JP2020061233A - 車両用灯具 - Google Patents

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彩香 元辻
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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイを備えた車両用灯具において、光源光束を有効した上で横長の配光パターンを形成可能とする。【解決手段】光源ユニット30からの出射光を3つのマイクロレンズアレイ40A、40B、40Cを介して灯具前方へ向けて照射する構成とする。その際、各マイクロレンズアレイ40A〜40Cの構成として、その後面に形成された集光レンズ部40As1、40Bs1、40Cs1の表面の水平面内における曲率が、これに対応する投影レンズ部40As2、40Bs2、40Cs2の表面の水平面内における曲率よりも小さい値に設定された構成とする。これにより、遮光板を用いることなく横長の配光パターンを形成可能とし、その合成配光パターンとして横長のハイビーム用配光パターンを形成可能とする。そしてこれにより、遮光板によって遮光された光が無駄になってしまうようなことをなくし、光源光束を有効に利用可能とする。【選択図】図2

Description

本願発明は、マイクロレンズアレイを備えた車両用灯具に関するものである。
従来より、光源ユニットからの出射光をマイクロレンズアレイを介して装置前方へ向けて照射するように構成された投射型表示装置が知られている。
「特許文献1」には、このような投射型表示装置のマイクロレンズアレイとして、光源ユニットからの出射光を集光させるための複数の集光レンズ部が後面に形成された後側レンズアレイと、これら複数の集光レンズ部によって形成される複数の光源像の各々を投影するための複数の投影レンズ部が前面に形成された前側レンズアレイとを備えたものが記載されている。
この「特許文献1」に記載された投射型表示装置においては、後側レンズアレイと前側レンズアレイとの間に配置された複数のイメージング構造によって形状が規定された光源像を、装置前方に配置されたスクリーン上に表示させるように構成されている。
一方「特許文献2」には、光源ユニットからの出射光をマイクロレンズアレイを介して灯具前方へ向けて照射することにより、所要の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具が記載されている。
この「特許文献2」に記載された車両用灯具においては、後側レンズアレイと前側レンズアレイとの間に、複数の集光レンズ部によって形成される複数の光源像の各々の形状を規定するための遮光板が配置されており、これにより上記所要の配光パターンとして上部にカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されている。
特許第5327658号公報 特許第6229054号公報
車両用灯具においては、上記所要の配光パターンとして横長の配光パターンを形成することが、車両前方走行路を幅広く照射するという観点から好ましい。
上記「特許文献2」に記載された車両用灯具においては、遮光板によって複数の光源像の各々の形状を適宜規定することにより、上記所要の配光パターンとして横長の配光パターンを形成することが可能である。
しかしながら、このように遮光板を用いて横長の配光パターンを形成するようにした場合には、遮光板によって遮光された光が無駄になってしまい、光源光束を有効に利用することができない。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、マイクロレンズアレイを備えた車両用灯具において、光源光束を有効した上で横長の配光パターンを形成することができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、マイクロレンズアレイの構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
光源ユニットからの出射光をマイクロレンズアレイを介して灯具前方へ向けて照射することにより、所要の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記マイクロレンズアレイは、上記光源ユニットからの出射光を集光させるための複数の集光レンズ部が後面に形成されるとともに上記複数の集光レンズ部によって形成された複数の光源像の各々を投影するための複数の投影レンズ部が前面に形成されており、該マイクロレンズアレイからの出射光によって横長の配光パターンを形成するように構成されている、ことを特徴とするものである。
