JP2020060439A - 磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペースでありながら測定対象のゆがみを測定することができる磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置を提供する。
【解決手段】測定対象のゆがみを測定するための磁気エンコーダ2であって、磁気透過性材料により構成され、第1の表面211と、第1の表面211の反対側に形成された第2の表面212と、を備えた環状ベース21と、環状ベース21の第1の表面211又は第2の表面212のいずれかに設けられた磁気エンコーダユニット22と、を備え、磁気エンコーダユニット22には、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、環状ベース21の中心軸線は、全てのN極エリアと全てのS極エリアとの円心を通過している。
【選択図】図1
【解決手段】測定対象のゆがみを測定するための磁気エンコーダ2であって、磁気透過性材料により構成され、第1の表面211と、第1の表面211の反対側に形成された第2の表面212と、を備えた環状ベース21と、環状ベース21の第1の表面211又は第2の表面212のいずれかに設けられた磁気エンコーダユニット22と、を備え、磁気エンコーダユニット22には、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、環状ベース21の中心軸線は、全てのN極エリアと全てのS極エリアとの円心を通過している。
【選択図】図1
Description
本発明は磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置に関し、特に省スペースでありながら測定対象のゆがみを測定することができる磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置に関する。
測定対象のゆがみを検出するためには磁気エンコーダが必要とされるが、所謂ラジアル異方性磁石を利用した絶対位置型の磁気エンコーダとしては以下の特許文献1が知られている。特許文献1の図4には、S極とN極からなる磁極が環状ベースの軸線を囲むように配置される旨が記載されている。
また、特許文献1の図4の第1の円環2121は、S極とN極が軸線を囲むように円周方向に沿ってそれぞれ90度ずつ延伸し、合計4個のS極とN極が互い違いに配置される。
また、特許文献1の図4に示されるように、第2の円環2122は、軸方向に沿って、前記第1の円環2121との間に中性スペーサリングを挟むように間隔をあけて設けられ、S極とN極がそれぞれ45度ずつ延伸し、合計8個のS極とN極が互い違いに配置される。
更に、第3の円環2123は、軸方向に沿って、前記第2の円環2122との間に中性スペーサリングを挟むように間隔をあけて設けられ、S極とN極がそれぞれ22.5度ずつ延伸し、合計16個のS極とN極が互い違いに配置される。
すなわち、第2の円環2122の磁極の数は第1の円環2121の磁極の数の2倍であり、第3の円環2123の磁極の数は第2の円環2122の磁極の数の2倍である。
このため、特許文献1の図4に示すように、磁極は、軸方向に沿ってS極、N極、S極、N極・・・のように、N極とS極が順番に配置されている。
一方、特許文献1の図7には他の実施形態の従来技術も説明されており、軸線を囲うようにそれぞれ90度ずつ延伸する合計4個のS極とN極により、第1のエリア3121が形成されている。また、この第1のエリア3121よりも軸線から更に外側(径方向の外側)には第1のエリア3121を囲むように第2のエリア(特許文献1の図7の符号3122)が形成されている。
第2のエリア3122の磁極エリアは、互い違いに配置された合計16個のN極エリアとS極エリアとからなる。すなわち、第1のエリア3121の1つのN極エリアには、第2のエリア3122の合計4つのN極とS極が対応し、第1のエリア3121の1つのS極エリアには、第2のエリア3122の合計4つのN極とS極が対応する。
このため、特許文献1の図7の従来の実施形態では、径方向にN極、S極、N極、S極という具合にN極とS極が互い違いに配置されることとなる。また、特許文献1の図7の従来技術によれば、第1のエリア3121と第2のエリア3122の間には円環状の中性スペーサリング316が設けられている。
以上のように、特許文献1に記載された磁気エンコーダによれば、特許文献1の図7の従来技術のように、第1のエリア3121と第2のエリア3122の間に、中性スペーサリング316を挟み両者の干渉を低減している。
また、特許文献1の図4の実施形態によれば、第2の円環2122は、軸方向に沿って、前記第1の円環2121との間に中性スペーサリングを挟むように間隔が隔てられている。
しかし、従来の方法では特許文献1の図4の実施形態と図7の実施形態のいずれの形態でも、上述したとおり中性スペーサリングが必要である。そのため中性スペーサリングを円環状の磁極(エリア)の間に挟むため体積が増加する問題がある。
