JP2020062073A - パチンコ玉用クリーニング材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生しにくく、使用寿命の長いパチンコ玉用クリーニング材を提供すること。【解決手段】 本発明のパチンコ玉用クリーニング材は、極細繊維を含む繊維シートからなる表面層を含み、下記に定義するクッション性(C)が0.3mm以上、かつ、前記繊維シートの少なくとも一方向における引張り強さが200N/50mm幅以上である。記C(単位:mm)=T20−T100ここで、T20はパチンコ玉用クリーニング材に20gf/cm2荷重した時の厚さ、T100はパチンコ玉用クリーニング材に100gf/cm2荷重した時の厚さ、をそれぞれ意味する。【選択図】 図2

Description

本発明はパチンコ玉用クリーニング材、特に、パチンコ玉補給機等に使用できるパチンコ玉用クリーニング材に関するものである。
パチンコ遊技機のパチンコ玉は、パチンコ遊技時や搬送の際に、人脂、塵埃等が付着し、さらに、クロムメッキの微粉末等が付着する。このような塵埃等は、パチンコ遊技機の表示板や盤面を汚損するばかりでなく、静電気が発生するのを助長して遊技機器を制御するIC回路等にも影響を及ぼすものである。
そのため、パチンコ玉をパチンコ遊技機に補給するパチンコ玉補給機は、搬送ベルトとガイドレールの内壁面に装着されたクリーニング材を備え、搬送ベルトとクリーニング材との間をパチンコ玉が通過する際に、パチンコ玉のクリーニングを行っている。このようなパチンコ玉のクリーニング材として、特公平7−49073号公報(特許文献1)には、極細の合成樹脂繊維からなる研磨布が開示されており、特開平10−99530号公報(特許文献2)に開示されたワイピングクロスやニードルフェルトなども知られている。
しかしながら、一般的に研磨布又はワイピングクロスは厚みが薄く、点状にしかパチンコ玉と接触しないためクリーニング性にやや劣り、しかもパチンコ玉が滑り易く、また、クッション性が悪いため、搬送性の悪いものであった。他方、ニードルフェルトは構成繊維が太いためクリーニング性に欠け、長期間クリーニングを行うことによって毛羽が発生し、また、絡合が不十分であるため繊維が千切れて脱落するという問題点があった。
そのため、本願出願人は、「極細繊維を含む流体流絡合不織布からなる表面層を含む、クッション性が0.07mm〜0.4mmのパチンコ玉用クリーニング材」(特許文献3)を提案した。このクリーニング材はクッション性に優れており、極細繊維を含み繊維本数が多いため、表面層のクリーニング性を効果的に発揮することができ、搬送性に優れ、しかも、流体流により不織布構成繊維が緊密に絡合しているため、毛羽が発生しにくく、繊維の脱落が生じにくいクリーニング材であった。
特公平7−49073号公報 特開平10−99530号公報 特開2003−144736号公報
しかしながら、特許文献3のクリーニング材であっても、クリーニング材が破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生し、使用寿命が短い場合があった。例えば、前述の通り、クリーニング材はガイドレールの内壁面に装着されているのが一般的であるが、充分な長さのガイドレールがないため、複数のガイドレールを繋ぎ合わせて揚送路を形成するが、隣接するガイドレールの繋ぎ目に若干の隙間や段差が形成されやすいためか、クリーニング材はガイドロールの繋ぎ目に相当する箇所で破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生しやすい傾向があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生しにくく、使用寿命の長いパチンコ玉用クリーニング材を提供することを目的とする。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材は、極細繊維を含む繊維シートからなる表面層を含むパチンコ玉用クリーニング材であって、前記パチンコ玉用クリーニング材は下記に定義するクッション性(C)が0.3mm以上、かつ、前記繊維シートの少なくとも一方向における引張り強さが200N/50mm幅以上である。

C(単位:mm)=T20−T100
