JP2023091373A - 吸収性物品 - Google Patents

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Atsuo Fukumoto
嶺 伊藤
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Abstract

【課題】吸収性物品からの横漏れを抑制する。【解決手段】吸収性物品1の吸収体22は、吸収シート25と、吸収コア26とを備える。吸収コア26は、吸収シート25とバックシートとの間に配置される。吸収コア26は、吸収シート25よりも厚い嵩高な部材である。吸収シート25では、一対の吸収性樹脂存在領域254に吸収性樹脂が配置される。一対の吸収性樹脂存在領域254の幅方向の間の中央領域255は、一対の吸収性樹脂存在領域254のそれぞれよりも幅広である。吸収コア26の上面には、幅方向の中央部において長手方向に延びるコア溝部263が設けられる。一対の吸収性樹脂存在領域254は、コア溝部263と平面視において非重複である。各サイドシート3の第1部位33は、吸収性樹脂存在領域254の幅方向外側にて本体部2に固定される。これにより、吸収性物品1からの横漏れを抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつ等の内側に取り付けられる軽失禁用の吸収パッド等の吸収性物品が使用されている。当該吸収性物品では、尿等の横漏れ(すなわち、股下部から側方への尿等の漏出)を抑制するために、着用者に向かって起立する立体ギャザーが本体部の両側部に設けられる。
例えば、特許文献1の吸収性物品では、本体部の両側部上において長手方向に延びる一対のサイドシートが設けられ、当該一対のサイドシートの一部が着用時に着用者に向かって起立する。また、当該吸収性物品では、上層吸収体と下層吸収体とが積層されており、尿等を上層吸収体から下層吸収体へと速やかに移動させるとともに長手方向に速やかに拡散させるために、上層吸収体に上溝領域が設けられ、下層吸収体に上溝領域と重なる下溝部を設けられている。
特許第6757576号公報
ところで、上述のような吸収性物品では、横漏れの抑制をより好適に実現することが求められている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものである。
本発明の実施態様における吸収性物品は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、本体部と、前記本体部の幅方向両側に配置されて着用時に着用者に向かって起立する一対のサイドシートとを備え、前記本体部は、透液性のトップシートと、撥液性および/または不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体とを備えている。前記吸収体は、吸収シートと、前記吸収シートと前記バックシートとの間に配置されるとともに前記吸収シートよりも厚い嵩高な吸収コアとを備えている。前記吸収シートは、透液性の下層シートと、前記下層シートと積層される透液性の上層シートと、前記下層シートと前記上層シートとの間に固定される粒状および/または繊維状の吸収性樹脂とを備えている。前記吸収性樹脂は、平面視における前記吸収シートの幅方向の中心にて幅方向に垂直な長手方向に延びる仮想的な直線を中心線として、前記中心線から幅方向の両側に離間するとともに、それぞれが長手方向に延びる帯状領域である一対の吸収性樹脂存在領域に配置される。前記一対の吸収性樹脂存在領域の幅方向の間の領域は、長手方向に延びる帯状領域であって、前記一対の吸収性樹脂存在領域のそれぞれよりも幅広である。前記吸収コアの上面には、幅方向の中央部において長手方向に延びるとともに前記中心線と平面視において少なくとも一部が重なるコア溝部が設けられている。前記本体部の最狭部において、前記一対の吸収性樹脂存在領域は、前記吸収コアの両側縁よりも幅方向内側に位置するとともに前記コア溝部と平面視において非重複である。前記一対のサイドシートはそれぞれ、長手方向に延びる折り返し線の一方側の部位であって前記本体部に固定される第1部位と、前記折り返し線の他方側の部位であって前記折り返し線から幅方向外側かつ前記第1部位の上方へと広がるとともに、長手方向に伸張状態で接合されている弾性部材が収縮することにより着用者に向かって起立する第2部位とを備えている。前記一対のサイドシートのそれぞれにおいて、前記第1部位は、前記一対の吸収性樹脂存在領域のうち前記第1部位に近い一方の吸収性樹脂存在領域の幅方向外側にて前記本体部に固定され、前記一方の吸収性樹脂存在領域上および前記一方の吸収性樹脂存在領域よりも幅方向内側にて前記本体部に固定されない。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記一対の吸収性樹脂存在領域の幅方向の間の領域には、前記吸収性樹脂が非存在であることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記第1部位のうち前記一方の吸収性樹脂存在領域の幅方向外側に位置する固定領域内縁よりも幅方向外側の部位全体が、前記本体部に固定されることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記吸収性物品の最狭部において、前記第2部位を前記折り返し線から幅方向外側へと広げた状態における前記第2部位の幅方向の外側縁は、前記吸収コアの幅方向の外側縁よりも幅方向外側に位置することが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記一対のサイドシートのそれぞれにおいて、前記第2部位の長手方向の両端部はそれぞれ、前記第1部位の上面に接合される端部固定部であることが好ましい。また、前記端部固定部の長手方向の長さは、前記本体部の長手方向の長さの5%以上かつ20%以下であることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記一対のサイドシートのそれぞれにおいて、前記第2部位を前記折り返し線から幅方向外側へと広げた状態における前記弾性部材は、前記一対の吸収性樹脂存在領域のうち前記弾性部材に近い方の吸収性樹脂存在領域よりも幅方向外側に位置することが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記吸収コアは、幅方向の中央部において前記コア溝部が厚さ方向に貫通する第1吸収コアと、前記第1吸収コアと前記バックシートとの間に配置されるとともに前記コア溝部と平面視において重なる第2吸収コアとを備えることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記吸収性物品の最狭部において、前記吸収シートの上面の少なくとも一部は、直接または他の層を介して前記トップシートに接合されることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記最狭部において、前記吸収コアの幅は100mm以上かつ130mm以下であることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記下層シートと前記上層シートとは接着剤により接着されていることが好ましい。また、、前記下層シートに対する接着剤の塗工量は、長手方向に延びるストライプ状に前記上層シートに塗工される接着剤の塗工量よりも多いことが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記一対の吸収性樹脂存在領域の幅方向の間の領域は、前記下層シートと前記上層シートとが融着により接合されるシール領域を含むことが好ましい。また、前記シール領域は前記一対の吸収性樹脂存在領域と平面視において非重複である。
本発明の実施態様における吸収性物品では、前記シール領域に、所定間隔にて長手方向に間欠的に配置される複数の融着部が設けられることが好ましい。
本発明の実施態様における吸収性物品では、吸収性物品からの横漏れを抑制することができる。
一の実施の形態に係る吸収性物品の平面図である。 図1で示す吸収性物品のII-II断面図である。 図1で示す吸収性物品のIII-III断面図である。 吸収体の一例を示す平面図である。 吸収シートの一例を示す平面図である。 吸収コアの一例を示す平面図である。 吸収シートの一例を示す平面図である。 図7で示す吸収シートの長手方向の一部を拡大して示す平面図である。 本発明の実施態様における吸収シートと、当該吸収シートが吸収性物品内に配置された場合の吸収シートと吸収コアのコア溝部との位置関係を示す平面図である。 吸収性物品の一例を示す平面図である。 着用時の吸収性物品の最狭部の断面を示す説明図である。 着用時の吸収性物品の後方部の断面を示す説明図である。 着用時の吸収性物品の後方部の断面を示す説明図である。 本発明の実施態様における吸収シートと、当該吸収シートが吸収性物品内に配置された場合の吸収シートと、吸収コアのコア溝部との位置関係を示す平面図である。
本発明の実施態様に係る吸収シートおよび/または吸収性物品の構成について、図面を参照して説明する。なお、図面に示された実施態様は単に例示であって、図面に示された実施態様に本発明が限定されるものではない。図1は、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品1を、使用前の状態で広げて示す平面図である。吸収性物品1は、着用者が着用する使い捨ておむつ等の外装物品の内側(すなわち、着用者側)に取り付けられて着用者からの排泄物を受ける補助吸収具である。吸収性物品1は、例えば、着用者からの尿等を受ける軽失禁用の吸収パッドである。図1では、非着用時の伸長状態における吸収性物品1を、着用時に着用者に接する側の面を手前にして描いている。なお、吸収シートの構造については、後述する。また、本発明の実施態様における吸収性物品の各構成部材について説明する際に、着用時に着用者により近い側の面を指して肌面側として説明し、当該肌面側の反対側を非肌面側として説明する場合がある。また、実施態様において記載されている構成要素の寸法の数値範囲は、着用前の乾燥状態で測定される場合の数値範囲である。
以下の説明では、図1中の上下方向および左右方向をそれぞれ、「長手方向」および「幅方向」と呼ぶ。また、図1の紙面に垂直な方向を「厚さ方向」と呼ぶ。長手方向、幅方向および厚さ方向は、互いに垂直な方向である。図1に示す吸収性物品1は、長手方向および幅方向に伸長された状態である。以下の説明では、吸収性物品1の長手方向を「前後方向」とも呼ぶ。
