JP2020061389A - 有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器 Download PDF

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河村 昌宏
Masahiro Kawamura
昌宏 河村
西村 和樹
Kazuki Nishimura
和樹 西村
由美子 水木
Yumiko Mizuki
由美子 水木
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing three or more hetero rings
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】低電圧で駆動する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。【解決手段】陽極と陰極との間に含まれた有機層を備え、有機層は、一般式(1)で表される第一の化合物、及び一般式(2)で表される第二の化合物を含む。ただし、一般式(1)において、A1及びA2のうち少なくとも一方は、一般式(1a)で表される置換基であり、一般式(2)において、X1〜X3のうち少なくとも1つは、Nを示す。【選択図】なし

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
特許文献1及び特許文献2には、第一ホストとしてシアノ基を有する特定構造のビスカルバゾール誘導体を用い、第二ホストとしてカルバゾリル基誘導体構造及び窒素含有へテロ芳香族環の両方を有する化合物を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子が記載されている。この有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、長寿命であることが特許文献1及び特許文献2に記載されている。
国際公開第2013/084885号 国際公開第2013/145923号
有機エレクトロルミネッセンス素子には、駆動電圧の低下が求められている。
本発明の目的は、従来よりも低電圧で駆動する有機エレクトロルミネッセンス素子、及び当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
本発明の一態様によれば、陽極と、陰極と、前記陽極と前記陰極との間に含まれた有機層と、を備え、前記有機層は、下記一般式(1)で表される第一の化合物、及び下記一般式(2)で表される第二の化合物を含む、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
(前記一般式(1)中、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニル基、又は、
−P(=O)R120121を示す。
120及びR121は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基である。
aは、0、1、2、3、又は4である。
bは、0、1、2、又は3である。
cは、0、1、2、又は3である。
dは、0、1、2、3、又は4である。
aが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
bが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
cが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
dが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
a+b+c+d≧2の場合、R〜Rから選ばれる2つ以上の置換基は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
及びAは、それぞれ独立して、
下記一般式(1a)で表される置換基、
置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は
置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示す。
ただし、A及びAのうち少なくとも一方は、下記一般式(1a)で表される置換基である。)
(前記一般式(1a)中、
Ar11は、置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜30の縮合アリーレン基を示す。
11は、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリーレン基を示す。)
(前記一般式(2)中、
〜Xは、それぞれ独立して、CR又はNを示す。ただし、X〜Xのうち少なくとも1つは、Nを示す。
〜R及びRは、それぞれ独立して、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
〜R及びRのうち少なくとも1つは、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
14及びR15は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
は、R〜Rのうち少なくともいずれかと結合して環を形成するか、又は環を形成しない。)
本発明の一態様によれば、前述の本発明の一態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した、電子機器が提供される。
本発明の一態様によれば、従来よりも低電圧で駆動する有機エレクトロルミネッセンス素子、及び当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することができる。
一実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の一例の概略構成を示す図である。
〔第一実施形態〕
(有機EL素子の素子構成)
本実施形態に係る有機EL素子は、一対の電極間に有機層を備える。この有機層は、有機化合物で構成される層を少なくとも一つ含む。あるいは、この有機層は、有機化合物で構成される複数の層が積層されてなる。有機層は、無機化合物をさらに含んでいてもよい。本実施形態の有機EL素子において、有機層のうち少なくとも一層は、発光層である。ゆえに、有機層は、例えば、一つの発光層で構成されていてもよいし、有機EL素子に採用され得る層を含んでいてもよい。有機EL素子に採用され得る層としては、特に限定されないが、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、及び障壁層からなる群から選択される少なくともいずれかの層が挙げられる。
本実施形態において、前記陽極と前記発光層との間に、さらに正孔輸送層を有することが好ましい。
本実施形態において、前記陰極と前記発光層との間に、さらに電子輸送層を有することが好ましい。
有機EL素子の代表的な素子構成としては、例えば、次の(a)〜(f)等の構成を挙げることができる。
(a)陽極/発光層/陰極
(b)陽極/正孔注入・輸送層/発光層/陰極
(c)陽極/発光層/電子注入・輸送層/陰極
(d)陽極/正孔注入・輸送層/発光層/電子注入・輸送層/陰極
(e)陽極/正孔注入・輸送層/発光層/障壁層/電子注入・輸送層/陰極
(f)陽極/正孔注入・輸送層/障壁層/発光層/障壁層/電子注入・輸送層/陰極
上記の中で(d)の構成が好ましく用いられる。ただし、本発明は、これらの構成に限定されない。なお、上記「発光層」とは、発光機能を有する有機層である。前記「正孔注入・輸送層」は「正孔注入層、及び正孔輸送層のうちの少なくともいずれか1つ」を意味する。前記「電子注入・輸送層」は「電子注入層、及び電子輸送層のうちの少なくともいずれか1つ」を意味する。有機EL素子が、正孔注入層、及び正孔輸送層を有する場合には、正孔輸送層と陽極との間に正孔注入層が設けられていることが好ましい。また、有機EL素子が電子注入層、及び電子輸送層を有する場合には、電子輸送層と陰極との間に電子注入層が設けられていることが好ましい。また、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、及び電子注入層のそれぞれは、一層で構成されていてもよいし、複数の層で構成されていてもよい。
図1に、本実施形態に係る有機EL素子の一例の概略構成を示す。
有機EL素子1は、透光性の基板2と、陽極3と、陰極4と、陽極3と陰極4との間に配置された有機層10と、を有する。有機層10は、正孔注入層6、正孔輸送層7、発光層5、電子輸送層8、及び電子注入層9を含む。有機層10は、陽極3側から順に、正孔注入層6、正孔輸送層7、発光層5、電子輸送層8、及び電子注入層9が、この順番で積層されている。
(発光層)
有機EL素子1の発光層5は、第一の化合物、及び第二の化合物を含む。
(第一の化合物)
第一の化合物は、下記一般式(1)で表される。
(前記一般式(1)中、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニル基、又は、
−P(=O)R120121を示す。
120及びR121は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基である。
aは、0、1、2、3、又は4である。
bは、0、1、2、又は3である。
cは、0、1、2、又は3である。
dは、0、1、2、3、又は4である。
aが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
bが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
cが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
dが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
a+b+c+d≧2の場合、R〜Rから選ばれる2つ以上の置換基は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
及びAは、それぞれ独立して、
下記一般式(1a)で表される置換基、
置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は
置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示す。
ただし、A及びAのうち少なくとも一方は、下記一般式(1a)で表される置換基である。)
(前記一般式(1a)中、
Ar11は、置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜30の縮合アリーレン基を示す。
11は、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリーレン基を示す。)
第一の化合物が、下記一般式(10)で表される化合物であることが好ましい。
(前記一般式(10)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
前記一般式(10)で表される化合物は、下記一般式(11)で表される化合物であることが好ましい。
(前記一般式(11)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物が、下記一般式(12)で表される化合物であることも好ましい。
(前記一般式(12)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10a)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10a)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10b)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10b)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10c)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10c)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10d)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10d)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10e)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10e)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10f)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10f)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10g)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10g)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
第一の化合物は、下記一般式(10h)で表されることも好ましい。
(前記一般式(10h)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
Ar11が、置換もしくは無置換の環形成炭素数14〜20の縮合アリーレン基であることが好ましい。
Ar11が、置換もしくは無置換のフェナントリレン基、又は置換もしくは無置換のトリフェニレニレン基であることがより好ましい。
Ar11が、無置換のフェナントリレン基、又は無置換のトリフェニレニレン基であることも好ましい。
及びAのうち一方は、前記一般式(1a)で表される置換基であり、他方は置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示すことが好ましい。
及びAのうち一方は、前記一般式(1a)で表される置換基であり、Ar11が、置換もしくは無置換のフェナントリレン基、又は置換もしくは無置換のトリフェニレニレン基であり、他方は置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示すことが好ましい。
及びAのうち一方は、前記一般式(1a)で表される置換基であり、Ar11が、置換もしくは無置換のフェナントリレン基、又は置換もしくは無置換のトリフェニレニレン基であり、他方は置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基を示すことが好ましい。
は、前記一般式(1a)で表される置換基であり、Aは、置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示すことが好ましい。
は、前記一般式(1a)で表される置換基であり、Ar11が、置換もしくは無置換のフェナントリレン基、又は置換もしくは無置換のトリフェニレニレン基であり、Aは、置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示すことが好ましい。
は、前記一般式(1a)で表される置換基であり、Ar11が、置換もしくは無置換のフェナントリレン基、又は置換もしくは無置換のトリフェニレニレン基であり、Aは、置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基を示すことが好ましい。
11は、単結合であることが好ましい。
とAとが互いに異なる構造の基であることが好ましい。
本実施形態に係る第一の化合物の例を以下に示す。本発明における第一の化合物は、これらの具体例に限定されない。
(第二の化合物)
第二の化合物は、下記一般式(2)で表される。
(前記一般式(2)中、
〜Xは、それぞれ独立して、CR又はNを示す。ただし、X〜Xのうち少なくとも1つは、Nを示す。
〜R及びRは、それぞれ独立して、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
