JP2020061531A - 半導体装置、半導体装置の製造方法、電源装置及び増幅器 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、電源装置及び増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】窒化物半導体を用いた半導体装置において、高周波特性が良好であって、ピンチオフ時におけるリーク電流を低くすることができる半導体装置を提供する。【解決手段】基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記ゲート電極は、Au層とNi層とを有しており、前記ゲート電極における前記Au層及び前記Ni層は、ともに前記第2の半導体層に接触していることを特徴とする半導体装置により上記課題を解決する。【選択図】図6

Description

本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法、電源装置及び増幅器に関するものである。
窒化物半導体は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を利用し、高耐圧及び高出力の半導体デバイスへの適用が検討されている。例えば、窒化物半導体であるGaNのバンドギャップは3.4eVであり、Siのバンドギャップ(1.1eV)及びGaAsのバンドギャップ(1.4eV)よりも大きく、高い破壊電界強度を有する。そのため、GaN等の窒化物半導体は、高電圧動作かつ高出力を得る電源用の半導体デバイスの材料として極めて有望である。
窒化物半導体を用いた半導体デバイスとしては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。例えば、GaN系のHEMT(GaN−HEMT)では、GaNを電子走行層として、AlGaNを電子供給層として用いたAlGaN/GaNからなるHEMTが注目されている。AlGaN/GaNからなるHEMTでは、GaNとAlGaNとの格子定数差に起因した歪みがAlGaNに生じる。これにより発生したピエゾ分極及びAlGaNの自発分極差により、高濃度の2DEG(Two-Dimensional Electron Gas:2次元電子ガス)が得られる。そのため、高効率のスイッチ素子、電気自動車用等の高耐圧電力デバイスとして期待されている。
特開2002−359256号公報 特開2007−35898号公報 特開2008−16682号公報
上述した窒化物半導体を用いた半導体装置においては、高周波特性が良好であって、ピンチオフ時におけるリーク電流の低い半導体装置が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記ゲート電極は、Au層とNi層とを有しており、前記ゲート電極における前記Au層及び前記Ni層は、ともに前記第2の半導体層に接触していることを特徴とする。
開示の半導体装置によれば、窒化物半導体を用いた半導体装置において、高周波特性が良好であって、ピンチオフ時におけるリーク電流を低くすることができる。
半導体装置の構造図 図1に示す半導体装置の説明図 図1に示す半導体装置の特性の説明図 第1の実施の形態における半導体装置の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の説明図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の説明図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の説明図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の変形例の構造図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の変形例の構造図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(5) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(6) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(7) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(8) 第2の実施の形態におけるディスクリートパッケージされた半導体デバイスの説明図 第2の実施の形態における電源装置の回路図 第2の実施の形態における高出力増幅器の構造図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、窒化物半導体を用いた半導体装置として、窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタについて図1に基づき説明する。図1に示される電界効果トランジスタは、HEMTであり、基板910の上に、不図示の核形成層、バッファ層911、電子走行層921、電子供給層922が順に積層して形成されている。電子供給層922の上には、ゲート電極941、ソース電極942、ドレイン電極943が形成されており、露出している電子供給層922を覆うように、保護膜となる絶縁膜930が形成されている。
図1に示される半導体装置である電界効果トランジスタにおいては、基板910は、SiC基板が用いられており、不図示の核形成層は、AlN等により形成されている。バッファ層911は、AlGaN等により形成されている。電子走行層921は、GaNにより形成されており、電子供給層922は、AlGaNにより形成されており、これにより、電子走行層921と電子供給層922との界面近傍における電子走行層921には、2DEG921aが生成される。絶縁膜930は、SiN等により形成されている。ゲート電極941は、下層のNi(ニッケル)層941aと上層のAu(金)層941bとの金属積層膜により形成されており、Ni層941aが電子供給層922と接触している。