図2は、吸収性物品1を図1中に示すII-IIの位置で長手方向(すなわち、図1中における上下方向)に垂直な面で切断した断面図である。図3は、吸収性物品1を図1中に示すIII-IIIの位置で長手方向に垂直な面で切断した断面図である。図2および図3では、図の理解を容易にするために、吸収性物品1を実際よりも厚く(すなわち、幅に対する厚さの割合を大きく)描いている。また、図2および図3では、実際には接触している吸収性物品1の一部の構成を、厚さ方向(すなわち、図2および図3中の上下方向)に離間させて描いている。
図1ないし図3に示すように、吸収性物品1は、本体部2、および、本体部2の少なくとも一部を覆って肌面側に配置された一対のサイドシート3を備える。一対のサイドシート3は、本体部2の幅方向両側に配置されて長手方向に延びる。各サイドシート3は、本体部2の長手方向の略全長に亘って設けられる。吸収性物品1の着用時には、各サイドシート3の一部が着用者に向かって起立するように配置される。
本体部2の図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「股下部202」と呼ぶ。吸収性物品1では、本体部2において、前方部201、股下部202および後方部203が長手方向に順に並ぶ。以下の説明では、図1中の上側および下側をそれぞれ、「前側」および「後側」とも呼ぶ。
図1に示す例では、前方部201の幅方向の幅(以下、単に「幅」とも呼ぶ。)は、本体部2の前端部(すなわち、前方部201の股下部202とは反対側の端部)を除き、略一定である。本体部2の前端部では、前方部201の幅は、本体部2の前縁に近づくに従って少し減少する。また、後方部203の幅は、本体部2の後端部(すなわち、後方部203の股下部202とは反対側の端部)を除き、略一定である。本体部2の後端部では、後方部203の幅は、本体部2の後縁に近づくに従って少し減少する。後端部を除く後方部203の幅は、前端部を除く前方部201の幅と略同じである。上述の図3は、後方部203の断面図であり、前方部201の断面は、図3に示す後方部203の断面と略同様である。
股下部202の幅は、前方部201から後方に向かうに従って漸次減少し、前方部201と後方部203との中間にて最小となり、さらに後方に向かうに従って後方部203に至るまで漸次増大する。換言すれば、本体部2は、平面視においていわゆる砂時計型である。以下の説明では、股下部202において本体部2の幅が最小となる部位を「最狭部204」と呼ぶ。最狭部204は、吸収性物品の最狭部である。上述の図2は、最狭部204における吸収性物品1の断面図である。図1に示す例では、最狭部204は、本体部2のうち長手方向における1点の位置に対応する部位である。換言すれば、本体部2の側縁は、股下部202において幅方向内側に凹む弧状であり、最狭部204は、当該弧状の側縁の幅方向最内側の頂点であることが好ましい。なお、最狭部204は、長手方向に長さを有していてもよい。この場合、最狭部204の長さは、脚回りへのフィット性を考慮すると、0mmよりも大きく5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい。
図1ないし図3に示すように、本体部2は、透液性のトップシート21と、撥液性および/または不透液性のバックシート23と、吸収体22とを備える。吸収体22は、トップシート21とバックシート23との間に配置される部材である。図1では、図の理解を容易にするために、吸収体22の輪郭を太い破線にて描く。吸収体22の全長および全幅はそれぞれ、本体部2の全長および全幅(すなわち、バックシート23の全長および全幅)よりも小さい。バックシート23は、吸収体22の前縁よりも前方に延在しており、吸収体22の後縁よりも後方に延在している。また、バックシート23は、吸収体22の幅方向両側の側縁(すなわち、左右の側縁)よりも外側に延在している。
トップシート21は、着用者からの尿等の排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収体22へと移動させる。吸収体22は、トップシート21を透過した水分を吸収して速やかに固定する。バックシート23は、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すことを防止する。
トップシート21、吸収体22およびバックシート23を含む本体部2の長手方向の長さ(以下、単に「長さ」ともいう。)は、各サイドシート3の長さと略同じである。本体部2の側縁と、各サイドシート3の側縁とは、長手方向の略全長に亘って厚さ方向におよそ重なる。図1ないし図3に示す例では、平面視において略矩形状のトップシート21の幅は、バックシート23の幅よりも小さい。また、トップシート21の幅は、股下部202において吸収体22の幅よりも大きく、前方部201および後方部203において吸収体22の幅よりも小さい。
バックシート23は、トップシート21の両側縁、および、吸収体22の両側縁から幅方向の外側に広がる。換言すれば、バックシート23の両側部は、トップシート21および吸収体22に覆われることなく、トップシート21および吸収体22から側方に延在している。バックシート23の幅方向両側の側部には、一対のサイドシート3の幅方向外側の側部が接合される。一対のサイドシート3は、さらに、トップシート21の幅方向両側の側縁部にも接合される。吸収性物品1の長手方向両側の端縁部では、トップシート21および各サイドシート3が、バックシート23に接合される。トップシート21、バックシート23および各サイドシート3のそれぞれの接合は、様々な方法(例えば、ホットメルト接着剤による接着、熱融着、または、超音波融着)により行われてよい。図2および図3に示す例では、トップシート21の側縁部と各サイドシート3との接合は、長手方向に略平行に延びる略帯状の接着剤層41を介して行われる。なお、図2および図3では、接着剤層41以外の接着剤の図示を省略している。
トップシート21としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布(ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が利用される。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
バックシート23としては、例えば、撥液性および/または不透液性の不織布やプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。バックシート23に利用される不織布は、例えば、疎水性繊維にて形成されたスパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥液処理が施される。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
図4は、吸収体の一例を示す平面図である。図2ないし図4に示すように、吸収体22は、吸収シート25と、吸収コア26とを備える。吸収シート25と吸収コア26とは、トップシート21とバックシート23との間において厚さ方向に積層される。吸収シート25は、吸収コア26とトップシート21との間に配置される。吸収シート25は、複数層のシート部材の間に吸収性樹脂が固定されたシート状の部材である。吸収コア26は、吸収シート25とバックシート23との間に配置される。吸収コア26は、フラッフパルプ等の嵩高な繊維の集合体により主に形成された嵩高な部材である。吸収コア26の厚さ方向の厚さ(以下、単に「厚さ」とも呼ぶ。)は、吸収シート25の厚さよりも厚い。図2および図3に示す例では、吸収シート25の厚さは0.5mm~3mmであり、吸収コア26の厚さは2mm~10mmである。なお、吸収コア26は吸水性樹脂を含んでいてもよい。
図2および図3に示す例では、吸収シート25と吸収コア26との間に上層台紙271が挟まれている。換言すれば、吸収シート25は、上層台紙271を介して、吸収コア26の上面(すなわち、着用時における肌面側の主面)上に配置される。上層台紙271は、例えば、ティッシュペーパーまたは不織布である。なお、上層台紙271は省略されてもよい。
吸収シート25の下面は、ホットメルト接着剤等を介して上層台紙271に接合される。例えば、吸収シート25の下面のうち、幅方向の中央部において長手方向に延びる帯状領域が上層台紙271に接合され、吸収シート25の下面のうち、幅方向両側の端部は上層台紙271に非接合とされる。上層台紙271の下面は、吸収コア26の上面にホットメルト接着剤等を介して接合される。吸収シート25の上面は、ホットメルト接着剤等を介してトップシート21に接合される。吸収シート25の上面は、少なくとも一部がトップシート21に接合されていればよく、吸収シート25とトップシート21との間に他の部材が介在してもよい。なお、本体部2の最狭部204では、吸収シート25の少なくとも一部は、直接または他の層を介してトップシート21に接合されることが好ましい。
吸収コア26は、第1吸収コア261と、第2吸収コア262とを備える。第1吸収コア261および第2吸収コア262はそれぞれ、フラッフパルプ等の嵩高な繊維の集合体により主に形成された嵩高な綿状の部材である。第1吸収コア261と第2吸収コア262とは、吸収シート25とバックシート23との間において厚さ方向に積層される。第1吸収コア261は、第2吸収コア262と吸収シート25との間に配置される。第2吸収コア262は、第1吸収コア261とバックシート23との間に配置される。第1吸収コア261および第2吸収コア262のそれぞれの厚さは、吸収シート25の厚さよりも厚い。
図2および図3に示す例では、第1吸収コア261と第2吸収コア262との間に中間台紙272が挟まれている。換言すれば、第1吸収コア261は、中間台紙272を介して、第2吸収コア262の上面上に配置される。第1吸収コア261の下面および第2吸収コア262の上面はそれぞれ、ホットメルト接着剤等を介して中間台紙272に接合される。中間台紙272は、例えば、ティッシュペーパーまたは不織布である。なお、中間台紙272は省略されてもよい。