ここで、T20はパチンコ玉用クリーニング材に20gf/cm荷重した時の厚さ、T100はパチンコ玉用クリーニング材に100gf/cm荷重した時の厚さ、をそれぞれ意味する。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材の繊維シートは極細繊維のみから構成されているのが好ましい。また、繊維シートは不織布又は織物からなるのが好ましい。更に、表面層以外に、嵩高不織布層を備えているのが好ましい。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材は、クッション性(C)が0.3mm以上とクッション性に優れており、繊維シートは極細繊維を含んでいるため、表面層はクリーニング性を効果的に発揮することができるばかりでなく、繊維シートの少なくとも一方向における引張り強さが200N/50mm幅以上と繊維同士の結合が強いため、破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生しにくく、使用寿命の長いパチンコ玉用クリーニング材である。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材の表面層を構成する繊維シートが極細繊維のみから構成されていると、パチンコ玉のクリーニング性に優れている。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材の表面層を構成する繊維シートが不織布又は織物からなると、クリーニング性又は耐磨耗性に優れている。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材が表面層以外に、嵩高不織布層を備えていると、クッション性に優れ、表面層のクリーニング性を効果的に発揮することができる。
本発明の一実施形態によるクリーニング材を適用した球磨揚送機の要部を示す概略断面図 図1に示す球磨揚送機の揚送路部分の概略拡大断面図
本発明のパチンコ玉用クリーニング材(以下、単に「クリーニング材」と表記することがある)は、極細繊維を含む繊維シートからなる表面層を含み、下記に定義するクッション性(C)が0.3mm以上、かつ、繊維シートの少なくとも一方向における引張り強さが200N/50mm幅以上である。このように、表面層は極細繊維を含む繊維シートからなり、極細繊維は繊維径が小さいが故に人脂、塵埃等を拭き取りやすいため、パチンコ玉のクリーニング性に優れている。
本発明における「極細繊維」とは、繊維径が8μm以下の繊維を意味しており、横断面形状が非円形である場合には、円形換算時の値が8μm以下の繊維を意味する。極細繊維の繊維径は小さい程、クリーニング性に優れているため、繊維径は7μm以下であるのが好ましく、6μm以下であるのがより好ましく、5μm以下であるのが更に好ましく、4μm以下であるのが更に好ましい。繊維径の下限は特に限定するものではないが、極細繊維自体が破断して繊維脱落が生じにくいように、0.1μm以上であるのが好ましい。
なお、極細繊維は長繊維であっても短繊維であっても良いが、短繊維である場合には繊維脱落が生じにくいように、25〜110mmであるのが好ましく、35〜80mmであるのがより好ましく、35〜60mmであるのが更に好ましい。
また、極細繊維の横断面形状は特に限定するものではないが、例えば、円形、楕円形、長円形などの円形状;略三角形、略四角形などの多角形状;T状、Y状、I状などのアルファベット形状;或いは+状などの形状であることができる。これらの中でも、多角形状、アルファベット形状、+状のように、端部が鋭利であると、パチンコ玉のクリーニング性に優れているため好適である。
このような本発明の極細繊維は、例えば、物理的作用により分割可能な分割繊維、又は化学的作用により分割可能な分割繊維を分割することにより、発生させることができる。前者の物理的作用としては、例えば、水流などの流体流、ニードル、カレンダー、或はフラットプレスなどを挙げることができ、後者の化学的処理としては、例えば、溶剤による樹脂成分の溶解除去や、溶剤による樹脂成分の膨潤などを挙げることができる。これらの中でも、物理的作用により分割可能な分割繊維を水流などの流体流で分割して発生させた極細繊維は、繊維同士が強固に絡合しており、繊維脱落等が発生しにくいため好適である。
このような極細繊維はパチンコ玉のクリーニング性に優れているように、表面層を構成する繊維シート中、50mass%以上を占めているのが好ましく、極細繊維が多ければ多い程、パチンコ玉のクリーニング性に優れているため、繊維シート中、70mass%以上を占めているのがより好ましく、90mass%以上を占めているのが更に好ましく、100mass%を占めているのが特に好ましい。
