JP2020061897A - 回転電機ステータの製造方法 - Google Patents

回転電機ステータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ステータに用いられるセグメントコイルの突出部の先端の位置の精度を向上させる。【解決手段】U字状のセグメントコイル2の2つの脚部21をステータコア1のスロット12に挿入し、脚部21の一部である突出部23をスロット12からステータコア1の軸方向に突出させる挿入工程の後に、ステータコア1毎に突出部23の長さを測定し、突出部23の基準線長との差分から、調整冶具43を軸方向に移動する距離を算出し、調整冶具43を軸方向に移動してステータコア1に近づけつつ周方向に回転させる基準軌道を補正した補正軌道を算出する補正軌道算出工程を備え、突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置を調整する先端位置決め工程において、補正軌道で調整冶具43を動作させて突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置を調整する。【選択図】図7

Description

本発明は、回転電機ステータの製造方法、特にステータに用いられるセグメントコイルの先端の位置調整方法に関する。
回転電機のステータコアに軸方向へ貫く複数のスロットが形成され、U字状のセグメントコイルの互いに平行な2つの脚部をそれぞれ異なるスロットに下方から上方に向かって挿入すると、脚部の一部はスロットから上方に突出した突出部となる。このように脚部がスロットに挿入されたセグメントコイルの突出部の先端と、同様に脚部がスロットに挿入された他のセグメントコイルの突出部の先端とを溶接することによって、ステータを製造する方法が知られている。このようにセグメントコイルの突出部の先端同士を溶接する場合、溶接する突出部の先端の位置を合わせる必要がある。
ステータコアに向かって突出する爪部が下端に設けられた調整冶具が、ステータコアの軸方向に突出したセグメントコイルの突出部を上方から押圧してステータコアの周方向に倒すことによって突出部の先端の軸方向の位置を調整し、調整冶具がステータの周方向に回転することによって突出部の先端を爪部が周方向に押圧して周方向の位置を調整して、突出部の先端の位置決めを行う方法が特許文献1で開示されている。
特開2017−085806号公報
ところで、調整冶具を軸方向に下降させてステータコアに近づけつつステータコアの周方向に回転させることによって、セグメントコイルの突出部の先端の軸方向と周方向の位置を調整することができる。しかし、ステータコアの軸方向の厚さにばらつきがあり、セグメントコイルの長さに生産ロット間でばらつきがあるため、ステータコア毎に突出部の長さにばらつきが生じる。突出部の長さのばらつきが基準線長から一定の範囲内に収まっていれば、調整冶具の軌道が一定でもセグメントコイルの先端の位置を一定の位置に調整できる。しかし、突出部の長さが長すぎたり短すぎたりして、調整冶具の一定の軌道で調整できる範囲を超えると、調整冶具で調整しても突出部の先端の周方向や軸方向の位置がずれて溶接不良などの不具合が生じることがある。
そこで、本発明は、セグメントコイルの突出部の長さが基準線長と異なる場合でも、調整冶具による調整後の突出部の先端の位置の精度を向上することを目的とする。
本発明に係る回転電機ステータの製造方法は、互いに平行な2つの脚部と、2つの脚部を連結する連結部とを有するU字状のセグメントコイルの2つの脚部をステータコアのそれぞれ異なるスロットに挿入し、脚部の一部である突出部をスロットからステータコアの軸方向に突出させる挿入工程と、ステータコアに向かって突出する爪部が設けられた調整冶具を軸方向に移動してステータコアに近づけつつステータコアの周方向に回転することによって、突出部を軸方向に突出した状態から周方向に倒して突出部の先端の軸方向の位置を調整し、爪部が先端を押圧して先端の周方向の位置を調整する先端位置決め工程と、を含む回転電機ステータの製造方法において、挿入工程の後に、ステータコア毎に突出部の長さを測定し、突出部の基準線長との差分から、調整冶具を軸方向に移動する距離を算出し、調整冶具を軸方向に移動してステータコアに近づけつつ周方向に回転させる基準軌道を補正した補正軌道を算出する補正軌道算出工程を備え、先端位置決め工程において、補正軌道で調整冶具を動作させて突出部の先端の軸方向及び周方向の位置を調整すること、を特徴とする。
