JP2020063145A - 払出装置及び払出装置の運転方法 - Google Patents

払出装置及び払出装置の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020063145A
JP2020063145A JP2018197680A JP2018197680A JP2020063145A JP 2020063145 A JP2020063145 A JP 2020063145A JP 2018197680 A JP2018197680 A JP 2018197680A JP 2018197680 A JP2018197680 A JP 2018197680A JP 2020063145 A JP2020063145 A JP 2020063145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hopper
internal space
stored
solid fuel
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018197680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7395247B2 (ja
Inventor
児玉 聡
Satoshi Kodama
聡 児玉
秀行 澤井
Hideyuki Sawai
秀行 澤井
伸彦 橋口
Nobuhiko Hashiguchi
伸彦 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2018197680A priority Critical patent/JP7395247B2/ja
Publication of JP2020063145A publication Critical patent/JP2020063145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7395247B2 publication Critical patent/JP7395247B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

【課題】容易にホッパの上端部を供給面に応じた位置とすることができ、容易に払出装置を設置することを目的とする。【解決手段】払出装置10は、地面に形成された上方に開口する地面開口の周縁に対して上方から係合するフランジ部23を上部に有し、内部に形成された内部空間に固体燃料を貯留するホッパ20と、内部空間の下部に設けられ、ホッパ20に貯留する固体燃料を所定量ずつホッパ20の外部空間へ払い出す回転払出機30と、ホッパ20に貯留する固体燃料を検出する在荷検知器40と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、払出装置及び払出装置の運転方法に関するものである。
搬送車両等が搬送する貯留物が供給され、供給された貯留物を貯留するホッパが知られている。ホッパから貯留物を払い出す際に、ホッパの底部に設けられた払出装置を用いてホッパの下端に形成された開口から払出を行うことが知られている。(例えば、特許文献1)
特許文献1には、ホッパ型を呈する貯蔵庫の底壁の鉛直方向上方にて回転する回転ホイルを設けた構成が開示されている。回転ホイルは、底壁の内面上をスリット状の払出口に沿って水平方向に往復移動し、貯蔵庫内の石炭等のばら物を底壁のスリット状の払出口から落下させる。
特開平11−124194号公報
ところで、貯留物を貯留するホッパは、搬送車両等からホッパへの搬送物(貯留物)の供給を行う際の利便性を向上させるために、地面を掘削することで形成されたピット内に配置されることがある。このような場合には、ホッパの鉛直方向上端と、ピット開口(ピットの上端に形成されている上方に開口する開口)との相対位置を所定の相対位置とする必要がある。
特許文献1では、地面に対する貯蔵庫の支持態様について考慮されていない。特許文献1に記載のホッパ型の底部を呈する貯蔵庫を地面に形成されたピット内に配置する際に、ピットの底面に貯蔵庫を立設する構造とした場合、貯蔵庫の上端との高さ位置を、ピット開口に応じた位置とし難いという問題が生じる。したがって、貯蔵庫を設置する際には、ピット内ではなく、地上に設置することとなり、地面から上部にある貯蔵庫内へ貯留物を搬送する作業が煩雑となる可能性があった。ピット開口に応じた位置とは、例えば、ピット開口の高さ位置と貯蔵庫の上端の高さ位置とが、略同一となる位置が挙げられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、容易にホッパの鉛直方向上端部を供給面に応じた位置とすることができ、容易に設置することができる払出装置及び払出装置の運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の払出装置及び払出装置の運転方法は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る払出装置は、供給面に形成された鉛直方向上方に開口する供給面開口の周縁に対して上方から係合する支持部を上部に有し、内部に形成された内部空間に貯留物を貯留するホッパと、前記内部空間の鉛直方向下部に設けられ、前記内部空間に貯留する前記貯留物を所定量ずつ前記内部空間から前記ホッパの鉛直方向下方側の外部空間へ払い出す払出部と、前記内部空間に貯留する前記貯留物の量を検出する検出部と、を備えている。
上記構成では、鉛直方向上方にある供給面に形成されたホッパの供給面開口の周縁に対して、ホッパの上部に設けられた支持部が上方から係合することで、ホッパが供給面の鉛直方向の略高さ位置で支持されている。すなわち、ホッパは、供給面の高さ位置に対して、吊り下げられるように支持されている。これにより、容易にホッパの上端部を供給面に応じた位置とすることができる。したがって、払出装置を容易に設置することができる。なお、供給面に応じた位置とは、例えば、ホッパの上端の高さ位置が、供給面と略同一となる位置が挙げられる。
また、上記構成では、ホッパの内部空間の下部に設けられた払出部によって、ホッパの内部空間に貯留する貯留物を所定量ずつホッパの下方側の外部空間に払い出している。これにより、貯留物を所定量ずつに切り出すための切出用コンベヤ等の装置を、ホッパの外部空間側に設ける構成と比較して、払出装置を小型化することができる。したがって、払出装置を配するのに要する空間を小さくすることができる。例えば、供給面が地面である場合には、払出装置は地下に設けることとなる。このような場合には、払出装置を配置するために要する空間を小さくすることで、地面を掘削する掘削範囲を小さくすることができる。したがって、掘削作業の期間を短縮できるとともに、掘削作業の費用を抑制することができる。
