JP2020065363A - 回転電機、および該回転電機の鉄心 - Google Patents

回転電機、および該回転電機の鉄心 Download PDF

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芳武 上條
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Abstract

【課題】振動や騒音を低減することが可能な回転電機を提供する。【解決手段】回転電機の鉄心は、複数の鉄心片が接着により接合されて積層した接着部と、複数の鉄心片がカシメにより締結されて積層したカシメ部とが鉄心片の積層方向に並んで配置される。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、電動機、発電機などの回転電機、該回転電機の鉄心に関する。
電動機や発電機などの各種の回転電機に対しては、高効率化、小型化、省エネルギー化などが増々求められている。特に、永久磁石同期電動機(Permanent Magnet Synchronous Motor)は、大容量化と同時に小型・軽量化が進んでいる。このため、鉄心が薄肉化され、振動が生じやすくなっている。また、エネルギー密度の観点からも、永久磁石同期電動機は、誘導電動機(Induction Motor)と比較してより小さな空間に大きな電界、磁界のエネルギーを閉じ込める構造になり、振動や騒音が大きくなる傾向がある。例えば、回転子による電磁加振力の空間モードと固定子の固有振動モードとが一致する共振状態では、固定子が変形して電磁騒音が増す可能性がある。
特開2015−142453号公報
そこで、振動や騒音を低減することが可能な回転電機を提供する。
実施形態の回転電機の鉄心は、薄板状の複数の鉄心片が接着により接合されて積層した接着部と、薄板状の複数の鉄心片がカシメにより締結されて積層したカシメ部とが鉄心片の積層方向に並んで配置される。
実施形態の回転電機の概略構成を示す斜視図。 第1の実施形態の回転電機の固定子の概略構成を示す斜視図であって、(a)は接着部とカシメ部を結合した状態、(b)は接着部とカシメ部とに分解した状態をそれぞれ示す図。 第2の実施形態の回転電機の回転子の概略構成を示す斜視図であって、(a)は接着部とカシメ部を結合した状態、(b)は接着部とカシメ部とに分解した状態をそれぞれ示す図。 第3の実施形態の回転電機(固定子と回転子)の概略構成を示す斜視図であて、(a)は固定子および回転子について接着部とカシメ部とを結合した状態、(b)は接着部とカシメ部とに分解した状態をそれぞれ示す図。 第3の実施形態の変形例の回転電機(固定子と回転子)の概略構成を、接着部とカシメ部とに分解して示す斜視図。
以下、実施形態に係る回転電機、該回転電機の鉄心について、図1から図5を参照して説明する。回転電機としては、電動機や発電機などを適用できるが、本実施形態では一例として電動機、具体的には回転子の各極に永久磁石を配置した永久磁石同期電動機を想定する。
図1には、本実施形態の回転電機1の概略構成を示す。図1に示すように、回転電機1は、インナーロータ型であり、筒状の固定子(ステータ)2の内側に略円柱状の回転子(ロータ)3が配置されている。固定子2と回転子3は、回転軸Sの軸芯Cと略同芯状に位置付けられている。回転子3は、軸受Bで回転自在に支持され、軸芯Cを中心に回転する。以下の説明においては、回転電機1における回転軸Sの軸芯Cに沿った方向を軸方向とし、軸芯C周りを周方向とする。また、軸方向に直交する方向を径方向とし、径方向において軸芯Cに近づく側を内、離れる側を外とする。
(第1の実施形態)
図2には、第1の実施形態に係る回転電機1の固定子2の概略構成を示す。固定子2は、鉄心(以下、固定子鉄心という)21と、巻線(コイル)22(図1参照)とを備える。固定子鉄心21は、ヨーク21aと、複数のティース21bと、複数のスロット21cとにより構成されている。ヨーク21aは、筒状に形成されている。ティース21bは、周方向に所定間隔をあけ、ヨーク21aの内周部から径方向の内側に向かって突出している。ティース21bの突出端面は、径方向に所定の空隙(ギャップ)をあけて回転子3の外周面と対向する。スロット21cは、隣り合うティース21bの間に形成され、周方向に所定間隔で配置されている。巻線22は、ティース21bを取り囲むように巻回され、スロット21cに収容されている。本実施形態では、このような集中巻タイプの固定子2を一例として想定するが、複数のティース21bに跨って巻線22を配置する分布巻タイプであっても構わない。巻線22の巻回数は、特に限定されない。
