JP2020059444A - サスペンション装置及びサスペンションシステム - Google Patents

サスペンション装置及びサスペンションシステム Download PDF

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Abstract

【課題】車高の調整を短時間で行うことができるサスペンション装置を提供する。【解決手段】サスペンション装置は、外筒に対してピストンロッドが進退可能に収容されたショックアブソーバーと、前記外筒の外周に固定され、車体との間隔によって車高が決まるスプリングシートと、前記ピストンロッドの外周を囲むように配置され、前記スプリングシートに支持されるコイルスプリングと、前記車体に固定される第1の磁石と、前記コイルスプリングに支持され、前記第1の磁石と反発するように対向配置される第2の磁石と、を備え、前記第1の磁石又は前記第2の磁石の少なくとも一方が磁力の変更が可能な電磁石である。【選択図】 図2

Description

本開示は、サスペンション装置及びサスペンションシステムに関する。
特許文献1には、車高調整装置が開示されている。かかる車高調整装置は、車体とバネ下部材との間に介挿されるスプリングを当該スプリングの一端側から伸縮させて車体の車高を調整する。車高調整装置は、車体又はバネ下部材に固定され、ステータを保持するステータ保持部材と、ステータ保持部材の外周に沿って回転可能に設けられ、スプリングの外径よりも大径のロータを保持する円筒形状のロータ保持部材と、ロータ保持部材の内周面とボールネジ機構を構成する外周面と前記スプリングと当接するスプリングシートとを有するロアーリングとを備える。
かかる車高調整装置によれば、スプリングの外径よりも大径にロータを構成し、ロータがステータの外周に沿って回転するアウターロータモータとすることでモータの回転径を大きくすることにより、1回転当たりの回転力を増加させ、モータを小型・薄型化することができ、バネ下重量をほとんど増加させることなく車高調整装置を車体に設けることができる、とされている。
特開2011−148340号公報
特許文献1が開示する車高調整装置では、ロータがステータの外周に沿って回転することで車高を調整するので、車高の調整を短時間で行うことができない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、車高の調整を短時間で行うことができるサスペンション装置及びサスペンションシステムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るサスペンション装置は、外筒に対してピストンロッドが進退可能に収容されたショックアブソーバーと、前記外筒の外周に固定され、車体との間隔によって車高が決まるスプリングシートと、前記ピストンロッドの外周を囲むように配置され、前記スプリングシートに支持されるコイルスプリングと、前記車体側に固定される第1の磁石と、前記第1の磁石と反発するように前記第1の磁石と対向配置され、前記コイルスプリングに支持される第2の磁石と、を備え、前記第1の磁石又は前記第2の磁石の少なくとも一方が磁力の変更が可能な電磁石である。
上記(1)の構成によれば、車体側に固定される第1の磁石と、第1の磁石と反発するように第1の磁石と対向配置され、コイルスプリングに支持される第2の磁石の少なくとも一方が磁力の変更が可能な電磁石である。よって、電磁石の磁力を変更することによって、車体とスプリングシートの間隔が変更され、車高が変更されるので、車高の調整を短時間で行うことができる。
(2)本発明の少なくとも一実施形態に係るサスペンションシステムは、(1)に記載のサスペンション装置と、前記電磁石に流れる電流を制御することで、前記車体と前記スプリングシートの間隔を制御可能な車高制御装置と、を備える。
上記(2)の構成によれば、車高制御装置が電磁石に流れる電流を制御することで、車体とスプリングシートの間隔を制御可能であり、これにより、車高が調整されるので、車高の調整を短時間で行うことができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記車高制御装置に車高の切り替えを指示可能な手動スイッチをさらに備える。
上記(3)の構成によれば、手動スイッチによって車高制御装置に車高の切り替えを支持できる。よって、例えば、乗員の乗降時に車高を下げ、走行時に車高を上げる等の利便性を図ることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、前記車高制御装置は、車両の走行を制御可能な走行制御装置から指示された車高に基づいて、前記車体と前記スプリングシートの間隔を制御可能である。
上記(4)の構成によれば、車高制御装置は、車両の走行を制御可能な走行制御装置から指示された車高に基づいて、車体とスプリングシートの間隔を制御することで、車高を走行制御装置が指示する車高に変更できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)から(4)のいずれか一つの構成において、前記車高制御装置は、車両を自動運転制御する自動運転制御装置から指示された車高に基づいて、前記車体と前記スプリングシートの間隔を制御可能である。
上記(5)の構成によれば、車高制御装置は、車両を自動運転制御する自動運転制御装置から指示された車高に基づいて、車体とスプリングシートの間隔を制御することで、車高を自動運転制御装置が指示する車高に変更できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、電磁石の磁力を変更することによって、車体とスプリングシートの間隔が変更され、車高が変更されるので、車高の調整を短時間で行うことができる。
本発明の一実施形態に係るサスペンション装置を搭載した車両を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るサスペンション装置を概略的に示す模式図である。 図2に示したサスペンション装置が車高を上げた状態を概略的に示す模式図である。 図2に示したサスペンション装置が車高を下げた状態を概略的に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るサスペンションシステムの構成を概略的に示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1を搭載した車両を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1が搭載される車両100は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の電動車両であって、大容量かつ高電圧の駆動用バッテリ(図示せず)が搭載されている。本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1が搭載される車両100は、例えば、フロントにはストラット式のサスペンション装置1Fが採用され、リヤにはマルチリンク式のサスペンション装置1Rが採用される。
図2は、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1を概略的に示す図である。図3Aは、図2に示したサスペンション装置1が車高を上げた状態を概略的に示す図であり、図3Bは、図2に示したサスペンション装置1が車高を下げた状態を示す図である。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1は、ショックアブソーバー11、スプリングシート13、コイルスプリング14、第1の磁石15及び第2の磁石16を備える。
ショックアブソーバー11は、路面からの振動を減衰するためのものであり、ショックアブソーバー11には、単筒式と複筒式とがあるが、いずれも外筒111に対してピストンロッド112が進退可能に収容されている。ショックアブソーバー11は、例えば、上端が車体101にマウントされ、下端がハブキャリア又はロワーアームに固定される。本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1では、例えば、ピストンロッド112がアッパーマウント17を介して車体101にマウント(支持)され、外筒111がハブキャリア(図示せず)又はロワーアーム(図示せず)に固定される。
