JP2020063205A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯のエナメル質表層の小柱間隙に存在する沈着した汚れをより一層選択的かつ効果的に除去して、歯に新たな沈着汚れが付着するのをも有効に防止することができ、かつpHの低領域への調整を要することのない口腔用組成物に関する。【解決手段】次の成分(A)〜(C):(A)フィチン酸又はその塩(B)トリポリリン酸又はその塩(C)グリセリン 8質量%以上40質量%以下を含有し、成分(A)の含有量、成分(B)の含有量、及び成分(C)の含有量が特定の質量比であり、特定の多価金属又はその塩(D)を含有しないか、或いは成分(A)の含有量に対して成分(D)を0.1倍モル未満含有し、かつ25℃におけるpHが6.5超である口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、口腔用組成物に関する。
歯のエナメル質は、エナメル小柱と呼ばれるヒドロキシアパタイトの多結晶で構成された柱状物が集まって構成されており、一般的に若年期においては、このエナメル質のエナメル小柱とエナメル小柱の間に空間(隙間)、すなわち、小柱間隙が存在し、水や唾液成分等で満たされている。そして、エナメル質への入射光がエナメル小柱と小柱間隙の空間との大きな屈折率の差により散乱することにより、歯が白く見えることとなる。
ところが、例えば歯石や歯垢、喫煙、又はコーヒー若しくはお茶等の習慣的飲食や加齢等により、歯のエナメル質表層の小柱間隙に唾液中に溶けた物質が沈積し続けると、この小柱間隙は埋まり、その結果、エナメル小柱と小柱間隙の屈折率の差が小さくなるため、エナメル質において透明性が高まり、入射光がエナメル質の深部に位置する黄色ないし褐色の象牙質まで達しやすくなって、歯が黄色味を帯びて見えるようになってしまう。
こうしたなか、フィチン酸又はその塩は、歯の美白効果や光沢付与効果等をもたらす成分として、種々の口腔用組成物に用いられている。例えば特許文献1には、0.05〜18質量%もの量のフィチン酸又はその塩を含有し、かつpHが5.5〜6.5である小柱間隙再形成用組成物が開示されており、小柱間隙物質を選択的に除去して失われた小柱間隙を再形成させ、歯の美白効果を高めている。また、特許文献2には、フィチン酸又はその塩とピロリン酸又はその塩を併用した口腔用組成物が開示されており、歯表面に付着する微小汚れを除去する効果と光沢付与効果の発揮を試みている。
一方、特許文献3には、フィチン酸又はその塩とトリポリリン酸又はその塩とを併用した口腔用組成物が開示されており、これらを特定の質量比とすることによって歯のエナメル質表層の小柱間隙における選択的な沈着汚れ除去効果と沈着汚れ付着防止効果との両立を図っている。
特開2009−263268号公報 特開2012−219058号公報 特開2018−65801号公報
しかしながら、歯のエナメル質表層の小柱間隙に存在する沈着した汚れをより一層選択的かつ効果的に除去して、歯が本来有する美しい艶を付与しようとするにあたり、上記特許文献に記載の技術では、いずれも組成物のpHを低領域に調整せざるを得ず、依然として改善の余地がある。
すなわち、本発明は、歯のエナメル質表層の小柱間隙に存在する沈着した汚れをより一層選択的かつ効果的に除去して、歯に新たな沈着汚れが付着するのをも有効に防止することができ、かつpHの低領域への調整を要することのない口腔用組成物に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、フィチン酸又はその塩とトリポリリン酸とともにグリセリンを併用し、これらが極限られた特定の量的関係を有することにより、pHが6.5超でありながら、歯のエナメル質表層の小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層高いものとすることのできる口腔用組成物が得られることを見出した。
したがって、本発明は、次の成分(A)〜(C):
(A)フィチン酸又はその塩
(B)トリポリリン酸又はその塩
(C)グリセリン 8質量%以上40質量%以下
を含有し、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が25以上80以下であり、成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(C)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(C))が0.025以上0.08以下であり、
銅、鉄、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、及び錫から選ばれる1種又は2種以上の多価金属又はその塩(D)を含有しないか、或いは成分(A)の含有量に対して成分(D)を0.1倍モル未満含有し、かつ
25℃におけるpHが6.5超である口腔用組成物を提供するものである。
本発明の口腔用組成物によれば、25℃におけるpHが6.5超でありながら、歯のエナメル質表層の小柱間隙に存在する沈着した汚れをより一層選択的かつ効果的に除去することができる。そのため、組成物のpHを低領域に調整せずとも歯表面における為害性の発現を抑制し、歯に本来有する美しい艶を付与することができるとともに、歯表面や小柱間隙に新たな汚れが付着及び沈着するのをも有効に防止することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)として、フィチン酸又はその塩を含有する。フィチン酸は、別名myo−イノシトール6リン酸ともいい、リン酸化合物である。かかる成分(A)を含有することにより、小柱間隙に存在する沈着した汚れを選択的かつ効果的に除去することができるので、エナメル質に過度なダメージを与えるのをも有効に防止することができ、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯に優れた艶やかさを付与することができる。
フィチン酸の塩としては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩等が挙げられる。
