JP2020068058A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】収容ケース内における電極体の容量の向上が図られた蓄電装置を提供する。【解決手段】蓄電装置は、電極体を収容する収容ケース2と、収容ケース2の外部に設けられた外部端子4と、収容ケース2の外部に設けられた電流遮断装置6と、を備え、電流遮断装置6は、収容ケース2内の内圧が所定圧よりも小さいときには、外部端子4および電極体3の電気的に接続し、収容ケース2内の内圧が所定圧以上となると、外部端子4および電極体3の電気的な接続を遮断する。【選択図】図1
Description
本開示は、電流遮断装置を備えた蓄電装置に関する。
従来から電流遮断装置を備えた蓄電装置について各種提案されている(特許文献2〜4)。たとえば、特開2015−125798号公報に記載された蓄電装置は、電極体と、収容ケースと、収容ケース内に設けられた電流遮断装置とを備える。
収容ケースは、ケース本体と、蓋とを含む。ケース本体は、上方に向けて開口する開口部が形成されており、蓋はケース本体の開口部を閉塞するように設けられている。
蓋の上面には、外部端子が設けられている。電流遮断装置は、蓋の下面に設けられており、電極体は電流遮断装置の下方に配置されている。電極体は、扁平な形状であって、略直方体形状に形成されている。
電流遮断装置は、収容ケース内の内圧が所定圧よりも小さいときには、外部端子および電極体を電気的に接続し、収容ケース内の内圧が所定圧力以上となると、外部端子および電極体の電気的な接続を遮断する。
特開2015−125798号公報に記載された蓄電装置においては、蓋の下面に電流遮断装置が設けられているため、電流遮断装置の下方に配置される電極体の高さが低く抑えられている。そのため、収容ケース内の容積を一定とした場合には、電極体の容量が小さくなっている。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされており、その目的は、収容ケース内における電極体の容量の向上が図られた蓄電装置を提供することである。
本開示に係る蓄電装置は、電極体と、前記電極体を収容する収容ケースと、前記収容ケースの外部に設けられた外部端子と、前記収容ケースの外部に設けられた電流遮断装置とを備え、前記電流遮断装置は、前記収容ケース内の内圧が所定圧よりも小さいときには、前記外部端子および前記電極体の電気的に接続し、前記収容ケース内の内圧が所定圧以上となると、前記外部端子および前記電極体の電気的な接続を遮断する。
上記の蓄電装置によれば、電流遮断装置が収容ケースの外部に設けられているため、収容ケース内における電極体の容量を大きくすることができる。
本開示に係る蓄電装置によれば、収容ケース内における電極体の容量の向上を図ることができる。
図1から図19を用いて、本実施の形態に係る蓄電装置について説明する。図1から図19に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、実施の形態に示す構成において、請求項に記載された構成に対応する構成には、括弧書きで請求項の構成を併記する場合がある。
図1は、実施の形態に係る蓄電装置1を示す断面斜視図である。
蓄電装置1は、収容ケース2と、電極体3と、正極端子4と、負極端子5と、電流遮断装置6と、正極集電板7と、負極集電板8とを備える。
蓄電装置1は、収容ケース2と、電極体3と、正極端子4と、負極端子5と、電流遮断装置6と、正極集電板7と、負極集電板8とを備える。
収容ケース2は、ケース本体10と、蓋11とを含み、ケース本体10および蓋11は、たとえば、アルミニウム合金などによって形成されている。ケース本体10は、有底状に形成されており、ケース本体10には、上方に向けて開口する開口部が形成されている。
蓋11はケース本体10の開口部を閉塞するように設けられており、蓋11はケース本体10の開口縁部に溶接されている。
電極体3は、複数の正極シートと、複数のセパレータと、複数の負極シートとを含む。なお、正極シートおよび負極シートの間にはセパレータが配置されている。
正極シートは、正極金属箔と、正極合材層とを含む。正極金属箔は、たとえば、アルミニウムなどによって形成されている。正極合材層は、正極金属箔の表面に塗布されている。なお、正極金属箔には、上方に延び出る正極タブ12が形成されている。
負極シートは、負極金属箔と、負極合材層とを含む。負極金属箔は、銅などによって形成されている。負極合材層は、負極金属箔の表面に塗布されている。なお、負極金属箔には、上方に向けて延び出る負極タブ13が形成されている。
