JP3238739U - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用中、変わらない適度な冷感を長く持続できる吸収性物品を提供する。【手段】吸収層3は、表面層1側の肌側面3Aを有する第1吸収層31と、肌側面3Aより裏面層2側であって一対の折り曲げ誘導部38、38間に位置する第2吸収層32とを有する。折り曲げ誘導部38は、第1吸収層31及び第2吸収層32が厚み方向に積層されてなる幅方向中央領域C1の厚みと、第1吸収層31からなる幅方向中央領域C1の両側外方の領域の厚みとの厚み差による段差である。第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32には冷感剤、乳酸メンチル及び/又はメントールを含む。吸収層3と表面層1との間の中間繊維層4は、幅方向中央領域C1の積層部分から、両側外方まで重なり、中間繊維層4と吸収層3とは、折り曲げ誘導部38の間では接合せず、吸収性物品を装着した際に、空間が生じる。【選択図】図2

Description

本考案は、生理用ナプキンや失禁パッド、おむつなどの吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品において、排泄液が多いときや長時間使用するときなどにべたつきが生じて着用者が不快に感じることがある。これに対し、従来、清涼剤等の冷感剤を吸収性物品に含有させることによって、着用感の向上をはかろうとする技術があった。冷感剤は揮発して、着用者の肌の感覚神経細胞のTRPM8やTRPA1などを刺激して受容器のしきい値を変化させることで清涼感が感じられる。
例えば特許文献1においては、冷感効果の持続性の観点から、着用者の排泄部が当接する領域に他の部位よりも冷感剤の量を多くする技術が記載されている。特許文献2及び3においては、肌への過度な刺激を防止する観点から、着用者の排泄部が当接する領域における冷感剤の量を抑える技術が記載されている。
特開2010-234031号公報 特開2010-234028号公報 特開2010-234027号公報
吸収性物品における冷感剤の含有量は、揮発によって時間の経過とともに低減し、清涼効果は薄らいでいく。しかし、特許文献1記載の吸収性物品のように、排泄部が当接する領域に単に冷感剤の量を増やしては、肌への刺激が強くなり過ぎ、却って着用感を損ねかねない。また、特許文献2及び3記載の吸収性物品のように、着用者の排泄部が当接する領域における冷感剤の量を抑えては、蒸れやすい部分における冷感効果が弱められてしまい好ましくない。
また、近年、吸収性物品の着用者の排泄部が当接する領域の吸収層の高坪量化が行われている。この高坪量化は、漏れ防止とフィット性に有効である。また、装着時に、高坪量化した部分の両側を軸に吸収性物品をW形状の変形に誘導することによって、装着時の形状が安定化しヨレも防止され得る。しかし、前記変形によって肌から離れてしまう部分ができ、その部分に配した冷感剤は有効に使うことができない。このような変形において、着用者の肌に対して冷感剤を有効に活用してちょうど良い適度な冷感を長時間持続することが望まれる。
本考案は、使用中、変わらない適度な冷感を長く持続することができる吸収性物品に関する。
本考案は、表面層、裏面層、及び前記表面層と前記裏面層との間に配された吸収層を備え、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に対応する縦方向と、該縦方向と直交する幅方向とを有し、前記縦方向に沿って、前方部、後方部、及び該前方部と該後方部の間に位置し、排泄ポイントに対応する領域を含む中間部を有する吸収性物品であって、前記吸収層は、前記中間部における幅方向中央領域の幅方向両側に、一対の折り曲げ誘導部を備えており、前記吸収層は、前記表面層側の肌側面を有する第1吸収層と、前記肌側面より前記裏面層側であって前記一対の折り曲げ誘導部間に位置する第2吸収層とを有し、前記折り曲げ誘導部は、前記第1吸収層及び前記第2吸収層が厚み方向に積層されてなる前記幅方向中央領域の厚みと、前記第1吸収層からなる前記幅方向中央領域の両側外方の領域の厚みとの厚み差による段差であり、前記第1吸収層の幅方向中央領域と前記第2吸収層には冷感剤が含有されており、前記冷感剤は乳酸メンチル及び/又はメントールを含み、前記吸収層と前記表面層との間に中間繊維層を備え、該中間繊維層は、前記幅方向中央領域の前記第1吸収層及び前記第2吸収層の積層部分から、前記幅方向中央領域の両側外方の第1吸収層まで重なるように配置され、前記中間繊維層と前記吸収層とは、前記第1吸収層の幅方向両側部から前記折り曲げ誘導部の間では接合されておらず、