成分(A)の含有量は、小柱間隙における沈着汚れ除去効果を良好に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.25質量%以上であり、またさらに好ましくは0.3質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯の優れた艶やかさを持続させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、またさらに好ましくは0.9質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.8質量%以下であり、ことさらに好ましくは0.45質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは0.1質量%以上2質量%以下であり、より好ましくは0.2質量%以上1.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.2質量%以上1質量%以下であり、またさらに好ましくは0.25〜0.9質量%であり、よりさらに好ましくは0.3〜0.8質量%であり、ことさらに好ましくは0.3〜0.45質量%である。
なお、「成分(A)の含有量」は、その塩形態の種類にかかわらず、上記のとおり「酸換算量」の値とする。
本発明の口腔用組成物は、成分(B)として、トリポリリン酸又はその塩を含有する。かかる成分(B)を含有することにより、成分(A)と相まって小柱間隙における沈着汚れ除去効果を確保しながら、歯表面を良好にコーティングして、歯表面及び小柱間隙に再び沈着汚れが付着するのを有効に防止することができるので、歯の優れた艶やかさを持続させることを可能とする。
成分(B)の塩としては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩が挙げられ、ナトリウムが好ましい。
成分(B)の含有量は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果を良好に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.15質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、またさらに好ましくは0.25質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.3質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯の優れた艶やかさを持続させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.9質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下であり、またさらに好ましくは0.7質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは0.1〜1質量%であり、より好ましくは0.15〜0.9質量%であり、またさらに好ましくは0.2〜0.8質量%であって、よりさらに好ましくは0.25〜0.7質量%であり、またさらに好ましくは0.3〜0.7質量%である。
なお、「成分(B)の含有量」は、その塩形態の種類にかかわらず、上記のとおり「酸換算量」の値とする。
成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))は、小柱間隙における優れた汚れ除去効果と、歯表面及び小柱間隙における優れた沈着汚れ付着防止効果とを有効に兼ね備える観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.4以上であり、より好ましくは0.5以上であり、さらに好ましくは0.7以上であり、より好ましくは0.8以上であり、よりさらに好ましくは1.1以上であり、よりさらに好ましくは1.2以上であり、さらに好ましくは1.4以上であり、さらに好ましくは1.55以上である。また、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯のエナメル質の溶出及びきしみ感の発現を有効に防止して、歯の滑らかな艶やかさを効果的に持続させる観点から、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下であり、さらに好ましくは3以下である。そして、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))は、好ましくは0.1〜5であり、より好ましくは0.4〜4であり、より好ましくは0.5〜4であり、さらに好ましくは0.7〜3であり、よりさらに好ましくは0.8〜3であり、またさらに好ましくは1.1〜3であり、またさらに好ましくは1.2〜3であり、またさらに好ましくは1.4〜3であり、またさらに好ましくは1.55〜3である。
成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との合計((A)+(B))は、小柱間隙における汚れ除去効果と歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とを有効に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.45質量%以上であり、より好ましくは0.55質量%以上であり、さらに好ましくは0.6質量%以上であり、さらに好ましくは0.65質量%以上であり、さらに好ましくは0.75質量%以上である。また、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との合計((A)+(B))は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯の滑らかな艶やかさを効果的に持続させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.2質量%以下であり、さらに好ましくは1.1質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との合計((A)+(B))は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.3〜2質量%であり、より好ましくは0.45〜2質量%であり、より好ましくは0.55〜1.2質量%であり、さらに好ましくは0.6〜1.1質量%であり、またさらに好ましくは0.6〜1質量%であり、またさらに好ましくは0.65〜1質量%であり、またさらに好ましくは0.75〜1質量%である。