このような図1に示される構造の電界効果トランジスタにおいては、ソース−ドレイン間におけるゲート電極941の長さとなるゲート長Lgを短くすることにより、良好な高周波特性を得ることができる。ところで、図1に示される半導体装置である電界効果トランジスタにおいて、ゲート電極941にオフとなるゲート電圧を印加した場合には、図2に示されるように、ゲート電極941との界面より電子供給層922及び電子走行層921の一部に空乏層が広がる。しかしながら、ゲート電極941のゲート長Lgを短くすると、このような空乏層の広がりも小さくなるため、破線矢印で示されるピンチオフ時に流れるリーク電流が大きくなるため好ましくない。
図3は、図1に示される構造の電界効果トランジスタにおける特性であり、ゲート電圧Vgが−3V、ドレイン電圧Vdが20Vにおけるゲート電極941のゲート長Lgとピンチオフ時のリーク電流との関係を示す。図3に示されるように、ゲート電極941のゲート長Lgが0.50μmから0.25μmに短くなると、ピンチオフ時のリーク電流が増加する。これは、ゲート電極941のゲート長Lgを短くすると、ゲート電極941にオフとなるゲート電圧を印加した場合における空乏層925の広がりが小さくなるため、空乏層925を迂回して流れるリーク電流が増加するためと考えられる。
このため、窒化物半導体を用いた半導体装置において、良好な高周波特性を得ることができ、ピンチオフ時に流れるリーク電流の小さなものが求められている。
(半導体装置)
次に、第1の実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は、図4に示されるように、HEMTであり、基板10の上に、不図示の核形成層、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22が順に積層して形成されている。電子供給層22の上には、ゲート電極41、ソース電極42、ドレイン電極43が形成されており、露出している電子供給層22を覆うように、保護膜となる絶縁膜30が形成されている。尚、本願においては、電子走行層21を第1の半導体層と記載し、電子供給層22を第2の半導体層と記載する場合がある。
本実施の形態における半導体装置においては、基板10は、SiC基板が用いられており、不図示の核形成層は、AlN等により形成されている。バッファ層11は、AlGaN等により形成されている。電子走行層21は、GaNにより形成されており、電子供給層22は、AlGaNにより形成されており、これにより、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍における電子走行層21には、2DEG21aが生成される。絶縁膜30は、SiN等により形成されている。ゲート電極41は、電子供給層22の上のドレイン電極43側に形成されたAu層41a、ソース電極42側に形成されたNi層41bとを有しており、更に、この上にはAu層41cが形成されている。従って、ゲート電極41におけるAu層41aはドレイン電極43側、Ni層41bはソース電極42側において電子供給層22と接触している。
図5は、本実施の形態における半導体装置において、ゲート電極41及びゲート電極41の近傍におけるゲートしきい値電圧Vthを示す。ゲート電極41と電子供給層22とはショットキー接続されており、ゲートしきい値電圧Vthは、電子供給層22と接触している材料の仕事関数の値により変化する。このため、ゲート電極41のAu層41aと接触している領域では、ゲートしきい値Vthは−1.3Vであるのに対し、ゲート電極41のNi層41bと接触している領域では、ゲートしきい値Vthは−1.1Vとなる。尚、Auの仕事関数は4.70eVであるのに対し、Niの仕事関数は5.2eVであり、この仕事関数の値の違いにより、ゲートしきい値Vthが異なってくる。
このため、図6に示されるように、空乏層25は、Au層41a側よりも、Ni層41b側の方が深くまで広がる。図6の破線で示される領域25aは、図1に示す構造の半導体装置における空乏層の広がりを示す。ゲート電極に印加されている電圧が同じである場合には、空乏層の広がる面積は同じとなるため、本実施の形態における半導体装置においては、空乏層25は、破線で示される領域25aよりも深くまで広がる。これにより、ピンチオフ時におけるリーク電流を減らすことが可能となる。
これにより、本実施の形態における半導体装置は、図7の7Aに示されるように、ゲート長Lgを0.25μmと短くしても、ピンチオフ時におけるリーク電流が増えることを抑制することができる。尚、図7における7B、7Cは、図1に示す構造の半導体装置におけるゲート長Lgとピンチオフ時におけるリーク電流との関係を示し、7Bはゲート長Lgが0.25μm、7Cはゲート長Lgが0.50μmの場合であり、図3に示されるものと同じである。
本実施の形態における半導体装置においては、図5に示されるように、ゲート電極41のゲート長Lgにおける電子供給層22と接しているAu層41aの領域の長さLgaよりも、Ni層41bの領域の長さLgbが長い方が好ましい。電子供給層22とAu層とが接する領域では、電子供給層22とNi層とが接する領域よりもリーク電流が多くなるため、Au層41aの領域の長さLgaが短い方がリーク電流を減らすことができるからである。尚、本実施の形態における半導体装置においては、ゲート電極41は、Au層41aに代えてPd層により形成してもよい。
