JP2020059529A5 - - Google Patents

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フィルム包装ティシュー製品収納体及びフィルム包装ティシュー製品用収納箱
本発明は、ティシュペーパーを折り畳み積み重ねたティシュペーパー束を柔軟な包装フィルムで包装したフィルム包装ティシューを複数個まとめて包装したフィルム包装ティシュー製品を収納箱に納めた収納体及びフィルム包装ティシュー製品を収納するための収納箱に関する。
従来のティシュペーパー包装体は、カートン箱と言われる紙製の収納箱に、ティシュペーパー束が内包されているボックスティシューといわれるものが主流であった。
近年、環境への配慮による包装資材の削減、コンパクト化による輸送コストや携帯性の改善を目的として、ティシュペーパー束を樹脂製の柔軟な包装フィルムによって包装したフィルム包装ティシューといわれるティシュペーパー包装体も普及しつつある。
しかし、このフィルム包装ティシューは、柔軟なティシュペーパーの束が柔軟な包装フィルムで包装されているためボックスティシューと比べると形状保持性に劣る。
ティシュペーパー包装体は、一般に三〜五個パックを纏めて集合包装(パック包装ともいわれる)した製品形体で、販売店の店先や店頭に多数個を山積みして販売されることが多い。
しかし、このような店頭等で山積みされるのはボックスティシューを集合包装した製品が直方体形状であるとともに、ある程度の剛性があって形状保持性に優れ、山積みに適しているためである。しかし、フィルム包装ティシューを複数個集合包装した製品は、形状保持性に劣るため店頭山積み、特に多数段高く積むことが難しい。このため、フィルム包装ティシューは、コンパクト化及び低コスト化の利点があるにもかかわらず、店頭山積みといった低コスト品の大量販売に適した販売形態に対応できていないという問題があった。また、店舗においては、フィルム包装ティシューを店頭に並べるべく、陳列スペースに応じて、いわゆる当て板等の補助板を用いて、崩れないように手間をかけて一つずつ積み重ねて陳列することなども行われているが、作業負荷が高いという問題がある。
特開2010−195443号公報
そこで、本発明の主たる課題は、フィルム包装ティシュー製品を店頭や店先に陳列しやすくした、フィルム包装ティシュー製品収納体及びフィルム包装ティシュー製品用の収納箱を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は次のとおりである。
その第一の手段は、
複数のティシュペーパーが折り畳み積層されたポップアップ式の略直方体形状のティシュペーパー束が、柔軟な樹脂製の包装フィルムによって包装されているフィルム包装ティシュペーパーを、ティシュペーパー束のティシュペーパー積層方向に複数個整列に纏めてガセット包装したフィルム包装ティシュー製品を、段ボール製の収納箱内に整列に収納したフィルム包装ティシュー製品収納体であって、
前記収納箱が、対向する一対の長側面部と、これら長側面部に連接する対向する一対の短側面部と、長側面部から延出する長側面部天面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部天面側フラップを閉じることで形成された天面部と、長側面部から延出する長側面部底面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部底面側フラップを閉じることで形成された底面部と、を有する直六面体形状であり、
その短側面部天面側フラップ端から短側面部を経て短側面部底面側フラップ端に至る一対の第一易開封線及び、各短側面部天面側フラップ端から各短側面部を経て一方の長側面部において繋がる第二易開封線の少なくとも一方を有し、
第一易開封線又は第二易開封線の裂開によって収納箱の一部が切り欠かれ、収納箱に収納された整列状態のフィルム包装ティシュー製品の一部が露出される、
ことを特徴とする、フィルム包装ティシュー製品収納体である。
第二の手段は、
前記第一易開封線及び第二易開封線を有し、少なくとも前記第一易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分と、前記第二易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分とが、共通とされている、上記第一の手段に係るフィルム包装ティシュー製品収納体である。
第三の手段は、
一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部と反対に向かって凸となる摘み部が形成されている、上記第二の手段に係るフィルム包装ティシュー製品収納体である。
第四の手段は、
