JP2020063750A - ヒンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】回動可能に連結される第1ヒンジ部材および第2ヒンジ部材を備えるヒンジにおいて、たとえば、冷蔵庫の蓋等に取り付けられる第2ヒンジ部材を、第1ヒンジ部材に対する回動範囲の所定位置で停止させることが可能なヒンジを提供する。【解決手段】ヒンジ1は、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6と一緒に回動する揺動軸10と、揺動軸10を付勢するための圧縮コイルバネ12と、圧縮コイルバネ12の付勢力を揺動軸10に伝達するための第1レバー15と、第1レバー15に接触するブレーキ部材18と、ブレーキ部材18を支持する支持部材19とを備えている。ブレーキ部材18の被支持部18aは、Z2方向側から支持部材19に支持されるとともにZ1方向側から圧縮コイルバネ12に付勢されている。ブレーキ部材18の接触部18bは、第1レバー15に沿って配置されており、圧縮コイルバネ12の付勢力によって第1レバー15に接触する。【選択図】図3
Description
本発明は、たとえば、冷蔵庫等の収納庫の本体に対して蓋を開閉可能に取り付けるためのヒンジに関する。
従来、冷蔵庫で使用されるヒンジが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のヒンジは、冷蔵庫の本体に固定される固定フレームと、冷蔵庫の蓋に固定される可動フレームとを備えている。可動フレームは、固定フレームに対して回動中心軸を中心にして回動可能となっている。また、特許文献1に記載のヒンジは、回動中心軸と平行に配置されるとともに可動フレームに取り付けられる揺動軸と、可動フレームの回動方向の一方へ揺動軸を付勢するための圧縮コイルバネと、圧縮コイルバネの付勢力を揺動軸に伝達するための揺動レバーとを備えている。
特許文献1に記載のヒンジは、たとえば、本体の上側に蓋が配置された冷蔵庫であって、水平方向を回動の軸方向として蓋を回動させて持ち上げると、閉じている蓋が開く冷蔵庫で使用される場合がある。この冷蔵庫の場合、冷蔵庫の中から物を取り出すときに使用者が両手を使って物を取り出すことができるように、開いた状態の蓋を所定位置で停止できることが好ましい。すなわち、特許文献1に記載のヒンジがこの冷蔵庫で使用される場合には、蓋に固定される可動フレームを、固定フレームに対する回動範囲の所定位置で停止できることが好ましい。
そこで、本発明の課題は、回動可能に連結される第1ヒンジ部材および第2ヒンジ部材を備えるヒンジにおいて、たとえば、冷蔵庫の蓋等に取り付けられる第2ヒンジ部材を、第1ヒンジ部材に対する回動範囲の所定位置で停止させることが可能なヒンジを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のヒンジは、回動可能に連結される第1ヒンジ部材および第2ヒンジ部材と、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動中心となる回動中心軸と、回動中心軸と平行に配置されるとともに第1ヒンジ部材に対して第2ヒンジ部材と一緒に回動する揺動軸と、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動方向の一方側へ揺動軸を付勢するための圧縮コイルバネと、圧縮コイルバネの付勢力を揺動軸に伝達するための第1レバーと、第1レバーに所定の接触圧で接触するブレーキ部材と、ブレーキ部材を支持する支持部材とを備え、回動中心軸の軸方向に直交する方向を直交方向とし、直交方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、第2ヒンジ部材は、第1ヒンジ部材の第1方向端側で第1ヒンジ部材に連結され、圧縮コイルバネは、回動中心軸および揺動軸よりも第2方向側に配置され、第1レバーは、直交方向を長手方向とする長尺状に形成され、ブレーキ部材は、支持部材に支持される被支持部と、第1レバーに沿って配置され被支持部に繋がる接触部とを備えるとともに、圧縮コイルバネの第2方向側に配置され、被支持部は、第2方向側から支持部材に支持されるとともに第1方向側から圧縮コイルバネに付勢され、接触部は、圧縮コイルバネの付勢力によって第1レバーに接触することを特徴とする。
本発明のヒンジは、圧縮コイルバネの付勢力を揺動軸に伝達するための第1レバーと、第1レバーに所定の接触圧で接触するブレーキ部材とを備えている。そのため、本発明では、ブレーキ部材によって(具体的には、ブレーキ部材と第1レバーとの間に生じる摩擦力によって)、第1レバーを所定位置で停止させることが可能になる。また、本発明では、第1レバーを所定位置で停止させることで、第1ヒンジ部材に対して第2ヒンジ部材と一緒に回動する揺動軸を、第1ヒンジ部材に対する回動範囲の所定位置で停止させることが可能になる。すなわち、本発明では、第1ヒンジ部材に対する回動範囲の所定位置で第2ヒンジ部材を停止させることが可能になる。
また、本発明では、ブレーキ部材の接触部が圧縮コイルバネの付勢力によって第1レバーに接触するため、揺動軸を付勢するための圧縮コイルバネを用いて、第1レバーを所定位置で停止させることが可能になる。したがって、本発明では、圧縮コイルバネに加えて、接触部を第1レバーに接触させるためのバネ部材が設けられている場合と比較して、ヒンジの構成を簡素化することが可能になる。また、本発明では、揺動軸を付勢するための圧縮コイルバネの付勢力によって接触部が第1レバーに接触するため、第1レバーに対する接触部の接触圧を高めることが可能になる。
本発明において、たとえば、第1レバーは、第1ヒンジ部材に対して第2ヒンジ部材が回動すると、直交方向に移動し、圧縮コイルバネの付勢力は、第1ヒンジ部材に対して第2ヒンジ部材が回動すると変動し、第1レバーに対する接触部の接触圧は、圧縮コイルバネの付勢力に応じて変動する。また、本発明において、たとえば、支持部材には、直交方向で支持部材を貫通する貫通穴が形成され、貫通穴には、接触部と第1レバーとが挿通されている。
本発明において、ブレーキ部材は、平板状に形成される被支持部の一端と平板状に形成される接触部の一端とが繋がるL字状に形成され、被支持部と接触部とがなす角度は、鈍角であることが好ましい。このように構成すると、比較的簡易な構成で、被支持部が第1方向側から圧縮コイルバネに付勢されたときに、圧縮コイルバネの付勢力によって接触部を第1レバーに接触させることが可能になる。
本発明において、ヒンジは、たとえば、複数個のブレーキ部材を備えている。本発明では、ブレーキ部材の被支持部が第1方向側から圧縮コイルバネに付勢されているため、この場合には、複数個のブレーキ部材の被支持部を第1方向側から圧縮コイルバネによって均等な力で付勢することが可能になる。したがって、複数個のブレーキ部材の接触部を多方向から均等な接触圧で第1レバーに接触させることが可能になり、その結果、所定位置で停止する第1レバーの停止状態を安定させることが可能になる。
本発明において、ヒンジは、2個のブレーキ部材を備え、第1レバーは、平板状に形成され、2個のブレーキ部材は、平板状に形成される第1レバーの厚さ方向において第1レバーを挟むように配置されていることが好ましい。このように構成すると、均等な接触圧で第1レバーに接触する2個のブレーキ部材の接触部によって、第1レバーの厚さ方向において第1レバーを挟むことが可能になる。したがって、所定位置で停止する第1レバーの停止状態をより安定させることが可能になる。
