JP2020066147A - バリアコーティングを備えた延伸成形構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、容器やフィルムなどの包装材として使用されるプラスチック製品のように、酸素等に対するバリア性が要求される用途に使用されるものでは、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂等のパッシブバリア材の層を用いた多層構造が導入されている。
一方、最近では、被酸化性有機化合物のようなアクティブバリア材も開発されており(例えば特許文献1〜2参照)、包装材等の分野で使用されるようになっている。
(1)前記バリアコーティングが、前記被酸化性有機化合物を75質量%以上含む非バインダ型コーティングであること。
(2)前記延伸成形基体のバリアコーティング上に、カバー成形体が重ね合わされた二重構造を有していること。
(3)前記カバー成形体が、延伸成形体であること。
(4)前記被酸化性有機化合物が、延伸成形温度で流動性を示すこと。
(5)前記被酸化性有機化合物が、100℃での粘度が1〜30000mPa・sの範囲にあること。
(6)前記被酸化性有機化合物が、下記式(1):
Yは、アルキル基である、
で表わされる酸無水物、該酸無水物から誘導されるエステル、アミド、イミド又はジカルボン酸、及び該酸無水物に由来する構成単位を有する重合体からなる群より選択された少なくとも一種であること。
(7)前記バリアコーティングが、遷移金属触媒フリーのコーティングであること。
(8)前記延伸成形基体が、エチレンテレフタレート系ポリエステルより形成されていること。
該第1の延伸成形用プリフォームと該第2の延伸成形用プリフォームとの間に被酸化性有機成分を含み且つ延伸追随性を有するバリアコーティングが存在することを特徴とする二重構造延伸成形用プリフォームが提供される。
即ち、かかる延伸成形構造体では、被酸化性有機化合物が他の樹脂との溶融混練や溶融成形を経ることなく、コーティング(塗布)により形成されているため、溶融混練や溶融成形に起因する劣化が有効に回避され、その酸素吸収による酸素バリア機能が最大限に発揮される。
即ち、被酸化性有機化合物によるバリアコーティングが直接大気中に露出している形態では、被酸化性有機化合物の酸素吸収能が短期間で消耗してしまうが、この上にカバー成形体を重ねておくことにより、被酸化性有機化合物の酸素吸収能の消耗を有効に緩和させることができる。
また、このような延伸成形構造体100は、図2に示されているように、通常、延伸成形基体101上に形成されているバリアコーティング103を覆うように、カバー成形体105が重ねられた形で使用に供される。
バリアコーティング103の下地となる第1の延伸成形体101は、その用途に応じて、適宜の形状を有してればよい。例えば、この延伸構造体100を包装等の用途に使用する場合、包装される物質の形態に応じて、フィルムないしはシート等の形態を有していてよいし、また、容器のような形態を有するものであってもよい。
オレフィン系樹脂、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体、環状オレフィン共重合体など;
エチレン・ビニル系共重合体、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等;
スチレン系樹脂、例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等;
ビニル系樹脂、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等;
ポリアミド樹脂、例えば、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等;
ポリエステル樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンフラノエート(PEF)、ポリトリメチレンフラノエート(PTF)及びこれらの共重合ポリエステル等;
ポリカーボネート樹脂;
ポリフエニレンオキサイド樹脂;
生分解性樹脂、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)及びこれらの共重合体等;
勿論、成形性が損なわれない限り、これらの熱可塑性樹脂のブレンド物を使用することもできる。
また、包装材の分野では、特に上記の中でも、ポリエチレンテフタレート等のポリエステルや、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が好適であり、延伸による耐熱性向上等の利点が顕著に生じるという点で、エチレンテレフタレート系ポリエステルが最も好適に使用される。
延伸倍率等は、用途に応じて、適宜設定される。
本発明においては、延伸成形基体101の酸素透過を抑制するために、バリアコーティング103が設けられるが、かかるバリアコーティング103は、被酸化性有機化合物のコーティングにより形成される。即ち、被酸化性有機化合物が酸素と反応して酸化されることにより酸素の透過が遮断され、所謂アクティブバリア材としての機能を示すわけである。
