ここに与えられる見出しは、たとえあったとしても、便宜のみのためであって、必ずしも請求項に係る発明の範囲又は意味に影響するわけではない。
導入
図1は、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140に結合された通信モジュール110を有する無線装置100を示す。通信モジュール110(及びその構成部品)は、制御器120により制御することができる。通信モジュール110は、アナログ無線周波数(RF)信号及びデジタルデータ信号間の変換をするように構成される送受信器112を含む。それを目的として、送受信器112は、デジタル/アナログ変換器、アナログ/デジタル変換器、ベース帯域アナログ信号を搬送周波数に変調若しくは搬送周波数から復調する局所発振器、デジタルサンプル及びデータビット(例えば音声又は他のタイプのデータ)間の変換をするベース帯域プロセッサ、又は他の部品を含み得る。
通信モジュール110はさらに、一次アンテナ130及び送受信器112間に結合されたRFモジュール114を含む。RFモジュール114は、ケーブル損失に起因する減衰を低減するべく一次アンテナ130に物理的に近いので、RFモジュール114は、フロントエンドモジュール(FEM)と称することができる。RFモジュール114は、送受信器112の一次アンテナ130から受信したアナログ信号、又は送受信器112から受信して一次アンテナ130を介して送信するアナログ信号に処理を行うことができる。それを目的として、RFモジュール114は、フィルタ、電力増幅器、帯域選択スイッチ、整合回路及び他の部品を含み得る。同様に、通信モジュール110は、同様の処理を行う送受信器112とダイバーシティアンテナ140との間に結合されたダイバーシティRFモジュール116を含む。
信号が無線装置に送信されると当該信号は、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140の双方において受信され得る。一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140は物理的に離間しているので、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140において受信される信号は異なる特性を備える。例えば、一実施形態において、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140は、異なる減衰、雑音、周波数応答又は位相シフトを備えた信号を受信し得る。送受信器112は、異なる特性を備えた双方の信号を使用して、当該信号に対応するデータビットを決定することができる。いくつかの実装において、送受信器112は、当該特性に基づいて一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140間から、信号対雑音比が最高のアンテナを選択するというように、選択される。いくつかの実装において、送受信器112は、一次アンテナ130からの信号とダイバーシティアンテナ140からの信号とを結合して当該結合信号の信号対雑音比を増加させる。いくつかの実装において、送受信器112は、多重入力/多重出力(MIMO)通信を行うべく信号を処理する。
ダイバーシティアンテナ140は一次アンテナ130から物理的に離間しているので、ダイバーシティアンテナ140は、ケーブル又はプリント回路基板(PCB)トレースのような送信ライン135を介して通信モジュール110に結合される。いくつかの実装において、送信ライン135は損失性であり、ダイバーシティアンテナ140において受信した信号を減衰させ、その後、当該信号は通信モジュール110に到達する。すなわち、いくつかの実装において、以下に記載するように、ダイバーシティアンテナ140において受信した信号に利得が適用される。利得(又は他の、フィルタリングのようなアナログ処理)は、ダイバーシティ受信器モジュールによって適用することができる。かかるダイバーシティ受信器モジュールは、ダイバーシティアンテナ140の物理的近くに設けられるので、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュールと称することができる。
図2は、DRxフロントエンドモジュール(FEM)210を含むダイバーシティ受信器(DRx)構成200を示す。DRx構成200は、ダイバーシティ信号を受信して当該ダイバーシティ信号をDRxFEM210に与えるべく構成されたダイバーシティアンテナ140を含む。DRxFEM210は、ダイバーシティアンテナ140から受信したダイバーシティ信号の処理を行うべく構成される。例えば、DRxFEM210は、ダイバーシティ信号を、例えば制御器120が指示する一以上のアクティブ周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。他例では、DRxFEM210は、ダイバーシティ信号を増幅するように構成することができる。それを目的として、DRxFEM210は、フィルタ、低雑音増幅器、帯域選択スイッチ、整合回路及び他の部品を含み得る。
DRxFEM210は、処理されたダイバーシティ信号を、送信ライン135を介して、ダイバーシティRF(D−RF)モジュール116のような下流側モジュールへと送信する。下流側モジュールは、さらに処理されたダイバーシティ信号を送受信器112に供給する。ダイバーシティRFモジュール116(及び、いくつかの実装においては送受信器)は、制御器120によって制御される。いくつかの実装において、制御器120は、送受信器112内に実装することができる。
図3は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器(DRx)構成300が、多重周波数帯域に対応する多重経路を備えたDRxモジュール310を含み得ることを示す。DRx構成300は、ダイバーシティ信号を受信するように構成されたダイバーシティアンテナ140を含む。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は、単一周波数帯域に変調されたデータを含む単一帯域信号とすることができる。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は、多重周波数帯域に変調されたデータを含む多重帯域信号(帯域間キャリアアグリゲーション信号とも称する)とすることができる。
DRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信ライン135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。DRxモジュール310の入力は、第1マルチプレクサ(MUX)311の入力に供給される。第1マルチプレクサ311は複数のマルチプレクサ出力を含む。各マルチプレクサ出力は、DRxモジュール310の入力及び出力間の経路に対応する。各経路は、各周波数帯域に対応し得る。DRxモジュール310の出力は、第2マルチプレクサ312の出力によって与えられる。第2マルチプレクサ312は複数のマルチプレクサ入力を含む。各マルチプレクサ入力は、DRxモジュール310の入力及び出力間の経路の一つに対応する。
周波数帯域は、UMTS(ユニバーサル移動体通信システム)周波数帯域のようなセルラー周波数帯域とすることができる。例えば、第1周波数帯域を1930メガヘルツ(MHZ)〜1990MHzのUMTSダウンリンク又は「Rx」帯域2とし、第2周波数帯域を869MHz〜894MHzのUMTSダウンリンク又は「Rx」帯域5とすることができる。表1において以下に記載のもの又は他の非UMTS周波数帯域のような、他のダウンリンク周波数帯域も使用され得る。
いくつかの実装において、DRxモジュール310はDRx制御器302を含む。DRx制御器302は、制御器120(通信制御器とも称する)から信号を受信し、当該受信した信号に基づいて入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにする。いくつかの実装において、DRxモジュール310は、DRx制御器302を含まずに制御器120が、複数の経路の一以上を直接、選択的にアクティブにする。
ここで述べたように、いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、第1マルチプレクサ311は、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の経路の一つへと、DRx制御器302から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を引き回す単極/多投(SPMT)スイッチである。DRx制御器302は、DRx制御器302が通信制御器120から受信した帯域選択信号に基づいて信号を生成することができる。同様に、いくつかの実装において、第2マルチプレクサ312は、DRx制御器302から受信した信号に基づいて、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の経路の一つからの信号を引き回すSPMTスイッチである。
ここで述べたように、いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、第1マルチプレクサ311は、DRx制御器302から受信した分割器制御信号に基づいて、多重帯域信号の2以上周波数帯域に対応する複数の経路の2以上にダイバーシティ信号を引き回す帯域分割器である。信号分割器の機能は、SPMTスイッチ、ダイプレクサフィルタ、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装することができる。同様に、いくつかの実装において、第2マルチプレクサ312は、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する複数の経路の2以上からの信号を、DRx制御器302から受信した結合器制御信号に基づいて結合する信号結合器である。信号結合器の機能は、SPMTスイッチ、ダイプレクサフィルタ、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装することができる。DRx制御器302は、DRx制御器302が通信制御器120から受信した帯域選択信号に基づいて分割器制御信号及び結合器制御信号を生成することができる。
すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器302は、DRx制御器302が(例えば通信制御器120から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器302は、信号分割器に分割器制御信号を送信しかつ信号結合器に結合器制御信号を送信することによって複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。
DRxモジュール310は複数の帯域通過フィルタ313a〜313dを含む。帯域通過フィルタ313a〜313dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を、当該複数の経路の当該一つの対応周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。いくつかの実装において、帯域通過フィルタ313a〜313dはさらに、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を、当該複数の経路の当該一つの対応周波数帯域のダウンリンク周波数サブ帯域へとフィルタリングするように構成される。DRxモジュール310は複数の増幅器314a〜314dを含む。増幅器314a〜314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、当該増幅器が設けられた経路の対応周波数帯域内の信号を増幅するように構成された狭帯域増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、DRx制御器302によって制御可能である。例えば、いくつかの実装において、増幅器314a〜314dはそれぞれ、イネーブル/ディセーブル入力を含み、当該イネーブル/ディセーブル入力において受信した増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。増幅器イネーブル信号は、DRx制御器302によって送信することができる。すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器302は、複数の経路の一以上に沿ってそれぞれが設けられた増幅器314a〜314dの一以上に増幅器イネーブル信号を送信することにより、当該複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。かかる実装においては、DRx制御器302による制御というよりもむしろ、第1マルチプレクサ311を、ダイバーシティ信号を複数の経路のそれぞれに引き回す信号分割器とし、第2マルチプレクサ312を、当該複数の経路のそれぞれからの信号を結合する信号結合器とすることができる。しかしながら、DRx制御器302が第1マルチプレクサ311及び第2マルチプレクサ312を制御する実装において、DRX制御器302はまた、例えば電池を節約するべく特定の増幅器314a〜314dをイネーブル(又はディセーブル)にすることもできる。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは可変利得増幅器(VGA)である。すなわち、いくつかの実装において、DRxモジュール310は複数の可変利得増幅器(VGA)を含み、VGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該VGAにおいて受信した信号を、DRx制御器302から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
VGAの利得は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定利得増幅器の入力と当該固定利得増幅器の出力との間のラインを閉とすることにより、信号が当該固定利得増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間のラインを開とすることにより、信号が固定利得増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、固定利得増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合はディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。
いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器を含む。いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含む。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは可変電流増幅器(VCA)である。VCAにより引き出される電流は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、固定電流増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定電流増幅器の入力と当該固定電流増幅器の出力との間のラインを閉とすることにより、信号が当該固定電流増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間のラインを開とすることにより、信号が固定電流増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、固定電流増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合にディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。
いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの電流を引き出すことによって増幅するように構成されたステップ可変電流増幅器を含む。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する電流を引き出すことによって増幅するように構成された連続可変電流増幅器を含む。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、可変電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、可変電流増幅器である。
いくつかの実装において、DRx制御器302は、入力において受信した入力信号の、サービス品質メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から受信した信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。増幅器制御信号はさらに、受信した信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づき得る。受信した信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的には、ダイバーシティアンテナ140において受信したダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力信号)に基づき得る。受信した信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。
いくつかの実装において、QoSメトリックは信号強度を含む。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
ここで述べたように、DRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信ライン135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。ダイバーシティRFモジュール320は、処理されたダイバーシティ信号を、送信ライン135を介して受信してさらなる処理を行う。特に、処理されたダイバーシティ信号は、ダイバーシティRFマルチプレクサ321によって一以上の経路へと分割され又は引き回される。当該経路において、分割され又は引き回された信号は、対応する帯域通過フィルタ323a〜323dによるフィルタリングを受け、対応する増幅器324a〜324dによって増幅される。増幅器324a〜324dそれぞれの出力は、送受信器330に与えられる。
ダイバーシティRFマルチプレクサ321は、経路の一以上を選択的にアクティブにするべく制御器120によって(直接的に又はオンチップダイバーシティRF制御器を介してのいずれかにより)制御することができる。同様に、増幅器324a〜324dも制御器120によって制御され得る。例えば、いくつかの実装において、増幅器324a〜324dのそれぞれは、イネーブル/ディセーブル入力を含み、増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは、制御器120(又は制御器120が制御するオンチップダイバーシティRF制御器)から受信した増幅器制御信号が制御する利得により、VGAにおいて受信した信号を増幅する可変利得増幅器(VGA)である。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは可変電流増幅器(VCA)である。
すでにダイバーシティRFモジュール320を含んだ受信器チェーンにDRxモジュール310を追加することにより、DRx構成300における帯域通過フィルタの数は2倍となる。すなわち、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは、ダイバーシティRFモジュール320には含まれない。むしろ、DRxモジュール310の帯域通過フィルタ313a〜313dが、帯域外ブロッカーの強度を低減するべく使用される。さらに、ダイバーシティRFモジュール320の自動利得制御(AGC)テーブルをシフトして、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える利得量を、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える利得量だけ低減することができる。
例えば、DRxモジュール利得が15dBでありかつ受信器感度が−100dBmの場合、ダイバーシティRFモジュール320は−85dBmの感度となる。ダイバーシティRFモジュール320の閉ループAGCがアクティブになると、その利得は自動的に15dBだけ降下する。しかしながら、信号部品及び帯域外ブロッカーの双方が受信されて15dBだけ増幅される。すなわち、ダイバーシティRFモジュール320の15dB利得降下には、その線形性の15dB上昇も付随し得る。特に、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dは、当該増幅器の線形性が、利得低減(又は電流増加)に伴い増加するように設計され得る。
いくつかの実装において、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dとダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dとの利得(及び/又は電流)を制御する。ここでの例においてのように、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える一定量の利得が増加することに応答して、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える一定量の利得を低減することができる。すなわち、いくつかの実装において、制御器120は、(ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dのための)下流側増幅器制御信号を(DRxモジュール310の増幅器314a〜314dのための)増幅器制御信号に基づいて生成し、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合された一以上の下流側増幅器324a〜324dの利得を制御するように構成される。いくつかの実装において、制御器120はまた、無線装置の、フロントエンドモジュール(FEM)における増幅器のような他の部品の利得も増幅器制御信号に基づいて制御する。
ここで述べたように、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは含まれない。すなわち、いくつかの実装において、下流側増幅器324a〜324dの少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することなく、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合される。
図4は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成400が、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュール310よりも少ない増幅器を備えたダイバーシティRFモジュール420を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成400は、図3を参照してここに記載されるダイバーシティアンテナ140及びDRxモジュール310を含む。DRxモジュール310の出力が、送信ライン135を介してダイバーシティRFモジュール420へと通過する。ダイバーシティRFモジュール420は、図4のダイバーシティRFモジュール420がDRxモジュール310よりも少ない増幅器を含む点で図3のダイバーシティRFモジュール320とは異なる。
ここに言及されるように、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は帯域通過フィルタを含まない。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420の一以上の増幅器424は帯域固有とする必要がない。特に、ダイバーシティRFモジュール420は一以上の経路を含み得る。各経路は、DRxモジュール310の経路に一対一でマッピングされない増幅器424を含む。かかる経路(又は対応する増幅器)のマッピングは、制御器120に記憶することができる。
したがって、DRxモジュール310が、それぞれが一周波数帯域に対応する一定数の経路を含む一方、ダイバーシティRFモジュール420は、単一周波数帯域に対応しない一以上の経路を含み得る。
(図4に示される)いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、送信ライン135から受信した信号を増幅して増幅済み信号をマルチプレクサ421へと出力する単一の広帯域又はチューニング可能増幅器424を含む。マルチプレクサ421は、それぞれが各周波数帯域に対応する複数のマルチプレクサ出力を含む。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420はいずれの増幅器も含まない。
いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサ421は、制御器120から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、単一帯域信号の周波数帯域に対応する一つへと引き回すSPMTスイッチである。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサ421は、制御器120から受信した分割器制御信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する2以上へと引き回す信号分割器である。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、単一モジュールとして送受信器330と組み合わせることができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、それぞれが一組の周波数帯域に対応する多重増幅器を含む。送信ライン135からの信号は、第1経路に沿って高周波増幅器に高周波を出力しかつ第2経路に沿って低周波増幅器に低周波を出力する帯域分割器へと供給することができる。各増幅器の出力は、当該信号を送受信器330の対応入力へと引き回すべく構成されたマルチプレクサ421へと与えることができる。
図5は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成500が、オフモジュールフィルタ513に結合されたDRxモジュール510を含み得ることを示す。DRxモジュール510は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板501と、パッケージング基板501に実装された受信システムとを含み得る。DRxモジュール510は、DRxモジュール510から出るように引き回されて任意の所望帯域のためのフィルタをサポートするシステムインテグレータ、設計者又は製造者にとって利用可能とされた一以上の信号経路を含み得る。
DRxモジュール510は、DRxモジュール510の入力及び出力間に一定数の経路を含む。DRxモジュール510は、DRx制御器502が制御するバイパススイッチ519によってアクティブにされる入力及び出力間のバイパス経路を含む。図5が単一のバイパススイッチ519を例示するにもかかわらず、いくつかの実装において、バイパススイッチ519は、多重スイッチ(例えば、入力の物理的近くに設けられた第1スイッチ、及び出力の物理的近くに設けられた第2スイッチ)を含み得る。図5に示されるように、バイパス経路は、フィルタ又は増幅器を含まない。
DRxモジュール510は、第1マルチプレクサ511及び第2マルチプレクサ512を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は一定数のオンモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサ511、パッケージング基板501に実装された帯域通過フィルタ313a〜313d、パッケージング基板501に実装された増幅器314a〜314d、及び第2マルチプレクサ512を含む。マルチプレクサ経路は一以上のオフモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサ511、パッケージング基板501の外に実装された帯域通過フィルタ513、増幅器514、及び第2マルチプレクサ512を含む。増幅器514は、パッケージング基板501に実装された広帯域増幅器とすることができ、又はパッケージング基板501の外に実装することもできる。ここに記載されるように、増幅器314a〜314d、514は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器502は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器502は、DRx制御器502が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器502は、例えば、バイパススイッチ519の開閉により、増幅器314a〜314d、514のイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサ511、512の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。例えば、DRx制御器502は、(例えば、フィルタ313a〜313d、513と増幅器314a〜314d、514との間の)経路沿いのスイッチを開閉すること、又は増幅器314a〜314d、514の利得を実質的にゼロに設定することができる。
例A:可変利得増幅器
ここに記載されるように、受信した信号を処理する増幅器は可変利得増幅器(VGA)とすることができる。すなわち、いくつかの実装において、DRxモジュールは複数の可変利得増幅器(VGA)を含み、VGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該VGAにおいて受信した信号を、DRx制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