一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部に向かって凸となる摘み部が形成されている、上記第二の手段に係るフィルム包装ティシュー製品収納体である。
第五の手段は、第二易開封線の長側面部に位置する部分に、底面側に向かって凸となる摘み部が形成されている、上記第一〜第四の手段に係るフィルム包装ティシュー製品収納体である。
第六の手段は、
束のティシュペーパー積層方向が、長側面部間方向となるようにしてフィルム包装ティシュー製品が収納箱内に収納されている、上記第一〜第五の手段に係るフィルム包装ティシュー製品収納体である。
第七の手段は、
前記ガセット包装が取っ手部を有するものであり、この取っ手部が、開封により収納箱に形成される開口側に向くようにして配列されている、上記第一〜第六の手段に係るフィルム包装ティシュー製品収納体である。
第八の手段は、
複数のティシュペーパーが折り畳み積層されたポップアップ式の略直方体形状のティシュペーパー束が、柔軟な樹脂製の包装フィルムによって包装されているフィルム包装ティシュペーパーを、ティシュペーパー束のティシュペーパー積層方向に複数個整列に纏めてガセット包装したフィルム包装ティシュー製品を収納するための、段ボール製の収納箱であって、
前記収納箱は、対向する一対の長側面部と、これら長側面部に連接する対向する一対の短側面部と、長側面部から延出する長側面部天面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部天面側フラップを閉じることで形成される天面部と、長側面部から延出する長側面部底面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部底面側フラップを閉じることで形成される底面部と、を有し、組み立てにより直六面体形状となり、
その短側面部天面側フラップ端から短側面部を経て短側面部底面側フラップ端に至る一対の第一易開封線及び、各短側面部天面側フラップ端から各短側面部を経て一方の長側面部において繋がる第二易開封線の少なくとも一方を有し、
第一易開封線又は第二易開封線の裂開によって収納箱の一部が切り欠かれ、収納箱に収納された整列状態のフィルム包装ティシュー製品の一部が露出されるようにした、
ことを特徴とする、フィルム包装ティシュー製品用収納箱である。
第九の手段は、
前記第一易開封線及び第二易開封線を有し、少なくとも前記第一易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分と、前記第二易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分とが、共通とされている、上記第八の手段に係るフィルム包装ティシュー製品用収納箱である。
第十の手段は、
一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部と反対に向かって凸となる摘み部が形成されている、上記第九の手段に係るフィルム包装ティシュー製品用収納箱である。
第十一の手段は、
一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部に向かって凸となる摘み部が形成されている、上記第九の手段に係るフィルム包装ティシュー製品用収納箱である。
第十二の手段は、第二易開封線の長側面部に位置する部分に、底面側に向かって凸となる摘み部が形成されている、上記第九〜第十一の手段に係るフィルム包装ティシュー製品用収納箱である。
以上の本発明によれば、フィルム包装ティシュー製品を店頭や店先に陳列しやすくした、フィルム包装ティシュー製品収納体及びフィルム包装ティシュー製品用の収納箱が提供される。
本発明に係るフィルム包装ティシューの例を示す斜視図である。 本発明に係るティシュペーパー束を説明するための斜視図である。 本発明に係るフィルム包装ティシュー製品を説明するための図である。 本発明に係る他のフィルム包装ティシュー製品を説明するための図である。 本発明に係るフィルム包装ティシュー製品用収納箱の展開状態を示す平面図である。 本発明に係るフィルム包装ティシュー製品用収納体及び収納箱の組み立て状態を示す図である。 本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体及びその陳列形態を示す図である。 本発明に係る他のフィルム包装ティシュー製品収納体及びその陳列形態を示す図である。 本発明に係る他のフィルム包装ティシュー製品用収納箱の展開状態を示す平面図である。 本発明に係る別のフィルム包装ティシュー製品用収納箱の展開状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10を参照しながら説明する。
