JP2020067059A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料タンク内で蒸発する燃料を内燃機関の吸気通路に供給する構成において、排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサの異常の誤検出を防止することができる電子制御装置を提供する。【解決手段】排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ14と、燃料タンク21内で蒸発した燃料を吸気管3に流入させる流入路に設けられる開閉可能なパージコントロールバルブ25と、を備えるエンジン1の電子制御装置は、酸素濃度センサ14における酸素濃度の検出結果に基づいて、酸素濃度センサ14の劣化を判定する劣化判定部161と、パージコントロールバルブ25の開閉量を制御することにより吸気管3に流入する燃料の流入量を調整し、劣化判定部161により酸素濃度センサ14の劣化を判定する際に、パージコントロールバルブ25を閉弁又は所定量だけ開弁する弁開閉制御部163と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサを備えた車両に搭載される電子制御装置に関する。
従来、内燃機関を搭載する四輪自動車等の車両においては、内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ等のエミッション関連デバイスの異常を検出する技術の適用が法的に義務化されている。また、近年、自動二輪車等の車両においても、失火、触媒劣化及び酸素濃度センサの劣化に代表される異常を検出する技術の適用が義務化される流れになっている。
従来の内燃機関の排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサの異常を検出する方法としては、内燃機関に供給される混合気の空燃比をリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転した後に他方から一方に反転する制御を繰り返して所定時間における反転回数を計測し、計測した反転回数に基づいて酸素濃度センサの異常を検出する。例えば、酸素濃度センサが劣化している場合には、反転周期が長くなって反転回数も少なくなるため、これにより酸素濃度センサの異常を検出することができる。
また、車両には、燃料タンク内で発生した燃料蒸気が大気に放出されることを抑制するために、燃料タンク内で発生した燃料蒸気を活性炭で吸着して一時的に蓄え、活性炭に吸着された燃料蒸気を、流入する外気によって活性炭から分離して内燃機関の吸気通路に供給することが可能なチャコールキャニスタが備えられているものがある。
かかる状況下で、特許文献1は、内燃機関の排気通路に配置される触媒と、排気通路の触媒の上流に配置される空燃比センサと、排気通路の触媒の下流に配置される酸素センサと、内燃機関の吸気通路へのブローバイガスの還流通路に配置されるブローバイガスの還流量を制御する還流制御バルブと、を備える内燃機関の制御装置を開示している。特許文献1の内燃機関の制御装置は、燃料供給を停止した後に空燃比センサの値が安定した時の空燃比センサの出力安定値に応じて還流制御バルブの開度を設定し、その後の酸素センサの出力値を用いて酸素センサの異常の有無を検出する異常検出処理を実行し、異常検出処理において、空燃比センサの出力安定値が小さいほど、還流制御バルブの開度を小さく設定する。
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の内燃機関の制御装置では、チャコールキャニスタから内燃機関の吸気通路に供給される燃料蒸気を考慮せずに酸素濃度センサの異常を検出しているため、チャコールキャニスタを備える内燃機関において、酸素濃度センサに異常を生じていないにも関わらず、酸素濃度センサの反転周期が正常時よりも長くなる等の影響を受けることが懸念される。この場合には、酸素濃度センサの異常を誤検出する可能性がある。従って、チャコールキャニスタを備える内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの異常を検出する構成については、改善の余地がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、燃料タンク内で蒸発する燃料を内燃機関の吸気通路に供給する構成において、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの異常の誤検出を防止することができる電子制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、燃料タンク内で蒸発した燃料を前記内燃機関の吸気通路に流入させる流入路に設けられる開閉可能なパージコントロールバルブと、を備える前記内燃機関の電子制御装置であって、前記酸素濃度センサにおける前記酸素濃度の検出結果に基づいて、前記酸素濃度センサの劣化を判定する劣化判定部と、前記パージコントロールバルブの開閉量を制御することにより前記吸気通路に流入する前記燃料の流入量を調整し、前記劣化判定部により前記酸素濃度センサの劣化を判定する際に、前記パージコントロールバルブを閉弁又は所定量だけ開弁する弁開閉制御部と、を有する電子制御装置である。