また、上記構成では、ホッパに貯留する貯留物の量を検出する検出部を設けている。これにより、ホッパの内部空間に貯留する貯留物が減少していることや、貯留物が無くなったことを把握することができる。したがって、例えば、貯留物が減少した場合や、無くなっている場合には、ホッパへの次の貯留物の供給を促すことができる。
また、本発明の一態様に係る払出装置は、前記ホッパは、前記内部空間の底面を規定する底面部と、該底面部に形成されていて前記内部空間と前記外部空間とを連通する払出開口と、を有していて、前記払出部は、前記底面部の鉛直方向上方に設けられ、前記内部空間に貯留する前記貯留物を前記払出開口に導くように前記底面部の上面と所定の距離を離間して回転する回転部を有していてもよい。
本発明ではホッパに底面部を設け、底面部の鉛直方向上方に払出装置を設置し、底面部の一部に払出開口を形成している。例えば、底面部を設けていないホッパでは、外形が筒状体を下端に形成された開口(以下、「下端開口」という。)に向かうにしたがって、外形と水平面とが為す角度が安息角以上の傾斜角度を為すように、縮径する形状となる。よって、底面部を設けていないホッパの外形は、ホッパの下端開口の大きさに応じた高さを保有する形状になる。ここで、ホッパの下端開口は、貯留物の受け取り側の構造で受け取ることができる大きさである必要がある。すなわち、下端開口が、受け取り側の構造よりも大きい場合には、受け取り側の構造ですべての貯留物を受け取ることができないので、下端開口は、受け取り側の構造よりも小さくする必要がある。このように、ホッパの下端開口の大きさは、受け取り側の構造による制約を受けて上限が設けられる。また、上述のように、底面部を設けていないホッパの外形はホッパの下端開口の大きさに応じた形状となることを考慮すると、底面部を設けていないホッパの外形は、受け取り側の構造による制約を受ける。したがって、底面部を設けていないホッパは、ホッパ容量を大きくするにはホッパの高さが高くなる傾向となることになる。
これに対し、上記構成では、底面部を設け、底面部に形成された払出開口に払出装置によって貯留物を導いて払い出している。これにより、下端開口の大きさに応じた形状となることなく、受け取り側の構造による制約を受けずに、ホッパの外形を設計することができる。ただし、底面部を設けた場合、底面部に貯留物が堆積する。上記構成では、底面部上に堆積した貯留物を、旋回翼などの回転部によって払出開口に導き、ホッパの外部空間へ払い出している。このように、回転部を設けることで、底面部を設けたホッパであっても、ホッパの内部空間から好適に貯留物を払い出すことができる。
また、本発明の一態様に係る払出装置は、前記底面部の前記外部空間に面する面には、前記底面部を補強する補強材が設けられていてもよい。
上記構成では、底面部の外側空間に面する面には、補強材が設けられている。これにより、底面部に貯留物が堆積した場合であっても、補強材により底面部の変形を抑制して、回転部の安定した回転を維持することができる。
また、本発明の一態様に係る払出装置は、前記回転部には、肉盛溶接が施されている肉盛溶接部が設けられていてもよい。
ホッパの内部空間に貯留物が供給された際に、貯留物が衝突することで、回転部に荷重が作用する。また、貯留物を導いて払い出す際に回転部に摩耗が生じる。上記構成では、回転部に肉盛溶接が施されているので、貯留物の衝突による回転部の損傷および貯留物を導いて払い出す際の回転部の摩耗を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る払出装置は、前記内部空間から払い出された前記貯留物を運搬するコンベヤを備え、前記コンベヤは、前記貯留物が載置されるベルトと、前記ベルトを移動させる駆動部とを有していて、前記検出部が検出した前記貯留物の量が所定の閾値よりも小さい場合に、前記ベルトの移動速度を低減するように前記駆動部を制御してもよい。
コンベヤのベルトは、移動に伴って劣化が進む。上記構成では、貯留物の量が所定の閾値よりも小さい場合に、ベルトの移動速度を低減している。これにより、貯留物が少なく、コンベヤによる運搬を迅速に行わなくてもいい場合に、ベルトの移動速度を低減することができる。したがって、移動に起因するベルトの劣化を抑制することができるので、ベルトの寿命を長くすることができる。
また、本発明の一態様に係る払出装置は、前記ホッパは、前記内部空間の底面を規定する底面部と、該底面部に形成されていて前記内部空間と前記外部空間とを連通する払出開口と、を有していて、前記払出部は、前記底面部の鉛直方向上方に設けられ、前記内部空間に貯留する前記貯留物を前記払出開口に導くように前記底面部の上面と所定の距離を離間して回転する回転部を有し前記検出部が検出した前記貯留物の量が所定の閾値よりも小さい場合に、前記ベルトの移動速度を低減する前に、前記回転部の回転数を低減するように制御してもよい。
上記構成では、ベルトの移動速度を低減する前に、回転部の回転数を低減するようにしている。これにより、ベルトの移動速度を低減した際に、ホッパから払い出される貯留物の払出量が、ベルトの所定の運搬量を超えない範囲内で運用することができる。
本発明の一態様に係る払出装置の運転方法は、供給面に形成された鉛直方向上方に開口する供給面開口の周縁に対して上方から係合する支持部を上部に有し、貯留物を内部に形成された内部空間に貯留するホッパを備える払出装置の運転方法であって、前記内部空間の鉛直方向下部に設けられた払出装置によって、前記内部空間に貯留する前記貯留物を所定量ずつ前記内部空間から前記ホッパの鉛直方向下方側の外部空間へ払い出す払出ステップと、検出部によって、前記ホッパに貯留する貯留物の量を検出する検出ステップと、を備えている。
本発明によれば、容易にホッパの鉛直方向上端部を供給面に応じた位置とすることができ、容易に設置することができる払出装置を容易に設置することができる。
本発明の実施形態に係る払出装置の概略構成図である。 図1の払出装置に設けられたホッパの底面部の底面図である。 図1の払出装置に設けられた払出部及び底面部の要部の縦断面を模式的に示した図である。 図1の払出装置に設けられた制御装置のブロック構成図である。 図1の払出装置におけるホッパに貯留される固体燃料の高さと運搬用コンベヤの移動速度及び旋回翼の回転数との関係を示した図であって、(a)は時間における固体燃料の高さを示しており、(b)は時間における運搬用コンベヤの移動速度及び旋回翼の回転数を示している。 比較例に係る払出装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る払出装置と従来例に係る払出装置とを比較する図である。