図2に示すように、固定子鉄心21は、複数の鉄心片(以下、固定子鉄心片という)4が積層して構成されている。固定子鉄心片4は、薄板、例えばケイ素鋼板などの電磁鋼板を所定形状(輪郭)に打ち抜いて形成されている。
また、固定子鉄心21は、接着部(固定子接着部)41とカシメ部(固定子カシメ部)42とを含み、これらが固定子鉄心片4の積層方向に並んで配置されている。固定子鉄心片4の積層方向は、軸方向と略一致しており、以下、軸方向として説明する。すなわち、固定子鉄心21は、接着部41とカシメ部42が混在した積層構造をなす。図2(a)には、これらの接着部41とカシメ部42とを結合した状態、(b)には、接着部41とカシメ部42とに分解した状態をそれぞれ示す。
接着部41は、複数の固定子鉄心片4が接着により接合されて積層した積層部である。複数の固定子鉄心片4は、例えば略全面に接着剤を塗布して接着させればよい。カシメ部42は、複数の固定子鉄心片4がカシメにより締結されて積層した積層部である。複数の固定子鉄心片4は、例えば平面部の数箇所をカシメて締結させればよい。接着部41およびカシメ部42をそれぞれ構成する複数の固定子鉄心片4は、いずれも周方向の位相が略同一となるように積層されている。接着部41およびカシメ部42において、固定子鉄心片4の積層数は限定されない。
なお、複数の接着部41を軸方向に連続して配置し、1つの接着層を形成してもよい。同様に、複数のカシメ部42を軸方向に連続して配置し、1つのカシメ層を形成してもよい。これらの場合、接着部41は接着層の一構成単位、カシメ部42はカシメ層の一構成単位にそれぞれ相当する。接着層を形成する場合、接着部41同士は、接着により結合させればよい。カシメ層を形成する場合、カシメ部42同士は、カシメもしくは接着により結合させればよい。また、接着部41(もしくは接着層)とカシメ部42(もしくはカシメ層)は、接着により結合させればよい。ただし、これらの結合方法は一例に過ぎず、その他の方法で結合させることも可能である。
本実施形態では一例として、接着部41とカシメ部42が1つずつ交互に軸方向に並んで配置されており、接着層やカシメ層は形成されていない。接着層やカシメ層が形成される実施形態については、後述する第3の実施形態(図4)およびその変形例(図5)で説明する。
図2には、接着部41とカシメ部42とが合計5つ積層された固定子2の構成例を示す。この場合、接着部41とカシメ部42とは、軸方向の幅(厚み)W41,W42が略同一とされている。ただし、これらの幅W41,W42は、異なっていてもよい。図2において、固定子2は、軸方向の一端から他端まで順に、第1から第5の積層部41a,42a,41b,42b,41cが並んで構成されている。具体的には、第1、第3、第5の積層部41a,41b,41cが接着部41であり、第2、第4の積層部42a,42bがカシメ部42である。図2には、5つの積層部41a,42a,41b,42b,41cを積層させた固定子2の構成例を示すが、積層部の数はこれに限定されない。
固定子2を接着部41とカシメ部42とを混在させた構成とすることで、次のような作用効果が得られる。接着部41とカシメ部42とを比較した場合、これらはそれぞれ次のような特徴を有する。接着部41は、すべり摩擦の減衰効果は小さいが、固定子鉄心片4が面結合しているため剛性は高い。これに対し、カシメ部42は、カシメによるすべり摩擦の減衰効果は大きいが、固定子鉄心片4が点結合しているため剛性は低い。このため、本実施形態では、接着部41とカシメ部42とを混在させることで、剛性およびすべり摩擦の減衰効果をいずれも一定以上に保つことが可能な固定子2を構成している。
例えば、図2に示す固定子2において、カシメ部42(第2、第4の積層部42a,42b)の剛性を一定とし、接着部41(第1、第3、第5の積層部41a,41b,41c)の剛性を変化させた場合における径方向への固定子2の振動変化を検討する。この場合、接着部41の剛性を変化させることで、カシメ部42の剛性との剛性差が変化する。接着部41の剛性は、例えば接合強度の異なる接着剤で固定子鉄心片4を接合させることで、調整すればよい。接合強度の高い接着剤で接着させるほど、接着部41の剛性は高くなる。ここでの剛性差は、接着部41の剛性値からカシメ部42の剛性値を差し引いた差分である。一例として、剛性の指標にはヤング率を適用し、ヤング率の値を剛性値として剛性差を求めればよい。