いくつかの実施形態において、VGAの利得は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。図6は、いくつかの実施形態において、可変利得増幅器A350がバイパス可能であり得ることを示す。可変利得増幅器A350は、固定利得増幅器A351と、DRx制御器A302が生成する増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチA352とを含む。バイパススイッチA352は(第1位置において)固定利得増幅器A351の入力から当該固定利得増幅器の出力へのラインを閉にして固定利得増幅器A351をバイパスする信号を許容することができる。バイパススイッチA352は(第2位置において)固定利得増幅器A351の入力と固定利得増幅器A351の出力との間のラインを開にして固定利得増幅器A351に信号を通過させることができる。いくつかの実装において、固定利得増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合はディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。図3の例を参照すると、いくつかの実装において、VGA314a〜314dの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。
図7は、いくつかの実施形態において、可変利得増幅器A360の利得がステップ可変又は連続可変であり得ることを示す。いくつかの実装において、可変利得増幅器A360はステップ可変であり、DRx制御器A302が生成したデジタル増幅器制御信号に応答して当該デジタル信号が指示する複数の設定量の一つの利得により、可変利得増幅器A360の入力において受信した信号を増幅する。いくつかの実装において、可変利得増幅器A360は連続可変であり、DRx制御器A302が生成したアナログ増幅器制御信号に応答して当該アナログ信号の特性(例えば電圧又はデューティーサイクル)に比例する利得により、可変利得増幅器A360の入力において受信した信号を増幅する。図3の例を参照すると、いくつかの実装において、VGA314a〜314dの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器を含む。いくつかの実装において、図3のVGA314a〜314dの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含む。
いくつかの実装において、図3の増幅器314a〜314dは、可変電流増幅器(VCA)とすることができる。VCAにより引き出される電流は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、固定電流増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定電流増幅器の入力と当該固定電流増幅器の出力との間のラインを閉とすることにより、信号が当該固定電流増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間のラインを開とすることにより、信号が固定電流増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、固定電流増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合にディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。
いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの電流を引き出すことによって増幅するように構成されたステップ可変電流増幅器を含む。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する電流を引き出すことによって増幅するように構成された連続可変電流増幅器を含む。
いくつかの実装において、図3の増幅器314a〜314dは、固定利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、可変電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、可変電流増幅器である。
いくつかの実装において、DRx制御器302は、第1マルチプレクサの入力311において受信した入力信号のサービス品質メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から受信した信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。増幅器制御信号はさらに、受信した信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づき得る。受信した信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的には、ダイバーシティアンテナ140において受信したダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力信号)に基づき得る。受信した信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。
いくつかの実装において、QoSメトリックは信号強度を含む。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
ここで述べたように、図3のDRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信ライン135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。ダイバーシティRFモジュール320は、処理されたダイバーシティ信号を、送信ライン135を介して受信してさらなる処理を行う。特に、処理されたダイバーシティ信号は、ダイバーシティRFマルチプレクサ321によって一以上の経路へと分割され又は引き回される。当該経路において、分割され又は引き回された信号は、対応する帯域通過フィルタ323a〜323dによるフィルタリングを受け、対応する増幅器324a〜324dによって増幅される。増幅器324a〜324dそれぞれの出力は、送受信器330に与えられる。
ダイバーシティRFマルチプレクサ321は、経路の一以上を選択的にアクティブにするべく制御器120によって(直接的に又はオンチップダイバーシティRF制御器を介してのいずれかにより)制御することができる。同様に、増幅器324a〜324dも制御器120によって制御され得る。例えば、いくつかの実装において、増幅器324a〜324dのそれぞれは、イネーブル/ディセーブル入力を含み、増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは、制御器120(又は制御器120が制御するオンチップダイバーシティRF制御器)から受信した増幅器制御信号が制御する利得により、VGAにおいて受信した信号を増幅する可変利得増幅器(VGA)である。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは可変電流増幅器(VCA)である。
ダイバーシティRFモジュール320をすでに含んだ受信器チェーンにDRxモジュール310を追加することにより、DRx構成300における帯域通過フィルタの数は2倍となる。すなわち、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは、ダイバーシティRFモジュール320には含まれない。むしろ、DRxモジュール310の帯域通過フィルタ313a〜313dが、帯域外ブロッカーの強度を低減するべく使用される。さらに、ダイバーシティRFモジュール320の自動利得制御(AGC)テーブルをシフトして、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える利得量を、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える利得量だけ低減することができる。
例えば、DRxモジュール利得が15dBでありかつ受信器感度が−100dBmの場合、ダイバーシティRFモジュール320は−85dBmの感度となる。ダイバーシティRFモジュール320の閉ループAGCがアクティブになると、その利得は自動的に15dBだけ降下する。しかしながら、信号部品及び帯域外ブロッカーの双方が受信されて15dBだけ増幅される。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール320の15dB利得降下には、その線形性の15dB上昇も付随し得る。特に、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dは、当該増幅器の線形性が、利得低減(又は電流増加)に伴い増加するように設計され得る。
いくつかの実装において、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dとダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dとの利得(及び/又は電流)を制御する。ここでの例においてのように、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える一定量の利得が増加することに応答して、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える一定量の利得を低減することができる。すなわち、いくつかの実装において、制御器120は、(ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dのための)下流側増幅器制御信号を(DRxモジュール310の増幅器314a〜314dのための)増幅器制御信号に基づいて生成し、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合された一以上の下流側増幅器324a〜324dの利得を制御するように構成される。いくつかの実装において、制御器120はまた、無線装置の、フロントエンドモジュール(FEM)における増幅器のような他の部品の利得も増幅器制御信号に基づいて制御する。
ここで述べたように、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは含まれない。すなわち、いくつかの実装において、下流側増幅器324a〜324dの少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することなく、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合される。かかる実装に関する例が、図4を参照してここに記載される。
図8は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成A600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュールA610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュールA610は、DRxモジュールA610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路A616をDRxモジュールA610の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器A602によって制御することができる。DRx制御器A602は、チューニング可能入力整合回路A616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路A616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路A616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールA610の入力と第1マルチプレクサA311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールA610の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路A617をDRxモジュールA610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器A602によって制御することができる。DRx制御器A602は、チューニング可能出力整合回路A618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路A617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力整合回路A617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールA610の出力と第2マルチプレクサA312の出力との間に接続してよく、又はDRxモジュールA610の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図9は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成A700が多重アンテナを含み得ることを示す。図9が2つのアンテナA740a〜A740b及び一つの送信ライン135を備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される態様は、2つを超えるアンテナ及び/又は2つの以上のケーブルを備えた実施形態に実装することができる。
ダイバーシティ受信器構成A700は、第1アンテナA740a及び第2アンテナA740bに結合されたDRxモジュールA710を含む。いくつかの実装において、第1アンテナA740aは、高い周波数帯域において送信された信号を受信するように構成された高帯域アンテナであり、第2アンテナA740bは、低い周波数帯域において送信された信号を受信するように構成された低帯域アンテナである。
DRxモジュールA710は、DRxモジュールA710の第1入力における第1チューニング可能入力整合回路A716aと、DRxモジュールA710の第2入力における第2チューニング可能入力整合回路A716bとを含む。DRxモジュールA710はさらに、DRxモジュールA710の出力にチューニング可能出力整合回路A717を含む。DRx制御器A702は、チューニング可能整合回路A716a〜A716b、A717のそれぞれを、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能整合回路A716a〜A716b、A717は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。
DRxモジュールA710は、DRxモジュールA710の入力(第1アンテナA740aに結合された第1入力、及び第2アンテナA740bに結合された第2入力)と(送信ライン135に結合された)出力との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールA710は、DRx制御器A702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールA710は、第1入力マルチプレクサA711a又は第2入力マルチプレクサA711bの一方を含むとともに、出力マルチプレクサA712を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。チューニング可能入力整合回路A716a〜A716bの一つ、入力マルチプレクサA711a〜A711bの一つ、一の帯域通過フィルタA713a〜A713h、一の増幅器A714a〜A714h、出力マルチプレクサA712及び出力整合回路A717を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器A714a〜A714hは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
DRx制御器A702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器A702は、DRx制御器A702が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器A702は、帯域選択信号に基づいてチューニング可能整合回路A716a〜A716b、A717をチューニングするように構成される。DRx制御器A702は、例えば、増幅器A714a〜A714hのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサA711a〜A711b、A712の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
図10は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法A800は、図3のDRx制御器302又は図3の通信制御器120のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法A800は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行うことができる。いくつかの実装において、方法A800は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法A800は、帯域選択信号を受信することと、受信したRF信号を一以上の利得制御経路に沿って引き回して当該受信したRF信号を処理することとを含む。
方法A800は、ブロックA810において、制御器が帯域選択信号を受信することから始まる。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
いくつかの実装において、制御器は、一以上のチューニング可能整合回路を受信帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、制御器は、チューニング可能整合回路を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。
ブロックA820において、制御器は、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールの一以上の経路を帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにする。ここに記載されるように、DRxモジュールは、当該DRxモジュールの(一以上のアンテナに結合された)一以上の入力と(一以上のケーブルに結合された)一以上の出力との間に一定数の経路を含み得る。経路は、バイパス経路及びマルチプレクサ経路を含み得る。マルチプレクサ経路は、オンモジュール経路及びオフモジュール経路を含み得る。
制御器は、複数の経路の一以上を、例えば、一以上のバイパススイッチの開若しくは閉により、当該経路に沿って設けられた増幅器の、増幅器イネーブル信号を介したイネーブル若しくはディセーブルにより、分割器制御信号及び/若しくは結合器制御信号を介した一以上のマルチプレクサの制御により、又は他のメカニズムを介して選択的にアクティブにすることができる。例えば、制御器は、当該経路に沿って設けられたスイッチを開若しくは閉にし、又は当該経路に沿って設けられた増幅器の利得を実質的にゼロに設定することができる。
ブロックA830において、制御器は増幅器制御信号を、一以上のアクティブにされた経路に沿ってそれぞれが設けられた一以上の増幅器に送信する。増幅器制御信号は、送信先となる増幅器の利得(又は電流)を制御する。一実施形態において、増幅器は、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。すなわち、一実施形態において、増幅器制御信号は、バイパススイッチを開にすべきか又は閉にすべきかを指示する。
一実施形態において、増幅器は、当該増幅器において受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器を含む。すなわち、一実施形態において、増幅器制御信号は、複数の設定量の一つを指示する。
一実施形態において、増幅器は、当該増幅器において受信した信号を、増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含む。すなわち、一実施形態において、増幅器制御信号は、比例利得量を指示する。
いくつかの実装において、制御器は、入力において受信した入力信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。いくつかの実装において、制御器は、他の制御器から受信した信号、ひいては当該受信した信号のQoSメトリックに基づき得る信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。受信した信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的に、ダイバーシティアンテナにおいてダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力)に基づく。受信した信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、制御器は、他の制御器から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。例えば、QoSメトリックは信号強度を含み得る。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
いくつかの実装において、制御器はまた、ブロックA830において、一以上のケーブルを介して出力に結合された一以上の下流側増幅器の利得を制御するべく、増幅器制御信号に基づいて下流側増幅器制御信号を送信する。
とりわけ、可変利得増幅器に関する前述の例Aは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実装によれば、本開示は、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む受信システムに関する。受信システムはさらに、複数の帯域通過フィルタを含む。複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各帯域へとフィルタリングするように構成される。受信システムはさらに、複数の可変利得増幅器(VGA)を含む。複数のVGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該VGAにおいて受信した信号を、当該制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
いくつかの実施形態において、制御器は、当該制御器が受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、分割器制御信号を第1マルチプレクサにかつ結合器制御信号を第2マルチプレクサに送信することによって、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、複数の経路の一以上に沿ってそれぞれが設けられた複数のVGAの一以上に増幅器イネーブル信号を送信することによって、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器、又は、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含み得る。いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは、当該増幅器において受信した信号を、増幅器制御信号が制御する電流量を引き出すことによって増幅するように構成された可変電流増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、増幅器制御信号は、第1マルチプレクサの入力において受信した入力信号のサービス品質メトリックに基づく。
いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは低雑音増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2マルチプレクサの出力に結合され、一以上の下流側増幅器を含む下流側モジュールに結合された送信ラインを含み得る。いくつかの実施形態において、制御器はさらに、一以上の下流側増幅器の利得を制御するべく、増幅器制御信号に基づいて下流側増幅器制御信号を生成するように構成することができる。いくつかの実施形態において、下流側増幅器の少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することのない送信ラインに結合することができる。いくつかの実施形態において、一以上の下流側増幅器の数は、VGAの数未満としてよい。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力及び第2マルチプレクサの出力(例えばRFモジュールの入力及びRFモジュールの出力)間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに、複数の帯域通過フィルタを含む。帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。受信システムはさらに、複数の可変利得増幅器(VGA)を含む。複数のVGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、VGAにおいて受信した信号を、制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。
いくつかの実施形態において、複数の経路はオフモジュール経路を含む。オフモジュール経路は、オフモジュール帯域通過フィルタと、複数のVGAの一つとを含み得る。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに、複数の帯域通過フィルタを含む。複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。受信システムはさらに、複数の可変利得増幅器(VGA)を含む。複数のVGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、VGAにおいて受信した信号を、制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。無線装置さらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを、ケーブルを介して受信し、当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された通信モジュールを含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、当該第2アンテナと通信する第2FEMとを含む。通信モジュールは、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、無線装置は、第1FEMと通信モジュールの一以上の下流側増幅器の利得を制御するように構成された通信制御器を含む。
例B:位相シフト部品
図11は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B600が、一以上の位相整合部品B624a〜B624bを備えたDRxモジュールB610を含み得ることを示す。DRxモジュールB610は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールB610の入力からの2つの経路と、送信ライン135に結合されたDRxモジュールB610の出力とを含む。
図11のDRxモジュールB610において、信号分割器及び帯域通過フィルタはダイプレクサB611として実装される。ダイプレクサB611は、アンテナ140に結合された入力と、第1増幅器314aに結合された第1出力と、第2増幅器314bに結合された第2出力とを含む。第1出力において、ダイプレクサB611は、(例えばアンテナ140から)入力において受信した信号であって第1周波数帯域へとフィルタリングされた信号を出力する。第2出力において、ダイプレクサB611は、入力において受信した信号を、第2周波数帯域へとフィルタリングして出力する。いくつかの実装において、ダイプレクサB611は、DRxモジュールB610の入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたトリプレクサ、クワッドプレクサ又は他のマルチプレクサに置き換えることができる。
ここに記載されるように、増幅器314a〜314bの各一つは、当該経路の対応する一つに沿って設けられ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。増幅器314a〜314bの出力は、信号結合器B612により結合される前に、対応する位相シフト部品B624a〜B624bを通して供給される。
信号結合器B612は、第1位相シフト部品B624aに結合された第1入力、第2位相シフト部品B624bに結合された第2入力、及びDRxモジュールB610の出力に結合された出力を含む。信号結合器の出力における信号は、第1入力及び第2入力の信号の合計である。すなわち、信号結合器は、複数の経路に沿って伝播する信号を結合するように構成される。
信号がアンテナ140によって受信されると、当該信号は、ダイプレクサB611によって第1周波数帯域へとフィルタリングされ、第1増幅器314aを通る第1経路に沿って伝播する。フィルタリングかつ増幅された信号は、第1位相シフト部品B624aによって位相シフトされて信号結合器B612の第1入力に供給される。いくつかの実装において、信号結合器B612又は第2増幅器314bは、信号が信号結合器B612を通って第2経路に沿って逆方向に続くのを妨げることがない。すなわち、信号は、第2位相シフト部品B624bを通り、第2増幅器314bを通って伝播し、ダイプレクサB611から反射される。反射された信号は、第2増幅器314bを通って伝播し、第2位相シフト部品B624bを通り、信号結合器B612の第2入力に到達する。
(信号結合器B612の第1入力における)初期信号の位相と(信号結合器B612の第2入力における)反射信号の位相とがずれている場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号は弱められる。同様に、初期信号及び反射された信号が同相の場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号が強められる。すなわち、いくつかの実装において、第2位相シフト部品B624bは、(少なくとも第1周波数帯域にある)信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号が少なくとも部分的に同相となるように構成される。特に、第2位相シフト部品B624bは、(少なくとも第1周波数帯域にある)信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号の合計振幅が初期信号の振幅よりも大きくなるように構成される。