〜R及びRのうち少なくとも1つは、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
14及びR15は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
は、R〜Rのうち少なくともいずれかと結合して環を形成するか、又は環を形成しない。)
第二の化合物が、下記一般式(20)で表される化合物であることが好ましい。
(前記一般式(20)中、
〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリーレン基である。
fは、0〜4の整数であり、
fが2〜4のとき、複数のLは、互いに同一であるか、又は異なる。
Bは、下記一般式(20a)で表される基である。)
(前記一般式(20a)中、
20は、
と結合する単結合、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
50及びR51は、それぞれ独立して、
と結合する単結合、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
50及びR51は、互いに結合して置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族環基を形成するか、又は形成しない。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
は、炭素原子又は窒素原子である。
Arは、
隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族炭化水素環、又は
隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の芳香族複素環である。
ただし、一般式(20a)で表される基は、R20がLと結合する単結合であるか、R50がLと結合する単結合であるか、R51がLと結合する単結合であるか、又はArで表される環がLと結合する。)
第二の化合物が、下記一般式(21)で表される化合物であることが好ましい。
(前記一般式(21)中、
〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリーレン基である。
fは、0〜4の整数であり、
fが2〜4のとき、複数のLは、互いに同一であるか、又は異なる。
は、炭素原子又は窒素原子である。
Arは、
隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族炭化水素環、又は
隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の芳香族複素環である。
50及びR51は、それぞれ独立して、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
50及びR51は、互いに結合して置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族環基を形成するか、又は形成しない。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。)
第二の化合物は、下記一般式(22)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(22)中、
〜X,R,R,L,f,Y及びArは、前記一般式(21)で定義した通りである。
52は、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
gは、0〜4の整数であり、
gが2〜4のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
第二の化合物が、下記一般式(23)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(23)中、X〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(22)で定義した通りである。複数のgは、互いに同一であるか、又は異なる。]
第二の化合物が、下記一般式(24)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(24)中、
〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(23)で定義した通りである。
hは、0〜3の整数であり、hが2又は3のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。複数のhは、互いに同一であるか、又は異なる。
53は、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。]
前記一般式(24)で表される化合物の一形態として下記一般式(24−1)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(24−1)中、
〜X,R,R,L,R52及びgは、前記一般式(23)で定義した通りである。
Bは、前記一般式(20a)で表される基であり、
hは、0〜3の整数であり、hが2又は3のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。複数のhは、互いに同一であるか、又は異なる。
53は、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。]
第二の化合物が、下記一般式(20X)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(20X)中、
〜X,R,R,L,及びfは、前記一般式(20)で定義した通りである。
20は、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
52は、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
gは、0〜4の整数であり、
gが2〜4のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
gxは、0〜3の整数であり、
gxが2〜3のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
第二の化合物は、下記一般式(25)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(25)中、
〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(22)で定義した通りである。
は、CR5455、NR56、酸素原子、又は硫黄原子である。
54〜R56は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
Arは、
隣接する2つの五員環を構成するそれぞれ2つの炭素原子を共有して、当該2つの五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族炭化水素環、又は
隣接する2つの五員環を構成するそれぞれ2つの炭素原子を共有して、当該2つの五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素芳香族環である。]
第二の化合物が、下記一般式(25A)〜(25F)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(25A)〜(25F)中、
〜X,R,R,L,f,Y,R52及びgは、前記一般式(25)で定義した通りである。
eは、0〜2の整数であり、eが2のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。]
が、CR5455、又はNR56であり、かつR54〜R56は、前記一般式(25)で定義した通りであることが好ましい。
第二の化合物が、下記一般式(26A)〜(26F)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(26A)〜(26F)中、
〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(25)で定義した通りである。
57は、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
eは、0〜2の整数であり、eが2のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。]
第二の化合物が、下記一般式(27A)〜(27F)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(27A)〜(27F)中、
〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前一般記式(25)で定義した通りである。
58は、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
複数のR58は、互いに同一であるか、又は異なる。複数のR58は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
eは、0〜2の整数であり、eが2のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。]
第二の化合物が、下記一般式(30)で表される化合物であることも好ましい。
[前記一般式(30)中、
〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリーレン基である。
fは、0〜4の整数であり、fが2〜4のとき、複数のLは、互いに同一であるか、又は異なる。
60は、
置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜24の縮合アリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数9〜30の縮合ヘテロアリール基である。]
置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜24の縮合アリール基としてのR60は、下記式(a1−1)又は(a1−2)で表される化合物の1価の残基であることが好ましい。
[式(a1−1)及び(a1−2)中、
21〜R36は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基Rであって、Rが複数存在する場合は、それぞれ同一であってもよく、異なっていてもよく、複数存在するRから選ばれる2つが、互いに結合して環を形成してもよい。]
置換基Rとしては、後述する式(31)における置換基R59と同様のものが挙げられる。
式(a1−1)で表される化合物における置換若しくは無置換の環形成炭素数10〜24の縮合環形成残基としては、例えば、下記の縮合芳香族環が挙げられる。中でも、4環以上が縮合した縮合芳香族環基が好ましく、具体的にはトリフェニレニル基等が挙げられる。
式(a1−2)で表される化合物における置換若しくは無置換の環形成炭素数10〜24の縮合環形成残基としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。4環以上が縮合した縮合環形成基が好ましく、具体的にはフルオランテニル基等が挙げられる。
置換もしくは無置換の環形成原子数9〜30の縮合ヘテロアリール基としてのR60は、上記ヘテロアリールとして挙げた基の中で、環形成原子数が9〜30のものが挙げられる。中でも、下記式(a2)で表される化合物の1価の残基であることが好ましい。
[式(a2)中、
51〜X58は、それぞれ独立に、CH、C(R)又はNである。
は、置換基であって、Rが複数存在する場合は、それぞれ同一であってもよく、異なっていてもよく、複数存在するRから選ばれる2つが、互いに結合して環を形成してもよい。
は、酸素原子、硫黄原子、−NR、又は−C(R)(R)−である。
、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は置換基Rであって、R及びRの両方がRである場合は、互いに結合して環を形成してもよい。]
置換基Rは上記と同様である。
前記式(a2)で表される化合物の1価の残基が、下記式(a2−1)で表される化合物の1価の残基であることが好ましい。
[式(a2−1)中、
は、前記式(a2)で定義した通りである。
71〜R78は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基Rであり、Rが複数存在する場合は、それぞれ同一であってもよく、異なっていてもよく、複数存在するRから選ばれる2つが、互いに結合して環を形成してもよい。]
式(a2−1)で表される化合物において、Yは、例えば、酸素原子、硫黄原子、NH、C(CHが好ましい。
71〜R78のいずれかがLと単結合を形成することが好ましい。
前記一般式(30)で表される第二の化合物が、下記一般式(31)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(31)中、
〜X,R,R,L及びfは、前記一般式(30)で定義した通りである。
59は、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
gは、0〜4の整数であり、hは、0〜3の整数である。
gが2〜4の整数のとき、又はhが2又は3のとき、複数のR59は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR59同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
前記一般式(30)で表される第二の化合物が、下記一般式(32)で表される化合物であることも好ましい。
[前記一般式(32)中、
〜X,R,R,L及びfは、前記一般式(30)で定義した通りである。
61は、置換もしくは無置換の環形成原子数9〜30の、窒素原子を含まない縮合ヘテアリール基である。]
前記一般式式(32)で表される化合物は、下記一般式(33)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(33)中、
〜X,R,R,L及びfは、前記一般式(32)で定義した通りである。
62は、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
cは、0〜4の整数であり、cが2〜4のとき、複数存在するR52は互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52が互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
は、酸素原子又は硫黄原子である。]
は、下記一般式(20Y)で表される2価の連結基を含むことが好ましい。
[前記一般式(20Y)中、
は、CR6566、NR67、酸素原子、又は硫黄原子である。
63は、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
64及びR65〜R67は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
gは、0〜4の整数であり、hは、0〜3の整数である。gが2〜4の整数のとき、又はhが2又は3のとき、複数のR63は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR63同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
第二の化合物は、下記一般式(34)で表される化合物であることが好ましい。
[前記一般式(34)中、
〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
は、CR6566、NR67、酸素原子、又は硫黄原子である。
63は、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
シアノ基、又は
−P(=O)R1415基を示す。
14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