Yは、アルキル基である、
で表わされる酸無水物、該酸無水物から誘導されるエステル、アミド、イミド又はジカルボン酸、及び該酸無水物に由来する構成単位を有する重合体からなる群より選択された少なくとも一種の中から、上記のような粘度を有するものを使用することが好ましい。このような化合物は、酸素との反応により臭い等の原因となるアルデヒドやケトン等の低分子化合物が生成しないという利点がある。
本発明において、上記酸無水物の最も好適な例としては、下記式(2)で表される3−メチル−Δ4−テトラヒドロフタル酸無水物、及び下記式(3)で表される4−メチル−Δ3−テトラヒドロフタル酸無水物を挙げることができる。
また、かかるエステルは、上記酸無水物の部分エステルであってもよい。
即ち、このようなエステルは、例えば下記式で表される。
R−O−OC−Z−CO−O−R
HOOC−Z−CO−O−R
或いは
HOOC−Z−CO−O−R−O−CO−Z−COOH
式中、Zは、酸無水物が有する不飽和脂環であり、
Rは、反応に用いたアルコールに由来する有機基である。
用いるアミンは、特に制限されず、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン等の脂肪族アミンや、フェニルアミン等の芳香族アミンの何れも使用することができ、酸無水物基を形成している2個のカルボニル基の内の一方がアミド化されたものであってもよいし、両方がアミド化されたものであってもよい。さらに、モノアミンに限定されず、ジアミン、トリアミン等の多価アミンも使用することができ、この場合には、1分子中のアミンの数に相当する数の不飽和脂環構造を導入することができる。
HOOC−Z−CONH−R
或いは
HOOC−Z−CONH−R−CONH−Z−COOH
式中、Zは、酸無水物が有する不飽和脂環であり、
Rは、反応に用いたアミンに由来する有機基である、
で表されるアミドを熱処理することにより得られ、下記式;
Z−(CO)2−N−R
或いは
Z−(CO)2−N−R−N−(CO)2−Z
式中、Z及びRは、上記と同じである、
で表される。
HOOC−Z−COOH
式中、Z及びRは、上記と同じである。
さらに、このような低分子量の非ポリマー型の化合物の中でも、特に前記一般式(1)の酸無水物とアミンとの反応物であるアミドを熱処理して得られるイミド化合物が特に高い酸素吸収能を示す。
しかるに、上述したバリアコーティング103は、ほとんど被酸化性有機化合物そのものによって形成されており、それ自体で高い酸素吸収性を示すため、コストの低減などを考慮すれば、遷移金属触媒フリーとすることが好適である。
かかる遷移金属触媒において、遷移金属としては、鉄、コバルト、ニッケル等の周期律表第VIII族金属が好適であるが、他に銅、銀等の第I族金属、錫、チタン、ジルコニウム等の第IV族金属、バナジウム等の第V族金属、クロム等の第VI族金属、マンガン等の第VII族金属等であってもよい。これらの中でも特にコバルトは、酸素吸収性(酸化性有機成分の酸化)を著しく促進させるため、特に好適である。
また、先にも述べたように、このバリアコーティング103は、延伸成形基体101を得るためのプリフォームの表面に塗布し、次いで、延伸成形を行って延伸成形基体101を成形することにより、バリアコーティング103を形成することが、このバリアコーティング103の特性を活かす上で最も好適である。
ところで、前述したバリアコーティング103は、被酸化性有機化合物から形成されているため、酸素吸収による酸素遮断性が極めて高いが、このバリアコーティング103が直接大気中に露出していると、その酸素吸収能が短期間で消耗してしまう。このため、図2に示されているように、このバリアコーティング103を覆うように、カバー成形体105を設けた二重構造とすることが好ましい。
即ち、カバー成形体105が延伸成形体により形成されている場合、このカバー成形体を得るためのプリフォームを、バリアコーティング103が設けられた延伸成形体101用のプリフォームに重ね合わせたスタックプリフォームとし、このスタックプリフォームを用いての延伸により、カバー成形体5を、バリアコーティング103を備えた延伸成形基体101と同時に得ることができるからである。
上述した図2に示されているような二重構造を有する延伸構造体100は、種々の形態に適用することができるが、特に二軸延伸ブロー成形によって成形される二重構造容器として好適に使用される。
図3において、上記の二重構造を有する延伸構造体100が適用された二重構造容器は、全体として10で示されており、外容器1と、外容器1の内部に収容されている内容器3とから構成されており、外容器1の内面と、内容器3の外面との間にバリアコーティング5が設けられている。この例では、外容器1がカバー成形体105に、内容器3が延伸成形基体101に対応してもよいし、またその逆でもよい。また、図3におけるバリアコーティング5は、図2のバリアコーティング103と同じである。