以下に、本発明に係る払出装置及び払出装置の運転方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る払出装置10は、例えば、火力発電プラントにおいて、燃料等を燃焼する燃焼部に対して、燃料を供給する固体燃料供給システム1に適用される。払出装置10は、固体燃料供給システム1において、ホッパ20に貯留されている石炭やバイオマス等の固体燃料(貯留物)7の払出や運搬を行う。なお、本実施形態では、払出装置10がホッパ20から払い出す貯留物として、固体燃料7を適用する例について説明するが、払出装置10が払い出す対象は固体燃料7に限定されない。
なお、以下の説明で、上方や上方向などの上および同様に下は、鉛直方向での上や下を示すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る払出装置10は、ホッパ20、回転払出機30、運搬用コンベヤ50などを備え、大部分が、地面(供給面)2よりも下方(すなわち地下に)に配置される。詳細には、払出装置10は、後述する運搬用コンベヤ50の一部以外が、地面2を掘削することで形成した地下空間3内に配置されている。なお、本実施形態における地面2とは、後述するホッパ20内に投入する固体燃料7を搬送する搬送車両6が乗り入れる乗入面を意味している。地下空間3と地上とは、地面2に形成された地面開口(供給面開口)4によって連通している。地面開口4の周縁の少なくとも一部の領域には、段状の段差部5が形成されており、この段差部5に後述するホッパ20のフランジ部23が上方から係合することで、ホッパ20が吊り下げられるように支持されている。
払出装置10は、地面2よりも下方に設けられるホッパ20と、ホッパ20の内部に形成された内部空間の下部に設けられる回転払出機(払出部)30と、ホッパ20に貯留する固体燃料7を検出する在荷検知器(検出部)40と、ホッパ20の下方に設けられる運搬用コンベヤ(コンベヤ)50と、在荷検知器40からの情報に基づいて運搬用コンベヤ50及び回転払出機30を制御する制御装置60と、を備えている。
ホッパ20は、外形が例えば逆円錐台形状であって、内部に空間(内部空間)が形成される筒体である。外形は例えば逆多角錐台形状であってもよい。すなわち、ホッパ20の外形は、上下方向に延びる円筒形状を下方に向かうにしたがって縮径、もしくは下方に向かうに従って内部空間の水平方向断面積が縮小している。ホッパ20は、内部空間の側面を規定する側面部21と、内部空間の底面を規定する底面部22と、側面部21から半径方向外側に所定距離突出するフランジ部(支持部)23と、を有している。
側面部21は、上端から下端に向かうにしたがって縮径している。具体的には、側面部21は、水平面に対して、角度θを為すように傾斜している。角度θは、ホッパ20内に貯留される固体燃料7の安息角度以上となるように設定され、側面部21が固体燃料7の下方への排出を妨げないようになっている。本実施形態では、一例として、60度程度に設定されている。なお、角度θの具体的な角度は一例であり、60度に限定されず、60度よりも小さくてもよく、また、60度以上であってもよい。側面部21は、上端に供給開口24を有していている。供給開口24は、上方に開口しており、ホッパ20の内部空間とホッパ20の外部空間とを連通している。また、供給開口24は、地面開口4と同じ高さ位置もしくは、地面開口4とわずかな段差を形成する高さ位置(すなわち、地面開口4よりもわずかに高い高さ位置、もしくは、わずかに低い高さ位置)に位置している。側面部21の下端は、水平方向に底面部22によって閉塞されている。なお、後述するが、底面部22には、払出開口25が形成されているため、ホッパ20の下端の全領域が閉塞されているわけではない。
フランジ部23は、側面部21の上部の周方向の少なくとも一部、さらに好ましくは全域から略水平に半径方向外側に延びる円環状の部材である。フランジ部23は、段差部5の上面に載置されている。すなわち、フランジ部23は、段差部5に上方から係合している。ホッパ20は、フランジ部23と段差部5との係合部分以外では、地面2に対して支持されていない。したがって、ホッパ20は、フランジ部23と段差部5との係合部分を支持点として、吊り下げられるように地面2に支持されている。
底面部22は、側面部21の下端の周方向の全域から、略水平に半径方向の内側に延びる円環状の板材である。なお、ホッパ20は外形が逆多角錐台形状の場合は、底面部22は多角形状の板材になる。また、底面部22の略中央には、例えば円形の払出開口25が形成されている。払出開口25は、上下方向に貫通しており、ホッパ20の内部空間と外部空間とを連通している。また、底面部22の外側下面(すなわち、外部空間に面する面)には、底面部22を補強する補強材26が溶接により固定されている。
ホッパ20はフランジ部23により上方から段差部5に係合することで、ホッパ20が吊り下げられるように支持されている。ホッパ20内には重量物となる固体燃料7が貯留されるので、底面部22に荷重が加わることになるが、底面部22の下方には、運搬用コンベヤ50が配置されるので、底面部22に荷重支持用の脚部を設けることが難しい。このため、底面部22の変形を抑制するように、補強材26は底面部22を補強する。
補強材26は、例えば、H型鋼やCチャンネル鋼等の構造材により構成されており、例えばSS400等の炭素鋼によって形成されている。補強材26は、底面部22を平面視した際の中心を基準として点対称となる形状をしている。詳細には、補強材26は、本実施形態では一例として環状に設置してあり、払出開口25に沿うように設けられる環状の内側補強部26aと、内側補強部26aの半径方向外側に設けられる環状の外側補強部26bと、内側補強部26aと外側補強部26bを連結する複数(本実施形態では、一例として4つ)の連結補強部26cと、外側補強部26bから半径方向外側に直線状に延びる複数(本実施形態では、一例として4つ)の突出補強部26dと、を有している。内側補強部26aと、外側補強部26bとは同心となるように配置されている。4つの連結補強部26cは、各々、内側補強部26aの外周部から半径方向外側に直線状に延びていて、外側補強部26bの内周部に接続している。また、4つの連結補強部26cは、周方向に略等間隔に並んで配置される。すなわち、本実施形態では、4つの連結補強部26cが90度間隔で並んで配置されている。4つの突出補強部26dは、各々、外側補強部26bの外周部から、底面部22の縁まで延在している。また、4つの突出補強部26dは、周方向に略等間隔に並んで配置される。すなわち、本実施形態では、4つの突出補強部26dが90度間隔で並んで配置されている。また、本実施形態では、各突出補強部26dは、隣接する連結補強部26cと為す角度が、例えば45度となるように、配置されている。