例えば、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を、第2増幅器314bを介した逆方向伝播により導入される位相シフトの−1/2倍だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第2増幅器314bを介して順方向伝播させるように構成することができる。他例では、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を、360度と、第2増幅器314bを介した逆方向伝播により導入される位相シフトとの差の半分だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第2増幅器314bを介して順方向伝播させるように構成することができる。一般に、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を位相シフトして、初期信号と反射信号とが360度の整数倍(ゼロを含む)の位相差を有するように構成することができる。
一例では、初期信号は、0度(又は任意の他の基準位相)としてよく、第2増幅器314bを通って逆方向伝播し、ダイプレクサB611から反射され、第2増幅器314bを通って順方向伝播することにより、140度の位相シフトを導入することができる。すなわち、いくつかの実装において、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を−70度だけ位相シフトさせるように構成される。すなわち、初期信号は、第2位相シフト部品B624bにより−70度へと位相シフトされ、第2増幅器314bを通る逆方向伝播、ダイプレクサB611を通る順方向伝播、及び第2増幅器314bを通る順方向伝播により70度へと位相シフトされ、並びに第2位相シフト部品B624bにより0度へと戻るように位相シフトされる。
いくつかの実装において、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を110度だけ位相シフトさせるように構成される。すなわち、初期信号は、第2位相シフト部品B624bにより110度へと位相シフトされ、第2増幅器314bを通過する逆方向伝播、ダイプレクサB611からの反射、及び第2増幅器314bを介した順方向伝播により250度へと位相シフトされ、並びに第2位相シフト部品B624bにより360度へと位相シフトされる。
同時に、アンテナ140が受信した信号は、ダイプレクサB611により第2周波数帯域へとフィルタリングされ、第2増幅器314bを通る第2経路に沿って伝播する。フィルタリングかつ増幅された信号は、第2位相シフト部品B624bによって位相シフトされて信号結合器B612の第2入力に供給される。いくつかの実装において、信号結合器B612又は第1増幅器314aは、信号が信号結合器B612を通って第1経路に沿って逆方向に続くのを妨げることがない。すなわち、信号は、第1位相シフト部品B624aを通り、第2増幅器314aを通って伝播し、ダイプレクサB611から反射される。反射信号は、第1増幅器314a及び第1位相シフト部品B624aを通って伝播し、信号結合器B612の第1入力に到達する。
(信号結合器B612の第2入力における)初期信号の位相と(信号結合器B612の第1入力における)反射信号の位相とがずれている場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号は弱められ、初期信号と反射信号とが同相の場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号は強められる。すなわち、いくつかの実装において、第1位相シフト部品B624aは、(少なくとも第2周波数帯域にある)信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号が少なくとも部分的に同相となるように構成される。
例えば、第1位相シフト部品B624aは、第1位相シフト部品B624aを通過する信号を、第1増幅器314aを介した逆方向伝播により導入される位相シフトの−1/2倍だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第1増幅器314aを介して順方向伝播させるように構成することができる。他例では、第1位相シフト部品B624aは、第1位相シフト部品B624aを通過する信号を、360度と、第1増幅器314aを介した逆方向伝播により導入される位相シフトとの差の半分だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第1増幅器314aを介して順方向伝播させるように構成することができる。一般に、第1位相シフト部品B624aは、第1位相シフト部品B624aを通過する信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号が360度の整数倍(ゼロを含む)の位相差を有するように構成することができる。
位相シフト部品B624a〜B624bは、受動回路として実装してよい。特に、位相シフト部品B624a〜B624bは、LC回路として実装してよく、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含み得る。これらの受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、増幅器314a〜314bの出力と信号結合器B612の入力との間に接続してよく、又は増幅器314a〜314bの出力と接地電圧との間に接続してよい。いくつかの実装において、位相シフト部品B624a〜B624bは、増幅器314a〜314bと同じダイに又は同じパッケージに統合される。
いくつかの実装において(例えば図11に示されるように)、位相シフト部品B624a〜B624bは、経路に沿って増幅器314a〜314bの後に設けられる。すなわち、位相シフト部品B624a〜B624bが引き起こす任意の信号減衰は、例えば出力信号の信号対雑音比のような、モジュールB610の性能に影響を与えることがない。しかしながら、いくつかの実装において、位相シフト部品B624a〜B624bは、経路に沿って増幅器314a〜314bの前に設けられる。例えば、位相シフト部品B624a〜B624bは、ダイプレクサB611及び増幅器314a〜314b間に設けられたインピーダンス整合部品に統合されてよい。
図12は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B640が、一以上の位相整合部品B624a〜B624b及び二段増幅器B614a〜B614bを備えたDRxモジュールB641を含み得ることを示す。図12のDRxモジュールB641は、図11のDRxモジュールB610の増幅器314a〜314bが、図12のDRxモジュールB641における二段増幅器B614a〜B614bによって置き換えられている点を除き、図11のDRxモジュールB610に実質的に類似する。
図13は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B680が、一以上の位相整合部品B624a〜B624b及び結合器後段増幅器B615を備えたDRxモジュールB681を含み得ることを示す。図13のDRxモジュールB681は、図13のDRxモジュールB681が、信号結合器B612の出力とDRxモジュールB681の出力との間に設けられた結合器後段増幅器B615を含む点を除き、図11のDRxモジュールB610に実質的に類似する。結合器後段増幅器B615は、増幅器314a〜314bと同様に、DRx制御器(図示せず)が制御する可変利得増幅器(VGA)及び/又は可変電流増幅器でよい。
図14は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B700が、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dを備えたDRxモジュールB710を含み得ることを示す。チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dはそれぞれ、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、DRx制御器B702から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトさせるように構成することができる。
ダイバーシティ受信器構成B700は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールB710を含む。DRxモジュールB710は、DRxモジュールB710の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールB710は、DRx制御器B702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールB710は、入力マルチプレクサB311及び出力マルチプレクサB312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。これは、入力マルチプレクサB311、帯域通過フィルタB313a〜B313d、増幅器B314a〜B314d、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724d、出力マルチプレクサB312及び結合器後段増幅器B615を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またもここに記載されるように、増幅器B314a〜B314d(ポストゲイン増幅器B615を含む)は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dは、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、増幅器B314a〜B314dの出力と出力マルチプレクサB312の入力との間に接続してよく、又は増幅器B314a〜B314dの出力と接地電圧との間に接続してよい。
DRx制御器B702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器B702は、当該複数の経路の一以上を、DRx制御器B702が(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器B702は、例えば、増幅器B314a〜B314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサB311、B312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
いくつかの実装において、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dを、帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して位相シフトチューニング信号をアクティブな各経路のチューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dへと送信することができる。
DRx制御器B702は、帯域外の反射信号が出力マルチプレクサB312において帯域外の初期信号と同相になるようにチューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dとチューニングすることができる。例えば、第1周波数帯域に対応する(第1増幅器B314aを通る)第1経路と、第2周波数帯域に対応する(第2増幅器B314bを通る)第2経路と、(第3増幅器B314cを通る)第3経路とがアクティブにされることを帯域選択信号が指示すると、DRx制御器B702は、(1)第2経路に沿って伝播する(第2周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように、(2)第3経路に沿って伝播する(第3周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように第1チューニング可能位相シフト部品B724aをチューニングすることができる。
DRx制御器B702は、第1チューニング可能位相シフト部品B724aを、第2周波数帯域が第3周波数帯域とは異なる量だけ位相シフトされるようにチューニングすることができる。例えば、第1増幅器B314aを通る逆方向伝播と、帯域通過フィルタB313aからの反射と、第1増幅器B314bを通る順方向伝播とにより、第2周波数帯域の信号が140度だけ位相シフトされて第3周波数帯域が130度だけ位相シフトされると、DRx制御器B702は、第2周波数帯域を−70度(又は110度)だけ位相シフトし、かつ、第3周波数帯域を−65度(又は115度)だけ位相シフトするように、第1チューニング可能位相シフト部品B724aをチューニングすることができる。
DRx制御器B702は同様に、第2位相シフト部品B724b及び第3位相シフト部品B724cをチューニングすることができる。
他例では、第1経路と、第2経路と、(第4増幅器B314dを通る)第4経路とがアクティブにされることを帯域選択信号が指示すると、DRx制御器B702は、(1)第2経路に沿って伝播する(第2周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように、(2)第4経路に沿って伝播する(第4周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように第1チューニング可能位相シフト部品B724aをチューニングすることができる。
DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dの可変部品を、異なる複数組の周波数帯域に対して異なる値を有するようにチューニングすることができる。
いくつかの実装において、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dは、チューニング可能でない又はDRx制御器B702により制御されない固定位相シフト部品によって置き換えられる。一つの周波数帯域に対応する当該経路の対応する一つに沿って設けられた位相シフト部品の各一つは、他の周波数帯域のそれぞれを位相シフトすることにより、対応する他経路に沿った初期信号と、当該経路の当該一つに沿って逆方向伝播し、対応帯域通過フィルタから反射され、当該経路の当該一つを通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように構成してよい。
例えば、第3位相シフト部品B724cは固定されており、(1)(第1経路に沿って伝播する)第1周波数の初期信号と、第3経路に沿って逆方向伝播し、第3帯域通過フィルタB313cから反射され、第3経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように第1周波数帯域を位相シフトし、(2)(第2経路に沿って伝播する)第2周波数の初期信号と、第3経路に沿って逆方向伝播し、第3帯域通過フィルタB313cから反射され、第3経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように第2周波数帯域を位相シフトし、(3)(第4経路に沿って伝播する)第4周波数の初期信号と、第3経路に沿って逆方向伝播し、第3帯域通過フィルタB313cから反射され、第3経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように第4周波数帯域を位相シフトするように構成される。他の位相シフト部品も、同様に固定及び設定されてよい。
すなわち、DRxモジュールB710は、DRxモジュールB710の入力及びDRxモジュールB710の出力間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成されたDRx制御器B702を含む。DRxモジュールB710はさらに複数の増幅器B314a〜B314dを含む。複数の増幅器B314a〜B314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。DRxモジュールさらに複数の位相シフト部品B724a〜B724dを含む。複数の位相シフト部品B724a〜B724dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。
いくつかの実装において、第1位相シフト部品B724aは、第1周波数帯域(例えば第1帯域通過フィルタB313aの周波数帯域)に対応する第1経路に沿って設けられ、第1位相シフト部品B724aを通過する信号の第2周波数帯域(例えば第2帯域通過フィルタB313bの周波数帯域)を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する第2経路に沿って伝播する初期信号と、第1経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
いくつかの実装において、第1位相シフト部品B724aはさらに、第1位相シフト部品B724aを通過する信号の第3周波数帯域(例えば第3帯域通過フィルタB313cの周波数帯域)を位相シフトすることにより、第3周波数帯域に対応する第3経路に沿って伝播する初期信号と、第1経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
同様に、いくつかの実装において、第2経路に沿って設けられた第2位相シフト部品B724bは、第2位相シフト部品B724bを通過する信号の第1周波数帯域を位相シフトすることにより、第1経路に沿って伝播する初期信号と、第2経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
図17は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1000が、チューニング可能インピーダンス整合部品が入力及び出力に設けられたDRxモジュールBC1010を含み得ることを示す。DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。特に、DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力に設けられた入力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1016、DRxモジュールBC1010の出力に設けられた出力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1017、又はその双方を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016をDRxモジュールBC1010の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して入力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016に送信することができる。
チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールBC1010の入力と第1マルチプレクサBC311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールBC1010の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかの送信ライン)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017をDRxモジュールBC1010の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、チューニング可能出力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、DRx制御器BC1002は、帯域選択信号に応答して、出力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017に送信することができる。
チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、第2マルチプレクサBC312の出力とDRxモジュールBC1010の出力との間に接続してよく、又は第2マルチプレクサBC312の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図18は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1100が、多重チューニング可能部品を備えたDRxモジュールBC1110を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成BC1100は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールBC1110を含む。DRxモジュールBC1110は、DRxモジュールBC1110の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールBC1110は、入力と、DRx制御器BC1102が制御する一以上のバイパススイッチによりアクティブにされる出力との間にある一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールBC1110は、入力マルチプレクサBC311及び出力マルチプレクサBC312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。これは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、入力マルチプレクサBC311、帯域通過フィルタBC313a〜BC313d、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、増幅器BC314a〜BC314d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d、出力マルチプレクサBC312、及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またもここに記載されるように、増幅器BC314a〜BC314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器BC1102は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、DRx制御器BC1102が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器BC902は、例えば、増幅器BC314a〜BC314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサBC311、BC312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器BC314a〜BC314dに増幅器制御信号を送信するように構成される。増幅器制御信号は、送信先となる増幅器の利得(又は電流)を制御する。
DRx制御器BC1102は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017の一以上をチューニングするように構成される。例えば、DRx制御器BC1102は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1101は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、チューニング可能部品(アクティブな経路)に送信することができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、増幅器BC314a〜BC314dの利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。様々な実装において、チューニング可能部品の一以上は、DRx制御器BC1102が制御しない固定部品によって置き換えてよい。
なお、チューニング可能部品の一つのチューニングは、他のチューニング可能部品のチューニングに影響を与え得る。すなわち、第1チューニング可能部品のためのルックアップテーブルにおけるチューニングパラメータは、第2チューニング可能部品のためのチューニングパラメータに基づいてよい。例えば、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータに基づいてよい。他例では、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016のためのチューニングパラメータに基づいてよい。
図19は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法BC1200は、図18のDRx制御器BC1102のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法BC1200は、帯域選択信号を受信することと、受信したRF信号を一以上のチューニングされた経路に引き回して当該受信したRF信号を処理することとを含む。
方法BC1200は、ブロックBC1210において、制御器が帯域選択信号を受信することから開始する。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックBC1220において、制御器は、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールの一以上の経路を、帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにする。ここに記載されるように、DRxモジュールは、当該DRxモジュールの(一以上のアンテナに結合された)一以上の入力と(一以上の送信ラインに結合された)一以上の出力との間にある一定数の経路を含み得る。経路は、バイパス経路及びマルチプレクサ経路を含み得る。マルチプレクサ経路は、オンモジュール経路及びオフモジュール経路を含み得る。
制御器は、複数の経路の一以上を、例えば、一以上のバイパススイッチの開若しくは閉により、当該経路に沿って設けられた増幅器の、増幅器イネーブル信号を介したイネーブル若しくはディセーブルにより、分割器制御信号及び/若しくは結合器制御信号を介した一以上のマルチプレクサの制御により、又は他のメカニズムを介して選択的にアクティブにすることができる。例えば、制御器は、当該経路に沿って設けられたスイッチを開閉すること、又は当該経路に沿って設けられた増幅器の利得を実質的にゼロに設定することができる。
ブロックBC1230において、制御器はチューニング信号を、一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上のチューニング可能部品に送信する。チューニング可能部品は、DRxモジュールの入力に設けられたチューニング可能インピーダンス整合部品と、複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能インピーダンス整合部品と、当該複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能位相シフト部品と、DRxモジュールの出力に設けられたチューニング可能出力インピーダンス整合部品との一以上を含み得る。
制御器は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、(アクティブな経路の)チューニング可能部品に送信することができる。いくつかの実装において、制御器は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器の利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。
とりわけ、位相シフト部品に関する前述の例Bは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は受信システムに関し、これは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含む。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する当該複数の経路の第2経路に沿って伝播する第2初期信号と、当該第1経路に沿って伝播する第2反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第2経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第2位相シフト部品は、当該第2位相シフト部品を通過する信号の第1周波数帯域を位相シフトすることにより、第1経路に沿って伝播する第1初期信号と、第2経路に沿って伝播する第1反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1位相シフト部品はさらに、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第3周波数帯域を位相シフトすることにより、第3周波数帯域に対応する複数の経路の第3経路に沿って伝播する第3初期信号と、第1経路に沿って伝播する第3反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2初期信号と第2反射信号とが360度の整数倍の位相差を有するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたマルチプレクサを含み得る。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の経路に沿って伝播する信号を結合するように構成された信号結合器を含み得る。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、信号結合器及び出力間に設けられた結合器後段増幅器を含み得る。結合器後段増幅器は、当該結合器後段増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の各一つは、信号結合器と複数の増幅器の対応する一つとの間に設けることができる。いくつかの実施形態において、複数の増幅器の少なくとも一つは二段増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、受動回路としてよい。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、LC回路としてよい。
いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、チューニング可能位相シフト部品を含み得る。これは、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、制御器から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトする。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含み得る。インピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該対応する一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを減少させるように構成される。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含む。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する当該複数の経路の第2経路を伝播する第2初期信号と、第1経路に沿って伝播する第2反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含む。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを送信ラインを介して受信しかつ当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された送受信器を含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、第1アンテナと通信する第2FEMとを含み得る。送受信器は、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する当該複数の経路の第2経路に沿って伝播する第2初期信号と、第1経路に沿って伝播する第2反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
例C:インピーダンスシフト部品
図15は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成C800が、一以上のインピーダンス整合部品C834a〜C834bを備えたDRxモジュールC810を含み得ることを示す。DRxモジュールC810は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールC810の入力から、送信ライン135に結合されたDRxモジュールC810の出力への2つの経路を含む。
図15のDRxモジュールC810において(図11のDRxモジュールB610においてのように)、信号分割器及び帯域通過フィルタはダイプレクサC611として実装される。ダイプレクサC611は、アンテナに結合された入力と、第1インピーダンス整合部品C834aに結合された第1出力と、第2インピーダンス整合部品C834bに結合された第2出力とを含む。第1出力において、ダイプレクサC611は、第1周波数帯域へとフィルタリングされた入力において(例えばアンテナ140から)受信した信号を出力する。第2出力において、ダイプレクサC611は、第2周波数帯域へとフィルタリングされた入力において受信した信号を出力する。
インピーダンス整合部品C834a〜C634dはそれぞれが、ダイプレクサC611及び増幅器C314a〜C314b間に設けられる。ここに記載されるように、増幅器C314a〜C314bの各一つは、当該経路の対応する一つに沿って設けられ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。増幅器C314a〜C314bの出力は信号結合器C612に供給される。
信号結合器C612は、第1増幅器C314aに結合された第1入力と、第2増幅器C314bに結合された第2入力と、DRxモジュールC610の出力に結合された出力とを含む。信号結合器の出力における信号は、第1入力及び第2入力の信号の合計である。
信号がアンテナ140によって受信されると、当該信号は、ダイプレクサC611によって第1周波数帯域へとフィルタリングされ、第1増幅器C314aを通る第1経路に沿って伝播する。同様に、信号は、ダイプレクサC611によって第2周波数帯域へとフィルタリングされ、第2増幅器C314bを通る第2経路に沿って伝播する。
各経路は、雑音指数及び利得によって特徴づけることができる。各経路の雑音指数は、当該経路に沿って設けられた増幅器及びインピーダンス整合部品がもたらす信号対雑音比(SNR)の劣化を表す。特に、各経路の雑音指数は、インピーダンス整合部品C834a〜C834bの入力におけるSNRと、増幅器C314a〜C314bの出力におけるSNRとのデシベル(dB)差である。すなわち、雑音指数は、同じ利得による増幅器の雑音出力と(雑音が発生しない)「理想の」増幅器の雑音出力との差の尺度である。同様に、各経路に対する利得は、当該経路に沿って設けられた増幅器及びインピーダンス整合部品がもたらす利得を表す。
各経路の雑音指数及び利得は、異なる周波数帯域に対して異なり得る。例えば、第1経路は、第1周波数帯域に対する帯域内雑音指数及び帯域内利得と、第2周波数帯域に対する帯域外雑音指数及び帯域外利得とを有し得る。同様に、第2経路は、第2周波数帯域に対する帯域内雑音指数及び帯域内利得と、第1周波数帯域に対する帯域外雑音指数及び帯域外利得とを有し得る。
DRxモジュールC810はまた、異なる周波数帯域に対して異なり得る雑音指数及び利得によって特徴づけることができる。特に、DRxモジュールC810の雑音指数は、DRxモジュールC810の入力におけるSNRと、DRxモジュールC810の出力におけるSNRとのdB差である。
(各周波数帯域における)各経路の雑音指数及び利得は、少なくとも一部では、インピーダンス整合部品C834a〜C834bの(各周波数帯域における)インピーダンスに依存し得る。したがって、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのインピーダンスは、各経路の帯域内雑音指数を最小化し及び/又は各経路の帯域内利得を最大化するようにすることが有利となり得る。すなわち、いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bはそれぞれが、(かかるインピーダンス整合部品C834a〜C834bを欠くDRxモジュールと比べて)その対応経路の帯域内雑音指数を減少させ及び/又はその対応経路の帯域内利得を増加させるように構成される。
2つの経路に沿って伝播する信号が信号結合器C612によって結合されるので、増幅器が生成又は増幅する帯域外雑音は、当該結合された信号に負の影響を与え得る。例えば、第1増幅器C314aが生成又は増幅する帯域外雑音は、第2周波数におけるDRxモジュールC810の雑音指数を増加させ得る。したがって、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのインピーダンスは、各経路の帯域外雑音指数を最小化し及び/又は各経路の帯域外利得を最小化するようにすることが有利となり得る。すなわち、いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bはそれぞれが、(かかるインピーダンス整合部品C834a〜C834bを欠くDRxモジュールと比べて)その対応経路の帯域外雑音指数を減少させ及び/又はその対応経路の帯域外利得を減少させるように構成される。
インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、受動回路として実装してよい。特に、インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、RLC回路として実装してよく、抵抗器、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含んでよい。受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、ダイプレクサC611の出力と増幅器C314a〜C314bの入力との間に接続してよく、又はダイプレクサC611の出力と接地電圧との間に接続してよい。いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、増幅器C314a〜C314bと同じダイに又は同じパッケージに統合される。
ここで述べたように、特定の経路に対し、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのインピーダンスは、帯域内雑音指数を最小化し、帯域内利得を最大化し、帯域外雑音指数を最小化し、及び帯域外利得を最小化するようにすることが有利となり得る。これら4つの目標すべてを達成するように、2つのみの自由度(例えば第1周波数帯域におけるインピーダンス、及び第2周波数帯域におけるインピーダンス)によって又は他の様々な制約(例えば部品数、コスト、ダイ空間)を伴って、インピーダンス整合部品C834a〜C834bを設計することは難題である。したがって、いくつかの実装において、帯域内雑音指数の帯域内メトリックから帯域内利得をマイナスしたものが最小化され、帯域外雑音指数の帯域外メトリックに帯域外利得をプラスしたものが最小化される。これらの目標の双方を、様々な制約を伴って達成するようにインピーダンス整合部品C834a〜C834bを設計することも、依然として難題となり得る。すなわち、いくつかの実装において、帯域内メトリックは一組の制約を受けて最小化され、帯域外メトリックは、当該組の制約と、帯域内メトリックがしきい量(例えば0.1dB、0.2dB、0.5dB又は任意の他の値)を超えて増加することがないようにとの付加的制約とを受けて最小化される。したがって、インピーダンス整合部品は、帯域内雑音指数の帯域内メトリックから帯域内利得をマイナスしたものを、例えば任意の制約を受けて可能な帯域内メトリック最小値のような帯域内メトリック最小値のしきい量以内にまで低減するように構成される。インピーダンス整合部品はさらに、帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたものである帯域外メトリックを、帯域内制約帯域外最小値、例えば帯域内メトリックがしきい量を超えて増加することがないようにとの付加的制約を受けて可能な最小帯域外メトリックまで低減するように構成される。いくつかの実装において、(帯域内因子により重みづけされた)帯域内メトリックに(帯域外因子により重みづけされた)帯域外メトリックをプラスした複合メトリックが、任意の制約を受けて最小化される。
すなわち、いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bはそれぞれが、その対応経路の帯域内メトリック(帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたもの)を、(例えば帯域内雑音指数を減少させること、帯域内利得を増加させること、又はその双方により)減少させるように構成される。いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのそれぞれはさらに、その対応経路の帯域外メトリック(帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたもの)を、(例えば帯域外雑音指数を減少させること、帯域外利得を減少させること、又はその双方により)減少させるように構成される。
いくつかの実装において、帯域外メトリックを減少させることにより、インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、当該周波数帯域の一以上において、他の周波数帯域における雑音指数を実質的に増加させることなく、DRxモジュールC810の雑音指数を減少させる。
図16は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成C900が、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dを備えたDRxモジュールC910を含み得ることを示す。チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dはそれぞれが、DRx制御器C902から受信したインピーダンスチューニング信号が制御するインピーダンスを提示するように構成することができる。
ダイバーシティ受信器構成C900は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールC910を含む。DRxモジュールC910は、DRxモジュールC910の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールC910は、DRx制御器C902が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールC910は、入力マルチプレクサC311及び出力マルチプレクサ312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、入力マルチプレクサC311、帯域通過フィルタC313a〜C313d、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934d、増幅器C314a〜C314d及び出力マルチプレクサC312を含む一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またもここに記載されるように、増幅器C314a〜C314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934bは、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dは、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、入力マルチプレクサC311の出力と増幅器C314a〜C314dの入力との間に接続してよく、又は入力マルチプレクサC311の出力と接地電圧との間に接続してよい。
DRx制御器C902は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器C902は、DRx制御器C902が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器C902は、例えば、増幅器C314a〜C314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサC311、C312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器C702は、帯域選択信号に基づいてチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングする。例えば、DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、チューニング可能インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、DRx制御器C902は、帯域選択信号に応答して、インピーダンスチューニング信号を、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dに送信することができる。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dを、増幅器C314a〜C314dの利得及び/又は電流を制御するべく送信された増幅器制御信号に少なくとも部分的に基づいてチューニングする。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、帯域内雑音指数が最小化(若しくは低減)され、帯域内利得が最大化(若しくは増加)され、他のアクティブ経路のそれぞれに対する帯域外雑音指数が最小化(若しくは低減)され、及び/又は他のアクティブ経路のそれぞれに対する帯域外利得が最小化(若しくは低減)されるように構成される。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、他のアクティブな経路のそれぞれに対し、帯域内メトリック(帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたもの)が最小化(又は低減)され、帯域外メトリック(帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたもの)が最小化(又は低減)されように構成される。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、帯域内メトリックが一組の制約を受けて最小化(又は低減)され、他のアクティブな経路のそれぞれに対する帯域外メトリックが当該一組の制約と、帯域内メトリックがしきい量(例えば0.1dB、0.2dB、0.5dB又は任意の他の値)を超えて増加することがないようにとの付加的制約とを受けて最小化(又は低減)される。
すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、当該チューニング可能インピーダンス整合部品が、帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたものである帯域内メトリックを、帯域内メトリック最小値、例えば任意の制約を受けて可能な帯域内メトリック最小値のしきい量以内にまで低減するように構成される。DRx制御器C902はさらに、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、当該チューニング可能インピーダンス整合部品が、帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたものである帯域外メトリックを、帯域内制約帯域外最小値のような、例えば帯域内メトリックがしきい量を超えて増加することがないようにとの付加的制約を受けて可能な最小帯域外メトリックにまで低減するように構成される。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、(帯域内因子により重みづけされた)帯域内メトリックに(他のアクティブな経路それぞれに対して帯域外因子により重みづけされた)他のアクティブな経路に対する帯域外メトリックをプラスしたものである複合メトリックが、任意の制約を受けて最小化(又は低減)されるように構成される。
DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dの可変部品を、異なる複数組の周波数帯域に対して異なる値を有するようにチューニングすることができる。
いくつかの実装において、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dは、チューニング可能ではなくDRx制御器C902による制御もできない固定インピーダンス整合部品によって置き換えてよい。一つの周波数帯域に対応する経路の対応する一つに沿って設けられたインピーダンス整合部品の各一つは、当該一つの周波数帯域のための帯域内メトリックを低減(又は最小化)するように構成し、及び他の周波数帯域(例えば他の周波数帯域のそれぞれ)の一以上のための帯域外メトリックを低減(又は最小化)するように構成してよい。
例えば、第3インピーダンス整合部品C934cは、固定であり、かつ、(1)第3周波数帯域のための帯域内メトリックを低減し、(2)第1周波数帯域のための帯域外メトリックを低減し、(3)第2周波数帯域のための帯域外メトリックを低減し、及び/又は(4)第4周波数帯域の帯域外メトリックを低減するように構成される。他のインピーダンス整合部品も、同様に固定して構成してよい。
すなわち、DRxモジュールC910は、DRxモジュールC910の入力とDRxモジュールC910の出力との間にある複数の経路を選択的にするように構成されたDRx制御器C902を含む。DRxモジュールC910はさらに複数の増幅器C314a〜C314dを含む。複数の増幅器C314a〜C314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。DRxモジュールさらに複数のインピーダンス整合部品C934a〜C934dを含む。複数の位相シフト部品C934a〜C934dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成される。
いくつかの実装において、第1インピーダンス整合部品C934aは、第1周波数帯域(例えば第1帯域通過フィルタC313aの周波数帯域)に対応する第1経路に沿って設けられ、第2経路に対応する第2周波数帯域(例えば第2帯域通過フィルタC313bの周波数帯域)のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成される。
いくつかの実装において、第1インピーダンス整合部品C934aはさらに、第3経路に対応する第3周波数帯域(例えば第3帯域通過フィルタC313cの周波数帯域)のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成される。
同様に、いくつかの実装において、第2経路に沿って設けられた第2インピーダンス整合部品C934bは、第1周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成される。
図17は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1000が、入力及び出力に設けられたチューニング可能インピーダンス整合部品を備えたDRxモジュールBC1010を含み得ることを示す。DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。特に、DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力に設けられた入力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1016、DRxモジュールBC1010の出力に設けられた出力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1017、又はその双方を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016をDRxモジュールBC1010の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して入力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016に送信することができる。
チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールBC1010の入力と第1マルチプレクサBC311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールBC1010の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかの送信ライン)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017をDRxモジュールBC1010の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、チューニング可能出力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、DRx制御器BC1002は、帯域選択信号に応答して、出力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017に送信することができる。
チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、第2マルチプレクサBC312の出力とDRxモジュールBC1010の出力との間に接続してよく、又は第2マルチプレクサBC312の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図18は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1100が、多重チューニング可能部品を備えたDRxモジュールBC1110を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成BC1100は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールBC1110を含む。DRxモジュールBC1110は、DRxモジュールBC1110の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールBC1110は、入力と、DRx制御器BC1102が制御する一以上のバイパススイッチによりアクティブにされる出力との間にある一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールBC1110は、入力マルチプレクサBC311及び出力マルチプレクサBC312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。これは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、入力マルチプレクサBC311、帯域通過フィルタBC313a〜BC313d、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、増幅器BC314a〜BC314d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d、出力マルチプレクサBC312、及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またもここに記載されるように、増幅器BC314a〜BC314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器BC1102は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、DRx制御器BC1102が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器BC902は、例えば、増幅器BC314a〜BC314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサBC311、BC312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器BC314a〜BC314dに増幅器制御信号を送信するように構成される。増幅器制御信号は、送信先となる増幅器の.利得(又は電流)を制御する。
DRx制御器BC1102は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017の一以上をチューニングするように構成される。例えば、DRx制御器BC1102は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1101は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、チューニング可能部品(アクティブな経路)に送信することができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、増幅器BC314a〜BC314dの利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。様々な実装において、チューニング可能部品の一以上は、DRx制御器BC1102が制御しない固定部品によって置き換えてよい。
なお、チューニング可能部品の一つのチューニングは、他のチューニング可能部品のチューニングに影響を与え得る。すなわち、第1チューニング可能部品のためのルックアップテーブルにおけるチューニングパラメータは、第2チューニング可能部品のためのチューニングパラメータに基づいてよい。例えば、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータに基づいてよい。他例では、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016のためのチューニングパラメータに基づいてよい。
図19は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法BC1200は、図18のDRx制御器BC1102のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法BC1200は、帯域選択信号を受信することと、受信したRF信号を一以上のチューニングされた経路に引き回して当該受信したRF信号を処理することとを含む。
方法BC1200は、ブロックBC1210において、制御器が帯域選択信号を受信するところから始まる。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックBC1220において、制御器は、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールの一以上の経路を、帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにする。ここに記載されるように、DRxモジュールは、DRxモジュールの(一以上のアンテナに結合された)一以上の入力と、(一以上の送信ラインに結合された)一以上の出力との間にある一定数の経路を含み得る。経路は、バイパス経路及びマルチプレクサ経路を含み得る。マルチプレクサ経路は、オンモジュール経路及びオフモジュール経路を含み得る。
制御器は、複数の経路の一以上を、例えば、一以上のバイパススイッチの開若しくは閉により、当該経路に沿って設けられた増幅器の、増幅器イネーブル信号を介したイネーブル若しくはディセーブルにより、分割器制御信号及び/若しくは結合器制御信号を介した一以上のマルチプレクサの制御により、又は他のメカニズムを介して選択的にアクティブにすることができる。例えば、制御器は、当該経路に沿って設けられたスイッチを開閉すること、又は当該経路に沿って設けられた増幅器の利得を実質的にゼロに設定することができる。
