JP2005128463A - インナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス - Google Patents
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Abstract
【課題】デザイン性に富み、尚且つ眼球の保護と遮光に優れた眼鏡及びサングラスの提供を目的とする。
【解決手段】眼鏡本体前枠1内部の鼻掛け部及びパッドから構成されるクリングス部9を着脱自在とし、当該クリングス部9を取外した状態に該眼鏡本体前枠1内部には着脱自在となるインナーゴーグル部Bを施し、当該インナーゴーグル部Bはゴーグルパッド5とインナーゴーグル用鼻掛け部6とをゴーグル前枠4に取着した構成により、該本体前枠1内部にはクリングス部9を着脱自在とするクリングス部取付け孔11とゴーグル前枠取付け孔10とを形成し、前記取付け孔10及び11にインナーゴーグル部Bを嵌合挿入させて、問題が解決される。
【選択図】 図1
【解決手段】眼鏡本体前枠1内部の鼻掛け部及びパッドから構成されるクリングス部9を着脱自在とし、当該クリングス部9を取外した状態に該眼鏡本体前枠1内部には着脱自在となるインナーゴーグル部Bを施し、当該インナーゴーグル部Bはゴーグルパッド5とインナーゴーグル用鼻掛け部6とをゴーグル前枠4に取着した構成により、該本体前枠1内部にはクリングス部9を着脱自在とするクリングス部取付け孔11とゴーグル前枠取付け孔10とを形成し、前記取付け孔10及び11にインナーゴーグル部Bを嵌合挿入させて、問題が解決される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、眼鏡またはサングラスを着用する際に、粉塵・埃等のゴミや、光の進入を防ぐための遮光効果と、顔面に当たる風雨から直接目を保護することができる、眼鏡及び偏光グラス・サングラスに関するものである。
従来、サングラスは本来、夏の日差しのきつい時に眼を保護するのが目的で案出されたもので、通常、濃い緑、茶或いは青を基調とするカラーのレンズを用いて太陽光線をカットしている。勿論、遠近眼鏡(所謂、度の入ったもの)の他に、単なるガラスプレートを着色したものも含まれる。これらには偏光グラスのように太陽光線の光やその他乱反射に対応するような眼鏡が現在主流となり、目に光の進入を防止するための遮光グラスの開発も多くなされているものである。
そこで従来より、眼鏡に取着して遮光の役目を補うものとしては、テンプルに遮光フードを取付けた技術のものが公知である。また、眼鏡自体を保護するものとしては、眼鏡を内包するように設計されたゴーグルが一般的であり、特にスポーツにおいて眼鏡を用いる場合には、眼鏡を保持するバンドを用いたタイプに加え、ゴーグル型で眼鏡を覆いカバーするものが使用されていた。また、自動二輪車などの大型バイクでの走行時には、サングラスを着用するバイカーも多く存在するが、この場合も、風や埃から目を保護する上でゴーグル型の眼鏡を覆ったものを使用するものも見受けられた。
更に、ウインタースポーツでは、スキー、スノーボードなどでは眼鏡及びサングラス自体での着用では、向い風や雪が直接目に入ることから、専用のゴーグルが用いられていたものである。なお、太陽光と雪の反射を避ける上で偏光グラス型が最も主流なものとなっている。このことは、釣りにおいても同様であり、特に海・山渓・湖沼に拘らず釣果を上げるために、偏光グラスであることはもとより遮光機能を備えた眼鏡・サングラスの使用も盛んとなっている。
このことから従来より、遮光に関する偏光グラスとしては、偏光レンズを保持するレンズ枠と、該レンズ枠から後方に延設されてなるエンドピースと、該エンドピースにヒンジ部で連結されて折り畳み可能に設けられてなるテンプルと、該テンプルに取り付けられテンプルの拡開状態に前記エンドピースとテンプルの外側に位置して、着用時における側方からの入射光を遮る遮光フードとを備えてなるものが公知である。
上述遮光フード付き偏光グラスは、主に釣り用として用いられ、前方からの光を偏光レンズが遮ると共に、側方からの光を遮光フードが遮ることによって、海水面等からの反射光を確実に遮断して海水面等を見やすくしたものであった。
