩衝されることになる。
このように本発明によれば、緩衝装置を小型化できると共に当該緩衝装置によりクローラに適度な張力を維持させることができるクローラ式車両を提供できる。
本発明の実施形態に係るクローラ式車両を上方斜め後方から見た斜視図である。 図1に示すクローラ式車両の側面図である。 図2中の分散機構を拡大して示す側面図である。 クローラから遊動輪に作用する荷重を分散機構により分散させている状態を示す説明図である。 図3中の分散機構を構成する緩衝装置及びプレートを示す側面図である。 図5の平面図である。 図6のVII-VII矢視図である。
以下、本発明に係るクローラ式車両の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るクローラ式車両を上方斜め後方から見た斜視図、図2は、クローラ式車両の側面図、図3は、分散機構を拡大して示す側面図、図4は、クローラから遊動輪に作用する荷重を分散機構により分散させている状態を示す説明図、図5は、分散機構を構成する緩衝装置及びプレートを示す側面図、図6は、図5の平面図、図7は、図6のVII-VII矢視図である。本実施形態のクローラ式車両は、ブームスプレーヤであり、例えば水田、畑等の圃場に薬液を散布する際に用いられる車両である。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」は、ブームスプレーヤを基準とした方向とする。
図1及び図2に示すように、ブームスプレーヤ100は自走式であり、車両1と、車両1から薬液を噴霧するためのブームノズル装置2と、を備えている。車両1は、前後方向に長い略矩形状の車体フレーム3を備える。車体フレーム3の前後方向に直交する左右方向の両側下部には、車体フレーム3を走行可能とする走行装置4がそれぞれ設けられている。また、車体フレーム3上の前部には運転席5が配置され、後部にはエンジンルーム6が配置されており、運転席5とエンジンルーム6との間には、薬液を貯留する薬液タンク7が配置される。
車体フレーム3の前端部には、一対の4節リンク機構8,8が前方に延びるように設置されている。ブームノズル装置2は、4節リンク機構8,8を介して、車体フレーム3によって支持されている。この4節リンク機構8、8が、電動油圧シリンダ9の伸縮動作により作動されることによって、4節リンク機構8,8の前側リンク19,19に固定されたブームノズル装置2のセンターブーム10(図1参照)が昇降移動されるようになっている。これにより、ブームノズル装置2の上下方向の位置が調節される。
ブームノズル装置2のセンターブーム10は、水平方向に延び車体フレーム3の左右方向に延びている。センターブーム10の左右両端部には、サイドブーム11,11がそれぞれ連結されている。サイドブーム11,11は、センターブーム10の両端部に位置する回動中心軸20を軸心として、センターブーム10に対して回動可能である。センターブーム10及び各サイドブーム11には、それぞれノズルパイプ12が取り付けられており、各ノズルパイプ12には、薬液噴霧用のノズル13が長手方向に沿って複数設けられている。
各サイドブーム11は、センターブーム10の両端部の裏面側に取り付けられた電動油圧シリンダ21(図1参照)によりそれぞれ駆動され、薬液噴霧を行わないときには、折り畳まれて閉位置に位置し、車両1に対して側方位置に斜め後ろ上がりの状態で格納される。薬液噴霧を行うときには、電動油圧シリンダ21によりサイドブーム11,11が回動しセンターブーム10に対して直線状をなすように広げられ開位置に位置する。
前述した車体フレーム3は、前後方向に長い矩形状部分の左右方向の両側に、下方に延びる複数の脚部フレーム22と、脚部フレーム22の下部に固定され前後方向に延びる下部フレーム(足回りフレーム)23と、を備える。脚部フレーム22は、複数(ここでは5個)が前後方向に離間して配置され、下部フレーム23は、下方が開放されるコの字状(チャネル状)を呈し、コの字を構成する上部上に、前後方向に延びる上部板24が例えば溶接等により固定されている。そして、上部板24の先端部上に、前後方向に延びる補強プレート50が例えば溶接等により固定され、補強プレート50上に、脚部フレーム22の下端が例えば溶接等により固定されている。