吸収性物品を装着した際に、前記吸収層が前記折り曲り誘導部を基点にW形状に変形したときに、前記吸収層と前記中間繊維層との間に空間が生じる、吸収性物品を提供する。
本考案に係る吸収性物品は、使用中、変わらない適度な冷感を長く持続することができる。
本考案における吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面側から模式的に示す一部切欠斜視図である。 図1に示す生理用ナプキンのII-II線断面を模式的に示す断面図である。 (A)は中間繊維層が吸収層の折り曲げ誘導部と接合されない態様を模式的に示す、中間繊維層と吸収層との断面図であり、(B)は生理用ナプキンの装着時において、前記(A)に示す中間繊維層と吸収層とが装着時の外力でW形状に変形した状態を模式的に示す断面図である。 (A)~(D)は、第2吸収層の折り畳み構造の他の好ましい例を示す断面図である。
以下、本考案に係る吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキン(以下、ナプキンとも言う)10について、図面を参照しながら説明する。
本考案においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。これらは、人体に接触する面を有さない部材に関しても、吸収性物品の部材構成における相対的な位置関係を示す用語として用いる。また、着用時に人体の前側に位置する方向を前方といい、後側に位置する方向を後方という。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向という。
ナプキン10は、図1及び2に示すように、肌当接面側の表面層1と、非肌当接面側の裏面層2と、表面層1と裏面層2との間に配された液保持性の吸収層3とを有する。表面層1は液を吸収層3へと送り込む液透過性を備え、裏面層2は液に対する防漏性を備える。表面層1及び裏面層2は吸収層3の両面を覆いつつ、吸収層3の外縁外方へと延出する大きさを有する。
本実施形態においては、表面層1と吸収層3との間に、吸収層3よりも幅狭にした、液拡散性を備える中間繊維層4を有する。中間繊維層4は、表面層1から透過される排泄液を平面方向に広げて、吸収層3の肌面側の吸収面積を広げる作用を有する。また、表面層1の肌当接面側の両側にサイドシート5が積層されている。サイドシート5と裏面層2とが吸収層3の幅方向外方に延出して、着衣等への固定手段であるウイング部6を形成している。ウイング部6及び裏面層2の非肌当接面側には、ナプキン10を着衣に固定するための粘着部(図示せず)を有している。このシートの積層構造において、ナプキン10の外周縁は、吸収層3を介在させずに接合された外周シール部9となっている。
ナプキン10は、他の構成部材を含んでいてもよく、また中間繊維層4、サイドシート5を有さない形態であってもよい。また、サイドシート5は、表面層1と接合されながら、表面層1の両側よりも内方側に自由端部を残すようにしてもよく、前記自由端部に弾性部材等を配して防漏カフを構成してもよい。
ナプキン10は、平面視において、縦方向(Y方向)と、該縦方向と直交する幅方向(X方向)とを有する、縦長形状である。また表面層1、裏面層2及び吸収層3は、ナプキン10と同様に、縦長形状である。縦方向は、ナプキン10の装着時における、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に対応する。幅方向は、縦方向に直交する方向であり、着用者の股下における左右の足を繋ぐ方向に対応する。本明細書において、縦方向(Y方向)及び幅方向(X方向)は、ナプキン10の平面視における方向を示すと同時に、表面層1、裏面層2及び吸収層3の平面視における方向を示す。
ナプキン10は、縦方向に関して、着用者の排泄ポイントに対応する領域を含む中間部Cを有する。さらに中間部Cよりも前方の下腹部側に配置される前方部F、後方の臀部側に配置される後方部Rを有する。また、中間部Cには、幅方向中央領域に、前記排泄ポイントに対向し、排泄液を直接受け止める受液領域C1がある。受液領域C1がある「幅方向中央領域」とは、図1に示すように、幅方向の中心線Lから左右に広がる所定幅の範囲をいい、吸収層の幅方向両端縁39よりも内側の範囲の部分を言う。具体的には、ナプキン10の幅方向の中心線Lから左右に広がる領域であって、吸収層幅に対して40%以上50%以下の範囲の部分をいう。なお、中間部C、受液領域C1、前方部F及び後方部Rは、ナプキン10における区分を示すと同時に、これに対応する表面層1、吸収層3及び裏面層2における区分をも示す。また、受液領域C1を幅方向中央領域C1ともいう。