本発明において、ヒンジは、圧縮コイルバネと被支持部との間に配置される平板状の平板部材を備えることが好ましい。このように構成すると、圧縮コイルバネによって、ブレーキ部材の被支持部をバランス良く付勢することが可能になる。また、このように構成すると、ヒンジが複数個のブレーキ部材を備えている場合には、複数個のブレーキ部材の被支持部を第1方向側から圧縮コイルバネによってより均等な力で付勢することが可能になる。したがって、複数個のブレーキ部材の接触部を多方向からより均等な接触圧で第1レバーに接触させることが可能になる。
本発明において、ヒンジは、たとえば、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動動作を緩和するための流体ダンパを備えている。
本発明において、ヒンジは、回動中心軸および揺動軸と平行に配置されるとともに第1ヒンジ部材に対して第2ヒンジ部材と一緒に回動する第2揺動軸と、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動動作を流体ダンパに伝達するための第2レバーとを備え、第2レバーの第1方向側の端部は、第2揺動軸に回動可能に連結されていることが好ましい。
第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動動作が第1レバーによって流体ダンパに伝達される場合には、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の各回動位置において、第2ヒンジ部材に作用する圧縮コイルバネの付勢力と第2ヒンジ部材に作用する流体ダンパの緩衝力とを自由に設定しにくくなるが、このように構成すると、第1レバーと第2レバーとを用いて、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の各回動位置において、第2ヒンジ部材に作用する圧縮コイルバネの付勢力と第2ヒンジ部材に作用する流体ダンパの緩衝力とを比較的自由に設定することが可能になる。また、このように構成すると、第2揺動軸を用いた比較的簡易な構成で、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動動作を第2レバーに伝達することが可能になる。
本発明において、ヒンジは、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動量を増幅して流体ダンパに伝達するためのリンクレバーを備えることが好ましい。このように構成すると、第1ヒンジ部材に対して第2ヒンジ部材が回動したときの流体ダンパの動作量を大きくすることが可能になる。したがって、緩衝効果の低い比較的小型で安価な流体ダンパを使用しても、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動動作を適切に緩和するために必要な緩衝力を流体ダンパで得ることが可能になる。すなわち、第1ヒンジ部材に対する第2ヒンジ部材の回動動作を適切に緩和しつつ、比較的小型で安価な流体ダンパを使用することが可能になる。
本発明において、流体ダンパは、圧縮コイルバネよりも第2方向側に配置されていることが好ましい。このように構成すると、圧縮コイルバネの内周側に流体ダンパが配置されている場合と比較して、回動中心軸の軸方向と直交方向とに直交するヒンジの厚さ方向の厚さを薄くすることが可能になる。すなわち、ヒンジを薄型化することが可能になる。
以上のように、本発明では、回動可能に連結される第1ヒンジ部材および第2ヒンジ部材を備えるヒンジにおいて、たとえば、冷蔵庫の蓋等に取り付けられる第2ヒンジ部材を、第1ヒンジ部材に対する回動範囲の所定位置で停止させることが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ヒンジの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるヒンジ1の斜視図である。図2は、図1に示すヒンジ1を異なる方向から示す斜視図である。図3は、図1に示すヒンジ1の正面図である。図4は、図1に示すヒンジ1が収納庫2に取り付けられた状態を説明するための側面図である。図5は、図4のE部の拡大図である。図6は、図4のE部の、収納庫2の蓋4が開いた状態の拡大図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかるヒンジ1の斜視図である。図2は、図1に示すヒンジ1を異なる方向から示す斜視図である。図3は、図1に示すヒンジ1の正面図である。図4は、図1に示すヒンジ1が収納庫2に取り付けられた状態を説明するための側面図である。図5は、図4のE部の拡大図である。図6は、図4のE部の、収納庫2の蓋4が開いた状態の拡大図である。
本形態のヒンジ1は、冷蔵庫または冷凍庫等の収納庫2の本体3に対して蓋4を開閉可能に取り付けるための器具である(図4〜図6参照)。ヒンジ1は、回動可能に連結される第1ヒンジ部材5および第2ヒンジ部材6と、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動中心となる回動中心軸7とを備えている。第1ヒンジ部材5は、本体3に固定され、第2ヒンジ部材6は、蓋4に固定される。
第2ヒンジ部材6は、蓋4が開く開位置6A(図6に示す位置)と、蓋4が閉じる閉位置6B(図4、図5に示す位置)との間で、第1ヒンジ部材5に対して回動可能となっている。第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動可能角度(回動可能範囲)は、90°以下となっている。本形態では、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動可能角度は、75°程度となっている。
以下の説明では、回動中心軸7の軸方向(図3等のX方向)を「左右方向」とし、左右方向に直交する図3等のY方向を「前後方向」とし、左右方向と前後方向とに直交する図3等のZ方向を「上下方向」とする。また、左右方向の一方である図3等のX1方向を「右」方向とし、その反対方向である図3等のX2方向を「左」方向とし、前後方向の一方である図5等のY1方向を「前」方向とし、その反対方向である図5等のY2方向を「後ろ」方向とし、上下方向の一方である図3等のZ1方向を「上」方向とし、その反対方向である図3等のZ2方向を「下」方向とする。
本形態の上下方向(Z方向)は、回動中心軸7の軸方向である左右方向に直交する直交方向となっている。また、本形態では、上方向(Z1方向)は、直交方向の一方である第1方向となっており、下方向(Z2方向)は、第1方向の反対方向である第2方向となっている。本形態では、収納庫2は、上下方向(Z方向)と鉛直方向とが一致するように設置されている。また、収納庫2は、本体3の上側に蓋4が配置されるように設置されている。収納庫2を使用する使用者は、閉じている蓋4を開くときに、回動中心軸7を中心にして蓋4を回動させて持ち上げる。
また、ヒンジ1は、回動中心軸7と平行に配置されるとともに第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6と一緒に回動する揺動軸10と、回動中心軸7および揺動軸10と平行に配置されるとともに第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6と一緒に回動する第2揺動軸11と、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動方向の一方側へ揺動軸10を付勢するための圧縮コイルバネ12と、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を緩和するための流体ダンパ13とを備えている。