スプリングシート13は、外筒111の外周に固定され、車体101との間隔によって車高が決まるように構成された部材であり、外筒111の外周に固定される。本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1では、例えば、外筒111のピストンロッド112進退方向中程、すなわち、外筒111の長手方向中程に固定される。尚、スプリングシート13は、外筒111と一体であってもよいが、外筒111と別体であってもよい。
コイルスプリング14は、路面からの衝撃を緩和するためのものであり、ピストンロッド112の外周を囲むように配置され、スプリングシート13に支持される。本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1では、外筒111のピストンロッド112の進退方向進出側(外筒111の上半部)とピストンロッド112の外周を囲むダストブーツ18とを囲むように配置され、スプリングシート13に支持される。
第1の磁石15は、車体101に固定される。第1の磁石15は、例えば、ピストンロッド112の外周を囲むように配置され、ピストンロッド112を車体101にマウントするアッパーマウント17に固定される。本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1では、第1の磁石15は、例えば、中心にダストブーツ18が嵌挿される穴を有する円盤状であって、ピストンロッド112を車体101にマウントするアッパーマウント17に固定される。
第2の磁石16は、第1の磁石15と反発するように第1の磁石15と対向配置され、コイルスプリング14に支持される。第2の磁石16は、例えば、ピストンロッド112の外周を囲むように配置され、コイルスプリング14に支持される。本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1では、第2の磁石16は、例えば、中心にダストブーツ18が嵌挿される穴を有する円盤状であって、第1の磁石15と反発するように第1の磁石15と対向配置され、コイルスプリング14に支持される。
第1の磁石15又は第2の磁石16の少なくとも一方が磁力の変更が可能な電磁石である。本発明の実施形態に係るサスペンション装置1では、例えば、第1の磁石15が電磁石である。このように第1の磁石15を電磁石とするのは、第1の磁石15は車体側に固定されるので、電磁石に電力を供給するためのハーネス151の配線が容易だからである(図3A参照)。
また、本発明の実施形態に係るサスペンション装置1では、例えば、第2の磁石16は永久磁石又は電磁石である。例えば、第2の電磁石を永久磁石とすれば、電磁石のように電力を供給するためのハーネス161の配線を不要にできる(図3B参照)。一方、第2の磁石16を電磁石とすれば、第1の磁石15(電磁石)と協働して第1の磁石15と第2の磁石16との間に作用する反発力の調整代を大きくすることができる。
上述したように、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1では、車体側に固定される第1の磁石15と、第1の磁石15と反発するように第1の磁石15と対向配置され、コイルスプリング14に支持される第2の磁石16の少なくとも一方が磁力の変更が可能な電磁石である。よって、図3A及び図3Bに示すように、電磁石の磁力を変更することによって、車体101とスプリングシート13の間隔が変更され、車高が変更されるので、車高の調整を短時間で行うことができる。
また、電磁石が故障すると、第1の磁石15と第2の磁石16とが密着することになるが、第2の磁石16がコイルスプリング14に支持された状態が継続されるので、コイルスプリング14が路面からの衝撃を緩和するとともに、ショックアブソーバー11が路面からの振動を減衰する。これにより、電磁石が故障しても、車両100は走行を継続することができ、走行不能や事故に繋がる危険性を軽減できる。
また、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置1は四輪で独立した制御が可能であるため、車両運動統合制御システムとリンクさせることで、運動性能の向上を図ることができる。
図4は、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10の構成を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10は、上述したサスペンション装置1と、車高制御装置2とを備える。車高制御装置2は、上述した電磁石に流れる電流を制御することで、車体101とスプリングシート13の間隔を制御可能である。これにより、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10は、車高の調整が可能である。
上述した本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10によれば、車高制御装置2が電磁石に流れる電流を制御することで、車体101とスプリングシート13の間隔を制御可能であり、これにより、車高が調整されるので、車高の調整を短時間で行うことができる。
図4に示すように、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10は、更に、手動スイッチ21を備える。手動スイッチ21は、ユーザ(例えば、運転者)によって操作可能なスイッチであり、車高制御装置2に車高の切り替えを指示可能である。手動スイッチ21は、例えば、車高制御装置2に車高を下げるように指示するためのスイッチであり、例えば、乗員の乗降時に操作される。したがって、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10では、乗員の乗降時に車高制御装置2に車高を下げるように指示できる。そして、車高制御装置2に車高を下げるように指示すると、車高制御装置2が電磁石に流れる電流を制御することで、車高を下げる。これにより、乗員の車両への乗降を容易にできる。
図4に示すように、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10では、車高制御装置2は、車両100の走行を制御可能な走行制御装置30から指示された車高に基づいて、車体101とスプリングシート13の間隔を制御可能である。
上述した本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10によれば、車高制御装置2は、車両100の走行を制御可能な走行制御装置30から指示された車高に基づいて、車体101とスプリングシート13の間隔を制御することで、車高を走行制御装置30が指示する車高に変更できる。これにより、車高制御装置2は、走行制御装置30の指示(要求)にしたがって車高を変更できる。
図4に示すように、本発明の一実施形態に係るサスペンションシステム10では、車高制御装置2は、車両100を自動運転制御する自動運転制御装置40から指示された車高に基づいて、シャチとスプリングシート13の間隔を制御可能である。
上述した一実施形態に係るサスペンションシステム10によれば、車高制御装置2は、車両100を自動運転制御する自動運転制御装置40から指示された車高に基づいて、車体101とスプリングシート13の間隔を制御することで、車高を自動運転制御装置40が指示する車高に変更できる。これにより、車高制御装置2は、自動運転制御装置40の指示(要求)にしたがって車高を変更できる。したがって、例えば、車両100の高速走行に際して自動運転制御装置40が車高を下げることを指示すると、車高制御装置2は自動運転制御装置40の指示にしたがって車高を下げる。また、車両100の悪路走破に際して自動運転制御装置40が車高を上げることを指示すると、車高制御装置2は自動運転制御装置40の指示にしたがって車高を上げる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 サスペンション装置
11 ショックアブソーバー
111 外筒
112 ピストンロッド
13 スプリングシート
14 コイルスプリング
15 第1の磁石
16 第2の磁石
17 アッパーマウント
18 ダストブーツ
2 車高制御装置
21 切り替えスイッチ
10 サスペンションシステム
30 走行制御装置
40 自動運転制御装置
100 車両
101 車体