このような内容器3において、首部3aは、外容器1の首部1a内に嵌めこまれており、図3の例では、この首部3aの上方部分が外容器1の首部1aから突出しており、この突出した部分に、キャップを螺子固定するための螺子3cが形成されており、さらに、螺子3cの下方部分に、内容器3が外容器1内に深く侵入しないように、ストッパーとなる突起3dが形成されている。
勿論、本発明が適用される二重構造容器10の形態は、図3に示されている形態に限定されるものではなく、例えば、内容器3の首部3aの上端に、ストッパーとなる突起3dのみを設け、外容器1の首部1aの外面(サポートリング1dの上方部)に、キャップを装着するための螺子を設けることもできる。
即ち、このコーティング5により、内容器3内への酸素の透過が有効に抑制され、内容器3内に収容される内容物の酸化劣化を有効に回避し、その鮮度を長期にわたって維持することができる。
即ち、外容器1用の樹脂を用いての射出成形により得られた第1のプリフォーム(外容器成形用プリフォーム)と、内容器3用の樹脂を用いての射出成形により得られた第2のプリフォーム(内容器成形用プリフォーム)を使用し、第2のプリフォームを第1のプリフォーム内に挿入して多重構造のスタックプリフォームを形成し、このスタックプリフォームについて二軸延伸ブロー成形を行うという方法により製造される。
即ち、かかる方法によれば、第2のプリフォームの外面もしくは第1のプリフォームの内面に、コーティング5を容易に形成することができる。
即ち、第1のプリフォーム11が外容器成形用のプリフォーム、第2のプリフォーム13が内容器成形用のプリフォームであり、第2のプリフォーム13を第1のプリフォーム内に挿入して嵌合保持することにより、ブロー延伸工程に供されるスタックプリフォーム20が組み合立てられる。
また、第1のプリフォーム11の首部1aの下方部分の下端が閉じられた胴部11bが延伸成形される部分であり、ブロー延伸により、外容器1の胴部1b及び底部1cの形態に賦形される。
さらに、第2のプリフォーム13の首部3aの下方部分の下端が閉じられた胴部13bが延伸成形される部分であり、ブロー延伸により、内容器3の胴部3bの形態に賦形される。即ち、延伸成形により胴部3となる部分に、被酸化性有機化合物によるコーティング5(バリアコーティング103)が塗布により形成されることとなる。
かかるブロー延伸成形に際しては、コーティング5は延伸追随性を有しているため、膜切れ等を生じることなく、第1のプリフォーム11及び第2のプリフォーム13と共に引き延ばされ、所定の領域に均一な厚みのコーティング5を設けることができる。
かかるボトルでは、内容器3の胴部3bからの内部への酸素の侵入がコーティング5により有効に抑制防止でき、内容物の酸化劣化を有効に防止できる。
次に実施例及び比較例で使用した材料及び試験方法を示す。
<ポリエステル樹脂(A)>
イソフタル酸(共重合比率=1.8mol%)共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(5015W:新光合繊製、IV=0.83)
(1)被酸化性有機化合物の合成
<被酸化性有機成分原料(BX)>
4−メチル−Δ3−テトラヒドロ無水フタル酸を45重量%およびcis−3−メチル−Δ4−テトラヒドロ無水フタル酸を21重量%含有するメチルテトラヒドロ無水フタル酸混合物(HN−2200:日立化成製)を被酸化性有機化合物の原料とした。
攪拌装置、窒素導入管、滴下漏斗を備えた1000mLの4ツ口セパラブルフラスコに酸素吸収成分原料;(BX)250gを仕込んだ。ここへエタノール200mLに溶解させたアミン成分;メタキシレンジアミン(東京化成工業製)101gを徐々に加えた。全量投入後、窒素雰囲気下120℃〜180℃で、生成する水を取り除きながら約5時間反応させることにより被酸化性有機化合物(B1)を得た。
(合成例2)
攪拌装置、窒素導入管、Dean−Stark型水分離器を備えた3Lのセパラブルフラスコに、酸成分として(BX)をモル比0.9、その他酸成分として無水コハク酸をモル比0.1、ジオール成分として1,4−ブタンジオールをモル比1.3、重合触媒としてイソプロピルチタ ナートを300ppm仕込み、窒素雰囲気中150℃〜200℃で生成する水を除きなが ら約6時間反応させた。引き続いて0.1kPaの減圧下、200〜220℃で約3時間 重合を行い、被酸化性ポリエステル樹脂(B3)を得た。被酸化性ポリエステル樹脂(B3)のMnは5200であり、Mwは76600であった。
その他の被酸化性有機化合物として、オレイン酸(和光純薬製)(B4)、アスコルビン酸(和光純薬製)(B5)を用いた。
流動パラフィン(キシダ化学製)(B6)を用いた。
(1)溶存酸素濃度
無酸素水製造器(LOW DISSOLVED OXYGEN:三浦工業(株)製)で酸素濃度が0.1ppm以下である無酸素水を作成し、これを成形したボトルに満注充填し、プラスチックキャップで密封した。23℃50%RHで28日間保管した後のボトル内水中溶存酸素濃度を非破壊高感度酸素濃度計(Oxy−4 Trace v3:Presens社製)で測定した。酸素バリア性の判断として、このときの溶存酸素濃度が比較例1より明らかに下回っているもの(2.00ppm未満)を○、比較例1と同等のもの(2.00ppm以上)を×とした。