上記「マイクロレンズアレイ」は、該マイクロレンズアレイからの出射光によって横長の配光パターンを形成するように構成されていれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。
本願発明に係る車両用灯具は、光源ユニットからの出射光をマイクロレンズアレイを介して灯具前方へ向けて照射することにより所要の配光パターンを形成する構成となっているが、マイクロレンズアレイはその出射光によって横長の配光パターンを形成する構成となっているので、遮光板を用いることなく横長の配光パターンを形成することができる。したがって、遮光板によって遮光された光が無駄になってしまうようなことはなく、これにより光源光束を有効に利用することができる。
このように本願発明によれば、マイクロレンズアレイを備えた車両用灯具において、光源光束を有効した上で横長の配光パターンを形成することができる。
しかも本願発明によれば、遮光板を用いないことによって灯具の構成簡素化を図ることができる。
上記構成において、さらに、マイクロレンズアレイとして、集光レンズ部および/または投影レンズ部の表面の曲率が水平面内と鉛直面内とで互いに異なる値に設定された領域を備えた構成とすれば、この領域においてはマイクロレンズアレイからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも大きくすることが容易に可能となる。
上記構成において、さらに、マイクロレンズアレイとして、集光レンズ部の表面の水平面内における曲率とこれに対応する投影レンズ部の表面の水平面内における曲率とが互いに異なる値に設定された領域を備えた構成とすれば、この領域においてはマイクロレンズアレイからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも大きくすることが容易に可能となる。
上記構成において、さらに、マイクロレンズアレイとして、投影レンズ部の表面が凹曲線状の水平断面形状を有する領域を備えた構成とすれば、この領域においてはマイクロレンズアレイからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも大幅に大きくすることが容易に可能となる。
上記構成において、さらに、マイクロレンズアレイとして、集光レンズ部からの入射光をこれに対応する投影レンズ部の左右に隣接する投影レンズ部に入射させるように構成された領域を備えた構成とすれば、左右に隣接する投影レンズ部からの出射光の左右方向の拡散角度を大きくすることが可能となり、これにより横長の配光パターンを容易に形成することが可能となる。
上記構成において、さらに、マイクロレンズアレイとして、集光レンズ部およびこれに対応する投影レンズ部の外形形状が灯具正面視において縦長矩形状に設定された領域を備えた構成とすれば、この領域においてはマイクロレンズアレイからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも大きくすることが容易に可能となり、その際、集光レンズ部からの入射光をこれに対応する投影レンズ部の左右に隣接する投影レンズ部へ入射させることも容易に可能となる。
本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す正面図 図1のII−II線断面図 図1のIII−III線断面図 (a)は図2のIVa部詳細図、(b)は図2のIVb部詳細図、(c)は図2のIVc部詳細図 (a)は図3のVa部詳細図、(b)、(c)は他の部位を示す(a)と同様の図 図4のVI方向矢視図 上記車両用灯具からの照射光により形成される配光パターンを透視的に示す図 (a)は上記実施形態の第1変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図4(a)と同様の図、(b)は上記実施形態の第2変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図4(a)と同様の図、 (a)は上記実施形態の第1変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図6(a)と同様の図、(b)はその要部を示す、図4(a)と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す正面図である。また、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、図1のIII−III線断面図である。なお、図1においては構成要素の一部を破断した状態で示している。
