JP2020061212A - 放電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水トレイ内の水の衛生状態を保てないものであった。【解決手段】放電装置であって、放電電極により放電を行う複数の放電部と、前記複数の放電部を交互に動作させる通常放電モードと、前記複数の放電部の少なくとも1つを連続に動作させる連続放電モードとを切替える運転制御部と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、放電装置に関する。
例えば、特許文献1には、放電電極と対向する電極との間で放電を行う複数の放電部を備えた放電装置が開示されている。このような放電装置は、空気調和機に用いられており、放電で発生する例えば、電子、イオン、ラジカル、オゾン等の放電生成因子を空気調和機のプレフィルタ等のフィルタ部や空気を加湿する加湿部内の水トレイに送り、同フィルタ部や水トレイ等を衛生的に保つことが行われている。
特開2015−144109号公報(2015年8月6日公開)
上記のような空気調和機では、複数の放電部を一定周期で交互に動作して、放電することにより発生する放電生成因子を、各放電部から交互に放出している。しかしながら、室内等の周囲の湿度が高いときや空気を清浄化する運転のときは加湿部を停止し、加湿部の水トレイ内の水は長時間不使用のまま放置される場合がある。このような場合には、加湿部に供給するために貯水した水トレイ内の水を衛生的に保てない問題があった。
そこで、本発明の一態様は、上記のような水トレイ内の水をより衛生的に保つことのできる放電装置を実現する。
(1)本発明の一態様に係る放電装置は、放電電極により放電を行う複数の放電部と、前記複数の放電部を交互に動作させる通常放電モードと、前記複数の放電部の少なくとも1つを連続に動作させる連続放電モードとを切替える運転制御部と、を有することを特徴とする。
(2)本発明の一態様に係る放電装置は、水を貯水する水トレイと、前記水により加湿する加湿フィルタを備える加湿ユニット部と、前記水トレイ内の水を検知する水検知センサーと、を有し、前記運転制御部は、前記水検知センサーで検知する水検知信号に基づき、前記通常放電モードと前記連続放電モードとを切替える、ことを特徴とする。
(3)本発明の一態様に係る放電装置は、前記水の放置に基づき、前記通常放電モードと前記連続放電モードとを切替える、ことを特徴とする。
(4)本発明の一態様に係る放電装置は、前記運転制御部は、前記加湿ユニット部を稼働する加湿運転モードで運転していない場合に、前記連続放電モードに切替える、ことを特徴とする。
(5)本発明の一態様に係る放電装置は、温度を検知する温度センサーと、湿度を検知する湿度センサーと、を備え、前記運転制御部は、前記温度センサーで検知する温度及び前記湿度センサーで検知する湿度に基づき、前記通常放電モードと前記連続放電モードとを切替える、ことを特徴とする。
本発明の実施形態1に係る放電装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る放電装置を示す分解斜視図である。 (a)加湿ユニット部の要部を示す平面図である。(b)加湿ユニット部の要部を示す正面図である。 収納部と水トレイを接続する導通管の配置関係を示す透視図である。 (a)放電ユニット部を示す斜視図である。(b)放電ユニット部を示す平面図である。(c)放電ユニット部を示す正面図である。(d)放電ユニット部を示す背面図である。(e)放電ユニット部を示す右側面図である。 (a)放電部内の放電電極及び対向電極を示す平面図である。(b)他の放電部内の放電電極及び対向電極を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る放電装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る放電装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 (a)本発明の実施形態1に係る右側放電部と水トレイを接続する導通管の配置関係を示す模式図である。(b)本発明の実施形態1に係る左右放電部の放電モードの状態を示すタイミングチャートである。 (a)本発明の実施形態2に係る放電部と水トレイを接続する導通管の配置関係を示す模式図である。(b)本発明の実施形態2に係る左右放電部の放電モードの状態を示すタイミングチャートである。 (a)本発明の実施形態3に係る左右放電部と水トレイとを接続する左右導通管の配置関係を示す模式図である。(b)本発明の実施形態3に係る左右放電部の放電モードの状態を示すタイミングチャートである。 (a)本発明の実施形態4に係る左右放電部と水トレイとを接続する導通管の配置関係を示す模式図である。(b)本発明の実施形態4に係る左右放電部の放電モードの状態を示すタイミングチャートである。 放電装置の変形例を示す正面図である。
[実施形態1]
本開示の実施形態1は、図1〜図9を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る放電装置を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る放電装置を示す分解斜視図である。以下、放電装置は、室内の空気を清浄化する機能や室内の空気を加湿する機能を行う空気調和機の機能を含むものである。
図1及び図2に示すように、放電装置1は、ケーシング本体2と、空気浄化ユニット部3と、加湿ユニット部4と、送風ファン5と、放電ユニット部6と、制御部7と、を有している。
ケーシング本体2は、略箱型形状に形成しており、同ケーシング本体2の前部2aには、空気を吸込む前面パネル吸込口11を形成した前面パネル10を設けている。
また、同ケーシング本体2の上部2b後方側には、開閉自在のフラップ12が設けられており、同フラップ12を開くことで、空気の吹き出す吹出口13が開口される。