第1吸収コア261および第2吸収コア262はそれぞれ、上述の繊維集合体に加えて、SAP(Super Absorbent Polymer)および/またはSAF(Super Absorbent Fiber)等の吸収性樹脂を含んでいてもよい。第1吸収コア261および第2吸収コア262は、例えば、フラッフパルプにより形成された繊維集合体にSAPの粒子が混入された部材である。当該繊維集合体は、SAPの粒子の脱落を防止するために、ティッシュペーパーまたは不織布等により包まれていてもよい。第1吸収コア261では、吸収性樹脂の目付は、例えば、繊維集合体を形成するフラッフパルプの目付の50%以下である。第2吸収コア262でも同様に、吸収性樹脂の目付は、例えば、繊維集合体を形成するフラッフパルプの目付の50%以下である。なお、第1吸収コア261および第2吸収コア262に含まれる繊維集合体は、必ずしもフラッフパルプにより形成される必要はなく、例えば、合成繊維の集合体、あるいは、フラッフパルプおよび合成繊維の混合物の集合体等であってもよい。
図5は、吸収シートの一例を示す平面図である。図6は、吸収コアの一例を示す平面図である。図4ないし図6では、平面視における吸収体22の幅方向の中心にて長手方向に延びる仮想的な直線である「中心線220」を一点鎖線にて示す(図1でも同様)。中心線220は、吸収シート25の幅方向の中心にて長手方向に延びる仮想的な直線でもある。また、中心線220は、吸収コア26、第1吸収コア261および第2吸収コア262のそれぞれの幅方向の中心にて長手方向に延びる仮想的な直線でもある。換言すれば、中心線220は、吸収シート25、吸収コア26、第1吸収コア261および第2吸収コア262の中心線でもある。吸収体22、吸収シート25、吸収コア26、第1吸収コア261および第2吸収コア262はそれぞれ、平面視において、中心線220に対して略線対称の形状を有する。
吸収シート25の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形である。吸収シート25は、図1に示す本体部2の前方部201から股下部202を経由して後方部203まで延びている。吸収シート25の幅は、長手方向の略全長に亘って略一定であり、長手方向の略全長に亘って本体部2の幅よりも小さい。吸収シート25の長さは、吸収性物品1の長さよりも短い。
吸収コア26は、本体部2の前方部201から股下部202を経由して後方部203まで延びている。吸収コア26の長さは、吸収シート25の長さと略同じであり、吸収コア26の長手方向の両端縁は、吸収シート25の長手方向の両端縁と平面視において略重なる。吸収コア26の幅は、前方部201および後方部203において略一定である。股下部202における吸収コア26の幅は、前方部201から後方に向かうに従って漸次減少し、前方部201と後方部203との中間にて最小となり、さらに後方に向かうに従って漸次増大する。換言すれば、吸収コア26の平面視における形状は、いわゆる砂時計型である。吸収コア26の幅は、長手方向の略全長に亘って本体部2の幅よりも小さい。
前方部201における吸収コア26の幅は、前端部を除き、略一定である。本体部2の前端部では、吸収コア26の幅は、本体部2の前縁に近づくに従って少し減少する。後方部203における吸収コア26の幅は、後端部を除き、略一定である。本体部2の後端部では、吸収コア26の幅は、本体部2の後縁に近づくに従って少し減少する。前方部201における吸収コア26の最大幅は、後方部203における吸収コア26の最大幅と略同じである。なお、前方部201および後方部203のそれぞれにおける吸収コア26の最大幅は、異なっていてもよい。
図6に示す例では、吸収コア26の幅が最も小さい部位(すなわち、吸収コア26の最狭部)は、吸収コア26のうち長手方向における1点の位置に対応する部位である。換言すれば、吸収コア26の側縁は、股下部202(図1参照)において幅方向内側に凹む弧状であり、吸収コア26の最狭部は、当該弧状の側縁の幅方向最内側の頂点であることが好ましい。なお、吸収コアの最狭部は長手方向に長さを有していてもよい。この場合、吸収コアの最狭部の長さは、0mmよりも大きく5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい。
図1および図4に示すように、吸収コア26の幅は、本体部2の最狭部204および最狭部204近傍において、吸収シート25の幅よりも小さい。また、吸収コア26の幅は、股下部202のうち最狭部204および最狭部204近傍を除く部位、前方部201並びに後方部203では、吸収シート25の幅よりも大きい。換言すれば、吸収シート25の幅は、本体部2の最狭部204および最狭部204近傍においてのみ、吸収コア26の幅よりも大きい。吸収コア26のうち吸収シート25よりも幅が小さい部位の長手方向の長さは、例えば20mm~50mmであり、当該長さの吸収コア26の全長に対する割合は、例えば3%~10%である。
本体部2の最狭部204において、吸収シート25の幅と吸収コア26の幅との差は、好ましくは5mm以上かつ15mm以下である。また、本体部2の最狭部204において、吸収コア26の幅は、好ましくは100mm以上かつ130mm以下である。図1に示す例では、吸収コア26の最狭部の長手方向の位置は、本体部2の最狭部204の長手方向の位置と略同じである。したがって、吸収コア26の幅が吸収シート25の幅よりも小さい領域において、吸収シート25の幅と吸収コア26の幅との差の最大値は、好ましくは5mm以上かつ15mm以下である。また、吸収コア26の最小幅(すなわち、吸収コア26の最狭部における幅)は、好ましくは100mm以上かつ130mm以下である。吸収コア26の最小幅は、例えば、後方部203における吸収コア26の最大幅の約35%以上約100%未満であり、より好ましくは、当該最大幅の約35%以上約75%以下である。
図6に示す例では、第1吸収コア261の平面視における形状は、後述するコア溝部263に対応する貫通孔が設けられる点を除き、吸収コア26の平面視における形状と略同じである。すなわち、第1吸収コア261の平面視における形状は、いわゆる砂時計型である。また、第2吸収コア262の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形である。第2吸収コア262の幅は、長手方向の略全長に亘って略一定である。第2吸収コア262の幅は、長手方向の略全長に亘って、第1吸収コア261の幅よりも小さい。第2吸収コア262の長さは、第1吸収コア261の長さと略等しい。第1吸収コア261の長手方向の両端縁と、第2吸収コア262の長手方向の両端縁とは、平面視において略重なっている。第2吸収コア262は、平面視において第1吸収コア261の上記貫通孔と重なる部位を除き、第1吸収コア261によって略全面に亘って覆われている。
吸収コア26の上面には、長手方向に延びるコア溝部263が設けられる。コア溝部263は吸収コア26の上面から下方(すなわち、バックシート23に向かう方向)に窪む凹部である。図2および図3に示す例では、コア溝部263は、吸収コア26を厚さ方向に貫通していない。コア溝部263は、吸収コア26の幅方向の略中央部に設けられる。図6に示す例では、コア溝部263の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略帯状である。コア溝部263は長手方向に略平行に略直線状に延びている。また、コア溝部263の長手方向の両端部は略半円状である。コア溝部263の少なくとも一部は、平面視において中心線220と重なる。中心線220は、コア溝部263の幅方向の中心に位置する。コア溝部263は、平面視において、中心線220に対して略線対称の形状を有する。
図1および図4に示すように、コア溝部263は、本体部2の前方部201から股下部202を経由して後方部203まで延びている。コア溝部263の長さは、吸収コア26の長さよりも小さい。コア溝部263の前端は、吸収コア26の前縁よりも股下部202に近い位置に位置し、コア溝部263の後端は、吸収コア26の後縁よりも股下部202に近い位置に位置する。コア溝部263の幅は、長手方向の両端部を除き、長手方向の略全長に亘って略一定である。コア溝部263の幅は、長手方向の略全長に亘って、第1吸収コア261の幅および第2吸収コア262の幅よりも小さい。
図2に示す例では、第1吸収コア261の幅方向中央部に、コア溝部263と略同形状の貫通孔が設けられている。コア溝部263は、当該貫通孔が中間台紙272および第2吸収コア262によって下側(すなわち、着用時における非肌面側)から閉鎖されることにより形成される。換言すれば、第1吸収コア261では、幅方向中央部においてコア溝部263が厚さ方向に貫通しており、コア溝部263は第2吸収コア262と平面視において重なる。すなわち、コア溝部263の底面は第2吸収コア262により形成される。なお、吸収コア26では、第2吸収コア262の上面(すなわち、着用時における肌面側の主面)に、平面視において上記貫通孔と略同形状の凹部が設けられ、当該貫通孔および当該凹部によりコア溝部263が構成されてもよい。あるいは、コア溝部263は、吸収コア26(すなわち、第1吸収コア261および第2吸収コア262)を厚さ方向に貫通していてもよい。
図2および図3に示すように、吸収シート25は、上層シート251と、下層シート252と、吸収性樹脂253とを備える。上層シート251と下層シート252とは、トップシート21と吸収コア26との間において厚さ方向に積層される。上層シート251は、下層シート252とトップシート21との間に配置される。下層シート252は、上層シート251と吸収コア26との間に配置される。吸収性樹脂253は、上層シート251と下層シート252との間に、ホットメルト接着剤等により固定される。図2および図3に示す例では、上層シート251と下層シート252との間には、フラッフパルプ等の嵩高な繊維は実質的に存在しない。これにより、高い吸収量を有するとともに薄型の吸収シート25が実現される。なお、吸収シート25では、製造途上において非意図的に混入する僅かなフラッフパルプ等が上層シート251と下層シート252との間に存在する場合であっても、上層シート251と下層シート252との間に嵩高な繊維は実質的に存在しないと見なす。
上層シート251および下層シート252はそれぞれ、透液性のシート部材である。上層シート251および下層シート252としては、例えば、透液性の不織布(スパンレース不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が用いられる。上層シート251と下層シート252とは、同じ種類の不織布であってもよく、異なる種類の不織布であってもよい。また、上層シート251および下層シート252はそれぞれ、不織布以外の透液性のシート部材(例えば、有孔プラスチックフィルム)であってもよい。