本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体11は、フィルム包装ティシュペーパー1を複数個整列に纏めてガセット包装したフィルム包装ティシュー製品10を、段ボール製のるフィルム包装ティシュー製品用収納箱50に整列に収納したものである。なお、本発明に係るフィルム包装ティシュー製品用収納箱については、フィルム包装ティシュー製品収納体の説明中において適宜に説明する。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1は、複数組のティシュペーパー2を折り畳み重ねてなるティシュペーパー束3が柔軟性のある樹脂製の包装フィルム4によって包装されているものである。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1において内包されているティシュペーパー束3は、ティシュペーパー2が二つ折りされ、その折り返した内側2Aに上下に位置する他のティシュペーパー2の折り返した片2Bが位置するようにして、複数のティシュペーパー2が折り畳み積層されたものであり、最上位に位置する一枚の折り返し片を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片が、上方に引きずられて持ち上げられる所謂ポップアップ式のティシュペーパー束3である。このティシュペーパー束3は、マルチスタンド式、ロータリ式の既知のインターフォルダにより製造することができる。
他方、この本発明に係るティシュペーパー束3は、各ティシュペーパーの折り返し縁2Cが並ぶ一対の長手側面3Bと、折り返し縁2Cが並ばない一対の短手側面3Aとを有し、さらに短手側面3Aと長手側面3Bとに連接する一対の平面(上下面)3Cを有する略直方体形状をなしている。また、柔らかいティシュペーパー2で構成されているため柔軟性があり圧縮変形しやすい。
ティシュペーパー束3を構成するティシュペーパー2の組数は限定されるものではないが、ティシュペーパー製品では、一般的には2プライ(2枚重ね)を1組として120〜240組であり、本実施形態のフィルム包装ティシュー1においても同様に120〜240組とすることができる。
ティシュペーパー2の束3を構成する個々のティシュペーパー2は、クレープを有する2枚〜3枚の薄葉紙が積層されて組とされたプライ構造を有する。このティシュペーパー2は、乾燥されたドライタイプのものであり、薬液が含浸されている所謂ウェットタイプのものではない。したがって、ティシュペーパー2により形成される上記の束3は多くの空気を含むものである。なお、ドライタイプのティシュペーパー2においても、保湿剤等が付与されている薬液付与タイプのものがあるが、本発明は特に保湿剤などが塗布されていない非保湿の汎用タイプのティシュペーパー2に適する。
ティシュペーパー2を構成する薄葉紙の原料パルプとしては、NBKPとLBKPとを配合したものである。古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。配合割合としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40がよい。
ティシュペーパー2の各プライを構成する薄葉紙1枚あたりの坪量は10〜25g/m2である。本実施形態のティシュペーパー2において好ましい汎用タイプのものは、10〜16g/m2である。ここでの坪量は、JIS P 8124(1998)の測定方法によるものをいう。また、ティシュペーパー2の紙厚は、2プライの状態で90〜170μm、より好ましくは90〜140μmである。ここでの紙厚は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて2プライの状態で測定した値をいう。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1の包装形態は、既知の包装種から選択される。例えば、オーバーラップ包装、三方閉じ包装、四方閉じ包装、ガセット包装、ピロー包装が例示できる。オーバーラップ包装は、キャラメル包装又は合せ包み包装とも称される包装形態であり、図1及び図2に示すように、被包装物となる束3を包装フィルム4で筒型に巻き込むようにして包み、その巻き込み方向において重畳する部分において上下層のフィルムを融着処理や接着剤によって接着し、さらに被包装物である束3を越えて延び出した部分を、対向する2つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される略三角形又は略台形の片4Cの少なくとも各先端縁部同士を融着処理や接着剤によって接着して、筒開口を封止してなる包装態様である。