これらの図において、Xで示す方向が灯具としての「前方」(車両としても「前方」)であり、Yで示す方向が「前方」と直交する「左方向」(車両としても「左方向」であるが灯具正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。これら以外の図においても同様である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の右前端部に設けられるヘッドランプであって、ランプボディ12と透光カバー14とで形成される灯室内に3つの灯具ユニット20A、20B、20Cが車幅方向に並んだ状態で組み込まれた構成となっている。
3つの灯具ユニット20A〜20Cは、いずれも同様の構成を有する光源ユニット30からの出射光をマイクロレンズアレイ40A、40B、40Cを介して灯具前方へ向けて照射するように構成されている。
各光源ユニット30は、光源32とその灯具前方側に配置された透光部材34とを備えた構成となっている。
各光源32は、いずれも白色発光ダイオードであって、矩形状(例えば正方形)の発光面を有しており、基板36に搭載された状態で灯具前方へ向けて配置されている。各基板36はランプボディ12に支持されている。
各透光部材34は、光源32からの光を入射させる入射面34aと、この入射面34aから入射した光を灯具前方へ向けて出射させる出射面34bとを備えている。
入射面34aは、光源32の発光中心を通るようにして灯具前後方向に延びる光軸Axを中心とする回転曲面で構成されている。
具体的には、入射面34aは、光源32の発光中心からの光を光軸Axと平行な光として入射させる中央領域34a1と、この中央領域34a1の周囲において光源32の発光中心からの光を光軸Axから離れる方向を向けて入射させた後、光軸Axと平行な光として全反射によって内面反射させる周辺領域34a2とを備えている。
一方、出射面34bは、光軸Axと直交する鉛直面に沿って延びる平面で構成されている。そして、この出射面34bは、入射面34aの中央領域32a1から入射した光源32の発光中心からの光およびその周辺領域34a2で内面反射した光源32の発光中心からの光を、そのまま光軸Axと平行な光として灯具前方へ向けて出射させるようになっている。
3つの透光部材34は、透明な樹脂成形品として一体的に形成されている。
具体的には、3つの透光部材34は、その外周縁部が出射面34bに沿って延びる平板部34cを介して互いに繋がっており、樹脂成形品全体としては、灯具正面視において横長矩形状の外形形状を有している。そして、この樹脂成形品は、その外周フランジ部34dにおいてランプボディ12に支持されている。
各マイクロレンズアレイ40A〜40Cは、その後面に各光源ユニット30からの出射光を集光させるための複数の集光レンズ部40As1、40Bs1、40Cs1が形成されるとともに、その前面に複数の集光レンズ部40As1〜40Cs1によって形成される複数の光源像の各々を投影するための複数の投影レンズ部40As2、40Bs2、40Cs2が形成された構成となっている。
複数の集光レンズ部40As1〜40Cs1は、いずれも凸曲面状の魚眼レンズであって、縦横格子状に区分けされた複数のセグメント(例えば0.5〜3mm角程度のサイズのセグメント)の各々に割り付けられている。
複数の投影レンズ部40As2〜40Cs2は、いずれも凸曲面状の魚眼レンズであって、集光レンズ部40As1〜40Cs1と同一サイズで縦横格子状に区分けされた複数のセグメントの各々に割り付けられている。
3つのマイクロレンズアレイ40A〜40Cは、その側端部において互いに繋がっており、全体として横長矩形状の外形形状を有する透光板40として構成されている。この透光板40は、3つのマイクロレンズアレイ40A〜40Cにおいて複数の集光レンズ部40As1〜40Cs1および投影レンズ部40As2〜40Cs2が形成されている部分を囲む横長矩形状の外周縁領域40aが平板状に形成されており、この外周縁領域40aにおいてランプボディ12に支持されている。
図4(a)は、図2のIVa部詳細図であり、図4(b)は、図2のIVb部詳細図であり、図4(c)は、図2のIVc部詳細図である。また、図5(a)は、灯具ユニット20Aの要部を示す図3のVa部詳細図であり、図5(b)、(c)は、灯具ユニット20B、20Cの要部を示す、図5(a)と同様の図である。さらに、図6(a)は、図4のVIa方向矢視図であり、図6(b)は、図4のVIb方向矢視図であり、図6(c)は、図4のVIc方向矢視図である。
これらの図にも示すように、3つのマイクロレンズアレイ40A〜40Cの各々の前面に形成された複数の投影レンズ部40As2〜40Cs2は、いずれも同一の曲率を有する球面状の表面形状を有している。各投影レンズ部40As2〜40Cs2は、灯具前後方向に延びる光軸Axa、Axb、Axcを有しており、その後側焦点Fは各マイクロレンズアレイ40A〜40Cにおける灯具前後方向の中心付近に位置している。
3つのマイクロレンズアレイ40A〜40Cの各々の後面に形成された複数の集光レンズ部40As1〜40Cs1も、その各々に対応する(すなわち灯具正面方向に位置する)投影レンズ部40As2〜40Cs2の光軸Axa〜Axc上に配置されている。