64及びR65〜R67は、それぞれ独立して、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
gは、0〜4の整数であり、hは、0〜3の整数である。gが2〜4の整数のとき、又はhが2又は3のとき、複数のR63は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR63同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
fが、0又は1であることが好ましい。
は、下記一般式(20L)で表される2価の連結基を含むことが好ましい。
(前記一般式(2L)中、
Ar21は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール環から誘導される3価の基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール環から誘導される3価の基である。
Ar22は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基である。)
前記一般式(20)で表される第二の化合物は、下記一般式(20X)で表されることも好ましい。
(前記一般式(20X)中、
〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
Bは、前記一般式(20a)で表される基である。
Ar21は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール環から誘導される3価の基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール環から誘導される3価の基である。
Ar22は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基である。)
前記一般式(24)で表される第二の化合物は、下記一般式(35)で表されることも好ましい。
[前記一般式(35)中、
〜X,R,R,R52及びgは、前記一般式(23)で定義した通りである。
Ar21及びAr22は、前記一般式(20L)で定義した通りである。
hは、0〜3の整数であり、hが2又は3のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。複数のhは、互いに同一であるか、又は異なる。
53は、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。]
Ar21は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール環から誘導される3価の基であることが好ましい。
Ar22は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基であることが好ましい。
Ar21は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール環から誘導される3価の基であり、かつ、Ar22は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基であることがより好ましい。
本実施形態に係る第二の化合物の例を以下に示す。本発明における第二の化合物は、これらの具体例に限定されない。
本実施形態の有機EL素子によれば、前記第一の化合物、及び前記第二の化合物を組み合わせて有機層に用いたことにより、有機EL素子が低電圧で駆動する。有機EL素子を低電圧で駆動させるという観点から、前記第一の化合物、及び前記第二の化合物が1つの発光層に含まれている態様が好ましい。
本実施形態の有機EL素子の内、ある一態様に係る有機EL素子よれば、低電圧で駆動するとともに、さらに、発光効率の向上及び長寿命化する。
(配合比)
本発明の一実施形態では、第一の化合物と第二の化合物との配合比は特に限定されない。有機EL素子に求める効果に応じて、第一の化合物と第二の化合物との配合比を適宜決定すればよい。第一の化合物:第二の化合物で表される化合物の配合比(質量比)は、通常、1:99〜99:1の範囲内であり、10:90〜90:10の範囲内が好ましい。
(発光材料)
本発明の一態様である有機EL素子は、前記発光層が、さらに発光材料を含有することが好ましい。
本発明の一実施形態では、前記発光層が発光材料として燐光発光材料を含有することが好ましい。前記燐光発光材料がイリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、及び白金(Pt)からなる群から選択されるいずれかの金属原子のオルトメタル化錯体であることが好ましい。好適な燐光発光材料については後述する。
(層形成方法)
本発明の一態様である有機EL素子の各層の形成方法は、本明細書において特に限定される旨を言及した場合を除いて、形成方法は特に制限されない。各層の形成方法としては、乾式成膜法、及び湿式成膜法等の公知の方法を採用できる。乾式成膜法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ法、イオンプレーティング法等が挙げられる。湿式成膜法としては、スピンコーティング法、ディッピング法、フローコーティング法、インクジェット法等が挙げられる。
1つの発光層に2種の材料を含有させる方法としては、例えば、2つの蒸着源から材料それぞれを共蒸着する方法、及び事前に材料を混合して蒸着する方法等が挙げられる。
(膜厚)
本発明の一態様である有機EL素子の各層の膜厚は、上記で特に言及した以外には制限されない。各層の膜厚は、適切な膜厚に設定する必要がある。膜厚が厚すぎると、一定の光出力を得るために大きな印加電圧が必要になり効率が悪くなるおそれがある。膜厚が薄すぎるとピンホール等が発生して、電界を印加しても充分な発光輝度が得られないおそれがある。通常、膜厚は、5nm〜10μmの範囲が適しており、10nm〜0.2μmの範囲がさらに好ましい。
以下、有機EL素子の構成要素の材料等について説明する。
(基板)
基板は、発光素子の支持体として用いられる。基板としては、例えば、ガラス、石英、プラスチック等を用いることができる。また、可撓性基板を用いてもよい。可撓性基板とは、折り曲げることができる(フレキシブル)基板のことであり、例えば、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルからなるプラスチック基板等が挙げられる。
(陽極)
基板上に形成される陽極には、仕事関数の大きい(具体的には4.0eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物等を用いることが好ましい。具体的には、例えば、酸化インジウム−酸化スズ(ITO:Indium Tin Oxide)、珪素若しくは酸化珪素を含有した酸化インジウム−酸化スズ、酸化インジウム−酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化亜鉛を含有した酸化インジウム、グラフェン等が挙げられる。この他、金(Au)、白金(Pt)、又は金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)等が挙げられる。
(正孔注入層)
正孔注入層は、陽極から有機層に効率よく正孔を注入するために設けられる層である。正孔注入層に使用される物質としては、モリブデン酸化物、チタン酸化物、バナジウム酸化物、レニウム酸化物、ルテニウム酸化物、クロム酸化物、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物、タンタル酸化物、銀酸化物、タングステン酸化物、マンガン酸化物、芳香族アミン化合物、アクセプター性の化合物、又は高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー等)等も使用できる。
正孔注入層に使用される物質としては、中でも、芳香族アミン誘導体、又はアクセプター性の化合物であることが好ましく、アクセプター性の化合物であることが更に好ましい。アクセプター性の化合物として、電子吸引基が置換された複素環誘導体、電子吸引基が置換されたキノン誘導体、アリールボラン誘導体、またはヘテロアリールボラン誘導体等が好適に用いられ、中でも、ヘキサシアノヘキサアザトリフェニレン、FTCNQ(2,3,5,6−テトラフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン)、又は1,2,3−トリス[(シアノ)(4−シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチレン]シクロプロパン等が好ましく用いられる。
アクセプター性の化合物を含む層は、更にマトリクス材料を含有する形態であっても好ましい。マトリクス材料としては、有機EL用の材料を幅広く使用することができる。アクセプター性の化合物と共に使用するマトリクス材料として、ドナー性化合物を用いることが好ましく、芳香族アミン化合物を用いることが更に好ましい。
(正孔輸送層)
正孔輸送層は、正孔輸送性の高い物質を含む層である。正孔輸送層には、芳香族アミン化合物、カルバゾール誘導体、アントラセン誘導体等を使用する事ができる。ポリ(N−ビニルカルバゾール)(略称:PVK)やポリ(4−ビニルトリフェニルアミン)(略称:PVTPA)等の高分子化合物を用いることもできる。但し、電子よりも正孔の輸送性の高い物質であれば、これら以外のものを用いてもよい。尚、正孔輸送性の高い物質を含む層は、単層のものだけでなく、上記物質からなる層が二層以上積層したものとしてもよい。正孔輸送材料は、好ましくは、下記一般式(H)で表される化合物である。
前記一般式(H)中、Ar〜Arは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリール基、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜50の複素環基または、置換もしくは無置換のアリール基と置換もしくは無置換の複素環基との組合せで構成される基を示す。アリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基、インデノフルオレニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、トリフェニレニル基等の置換基が好ましく、複素環基としては、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、カルバゾリル基等が好ましい。アリール基と複素環基との組合せで構成される基としては、ジベンゾフラン置換のアリール基、ジベンゾチオフェン置換のアリール基、カルバゾール置換のアリール基等が好ましい。これら置換基はさらに置換基を有していてもよく、好ましい置換基は後述の通りである。
好ましい1つの態様として、前記一般式(H)のAr〜Arの少なくとも1つが、アリールアミノ基によって更に置換されている化合物であることが好ましく、ジアミン誘導体、トリアミン誘導体、又はテトラアミン誘導体であることも好ましい。ジアミン誘導体として、テトラアリール置換ベンジジン誘導体、及びTPTE(4,4’−ビス[N−フェニル−N−[4’−ジフェニルアミノ−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミノ]−1,1’−ビフェニル]等が好ましく用いられる。
燐光発光層に接する層に使用する正孔輸送材料は、三重項準位が高いことが好ましく、前記一般式(H)におけるAr〜Arが、フルオレニル基、スピロフルオレニル基、フェニル基、ビフェニル基、フェナントリル基、トリフェニレニル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基等の置換基、及びそれらの組合せで形成される基であることが好ましい。
(発光層)
発光層は、発光性の高い物質を含む層であり、種々の材料を用いることができる。発光層は通常、発光性の高い発光材料(ドーパント材料)とそれを効率よく発光させるためのホスト材料とが含有されている。例えば、発光性の高い物質としては、蛍光を発光する蛍光性化合物や燐光を発光する燐光性化合物を用いることができる。蛍光性化合物は一重項励起状態から発光可能な化合物であり、燐光性化合物は三重項励起状態から発光可能な化合物である。蛍光性化合物を含む発光層は蛍光発光層と呼ばれ、燐光性化合物を含む発光層は燐光発光層と呼ばれている。
蛍光発光層のドーパント材料として、蛍光発光性の化合物を幅広く用いることができる。蛍光発光層のドーパント材料としては、中でも、縮合多環芳香族誘導体、スチリルアミン誘導体、縮合環アミン誘導体、ホウ素含有化合物、ピロール誘導体、インドール誘導体、及びカルバゾール誘導体等が好ましい。蛍光発光層のドーパント材料としては、さらに好ましくは、縮合環アミン誘導体、及びホウ素含有化合物が挙げられる。縮合環アミン誘導体としては、例えば、ジアミノピレン誘導体、ジアミノクリセン誘導体、ジアミノアントラセン誘導体、ジアミノフルオレン誘導体、及びベンゾフロ骨格が1つ以上縮環したジアミノフルオレン誘導体などが挙げられる。ホウ素含有化合物としては、例えば、ピロメテン誘導体、及びトリフェニルボラン誘導体等が挙げられる。ここで誘導体とは、当該骨格を部分構造として含む化合物を示す言葉であり、更なる縮合環を形成する化合物、及び置換基同士で環を形成する化合物も含有する。例えば、縮合多環芳香族誘導体の場合は、縮合多環芳香族骨格を部分構造として含む化合物であり、当該縮合多環芳香族骨格にさらに縮合環を形成する化合物、及び当該縮合多環芳香族骨格の置換基同士で環を形成する化合物も含有する。
蛍光発光層に用いるホスト材料としては、一般的な蛍光材料を使用することができる。蛍光発光層に用いるホスト材料としては、中でも、縮合多環芳香族誘導体を主骨格に持つ化合物であることが好ましく、特に好ましくは、アントラセン誘導体、ピレン誘導体、クリセン誘導体、及びナフタセン誘導体等が挙げられる。青色ホスト材料(青色蛍光発光性のドーパント材料と共に用いられるホスト材料)、及び緑色ホスト材料(緑色蛍光発光性のドーパント材料と共に用いられるホスト材料)として特に好適なホストは、下記一般式(X)で表されるアントラセン誘導体である。
前記一般式(X)において、ArX1、及びArX2は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数3〜50の複素環基を示す。ArX1、及びArX2は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、又は環形成原子数5〜30の複素環基を示すことが好ましい。
燐光発光層に用いることができる燐光発光材料(ドーパント材料)として、イリジウム錯体、オスミウム錯体、及び白金錯体等の金属錯体が使用される。
イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、及び白金(Pt)からなる群から選択される金属原子のオルトメタル化錯体である燐光発光材料は、下記式(α)で表される錯体であることが好ましい。
式(α)において、Mは、オスミウム、イリジウム及び白金からなる群から選ばれる少なくとも一つの金属を示し、nは、該金属の価数を示す。
環Aは、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基又は環形成原子数5〜30のヘテロアリール基を表し、環Aは、窒素をヘテロ環形成原子として含有する置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基を表す。
式(α)の環Aにおける環形成炭素数6〜24のアリール基としては、前述した一般式(1)におけるアリール基が挙げられる。
式(α)の環A及び環Aにおける環形成原子数5〜30のヘテロアリール基としては、前述した一般式(1)におけるヘテロアリール基が挙げられる。
式(α)の環A及び環Aが有し得る置換基は、前述した一般式(1)における置換基と同じである。
さらに、式(α)で表される錯体は、下記式(T)又は(U)で表される錯体であることが好ましい。
式(T)において、Mは金属を表し、環B及び環Cは、各々独立に環形成原子数5若しくは6のアリール基又はヘテロアリール基を表す。
環A−環Bは、アリール基又はヘテロアリール基の結合対を表し、環Aの窒素原子及び環Bのsp混成原子を介して金属Mに配位する。