本発明の第1の局面にかかる電子制御装置においては、内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、燃料タンク内で蒸発した燃料を内燃機関の吸気通路に流入させる流入路に設けられる開閉可能なパージコントロールバルブと、を備える内燃機関の電子制御装置であって、酸素濃度センサにおける酸素濃度の検出結果に基づいて、酸素濃度センサの劣化を判定する劣化判定部と、パージコントロールバルブの開閉量を制御することにより吸気通路に流入する燃料の流入量を調整し、劣化判定部により酸素濃度センサの劣化を判定する際に、パージコントロールバルブを閉弁又は所定量だけ開弁する弁開閉制御部と、を有するものであるため、燃料タンク内で蒸発する燃料を内燃機関の吸気通路に供給する構成において、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの異常の誤検出を防止することができる。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御装置につき、詳細に説明する。
<電子制御装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における電子制御装置の構成につき、詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態における電子制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における内燃機関の電子制御装置は、スロットル開度センサ11、吸気圧力センサ12、クランクセンサ13及び酸素濃度センサ14に電気的に接続されていると共に、ECU(Electronic Control Unit)16によって構成され、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車に搭載される。エンジン1は、図示を省略する車両に搭載されたガソリンエンジン等の内燃機関である。
インジェクタ1aは、エンジン1の上流側(吸気管3の吸気ポート等)に備えられ、ECU16により開弁時間が制御されることで適切な量の燃料を噴射してエンジン1に供給する。
スロットル開度センサ11は、吸気通路としての吸気管3からエンジン1に流入する外気の量を調整するスロットルバルブ4の開度を検出し、このように検出したスロットルバルブ4の開度を示す電気信号をECU16に出力する。
吸気圧力センサ12は、吸気管3からエンジン1に流入する外気の圧力を吸気圧力として検出し、このように検出した吸気圧力を示す電気信号をECU16に出力する。
クランクセンサ13は、エンジン1のクランクの回転角度を検出し、このように検出したクランクの回転角度を示す電気信号をECU16に出力する。
酸素濃度センサ14は、排気管2に連通して配置され、排気管2より外部に排出される排気ガス中の酸素濃度の高低を検出し、このように検出した酸素濃度の高低を示す電気信号をECU16に出力する。かかる酸素濃度センサ14が検出する排気ガス中の酸素濃度の高低は、エンジン1に供給される混合気の空燃比の燃料濃度の低高に対応しており、酸素濃度センサ14が検出する排気ガス中の酸素濃度が低いということは、エンジン1に供給される混合気の空燃比の燃料濃度が高く(燃料が過多で酸素濃度が低いことを意味し、リッチと表現する)、酸素濃度センサ14が検出する酸素濃度が高いということは、エンジン1に供給される混合気の空燃比の燃料濃度が低い(燃料が希薄で酸素濃度が高いことを意味し、リーンと表現する)ことを意味している。
また、酸素濃度センサ14は、排気ガス中の酸素濃度が所定濃度(所定閾値濃度)以下の低い状態であるときにはハイレベルの電圧(例えば数百mVの電圧値)の電気信号を出力し、排気ガス中の酸素濃度が所定濃度(所定閾値濃度)を超える高い状態であるときにはローレベルの電圧(例えば実質0Vの電圧値)の電気信号を出力するものであり、かかる所定閾値濃度が、酸素濃度センサ14が出力する電気信号の電圧を反転させる所定の反転閾値(所定の反転電圧値)に相当することになる。また、かかる酸素濃度センサ14の所定閾値濃度は、一般的には、エンジン1に供給される混合気の理論空燃比に相当するように設定すればよい。