一方、軸方向の磁極も径方向の磁極も特許文献1の図4、図7のように互い違いに配置するのは、所謂ラジアル異方性磁石を利用した絶対位置型の磁気エンコーダとしての機能を発揮させるためである。このような、ラジアル異方性磁石を利用した磁気エンコーダ装置を用いて、回転軸を軸として測定対象を回転させることにより、回転角度を検出し、或いは回転速度を検出することができる。
ところが、従来の磁気エンコーダ装置では、基本的には軸方向におけるゆがみや径方向におけるゆがみを測定することはできないので、回転角度や回転速度に加えてゆがみをも測定しようとする場合には、別途渦電流測定センサを取り付けて測定を行う必要がある。このように、従来の磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置には尚も改善の余地が残されている。
このような問題に鑑みて、本発明は省スペースでありながら、測定対象のゆがみを測定することができる磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような問題に鑑みて、以下の構成を備える。
測定対象のゆがみを測定するための磁気エンコーダであって、
磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えた環状ベースと、
前記環状ベースの前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに設けられた磁気エンコーダユニットと、を備え、
前記磁気エンコーダユニットは、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、前記環状ベースの中心軸線は、全ての前記N極エリアと全ての前記S極エリアとの円心を通過している。
磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えた環状ベースと、
前記環状ベースの前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに設けられた磁気エンコーダユニットと、を備え、
前記磁気エンコーダユニットは、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、前記環状ベースの中心軸線は、全ての前記N極エリアと全ての前記S極エリアとの円心を通過している。
本発明の磁気エンコーダの磁気エンコーダユニットには、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、環状ベースの中心軸線は、全てのN極エリアと全てのS極エリアとの円心を通過するので、省スペースでありながら測定対象のゆがみを測定することができる。
図1、図2、及び図5を参照して本発明の磁気エンコーダの第1の実施形態を説明する。ここで、図1は本発明による測定対象4(図5)のゆがみを測定するための磁気エンコーダ2の斜視図であり、また、図2は第1の実施形態の要部拡大図であり、本発明の第1の実施形態による磁気エンコーダユニット22を説明するものである。また、図5は本発明の第1の実施形態の磁気エンコーダ2を測定対象4に取り付け、センサ3と併せて磁気エンコーダ装置50として使用する際の斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態の磁気エンコーダ2は環状ベース21と、磁気エンコーダユニット22と、接続部23を備える。環状ベース21は板状体であり、且つ平面視にてドーナツ状に形成される。また、図1に示すように、環状ベース21は上側に向いた第1の表面211と、その反対側に形成された第2の表面212を有する。
磁気エンコーダユニット22は、本実施形態では、図2に示すように、第1の表面211の外周縁の近くに設けられ、図1、図2に示すように、環状ベース21の円心側には磁気エンコーダユニット22は設けられていない。接続部23は、図5に示すように測定対象4と接続する際に利用され、円環状に形成される。
また、環状ベース21は、磁気透過性材料からなり、中心軸線200を円心とする環状に形成されている。
また、磁気エンコーダユニット22は、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、環状ベース21の中心軸線200は、全てのN極エリアと全てのS極エリアの円心を通過している。すなわち、N極エリアとS極エリアは、円心である中心軸線200を共通の軸とした同心円状に互い違いに配置される。
なお、第1の実施形態では、図2に示すように、最も外周縁に近いエリアがS極エリアに形成され、その内側がN極エリアに形成され、その後はS極エリア、N極エリア、S極エリア、・・・、N極エリア、という具合に、径方向xに沿って円心へ向かい互い違いに配置される。