本発明の口腔用組成物は、成分(C)として、グリセリンを8質量%以上40質量%以下含有する。これにより、組成物のpHが高領域であっても、成分(A)による成分(B)とも相まった小柱間隙における沈着汚れ除去効果を有効に発揮し、その選択性を一層効果的に高めることができる。
成分(C)の含有量は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高める観点から、本発明の口腔用組成物中に、8質量%以上であって、好ましくは11質量%以上であり、より好ましくは12質量%以上であり、さらに好ましくは13質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、良好な使用感を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、40質量%以下であって、好ましくは35質量%以下であり、より好ましくは28質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、8質量%以上40質量%以下であって、好ましくは11〜35質量%であり、より好ましくは12〜28質量%であり、さらに好ましくは13〜25質量%であり、またさらに好ましくは13〜20質量%である。
成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、組成物のpHが高領域であっても小柱間隙における汚れ除去効果を有効に発揮させる観点から、25以上であって、好ましくは30以上であり、より好ましくは35以上である。また、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯の滑らかな艶やかさを効果的に持続させる観点から、80以下であって、好ましくは75以下であり、より好ましくは65以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、25以上80以下であって、好ましくは30〜75であり、より好ましくは35〜65である。
成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(C)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(C))は、成分(A)、(B)及び(C)の共存によって、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高める観点から、0.025以上であって、好ましくは0.028以上であり、より好ましくは0.03以上であり、さらに好ましくは0.035以上であり、さらに好ましくは0.04以上である。また、成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(C)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(C))は、良好な使用感を確保する観点から、0.08以下であって、好ましくは0.07以下であり、より好ましくは0.06以下であり、さらに好ましくは0.045以下である。そして、成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(C)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(C))は、0.025以上0.08以下であって、好ましくは0.028〜0.07であり、より好ましくは0.03〜0.06であり、さらに好ましくは0.035〜0.045であり、またさらに好ましくは0.04〜0.045である。
成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))は、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制し、歯の滑らかな艶やかさを効果的に持続させる観点から、好ましくは0.003以上であり、より好ましくは0.005以上であり、さらに好ましくは0.01以上であり、さらに好ましくは0.015以上である。また、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))は、組成物のpHが高領域であっても小柱間隙における汚れ除去効果を有効に発揮させ、かつ歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ除去効果の選択性をより一層有効に高め、歯表面における為害性の発現を抑制する観点から、好ましくは0.05以下であり、より好ましくは0.04以下であり、さらに好ましくは0.025以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))は、好ましくは0.003〜0.05であり、より好ましくは0.005〜0.04であり、さらに好ましくは0.01〜0.025であり、さらに好ましくは0.015〜0.025である。
本発明の口腔用組成物は、銅、鉄、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、及び錫から選ばれる1種又は2種以上の多価金属又はその塩(D)の含有が制限される。これら成分(D)は、成分(A)を不溶性にしたり、小柱間隙における優れた汚れ除去効果を低下させたりするおそれがあるため、また歯の滑らかな艶やかさ及びその持続性を有効に確保する上からも、その含有を制限するものである。本発明の口腔用組成物は、これら成分(D)を成分(A)の含有量に対し、0.1倍モル未満含有し、好ましくは0.02倍モル以下含有し、或いは成分(D)を含有しない。