ところが、前述した遮光を目的とする公知技術には以下の欠点が生じていた。公知技術による遮光フード付き偏光グラスにあっては、ポケット等に収納する際にテンプルを折り畳むと、遮光フードがレンズ枠の横方向の幅よりも外側に大きくはみ出すことになり、収納に極めて不便で持ち運びし難いという問題があった。
即ち、テンプルを折り畳んだ状態では、エンドピースの長さ分だけ遮光フードがヒンジ部から外側にはみ出ることになるので、その長さ分横方向の幅が大きくなる事にある。
一方、収納性を向上させるために、遮光フードを小型化すると、エンドピースの外側を遮光フードが覆わなくなるなど、着用時の光の遮断面積が自ずと小さくなって所望の遮光特性を得ることができないという問題があった。このように、従来の遮光フード付き偏光グラスにあっては、十分な遮光面積の確保と収納の容易さとを両立させることは不可能であった。
そこで、このような公知技術の遮光フード付き偏光グラスの欠点を補うものとして、特開平11−167086号のようなフード形状を球面状かつ、後方側に向かって上下方向の幅が狭くなるように略弾丸状に形成し、テンプルに沿ってスライドするようにしたものが開示されている。
また、他の遮光用としては眼鏡のフレーム上面に目庇を設けたことを特徴とした眼鏡型サンバイザーなる特開平11−36127号の技術や、遮光レンズに割れや固定具のズレが生じない遮光具とした、特開平9−269466号や実用新案登録第第3011356号「眼鏡用前掛け遮光具」のような技術が開示されている。
然しながら、上述したように特に大型バイクでの走行時にはサングラスを着用する場合に、風が目の中に巻き込んでくることから涙が流出することや、埃、塵等が眼球とサングラスの隙間から入るため、危険であり、特に雨が降ってきた場合には走行にも支障をきたしていたものである。そこでシールドが付いたフルフェイスタイプのヘルメットを着用せざるを得ないことにもなり、サングラス着用での走行には不便な点が多々あった。また実際にはシールドの無いヘルメットを使用しているバイカーも多く存在していた。
次に、偏光グラスなどの釣り用サングラスでは遮光として側面からの光の進入を防ぐために、上述のようなテンプルにフードを設けたものや、サンバイザーを取着したもの、遮光アクセサリーを取付けたものなどがあるが、これら開示技術のものは、例えばフード型にあっては顔の形とマッチングしないため隙間が生じてしまい、側面及び後方からの光りの進入を完全に防止することができないものであった。また、眼鏡デザインによっては前面レンズ上部と眼球との隙間も生じるため直接光が入射することにもなることから、完全な遮光としての役割を果たすことができなかったものである。
特に、バイザーを取着した場合には眼鏡前面に取着する煩わしさに加え、邪魔となるほか側面部、後方部からの光が容易に侵入することから遮光の意味が成されない。また上記取付け金具による遮光を行う技術では眼鏡自体に施す部品点数が多く、コスト面での欠点に加え、前述同様に顔と一致して完全に遮光するためのものは存在しないのが実情であった。このことは、眼鏡と一体化した遮光手段において従来のものはそのデザイン性にも乏しいものであり、機能的欠点が存在した。
またこれまで、従来技術には眼鏡の前面に種々道具を施すものや、眼鏡を内包するゴーグルなどは存在したが、眼鏡の内側にパッドやゴーグルを取着したものは存在しなかったものである。なお、特にこれまで眼鏡内部に取着して眼球を保護し、かつ、光の進入を完全に防ぐ手段のものは無く、インナー部を取り替えて使用することにより、通常時には何ら変わることが無い眼鏡及びサングラスを提供するものは皆無であった。
本考案は上述の種々なる問題点に鑑み、その問題点を解決するため、デザイン性に富み、尚且つ眼球の保護と遮光に優れた眼鏡及びサングラスの提供を目的とするものである。
前記の問題点を解決すべく種々研究の結果、上記目的は本発明によって有効に達成することができる。
すなわち本発明は、眼鏡本体前枠1内部の鼻掛け部及びパッドから構成されるクリングス部9を着脱自在とし、当該クリングス部9を取外した状態に該本体前枠1内部には着脱自在となるインナーゴーグル部Bを施し、当該インナーゴーグル部Bはゴーグルパッド5とインナーゴーグル用鼻掛け部6とをゴーグル前枠4に取着した構成により、該本体前枠1内部にはクリングス部9を着脱自在とするクリングス部取付け孔11とゴーグル前枠取付け孔10とを形成し、前記取付け孔10及び11にインナーゴーグル部Bを嵌合挿入させたことを特徴としている。