図2および図3に示す例では、吸収性樹脂253は、多数の粒状のSAPである。図2および図3では、吸収性樹脂253の粒子を実際よりも大きく描いている。吸収性樹脂253は、多数の繊維状のSAF、または、多数のSAPとSAFとの混合物であってもよい。換言すれば、吸収性樹脂253は、粒状および/または繊維状である。SAPおよびSAFは、同量のパルプ繊維等に比べて吸収力が高い(すなわち、吸収して保持可能な液体の量が多い)高吸収性材料である。吸収性樹脂253は、トップシート21を透過して吸収シート25に到達した尿等の体液を吸収して膨潤することにより、当該体液を吸収シート25内にて保持する。
吸収性樹脂253としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の吸収性樹脂が用いられる。また、デンプン- アクリロニトリルグラフト共重合体、デンプン- アクリル酸グラフト共重合体、デンプン- アクリルアミドグラフト共重合体等のデンプン系の吸収性樹脂が、吸収性樹脂253として用いられてもよい。あるいは、ポリビニルアルコール架橋体等のポリビニルアルコール系の吸収性樹脂が、吸収性樹脂253として用いられてもよい。
図5に示すように、吸収シート25は、一対の吸収性樹脂存在領域254と、中央領域255と、一対の側部領域256と、を備える。図5では、図の理解を容易とするために、一対の吸収性樹脂存在領域254に平行斜線を付す。一対の吸収性樹脂存在領域254には、吸収性樹脂253(図2および図3参照)が配置され、ホットメルト接着剤等により上層シート251および下層シート252に固定されている。図5に示す例では、吸収性樹脂253は一対の吸収性樹脂存在領域254のみに配置されており、中央領域255および一対の側部領域256には、吸収性樹脂253は実質的に配置されていない。すなわち、吸収シート25において、中央領域255および一対の側部領域256は、吸収性樹脂非存在領域である。中央領域255および一対の側部領域256では、上層シート251と下層シート252とが、ホットメルト接着剤等により互いに接合されている。
なお、中央領域255および一対の側部領域256では、吸収性樹脂253は、全く存在しない(すなわち、厳密に非存在である)ことが好ましいが、実質的に非存在といえる程度であれば僅かに存在してもよい。例えば、吸収シート25の製造過程において非意図的に飛散した僅かな吸収性樹脂253が、中央領域255および/または一対の側部領域256に存在していてもよい。
一対の吸収性樹脂存在領域254は、中心線220から幅方向の両側に離間した位置に配置されており、平面視において中心線220とは重ならない。各吸収性樹脂存在領域254は、吸収シート25の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる帯状領域である。一対の吸収性樹脂存在領域254の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。各吸収性樹脂存在領域254の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形であり、各吸収性樹脂存在領域254の幅は、長手方向の略全長に亘って略一定である。図5に示す例では、各吸収性樹脂存在領域254の幅は、15mm~25mmであり、吸収シート25の幅の10%~20%である。
中央領域255は、一対の吸収性樹脂存在領域254の幅方向における間の領域であり、一対の吸収性樹脂存在領域254と幅方向において連続する。中央領域255は、吸収シート25の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる帯状領域である。中央領域255は、平面視において中心線220と重なる。中央領域255の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。中央領域255の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形であり、中央領域255の幅は、長手方向の略全長に亘って略一定である。図5に示す例では、中央領域255の幅は、30mm~60mmであり、吸収シート25の幅の25%~45%である。中央領域255は、一対の吸収性樹脂存在領域254のそれぞれよりも幅広である。換言すれば、中央領域255の幅は、各吸収性樹脂存在領域254の幅よりも大きい。中央領域255の幅は、例えば、各吸収性樹脂存在領域254の幅の2倍以上3倍以下である。これにより、吸収シート25が配置された吸収性物品が、着用者の身体にフィットしやすくなり、横漏れを抑制しやすい構造となる。
図5に示すように、一対の側部領域256は、一対の吸収性樹脂存在領域254の幅方向外側の領域である。各側部領域256は、幅方向内側に隣接する吸収性樹脂存在領域254と幅方向において連続する。各側部領域256は、吸収シート25の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる帯状領域である。一対の側部領域256の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。各側部領域256の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形であり、各側部領域256の幅は、長手方向の略全長に亘って略一定である。図5に示す例では、各側部領域256の幅は、各吸収性樹脂存在領域254の幅と略同じである。
吸収シート25の中央領域255および一対の側部領域256では、上層シート251と下層シート252とが、中央領域255の全体および一対の側部領域256の全体において、ホットメルト接着剤により接合される。また、中央領域255のうち一部の領域、および、各側部領域256のうち一部の領域では、上層シート251と下層シート252とが、熱融着または超音波融着等によって融着されることにより接合される。
図7は、吸収シートの一例を示す平面図である。図7では、中央領域255および一対の側部領域256において、上層シート251と下層シート252とが融着により接合される領域であるシール領域に、吸収性樹脂存在領域254とは異なる平行斜線を付す。以下の説明では、中央領域255において上層シート251と下層シート252とが融着されるシール領域を、「中央シール領域281」とも呼ぶ。また、一対の側部領域256において上層シート251と下層シート252とが融着されるシール領域を、「側部シール領域282」とも呼ぶ。
図7に示す例では、各側部領域256は、1つの側部シール領域282を含む。側部シール領域282は、吸収シート25の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる帯状領域である。側部シール領域282の平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形であり、側部シール領域282の幅は、長手方向の略全長に亘って略一定である。側部シール領域282は、幅方向に隣接する吸収性樹脂存在領域254と幅方向において連続する。図7に示す例では、側部シール領域282の幅は、吸収性樹脂存在領域254の幅よりも小さい。
各側部領域256のうち側部シール領域282では、上層シート251と下層シート252とが、熱融着等によって融着されるとともにホットメルト接着剤により接着されて接合される。また、側部領域256のうち側部シール領域282を除く領域では、上層シート251と下層シート252とは融着されておらず、ホットメルト接着剤のみにより接合されている。
図7に示す例では、中央領域255に含まれる中央シール領域281は、一対の第1シール領域283と、1つの第2シール領域284と、一対の第3シール領域285とを含む。各第1シール領域283、第2シール領域284および各第3シール領域285はそれぞれ、吸収シート25の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる帯状領域である。各第1シール領域283、第2シール領域284および各第3シール領域285のそれぞれの平面視における形状は、長さが幅よりも大きい略矩形である。各第1シール領域283、第2シール領域284および各第3シール領域285のそれぞれの幅は、長手方向の略全長に亘って略一定である。
第2シール領域284は、一対の第1シール領域283の幅方向の間に配置され、一対の第1シール領域283から幅方向において離間する。一対の第3シール領域285は、一対の第1シール領域283のうち一方の第1シール領域283と第2シール領域284との間、および、一対の第1シール領域283のうち他方の第1シール領域283と第2シール領域284との間に配置される。一対の第3シール領域285は、一対の第1シール領域283および第2シール領域284から幅方向に離間する。
中央領域255では、一対の第1シール領域283、第2シール領域284および一対の第3シール領域285により、長手方向に延びるストライプ状の中央シール領域281が構成される。中央領域255のうち中央シール領域281では、上層シート251と下層シート252とが、熱融着等によって融着されるとともにホットメルト接着剤により接着されて接合される。また、中央領域255のうち中央シール領域281を除く領域では、上層シート251と下層シート252とは融着されておらず、ホットメルト接着剤のみにより接合されている。
一対の第1シール領域283は、中心線220から幅方向の両側に離間した位置に配置されており、平面視において中心線220とは重ならない。一対の第1シール領域283の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。各第1シール領域283は、中央領域255の幅方向の端部に位置し、吸収性樹脂存在領域254の幅方向内側に隣接する。各第1シール領域283は、幅方向外側に隣接する吸収性樹脂存在領域254と幅方向において連続する。各第1シール領域283は、幅方向において隣接する吸収性樹脂存在領域254と平面視において非重複である。なお、製造上の誤差等により、吸収性樹脂253(図2および図3参照)が第1シール領域283に存在する場合であっても、第1シール領域283において吸収性樹脂253が存在しない領域の面積が、第1シール領域283全体の面積の90%以上であれば、第1シール領域283は吸収性樹脂存在領域254と平面視において非重複であると見なす。