なお、かかる成分(D)の含有量は、ICP発光分析法(ICP発光分析装置:Perkin Elmer社 Optima 5300DV)により、成分(D)の多価カチオンの合計量として測定される値である。
本発明の口腔用組成物は、沈着汚れ除去効果及びその選択性を高めるとともに、歯へのフッ素吸着量を有効に増大させる観点から、モノフルオロリン酸又はそのアルカリ金属塩(E)を含有することができる。
成分(E)のアルカリ金属塩のアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムが挙げられ、ナトリウムが好ましい。かかる成分(E)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.08〜1.5質量%であり、より好ましくは0.4〜1.2質量%であり、さらに好ましくは0.6〜0.85質量%である。
本発明の口腔用組成物は、小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性を一層効果的に高めるのに大いに寄与する成分(C)による作用をより効果的にもたらす観点から、糖アルコール(G)を含有することが好ましい。かかる成分(G)としては、具体的には、例えば、エリスリトール、ソルビトール、還元パラチノール、及びマンニトールから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、成分(C)との相乗効果を充分に発揮する観点から、ソルビトール及びエリスリトールが好ましく、とりわけエリスリトールが好ましい。
成分(G)の含有量は、小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性を増強させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、さらに好ましくは15質量%以上である。また、成分(G)の含有量は、製剤の保存安定性の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である。そして、成分(G)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは5〜60質量%であり、より好ましくは10〜55質量%であり、さらに好ましくは15〜50質量%である。
成分(C)の含有量と成分(G)の含有量との質量比((C)/(G))は、小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性を効果的に増強させる観点から、好ましくは0.15以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.3以上であり、好ましくは40以下であり、より好ましくは15以下であり、さらに好ましくは8以下であり、さらに好ましくは6以下であり、さらに好ましくは3以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(G)の含有量との質量比((C)/(G))は、好ましくは0.15〜40であり、より好ましくは0.2〜15であり、さらに好ましくは0.3〜8であり、またさらに好ましくは0.3〜6であり、またさらに好ましくは0.3〜3である。
なかでも、成分(G)がエリスリトールの場合、成分(C)の含有量とエリスリトールの含有量との質量比((C)/エリスリトール)は、好ましくは0.13以上であり、より好ましくは0.15以上であり、より好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.35以上であり、好ましくは8以下であり、より好ましくは7以下であり、さらに好ましくは6以下であり、さらに好ましくは5以下である。そして、成分(C)の含有量とエリスリトールの含有量との質量比((C)/エリスリトール)は、好ましくは0.13〜8であり、より好ましくは0.15〜7であり、さらに好ましくは0.2〜6であり、さらに好ましくは0.3〜5であり、さらに好ましくは0.35〜5である。
成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(G)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(G))は、小柱間隙における優れた汚れ除去効果と、歯表面及び小柱間隙における優れた沈着汚れ付着防止効果とを有効に兼ね備える観点から、好ましくは0.01以上であり、好ましくは0.013以上であり、より好ましくは0.014以上であり、さらに好ましくは0.015以上であり、さらに好ましくは0.017以上であり、好ましくは0.2以下であり、より好ましくは0.18以下であり、さらに好ましくは0.15以下である。そして、成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(G)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(G))は、好ましくは0.01〜0.2であり、好ましくは0.013〜0.2であり、より好ましくは0.014〜0.18であり、さらに好ましくは0.015〜0.15であり、さらに好ましくは0.017〜0.15である。
なかでも、成分(G)がエリスリトールの場合、成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計とエリスリトールの含有量との質量比({(A)+(B)}/エリスリトール)は、小柱間隙における優れた汚れ除去効果と、歯表面及び小柱間隙における優れた沈着汚れ付着防止効果とを有効に兼ね備える観点から、好ましくは0.01以上であり、好ましくは0.013以上であり、より好ましくは0.014以上であり、さらに好ましくは0.015以上であり、さらに好ましくは0.016以上であり、さらに好ましくは0.018以上であり、好ましくは0.15以下であり、より好ましくは0.14以下であり、さらに好ましくは0.13以下である。そして、成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計とエリスリトールの含有量との質量比({(A)+(B)}/エリスリトール)は、好ましくは0.01〜0.15であり、好ましくは0.013〜0.15であり、より好ましくは0.014〜0.14であり、さらに好ましくは0.015〜0.13であり、さらに好ましくは0.016〜0.13であり、さらに好ましくは0.018〜0.13である。