本発明は、セグメントコイルの突出部の長さが基準線長と異なる場合でも、突出部の長さを測定し、突出部の基準線長との差分から、基準軌道を補正した補正軌道を算出し、補正軌道で調整冶具を動作させて突出部の先端の位置を調整するため、突出部の先端の位置の精度を向上させることができる。
本開示の実施形態の製造方法を示すフローチャートである。 実施形態の製造方法の挿入工程によりステータコアのスロットにセグメントコイルの脚部を挿入した状態を示す側面図である。 実施形態の先端位置決め工程によりセグメントコイルの突出部の先端の位置を合わせた状態を示す側面図である。 実施形態の先端位置決め工程に用いるセグメントコイルの突出部の曲げ加工用装置を示す側面図である。 調整部を斜め下から見た状態で一部を省略して周方向一部を示す斜視図である。 図5のA部拡大図である。 セグメントコイルの突出部の先端の位置を調整冶具で調整する方法を説明する側面図(a)と、爪部の下端が描く軌跡を示す図(b)である。 セグメントコイルの突出部の長さが基準線長の場合の調整冶具の基準軌道を算出し、基準軌道で調整冶具を動作させる方法を示すフローチャートである。 調整冶具の補正軌道を算出し、補正軌道で調整冶具を動作させる方法を示すフローチャートである。 調整冶具の補正軌道の一例を示す図である。 セグメントコイルの突出部の先端の周方向の位置のばらつきについて、基準軌道で調整した場合と、補正軌道で調整した場合とを比較して示した図である。 セグメントコイルの突出部の軸方向の高さについて、基準軌道で調整した場合と、補正軌道で調整した場合とを比較して示した図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態の回転電機ステータの製造方法について説明する。以下に記載する軸方向、周方向、径方向は、特に断りのない限り、それぞれステータコア1の軸方向、ステータコア1の周方向、ステータコア1の径方向を示すものとする。
図1は、実施形態の回転電機ステータの製造方法を示すフローチャートである。まず、ステップS1の挿入工程について述べる。図2(a)に示すように、ステータコア1は、電磁鋼板11をステータコア1の軸方向に積層することによって構成されている。ステータコア1には軸方向に貫く複数のスロット12が形成されている。U字状のセグメントコイル2は、互いに平行な2つの脚部21と、2つの脚部21を連結する連結部22とを有する。セグメントコイル2の2つの脚部21は、ステータコア1のそれぞれ異なるスロット12に挿入され、脚部21の一部である突出部23がスロット12からステータコア1の軸方向に突出する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、ステータコア1の軸方向の厚さのばらつきや、セグメントコイル2の線長ばらつきにより、突出部23の長さにばらつきが生じる。図2(a)は、ステータコア1の軸方向の厚さが厚く、セグメントコイル2の線長が短い場合であり、突出部23の長さが短くなる。図2(b)は、ステータコア1の軸方向の厚さが薄く、セグメントコイル2の線長が長い場合であり、突出部23の長さが長くなる。
次に、図1のステップS3の先端位置決め工程を先に述べる。ステータコア1にコイルが巻かれたステータを完成するためには、セグメントコイル2の突出部23の先端24と、他のセグメントコイル2の突出部23の先端24とを溶接する必要がある。そのため、図3に示すように、ステータコア1の径方向に隣接する一対のセグメントコイル2の突出部23を、ステータコア1の周方向に相互に逆向きに倒し込んで、突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置を合わせる必要がある。
そこで、図4に示す曲げ加工用装置3を用いて、突出部23の先端24の位置を調整する。曲げ加工用装置3は、ステータコア1を保持する保持部31と、調整部4と、冶具駆動部32と、制御部33とを含んで構成される。保持部31は、セグメントコイル2の脚部21がスロット12に挿入されて突出部23が軸方向に突出した状態で、ステータコア1の下端部を掴んで保持する。調整部4は、複数のセグメントコイル2の突出部23をステータコア1の周方向に曲げて突出部23の先端24の周方向及び軸方向の位置を調整する。調整部4は、保持部31により保持されたステータコア1の上方に配置され、冶具駆動部32を介して固定部材34の下側に支持される。