さらに、ヒンジ1は、圧縮コイルバネ12の付勢力を揺動軸10に伝達するための第1レバー15と、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を流体ダンパ13に伝達するための第2レバー16と、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を増幅して流体ダンパ13に伝達するためのリンクレバー17とを備えている。また、ヒンジ1は、第1レバー15に所定の接触圧で接触するブレーキ部材18を備えている。本形態のヒンジ1は、複数個のブレーキ部材18を備えている。具体的には、ヒンジ1は、2個のブレーキ部材18を備えている。また、ヒンジ1は、ブレーキ部材18を支持する支持部材19と、流体ダンパ13を保持するダンパ保持部材20(図3参照)とを備えている。なお、図1、図2では、ダンパ保持部材20の図示を省略している。
(ヒンジの具体的な構成)
図7は、図1に示すヒンジ1から第1ヒンジ部材5を取り外した状態の斜視図である。図8は、図7に示す第2ヒンジ部材6、揺動軸10および第2揺動軸11等の動きを説明するための側面図である。図9は、図1に示す第1レバー15等の構成を説明するための図である。図10は、図1に示すブレーキ部材18の構成および動きを説明するための図である。
図7は、図1に示すヒンジ1から第1ヒンジ部材5を取り外した状態の斜視図である。図8は、図7に示す第2ヒンジ部材6、揺動軸10および第2揺動軸11等の動きを説明するための側面図である。図9は、図1に示す第1レバー15等の構成を説明するための図である。図10は、図1に示すブレーキ部材18の構成および動きを説明するための図である。
第1ヒンジ部材5は、鋼板等の金属板を所定形状に折り曲げることで形成されている。第1ヒンジ部材5は、回動中心軸7の両端部を支持する平板状の2個の側面部5aと、2個の側面部5aを繋ぐ平板状の基部5bとを備えている。側面部5aは、側面部5aの厚さ方向と左右方向とが一致するように配置され、基部5bは、基部5bの厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。
2個の側面部5aのそれぞれは、左右方向における基部5bの両端部のそれぞれから前側に向かって立ち上がっている。第1ヒンジ部材5は、全体として略角溝形状に形成されている。側面部5aの上端部は、基部5bの上端から上側へ突出する突出部5cとなっている。収納庫2の本体3には、基部5bの後面が本体3に接触するように、基部5bがネジ等によって固定されている。
第2ヒンジ部材6は、鋼板等の金属板を所定形状に折り曲げることで形成されている。第2ヒンジ部材6は、第1ヒンジ部材5と同様に、平板状の2個の側面部6aと、2個の側面部6aを繋ぐ平板状の基部6bとを備えている。側面部6aは、側面部6aの厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。すなわち、側面部6aは、側面部5aと平行に配置されている。
また、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bに配置されているときに、基部6bは、基部6bの厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されており、2個の側面部6aのそれぞれは、左右方向における基部6bの両端部のそれぞれから前側に向かって立ち上がっている。第2ヒンジ部材6は、全体として略角溝形状に形成されている。収納庫2の蓋4には、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bに配置されているときの基部6bの後面が蓋4に接触するように、基部6bがネジ等によって固定されている。
第1ヒンジ部材5の左右方向の幅は、第2ヒンジ部材6の左右方向の幅よりも広くなっている。2個の側面部6aは、左右方向において、2個の突出部5cの内側に配置されており、2個の突出部5cに挟まれている。すなわち、2個の側面部6aは、左右方向において、2個の側面部5aの間に配置されている。側面部6aには、回動中心軸7の両端部のそれぞれが挿通される挿通穴が形成されている。この挿通穴は、左右方向で側面部6aを貫通する丸穴である。
回動中心軸7は、円柱状に形成されている。回動中心軸7の両端部は、側面部5aに固定されている。具体的には、回動中心軸7の両端部は、2個の突出部5cのそれぞれの上端部に固定されており、第2ヒンジ部材6は、第1ヒンジ部材5の上端側で第1ヒンジ部材5に連結されている。また、第2ヒンジ部材6は、第1ヒンジ部材5の前端側で第1ヒンジ部材5に連結されている。閉位置6Bにある第2ヒンジ部材6の上端部が前側へ移動するように第2ヒンジ部材6が回動中心軸7を中心にして回動すると、閉位置6Bにある第2ヒンジ部材6が開位置6Aに移動する。
揺動軸10は、円柱状に形成されている。揺動軸10の両端部は、第2ヒンジ部材6に支持されている。具体的には、揺動軸10の両端部は、2個の側面部6aのそれぞれに固定されている。図8(A)に示すように、揺動軸10は、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bにあるときに、回動中心軸7の下側に配置されている。具体的には、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bにあるときに、揺動軸10は、回動中心軸7の真下よりもわずかに前側に配置されている。また、図8(B)に示すように、揺動軸10は、第2ヒンジ部材6が開位置6Aにあるときに、回動中心軸7の斜め後ろ下側に配置されている。
揺動軸10は、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が回動すると、上下方向に移動する。第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が一定角度回動したときの、揺動軸10の上下方向の移動量は、揺動軸10が回動中心軸7の真下に向かうにしたがって小さくなっている。
揺動軸10の右端は、右側に配置される突出部5cに接触しないように、この突出部5cの左面よりも左側に配置され、揺動軸10の左端は、左側に配置される突出部5cに接触しないように、この突出部5cの右面よりも右側に配置されている。揺動軸10は、円筒状に形成されるブレーキ部材23に挿通されている。ブレーキ部材23は、2個の側面部6aの間に配置されている。左右方向におけるブレーキ部材23の中心位置には、ブレーキ部材23の径方向の内側へ窪む凹部23aが形成されている。凹部23aは、ブレーキ部材23の周方向の全域に形成されている。
第2揺動軸11は、円柱状に形成されている。第2揺動軸11の両端部は、第2ヒンジ部材6に支持されている。具体的には、第2揺動軸11の両端部は、2個の側面部6aのそれぞれに固定されている。すなわち、第2揺動軸11は、第2ヒンジ部材6に取り付けられている。第2揺動軸11の両端部は、側面部6aから左右方向の外側へ突出している。側面部6aには、第2揺動軸11が挿通される挿通穴が形成されている。この挿通穴は、左右方向で側面部6aを貫通する丸穴である。