同ケーシング本体2の上部2b前方側には、電源のオン・オフや各種運転モード等を操作する操作部14を設けており、さらに、操作部14を操作して切替えた電源のオン・オフ状態や各種運転モードの選択状態を示す表示部15を設けている。これら操作部14や表示部15は、制御部7と共に制御基板16に設けている。
図2及び図4に示すように、ケーシング本体2の前部2aには、その上方中央部分に後述する放電ユニット部6を収納する収納部20が形成される。
収納部20内の背板21には、後述する放電生成因子を含む空気を加湿ユニット部4の水トレイ40に導くための背板開口部22が形成される。
背板開口部22は、背板21の右側中央部分でかつ垂下方向に水トレイ40が近い位置に設けている。また、背板開口部22には、略逆L字形状の導通管23の基部が連通連結されている。
同導通管23の一部は、ケーシング本体2内の上部から底部に向かうように設けており、導通管23の終端部は、後述する加湿ユニット部4の水トレイ40内に設けられる。水トレイ40および水トレイ40内の水Wには、後述する放電ユニット部6で発生した放電生成因子を含む空気が放電部64bの開口部63(図5(d)参照)、収納部20の背板開口部22、導通管23を経由して放出される。
図2に示すように、空気浄化ユニット部3は、ケーシング本体2前部2aに開口する吸込口24の縁部に設けており、吸込まれる空気を清浄にする各種フィルタを順次重ね合わせて構成している。
各種フィルタは、空気中の埃等を捕集する防塵フィルタに相当するメッシュ状のプレフィルタ30と、集塵フィルタ31と、脱臭フィルタ32等で構成している。
空気浄化ユニット部3では、前面パネル吸込口11から吸込んだ空気を清浄にして、この清浄な空気がケーシング本体2の吸込口24からケーシング本体2内に吸込まれて、同ケーシング本体2上部2bの吹出口13からケーシング本体2の外部へ吹出される。
集塵フィルタ31は、空気中の微細な塵埃を捕集する機能を有し、例えばHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ等で構成される。HEPAフィルタは、ポリエステルおよびビニロン系不織布等からなる骨材に電石加工したメルトブロー不織布を合わせて濾材とし、これを折り畳み、その上下面にハイドロキシアパタイト加工した不織布からなる抗菌シートを重ねて熱圧着し、ホットメルト付き不織布からなる枠を溶着した構造を有する。
脱臭フィルタ32は、例えば空気中の臭い成分であるアセトアルデヒドやアンモニアや酢酸等を吸着する機能を有する。脱臭フィルタ32は、長方形をなす枠体にポリエステル製の不織布を取り付け、その上に活性炭を均一に分散配置し、その上からポリエステル製の不織布を被せた構造を有する。
図2及び図3に示すように、加湿ユニット部4は、ケーシング本体2の空気浄化ユニット部3と送風ファン5との間に設けている。同加湿ユニット部4は、加湿する水を貯水する上部開口の箱型形状の水トレイ40と、回転しながら水を掛けて加湿する円盤形状の加湿フィルタ43と、水トレイ40に水を供給する給水タンク44とで構成している。
水トレイ40は、給水タンク44からの水を受けて貯水するタンク受け部41と、タンク受け部41から供給される水を貯水する水槽部42とで構成している。
タンク受け部41には、同水トレイ40内の残水を検知する水検知センサー45を設けている。
水検知センサー45は、フロート45aとフロート45aの浮き沈み方向の位置を検知するリードスイッチ等の検知素子45bで構成している。検知素子45bは、タンク受け部41の壁部に設けている。なお、水検知センサー45は、水トレイ40内の残水を検知できる機能を備えていればよく、フロート45aとリードスイッチで構成するものに限定するものではない。
水槽部42は、その内部がタンク受け部41内と連通しており、同水槽部42は、タンク受け部41から流入する水を貯水する構成としている。水槽部42の長手方向の各側壁には、加湿フィルタ43を取り付ける支持ステー部42a,42aが設けられる。各支持ステー部42aの先端には、加湿フィルタ43を回転自在に枢支する枢支部42bがそれぞれ設けられる。水槽部42では、後述する加湿運転モードの際に、貯水した水を円環状形状の加湿フィルタ43に供給する。
加湿フィルタ43は、吸水性および通気性を有する円盤状の給水フィルタ体43aと、給水フィルタ体43aを収納保持する円環状の保持枠43bと、複数の柄杓部(図示しない)で構成している。
給水フィルタ体43aは、例えば適宜の厚さを有するフィルタ素材等を打ち抜いて作製される。
保持枠43bは、例えば合成樹脂製であり、この保持枠には、給水フィルタ体43aに水を掛けるバケツとして機能する複数の柄杓部を設けている。保持枠43bの内側には、水槽部42内の水に直接接触しないような位置に給水フィルタ体43aが設けられる。
加湿フィルタ43では、水車のように回転することにより、保持枠43bの柄杓部が水槽部42内の水を汲み、その後、保持枠43bの回転に伴い柄杓部が上昇すると柄杓部内の水が給水フィルタ体43aに向かって流れ出し、給水フィルタ体43aに水が掛けられる。さらに、保持枠43bが回転することにより柄杓部が水槽部42に向かって降下して同様の水掛け動作を行う。なお、加湿フィルタ43は、図示しない加湿用モータよりの駆動力を受けて回転駆動される。加湿フィルタは、一例として保持枠内の柄杓部で給水フィルタ体に水を掛ける構成としたが、単に給水フィルタ体を保持枠に設けた構成とし、保持枠の回転に伴い水槽部内に給水フィルタ体の一部が浸漬するような構成であってもよい。或いは、加湿フィルタとしては、水槽部の水を給水フィルタ体に噴霧器で噴霧する構成であってもよい。
給水タンク44は、端部に給水栓(図示しない)を有する直方体形状の容器であり、給水栓側を下にして立設姿勢にてタンク受け部41に装着される。給水栓は、タンク受け部41の底部に設けた押し上げ突起(図示しない)に押し上げられて開放し、給水タンク44内の収容水をタンク受け部41内に送り出し、水槽部42の内部の貯留水の水位を一定に保つ機能を有する。なお、給水タンクは、給水栓を除いた単なる容器であってもよい。