環A−環Cは、アリール基又はヘテロアリール基の結合対を表す。
、R及びRは、各々独立に、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、置換もしくは無置換の炭素数7〜50のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基からなる群より選択されるいずれかを表し、Rは、1つ以上4つ以下であり、Rは、1つ以上4つ以下であり、Rは、1つ以上4つ以下であり、R、R及びRの数は、各々独立である。
〜Xは、各々独立に、炭素原子又は窒素原子を表す。
及びRは、各々独立に、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、置換もしくは無置換の炭素数7〜50のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基からなる群より選択されるいずれかを表し、環Cに結合するR、R及びRの少なくとも1つは、水素原子ではない。
mは、金属Mの酸化状態を表し、nは、1以上である。L’は、モノアニオン性の二座配位子を表す。
式(T)において、Mは、オスミウム、イリジウム、及び白金等が挙げられ、中でもイリジウムが好ましい。
環B及び環Cで表される環形成原子数5若しくは6のアリール基としては、前述した一般式(1)におけるアリール基が挙げられる。
環B及び環Cで表される環形成原子数5若しくは6のヘテロアリール基としては、前述した一般式(1)におけるヘテロアリール基が挙げられる。
、R、R、R及びRで表される置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数7〜50のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基としては、それぞれ、前述したものと同様の基が挙げられる。
、R、R、R及びRで表される置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、及び置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基としては、それぞれ、前述したものと同様の基が挙げられる。
L’で表されるモノアニオン性の二座配位子としては、下記式(L’)で表わされる配位子が挙げられる。
式(L’)において、X〜X、R、及びRは、式(T)におけるX〜X、R、及びRと同義であり、好ましい態様も同様である。
から環Bより外側に伸びる実線と、環Aの窒素原子から環Aより外側に伸びる破線を介して、式(L’)で表わされる配位子は、式(T)で表される金属Mに配位する。
式(U)において、Xは、NR、酸素原子、硫黄原子、BR、及びセレン原子からなる群より選択されるいずれかを表し、Rは、水素原子又は置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基である。
、R、R及びRは、各々独立に、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、及び置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群より選択されるいずれかを表し、Rは、1つ以上4つ以下であり、Rは、1つ以上4つ以下であり、Rは、1つ以上4つ以下であり、Rは、1つ以上4つ以下であり、R、R、R及びRの数は、各々独立である。
式(U)において、R、R、R、R及びRで表される炭素数1〜25のアルキル基としては、前述した基が挙げられ、好ましい態様も同様である。
また、R、R、R及びRで表される環形成炭素数6〜24のアリール基としては、前述した基が挙げられ、好ましい態様も同様である。
式(T)又は(U)で表される錯体としては、以下の化合物が好適であるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、燐光発光材料として、下記式(β)で表されるイリジウム錯体も好ましい。
式(β)において、A〜Aは炭素原子又は窒素原子を含み、A〜Aの少なくとも1つは窒素原子であり、環BはC−C結合により環Aに結合し、イリジウム(Ir)はIr−C結合により環Aに結合する。
式(β)において、A〜Aの内、1つのみが窒素原子であることが好ましく、A〜Aの内、1つのみが窒素原子であることがさらに好ましく、Aが窒素原子であることが好ましい。式(β)において、A〜Aの内、A及びAが炭素原子であることが好ましい。式(β)において、Aが窒素原子であり、A〜A、並びにA〜Aが炭素原子であることが好ましい。
が、CR(Rが結合する炭素原子)であることが好ましく、Rは、置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル、置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。Rは、好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル又は置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキルである。
式(β)において、XはO,S又はSeであり、Oが好ましい。
式(β)において、R〜Rは、各々独立して、モノ−置換、ジ−置換、トリ−置換もしくはテトラ−置換、又は無置換であり、隣接するR〜Rは互いに結合して環を形成してもよく、R〜Rは、各々独立して、
水素、
重水素、
ハロゲン、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル、
置換もしくは無置換の原子数2〜25のヘテロアルキル、
置換もしくは無置換の炭素数7〜50のアリールアルキル、
置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ、
置換もしくは無置換のアミノ、
置換シリル、
置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル、
環形成炭素数3〜25のシクロアルケニル、
原子数3〜25のヘテロアルケニル、
炭素数2〜25のアルキニル、
環形成炭素数6〜24のアリール、
環形成原子数5〜30のヘテロアリール、
アシル、
置換カルボニル、
カルボン酸、
エステル、
ニトリル、
イソニトリル、
スルファニル、
スルフィニル、
スルホニル、
ホスフィノ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、置換シリルは、炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリルであり、置換カルボニルは、炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニルである。式(β)において、R〜Rは、各々独立して水素、重水素、炭素数1〜25のアルキル及びこれらの組み合わせからなる群から選択することが好ましい。R及びRの少なくともいずれかが炭素数1〜25のアルキル基であることが好ましく、当該アルキル基が重水素化されているか、もしくは部分的に重水素化されていることがさらに好ましい。
式(β)において、nは1〜3の整数であり、1であることが好ましい。
式(β)で表されるイリジウム錯体の具体例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
式(α)で表される錯体として、式(T)又は(U)で表される錯体以外に、下記式(V)、(X)、(Y)又は(Z)で表される錯体を用いることもできる。
式(V)、(X)、(Y)又は(Z)において、R50〜R54は、各々独立に、水素原子又は置換基であり、kは1〜4の整数であり、lは1〜4の整数であり、mは1〜2の整数である。Mは、Ir、Os、又はPtである。
50〜R54の示す置換基としては、前述した置換基と同様のものが挙げられる。
式(V)は下記式(V−1)で表されることが好ましく、式(X)は下記式(X−1)又は式(X−2)で表されることが好ましい。下記式(V−1)、(X−1)、及び(X−2)において、R50、k及びMは、上記の、R50、k及びMと同じである。
式(V)、(X)、(Y)又は(Z)で表される錯体の具体例を、以下に示すが、特にこれらに限定されるものではない。
(発光層のホスト材料)
燐光発光層に用いるホスト材料としては、燐光ドーパントよりも高い三重項準位を持つ材料であることが好ましく、一般的な芳香族誘導体、複素環誘導体、金属錯体等の燐光ホスト材料を使用することができる。燐光発光層に用いるホスト材料としては、中でも芳香族誘導体、及び複素環誘導体が好ましく、芳香族誘導体としては、例えば、ナフタレン誘導体、トリフェニレン誘導体、フェナントレン誘導体、及びフルオランテン誘導体等が挙げられ、複素環誘導体としては、例えば、インドール誘導体、カルバゾール誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、キノリン誘導体、イソキノリン誘導体、キナゾリン誘導体、ジベンゾフラン誘導体、及びジベンゾチエニル誘導体等が挙げられる。ここで、誘導体とは前述した通りの定義である。
燐光発光層に用いるホスト材料の好ましい一つの形態として、本発明の一実施形態に係る組成物が挙げられる。
(電子輸送層)
電子輸送層は、電子輸送性の高い物質を含む層である。
有機EL素子の性能向上のために、電子輸送層と発光層との間に1つ以上の層を設けることもできる。この層は第2電子輸送層、正孔障壁層、又は三重項ブロック層などと呼ばれる。正孔障壁性を高めるためには、HOMO準位が深い材料を用いることが好ましい。三重項ブロック性を高めるためには、三重項準位が高い材料を用いることが好ましい。
電子輸送層には、アルミニウム錯体、ベリリウム錯体、及び亜鉛錯体等の金属錯体、イミダゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、アジン誘導体、カルバゾール誘導体、及びフェナントロリン誘導体等の複素環化合物、縮合芳香族炭化水素誘導体、並びに高分子化合物を使用することができる。好ましくは、イミダゾール誘導体(例えばベンズイミダゾール誘導体、イミダゾピリジン誘導体、ベンズイミダゾフェナントリジン誘導体)、アジン誘導体(例えば、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、キノリン誘導体、イソキノリン誘導体、フェナントロリン誘導体が挙げられ、これら複素環はホスフィンオキサイド系の置換基で置換されていてもよい。)、及び芳香族炭化水素誘導体(例えば、アントラセン誘導体、フルオランテン誘導体が挙げられる)である。
電子輸送層、正孔障壁層、又は三重項ブロック層に含まれる材料の好ましい一つの形態として、本発明の一実施形態に係る組成物を用いることができる。
好ましい一つの形態として、電子輸送層は、アルカリ金属(LiやCs等)、アルカリ土類金属(Mg等)、および、これらを含む合金等、アルカリ金属の誘導体(例えば、リチウムキノリネート錯体)、並びにアルカリ土類金属の誘導体からなる群から選択される少なくとも一種を含有していてもよい。電子輸送層がアルカリ金属、アルカリ土類金属およびそれら合金の少なくともいずれかを含有する場合、電子輸送層中の含有比率は、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは0.1〜20質量%、更に好ましくは1〜10質量%であり、電子輸送層がアルカリ金属の誘導体及びアルカリ土類金属の誘導体の少なくともいずれかを含有する場合、電子輸送層中の含有比率は、好ましくは、1〜99質量%、より好ましくは10〜90質量%である。
(電子注入層)
電子注入層は、電子注入性の高い物質を含む層である。電子注入層には、リチウム(Li)、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF)、リチウム酸化物(LiO)等のようなアルカリ金属、アルカリ土類金属、又はこれらを含む合金等、アルカリ金属の誘導体(例えば、リチウムキノリネート錯体)、並びにアルカリ土類金属の誘導体を用いることができる。
(陰極)
陰極には、仕事関数の小さい(具体的には3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物等を用いることが好ましい。このような陰極材料の具体例としては、元素周期表の第1族又は第2族に属する元素、即ちリチウム(Li)やセシウム(Cs)等のアルカリ金属、及びマグネシウム(Mg)等のアルカリ土類金属、及びこれらを含む合金(例えば、MgAg、AlLi)等の希土類金属及びこれらを含む合金等が挙げられる。
本明細書において、水素原子とは、中性子数が異なる同位体、即ち、軽水素(protium)、重水素(deuterium)、三重水素(tritium)、を包含する。
本明細書において、環形成炭素数とは、原子が環状に結合した構造の化合物(例えば、単環化合物、縮合環化合物、架橋化合物、炭素環化合物、複素環化合物)の当該環自体を構成する原子のうちの炭素原子の数を表す。当該環が置換基によって置換される場合、置換基に含まれる炭素は環形成炭素数には含まない。以下で記載される「環形成炭素数」については、特筆しない限り同様とする。例えば、ベンゼン環は環形成炭素数が6であり、ナフタレン環は環形成炭素数が10であり、ピリジニル基は環形成炭素数が5であり、フラニル基は環形成炭素数4である。また、ベンゼン環やナフタレン環に置換基として例えばアルキル基が置換している場合、当該アルキル基の炭素数は、環形成炭素数の数に含めない。また、フルオレン環に置換基として例えばフルオレン環が結合している場合(スピロフルオレン環を含む)、置換基としてのフルオレン環の炭素数は環形成炭素数の数に含めない。
本明細書において、環形成原子数とは、原子が環状に結合した構造(例えば単環、縮合環、環集合)の化合物(例えば単環化合物、縮合環化合物、架橋化合物、炭素環化合物、複素環化合物)の当該環自体を構成する原子の数を表す。環を構成しない原子や、当該環が置換基によって置換される場合の置換基に含まれる原子は環形成原子数には含まない。以下で記載される「環形成原子数」については、特筆しない限り同様とする。例えば、ピリジン環は環形成原子数が6であり、キナゾリン環は環形成原子数が10であり、フラン環の環形成原子数が5である。ピリジン環やキナゾリン環の炭素原子にそれぞれ結合している水素原子や置換基を構成する原子については、環形成原子数の数に含めない。また、フルオレン環に置換基として例えばフルオレン環が結合している場合(スピロフルオレン環を含む)、置換基としてのフルオレン環の原子数は環形成原子数の数に含めない。
本明細書において、「置換もしくは無置換の炭素数XX〜YYのZZ基」という表現における「炭素数XX〜YY」は、ZZ基が無置換である場合の炭素数を表すものであり、置換されている場合の置換基の炭素数は含めない。
本明細書において、「置換もしくは無置換の原子数XX〜YYのZZ基」という表現における「原子数XX〜YY」は、ZZ基が無置換である場合の原子数を表すものであり、置換されている場合の置換基の原子数は含めない。
本明細書において、「置換もしくは無置換の」という場合における「無置換」とは前記置換基で置換されておらず、水素原子が結合していることを意味する。
本明細書における式中の各基、及び前記「置換もしくは無置換」という記載における置換基の具体例について説明する。
アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基(異性体基を含む)、ヘキシル基(異性体基を含む)、ヘプチル基(異性体基を含む)、オクチル基(異性体基を含む)、ノニル基(異性体基を含む)、デシル基(異性体基を含む)、ウンデシル基(異性体基を含む)、及びドデシル基(異性体基を含む)などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基及びペンチル基(いずれも異性体基を含む)が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル基がより好ましく、メチル基、エチル基、イソプロピル基及びt−ブチル基が特に好ましい。
アルキル基の炭素数は、1〜25であり、好ましくは1〜10である。
アルキル基がハロゲン原子で置換されたハロゲン化アルキル基としては、例えば、上記炭素数1〜25のアルキル基が1以上のハロゲン原子、好ましくはフッ素原子で置換された基が挙げられる。