他方、本実施形態のフィルム包装ティシュー1では、包装フィルム4の束3の最上位のティシュペーパー2に対面する位置に開封用ミシン目5が形成されている。この開封用ミシン目5は、直線状のものでもよいが、環状に形成して細長い開口部が形成されるようにしてもよい。なお、開封用ミシン目5が剥離可能なシール材によって被覆されていてもよい。本実施形態では、ティシュペーパー束3がポップアップ式であるため、開口の形成により束3の最上位のティシュペーパー2を引き出すと、その直近下方に位置する次のティシュペーパーの一部が開口より露出されるものとなる。
包装フィルム4を構成する具体的な柔軟性のある樹脂製のフィルム材は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体の単層フィルム、または、それらのフィルムを含む適宜積層されたラミネートフィルムや、それらのフィルムにアルミ蒸着などの表面処理を施したガスバリアフィルムが例示できる。但し、コストの観点からはポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムが好適である。フィルム材の厚さは、柔軟性、コスト、気体透過度、包装時における熱融着性を考慮して適宜に選択する。
本発明に係るフィルム包装ティシュー製品10は、上記のフィルム包装ティシュー1が、そのティシュペーパー束3のティシュペーパー積層方向に複数個整列に並べられてなる略直方体形状の集合体をガセット包装したものである。なお、図3及び図4に示す形態では、5個のフィルム包装ティシューを一組としてガセット包装しているが、フィルム包装ティシュー製品10を構成するフィルム包装ティシュー1の個数は、5個に限定されるわけではない。2個以上であればよい。また、上記の集合体をガセット包装する態様としては、図3に示すように、ガセットのマチ部分16がフィルム包装ティシュー1の天面及び底面に対面するように位置し、熱融着等により形成されるガセットの封止部17が、フィルム包装ティシュー1の短側面が並ぶ面に対面するよう態様であってもよいし、図3に示すように、ガセットのマチ部分16がフィルム包装ティシュー1の短側面部が並ぶ面に対面するように位置し、熱融着等により形成されるガセットの封止部17が、フィルム包装ティシュー1の最上部の天面と最下部の底面に対面する態様であってもよい。ガセット包装内におけるフィルム包装ティシュー1の配列態様は特に限定されない。なお、図3は、オーバーラップ包装のフィルム包装ティシュー1をガセット包装したものであり、図4は、ピロー包装のフィルム包装ティシュー1を包装したものであるが、フィルム包装ティシュー1の包装形態と、ガセット包装内における配置態様はこの組み合わせに限定されるわけではない。なお、図3に示す形態の場合、一般的な製品の大きさは、幅150〜250mm、奥行き80〜130mm、高さ150〜350mmである。図4に示す形態の場合は、幅150〜350mm、奥行き80〜130mm、高さ150〜250mmである。
本発明に係るガセット包装では、図3及び図4に示すように、一方の封止部17から延在する取っ手部19が形成されているものであるのが望ましい。取り扱い性、持ち運び性に優れたものとなる。また、ガセット包装に用いるフィルム18は上記のフィルム包装用ティシュー用の包装フィルム4と同様のフィルムから選択することができる。
本発明に係る収納箱50は、段ケース、段ボール又は段ボールケースと称される段ボール製の収納箱50であり、図5に展開状態、図6に組み立て状態を示すように、対向する一対の長側面部51,51と、これら長側面部51,51に連接する対向する一対の短側面部52,52と、長側面部51,51から延出する長側面部天面側フラップ53,53及び短側面部52,52から延出する短側面部天面側フラップ54,54を閉じることで形成された天面部55と、長側面部51,51から延出する長側面部底面側フラップ56,56及び短側面部52,52から延出する短側面部底面側フラップ57,57を閉じることで形成された底面部と、を有する直六面体形状をなす。
天面部55における長側面部天面側フラップ53と短側面部天面側フラップ54の閉じ順は、一般的な段ボール製の収納箱と同様に、短側面部天面側フラップ54が先に閉じられ、その短側面部天面側フラップ54上に重ねて長側面部天面側フラップ53が閉じられる。底面部58における長側面部底面側フラップ56と短側面部底面側フラップ57の閉じ順も、同様に短側面部底面側フラップ57が先に閉じられ、その短側面部底面側フラップ57上に重ねて長側面部底面側フラップ56が閉じられる。
なお、本発明における天面部55及び底面部58は、天面部55が必ず上方を向き、底面部58が必ず下方を向いていなければならないわけではない。収納箱50又は収納体11の載置形態によって当然に天面部55が側方を向く場合もあり、また、下方側を向く場合もある。
収納箱50の原紙構成は、必ずしも限定されないが、外層・中層が160〜210g/m2、中芯が120〜200g/m2であり、ティシュペーパー製品の収納に汎用的に用いられる規格の段ボール製の収納箱と同様の構成とすることができる。
