JP2020060341A - 多段圧縮タービン式冷却システム及び多段圧縮タービン式冷却方法 - Google Patents

多段圧縮タービン式冷却システム及び多段圧縮タービン式冷却方法 Download PDF

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【課題】冷凍効率を落とさずに冷凍能力を増減させることができる多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法を提供する。【解決手段】主熱交換器2と、副熱交換器3と、最大3段を構成する3基の1段側ターボ圧縮機4a、2段側ターボ圧縮機4b、及び3段側ターボ圧縮機4cと、その3段に対応した3基の1段側駆動モータ5a、2段側駆動モータ5b、及び3段側駆動モータ5cと、膨張タービン6と、1段側水冷クーラー7a、2段側水冷クーラー7b、及び3段側水冷クーラー7cと、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a、1段側/2段側圧縮機間弁8b、及び1段側圧縮機バイパス弁8cと、第1の循環経路L1と、第2の循環経路L2と、を備える多段圧縮タービン式冷却システム1Aを選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、多段圧縮タービン式冷却システム及び多段圧縮タービン式冷却方法に関する。
冷媒ガスを圧縮、膨張させて液化冷媒(冷却液、例えば液体窒素LN)を冷却し、該液化冷媒を高温超電導送電ケーブル等の被冷却体に循環させることで被冷却体を冷却するブレイトンサイクル冷凍機が、代表的な冷却システムとして知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。それらの中でも、主熱交換器に供給される冷媒ガスを、複数のターボ圧縮機で順次圧縮する、いわゆる多段圧縮ブレイトンサイクル冷凍機が知られている。
図6は、かかる従来の多段圧縮タービン式冷却システムの例である多段圧縮ブレイトンサイクル冷凍機の構成を示す系統図である。図6に示すように、従来の多段圧縮タービン式冷却システムの例としての多段(3段)圧縮ブレイトンサイクル冷凍機100は、主熱交換器2と、副熱交換器3と、3段を構成する3つの1段側ターボ圧縮機4a〜3段側ターボ圧縮機4cと、1段及び2段側駆動モータ500、3段側駆動モータ5cと、膨張タービン6と、1段側水冷クーラー7a〜3段側水冷クーラー7cと、第1の循環経路L1と、第2の循環経路L2とで構成されている。
詳細には、第1の循環経路L1の経路上には、当該第1の循環経路L1に冷媒ガスを圧縮循環させるための1段側ターボ圧縮機4a、2段側ターボ圧縮機4b、及び3段側ターボ圧縮機4cが、下流方向に向かってこの順で設けられている。3段側ターボ圧縮機4cを経た冷媒ガスは、主熱交換器2に供給されている。また、1段側ターボ圧縮機4aと2段側ターボ圧縮機4bとの間、2段側ターボ圧縮機4bと3段側ターボ圧縮機4cとの間、3段側ターボ圧縮機4cと主熱交換器2との間には、それぞれ、1段側水冷クーラー7a、2段側水冷クーラー7b、3段側水冷クーラー7cが設けられている。
3段側ターボ圧縮機4cから主熱交換器2に供給された冷媒ガスは、後述の熱交換の後、主熱交換器2から排出され、膨張タービン6により断熱膨張される。膨張タービン6により断熱膨張された冷媒ガスは、副熱交換器3に供給され、そこで、第2の循環経路L2を流れる液化冷媒(冷却液)と熱交換される。副熱交換器3で熱交換された冷媒ガスは、主熱交換器2に戻され、そこで、前述の3段側ターボ圧縮機4cで圧縮された冷媒ガスを冷却するために利用される。その熱交換処理を終えて、主熱交換器2から排出された冷媒ガスは、第1の循環経路L1に基づく循環ループを形成すべく、1段側ターボ圧縮機4aに戻される。
1段及び2段側駆動モータ500は、1段側ターボ圧縮機4a及び2段側ターボ圧縮機4bと同軸で設けられ、それらを駆動している。なお、説明の便宜上、1段側ターボ圧縮機4a、2段側ターボ圧縮機4b、及び1段及び2段側駆動モータ500を総称してモータ駆動ターボ圧縮機MC12とする。3段側駆動モータ5cは、3段側ターボ圧縮機4c及び膨張タービン6と同軸で設けられ、それらを駆動している。なお、説明の便宜上、3段側ターボ圧縮機4c、3段側駆動モータ5c、及び膨張タービン6を総称してタービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCとする。かかる構成とすることにより、3つのターボ圧縮機に対して、回転機の数を2としている。
特許第5356983号公報 特開2016−169880号公報 特許第5705375号公報