ブロックBC1230において、制御器はチューニング信号を、一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上のチューニング可能部品に送信する。チューニング可能部品は、DRxモジュールの入力に設けられたチューニング可能インピーダンス整合部品と、複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能インピーダンス整合部品と、当該複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能位相シフト部品と、DRxモジュールの出力に設けられたチューニング可能出力インピーダンス整合部品との一以上を含み得る。
制御器は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、(アクティブな経路の)チューニング可能部品に送信することができる。いくつかの実装において、制御器は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器の利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。
とりわけ、インピーダンスシフト部品に関する前述の例Cは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は受信システムに関し、これは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含む。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数及び帯域外利得を低減するように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第1インピーダンス整合部品は、当該複数の経路の第2経路に対応する第2周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第2経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第2インピーダンス整合部品は、第1周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品はさらに、複数の経路の第3経路に対応する第3周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品はさらに、帯域内雑音指数の少なくとも一つを低減し、又は第1周波数帯域のための帯域内利得を増加させるように構成される。いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品は、帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたものである帯域内メトリックを、帯域内メトリック最小値のしきい量以内にまで低減するように構成される。いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品は、帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたものである帯域外メトリックを、帯域内制約つき帯域外最小値まで低減するよう構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたマルチプレクサを含み得る。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の各一つは、マルチプレクサと複数の増幅器の対応する一つとの間に設けることができる。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の経路に沿って伝播する信号を結合するように構成された信号結合器を含み得る。
いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス部品の少なくとも一つは、受動回路としてよい。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の少なくとも一つは、RLC回路としてよい。
いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の少なくとも一つは、制御器から受信したインピーダンスチューニング信号が制御するインピーダンスを提示するように構成されたチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた第1インピーダンス整合部品はさらに、当該第1インピーダンス整合部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する複数の経路の第2経路に沿って伝播する初期信号と、第1経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含む。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数及び帯域外利得を低減するように構成される。いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第1インピーダンス整合部品は、当該複数の経路の第2経路に対応する第2周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数のインピーダンス整合部品を含む。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数及び帯域外利得を低減するように構成される。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを送信ラインを介して受信しかつ当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された送受信器を含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、第1アンテナと通信する第2FEMとを含み得る。送受信器は、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第1インピーダンス整合部品は、複数の経路の第2経路に対応する第2周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成される。
例D:増幅器後段フィルタ
図20は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D400が、複数の増幅器D314a〜D314dの出力に設けられた複数の帯域通過フィルタD423a〜D423dを有するダイバーシティ受信器(DRx)モジュールD410を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成D400は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールD410を含む。DRxモジュールD410は、DRxモジュールD410の入力及び出力間に一定数の経路を含む。各経路は、入力マルチプレクサD311、増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413d、増幅器D314a〜D314d、増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423d及び出力マルチプレクサD312を含む。
DRx制御器D302は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器D302は、DRx制御器D302が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器D302は、例えば、増幅器D314a〜D314dのイネーブル若しくはディセーブルにより、マルチプレクサD311、D312の制御により、又は他の機構を介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
DRxモジュールD410の出力が、送信ライン135を介してダイバーシティRFモジュールD420へと通される。ダイバーシティRFモジュールD420は、図20のダイバーシティRFモジュールD420が下流側帯域通過フィルタを含まない点で、図3のダイバーシティRFモジュール320とは異なる。いくつかの実装において(例えば図20に示されるように)、下流側マルチプレクサD321は、サンプルスイッチとして実装してよい。
増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dを、ダイバーシティRFモジュールD420ではなくDRxモジュールD410の中に含めることは、一定数の利点をもたらし得る。例えば、以下に詳述されるように、かかる構成は、DRxモジュールD410の雑音指数を改善し、フィルタ設計を簡略化し、及び/又は経路アイソレーションを改善する。
DRxモジュールD410の各経路は、雑音指数によって特徴づけることができる。各経路の雑音指数は、経路に沿った伝播が引き起こす信号対雑音比(SNR)劣化を表す。特に、各経路の雑音指数は、増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413dの入力におけるSNRと、増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D4234bの出力におけるSNRとのデシベル(dB)差として表現することができる。各経路の雑音指数は、異なる周波数帯域に対して異なり得る。例えば、第1経路は、第1周波数帯域に対する帯域内雑音指数と、第2周波数帯域に対する帯域外雑音指数とを有し得る。同様に、第2経路は、第2周波数帯域に対する帯域内雑音指数と、第1周波数帯域に対する帯域外雑音指数とを有し得る。
DRxモジュールD410はまた、異なる周波数帯域に対して異なり得る雑音指数によって特徴づけることができる。特に、DRxモジュールD410の雑音指数は、DRxモジュールD410の入力におけるSNRと、DRxモジュールD410の出力におけるSNRとのdB差である。
2つの経路に沿って伝播する信号は出力マルチプレクサD312によって結合されるので、増幅器が生成又は増幅する帯域外雑音は、当該結合された信号に負の影響を与え得る。例えば、第1増幅器D314aが生成又は増幅する帯域外雑音は、第2周波数におけるDRxモジュールD410の雑音指数を増加させ得る。すなわち、当該経路に沿って設けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423aは、この帯域外雑音を低減し、かつ、第2周波数におけるDRxモジュールD410の雑音指数を減少させることができる。
いくつかの実装において、増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413dと増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dとは相補的に設計することができるので、低コストで少ない部品によりフィルタ設計が簡略化され及び/又は同様の性能が達成される。例えば、第1経路に沿って設けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423aは、第1経路に沿って設けられた増幅器前段帯域通過フィルタD413aによる減衰が弱い周波数を強く減衰させることができる。一例では、増幅器前段帯域通過フィルタD413aは、第1周波数帯域を上回る周波数よりも当該第1周波数帯域を下回る周波数の方を減衰させ得る。それと相補うように、増幅器後段帯域通過フィルタD423aは、第1周波数帯域を下回る周波数よりも当該第1周波数帯域を上回る周波数の方を減衰させ得る。すなわち、増幅器前段帯域通過フィルタD413a及び増幅器後段帯域通過フィルタD423aは一緒になって、少ない部品を使用してすべての帯域外周波数を減衰させる。一般に、一経路に沿って設けられた帯域通過フィルタの一つは、当該経路の対応周波数帯域を下回る周波数を、当該対応周波数帯域を上回る周波数よりも減衰させることができ、当該経路に沿って設けられた帯域通過フィルタの他の一つは、当該対応周波数帯域を上回る周波数を、当該対応周波数帯域を下回る周波数よりも減衰させることができる。増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413dと増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dとは、他の態様で相補的にすることもできる。例えば、第1経路に沿って設けられた増幅器前段帯域通過フィルタD413aが、信号を一定の度数だけ位相シフトすることができ、かつ、第1経路に沿って設けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423aが、当該信号を当該度数だけ逆に位相シフトすることができる。
いくつかの実装において、増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dは、経路のアイソレーションを改善することができる。例えば、増幅器後段帯域通過フィルタがなければ、第1経路に沿って伝播する信号は、増幅器前段帯域通過フィルタD413aによって第1周波数へとフィルタリングされ、増幅器D314aによって増幅され得る。当該信号は、出力マルチプレクサD312を介して漏洩する結果、第2経路に沿って逆方向に伝播し、第2経路に沿って設けられた増幅器D314b、増幅器前段帯域通過フィルタD413b又は他の部品から反射され得る。この反射信号が初期信号と異相の場合、当該信号は、出力マルチプレクサD312によって結合されるときに弱められる。これとは対照的に、増幅器後段帯域通過フィルタによれば、(主に第1周波数帯域における)漏洩信号は、第2経路に沿って設けられかつ第2周波数帯域に関連付けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423bによって減衰されるので、任意の反射信号の影響が低減される。
すなわち、DRxモジュールD410は、第1マルチプレクサ(例えば入力マルチプレクサD311)の入力と第2マルチプレクサ(例えば出力マルチプレクサD312)の出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。DRxモジュールD410はさらに複数の増幅器D314a〜D314dを含む。複数の増幅器D314a〜D314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、増幅器において受信した信号を増幅させるように構成される。DRxモジュールD410は第1の複数の帯域通過フィルタ(例えば増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423d)を含む。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器D314a〜D314dの対応する一つの出力において複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。図20に示されるように、いくつかの実装において、DRxモジュールD410はさらに、第2の複数の帯域通過フィルタ(例えば増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413d)を含む。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器D314a〜D314dの一つの対応増幅器の入力に設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。
図21は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D450が、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールD410よりも少ない増幅器を備えたダイバーシティRFモジュールD460を含み得ることを示す。ここに言及されるように、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は帯域通過フィルタを含まなくてよい。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460の一以上の増幅器D424は、帯域固有とする必要がない。特に、ダイバーシティRFモジュールD460は一以上の経路を含み得る。各径路は、DRxモジュールD410の経路に一対一でマッピングされない増幅器D424を含む。かかる経路(又は対応する増幅器)のマッピングは、制御器120に記憶させることができる。
したがって、DRxモジュールD410が、それぞれが一周波数帯域に対応する一定数の経路を含む一方、ダイバーシティRFモジュールD460は、単一周波数帯域に対応しない(ダイバーシティRFモジュールD460の入力からマルチプレクサD321の入力までの)一以上の経路を含み得る。
(図21に示される)いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、送信ライン135から受信した信号を増幅して増幅済み信号をマルチプレクサD321へと出力する単一広帯域又はチューニング可能増幅器D424を含む。マルチプレクサD321は、それぞれが各周波数帯域に対応する複数のマルチプレクサ出力を含む。いくつかの実装において、マルチプレクサD321は、サンプルスイッチとして実装してよい。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、いずれの増幅器も含まない。
いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサD321は、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の出力の一つへと、制御器120から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を引き回す単極/多投(SPMT)スイッチである。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサD421は、制御器120から受信した分割器制御信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する2以上へと引き回す帯域分割器である。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、送受信器D330と組わせて単一モジュールにすることができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、それぞれが一組の周波数帯域に対応する多重増幅器を含む。送信ライン135からの信号は、第1経路に沿って高周波増幅器に高周波を出力しかつ第2経路に沿って低周波増幅器に低周波を出力する帯域分割器へと供給することができる。各増幅器の出力は、当該信号を送受信器D330の対応入力へと引き回すべく構成されたマルチプレクサD321へと与えることができる。
図22は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D500が、一以上のオフモジュールフィルタD513、D523に結合されたDRxモジュールD510を含み得ることを示す。DRxモジュールD510は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板D501と、パッケージング基板D501に実装された受信システムとを含み得る。DRxモジュールD510は、DRxモジュールD510から出るように引き回されて任意の所望帯域のためのフィルタをサポートするシステムインテグレータ、設計者又は製造者にとって利用可能とされた一以上の信号経路を含み得る。
DRxモジュールD510は、DRxモジュールD510の入力及び出力間に一定数の経路を含む。DRxモジュールD510は、DRx制御器D502が制御するバイパススイッチD519によってアクティブにされる入力及び出力間のバイパス経路を含む。図22が単一のバイパススイッチD519を例示するにもかかわらず、いくつかの実装において、バイパススイッチD519は、多重スイッチ(例えば、入力の物理的近くに設けられた第1スイッチ、及び出力の物理的近くに設けられた第2スイッチ)を含み得る。図22に示されるように、バイパス経路は、フィルタも増幅器も含まない。
DRxモジュールD510は、第1マルチプレクサD511及び第2マルチプレクサD512を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサD511、パッケージング基板D501に実装された増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413d、パッケージング基板D501に実装された増幅器D314a〜D314d、パッケージング基板D501に実装された増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423d、及び第2マルチプレクサD512を含む。マルチプレクサ経路は、一以上のオフモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサD511、パッケージング基板D501に実装された増幅器前段帯域通過フィルタD513、増幅器D514、パッケージング基板D501に実装された増幅器後段帯域通過フィルタD523、及び第2マルチプレクサD512を含む。増幅器D514は、パッケージング基板D501に実装された広帯域増幅器とすることができ、又はパッケージング基板D501の外に実装することもできる。いくつかの実装において、一以上のオフモジュール経路は、増幅器前段帯域通過フィルタD513を含まないが、増幅器後段帯域通過フィルタD523を含む。ここに記載されるように、増幅器D314a〜D314d、D514は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
DRx制御器D502は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器D502は、当該複数の経路の一以上を、DRx制御器D502(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器D502は、例えば、バイパススイッチD519の開閉により、増幅器D314a〜D314d、D514のイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサD511、D512の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。例えば、DRx制御器D502は、(例えば、フィルタD313a〜D313d、D513と増幅器D314a〜D314d、D514との間の)経路沿いのスイッチを開閉すること、又は増幅器D314a〜D314d、D514の利得を実質的にゼロに設定することができる。
図23は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュールD610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュールD610は、DRxモジュールD610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路D616をDRxモジュールD610の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器D602によって制御することができる。DRx制御器D602は、チューニング可能入力整合回路D616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路D616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路D616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールD610の入力と第1マルチプレクサD311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールD610の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性が低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路D617をDRxモジュールD610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器D602によって制御することができる。DRx制御器D602は、チューニング可能出力整合回路D618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路D617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力整合回路D617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールD610の出力と第2マルチプレクサD312の出力との間に接続してよく、又はDRxモジュールD610の出力と接地電圧との間に接続してよい。
とりわけ、増幅器後段フィルタに関する前述の例Dは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む受信システムに関する。受信システムは複数の増幅器を含み得る。複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成することができる。受信システムは、第1の複数の帯域通過フィルタを含み得る。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器の対応する一つの出力において、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2の複数の帯域通過フィルタを含み得る。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器の一つの対応増幅器の入力に設けることができ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1経路に沿って設けられた第1の複数の帯域通過フィルタの一つと、当該第1経路に沿って設けられた第2の複数の帯域通過フィルタの一つとは相補的である。いくつかの実施形態において、第1経路に沿って設けられた帯域通過フィルタの一つは、当該対応周波数帯域内の周波数よりも当該対応周波数帯域を下回る周波数の方を減衰することができ、第1経路に沿って設けられた帯域通過フィルタのもう一つは、当該対応周波数帯域を下回る周波数よりも当該対応周波数帯域内の周波数の方を減衰することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2マルチプレクサの出力に結合され、下流側マルチプレクサを含む下流側モジュールに結合された送信ラインを含み得る。いくつかの実施形態において、下流側モジュールは、下流側帯域通過フィルタを含まない。いくつかの実施形態において、下流側マルチプレクサはサンプルスイッチを含む。いくつかの実施形態において、下流側モジュールは、一以上の下流側増幅器を含み得る。いくつかの実施形態において、一以上の下流側増幅器の数は、複数の増幅器の数未満としてよい。
いくつかの実施形態において、複数の増幅器の少なくとも一つは、低雑音増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
いくつかの実施形態において、制御器は、当該制御器が受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、分割器制御信号を第1マルチプレクサにかつ結合器制御信号を第2マルチプレクサに送信することによって、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成することができる。受信システムはさらに、第1の複数の帯域通過フィルタを含む。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器の対応する一つの出力において、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2の複数の帯域通過フィルタを含み得る。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器の対応する一つの入力において複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、複数の経路は、オフモジュール帯域通過フィルタと複数の増幅器の一つとを含むオフモジュール経路を含み得る。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成することができる。受信システムはさらに、第1の複数の帯域通過フィルタを含む。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器の一つの対応増幅器の出力に設けることができ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを送信ラインを介して受信しかつ当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された通信モジュールを含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、当該第2アンテナと通信する第2FEMとを含む。通信モジュールは、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2の複数の帯域通過フィルタを含む。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器の一つの対応増幅器の入力に設けることができ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
例E:スイッチングネットワーク
図24は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成E500が、単極/単投スイッチE519を備えたDRxモジュールE510を含み得ることを示す。DRxモジュールE510は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールE510の入力から、送信ライン135に結合されたDRxモジュールE510の出力への2つの経路を含む。DRxモジュールE510は複数の増幅器E514a〜E514bを含む。複数の増幅器E514a〜E514bの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。いくつかの実装において、図24に示されるように、複数の増幅器の少なくとも一つは二段増幅器を含む。