ECU16は、マイクロコンピュータ等を含む演算処理装置であり、車両に搭載されて図示を省略するバッテリから電力を供給されて動作する。ECU16は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を備えている。CPUは、図示を省略するメモリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、制御プログラムを実行し、スロットル開度センサ11、吸気圧力センサ12、クランクセンサ13及び酸素濃度センサ14からの電気信号に従って、ECU16全体の動作を制御すると共に、空燃比制御処理、酸素濃度センサ14の劣化を判定する劣化判定処理及び後述のPCV開閉制御処理を実行する。
また、ECU16は、劣化判定部161、空燃比制御部162及び弁開閉制御部163を機能ブロックとして備えている。
劣化判定部161は、空燃比制御部162が空燃比制御処理を実行しているときに酸素濃度センサ14から出力された電気信号に基づいて酸素濃度センサ14の劣化を判定する劣化判定処理を実行する。
空燃比制御部162は、酸素濃度センサ14から出力された電気信号に基づいて、エンジン1に供給される混合気の空燃比をフィードバック制御する空燃比制御処理を実行し、エンジン1へ供給する燃料噴射量を算出して、算出した燃料噴射量に応じてインジェクタ1aを制御すると共に、スロットルバルブ4の開度を制御する。
弁開閉制御部163は、劣化判定部161による劣化判定処理の実行中、又は空燃比制御部162による空燃比制御処理の実行中に、酸素濃度センサ14から出力された電気信号に基づいて、PCV開閉制御処理を含むバルブ開閉制御処理を実行してパージコントロールバルブ25の開閉量を制御する。
チェックバルブ22は、燃料タンク21内で蒸発した燃料蒸気がチャコールキャニスタ24に流れるようにして、チャコールキャニスタ24から燃料タンク21に逆流しないように阻止する。
キャニスタフィルタ23は、外気を吸気すると共に吸気した外気をフィルタリングしてチャコールキャニスタ24に送出する。
チャコールキャニスタ24は、燃料タンク21内で発生した燃料蒸気を活性炭で吸着して一時的に蓄え、活性炭に吸着された燃料蒸気を、キャニスタフィルタ23から流入する外気によって活性炭から分離して吸気管3に供給する。
パージコントロールバルブ25は、チャコールキャニスタ24と吸気管3とを接続する流入路に設けられ、弁開閉制御部163の制御により開弁又は閉弁して、チャコールキャニスタ24から吸気管3に供給する燃料蒸気量を調整する。
以上のような構成を有する内燃機関の電子制御装置は、以下に示すように、PCV開閉制御処理を実行することにより、燃料タンク21内で蒸発する燃料をエンジン1の吸気管3に供給する構成において、排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサ14の異常の誤検出を防止する。
<PCV開閉制御処理>
上記構成を有する内燃機関の電子制御装置では、PCV開閉制御処理を実行する。以下、図2を参照して、本実施形態におけるPCV開閉制御処理の具体的な流れについて詳しく説明する。
上記構成を有する内燃機関の電子制御装置では、PCV開閉制御処理を実行する。以下、図2を参照して、本実施形態におけるPCV開閉制御処理の具体的な流れについて詳しく説明する。
図2は、本発明の実施形態におけるPCV開閉制御処理を示すフロー図である。
図2に示すPCV開閉制御処理は、ECU16が稼働して空燃比制御部162が空燃比制御処理を開始すると共に劣化判定部161が劣化判定処理を開始したタイミングで開始となり、PCV開閉制御処理はステップS1の処理に進む。かかるPCV開閉制御処理は、空燃比制御部162が空燃比制御処理を実行すると共に劣化判定部161が劣化判定処理を実行している間、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、ECU16が、劣化判定部161による劣化判定処理が完了したか否かを判定する。判定の結果、劣化判定処理が完了していない場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS2の処理に進める。一方、劣化判定処理が完了している場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS7の処理に進める。
ここで、劣化判定処理において、劣化判定部161は、酸素濃度センサ14の出力する電気信号の電圧の高低が、エンジン1に供給される混合気の空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転した後に他方から一方に反転する制御を繰り返して所定時間における反転回数を計測する。そして、劣化判定部161は、計測した反転回数が所定の異常判定閾値未満の場合に酸素濃度センサ14が異常であると判定し、計測した反転回数が所定の異常判定閾値以上の場合に酸素濃度センサ14が正常であると判定した後に、劣化判定処理を完了する。