図4及び図5に示すように、調整部4は、ステータコア1の中心軸の延長線上に位置する軸O1を中心に配置されて円筒部を有する支持部41と、支持部41の内側に配置された複数の調整冶具42〜47及び複数のセパレータ48とを含んで構成される。図5は、調整部4を斜め下から見た斜視図で、複数の調整冶具42〜47及び複数のセパレータ48を記載し、支持部41の記載を省略している。図6は、図5の一点鎖線で囲われた部分Aを拡大して示した図である。
図5及び図6に示すように、複数の調整冶具42〜47は、互いに直径が異なる円筒状であり、中心軸を一致させて径方向に並ぶように配置される。複数のセパレータ48は、互いに直径が異なる円筒状であり、径方向に隣り合う調整冶具42〜47の間に配置される。調整冶具42〜47のそれぞれのステータコア1側端である下端の周方向等間隔の複数位置には、ステータコア1に向かって突出する爪部49が設けられている。セパレータ48のステータコア1側端である下端は、調整冶具42〜47の爪部49の下端よりも下側に突出している。調整冶具42〜47の径方向の厚さは、セパレータ48の厚さより大きい。各調整冶具42〜47は、その調整冶具42〜47の径方向内側に隣接するセパレータ48と一体となって、冶具駆動部32によって、軸方向に移動し周方向に回転する。
冶具駆動部32は、調整部4で突出部23を曲げて先端24の位置を調整する際に、調整冶具42〜47を軸方向に移動させてステータコア1に近づけ周方向に回転させる。冶具駆動部32は、径方向に隣り合う2つの調整冶具を互いに逆方向に回転させる。つまり、調整部4で突出部23を曲げて先端24の位置を調整する際に、調整冶具42、調整冶具44及び調整冶具46は、図4の上方から見て時計回りに回転し、調整冶具43、調整冶具45及び調整冶具47は、図4の上方から見て反時計回りに回転する。このように、調整冶具42と調整冶具43を逆方向に回転することにより、図3に示すように、ステータコア1の径方向に隣接する一対のセグメントコイル2の突出部23を、ステータコア1の周方向に相互に逆向きに倒すことができる。同様に、調整冶具44と調整冶具45を逆方向に回転することにより、径方向に隣接する一対の突出部23を逆向きに倒し、調整冶具46と調整冶具47を逆方向に回転することにより、径方向に隣接する一対の突出部23を逆向きに倒すことができる。
冶具駆動部32は軸方向移動用のモータと周方向回転用のモータを備え、これらのモータを制御部33は制御する。制御部33は、演算処理部であるCPUと、RAM、ROM等の記憶部とを有する。CPUは、記憶部に予め記憶されたプログラムを実行する機能を有する。
ここでは、調整冶具42〜47のうち、調整冶具43の動作について以下に説明する。冶具駆動部32が調整冶具43を、ステータコア1の軸方向に移動してステータコア1に近づきつつステータコア1の周方向に回転させることによって、図7(a)に示すように、ステータコア1から上方へ突出した突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置を調整する。調整冶具43の軌道を説明するため、調整冶具43の動作により爪部49の下端が描く軌跡が図7(b)に記載されている。この軌跡は、図7(b)に示すように、第1軌道α1、第2軌道α2及び第3軌道α3で構成される。第1軌道α1で、調整冶具43をステータコア1に近づけつつステータコア1の周方向に回転することによって、突出部23を周方向に倒す。次に、第2軌道α2で、調整冶具43をステータコア1の周方向に回転させて、先端24を爪部49に引っ掛ける。次に、第3軌道α3で、調整冶具43をステータコア1に近づけつつステータコア1の周方向に回転することによって、突出部23の先端24を押し込んで、最終的な先端24の位置を決める。