しかしながら、上述した従来の冷却システムによれば、1段及び2段側駆動モータ500と3段側駆動モータ5cの容量は大きく異なり、例えば、1段及び2段側駆動モータ500の容量が157kWの場合、3段側駆動モータ5cのそれは56kWとなり、1段及び2段側駆動モータ500の容量は、3段側駆動モータ5cの約3倍の大容量となってしまうという課題があった。また、それに伴って、モータを駆動するインバータ(図示せず)も異なる容量が必要となるという課題があった。
ところで、冷却対象である超電導電力機器、例えば超電導送電ケーブルで、昼夜で送電量が大きく変動したり、別回線のケーブル短絡事故等で該送電ケーブルの送電量が増大したりする際には、冷凍機の冷却負荷が大きく変動することとなる。したがって、それに対応するため、冷凍機の冷凍能力は調整可能であることが望ましい。
図6に示した従来における冷却システムにおいては、インバータ等により1段及び2段側駆動モータ500や3段側駆動モータ5cの回転数を変更することで、システムの冷凍能力をある程度は調整可能である。しかしながら、低い回転数では圧縮機やモータの効率が大きく低下してしまうという課題があった。
本発明は上述のような事情から為されたものであり、冷凍効率を落とさずに冷凍能力を増減させることができる多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
[1] 冷媒ガスを圧縮及び循環させる第一のターボ圧縮機、第二のターボ圧縮機、及び第三のターボ圧縮機と、
圧縮した冷媒ガスを戻りの冷媒ガスとの熱交換により冷却する主熱交換器と、を備え、
前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機から選択される少なくとも1つの同軸上に、前記冷却ガスを膨張させる膨張タービンが設けられ、
前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機が、上流側から順に直列に配置され、
前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路、及び前記第一のターボ圧縮機から導出される冷媒ガスを前記第三のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路の少なくともいずれかを有する、多段圧縮タービン式冷却システム。
[2] 前記各ターボ圧縮機が、それぞれ個別の駆動モータにより駆動される、[1]に記載の多段圧縮タービン式冷却システム。
[3] 前記駆動モータが、いずれも同一の仕様である、[2]に記載の多段圧縮タービン式冷却システム。
[4] 少なくとも前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路に設けられたバルブをさらに備える、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の多段圧縮タービン式冷却システム。
[5] 冷媒ガスを圧縮及び循環させる第一のターボ圧縮機、第二のターボ圧縮機、及び第三のターボ圧縮機と、
圧縮した冷媒ガスを戻りの冷媒ガスとの熱交換により冷却する主熱交換器と、を備え、
前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機から選択される少なくとも1つの同軸上に、前記冷却ガスを膨張させる膨張タービンが設けられ、
前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機が、上流側から順に直列に配置され、
前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路、及び前記第一のターボ圧縮機から導出される冷媒ガスを前記第三のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路の少なくともいずれかを有し、
必要な冷凍能力に応じて、前記冷媒ガスが供給されるターボ圧縮機の数を増減し、冷凍能力を調整する、多段圧縮タービン式冷却方法。
[6] 前記各ターボ圧縮機が、それぞれ個別の駆動モータにより駆動される、[5]に記載の多段圧縮タービン式冷却方法。
[7] 前記駆動モータが、いずれも同一の仕様である、[6]に記載の多段圧縮タービン式冷却方法。
[8] 少なくとも前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路に設けられたバルブの開閉により、前記冷媒ガスが供給されるターボ圧縮機の数を増減し、冷凍能力を調整する、[5]乃至[7]のいずれか一項に記載の多段圧縮タービン式冷却方法。
本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法によれば、冷凍効率を落とさずに冷凍能力を増減させることができる。