走行装置4は、走行輪(走行ホイール)とクローラ(履帯)15と、を備える。走行輪は、駆動輪(スプロケットホイール:駆動ホイール)16、遊動輪(アイドラーホイール:誘導輪)17、走行転輪(ロードホイール)18を有し、これらの車輪16〜18は、車体フレーム3側に回転可能に支持され(詳しくは後述)、クローラ15が掛け回される。クローラ15は、ここでは、ゴムクローラとされる。そして、走行装置4は、エンジンルーム6のエンジンの駆動により走行可能となっている。ここで、駆動輪16は、静油圧式変速機(Hydraulic Static Transmission、以下、HSTという)により駆動される。このHSTは、エンジンにより油圧ポンプを駆動し、発生した油圧を油圧モータへ供給し、駆動輪16を回転させる。
駆動輪16を駆動する油圧モータは、油圧モータカバー25(図1参照)に覆われて駆動輪16の内側に配置される。油圧モータカバー25は、車体フレーム3の後部から下方へ延出する最後部の脚部フレーム22の後面に、例えば溶接等により固定される。
遊動輪17は、下部フレーム23の先端部の斜め上方、且つ、車体フレーム3の前部から下方へ延出する最前部の脚部フレーム22の前方に配置される。この遊動輪17は、分散機構30を介して車体フレーム3側に回転可能に支持される。この分散機構30は、図1〜図3に示すように、クローラ15から遊動輪17に作用する荷重を分散するためのプレート27を備え、このプレート27を介して荷重の一部受ける緩衝装置26と、プレート27を介して残りの荷重を受けるフレーム29と、を有する。
フレーム29は、図3に示すように、側面視においてL字を前後方向に逆にした形状を呈し、その下部が、前述した補強プレート50の前半部上に、例えば溶接等により固定されており、対向して左右一対が設けられる(図1参照)。
プレート27は、図3、図5〜図7に示すように、側面視略三角形状を呈し、その上部が遊動輪17を左右方向から挟むように一対が設けられている。プレート27の上部の先端部は、三角形状の一の頂点部分を形成し、当該一の頂点部分は、遊動輪17の車軸31の両端部をそれぞれ回転可能に支持する。プレート27の下部は、三角形状の他の頂点部分を形成し、左右方向に対向するフレーム29の先端部を貫通したピン32を介してそれぞれが回転可能に支持される。プレート27の上部の後端部(緩衝装置26側の部分)は、三角形状のさらに他の頂点部分を形成し、当該さらに他の頂点部分は、緩衝装置26のボルト33の頭部(先端部分)34を貫通するピン35を介してそれぞれが回転可能に支持される。
緩衝装置26は、遊動輪17の後方に略水平に前後方向に延在するように配置される。この緩衝装置26は、図5〜図7に示すように、先端部分としての上記頭部34を有する長尺なボルト33と、頭部34の後端面に当接すると共に、ボルト33の軸体部分であるシャフト37(図7参照)に外挿された圧縮バネとしてのダンパースプリング36と、有底円筒状のシリンダ38と、を備えている。
シリンダ38内には、図7に示すように、シャフト37及びダンパースプリング36の後端部側が内挿されており、ダンパースプリング36に当接し頭部34との間にダンパースプリング36を介装する円筒状のボス39と、ボス39の後端部(ダンパースプリング36とは反対側の端部)に当接する円筒状のカラー40と、カラー40内に位置し、ボス39を貫通したシャフト37の後端部の雄螺子に螺合しボス39の後端面に当接するように螺子込まれシャフト37の抜け止め部材として機能するダブルナット41と、カラー40の後端部に当接する円板(平板)42と、が設けられる。
また、緩衝装置26は、シリンダ38の有底部43を貫通するように設けられた雌螺子部48と、その先端部が、シリンダ38の雌螺子部48に螺合し、有底部43を貫通してシリンダ38内に進入し円板42に当接すると共に、頭部46を有する後端部が、シリンダ38外へ延出する長尺な調整ボルト(雄螺子部)44と、シリンダ38の有底部43の後端面において、雌螺子部48に螺合した調整ボルト44の雄螺子に螺合し、調整ボルト44を有底部43に固定するナット47と、を備えている。
そして、シリンダ38の後端部は、図3、図5〜図7に示すように、当該後端部を貫通するピン45を介して、対向するフレーム29においてL字を構成し後部で上方へ延びる部分に回転可能に支持される。
このように構成されたブームスプレーヤ100によれば、エンジンが駆動されると駆動輪16が回転駆動し、クローラ15が周回軌道を移動することにより、走行装置4による走行が可能となる。そして、サイドブーム11,11が回動しセンターブーム10に対して直線状をなすように広げられ開位置に位置した状態で、走行装置4により走行しながらエンジンルーム6の動力噴霧機が駆動され、薬液タンク7の薬液はノズルパイプ12へ供給され、ノズル13から薬液が噴霧される。