本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物である場合、適度な粘度を有しながら歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させ、小柱間隙における汚れ除去効果と、歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とを有効かつ効率的に発揮させる観点、及び歯の滑らかな艶やかさを持続させる観点から、セルロース系粘結剤(H)を含有するのが好ましい。セルロース系粘結剤(H)としては、具体的には、例えば、カルボキシメチルセルロース又はその塩、並びにヒドロキシエチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロースから選ばれる1種又は2種以上が挙げられ、カルボキシメチルセルロース又はその塩が好ましい。
かかるカルボキシメチルセルロース又はその塩としては、エーテル化度が0.95〜1.5のカルボキシメチルセルロース又はその塩が好ましい。かかるカルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度は、適度な粘度を付与して歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させる観点から、好ましくは0.95以上であり、より好ましくは1.0以上であり、好ましくは1.5以下であり、より好ましくは1.15以下である。また、かかるカルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度は、適度な粘度を付与して歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させる観点から、好ましくは0.95〜1.5であり、より好ましくは1.0〜1.15である。
なお、カルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度とは、グルコース単位あたりのカルボキシメチル基の置換度をいう。エーテル化度は、例えばCMC工業会分析法(灰化法)に従い得ることができる。カルボキシメチルセルロース又はその塩1gを精秤し、磁性ルツボに入れて600℃で灰化し、灰化によって生成した酸化ナトリウムをN/10硫酸でフェノールフタレインを指示薬として滴定し、カルボキシメチルセルロース又はその塩1gあたりの滴定量YmLを次式に入れて計算し、求めたエーテル化度を示すことができる。
エーテル化度=(162×Y)/(10,000−80×Y)
カルボキシメチルセルロースの塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アンモニウム塩などが挙げられ、なかでもカルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
セルロース系粘結剤(H)の含有量は、適度な粘度を有しながら歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させ、小柱間隙における汚れ除去効果と歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とを有効かつ効率的に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、さらに好ましくは0.6質量%以上であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.8質量%以下であり、さらに好ましくは1.6質量%以下である。また、セルロース系粘結剤(H)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.2〜2質量%であり、より好ましくは0.4〜1.8質量%であり、さらに好ましくは0.6〜1.6質量%である。
本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物である場合、適度な粘度を有しながら歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させ、小柱間隙における汚れ除去効果と歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とを有効かつ効率的に発揮させる観点から、成分(H)とともに、さらに吸油量が200mL/100g以上400mL/100g以下の増粘性シリカ(I)を含有するのが好ましい。すなわち、成分(I)の増粘性シリカは、吸油量の多いシリカであり、研磨剤として用いられるシリカとは相違する。ここで、吸油量とは、シリカが担持できる油量を示したものであり、測定方法はJIS K5101−13−2(2004年制定)の方法により、吸収される煮あまに油の量により特定される値を意味する。増粘性シリカとしては、サイリシア、サイロピュア(富士シリシア化学社製)、チキソシル(ローディア社製)、ソーボシル(イネオスシリカ社製)、ファインシール(トクヤマ社製)、ニップジェル(東ソー・シリカ社製)の市販品を用いることができる。かかる成分(I)の吸油量は、好ましくは220〜380mL/100gであり、より好ましくは230〜350mL/100gである。