また、各ターボ圧縮機にそれぞれ個別に設けられた各駆動モータが、同一の仕様であれば、上記効果に加えて、コストや簡易構成の点で利便性を向上させることができる。
本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第1実施形態の構成を示す系統図である。 本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第2実施形態の構成を示す系統図である。 本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第3実施形態の構成を示す系統図である。 本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第4実施形態の構成を示す系統図である。 本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第5実施形態の構成を示す系統図である。 従来の従来の多段圧縮タービン式冷却システムの例である多段圧縮ブレイトンサイクル冷凍機の構成を示す系統図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第1実施形態の構成を示す系統図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る多段圧縮タービン式冷却システム1Aは、最大3段の圧縮が可能な例であり、主熱交換器2と、副熱交換器3と、最大3段を構成する3基の1段側ターボ圧縮機(第一のターボ圧縮機)4a、2段側ターボ圧縮機(第二のターボ圧縮機)4b、及び3段側ターボ圧縮機(第三のターボ圧縮機)4cと、その3段に対応した3基の1段側駆動モータ(駆動モータ)5a、2段側駆動モータ(駆動モータ)5b、及び3段側駆動モータ(駆動モータ)5cと、膨張タービン6と、1段側水冷クーラー7a、2段側水冷クーラー7b、及び3段側水冷クーラー7cと、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a、1段側/2段側圧縮機間弁8b、及び1段側圧縮機バイパス弁(バルブ)8cと、第1の循環経路L1と、第2の循環経路L2とを備えて、概略構成されている。
具体的には、第1の循環経路L1の経路上には、当該第1の循環経路L1に冷媒ガスを圧縮循環させるための1段側ターボ圧縮機4a、2段側ターボ圧縮機4b、及び3段側ターボ圧縮機4cが、下流方向に向かってこの順で設けられている。3段側ターボ圧縮機4cを経た冷媒ガスは、主熱交換器2に供給されている。また、1段側ターボ圧縮機4aと2段側ターボ圧縮機4bとの間、2段側ターボ圧縮機4bと3段側ターボ圧縮機4cとの間、3段側ターボ圧縮機4cと主熱交換器2との間には、それぞれ、1段側水冷クーラー7a、2段側水冷クーラー7b、3段側水冷クーラー7cが設けられている。
1段側駆動モータ5a及び2段側駆動モータ5bは、それぞれ、1段側ターボ圧縮機4a及び2段側ターボ圧縮機4bを駆動するためのものである。なお、説明の便宜上、1段側ターボ圧縮機4a及び1段側駆動モータ5aを総称してモータ駆動ターボ圧縮機MC1とし、2段側ターボ圧縮機4b及び2段側駆動モータ5bを総称してモータ駆動ターボ圧縮機MC2とする。一方、3段側駆動モータ5cは、3段側ターボ圧縮機4c及び膨張タービン6と同軸で設けられ、それらを駆動している。
なお、3段側駆動モータ5cが、3段側ターボ圧縮機4c及び膨張タービン6と同軸で設けられるとは、3段側駆動モータ5cが軸を駆動すれば、3段側ターボ圧縮機4c及び膨張タービン6の軸の駆動が可能であることをいう。したがって、3段側駆動モータ5c、3段側ターボ圧縮機4c及び膨張タービン6は、必ずしも同一の軸に設けられている場合に限定されるものではなく、3段側駆動モータ5c、3段側ターボ圧縮機4c及び膨張タービン6が設けられている軸が何らかの仕組みによって接続されており、連動して駆動可能な場合も含まれる。以下、本明細書では、このような関係を、同軸上に設けられている、という。
また、説明の便宜上、3段側ターボ圧縮機4c、3段側駆動モータ5c、及び膨張タービン6を総称してタービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCとする。
主熱交換器/1段側圧縮機間弁8aは、第1の循環経路L1における、主熱交換器2から1段側ターボ圧縮機4aへの経路を導通/遮断(開/閉)するためのものである。1段側/2段側圧縮機間弁8bは、第1の循環経路L1における、1段側ターボ圧縮機4a(1段側水冷クーラー7a経由)から2段側ターボ圧縮機4bへの経路を導通/遮断するためのものである。1段側圧縮機バイパス弁8cは、第1の循環経路L1における、主熱交換器2と2段側ターボ圧縮機4bとを短絡する経路を導通/遮断するためのものである。