被酸化性有機化合物のうち100℃で液体であるものについて、100℃における粘度をブルックフィールド回転式粘度計(RV−DV2T:ブルックフィールド社製)で測定をした。スピンドルはSC4−27を使用し、回転数は被酸化性有機化合物(B1)では150rpm、被酸化性ポリエステル樹脂(B3)では5rpmだった以外は200rpmで測定を行った。
作製した二軸延伸ブローボトルを目視で観察し、内容器と外容器の間のコーティングがクラック無く一様に延伸されていた場合は「○」、コーティングにクラックが生じていた場合は「×」とした。
前記使用材料に記載したポリエステル樹脂(A)を用い、二重構造容器用の17gの外容器成形用プリフォームと12gの内容器成形用プリフォームを射出成形により得た。次いで、内容器成形用プリフォームの外面にエタノールに溶解させた被酸化性有機化合物(B1)を塗布し、ドライヤーで乾燥させ、外容器成形用プリフォームを重ねて500mL用ボトルに二軸延伸ブロー成形した。
被酸化性有機化合物を(B2)に変更し、有機溶剤を使用せず塗布したこと以外は実施例1と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。
被酸化性有機化合物を(B3)に変更し、酢酸エチルに溶解させて塗布したこと以外は実施例1と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。
あらかじめ内容器成形用プリフォームの外面に酸素プラズマ処理を施し、被酸化性有機成分を(BX)に変更したこと以外は実施例2と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。
酸素吸収成分を(B4)に変更したこと以外は実施例1と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。
内容器成形用プリフォームの外面にコーティングを施さずに作製したこと以外は実施例1と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。
あらかじめ内容器成形用プリフォームの外面に酸素プラズマ処理を施し、被酸化性有機化合物を(B5)に変更し、(B5)を水溶液の状態で塗布したこと以外は実施例1と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。しかし、(B5)によるコーティング層は延伸に追随せず、コーティング層全体に目視で確認出来るクラックが生じた。
内容器成形用プリフォームの外面にコーティングする成分を(B6)に変更したこと以外は実施例2と同様の方法で二軸延伸ブローボトルを得た。
101:延伸成形基体
103:バリアコーティング
105:カバー成形体
1:外容器
3:内容器
5:コーティング(バリアコーティング103)
7:空気導入口
10:二重構造容器
11:第1のプリフォーム
13:第2のプリフォーム
Claims (10)
- 延伸成形基体と、該延伸成形基体表面に形成され且つ延伸追随性を有する被酸化性有機化合物を含有するバリアコーティングとを含む延伸成形構造体。
- 前記バリアコーティングが、前記被酸化性有機化合物を75質量%以上含む非バインダ型コーティングである請求項1に記載の延伸成形構造体。
- 前記延伸成形基体のバリアコーティング上に、カバー成形体が重ね合わされた二重構造を有している請求項1または2に記載の延伸成形構造体。
- 前記カバー成形体が、延伸成形体である請求項3に記載の延伸成形構造体。
- 前記被酸化性有機化合物が、延伸成形温度で流動性を示す請求項1〜4の何れかに記載の延伸成形構造体。
- 前記被酸化性有機化合物が、100℃での粘度が1〜30000mPa・sの範囲にある請求項4に記載の延伸成形構造体。
- 前記被酸化性有機化合物が、下記式(1):
Yは、アルキル基である、
で表わされる酸無水物、該酸無水物から誘導されるエステル、アミド、イミド又はジカルボン酸、及び該酸無水物に由来する構成単位を有する重合体からなる群より選択された少なくとも一種である請求項6に記載の延伸成形構造体。 - 前記バリアコーティングが、遷移金属触媒フリーのコーティングである請求項1〜7の何れかに記載の延伸成形構造体。
- 前記延伸成形基体が、エチレンテレフタレート系ポリエステルより形成されている請求項1〜8の何れかに記載の延伸成形構造体。
- 第1の延伸成形用プリフォームと、該第1の延伸成形用プリフォームに重ね合わされた第2の延伸成形用プリフォームとからなる二重構造延伸成形用プリフォームにおいて、
該第1の延伸成形用プリフォームと該第2の延伸成形用プリフォームとの間に被酸化性有機成分を含み且つ延伸追随性を有するバリアコーティングが存在することを特徴とする二重構造延伸成形用プリフォーム。
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