図24のDRxモジュールE510において、信号分割器及び帯域通過フィルタはダイプレクサE511として実装される。ダイプレクサE511は、アンテナ140に結合された入力と、第1経路に沿って設けられた位相シフト部品E527aに結合された第1出力と、第2経路に沿って設けられた第2位相シフト部品E527bに結合された第2出力とを含む。第1出力において、ダイプレクサE511は、(例えばアンテナ140から)入力において受信されて第1周波数帯域へとフィルタリングされた信号を出力する。第2出力において、ダイプレクサE511は、入力において受信されて第2周波数帯域へとフィルタリングされた信号を出力する。いくつかの実装において、ダイプレクサE511は、DRxモジュールE510の入力において受信した入力信号を分割し、複数の経路に沿って伝播される複数の周波数帯域それぞれにある複数の信号にするように構成されたトリプレクサ、クワッドプレクサ又は任意の他のマルチプレクサと置き換えてよい。
いくつかの実装において、図3の第2マルチプレクサ312のような、DRxモジュールの出力に設けられた出力マルチプレクサ又は他の信号結合器は、単一帯域信号を受信するときにDRxモジュールの性能を劣化させ得る。例えば、出力マルチプレクサは、雑音を減衰させ又は単一帯域信号に導入し得る。いくつかの実装において、図3の増幅器314a〜314dのような多重増幅器が、多重帯域信号をサポートするべく同時にイネーブルにされると、各増幅器はそれぞれが、帯域内雑音だけでなく、他の多重帯域のそれぞれに対する帯域外雑音も導入し得る。
図24のDRxモジュールE510は、これらの課題のいくつかに対処する。DRxモジュールE510は、第1経路を第2経路に結合する単極/単投(SPST)スイッチE519を含む。第1周波数帯域に対して単一帯域モードで動作するべく、スイッチE519が開位置にされ、第1増幅器E514aはイネーブルにされ、第2増幅器E514bはディセーブルにされる。すなわち、第1周波数帯域にある単一帯域信号は、スイッチング損失なしにアンテナ140から第1経路に沿って送信ライン135へと伝播する。同様に、第2周波数帯域に対して単一帯域モードで動作するべく、スイッチE519が開位置にされ、第1増幅器E514aはディセーブルにされ、第2増幅器E514bはイネーブルにされる。すなわち、第2周波数帯域にある単一帯域信号は、スイッチング損失なしにアンテナ140から第2経路に沿って送信ライン135へと伝播する。
第1周波数帯域及び第2周波数帯域のための多重帯域モードで動作するべく、スイッチE519が閉位置にされ、第1増幅器E514aがイネーブルにされ、第2増幅器E514bがディセーブルにされる。すなわち、多重帯域信号の第1周波数帯域部分が、第1位相シフト部品E527a、第1インピーダンス整合部品E526a及び第1増幅器E514aを通る第1経路に沿って伝播する。第1周波数帯域部分は、第2位相シフト部品E527bにより、スイッチE519を横切って第2経路に沿って逆伝播することが防止される。特に、第2位相シフト部品E527aは、第1周波数帯域でのインピーダンスを最大化(又は少なくとも増加)させるべく、位相シフト部品E527bを通過する信号の第1周波数帯域部分を位相シフトするように構成される。
多重帯域信号の第2周波数帯域部分は、第2位相シフト部品E527bを通る第2経路に沿って伝播し、スイッチE519を横切り、第1インピーダンス整合部品E526a及び第1増幅器E314aを通る第1経路に沿って伝播する。第2周波数帯域部分は、第1位相シフト部品E527aによって第1経路に沿って逆伝播することが防止される。特に、第1位相シフト部品E527aは、第2周波数帯域におけるインピーダンスを最大化(又は少なくとも増加)させるべく、第1位相シフト部品E527aを通過する信号の第2周波数帯域部分を位相シフトするように構成される。
各経路は、雑音指数及び利得によって特徴づけることができる。各経路の雑音指数は、当該経路に沿って設けられた増幅器及びインピーダンス整合部品E526a〜E526bがもたらす信号対雑音比(SNR)の劣化を表す。特に、各経路の雑音指数は、インピーダンス整合部品E526a〜E526bの入力におけるSNRと、増幅器E314a〜E314bの出力におけるSNRとのデシベル(dB)差である。すなわち、雑音指数は、同じ利得による増幅器の雑音出力と(雑音が発生しない)「理想の」増幅器の雑音出力との差の尺度である。
各経路の雑音指数は、異なる周波数帯域に対して異なり得る。例えば、第1経路は、第1周波数帯域に対する第1雑音指数と、第2周波数帯域に対する第2雑音指数とを有し得る。(各周波数帯域における)各経路の雑音指数及び利得は、少なくとも一部では、インピーダンス整合部品E526a〜E526bの(各周波数帯域における)インピーダンスに依存し得る。したがって、インピーダンス整合部品E526a〜E526bのインピーダンスは、各経路の雑音指数を最小化(又は低減)するようにすることが有利となり得る。
いくつかの実装において、第2インピーダンス整合部品E526bは、第2周波数帯域に対する雑音指数を最小化(又は低減)するインピーダンスを提示する。いくつかの実装において、第1インピーダンス整合部品E526aは、第1周波数帯域に対する雑音指数を最小化(又は低減)する。多重帯域信号の第2周波数帯域部分が部分的に第1部に沿って伝播し得るので、いくつかの実装では、第1インピーダンス整合部品E526aは、第1帯域に対する雑音指数と第2帯域に対する雑音指数とを含むメトリックを最小化(又は低減)する。
インピーダンス整合部品E526a〜E526bは、受動回路として実装してよい。特に、インピーダンス整合部品E526a〜E526bは、RLC回路として実装してよく、抵抗器、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含んでよい。これらの受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、位相シフト部品E527a〜E527bの出力と増幅器E514a〜E415bの入力との間に接続してよく、位相シフト部品E527a〜E527bの出力と接地電圧と間に接続してよい。
同様に、位相シフト部品E527a〜E527bも、受動回路として実装してよい。特に、位相シフト部品E527a〜E527bは、LC回路として実装してよく、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含み得る。これらの受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、ダイプレクサE511の出力とインピーダンス整合部品E526a〜E526bの入力との間に接続してよく、又はダイプレクサE511の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図25は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成E600が、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dを備えたDRxモジュールE610を含み得ることを示す。チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dはそれぞれ、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、制御器から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトさせるように構成することができる。
ダイバーシティ受信器構成E600は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールE610を含む。DRxモジュールE610は、DRxモジュールE610の入力及び出力間に一定数の経路を含む。各経路は、マルチプレクサE311、帯域通過フィルタE313a〜E313d、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627d、スイッチングネットワークE612、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626d及び増幅器E314a〜E314dを含む。ここに記載されるように、増幅器E314a〜E314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dは、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、マルチプレクサE311の出力とスイッチングネットワークE612の入力との間に接続してよく、又は当該マルチプレクサの出力と接地電圧との間に接続してよい。
チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dは、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dは、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、スイッチングネットワークE612の出力と増幅器E314a〜E314dの入力との間に接続してよく、又はスイッチングネットワークE612の出力と接地電圧との間に接続してよい。
DRx制御器E602は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器E602は、複数の経路の一以上を、DRx制御器E602が(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器E602は、例えば、増幅器E314a〜E314dのイネーブル若しくはディセーブルにより、マルチプレクサE311及び/又はスイッチングネットワークE612の制御により、並びに/又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、スイッチングネットワークE612を帯域選択信号に基づいて制御する。スイッチングネットワークは、複数のSPSTスイッチを含み、各スイッチは複数の経路の2つを結合する。DRx制御器E602は、複数のSPSTスイッチを開閉するべく、スイッチング信号(又は多重スイッチング信号)をスイッチングネットワークに送信することができる。例えば、入力信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、第1経路及び第2経路間のスイッチを閉にし得る。入力信号が第2周波数帯域及び第4周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、第2経路及び第4経路間のスイッチを閉にし得る。入力信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第4周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、双方のスイッチを閉にし得る(並びに/又は第1経路及び第2経路間のスイッチと第1経路及び第4経路間のスイッチとを閉にし得る)。入力信号が第2周波数帯域、第3周波数帯域及び第4周波数を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、第2経路及び第3経路間のスイッチと、第3経路及び第4経路間のスイッチとを閉にし得る(並びに/又は第2経路及び第3経路間のスイッチと第2経路及び第4経路間のスイッチとを閉にし得る)。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dを、帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して位相シフトチューニング信号をアクティブな各経路のチューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dへと送信することができる。
DRx制御器E602は、アクティブな各経路のチューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dをチューニングして、アクティブな他の経路に対応する周波数帯域におけるインピーダンスを最大化する(又は少なくとも減少させる)ように構成することができる。すなわち、第1経路及び第3経路がアクティブな場合、DRx制御器E602は、第1位相シフト部品E627aをチューニングして第3周波数帯域におけるインピーダンスを最大化する(又は少なくとも増加させる)一方、第1経路及び第4経路がアクティブな場合、DRx制御器E602は、第1位相シフト部品E627aをチューニングして第4周波数帯域におけるインピーダンスを最大化する(又は少なくとも増加させる)。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dを、帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、DRx制御器E602は、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器E602は、帯域選択信号に応答してインピーダンスチューニング信号を、アクティブな増幅器を有する経路のチューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dに、チューニングパラメータに応じて送信することができる。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、アクティブな各経路の対応周波数帯域のための雑音指数を含むメトリックを最小化(又は低減)するべく、アクティブな増幅器を有する経路のチューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dをチューニングする。
様々な実装において、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627d又はチューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dの一以上は、DRx制御器E602が制御しない固定部品によって置き換えてよい。
図26は、RF信号を処理する方法E700のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法E700は、図25のDRx制御器E602のような制御器が行う。いくつかの実装において、方法E700は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行われる。いくつかの実装において、方法E700は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法E700は、帯域選択信号を受信することと、受信RF信号を一以上の経路に沿って引き回して当該受信RF信号を処理することとを含む。
方法E700は、ブロックE710において、制御器が帯域選択信号を受信することから開始する。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックE720において、制御器は、帯域選択信号に基づいて増幅器イネーブル信号をDRxモジュールの増幅器に送信する。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示すると、制御器は、当該単一周波数帯域に対応する経路に沿って設けられた増幅器をイネーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信する。制御器は、他の周波数帯域に対応する他の経路に沿って設けられた他の増幅器をディセーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信してもよい。いくつかの実装において、帯域選択信号が多重周波数帯域を指示すると、制御器は、多重周波数帯域の一つに対応する当該経路の一つに沿って設けられた増幅器をイネーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信する。制御器は、他の増幅器をディセーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信してもよい。いくつかの実装において、制御器は、最低周波数帯域に対応する経路に沿って設けられた増幅器をイネーブルにする。
ブロックE730において、制御器は、帯域選択信号に基づいて単極/単投(SPST)スイッチのスイッチングネットワークを制御するスイッチング信号を送信する。スイッチングネットワークは、複数の周波数帯域に対応する複数の経路を結合する複数のSPSTスイッチを含む。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示すると、制御器は、SPSTスイッチのすべてを開にするスイッチング信号を送信する。いくつかの実装において、帯域選択信号が多重周波数帯域を指示すると、制御器は、当該多重周波数帯域に対応する経路を結合するべく、SPSTスイッチの一以上を閉にするスイッチング信号を送信する。
ブロックE740において、制御器は、帯域選択信号に基づいてチューニング信号を一以上のチューニング可能部品に送信する。チューニング可能部品は、複数のチューニング可能位相シフト部品又は複数のチューニング可能インピーダンス整合部品の一以上を含み得る。制御器は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、(アクティブな経路の)チューニング可能部品に送信することができる。
とりわけ、スイッチングネットワークに関する前述の例Eは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は、複数の増幅器を含む受信システムに関する。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、一以上の単極/単投スイッチを含むスイッチングネットワークを含む。当該スイッチの各一つが、複数の経路の2つを結合する。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて複数の増幅器の一つをイネーブルしてスイッチングネットワークを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、制御器は、単一周波数帯域を指示する帯域選択信号の受信に応答して当該単一周波数帯域に対応する複数の増幅器の一つをイネーブルにすることにより、スイッチングネットワークを制御して一以上のスイッチのすべてを開にするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、多重周波数帯域を指示する帯域選択信号の受信に応答して当該多重周波数帯域の一つに対応する複数の増幅器の一つをイネーブルにすることにより、スイッチングネットワークを制御して、多重周波数帯域に対応する経路間にある一以上のスイッチの少なくとも一つを閉にするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の位相シフト部品を含み得る。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の他の一つに対応する周波数帯域のためのインピーダンスを増加させるべく当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成することができる。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の各一つは、スイッチングネットワーク及び入力間に設けることができる。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、チューニング可能位相シフト部品を含み得る。これは、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、制御器から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトする。いくつかの実施形態において、制御器は、帯域選択信号に基づいて位相シフトチューニング信号を生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含み得る。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の当該一つの雑音指数を減少させるように構成することができる。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の各一つは、スイッチングネットワークと複数の増幅器の対応する一つとの間に設けることができる。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の少なくとも一つは、制御器から受信したインピーダンスチューニング信号が制御するインピーダンスを提示するように構成されたチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。いくつかの実施形態において、制御器は、帯域選択信号に基づいてインピーダンスチューニング信号を生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたマルチプレクサを含み得る。
いくつかの実施形態において、複数の増幅器の少なくとも一つは二段増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、制御器は、複数の増幅器の一つをイネーブルにし、かつ、当該複数の増幅器の他をディセーブルにするように構成することができる。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、一以上の単極/単投スイッチを含むスイッチングネットワークを含む。当該スイッチの各一つが、複数の経路の2つを結合する。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて複数の増幅器の一つをイネーブルしてスイッチングネットワークを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含み得る。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の他の一つに対応する周波数帯域のためのインピーダンスを増加させるべく当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成することができる。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。第1FEMは、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、一以上の単極/単投スイッチを含むスイッチングネットワークを含む。当該スイッチの各一つが、複数の経路の2つを結合する。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて複数の増幅器の一つをイネーブルしてスイッチングネットワークを制御するように構成された制御器を含む。無線装置はさらに、第1RF信号の処理済みバージョンを出力からケーブルを介して受信し、当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された送受信器を含む。
いくつかの実装において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、第1アンテナと通信する第2FEMとを含み得る。送受信器は、第2FEMの出力からの第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
いくつかの実装において、受信システムはさらに、複数の位相シフト部品を含み得る。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の他の一つに対応する周波数帯域のためのインピーダンスを増加させるべく当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成することができる。
例F:フレキシブルな帯域引き回し
図27は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成F600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュールF610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュールF610は、DRxモジュールF610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路F616がDRxモジュールF610の入力に実装されて、DRx制御器F602により(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)制御される。DRx制御器F602は、チューニング可能入力整合回路F616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路F616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路F616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールF610の入力と第1マルチプレクサF311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールF610の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する送信ライン135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性が低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路F617をDRxモジュールF610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器F602によって制御することができる。DRx制御器F602は、チューニング可能出力整合回路F618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路F617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力整合回路F617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールF610の出力と第2マルチプレクサF312の出力との間に接続してよく、又はDRxモジュールF610の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図28は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成F700が多重送信ラインを含み得ることを示す。図28が2つの送信ラインF735a〜F735b及び一つのアンテナ140を備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される態様は、2を超える送信ライン及び/又は(さらに後述されるように)2以上のアンテナを備えた実施形態に実装することができる。
ダイバーシティ受信器構成F700は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールF710を含む。DRxモジュールF710は、DRxモジュールF710の入力(例えばアンテナ140aに結合された入力)と当該DRxモジュールの出力(例えば第1送信ラインF735aに結合された第1出力、又は第2送信ラインF735bに結合された第2出力)との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールF710は、DRx制御器F702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールF710は、入力マルチプレクサF311及び出力マルチプレクサF712を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、入力マルチプレクサF311、帯域通過フィルタF313a〜F313d、増幅器F314a〜F314d及び出力マルチプレクサF712を含む一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またもここに記載されるように、増幅器F314a〜F314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器F702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器F702は、当該複数の経路の一以上を、DRx制御器F702が(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器F702は、例えば、増幅器F314a〜F314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサF311、F712の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
多重送信線F735a〜735bを良好に利用するべくDRx制御器F702は、帯域選択信号に基づいて出力マルチプレクサF712を制御して、経路に沿って伝播する各信号を、送信ラインF735a〜F735b(又は送信線F735a〜F735bに対応する出力マルチプレクサ出力)の選択された一つへと引き回すことができる。
いくつかの実装において、受信した信号が単一周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して、対応経路を伝播する信号をデフォルト送信ラインへと引き回すことができる。デフォルトの送信ラインは、送信ラインF735a〜F735bの一つが短く、雑音の導入が少なく、又はそうでない場合が好ましいときのように、すべての経路(及び対応する周波数帯域)に対して同じでよい。デフォルトの送信ラインは、異なる経路に対して異なってよい。例えば、低周波数帯域に対応する経路を第1送信ラインF735bへと引き回し、高周波数帯域に対応する経路を第2送信ラインF735bへと引き回してよい。
すなわち、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が単一周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサF712を制御することにより、当該単一周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を、デフォルトの出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。ここで述べたように、デフォルトの出力マルチプレクサ出力は、異なる単一周波数帯域に対して異なってよく、又はすべての周波数帯域に対して同じでもよい。