3段側ターボ圧縮機4cから主熱交換器2に供給された冷媒ガスは、後述の熱交換の後、主熱交換器2から排出され、膨張タービン6により断熱膨張される。膨張タービン6により断熱膨張された冷媒ガスは、副熱交換器3に供給され、そこで、第2の循環経路L2を流れる液化冷媒(冷却液)と熱交換される。副熱交換器3で熱交換された冷媒ガスは、主熱交換器2に戻され、そこで、前述の3段側ターボ圧縮機4cで圧縮された冷媒ガスを冷却するために利用される。その熱交換処理を終えて、主熱交換器2から排出された冷媒ガスは、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a及び1段側/2段側圧縮機間弁8bが開であって、1段側圧縮機バイパス弁8cが閉の場合には、1段側ターボ圧縮機4aに戻る。よって、1段側ターボ圧縮機4aを含んだ第1の循環経路L1が形成される。一方、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a及び1段側/2段側圧縮機間弁8bが閉であって、1段側圧縮機バイパス弁8cが開の場合には、2段側ターボ圧縮機4bに導入される。よって、1段側ターボ圧縮機4a(モータ駆動ターボ圧縮機MC1)を分断した第1の循環経路L1が形成される。
なお、第2の循環経路L2には、図示しないバッファータンクが接続されている。
次に、作用効果を説明する。
本実施形態では、図1に示すように、1段側ターボ圧縮機4a及び2段側ターボ圧縮機4bを、それぞれ個別の1段側駆動モータ5a及び2段側駆動モータ5bで駆動しているので、1段側駆動モータ5a及び2段側駆動モータ5bの容量は、ほぼ等しくなる(例えば実測値として、それぞれ79kW及び78kW)うえに、3段側駆動モータ5cの容量(例えば実測値として、56kW)に近づく。これにより、冷凍能力を減少させたい場合など、必要な冷凍能力に応じて、いずれかのターボ圧縮機を分断し、冷凍能力を減少させることにより、冷凍効率を落とさずに、安定して運転することができる。また、分断したターボ圧縮機を稼動、又は新たにターボ圧縮機を増設することにより、必要な冷凍能力に応じて、簡便に冷凍能力を増加させることができる。
また、1段側ターボ圧縮機4a及び2段側ターボ圧縮機4bを、それぞれ個別の1段側駆動モータ5a及び2段側駆動モータ5bで駆動し、1段側駆動モータ5a、2段側駆動モータ5b、及び3段側駆動モータ5cをそれぞれ同一の仕様の駆動モータとすることにより、主軸、軸受、及びこれらを収容するケーシング等の部品も共通化できて、部品コストが低減される。また、いずれかの駆動モータに故障等の問題が生じた場合でも、交換部品を1つ用意するだけで、すべての駆動モータの修理に使用することができ、交換部品のストックを減らすことができる。なお、本明細書において同一の仕様とは、対象の機器の機械的寸法、性能等が全て同一であることを意味するものではなく、交換部品のストックを減らすために共通の交換部品を使用できる範囲を同一の仕様であるという。
さらに、圧縮機側の配管ルートが簡素となり、圧縮機側の配管、水冷クーラーを1つの防音ボックスに収納することで、騒音低減が可能となる。
次に、冷凍機の負荷の変動に応じた、冷凍能力の調整の作用効果について説明する。
上述のように、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a、1段側/2段側圧縮機間弁8b、及び1段側圧縮機バイパス弁8cを採用することより、容易に、3段圧縮から2段圧縮の冷却システムに、また、2段圧縮から3段圧縮の冷却システムに変更することができる。
すわなち、3段圧縮冷却システムから冷凍能力を概ね2/3にしたい場合、上述のように、1段側圧縮機バイパス弁8cを開にして、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a及び1段側/2段側圧縮機間弁8bを閉にすれば、モータ駆動ターボ圧縮機MC1(1段側ターボ圧縮機4a、1段側駆動モータ5a)及び1段側水冷クーラー7aがシステムから分断される。
このとき、後述のように、冷凍効率を維持したまま冷凍能力を2/3に落とすことができ、さらに、消費電力については、従来のインバータ調整による低下に比較してさらに低下させることができる。
一方、1段側を分断した2段圧縮冷却システムから冷凍能力を戻す場合には、逆に、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a及び1段側/2段側圧縮機間弁8bを開にして、1段側圧縮機バイパス弁8cを閉にすればよい。これにより、同様に、冷凍効率を維持したまま冷凍能力を3/2に増加させることができる。また、元々、2段圧縮冷却システムであるものに対しても、簡易な接続作業で、3段圧縮冷却システムに変更でき、冗長性が増す。