第1ヒンジ部材5の2個の側面部5aのそれぞれには、第2揺動軸11の端部が挿入される規制溝5dが形成されている。すなわち、第1ヒンジ部材5には、規制溝5dが形成されている。規制溝5dは、突出部5cに形成されている。規制溝5dは、左右方向で突出部5cを貫通している。規制溝5dは、左右方向から見たときに、回動中心軸7の軸心を曲率中心とする円弧状に形成されている。また、規制溝5dは、後ろ側に膨らむ円弧状に形成されている。
第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動範囲は、規制溝5dに挿入される第2揺動軸11の端部と規制溝5dとによって規制されている。上述のように、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動可能角度は、90°以下となっているため、円弧状に形成される規制溝5dの中心角(回動中心軸7の軸心を中心とする中心角)は、90°以下となっている。本形態では、規制溝5dの中心角は、75°程度となっている。
図8に示すように、第2揺動軸11は、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bにあるときに、回動中心軸7の斜め後ろ下側に配置され、第2ヒンジ部材6が開位置6Aにあるときに、回動中心軸7の斜め後ろ上側に配置されている。第2揺動軸11は、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が回動すると、上下方向に移動する。第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が一定角度回動したときの、第2揺動軸11の上下方向の移動量は、第2ヒンジ部材6の回動位置に関わらず、あまり変動しない。また、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が一定角度回動したときの、第2揺動軸11の上下方向の移動量は、揺動軸10の上下方向の移動量よりも大きくなっている。
第1レバー15は、上下方向に細長い略長方形の平板状に形成されている。すなわち、第1レバー15は、上下方向を長手方向とする長尺状に形成されている。第1レバー15は、第1レバー15の厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、第1レバー15は、鋼板等の金属板によって形成されている。第1レバー15は、第1レバー15の上側部分を構成する上側レバー部15aと、第1レバー15の下側部分を構成する下側レバー部15bとから構成されている。
上側レバー部15aの前後方向の幅は、下側レバー部15bの前後方向の幅よりも広くなっている。上側レバー部15aと下側レバー部15bとの境界には、段差面が形成されている。第1レバー15の上端には、円弧状に形成される凹曲面が形成されている。この凹曲面は、ブレーキ部材23の外周面に接触している。具体的には、この凹曲面は、ブレーキ部材23の凹部23aの底面に接触している。
図9に示すように、第1レバー15は、座金24、25とガイド部材26、27とに挿通されている。座金24は、円板状に形成され、座金25は、長方形の平板状に形成されている。座金24、25は、座金24、25の厚さ方向と上下方向とが略一致するように配置されている。ガイド部材26は、鍔部26aと柱部26bとを有する鍔付きの円柱状に形成され、ガイド部材27は、円柱状に形成されている。ガイド部材26、27は、ガイド部材26、27の軸方向と上下方向とが略一致するように配置されている。座金24とガイド部材26とガイド部材27と座金25とは、上側から下側に向かってこの順番で配置されている。
座金24、25およびガイド部材26、27には、下側レバー部15bが挿通される挿通穴が形成されており、下側レバー部15bが挿通されている。座金24の上面は、上側レバー部15aと下側レバー部15bとの境界に形成される段差面に接触している。この段差面に座金24の上面が接触することで、第1レバー15に対する座金24の上側への移動が規制されている。すなわち、座金24に対する第1レバー15の下側への移動が規制されている。座金24の下面には、ガイド部材26の鍔部26aの上面が接触している。
円板状に形成される鍔部26aの外径は、圧縮コイルバネ12の外径よりも大きくなっている。鍔部26aの下面には、圧縮コイルバネ12の上端が接触している。圧縮コイルバネ12の上端部には、ガイド部材26の柱部26bが挿通されている。長方形の平板状に形成される座金25の短辺の長さは、圧縮コイルバネ12の外径よりも長くなっている。座金25は、座金25の長辺の方向と左右方向とが一致するように配置されている。座金25の上面には、圧縮コイルバネ12の下端が接触している。圧縮コイルバネ12の下端部には、ガイド部材27が挿通されている。ガイド部材27の下端面は、座金25の上面に接触している。ガイド部材26、27は、圧縮コイルバネ12の径方向へのずれを防止する機能を果たしている。
図10に示すように、ブレーキ部材18は、支持部材19に支持される被支持部18aと、第1レバー15に沿って配置される接触部18bとを備えている。本形態のブレーキ部材18は、被支持部18aと接触部18bとから構成されている。ブレーキ部材18は、鋼板等の金属板をL字状に折り曲げることで形成されており、被支持部18aおよび接触部18bは、平板状に形成されている。また、接触部18bは、被支持部18aに繋がっている。すなわち、ブレーキ部材18は、平板状に形成される被支持部18aの一端と平板状に形成される接触部18bの一端とが繋がるL字状に形成されている。被支持部18aと接触部18bとがなす角度θ(図10(A)参照)は、鈍角となっている。本形態では、角度θは、95°〜100°となっている。
2個のブレーキ部材18は、左右方向において第1レバー15を挟むように配置されている。すなわち、2個のブレーキ部材18は、平板状に形成される第1レバー15の厚さ方向において第1レバー15を挟むように配置されている。具体的には、2個の接触部18bが左右方向において下側レバー部15bを挟むように配置されている。接触部18bは、接触部18bの厚さ方向と左右方向とが略一致するように配置されている。右側に配置されるブレーキ部材18では、接触部18bの上端から右側に向かって被支持部18aが伸びている。左側に配置されるブレーキ部材18では、接触部18bの上端から左側に向かって被支持部18aが伸びている。
ブレーキ部材18は、圧縮コイルバネ12の下側に配置されている。また、被支持部18aは、座金25の下側に配置されるとともに支持部材19の上側に配置されている。すなわち、被支持部18aは、上下方向において、支持部材19と座金25との間に配置されている。被支持部18aは、下側から支持部材19に支持されている。また、被支持部18aは、上側から圧縮コイルバネ12に付勢されている。具体的には、被支持部18aは、座金25を介して上側から圧縮コイルバネ12に付勢されている。本形態の座金25は、圧縮コイルバネ12と被支持部18aとの間に配置される平板状の平板部材である。
支持部材19は、鋼板等の金属板を所定形状に折り曲げることで形成されている。支持部材19の左右方向の両端部は、側面部5aに形成される支持部5eに下側から支持されている。支持部5eは、平板状に形成されている。支持部5eは、2個の側面部5aから左右方向の内側に向かって立ち上がっている。支持部5eは、支持部5eの厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。支持部材19は、2個のブレーキ部材18を下側から支持している。また、支持部材19は、ブレーキ部材18および座金25を介して圧縮コイルバネ12を下側から支持している。