成分(I)の含有量は、成分(H)とも相まって組成物に適度な粘度を付与する観点、及び歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させて、小柱間隙における汚れ除去効果と歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とを共に有効に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは9質量%以下である。また、本発明の歯磨組成物中の成分(I)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1質量%以上15質量%以下であり、より好ましくは3〜12質量%である。
本発明の口腔用組成物は、本発明の効果を有効かつ効率的に発揮させる観点から、発泡剤として、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルリン酸塩、高級脂肪酸スルホン化モノグリセリド塩、脂肪酸エステル塩、ポリオキシアルキルリン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホ酢酸塩及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤を含有するのが好ましい。なかでも、ラウリル硫酸ナトリウムが好ましい。
本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、アニオン界面活性剤の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.5〜5質量%であり、より好ましくは1〜3質量%である。また、本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物である場合、アニオン界面活性剤の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.2〜5質量%であり、0.5〜5質量%であり、より好ましくは1〜3質量%である。
本発明の口腔用組成物は、水(F)を含有する。本発明における成分(F)の水とは、口腔用組成物に配合した精製水等だけでなく、例えば処方する際に用いる70%ソルビトール液(水溶液)のように、配合した各成分に含まれる水分をも含む、口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。かかる成分(F)の水を含有することにより、良好な保形性を保持しつつ、各成分を良好に分散又は溶解させて口腔内で良好に拡散させ、小柱間隙における優れた沈着汚れ除去効果と、歯表面及び小柱間隙における高い沈着汚れ付着防止効果とを発揮することができる。通常、成分(F)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは5〜99質量%であり、より好ましくは6〜95質量%であり、さらに好ましくは7〜90質量%であり、さらに好ましくは8〜50質量%であり、さらに好ましくは9〜40質量%であり、さらに好ましくは10〜33質量%である。
本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物である場合、その水分量は、配合した水分量及び配合した成分中の水分量から計算によって算出することもできるが、例えばカールフィッシャー水分計で測定することができる。カールフィッシャー水分計としては、例えば、微量水分測定装置(平沼産業(株))を用いることができる。この装置では、歯磨組成物を5gとり、無水メタノール25gに懸濁させ、この懸濁液0.02gを分取して水分量を測定することができる。
本発明の口腔用組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分以外に、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等の湿潤剤;pH調整剤;上記アニオン界面活性剤以外の界面活性剤;フッ化物;殺菌剤;防腐剤;香料;色素;研磨剤;顆粒等を含有することができる。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)、(B)及び(C)によって小柱間隙における沈着汚れ除去効果を有効に発揮し、その選択性を一層高める効果を充分に確保する観点から、25℃におけるpHが6.5超であって、好ましくは6.7以上であり、より好ましくは6.8以上であり、好ましくは10.5以下であり、より好ましくは10以下であり、より好ましくは9以下である。
なお、本発明の口腔用組成物のpHは、練歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物である場合は、組成物を水で30質量%に希釈したものを本発明の口腔用組成物のpHとする。水で30質量%に希釈したものとするのは、歯磨組成物を口腔内に適用し、唾液等により希釈された状態を想定したものである。なお、水は、精製水であって蒸留水又はイオン交換水を用いる。
本発明の口腔用組成物における25℃における粘度は、適度な粘性又は粘度を有しながら歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させ、小柱間隙における沈着汚れ除去効果と歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とを有効かつ効率的に発揮させる観点から、好ましくは1500dPa・s以上であり、より好ましくは1800dPa・s以上であり、好ましくは4000dPa・s以下であり、より好ましくは3500dPa・s以下である。また、本発明の口腔用組成物における25℃における粘度は、好ましくは1500〜4000dPa・sであり、より好ましくは1800〜3500dPa・sである。
ここで、粘度はヘリパス型粘度計(VISCOMETER TVB−10 東機産業)を用いて、測定温度を25℃とし、ロータT−C、回転数2.5r/min、1分間の測定条件により測定することができる。
本発明の口腔用組成物の形態としては、洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物、或いは練歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物が挙げられるが、小柱間隙における沈着汚れ除去効果と歯表面及び小柱間隙における沈着汚れ付着防止効果とをより効果的に発揮させ、その選択性を優れたものとし、歯に美しい艶を持続的に付与する観点から、洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物であるのが好ましい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜8、比較例1〜4]