なお、本実施形態においては、弁として、3つの弁を採用しているが、以下のような動作を行わせることにより、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8a及び1段側/2段側圧縮機間弁8bがなくても1段側圧縮機バイパス弁8cのみで、3段圧縮冷却システムから2段圧縮冷却システムに切り換えることができる。すなわち、1段側駆動モータ5aの回転数を定格運転回転数の50%程度まで下げてから1段側圧縮機バイパス弁8cを開け、その後1段側駆動モータ5aを停止させる。このような手順とすることで、冷凍機の運転を中断させることなく、また、1段側駆動モータ5aのオーバーロード(過負荷運転)が発生することなく、スムーズに切り換え運転ができる。さらに、停止させた1段側駆動モータ5aを再び運転する手順としては、1段側駆動モータ5aの回転数を定格運転回転数の50%程度まで増加させてから1段側圧縮機バイパス弁8cを閉じ、その後、1段側駆動モータ5aの回転数を増加させればよい。
<第2実施形態>
図2は、多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第2実施形態の構成を示す系統図である。ここで、第1実施形態と同一の構成については、同符号を付し、以下、重複した説明を省略する。なお、図2においては、図1と比較して、副熱交換器3及び第2の循環経路L2を省略しているが、図1と同様にあるものとする(以下の各実施形態に係る図3〜図5についても同様である)。
前述の第1実施形態においては、1段側を分断できる構成としたが、第2実施形態に係る多段圧縮タービン式冷却システム1Bにおいては、2段側を分断できる構成としている。
そのために、主熱交換器/1段側圧縮機間弁8aの代わりに、2段側ターボ圧縮機4b(2段側水冷クーラー7b経由)から3段側ターボ圧縮機4cへの経路を導通/遮断する2段側/3段側圧縮機間弁8dを設けている。また、1段側圧縮機バイパス弁8cの代わりに、1段側ターボ圧縮機4aと3段側ターボ圧縮機4cとを短絡する経路を導通/遮断する2段側圧縮機バイパス弁8eを設けている。
3段圧縮冷却システムからモータ駆動ターボ圧縮機MC2(2段側ターボ圧縮機4b、2段側駆動モータ5b)及び2段側水冷クーラー7bを分断して2段圧縮冷却システムにしたい場合は、1段側/2段側圧縮機間弁8b及び2段側/3段側圧縮機間弁8dを閉にして、2段側圧縮機バイパス弁8eを開にすればよい。
この第2実施形態においても、1段側ターボ圧縮機4a及び2段側ターボ圧縮機4bに対して、それぞれ1対1で1段側駆動モータ5a及び2段側駆動モータ5bを設けたことは同様であり、2段側のモータ駆動ターボ圧縮機MC2を分断できる構成としたことが第1実施形態とは異なるだけである。従って、この第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、この第2実施形態においても、1段側/2段側圧縮機間弁8b及び2段側/3段側圧縮機間弁8dがなくても2段側圧縮機バイパス弁8eのみで、3段圧縮冷却システムから2段圧縮冷却システムに切り換えることができることは、第1実施形態と同様である(なお、以下の各実施形態についても同様である)。
<第3実施形態>
図3は、多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法における第3実施形態の構成を示す系統図である。ここで、第1及び第2実施形態と同一の構成については、同符号を付し、以下、重複した説明を省略する。
この第3実施形態は、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせた態様である。よって、第3実施形態に係る多段圧縮タービン式冷却システム1Cにおいては、すべての弁8a〜8eを備えている。それにより、第1実施形態のようにモータ駆動ターボ圧縮機MC1(1段側ターボ圧縮機4a、1段側駆動モータ5a)及び1段側水冷クーラー7aを分断できるし、あるいは、第2実施形態のようにモータ駆動ターボ圧縮機MC2(2段側ターボ圧縮機4b、2段側駆動モータ5b)及び2段側水冷クーラー7bを分断できる。従って、この第3実施形態によっても、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果が得られるうえに、さらに分断選択の融通性が増す。
<第4実施形態>
上述した第1〜第3実施形態においては、膨張タービン6を、最下流の3段側ターボ圧縮機4cと対にして構成したが、1段側ターボ圧縮機4aと、あるいは2段側ターボ圧縮機4bと対とすることもできる。