加湿ユニット部4では、後述する加湿運転モードが選択されると、加湿フィルタ43を回転し、同加湿フィルタ43の給水フィルタ体43aを水トレイ40内の水により濡らし、送風ファン5の回転駆動により吸込まれた空気が濡れた給水フィルタ体43aを通気することで、空気が加湿されて、この加湿された空気がケーシング本体2上部2bの吹出口13から外部へ吹出される。
この加湿運転モード以外の空気浄化運転モード等では、加湿フィルタ43が停止しており、加湿フィルタ43の給水フィルタ体43aに水トレイ40の水が給水されないため、給水フィルタ体43aが乾燥する。
図2及び図4に示すように、送風ファン5は、ケーシング本体2内の後部2cに設けており、送風ファン5は、シロッコファン等の多翼ファンと同多翼ファンを回転駆動するファン用モータとで構成している。多翼ファンは、シロッコファンの他に、プロペラファンやクロスフローファン等を採用してもよい。
後述する各種運転モードを選択することにより送風ファン5が駆動されると、前面パネル吸込口11から吸込まれた空気が空気浄化ユニット部3、ケーシング本体2の吸込口24、加湿ユニット部4、送風ファン5のファン収納部から吹出口13に連通する吹出風路(図示しない)を経て、ケーシング本体2の上部後方の吹出口13から吹出される。
図5に示すように、放電ユニット部6は、略細長箱形状の筐体61と、筐体61内に設ける2つの放電部64aと、放電部64bを運転制御する運転制御部70(図7参照)で構成している。この運転制御部70は、上述した制御部7に含まれる。
図5(a)及び(c)に示すにように、筐体61には、正面側の2箇所に放電生成因子を含む空気を放出する放出開口部62,62が形成されている。図5(d)に示すように、筐体61の背面側の右側中央部分には、上述した収納部20の背板21の背板開口部22に対応する開口部63が形成される。すなわち、右側放電部64bには、その背面側に開口部63が形成される。
図6(a)に示す各放電部64a,64bは、並列に配する複数の針状の放電電極65,65と、複数の放電電極65,65に対向するように設ける板状の電極66(以下、対向電極という)とを備えている。各放電電極65の先端部65aと対向電極66の板部66aとの間には、放電が可能な間隙が設けられる。なお、図中の符号65bは、放電電極65の端部に設けた端子部であり、符号66bは、対向電極66の端部に設けた端子部である。
各放電部64a,64bでは、放電電極65,65と対向電極66の間の電位差により、各放電電極65の先端部65aから対向電極65の板部65aに向かって放電が発生する。
放電が生じると、空気中において例えば、電子、イオン、ラジカル、オゾン等の放電生成因子を生成する。放電生成因子を含む空気は、両放電部64a,64bの正面側の放出開口部62,62(図5(c)参照)からそれぞれ放出されて、放電ユニット部6の下方に設けた空気浄化ユニット部3(図2参照)に流入され、同空気浄化ユニット部3を通過し、ケーシング本体2の吸込口24、加湿ユニット部4、ケーシング本体2内を経由して上部の吹出口13から外部へ吹出される。
また、本例の筐体61には、左右2つの放電部64a,64bを設けているが、一方の右側放電部64bには、背面に開口部63(図5(d)参照)を形成しており、この開口部63から放電生成因子を含む空気の一部が、収納部20(図4参照)の背板21の背板開口部22、導通管23を介して加湿ユニット部4の水トレイ40内に供給される。
運転制御部70(図7参照)では、放電ユニット部4の複数の放電部64a,64bを交互に動作させて、放電を交互に行う運転制御を行う。この交互運転の放電モードを通常放電モードと称する。
また、運転制御部70は、加湿運転モード等を使用しない期間が所定の期間よりも長い等の所定の条件を満たす場合には、右側放電部64bを連続運転する運転制御を行っている。これにより、水トレイ40の殺菌等を通常放電モードより積極的に実施することができる。この放電モードを通常放電モードと区別して、連続放電モードと称する。このように運転制御部70は、通常放電モードと連続放電モードとを切替える運転制御を行う。なお、これら放電モードの制御の詳細については、図8に示すフローチャートおよび図9(b)に示す放電モードのタイミングチャートを用いながら後述する。
なお、図6(a)においては、各放電部64a,64bに設ける放電電極65は、1つの対向する電極66に対して2つ設けて構成するようにしたが、図6(b)に示すように各放電部64a,64bに設ける放電電極65は、1つの対向する電極66に対して1つ設けて構成するようにしてもよい。
また、各放電部内の放電電極は1つの対向電極に対して3つ以上でもよく、多く設けることにより放電時に多くの放電生成因子を発生することが可能となる。
なお、放電ユニット部6は、左右2つの放電部64a,64bで構成したが、さらに3つ以上の放電部で構成するようにしてもよい。
上述した放電ユニット部の各放電部は、放電電極と対向電極との電位差によりストリーマ放電を行うものであったが、その他に以下のようなコロナ放電を行うような構成であってもよい。
具体的には、図示せずも、放電ユニット部は、例えば2つの放電部を備えており、一方の放電部は放電電極と誘導電極とを備え、また、他方の放電部も放電電極と誘導電極とを備えている。一方の放電部では、放電電極と誘導電極との間で正イオンを発生させる構成としている。他方の放電部では、放電電極と誘導電極との間で負イオンを発生させる構成としている。各放電電極は誘導電極に対して突出するように配置する構成としている。すなわち、各放電部では、各放電電極に正負何れかの高圧パルスが印加されると、同放電電極の先端部では、コロナ放電が発生し、正負何れかのイオンを発生する。放電電極の先端は、針状に形成したり、或いは複数の糸状の導電体を束ねたブラシ状に形成したりしている。ブラシ状の放電電極を備える放電ユニット部は、イオンを発生する領域の面積が増大しているので、針状の放電電極と比較して、同じ電圧を印加したときのイオン発生量を増大することができる。