Claims (5)

  1. 外筒に対してピストンロッドが進退可能に収容されたショックアブソーバーと、
    前記外筒の外周に固定され、車体との間隔によって車高が決まるスプリングシートと、
    前記ピストンロッドの外周を囲むように配置され、前記スプリングシートに支持されるコイルスプリングと、
    前記車体側に固定される第1の磁石と、
    前記第1の磁石と反発するように前記第1の磁石と対向配置され、前記コイルスプリングに支持される第2の磁石と、
    を備え、
    前記第1の磁石又は前記第2の磁石の少なくとも一方が磁力の変更が可能な電磁石であることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 請求項1に記載のサスペンション装置と、
    前記電磁石に流れる電流を制御することで、前記車体と前記スプリングシートの間隔を制御可能な車高制御装置と、
    を備えることを特徴とするサスペンションシステム。
  3. 前記車高制御装置に車高の切り替えを指示可能な手動スイッチをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のサスペンションシステム。
  4. 前記車高制御装置は、車両の走行を制御可能な走行制御装置から指示された車高に基づいて、前記車体と前記スプリングシートの間隔を制御可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載のサスペンションシステム。
  5. 前記車高制御装置は、車両を自動運転制御する自動運転制御装置から指示された車高に基づいて、前記車体と前記スプリングシートの間隔を制御可能であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のサスペンションシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113135128A (zh) * 2021-05-14 2021-07-20 东风汽车集团股份有限公司 一种含有电磁阻尼调节装置的座椅

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