中間部C、前方部F及び後方部Rの区分位置は、使用目的等によって設定される吸収性物品の長さに応じて適宜設定され得る。ショーツの股下部に折り曲げて固定するウイング部を備える場合は、該ウイング部の存在する縦方向に沿った領域が中間部Cとなる。本実施形態のナプキン10は、昼用などとして設定される形状の例を示しており、縦方向の長さを3等分して、前方部F、中間部C及び後方部Rが設定されており、ウイング部を備えない昼用のナプキンの場合には、中間部はこの設定に従う。ナプキン10がどのような形状であっても一般的には、中間部Cは、前方部Fからの一定の距離の位置にある部位として設定され得る。さらに大人用若しくは幼児用のおむつなど、また、尿取りパッドなどについては、縦方向の長さを3等分して、前方部F、中間部C及び後方部Rが設定される。
ナプキン10は、表面層1上に、表面層1から吸収層3へと部分的に窪んだ防漏溝(圧搾溝)7を有する。防漏溝7の平面形状は、種々のものとすることができ、少なくとも排泄液の横漏れ防止の観点から、中間部Cにおいて、幅方向中央領域C1の両側から縦方向(Y方向)に延出して配されていることが好ましい。本実施形態においては、防漏溝(圧搾溝)7は、中間部Cにおいて、幅方向中央領域C1の両側から縦方向(Y方向)に延出して前方部F及び後方部Rにおいて連結して環状にされた部分を有する。さらに防漏溝7は、前記環状部分の中に、前方部F及び後方部Rに円弧状にされた部分を有する。環状及び円弧状にされた防漏溝7はいずれも、ナプキン10の縦方向に延びる幅方向の中心線Lを軸として左右対称である。
次に、吸収層3の好ましい具体的な構造と、吸収層3における冷感剤が含まれる領域について説明する。
吸収層3は、中間部Cにおける幅方向中央領域C1の幅方向両側に、一対の折り曲げ誘導部38、38を有する。折り曲げ誘導部38は、ナプキン10を装着して幅方向に外力が加わった際に折り曲げの起点のなる部分であり、吸収層3及びナプキン10がW形状に変形することを誘導する部分である。すなわち折り曲げの応力が集中しやすい部分である。折り曲げ誘導部38は、このような機能を備える部分として種々の態様をとり得る。例えば、図2示した本実施形態のように、防漏溝7の位置において吸収層3が圧搾された部分であってもよく、幅方向中央領域C1よりも厚みが薄く段差を有する部分であってもよく、縦方向に付与された個装折り線であってもよい。吸収層3が圧搾された部分である場合、防漏溝7のように表面層1側から一体的に圧搾されていなくてもよく、吸収層3の肌面側のみが圧搾されていてもよい。
吸収層3は、表面層1側の肌側面3Aを有する第1吸収層31と、肌側面3Aより裏面層2側であって一対の折り曲げ誘導部38、38間に位置する第2吸収層32とを有する。更に、本実施形態のナプキン10では、第2吸収層よりも裏面層2側に、吸収層3の非肌側面3Bを有する第3吸収層33を備えている。
本実施形態においては、第1吸収層31、第2吸収層32及び第3吸収層33は、高吸収性ポリマー材及び親水性繊維を含む吸収性シートからなる。第2吸収層32は吸収性シートが折り畳まれた構造を有する。具体的には、第2吸収層32は、1枚の吸収性シートが表面層1側で幅方向の両端部を接触させずに対向させて三つ折りされている。なお、第2吸収層32において、幅方向の両端部は上記のように接触させない構造の他、重ね合わせる態様であってもよい。また、第1吸収層31と第3吸収層33は1枚の吸収性シートが折り畳まれて第2吸収層32を挟み、それぞれ肌側面3Aと非肌側面3Bを有するように配されている。第1吸収層31及び第3吸収層33を構成する吸収性シートは、裏面層2側で幅方向の両端部を重ね合わせて三つ折りされている。この配置において、第2吸収層32は、吸収層3の肌側面3Aを有する第1吸収層31と吸収層3の非肌側面3Bを有する第3吸収層33との間に位置している。
吸収性シートは、親水性繊維からなる2つのシート状の繊維層間に高吸収性ポリマー材を挟持して固定した厚みの薄いシート体である。吸収性シートの形成にあたっては、高吸収性ポリマーが湿潤によって発現する粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを利用して一体化することができる。作製は通常用いられる種々の方法によって行うことができ、湿式、乾式いずれの方式によってもよい。吸収性シートは厚みを3.0mm以下に抑えながら、高吸収性ポリマー材をシートの平面方向に分散配置させているためゲルブロッキングを起こし難く、高い吸収力を有する。例えば、特開平8-246395号公報の段落[0019]~[0131]に記載のものなどが挙げられる。ここでいう高吸収性ポリマー材はいわゆるSAPと呼ばれる表面架橋された高分子材料である(以下、同様)。