本明細書における炭素数1〜25のハロゲン化アルキル基としては、具体的には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、トリフルオロメチルメチル基、トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等が挙げられる。
アルケニル基は、上記アルキル基中に二重結合を有する基であり、アルケニル基の炭素数は、2〜25であり、好ましくは2〜10である。より好ましくはビニル基である。
アルキニル基は、上記アルキル基中に三重結合を有する基であり、アルキニル基の炭素数は、2〜25であり、好ましくは2〜10である。より好ましくはエチニル基である。
シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、アダマンチル基などが挙げられる。これらの中でも、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
シクロアルキル基の環形成炭素数は、3〜25であり、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜8であり、さらに好ましくは3〜6である。
アルコキシ基は、−OY10で表される基であり、Y10の例としては、前記アルキル基及び前記シクロアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。アルコキシ基の炭素数は、好ましくは1〜25であり、より好ましくは1〜10である。
アルキルチオ基は、−SY10で表される基であり、Y10の例としては、前記アルキル基及び前記シクロアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
アルキルチオ基の炭素数は、1〜25であり、好ましくは1〜10である。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、好ましくはフッ素原子である。
アリール基の例としては、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ナフチル基、アセナフチレニル基、アントリル基、ベンゾアントリル基、アセアントリル基、フェナントリル基、ベンゾ[c]フェナントリル基、フェナレニル基、フルオレニル基、ピセニル基、ペンタフェニル基、ピレニル基、クリセニル基、ベンゾ[g]クリセニル基、s−インダセニル基、as−インダセニル基、フルオランテニル基、ベンゾ[k]フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ベンゾ[b]トリフェニレニル基及びペリレニル基などが挙げられる。これらの中でも、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ナフチル基、フェナントリル基、トリフェニレニル基、フルオランテニル基、フルオレニル基が好ましく、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基がより好ましく、フェニル基がさらに好ましい。
アリール基の環形成炭素数は、6〜30であり、好ましくは6〜24であり、より好ましくは6〜20であり、さらに好ましくは6〜18である。
アリーレン基は、前記アリール基からさらに1つの水素原子又は置換基が除去された2価の基Y21である。
アラルキル基は、−Y11−Y20と表される。Y11の例としては、前記アルキル基及び前記シクロアルキル基として挙げたものからさらに1つの水素原子又は置換基が除去された2価の基(アルキレン基又はシクロアルキレン基)である。Y20の例としては、前記アリール基が挙げられる。
アリールオキシ基は、−OY20と表され、Y20の例としては前記アリール基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
ヘテロアリールオキシ基は、−OY30と表され、Y30の例としては前記ヘテロアリール基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
アリールチオ基は、−SY20と表され、Y20の例としては前記アリール基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
ヘテロアリールチオ基は、−SY30と表され、Y30の例としては前記ヘテロアリール基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
アリールカルボニルオキシ基は、−O−(C=O)−Y20と表され、Y20の例としては前記アリール基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有する置換カルボニル基は、−(C=O)−Y10又は−(C=O)−Y20と表され、Y10の例としては、前記アルキル基及び前記シクロアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられ、Y20の例としては前記アリール基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
複素環基は、芳香族性を有しない複素環基と、芳香族性を有する芳香族複素環基(1価であればヘテロアリール基、2価であればヘテロアリーレン基という)とを含む。
芳香族性を有しない複素環基としては、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を含む、環形成原子数3〜30、好ましくは3〜20の環基が挙げられる。芳香族性を有しない複素環の具体例としては、アジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、トリメチレンスルフィド、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピラン等が挙げられる。
複素環基としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、硫黄原子等のヘテロ原子を含む環状基が挙げられ、環形成原子として、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子からなる群から選ばれる原子を含有することが好ましい。複素環基としては、芳香族性を有するヘテロアリール基が好ましい。ヘテロアリール基の例としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、イミダゾピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、イソベンゾチオフェニル基、インドリジニル基、キノリジニル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ベンズチアゾリル基、インダゾリル基、ベンズイソキサゾリル基、ベンズイソチアゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、カルバゾリル基、9位にアリール基又は複素環基が置換したカルバゾリル基、フェナントリジニル基、アクリジニル基、フェナントロリニル基、フェナジニル基、フェノチアジニル基、フェノキサジニル基及びキサンテニル基などが挙げられる。これらの中でも、ピリジル基、イミダゾピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、ベンズイミダゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、カルバゾリル基、9位にアリール基又は複素環基が置換したカルバゾリル基、フェナントロリニル基、キナゾリニル基が好ましい。
複素環基の環形成原子数は、3〜30であり、好ましくは5〜24であり、より好ましくは5〜18である。
ヘテロアリール基の環形成原子数は、5〜30であり、好ましくは5〜24であり、より好ましくは5〜18である。
ヘテロアリール基の炭素原子以外の環形成原子としては、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子が好ましい。
ヘテロアリーレン基は、前記ヘテロアリール基からさらに1つの水素原子又は置換基が除去された2価の基Y31である。
また、本明細書において、複素環基は、例えば、下記一般式(XY−1)〜(XY−18)で表される部分構造から誘導される基であってもよい。
前記一般式(XY−1)〜(XY−18)中、X及びYは、それぞれ独立に、ヘテロ原子であり、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、ケイ素原子、またはゲルマニウム原子であることが好ましい。前記一般式(XY−1)〜(XY−18)で表される部分構造は、任意の位置で結合手を有して複素環基となり、この複素環基は、置換基を有していてもよい。
また、本明細書において、置換または無置換のカルバゾリル基としては、例えば、下記式で表されるような、カルバゾール環に対してさらに環が縮合した基も含み得る。このような基も置換基を有していてもよい。また、結合手の位置も適宜変更され得る。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有するモノ置換アミノ基は、−NH(Y10)又は−NH(Y20)で表され、Y10及びY20は上記の通りである。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有するジ置換アミノ基は、−N(Y10、−N(Y20又は−N(Y10)(Y20)で表され、Y10及びY20は上記の通りである。Y10又はY20が2つある場合は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有するモノ置換シリル基は、−SiH(Y10)又は−SiH(Y20)で表される。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有するジ置換シリル基は、−SiH(Y10、−SiH(Y20又は−SiH(Y10)(Y20)で表される。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有するトリ置換シリル基は、−Si(Y10、−Si(Y20、−Si(Y10(Y20)又は−Si(Y10)(Y20で表される。Y10及びY20は前記の通りであり、Y10又はY20がそれぞれ複数存在する場合は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有する置換スルホニル基は、−S(=O)−Y10又は−S(=O)−Y20で表され、Y10及びY20は前記の通りである。
アルキル基及びアリール基から選ばれる置換基を有するジ置換ホスフォリル基は、−O−P(=O)(Y10、−O−P(=O)(Y20又は−O−P(=O)(Y10)(Y20)で表される。Y10及びY20は前記の通りであり、Y10又はY20がそれぞれ2つ存在する場合は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
アルキル基を有するアルキルスルホニルオキシ基は、−O−S(=O)(Y10)で表され、Y10は前記の通りである。
アリール基から選ばれる置換基を有するアリールスルホニルオキシ基は、−O−S(=O)(Y20)で表され、Y20は前記の通りである。
本明細書において、「置換または無置換の」という場合における置換基としては、環形成炭素数6〜30のアリール基、環形成原子数5〜30のヘテロアリール基、炭素数1〜25のアルキル基(直鎖または分岐鎖のアルキル基)、環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、炭素数1〜25のハロゲン化アルキル基、炭素数3〜25のアルキルシリル基、環形成炭素数6〜30のアリールシリル基、炭素数1〜25のアルコキシ基、環形成炭素数6〜30のアリールオキシ基、環形成原子数5〜30のヘテロアリールオキシ基、置換アミノ基、炭素数1〜25のアルキルチオ基、環形成炭素数6〜30のアリールチオ基、環形成原子数5〜30のヘテロアリールチオ基、炭素数7〜30のアラルキル基、炭素数5〜30のヘテロアリール基が置換されたアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数6〜30のアリール基または原子数5〜30の複素環基が置換されたホスホリル基、炭素数6〜30のアリール基または原子数5〜30の複素環基が置換されたボリル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、及びカルボキシ基からなる群から選択される少なくとも一種の基が挙げられる。
本明細書において、「置換または無置換の」という場合における置換基としては、環形成炭素数6〜30のアリール基、環形成原子数5〜30のヘテロアリール基、炭素数1〜25のアルキル基(直鎖または分岐鎖のアルキル基)、炭素数3〜25のアルキルシリル基、環形成炭素数6〜30のアリールシリル基、及びシアノ基からなる群から選択される少なくとも一種の基が好ましく、さらには、各置換基の説明において好ましいとした具体的な置換基が好ましい。
本明細書において、「置換または無置換の」という場合における置換基は、環形成炭素数6〜30のアリール基、環形成原子数5〜30のヘテロアリール基、炭素数1〜25のアルキル基(直鎖または分岐鎖のアルキル基)、炭素数3〜25のシクロアルキル基、炭素数3〜25のアルキルシリル基、環形成炭素数6〜30のアリールシリル基、炭素数1〜25のアルコキシ基、炭素数5〜30のアリールオキシ基、置換アミノ基、炭素数1〜25のアルキルチオ基、環形成炭素数6〜30のアリールチオ基、炭素数7〜30のアラルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、及びカルボキシ基からなる群から選択される少なくとも一種の基によってさらに置換されてもよい。また、これらの置換基は複数が互いに結合して環を形成してもよい。
本明細書において、「置換または無置換の」という場合における置換基に、さらに置換する置換基としては、環形成炭素数6〜30のアリール基、環形成原子数5〜30のヘテロアリール基、炭素数1〜25のアルキル基(直鎖または分岐鎖のアルキル基)、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群から選択される少なくとも一種の基であることが好ましく、各置換基の説明において好ましいとした具体的な置換基から選択される少なくとも一種の基であることがさらに好ましい。
(電子機器)
本発明の一態様である電子機器は、前記本発明の一態様である有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載している。
本発明の一態様である有機エレクトロルミネッセンス素子は、様々な電子機器に使用できる。例えば本発明の一態様である有機エレクトロルミネッセンス素子は、平面発光体、バックライト、計器類等の光源、表示板、及び標識灯等に利用できる。平面発光体としては、壁掛けテレビのフラットパネルディスプレイ等が挙げられる。バックライトとしては、複写機、プリンター、及び液晶ディスプレイ等のバックライトが挙げられる。
また、本発明の化合物は、有機EL素子だけでなく、電子写真感光体、光電変換素子、太陽電池、イメージセンサー等の分野においても使用できる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変更、改良等は、本発明に含まれる。
前記実施形態では、発光層に第一の化合物、及び第二の化合物が含まれている態様を例に挙げて説明した。他の態様としては、例えば、発光層以外の有機層のうちの1層に第一の化合物、及び第二の化合物が含まれている態様の有機EL素子が挙げられる。
例えば、発光層は、1層に限られず、複数の発光層が積層されていてもよい。有機EL素子が複数の発光層を有する場合、少なくとも1つの発光層が上記実施形態で説明した条件を満たしていればよい。例えば、その他の発光層が、蛍光発光型の発光層であっても、三重項励起状態から直接基底状態への電子遷移による発光を利用した燐光発光型の発光層であってもよい。
また、有機EL素子が複数の発光層を有する場合、これらの発光層が互いに隣接して設けられていてもよいし、中間層を介して複数の発光ユニットが積層された、いわゆるタンデム型の有機EL素子であってもよい。