2段側ターボ圧縮機4bと対とした場合を、第4実施形態として、図4に示す。図4に示すように、第4実施形態に係る多段圧縮タービン式冷却システム1Dにおいては、2段側駆動モータ5bは、2段側ターボ圧縮機4b及び膨張タービン6と同軸で設けられ、それらを駆動している。なお、説明の便宜上、2段側ターボ圧縮機4b、2段側駆動モータ5b、及び膨張タービン6を総称してタービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCbとする。また、3段側駆動モータ5cは、3段側ターボ圧縮機4cのみを駆動するためのものである。なお、説明の便宜上、3段側ターボ圧縮機4c及び3段側駆動モータ5cを総称してモータ駆動ターボ圧縮機MC3とする。
本実施形態の場合には、第1の循環経路L1は、必ず2段側ターボ圧縮機4bを経由する経路として構成され、1段側と3段側のいずれか一方が分断可能となる。
1段側を分断、または経由させるための構成及び動作は、第1実施形態及び第3実施形態と同様である。
一方、本実施形態では、3段側を分断、または経由させるために、2段側/3段側圧縮機間弁8d、3段側圧縮機/主熱交換器間弁8f、及び3段側圧縮機バイパス弁8gを設けている。つまり、3段側を分断する場合には、2段側/3段側圧縮機間弁8d及び3段側圧縮機/主熱交換器間弁8fを閉とするとともに3段側圧縮機バイパス弁8gを開とする。一方、3段側を経由させる場合には、2段側/3段側圧縮機間弁8d及び3段側圧縮機/主熱交換器間弁8fを開とするとともに3段側圧縮機バイパス弁8gを閉とする。
本実施形態の効果については、第3実施形態と同様である。
<第5実施形態>
膨張タービン6を、1段側ターボ圧縮機4aと対とした場合を、第5実施形態として、図5に示す。図5に示すように、第5実施形態に係る多段圧縮タービン式冷却システム1Eにおいては、1段側駆動モータ5aは、1段側ターボ圧縮機4a及び膨張タービン6と同軸で設けられ、それらを駆動している。なお、説明の便宜上、1段側ターボ圧縮機4a、1段側駆動モータ5a、及び膨張タービン6を総称してタービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCaとする。モータ駆動ターボ圧縮機MC3については、第4実施形態と同一である。
本実施形態の場合には、第1の循環経路L1は、必ず1段側ターボ圧縮機4aを経由する経路として構成され、2段側と3段側のいずれか一方が分断可能となる。
2段側を分断、または経由させるための構成及び動作は、第2実施形態及び第3実施形態と同様である。また、3段側を分断、または経由させるための構成及び動作は、第4実施形態と同様である。
本実施形態の効果については、第3実施形態及び第4実施形態と同様である。
<他の実施形態>
以上の各実施形態においては、圧縮機の段数を、3段から2段へ減少させたり、2段から3段に増加させたりしたが、4段から3段に減少させたり、3段から4段に増加させたりすることも可能である。そのときの膨張タービンの段数はいずれも1段である。しかしながら、圧縮機の段数を2段から4段に増やす場合には、1段の膨張タービンでは圧力比が過大となり、膨張タービンの断熱効率が大きく低下してしまう。従って、いわゆる2段圧縮から4段圧縮に増加させる場合には、MTCを2台使用し、2段膨張として構成すればよい。
以下、本発明の効果について実施例及び比較例を用いて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
<比較例1>
図6に示す多段圧縮タービン式冷凍機を用いて、定格運転を行い、消費電力、冷凍効率(COP)、及び冷凍能力を評価した。
(測定条件)
プロセスの最高圧力: 1.0MPaA、
2段側ターボ圧縮機4b及び4cの圧力比: 1.46、
入口温度: 300K、
各圧縮機4a〜4c及び膨張タービン6の断熱効率: それぞれ80%、
2段側水冷クーラー7b及び7c主熱交換器2及び副熱交換器3の圧力損失: 0.02MPa、
主熱交換器2の低圧側の温度効率: 0.991、
冷媒ガス: ネオンガスで流量1.0kg/s、
副熱交換器3の冷媒ガス出口温度: 70K(冷却温度)、
各駆動モータ500及び5cの効率、インバータ効率: それぞれ0.85、0.95
以上の測定条件の下で測定評価した結果、表1に示すように、モータ駆動ターボ圧縮機MC12の消費電力は79+78=157kW、タービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCの消費電力は56kWであり、総消費電力は213kWであった。また、このときの冷凍能力は、15.8kWであった。従って、冷凍効率(COP)は、冷凍能力(Q)/総消費電力(W)=15.8/213=0.074となった。