第1吸収層31及び第3吸収層33は、中間部Cから前方部F及び後方部Rに及ぶ長さを有し、吸収層3の外形形状をなしている。第2吸収層32は、折り畳まれた状態において、第1吸収層31、第3吸収層33各々よりも幅狭であり、かつ縦方向の長さが短く、中間部Cの幅方向中央領域C1に配されている。
吸収層3としては、本実施形態のものに限定されるものではなく、第1吸収層31が吸収層3の肌側面3Aを有する限り種々の態様をとり得る。例えば、第3吸収層33を有さない態様であってもよい。この場合、第2吸収層32が吸収層3の非肌側面3Bを有することとなる。また、各吸収層が前述した吸収性シートからなる場合に限らず、いずれか1つ又は2つが、親水性繊維の積繊体または親水性繊維と高吸収性ポリマー材との混合積繊体であってもよい。ただし、後述するように、冷感剤の揮発成分を吸収層内部に溜めながらちょうどよい適度な冷感効果を持続させる観点から、吸収層3は、上述した図2に示す本実施形態の積層構造であることがより好ましい。
本実施形態においては、第2吸収層32が幅方向中央領域C1に配されていることから、第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32とが積層されている。
上記の構成において、冷感剤が、第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32とに含有されている。冷感剤は、揮発して、着用者の皮膚及び/又は粘膜表面の温度受容器を刺激して、皮膚及び/又は粘膜表面上の温度を変化させることなしに、着用者に冷感、爽快感を感じさせることができる剤である。
冷感剤は、第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32とに含有される限り、吸収層3の他の領域に含まれていてもよく、吸収層3以外の部材(例えば中間繊維層4や表面層1)に含まれていてもよい。ただし、着用者の肌に対するちょうど良い適度な冷感効果を長く効果的に維持させる観点から、冷感剤の含有量が最も多い領域が第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32とにあることが好ましい。
この観点から、第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32には、冷感剤含有液の塗布部が配されていることが好ましい。冷感剤含有液とは、冷感剤と溶媒とを混合した塗布液のことであり、ナプキン10に含有させる際に用いられる液である。この冷感剤含有液の塗布部は製造工程において最初に含有させられる部位であり、製品としてのナプキン10においては、前述したように、冷感剤が最も多い部位(含有坪量が多い部分)となる。前記溶媒としては、通常用いられる種々のものを採用できる。例えば、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。
冷感剤の含有坪量は、吸収層3の積層構造における各層毎、その他の部材毎に下記の方法によって測定される。
(冷感剤の含有の有無、含有量の測定方法)
吸収性物品の対象部材又は対象部位から冷感剤を溶媒で抽出し、抽出溶液をガスクロマトグラフィ法(GC)で分析することができる。測定は、ガスクロマトグラフに取り付けた水素炎イオン化型検出器(FID)で行い、例えば、Agilent technologies製7890Aにより測定することができる。予め冷感剤を構成する化合物の濃度とピーク面積の関係を検量線化しておき、当該検量線を基に定量作業を行う。
冷感剤が乳酸メンチル及び/又はメントールを含む場合を例に説明する。溶媒としてメタノールを使用して対象部材又は対象部位から乳酸メンチル及び/又はメントールを抽出する。メタノールを溶媒として、予め濃度の異なる3~5段階程度の乳酸メンチル溶液及び/又はメントール溶液を準備し、GCのクロマトグラムからそれぞれの濃度のピーク面積を算出し、標準試料として、n-ペンチルアルコールを用い、標準試料の濃度に対してそのピーク面積をプロットした検量線を作成する。検量線を作成した分析と同じ条件で抽出液の分析を行うことで、得られたピーク面積を検量線にあてはめて乳酸メンチル量及び/又はメントール量を算出する。また、得られた乳酸メンチル量及び/又はメントール量を、予め採取した対象部材又は対象部位の面積で除することにより、単位面積当たりの冷感剤量(冷感剤坪量)を求めることができる。また、得られた乳酸メンチル量及び/又はメントール量を、吸収性物品の対象部材又は対象部位の吸収性物品長さ方向の長さ(mm)で除し、100倍することで、製品長(吸収層長さ)100m当りの冷感剤量を求めることができる。