本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体11は、この段ボール製の収納箱50内にフィルム包装ティシュー製品10が、整列に収納されている。収納箱50の内寸は、整列形態のフィルム包装ティシュー製品10の全体外寸とほぼ一致するように形成され、輸送時に収納箱50内でフィルム包装ティシュー製品10が崩れないようにされる。図示の形態は、天面部55と底面部58との間に三列、長側面部51,51間に二列、短側面部52,52間に二列の2×2×3の合計12個のフィルム包装ティシューが整列されて配置されている。図3及び図4に示す形態の一般的なフィルム包装ティシューの製品をこの配置、つまり束3のティシュペーパー積層方向が、長側面部間方向となるようにして収納する場合には、収納箱50の内寸は、幅400〜650mm、奥行き300〜450mm、高さ250〜500mmである。
ここで、本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体11においては、前記収納箱50に開封を容易にするための易開封線41,42が設けられており、特徴的にその易開封線41,42として、前記短側面部天面側フラップ54の端から短側面部を52経て短側面部底面側フラップ57の端に至る一対の第一易開封線41及び、各短側面部天面側フラップ端54,54から各短側面部52,52を経て一方の長側面部51において繋がる第二易開封線42有する。なお、参考形態として図9に、第一易開封線のみを有する収納箱、図10に、第二易開封線のみを有する収納箱を示す。図5は、本発明に係る第一開封線及び第二易開封線の双方を有する収納箱の各展開図である。
なお、易開封線とは、段ボール紙を意図した位置で裂開されやすくした線であり、ライナーカット、ミシン目、カットテープ等の公知の技術により形成することができる。短側面部天面側フラップ54,54、短側面部52,52、短側面部底面側フラップ57,57、一方の長側面部51の各位置における易開封線41,42は、図示の形態のように直線的に配されるのが望ましい。連続的に裂開しやすくなる。但し、ライナーカット、ミシン目、カットテープ等の技術により連続的に裂開可能な範囲であれば曲線に配してもよい。
本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体11では、第一易開封線41を裂開させると収納箱50が長側面部51,51の間で二分されるようにして、図8に示すように、一方の長側面部51が残り、他方の長側面部51が取り除かれた開口部が形成されるように切り欠かれた形態となり、収納箱内に整列配置されたフィルム包装ティシュー製品10,10が整列状態のまま一部露出される。このとき、このとき、フィルム包装ティシュー製品10のすべてではなく、一部のみが露出されるため整列形態が崩れ難く、この状態で店頭に置くことで簡易に製品陳列することができる。さらに、ガセット包装の取っ手部19が長側面部51に対向するようにしてフィルム包装ティシュー製品10が収納箱50内に収納されていると、開封によって各フィルム包装ティシュー製品10の取っ手部19が前面に並ぶようになるため、使用者がその取っ手部を引き出すことができ、例えば、露出されている前列のフィルム包装ティシュー製品10が無くなった場合にも、残る収納箱内に位置するフィルム包装ティシュー製品10を収納箱50から引き出すことが容易となる。
さらに、本発明に係る第一易開封線41においては、図示例のごとく、一対の第一易開封線41の一方の短側面部52に位置する部分に長側面部52,52に向かって凸となる摘み部を形成するのが望ましい。第一易開封線は、摘み部以外の部分がほぼ直線的に配されているため、摘み部59を掴んで引き上げることで、ほぼ連続的にワンアクションで開封することができるようになる。
他方で、本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体11では、第二易開封線42を裂開させると収納箱50が一方の長側面部52と天面部58との間の稜線部分60が短側面部52,52間において取り除かれた開口部が形成されるとともに、収納箱内に整列配置されたフィルム包装ティシュー製品10の一部が露出される。このとき、第二易開封部42の裂開では、短側面部52の底面部側近傍が完全に残るためフィルム包装ティシュー製品10のすべてではなく、一部のみが露出されるとともに、短側面部52によるフィルム包装ティシュー製品10の支持がされやすく整列形態が特に崩れ難い。第一易開封線41と同様に、この状態で店頭に置くことで簡易に製品陳列することができる。また、ガセット包装の取っ手部19が長側面部52に対向するようにしてフィルム包装ティシュー製品10が収納箱内に収納されていると、開封によって各フィルム包装ティシュー製品10の取っ手19が前面に並ぶようになるため、使用者がその取っ手部を引き出すことができ、例えば、露出されている前列のフィルム包装ティシュー製品10が無くなった場合にも、残る収納箱内に位置するフィルム包装ティシュー製品10を収納箱50から引き出すことが容易となる。
