JP2020069157A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側もしくは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側もしくは裏面側という。これらは、人体に接触する面を有さない部材に関しても、吸収性物品の部材構成における相対的な位置関係を示す用語として用いる。また、着用時に人体の前側に位置する方向を前方といい、後側に位置する方向を後方という。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚さ方向という。
また、ナプキン10は、表面層2の肌当接面側に、一対の立体ガード部9を備えている。立体ガード部9は、サイドシート5と弾性部材4とを含む。この立体ガード部9についは後述する。
立体ガード部9は、ナプキン10Aの自然状態でサイドシート5と表面層1とが重なる領域Dにおいて、表面層1に基端固定部11によって固定された基端部9Bと、着用者側への起立部9Aとを有する。立体ガード部9は、ナプキン10Aの中間部Cから前方部F及び後方部Rに亘って縦方向Yに延在しており、前方部F及び後方部Rにおいて前後端固定部12によって立体ガード部9が倒伏されて表面層1に接合されている。
立体ガード部9の起立部9Aと基端部9Bはより詳細には下記の通りである。
この基端サイドシート部5Bは、縦方向Yに沿って配された基端固定部11において、基端側表面層部1Bと接合されている。また、基端サイドシート部5Bは、前方部F及び後方部Rにおいて、表面層1と、基端固定部11及び前後端固定部12(12B)によって接合されている。
図2に示すように、ナプキン10Aにおいては、起立サイドシート部5Aが折り返されて二重構造にされており、二重構造の内側の折り返し部の近傍に弾性部材4が縦方向に配されている。ナプキン10Aにおいては、弾性部材4を含む部分が起立部9Aの先端部9Cとなっている。先端部9Cにおいて、弾性部材4は、縦方向に伸長した状態で配されている。弾性部材4の前後端部は、その位置の起立サイドシート部5Aと共に、図1及び3に示すように、ナプキン10Aの前方部F及び後方部Rの前後端固定部12(12A)、12(12A)において固定されている。そのため、弾性部材4は、固定された前後端の間において伸縮する。ナプキン10の自然状態(弛緩状態)において、弾性部材4の収縮力で起立サイドシート部5Aが収縮しながら基端部9Bから着用者の肌に向けて立ち上がるようにされている。ナプキン10Aの装着状態において、起立部9Aが表面層1の肌当接面側で着用者の肌面に当接して、排泄液の横漏れを抑える作用をする。また、起立部9Aは、弾性部材4の伸縮力により、着用者の肌面の変形等にもよく追従して、肌面への当接を維持するように作用する。
吸収性物品の対象部材又は対象部位から冷感剤を溶媒で抽出し、抽出溶液をガスクロマトグラフィ法(GC)で分析することができる。測定は、ガスクロマトグラフに取り付けた水素炎イオン化型検出器(FID)で行い、例えば、Agilent technologies製7890Aにより測定することができる。予め冷感剤を構成する化合物の濃度とピーク面積の関係を検量線化しておき、当該検量線を元に定量作業を行う。
冷感剤が乳酸メンチル及び/又はメントールを含む場合を例に説明する。溶媒としてメタノールを使用して対象部材又は対象部位から乳酸メンチル及び/又はメントールを抽出する。メタノールを溶媒として、予め濃度の異なる3〜5段階程度の乳酸メンチル溶液及び/又はメントール溶液を準備し、GCのクロマトグラムからそれぞれの濃度のピーク面積を算出し、標準試料として、n−ペンチルアルコールを用い、標準試料の濃度に対してそのピーク面積をプロットした検量線を作成する。検量線を作成した分析と同じ条件で抽出液の分析を行うことで、得られたピーク面積を検量線にあてはめて乳酸メンチル量及び/又はメントール量を算出する。また、得られた乳酸メンチル量及び/又はメントール量を、予め採取した対象部材又は対象部位の面積で除することにより、単位面積当たりの冷感剤量(冷感剤の坪量)を求めることができる。製品の対象部材又は対象部位ごとの冷感剤量を知るには、5℃のチャンバー内で製品を分解し、測定する材料部位を取り出すことで分析可能となる。また、得られた乳酸メンチル量及び/又はメントール量を、吸収性物品長さ方向の長さ(mm)で除し、100倍することで、製品長さ100mm当りの冷感剤量を求めることができる。
この領域Dには、立体ガード部9の基端部9Bにおいて、前述のとおり、基端サイドシート部5Bと基端側表面層部1Bとを接合する基端固定部11が縦方向Yに沿って配されている。基端固定部11は、接着剤によってなることが好ましく、前記領域Dにおいて、前記接着剤が配されている部位の冷感剤坪量が、前記接着剤が配されていない部位の冷感剤坪量よりも多くされていることがより好ましい。ここで言う「接着剤が配されている部位」とは、接着剤からなる基端固定部11並びにこれと重なる基端サイドシート部5B及び基端側表面層部1Bを意味する。また、「前記接着剤が配されていない部位」とは、領域Dに配されるサイドシート5(起立サイドシート部5A、基端サイドシート部5B)、弾性部材4、表面層(起立側表面層部1A、基端部側表面層部1B)のうち、上記「接着剤が配されている部位」を除く部分である。この接着剤は、縦方向に連続配置してもよく、離間して配置してもよい。このような冷感剤の分布は、上述のとおり、冷感剤として接着剤と高親和性の冷感剤を用いることにより形成することができる。立体ガード部9の冷感剤の残存量が低減しても、接着剤が配されている部位に移行した冷感剤により、適度な冷感をより長く維持することができる。