表面層を構成する繊維シートは極細繊維以外に、例えば、レーヨン、キュプラなどの再生繊維;アセテートなどの半合成繊維;ナイロン、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレンなど)、ポリウレタンなどの単一樹脂からなる、又はこれら樹脂を2種類以上含む合成繊維;綿、麻などの植物繊維;羊毛、絹などの動物繊維;などを単独で、又は2種類以上を含むことができる。
なお、本発明においては、熱融着繊維を含んでいないのが好ましい。この熱融着繊維が融着していることにより耐磨耗性は向上するものの、熱融着繊維の融着によって極細繊維表面が熱融着繊維に由来する樹脂によって被覆され、クリーニング性が低下する傾向があるためである。
このような極細繊維を含む表面層を構成する繊維シートはどのような態様でも構わないが、不織布形態又は織物形態であるのが好ましい。前者のように不織布形態であると、個々の繊維(特に極細繊維)が均一に分散することができ、パチンコ玉と繊維(特に極細繊維)との接触機会が多く、クリーニング性に優れている。他方で、後者のように織物形態であると、織り構造であることから繊維同士の結合力が強く、耐磨耗性に優れ、繊維脱落等が生じにくい。
なお、不織布形態としては、例えば、水流などの流体流又はニードルで絡合した絡合不織布;熱融着繊維の熱融着により結合した熱融着不織布;バインダーによる接着により結合したバインダー接着不織布;これらの結合方法を組み合わせた不織布;であることができる。これらの中でも熱融着及び/又はバインダー接着していない単純な絡合不織布は、極細繊維表面が熱融着繊維に由来する樹脂、バインダー等によって被覆されておらず、極細繊維表面を有効に利用してパチンコ玉をクリーニングできるため好適である。
また、このような好適な不織布形態の表面層は表面から裏面へ貫通する貫通口を有しないのが好ましい。後述のような嵩高不織布層を有する場合には、このような貫通口を有することによって、パチンコ玉が嵩高不織布層と直接接触することとなるが、嵩高不織布は嵩高であるが故に繊維同士の結合度合いが低く、耐磨耗性が低い傾向があるため、嵩高不織布から繊維脱落等が発生しやすい傾向があり、嵩高不織布を有しない場合には、パチンコ玉と極細繊維とが接触する機会が減少し、クリーニング性が低下する傾向があるためである。
他方、織物形態としては、例えば、平織物、綾織物、朱子織物、紋織物であることができる。
このような表面層を構成する繊維シートは、少なくとも一方向における引張り強さが200N/50mm幅以上と繊維同士の結合が強いため、破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生しにくく、使用寿命の長いパチンコ玉用クリーニング材である。この引張り強さが強ければ強い程、繊維同士の結合が強いことを意味するため、少なくとも一方向における引張り強さが240N/50mm幅以上であるのが好ましく、280N/50mm幅以上であるのがより好ましく、300N/50mm幅以上であるのが更に好ましい。なお、繊維同士の結合が強い方が、繊維脱落等が発生しにくいため、上限は特に限定するものではないが、結合が強過ぎると繊維シートの柔軟性が損なわれ、パチンコ玉との接触機会が減り、クリーニング性が悪くなる場合もあるため、1000N/50mm幅以下であるのが好ましい。
なお、このような引張り強さを満たす方向は特に限定するものではないが、パチンコ玉のクリーニングにおいて、表面層である繊維シートには、パチンコ玉の搬送方向に最も力が加わって、繊維シートから繊維脱落等が生じやすい傾向にあり、しかもパチンコ玉の搬送方向は搬送ベルトとガイドレールとによって形成される揚送路の延びる方向と同じであることから、例えば、ガイドレールの内壁面に装着されるクリーニング材も揚送路と同程度の長さである必要があるため、前記方向は繊維シートの長手方向であるのが好ましい。長尺状の繊維シートを裁断してガイドレール等に適用する場合が一般的であるため、繊維シートの長手方向は繊維シートの生産又は搬送方向と一致する。
また、本発明の「引張り強さ」は次の手順により得られる値である。つまり、繊維シートから幅が50mmで、長さが200mmの試料片を採取し、定速伸長型引張試験機(オリエンテック社製、テンシロン)を用い、つかみ間隔100mm、引張速度200mm/分の条件で行い、試料片が破断するまでの最大荷重を測定する。この最大荷重の測定を3枚の試料片について行い、これら最大荷重を算術平均し、引張り強さとする。