第2シール領域284は、平面視において中心線220上に位置する。第2シール領域284の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。一対の第3シール領域285は、中心線220から幅方向の両側に離間した位置に配置されており、平面視において中心線220とは重ならない。一対の第3シール領域285の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。
一対の第1シール領域283のそれぞれの幅は、第2シール領域284の幅よりも大きいことが好ましい。また、一対の第1シール領域283のそれぞれの幅は、一対の第3シール領域285のそれぞれの幅よりも大きいことが好ましい。一対の第3シール領域285のそれぞれの幅は、第2シール領域284の幅以上であることが好ましい。各第1シール領域283の幅は、例えば、第2シール領域284の幅の150%~300%である。各第3シール領域285の幅は、例えば、第2シール領域284の幅の100%~130%である。図7に示す例では、各第1シール領域283の幅は3mm~10mmであり、第2シール領域284の幅は2mm~5mmであり、各第3シール領域285の幅は2mm~6.5mmである。
吸収シート25では、上層シート251および下層シート252は、上層シート251の下面、および、下層シート252の上面の双方に塗布されたホットメルト接着剤により接着されることが好ましい。当該ホットメルト接着剤は、一対の吸収性樹脂存在領域254において吸収性樹脂253(図2および図3参照)の固定にも利用される。
上層シート251および下層シート252に対するホットメルト接着剤の塗工方法は、既知の塗工方法から適宜選択されてよい。例えば、上層シート251の下面には、長手方向に延びるストライプ状にホットメルト接着剤が塗工される。例えば、下層シート252の上面には、カーテンスプレー塗工、スパイラル塗工またはオメガ塗工等によりホットメルト接着剤が略全面に亘って略均等に塗工される。下層シート252に対するホットメルト接着剤の塗工量は、好ましくは、上層シート251に対するホットメルト接着剤の塗工量よりも多い。一方、下層シート252に対するホットメルト接着剤の目付量は、好ましくは、上層シート251のうちホットメルト接着剤が塗布された領域におけるホットメルト接着剤の目付量よりも少ない。なお、上層シート251と下層シート252との接着は、ホットメルト接着剤以外の接着剤により行われてもよい。
吸収シート25では、中央シール領域281および各側部シール領域282における上層シート251と下層シート252との融着は、好ましくは熱融着(ヒートシール)により行われる。当該熱融着は、例えば、略円柱状のアンビルロールにより上層シート251および下層シート252の一方を他方に向けて押圧しつつ加熱することにより行われる。アンビルロールの外周面には、例えば、周方向に略等角度間隔にて配列される複数の凸部(以下、「凸部列」とも呼ぶ。)が設けられる。アンビルロールの外周面には、一対の第1シール領域283、第2シール領域284、一対の第3シール領域285および一対の側部シール領域282に対応する7列の凸部列が設けられる。そして、当該7列の凸部列により、一対の第1シール領域283、第2シール領域284、一対の第3シール領域285および一対の側部シール領域282となる予定の各領域にて、上層シート251および下層シート252が加熱および加圧されて熱融着される。
図8は、図7で示す吸収シート25の長手方向の一部を拡大して示す平面図である。一対の第1シール領域283、第2シール領域284、一対の第3シール領域285および一対の側部シール領域282ではそれぞれ、アンビルロールの凸部列に対応する複数の融着部286(すなわち、複数の融着痕)が設けられる。一対の第1シール領域283、第2シール領域284、一対の第3シール領域285および一対の側部シール領域282ではそれぞれ、複数の融着部286が、所定間隔にて長手方向に間欠的に配置される。
各融着部286の平面視における形状は、例えば、ドット状、線状および多角形状(すなわち、三角形、四角形または五角形等)から選択される少なくとも一つの形状である。図8に示す例では、各融着部286の平面視における形状は、略菱形である。平面視における各融着部286の面積は、例えば、1mm~10mmである。長手方向に隣接する2つの融着部286間の非融着部の長手方向における最短長さは、例えば、1mm~3mmである。なお、吸収シート25の中央領域255では、一対の第3シール領域285は省略されてもよい。
図4に示すように、吸収シート25の中央領域255は、平面視において吸収コア26のコア溝部263と重なる。吸収体22では、コア溝部263の少なくとも一部が、吸収シート25の中央領域255と平面視において重なっている。図4に示す例では、コア溝部263の長さおよび幅はそれぞれ、吸収体22の中央領域255の長さおよび幅よりも小さく、コア溝部263の全体が中央領域255と平面視において重なっている。コア溝部263の幅は、例えば、各吸収性樹脂存在領域254の幅と略同じである。なお、製造上の誤差等により、コア溝部263の幅と各吸収性樹脂存在領域254の幅との間に非意図的な差異が生じた場合、当該差異が5mm以下であれば、コア溝部263の幅は各吸収性樹脂存在領域254の幅と略同じであると見なす。
図9は、本発明の実施態様における吸収シートと、吸収性物品内に配置された場合の吸収シートと吸収コアのコア溝部との位置関係を示すため、図7に示す吸収シート25と、吸収コア26のコア溝部263とを併せて描く平面図である。図9では、コア溝部263は二点鎖線にて示す。図9に示すように、吸収シート25の中央領域255では、第2シール領域284および一対の第3シール領域285がコア溝部263と平面視において重なる。図9に示す例では、第2シール領域284および各第3シール領域285の幅はコア溝部263の幅よりも小さく、第2シール領域284および各第3シール領域285の長さはコア溝部263の長さよりも大きい。また、一対の第1シール領域283およびは、コア溝部263から幅方向外側に離間しており、平面視においてコア溝部263とは非重複である。
一対の吸収性樹脂存在領域254は、一対の第1シール領域283の幅方向外側に位置しているため、コア溝部263から幅方向外側に離間しており、平面視においてコア溝部263とは非重複である。また、図4に示すように、一対の吸収性樹脂存在領域254は、吸収コア26の両側縁よりも幅方向内側に位置する。図4に示す例では、一対の吸収性樹脂存在領域254は、長手方向の略全長に亘って、吸収コア26の両側縁よりも幅方向内側に位置するとともに、コア溝部263と平面視において非重複である。
平面視において、各吸収性樹脂存在領域254とコア溝部263との間の間隙の幅(すなわち、各吸収性樹脂存在領域254の幅方向内側の側縁と、コア溝部263の側縁との間の幅方向における距離)は、略全長に亘って略一定である。図4に示す例では、平面視において、当該間隙の幅は、長手方向の略全長に亘ってコア溝部263の幅よりも小さい。
なお、一対の吸収性樹脂存在領域254は、少なくとも本体部2の最狭部204において、吸収コア26の両側縁よりも幅方向内側に位置するとともに、コア溝部263と平面視において非重複であることが好ましい。また、平面視において、各吸収性樹脂存在領域254とコア溝部263との間の間隙の幅は、少なくとも本体部2の最狭部204において、コア溝部263の幅よりも小さいことが好ましい。
図1ないし図3に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、吸収体22の幅方向両側に配置されて長手方向に延びる。各サイドシート3は、サイドシート本体31と、弾性部材32とを備える。サイドシート本体31は、吸収体22の幅方向両側に配置されて長手方向に延びる略帯状のシート部材である。サイドシート本体31は、本体部2の長手方向の略全長に亘って設けられる。サイドシート本体31は、上述の接着剤層41を介してトップシート21の側部に固定される。接着剤層41は、サイドシート3の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる。
伸長状態の吸収性物品1において、サイドシート本体31は、接着剤層41と接する部位から幅方向内側へと広がり、接着剤層41よりも幅方向の内側において長手方向に延びる折り返し線39にて、幅方向の外側かつ上側(すなわち、着用時における肌面側)へと折り返される。図2および図3に示す例では、折り返し線39は、吸収シート25の吸収性樹脂存在領域254と平面視において重なる。以下の説明では、サイドシート本体31のうち、折り返し線39の一方側の部位であって、接着剤層41等によって本体部2に固定される部位を「第1部位33」とも呼ぶ。また、サイドシート本体31のうち、折り返し線39の他方側の部位であって、本体部2に直接的に固定されていない部位を「第2部位34」とも呼ぶ。第1部位33と第2部位34とは、折り返し線39にて連続している。
図10は、吸収性物品の一例を示す平面図であり、図1と同様に、吸収性物品1を広げた状態で示すものである。各サイドシート3では、サイドシート本体31の第1部位33のうちトップシート21の側縁よりも幅方向外側に延在する部位(すなわち、接着剤層41(図2および図3参照)と接する部位よりも幅方向の外側の部位)は、最狭部204ではバックシート23の側部に接合され、最狭部204以外では、吸収コア26の側部およびバックシート23の側部に接合される。以下の説明では、第1部位33のうち接着剤層41と接する部位の幅方向内縁を「固定領域内縁332」と呼ぶ。第1部位33は、固定領域内縁332よりも幅方向外側においてのみ本体部2と固定される。
図2および図3に示すように、固定領域内縁332は、第1部位33に近い方の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側に位置する。したがって、第1部位33は、当該吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側にて本体部2に固定され、当該吸収性樹脂存在領域254上、および、当該吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向内側では本体部2に固定されない。