図5(a)に示すように、マイクロレンズアレイ40Aの集光レンズ部40As1は、その表面が投影レンズ部40As2の表面を構成している球面と曲率が等しい円弧状の鉛直断面形状を有しており、その鉛直面内における前側焦点は投影レンズ部40As2の後側焦点F付近に位置している。
また、図4(a)に示すように、この集光レンズ部40As1は、その表面が投影レンズ部40As2の表面を構成している球面よりも曲率が小さい円弧状の水平断面形状を有しており、その水平面内における前側焦点は鉛直面内における前側焦点よりも灯具前方側に位置している。
これにより、集光レンズ部40As1は、図6(a1)に示すように、投影レンズ部40As2の後側焦点面上に小さい横長の光源像IAを形成するようになっている。
図5(b)に示すように、マイクロレンズアレイ40Bの集光レンズ部40Bs1は、その表面が投影レンズ部40Bs2の表面を構成している球面よりも曲率が小さい円弧状の鉛直断面形状を有しており、その鉛直面内における前側焦点は投影レンズ部40Bs2の後側焦点Fよりも灯具前方側に位置している。
また、図4(b)に示すように、この集光レンズ部40Bs1は、その表面が投影レンズ部40Bs2の表面を構成している球面よりも曲率が小さい円弧状の水平断面形状を有しており、その水平面内における前側焦点は鉛直面内における前側焦点よりも灯具前方側に位置している。
これにより、集光レンズ部40Bs1は、図6(b1)に示すように、投影レンズ部40Bs2の後側焦点面上に中程度の大きさの横長の光源像IBを形成するようになっている。
図5(c)に示すように、マイクロレンズアレイ40Cの集光レンズ部40Cs1は、その表面が投影レンズ部40Cs2の表面を構成している球面よりも曲率が小さい円弧状の鉛直断面形状を有しており、その鉛直面内における前側焦点は投影レンズ部40Cs2の後側焦点Fよりも灯具前方側に位置している。その際の前方変位量は、マイクロレンズアレイ40Bの集光レンズ部40Bs1の場合よりも大きくなっている。
図4(c)に示すように、この集光レンズ部40Cs1は、その表面が投影レンズ部40Cs2の表面を構成している球面よりも曲率が小さい円弧状の水平断面形状を有しており、その水平面内における前側焦点は鉛直面内における前側焦点よりも灯具前方側に位置している。
これにより、集光レンズ部40Cs1は、図6(c1)に示すように、投影レンズ部40Cs2の後側焦点面上にかなり大きい横長の光源像ICを形成するようになっている。
図7は、車両用灯具10からの照射光によって車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンPHを透視的に示す図である。
このハイビーム用配光パターンPHは、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を中心にして水平方向に大きく拡がる横長の配光パターンであって、3つの配光パターンPA、PB、PCの合成配光パターンとして形成されている。
配光パターンPAは、灯具ユニット20Aからの照射光によって光源像IAの反転投影像として形成される配光パターンであって、H−Vを中心とする小さくて明るい横長の配光パターンとして形成されており、これによりハイビーム用配光パターンPHの高光度領域を形成するようになっている。
配光パターンPBは、灯具ユニット20Bからの照射光によって光源像IBの反転投影像として形成される配光パターンであって、配光パターンPAよりもひと回り大きい横長の配光パターンとして配光パターンPAと同心状に形成されており、これによりハイビーム用配光パターンPHの中拡散領域を形成するようになっている。
配光パターンPCは、灯具ユニット20Cからの照射光によって光源像ICの反転投影像として形成される配光パターンであって、配光パターンPBよりもさらにひと回り大きい横長の配光パターンとして配光パターンPAと同心状に形成されており、これによりハイビーム用配光パターンPHの高拡散領域を形成するようになっている。
このようにハイビーム用配光パターンPHは、サイズおよび明るさが異なる3種類の配光パターンPA、PB、PCの合成配光パターンとして形成されているので、遠方視認性に優れた配光ムラの少ない配光パターンとなっている。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具10は、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cを備えており、各灯具ユニット20A〜20Cは、光源ユニット30からの出射光をマイクロレンズアレイ40A、40B、40Cを介して灯具前方へ向けて照射することによりハイビーム用配光パターンPH(所要の配光パターン)を形成する構成となっているが、各マイクロレンズアレイ40A〜40Cは、その出射光によって横長の配光パターンPA、PB、PCを形成する構成となっているので、その合成配光パターンとして遮光板を用いることなく横長のハイビーム用配光パターンPHを形成することができる。したがって、遮光板によって遮光された光が無駄になってしまうようなことはなく、これにより光源光束を有効に利用することができる。