いくつかの実装において、受信した信号が2つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は、出力マルチプレクサF712を制御することにより、第1周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を第1送信ラインF735aへと引き回し、かつ、第2周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を第2送信ラインF735bへと引き回すことができる。すなわち、2つの周波数帯域が双方とも高周波数帯域(又は低周波数帯域)の場合、対応する経路に沿って伝播する信号を、異なる送信ラインへと引き回すことができる。同様に、送信ラインが3以上の場合、3以上の周波数帯域のそれぞれを異なる送信ラインへと引き回すことができる。
すなわち、DRX制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して、第2マルチプレクサF712を制御することにより、第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、かつ、第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。ここで述べたように、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は双方とも、高周波数帯域又は低周波数帯域としてよい。
いくつかの実装において、受信した信号が3つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを結合し、当該結合信号を当該送信ラインの一方に沿って引き回し、第3の周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を当該送信ラインの他方に沿って引き回すことができる。いくつかの実装において、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して3つの周波数帯域の、互いに最も近い2つ(例えば双方とも低周波数帯域又は双方とも高周波数帯域)を結合する。かかる実装は、DRxモジュールF710の出力又は下流側モジュールの入力におけるインピーダンス整合を簡略化することができる。いくつかの実装において、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して3つの周波数帯域の、最も離れた2つを結合する。かかる実装は、下流側モジュールにおける周波数帯域の分割を簡略化することができる。
すなわち、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサF712を制御し、(a)第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号受信と、第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号とを結合して結合信号を生成し、(b)当該結合信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、(c)第3周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。ここで述べたように、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、3つの周波数帯域の、互いに最も近いもの又は最も離れたものとすることができる。
いくつかの実装において、受信した信号が4つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する2つの信号を結合し、第1の結合信号を当該送信ラインの一方に沿って引き回し、当該周波数帯域の他の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを引き回し、第2の結合信号を当該送信ラインの他方に沿って引き回すことができる。いくつかの実装において、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の3つに対応する3つの経路に沿って伝播する信号の3つを結合し、当該結合信号を当該送信ラインの一方に沿って引き回し、第4の周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を当該送信ラインの他方に沿って引き回すことができる。かかる実装は、周波数帯域の3つが互いに近く(例えばすべてが低周波帯域)かつ第4周波数帯域が離れている(例えば高周波帯域)場合に有利となり得る。
一般に、受信した信号が、存在する送信ラインよりも多くの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の2以上に対応する2以上の経路に沿って伝播する信号の2以上を結合し、当該結合信号を当該送信ラインの一方へと引き回すことができる。DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御し、互いに最も近い又は最も離れた周波数帯域を結合することができる。
すなわち、経路の一つに沿って伝播する信号は、出力マルチプレクサF712によって、他の経路に沿って伝播する他の信号に応じて送信ラインの異なる一つへと引き回すことができる。一例では、第3増幅器F314cを通過する第3経路に沿って伝播する信号が、当該第3経路が唯一のアクティブな経路である場合には第2送信ラインF735bへと引き回され、(第4増幅器F314dを通過する)第4経路もアクティブな場合には第1送信ラインF735aへと引き回され(かつ第2送信ライン735bへと引き回され)る。
すなわち、DRx制御器F702は、第1帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサF712を制御することにより、出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2帯域選択信号に応答して当該出力マルチプレクサを制御することにより、当該出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回す。
すなわち、DRxモジュールF710は、複数の増幅器F314a〜F314dを含む受信システムを構成し、複数の増幅器F314a〜F314dの各一つが、受信システムの入力(例えば、アンテナ140に結合されたDRxモジュールF710の入力、及び/又は他のアンテナに結合されたDRxモジュールF710の付加入力)と、受信システムの出力(例えば、送信ラインF735a〜F735bに結合されたDRxモジュールF710の出力、及び/又は他の送信ラインに結合されたDRxモジュールF710の付加出力)との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられる。増幅器F314a〜F314dはそれぞれが、増幅器F314a〜F314dにおいて受信したRF信号を増幅するように構成される。
DRxモジュールF710はさらに入力マルチプレクサF311を含む。これは、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるように構成される。いくつかの実装において、DRxモジュールF710は、単一入力マルチプレクサ入力において単一RF信号を受信し、当該単一RF信号を、帯域選択信号において指示された各周波数帯域に対応する入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように、DRx制御器F702によって制御され得る。いくつかの実装において、DRxモジュールF710は、多重入力マルチプレクサ入力において多重RF信号(それぞれが、帯域選択信号において指示された異なる組の一以上の周波数帯域に対応)を受信し、当該多重RF信号のそれぞれを、当該RF信号の一以上の周波数帯域の当該組に対応する入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように、DRx制御器F702によって制御され得る。すなわち、一般に、入力マルチプレクサF311は、一以上の周波数帯域にそれぞれが対応する一以上のRF信号を受信し、各RF信号を、当該RF信号の一以上の周波数帯域に対応する一以上の経路に沿って引き回すように、DRx制御器によって制御される。
DRxモジュールF710はさらに出力マルチプレクサF712を含む。これは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力(複数の出力送信ラインF735a〜F735bの一つにそれぞれが結合される)の選択された一つへと出力する。
DRxモジュールF710はさらに、帯域選択信号を受信して当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成されたDRx制御器F702を含む。ここに記載されるように、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサを制御することにより、一以上の周波数帯域に対応する一以上のRF信号のそれぞれを、当該RF信号の一以上の周波数帯域に対応する一以上の経路に沿うように引き回す。またもここに記載されるように、DRx制御器F702は、出力マルチプレクサを制御することにより、一以上の経路に沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと引き回し、DRxモジュールF710に結合された送信ラインF735a〜F735bを良好に利用する。
いくつかの実装において、受信した信号が多重周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御し、多重周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号すべてを結合して当該結合信号を送信ラインの一方へと引き回す。かかる実装は、他方の送信ラインが使用不能(例えば損傷又は特定の無線通信構成に不存在)の場合に使用することができ、DRx制御器F702が(例えば通信制御器から)受信した当該送信ラインの一方が使用不能との制御器信号に応答して実装することができる。
すなわち、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が多重周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答し、かつ、送信ラインが使用不能であることを示す制御器信号に応答して出力マルチプレクサF712を制御することにより、多重周波数帯域に対応する多重出力マルチプレクサ入力において受信した多重増幅済みRF信号を結合して結合信号を生成し、当該結合信号を出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。
図29は、動的引き回しを目的として使用することができる出力マルチプレクサF812の一実施形態を示す。出力マルチプレクサF812は、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る複数の入力F801a〜F801dを含む。出力マルチプレクサF812は、それぞれが複数の送信ラインに結合され得る複数の出力F802a〜F802bを含む。出力F802a〜F802bそれぞれは、結合器F820a〜F820bそれぞれの出力に結合される。入力F801a〜F801dそれぞれは、一組の単極/単投(SPST)スイッチF830の一つを介して結合器F820a〜F820bそれぞれの入力に結合される。スイッチF830は、DRx制御器に結合され得る制御バスF803を介して制御可能である。
図30は、動的引き回しを目的として使用することができる出力マルチプレクサF912の他実施形態を示す。出力マルチプレクサF912は、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る複数の入力F901a〜F901dを含む。出力マルチプレクサF912は、それぞれが複数の送信ラインに結合され得る複数の出力F902a〜F902bを含む。出力F902a〜F902bそれぞれは、結合器F920a〜F920bそれぞれの出力に結合される。第1入力F901aは第1結合器F920aの入力に結合され、第4入力F901dは第2結合器F920dの入力に結合される。第2入力F901bは、結合器F920a〜F920bのそれぞれに結合された出力を有する第1の単極/多投(SPMT)スイッチF930aに結合される。同様に、第3入力F901cは、結合器F920a〜F920bのそれぞれに結合された出力を有する第2のSPMTスイッチF930bに結合される。スイッチF930a〜F930bは、DRx制御器に結合され得る制御バスF903を介して制御可能である。
図8の出力マルチプレクサ812とは異なり、図9の出力マルチプレクサ912は、入力901a〜901dそれぞれが出力902a〜902bのいずれかへと引き回されることを許容しない。むしろ、第1入力901aは固定的に第1出力902aへと引き回され、第4入力902dは固定的に第2出力902bへと引き回される。かかる実装は、制御バス903のサイズを低減し、又は制御バス903に取り付けられたDRx制御器の制御ロジックを簡略化することができる。
図29の出力マルチプレクサF812及び図30の出力マルチプレクサF912は双方とも、第1出力マルチプレクサ出力F802a、F902aに結合された第1結合器F820a、F920aと、第2出力マルチプレクサ出力F802b、F902bに結合された第2結合器F820b、F920bとを含む。さらに、図29の出力マルチプレクサF812及び図30の出力マルチプレクサF912の双方は、(DRx制御器により制御可能な)一以上のスイッチを介して第1結合器F820a、F920a及び第2結合器F820b、F920bの双方に結合された出力マルチプレクサ入力F801b、F901bを含む。図29の出力マルチプレクサF812において、出力マルチプレクサ入力F801bは、2つのSPSTスイッチを介して第1結合器F820a及び第2結合器F820bに結合される。図30の出力マルチプレクサF912において、出力マルチプレクサ入力F901bは、単一のSPMTスイッチを介して第1結合器F920a及び第2結合器F820bに結合される。
図31は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成F1000が多重アンテナF1040a〜F1040bを含み得ることを示す。図31が一つの送信ライン135及び2つのアンテナF1040a〜F1040bを備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される態様は、2以上の送信ライン及び/又は2を超えるアンテナを備えた実施形態に実装することができる。
ダイバーシティ受信器構成F1000は、第1アンテナF1040a及び第2アンテナF1040bに結合されたDRxモジュールF1010を含む。DRxモジュールF1010は、DRxモジュールF1010の入力(例えば第1アンテナF1040aに結合された第1入力、又は第2アンテナF1040bに結合された第2入力)と、DRxモジュールの出力(例えば送信ライン135に結合された出力)との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールF1010は、DRx制御器F1002が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールF1010は、入力マルチプレクサF1011及び出力マルチプレクサF312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は一定数のオンモジュール経路(図示)を含み、これは、入力マルチプレクサF1011、帯域通過フィルタF313a〜F313d、増幅器F314a〜F314d及び出力マルチプレクサF312を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またもここに記載されるように、増幅器F314a〜F314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器F1002は、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器F1002は、DRx制御器F1002が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器F1002は、例えば、増幅器F314a〜F314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサF1011、F312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
様々なダイバーシティ受信器構成において、アンテナF1040a〜F1040bは、様々な周波数帯域をサポートし得る。例えば、一つの実装において、ダイバーシティ受信器構成は、低周波数帯域及び中間周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含み得る。他のダイバーシティ受信器構成は、低周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含み得る。さらなる他のダイバーシティ受信器構成は、低周波数帯域、中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第1広帯域アンテナF1040aを含み、第2アンテナF1040bはなくてよい。
これらのダイバーシティ受信器構成すべてに対し、DRx制御器F1002が、(例えば通信制御器から受信した、又は永久的メモリ若しくは他のハードワイヤード構成に記憶され及びこれらから読み出される)アンテナ構成信号に基づいて入力マルチプレクサF1011を制御することにより、同じDRxモジュールF1010を使用することができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が単一アンテナF1040aのみを含むことをアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサを制御することにより、単一アンテナF1040aにおいて受信した信号を、当該経路のすべて(又は帯域選択信号が指示するアクティブな経路のすべて)へと引き回すことができる。
すなわち、DRx制御器F1002は、ダイバーシティ受信器構成が単一アンテナを含むことを指示するアンテナ構成信号に応答して入力マルチプレクサを制御することにより、単一入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を、複数の入力マルチプレクサ出力のすべてへと、又は当該RF信号の一以上の周波数帯域に関連づけられた複数の入力マルチプレクサ出力のすべてへと引き回すように構成することができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が、低周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含むことをアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1アンテナF1040aにおいて受信した信号を第1経路(第1増幅器F314aを含む)へと引き回し、かつ、第2アンテナF1040bにおいて受信した信号を、第2経路(第2増幅器F314bを含む)、第3経路(第3増幅器F314cを含む)、及び第4経路(第4増幅器F314dを含む)、又は帯域選択信号が指示するようにアクティブである少なくともこれらの経路へと引き回すことができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が、低周波数帯域及び低い中間周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、高い中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含むことをアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1アンテナF1040aにおいて受信した信号を第1経路及び第2経路へと引き回し、かつ、第2アンテナF1040bにおいて受信した信号を第3経路及び第4経路、又は帯域選択信号が指示するようにアクティブである少なくともこれらの経路へと引き回すことができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が、低周波数帯域及び中間周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含むとアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1アンテナF1040aにおいて受信した信号を第1経路、第2経路及び第3経路へと引き回し、かつ、第2アンテナF1040bにおいて受信した信号を第4経路、又は帯域選択信号が指示するようにアクティブである少なくともこれらの経路へと引き回すことができる。
すなわち、特定の経路(例えば第3経路)に沿って伝播する信号は、入力マルチプレクサF1011によって、(アンテナF1040a〜F1040bの一つに結合された)入力マルチプレクサ入力の異なる一つから、(アンテナ構成信号が指示する)ダイバーシティ受信器構成に応じて引き回すことができる。
すなわち、DRx制御器F1002は、第1アンテナ構成信号に応答して入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を入力マルチプレクサ出力へと引き回し、かつ、第2アンテナ構成信号に応答して入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第2入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を入力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。
一般に、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサF1011を制御することにより、一以上の周波数帯域をそれぞれが含む受信した信号を、当該一以上の周波数帯域に対応する経路へと引き回すように構成することができる。いくつかの実装において、入力マルチプレクサF1011はさらに、一以上の周波数帯域のそれぞれを、当該一以上の周波数帯域に対応する経路に沿うように出力する帯域分割器として機能することができる。一例では、入力マルチプレクサF1011及び帯域通過フィルタF313a〜F313dが、かかる帯域分割器を構成する。他の実装において(さらに後述されるように)、帯域通過フィルタF313a〜F313d及び入力マルチプレクサF1011は、他の態様で統合されて帯域分割器を形成してよい。
図32は、動的引き回しを目的として使用することができる入力マルチプレクサF1111の一実施形態を示す。入力マルチプレクサF1111は、それぞれが一以上のアンテナに結合され得る複数の入力F1101a〜F1101bを含む。入力マルチプレクサF1111は複数の出力F1102a〜F1102dを含む。複数の出力F1102a〜F1102dはそれぞれが、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って(例えば帯域通過フィルタを介して)設けられた増幅器に結合され得る。入力F1101a〜F1101bはそれぞれが、一組の単極/単投(SPST)スイッチF1130の一つを介して、出力F1102a〜F1102dのそれぞれに結合される。スイッチF1130は、DRx制御器に結合され得る制御バスF1103を介して制御可能である。
図33は、動的引き回しを目的として使用され得る入力マルチプレクサF1211の他実施形態を示す。入力マルチプレクサF1211は、それぞれが一以上のアンテナに結合され得る複数の入力F1201a〜F1201bを含む。入力マルチプレクサF1211は複数の出力F1202a〜F1202dを含む。複数の出力F1202a〜F1202dは、(例えば帯域通過フィルタを介して)複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る。第1入力F1201aは、第1出力F1202a、第1の多極/単投(MPST)スイッチF1230a及び第2のMPSTスイッチF1230bに結合される。第2入力F1201bは、第1のMPSTスイッチF1230a、第2のMPSTスイッチF1230b及び第4出力F1202dに結合される。スイッチF1230a〜F1230bは、DRx制御器に結合され得る制御バスF1203を介して制御可能である。
図33の出力マルチプレクサF1211は、図32の入力マルチプレクサF1111とは異なり、入力F1201a〜F1201bのそれぞれが出力F1202a〜F1202dのいずれかへと引き回されることを許容しない。むしろ、第1入力F1201aは固定的に第1出力F1202aへと引き回され、第2入力F1201bは固定的に第4出力F1202dへと引き回される。かかる実装により、制御バスF903のサイズを低減し、又は制御バスF903に取り付けられたDRx制御器の制御ロジックを簡略化することができる。それにもかかわらず、DRx制御器は、アンテナ構成信号に基づいてスイッチF1230a〜F1230bを制御することにより、入力F1201a〜F1201bのいずれかからの信号を、第2出力F1202b及び/又は第3出力F1202cへと引き回すことができる。
図32の入力マルチプレクサF1111と図33の入力マルチプレクサF1211は双方とも、多極/多投(MPMT)スイッチとして動作する。いくつかの実装において、入力マルチプレクサF1111、F1211は、挿入損失を低減するフィルタ又は整合部品を含む。かかるフィルタ又は整合部品は、DRxモジュールの他の部品(例えば図31の帯域通過フィルタF313a〜F313d)と協調して設計することができる。例えば、入力マルチプレクサ及び帯域通過フィルタを単一部品として統合し、合計部品数を低減することができる。他例では、入力マルチプレクサは、特定の出力インピーダンス(例えば50オームではないもの)を目的として設計することができ、帯域通過フィルタは、このインピーダンスに整合するように設計することができる。
図34〜39は、動的な入力引き回し及び/又は出力引き回しを備えたDRxモジュールの様々な実装を示す。図34は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1310が、単一入力及び2つの出力を含み得る。DRxモジュールF1310は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1311と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/5投スイッチとして実装される)2極/8投スイッチF1312と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1311と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。
図35は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1320が単一入力及び単一出力を含み得ることを示す。DRxモジュールF1320は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1321と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/5投スイッチとして実装される)2極/8投スイッチF1322と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1321と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。DRxモジュールF1320は出力マルチプレクサとして、2つの入力において受信した信号をフィルタリングかつ結合し、当該結合信号を出力する高低結合器F1323を含む。
図36は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1330が2つの入力及び3つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュールF1330は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1331と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/2投スイッチ及び第3の単極/3投スイッチとして実装される)3極/8投スイッチF1332と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1331と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。
図37は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1340が2つの入力及び2つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュールF1340は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1341と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/2投スイッチ及び第3の単極/3投スイッチとして実装される)3極/8投スイッチF1342と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1341と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調設計することができる。DRxモジュールF1340は、出力マルチプレクサの一部として、2つの入力において受信した信号をフィルタリングかつ結合し、当該結合信号を出力する高低結合器F1343を含む。
図38は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1350が多極/多投スイッチF1352を含み得ることを示す。DRxモジュールF1340は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1351と、3極/8投スイッチF1352と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1341と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。3極/8投スイッチF1352は、第1極において受信した信号を5投の一つへと引き回し及び第2極において受信した信号を当該投の3つの一つへと引き回す第1の単極/3投スイッチ及び第2の2極/5投スイッチとして実装される。