なお、補強材26の形状は環状に限定されるものでなく、底面部22の変形を抑制できるように補強できる形態であればよい。
回転払出機30は、本実施形態では例えば、図1から図3に示すように、底面部22の上面に沿って回転する旋回翼(回転部)31と、旋回翼31を回転駆動させる旋回翼駆動部32と、旋回翼31に固定され下方に延びる円筒部33と、円筒部33を回転自在に支持する軸受け34と、を有している。回転払出機30は、旋回翼31を回転させることで、ホッパ20に貯留されている固体燃料7を所定量ずつ払出開口25より下方側へと払い出す。なお、図2の矢印は、旋回翼31の回転方向を示している。また、図2では、図示の関係上、円筒部33の図示を省略している。
旋回翼31は、旋回翼駆動部32からの駆動力によって、上下方向に延びる回転軸C(図3参照)を中心に回転する。旋回翼31は、回転軸Cを基準として点対称となるように形成されていて、先端部分が回転方向の前方側に湾曲している(図2参照)。また、旋回翼31は、底面部22から上方へ離間して設けられている。旋回翼31の下端と底面部22の上面とは、距離Lだけ離間している。また、図3に示すように、旋回翼31の上下方向断面厚さtは、例えば15mmから30mmである。また、旋回翼31は、SS400等の炭素鋼によって形成されている。旋回翼31の先端部の搬送面(すなわち、回転方向の前面)には、肉盛溶接が施されることによって、肉盛溶接部35が形成されている。肉盛溶接部35を設けることで、固体燃料7が地面開口4から落下し衝突することによる旋回翼31の損傷および旋回翼31により貯留物を導いて払い出す際の表面の耐摩耗性を向上させている。肉盛溶接部35は、厚さが例えば1mmから5mmであって、例えば硬化肉盛用溶接材(HF−600など)から形成されている。
なお、回転払出機30は、旋回翼31と底面部22との離間距離Lを変更できる機構を設けてもよい。このように構成することで、固定燃料に応じた離間距離とすることができるので、払出を好適に行うことができる。
旋回翼駆動部32は、内部に空間が形成されている円錐状のカバー部36と、カバー部36の内部に配置される旋回翼駆動装置37と、を有している。カバー部36は、ブラケット(図示省略)を介してホッパ20に固定されている。旋回翼駆動装置37は旋回翼31の中心と係合しており、旋回翼31を回転駆動する。旋回翼駆動装置37からの駆動力によって、旋回翼31は、ホッパ20の底面部22付近に貯留する固体燃料7を払出開口25に導くように、底面部22の上面に沿って回転する。
円筒部33は、旋回翼31の中心部分に固定されている円筒状の部材であって、旋回翼31とともに回転する。また、円筒部33は、側面には周方向の略全域に所定の間隔で側面開口38が形成されている。側面開口38は、円筒部33材の内部空間と外部空間とを連通しており、固体燃料7が円筒部33の内部へと流通できるようになっている。また、側面開口38の下端は、底面部22に形成された払出開口25を貫通するように配置されている。
軸受け34は、底面部22の払出開口25に嵌合するように、ホッパ20に固定されている。軸受け34は、円環状であって、挿入された円筒部33を回転自在に支持している。
在荷検知器40は、図1に示すように、ホッパ20の側面部21に、底面部22から所定の距離である高さhだけ離間するように設けられる。在荷検知器40は、例えば水平方向に電磁波を送信する透過式のセンサであって、ホッパ20に貯留する固体燃料7が在荷検知器40を設けた高さ位置まで貯留しているかを検出することができる。在荷検知器40は取得した情報を、制御装置60に送信する。なお、在荷検知器40は、電磁波透過式に限定されず、リミットスイッチやロードセルなどホッパ20に貯留する固体燃料7の在荷有無が判断できればよい。
運搬用コンベヤ50は、払出開口25の鉛直下方に配置される。運搬用コンベヤ50は、いわゆるベルトコンベヤであって、コンベヤ駆動装置(駆動部)51からの駆動力によって回転するローラ52と、ローラ52の回転に伴って移動するベルト53とを有している。ベルト53は、無端状であって、運搬コンベヤの長手方向の両端部において、折り返されている。また、運搬用コンベヤ50は、本実施形態ではホッパ20から払い出された固体燃料7を受け取る位置にある第1水平部54と、水平部で受け取った固体燃料7を上方に運搬する位置にある鉛直部55と、鉛直部55で上方に運搬した固体燃料7を運搬先の装置まで運搬する位置にある第2水平部56と、を有している。ベルト53には、平面部分から突出する壁部57が所定の間隔で設けられていて、鉛直部55ではこの壁部57が運搬物(本実施形態では、固体燃料7)を上方へ運搬する際に載置可能な載置面となる。なお、第1水平部54及び鉛直部55の下部は、地下空間3に位置している。一方、鉛直部55の上部及び第2水平部56は、地上に位置されていて、第1水平部54及び鉛直部55の下部は、順次に鉛直部55の上部及び第2水平部56へと移動する。すなわち、運搬用コンベヤ50は、地下空間3から地上に設けられた運搬先まで、固体燃料7を運搬する。
制御装置60は、図4に示すように、在荷検知器40が検出したホッパ20の内部空間に貯留された固体燃料7の量(以下、「貯留量」という。)に基づいて、旋回翼駆動装置37及びコンベヤ駆動装置51を制御する。具体的には、貯留量が所定の閾値よりも小さい場合には、旋回翼31の回転数及びコンベヤ駆動装置51のベルト53の移動速度を低減する。また、制御装置60は、在荷検知器40の検出する貯留量に応じてホッパ20内に固体燃料7を投入する許可を意味する信号を発信するよう信号機39を制御してもよい。
制御装置60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力装置、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
次に、本実施形態に係る払出装置10における固体燃料7の流れについて説明する。
まず、固体燃料7は、搬送車両6によって搬送される。搬送されてきた固体燃料7は、搬送車両6から地面2より下部に設けられたホッパ20内へ投入される。ホッパ20は、投入された固体燃料7を内部空間に貯留する。このとき、ホッパ20下部に設けられた払出装置10の旋回翼31が回転する。旋回翼31が回転することで、固体燃料7が底面部22の中央領域に集められ、所定量ずつ払出開口25から下方に落下することでホッパ20から払い出される(払出ステップ)。下方に落下した固体燃料7は、運搬用コンベヤ50の第1水平部54に位置するベルト53に受け止められる。運搬用コンベヤ50は、ベルト53を移動させることで、固体燃料7を運搬先の装置まで運搬する。運搬先の装置とは、例えば、地上に設けられた固体燃料バンカ(図示省略)等である。固体燃料バンカで貯蔵された固体燃料7は、その後、ボイラ(図示省略)の燃焼装置(図示省略)に供給され燃焼される。そして、燃焼装置で生成された燃焼ガスがボイラ内部の熱交換器へ伝熱されて高温高圧の蒸気が生成され、この蒸気が蒸気タービン(図示省略)に導入され、タービンロータ(図示省略)を断熱膨張して得られる回転駆動力を発電機(図示省略)の回転駆動に用いることによって発電部(図示省略)を利用して発電等が行われる。