図10に示すように、支持部材19には、2個の接触部18bと下側レバー部15bが挿通される貫通穴19aが形成されている。貫通穴19aは、上下方向で支持部材19を貫通している。また、貫通穴19aは、長方形状に形成されている。図10に示すように、支持部材19の上面では、左右方向における貫通穴19aの縁に、被支持部18aと接触部18bとの境界部が接触している。
圧縮コイルバネ12は、回動中心軸7、揺動軸10および第2揺動軸11よりも下側に配置されている。上述のように、圧縮コイルバネ12の下端は、座金25の上面に接触している。圧縮コイルバネ12は、座金25、被支持部18aおよび支持部材19を介して第1ヒンジ部材5の支持部5eに下側から支持されている。また、上述のように、圧縮コイルバネ12の上端は、ガイド部材26の鍔部26aの下面に接触している。圧縮コイルバネ12は、鍔部26aおよび座金24を介して、第1ヒンジ部材5に対して第1レバー15を上側に付勢している。
第1レバー15の上端は、ブレーキ部材23に所定の接触圧で接触している。また、第1レバー15は、圧縮コイルバネ12の付勢力によって、ブレーキ部材23を介して、回動中心軸7を中心とする第2ヒンジ部材6の回動方向の一方側へ揺動軸10を付勢している。すなわち、圧縮コイルバネ12は、回動中心軸7を中心とする第2ヒンジ部材6の回動方向の一方側へ、第2ヒンジ部材6に固定される揺動軸10を付勢している。すなわち、圧縮コイルバネ12は、回動中心軸7を中心とする第2ヒンジ部材6の回動方向の一方側へ第2ヒンジ部材6を付勢している。
具体的には、圧縮コイルバネ12は、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bから開位置6Aに向かう方向に揺動軸10を付勢している。なお、本形態では、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bにあるときに、揺動軸10が回動中心軸7の真下よりもわずかに前側に配置されているため、厳密には、揺動軸10が回動中心軸7の真下よりも前側にあるときには、圧縮コイルバネ12は、第2ヒンジ部材6が閉位置6Bに向かう方向に第2ヒンジ部材6を付勢している。
上述のように、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が回動すると、揺動軸10が上下方向に移動するため、第1レバー15も上下方向に移動する。したがって、揺動軸10を付勢する圧縮コイルバネ12の付勢力は、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が回動すると変動する。揺動軸10を付勢する圧縮コイルバネ12の付勢力は、揺動軸10が回動中心軸7の真下に配置されているときに最も大きくなる。
ブレーキ部材18の被支持部18aは、上述のように、下側から支持部材19に支持されるとともに、上側から圧縮コイルバネ12に付勢されている。また、2個の接触部18bが左右方向において下側レバー部15bを挟むように配置されており、支持部材19の上面では、左右方向における貫通穴19aの縁に、被支持部18aと接触部18bとの境界部が接触している。本形態では、圧縮コイルバネ12の付勢力によって、被支持部18aと接触部18bとの境界部を支点にブレーキ部材18が回動して、接触部18bが第1レバー15の下側レバー部15bに接触する(図10(B)参照)。また、下側レバー部15bは、2個の接触部18bによって左右方向の両側から挟まれる。
第1レバー15の下側レバー部15bに対する接触部18bの接触圧は、圧縮コイルバネ12の付勢力に応じて変動する。具体的には、第1レバー15が下降して圧縮コイルバネ12の付勢力が大きくなると、下側レバー部15bに対する接触部18bの接触圧が高くなる。また、2個の接触部18bが下側レバー部15bに接触して、下側レバー部15bが2個の接触部18bによって左右方向の両側から挟まれると、第1レバー15にブレーキ力が作用するため、閉位置6Bに向かって回動する第2ヒンジ部材6にブレーキ力が作用する。
なお、本形態では、上述のように、第1レバー15の上端がブレーキ部材23に所定の接触圧で接触しているため、ブレーキ部材23の内周面が揺動軸10の外周面に所定の接触圧で接触している。したがって、ブレーキ部材23の作用によっても第2ヒンジ部材6にブレーキ力が作用する。ブレーキ部材23の作用で発生する第2ヒンジ部材6のブレーキ力は、ブレーキ部材18の作用で発生する第2ヒンジ部材6のブレーキ力よりも小さくなっている。
本形態では、ブレーキ部材18、23の作用による第2ヒンジ部材6のブレーキ力と圧縮コイルバネ12による第2ヒンジ部材6の付勢力との合力が、蓋4に作用する重力よりも大きい範囲では、収納庫2の蓋4の開閉動作を行う使用者が蓋4から手を離しても、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が停止する。すなわち、収納庫2の開閉動作を行う使用者が蓋4から手を離しても、蓋4が停止する。たとえば、第2ヒンジ部材6が開位置6Aから閉位置6Bに向かって30°回動する範囲においては、蓋4の開閉動作を行う使用者が蓋4から手を離しても、蓋4が停止する。
なお、本形態では、第2ヒンジ部材6が開位置6Aから閉位置6Bに向かって回動を開始した直後の揺動軸10の上下方向の移動量が比較的大きいため、第2ヒンジ部材6が開位置6Aから閉位置6Bに向かって回動を開始した直後の第1レバー15の上下方向の移動量が比較的大きくなっている。したがって、第2ヒンジ部材6が開位置6Aから閉位置6Bに向かって回動を開始した直後から比較的大きな圧縮コイルバネ12の付勢力をブレーキ部材18の被支持部18aに作用させることが可能になり、その結果、第2ヒンジ部材6が開位置6Aから閉位置6Bに向かって回動を開始した直後からブレーキ部材18の作用による第2ヒンジ部材6のブレーキ力が発生しやすくなっている。
第2レバー16は、上下方向に細長い略長方形の平板状に形成されている。また、第2レバー16は、鋼板等の金属板によって形成されている。第2レバー16は、第2レバー16の厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。第2レバー16は、2個の側面部5aの間に配置されている。また、第2レバー16は、2個の側面部5aのうちの一方の側面部5aに沿って配置されている。具体的には、第2レバー16は、右側に配置される側面部5aに沿って配置されている。
また、第2レバー16は、左右方向において、2個の側面部5aのうちの一方の側面部5aと、2個の側面部6aのうちの一方の側面部6aとの間に配置されている。具体的には、第2レバー16は、左右方向において、右側に配置される側面部5aと、右側に配置される側面部6aとの間に配置されている。第2レバー16は、揺動軸10の右端よりも右側に配置されている。第2レバー16の前端は、側面部5aの前端よりも後ろ側に配置されている。
第2レバー16の上端部(一端部)は、第2揺動軸11に連結されている。具体的には、第2レバー16の上端部は、第2揺動軸11に回動可能に連結されている。図8に示すように、第2レバー16の上端部には、第2揺動軸11の右端部が挿通される挿通穴16aが形成されている。挿通穴16aは、左右方向で第2レバー16を貫通する丸穴である。第2レバー16には、上下方向を長手方向とするスリット状のスリット穴16bが形成されている。スリット穴16bは、左右方向で第2レバー16を貫通する角穴である。