また、本実施の形態における半導体装置は、図8に示されるように、ゲート電極41は、Au層41aとNi層41bとにより形成されたものであってもよい。この場合においても、Au層41aはドレイン電極43側に、Ni層41bはソース電極42側に形成する。ドレイン電極43側の電圧が高く、ドレイン電極43側に高い電界が加わりやすいからである。尚、Au層41aとNi層41bとの位置を逆にした構造のものや、ゲート電極41の中央にNi層を設け、ソース電極42側及びドレイン電極43側の双方にAu層を設けた構造のものも考えられる。
また、本実施の形態における半導体装置は、図9に示されるように、電子供給層22の上にキャップ層23が形成されたものであってもよい。この場合、キャップ層23は、膜厚が5nmのGaNにより形成されており、キャップ層23の上に、絶縁膜30及びゲート電極41が形成されており、ソース電極42及びドレイン電極43はキャップ層23が取り除かれた電子供給層22の上に形成されている。
また、本実施の形態における半導体装置は、電子供給層22は、InAlN、InAlGaNにより形成したものであってもよい。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図10Aから図13Bに基づき説明する。尚、基板10の上に形成される窒化物半導体層は、MOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)によるエピタキシャル成長により形成されている。窒化物半導体層をMOVPEにより成長する際には、Alの原料ガスにはTMA(トリメチルアルミニウム)が用いられ、Gaの原料ガスにはTMG(トリメチルガリウム)が用いられ、Nの原料ガスにはNH(アンモニア)が用いられる。また、Siをドープする際には、原料ガスとしてシラン(SiH)を供給する。尚、窒化物半導体層は、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシー)により形成してもよい。
最初に、図10Aに示すように、基板10の上に、MOVPEにより、不図示の核形成層、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22を順次形成する。本実施の形態においては、基板10には、SiC基板が用いられており、不図示の核形成層は、膜厚が1nmから300nm、例えば、160nmのAlN膜により形成されている。バッファ層11は、膜厚が1nmから1000nm、例えば、600nmのAlGaN膜により形成されている。電子走行層21は、膜厚が約3.0μmのi−GaN膜により形成されている。電子供給層22は、膜厚が約30nmのn−AlGaNにより形成されており、n型となる不純物元素としてSiが、不純物濃度が5×1018cm−3となるようにドープされている。これにより、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍における電子走行層21には、2DEG21aが生成される。尚、電子走行層21と電子供給層22との間には、不図示のスペーサ層として膜厚が5nmのi−AlGaN膜を形成してもよい。
次に、図10Bに示すように、電子供給層22の上に、ソース電極42及びドレイン電極43を形成する。具体的には、電子供給層22の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極42及びドレイン電極43が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、真空蒸着によりTa膜とAl膜を順に成膜することにより金属積層膜を形成した後、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属積層膜をレジストパターンとともにリフトオフにより除去する。これにより、残存する金属積層膜によりソース電極42及びドレイン電極43が形成される。金属積層膜におけるTa膜の膜厚は、例えば、7nmであり、Al膜の膜厚は、例えば、100nmである。この後、更に、窒素雰囲気中において、400℃〜900℃、例えば、580℃の温度で熱処理を行い、ソース電極42及びドレイン電極43におけるオーミックコンタクトを確立させる。
次に、図11Aに示すように、露出している電子供給層22の上に、保護膜となる絶縁膜30を形成する。具体的には、電子供給層22の上に、CVD(chemical vapor deposition)により、膜厚が100nmのSiN膜を成膜することにより絶縁膜30を形成する。
次に、図11Bに示すように、絶縁膜30においてゲート電極41が形成される領域に、開口部30aを形成する。具体的には、絶縁膜30の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、開口部30aが形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域の絶縁膜30をRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングにより除去することにより、開口部30aを形成する。尚、絶縁膜30の開口部30aは、ドライエッチング以外にも、ウェットエッチングやイオンミリング等により形成してもよい。
次に、図12Aに示すように、絶縁膜30、ソース電極42及びドレイン電極43の上に、レジストパターン61を形成し、更に、Au層41aを成膜する。レジストパターン61は、絶縁膜30、ソース電極42及びドレイン電極43の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことを繰り返すことにより形成する。形成されるレジストパターン61は、ゲート電極41のAu層41aが形成される領域に開口部61aを有している。この後、レジストパターン61の開口部61aの電子供給層22の上及び絶縁膜30の上、レジストパターン61の上に、真空蒸着によりAu層41aを成膜する。