次に、制御装置60が行う制御について図5を用いて説明する。図5の(a)の縦軸は、ホッパ20内の固体燃料7の高さを示し、横軸は時間を示している。また、図5の(a)では、在荷検知器40の設置位置による検出高さを二点鎖線で示している。なお、設置位置とは、底面部22の上面から在荷検知器40までの高さhである。また、固体燃料7の高さとは、底面部22の上面から貯留されている固体燃料7の最も高い位置までの距離である。図5の(b)の縦軸は、運搬用コンベヤ50のベルト53の移動速度及び旋回翼31の回転数を示し、横軸は時間を示している。また、図5(b)では、運搬用コンベヤ50のベルト53の移動速度を実線で示し、旋回翼31の回転数を一点鎖線で示している。
ホッパ20内に固体燃料7が貯留していない状態では、運搬用コンベヤ50のベルト53の速度及び旋回翼31の回転数は低減された状態とされている。搬送車両6からホッパ20への固体燃料7の投入が開始されるとホッパ20内の固体燃料7の高さが徐々に高くなる。固体燃料7の高さが在荷検知器40の設置位置まで至ると、在荷検知器40が固体燃料7を検出し(検出ステップ)、検出した旨を制御装置60へ送信する(図5の時間A1)。在荷検知器40から情報を受信すると、制御装置60は、ホッパ20内の固体燃料7の貯留量が多くなっていると判断し、まず、ベルト53の移動速度が上昇するようにコンベヤ駆動装置51を制御する。コンベヤ駆動装置51を制御すると、次に制御装置60は、所定時間経過後に、旋回翼31の回転数を上昇させて、固体燃料7の払出量を増加するように旋回翼駆動装置37を制御する。
搬送車両6からホッパ20への固体燃料7の投入が終了すると(図5(a)の時間P1)、固体燃料7が回転払出機30により払い出されることで、ホッパ20内の固体燃料7の高さが徐々に低くなる。固体燃料7の高さが在荷検知器40の設置位置よりも低くなると、在荷検知器40が固体燃料7を検出しなくなる(図5の時間B1)。在荷検知器40が固体燃料7を検出しなくなると、制御装置60は、固体燃料7の貯留量が少なくなったと判断し、まず、旋回翼31の回転数が低減するように旋回翼駆動装置37を制御して払出量を低減する。旋回翼駆動装置37を制御すると、次に制御装置60は、所定時間経過後に、ベルト53の移動速度が低減するようにコンベヤ駆動装置51を制御する。なお、本実施形態では、ベルト53の移動速度が低減している間は、旋回翼31の回転数が確実に低減しているように旋回翼駆動装置37を制御しており、旋回翼駆動装置37の回転数制御とベルト53の移動速度制御には若干の時間的余裕を設けている。これにより、ホッパ20からの払出量が、ベルト53の所定の運搬量を超えない範囲内で運用することができる。
その後、固体燃料7の払い出しが進み、ホッパ20内に固体燃料7をすべて払い出し、ホッパ20内に固体燃料7がなくなると、次の搬送車両6からホッパ20への固体燃料7の投入が開始される。なお、ホッパ20内の固体燃料7が在荷検知器40の高さ以下となった時点で、ホッパ内の固体燃料7が少量になったものと判断し、信号機39より荷下ろし許可の信号を発信して、任意のタイミングで次の搬送車両6からホッパ20への固体燃料7の投入を開始してもよい。その後、在荷検知器40が固体燃料7を検出したタイミング(図5の時間A2)で、固体燃料7の貯留量が多くなっていると判断し、その後、在荷検知器40が固体燃料7を検出しなくなったタイミング(図5の時間B2)で固体燃料7の貯留量が少なくなったと判断する。制御装置60が行う具体的な制御は、1度目の搬送車両6からホッパ20への固体燃料7の投入と同様なので、その詳細な説明は省略する。その後、固体燃料7の投入と払い出しが繰り返される。
このように、本実施形態の制御は行われる。なお、上述したように、本実施形態では、ホッパ20内の固体燃料7がすべて払い出してから、固体燃料7の次の投入が開始されてもよい。すなわち、ホッパ20内に固体燃料7が存在しない時間が発生してもよく、固体燃料7が存在しない時間であっても、旋回翼31及びベルト53を停止させずに、回転速度と移動速度を低下させる。このようにすることで、旋回翼31及びベルト53の発停を繰り返さない構成とするとともに、ベルト53の移動速度を無駄なく低下することができる。したがって、旋回翼駆動装置37及びベルト53駆動装置に生じる発停による機械的なストレスを抑制するとともに、ベルト53の移動に起因するベルト53の劣化を抑制することができるので、ベルト53の寿命を長くすることができる。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、地面2に形成された地面開口4の周縁に設けられた段差部5に対して、ホッパ20の上部に設けられたフランジ部23が上方から係合することで、ホッパ20が地面2の略高さ位置で支持されている。すなわち、ホッパ20は、地面2の高さ位置に対して、吊り下げられるように支持されている。これにより、容易にホッパ20の上端部を地面2に応じた位置とすることができる。したがって、払出装置10を容易に設置することができる。なお、本実施形態では、地面2に応じた位置として、ホッパ20の上端の高さ位置が、地面2と略同一となる位置としている。
地下にホッパ20を設ける装置として、図6に示す比較例に係る装置70も考えられる。比較例では、ホッパの下部に回転払出機30を設ける代わりに、ホッパ71の下方に切出用コンベヤ72を設け、切出用コンベヤ72の下方に運搬用コンベヤ73を設けている。また切出用コンベヤ72のコンベヤベルト75と運搬用コンベヤ73の間には切出用コンベヤ72からの落下物を収取して搬送を行う回収コンベヤ77を設けている。比較例に係る装置70では、切出用コンベヤ72で固体燃料7を所定量ずつ切り出し、下方に設けられた運搬用コンベヤ73に固体燃料7を渡している。また、比較例に係る装置70では、ホッパ71には、底面部が設けられていない。
比較例に係る装置70では、地下に設けられたホッパ71の下方に、切出用コンベヤ72を設け、更に切出用コンベヤ72の下方に運搬用コンベヤ73を設けるため、各機器を設置するには地下空間74の高さを高くする必要がある。これにより、地下掘削範囲が広域となる。また、切出用コンベヤ72を設置して横引きするため、地下掘削範囲が広域となる。掘削範囲が広域、深度が深くなると、掘削作業の期間および費用が増大してしまうという問題が生じる。