図39は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1360が入力選択器F1361及び多極/多投スイッチF1362を含み得ることを示す。DRxモジュールF1360は帯域分割器として、(2極/4投スイッチとして動作可能かつ図32及び図33に示されるように実装可能な)入力選択器F1361と、4極/10投スイッチF1362と、様々なフィルタ、整合部品及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、入力選択器F1361、スイッチF1362並びに様々なフィルタ、整合部品及び帯域分割ダイプレクサを協調して設計することができる。入力選択器F1361及びスイッチF1362は、一緒になって2極/10投スイッチとして動作する。DRxモジュールF1360は出力マルチプレクサとして、入力を出力の選択された一つへと引き回すことができる(これは信号を結合することを含み得る)出力選択器F1363を含む。出力選択器F1363は、図29及び図30に例示される態様を使用して実装することができる。
図40は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法F1400は、図28のDRx制御器F702又は図3の通信制御器120のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法F1400は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行うことができる。いくつかの実装において、方法F1400は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法F1400は、帯域選択信号を受信することと、受信RF信号を一以上の経路に沿って、選択された出力へと引き回して当該受信RF信号を処理することとを含む。
方法F1400は、ブロックF1410において、制御器が帯域選択信号を受信することから始まる。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックF1420において、制御器は、帯域選択信号が指示した各周波数帯域のための出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示し、制御器は当該単一周波数帯域に対するデフォルト出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が2つの周波数帯域を指示し、制御器は、当該2つの周波数帯域のそれぞれに対する異なる出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が、存在する使用可能出力端子よりも多くの周波数帯域を指示し、制御器は、当該周波数帯域の2以上を結合(すなわち2以上の周波数帯域に対して同じ出力端子を決定)する。制御器は、最も近い周波数帯域又は最も離れた周波数帯域を結合することを決定することができる。
ブロックF1430において、制御器は、決定された出力端子へ各周波数帯域のための信号を引き回すべく出力マルチプレクサを制御する。制御器は、一以上のSPSTスイッチの開閉により、一以上のSPMTスイッチの状態決定により、出力マルチプレクサ制御信号の送信により、又は他のメカニズムにより出力マルチプレクサを制御することができる。
とりわけ、フレキシブルな帯域引き回しに関する前述の例Fは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実装によれば、本開示は、複数の増幅器を含む受信システムに関する。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した無線周波数(RF)信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに入力マルチプレクサを含む。これは、一以上の入力マルチプレクサにおいて一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるように構成される。受信システムはさらに出力マルチプレクサを含む。これは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号を複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成される。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が単一周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該単一周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号をデフォルト出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。いくつかの実施形態において、デフォルト出力マルチプレクサ出力は、異なる単一周波数帯域に対して異なる。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、当該第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。いくつかの実施形態において、第1周波数帯域及び第2周波数帯域の双方は、高周波帯域又は低周波帯域とすることができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号と、当該第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号とを結合して結合信号を生成し、当該結合信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、当該第3周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。いくつかの実施形態において、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域の、互いに最も近い周波数帯域とすることができる。いくつかの実施形態において、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域の、最も離れた周波数帯域とすることができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が多重周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答しかつ送信ラインが使用不能であることを指示する制御器信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該多重周波数帯域に対応する多重出力マルチプレクサ入力において受信した多重の増幅済みRF信号を結合して結合信号を生成し、当該結合信号を出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、第1帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2帯域選択信号に応答して当該出力マルチプレクサを制御し、当該出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
いくつかの実施形態において、出力マルチプレクサは、第1出力マルチプレクサ出力に結合された第1結合器と、第2出力マルチプレクサ出力に結合された第2結合器とを含み得る。いくつかの実施形態において、出力マルチプレクサ入力は、一以上のスイッチを介して第1結合器及び第2結合器に結合することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のスイッチを制御することによって出力マルチプレクサを制御することができる。いくつかの実施形態において、一以上のスイッチは、2つの単極/単投(SPST)スイッチを含み得る。いくつかの実施形態において、一以上のスイッチは、単一の単極/多投(SPMT)スイッチを含み得る。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、それぞれが複数の出力マルチプレクサ出力に結合された複数の送信ラインを含む。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した無線周波数(RF)信号を増幅するように構成される。受信システムは、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の選択された一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく構成された入力マルチプレクサを含む。受信システムは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサを含む。受信システムは、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。第1FEMは、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した無線周波数(RF)信号を増幅するように構成される。受信システムは、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の選択された一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく構成された入力マルチプレクサを含む。受信システムは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサを含む。受信システムは、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成された制御器を含む。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを、それぞれが複数の出力マルチプレクサ出力に結合された複数の送信ラインを介して受信し、当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された通信モジュールを含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、当該第2アンテナと通信する第2FEMとを含む。通信モジュールは、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
特徴の組み合わせの例
図41A及び41Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図42A及び42Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図43A及び43Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図44A及び44Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図45A及び45Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図46A及び46Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図47A及び47Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図48A及び48Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図49A及び49Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図50A及び50Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図51A及び51Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図52A及び52Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図53A及び53Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図54A及び54Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図55A及び55Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図56A及び56Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図57A及び57Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図58A及び58Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図59A及び59Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図60A及び60Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図61A及び61Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図62A及び62Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図63は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図64は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図65は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図66は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図67は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図68は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図69は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図70は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図71は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図72は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図73は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図74は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図75は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図76は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図77は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図78は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図79は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図80は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11−14、17−19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17−19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図81は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11−14、17−19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20−23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図82は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図83は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11−14、17−19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17−19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20−23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図84は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図85A及び85Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図86A及び86Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図87A及び87Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図88A及び88Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図89は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図90は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図91は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図92は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図93は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26、及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40、及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図94は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図1〜5、6〜10及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図95は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図1〜5、11〜14、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図96は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図1〜5、15、16、17〜19及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図97は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Dに関する付加的な詳細が、図1〜5、20〜23、及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図1〜5、24〜26、及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図1〜5、27〜40、及び98〜100を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関連するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
製品及びアーキテクチャの例
図98は、いくつかの実施形態において、複数の特徴の組み合わせを有するダイバーシティ受信器構成(例えば図41〜97)のいくつか又はすべてを含むダイバーシティ受信器構成のいくつか又はすべてが、一モジュールに全体的に又は部分的に実装され得ることを示す。かかるモジュールは、例えばフロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。かかるモジュールは、例えばダイバーシティ受信器(DRx)FEMとすることができる。
図98の例において、モジュール1000はパッケージング基板1002を含み得る。かかるパッケージング基板1002には一定数の部品が装着され得る。例えば、(フロントエンド電力管理集積回路[FE−PIMC]を含み得る)制御器1004、ここに記載される一以上の特徴を有する組み合わせアセンブリ1006、マルチプレクサアセンブリ1010、(一以上の帯域通過フィルタを含み得る)フィルタバンク1008を、パッケージング基板1002上に及び/又はパッケージング基板1002内に装着及び/又は実装可能である。一定数のSMT装置1012のような他の部品もまた、パッケージング基板1002上に装着することができる。様々な部品のすべてがパッケージング基板1002上にレイアウトされるように描かれるにもかかわらず、何らかの部品(複数可)が、他の部品(複数可)の上に実装できることが理解される。
図99は、いくつかの実施形態において、複数の特徴の組み合わせを有するダイバーシティ受信器構成(例えば図41〜97)のいくつか又はすべてを含むダイバーシティ受信器構成のいくつか又はすべてが、一アーキテクチャに全体的に又は部分的に実装され得ることを示す。かかるアーキテクチャは、一以上のモジュールを含み、ダイバーシティ受信器(DRx)フロントエンド機能のようなフロントエンド機能を与えるように構成することができる。
図99の例において、アーキテクチャ1100は、(フロントエンド電力管理集積回路[FE−PIMC]を含み得る)制御器1104、ここに記載される一以上の特徴を有する組み合わせアセンブリ1106、マルチプレクサアセンブリ1110、及び(一以上の帯域通過フィルタを含み得る)フィルタバンク1108を含み得る。一定数のSMT装置1112のような他の部品もまた、アーキテクチャ1100に実装することができる。
いくつかの実装において、ここに記載される一以上の特徴を有する装置及び/又は回路は、無線装置のようなRF電子装置に含まれ得る。かかる装置及び/又は回路は、無線装置に直接、ここに記載されるモジュラー形態で、又はこれらの何らかの組み合わせで実装可能である。いくつかの実施形態において、かかる無線装置は、例えば、セルラー電話、スマートフォン、電話機能あり又はなしのハンドヘルド無線装置、無線タブレット等を含み得る。
図100は、ここに記載される一以上の有利な特徴を有する代表的な無線装置1400を描く。ここに記載される一以上の特徴を有する一以上のモジュールの文脈において、かかるモジュールは一般に、破線枠1401(例えばフロントエンドモジュールとして実装可能)、ダイバーシティRFモジュール1411(例えば下流側モジュールとして実装可能)、及びダイバーシティ受信器(DRx)モジュール1000(例えばフロントエンドモジュールとして実装可能)によって描くことができる。
図100を参照すると、電力増幅器(PA)1420は、その各RF信号を、増幅及び送信対象のRF信号を生成するように構成かつ動作可能な送受信器1410から受信し、受信した信号を処理することができる。送受信器1410は、ユーザに適したデータ及び/又は音声信号と送受信器1410に適したRF信号との間の変換を与えるべく構成されたベース帯域サブシステム1408と相互作用をするように示される。送受信器1410はまた、無線装置1400の動作のために電力を管理するように構成された電力管理部品1406と通信することもできる。かかる電力管理はまた、ベース帯域サブシステム1408並びにモジュール1401、1411及び1000の動作を制御することもできる。
ベース帯域サブシステム1408は、ユーザに与えられ及びユーザから受けた音声及び/又はデータの様々な入力及び出力を容易にするべく、ユーザインタフェイス1402に接続されるように示される。ベース帯域サブシステム1408はまた、無線装置の動作を容易にし及び/又はユーザのための情報記憶を与えるデータ及び/又は命令を記憶するように構成されたメモリ1404に接続することもできる。
代表的な無線装置1400において、PA1420の出力は、(それぞれの整合回路1422を介して)それぞれのデュプレクサ1424に整合され及び引き回されるように示される。かかる増幅されかつフィルタリングを受けた信号は、送信を目的としてアンテナスイッチ1414を介して一次アンテナ1416へと引き回すことができる。いくつかの実施形態において、デュプレクサ1424により、共通アンテナ(例えば一次アンテナ1416)を使用して送受信動作を同時に行うことができる。図100において、受信した信号は、例えば低雑音増幅器(LNA)を含み得る「Rx」経路へと引き回されるように示される。
無線装置はまた、ダイバーシティアンテナ1426と、ダイバーシティアンテナ1426から信号を受信するダイバーシティ受信器モジュール1000とを含む。ダイバーシティ受信器モジュール1000は、受信した信号を処理し、処理された信号を、送信ライン1435を介してダイバーシティRFモジュール1411へと送信する。ダイバーシティRFモジュール1411は、当該信号をさらに処理した後に送受信器1410に供給する。
いくつかの実施形態において、ここに記載される例Aを、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第1の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Bは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第2の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Cは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第3の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Dは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第4の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Eは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第5の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Fは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第6の特徴を含むものとみなすことができる。
本開示の一以上の特徴には、ここに記載される様々なセルラー周波数帯域を実装することができる。かかる帯域の例が表1に列挙される。理解されることだが、帯域の少なくともいくつかは、サブ帯域に分割することができる。またも理解されることだが、本開示の一以上の特徴は、表1の例のような指示を有しない周波数範囲も実装することができる。
本明細書及び特許請求の範囲全体にわたり、文脈上そうでないことが明らかでない限り、「含む」等の用語は、排他的又は網羅的な意味とは反対の包括的意味に、すなわち「〜を含むがこれらに限られない」との意味に解釈すべきである。ここで一般に使用される用語「結合」は、直接接続されるか又は一以上の中間要素を介して接続されるかいずれかとなり得る2以上の要素を言及する。加えて、用語「ここ」、「上」、「下」及び同様の趣旨の用語は、本願において使用される場合、本願全体を言及し、本願の任意の特定部分を言及するわけではない。文脈が許容する場合、単数又は複数を使用する上述の詳細な説明における用語はそれぞれ、複数又は単数をも含み得る。2以上の項目のリストを参照する用語「又は」及び「若しくは」について、当該用語は以下の解釈のすべてをカバーする。すなわち、当該リストの任意の項目、当該リストのすべての項目、及び当該リストの項目の任意の組み合わせである。
本発明の実施形態の上記詳細な説明は、排他的であることすなわち本発明を上記開示の正確な形態に制限することを意図しない。本発明の及びその例の特定の実施形態が例示を目的として上述されたが、当業者が認識するように、本発明の範囲において様々な均等の修正も可能である。例えば、プロセス又はブロックが所与の順序で提示されるが、代替実施形態は、異なる順序でステップを有するルーチンを行うこと又はブロックを有するシステムを用いることができ、いくつかのプロセス又はブロックは削除、移動、追加、細分化、結合、及び/又は修正することができる。これらのプロセス又はブロックはそれぞれが、様々な異なる態様で実装することができる。また、プロセス又はブロックが直列的に行われるように示されることがあるが、これらのプロセス又はブロックは、その代わりに、並列して行い又は異なる時に行うこともできる。
ここに与えられた本発明の教示は、必ずしも上述のシステムに限られることがなく、他のシステムにも適用することができる。上述の様々な実施形態要素及び行為は、さらなる実施形態を与えるべく組み合わせることができる。
本発明のいくつかの実施形態が記載されたが、これらの実施形態は、例のみとして提示されており、本開示の範囲を制限することを意図しない。実際、ここに記載される新規な方法及びシステムは、様々な他の形態で具体化することができる。さらに、ここに記載される方法及びシステムの形態における様々な省略、置換及び変更が、本開示の要旨から逸脱することなくなし得る。添付の特許請求の範囲及びその均等物が、本開示の範囲及び要旨に収まるかかる形態又は修正をカバーすることが意図される。
いくつかの実装において、受信した信号が単一周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して、対応経路を伝播する信号をデフォルト送信ラインへと引き回すことができる。デフォルトの送信ラインは、送信ラインF735a〜F735bの一つが短く、雑音の導入が少なく、又はそうでない場合が好ましいときのように、すべての経路(及び対応する周波数帯域)に対して同じでよい。デフォルトの送信ラインは、異なる経路に対して異なってよい。例えば、低周波数帯域に対応する経路を第1送信ラインF735aへと引き回し、高周波数帯域に対応する経路を第2送信ラインF735bへと引き回してよい。