製品の各構成部材又は部位ごとの冷感剤量を知るには、5℃のチャンバー内で製品を分解し、測定する材料部位を取り出すことで分析可能となる。
冷感剤が、表面層1の非肌面側において、吸収層3を構成する第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32との2層に含有されている。これにより、冷感剤の揮発成分が吸収層3の第1吸収層31と第2吸収層32との積層構造の層間に溜まりながら、表面層1に被覆されて拡散が適度に抑えられる。本実施形態においては中間繊維層4が配されており、中間繊維層4が前記拡散をより抑制する方向に作用する。
一方で、冷感剤が吸収層3の前記2層に含有されることよって、ナプキン10の中間部Cにおける幅方向中央領域C1は、冷感剤の揮発成分の高い供給力を有する。すなわち、吸収層3の第1吸収層31の幅方向中央領域C1、第2吸収層32と、拡散しやすい順に冷感剤が揮発し、着用者の肌面(特に蒸れやすい排泄部周辺)に冷感を長く付与できる。
加えて、第1吸収層31の幅方向中央領域C1と第2吸収層32は、幅方向両側の折り曲げ誘導部38、38に挟まれている。これにより、ナプキン10が装着時にW形状に変形すると、ナプキン10の中間部Cにおける幅方向中央領域C1が着用者の肌面(特に蒸れやすい排泄部周辺)にフィットし、吸収層3の積層構造によって抑制された冷感剤の揮発成分が効率的に肌面に到達される。しかも、W形状の変形において、肌面から離れる折り曲げ誘導部38の部分において、冷感剤の含有を抑えており、無駄のない冷感効果を発現することができる。加えて、折り曲げ誘導部38が着用者の鼠蹊部付近に対応する部分であるため、冷感剤の上記含有が、刺激に敏感な部分への冷感付与を抑制し着用感の向上に寄与し得る。
ナプキン10は、上記作用によって、ちょうどよい、変わらない適度な冷感を長く持続させることができる。これによりナプキン10を長時間装着していても、ムレなどの不快感を低減させることができる。
また、冷感剤の揮発成分の抑制的な拡散と肌面に対する冷感効果の持続性との観点から、吸収層3の肌側面3Aに位置する第1吸収層31よりも第2吸収層32の方が冷感剤坪量が大きいことが好ましい。これにより、吸収層3の層構造の内部に溜まる冷感剤の揮発成分をより長く着用者の肌面へと送り込むことができる。すなわち、冷感が強すぎることなくより長く持続できるようになる。
さらに、第2吸収層32は、図2示すように複数層からなる構造を備え、第2吸収層32の表面層1側に開口部8を有することが好ましい。この開口部8が、第2吸収層32に含有される冷感剤の揮発成分を、裏面層2側ではなく、表面層1側へ向けて拡散する方向により強く誘導する。また、装着時の着用者の動きに伴って吸収層3の層間が動き、これに合わせて開口部8から冷感剤の揮発成分の拡散が促進され得る。
開口部8は種々の方法により形成することができる。本実施形態においては、第2吸収層32を構成する吸収性シートの折り畳み端部同士を幅方向に離間させ、離間させた隙間を開口部8としている。その他、例えばカッターロールとアンビルロールを用いて切り込んで形成してもよい。
本実施形態においては、前述のとおり、中間繊維層4が吸収層3と表面層1との間に配されている。
中間繊維層4は、上記の冷感剤の揮発成分に対する作用をより効果的にする観点から、吸収層3の折り曲げ誘導部38と接合されていないことが好ましい。この場合、折り曲げ誘導部38としては、図2に示すような防漏溝7の位置において吸収層3が圧搾された部分でもよいが、防漏溝7とは別に吸収層3に形成された部分であることが好ましく、特に、吸収層3単独に形成されたものが好ましい。例えば、厚みの違いから生じる段差部分、縦方向の個装折り線、吸収層3単独に設けたエンボス部などが挙げられる。その中でも、吸収層3単独に設けられるものとしては、段差部分と吸収層3単独に設けたエンボス部が好ましい。本実施形態においては、図3(A)に示す通り、中間部Cにおける幅方向中央領域C1に、第1吸収層31と第2吸収層32が厚み方向に積層され中高部(高坪量部)とされている。これに対し、幅方向中央領域C1の両側外方が第1吸収層31のみからなり、幅方向中央領域C1よりも厚みが薄い。これにより両者の境界部分に段差を有し、この段差部分が吸収層3の折り曲げ誘導部38となる。本実施形態においては、段差に加え、幅方向中央領域C1が周辺に比べて高坪量部となって剛性も高くされていることから、両者の境界がより折り曲げ性の高い折り曲げ誘導部38となる。