また、切出用コンベヤ72は、貯蔵物がバイオマス燃料の場合に、バイオマス燃料と切出用コンベヤ72のコンベヤベルト75との間にすべりが発生してしまうため、切出しができなかった。このように、固体燃料7の種類によっては機能を発揮することができないという問題がある。
一方、本実施形態では、ホッパ20の内部空間の下部に設けられた回転払出機30によって、ホッパ20の内部空間に貯留する固体燃料7を所定量ずつ外部空間に払い出している。これにより、固体燃料7を所定量ずつに切り出すための装置を、ホッパ20の外部空間に設ける構成(例えば、比較例に係る装置のように、ホッパ20の外部に切出用コンベヤ72を設ける構成)と比較して、払出装置10を小型化することができる。
本実施形態の払出装置10と比較例の装置70とを比較した図7を用いて説明すると、払出装置10では、装置70におけるコンベヤベルト75を設けていない分、高さA分小型化することができる。なお、図7は、模式的な図であり、払出装置10と比較例の装置70との大きさを正確に比較した図ではない。
払出装置10を小型化することで、払出装置10を配置するのに要する地下空間3を小さくすることができる。これにより、地面2を掘削する掘削範囲を小さくすることができる。したがって、掘削作業の期間を短縮できるとともに、掘削作業の費用を抑制することができる。
また、比較例のように、底面部を設けることができないホッパ71は、外形が筒状体を下端に形成された開口(以下、「下端開口76」という。)に向かうにしたがって安息角以上の傾斜を伴って縮径する形状となる。よって、ホッパ71の外形は、ホッパ71の下端開口76の大きさに応じた高さを保有する形状になる。ここで、ホッパ71の下端開口76は、固体燃料7の受け取り側の構造(比較例では、切出用コンベヤ72のコンベヤベルト75部分)で受け取ることができる大きさである必要がある。すなわち、下端開口76が、受け取り側の構造よりも大きい場合には、受け取り側の構造ですべての固体燃料7を受け取ることができないので、下端開口76は、受け取り側の構造よりも小さくする必要がある。このように、ホッパ71の下端開口76の大きさは、受け取り側の構造による制約を受けて上限が設けられる。また、上述のように、底面部を設けていないホッパ71の外形はホッパ71の下端開口76の大きさに応じた形状となることを考慮すると、底面部を設けていないホッパ71の外形は、受け取り側の構造による制約を受けて、ホッパ容量を大きくするにはホッパ71の高さが高くなる傾向となる。
したがって、底面部を設けていない比較例の構成では、切出用コンベヤ72のベルト幅よりも下端開口76が小さくなるまでホッパ71を縮径させる必要があり、ホッパ71が高さ方向に長くなる。ホッパ71の上下方向の長さが長くなると、その分、地下空間74の高さを高くする必要があり、掘削範囲が広域となってしまう。また、ホッパ71の上下方向の長さを短くするために、ホッパ71側面と水平面とがなす角度θを小さくすると、角度θが安息角度よりも小さくなってしまい、ホッパ71の側面に固体燃料7が堆積してしまうという別の問題を招来する可能性があった。
これに対し、本実施形態では、底面部22を設け、底面部22に形成された回転払出機30によって払出開口25に導いて固体燃料7を払い出している。これにより、下端開口の大きさに応じた形状となることなく、受け取り側の構造(本実施形態では、運搬用コンベヤ50)による制約を受けずに、ホッパ20の外形を設計することができる。したがって、底面部22を設けていない構成と比較して、ホッパ20を小型化(上下方向の長さの短縮化)することができる。
本実施形態の払出装置10と比較例の装置70とを模式的に比較した図7を用いて説明すると、払出装置10では、ホッパ20の下端の幅が、運搬用コンベヤ50のベルト53の幅よりも長くてもよいので、ホッパ20の内部空間の容量をある程度確保しつつ、高さB分小型化することができる。
ただし、底面部22を設けた場合、底面部22に固体燃料7が堆積する。本実施形態では、底面部22上に堆積した固体燃料7を、旋回翼31によって払出開口25に導き、ホッパ20の外部空間へ払い出している。このように、旋回翼31を設けることで、底面部22を設けたホッパ20であっても、ホッパ20の内部空間から好適に固体燃料7を払い出すことができる。
また、コンベヤベルト75表面と固体燃料7との摩擦力ではなく、旋回翼31によって機械的に掻き寄せて払い出しているので、固体燃料7の性状(水分含有率や付着性等)に関わらず、運搬用コンベヤ50のベルト中央へ固体燃料7を載せることができる。また、比較例に係る装置では、バイオマス燃料とコンベヤベルト75との間にすべりが発生してしまうため、バイオマス燃料の切出しができなかったが、本実施形態では旋回翼31によって機械的に払い出しているので、いずれの固体燃料7であっても、所望の払出し量の管理が可能となる。
本実施形態では、搬送車両6からホッパ20へ固体燃料7を直接投入しているため、搬送車両6側(固体燃料7投入側)へ固体燃料7が偏って堆積する(図1の破線参照。図1の破線はホッパ20内における固体燃料7の堆積状況を仮想的に示している。)。このように、固体燃料7の高さが均一とならず、底面部22や旋回翼31に作用する荷重分布に、図3の白抜き矢印の例で示すように、偏りが生じる。特に、本実施形態では、ホッパ20は吊下げられるように支持固定されているので、作用する荷重分布に偏りが生じると、底面部22に撓み変形が生じる。底面部22に撓み変形が生じると、底面部22に設けられた回転払出機30の旋回翼31を支持する軸受に捩じれが発生して、軸受け34などが損傷する可能性がある。また、底面部22の上面側と旋回翼31の下面側とが接触することで底面部22及び旋回翼31が損傷する可能性がある。
本実施形態では、底面部22の外側空間に面する面には、補強材26が設けられている。これにより、底面部22に固体燃料7が偏って堆積した場合であっても、補強材26により底面部22の変形を抑制して、旋回翼31の安定した回転を維持することができる。したがって、軸受け34や、底面部22や、旋回翼31の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態では、ホッパ20内が空の状態で固体燃料7を投入する場合がある。すなわち、旋回翼31が露出した状態で、上方から固体燃料7を投入して落下する。したがって、旋回翼31に固体燃料7が衝突することで、旋回翼31に衝突荷重が作用し、旋回翼31が損傷および固体燃料7を導いて払い出す際に旋回翼31に摩耗が生じる可能性がある。
本実施形態では、旋回翼31に肉盛溶接部35を設けているので、固体燃料7の衝突による旋回翼31の損傷、および固体燃料7を導いて払い出すことによる摩耗を抑制することができる。