また請求項2記載の如く、前記眼鏡本体前枠1内部に着脱自在となるインナーゴーグル部Bの構成において、当該本体前枠1内部の適宜位置にマグネット21を施し、本体前枠1内部に施されるクリングス部9にも本体前枠1内部に配設したマグネットと同位置にマグネットを施すことで着脱を自在とし、該本体前枠1内部の各マグネット位置と同位置となり、かつ、取着した時に密着し一体構成されるようゴーグル前枠4前面にマグネット22を施すことにより、インナーゴーグル部Bと本体前枠1が着脱自在となることを特徴としたインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラスが提供できる。
典型的には、本体前枠1の形状とゴーグル前枠4の形状が内部に嵌合するよう一致していることから、クリングス部を不要とした形状によって、眼鏡本体前枠1の上面部位にマグネット23を施し、当該上面部マグネット23と吸着一体なるようゴーグル前枠4にマグネット24を施すことにより、着脱自在となる。
また、請求項4乃至り請求項6記載の如く、前記ゴーグルパッド5は、眼球面周り及び顔面密着した形状体であって、かつ、形状復帰型の吸収体スポンジ性素材により構成されたことを特徴とし、典型的には、眼球面周り及び顔面密着した形状体の高密度低反発ウレタンフォーム材により構成され、消臭素材と抗菌性素材と吸汗保温向上素材とを添加することができる。
また、請求項7記載のように前記ゴーグルパッド5の外周面いずれかの部位に適宜数の通気孔を設け、該眼鏡本体Aに該インナーゴーグル部Bを取着させ、顔面に装着した状態で眼球面と密着した際に、レンズ内にくもりが発生することを防止できる。くもり防止としては、請求項8記載の如く、前記ゴーグル前枠4の外周面いずれかの部位に適宜数の通気孔を設け、該眼鏡本体Aに該インナーゴーグル部Bを取着させ、顔面に装着した状態で眼球面と密着した際に、レンズ内にくもりが発生することを防止することができる。
特に、請求項9及び請求項10記載にあるように前記ゴーグル前枠4の形体が、クリングスパッド及びクリングスを必要としない、鼻掛け部13を一体とした形状のゴーグル前枠とすることができ、前記ゴーグルパッド5が、取着なるゴーグル前枠4と交換自在にできる。
なお、請求項11記載の如く、折り畳み可能なテンプル3を折り畳んだときに、インナーゴーグル部B及びゴーグルパッド5が邪魔になることを回避する形状のジョイント金具14および15によって、本体前枠1とテンプル3を接続させたことを特徴としている。以上の如く前記各記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラスを提供することにより上述種々の問題点を解決している。
以上の如く、本発明のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラスによれば、自動二輪車等のバイク走行において、シールドの無いヘルメットを使用しているバイカーにとっては、サングラス着用と何ら変わらず使用できることから、これまで眼鏡及びサングラスと顔面との隙間からの風の流入を完全防止でき、涙の流出を阻止することができる。また、粉塵や埃から目を保護することができると共に、雨・汗などの流入を防ぐことができる。特にバイク走行では安全な視界を確保できるため事故防止にもつながる。
また、釣り用として用いる場合に、偏光レンズと組み合わせるとフレーム外部から進入する光を遮ることが出来るため、より高い偏光度が得られ、集中力が向上する。また船やボートの釣り人にとっては走航中ゴーグルの代わりにもなり、風の巻き込みを完全に防御することで安全な視界が得られる。
スキー・スノーボードなどのウインタースポーツにおいても、これまでのゴーグルに変わって度付の眼鏡は勿論のこと、サングラス及び偏光グラスとして、風や雪の流入を防ぐことができる。
さらに、インナーゴーグルと眼鏡を組み合わせた本発明においては、これまでの眼鏡及びサングラスのデザインと見劣りすることが無い、デザイン性に富み優れた意匠を提供できる。またクリングス部の脱着、あるいはレンズフレームとインナーゴーグルが一体型フォームとなることによって、インナーゴーグル未使用時は通常の眼鏡及びサングラスとして使用できることから、普段での生活で使用するほか多種目に渡り利用ができる。
なお、本発明の使用にあたりコンタクトレンズ使用者にとっても何等支障を及ぼすことがなく快適に使用ができる。