次に、図12Bに示すように、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターン61の上のAu層41aをレジストパターン61とともにリフトオフにより除去する。このように残存するAu層41aが、ゲート電極41のAu層41aとなる。
次に、図13Aに示すように、絶縁膜30、ソース電極42及びドレイン電極43の上に、レジストパターン62を形成し、更に、Ni層41b、Au層41cを順に成膜する。レジストパターン62は、絶縁膜30、ソース電極42及びドレイン電極43の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことを繰り返すことにより形成する。形成されるレジストパターン62は、ゲート電極41のNi層41b及びAu層41cが形成される領域に開口部62aを有している。この後、レジストパターン62の開口部62aのAu層41aの上、電子供給層22の上及び絶縁膜30の上、レジストパターン62の上に、真空蒸着によりNi層41b、Au層41cを順に成膜する。
次に、図13Bに示すように、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターン62の上のNi層41b及びAu層41cをレジストパターン62とともにリフトオフにより除去する。これにより、残存するNi層41b及びAu層41cと、Au層41aによりゲート電極41が形成される。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を製造することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、半導体デバイス、電源装置及び高出力増幅器である。
本実施の形態における半導体デバイスは、第1の実施の形態における半導体装置をディスクリートパッケージしたものであり、このようにディスクリートパッケージされた半導体デバイスについて、図14に基づき説明する。尚、図14は、ディスクリートパッケージされた半導体装置の内部を模式的に示すものであり、電極の配置等については、第1の実施の形態に示されているものとは、異なっている。
最初に、第1の実施の形態において製造された半導体装置をダイシング等により切断することにより、GaN系の半導体材料のHEMTの半導体チップ410を形成する。この半導体チップ410をリードフレーム420上に、ハンダ等のダイアタッチ剤430により固定する。尚、この半導体チップ410は、第1の実施の形態における半導体装置に相当するものである。
次に、ゲート電極411をゲートリード421にボンディングワイヤ431により接続し、ソース電極412をソースリード422にボンディングワイヤ432により接続し、ドレイン電極413をドレインリード423にボンディングワイヤ433により接続する。尚、ボンディングワイヤ431、432、433はAl等の金属材料により形成されている。また、本実施の形態においては、ゲート電極411はゲート電極パッドであり、第1の実施の形態における半導体装置のゲート電極41と接続されている。また、ソース電極412はソース電極パッドであり、第1の実施の形態における半導体装置のソース電極42と接続されている。また、ドレイン電極413はドレイン電極パッドであり、第1の実施の形態における半導体装置のドレイン電極43と接続されている。
次に、トランスファーモールド法によりモールド樹脂440による樹脂封止を行なう。このようにして、GaN系の半導体材料を用いたHEMTのディスクリートパッケージされている半導体デバイスを作製することができる。
次に、本実施の形態における電源装置及び高出力増幅器について説明する。本実施の形態における電源装置及び高出力増幅器は、第1の実施の形態における半導体装置を用いた電源装置及び高出力増幅器である。
最初に、図15に基づき、本実施の形態における電源装置について説明する。本実施の形態における電源装置460は、高圧の一次側回路461、低圧の二次側回路462及び一次側回路461と二次側回路462との間に配設されるトランス463を備えている。一次側回路461は、交流電源464、いわゆるブリッジ整流回路465、複数のスイッチング素子(図15に示す例では4つ)466及び一つのスイッチング素子467等を備えている。二次側回路462は、複数のスイッチング素子(図15に示す例では3つ)468を備えている。図15に示す例では、第1の実施の形態における半導体装置を一次側回路461のスイッチング素子466及び467として用いられている。尚、一次側回路461のスイッチング素子466及び467は、ノーマリーオフの半導体装置であることが好ましい。また、二次側回路462において用いられているスイッチング素子468はシリコンにより形成される通常のMISFET(metal insulator semiconductor field effect transistor)を用いている。