次に、図6の3段圧縮1段膨張のモータ駆動ターボ圧縮機MC12とタービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCの回転数を低下させて冷凍能力を、後述の実施例1と同じ10.4kWに減少させる場合を考える。プロセスの最高圧力、圧力比、温度、効率、圧力損失、流量などはすべて上記と同一の条件である。
各圧縮機4a〜4c及び膨張タービン6の断熱効率を、定格運転時の80%というように不変と仮定すると、消費電力は144kWとなり、これにより、冷凍効率(COP)は、0.074から0.072に低下した。
ただし、実際には、圧縮機やタービンの効率は、最高効率(ピーク効率)が得られるように設計された回転数(定格運転時)よりも回転数が低下すると、低下するものである。なお、ここではモータ効率は変わらないと仮定したが、回転数を低下させるとモータ効率も低下するため、消費電力は、上記値(144kW)よりも大きい値となる。
<比較例2>
比較例2においては、比較例1と異なり、各圧縮機4a〜4c及び膨張タービン6の断熱効率を80%から75%に変更した以外は、条件は同じとして、同様に、消費電力及び冷凍効率(COP)を評価した。
その結果、減量運転時の消費電力は、効率80%のときの144kWよりも大きい165kWとなった。それにより、減量運転時の冷凍効率(COP)は、効率80%のときの0.072よりもさらに低い0.063に低下した。
<実施例1>
図1に示す多段圧縮タービン式冷却システム1Aを用いて、消費電力、冷凍効率、及び冷凍能力を評価した。
(測定条件)
プロセスの最高圧力: 1.0MPaA、
1段側ターボ圧縮機4a及び4bの圧力比: 1.46、
入口温度: 300K、
各圧縮機4a〜4c及び膨張タービン6の断熱効率: それぞれ80%、
2段側水冷クーラー7b及び7c、主熱交換器2、並びに副熱交換器3の圧力損失: 0.02MPa、
主熱交換器2の低圧側の温度効率: 0.991、
冷媒ガス: ネオンガスで流量1.0kg/s、
副熱交換器3の冷媒ガス出口温度: 70K(冷却温度)、
各駆動モータ5a〜5cの効率、インバータ効率: それぞれ0.85、0.95
以上の測定条件の下で測定評価した結果、モータ駆動ターボ圧縮機MC1の入口圧力は、0.344MPaであった。また、表1に示すように、モータ駆動ターボ圧縮機MC1の消費動力は79kW、モータ駆動ターボ圧縮機MC2の消費電力は78kW、タービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCの消費動力は56kWであり、総消費動力は213kWであった。また、このときの冷凍能力は、15.8kWであった。従って、冷凍効率(COP)は、Q/W=15.8/213=0.074となった。
次に、図1に示す多段圧縮タービン式冷却システムにおけるモータ駆動ターボ圧縮機MC1を分断して、上記と同様にして、消費電力、冷凍効率、及び冷凍能力を評価した。プロセスの最高圧力、圧力比、温度、効率、圧力損失、流量などはすべて上記と同一の条件である。
この場合、モータ駆動ターボ圧縮機MC2の入口圧力は0.483MPa、冷凍能力は10.4kWとなった。また、モータ駆動ターボ圧縮機MC2の消費電力は78kW、タービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機MTCの消費電力は63kWとなり、総消費電力は141kWとなった。従って、冷凍機としての冷凍効率(COP)は、Q/W=10.4/141=0.074で、モータ駆動ターボ圧縮機MC1を分断して冷凍能力を削減しても、冷凍効率は不変となった。
表1の結果から、実施例1のように、モータ駆動ターボ圧縮機MC1を停止させて冷凍能力を減少させると、当該減量運転前後で冷凍効率が不変(0.074)となるような総消費電力の減少量であった。また、比較例との比較では、比較例1が減量運転後の総消費電力が144kWとなって、実施例1の141kWよりも3kW高くなってしまい、また、比較例2が減量運転後の総消費電力が165kWとなって、実施例1の141kWよりも24kW高くなってしまった。従って、比較例1及び比較例2の冷凍効率は、それぞれ、0.072及び0.063となって、総消費電力が多い分、実施例1のそれよりも低くなってしまう結果となった。
以上から、従来システムのように回転数を低下させて減量運転を行うと必ず冷凍効率が落ちてしまうのに対して、本発明に係る実施例1のように、例えばモータ駆動ターボ圧縮機MC1を分断して減量運転を行うと、その減量に関わらず冷凍効率を維持できることが判明した。
一方、冷凍能力を増加させる場合の観点からいうと、例えばいわゆる2段圧縮から3段圧縮に増加させると、その分、水冷クーラーの数が増えて圧力損失は増加するが、冷凍効率が同じで必ず1.5倍に冷凍能力を上げられることとなる。