また、本実施形態では、ホッパ20に貯留する固体燃料7の量を検出する在荷検知器40を設けている。これにより、ホッパ20の内部空間に貯留する固体燃料7が減少していることや、固体燃料7が無くなったことを把握することができる。したがって、例えば、固体燃料7が減少した場合や、無くなった場合には、ホッパ20への次の固体燃料7の投入を促すことができる。
コンベヤのベルト53の寿命は屈曲回数の影響が大きい。屈曲回数は、ベルト53の移動距離に依存するので、移動距離が長くなると寿命が短くなる。本実施形態では、在荷検知器40により固体燃料7の量が所定の量よりも少ない場合に、ベルト53の移動速度を低減している。これにより、固体燃料7が少なく、運搬用コンベヤ50による運搬を迅速に行わなくてもいい場合に、ベルト53の移動速度を低減することができる。したがって、移動に起因するベルト53の劣化を抑制することができるので、ベルト53の寿命を長くすることができる。また、ベルト53の移動速度及び旋回翼31の回転数を低減することで、消費電力の抑制を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、払出装置10を火力発電プラントの固体燃料供給システム1に適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。搬送車両6等の搬送装置からホッパ20へ運搬物を投入する設備であれば、適用することができる。
1 :固体燃料供給システム
2 :地面(供給面)
3 :地下空間
4 :地面開口(供給面開口)
5 :段差部
6 :搬送車両
7 :固体燃料などの貯留物(貯留物)
10 :払出装置
20 :ホッパ
21 :側面部
22 :底面部
23 :フランジ部
24 :供給開口
25 :払出開口
26 :補強材
26a :内側補強部
26b :外側補強部
26c :連結補強部
26d :突出補強部
30 :回転払出機(払出部)
31 :旋回翼(回転部)
32 :旋回翼駆動部
33 :円筒部
34 :軸受け
35 :肉盛溶接部
36 :カバー部
37 :旋回翼駆動装置
38 :側面開口
40 :在荷検知器(検出部)
50 :運搬用コンベヤ(コンベヤ)
51 :コンベヤ駆動装置(駆動部)
52 :ローラ
53 :ベルト
54 :第1水平部
55 :鉛直部
56 :第2水平部
57 :壁部
60 :制御装置

Claims (7)

  1. 供給面に形成された鉛直方向上方に開口する供給面開口の周縁に対して上方から係合する支持部を上部に有し、内部に形成された内部空間に貯留物を貯留するホッパと、
    前記内部空間の鉛直方向下部に設けられ、前記内部空間に貯留する前記貯留物を所定量ずつ前記内部空間から前記ホッパの鉛直方向下方側の外部空間へ払い出す払出部と、
    前記内部空間に貯留する前記貯留物の量を検出する検出部と、を備えている払出装置。
  2. 前記ホッパは、前記内部空間の底面を規定する底面部と、該底面部に形成されていて前記内部空間と前記外部空間とを連通する払出開口と、を有していて、
    前記払出部は、前記底面部の鉛直方向上方に設けられ、前記内部空間に貯留する前記貯留物を前記払出開口に導くように前記底面部の上面と所定の距離を離間して回転する回転部を有している請求項1に記載の払出装置。
  3. 前記底面部の前記外部空間に面する面には、前記底面部を補強する補強材が設けられている請求項2に記載の払出装置。
  4. 前記回転部には、肉盛溶接が施されている肉盛溶接部が設けられている請求項2または請求項3に記載の払出装置。
  5. 前記内部空間から払い出された前記貯留物を運搬するコンベヤを備え、
    前記コンベヤは、前記貯留物が載置されるベルトと、前記ベルトを移動させる駆動部とを有していて、
    前記検出部が検出した前記貯留物の量が所定の閾値よりも小さい場合に、前記ベルトの移動速度を低減するように前記駆動部を制御する請求項1から請求項4のいずれかに記載の払出装置。
  6. 前記ホッパは、前記内部空間の底面を規定する底面部と、該底面部に形成されていて前記内部空間と前記外部空間とを連通する払出開口と、を有していて、
    前記払出部は、前記底面部の鉛直方向上方に設けられ、前記内部空間に貯留する前記貯留物を前記払出開口に導くように前記底面部の上面と所定の距離を離間して回転する回転部を有し、
    前記検出部が検出した前記貯留物の量が所定の閾値よりも小さい場合に、前記ベルトの移動速度を低減する前に、前記回転部の回転数を低減するように制御する請求項5に記載の払出装置。
  7. 供給面に形成された鉛直方向上方に開口する供給面開口の周縁に対して上方から係合する支持部を上部に有し、貯留物を内部に形成された内部空間に貯留するホッパを備える払出装置の運転方法であって、
    前記内部空間の鉛直方向下部に設けられた払出装置によって、前記内部空間に貯留する前記貯留物を所定量ずつ前記内部空間から前記ホッパの鉛直方向下方側の外部空間へ払い出す払出ステップと、
    検出部によって、前記ホッパに貯留する前記貯留物の量を検出する検出ステップと、を備えた払出装置の運転方法。
JP2018197680A 2018-10-19 2018-10-19 払出装置及び払出装置の運転方法 Active JP7395247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018197680A JP7395247B2 (ja) 2018-10-19 2018-10-19 払出装置及び払出装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018197680A JP7395247B2 (ja) 2018-10-19 2018-10-19 払出装置及び払出装置の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020063145A true JP2020063145A (ja) 2020-04-23
JP7395247B2 JP7395247B2 (ja) 2023-12-11

Family

ID=70386733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018197680A Active JP7395247B2 (ja) 2018-10-19 2018-10-19 払出装置及び払出装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7395247B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112361370A (zh) * 2020-11-11 2021-02-12 上海海螺川崎节能环保工程有限公司 一种多燃料燃烧用喂料系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5811076A (ja) * 1981-07-14 1983-01-21 株式会社 サタケ 埋込式揺動選別機