環状ベース21は、図1に示すように、第1の表面211と第2の表面212の法線nが中心軸線200と平行となり、その結果、図2に示すように、N極エリアとS極エリアの磁性境界線220は、環状ベース21の径方向xに沿って配列されることとなる。なお、N極エリア及びS極エリアの数は第1の実施形態では2つずつであるが、適宜増減させても良い。
また、接続部23は図2に示す内周縁213に隣接するように設けられ、環状ベース21を図5の測定対象4と接続する際に用いられる。なお、接続部23は必ずしも必要なく、測定対象4と接続できれば適宜省略しても差し支えない。
続いて、図3、図4、及び図6を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。ただし、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。ここで、図3は本発明による測定対象4(図6参照)のゆがみを測定するための磁気エンコーダ2の斜視図である。
また、図4は第2の実施形態の要部拡大図であり、本発明の第2の実施形態による磁気エンコーダユニット22を説明するものである。更に、図6は本発明の第2の実施形態の磁気エンコーダ2を測定対象4に取り付け、センサ3を磁気エンコーダユニット22の外側で、且つ軸方向yに沿って取り付けて使用する際の斜視図である。第2の実施形態でも第1の実施形態と同様に測定対象4のゆがみを測定できる。第1の実施形態との異なる点は以下のとおりである。
すなわち、第2の実施形態では、図3に示すように、環状ベース21は中心軸線200と平行となるように延伸し、中心軸線200を円心とした管状体に形成される。そして、第2の実施形態では、図3に示すように第1の表面211と第2の表面212の法線nが、中心軸線200と垂直となり、且つ第2の表面212は中心軸線200に臨む。
また、第2の実施形態においては、磁気エンコーダユニット22は、図3に示すように第1の表面211に設けられた管状体である。また、図6に示すように、N極エリアとS極エリアの磁性境界線220は、環状ベース21の軸方向yに沿って配列される。
また、第1の表面211におけるN極エリアとS極エリアの磁極境界線220は、図4に示すように、環状ベース21の軸方向y(すなわち、中心軸線200と平行な方向)に沿って配置されている。また、第2の実施形態の磁気エンコーダ2は、図6に示すように、第2の表面212側に設けられた接続部23によって測定対象4と接続される。
本発明の磁気式エンコーダ2では、例えば図5に示すように、N極エリアとS極エリアとが同心円状となるように、且つ径方向xに沿って互い違いとなるように配置されることにより、旋回軸Lの径方向xにおける測定対象4のゆがみを測定し、また、図6に示すように、N極エリアとS極エリアとが同心円状となるように、且つ軸方向yに沿って互い違いとなるように配置されることにより、旋回軸Lの軸方向yにおける測定対象4のゆがみを測定する。
次に、第1の実施形態と第2の実施形態の磁場の方向について説明する。第1の実施形態の磁気エンコーダ2の磁場(磁界)方向(Magnetic field direction、N極からS極への方向)は、中心軸線200と平行な方向である。すなわち、図1に示すように、N極の法線nを通過するようにN極から出て行き再びS極へ入る。
一方、第2の実施形態の磁気エンコーダ2の磁場方向は、中心軸線200と垂直な方向である。すなわち、図3に示すように、N極の法線nを通過するようにN極から出て行き再びS極に入る。
第1の実施形態と第2の実施形態の磁気エンコーダ2を用いて、測定対象4の旋回軸Lの軸方向yと径方向xにおけるゆがみを測定する方法をより具体的に説明するため、磁気エンコーダ2を搭載した磁気エンコーダ装置50について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態の磁気エンコーダ2を使用した磁気エンコーダ装置50の斜視図である。
図5に示すように、磁気エンコーダ装置50は、測定対象4のゆがみを測定するために、図1で説明した磁気エンコーダ2が、測定対象4を取り囲むように設けられる。また、図5の実施形態では、磁気エンコーダユニット22は接続部23によって測定対象4と接続されている。
ここで、図5にて矢印で示したとおり、測定対象4は磁気エンコーダ2を伴って、旋回軸Lを軸として矢印の方向に回転する。
また、センサ3は、径方向XにN極エリアとS極エリアが互い違いに設けられた磁気エンコーダユニット22に隣接するように、且つ磁気エンコーダユニット22とは隙間をあけるように設けられる。すなわち、磁気エンコーダユニット22は環状ベース21の外縁に隣接するように設けられているので、センサ3の位置も環状ベース21の外縁付近に設けられることとなる。
上述したように、第1の実施形態の磁気エンコーダ2における第1の面211と第2の面212の法線nは、中心軸線200(図1参照)と平行なので、環状ベース21の内周縁213(図2参照)を接続部23を介して測定対象4に取り付けて固定する。