以上、本発明は多方面での有効利用による市場性の向上は勿論のこと、眼鏡業界の市場性の向上を計ることができることにより、産業上に極めて有意義かつ多大な効果を生ぜしめるものである。
なお、本発明の使用にあたりコンタクトレンズ使用者にとっても何等支障を及ぼすことがなく快適に使用ができる。
以上、本発明は多方面での有効利用による市場性の向上は勿論のこと、眼鏡業界の市場性の向上を計ることができることにより、産業上に極めて有意義かつ多大な効果を生ぜしめるものである。
以下に、本発明におけるインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラスの一実施形態について、図面を交え図番に沿って詳述する。図1は本発明の第1実施例における外観斜視図で、図2は同実施例の正面図であり、図3の至り図6はそれぞれ、背面図、右側面図、平面図、底面図である。典型的な形状としては、図1の至り図6及び図22において、当該図22の本発明の着用状態を表す参考図に示すとおり、本発明は眼鏡本体Aとインナーゴーグル部Bにより構成さる。
本体前枠1は左右のテンプル3と該テンプル3を連結する右智7(以下、「ジョイント金具7」と呼ぶ。)、左智8(以下、「ジョイント金具8」と呼ぶ。)とから連結構成され、本体前枠1内に左右レンズ2から成る。当該本体前枠1内面部には、インナーゴーグル部Bを取着嵌合させており、当該インナーゴーグル部Bは、ゴーグル前枠4にゴーグルパッド5とクリングス及びクリングスパットとの一体構成したインナーゴーグル用鼻掛け部6を取着した構成である。
図7はゴーグルパッド構成を表す部分斜視図であって、本図(A)に示すようにゴーグルパッド5は基本的には、パッド形状が略半球面に形成され、眼球面周り及び顔面密着した形状体であって、かつ、形状復帰型の吸収体スポンジ性素材により構成されるものがよい。ここで、典型的には図7の(B)で示すゴーグルパッド5aが高密度低反発ウレタンフォーム材を使用している様子を表すもので、低反発ウレタンフォーム材は、顔面形状や体温に合わせて自在に形状を変える柔軟性と、適度な反発性により微妙な個々の顔の作りにもフィットさせる性質から特に適している。また前述素材に限らず、眼球面周り及び顔面密着した形状体であって、かつ、形状復帰型の吸収体スポンジ等の適宜素材により構成されたものは、インナーパッドとして本発明に全て包含されるものである。さらに、ゴーグルパッド5の形成素材には、消臭素材と抗菌性素材と吸汗保温向上素材とを添加されることによって、より効果的なゴーグルパッドを提供することができる。なお、請求項10記載の如く、ゴーグルパッド5はゴーグル前枠4と交換自在な手段を施すことによって、常に新しいパッドを装着することができる。
図8はクリングス部分の装着を表す部分斜視図を示し、図9はクリングス部分を取り外した状態の分解斜視図を示す。本図に示すように、クリングス部9はクリングス9aとクリングスパッド(鼻掛け)9bとジョイントピン9cより構成され、本体前枠1内面部に施したクリングス部取付け孔11とジョイントピン9cにより着脱自在となるもので、当該クリングス部取付け孔11とジョイントピン9cとの嵌着頻度により、磨耗し、着脱に不具合が生じないように孔内部に適宜加工を施す(図示せず)ことが望ましい。図8に示すように、インナーゴーグル部Bを取着使用しないときには、通常のサングラスまたは眼鏡として使用することができる。
図10はインナーゴーグル部分の装着を表す部分斜視図であり、図11はインナーゴーグル部分を取り外した状態の分解斜視図を示す。この図に示すように、クリングス部9を外した本体前枠1内面部には、インナーゴーグル部Bを取着自在とするもので、ゴーグル前枠4にはインナーゴーグルジョイントピン12を施している。本体前枠1内面部にはゴーグル前枠取付け孔10を施し、当該ピン12が前記ゴーグル前枠取付け孔10と前述したクリングス部9を取着するクリングス部取付け孔11とを使用し嵌着される。前記同様に着脱頻度によって各取付け孔とピンとの磨耗によるガタつき防止は、孔内部に適宜加工を施す(図示せず)ことが望ましい。なお、当該図11中に示すゴーグル内部50は空洞であることを示すもので、つまりはゴーグル前枠4が空洞となった状態であって、略ドーナツ状に刳り抜いたゴーグルパッド5をゴーグル前枠4に取着している。このことから、二重内部構造となる枠内は、直接本体前枠1内に取付けられたレンズ2を覗くことになる。