ステップS2の処理では、ECU16が、エンジン1の温度を検出する図示しない温度センサからの電気信号に基づいて、始動時のエンジン温度が所定値以上であるか否かを判定する。判定の結果、始動時のエンジン温度が所定値未満の場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS3の処理に進める。一方、始動時のエンジン温度が所定値以上の場合には、ECU16は、エンジン1の停止時から所定時間が経過していない熱間再始動時であると判断して、弁開閉制御部163によってパージコントロールバルブ25を所定量だけ開弁すると共に、図示しないタイマにカウント処理を開始させて、PCV開閉制御処理をステップS5の処理に進める。この際に、ECU16は、酸素濃度センサ14の劣化判定処理に影響を及ぼさない程度の所定量だけパージコントロールバルブ25を開弁させる。これにより、チャコールキャニスタ24に蓄えられている燃料蒸気の量が多い熱間再始動時において、チャコールキャニスタ24に蓄えられている燃料蒸気をパージさせることができる。
ステップS3の処理では、ECU16が、前回以前のPCV開閉制御処理のステップS4若しくはステップS5、又は今回のPCV開閉制御処理のステップS5においてタイマによりカウント処理を開始している場合には、そのカウント処理におけるカウント値に基づいて、弁開閉制御部163によってパージコントロールバルブ25を閉弁(PCV−OFF)してから所定時間以上経過したか否かを判定する。判定の結果、パージコントロールバルブ25を閉弁(PCV−OFF)してから所定時間以上経過していない場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS4の処理に進める。一方、パージコントロールバルブ25を閉弁(PCV−OFF)してから所定時間以上経過した場合には、ECU16は、チャコールキャニスタ24からパージされる燃料蒸気の総量が減少するのを防ぐために、弁開閉制御部163によってパージコントロールバルブ25を所定量だけ開弁すると共に、タイマをリセットした後にタイマにカウント処理を再び開始させて、PCV開閉制御処理をステップS6の処理に進める。この際に、ECU16は、酸素濃度センサ14の劣化判定処理に影響を及ぼさない程度の所定量だけパージコントロールバルブ25を開弁させる。
ステップS4の処理では、ECU16が、弁開閉制御部163によってパージコントロールバルブ25の閉弁(PCV−OFF)を実施する。これにより、ステップS4の処理は完了し、PCV開閉制御処理は終了する。
ステップS5の処理では、ECU16が、前回以前のPCV開閉制御処理のステップS2若しくはステップS3、又は今回のPCV開閉制御処理のステップS2においてタイマによりカウント処理を開始している場合には、そのカウント処理におけるカウント値に基づいて、弁開閉制御部163によって所定時間に亘ってパージコントロールバルブ25の開弁(PCV−ON)を実施したか否かを判定する。判定の結果、所定時間に亘ってパージコントロールバルブ25の開弁(PCV−ON)を実施した場合には、ECU16は、弁開閉制御部163によってパージコントロールバルブ25を閉弁すると共に、タイマをリセットした後にタイマにカウント処理を再び開始させて、PCV開閉制御処理をステップS3の処理に進める。一方、所定時間に亘ってパージコントロールバルブ25の開弁(PCV−ON)を実施していない場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS7の処理に進める。
ステップS6の処理では、ECU16が、前回以前のPCV開閉制御処理のステップS2若しくはステップS3、又は今回のPCV開閉制御処理のステップS3においてタイマによりカウント処理を開始している場合には、そのカウント処理におけるカウント値に基づいて、パージコントロールバルブ25の閉弁(PCV−OFF)を禁止した後に、所定時間に亘ってパージコントロールバルブ25の開弁(PCV−ON)を実施したか否かを判定する。判定の結果、パージコントロールバルブ25の閉弁(PCV−OFF)を禁止した後に、所定時間に亘ってパージコントロールバルブ25の開弁(PCV−ON)を実施した場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS4の処理に進める。一方、パージコントロールバルブ25の閉弁(PCV−OFF)を禁止した後に、所定時間に亘ってパージコントロールバルブ25の開弁(PCV−ON)を実施していない場合には、ECU16は、PCV開閉制御処理をステップS7の処理に進める。
ステップS7の処理では、ECU16が、弁開閉制御部163によってパージコントロールバルブ25の閉弁(PCV−OFF)を禁止して開弁を実施する。この際に、ECU16は、パージコントロールバルブ25の閉弁を禁止したことを図示しないメモリに記憶させる。また、この際に、ECU16は、ステップS5の処理又はステップS6の処理の次にステップS7の処理を行う場合には、酸素濃度センサ14の劣化判定処理に影響を及ぼさない程度の所定量だけパージコントロールバルブ25を開弁させる。これにより、ステップS7の処理は完了し、PCV開閉制御処理は終了する。