また、例えば、発光層の陽極側、及び陰極側の少なくとも一方に障壁層を隣接させて設けてもよい。障壁層は、発光層に接して配置され、正孔、電子、及び励起子の少なくともいずれかを阻止することが好ましい。
例えば、発光層の陰極側で接して障壁層が配置された場合、当該障壁層は、電子を輸送し、かつ正孔が当該障壁層よりも陰極側の層(例えば、電子輸送層)に到達することを阻止する。有機EL素子が、電子輸送層を含む場合は、発光層と電子輸送層との間に当該障壁層を含むことが好ましい。
また、発光層の陽極側で接して障壁層が配置された場合、当該障壁層は、正孔を輸送し、かつ電子が当該障壁層よりも陽極側の層(例えば、正孔輸送層)に到達することを阻止する。有機EL素子が、正孔輸送層を含む場合は、発光層と正孔輸送層との間に当該障壁層を含むことが好ましい。
また、励起エネルギーが発光層からその周辺層に漏れ出さないように、障壁層を発光層に隣接させて設けてもよい。発光層で生成した励起子が、当該障壁層よりも電極側の層(例えば、電子輸送層や正孔輸送層)に移動することを阻止する。
発光層と障壁層とは接合していることが好ましい。
その他、本発明の実施における具体的な構造、及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、本発明に係る実施例を説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されない。
<化合物>
有機EL素子の製造に用いた化合物を以下に示す。
<合成実施例>
(合成実施例1)
化合物PGH−N1の合成実施例を以下に示す。
アルゴン雰囲気下、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン3.88g、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾール4.50g、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(0) 0.183g、トリt−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート0.116g、t−ブトキシナトリウム1.35g、及びキシレン40mLをフラスコに仕込み、140℃で6時間加熱攪拌をした。室温まで冷却後、反応溶液を濃縮した。残渣を再結晶にて精製し、4.65gの黄色固体を得た。この黄色固体は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N1)であり、分子量715.27に対し、m/e=715であった。
(合成実施例2)
化合物PGH−N2の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N2を得た。この合成により得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N2)であり、分子量715.27に対し、m/e=715であった。
(合成実施例3)
化合物PGH−N3の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用い、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N3を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N3)であり、分子量715.27に対し、m/e=715であった。
(合成実施例4)
化合物PGH−N4の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(3’−ブロモビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N4を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N4)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例5)
化合物PGH−N5の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用い、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(3’−ブロモビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N5を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N5)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例6)
化合物PGH−N6の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(3−ブロモフェニル)−4−(3−ビフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N6を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N6)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例7)
化合物PGH−N7の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(3−ブロモフェニル)−4−(4−ビフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N7を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N7)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例8)
化合物PGH−N8の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用い、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(3−ブロモフェニル)−4−(3−ビフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N8を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N8)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例9)
化合物PGH−N9の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用い、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2(3−ブロモフェニル)−4−(4−ビフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N9を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N9)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例10)
化合物PGH−N10の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用い、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−ビフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N10を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(PGH−N10)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例11)
化合物PGH−N11の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N1の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用い、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの代わりに2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−ビフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンを用いた他は、合成実施例1と同様に合成し、化合物PGH−N11を得た。この合成で得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N11)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例12)
化合物PGH−N12の合成実施例を以下に示す。
(1)3−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒドの合成
アルゴン雰囲気下、3,5−ジブロモクロロベンゼン692g、脱水ジエーテル1.75L、及び脱水トルエン5.25Lをフラスコに仕込み、−60℃まで冷却した。1.6Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液1.6Lを滴下して加え、−60℃にて1時間攪拌した。攪拌後、N,N−ジメチルホルムアミド595gを滴下し、−60℃にて1時間攪拌を続けて反応させた。反応終了後、1N塩酸水溶液2Lを添加した。反応溶液をトルエンにて抽出し、有機層を水にて洗浄した後、硫酸マグネシウムにて脱水後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、3−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒド745gを得た。DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドの略称である。
(2)N−[(3−ブロモ−5−クロロフェニル)メチレン]ベンゼンアミンの合成
アルゴン雰囲気下、3−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒド745g、アニリン238g、及びトルエン5Lをフラスコに仕込み、110℃にて18時間加熱攪拌を続けた。反応終了後、室温まで冷却し、反応溶液を濃縮乾固させ、N−[(3−ブロモ−5−クロロフェニル)メチレン]ベンゼンアミン702gを得た。
(3)2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの合成
N−[(3−ブロモ−5−クロロフェニル)メチレン]ベンゼンアミン702g、ベンズアミジン塩酸塩746g、脱水エタノール10.5L、及び水酸化ナトリウム286gをフラスコに仕込み、80℃にて20時間攪拌をした。室温まで冷却し、析出した結晶をろ取した。得られた結晶をトルエンにて再結晶し、2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン150gを得た。
(4)2−(5−クロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの合成
アルゴン雰囲気下、1−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−3,5−ジフェニル−1,3,5−トリアジン8.45g、フェニルボロン酸2.68g、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0) 0.693g、2M炭酸ナトリウム水溶液30mL、及びトルエン60mLをフラスコに加えて、100℃にて24時間加熱攪拌した。室温まで冷却後、水層を除去し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、1−(5−クロロビフェニル−3−イル)−3,5−ジフェニル−1,3,5−トリアジン5.50gを得た。
(5)化合物PGH−N12の合成
アルゴン雰囲気下、2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン1.67g、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾール1.63g、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(0) 0.073g、トリt−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート0.092g、t−ブトキシナトリウム1.15g、及びキシレン40mLをフラスコに仕込み、140℃で6時間加熱攪拌をした。室温まで冷却後、反応溶液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、1.92gの黄色固体を得た。この黄色固体は、マススペクトル分析の結果、目的物(化合物PGH−N12)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
(合成実施例13)
化合物PGH−N13の合成実施例を以下に示す。
化合物PGH−N12の合成において、9’−フェニル−9H,9’H−2,3−ビカルバゾールの代わりに9’−フェニル−9H,9’H−3,3−ビカルバゾールを用いた他は、合成実施例12と同様に合成し、化合物PGH−N13を得た。この合成により得た化合物は、マススペクトル分析の結果、目的物(PGH−N13)であり、分子量791.30に対し、m/e=791であった。
<有機EL素子の作製−1>
有機EL素子を以下のように作製した。
(実施例1)
25mm×75mm×1.1mm厚のITO透明電極(陽極)付きガラス基板(ジオマティック社製)をイソプロピルアルコール中で超音波洗浄を5分間行なった後、UVオゾン洗浄を30分間行なった。ITOの膜厚は、130nmとした。
洗浄後の透明電極ライン付きガラス基板を真空蒸着装置の基板ホルダーに装着し、まず透明電極ラインが形成されている側の面上に前記透明電極を覆うようにして化合物HATを蒸着して膜厚10nmのHAT膜を成膜し、正孔注入層を形成した。
次に、この正孔注入層の上に、化合物HT−1を蒸着して膜厚110nmのHT−1膜を成膜し、第一正孔輸送層を形成した。
次に、この第一正孔輸送層の上に、化合物HT−2を蒸着して膜厚35nmのHT−2膜を成膜し、第二正孔輸送層を形成した。
次に、この第二正孔輸送層の上に、化合物PGH−P1、化合物PGH−N1、及び化合物PGD−1を共蒸着により成膜し、膜厚40nmの発光層を形成した。発光層に含まれる化合物PGH−P1の濃度は、47.5質量%、化合物PGH−N1の濃度は、47.5質量%、化合物PGD−1の濃度は、5質量%とした。
この発光層の成膜に続けて、化合物ET−1を蒸着により成膜し、膜厚5nmの第一電子輸送層を形成した。この第一電子輸送層の成膜に続けて、化合物ET−2と8−キノリノラトリチウム(Liq)とを50:50の質量比で共蒸着により成膜し、膜厚25nmの第二電子輸送層を形成した。
この第二電子輸送層上にLiqを蒸着して、膜厚1nmの電子注入層を形成した。
この電子注入層上に金属Alを蒸着して、膜厚80nmの金属陰極を形成した。
(実施例2)
実施例2の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−P1に代えて、化合物PGH−P2を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例3)
実施例3の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−P1に代えて、化合物PGH−P3を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例4)
実施例4の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N2を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例5)
実施例5の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N3を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例6)