次に、第2実施例としてゴーグル用一体型鼻掛け部13を施した部分斜視図を図12に示す。同実施例のインナーゴーグル部分を取り外した状態の分解斜視図を図13に示す。本図は請求項9記載にあるとおり、鼻掛けパッドで構成されるクリングス部9を必要とせず、鼻掛け部を一体とした形状のゴーグル前枠4としたことを特徴としたもので、サングラスにおいては特にクリングス部分が鼻掛けパッドではなく、前枠に形成されているものもある。これらデザインと機能を損なわないように本発明においては、図12に示すようにゴーグル用一体型鼻掛け部13をゴーグル前枠4に形成することも可能である。さらにこの場合、後述する図18、図19に表されるように、本体前枠1に鼻掛け部が一体形成されたものは、ゴーグル前枠4を前枠本体1に取着する際に、ゴーグル前枠4が当該本体前枠1に一体形成された鼻掛け部と接触不具合しない形状に施すことでよい。
図14は第3実施例として、テンプル部分を折り畳んだ状態を表す平面図である。この図に示すように、テンプル3を折り畳んだ際にゴーグルパッド5にテンプル3が接触し、該テンプル3の収納ができないといった不具合を解消するため、請求項11記載にある通り、折り畳み可能なテンプル3を折り畳んだときに、インナーゴーグル部B及びゴーグルパッド5にテンプル3が邪魔となることを回避する形状の、ジョイント金具14及びジョイント金具15を本体前枠1に連結止させ、当該各ジョイント金具は支持金具16と回転支軸17によってテンプル3を軸支回転させる構成となっている。本体前枠1とテンプル3を接続させる各連結金具は、ゴーグルパッド5にテンプル3が邪魔となることを回避するための形状であれば、当該図示形状にこだわるものではなく、テンプルを折畳み連結するものであって同効果を得る適宜回避手段による、テンプル折畳み構造を施すものでよい。
図15は、ゴーグルパッド5に通気孔を設けた状態の部分斜視図であり、図(C)はゴーグルパッド5に円形とした通気孔18をパッド外周部位に適宜の数を施した例であり、図(D)はゴーグルパッド5に角形とした通気孔19をパッド外周部位に適宜の数を施した例である。前記図(C)及び図(D)は、ゴーグルパッド5に各通気孔を施している事が理解し易いように極端に大きく穿孔した状態を表したもので、実際には小径の孔とすることでよい。また当該通気孔を設ける位置は、ゴーグルパッド5外周面内に複数個設ける事で良いとするものの、雨等の水滴がインナーゴーグル部B内に侵入することを防ぐために適するのは、パッド上部または側面よりも、下部のみに設けることが最も良い手段である。図中(E)及び(F)は、それぞれ、インナーゴーグル部Bが眼鏡本体Aに取着された状態を表す部分斜視図であり、図16は取着状態を表す平面図である。このようにゴーグルパッド5に設けられた通気孔によって眼鏡本体Aにインナーゴーグル部Bを取着させ、顔面に装着した状態で眼球面と密着した際に、レンズ2内にくもりが発生することを防止できる。
図17は、ゴーグル前枠4に通気孔を設けた状態の部分斜視図である。図(G)はゴーグルパッド5がゴーグル前枠4に取り付けられた状態で、当該ゴーグル前枠4の外周部位に適宜の数の通気孔20を施したもので、図中の通気孔20は角型形状であるものの、円形でもよく、また、前述同様に通気孔を施している事が理解し易いように極端に大きく穿孔した状態を表したもので、実際には小径の孔とすることでよい。また当該通気孔を設ける位置は、ゴーグル前枠4外周面内に複数個設ける事で良いとするものの、雨等の水滴がインナーゴーグル部B内に侵入することを防ぐために適するのは、ゴーグル前枠4上部または側面よりも、下部のみに設けることが最も良い手段である。このようにゴーグル前枠4に設けられた通気孔20によって眼鏡本体Aにインナーゴーグル部Bを取着させ、顔面に装着した状態で眼球面と密着した際に、レンズ2内にくもりが発生することを防止できる。また、図中(H)は、インナーゴーグル部Bが眼鏡本体Aに取着された状態を表す部分斜視図であり、実際に使用する上で実施するには、ゴーグル前枠4のフレーム厚さは薄いため、通気孔20の穿孔は極小径の孔を施すこととなる。この他の手段として、前記通気孔の穿孔手段に変えて、ゴーグル前枠4の下部内側のフレームの縁を、溝となるような切り欠いた状態にスリットを複数個形成させ(図示せず)、ゴーグル前枠4にゴーグルパッド5が取着された際に、前記スリットの溝部分が開いていることで前記通気孔としての役目と効果が同様に得られることになる。