このように本実施形態によれば、マイクロレンズアレイ40A〜40Cを備えた車両用灯具10において、光源光束を有効した上で横長の配光パターンを形成することができる。
しかも本実施形態によれば、遮光板を用いないことによって灯具の構成簡素化を図ることができる。
本実施形態においては、各マイクロレンズアレイ40A〜40Cの後面に形成された集光レンズ部40As1、40Bs1、40Cs1の表面の曲率が、水平面内よりも鉛直面内の方が大きい値に設定されているので、マイクロレンズアレイ40A〜40Cからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも容易に大きくすることができる。
また、各マイクロレンズアレイ40A〜40Cは、その集光レンズ部40As1〜40Cs1の表面の水平面内における曲率が、これに対応する投影レンズ部40As2、40Bs2、40Cs2の表面の水平面内における曲率よりも小さい値に設定されているので、この点においてもマイクロレンズアレイ40A〜40Cからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも容易に大きくすることができる。
上記実施形態においては、各マイクロレンズアレイ40A〜40Cの全領域において集光レンズ部40As1〜40Cs1の表面の曲率が、水平面内よりも鉛直面内の方が大きい値に設定されているものとして説明したが、その一部領域においてのみこのように設定された構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、各マイクロレンズアレイ40A〜40Cの全領域において、集光レンズ部40As1〜40Cs1の表面の水平面内における曲率とこれに対応する投影レンズ部40As2〜40Cs2の表面の水平面内における曲率よりも小さい値に設定されているものとして説明したが、その一部領域においてのみこのように設定された構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、車両用灯具10からの照射光によりハイビーム用配光パターンPHを形成する構成となっているが、これ以外の配光パターン(例えばロービーム用配光パターンの拡散領域を構成する横長の配光パターンを形成する構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、マイクロレンズアレイ40A〜40Cの集光レンズ部40As1〜40Cs1および投影レンズ部40As2〜40Cs2が、縦横格子状に区分けされた複数のセグメントの各々に割り付けられているものとして説明したが、縦横格子状以外の区分け(例えば斜め格子状の区分け等)を採用することも可能である。
上記実施形態においては、各光源32が白色発光ダイオードで構成されているものとして説明したが、これ以外の光源(例えばレーザーダイオードや有機EL等)が用いられた構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図8(a)は、本変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図4(a)と同様の図である。
図8(a)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、上記実施形態の灯具ユニット20Aの代わりに灯具ユニット120Dを備えた構成となっている点で上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例の灯具ユニット120Dは、そのマイクロレンズアレイ140Dの構成が上記実施形態のマイクロレンズアレイ40Aの場合と一部異なっている。
具体的には、本変形例のマイクロレンズアレイ140Dは、その前面に形成された投影レンズ部140Ds2の水平断面形状が凹曲線状に形成されている点で上記実施形態の場合と異なっている。
なお、本変形例のマイクロレンズアレイ140Dも、その後面に形成された集光レンズ部140Ds1は、これに対応する投影レンズ140Ds2の光軸Axd上に配置されており、その構成は上記実施形態の集光レンズ部40As1の場合と同様である。また、投影レンズ部140Ds2の鉛直断面形状も上記実施形態の投影レンズ部40As2の場合と同様である。
投影レンズ部140Ds2の水平断面形状を構成している凹曲線の曲率は、集光レンズ部140Ds1の水平断面形状を構成している凸曲線の曲率と略同一の値に設定されている。