実施例6の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N4を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例7)
実施例7の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N5を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例8)
実施例8の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N6を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例9)
実施例9の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N7を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例10)
実施例10の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N8を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例11)
実施例11の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N9を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例12)
実施例12の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N10を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例13)
実施例13の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N11を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例14)
実施例14の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N12を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(実施例15)
実施例15の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N13を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(比較例1)
比較例1の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−P1に代えて、化合物PGH−C1を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(比較例2)
比較例2の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−P1に代えて、化合物PGH−C2を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(比較例3)
比較例3の有機EL素子は、実施例1の発光層の形成に用いた化合物を、化合物PGH−N1、及び化合物PGD−1に変更したこと以外、実施例1と同様にして作製した。
<有機EL素子の評価−1>
作製した有機EL素子について、以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
・駆動電圧V
電流密度が10mA/cmとなるようにITO透明電極と金属Al陰極との間に通電したときの電圧(単位:V)を計測した。
・外部量子効率EQE
電流密度が10mA/cmとなるように素子に電圧を印加した時の分光放射輝度スペクトルを分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ社製)で計測した。得られた分光放射輝度スペクトルから、ランバシアン放射を行なったと仮定し、外部量子効率EQE(単位:%)を算出した。
・寿命LT97
初期電流密度を10mA/cmに設定して直流の連続通電試験を行い、試験開始時の輝度に対して、輝度が97%まで減少する時間を測定し、その測定された時間を寿命LT97(単位:時間(hrs))とした。
実施例1〜15の有機EL素子は、比較例1の有機EL素子に比べて、駆動電圧が低下した。実施例1〜15の有機EL素子は、比較例1の有機EL素子に比べて、外部量子効率が向上し、長寿命化した。
比較例1及び比較例2と、実施例1とを比較することにより、実施例1の有機EL素子で得られた低電圧化効果は、シアノ基を置換することだけで発現していないこと、また、縮合アリール置換基だけで発現していないことがわかる。実施例1において、縮合芳香族アリール基にシアノ基を置換することで特異的に低電圧化する効果が得られた。実施例1において、更に第二の化合物を発光層に添加することで、長寿命化効果が維持された。低電圧化効果、及び長寿命化効果は、本発明内の化合物群において同様に確認された。
<有機EL素子の作製−2>
有機EL素子を以下のように作製した。
(実施例16)
実施例16の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N14を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(比較例4)
比較例4の有機EL素子は、比較例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N14を用いたこと以外、比較例1と同様にして作製した。
<有機EL素子の評価−2>
作製した有機EL素子について、前述と同様の方法により、駆動電圧V、外部量子効率EQE、及び寿命LT97の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例16の有機EL素子は、比較例4の有機EL素子に比べて、駆動電圧が低下した。実施例16の有機EL素子は、比較例4の有機EL素子に比べて、外部量子効率が向上し、長寿命化した。
<有機EL素子の作製−3>
有機EL素子を以下のように作製した。
(実施例17)
実施例17の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N15を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(比較例5)
比較例5の有機EL素子は、比較例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N15を用いたこと以外、比較例1と同様にして作製した。
<有機EL素子の評価−3>
作製した有機EL素子について、前述と同様の方法により、駆動電圧V、外部量子効率EQE、及び寿命LT97の評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例17の有機EL素子は、比較例5の有機EL素子に比べて、駆動電圧が低下した。実施例17の有機EL素子は、比較例5の有機EL素子に比べて、外部量子効率が向上し、長寿命化した。
<有機EL素子の作製−4>
有機EL素子を以下のように作製した。
(実施例18)
実施例18の有機EL素子は、実施例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N16を用いたこと以外、実施例1と同様にして作製した。
(比較例6)
比較例6の有機EL素子は、比較例1の発光層における化合物PGH−N1に代えて、化合物PGH−N16を用いたこと以外、比較例1と同様にして作製した。
<有機EL素子の評価−4>
作製した有機EL素子について、前述と同様の方法により、駆動電圧V、外部量子効率EQE、及び寿命LT97の評価を行った。評価結果を表4に示す。
実施例18の有機EL素子は、比較例6の有機EL素子に比べて、駆動電圧が低下した。実施例18の有機EL素子は、比較例6の有機EL素子に比べて、外部量子効率が向上し、長寿命化した。
本発明の第一の化合物による低電圧化効果は、本発明の第一の化合物と、本発明内の第二の化合物に係る化合物群との組合せにおいても同様に確認された。
1…有機EL素子、3…陽極、4…陰極、5…発光層、7…正孔輸送層、8…電子輸送層。

Claims (29)

  1. 陽極と、
    陰極と、
    前記陽極と前記陰極との間に含まれた有機層と、を備え、
    前記有機層は、下記一般式(1)で表される第一の化合物、及び下記一般式(2)で表される第二の化合物を含む、
    有機エレクトロルミネッセンス素子。

    (前記一般式(1)中、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニル基、又は、
    −P(=O)R120121を示す。
    120及びR121は、それぞれ独立して、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基である。
    aは、0、1、2、3、又は4である。
    bは、0、1、2、又は3である。
    cは、0、1、2、又は3である。
    dは、0、1、2、3、又は4である。
    aが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
    bが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
    cが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
    dが2以上の場合、複数のRは、互いに同一であるか、又は異なる。
    a+b+c+d≧2の場合、R〜Rから選ばれる2つ以上の置換基は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
    及びAは、それぞれ独立して、
    下記一般式(1a)で表される置換基、
    置換もしくは無置換の炭素数6〜30のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の炭素数5〜30の複素環基を示す。
    ただし、A及びAのうち少なくとも一方は、下記一般式(1a)で表される置換基である。)

    (前記一般式(1a)中、
    Ar11は、置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜30の縮合アリーレン基を示す。
    11は、
    単結合、又は
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリーレン基を示す。)

    (前記一般式(2)中、
    〜Xは、それぞれ独立して、CR又はNを示す。ただし、X〜Xのうち少なくとも1つは、Nを示す。
    〜R及びRは、それぞれ独立して、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたカルボニル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    〜R及びRのうち少なくとも1つは、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    14及びR15は、それぞれ独立して、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    は、R〜Rのうち少なくともいずれかと結合して環を形成するか、又は環を形成しない。)
  2. 請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第一の化合物が、下記一般式(10)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    (前記一般式(10)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
  3. 請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第一の化合物が、下記一般式(11)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。
    (前記一般式(11)中、R,R,R,R,a,b,c,d,A及びAは、前記一般式(1)で定義したものと同義である。)
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    Ar11が、置換もしくは無置換の環形成炭素数14〜20の縮合アリーレン基である、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    Ar11が、
    置換もしくは無置換のフェナントリレン基、又は
    置換もしくは無置換のトリフェニレニレン基である、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(20)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    (前記一般式(20)中、
    〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
    は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリーレン基である。
    fは、0〜4の整数であり、
    fが2〜4のとき、複数のLは、互いに同一であるか、又は異なる。
    Bは、下記一般式(20a)で表される基である。)

    (前記一般式(20a)中、
    20は、
    と結合する単結合、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    50及びR51は、それぞれ独立して、
    と結合する単結合、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    50及びR51は、互いに結合して置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族環基を形成するか、又は形成しない。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
    は、炭素原子又は窒素原子である。
    Arは、
    隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族炭化水素環、又は
    隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の芳香族複素環である。
    ただし、一般式(20a)で表される基は、R20がLと結合する単結合であるか、R50がLと結合する単結合であるか、R51がLと結合する単結合であるか、又はArで表される環がLと結合する。]
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(21)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    (前記一般式(21)中、
    〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
    は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリーレン基である。
    fは、0〜4の整数であり、
    fが2〜4のとき、複数のLは、互いに同一であるか、又は異なる。
    は、炭素原子又は窒素原子である。
    Arは、
    隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族炭化水素環、又は
    隣接する含窒素五員環の炭素原子及びYを共有して、当該含窒素五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の芳香族複素環である。