以上の本実施形態における電子制御装置では、エンジン1の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ14と、燃料タンク21内で蒸発した燃料をエンジン1の吸気管3に流入させる流入路に設けられる開閉可能なパージコントロールバルブ25と、を備えるエンジン1の電子制御装置であって、酸素濃度センサ14における酸素濃度の検出結果に基づいて、酸素濃度センサ14の劣化を判定する劣化判定部161と、パージコントロールバルブ25の開閉量を制御することにより吸気管3に流入する燃料の流入量を調整し、劣化判定部161により酸素濃度センサ14の劣化を判定する際に、パージコントロールバルブ25を閉弁又は所定量だけ開弁する弁開閉制御部163と、を有するものであるため、燃料タンク21内で蒸発する燃料をエンジン1の吸気管3に供給する構成において、排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサ14の異常の誤検出を防止することができる。
本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、反転回数に応じて酸素濃度センサ14の劣化を判定したが、反転回数以外の反転時間又は反転時間の平均値等に応じて酸素濃度センサ14の劣化を判定してもよい。
以上のように、本発明においては、燃料タンク内で蒸発する燃料を内燃機関の吸気通路に供給する構成において、排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサの異常の誤検出を防止することができる電子制御装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両の内燃機関の電子制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…エンジン
2…排気管
3…吸気管
4…スロットルバルブ
11…スロットル開度センサ
12…吸気圧力センサ
13…クランクセンサ
14…酸素濃度センサ
16…ECU
21…燃料タンク
22…チェックバルブ
23…キャニスタフィルタ
24…チャコールキャニスタ
25…パージコントロールバルブ
161…劣化判定部
162…空燃比制御部
163…弁開閉制御部
2…排気管
3…吸気管
4…スロットルバルブ
11…スロットル開度センサ
12…吸気圧力センサ
13…クランクセンサ
14…酸素濃度センサ
16…ECU
21…燃料タンク
22…チェックバルブ
23…キャニスタフィルタ
24…チャコールキャニスタ
25…パージコントロールバルブ
161…劣化判定部
162…空燃比制御部
163…弁開閉制御部
Claims (1)
- 内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、燃料タンク内で蒸発した燃料を前記内燃機関の吸気通路に流入させる流入路に設けられる開閉可能なパージコントロールバルブと、を備える前記内燃機関の電子制御装置であって、
前記酸素濃度センサにおける前記酸素濃度の検出結果に基づいて、前記酸素濃度センサの劣化を判定する劣化判定部と、
前記パージコントロールバルブの開閉量を制御することにより前記吸気通路に流入する前記燃料の流入量を調整し、前記劣化判定部により前記酸素濃度センサの劣化を判定する際に、前記パージコントロールバルブを閉弁又は所定量だけ開弁する弁開閉制御部と、
を有することを特徴とする電子制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201659A JP2020067059A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | 電子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018201659A JP2020067059A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | 電子制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=70389927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018201659A Pending JP2020067059A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | 電子制御装置 |
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2018
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