図10では、第1部位33のうち本体部2に固定される領域である固定領域331に平行斜線を付す。第1部位33と本体部2との固定は、例えば、ホットメルト接着剤による接着により行われる。図10に示す例では、第1部位33のうち固定領域内縁332よりも幅方向外側の部位全体が、本体部2に固定される固定領域331である。なお、第1部位33のうち固定領域内縁332よりも幅方向外側の部位では、トップシート21の側縁近傍等、製造上の制限によりホットメルト接着剤が塗布できない領域が存在する場合であっても、当該領域以外の領域全体にホットメルト接着剤が塗布されていれば、全体が固定領域331であると見なす。固定領域331に対するホットメルト接着剤の塗布は、例えば、カーテンスプレー塗工、ストライプ塗工、スパイラル塗工またはオメガ塗工等により行われる。
上述のように、第2部位34は、折り返し線39から第1部位33の上方へと広がる。第2部位34は、長手方向の両端部において第1部位33上に重ねられ、ホットメルト接着剤等により第1部位33の上面(すなわち、着用時における肌面側の主面)に固定される。以下の説明では、第2部位34のうち、長手方向の両端部において第1部位33の上面に固定される部位をそれぞれ「端部固定部341」とも呼ぶ。図10では、端部固定部341に、固定領域331とは異なる平行斜線を付す。端部固定部341の長さは、例えば、本体部2の長さの5%以上かつ20%以下であり、好ましくは、10%以上かつ17%以下である。
図2および図10に示すように、第2部位34を折り返し線39から幅方向外側へと広げた状態では、本体部2の最狭部204における第2部位34の幅方向の外側縁(すなわち、第2部位34の自由端縁)は、最狭部204における吸収コア26の幅方向の外側縁よりも幅方向外側に位置する。
第2部位34の自由端部には、長手方向に延びる弾性部材32が、ホットメルト接着剤等の接着剤により伸長状態で接合される。図2に示す状態(すなわち、第2部位34を折り返し線39から幅方向外側へと広げた状態)では、弾性部材32は、吸収シート25の一対の吸収性樹脂存在領域254のうち当該弾性部材32に近い方の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側に位置し、平面視において当該吸収性樹脂存在領域254とは非重複である。
吸収性物品1の着用時には、各サイドシート3において弾性部材32が収縮することにより、各サイドシート3の長手方向中央部において、第2部位34が本体部2から着用者に向かって起立する。第2部位34が起立する際には、第1部位33のうち折り返し線39と接着剤層41との間の部位も、第2部位34と共に着用者側へと起立する。すなわち、各サイドシート3では、サイドシート本体31のうち固定領域331を除く部位が、固定領域331の内縁である固定領域内縁332から着用者側へと起立し、着用者の肌に接する一対の立体ギャザーとなる。これにより、吸収性物品1では、尿等の体液の横漏れ(すなわち、吸収性物品1から側方への漏出)が抑制される。
サイドシート本体31としては、疎水性繊維にて形成された撥液性および/または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布等)が利用される。弾性部材32としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用される。図2に示す例では、ポリウレタン糸が弾性部材32として利用される。
図11は、着用状態の吸収性物品1の最狭部204における断面図である。吸収性物品1の最狭部204では、吸収体22の幅方向両側の側部が、着用者の両腿により幅方向内側へと押される。これにより、吸収体22が、下方に凸となるように幅方向の中心(すなわち、図4に示す中心線220)にて折れ曲がり、V字状またはU字状に変形する。吸収体22の幅方向中央部には、吸収シート25の中央領域255や吸収コア26のコア溝部263等が設けられているため、吸収体22がV字状またはU字状に変形しやすい。したがって、本体部2の最狭部204近傍の部位が着用者の肌から下方へと比較的大きく離れ、本体部2の最狭部204近傍の部位と着用者の肌との間に比較的大きい空間が形成される。その結果、尿等の体液が吸収体22により吸収されたり吸収体22を透過したりするまで、上記空間にて当該体液が一時的に保持されるため、吸収性物品1からの横漏れが抑制される。
図12は、着用状態の吸収性物品1の後方部203における断面図である。図12では、着用者の一部を併せて描いている。吸収性物品1の後方部203では、着用者の臀部91の臀裂92は、吸収シート25の中央領域255と厚さ方向にて対向し、臀部91のうち臀裂92の両側の一対の凸部が、吸収シート25の一対の吸収性樹脂存在領域254と接触する。これにより、尿等の体液が、臀部91の上記一対の凸部と一対の吸収性樹脂存在領域254とにより堰き止められ、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側へと移動することが抑制される。その結果、吸収性物品1からの横漏れが抑制される。また、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側へと移動した体液は、一対の立体ギャザー35により堰き止められるため、吸収性物品1からの横漏れは、より一層抑制される。
一対の吸収性樹脂存在領域254では、吸収性樹脂253が尿等の体液を吸収すると、図13に示すように厚さ方向に膨潤する。このため、臀部91の上記一対の凸部と一対の吸収性樹脂存在領域254とがさらに密着する。これにより、尿等の体液が、臀部91の上記一対の凸部と一対の吸収性樹脂存在領域254とにより堰き止められ、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側へと移動することがさらに抑制される。その結果、吸収性物品1からの横漏れがより一層抑制される。
以上に説明したように、吸収性物品1は、本体部2と、一対のサイドシート3とを備える。一対のサイドシート3は、本体部2の幅方向両側に配置されて着用時に着用者に向かって起立する。本体部2は、透液性のトップシート21と、撥液性および/または不透液性のバックシート23と、トップシート21とバックシート23との間に配置される吸収体22と、を備える。吸収体22は、吸収シート25と、吸収コア26とを備える。吸収コア26は、吸収シート25とバックシート23との間に配置される。吸収コア26は、吸収シート25よりも厚い嵩高な部材である。吸収シート25は、透液性の下層シート252と、透液性の上層シート251と、吸収性樹脂253とを備える。上層シート251は、下層シート252と積層される。吸収性樹脂253は、下層シート252と上層シート251との間に固定される粒状および/または繊維状の樹脂である。吸収性樹脂253は、一対の吸収性樹脂存在領域254に配置される。一対の吸収性樹脂存在領域254はそれぞれ、長手方向に延びる帯状領域である。一対の吸収性樹脂存在領域254は、平面視における吸収シート25の幅方向の中心にて幅方向に垂直な長手方向に延びる仮想的な直線を中心線220として、中心線220から幅方向の両側に離間する。
一対の吸収性樹脂存在領域254の幅方向の間の領域(すなわち、中央領域255)は、長手方向に延びる帯状領域である。中央領域255は、一対の吸収性樹脂存在領域254のそれぞれよりも幅広である。吸収コア26の上面には、幅方向の中央部において長手方向に延びるコア溝部263が設けられる。コア溝部263の少なくとも一部は、中心線220と平面視において重なる。本体部2の最狭部204において、一対の吸収性樹脂存在領域254は、吸収コア26の両側縁よりも幅方向内側に位置するとともにコア溝部263と平面視において非重複である。本体部2の最狭部204において、一対の吸収性樹脂存在領域254は、吸収コア26の両側縁よりも幅方向内側に位置するとともにコア溝部263と平面視において非重複である。
一対のサイドシート3はそれぞれ、第1部位33と、第2部位34とを備える。第1部位33は、長手方向に延びる折り返し線39の一方側の部位であって本体部2に固定される。第2部位34は、折り返し線39の他方側の部位であって折り返し線39から幅方向外側かつ第1部位33の上方へと広がる。第2部位34は、長手方向に伸張状態で接合されている弾性部材32が収縮することにより着用者に向かって起立する。一対のサイドシート3のそれぞれにおいて、第1部位33は、一対の吸収性樹脂存在領域254のうち第1部位33に近い一方の吸収性樹脂存在領域254の幅方向外側にて本体部2に固定され、当該一方の吸収性樹脂存在領域254上および当該一方の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向内側にて本体部2に固定されない。
当該吸収性物品1では、サイドシート3が、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側から斜め外方に向かって起立する。このため、臀部91のうち臀裂92の両側の一対の凸部を一対の吸収性樹脂存在領域254上に容易に配置することができる。これにより、尿等の体液が、臀部91の上記一対の凸部と一対の吸収性樹脂存在領域254とにより堰き止められ、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側へと移動することが抑制される。その結果、吸収性物品1からの横漏れを抑制することができる。また、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側に移動した体液は、一対のサイドシート3により堰き止められる。その結果、吸収性物品1からの横漏れをさらに抑制することができる。
吸収性物品1では、一対の吸収性樹脂存在領域254において、吸収性樹脂253が体液を吸収して膨潤すると、臀部91の上記一対の凸部と一対の吸収性樹脂存在領域254とがさらに密着する。これにより、尿等の体液が、臀部91の上記一対の凸部と一対の吸収性樹脂存在領域254とにより堰き止められ、一対の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側へと移動することがさらに抑制される。その結果、吸収性物品1からの横漏れをより一層抑制することができる。また、上述のように、各サイドシート3において、第1部位33の本体部2に固定される部位は、吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側に位置するため、体液を吸収して膨潤した吸収性樹脂253によってサイドシート3の起立が阻害されることを抑制することができる。