これによりナプキン10を装着して吸収層3が折り曲り誘導部38、38を基点にW形状に変形した際に、図3(B)に示すように、吸収層3と中間繊維層3との間に空間38W、38Wが生じる。空間38Wは、吸収層3から拡散する冷感剤の揮発成分の一時貯留部となり、より漸次的に、ちょうど良い適度な冷感を肌に長く付与し続けることができる。また、空間38Wは肌面への冷感剤の揮発成分の放出効果が高い。すなわち、空間38Wは身体の動きに合わせその体積は大きく変化し、一時貯留された冷感剤の揮発成分が外力によって圧縮されつつ、空気の移動を伴って表面層1側に放出される。また、これによって身体を動かし体温が上昇するような場合においては積極的に空間38Wに溜められた冷感剤は放出され冷感を感じ、かつ、空気の流れによって体温を下げる効果を発揮する。一方、睡眠時や静かに座っているような状況において冷感剤の揮発成分は空間38Wに留められ過剰な冷感を与えることをせず着用者に好適な冷感を付与することができる。
吸収層3は、冷感剤の揮発成分を吸収層内部に溜めながらちょうどよい適度な冷感効果を持続させる観点から、吸収性シートを折り畳んで形成された積層構造を有することが好ましい。さらに図2に示すように、第1吸収層31及び第3吸収層33を構成する1枚の吸収性シートの折り畳み構造の内部に、第2吸収層32を収納していることがより好ましい。図2に示す吸収層3の層構造において、層間の開閉によって冷感剤の揮発成分を送り出すポンプ機能がより働きやすくなる。例えば、第2吸収層32や吸収層3の肌側面3A(第1吸収層31)の非肌面側から放出される冷感剤の揮発成分は、第1吸収層31の折り返された内方に一時的に溜められる。そこに身体を動かした際に生じる外力が加わるとその内方に溜められた冷感剤がその動きに合わせて放出され、程よい冷感を肌面に付与できる。
第2吸収層32の折り畳み構造は、図2に示す態様に限らず、種々のものとすることができる。例えば、図4(A)~(D)に示すような折り畳みであってもよい。図4(A)は、吸収性シートの幅方向の両端部をそれぞれ肌面側と非肌面側とに折り返しS字状に折り畳んだ態様を示している。図4(B)は吸収性シートを幅方向に二つ折りした態様を示している。図4(C)及び(D)は、吸収性シートを幅方向に三つ折りした各部分の長さが等しくなるように折り畳んだ態様を示している。図4(A)~(D)においては、第2吸収層32の表面層1側(肌面側)に開口部8を有するものとして示している。
図4(A)~(D)のいずれの折り畳み構造であっても、表面層1側に開口部8を有してもよく、有さなくてもよい。ただし、前述のとおり、冷感剤の揮発成分の拡散を促進する観点から、開口部8を有することが好ましい。なお、開口部8の深さは適宜設定できる。少なくとも表面層1側最表面のシート部分に開口部8が配されることが好ましい。図4(A)~(D)においては、吸収性シートの端部同士が異なる厚み位置にあり、前述したようにカッターロールとアンビルロールとを用いるなどして形成することができる。この場合、開口部8の深さは、カッターロールとアンビルロールとのクリアランスや切断刃の大きさ等によって設定することができる。
第1吸収層31及び第3吸収層33は、図2に示す態様に限らず、種々のものとすることができる。例えば、肌面側と非肌面側とに分かれた2枚のシートを積層した構造であってもよい。また、吸収性シートの折り畳み構造の内部に第2吸収層32を内包する態様に限定されず、内包せずに、第3吸収層33の非肌面側に第2吸収層32を積層する態様であってもよい。ただし、前述のとおり、吸収性シートの折り畳み構造の内部に第2吸収層32を内包する態様であると、冷感剤の揮発成分をより溜めやすく、ちょうどよい適度な冷感をより長く維持することができる。
吸収層3がどのような積層構造を有していても、吸収性シートの重なり部分が接合されないことが好ましい。これにより、吸収層3の層間の空間が形成されやすく、前述の層間の開閉性が高まる。その結果、冷感剤の揮発成分の肌面への移動をより発現させやすくすることができる。
冷感剤は、上記のとおり長持ちするため、過度に含有量を増量する必要がない。そのため従来と同様の含有量としながら、肌への刺激を抑え、適度な冷感効果を長く効果的に維持することができる。
具体的には、ナプキン10全体における冷感剤の含有量は、冷感をほどよく感じ、ムレやべたつく感覚を低減させる効果の観点から、例えば、痛み感と臭いを低減可能な乳酸メンチルの場合であれば、製品長に対して4mg/100mm以上が好ましく、5.0mg/100mm以上がより好ましく、6.5mg/100mm以上が更に好ましい。前記含有量は、肌への刺激を一層抑制する観点から、13.5mg/100mm以下が好ましく、12.5mg/100mm以下がより好ましく、11.5mg/100mm以下が更に好ましい。
ナプキン10を構成する部材の形成材料は、この種の物品に用いられるものを特に制限なく用いることができる。