例えば、剛性差が大き過ぎる場合(以下、条件Xという)、固定子2の軸方向の中央部、つまり接着部41である第3の積層部41bの振動値が大きくなり、振動によって生じる騒音を十分に低減することができない。これに対し、剛性差が小さ過ぎる場合(以下、条件Yという)、中央部(第3の積層部41b)の振動値は条件Xとほぼ同程度となるものの、それ以外の積層部(第1、第2、第4、第5の積層部41a,42a,42b,41c)の振動値はいずれも条件Xよりも上昇しやすい。したがって、接着部41とカシメ部42との剛性差を所定範囲内とすることで、固定子2の両端の積層部(第1、第5の積層部41a,41c)における振動値の立ち上がりを抑制し、振動値の変化を条件Xおよび条件Yよりもなだらかにすることができる。その結果、固定子2の中央部(第3の積層部41b)におけるピーク(最大振動値)も抑えることができる。これにより、固定子2に生じる振動を抑制することができ、それに伴う騒音を低減させることができる。
接着部41とカシメ部42とが混在することなく、いずれか一方で固定子が構成されている場合、外周部の剛性が略均一であるため、固定子は楕円形状に変形する。騒音の主成分として放射される例えば楕円モードは、変形量(径方向の振動量)が大きい。また、電磁加振力の空間モードと固定子2の固有振動モードが一致した場合、固定子2が共振する。これに対し、本実施形態のように接着部41とカシメ部42とを混在させた固定子2とすることで、外周部の剛性が軸方向に対して不均一となるため、軸方向の中央部の変形量を抑制することが可能となる。
また、例えば騒音が大きくなりやすい膨張・収縮モードは、すべてのティース21bが同相に動くモードであるため、固定子2全体の変形量を均一としやすい。したがって、楕円モードの場合と同様に、固定子2において、軸方向の中央部の変形量を抑制することが可能となる。
加えて、接着部41もしくはカシメ部42のいずれか一方を軸方向の両端に配置すること、つまり軸方向の両端の積層部を接着部41もしくはカシメ部42に揃えることで、固定子2の軸方向の両端における変形をほぼ同程度とすることができる。このため、接着部41とカシメ部42との剛性差を所定範囲内とするための実証試験などが行いやすくなる。この場合、本実施形態のように、カシメ部42よりも剛性の高い接着部41を両端に配置することで、固定子2の剛性を高めやすい。また、接着部41とカシメ部42の積層態様を固定子2の軸方向中央部を境に対称とすることで、固定子2の性能の安定を図りやすい。かかる対称配置とするためには、例えば本実施形態のように接着層やカシメ層を形成せず、固定子2を奇数の積層部で(接着部41とカシメ部42の合計数が奇数となるように)構成すればよい。
このように、本実施形態によれば、例えば回転子3による電磁加振力の空間モードと固定子2の固有振動モードとが一致する共振状態であっても、固定子2の変形を抑制し、それに伴う騒音(電磁騒音)を低減させることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、固定子2を接着部41とカシメ部42が混在した積層構造としたが、回転子3を接着部とカシメ部が混在した積層構造としてもよい。以下、このような積層構造とした回転子3について、第2の実施形態として説明する。
図3には、第2の実施形態の回転電機1の回転子3の概略構成を示す。なお、本実施形態の回転子3は、第1の実施形態の固定子2と組み合わせて回転電機1を構成するものとする。回転子3は、鉄心(以下、回転子鉄心という)31と、永久磁石32と、回転軸S(図1参照)とを備える。回転子鉄心31は、外形が略円柱状をなし、回転軸Sの軸芯Cと略同芯状に固定されている。永久磁石32は、回転子鉄心31の外周部に周方向に所定間隔をあけて配置されている。本実施形態では、固定子2のスロット21c数が6であるのに対応して4つの永久磁石32を配置し、回転子3の極数が4とされている。ただし、スロット21c数と極数の組み合わせは、これに限定されない。