スリット穴16bには、右側に配置される側面部5aに形成された支持部5eが挿通されている。スリット穴16bの前後方向の幅は、支持部5eの厚さよりも広くなっている。本形態では、右側の側面部5aに形成される支持部5eは、第2レバー16を上下方向に案内するガイド部となっている。また、支持部5eは、座金25、被支持部18aおよび支持部材19を介して圧縮コイルバネ12の下端を支持している。
流体ダンパ13は、直動式の流体ダンパである。また、流体ダンパ13は、オイルダンパであり、流体ダンパ13のケース体の内部には、オイル(粘性オイル)が充填される流体室が形成されている。流体ダンパ13は、流体ダンパ13のピストンロッドが下側へ突出するように配置されている。流体ダンパ13のケース体およびピストンロッドは、樹脂で形成されている。流体ダンパ13は、圧縮コイルバネ12よりも下側に配置されている。また、流体ダンパ13は、2個の側面部5aの間に配置されている。
流体ダンパ13は、左右方向における第1ヒンジ部材5の中心よりも左側に配置されている。また、流体ダンパ13は、基部5bの前側に配置されている。流体ダンパ13の前端は、側面部5aの前端よりも後ろ側に配置されている。上述のように、流体ダンパ13は、ダンパ保持部材20に保持されている。ダンパ保持部材20は、樹脂で形成されている。また、ダンパ保持部材20は、略直方体のブロック状に形成されている。
ダンパ保持部材20は、第1ヒンジ部材5に固定されている。具体的には、ダンパ保持部材20は、第1ヒンジ部材5の下端部に固定されている。ダンパ保持部材20は、2個の側面部5aの間に配置されている。ダンパ保持部材20は、基部5bの前側に配置されている。ダンパ保持部材20の前面は、側面部5aの前端よりもわずかに後ろ側に配置されている。
リンクレバー17は、平板状に形成されている。リンクレバー17は、リンクレバー17の厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。リンクレバー17は、回動中心軸30を中心にして回動可能な回動レバーである。回動中心軸30は、円柱状に形成されている。回動中心軸30は、回動中心軸30の軸方向と前後方向とが一致するように配置されている。すなわち、リンクレバー17は、前後方向を回動の軸方向として回動可能になっている。回動中心軸30は、リンクレバー17に固定されている。回動中心軸30は、ダンパ保持部材20に回動可能に保持されている。すなわち、リンクレバー17は、ダンパ保持部材20に回動可能に保持されている。
リンクレバー17は、第2レバー16の動作量を増幅して流体ダンパ13に伝達している。すなわち、リンクレバー17は、第2レバー16の動作を増速して流体ダンパ13に伝達している。リンクレバー17の右端部には、第2レバー16の下端部が上側から係合している。第2レバー16の下端部には、リンクレバー17の右端部に係合する凹部が第2レバー16の下端から上側に向かって窪むように形成されている。リンクレバー17の左端部には、流体ダンパ13のピストンロッドが上側から接触している。
図3に示すように、リンクレバー17の、流体ダンパ13からの力が作用する作用点を第1作用点17aとし、リンクレバー17の、第2レバー16からの力(すなわち、第2ヒンジ部材6からの力)が作用する作用点を第2作用点17bとすると、第1作用点17aと回動中心軸30の軸心との距離L1は、第2作用点17bと回動中心軸30の軸心との距離L2よりも長くなっている。具体的には、距離L1は、距離L2の2倍以上となっている。本形態では、距離L1は、距離L2の約2倍となっている。
本形態では、開位置6Aから閉位置6Bに向かって第2ヒンジ部材6が回動すると、第2レバー16が下降して、リンクレバー17が回動し、流体ダンパ13のピストンロッドが押し上げられる。また、流体ダンパ13のピストンロッドが押し上げられることで、閉位置6Bに向かって回動する第2ヒンジ部材6の回動動作が緩和される。すなわち、蓋4が閉じるときに、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作が緩和される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ヒンジ1は、第1レバー15に所定の接触圧で接触するブレーキ部材18を備えている。そのため、本形態では、ブレーキ部材18を用いて、第1レバー15を所定位置で停止させることが可能になり、その結果、上述のように、第1ヒンジ部材5に対する回動範囲の所定位置で第2ヒンジ部材6を停止させることが可能になる。
以上説明したように、本形態では、ヒンジ1は、第1レバー15に所定の接触圧で接触するブレーキ部材18を備えている。そのため、本形態では、ブレーキ部材18を用いて、第1レバー15を所定位置で停止させることが可能になり、その結果、上述のように、第1ヒンジ部材5に対する回動範囲の所定位置で第2ヒンジ部材6を停止させることが可能になる。
また、本形態では、ブレーキ部材18の接触部18bが圧縮コイルバネ12の付勢力によって第1レバー15に接触するため、揺動軸10を付勢するための圧縮コイルバネ12を用いて、第1レバー15を所定位置で停止させることが可能になる。したがって、本形態では、圧縮コイルバネ12に加えて、接触部18bを第1レバー15に接触させるためのバネ部材が設けられている場合と比較してヒンジ1の構成を簡素化することが可能になる。また、本形態では、揺動軸10を付勢するための圧縮コイルバネ12の付勢力によって、接触部18bが第1レバー15に接触するため、第1レバー15に対する接触部18bの接触圧を高めることが可能になる。
本形態では、ブレーキ部材18は、平板状に形成される被支持部18aの一端と平板状に形成される接触部18bの一端とが繋がるL字状に形成されており、被支持部18aと接触部18bとがなす角度は、鈍角となっている。そのため、本形態では、比較的簡易な構成で、被支持部18aが上側から圧縮コイルバネ12に付勢されたときに、圧縮コイルバネ12の付勢力によって接触部18bを第1レバー15に接触させることが可能になる。
本形態では、圧縮コイルバネ12によって2個のブレーキ部材18の被支持部18aが上側から付勢されている。そのため、本形態では、2個の被支持部18aを上側から圧縮コイルバネ12によって均等な力で付勢することが可能になる。特に本形態では、圧縮コイルバネ12と2個の被支持部18aとの間に平板状の座金25が配置されているため、圧縮コイルバネ12によって2個の被支持部18aをバランス良く付勢することが可能になり、その結果、圧縮コイルバネ12によって上側から2個の被支持部18aをより均等な力で付勢することが可能になる。したがって、本形態では、2個の接触部18aを左右の両側から均等な接触圧で第1レバー15に接触させることが可能になり、その結果、所定位置で停止する第1レバー15の停止状態を安定させることが可能になる。
また、本形態では、平板状に形成される第1レバー15は、第1レバー15の厚さ方向と左右方向とが一致するように配置され、2個の接触部18bは、左右の両側から第1レバー15を挟むように配置されているため、均等な接触圧で第1レバー15に接触する2個の接触部18bによって、左右の両側から平板状の第1レバー15を挟むことが可能になる。したがって、本形態では、所定位置で停止する第1レバー15の停止状態をより安定させることが可能になる。