このようなコロナ放電を行う放電ユニット部を、以下の運転制御に用いるようにしてもよい。
なお、正イオンは、水素イオン(H)の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオンであり、H(HO)(mは0以上の任意の整数)と表わされる。負イオンは、酸素イオン(O )の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオンであり、O (HO)(nは0以上の任意の整数)と表わされる。また、正イオンおよび負イオンを水トレイ内に放出すると、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その表面上で互いに化学反応を起こす。その際に生成される放電生成因子の水酸化ラジカル(・OH)の作用により、浮遊カビ菌などが除去される。
制御部7は、空気浄化ユニット部3と、加湿ユニット部4と、送風ファン5、放電ユニット部6等を制御するものであり、各種制御機能については後述する。
次に、放電装置の要部構成を図7に基づいて説明する。図7は、放電装置の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、ブロック図の各機能において、上述した機能については重複説明を一部省略する。
放電装置1は、操作部14、表示部15、温度センサー17、湿度センサー18、水検知センサー45、空気浄化ユニット部3、加湿ユニット部4、送風ファン5、放電ユニット部6、制御部7を備えている。
操作部14は、放電装置1に対するユーザの入力操作を受け付けて制御部7に出力するものである。操作部14は、電源オン・オフや運転モードの操作等を行うものであり、後述する空気浄化運転、加湿運転、自動運転等の運転モードを選択し、選択した運転モードの出力が行われる。
温度センサー17は、室内の温度を検知するものであり、温度センサー17は、ケーシング本体2の前部2aの吸込口24の縁部に設ける(例えば、図2参照)。温度センサー17が検知した温度信号は、制御部7へ送信される。
湿度センサー18は、室内の湿度を検知するものであり、湿度センサー18は、ケーシング本体2の前部2aの吸込口24の縁部に設ける(例えば、図2参照)。湿度センサー18が検知した湿度信号は、制御部7へ送信される。加湿運転モードの運転等の場合には、温度センサーや湿度センサーの検知結果に基づいて運転が制御される。
放電ユニット部6は、上述の通り複数の放電部64a,64bを設けている。各放電部64a,64bは、放電により空気中において例えば、電子、イオン、ラジカル、オゾン等の放電生成因子を生成する。
制御部7には、放電装置の各部を統括して制御し、放電装置が使用する各種データを記憶する記憶部77を備えており、運転制御部70、残水判定部71、放置時間取得部72、放置時間判定部73、温度湿度判定部74、連続放電時間取得部75、連続放電時間判定部76が含まれている。なお、記憶部77は制御部7の外部に設けてもよい。
運転制御部70は、放電装置1の運転動作に関する制御、具体的には各種運転モードの開始、運転中の制御、および運転停止等の制御、上述の放電ユニット部6の運転制御を行う。運転制御部70が実行する運転モードは、ユーザの操作に従って実行される空気浄化運転モードや加湿運転モード等である運転モードと、放電装置1の判断に基づいて実行される自動運転モードとに大別できる。なお、自動運転モードは、空気浄化運転や加湿運転を自動的に切替えて運転するものである。
残水判定部71は、水トレイ40内の水検知センサー45で検知する水検知信号に基づいて、水トレイ40内の残水の有無を判定する。
放置時間取得部72は、加湿ユニット部4の水トレイ40内の水の放置時間を取得するものである。水の放置時間とは、放電装置1を停止してから運転開始するまでの停止時間から水トレイ内の水の放置時間を計算して得られた時間である。
放置時間判定部73は、放置時間取得部72で取得する水の放置時間に基づいて、放置時間が所定時間以内であるか否かを判定する。
温度湿度判定部74は、温度センサー17で検知した温度において、湿度センサー17で検知した湿度が目標の湿度以上であるか否かを判定する。なお、温度と目標湿度との相関関係を表わすデータは、例えば、記憶部77に記憶しており、制御部7は必要に応じて記憶部77よりこのデータを読み出して温度湿度判定部74で判定を行う。
連続放電時間取得部75は、連続放電モードで運転している放電部の連続放電の時間を計測して取得するものである。
連続放電時間判定部76は、連続放電時間取得部75で取得する連続放電時間に基づいて、連続放電モードで運転している放電部の連続放電時間が所定時間経過したか否かを判定する。
〔放電ユニット部の放電制御〕
次に、放電ユニット部の処理の流れや放電ユニット部の動作タイミングを図8及び図9に基づいて説明する。図8は、放電装置の放電ユニット部について通常放電モードから連続放電モードへ変更する処理の一例を示すフローチャートである。図9(a)は、右側放電部と水トレイを接続する導通管の配置関係を示す模式図である。図9(b)は、左右放電部の放電モードの状態を示すタイミングチャートである。説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
まず、ユーザが操作部14の電源をオンする。水トレイ40内の水検知センサー45が同水トレイ40内に残っている水である残水を検知し、この水検知信号を制御部7へ送信する(S1)。
残水判定部71は、水検知センサー45で検知する水検知信号に基づき、水トレイ40内の残水の有無を判定し、水トレイ40内に残水が無いと判定した場合(S2、NO)、放電ユニット部6を通常放電モードT1で制御運転を行い、処理は終了する。
なお、水検知センサー45としては、残水検知以外に水の量を測定できる機能を有するようにしてもよい、すなわち、水検知センサー45で水トレイ40内の水の量が例えば、満水状態を検知した場合に、後述するステップS4の放置時間の設定時間を短く設定するようにしてもよい。