起立部9Aが幅方向Xの外方に折り返された部分を有することにより、吸収層3と立体ガード部9との重なり部分が少なくなり、吸収面が広くなるため、排泄液をより効果的に吸収することができる。また、立体ガード部9の起立部9Aの幅方向の長さ(起立部9Aの折り返しを広げた場合の幅方向の長さ)をより長くすることができ、防漏性を高めることができる。
冷感剤は、接着剤と高親和性であることが好ましい。接着剤と高親和性である冷感剤としては、使用する接着剤によって適宜設定されるが、メントール及び乳酸メンチルの少なくとも1種を含むことが好ましい。なお、冷感剤がメントール及び乳酸メンチルのうち少なくとも1種を含む場合、接着剤に含まれる好ましい成分としては、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、等が挙げられる。
冷感剤は、種々の方法によってナプキン10に含ませることができる。例えば、溶媒に溶解させた状態でナプキン10に含ませてもよく、溶媒を用いずに含ませてもよい。また冷感剤はマイクロカプセルに包むなどデリバリー手段を伴ってナプキン10に含ませてもよい。前記溶媒としては、通常用いられる種々のものを採用できる。例えば、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。
吸収性シートは厚さを3.0mm以下に抑えながら、高吸収性ポリマー材をシートの平面方向に分散配置させているためゲルブロキングを起こし難く、高い吸収力を有する。例えば、特開平8−246395号公報の段落[0019]〜[0131]に記載のものなどが挙げられる。
本体吸収性シート31は、裏面層2側で幅方向の両端部を重ね合わせて三つ折りされた、折り畳み構造を有する。本体吸収性シート31は、中間部Cから前方部F及び後方部Rに及ぶ長さを有し、吸収層3の外形形状をなしている。
中央吸収性シート32は、表面層1側で幅方向の両端部を重ね合わせて三つ折りされた、折り畳み構造を有する。中央吸収性シート32は、折り畳まれた状態において、折り畳まれた本体吸収性シート31よりも幅狭であり、本体吸収性シート31よりも縦方向の長さが短く、中間部Cの幅方向中央に配されている。中央吸収性シート32は、本体吸収性シート31の折り畳み構造の内部に収められている。この配置において、中央吸収性シート32は、少なくとも本体吸収性シート31の肌面側よりも非肌面側に配されている。また、中央吸収性シート32はナプキン10Aの中間部に位置することが好ましい。
高吸収性ポリマー材の形状は、吸収層に用いられる種々の形状を特に制限なく用いることができる。例えば、球状、粒状、繊維状、俵状、塊状などが挙げられる。
1A 起立側表面層部
1B 基端側表面層部
2 裏面層
3 吸収層
3E 幅方向両端縁
4 弾性部材
5 サイドシート
5A 起立サイドシート部
5B 基端サイドシート部
6 ウイング部
7 防漏溝
8 後方フラップ部
9 立体ガード部
9A 起立部
9B 基端部
9C (起立部の)先端部
10A、10B 生理用ナプキン
11 基端固定部
12 前後端固定部
15 外周シール部
31 本体吸収性シート
32 中央吸収性シート
54 接合部
Claims (6)
- 表面層、裏面層及び、前記表面層と前記裏面層との間に配された吸収層を備え、着用者の腹側部、股下部及び背側部がつながる方向に相当する縦方向と、該縦方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品の前記縦方向に沿う両側には、一対の立体ガード部を備えており、
前記立体ガード部は、サイドシートと縦方向伸縮性の弾性部材を含み、前記表面層に固定された基端部と、着用者側への起立部とを有しており、
前記起立部の少なくとも一部に冷感剤を含む吸収性物品。 - 前記立体ガード部は、前記吸収性物品の自然状態で、前記起立部における前記サイドシートの表面に、複数の凸部と該凸部間の凹部とを含む凹凸構造を有しており、前記凸部の冷感剤坪量よりも前記凹部の冷感剤坪量が多い請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記起立部において、前記サイドシートと前記弾性部材とが前記縦方向に間欠配置した接着剤で固定されており、前記冷感剤が前記接着剤と高親和性である請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品の自然状態で前記サイドシートと前記表面層とが重なる領域において、前記サイドシートと前記表面層との間に前記冷感剤が含まれており、前記基端部には、前記サイドシートと前記表面層とを接合する接着剤が前記縦方向に沿って配され、
前記領域において、前記接着剤が配されている部位の冷感剤坪量が、前記接着剤が配されていない部位の冷感剤坪量よりも多くされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記立体ガード部の前記冷感剤を含む領域の少なくとも一部が、前記吸収性物品を自然状態とした平面視において前記吸収層の前記幅方向の側縁部の内側近傍の部分と重なる請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記立体ガード部は、前記縦方向の前後において、起立不能に前記表面層と固定された前後端固定部を有し、前記前後端固定部に前記冷感剤を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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