本形態では、ヒンジ1は、圧縮コイルバネ12の付勢力を揺動軸10に伝達するための第1レバー15と、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を流体ダンパ13に伝達するための第2レバー16とを備えている。第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作が第1レバー15によって流体ダンパ13に伝達される場合には、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の各回動位置において、第2ヒンジ部材6に作用する圧縮コイルバネ12の付勢力と第2ヒンジ部材6に作用する流体ダンパ13の緩衝力とを自由に設定しにくくなるが、本形態では、第1レバー15と第2レバー16とを用いて、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の各回動位置において、第2ヒンジ部材6に作用する圧縮コイルバネ12の付勢力と第2ヒンジ部材6に作用する流体ダンパ13の緩衝力とを比較的自由に設定することが可能になる。
本形態では、回動中心軸7および揺動軸10と平行に配置されるとともに第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6と一緒に回動する第2揺動軸11に、第2レバー16の上端部が回動可能に連結されている。そのため、本形態では、比較的簡易な構成で、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を第2レバー16に伝達することが可能になる。
本形態では、ヒンジ1は、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動量を増幅して流体ダンパ13に伝達するためのリンクレバー17を備えている。そのため、本形態では、第1ヒンジ部材5に対して第2ヒンジ部材6が回動したときの流体ダンパ13の動作量を大きくすることが可能になる。したがって、本形態では、ケース体およびピストンロッドが樹脂で形成されている緩衝効果の低い比較的小型で安価な流体ダンパ13を使用しても、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を適切に緩和するために必要な緩衝力を流体ダンパ13で得ることが可能になる。すなわち、本形態では、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を適切に緩和しつつ、比較的小型で安価な流体ダンパ13を使用することが可能になる。
本形態では、流体ダンパ13は、圧縮コイルバネ12よりも下側に配置されている。そのため、本形態では、圧縮コイルバネ12の内周側に流体ダンパ13が配置されている場合と比較して、ヒンジ1の前後方向の厚さを薄くすることが可能になる。すなわち、本形態では、ヒンジ1を薄型化することが可能になる。
(ブレーキ部材等の変形例)
図11、図12は、本発明の他の実施の形態にかかるブレーキ部材18等の構成を説明するための図である。
図11、図12は、本発明の他の実施の形態にかかるブレーキ部材18等の構成を説明するための図である。
上述した形態において、ブレーキ部材18の被支持部18aと接触部18bとがなす角度θは、直角または鋭角であっても良い。この場合には、たとえば、図11に示すように、座金25の下面に、下側に向かって突出する突出部25aが形成されており、突出部25aは、被支持部18aの上面に接触している。また、たとえば、支持部材19には、圧縮コイルバネ12の付勢力によって被支持部18aと接触部18bとの境界部を支点にブレーキ部材18が回動したときの、被支持部18aと支持部材19との干渉を防止するための開口部19bが形成されている。この場合であっても、圧縮コイルバネ12の付勢力によってブレーキ部材18を回動させて、接触部18bを下側レバー部15bに接触させることができる。
上述した形態において、ヒンジ1は、3個以上のブレーキ部材18を備えていても良い。この場合には、たとえば、第1レバー15は、上下方向に細長い円柱状に形成されており、3個以上のブレーキ部材18は、第1レバー15を外周側から囲んでいる。第1レバー15が細長い円柱状に形成されている場合には、接触部18bは、円弧状をなす曲板状に形成されていても良い。
また、ヒンジ1が備えるブレーキ部材18の数は1個であっても良い。この場合には、たとえば、図12に示すように、支持部材19に、第1レバー15の下側レバー部15bの左右方向の一方の側面が接触する接触面19cが形成されている。この場合には、圧縮コイルバネ12の付勢力によって1個のブレーキ部材18が回動すると(図12の二点鎖線参照)、接触部18bが下側レバー部15bに接触するとともに、接触面19cに下側レバー部15bが接触して、下側レバー部15bは、接触部18bと接触面19cとの間に挟まれる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態において、流体ダンパ13は、流体ダンパ13のピストンロッドが上側へ突出するように配置されていても良い。この場合には、リンクレバー17の左端部に、流体ダンパ13のケース体の下端面が上側から接触している。また、上述した形態において、流体ダンパ13は、回転式の流体ダンパであっても良い。さらに、上述した形態において、流体ダンパ13の流体室に、オイル以外の粘性流体が充填されていても良い。たとえば、流体ダンパ13は、流体室に空気が充填されたエアダンパであっても良い。また、上述した形態において、ヒンジ1は、流体ダンパ13を備えていなくても良い。
上述した形態において、2個の側面部5aの左右方向の外側に流体ダンパ13の全体または一部がはみ出していても良い。また、上述した形態において、流体ダンパ13は、左右方向において圧縮コイルバネ12と並ぶように配置されていても良いし、圧縮コイルバネ12の内周側に配置されていても良い。また、上述した形態において、第2レバー16は、右側に配置される側面部5aの右側に配置されていても良いし、右側に配置される側面部6aの左側に配置されていても良い。
上述した形態では、回動中心軸30の左側に第1作用点17aが配置され、回動中心軸30の右側に第2作用点17bが配置されているが、回動中心軸30の左側に第1作用点17aおよび第2作用点17bが配置されていても良い。この場合には、たとえば、回動中心軸30は、右側に配置される側面部5aの右側に配置されている。また、この場合には、たとえば、流体ダンパ13は、流体ダンパ13のピストンロッドが上側へ突出するように配置されており、リンクレバー17の左端部が流体ダンパ13のピストンロッドに上側から接触している。
上述した形態において、リンクレバー17は、左右方向を回動の軸方向として回動可能になっていても良い。この場合には、たとえば、流体ダンパ13の全体または一部は、側面部5aの前端よりも前側に配置されている。また、上述した形態において、第1作用点17aと回動中心軸30の軸心との距離L1は、第2作用点17bと回動中心軸30の軸心との距離L2よりも長く、かつ、距離L2の2倍未満であっても良い。また、距離L1と距離L2とが等しくなっていても良い。
上述した形態において、ヒンジ1は、リンクレバー17を備えていなくても良い。すなわち、第2レバー16の動作が流体ダンパ13に直接伝達されても良い。この場合には、たとえば、流体ダンパ13は、流体ダンパ13のピストンロッドが上側へ突出するように配置されており、第2レバー16の下端が流体ダンパ13のピストンロッドに上側から接触している。