このような本発明の表面層を構成する繊維シートの目付は多くの極細繊維がパチンコ玉と接触でき、クリーニング性に優れているように、50g/m以上であるのが好ましく、70g/m以上であるのがより好ましく、90g/m以上であるのが更に好ましい。一方で、目付が高くなるにしたがって厚さが厚くなる傾向があるが、パチンコ玉のクリーニングに関与するのは主として表面を構成する繊維(特に極細繊維)であり、クリーニングに関与しない繊維(特に極細繊維)が増えるだけであるため、目付は250g/m以下であるのが好ましく、200g/m以下であるのがより好ましく、150g/m以下であるのが更に好ましい。
また、本発明の表面層を構成する繊維シートの厚さはある程度のクッション性があり、極細繊維がパチンコ玉と接触しやすいように、0.25mm以上であるのが好ましく、0.30mm以上であるのがより好ましく、0.35mm以上であるのが更に好ましい。一方で、繊維シートを構成する繊維同士の結合が強く、繊維脱落等が生じにくいように、1.0mm以下であるのが好ましく、0.9mm以下であるのがより好ましく、0.8mm以下であるのが更に好ましい。なお、厚さは20gf/cm荷重時の値を意味する。
本発明のクリーニング材はこのような繊維シートからなる表面層を含むものであるが、パチンコ玉を包み込む感じとなり、繊維シートとパチンコ玉との接触機会が増加し、クリーニング性に優れているように、下記に定義するクッション性(C)が0.3mm以上である。このクッション性(C)が大きい程、クリーニング性に優れているため、クッション性(C)は0.35mm以上であるのが好ましく、0.40mm以上であるのがより好ましく、0.46mm以上であるのが更に好ましく、0.50mm以上であるのが更に好ましい。クッション性(C)の上限は特に限定するものではないが、繊維シートとパチンコ玉との接触機会が増加することは、パチンコ玉搬送時の抵抗に繋がり、パチンコ玉の搬送性に劣る場合があるため、1.0mm以下であるのが好ましい。

C(単位:mm)=T20−T100
ここで、T20はパチンコ玉用クリーニング材に20gf/cm荷重した時の厚さ、T100はパチンコ玉用クリーニング材に100gf/cm荷重した時の厚さ、をそれぞれ意味する。
なお、クリーニング材に対して20gf/cm荷重することは、クリーニング材の表面層を構成する繊維シートの毛羽を抑える程度に荷重することを意味し、クリーニング材に対して100gf/cm荷重することは、パチンコ玉をクリーニングする際に、クリーニング材がパチンコ玉から受ける圧力を想定したものであることから、クッション性(C)はクリーニング材でパチンコ玉をクリーニングする時の変形度合いを仮想的に表現したものである。
本発明のクリーニング材においては、前記クッション性(C)を満たし、表面層の繊維シートがクリーニング性を効果的に発揮しやすいように、表面層以外に、嵩高不織布層を備えていることが望ましい。この嵩高不織布層の厚さはクリーニング材のクッション性(C)が0.3mm以上となる限り、特に限定するものではないが、例えば、厚さが1.0mm以上であることができ、1.1mm以上であるのが好ましく、1.2mm以上であるのがより好ましい。なお、嵩高不織布層の厚さの上限は特に限定するものではないが、パチンコ玉搬送時の抵抗が高くなり過ぎず、パチンコ玉の搬送性に優れているように、3.0mm以下であるのが好ましい。この嵩高不織布層の「厚さ」は、20gf/cm荷重時の値をいう。
このような嵩高不織布として、例えば、ニードルパンチ不織布、熱融着繊維融着不織布、バインダー接着不織布、或いはこれら結合方法を組み合わせた不織布などを挙げることができる。特に、結合方法を組み合わせた不織布であると、嵩高不織布の耐磨耗性に優れ、繊維脱落等が生じにくいため好適である。例えば、ニードルパンチとバインダー接着の両方で結合した不織布、ニードルパンチと熱融着繊維の融着の両方で結合した不織布であるのが好ましい。
なお、バインダー接着する場合には、例えば、繊維ウエブ又はニードルパンチした繊維ウエブに対して、エマルジョンバインダーを塗布、散布、又は繊維ウエブ又はニードルパンチした繊維ウエブをエマルジョンバインダー浴に浸漬してエマルジョンバインダーを付着させ、乾燥・架橋させて接着することができる。このバインダーは特に限定するものではないが、例えば、アクリル系、NBR系、SBR系、ウレタン系のエマルジョンを挙げることができる。また、バインダー量は、バインダーの種類によっても異なるが、耐磨耗性、クッション性に優れているように、接着前の繊維ウエブの質量の5〜50%のバインダー量であるのが好ましい。