JPS5825382A (ja) * 1981-08-05 1983-02-15 Koubukuro Kosakusho:Kk 石炭装入車の自動石炭装入装置
JPH11124194A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Mitsui Miike Mach Co Ltd 払出し装置
JP2001331223A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 缶内の粉粒体レベル監視方法
US20080244986A1 (en) * 2004-04-28 2008-10-09 Maschinenfabrik Gustav Eirich Gmbh & Co. Kg Method and Apparatus for the Continuous Controlled Discharge of Solids
JP2012020878A (ja) * 2010-04-17 2012-02-02 Yoshikawa:Kk 粉粒体供給機における下降誘導装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5811076A (ja) * 1981-07-14 1983-01-21 株式会社 サタケ 埋込式揺動選別機
JPS5825382A (ja) * 1981-08-05 1983-02-15 Koubukuro Kosakusho:Kk 石炭装入車の自動石炭装入装置
JPH11124194A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Mitsui Miike Mach Co Ltd 払出し装置
JP2001331223A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 缶内の粉粒体レベル監視方法
US20080244986A1 (en) * 2004-04-28 2008-10-09 Maschinenfabrik Gustav Eirich Gmbh & Co. Kg Method and Apparatus for the Continuous Controlled Discharge of Solids
JP2012020878A (ja) * 2010-04-17 2012-02-02 Yoshikawa:Kk 粉粒体供給機における下降誘導装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112361370A (zh) * 2020-11-11 2021-02-12 上海海螺川崎节能环保工程有限公司 一种多燃料燃烧用喂料系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP7395247B2 (ja) 2023-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7395247B2 (ja) 払出装置及び払出装置の運転方法
JP2018051524A (ja) 炭素含有固体燃料粉砕装置及び炭素含有固体燃料粉砕装置の清掃方法
CN104495414A (zh) 一种多缓冲仓大流量多煤种快速配仓系统和方法
JP2020075799A (ja) 石炭搬送設備
JP2010076873A (ja) 部品選別装置
JP2008303013A (ja) スクリュー式廃棄物供給装置。
US7900778B2 (en) Apparatus and method for the detection and rejection of metal in particulate material
US8535485B2 (en) Apparatus and process for wet crushing oil sand
US8292085B2 (en) Run-of-mine coal separator
CN101145255B (zh) 介质处理装置
JP7504604B2 (ja) 供給システムの制御装置、これを備える供給システム、及びその制御方法並びに制御プログラム
JP2021121562A (ja) 供給システムの制御装置、これを備える供給システム、及びその制御方法並びに制御プログラム
KR20230086097A (ko) 리클레이머
JP5274137B2 (ja) 粒状物体払い出し装置
JP2019084486A (ja) 排出物処理装置及び粉砕システム並びに排出物処理方法
CN201023888Y (zh) 平底式散装物料筒仓
JP2002240957A (ja) リクレーマのホッパレベル制御システム
JP3045716B1 (ja) 粉粒体の貯留量検出装置
SE529033C2 (sv) Anordning vid behållare för bränngods anordnat att transporteras medelst en transportör från behållaren till efterföljande hantering
JP2002249231A (ja) リクレーマの定量払出制御システム
JP7296243B2 (ja) 硬貨繰出装置及び硬貨処理機
JP2003246461A (ja) 粉粒体受渡し装置
CN220316657U (zh) 一种布料卸料装置
JP2003146444A (ja) スクリュー式給じん装置
CA2642557C (en) Apparatus and method for the detection and rejection of metal in particulate material

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20210818

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20220121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220705

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230830

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7395247

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150