当該吸収性物品1では、吸収シート25の中央領域255は、吸収性樹脂存在領域254に比べて剛性が低く変形しやすい。また、中央領域255は、一対の吸収性樹脂存在領域254のそれぞれよりも幅広であるため、より変形しやすくなる。さらに、吸収コア26においてコア溝部263が設けられる部位は、吸収コア26の他の部位に比べて剛性が低くなる。吸収性物品1では、吸収シート25の低剛性部である中央領域255が、吸収コア26の低剛性部であるコア溝部263と中心線220上にて重なっているため、着用者に着用された吸収性物品1の股下部202において、吸収性物品1が、下方に凸となるように中心線220近傍にて折れ曲がり、V字状またはU字状に変形しやすくなる。これにより、股下部202において、吸収性物品1と着用者の肌との間に比較的大きい空間が形成される。当該空間では、尿等の体液が吸収性樹脂253により吸収されたり吸収シート25の下方へと透過されるまで、当該体液を一時的に保持することができる。その結果、吸収性物品1からの横漏れをより一層抑制することができる。
吸収性物品1では、上述のように、吸収シート25において一対の吸収性樹脂存在領域254のそれぞれよりも幅広な中央領域255が設けられる。これにより、尿等の体液を中央領域255に沿って長手方向に迅速に移動させることができる。また、吸収コア26にコア溝部263が設けられることにより、吸収シート25を透過して吸収コア26に到達した尿等の体液を、コア溝部263内において長手方向に迅速に移動させることができる。したがって、吸収性物品1では、体液の長手方向への拡散性を向上することができる。その結果、着用者から排出された体液を吸収シート25および吸収コア26の広い範囲に分散させて吸収させることができるため、吸収性物品1の吸収性能を向上することができる。
上述のように、一対の吸収性樹脂存在領域254の幅方向の間の領域(すなわち、中央領域255)には、吸収性樹脂253が非存在であることが好ましい。これにより、中央領域255に吸収性樹脂253が存在する場合に比べて、中央領域255の剛性を低くすることができる。その結果、股下部202において、吸収シート25および吸収性物品1がV字状またはU字状にさらに変形しやすくなるため、吸収性物品1からの横漏れをより一層抑制することができる。
上述のように、好ましくは、第1部位33のうち、上記一方の吸収性樹脂存在領域254の幅方向外側に位置する固定領域内縁332よりも幅方向外側の部位全体が、本体部2に固定される。これにより、本体部2上におけるサイドシート3の縒れを抑制することができる。
上述のように、吸収性物品1の最狭部204において、第2部位34を折り返し線39から幅方向外側へと広げた状態における第2部位34の幅方向の外側縁は、吸収コア26の幅方向の外側縁よりも幅方向外側に位置する。これにより、サイドシート3が起立した状態において、最狭部204におけるサイドシート3の高さを大きくすることができる。その結果、吸収性物品1からの横漏れを好適に抑制することができる。また、最狭部204における吸収コア26の幅を小さくすることにより、吸収性物品1の股下部202におけるごわつきを低減し、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
上述のように、一対のサイドシート3のそれぞれにおいて、第2部位34の長手方向の両端部はそれぞれ、第1部位33の上面に接合される端部固定部341である。好ましくは、端部固定部341の長手方向の長さは、本体部2の長手方向の長さの5%以上かつ20%以下である。これにより、サイドシート3が斜め内方へと起立することを抑制することができる。このため、弾性部材32が、体液を吸収して膨潤した吸収性樹脂253によって着用者の肌に対して押圧されることを抑制することができる。その結果、肌への刺激を低減しつつ吸収性物品1からの横漏れを抑制することができる。
上述のように、一対のサイドシート3のそれぞれにおいて、第2部位34を折り返し線39から幅方向外側へと広げた状態における弾性部材32は、一対の吸収性樹脂存在領域254のうち当該弾性部材32に近い方の吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向外側に位置することが好ましい。これにより、起立したサイドシート3において、弾性部材32が、体液を吸収して膨潤した吸収性樹脂253によって着用者の肌に対して押圧されることを抑制することができる。その結果、肌への刺激を低減して吸収性物品1の着用感を向上することができる。
上述のように、吸収コア26は、第1吸収コア261と、第2吸収コア262とを備えることが好ましい。第1吸収コア261では、幅方向の中央部においてコア溝部263が厚さ方向に貫通する。第2吸収コア262は、第1吸収コア261とバックシート23との間に配置される。第2吸収コア262は、コア溝部263と平面視において重なる。これにより、コア溝部263が設けられることによって低下した吸収コア26の幅方向中央部における液体保持力を、第2吸収コア262によってある程度補うことができる。その結果、バックシート23への体液の到達を抑制し、バックシート23からの体液の染み出しを抑制することができる。
上述のように、本体部2の最狭部204において、吸収シート25の上面(すなわち、肌面側の主面)の少なくとも一部は、直接または他の層を介してトップシート21に接合されることが好ましい。これにより、吸収性物品1における吸収シート25のずれや縒れを抑制することができる。
上述のように、吸収性物品1の最狭部204において、吸収コア26の幅は100mm以上かつ130mm以下であることが好ましい。当該幅を100mm以上とすることにより、最狭部204における吸収コア26の幅が過剰に小さくなることを抑制し、吸収コア26による体液吸収量を確保することができる。また、当該幅を130mm以下とすることにより、着用者の内腿が吸収コア26によって圧迫されることを抑制することができる。その結果、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
上述のように、好ましくは、下層シート252と上層シート251とは接着剤により接着されており、下層シート252に対する接着剤の塗工量は、長手方向に延びるストライプ状に上層シート251に塗工される接着剤の塗工量よりも多い。このように、上層シート251において接着剤をストライプ状とすることにより、体液の長手方向への拡散性および厚さ方向への透過性を向上することができる。また、下層シート252に対する接着剤の塗工量を、上層シート251に対する接着剤の塗工量よりも多くすることにより、下層シート252と上層シート251とを強固に接着することができる。
上述のように、好ましくは、一対の吸収性樹脂存在領域254の幅方向の間の領域(すなわち、中央領域255)は、下層シート252と上層シート251とが融着により接合されるシール領域(すなわち、中央シール領域281)を含み、中央シール領域281は、一対の吸収性樹脂存在領域254と平面視において非重複である。これにより、各吸収性樹脂存在領域254における吸収性樹脂253の膨潤が、中央シール領域281によって阻害されることを防止することができる。その結果、吸収シート25の吸収性能を高く維持することができる。
上述のように、中央シール領域281には、所定間隔にて長手方向に間欠的に配置される複数の融着部286が設けられることが好ましい。これにより、中央シール領域281において、複数の融着部286により体液の長手方向への拡散性向上を実現するとともに、複数の融着部286を除く部位にて体液の厚さ方向への透過性向上を実現することができる。その結果、中央領域255における体液の長手方向への拡散性と厚さ方向への透過性とを好適に両立することができる。
上述の吸収性物品1では、様々な変更が可能である。
吸収性物品1では、各部の長さ、幅および厚さは、上記例には限定されず、適宜変更されてよい。例えば、吸収性物品1の最狭部204における吸収コア26の幅は、100mm未満であってもよく、130mmよりも大きくてもよい。また、最狭部204において、吸収シート25の幅と吸収コア26の幅との差は、5mm未満であってもよく、15mmよりも大きくてもよい。
吸収コア26のコア溝部263の幅は、必ずしも、吸収シート25の各吸収性樹脂存在領域254の幅と同じである必要はなく、吸収性樹脂存在領域254の幅よりも大きくても小さくてもよい。
吸収性物品1の最狭部204では、吸収シート25の上面(すなわち、肌面側の主面)は、トップシート21に接合されなくてもよい。
吸収性物品1の最狭部204では、各吸収性樹脂存在領域254とコア溝部263との間の間隙の幅は、必ずしもコア溝部263の幅よりも小さい必要はなく、コア溝部263の幅以上であってもよい。
吸収性物品1の最狭部204では、吸収シート25の幅は、必ずしも吸収コア26の幅よりも大きい必要はなく、吸収コア26の幅以下であってもよい。
吸収コア26は、必ずしも第1吸収コア261と第2吸収コア262とが積層されて構成される必要はなく、例えば、1つの繊維集合体により構成されてもよい。あるいは、3つ以上の繊維集合体により吸収コア26が構成されてもよい。当該繊維集合体は、上述のように、フラッフパルプ等の嵩高な繊維の集合体により主に形成された嵩高な綿状の部材であり、SAPおよび/またはSAFを含んでいてもよい。
吸収シート25では、上層シート251および下層シート252に対する接着剤の塗工方法は様々に変更されてよい。また、下層シート252に対する接着剤の塗工量は、上層シート251に対する接着剤の塗工量以下であってもよい。
図7に示す例では、吸収シート25の各側部領域256において、1つの側部シール領域282が側部領域256の幅方向内端部に設けられるが、側部シール領域282の形状および数は様々に変更されてよい。例えば、幅方向に離間して配列される2つ以上の側部シール領域282が、各側部領域256に配置されてもよい。あるいは、各側部領域256の略全体において上層シート251と下層シート252とが熱融着等により融着され、各側部領域256の略全体が側部シール領域282とされてもよい。
図7に示す例では、吸収シート25の中央領域255において、一対の第1シール領域283の間に第2シール領域284が1つのみ設けられるが、第2シール領域284の数は2以上であってもよい。また、中央領域255では、上述のように第3シール領域285は省略されてもよい。