第4実施例として、図18及び図19はマグネット装着による着脱自在を表した参考斜視図である。この図に示すように本体前枠1内部には、適宜位置と適宜個数の本体前枠用マグネット21(以下、「マグネット21」と呼ぶ。)を施し、当該本体前枠1内部の各マグネット21の位置と同位置となり、かつ、取着した時に密着し一体構成されるようゴーグル前枠4前面にゴーグル前枠用マグネット22(以下、「マグネット22」と呼ぶ。)を施すことにより、インナーゴーグル部Bと本体前枠1が着脱自在となる。実施にあたり、前記マグネット21とマグネット22が吸着された際に、本体前枠1とゴーグル前枠4のフレーム同士に隙間が生じないように、各マグネットは互いに埋設され、着磁されたマグネット表面部同士が密着するように形成されることでよい。また、フレームに埋設した各々のマグネットを凹凸状に組み合わせることもできる。例えばゴーグル前枠4に埋設したマグネット22を凸状にフレーム表面から突出させ、本体前枠1に埋設したマグネット21はフレーム表面から凹状となるように彫り込みした部分に埋設させ、マグネット22の突出した部分と彫り込みされた部分に埋設したマグネット21とが互いに吸着嵌合することによって、フレーム同士に隙間が生じないだけでなく、枠体同士の位置ズレの解消にもつながる。
さらに、図20は枠体上面のブリッジ部にマグネットを施した斜視図を表し、図21は同実施例の眼鏡に装着した状態を表す参考斜視図を示す。これら図より、本体前枠1の上面部位のブリッジ部分には略平型の本体マグネット23を施し、当該本体マグネット23と吸着一体なるようゴーグル前枠4の上面部位のブリッジ部分には略平型のゴーグル部マグネット24を施すことにより、着脱自在としている。本体マグネット23とゴーグル部マグネット24は吸着された際に、ゴーグル部マグネット24が上から重なる、または本体マグネット23が上から重なることで、フレーム同士が隙間無く一体となるように形成されれば良い。また前記マグネット23、24は、吸着保持されるように着磁力があればよいことから、枠内に埋設する手段より簡素化された構造にできる。
なお、前述したように実施例として、ゴーグル前枠4を本体前枠1内面部に取着する手段は、ピン挿入によるものとマグネット吸着による着脱手段を代表例としているが、本発明においては、眼鏡本体内面部にインナーゴーグル部を取着することであることから、眼鏡本体Aにインナーゴーグル部Bが係り止めする手段であれば如何なる方法でもよく、当該眼鏡本体Aと該インナーゴーグル部Bが着脱自在となる適宜手段は全て本発明に包含されるものである。
本発明によれば、図22の着用状態を表す参考図に示すように、眼鏡本体Aとインナーゴーグル部Bとの部材構成から、眼球周り及び顔面に最適にフィットし、最も簡易型であることから低コスト化が実現でき、これまでにない遮光効果と防塵、風・雨・雪等の流入を防止できる。
1:本体前枠
2:レンズ
3:テンプル
4:ゴーグル前枠
5:ゴーグルパッド 5a:ゴーグルパッド
6:インナーゴーグル用鼻掛け部
7:右智(ジョイント金具)
8:左智(ジョイント金具)
9:クリングス部 9a:クリングス
9b:クリングスパッド 9c:ジョイントピン
10:ゴーグル前枠取付け孔
11:クリングス部取付け孔
12:インナーゴーグルジョイントピン
13:ゴーグル用一体型鼻掛け部
14:ジョイント金具(右智)
15:ジョイント金具(左智)
16:支持金具
17:回転支軸
18:通気孔
19:通気孔
20:通気孔
21:ゴーグル前枠用マグネット
22:本体前枠用マグネット
23:本体マグネット
24:ゴーグル部マグネット
50:ゴーグル内部
A:眼鏡本体
B:インナーゴーグル部
2:レンズ
3:テンプル
4:ゴーグル前枠
5:ゴーグルパッド 5a:ゴーグルパッド
6:インナーゴーグル用鼻掛け部
7:右智(ジョイント金具)
8:左智(ジョイント金具)
9:クリングス部 9a:クリングス
9b:クリングスパッド 9c:ジョイントピン
10:ゴーグル前枠取付け孔
11:クリングス部取付け孔
12:インナーゴーグルジョイントピン
13:ゴーグル用一体型鼻掛け部
14:ジョイント金具(右智)
15:ジョイント金具(左智)
16:支持金具
17:回転支軸
18:通気孔
19:通気孔
20:通気孔
21:ゴーグル前枠用マグネット
22:本体前枠用マグネット
23:本体マグネット
24:ゴーグル部マグネット
50:ゴーグル内部