正極端子4および負極端子5は、蓋11の上面に設けられており、正極端子4および負極端子5は、幅方向Wに間隔をあけて設けられている。
正極集電板7は、蓋11の下面側に配置されている。正極集電板7には、複数の正極タブ12が溶接されている。負極集電板8は、蓋11の下面に配置されている。負極集電板8には複数の負極タブ13が溶接されている。
図2は、正極端子4および電流遮断装置6と、その周囲の構成を示す断面図であり、図3は、正極端子4および電流遮断装置6と、その周囲の構成を示す断面斜視図である。
蓄電装置1は、正極集電板7および蓋11の間に設けられたホルダー15を含む。ホルダー15は、樹脂などの絶縁材料によって形成されており、ホルダー15は、正極集電板7および蓋11の間を絶縁している。
正極集電板7には貫通孔16が形成されている。ホルダー15には、ホルダー15の上面から上方に向けて突出する中空状の筒部29が形成されている。筒部29には、ホルダー15の上面から下面に貫通する貫通孔17が形成されている。そして、ホルダー15の筒部29が、蓋11に形成された貫通孔18に挿入されている。
正極端子4は、インシュレータ20と、端子21と、接続板22と、ナット23とを含む。なお、図3においては、ナット23は図示されていない。インシュレータ20は、蓋11の上面に設けられており、インシュレータ20は樹脂などの絶縁材料によって形成されている。
インシュレータ20は、幅方向Wに長尺に形成されている。負極端子5側に位置するインシュレータ20の一端側には凹部27が形成されており、正極端子4の他端側には、貫通孔28が形成されている。
端子21はインシュレータ20の上面に設けられており、端子21は、インシュレータ20の一端部側に配置されている。端子21は、座部24と、軸部25とを含む。
座部24は、インシュレータ20の凹部27内に配置されており、軸部25は、座部24から上方に突出するように形成されている。軸部25の周面には、ネジ山が形成されている。
接続板22は、インシュレータ20の上面側に配置されており、接続板22は導電性の金属材料によって形成されている。
接続板22の一端側には、貫通孔26が形成されており、接続板22の他端側にはカップ部37が形成されている。貫通孔26は、接続板22の上面から下面に達するように形成されている。カップ部37は、接続板22の上面に形成されており、カップ部37は上方に向けて開するように形成されている。
端子21の座部24は、接続板22の下面側に配置されており、軸部25は貫通孔26に挿入されている。なお、軸部25は、接続板22の上面よりも上方に突出しており、ナット23は、接続板22の上面側において、端子21に螺着している。
電流遮断装置6は、リベット30と、スペーサ31と、閉塞板32と、反転板33と、を含む。
図4は、電流遮断装置6を示す断面図であり、図5は、電流遮断装置6を示す断面斜視図である。
カップ部37は、底板38と、周壁39と、鍔部40とを含む。底板38は、円板状に形成されており、底板38の中央には貫通孔42が形成されている。
周壁39は、底板38の外周縁部から上方に立ち上がるように形成されている。鍔部40は、周壁39の上端から水平方向に張り出すように形成されている。鍔部40の内周面側には、環状に延びる段差部41が形成されている。
スペーサ31は、樹脂などの絶縁材料によって形成されており、スペーサ31は筒部43と、鍔部44とを含む。筒部43は筒状に形成されており、筒部43内には貫通孔45が形成されている。筒部43は、底板38の貫通孔42に挿入されている。鍔部44は、筒部43の上端部から水平方向に広がるように形成されている。鍔部44は、底板38の上面に配置されている。
リベット30は、筒部46と、係合部47,48とを含む。筒部46は、スペーサ31の貫通孔45と、インシュレータ20の貫通孔28と、ホルダー15の貫通孔17と、正極集電板7の貫通孔16とを通るように配置されている。
ここで、蓋11の貫通孔18内にホルダー15の筒部29が挿入されており、筒部29の貫通孔17にリベット30が挿入されている。このため、蓋11がリベット30に接触することが抑制されており、ホルダー15は蓋11およびリベット30を絶縁している。
係合部47は筒部46の下端部に形成されており、係合部47は、筒部46の周面から水平方向に延びるように形成されている。そして、係合部47は、正極集電板7の下面と接触すると共に、正極集電板7の下面に沿って延びている。このため、正極集電板7と、リベット30とは電気的に接続されている。
係合部48は筒部46の上端部に形成されており、係合部48は、筒部46の周面から水平方向に延びるように形成されている。そして、係合部48は、スペーサ31と係合している。