なお、嵩高不織布の目付は特に限定するものではないが、前述のような厚さを有する嵩高不織布であることができるように、80〜300g/mであるのが好ましく、90〜250g/mであるのがより好ましく、100〜200g/mであるのが更に好ましい。
また、嵩高不織布を構成する繊維は表面層を構成できる繊維シートと同様の繊維から構成することができる。つまり、例えば、レーヨン、キュプラなどの再生繊維;アセテートなどの半合成繊維;ナイロン、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレンなど)、ポリウレタンなどの単一樹脂からなる、又はこれら樹脂を2種類以上含む合成繊維;綿、麻などの植物繊維;羊毛、絹などの動物繊維;などを単独で、又は2種類以上を含むことができる。なお、嵩高不織布においては、熱融着繊維を含んでいるのが好ましい。この熱融着繊維が融着していることにより嵩高不織布の嵩高性を維持し、クリーニング性を維持しやすいためである。
嵩高不織布を構成する繊維の繊度、繊維長は特に限定するものではないが、嵩高不織布の嵩高性を維持しやすいように、また、嵩高不織布の表面状態を損ない、表面層の繊維シートによるクリーニング性に影響を与えないように、繊度は1.0〜22dtexであるのが好ましく、1.3〜10dtexであるのがより好ましく、1.5〜4dtexであるのが更に好ましい。また、繊維長は嵩高不織布自体の地合いが優れており、表面層の繊維シートによるクリーニング性に影響を与えないように、繊維長は25〜110mmであるのが好ましく、35〜80mmであるのがより好ましく、35〜60mmであるのが更に好ましい。
また、嵩高不織布を構成する繊維の横断面形状も表面層を構成する繊維シートと同様であることができ、例えば、円形、楕円形、長円形などの円形状;略三角形、略四角形などの多角形状;T状、Y状、I状などのアルファベット形状;或いは+状などの形状であることができる。
本発明のクリーニング材は前述のような繊維シートからなる表面層を含み、好ましくは嵩高不織布層を備えているが、表面層と嵩高不織布層とは、例えば、両面テープによる粘着、ホットメルトシートによる融着、超音波融着、液状、泡状のバインダーによる接着、粉状の熱融着接着剤による融着、などにより一体化していることができる。これらの方法により一体化していると、表面層繊維シートと嵩高不織布の物性を大きく変化させることなく一体化していることができるため好適である。
本発明のクリーニング材は前述のような繊維シートからなる表面層、好ましくは嵩高不織布層を備えていることができるが、これらの層以外の層を備えていることができる。例えば、ガイドレール等に装着しやすいように、表面層に対向する面に、粘着層を有することができる。また、クッション性(C)を満たしやすいように、嵩高不織布層に替えて又は加えて、発泡体などの多孔体を有することができる。
本発明のクリーニング材はパチンコ玉のクリーニング材として好適に使用できるものであるが、その使用状態の一例として、球磨揚送機に適用した場合について、球磨揚送機の要部を示す概略断面図である図1、及び図1に示す球磨揚送機の揚送路部分の概略拡大断面図である図2をもとに説明する。
図1、2において、球磨揚送機1は、ベース盤10上にほぼ垂直に起立する装置枠11の下部に駆動ローラー12を、上部に従動ローラー(図示しない)を設け、これらの両ローラー間に無端状の揚送ベルト13を掛け渡している。駆動ローラー12は駆動モータ(図示しない)によって駆動され、従動ローラーは装置枠11に回動自在に取付けられている。なお、揚送ベルト13の裏側には、一定ピッチの凹凸13aが形成されており、駆動ローラー12および従動ローラーの表面に形成された凹凸12aに嵌まり合って、揚送ベルト13が駆動ローラー12および従動ローラーの回転によって移動できるようになっている。
一方、装置枠11の下部には、駆動ローラー12の外周のほぼ半周を囲うように円弧状に湾曲した屈曲球通路14を有する。また、ベース盤10上には屈曲球通路14と連通して球誘導路15を形成している。この球誘導路15は、薄帯状板15aによりパチンコ球Pの球径よりも僅かに大きくした複数の球通路16を形成すると共に、その各球通路16の中央にパチンコ球Pを受ける底板15bをそれぞれ配設してスノコ状に形成し、さらに各球通路16を形成する薄帯状板15aの下流側をパチンコ球Pの重なりを無くすように傾斜面15cを設けて高く形成したものである。