既に述べたように、ステータコア1の軸方向の厚さのばらつきや、セグメントコイル2の線長ばらつきにより、突出部23の長さにばらつきが生じる。突出部23の長さが基準線長の場合には、図8に示すフローチャートにて算出した基準軌道で調整冶具42〜47を動作させる。基準軌道を算出するには、まず、ステップS11で、長さが基準線長である突出部23の軌跡をCAD(computer−aided design)で作成する。次に、ステップS12で、基準線長である突出部23の先端24の軌跡に合わせて、CAD上で調整冶具42〜47の爪部49を配置する。次に、ステップS13で、爪部49の配置に合わせた調整冶具42〜47の軌跡を近似式に置き換える。以上のステップS11からステップS13までの作業により、基準軌道が算出される。そして、ステップS14で、ステップS13で算出した近似式をプログラムで使用して、制御部33に冶具駆動部32を動作させることにより、調整冶具42〜47は基準軌道で動作する。
次に、図1のステップS2の補正軌道算出工程について述べる。既に述べたように、ステータコア1毎に突出部23の長さにばらつきが生じる。突出部23の長さによって、突出部23を周方向に倒して先端24の位置を調整する際の突出部23の軌跡は異なる。突出部23の長さが基準線長よりも短すぎると、基準軌道で調整冶具42〜47を動作させても、突出部23の倒し方が不足した状態で先端24を押し込もうとして周方向に十分に押し込めず、調整冶具42〜47で調整後の先端24の位置が周方向にずれる場合がある。また、突出部23の長さが基準線長よりも長すぎると、基準軌道で調整冶具42〜47を動作させても、突出部23の先端24付近の屈曲により、溶接する2本のセグメントコイル2の先端24の高さに段差が生じる場合がある。このように先端24の周方向の位置にずれが生じた状態や、軸方向に段差が生じた状態で、セグメントコイル2の先端24同士を溶接すると、溶接不良が生じることがある。
そこで、図1のステップS1の挿入工程の後に、ステータコア1毎に突出部23の長さを測定し、基準線長との差分から、調整冶具42〜47を軸方向に移動する距離を算出し、調整冶具42〜47を軸方向に移動してステータコア1に近づけつつ周方向に回転させる基準軌道を補正した補正軌道を算出し、図1のステップS3の先端位置決め工程において補正軌道で調整冶具42〜47を動作させて、先端24の軸方向及び周方向の位置を調整する。
補正軌道は、図9に示すフローチャートのステップS21からS24までの作業により算出される。補正軌道を算出するには、初めにステップS21で、突出部23の線長を測定する。次に、ステップS22で、突出部23の基準線長との差分を計算する。同一のステータコア1でもスロット12毎に突出部23の長さにばらつきが生じうるため、例えば、全てのスロット12の突出部23の線長を測定し、平均値を突出部23の線長として、基準線長との差分を計算する。突出部23の線長測定については、スロット12毎に全ての突出部23の線長を測定せず、一部のスロット12について複数の突出部23の線長を測定して、平均値を突出部23の線長として基準線長との差分を計算しても良い。
次に、ステップS23で、補正軌道のX座標及びY座標を、基準軌道のコイル倒れ角度θ毎に三角関数を用いて計算する。X座標とは爪部49の周方向の移動距離であり、Y座標とは調整冶具42〜47の軸方向の移動距離である。コイル倒れ角度θとは、セグメントコイル2の突出部23の先端部が傾いた角度である。コイル倒れ角度θは、突出部23が上方に向かって立っている状態を90度として、突出部23の先端部が完全に水平に倒れた状態を0度とする。基準線長との差分をL、補正軌道のY座標をY、基準軌道のY座標をYs、円周率をπとすると、補正軌道のY座標は、例えば、以下の式1で算出する。
Y=Ys+L×sin(θ/180×π) ・・・(式1)
同様に、補正軌道のX座標をX、基準軌道のX座標をXsとすると、補正軌道のX座標は、例えば、以下の式2で算出する。
X=Xs+L×cos(θ/180×π) ・・・(式2)
式1及び式2において差分Lは、基準線長よりも長い場合は正の値として、基準線長よりも短い場合は負の値として、計算する。
次に、ステップS23で基準軌道のコイル倒れ角度θ毎に計算した補正軌道のX座標及びY座標に基づいて、次のステップS24で、近似式に置き換えて、補正軌道を算出する。以上のステップS21からステップS24までの作業により、補正軌道が算出される。
そして、ステップS25で、ステップS24で算出した近似式をプログラムで使用して、制御部33に冶具駆動部32を動作させることにより、調整冶具42〜47は補正軌道で動作する。