ここで、スペーサ31は、絶縁材料によって形成されており、係合部48は、カップ部37の底板38に達していない。このため、係合部48と、カップ部37とは直接的には電気的に接続されていない。
リベット30には貫通孔49が形成されており、貫通孔49は、リベット30の下端面50から上端面51に達するように形成されている。そして、下端面50に形成された貫通孔49の開口部は、収容ケース2内に位置している。
閉塞板32は、上端面51にレーザ溶接されており、閉塞板32は、溶接部52によって上端面51に固定されている。
図6は、リベット30の上端面51およびその周囲の構成を示す分解斜視図である。閉塞板32の下面には、略環状に延びる切欠部59が形成されている。閉塞板32において、切欠部59が位置する部分の厚さは、切欠部59以外の部分の厚さよりも薄い。リベット30の上端面51は、平坦面状に形成されている。貫通孔49は、上端面51の近傍において、拡径するように形成されている。このため、貫通孔49を形成するリベット30の内周面は、円筒面53と、テーパ面54とを含み、テーパ面54は円筒面53よりも上端面51側に位置している。
図7は、閉塞板32と、貫通孔49とを示す平面図である。閉塞板32には、周面57から閉塞板32の中央に向けて延びるカット部58が形成されている。なお、カット部58は、閉塞板32の上面から下面に達している。カット部58およびテーパ面54を平面視すると、カット部58は、テーパ面54に差し掛かっている。カット部58およびテーパ面54によって、通気口60が形成されている。具体的には、図4に示すように、通気口60は、貫通孔49と連通している。
図4及び図5に戻って、反転板33は、略円板状に形成されている。反転板33は、弾性変形可能に形成されており、導電性の金属材料から形成されている。
反転板33は、中央板61と、テーパ部62と、鍔部63とを含む。中央板61は反転板33の中央に位置している。中央板61は、溶接部19によって、閉塞板32に固定されている。溶接部19は、閉塞板32に形成された切欠部59よりも、閉塞板32の中央側に位置している。具体的には、溶接部19は、略環状に形成された切欠部59の内側に位置している。
テーパ部62は、中央板61の外周縁部に接続されており、中央板61の外周縁部から離れるにつれて、上方に向かうにように形成されている。そして鍔部63は、テーパ部62の外周縁部に形成されており、鍔部63は、テーパ部62の外周縁部から水平方向に張り出すように形成されている。
鍔部63はカップ部37の段差部41に配置されており、鍔部63の外周縁部は、溶接部34によってカップ部37に固定されている。なお、溶接部34は環状に形成されている。
このように、反転板33がカップ部37の開口部を閉塞しており、カップ部37および反転板33によって作動圧室64が形成されている。なお、作動圧室64は、通気口60を通して、貫通孔49と連通している。
このため、貫通孔49および通気口60によって、作動圧室64と、収容ケース2内の空間とは互いに連通している。
蓄電装置1は、シール部材35を備えている。シール部材35は、環状に形成されており、たとえば、Oリングである。
シール部材35は、インシュレータ20の貫通孔28内であって、リベット30の筒部46の外周側に配置されている。さらに、シール部材35は、カップ部37の底板38と、蓋11との間に挟みこまれており、シール部材35は、カップ部37の底板38と、蓋11とのいずれにも密着している。これにより、収容ケース2内のガスが、貫通孔17を通って、外部に漏れだすことが抑制されている。
次に、負極端子5の構成について説明する。図8は、正極端子4を示す断面斜視図である。
蓋11の下面のうち、負極端子5の下方に位置する部分には、負極集電板8が配置されている。負極集電板8は、板部66と、リベット67とを含み、板部66には電極体3の負極タブ13が複数溶接されている。リベット67は板部66の上面から上方に突出するように形成されており、リベット67は、軸部68と、軸部68の上端に形成された係合部69とを含む。
蓋11および板部66の間には、ホルダー70が設けられている。ホルダー70は、樹脂などの絶縁材料によって形成されている。ホルダー70は、天板71と、天板71の上面から上方に突出する筒部72とを含む。
天板71は、負極集電板8の板部66の上面に配置されている。筒部72は、中空状に形成されており、筒部72は、蓋11に形成された貫通孔内に挿入されている。そして、筒部72内に軸部68が挿入されている。これにより、ホルダー70によって、負極集電板8および蓋11の間が絶縁されている。