冷感剤としては、着用者の皮膚及び/又は粘膜表面の温度受容器を刺激して、皮膚及び/又は粘膜表面上の温度を変化させることなしに、着用者に爽快感を伝えることのできる種々の剤を用いることができる。例えば、シクロヘキシル誘導体、シクロヘキサノール誘導体、カルボキサミド類など、特開2015-12918号公報の段落[0006]~[0086]に記載のものが挙げられる。その中でも、匂いによる爽快感と速効性、持続性の観点から、水不溶性又は水難溶性のものが好ましい。水不溶性又は水難溶性の冷感剤は体液とともに非肌面側へ移行しにくいことから、冷感は持続しやすい。水不溶性又は水難溶性のものとしては、乳酸メンチル、メントールが好ましい。ここで言う「水不溶性又は水難溶性」とは、25℃の水1Lに対して1g以下の溶解性であることを言い、特に「水不溶性」は、25℃の水1Lに対して0.1g以下の溶解性であることを言う。
冷感剤は、種々の方法によってナプキン10に含ませることができる。例えば、溶媒に溶解させた状態でナプキン10に含ませてもよく、溶媒を用いずに含ませてもよい。また冷感剤はマイクロカプセルに包むなどデリバリー手段を伴ってナプキン10に含ませてもよい。前記溶媒としては、通常用いられる種々のものを採用できる。例えば、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。
冷感剤としては、特に、メントール及び乳酸メンチルを含むことが、冷感効果を着用後素早く感じられると共に穏やかなものとし、持続性を高めることから好ましい。同様の観点から、メントールと乳酸メンチルの含有量は、前者/後者の質量比で、0.01以上が好ましく、更に0.02以上が好ましく、また、0.2以下が好ましく、更に0.15以下が好ましい。
吸収層3を構成する親水性繊維としては、疎水性の繊維を親水化処理したもの、それ自体が親水性であるものが挙げられる。特に、それ自体が親水性でかつ保水性を有するものが好ましい。後者の親水性繊維としては、天然系の繊維、セルロース系の再生繊維又は半合成繊維が好ましい例として挙げられる。親水性繊維としては、特にパルプ、レーヨンが好ましく、パルプが一層好ましい。更にセルロース繊維の分子内及び/又は分子間を架橋させた架橋セルロース繊維や木材パルプをマーセル化処理して得られるような嵩高性のセルロース繊維を用いてもよい。パルプとしては、針葉樹クラフトパルプ或いは広葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ或いはワラパルプ等の天然セルロース繊維等が挙げられるが、それらに限定されるものではない。これらのパルプは1種又は2種以上を用いることができる。
吸収層3を構成する高吸収性ポリマー材としては、例えば、アクリル酸又はアクリル酸塩を主成分とし、場合によって架橋剤を添加してなる水溶性のエチレン性不飽和モノマーを重合させて得られるヒドロゲル材料が挙げられる。また、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、スルホン化ポリスチレン及びポリビニルピリジンの架橋物、デンプン-ポリ(メタ)アクリロニトリルグラフト共重合物のケン化物、デンプン-ポリ(メタ)アクリル酸グラフト共重合物、デンプン-ポリ(メタ)アクリルエステルグラフト共重合物の加水分解物などが挙げられる。これらの高吸収性ポリマー材は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。高吸収性ポリマー材は、自重の20倍以上、特に50倍以上の純水を吸収・保持できゲル化し得るものが好ましい。
高吸収性ポリマー材の形状は、吸収層に用いられる種々ものを特に制限なく用いることができる。例えば、球状、粒状、繊維状、俵状、塊状などが挙げられる。
表面層1は、液透過性を有する種々のものを用いることができる。肌触りの良さを考慮すると、親水性の不織布が好ましく、サーマルボンド不織布がより好ましく、エアスルー不織布が特に好ましい。親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、通常用いられる親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面層2としては、防漏性を有する種々のものを用いることができる。例えば、非透湿性若しくは透湿性フィルム単独、又はフィルムと不織布とを貼り合わせたもの、撥水性の不織布(SMSやSMMS等)を用いることができる。コスト面やズレ止め粘着剤とのマッチングなどから、非透湿性フィルム単独を防漏材として用いることが最も好ましい。