回転子鉄心31は、複数の鉄心片(以下、回転子鉄心片という)5が積層されて構成されている。回転子鉄心片5は、固定子2と同一の薄板、例えばケイ素鋼板などの電磁鋼板を所定形状(輪郭)に打ち抜いて形成されている。
また、回転子鉄心31は、接着部(回転子接着部)51とカシメ部(回転子カシメ部)52とを含んで構成されている。接着部51とカシメ部52は、回転子鉄心片5の積層方向に並んで配置されている。回転子鉄心片5の積層方向は、軸方向と略一致しており、以下、軸方向として説明する。これにより、回転子鉄心31は、接着部51とカシメ部52とが混在した積層構造をなす。図3(a)には、これらの接着部51とカシメ部52を結合した状態、(b)には、接着部51とカシメ部52とに分解した状態をそれぞれ示す。
接着部51およびカシメ部52は、回転子鉄心片5が積層した積層部であることを除き、第1の実施形態の固定子鉄心21の接着部41およびカシメ部42と同様の結合態様により構成されている。本実施形態において、接着部51およびカシメ部52をそれぞれ構成する複数の回転子鉄心片5は、いずれも周方向の位相が略同一となるように積層されている。また、接着部51およびカシメ部52は、永久磁石32の周方向の位相が略同一となるように配置されている。なお、周方向の位相をずらして永久磁石32を配置し、段スキューの構成としてもよいが、これについては後述する第3の実施形態の変形例(図5)で説明する。また、複数の接着部51を軸方向に連続して配置して1つの接着層を形成してもよいし、複数のカシメ部52を軸方向に連続して配置して1つのカシメ層を形成してもよい。
図3には、接着部51とカシメ部52が合計5つ積層された回転子3の構成例を示す。この場合、接着部51とカシメ部52は、軸方向の幅(厚み)W51,W52が略同一とされ、これらの幅W51,W52は、固定子2の接着部41とカシメ部42の幅W41,W42とも略同一とされている。ただし、これらの幅W51,W52は、異なっていてもよい。接着部51とカシメ部52は、第1の実施形態と同様に接着により結合させればよい。図3において、回転子3は、軸方向の一端から他端まで順に、第1から第5の積層部51a,52a,51b,52b,51cが並んで構成されている。具体的には、第1、第3、第5の積層部51a,51b,51cが接着部51であり、第2、第4の積層部52a,52bがカシメ部52である。図3には、5つの積層部51a,52a,51b,52b,51cを積層させた回転子3の構成例を示すが、積層部の数は特に限定されない。
このように接着部51とカシメ部52とを混在させることで、固定子2と同様に、剛性およびすべり摩擦の減衰効果をいずれも一定以上に保つことが可能な回転子3を構成することが可能となる。これにより、固定子2だけでは十分な振動抑制が図れない場合であっても、回転電機1において回転子3からの電磁加振力を抑制し、結果として固定子2の振動抑制を図ることができる。接着部51を軸方向の両端にそれぞれ配置することや、接着部51とカシメ部52の積層態様を回転子3の軸方向中央部を境に対称とすることによる効果は、第1の実施形態の固定子2と同様である。
なお、本実施形態では、固定子2と対応させて、接着部51とカシメ部52が合計5つ積層した回転子3としているが、積層部の数は、固定子2と回転子3とで一致させなくともよい。ただし、固定子2と回転子3の製造効率を考慮すれば、両者の積層部の数は、一致させることが好ましい。
(第3の実施形態)
上述した第1の実施形態の固定子2および第2の実施形態の回転子3のように、接着部とカシメ部とを混在させた固定子および回転子を組み合わせた回転電機について、以下、第3の実施形態として説明する。
図4には、第3の実施形態の回転電機1Aの概略構成を示す。図4(a)は、固定子および回転子について接着部とカシメ部とを結合した状態、(b)は、接着部とカシメ部とに分解した状態をそれぞれ示す斜視図である。なお、回転電機1Aは、接着部43,53とカシメ部44,54の積層態様が異なることを除き、回転電機1(図1)と基本的な構成は同様である。このため、回転電機1と同様の構成については、図面上で同一符号を付して説明を省略する。接着部43およびカシメ部44は、固定子鉄心片4(図2参照)、接着部53およびカシメ部54は、回転子鉄心片5(図3参照)がそれぞれ積層された積層部である。