負極端子5は、インシュレータ75と、端子76と、接続板77とを含む。インシュレータ75は、蓋11の上面に設けられている。
端子76は、インシュレータ75の上面に設けられており、端子76は、座部78と、軸部79とを含む。
接続板77は、インシュレータ75の上面に設けられている。接続板77は、金属などの導電性材料によって形成されている。端子76の座部78は、接続板77の下面側に配置されている。軸部79は接続板77に形成された貫通孔に挿入されており、軸部79は接続板77の上面よりも上方に突出している。なお、軸部79の外周面には、図示されていないナットが螺着しており、このナットによって、端子76の座部78と、接続板77とが密着する。
そして、負極集電板8の軸部68は、筒部72と、蓋11に形成された貫通孔と、インシュレータ75に形成された貫通孔と、接続板77に形成された貫通孔とに挿入されている。
係合部69は、軸部68の上端から水平方向に張り出すように形成されている。そして、係合部69は、接続板77の上面と係合している。なお、係合部69の外周縁部は、接続板77に溶接されている。
この負極端子5においては、電極体3の複数の負極タブ13が、負極集電板8に溶接されており、電極体3および負極集電板8が電気的に接続されている。負極集電板8は、リベット67を通して、接続板77に電気的に接続されており、接続板77は端子76に電気的に接続されている。
上記のように構成された蓄電装置1において、電流遮断装置6の動作などについて説明する。
図4において、収容ケース2内の内圧P0が圧力P1よりも低い場合について説明する。
作動圧室64は、カット部58と、通気口60と、貫通孔49とを通して、収容ケース2内と連通している。このため、作動圧室64内の内圧と、収容ケース2内の内圧P0とは実質的に一致している。
そして、収容ケース2内の内圧P0が圧力P1よりも低いときには、作動圧室64内の内圧も圧力P1よりも低い。この際、蓄電装置1の外部の気圧と、作動圧室64内の内圧との差が小さいため、作動圧室64および収容ケース2内の差圧によって、反転板33が外方に向けて膨らむように変形する応力は小さい。そのため、内圧P0が圧力P1よりも小さいときには、切欠部59において、閉塞板32が破断していない。
このような状態において、電極体3から端子21までの電気的な接続状態について説明する。図2において、電極体3の正極タブ12は、正極集電板7に電気的に接続されている。図4において、リベット30は、正極集電板7に電気的に接続されている。リベット30は、閉塞板32に電気的に接続されており、閉塞板32は、反転板33に電気的に接続されている。反転板33は、接続板22のカップ部37に電気的に接続されており、接続板22は、図2に示す端子21に電気的に接続されている。
このように、収容ケース2内の内圧P0が圧力P1よりも小さいときには、電極体3および端子21が電流遮断装置6を通して、電気的に接続されている。
次に、収容ケース2内の内圧P0が圧力P1以上となったときについて説明する。図4において、作動圧室64は収容ケース2内と連通しているため、作動圧室64内の内圧も圧力P1以上となる。
作動圧室64内の内圧が圧力P1以上となると、反転板33の外側の圧力(大気圧)と、作動圧室64の内圧との差が大きくなり、閉塞板32は反転板33によって上方に所定以上の荷重で引張られる。
閉塞板32および反転板33を連結している溶接部19は切欠部59よりも閉塞板32の中央側に位置しており、閉塞板32およびリベット30を連結している溶接部52は、切欠部59よりも、閉塞板32の外周側に位置している。
このため、閉塞板32は、閉塞板32の中央側が上方に引っ張られる一方で、閉塞板32の外周側は、閉塞板32に固定されている状態となる。そして、切欠部59は、溶接部52および溶接部19の間に形成されているため、切欠部59に応力が集中して、切欠部59において亀裂が進展して、閉塞板32が破断する。
図9は、閉塞板32が破断した状態を示す断面図である。作動圧室64内の内圧が圧力P1以上となると、反転板33は上方に膨らむように反転変形する。
このように、反転板33が変形すると、反転板33が閉塞板32から離れ、反転板33およびリベット30は、電気的に切断される。これにより、電極体3および端子21の電気的な接続も遮断される。このように、本実施の形態に係る蓄電装置1においても、収容ケース2の内圧P0圧力P1よりも高くなると、電流遮断装置6によって、電極体3および端子21の電気的な接続を遮断することができる。
次に比較例に係る蓄電装置1Aと、本実施の形態に係る蓄電装置1とを比較して、蓄電装置1の優位性について説明する。
