JP2020067513A - 防塵用メガネ体 - Google Patents
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Abstract
Description
花粉症は目や鼻に不快感を生じさせるものであり、全ての世代に渡って患者数が多い疾病となっている。
この花粉症は、ピークの時期等には、特に目のかゆみにより日常生活に支障をきたすことがある。
そのため様々な花粉対策グッズが市販されているが、目の周りを覆うことにより、花粉自体が目に侵入することを物理的に阻止する防塵用メガネが提供されている。
例えば、特許文献2に記載されているメガネは、そのメガネ本体の後方から、すなわちメガネ装着時における顔側から、目の周囲を覆うためのメガネ用防塵部材を取り付けて用いるものである。
また、レンズとカバーを分離できないため、例えば、度付きのレンズを用いたい場合や、視力の変化があった場合には、その都度新しいものを用意しなければならない不便さがある。
本発明はこの知見に基づくものである。
またカバー体2を確実にメガネ本体部1に固定することが可能である。
またカバー体2が不要な場合には、カバー体2をメガネ本体部1から取り外して、メガネ本体部1のみを通常のメガネ同様に利用することが可能である。
さらに、メガネ本体部1の外側に溝や穴が設けられておらず、カバー体2を取り外した際に通常のメガネと同様の外観を得ることができる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
カバー体2は、後方、すなわちメガネを装着した際の顔側から、メガネ本体部1に対して着脱自在となっている。
これにより、カバー体2が不要な場合には、カバー体2をメガネ本体部1から外して、メガネ本体部1のみを通常のメガネ同様に利用することが可能である。
またメガネ本体部1の外側には、余計な溝や穴が設けられておらず、これによりカバー体2を外した際に通常のメガネと同様の外観を得ることが可能である。
メガネ本体部1は、鼻当部12を有する本体リム部11とレンズ部13とテンプル部14とを備える。
鼻当部12には、後述するカバー体2の一部である、他より細く形成された部分21aが嵌合するための細溝12aが上下方向に形成されている。
これにより、鼻当部12の位置が安定し、後述するように、メガネ本体部1にカバー体2を取り付ける場合の固定が容易となる。
この鼻当部12は、鼻形や皮膚へのフィット性の観点から曲面に形成されており、これに合致するように、細溝12aが設けられている。
細溝12aが形成されていることにより、カバー体2の一部をこの細溝12aに嵌め込んで、確実にメガネ本体部1に固定することが可能である。
テンプル部14は通常、本体リム部11と同一の素材により形成されるが、着用感を向上させるため、耳に当接する部分であるモダン部には特殊な素材を用いることができる。
またレンズ部13には、使用者の視力に応じ適宜の度入りレンズや、色付きのレンズを採用できる。
カバー体2は透明性のあるもので、カバー体リム部21と該カバー体リム部21の周囲から後方に起立するフード部22を備える。
いま、メガネ本体部1にカバー体2を取り付けた場合には、本体リム部11にカバー体リム部21が当接した状態となる。
防塵用メガネ体Aを使用する場合は、フード部22が顔側に対向し目の周囲を覆う状態となる。
そして、カバー体リム部21の対応孔Sからレンズ部13を介して前方を見ることができる。
ここでフード部22は透明性があるので、目の周囲を覆っていても視野的に外方を見ることができる。
これにより、使用者の視界が遮られず、カバー体2を取り付けた状態で防塵用メガネ体Aを快適に利用することが可能である。
この部分は、対応孔Sを区画する一部であるので弧状となっており、前述したメガネ本体部1の細溝12もこれに対応するような孤状となっている。
これにより、メガネ本体部1にカバー体2が取り付けられた後は、外れ難い。
また、メガネ本体部1にカバー体2を取り付ける場合、メガネ本体部1のカバー体2に対する位置固定を容易に行うことができる。
この切り欠き部23は、カバー体2をメガネ本体部1に取り付けた際に、テンプル部14が切り欠き部23を通過して折り畳む方向に回動できる位置に設けられている。
この切り欠き部23は、テンプル部14が通過できる程度の幅を有する。
この鍔部24は、カバー体2をメガネ本体部1に取り付けた際に、テンプル部14を上下から挟持する。
これにより、カバー体2がメガネ本体部1により支持され、その取り付けが確実なものとなり、強い衝撃を受けた際にも、不用意な脱落を防止することができる。
すなわち、鍔部24はテンプル部14を案内するガイドとして機能するため、これにより、テンプル部14を回動させてもテンプル部14の動作がスムーズで且つ安定したものとなる。
これにより、メガネ本体部1にフード部22を取り付けた状態でテンプル部14を折り畳む場合に、テンプル部14とフード部22の干渉が生じず、確実にテンプル部14を内側へ折り畳むことが可能である。