A:眼鏡本体
B:インナーゴーグル部
Claims (11)
- 眼鏡本体前枠(1)内部の鼻掛け部及びパッドから構成されるクリングス部(9)を着脱自在とし、当該クリングス部(9)を取外した状態に該本体前枠(1)内部には着脱自在となるインナーゴーグル部(B)を施し、当該インナーゴーグル部(B)はゴーグルパッド(5)とインナーゴーグル用鼻掛け部(6)とをゴーグル前枠(4)に取着した構成により、該本体前枠(1)内部にはクリングス部(9)を着脱自在とするクリングス部取付け孔(11)とゴーグル前枠取付け孔(10)とを形成し、前記取付け孔(10)及び(11)にインナーゴーグル部(B)を嵌合挿入させたことを特徴とする、インナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記眼鏡本体前枠(1)内部に着脱自在となるインナーゴーグル部(B)の構成において、当該本体前枠(1)内部の適宜位置にマグネット(21)を施し、本体前枠(1)内部に施されるクリングス部(9)にも本体前枠(1)内部に配設したマグネットと同位置にマグネットを施すことで着脱を自在とし、該本体前枠(1)内部の各マグネット位置と同位置となり、かつ、取着した時に密着し一体構成されるようゴーグル前枠(4)前面にマグネット(22)を施すことにより、インナーゴーグル部(B)と本体前枠(1)が着脱自在となることを特徴としたインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記眼鏡本体前枠(1)の上面部位にマグネット(23)を施し、当該上面部マグネット(23)と吸着一体なるようゴーグル前枠(4)にマグネット(24)を施すことにより、着脱自在となることを特徴としたインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記ゴーグルパッド(5)は、眼球面周り及び顔面密着した形状体であって、かつ、形状復帰型の吸収体スポンジ性素材により構成されたことを特徴とする、請求項1乃至り請求項3記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記ゴーグルパッド(5)は、眼球面周り及び顔面密着した形状体の高密度低反発ウレタンフォーム材により構成されたことを特徴とする、請求項1乃至り請求項3記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記ゴーグルパッド(5)は、消臭素材と抗菌性素材と吸汗保温向上素材とを添加されたことを特徴とする、請求項4及び請求項5記載のゴーグルパッド。
- 前記ゴーグルパッド(5)の外周面いずれかの部位に適宜数の通気孔を設け、該眼鏡本体(A)に該インナーゴーグル部(B)を取着させ、顔面に装着した状態で眼球面と密着した際に、レンズ内にくもり発生を防止させたことを特徴とする、請求項4乃至り請求項6記載のゴーグルパッド。
- 前記ゴーグル前枠(4)の外周面いずれかの部位に適宜数の通気孔を設け、該眼鏡本体(A)に該インナーゴーグル部(B)を取着させ、顔面に装着した状態で眼球面と密着した際に、レンズ内にくもり発生を防止させたことを特徴とする、請求項1乃至り請求項7記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記ゴーグル前枠(4)の形体が、クリングスパッド及びクリングスを必要としない、鼻掛け部(13)を一体とした形状のゴーグル前枠としたことを特徴とした、請求項1乃至り請求項8記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 前記ゴーグルパッド(5)が、取着なるゴーグル前枠(4)と交換自在としたことを特徴とした、請求項1乃至り請求項9記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
- 折り畳み可能なテンプル(3)を折り畳んだときに、インナーゴーグル部(B)及びゴーグルパッド(5)が邪魔になることを回避する形状のジョイント金具(14)および(15)によって、本体前枠(1)とテンプル(3)を接続させたことを特徴とする請求項1乃至り請求項10記載のインナーゴーグル付き眼鏡及びサングラス。
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