図10は、比較例に係る蓄電装置1Aを模式的に示す模式図であり、図11は、本実施の形態に係る蓄電装置1を模式的に示す模式図である。
上記の実施の形態に係る蓄電装置1においては、収容ケース2の外部に電流遮断装置6が設けられている。
蓄電装置1Aは、電流遮断装置6Aの配置位置を除いて、実質的に蓄電装置1と同様に構成されている。蓄電装置1Aの収容ケース2Aの寸法および内容積と、蓄電装置1の収容ケース2の寸法および内容積は同じである。
蓄電装置1Aは、収容ケース2Aと、電極体3Aと、正極端子4Aと、負極端子5Aと、電流遮断装置6Aと、正極集電板7Aと、負極集電板8Aとを備える。
電極体3Aは、正極タブ12Aおよび負極タブ13Aを含む。正極タブ12Aは正極集電板7Aに溶接されており、負極タブ13Aは負極集電板8Aに溶接されている。
電流遮断装置6Aは、収容ケース2A内に設けられている。電流遮断装置6Aは、収容ケース2A内の内圧が圧力P1以上となると、正極集電板7Aおよび正極端子4Aの電気的な接続を遮断する。
一般的に、正極タブ12Aや負極タブ13Aの高さH1,H2を電流遮断装置6Aの高さHAよりも低くすることは可能である。たとえば、高さH1,H2が4mm程度の正極タブ12Aや負極タブ13Bを形成することは可能である。その一方で、電流遮断装置6Aの高さHAは、たとえば、5.5mm程度である。
さらに、電流遮断装置6Aと電極体3Aとの間で短絡することを抑制するために、電流遮断装置6Aおよび電極体3Aの間に数mm程度のクリアランスC1を設ける必要が生じる。
そのため、比較例に係る電極体3Aの高さH3は、収容ケース2Aの高さH0と、電流遮断装置6Aの高さHAと、クリアランスC1とによって主に設定される。
図11において、電極体3の高さH13は、主に、正極タブ12の高さH12や負極タブ13の高さH13と、収容ケース2の高さH10によって設定される。
そして、正極タブ12の高さH11や負極タブ13の高さH12は、4mm程度にまで低く抑えることができる。その結果、電極体3の高さH13を電極体3Aの高さH3よりも高くすることができる。
その結果、蓄電装置1は蓄電装置1Aよりも、収容ケース2の内容積に対して電極体3の容積が占める割合を高めることができる。すなわち、本実施の形態に係る蓄電装置1によれば、高容量バッテリや高容量キャパシタなどを構成することができる。
図11に示すように、蓄電装置1においては、電極体3の上方の空間は狭い。そのため、蓄電装置1の収容ケース2内に形成されるデッドスペースは、蓄電装置1Aの収容ケース2A内に形成されるデッドスペースよりも小さい。
そのため、電極体3からガスが発生した場合と、電極体3Aからガスが発生した場合を比較すると、蓄電装置1の方が収容ケース2内の内圧が上昇しやすい。
その結果、蓄電装置1の蓋11は、蓄電装置1Aの蓋11Aよりも変形しやすい。その一方で、蓄電装置1においては、反転板33を蓋11に直接設けていないため、蓋11が変形したとしても、蓋11の変形による反転板33への影響を小さく抑えることができる。これにより、反転板33が反転するときの作動圧である圧力P1が変動することを抑制することができる。次に、上記のように構成された蓄電装置1の製造方法について簡単に説明する。
蓄電装置1を組立てる工程は、蓋11に正極端子4、電流遮断装置6および正極集電板7を取り付ける第1取付工程と、蓋11に負極端子5および負極集電板8を取り付ける第2取付工程と、電極体を取り付ける第3取付工程と、挿入工程と、蓋溶接工程と、電解液注入工程とを含む。
図12は、第1取付工程の第1工程を示す分解斜視図である。この図15に示す工程は、正極集電板7と、ホルダー15と、蓋11と、シール部材35と、インシュレータ20と、端子21と、接続板22と、リベット30Bと、閉塞板32とを準備する準備工程である。この準備工程においては、リベット30Bには、係合部47は形成されていない。
図13は、第1取付工程の第2工程を示す分解斜視図である。この第2工程においては、第1取付工程の第1工程を示す分解斜視図である。この図15に示す工程は、正極集電板7と、ホルダー15と、蓋11と、インシュレータ20と、端子21と、シール部材35と、インシュレータ20と、端子21と、リベット30Bと順次重ねあわせて、リベット30Bを各貫通孔に挿入する工程である。
図14は、第1取付工程の第3工程を示す断面斜視図である。この第3工程は、かしめ工程と、溶接工程とを含む。