また、第二易開封線42においても、長側面部51に位置する部分に、底面部58側に向かって凸となる摘み部59を形成するのがよい。第二易開封線42も摘み部59以外の部分がほぼ直線的に配されているため、摘み部59を掴んで引き上げることで、ほぼ連続的にワンアクションで開封することができるようになる。
本発明に係るフィルム包装ティシュー製品収納体11の特に好ましい形態は、図5及び図6に示す、収納箱50に第一易開封線41及び第二易開封線42の双方が形成され、特に第一易開封線41の短側面部天面側フラップ54に位置する部分と前記第二易開封線42における短側面部天面側フラップ54に位置する部分とが、共通とされている形態である。第一易開封線41及び第二易開封線42との双方が設けられていることで、これらを選択的に裂開できるようになるとともに、易開封線を一部共通することで収納箱50の強度低下が抑えられる。
また、この形態では図5に示すように第一易開封線41の開封方向によって、残る範囲を選択できる。つまり、第一易開封線41を第二易開封線42側(矢印P)に引くと第二易開封線42を含む範囲が、切り欠かれることになり、開封後に不要な第二易開封線42が残らない。また、第二易開封線42とは反対側(矢印Q)に引くと、第二易開封線42側(矢印P)に引く場合に比して第二易開封線42が意図して裂開し難く、ワンアクションでの開封性に優れる。
また、このように第一易開封線41と第二易開封線42とを選択することができることで、店舗において、図8に示すように短側面部側を天底にして陳列する際と、天面部55及び底面部58を天底にして陳列する際とで、設置面積や設置幅が異なることになるため、店舗や陳列形態に応じて適宜に選択して陳列することが可能となる。
本発明に係る収納箱50に形成された易開封線41,42の位置の具体例としては、上記寸法のフィルム包装ティシュー製品10及び収納箱50の場合であれば、第一易開封線41は、展開状態において長側面部51と短側面部52との間の稜線(罫線)と平行であり、その稜線(罫線)から30〜140mmの範囲L1に設けるのが望ましい。なお、摘み部59を設ける場合にも、この範囲内に収まるようにするのが望ましい。
第二易開封線42は、展開状態において、長側面部51に位置する部分は、長側面部51と長側面部底面側フラップ56との間の稜線(罫線)と平行であり、その稜線(罫線)から30〜70mmの範囲L2に設けるのが望ましい。短側面部天面側フラップ54に位置する部分は、第一易開封線41と同様に、長側面部52と短側面部51との間の稜線(罫線)と平行であり、その稜線(罫線)から30〜140mmの範囲L1に設けるのが望ましい。
第一易開封性41において稜線との間L2が30mm未満であると開封後に、開封口側に露出するフィルム包装ティシュー製品10よりも奥側にある製品が取り出しがたくなる。また、第二易開封線41において稜線との間L1が30mm未満となると整列配置されたフィルム包装ティシュー製品を支持することが困難となる。また、上限値を第一易開封線41において70mm、第二易開封線42において140mmとしているのは、この上限値を超えると開封後にフィルム包装ティシュー製品10の露出する範囲が減り、目視性が悪化し、商品陳列性の点で望ましくないからである。
1…フィルム包装ティシュー、2…ティシュペーパー、2A…折り返した内側、2B…折り返した片、2C…折り返し縁、3…ティシュペーパー束、3A…短手側面、3B…長手側面、3C…平面(上下面)、4…包装フィルム、4C…包装フィルムの台形の片、5…開封用ミシン目、10…フィルム包装ティシュー製品、11…フィルム包装ティシュー製品収納体、16…ガセットマチ部分、17…ガセット封止部、19…取っ手部、18…ガセット包装フィルム、50…収納箱、51…長側面部、52…短側面部、53…長側面部天面側フラップ、54…短側面部天面側フラップ、55…天面部、56…長側面部底面側フラップ、57…短側面部底面側フラップ、58…底面部、59…摘み部、L1…第一易開封線の稜線からの距離、L2…第二易開封線の稜線からの距離、41…第一易開封線、42…第二易開封線、60…一方の長側面部52と天面部58との間の稜線部分。

Claims (10)

  1. 複数のティシュペーパーが折り畳み積層されたポップアップ式の略直方体形状のティシュペーパー束が、柔軟な樹脂製の包装フィルムによって包装されているフィルム包装ティシュペーパーを、ティシュペーパー束のティシュペーパー積層方向に複数個整列に纏めてガセット包装したフィルム包装ティシュー製品を、段ボール製の収納箱内に整列に収納したフィルム包装ティシュー製品収納体であって、