図4に示すように、回転電機1Aは、いずれも7つの積層部を有する固定子6および回転子7を組み合わせて構成されている。ただし、固定子6および回転子7の積層部の数はこれに限定されず、また一致していなくともよい。
固定子6は、軸方向の一端から他端まで順に、第1から第7の積層部43a,44a,44b,43b,43c,44c,43dが並んで構成されている。具体的には、第1、第4、第5、第7の積層部43a,43b,43c,43dが接着部43であり、第2、第3、第6の積層部44a,44b,44cがカシメ部44である。接着部43のうち、第4の積層部43bと第5の積層部43cにより、2つの接着部43が連続して軸方向に並んだ1つの接着層431が形成される。接着層431は、接着部43よりも軸方向に拡幅された接着部に相当する。同様に、カシメ部44のうち、第2の積層部44aと第3の積層部44bにより、2つのカシメ部44が連続して軸方向に並んだ1つのカシメ層441が形成される。カシメ層441は、カシメ部44よりも軸方向に拡幅されたカシメ部に相当する。各接着部43および各カシメ部44は、それぞれ軸方向の幅(厚み)W43,W44が略同一とされている。その一方で、接着部43とカシメ部44の幅W43,W44は一致しておらず、カシメ部44は接着部43よりも幅広となっている。
このような固定子6に対し、回転子7は、軸方向の一端から他端まで順に、第1から第7の積層部53a,54a,54b,53b,53c,54c,53dが並んで構成されている。具体的には、第1、第4、第5、第7の積層部53a,53b,53c,53dが接着部53であり、第2、第3、第6の積層部54a,54b,54cがカシメ部54である。固定子6と同様に、接着部53のうち、第4の積層部53bと第5の積層部53cで1つの接着層531が形成され、カシメ部54のうち、第2の積層部54aと第3の積層部54bで1つのカシメ層541が形成される。接着層531は軸方向に拡幅された接着部、カシメ層は軸方向に拡幅されたカシメ部にそれぞれ相当する。各接着部53の軸方向の幅(厚み)W53は、略同一で、固定子6の各接着部43の幅W43とも略同一とされている。各カシメ部54の軸方向の幅(厚み)W54は、略同一で、固定子6の各カシメ部44の幅W44とも略同一とされている。接着部53とカシメ部54の幅W53,W54は一致しておらず、カシメ部54が接着部53よりも幅広となっていることは、固定子6と同様である。
これらの固定子6と回転子7を図4に示すように組み合わせることで、軸方向において、接着部43とカシメ部44の境界位置は、接着部53とカシメ部54の境界位置と略一致する。また、固定子6と回転子7とにおいて、接着部43,53は径方向に略正対し、カシメ部44,54も略正対する。換言すれば、径方向に対向する接着部43,53同士の幅W43,W53は略一致するとともに、カシメ部44,54同士の幅W44,W54も略一致している。これにより、固定子6および回転子7の軸方向における振動分布の偏りを低減させることができる。その結果、振動を抑制することができ、それに伴う騒音を低減することができる。したがって、例えばフレームレスとした場合であっても、回転電機1Aの振動および騒音を低減させることが可能となる。
ただし、このように接着部43,53とカシメ部44,54の軸方向の境界位置を略一致させること、換言すれば、固定子6と回転子7において、径方向に略正対する接着部43,53における鉄心片4,5(図2,3参照)の積層枚数を同数とするとともに、カシメ部44,54における鉄心片4,5の積層枚数を同数とすることは、必須ではない。しかしながら、固定子鉄心片4と回転子鉄心片5は、同一の電磁鋼板から同時に打ち抜いて形成される場合が多い。このような形成工程を考慮すれば、略正対する接着部43と接着部53、カシメ部44とカシメ部54において、それぞれの鉄心片4,5の積層枚数を同数とし、接着部43,53とカシメ部44,54の境界位置を略一致させることで、固定子6と回転子7の製造時に作業効率の向上を図ることが可能となる。
図4に示すように、本実施形態では、回転子7の接着部53とカシメ部54は、永久磁石72の周方向の位相が一致するように配置されている。これに代えて、軸方向の所定箇所で、周方向の位相をずらして永久磁石を配置し、回転子を段スキューの構成としてもよい。これにより、例えば固定子だけでは十分に振動抑制が図れない場合に、回転子からの電磁加振力をさらに抑制し、結果として固定子のより一層の振動抑制を図ることが可能となる。図5には、このように回転子を段スキューの構成とした回転電機1Aの変形例(回転電機1B)の概略構成を、接着部とカシメ部とに分解して示す。