かしめ工程においては、リベット30Bの下端部をかしめて、係合部47を形成する。溶接工程においては、係合部47の外周縁部を正極集電板7に溶接する。この溶接工程においては、係合部47の全周に亘って、溶接部を形成する必要はなく、スポット的に係合部47の外周縁部と正極集電板7とを溶接するようにしてもよい。なお、溶接方法として、レーザ溶接を採用してもよい。
図15は、第1取付工程の第4工程を示す断面斜視図である。この第4工程においては、リベット30の係合部48に閉塞板32を配置する配置工程と、閉塞板32をリベット30の係合部48に溶接する溶接工程とを含む。この溶接工程においても、閉塞板32および係合部48をスポット的に溶接するようにしてもよい。なお、第4工程の溶接工程においても、たとえば、レーザ溶接を採用することができる。
図16は、第1取付工程の第5工程を示す断面斜視図である。この第5工程は、反転板33を配置する配置工程と、反転板33をカップ部37に溶接する溶接工程とを含む。この溶接工程においては、反転板33の外周縁部の全周に亘ってレーザ溶接を施して、溶接部34を環状に形成する。
このようにして、蓋11に、正極端子4、電流遮断装置6および正極集電板7を取り付けることができる。
次に、蓋11に負極端子5および負極集電板8を取り付ける第2取付工程について説明する。
図17は、第2取付工程の第1工程を示す断面斜視図である。この第1工程は、負極集電板8と、ホルダー70と、蓋11と、インシュレータ75と、端子76と、接続板77とを準備する工程である。この際、負極集電板8のリベット67Bには、係合部69は形成されていない。
図18は、第2取付工程の第2工程を示す断面斜視図である。この第2工程は、蓋11に、負極集電板8と、ホルダー70と、インシュレータ75と、端子76と、接続板77とを順次取り付ける工程である。
図19は、第2取付工程の第3工程を示す断面斜視図である。この第3工程においては、リベット67Bの先端部にかしめ加工を施して係合部69を形成する。これにより、負極端子5、負極集電板8およびホルダー70が蓋11に固定される。
図1において、第3取付工程において、電極体3の正極タブ12を正極集電板7に溶接し、電極体3の負極タブ13を負極集電板8に溶接する。これにより、電極体3が取付けられた蓋11が形成される。
次に、挿入工程においては、蓋11に取り付けられた電極体3をケース本体10内に挿入し、蓋11をケース本体10の開口部に配置する。
そして、蓋溶接工程においては、蓋11の外周縁部をケース本体10の開口縁部に溶接する。その後の電解液注入工程は、蓋11に形成されており、図示されていない電解液注入口から電解液を収容ケース2内に注入する工程と、電解液を注入した後に電解液注入口を閉塞する工程とを含む。このようにして、本実施の形態に係る蓄電装置1を作成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 蓄電装置、2,2A 収容ケース、3,3A 電極体、4,4A 正極端子、5,5A 負極端子、6,6A 電流遮断装置、7,7A 正極集電板、8,8A 負極集電板、10 ケース本体、11,11A 蓋、12,12A 正極タブ、13,13A,13B 負極タブ、15,70 ホルダー、16,17,18,26,28,42,45,49 貫通孔、19,34,52 溶接部、20,75 インシュレータ、21,76 端子、22,77 接続板、23 ナット、24,78 座部、25,68,79 軸部、27 凹部、29,43,46,72 筒部、30,30B,67,67B リベット、31 スペーサ、32 閉塞板、33 反転板、35 シール部材、37 カップ部、38 底板、39 周壁、40,44,63 鍔部、41 段差部、47,48,69 係合部、50 下端面、51 上端面、53 円筒面、54 テーパ面、57 周面、58 カット部、59 切欠部、60 通気口、61 中央板、62 テーパ部、64 作動圧室、66 板部、71 天板。
Claims (1)
- 電極体と、
前記電極体を収容する収容ケースと、
前記収容ケースの外部に設けられた外部端子と、
前記収容ケースの外部に設けられた電流遮断装置と、
を備え、
前記電流遮断装置は、前記収容ケース内の内圧が所定圧よりも小さいときには、前記外部端子および前記電極体の電気的に接続し、前記収容ケース内の内圧が所定圧以上となると、前記外部端子および前記電極体の電気的な接続を遮断する、蓄電装置。
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- 2018-10-22 JP JP2018198339A patent/JP2020068058A/ja active Pending
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