一方、水トレイ40内に残水が有ると判定した場合(S2、YES)、放置時間取得部72は、水トレイ内の水の放置時間、すなわち、放電装置1を停止してから運転開始するまでの停止時間から水の放置時間を計算して取得する(S3)。
放置時間判定部73は、放置時間取得部72が所得した水の放置時間に基づいて、放置時間が所定時間以内であるか否かを判定する。放置時間が所定時間以内である場合(S4、YES)には、S5に進む。一例として所定時間を72時間以内に設定するようにしている。さらに、水検知センサー45で水トレイ内の水が満水状態であると検知する場合には、所定時間を48時間などのさらに短い時間に設定するようにしてもよい。夏季などの室内温度が高いとき、水トレイ内の水も細菌等が好む水温となるが、このような短い時間に放置時間を設定することにより、大量に発生する細菌等を未然に防ぐことができて水の衛生を保つことができる。放電装置1を冬季に稼働する場合には、温度が低いため細菌等の発生も少ないことから、逆に放置時間を長く設定してもよい。
放電装置1では、空気浄化運転モード、加湿運転モード、自動運転モードの各種の運転モードにて運転制御を行っており、運転制御部70は、何れの運転モードで運転制御しているかを確認する(S5)。
運転制御部70は、放電装置1が加湿運転モードであるか否かを判断し、加湿運転モードであると判断した場合(S6、YES)には、温度センサー17で室内の温度の値を検知し、検知した温度情報を制御部7へ送信する。また、湿度センサー18で室内の湿度の値を検知し、検知した湿度情報を制御部7へ送信する(S7)。
温度湿度判定部74は、温度センサー17で検知した温度情報において、湿度センサー18で検知した湿度情報が目標湿度以上であるか否かを判定し、検知温度に対して目標湿度以上である場合(S8、YES)には、運転制御部70は、放電ユニット部6の放電モードにおいて通常放電モードから連続放電モードに切替える運転制御を行う。
ここで連続放電モードを行う放電部は、図9(a)に示す水トレイ40に近い位置側の右側放電部64bであり、右側放電部64bでは、放電で発生する放電生成因子の一部を水トレイ40へ放出するために、その背面の開口部63から収納部20の背板21の背板開口部22、導通管23を介して水トレイ40内に連通されている。
図9(b)の左右の放電部64a,64bのタイミングチャートに示すように、通常放電モードT1において左右放電部64a,64bは、交互に放電動作しているが、運転制御部70が通常放電モードT1から連続放電モードT2に切り替える(S9)。これにより、右側放電部64bのみが連続放電となり、通常の2倍の放電生成因子を発生することができる。この通常の2倍の放電生成因子を含む空気が右側放電部64bの開口部63から放出されて、さらに、導通管23を介して水トレイ40や水トレイ40内の水Wに放出されて、水Wに含まれる細菌等を効率的に抑制等して衛生的に保ち、加湿運転時により清潔な水で加湿することができる。
また、左右放電部64a,64bでは、通常放電モードや連続放電モードにおいて、両放出開口部62,62からも放電生成因子を含む空気を放出しており、この放電生成因子を含む空気は、同ケーシング本体2の収納部20の下方の空気浄化ユニット部3に供給される。
連続放電時間取得部75は、連続放電モードT2で運転している放電部64bの連続放電の時間を計測して取得する。連続放電時間判定部76は、連続放電時間取得部75で取得する連続放電時間に基づいて、連続放電モードT2で運転している放電部64bの連続放電時間が所定時間経過したか否かを判定し、所定期間(例えば10分)が経過した場合(S10、YES)に、運転制御部70は、連続放電モードT2から通常放電モードT3に切り替える(S11)。すなわち、放電ユニット部6は、運転制御部70により、右側放電部64bを連続放電モードT2から、もとの左右放電部64a,64bを交互に放電運転する通常放電モードT3となり、その後処理を終了する。このように設定時間経過後は、連続放電運転から通常放電運転に戻すことにより放電ユニット部6の放電電極等の早期の劣化を防ぐことができる。
上述した処理のうち、水トレイ40内に残水が無い場合(S2、NO)や、温度湿度判定部74が温度センサー17で検知する温度情報において、湿度センサー18で検知する湿度情報が目標湿度以上でないと判定する場合(S8、NO)に、運転制御部70は、上記と同様に、連続放電モードT2から通常放電モードT3に切り替え、放電ユニット部6を通常放電モードにて運転制御を行う(S11)。
また、上述した処理のうち、放置時間が所定時間以内でない場合(S4、NO)や、加湿運転モードでない場合(S6、NO)に、運転制御部70は、上記と同様に、通常放電モードT1から連続放電モードT2に切り替える。これにより、右側放電部64bのみが連続放電を実行して、通常の2倍の放電生成因子を発生する(S9)。
また、連続放電時間判定部76が、連続放電モードT2の運転を実行して所定時間が経過していないと判定する場合(S10、NO)に、上記S9の処理を行う。
なお、上記フローは一例であって、本実施の形態は上記に限られるものではない。例えば、上述したステップS6は、運転モードが加湿運転モードであるか否かを判定するが、ユーザが運転モードを自動運転にセットし、放電装置が自動運転モードのうち加湿運転モードを選択している場合であっても、同様のステップS6の処理を行うようにしてもよい。
[実施形態2]
上述した第1実施形態では、放電ユニット部6の右側放電部64bが導通管23を介して水トレイ40に連通する構成としたが、第2実施形態では、放電ユニット部6の左側放電部64aが導通管23を介して水トレイ40に連通する構成としている。説明の便宜上、前記実施形態にて説明した放電装置およびその部材と同じ機能を有する部材については、重複した説明については省略する。
図10(a)に示す放電ユニット部6は、略細長箱形状の筐体61と、筐体61内に設ける2つの放電部64a,64bと、放電部64a,64bを運転制御する運転制御部70で構成している。