図5に示すように、本変形例において、回転子8の7つの積層部55a,56a,56b,55b,55c,56c,55dにおける永久磁石72a,72bの配置(磁極位置)は、次のように相違する。すなわち、第1、第2、第6、第7の積層部55a,56a,56c,55dと、第3、第4、第5の積層部56b,55b,55cとで、永久磁石72a,72bの周方向の位相が異なる。これにより、軸方向において、第2の積層部56aと第3の積層部56bの境界位置、および第5の積層部55cと第6の積層部56cの境界位置で段スキューがそれぞれ構成される。段スキューの数は、特に限定されない。段スキューのスキュー位置と、接着部55とカシメ部56の境界位置とは、必ずしも一致していなくてもよい。スキュー位置は、周方向に段差が生じるスキュー部分(永久磁石72a,72b)同士の軸方向における境界位置である。本変形例では、第5の積層部55cと第6の積層部56cの境界位置は段スキューのスキュー位置となっており、かかる位置は接着部55とカシメ部56の境界位置とも一致する。一方、第2の積層部56aと第3の積層部56bの境界位置は段スキューのスキュー位置となっているが、かかる位置はカシメ部56同士の境界位置であり、接着部55とカシメ部56の境界位置ではない。なお、固定子6は、図4に示す構成と同一である。
以上、本発明の実施形態(変形例を含む)を説明したが、上述した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,1A,1B…回転電機、2,6…固定子、3,7,8…回転子、4…鉄心片(固定子鉄心片)、21…固定子鉄心、21a…ヨーク、21b…ティース、21c…スロット、22…巻線、31…回転子鉄心、32,72(72a,72b)…永久磁石、41(41a〜41c),43(43a〜43d),51(51a〜51c),53(53a〜53d),55(55a〜55d)…接着部、42(42a,42b),44(44a〜44c),52(52a,52b),54(54a〜54c),56(56a〜56c)…カシメ部、431…固定子の接着層、441…固定子のカシメ層、531…回転子の接着層、541…回転子のカシメ層、B…軸受、C…軸芯、S…回転軸、W41,W43…固定子の接着部の幅、W42,W44…固定子のカシメ部の幅、W51,W53…回転子の接着部の幅、W52,W54…回転子のカシメ部の幅。

Claims (6)

  1. 薄板状の複数の鉄心片が接着により接合されて積層した接着部と、
    薄板状の複数の前記鉄心片がカシメにより締結されて積層したカシメ部と、が前記鉄心片の積層方向に並んで配置される
    回転電機の鉄心。
  2. 前記積層方向の両端には、前記接着部もしくは前記カシメ部のいずれか一方が配置される
    請求項1に記載の回転電機の鉄心。
  3. 前記鉄心は、前記回転電機の回転子もしくは固定子の少なくともいずれかの鉄心である
    請求項1または2に記載の回転電機の鉄心。
  4. 複数の固定子鉄心片が接着により接合されて積層した固定子接着部と、複数の前記固定子鉄心片がカシメにより締結されて積層した固定子カシメ部と、が前記固定子鉄心片の積層方向に並んで配置される固定子と、
    複数の回転子鉄心片が接着により接合されて積層した回転子接着部と、複数の前記回転子鉄心片がカシメにより締結されて積層した回転子カシメ部と、が前記回転子鉄心片の積層方向に並んで配置される回転子と、を備える
    回転電機。
  5. 前記回転子は、段スキューで構成され、
    前記回転子鉄心片の積層方向において、前記段スキューのスキュー位置は、前記固定子の前記固定子接着部同士の境界位置、前記固定子カシメ部同士の境界位置、前記固定子接着部と前記固定子カシメ部との境界位置のいずれかと略一致する
    請求項4記載の回転電機。
  6. 前記固定子鉄心片の積層方向において、前記固定子接着部と前記固定子カシメ部との境界位置は、前記回転子接着部と前記回転子カシメ部との境界位置と略一致する
    請求項4に記載の回転電機。
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