Figure 2020060341
本発明の多段圧縮タービン式冷却システム及びその冷却方法は、例えば、冷媒ガスを圧縮、膨張させて液化冷媒(例えば液体窒素LN)を冷却し、該液化冷媒を高温超電導送電ケーブル等の被冷却体に循環させることで被冷却体を冷却するような場合に採用することができる。
1A、1B、1C、1D、1E・・・多段圧縮タービン式冷却システム、100・・・多段圧縮ブレイトンサイクル冷凍機、2・・・主熱交換器、3・・・副熱交換器、4a・・・1段側ターボ圧縮機(第一のターボ圧縮機)、4b・・・2段側ターボ圧縮機(第二のターボ圧縮機)、4c・・・3段側ターボ圧縮機(第三のターボ圧縮機)、5a・・・1段側駆動モータ(駆動モータ)、5b・・・2段側駆動モータ(駆動モータ)、5c・・・3段側駆動モータ(駆動モータ)、500・・・駆動モータ、6・・・膨張タービン、7a、7b、7c・・・水冷クーラー、8a〜8g・・・弁(バルブ)、L1・・・第1の循環経路、L2・・・第2の循環経路、MC1、MC2、MC3、MC12・・・モータ駆動ターボ圧縮機、MTC、MTCa、MTCb・・・タービンアシストモータ駆動ターボ圧縮機

Claims (8)

  1. 冷媒ガスを圧縮及び循環させる第一のターボ圧縮機、第二のターボ圧縮機、及び第三のターボ圧縮機と、
    圧縮した冷媒ガスを戻りの冷媒ガスとの熱交換により冷却する主熱交換器と、を備え、
    前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機から選択される少なくとも1つの同軸上に、前記冷却ガスを膨張させる膨張タービンが設けられ、
    前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機が、上流側から順に直列に配置され、
    前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路、及び前記第一のターボ圧縮機から導出される冷媒ガスを前記第三のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路の少なくともいずれかを有する、多段圧縮タービン式冷却システム。
  2. 前記各ターボ圧縮機が、それぞれ個別の駆動モータにより駆動される、請求項1に記載の多段圧縮タービン式冷却システム。
  3. 前記駆動モータが、いずれも同一の仕様である、請求項2に記載の多段圧縮タービン式冷却システム。
  4. 少なくとも前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路に設けられたバルブをさらに備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の多段圧縮タービン式冷却システム。
  5. 冷媒ガスを圧縮及び循環させる第一のターボ圧縮機、第二のターボ圧縮機、及び第三のターボ圧縮機と、
    圧縮した冷媒ガスを戻りの冷媒ガスとの熱交換により冷却する主熱交換器と、を備え、
    前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機から選択される少なくとも1つの同軸上に、前記冷却ガスを膨張させる膨張タービンが設けられ、
    前記第一のターボ圧縮機、前記第二のターボ圧縮機、及び前記第三のターボ圧縮機が、上流側から順に直列に配置され、
    前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路、及び前記第一のターボ圧縮機から導出される冷媒ガスを前記第三のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路の少なくともいずれかを有し、
    必要な冷凍能力に応じて、前記冷媒ガスが供給されるターボ圧縮機の数を増減し、冷凍能力を調整する、多段圧縮タービン式冷却方法。
  6. 前記各ターボ圧縮機が、それぞれ個別の駆動モータにより駆動される、請求項5に記載の多段圧縮タービン式冷却方法。
  7. 前記駆動モータが、いずれも同一の仕様である、請求項6に記載の多段圧縮タービン式冷却方法。
  8. 少なくとも前記主熱交換器から導出される冷媒ガスを前記第二のターボ圧縮機に直接供給可能な循環経路に設けられたバルブの開閉により、前記冷媒ガスが供給されるターボ圧縮機の数を増減し、冷凍能力を調整する、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の多段圧縮タービン式冷却方法。
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