筐体61には、正面側の2箇所に放電生成因子を含む空気を放出する放出開口部62,62が形成されている。
筐体61の背面側の左側中央部分には、開口部63が形成されており、この開口部63に対応する背板開口部22がケーシング本体2の収納部20の背板21に形成されている。背板開口部22には、略逆L字形状の導通管23の基部が連通連結されている。
同導通管23は、ケーシング本体2内の上部から底部に向かうように設けており、導通管23の終端部は、水トレイ40内に設けられる。水トレイ40および水トレイ40内の水Wには、左側放電部64aで発生した放電生成因子を含む空気が左側放電部64aの開口部63、背板開口部22、導通管23を経由して放出される。
この実施形態2の放電装置は、上述した図8のフローチャートの各処理S1〜S11と同様の処理を行うものである。以下の処理においては、上述した各処理S1〜S11と重複する説明を省略する。
図10(b)に示す通常放電モードT1においては、左右放電部64a,64bが交互に放電動作する。上述した図8中の処理において、運転制御部70が通常放電モードT1から連続放電モードT2に切り替えると、左側放電部64aのみが連続放電となる(S9)。これにより、例えば通常の2倍の放電生成因子が発生される。かかる放電生成因子を含む空気が左側放電部64aの開口部63から放出されて、さらに、導通管23を介して水トレイ40や水トレイ40内の水Wに放出されて、水Wに含まれる細菌等を効率的に抑制等して衛生的に保ち、加湿運転時に常に清潔な水で加湿することができる。
また、左右放電部64a,64bでは、通常放電モードや連続放電モードにおいて、両放出開口部62,62からも放電生成因子を含む空気を放出しており、この放電生成因子を含む空気は、同放電ユニット部6の下方の空気浄化ユニット部3に供給される。
連続放電時間取得部75は、連続放電モードT2で運転している放電部64aの連続放電の時間を計測して取得する。連続放電時間判定部76は、連続放電時間取得部75で取得する連続放電時間に基づいて、連続放電モードT2で運転している放電部64aの連続放電時間が所定時間経過したか否かを判定し、所定時間(例えば10分)経過したと判定した場合(S10、YES)に、運転制御部70は、連続放電モードT2から通常放電モードT3に切り替える。すなわち、放電ユニット部6は運転制御部70により、左側放電部64aを連続放電モードT2から、もとの左右放電部64a,64bを交互に放電運転する通常放電モードT3とし(S11)、これにより図示の処理は終了する。このように設定時間経過後は、連続放電運転から通常放電運転に戻すことにより放電ユニット部6の放電電極等の早期の劣化を防ぐ効果がある。
[実施形態3]
第3実施形態では、放電ユニット部6の左右放電部64a,64bがそれぞれ導通管23,23を介して水トレイ40に連通する構成としている。説明の便宜上、前記実施形態にて説明した放電装置およびその部材と同じ機能を有する部材については、重複した説明については省略する。
図11(a)に示す放電ユニット部6は、略細長箱形状の筐体61と、筐体61内に設ける2つの放電部64a,64bと、放電部64a,64bを運転制御する運転制御部70で構成している。
筐体61には、正面側の2箇所に放電生成因子を含む空気を放出する放出開口部62,62が形成されている。
筐体61の背面側の左側中央部分と右側中央部分には、それぞれ開口部63a,63bが形成されており、これら開口部63a,63bに対応するそれぞれの背板開口部22a,22bが収納部20の背板21に形成されている。
左側の背板開口部22aには、略逆L字形状の左側導通管23の基部が連通連結されている。
また、右側の背板開口部22bには、略逆L字形状の右側導通管23の基部が連通連結されている。
それぞれの導通管23,23は、ケーシング本体2内の上部から底部に向かうように設けており、各導通管23の終端部は、水トレイ40内に設けられる。水トレイ40および水トレイ40内の水Wには、左右の放電部64a,64bで発生した放電生成因子を含む空気が左右の放電部64a,64bのそれぞれの開口部63a,63b、各背板開口部22a,22b、左右の導通管23,23を経由して放出される。
この実施形態3の放電装置は、上述した図8のフローチャートの各処理S1〜S11と同様の処理を行うものである。以下の処理においては、上述した各処理S1〜S11と重複する説明を省略する。
図11(b)に示す通常放電モードT1においては、左右放電部64a,64bが交互に放電動作する。上述した図8中の処理において、運転制御部70が通常放電モードT1から連続放電モードT2に切り替えると、左右放電部64a,64bが連続放電となる(S9)。これにより、例えば通常の4倍の放電生成因子が発生される。かかる放電生成因子を含む空気が左右放電部64a,64bのそれぞれの開口部63a,63bから放出されて、さらに、左右の導通管23,23を介して水トレイ40や水トレイ40内の水Wに放出されている。すなわち、水トレイ40内の両端には、導通管23,23の端部を配置しており、放電生成因子を含む空気が2方向から水トレイ内水Wに導入されることにより水トレイ内の水に含まれる細菌等を効率的に抑制等して衛生的に保ち、加湿運転時に常に清潔な水で加湿することができる。
また、左右放電部64a,64bでは、通常放電モードや連続放電モードにおいて、両放出開口部62,62からも放電生成因子を含む空気を放出しており、この放電生成因子を含む空気は、同放電ユニット部6の下方の空気浄化ユニット部3に供給される。
連続放電時間取得部75は、連続放電モードT2で運転している放電部64a,64bの連続放電の時間を計測して取得する。連続放電時間判定部76は、連続放電時間取得部75で取得する連続放電時間に基づいて、連続放電モードT2で運転している放電部64a,64bの連続放電時間が所定時間経過したか否かを判定し、所定時間(例えば10分)経過した場合(S10、YES)に、運転制御部70は、連続放電モードT2から通常放電モードT3に切り替える。すなわち、放電ユニット部6は運転制御部70により、左右放電部64a,64bを連続放電モードT2から、もとの左右放電部を交互に放電運転する通常放電モードT3とし(S11)、これにより図示の処理は終了する。このように設定時間経過後は、連続放電運転から通常放電運転に戻すことにより放電ユニット部6の各放電部64a,64bの劣化を均一とでき、放電ユニット部6の放電電極等の早期の劣化を防ぐ効果がある。