    前記収納箱が、対向する一対の長側面部と、これら長側面部に連接する対向する一対の短側面部と、長側面部から延出する長側面部天面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部天面側フラップを閉じることで形成された天面部と、長側面部から延出する長側面部底面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部底面側フラップを閉じることで形成された底面部と、を有する直六面体形状であり、
    その短側面部天面側フラップ端から短側面部を経て短側面部底面側フラップ端に至る一対の第一易開封線及び、各短側面部天面側フラップ端から各短側面部を経て一方の長側面部において繋がる第二易開封線を有し
    少なくとも前記第一易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分と、前記第二易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分とが、共通とされ、
    第一易開封線又は第二易開封線の裂開によって収納箱の一部が切り欠かれ、収納箱に収納された整列状態のフィルム包装ティシュー製品の一部が露出される、
    ことを特徴とする、フィルム包装ティシュー製品収納体。
  2. 一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部と反対に向かって凸となる摘み部が形成されている、請求項記載のフィルム包装ティシュー製品収納体。
  3. 一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部に向かって凸となる摘み部が形成されている、請求項記載のフィルム包装ティシュー製品収納体。
  4. 第二易開封線の長側面部に位置する部分に、底面側に向かって凸となる摘み部が形成されている、請求項1〜の何れか1項に記載のフィルム包装ティシュー製品収納体。
  5. 束のティシュペーパー積層方向が、長側面部間方向となるようにしてフィルム包装ティシュー製品が収納箱内に収納されている、請求項1〜の何れか1項に記載のフィルム包装ティシュー製品収納体。
  6. 前記ガセット包装が取っ手部を有するものであり、この取っ手部が、開封により収納箱に形成される開口側に向くようにして配列されている、請求項1〜の何れか1項に記載のフィルム包装ティシュー製品収納体。
  7. 複数のティシュペーパーが折り畳み積層されたポップアップ式の略直方体形状のティシュペーパー束が、柔軟な樹脂製の包装フィルムによって包装されているフィルム包装ティシュペーパーを、ティシュペーパー束のティシュペーパー積層方向に複数個整列に纏めてガセット包装したフィルム包装ティシュー製品を収納するための、段ボール製の収納箱であって、
    前記収納箱は、対向する一対の長側面部と、これら長側面部に連接する対向する一対の短側面部と、長側面部から延出する長側面部天面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部天面側フラップを閉じることで形成される天面部と、長側面部から延出する長側面部底面側フラップ及び短側面部から延出する短側面部底面側フラップを閉じることで形成される底面部と、を有し、組み立てにより直六面体形状となり、
    その短側面部天面側フラップ端から短側面部を経て短側面部底面側フラップ端に至る一対の第一易開封線及び、各短側面部天面側フラップ端から各短側面部を経て一方の長側面部において繋がる第二易開封線を有し、
    少なくとも前記第一易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分と、前記第二易開封線における短側面部天面側フラップに位置する部分とが、共通とされ、
    第一易開封線又は第二易開封線の裂開によって収納箱の一部が切り欠かれ、収納箱に収納された整列状態のフィルム包装ティシュー製品の一部が露出されるようにした、
    ことを特徴とする、フィルム包装ティシュー製品用収納箱。
  8. 一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部と反対に向かって凸となる摘み部が形成されている、請求項記載のフィルム包装ティシュー製品用収納箱。
  9. 一対の第一易開封線の一方の短側面部に位置する部分に、第二易開封線を有する長側面部に向かって凸となる摘み部が形成されている、請求項記載のフィルム包装ティシュー製品用収納箱。
  10. 第二易開封線の長側面部に位置する部分に、底面側に向かって凸となる摘み部が形成されている、請求項7〜9の何れか1項に記載のフィルム包装ティシュー製品用収納箱。
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