本変形例のマイクロレンズアレイ140Dは、その投影レンズ部140Ds2の水平断面形状が凹曲線状に形成されているので、集光レンズ部140As1から入射した光源ユニット30からの光は、左右方向に大きな拡散角度で投影レンズ部140Ds2から灯具前方へ出射することとなる。
本変形例の構成を採用することにより、上記実施形態の灯具ユニット20Aからの照射光によって形成される配光パターンPAの上下幅を維持したまま該配光パターンPAを左右方向に大きく拡げたような細長い配光パターンを形成することができる。
本変形例の構成を採用することにより、マイクロレンズアレイ140Dからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも大幅に大きくすることが容易に可能となる。
なお、上記実施形態のマイクロレンズアレイ40Aの一部領域を、本変形例のマイクロレンズアレイ140Dの構成に置き換えた構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図8(b)は、本変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図4(a)と同様の図である。
図8(b)に示すように、本変形例の灯具ユニット220Dの基本的な構成は上記第1変形例の場合と同様であるが、本変形例のマイクロレンズアレイ240Dは、その前面の水平断面形状が波形曲線状に形成されている点で上記第1変形例の場合と異なっている。
すなわち、本変形例のマイクロレンズアレイ240Dの前面は、上記第1変形例の投影レンズ部140Ds2と同様の凹曲線状の水平断面形状を有する投影レンズ部240Ds2Aとこれを前後反転させた凸曲線状の水平断面形状を有する投影レンズ部240Ds2Bとが滑らかに接続された水平断面形状を有している。
本変形例のマイクロレンズアレイ240Dは、その投影レンズ部240Ds2A、240Ds2Bの水平断面形状が波形曲線状に形成されているので、集光レンズ部240Ds1から入射した光源ユニット30からの光は、凹曲線状の水平断面形状を有する投影レンズ部240Ds2Aからは左右方向に大きな拡散角度で灯具前方へ出射し、また、凸曲線状の水平断面形状を有する投影レンズ部240Ds2Bからは左右方向に比較的小さな拡散角度で灯具前方へ出射することとなる。
本変形例の構成を採用することにより、上記実施形態の灯具ユニット20Aからの照射光によって形成される配光パターンPAの上下幅を維持したまま該配光パターンPAを左右方向に大きく拡げたような細長い配光パターンを、その中心領域の明るさを十分に確保した上で形成することができる。
本変形例の構成を採用することにより、マイクロレンズアレイ240Dからの出射光の左右方向の拡散角度を上下方向の拡散角度よりも大幅に大きくすることが容易に可能となり、かつ、その中心光度を高めることも可能となる。
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
図9(a)は、本変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図6(a)と同様の図であり、図9(b)は、その要部を示す、図4(a)と同様の図である。
これらの図に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、上記実施形態の灯具ユニット20Aの代わりに灯具ユニット320Dを備えた構成となっている点で上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例の灯具ユニット320Dは、そのマイクロレンズアレイ340Dの構成が上記実施形態のマイクロレンズアレイ40Aの場合と一部異なっている。
具体的には、本変形例のマイクロレンズアレイ340Dは、集光レンズ部340Ds1および投影レンズ部340Ds2の高さHについては上記実施形態のマイクロレンズアレイ40Aの場合と同じ値に設定されているが、その幅Wは高さHに対して小さい値に設定されている。
すなわち本変形例においては、集光レンズ部340Ds1およびこれに対応する投影レンズ部340Ds2の外形形状が灯具正面視において縦長矩形状に設定されている。具体的にはW=0.4〜0.8×H程度の値に設定されている。
本変形例のマイクロレンズアレイ340Dにおいては、投影レンズ部340Ds2の外周縁が全周にわたって光軸Axと直交する同一鉛直面上に位置している。これにより投影レンズ部340Ds2は、その高さHに対してその幅Wが小さい分だけ、鉛直断面形状を構成している凸曲線の曲率よりも水平断面形状を構成している凸曲線の曲率の方が大きい値に設定されている。集光レンズ部340Ds1についても同様である。