ここで、センサ3は、磁気エンコーダユニット22を検知することができる程度に磁気エンコーダユニット22に近接しているが、接触はしていない。そのため、測定対象4と共に磁気エンコーダユニット22が回転しても摩擦は生じない。
なお、センサ3は、磁気エンコーダユニット22と接触しないように取り付けられれば足り、その取り付け方法は特に限定されない。
また、本実施形態に用いられるセンサ3は、磁気抵抗センサやホールセンサ等の磁気センサから適宜選択すれば足り、特に限定されない。
次に、図6と図7を参照して第2の実施形態(図3、図4)で説明した磁気エンコーダ2を測定対象4に取り付けた磁気エンコーダ装置50について説明する。ここで、図6は、本発明の第2の実施形態の磁気エンコーダ2を接続部23を用いて測定対象4に取り付け、センサ3を磁気エンコーダユニット22の外側で、且つ軸方向yに沿って取り付けて、磁気エンコーダ装置50として使用する際の斜視図である。また、図7は円筒状の測定対象4に本発明の第2の実施形態による磁気エンコーダ2を直接取り付けて、磁気エンコーダ装置50として使用する際の斜視図である。
図6に示すように、磁気エンコーダ装置50は、第2の実施形態の磁気エンコーダ2が測定対象4に取り付けらることにより構成される。
環状ベース21の第2の面212(図3参照)は、測定対象4側に位置し、環状ベース21は接続部23を介して測定対象4に取り付けられる。
図6に示すように、磁気エンコーダユニット22は、測定対象4の外周に形成された外周面41から径方向xに離れた場所に位置する。すなわち、磁気エンコーダユニット22と測定対象4は、接続部23によって接続されているので、互いに離間している。
また、図6に示すように、センサ3は磁気エンコーダ2の磁性境界線220が並べられた方向と平行に設けられる。なお、図6の実施形態でもセンサ3は、磁気エンコーダ22を検知できる程度に近づいた位置に設けられ、且つ磁気エンコーダ22と接触しない程度に離れている。
なお、図6に示すように、第2の実施形態で説明した磁気エンコーダ2が取り付けられた磁気エンコーダ装置50の場合、第1の面211と第2の面212の法線nは、図3に示すように、中心軸線200と垂直となる。
続いて図7の実施形態について説明する。図6との相違点としては、図7の測定対象4は円管状で、図6の接続部23に相当する構成が存在しない点にある。すなわち、図7の実施形態では、接続部23を介さずに、磁気エンコーダユニット2の第2の表面212が測定対象4の外周面41に直接取り付けられている。なお、その他の構成については図6と同様なので説明を省略する。
次に、図8を参照し、図5、図6、又は図7の磁気エンコード装置50を用いて測定対象4のゆがみを測定する方法について説明する。ここで、図8は本発明による測定対象4のゆがみを測定するために、磁気エンコーダ装置50を操作する際のフローチャートである。
先ずは、測定対象4の旋回軸Lと、磁気エンコーダ2の円心(中心軸線200)がずれていると回転運動に支障をきたし、更に正確な測定ができないため、両者の偏心量を最小化すべく測定対象4の旋回軸Lと磁気エンコーダ2の円心を一致させ、同心円上となるように位置合わせをする(ステップS1)。
そして、測定対象4が回転運動を開始すると、第1の実施形態(図1、図2)の磁気エンコーダ2を備えた磁気エンコーダ装置50(図5)は以下のように動作する。
すなわち、回転運動する磁気エンコーダ2の磁気エンコーダユニット22が、センサ3によって検知される。センサ3は、測定対象4の径方向xへの偏向(すなわち、真っ直ぐに延伸せずに「く」の字に曲がっていないか等)によって生じる磁場分布の変化を検出し(ステップS2)、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニット(MCU,Micro Control Unit)に出力する。
マイクロコントロールユニットはこのセンサ3から出力された電気信号に基づいて測定対象4のゆがみの量を計算し(ステップS3)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。このようにして、測定対象4を回転させた際の、測定対象4の径方向xのゆがみを検出することができる。
次に、第2の実施形態(図3、図4)の磁気エンコーダ2を備えた磁気エンコーダ装置50(図6、図7)の動作を説明する。
まず最初に、測定対象4の旋回軸Lと磁気エンコーダ2の円心(中心軸線200)の偏心量を最小化すべく、測定対象4の旋回軸Lと磁気エンコーダ2の円心を一致させる点は同様である(ステップS1)。
そして、測定対象4が回転運動を開始すると、これに取り付けられた磁気エンコーダ2の磁気エンコーダユニット22はセンサ3によって検知される(ステップS2)。センサ3は、測定対象4の軸方向yへの偏向によって生じる磁場分布の変化を検出し、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニットに出力し、マイクロコントロールユニットが演算することにより、測定対象4を回転させた際の、測定対象4の軸方向yのゆがみを検出することができる(ステップS3)。