装置枠11には、揚送ベルト13の上昇側に対向して樋状のガイドレール17を取付け、このガイドレール17の内側に所定の厚みを有する本発明のパチンコ玉用クリーニング材18を設ける。このクリーニング材18と揚送ベルト13との間は、パチンコ球Pの球径とほぼ等しい間隔hであり、かつパチンコ球Pを挟持しながら揚送する揚送路19を形成している。
以上のように構成された球磨揚送機1において、球誘導路15に流入するパチンコ球Pは、薄帯状板15aの傾斜面15cに接触していずれかの球通路16に一列に振分けられながら屈曲球通路14に導かれて揚送路19に送り込まれる。揚送路19に送り込まれたパチンコ球Pは、揚送ベルト13とクリーニング材18との間に挟持されて揚送される。
この時、パチンコ球Pは、揚送路19の間隔hをおいて設置されたクリーニング材18の表面層と接触しながら、円滑にかつ確実に揚送される間に、パチンコ玉Pのクリーニングが行われる。
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(表面層構成水流絡合不織布の作製)
ポリエステル/ナイロン6からなるオレンジ状横断面形状を有する分割繊維(繊度:2.2dtex、繊維径3.6μmのポリエステル極細繊維(横断面形状:略三角形)8本と、繊維径3.9μmのナイロン6極細繊維(横断面形状:略三角形)8本とに分割可能、繊維長:51mm)100%を混綿し、カーディングすることにより、目付100g/mの繊維ウエブを形成した。
次いで、この繊維ウエブを100メッシュのネット(支持体)で搬送しながら、15MPaの水圧で繊維ウエブの両面を水流絡合することにより、目付100g/m、厚さ0.5mm、長手方向の引張り強さ320N/50mm幅の水流絡合不織布を製造した。この水流絡合不織布は貫通口を有しないものであり、分割繊維から発生した極細繊維を含むものであった。
(嵩高不織布の作製)
ポリエステル繊維(繊度:1.9dtex、繊維長:51mm、横断面形状:円形)75mass%と、ポリエステル繊維(繊度:3.3dtex、繊維長:64mm、横断面形状:円形)25mass%とを混綿し、カーディングすることにより、目付148g/m2の繊維ウエブを形成した。
次いで、この繊維ウエブに対して、アクリル系バインダーを泡立て含浸(固形分量:12g/m)し、付着させた後、熱処理により乾燥させると同時に架橋させることにより、目付160g/m、厚さ1.25mmの嵩高不織布を作製した。
(クリーニング材の作製)
蜘蛛の巣状ホットメルト不織布(共重合ナイロン、融点:110℃、目付:20g/m)を接着用に準備した後、表面層構成水流絡合不織布/蜘蛛の巣状ホットメルト不織布/嵩高不織布の順に積層し、温度120℃で熱接着させることにより、目付280g/m、厚さ1.4mmのクリーニング材を作製した。このクリーニング材のクッション性(C)は0.53mmであった。
(実施例2)
(表面層構成平織物の準備)
ポリエステル極細長繊維(繊維径:5μm、横断面形状:略三角形)8本と、ナイロン6極細長繊維(繊維径:5μm、横断面形状:略三角形)8本からなる極細長繊維束の綾織物(目付120g/m、厚さ0.4mm、長手方向の引張り強さ728N/50mm幅)を用意した。この綾織物は貫通口を有しないものであった。
(クリーニング材の作製)
この綾織物を水流絡合不織布に替えて表面層としたこと以外は実施例1と同様にして、目付300g/m、厚さ1.3mmのクリーニング材を作製した。このクリーニング材のクッション性(C)は0.37mmであった。
(比較例1)
実施例1の表面層構成水流絡合不織布のみをクリーニング材とした。このクリーニング材の目付は120g/m、厚さ0.5mm、クッション性(C)0.21mmであった。
(比較例2)
(表面層構成開口水流絡合不織布の作製)
ポリエステル/ナイロン6からなるオレンジ状横断面形状を有する分割繊維(繊度:2.2dtex、繊維径3.6μmのポリエステル極細繊維(横断面形状:略三角形)8本と、繊維径3.9μmのナイロン6極細繊維(横断面形状:略三角形)8本とに分割可能、繊維長:51mm)60mass%と、レーヨン繊維(繊度:1.7dtex、繊維長:40mm)40mass%とを混綿し、カーディングすることにより、目付40g/mの繊維ウエブを形成した。
次いで、この繊維ウエブを100メッシュのネット(支持体)で搬送しながら、5MPaの水圧で繊維ウエブの片面を水流絡合した後、15メッシュのネット(支持体)で搬送しながら、繊維ウエブの他面を10MPaの水圧で絡合するとともに開口を形成し、目付40g/m、厚さ(非開口部)0.4mm、長手方向の引張り強さ120N/50mm幅の開口水流絡合不織布を製造した。この開口水流絡合不織布は分割繊維から発生した極細繊維を含むものであった。