中間繊維層4としては、親水性を有し液拡散性に優れているものが好ましい。熱可塑性繊維を含む不織布などが挙げられる。不織布としては、各種の製法によって得られた不織布を用いることができる。例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維どうしの熱融着点を形成したエアスルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維どうしの熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができる。
サイドシート5としては、撥水性の不織布が好ましく、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の中から撥水性の物、または撥水処理した種々の不織布を用いることができる。特に好ましくは、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド-メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。
本考案の吸収性物品は、上記の実施形態の生理用ナプキンに制限されるものではなく、例えばパンティライナー、失禁パッド、尿とりパッド、使い捨ておむつ等に適応することができる。また、経血に限らずその他、尿、オリモノ、軟便等に対しても効果的である。また、上記構成部材の他、用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。
また、本考案の吸収性物品は、生理用ナプキンやパンティライナーなど1製品毎にカバンなどに入れて持ち運びされる物である場合、個包装されていることが好ましい。具体的には、表面層が内側になるよう縦方向に折り畳まれて、個包装用の外包材によって包まれた吸収性物品個包装体とされていることが好ましい。個包装体とすることで、肌に触れる表面層(使用面)の衛生を守りつつ、携帯性の高い物品とすることこができ、使用者の利便性を高めることができる。
1 表面層
2 裏面層
3 吸収層
3A 肌側面
3B 非肌側面
31 第1吸収層
32 第2吸収層
38 折り曲げ誘導部
4 中間繊維層
5 サイドシート
6 ウイング部
7 防漏溝(圧搾溝)
8 開口部
10 生理用ナプキン

Claims (4)

  1. 表面層、裏面層、及び前記表面層と前記裏面層との間に配された吸収層を備え、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に対応する縦方向と、該縦方向と直交する幅方向とを有し、前記縦方向に沿って、前方部、後方部、及び該前方部と該後方部の間に位置し、排泄ポイントに対応する領域を含む中間部を有する吸収性物品であって、
    前記吸収層は、前記中間部における幅方向中央領域の幅方向両側に、一対の折り曲げ誘導部を備えており、
    前記吸収層は、前記表面層側の肌側面を有する第1吸収層と、前記肌側面より前記裏面層側であって前記一対の折り曲げ誘導部間に位置する第2吸収層とを有し、
    前記折り曲げ誘導部は、前記第1吸収層及び前記第2吸収層が厚み方向に積層されてなる前記幅方向中央領域の厚みと、前記第1吸収層からなる前記幅方向中央領域の両側外方の領域の厚みとの厚み差による段差であり、
    前記第1吸収層の幅方向中央領域と前記第2吸収層には冷感剤が含有されており、前記冷感剤は乳酸メンチル及び/又はメントールを含み、
    前記吸収層と前記表面層との間に中間繊維層を備え、該中間繊維層は、前記幅方向中央領域の前記第1吸収層及び前記第2吸収層の積層部分から、前記幅方向中央領域の両側外方の第1吸収層まで重なるように配置され、前記中間繊維層と前記吸収層とは、前記第1吸収層の幅方向両側部から前記折り曲げ誘導部の間では接合されておらず、
    吸収性物品を装着した際に、前記吸収層が前記折り曲り誘導部を基点にW形状に変形したときに、前記吸収層と前記中間繊維層との間に空間が生じる、吸収性物品。
  2. 前記第1吸収層よりも前記第2吸収層の方が冷感剤坪量が大きい請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第2吸収層が複数層からなる構造を備え、該第2吸収層の前記表面層側に開口部を有する請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 1枚の吸収性シートが折り畳まれて前記吸収層の肌側面を有する前記第1吸収層と非肌側面を有する第3吸収層とを有し、前記第2吸収層が前記第1吸収層と前記第3吸収層との間に位置する請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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