[実施形態4]
第4実施形態では、放電ユニット部6の左右放電部64a,64bが共通の導通管23を介して水トレイ40に連通する構成としている。導通管23内には、開閉自在の左右2つのバルブ25a,25bを設けている。説明の便宜上、前記実施形態にて説明した放電装置およびその部材と同じ機能を有する部材については、重複した説明については省略する。
図12(a)に示す放電ユニット部6は、略細長箱形状の筐体61と、筐体61内に設ける2つの放電部64a,64bと、放電部64a,64bを運転制御する運転制御部70で構成している。
筐体61には、正面側の2箇所に放電生成因子を含む空気を放出する放出開口部62,62が形成されている。
筐体61の背面側の左側中央部分と右側中央部分には、それぞれ開口部63a,63bが形成されており、これら開口部63a,63bに対応するそれぞれの背板開口部22a,22bが収納部20の背板21に形成されている。
左右の背板開口部22a,22bには、二股形状の略逆L字の導通管23が連通連結されている。導通管23内には、左右の背板開口部22a,22bに近接する位置にそれぞれ開閉自在の左右バルブ25a,25bを設けている。
導通管23の一部分は、ケーシング本体2内の上部から底部に向かうように設けており、各導通管の終端部は、水トレイ内に設けられる。
水トレイおよび水トレイ内の水には、左右バルブ25a,25bを交互に開閉制御することで、左右の放電部64a,64bで発生した放電生成因子を含む空気が左右何れかの放電部64a,64bの開口部63a,63b、背板開口部22a,22b、左右バルブ25a,25b、導通管23を経由して放出される。なお、左右バルブは、電磁バルブで構成しており、制御部により開閉自在に制御される。
この実施形態4の放電装置は、上述した図8のフローチャートの各処理S1〜S11と同様の処理を行うものである。以下の処理においては、上述した各処理S1〜S11と重複する説明を省略する。
図12(b)に示す通常放電モードT1においては、左右放電部64a,64bが交互に放電動作する。このとき右側放電部側の右バルブ25bは開状態となっており、右側放電部64bで発生した放電生成因子を含む空気が右側放電部64bの開口部63b、背板開口部22b、導通管23を経由して水トレイ40へ放出される。左側放電部64a側の左バルブ25aは閉状態である。上述した図8中の処理において、運転制御部70が通常放電モードT1から連続放電モードT2に切り替えると、右側放電部64bが連続放電となる(S9)。これにより、例えば通常の2倍の放電生成因子が発される。かかる放電生成因子を含む空気が右側放電部64bの開口部63bから放出されて、さらに、導通管23を介して水トレイ40や水トレイ40内の水Wに放出される。
また、左右放電部64a,64bでは、通常放電モードや連続放電モードにおいて、両放出開口部62,62からも放電生成因子を含む空気を放出しており、この放電生成因子を含む空気は、同放電ユニット部6の下方の空気浄化ユニット部3に供給される。
連続放電時間取得部75は、連続放電モードT2で運転している放電部64bの連続放電の時間を計測して取得する。連続放電時間判定部76は、連続放電時間取得部75で取得する連続放電時間に基づいて、連続放電モードT2で運転している放電部64bの連続放電時間が所定時間経過したか否かを判定し、所定時間が(例えば10分)経過したと判定した場合(S10、YES)に、運転制御部70は、連続放電モードT2から通常放電モードT3に切り替える。ここで、右側放電部64b側の右バルブ25bを閉じ、左側放電部64a側の左バルブ25aを開く。放電ユニット部6は運転制御部70により、右側放電部64aを連続放電運転から、もとの左右放電部を交互に放電運転する通常放電モードT3となる(S11)。この通常放電モードT3においては、放電生成因子を含む空気が左側放電部64aの開口部63aから放出されて、導通管23を介して水トレイ40や水トレイ40内の水Wに放出される。これにより図示の処理は一端終了するが、改めて同様の処理フローを経て、連続放電モードの処理となった場合について説明する。
連続放電モードT4において、左側放電部64aが連続放電となり、通常の2倍の放電生成因子を発生する(S9)。このとき右側放電部64b側の右バルブ25bは閉状態であり、左側放電部64a側の左バルブ25aが開状態となっており、左側放電部64aの開口部63aから通常の2倍の放電生成因子を含む空気が放出されて、さらに、ストリーマ導通管23を介して水トレイ40や水トレイ40内の水Wに放出される。
かかる構成とすることで、連続放電モードT2,T4を左右放電部64a,64bで交互に行うことが可能となり、放電ユニット部6の放電電極等の早期の劣化を防ぐ効果がある。
[変形例]
上記各実施形態は、ケーシング本体2の上部中央に放電ユニット部6を設ける構成としたが、図13に示すように、ケーシング本体2の空気浄化ユニット部3を挟んで両側部にそれぞれ放電ユニット部6a,6bを設けるようにしてもよい。なお、図13は、ケーシング本体から前面パネルを外した状態を示す図である。
各放電ユニット部6は、2つの放電部64a,64bを設けている。右側放電ユニット部6bの上下放電部64a,64bのうち下側放電部64bは、導通管23を介して水トレイ40に連通連結している。すなわち、下側放電部64bを収めた筐体61下部には、開口部63cが形成されており、一方、ケーシング本体2の収納部内の一部に筐体下部の開口部63cに対応する下部開口部22cが形成され、この下部開口部22cに導通管23の基部を連通連結している。