例えば、図14に示すように、一対の第1シール領域283の間において、一対の第1シール領域283から幅方向の内側に離間する2つの第2シール領域284が設けられてもよい。2つの第2シール領域284は、中心線220から幅方向の両側に離間した位置に配置されており、平面視において中心線220とは重ならない。また、図14に示す例では、2つの第2シール領域284は、コア溝部263と平面視において非重複である。各第2シール領域284の平面視における形状は、図7に示す第2シール領域284と略同じである。各第2シール領域284は、吸収シート25の略全長に亘って長手方向に略平行に延びる帯状領域である。2つの第2シール領域284の平面視における形状は、中心線220に対して略線対称である。2つの第2シール領域284においても、図8に示す複数の融着部286が、所定間隔にて長手方向に間欠的に配置される。
第1シール領域283、第2シール領域284および第3シール領域285では、複数の融着部286の形状は様々に変更されてよい。また、第1シール領域283、第2シール領域284および第3シール領域285では、複数の融着部286に代えて、または、複数の融着部286に加えて、長手方向に延びる1つの帯状の融着部が設けられてもよい。
吸収シート25では、各第3シール領域285の幅は、第2シール領域284の幅未満であってもよい。また、各第1シール領域283の幅は、各第3シール領域285の幅以下であってもよく、第2シール領域284の幅以下であってもよい。
一対の第1シール領域283は、必ずしも一対の吸収性樹脂存在領域254と非重複である必要はなく、例えば、一対の吸収性樹脂存在領域254と平面視において部分的に重なっていてもよい。
吸収シート25の中央領域255では、必ずしも一対の第1シール領域283および第2シール領域284が設けられる必要はなく、中央シール領域281の形状は様々に変更されてよい。例えば、中央領域255の略全体において上層シート251と下層シート252とが熱融着等により融着され、中央領域255の略全体が中央シール領域281とされてもよい。
吸収シート25では、中央領域255に吸収性樹脂253が存在していてもよい。ただし、中央領域255における吸収性樹脂253の目付は、一対の吸収性樹脂存在領域254における吸収性樹脂253の目付未満であり、好ましくは、一対の吸収性樹脂存在領域254における吸収性樹脂253の目付の50%以下である。
各吸収性樹脂存在領域254では、フラッフパルプ等の嵩高な繊維は実質的に存在しないことが好ましいが、ある程度は存在していてもよい。例えば、各吸収性樹脂存在領域254に吸収性樹脂253とフラッフパルプとが配置される場合、吸収性樹脂253とフラッフパルプとの合計質量に対する吸収性樹脂253の質量の割合は、好ましくは70%以上であり、より好ましくは90%以上である。
各サイドシート3では、第2部位34を折り返し線39から幅方向外側に広げた状態における弾性部材32は、必ずしも吸収性樹脂存在領域254の幅方向外側に位置する必要はなく、吸収性樹脂存在領域254上、または、吸収性樹脂存在領域254よりも幅方向内側に位置していてもよい。また、第2部位34を折り返し線39から幅方向外側に広げた状態における第2部位34の幅方向の外側縁は、吸収コア26の幅方向の外側縁と平面視において重なっていてもよく、吸収コア26の当該外側縁よりも幅方向内側に位置していてもよい。
各サイドシート3では、必ずしも、第1部位33のうち固定領域内縁332よりも幅方向外側の部位全体が本体部2に固定される必要はなく、当該部位の少なくとも一部が本体部2に固定されていればよい。
各サイドシート3では、第2部位34の端部固定部341の長さは、本体部2の長さの5%未満であってもよく、20%よりも大きくてもよい。
吸収性物品1は、必ずしも補助吸収具には限定されず、補助吸収具以外の様々な吸収性物品(例えば、使い捨ておむつ)であってよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 吸収性物品
2 本体部
3 サイドシート
21 トップシート
22 吸収体
23 バックシート
25 吸収シート
26 吸収コア
31 サイドシート本体
32 弾性部材
33 第1部位
34 第2部位
39 折り返し線
204 最狭部
220 中心線
251 上層シート
252 下層シート
253 吸収性樹脂
254 吸収性樹脂存在領域
255 中央領域
261 第1吸収コア
262 第2吸収コア
263 コア溝部
281 中央シール領域
283 第1シール領域
284 第2シール領域
285 第3シール領域
286 融着部
331 固定領域
332 固定領域内縁
341 端部固定部

Claims (12)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    本体部と、
    前記本体部の幅方向両側に配置されて着用時に着用者に向かって起立する一対のサイドシートと、
    を備え、
    前記本体部は、
    透液性のトップシートと、
    撥液性および/または不透液性のバックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体と、
    を備え、
    前記吸収体は、
    吸収シートと、
    前記吸収シートと前記バックシートとの間に配置されるとともに前記吸収シートよりも厚い嵩高な吸収コアと、
    を備え、
    前記吸収シートは、
    透液性の下層シートと、
    前記下層シートと積層される透液性の上層シートと、
    前記下層シートと前記上層シートとの間に固定される粒状および/または繊維状の吸収性樹脂と、
    を備え、
    前記吸収性樹脂は、平面視における前記吸収シートの幅方向の中心にて幅方向に垂直な長手方向に延びる仮想的な直線を中心線として、前記中心線から幅方向の両側に離間するとともに、それぞれが長手方向に延びる帯状領域である一対の吸収性樹脂存在領域に配置され、
    前記一対の吸収性樹脂存在領域の幅方向の間の領域は、長手方向に延びる帯状領域であって、前記一対の吸収性樹脂存在領域のそれぞれよりも幅広であり、
    前記吸収コアの上面には、幅方向の中央部において長手方向に延びるとともに前記中心線と平面視において少なくとも一部が重なるコア溝部が設けられており、
    前記本体部の最狭部において、前記一対の吸収性樹脂存在領域は、前記吸収コアの両側縁よりも幅方向内側に位置するとともに前記コア溝部と平面視において非重複であり、
    前記一対のサイドシートはそれぞれ、
    長手方向に延びる折り返し線の一方側の部位であって前記本体部に固定される第1部位と、
    前記折り返し線の他方側の部位であって前記折り返し線から幅方向外側かつ前記第1部位の上方へと広がるとともに、長手方向に伸張状態で接合されている弾性部材が収縮することにより着用者に向かって起立する第2部位と、
    を備え、
    前記一対のサイドシートのそれぞれにおいて、前記第1部位は、前記一対の吸収性樹脂存在領域のうち前記第1部位に近い一方の吸収性樹脂存在領域の幅方向外側にて前記本体部に固定され、前記一方の吸収性樹脂存在領域上および前記一方の吸収性樹脂存在領域よりも幅方向内側にて前記本体部に固定されないことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記一対の吸収性樹脂存在領域の幅方向の間の領域には、前記吸収性樹脂が非存在であることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記第1部位のうち前記一方の吸収性樹脂存在領域の幅方向外側に位置する固定領域内縁よりも幅方向外側の部位全体が、前記本体部に固定されることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品の最狭部において、前記第2部位を前記折り返し線から幅方向外側へと広げた状態における前記第2部位の幅方向の外側縁は、前記吸収コアの幅方向の外側縁よりも幅方向外側に位置することを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記一対のサイドシートのそれぞれにおいて、前記第2部位の長手方向の両端部はそれぞれ、前記第1部位の上面に接合される端部固定部であり、前記端部固定部の長手方向の長さは、前記本体部の長手方向の長さの5%以上かつ20%以下であることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記一対のサイドシートのそれぞれにおいて、前記第2部位を前記折り返し線から幅方向外側へと広げた状態における前記弾性部材は、前記一対の吸収性樹脂存在領域のうち前記弾性部材に近い方の吸収性樹脂存在領域よりも幅方向外側に位置することを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収コアは、
    幅方向の中央部において前記コア溝部が厚さ方向に貫通する第1吸収コアと、
    前記第1吸収コアと前記バックシートとの間に配置されるとともに前記コア溝部と平面視において重なる第2吸収コアと、
    を備えることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品の最狭部において、前記吸収シートの上面の少なくとも一部は、直接または他の層を介して前記トップシートに接合されることを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記最狭部において、前記吸収コアの幅は100mm以上かつ130mm以下であることを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記下層シートと前記上層シートとは接着剤により接着されており、
    前記下層シートに対する接着剤の塗工量は、長手方向に延びるストライプ状に前記上層シートに塗工される接着剤の塗工量よりも多いことを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記一対の吸収性樹脂存在領域の幅方向の間の領域は、前記下層シートと前記上層シートとが融着により接合されるシール領域を含み、
    前記シール領域は前記一対の吸収性樹脂存在領域と平面視において非重複であることを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項11に記載の吸収性物品であって、
    前記シール領域に、所定間隔にて長手方向に間欠的に配置される複数の融着部が設けられることを特徴とする吸収性物品。
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