これにより、投影レンズ部340Ds2の水平面内における後側焦点Fhは、その鉛直面内における後側焦点F(図5(a)参照)よりも灯具前方側に位置している。また、集光レンズ部340Ds1の水平面内における前側焦点は、後側焦点Fhよりも灯具後方側に位置している。
このため、集光レンズ部340Ds1からマイクロレンズアレイ340Dに入射した光源ユニット30からの光は、これに対応する(すなわち灯具正面方向に位置する)投影レンズ部340Ds2から左右方向に拡散する光として灯具前方へ出射するとともに、その左右に隣接する投影レンズ部340Ds2から左右方向に大きな拡散角度で灯具前方へ出射することとなる。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の灯具ユニット20Aからの照射光によって形成される配光パターンPAの上下幅を維持したまま該配光パターンPAを左右方向に大きく拡げたような細長い配光パターンを、その中心領域の明るさを十分に確保した上で形成することができる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20A、20B、20C、120D、220D、320D 灯具ユニット
30 光源ユニット
32 光源
34 透光部材
34a 入射面
34a1 中央領域
34a2 周辺領域
34b 出射面
34c 平板部
34d 外周フランジ部
36 基板
40A、40B、40C、140D、240D、340D マイクロレンズアレイ
40As1、40Bs1、40Cs1、140Ds1、240Ds1、340Ds1 集光レンズ部
40As2、40Bs2、40Cs2、140Ds2、240Ds2A、240Ds2B、340Ds2 投影レンズ部
40a 外周縁領域
Ax、Axa、Axb、Axc、Axd 光軸
F、Fh 後側焦点
H 高さ
IA、IB、IC 光源像
PA、PB、PC 配光パターン
PH ハイビーム用配光パターン
W 幅

Claims (6)

  1. 光源ユニットからの出射光をマイクロレンズアレイを介して灯具前方へ向けて照射することにより、所要の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
    上記マイクロレンズアレイは、上記光源ユニットからの出射光を集光させるための複数の集光レンズ部が後面に形成されるとともに上記複数の集光レンズ部によって形成された複数の光源像の各々を投影するための複数の投影レンズ部が前面に形成されており、該マイクロレンズアレイからの出射光によって横長の配光パターンを形成するように構成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記マイクロレンズアレイは、上記集光レンズ部および/または上記投影レンズ部の表面の曲率が水平面内と鉛直面内とで互いに異なる値に設定された領域を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記マイクロレンズアレイは、上記集光レンズ部の表面の水平面内における曲率と該集光レンズ部に対応する上記投影レンズ部の表面の水平面内における曲率とが互いに異なる値に設定された領域を備えている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
  4. 上記マイクロレンズアレイは、上記投影レンズ部の表面が凹曲線状の水平断面形状を有する領域を備えている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用灯具。
  5. 上記マイクロレンズアレイは、上記集光レンズ部からの入射光を該集光レンズ部に対応する上記投影レンズ部の左右に隣接する投影レンズ部に入射させるように構成された領域を備えている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用灯具。
  6. 上記マイクロレンズアレイは、上記集光レンズ部および該集光レンズ部に対応する上記投影レンズ部の外形形状が灯具正面視において縦長矩形状に設定された領域を備えている、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の車両用灯具。
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WO2022014417A1 (ja) * 2020-07-15 2022-01-20 株式会社小糸製作所 車両用灯具、アクティブセンサ用の照明装置、ゲーティングカメラ
WO2022210446A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社小糸製作所 マイクロレンズアレイおよびそれを用いた車両用灯具

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