    50及びR51は、それぞれ独立して、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    50及びR51は、互いに結合して置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族環基を形成するか、又は形成しない。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。]
  8. 請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物は、下記一般式(22)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(22)中、
    〜X,R,R,L,f,Y及びArは、前記一般式(21)で定義した通りである。
    52は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
    gは、0〜4の整数であり、
    gが2〜4のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
  9. 請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(23)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(23)中、X〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(22)で定義した通りである。複数のgは、互いに同一であるか、又は異なる。]
  10. 請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(24)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(24)中、
    〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(23)で定義した通りである。
    hは、0〜3の整数であり、hが2又は3のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。複数のhは、互いに同一であるか、又は異なる。
    53は、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。]
  11. 請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(20X)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(20X)中、
    〜X,R,R,L,及びfは、前記一般式(20)で定義した通りである。
    20は、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    52は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
    gは、0〜4の整数であり、
    gが2〜4のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
    gxは、0〜3の整数であり、
    gxが2〜3のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR52同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
  12. 請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物は、下記一般式(25)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(25)中、
    〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(22)で定義した通りである。
    は、CR5455、NR56、酸素原子、又は硫黄原子である。
    54〜R56は、それぞれ独立して、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    Arは、
    隣接する2つの五員環を構成するそれぞれ2つの炭素原子を共有して、当該2つの五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24の芳香族炭化水素環、又は
    隣接する2つの五員環を構成するそれぞれ2つの炭素原子を共有して、当該2つの五員環に縮合する、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素芳香族環である。]
  13. 請求項12に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(25A)〜(25F)のいずれかで表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。



    [前記一般式(25A)〜(25F)中、
    〜X,R,R,L,f,Y,R52及びgは、前記一般式(25)で定義した通りである。
    eは、0〜2の整数であり、eが2のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。]
  14. 請求項12又は請求項13に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    が、CR5455、又はNR56であり、
    54〜R56は、前記一般式(25)で定義した通りである、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  15. 請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(26A)〜(26F)のいずれかで表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。




    [前記一般式(26A)〜(26F)中、
    〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前記一般式(25)で定義した通りである。
    57は、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    eは、0〜2の整数であり、eが2のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。]
  16. 請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(27A)〜(27F)のいずれかで表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。



    [前記一般式(27A)〜(27F)中、
    〜X,R,R,L,f,R52及びgは、前一般記式(25)で定義した通りである。
    58は、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    複数のR58は、互いに同一であるか、又は異なる。複数のR58は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。
    eは、0〜2の整数であり、eが2のとき、複数のR52は、互いに同一であるか、又は異なる。]
  17. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(30)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(30)中、
    〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
    は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリーレン基である。
    fは、0〜4の整数であり、fが2〜4のとき、複数のLは、互いに同一であるか、又は異なる。
    60は、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜24の縮合アリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数9〜30の縮合ヘテロアリール基である。]
  18. 請求項17に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(31)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(31)中、
    〜X,R,R,L及びfは、前記一般式(30)で定義した通りである。
    59は、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
    gは、0〜4の整数であり、hは、0〜3の整数である。
    gが2〜4の整数のとき、又はhが2又は3のとき、複数のR59は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR59同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
  19. 請求項17に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物が、下記一般式(32)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(32)中、
    〜X,R,R,L及びfは、前記一般式(30)で定義した通りである。
    61は、置換もしくは無置換の環形成原子数9〜30の、窒素原子を含まない縮合ヘテアリール基である。]
  20. 請求項11に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    は、下記一般式(20Y)で表される2価の連結基を含む、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(20Y)中、
    は、CR6566、NR67、酸素原子、又は硫黄原子である。
    63は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
    64及びR65〜R67は、それぞれ独立して、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    gは、0〜4の整数であり、hは、0〜3の整数である。gが2〜4の整数のとき、又はhが2又は3のとき、複数のR63は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR63同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
  21. 請求項20に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第二の化合物は、下記一般式(34)で表される化合物である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

    [前記一般式(34)中、
    〜X,R及びRは、前記一般式(2)で定義した通りである。
    は、CR6566、NR67、酸素原子、又は硫黄原子である。
    63は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルケニル基、
    置換もしくは無置換の炭素数2〜25のアルキニル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルコキシ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールオキシ基、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキルチオ基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリールチオ基、
    炭素数1〜25のアルキル基及び環形成炭素数6〜24のアリール基からなる群から選択される1以上の基で置換されたシリル基、
    シアノ基、又は
    −P(=O)R1415基を示す。
    14及びR15は、前記一般式(2)で定義した通りである。
    64及びR65〜R67は、それぞれ独立して、
    置換もしくは無置換の炭素数1〜25のアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜25のシクロアルキル基、
    置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜24のアリール基、又は
    置換もしくは無置換の環形成原子数3〜30の複素環基を示す。
    gは、0〜4の整数であり、hは、0〜3の整数である。gが2〜4の整数のとき、又はhが2又は3のとき、複数のR63は、互いに同一であるか、又は異なり、隣接するR63同士は、互いに結合して環を形成するか、又は環を形成しない。]
  22. 請求項6から請求項20のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    fが、0又は1である、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  23. 請求項1から請求項22のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記有機層は、複数の層で構成され、
    前記第一の化合物、及び前記第二の化合物は、同一の層に含まれている、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  24. 請求項1から請求項23のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記有機層は、発光層を含み、
    前記発光層は、前記第一の化合物、及び前記第二の化合物を含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  25. 請求項24に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記発光層が、さらに発光材料を含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  26. 請求項25に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記発光層は、前記発光材料として燐光発光材料を含有し、
    前記燐光発光材料は、イリジウム、オスミウム、及び白金からなる群から選択されるいずれかの金属原子のオルトメタル化錯体である、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  27. 請求項24から請求項26のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記陽極と前記発光層との間に、さらに正孔輸送層を有する、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  28. 請求項24から請求項27のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記陰極と前記発光層との間に、さらに電子輸送層を有する、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  29. 請求項1から請求項28のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した、電子機器。
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