(嵩高不織布の作製)
ポリエステル繊維(繊度:1.9dtex、繊維長:51mm、横断面形状:円形)75mass%と、ポリエステル繊維(繊度:3.3dtex、繊維長:64mm、横断面形状:円形)25mass%とを混綿し、カーディングすることにより、目付120g/mの繊維ウエブを形成した。
次いで、この繊維ウエブに対して、アクリル系バインダーを泡立て含浸(固形分量:10g/m)し、付着させた後、熱処理により乾燥させると同時に架橋させることにより、目付130g/m、厚さ1.2mmの嵩高不織布を作製した。
(クリーニング材の作製)
蜘蛛の巣状ホットメルト不織布(共重合ナイロン、融点:110℃、目付:20g/m)を接着用に準備した後、表面層構成開口水流絡合不織布/蜘蛛の巣状ホットメルト不織布/嵩高不織布の順に積層し、温度120℃で熱接着させることにより、目付190g/m2、厚さ1.2mmのクリーニング材を作製した。このクリーニング材のクッション性(C)は0.45mmであった。
(耐磨耗性の評価)
次の手順により、耐磨耗性を評価した。
1.各クリーニング材から、直径約130mmの丸形試験片を3枚づつ採取し、各試験片の中心に約6mmの孔をあけた。
2.各試験片を、JIS L 1096:2010(織物及び編物の生地試験方法)8.19.3 C法(テーバ形法)に記載されているテーバー形磨耗試験機にセットし、次の条件で回転摩耗させ、試験片に穴が開くまでの回転数(100回単位で切り上げ)を測定した。
回転数:70回/分
磨耗輪No.:H−18
荷重:9.8N
3.2の操作を各試験片に対して行い、3枚の試験片の算術平均値を算出(100回単位で切り上げ)した。この結果は表1に示す通りであった。
Figure 2020062073
表1の実施例1、2と比較例2との対比から、表面層を構成する繊維シートの引張り強さが200N/50mm幅以上であることによって、耐磨耗性に優れることから、繊維脱落等が生じにくいクリーニング材であることが分かった。
また、実施例1、2と比較例1との対比から、クッション性が0.3mm以上であることによって、耐磨耗性に優れることから、繊維脱落等が生じにくいクリーニング材であることが分かった。
上述した実施形態においては、クリーニング材を球磨揚送機やパチンコ玉補給機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、パチンコ玉とクリーニング材とが互いに接触してクリーニングが行われる種々の装置においても同様に適用することができ、上述と同様な効果を奏するものである。
本発明のパチンコ玉用クリーニング材は破断、穴開き、或いは繊維脱落が短時間で発生しにくく、使用寿命の長いものであるため、球磨揚送機やパチンコ玉補給機を含む種々のパチンコ玉クリーニング装置のクリーニング材として好適に使用することができる。
1・・球磨揚送機、10・・ベース盤、11・・装置枠、12・・駆動ローラー、12a・・凹凸、13・・揚送ベルト、13a・・凹凸、14・・屈曲球通路、15・・球誘導路、15a・・薄帯状板、16・・球通路、17・・ガイドレール、18・・クリーニング材、18a・・表面層、18b・・嵩高不織布層、19・・揚送路、h・・間隔、P・・パチンコ玉

Claims (4)

  1. 極細繊維を含む繊維シートからなる表面層を含むパチンコ玉用クリーニング材であって、前記パチンコ玉用クリーニング材は下記に定義するクッション性(C)が0.3mm以上、かつ、前記繊維シートの少なくとも一方向における引張り強さが200N/50mm幅以上であることを特徴とするパチンコ玉用クリーニング材。

    C(単位:mm)=T20−T100
    ここで、T20はパチンコ玉用クリーニング材に20gf/cm荷重した時の厚さ、T100はパチンコ玉用クリーニング材に100gf/cm荷重した時の厚さ、をそれぞれ意味する
  2. 前記繊維シートが極細繊維のみから構成されていることを特徴とする、請求項1記載のパチンコ玉用クリーニング材。
  3. 前記繊維シートが不織布又は織物からなることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のパチンコ玉用クリーニング材。
  4. 前記表面層以外に、嵩高不織布層を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパチンコ玉用クリーニング材。
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