以上のように、本発明による磁気エンコーダ2、及び磁気エンコーダ装置50は、測定対象4のゆがみを測定するが、その際に、図1、図5に示すように環状ベース21を板状体とし、又は図3、図6、図7に示すように管状体とする。
また、環状ベース21に形成されたN極エリアとS極エリアとは、同心円状に配置されている。すなわち、磁気エンコーダ2の磁気エンコーダユニット22には、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、環状ベース21の中心軸線200は、全てのN極エリアと全てのS極エリアとの円心を通過している。
このため、従来のように隣接する磁極エリアとの間に磁場の干渉を防ぐための中性スペーサリングを設ける必要がない。
更に、図5に示した実施形態であれば、測定対象4の径方向xのゆがみを測定することができ、図6、図7の実施形態であれば軸方向yのゆがみを測定することができるので、本発明の目的を達成することができる。
以上の説明は、本発明の実施例に過ぎず、これを以って特許請求の範囲を限定するものではない。また、本発明の特許請求の範囲及び明細書の内容に簡単な付加や変化を加えたに過ぎないものについても、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に属するものとする。
2…磁気エンコーダ、200…中心軸線、21…環状ベース、211…第1の表面、212…第2の表面、213…内周縁、22…磁気エンコーダユニット、220…磁性境界線、23…接続部、3…センサ、L…旋回軸、4…測定対象、41…外周面、N…第1の磁極、S…第2の磁極、n…法線。
Claims (6)
- 測定対象のゆがみを測定するための磁気エンコーダであって、
磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えた環状ベースと、
前記環状ベースの前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに設けられた磁気エンコーダユニットと、を備え、
前記磁気エンコーダユニットは、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のN極エリアと、複数のS極エリアとを有し、前記環状ベースの中心軸線は、全ての前記N極エリアと全ての前記S極エリアとの円心を通過している
ことを特徴とする磁気エンコーダ。 - 前記環状ベースは板状体に形成されると共に、前記第1の表面と前記第2の表面の法線は前記中心軸線と平行であり、前記磁気エンコーダユニットは前記第1の表面に設けられた板状体であり、且つ前記N極エリアと前記S極エリアの間の磁性境界線は前記環状ベースの径方向に沿って配列される
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気エンコーダ。 - 前記環状ベースは管状体に形成されると共に、前記第1の表面と前記第2の表面の法線は、前記中心軸線と垂直であり、且つ前記第2の表面は前記中心軸線に臨み、前記磁気エンコーダユニットは前記第1の表面に設けられた管状体であり、且つ前記N極エリアと前記S極エリアの磁性境界線は前記環状ベースの軸方向に沿って配列される
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気エンコーダ。 - 所定の旋回軸を回転軸として回転する略円柱状又は略円管状の測定対象に取り付けられ、前記測定対象のゆがみを測定する磁気エンコーダ装置であって、
前記中心軸線が前記旋回軸と一致し且つ前記測定対象の外周面を取り囲むように設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダユニットが前記測定対象と共に回転する際に発生する磁界の変化を検出するように、前記磁気エンコーダと間隔をあけて設けられたセンサと、を備える
ことを特徴とする磁気エンコーダ装置。 - 前記磁気エンコーダの前記磁気エンコーダユニットは、接続部によって前記測定対象の前記外表面に接続されて前記測定対象と共に回転する、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気エンコーダ装置。 - 前記磁気エンコーダの前記磁気エンコーダユニットは、前記中心軸線に向かう内側の表面が前記測定対象の前記外周面に直接取付けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気エンコーダ装置。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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