表1〜4に示す処方にしたがって、成分(D)が0.1倍モル未満である液体口腔用組成物を調製した。得られた各液体口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表1〜4に示す。
《低結晶性HApのカルシウム溶出量測定(小柱間隙における沈着汚れ除去効果の評価)》
低結晶性HApであるヒドロキシアパタイト(HAp)粉(HAP−100、太平化学産業(株)製)1gをスチロール棒瓶(容量120mL)に取り、さらに表1に示す各組成物を精製水で4倍希釈した溶液を50mL添加し、15分間本スラリー溶液を撹拌した。撹拌後、溶液1mLを0.45μmフィルターでろ過した。
次いで、カルシウムE-テストワコー(和光純薬(株)製)を用い、溶出したカルシウムイオンを測定して、低結晶性HApにおけるカルシウム溶出量(ppm)とし、小柱間隙における汚れ除去効果の評価の指標とした。
溶出量の値が大きいほど、小柱間隙における汚れ除去効果に優れることを意味する。
《高結晶性HApのカルシウム溶出量測定(歯表面における為害性の発現の抑制)》
ヒドロキシアパタイト(HAp)粉として、HAP−100(太平化学産業(株)製)の代わりに高結晶性HApであるHAP−200(太平化学産業(株)製)を用いた以外、低結晶性HApの溶出性評価と同様にして、高結晶性HApにおけるカルシウム溶出量(ppm)を測定し、小柱間隙における汚れ除去効果の選択性の評価の指標とした。
溶出量の値が小さいほど、小柱間隙における沈着汚れ除去効果の選択性が高く、かつ歯表面における為害性の発現の抑制に優れることを意味する。
《カルシウム溶出量差の算出(小柱間隙における沈着汚れ除去効果の選択性の算出)》
溶出量の値が大きいほど小柱間隙における汚れ除去効果に優れることを意味する上記「低結晶性HApのカルシウム溶出量」から、溶出量の値が小さいほど小柱間隙における沈着汚れ除去効果の選択性が高くかつ歯表面における為害性の発現の抑制に優れることを意味する「高結晶性HApのカルシウム溶出量」を減じて「カルシウム溶出量差」を算出し、小柱間隙における沈着汚れ除去効果の選択性について、より精度の高い評価の指標とした。
溶出量差の値が大きいほど、小柱間隙における沈着汚れ除去効果の選択性に一層優れることを意味する。
Figure 2020063205
Figure 2020063205
Figure 2020063205
Figure 2020063205
本発明の口腔用組成物として、下記表5に示す処方の歯磨剤を調製することができる。なお、25℃における粘度は2500dPa・sであった。
Figure 2020063205
上記結果より、本発明の口腔用組成物であれば、低結晶性HApのカルシウム溶出量の値が大きいため、小柱間隙における汚れ除去効果に優れ、かつ高結晶性HApのカルシウム溶出量の値が小さいため、小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性が高く、かつ歯表面における為害性の発現の抑制に優れる。つまり、これら低結晶性HApのカルシウム溶出量の値が大きく、かつ低結晶性HApのカルシウム溶出量と高結晶性HApのカルシウム溶出量との溶出量差の値が大きいため、その結果、小柱間隙における沈着汚れ除去効果及びその選択性に一層優れていることがわかる。
以上より、本発明の口腔用組成物は、小柱間隙における沈着汚れ除去効果を確保しながら、歯表面を良好にコーティングして、歯表面及び小柱間隙に再び沈着汚れが付着するのを有効に防止することができることがわかる。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(C):
    (A)フィチン酸又はその塩
    (B)トリポリリン酸又はその塩
    (C)グリセリン 8質量%以上40質量%以下を含有し、
    成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が25以上80以下であり、
    成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計と成分(C)の含有量との質量比({(A)+(B)}/(C))が0.025以上0.08以下であり、
    銅、鉄、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、及び錫から選ばれる1種又は2種以上の多価金属又はその塩(D)を含有しないか、或いは成分(A)の含有量に対して成分(D)を0.1倍モル未満含有し、かつ
    25℃におけるpHが6.5超である口腔用組成物。
  2. 成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))が、0.1以上5以下である請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. さらにモノフルオロリン酸又はそのアルカリ金属塩(E)を含有する請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
  4. 水(F)の含有量が、5質量%以上99質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  5. 成分(A)の含有量及び成分(B)の含有量の合計が、0.3質量%以上2質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  6. 25℃における粘度が、1500dPa・s以上4000dPa・s以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
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