ここで、本実施形態において、クローラ15の張力を調整する場合には、調整ボルト44を有底部43の雌螺子部48に対して締め込むことにより、調整ボルト44の先端部(ダンパースプリング36側の端部)が、円板42、カラー40、ボス39、ダンパースプリング36を介して頭部34を押し、プレート27は、その下部を回転支点(ピン32)として前方(シリンダ38から離れる側)へ回転し、車軸31が前方へ移動することによって遊動輪17が前方へ移動し、ナット47を雌螺子部48に対して締め有底部43に押接させ固定させることにより、クローラ15を張ることができる。また、ナット47を雌螺子部48に対して緩め、調整ボルト44を有底部43の雌螺子部48に対して緩めると、調整ボルト44の先端部が後方(頭部34から離れる側)へ移動し、ダンパースプリング36の付勢力により、調整ボルト44の先端部に円板42が当接するように、円板42、カラー40、ボス39、ダブルナット41、シャフト37、頭部34が上記とは逆方向である後方へ移動し、プレート27は、その下部を回転支点として後方(シリンダ38に接近する側)へ回転し、車軸31が後方へ移動することによって遊動輪17が後方へ移動し、クローラ15を緩めることができる。
ここで、クローラ15に例えば障害物等が衝突した場合には、クローラ15から遊動輪17に作用する荷重は、その上部が遊動輪17の車軸31を回転可能に支持するプレート27に伝達され、プレート27を回転可能に支持し回転支点となるピン32.35に分散され受けられる。すなわち、分散機構30により、プレート27に作用する荷重の一部は、プレート27の上部の後端部(緩衝装置26側の部分)の回転支点を有する頭部34が設けられた緩衝装置26で受けられ、残りの荷重は、プレート27の下部の回転支点を有するフレーム29で受けられ、荷重が分散される。
すなわち、図4に示すように、クローラ15からの荷重(外力)Fcが遊動輪17の車軸31に働くと、クローラ15を取り付けた場合の形状から図示のθの角度の荷重Fcが作用し、ピン32に働く垂直成分をFfとし、緩衝装置26のピン35に働く水平成分をFdとすると、Fd=Fc・cosθ、Ff=Fc・sinθとなって、7:3の割合で分散される。
そして、プレート27は、その下部を回転支点として緩衝装置26側(図示時計回り)に回転し、緩衝装置26の頭部34が軸線方向に移動しダンパースプリング36が圧縮され、荷重の一部Ffに対して緩衝作用が発揮される。
また、走行時等にクローラ15に張力が発生した場合には、クローラ15から遊動輪17に作用する荷重は、上記のように分散されてダンパースプリング36が圧縮されて緩衝されるため、クローラ15に適度な張力を維持させることができる。
このように、本実施形態によれば、クローラ15から遊動輪17に作用する荷重は、分散機構30により分散され、荷重の一部は緩衝装置26で受けられ、残りの荷重はフレーム29で受けられるため、緩衝装置26に作用する荷重は従来に比して小さくなり、緩衝装置26を小型化できると共に、分散された荷重を受け緩衝する緩衝装置26によりクローラ15に適度な張力を維持させることができる。
また、本実施形態によれば、緩衝装置26は、圧縮バネとしてのダンパースプリング36を有し、ダンパースプリング36は、軸線方向に移動配置可能とされ、軸線方向に移動配置されることによって遊動輪17を移動させる構成のため、移動する遊動輪17によって、クローラ15の張力を容易に調整できる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、緩衝装置26に長尺なボルト33を用いているが、頭部34に相当する先端部分と、先端部分に連設されたシャフト37と、を有する部材であれば良い。
また、上記実施形態においては、駆動輪16を駆動する油圧モータのカバー25は、車体フレーム3の脚部フレーム22に固定されているが、車体フレーム3の前後方向に長い矩形状部分のその後端下部に固定されていても良い。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、雄螺子部として調整ボルト44を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、雄螺子部を、ボルト頭部がなく外周面に雄螺子を有する軸体としても良い。
また、上記実施形態においては、ダブルナット41によりシャフト37の抜け止め部材を構成しているが、これに限定されるものではなく、シャフト端部に固定されシャフト37の抜け止めとなれば良い。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、クローラをゴムクローラとしているが、金属クローラ等に対しても適用可能である。