上述した形態において、揺動軸10を用いて、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動範囲を規制しても良い。また、上述した形態において、揺動軸10を用いて、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動方向の一方側への第2ヒンジ部材6の回動範囲を規制するとともに、第2揺動軸11を用いて、第2ヒンジ部材6の回動方向の他方側への第2ヒンジ部材6の回動範囲を規制しても良い。
上述した形態において、第1レバー15が、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を流体ダンパ13に伝達しても良い。この場合には、ヒンジ1は、第2レバー16および第2揺動軸11を備えていなくても良い。また、この場合には、第1レバー15は、リンクレバー17を介して第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を流体ダンパ13に伝達しても良いし、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動動作を直接、流体ダンパ13に伝達しても良い。
上述した形態において、第2レバー16の上端部は、第2ヒンジ部材6に回動可能に連結されていても良い。この場合には、ヒンジ1は、第2揺動軸11を備えていなくても良い。また、この場合には、第2レバー16の上端部は、直接、第2ヒンジ部材6に連結されていても良いし、所定の部材を介して第2ヒンジ部材6に連結されていても良い。
上述した形態において、第1ヒンジ部材5に対する第2ヒンジ部材6の回動可能角度は、90°を超えていても良い。また、上述した形態において、揺動軸10は、第2ヒンジ部材6と一体で形成されていても良いし、第2揺動軸11は、第2ヒンジ部材6と一体で形成されていても良い。さらに、上述した形態において、ブレーキ部材23が第1レバー15と一体で形成されていても良い。また、上述した形態において、ヒンジ1は、ブレーキ部材23を備えていなくても良い。また、ヒンジ1は、座金25を備えていなくても良い。
1 ヒンジ
5 第1ヒンジ部材
6 第2ヒンジ部材
7 回動中心軸
10 揺動軸
11 第2揺動軸
12 圧縮コイルバネ
13 流体ダンパ
15 第1レバー
16 第2レバー
17 リンクレバー
18 ブレーキ部材
18a 被支持部
18b 接触部
19 支持部材
19a 貫通穴
25 座金(平板部材)
X 回動中心軸の軸方向、第1レバーの厚さ方向
Z 直交方向
Z1 第1方向
Z2 第2方向
θ 被支持部と接触部とがなす角度
5 第1ヒンジ部材
6 第2ヒンジ部材
7 回動中心軸
10 揺動軸
11 第2揺動軸
12 圧縮コイルバネ
13 流体ダンパ
15 第1レバー
16 第2レバー
17 リンクレバー
18 ブレーキ部材
18a 被支持部
18b 接触部
19 支持部材
19a 貫通穴
25 座金(平板部材)
X 回動中心軸の軸方向、第1レバーの厚さ方向
Z 直交方向
Z1 第1方向
Z2 第2方向
θ 被支持部と接触部とがなす角度
Claims (11)
- 回動可能に連結される第1ヒンジ部材および第2ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材に対する前記第2ヒンジ部材の回動中心となる回動中心軸と、前記回動中心軸と平行に配置されるとともに前記第1ヒンジ部材に対して前記第2ヒンジ部材と一緒に回動する揺動軸と、前記第1ヒンジ部材に対する前記第2ヒンジ部材の回動方向の一方側へ前記揺動軸を付勢するための圧縮コイルバネと、前記圧縮コイルバネの付勢力を前記揺動軸に伝達するための第1レバーと、前記第1レバーに所定の接触圧で接触するブレーキ部材と、前記ブレーキ部材を支持する支持部材とを備え、
前記回動中心軸の軸方向に直交する方向を直交方向とし、前記直交方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
前記第2ヒンジ部材は、前記第1ヒンジ部材の第1方向端側で前記第1ヒンジ部材に連結され、
前記圧縮コイルバネは、前記回動中心軸および前記揺動軸よりも第2方向側に配置され、
前記第1レバーは、前記直交方向を長手方向とする長尺状に形成され、
前記ブレーキ部材は、前記支持部材に支持される被支持部と、前記第1レバーに沿って配置され前記被支持部に繋がる接触部とを備えるとともに、前記圧縮コイルバネの第2方向側に配置され、
前記被支持部は、第2方向側から前記支持部材に支持されるとともに第1方向側から前記圧縮コイルバネに付勢され、
前記接触部は、前記圧縮コイルバネの付勢力によって前記第1レバーに接触することを特徴とするヒンジ。 - 前記第1レバーは、前記第1ヒンジ部材に対して前記第2ヒンジ部材が回動すると、前記直交方向に移動し、
前記圧縮コイルバネの付勢力は、前記第1ヒンジ部材に対して前記第2ヒンジ部材が回動すると変動し、
前記第1レバーに対する前記接触部の接触圧は、前記圧縮コイルバネの付勢力に応じて変動することを特徴とする請求項1記載のヒンジ。 - 前記支持部材には、前記直交方向で前記支持部材を貫通する貫通穴が形成され、
前記貫通穴には、前記接触部と前記第1レバーとが挿通されていることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジ。 - 前記ブレーキ部材は、平板状に形成される前記被支持部の一端と平板状に形成される前記接触部の一端とが繋がるL字状に形成され、
前記被支持部と前記接触部とがなす角度は、鈍角であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒンジ。 - 複数個の前記ブレーキ部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のヒンジ。
- 2個の前記ブレーキ部材を備え、
前記第1レバーは、平板状に形成され、
2個の前記ブレーキ部材は、平板状に形成される前記第1レバーの厚さ方向において前記第1レバーを挟むように配置されていることを特徴とする請求項5記載のヒンジ。 - 前記圧縮コイルバネと前記被支持部との間に配置される平板状の平板部材を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1ヒンジ部材に対する前記第2ヒンジ部材の回動動作を緩和するための流体ダンパを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記回動中心軸および前記揺動軸と平行に配置されるとともに前記第1ヒンジ部材に対して前記第2ヒンジ部材と一緒に回動する第2揺動軸と、前記第1ヒンジ部材に対する前記第2ヒンジ部材の回動動作を前記流体ダンパに伝達するための第2レバーとを備え、
前記第2レバーの第1方向側の端部は、前記第2揺動軸に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項8記載のヒンジ。 - 前記第1ヒンジ部材に対する前記第2ヒンジ部材の回動量を増幅して前記流体ダンパに伝達するためのリンクレバーを備えることを特徴とする請求項8または9記載のヒンジ。
- 前記流体ダンパは、前記圧縮コイルバネよりも第2方向側に配置されていることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のヒンジ。
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