図9のステップS21からステップS24までの作業により算出した補正軌道の一例を図10に示す。図1のステップS3の先端位置決め工程において、補正軌道で調整冶具42〜47を動作させて突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置を調整することによって、突出部23の長さが基準線長と異なる場合でも、突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置の精度を向上させることができる。
図11は、突出部23の長さが基準線長よりも短い場合に、調整冶具43を動作させた後の突出部23の先端24の周方向の位置のスロット12毎のばらつきを示した図である。補正軌道で先端24の位置を調整した場合のばらつき幅W1の方が、基準軌道で調整した場合のばらつき幅W2よりも約35パーセント小さくなっている。
図12は、突出部23の長さが基準線長よりも長い場合に、調整冶具43を動作させた後の突出部23の軸方向の高さについて、基準軌道で調整した場合と、補正軌道で調整した場合とを比較して示した図である。補正軌道で調整した場合が実線のグラフで、基準軌道で調整した場合が破線のグラフである。基準軌道で調整した場合は、溶接範囲R1内で軸方向の高さが0.5mm未満となり溶接不良が生じうる。しかし、補正軌道で調整した場合は、溶接範囲R1内で軸方向の高さが、溶接不良が生じない0.5mm以上となる。
以上に説明した図1のステップS1の挿入工程、ステップS2の補正軌道算出工程、ステップS3の先端位置決め工程により、図3に示すように、ステータコア1の径方向に隣接する一対のセグメントコイル2の突出部23を、ステータコア1の周方向に相互に逆向きに倒し込んで、突出部23の先端24の軸方向及び周方向の位置を合わせることができる。その後、図1のステップS4の溶接工程で、軸方向及び周方向の位置を合わせた径方向に隣接するセグメントコイル2の突出部23の先端24同士を溶接する。この溶接工程により、ステータコア1にコイルが巻かれたステータが完成する。
本開示の回転電機ステータの製造方法は、上述した形態に限定されず、本開示の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。例えば、上述した形態の補正軌道を算出する計算式は一例であり、式1や式2とは異なる計算式で補正軌道を算出しても良い。また、突出部23はスロット12から下方に向かって突出し、突出部23を倒す際に調整冶具42〜47を下方から上方に向かってステータコア1に近づけても良い。また、調整冶具の数は6個とは異なる数であっても良い。また、爪部49がステータコア1の周方向に突出部23の先端24を押圧できれば、爪部49の形状は他の形状であっても良い。
1 ステータコア、2 セグメントコイル、3 曲げ加工用装置、4 調整部、11 電磁鋼板、12 スロット、21 脚部、22 連結部、23 突出部、24 先端、31 保持部、32 冶具駆動部、33 制御部、34 固定部材、41 支持部、42〜47 調整冶具、48 セパレータ、49 爪部。

Claims (1)

  1. 互いに平行な2つの脚部と、前記2つの脚部を連結する連結部とを有するU字状のセグメントコイルの前記2つの脚部をステータコアのそれぞれ異なるスロットに挿入し、前記脚部の一部である突出部を前記スロットから前記ステータコアの軸方向に突出させる挿入工程と、
    前記ステータコアに向かって突出する爪部が設けられた調整冶具を前記軸方向に移動して前記ステータコアに近づけつつ前記ステータコアの周方向に回転することによって、前記突出部を前記軸方向に突出した状態から前記周方向に倒して前記突出部の先端の前記軸方向の位置を調整し、前記爪部が前記先端を押圧して前記先端の前記周方向の位置を調整する先端位置決め工程と、
    を含む回転電機ステータの製造方法において、
    前記挿入工程の後に、前記ステータコア毎に前記突出部の長さを測定し、前記突出部の基準線長との差分から、前記調整冶具を前記軸方向に移動する距離を算出し、前記調整冶具を前記軸方向に移動して前記ステータコアに近づけつつ前記周方向に回転させる基準軌道を補正した補正軌道を算出する補正軌道算出工程を備え、
    前記先端位置決め工程において、前記補正軌道で前記調整冶具を動作させて前記突出部の前記先端の前記軸方向及び前記周方向の位置を調整すること、を特徴とする回転電機ステータの製造方法。
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