また、上記実施形態においては、後輪駆動で前輪を遊動輪17、後輪を駆動輪16としているが、前輪を駆動輪16、後輪を遊動輪17としても良い。
また、上記実施形態においては、走行装置4の駆動をHST方式としているが、エンジンの駆動力を機械的伝導要素を介して駆動輪16に伝えるタイプに対しても適用できる。
また、上記実施形態においては、クローラ式車両をブームスプレーヤ100としているが、例えば、トラクタ等の農業用のクローラ式車両や、油圧ショベル等の建設用のクローラ式車両等に対しても適用可能である。
1…車両、3…車体フレーム、15…クローラ、16…駆動輪、17…遊動輪、26…緩衝装置、27…プレート、29…フレーム、30…分散機構、31…車軸、32,35…ピン、34…頭部(先端部分)、36…ダンパースプリング、37…シャフト、38…シリンダ、39…ボス、40…カラー、41…ダブルナット(抜け止め部材)、42…円板(平板)、43…有底部、44…調整ボルト(雄螺子部)、48…雌螺子部、100…ブームスプレーヤ(クローラ式車両)。

Claims (4)

  1. 車両(1)を構成する車体フレーム(3)に回転可能に設けられ前後方向に離間して配置された駆動輪(16)と遊動輪(17)との間に、クローラ(15)が掛け回されて成るクローラ式車両(100)において、
    前記車体フレーム(3)に設けられて前記遊動輪(17)を回転可能に支持し前記クローラ(15)から前記遊動輪(17)に作用する荷重を分散して受ける分散機構(30)を備え、
    前記分散機構(30)は、前記荷重の一部を受ける緩衝装置(26)と、
    残りの荷重を受けるフレーム(29)と、を有することを特徴とするクローラ式車両(100)。
  2. 前記緩衝装置(26)は、圧縮バネとしてのダンパースプリング(36)を有し、
    前記ダンパースプリング(36)は、軸線方向に移動配置可能とされ、軸線方向に移動配置されることによって前記遊動輪(17)を移動させることを特徴とする請求項1記載のクローラ式車両(100)。
  3. 前記分散機構(30)は、その上部が前記遊動輪(17)の車軸(31)を回転可能に支持するプレート(27)を備え、
    前記プレート(27)の下部は、前記フレーム(29)に回転可能に支持され、
    前記プレート(27)の前記緩衝装置側の部分は、前記緩衝装置(26)において前記ダンパースプリング(36)により前記車軸(31)側に付勢される先端部分(34)に、回転可能に支持されていることを特徴とする請求項2記載のクローラ式車両(100)。
  4. 前記緩衝装置(26)は、前記先端部分(34)に当接する前記ダンパースプリング(36)と、
    前記先端部分(34)に連設され前記ダンパースプリング(36)に内挿されたシャフト(37)と、
    有底筒状のシリンダ(38)と、を有し、
    前記シリンダ(38)内には、
    前記シャフト(37)及び前記ダンパースプリング(36)の端部側が内挿されており、
    前記ダンパースプリング(36)に当接し前記先端部分(34)との間に前記ダンパースプリング(36)を介装する筒状のボス(39)と、
    前記ボス(39)の前記ダンパースプリング(36)とは反対側の端部に当接する筒状のカラー(40)と、
    前記カラー(40)内に位置し、前記ボス(39)を貫通した前記シャフト(37)の端部に固定され、前記シャフト(37)の抜け止めとなる抜け止め部材(41)と、
    前記カラー(40)の前記ダンパースプリング(36)とは反対側の端部に当接する平板(42)と、が設けられ、
    前記シリンダ(38)の有底部(43)を貫通し前記シリンダ(38)内に進入したダンパースプリング(36)側の端部が、前記平板(42)に当接し、反対側の端部が前記シリンダ(38)外へ延出する雄螺子部(44)と、
    前記シリンダ(38)の前記有底部(43)に設けられ、前記有底部(43)を貫通した前記雄螺子部(44)に螺合する雌螺子部(48)と、を有することを特徴とする請求項3記載のクローラ式車両(100)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112498506A (zh) * 2020-11-28 2021-03-16 哈尔滨北方防务装备股份有限公司 一种双节履带车薄板压缩弹簧减振元件

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