次に、図16に基づき、本実施の形態における高出力増幅器について説明する。本実施の形態における高出力増幅器470は、高周波増幅器であり、例えば、携帯電話の基地局用パワーアンプに適用してもよい。この高出力増幅器470は、ディジタル・プレディストーション回路471、ミキサー472、パワーアンプ473及び方向性結合器474を備えている。ディジタル・プレディストーション回路471は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー472は、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号とをミキシングする。パワーアンプ473は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅する。図16に示す例では、パワーアンプ473は、第1の実施の形態における半導体装置を有している。方向性結合器474は、入力信号や出力信号のモニタリング等を行なう。図16に示す回路では、例えば、スイッチの切り替えにより、ミキサー472により出力信号を交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路471に送出することが可能である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
を有し、
前記ゲート電極は、Au層とNi層とを有しており、
前記ゲート電極における前記Au層及び前記Ni層は、ともに前記第2の半導体層に接触していることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記Au層は、前記Ni層よりも、前記ドレイン電極側に形成されていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記ゲート電極のゲート長における前記Ni層と前記第2の半導体層と接する領域の長さは、前記Au層と前記第2の半導体層と接する領域の長さよりも長いことを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第2の半導体層の上には、開口部を有する絶縁膜が形成されており、
前記開口部において、前記ゲート電極の前記Au層及び前記Ni層が、前記第2の半導体層と接触していることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の半導体装置。
(付記5)
前記ゲート電極は、前記Au層に代えてPd層により形成されていることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
前記第2の半導体層は、AlGaNまたはInAlNを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の半導体装置。
(付記7)
基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層の上に、第2の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記開口部における前記第2の半導体層の上の前記ドレイン電極側に、ゲート電極のAu層を形成する工程と、
前記開口部における前記第2の半導体層の上の前記Au層よりも前記ソース電極側に、ゲート電極のNi層を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
前記第2の半導体層は、AlGaNまたはInAlNを含む材料により形成されていることを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
付記1から6のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記10)
付記1から6のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
10 基板
11 バッファ層
21 電子走行層
21a 2DEG
22 電子供給層
30 絶縁膜
41 ゲート電極
41a Au層
41b Ni層
41c Au層
42 ソース電極
43 ドレイン電極

Claims (8)

  1. 基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、Au層とNi層とを有しており、
    前記ゲート電極における前記Au層及び前記Ni層は、ともに前記第2の半導体層に接触していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記Au層は、前記Ni層よりも、前記ドレイン電極側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート電極のゲート長における前記Ni層と前記第2の半導体層と接する領域の長さは、前記Au層と前記第2の半導体層と接する領域の長さよりも長いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の半導体層の上には、開口部を有する絶縁膜が形成されており、
    前記開口部において、前記ゲート電極の前記Au層及び前記Ni層が、前記第2の半導体層と接触していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
    前記第2の半導体層は、AlGaNまたはInAlNを含む材料により形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層の上に、第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記開口部における前記第2の半導体層の上の前記ドレイン電極側に、ゲート電極のAu層を形成する工程と、
    前記開口部における前記第2の半導体層の上の前記Au層よりも前記ソース電極側に、ゲート電極のNi層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。

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