導通管23の終端部は、水トレイ40内に設けられる。水トレイ40および水トレイ40内の水Wには、下側の放電部64bで発生した放電生成因子を含む空気が下側の放電部64bの開口部63c、下部開口部22c、導通管23を経由して放出される。
この変形例の放電装置は、上述した図8のフローチャートの各処理S1〜S11と同様の処理を行うことができるので、各処理に関する重複説明を省略する。かかる構成とすることで上記実施形態と同様の効果を奏する。
上述した各実施形態において、放電ユニット部は、一例としてストリーマ放電を行う放電部を用いて説明したが、コロナ放電を行う放電部で構成しても同様の各種放電運転の制御を行うことができる。
放電ユニット部は、例えば、2つの放電部同士を連結する構成としたが、それぞれの放電部を分離して、一方の放電部を水トレイに隣接する箇所に設けて、他方の放電部を空気浄化ユニット部等のフィルタに隣接する箇所に設けるようにしてもよい。すなわち、放電部同士が分離されている場合は、例えば、加湿機などの電子機器等の汚れやすい箇所の付近にそれぞれ設置することができる。
例えば、水トレイ内の水が長時間放置されている場合には、水トレイ付近に設置された放電部を連続して動作(連続放電動作モード)させて、水トレイおよび水トレイ内の水に対して放電生成因子を積極的に送出し、雑菌等の繁殖等を抑制することができる。
上述した実施形態1から4の何れの放電ユニット部のように放電部同士が連結されている場合には、水トレイ等の汚れやすい箇所に対して、導通管を通じて放電部で生成した放電生成因子を送出することができる。
なお、実施形態において、2つの放電部を用いて交互に動作させる例を説明したが、例えば3つ以上の放電部を交互に動作させる場合には、第1放電部、第2放電部、第3放電部を単独あるいは組み合わせる交互動作パターンも含まれる。
第1放電部→第2放電部→第3放電部、・・の順に繰り返す交互動作パターン。
第1および第2放電部(第1群)→第3放電部(第2群)→第1および第2放電部(第1群)→第3放電部(第2群)、・・の順に繰り返す交互動作パターン。このように複数の放電部を2群、さらに複数群に分けて、交互に動作するものも含まれる。
上記各動作パターンのように3つ以上の放電部を交互に動作させる場合も通常放電モードに含まれるものである。
上記実施形態では一例として空気調和機に適用した場合に説明したが、放電装置としては、少なくても放電電極により放電を行う複数の放電部と、これら複数の放電部を交互に動作させる通常放電モードと、複数の放電部の少なくとも1つを連続に動作させる連続放電モードとを切替える運転制御部と、を備えていればよい。特許請求の範囲における放電装置には、上記構成を備えた、例えば、除電機、イオン発生機、空気調和機、除湿機、加湿機、空気清浄機、エアーコンディショナー、脱臭機、冷蔵庫、掃除機、調理家電などの電子機器等を含む。
〔ソフトウェアによる実現例〕
放電装置の制御ブロック(特に制御部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、放電装置は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
W 水
1 放電装置
2 ケーシング本体
3 空気浄化ユニット部
4 加湿ユニット部
5 送風ファン
6 放電ユニット部
7 制御部
10前面パネル
11前面パネル吸込口
12 フラップ
13 吹出口
14 操作部
15 表示部
16 制御基板
17 温度センサー
18 湿度センサー
20 収納部
21 背板
22 背板開口部
23 導通管
24 吸込口
30 プレフィルタ
31 集塵フィルタ
32 脱臭フィルタ
40 水トレイ
41 タンク受け部
42 水槽部
42a 支持ステー部
42b 枢支部
43 加湿フィルタ
43a 給水フィルタ体
43b 保持枠
44 給水タンク
45 水検知センサー
45a フロート
45b 検知素子
61 筐体
62 放出開口部
63 開口部
64a,64b 放電部
65 放電電極
65a 先端部
65b 端子部
66 対向電極
66a 板部
66b 端子部
70 運転制御部
71 残水判定部
72 放置時間取得部
73 放置時間判定部
74 温度湿度判定部
75 連続放電時間取得部
76 連続放電時間判定部
77 記憶部

Claims (5)

  1. 放電電極により放電を行う複数の放電部と、
    前記複数の放電部を交互に動作させる通常放電モードと、前記複数の放電部の少なくとも1つを連続に動作させる連続放電モードとを切替える運転制御部と、
    を有することを特徴とする放電装置。
  2. 水を貯水する水トレイと、
    前記水により加湿する加湿フィルタを備える加湿ユニット部と、
    前記水トレイ内の水を検知する水検知センサーと、
    を有し、
    前記運転制御部は、前記水検知センサーで検知する水検知信号に基づき、前記通常放電モードと前記連続放電モードとを切替える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の放電装置。
  3. 前記水の放置時間に基づき、前記通常放電モードと前記連続放電モードとを切替える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の放電装置。
  4. 前記運転制御部は、前記加湿ユニット部を稼働する加湿運転モードで運転していない場合に、前記連続放電モードに切替える、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の放電装置。
  5. 温度を検知する温度センサーと、
    湿度を検知する湿度センサーと、を備え、
    前記運転制御部は、前記温度センサーで検知する温度及び前記湿度センサーで検知する湿度に基づき、前記通常放電モードと前記連続放電モードとを切替える、
    ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の放電装置。
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