以上、説明したカバー体2の具体的な材料としては、ポリアミド、ポリカーボネイト等が好ましく採用される。
いま、カバー体2をメガネ本体部1に取り付ける際には、カバー体2の切り欠き部23にメガネ本体部1のテンプル部14が位置するようにし、メガネ本体部1の後方からカバー体2を挿入して行く。
これにより、カバー体2がメガネ本体部1に確実に位置固定される。
一方、カバー体2をメガネ本体部1に取り付けた状態でも、カバー体2が正面から目立たず、通常のメガネと同様の外観が得られ違和感はない。
そして、カバー体2の切り欠き部23の鍔部24がテンプル部14に案内されるようにして後方へ引き抜く。
防塵用メガネ体Aの上面図で示す。
なお、矢印Xは折り畳み方向、及び矢印Yは過回動の方向を示す。
フード部22に切り欠き部23が形成されていることにより、メガネ本体部1にカバー体2を取り付けたままテンプル部14を折り畳む方向に回動する場合、切り欠き部23がテンプル部14を逃がすことができ、スムーズに折り畳むことができる。
また、前述したようにブラケット(或いは「智」)の突出長さ(L1)と、カバー体リム部21から切り欠き部23の底面までの幅L2とが、L1≧L2の関係を有することから、確実に折り畳むことができる。
さらに、テンプル部14が外側へ過回動する場合にも、カバー体2はメガネ本体部1の内側後方から取り付けるものであるため、両者間で全く干渉は生じない。
顔幅の広い使用者にとっては、左右のテンプル部14の幅に自由度が生じるため、利便性が高い。
図5は、カバー体2における磁着手段Mの取付位置を示す説明図である。カバー体2を外側から見た正面図で示す。
メガネ本体部1及びカバー体2には、対応する場所に磁着手段Mが設けられる。
具体的には、本体リム部11の中央に位置するブリッジ部に1箇所、本体リム部11の両端部に2箇所、の計3箇所と、カバー体リム部21の本体リム部11のそれぞれの3箇所に対応する各位置に設けられる。
カバー体2の磁着手段Mは、上面から見て斜めに取り付けられ、これに対応するようにメガネ本体部1の磁着手段Mも上面から見て斜めに取り付けられる。これにより、横方向への張り出しを抑えるとともに、磁着手段Mを平坦に取り付けることができる。また、メガネ本体部1に取り付けられる磁着手段Mは、正面から見えない位置に取り付けられ、メガネ本体部1のみを用いる際に、目立つことがない。
磁着手段Mは、メガネ本体部1とカバー体2のそれぞれを磁石とすることも、いずれか一方を磁石とし、もう一方を鉄等の磁性を有する金属とすることもできる。
メガネ本体部1に磁性を有する金属を設けた場合には、カバー体2には磁着手段Mとして磁石を設ければ足りる。
図6(A)は鼻当部12の側面図である。図6(B)は細溝12aにカバー体2の細く形成された部分21aを嵌合させた側面図である。(C)は別の位置に形成された細溝12aにカバー体2の細く形成された部分21aを嵌合させた側面図である。
細溝12aの位置や本数、これに嵌合するカバー体2の形状は、適宜に変更することができる。図6(B)はカバー体2の細く形成された部分21aを、本体リム部11の側の細溝12aに嵌合させた状態を示す側面図である。図6(C)は、カバー体2の細く形成された部分21aを、本体リム部11と離れた側の細溝12aに嵌合させた状態を示す側面図である。
これにより、カバー体2に多少のゆがみがあっても、メガネ本体部1に確実に取り付け固定することができる。
1・・・メガネ本体部
11・・・本体リム部
12・・・鼻当部
12a・・・細溝
13・・・レンズ部
14・・・テンプル部
2・・・カバー体
21・・・カバー体リム部
21a・・・細く形成された部分
22・・・フード部
23・・・切り欠き部
24・・・鍔部
M・・・磁着手段
S・・・対応孔
Claims (6)
- 鼻当部を有する本体リム部とレンズ部とテンプル部とを備えたメガネ本体部と、
該メガネ本体部に後方から着脱が自在であるカバー体と、よりなる防塵用メガネ体であって、
該カバー体はカバー体リム部と該カバー体リム部の端部から後方に起立するフード部を備えており、
該フード部には前記テンプル部を逃がすための切り欠き部が形成されており、
前記鼻当部には、前記カバー体リム部の一部を嵌合するための細溝が形成されている防塵用メガネ体。 - 前記カバー体リム部の一部が細く形成されている請求項1記載の防塵用メガネ体。
- 前記本体リム部と前記鼻当部とが一体に形成されている請求項1又は2に記載の防塵用メガネ体。
- 前記メガネ本体部と前記カバー体とが、更に磁着手段を介して取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の防塵用メガネ体。
- 前記磁着手段が前記本体リム部の中央に位置するブリッジ部と両端部の3箇所に設けられている請求項4記載の防塵用メガネ体。
- 前記カバー体が透明となっている請求項1〜5のいずれか1項に記載の防塵用メガネ体。
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