JP2005106106A - 車両懸架装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多様な機能を有する車両懸架装置を提供する。
【解決手段】 電磁サスペンション4は、バネ上−バネ下間の減衰力を発生するショックアブソーバ80と、バネ下をバネ上に弾性支持するコイルスプリング22と、ショックアブソーバ80を車体に結合するアッパーサポート70とを備える。回生用モータ20が第1シャフト24を回転させると、第1シャフト24とボールねじナット26が相対回転することにより、ロッド28がアウターシェル30に対して上下に摺動する。また、ボールねじ機構23に設けられたロック機構48をロックした状態で、回生用モータ20を回転させると、回転力がロック機構48を介してアウターシェル30に伝達され、アウターシェル30が回転する。すなわち、電磁サスペンション4は、軸方向と軸回りの力を制御可能である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両懸架装置に関し、特に、モータにより減衰力を発生させる電磁式のショックアブソーバを備えた車両懸架装置に関する。
車両懸架装置として、電気モータ式の電磁サスペンションが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された車両懸架装置では、相互に噛合する雄ねじ部材と雌ねじ部材とを、モータにより伸縮駆動することにより、バネ上−バネ下間の減衰力をアクティブに制御する。また、車輪から衝撃的な荷重が入力したときに、その荷重を吸収するために、モータ又はねじ部材の少なくとも一方が、コイルスプリングなどのバネにより車輪又は車体に弾性支持される。
特開平8−197931号公報 特開平10−246273号公報
特許文献1に開示された車両懸架装置は、サスペンションのシリンダの軸方向の力、すなわち上下方向の力しか制御することができない。バネ上−バネ下間の減衰力を制御するためには、上下方向の力を制御できれば十分であるが、車両安定性や操縦性などをさらに向上させるために、多様な制御が可能な車両懸架装置の開発が求められる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸方向だけでなく軸回りの力を制御可能な車両懸架装置を提供することにある。
本発明のある態様は、車両懸架装置に関する。この車両懸架装置は、軸と、該軸方向の力を発生させる第1の力発生手段と、該軸回りの力を発生させる第2の力発生手段と、を備えることを特徴とする。この構成によれば、軸方向だけでなく軸回りの力を制御可能となり、たとえば、車輪の角度を制御するなど、機能の多様化を図ることができる。
前記第2の力発生手段はモータであり、前記軸回りの力は該モータの回転力であってもよい。これにより、簡易に軸回りの回転力を発生させることができる。
前記軸方向の力は車両のバネ上とバネ下との間の減衰力であり、前記軸回りの力は前記バネ上に対して前記バネ下を回転させる回転力であってもよい。これにより、バネ上−バネ下間の制御の多様化が図られ、車両安定性や操縦性などの向上に寄与することができる。
前記第1の力発生手段は、前記バネ上と前記バネ下との間の相対移動により回生電力を発生するものであり、該回生電力を前記第2の力発生手段の回転力の発生に利用してもよい。これにより、回生電力を有効に活用し、消費電力を低減させることができる。
前記軸方向の力を発生させる第3の力発生手段をさらに備えてもよい。これにより、軸方向の力を発生させる機構を冗長にすることができ、一方が故障などにより機能を失っても、他方で機能を発現することができる。
前記力発生手段は、前記バネ上側に固定されてもよい。これにより、各力発生手段に、バネ下からの大きな入力が伝わりにくくすることができ、耐久性及び信頼性を向上させることができる。
前記第1の力発生手段はモータであり、前記減衰力は該モータの回転力を直線運動に変換する変換機構を介して発生され、該モータの回転力を伝達する第1シャフトと、前記第2の力発生手段による回転力を伝達する第2シャフトとが同軸上に配置されてもよい。これにより、スペースを有効に活用し、省スペース化を図ることができる。
前記第1の力発生手段及び前記第2の力発生手段は、多重ロータモータにより構成されてもよい。これにより、力発生手段の構成を簡略化することができる。
前記第2の力発生手段は、前記第1の力発生手段が発生する力を利用して回転力を発生してもよい。これにより、第1の力発生手段が発生する力を有効に活用することができる。
前記第2の力発生手段は、前記第1の力発生手段が発生する力を伝達可能な状態と伝達不可能な状態の間で切替可能なクラッチ機構であってもよい。これにより、第1の力発生手段が発生する力を容易に利用することができる。
前記クラッチ機構を、前記伝達可能な状態としたときに発生する前記バネ上とバネ下との間の相対移動を低減する相対移動低減手段をさらに備えてもよい。これにより、クラッチ機構により軸回りの力を発生したときに、それに伴う車高の変化を低減することができる。
ブレーキ回生電力を、前記第1の力発生手段の力の発生及び前記第2の力発生手段の回転力の発生のうち少なくとも一方に利用してもよい。これにより、回生電力を有効に利用することができ、消費電力を低減することができる。
前記軸回りの回転力を、前記バネ下のトー角の制御に利用してもよい。これにより、車両安定性や操縦性などをさらに向上させることができる。また、車両懸架装置の機能を多様化することができる。
本発明によれば、多様な機能を有する車両懸架装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両1の構成を示す。車両1は、車体2と、左前輪である車輪3a、右前輪である車輪3b、左後輪である車輪3c及び右後輪である車輪3d(以下、適宜「車輪3」と総称する)を備える。車輪3はホイールとゴムタイヤから構成される。車体2と車輪3は、車両1のバネ上とバネ下の間の減衰力をモータを用いて発生するアブソーバを備えた車両懸架装置の一例である電磁サスペンションを介して接続される。なお、電磁サスペンションのバネにより支えられる部材の位置を「バネ上」と呼び、バネにより支えられていない部材の位置を「バネ下」と呼ぶ。すなわち、バネ上は車体2側であり、バネ下は車輪3側である。この例では、車輪3aが電磁サスペンション4aに、車輪3bが電磁サスペンション4bに、車輪3cが電磁サスペンション4cに、車輪3dが電磁サスペンション4dにそれぞれ取り付けられる。以下、各電磁サスペンション4a、4b、4c及び4dを総称する場合には、「電磁サスペンション4」と呼ぶ。各電磁サスペンション4は、電子制御装置(以下、電子制御装置を「ECU」と表記する)10により独立に制御される。ECU10は、CPU、RAM、ROMを備えて構成される。
電磁サスペンション4のモータに流れる電流は、電流センサにより検出される。電磁サスペンション4aに対して電流センサ5a、電磁サスペンション4bに対して電流センサ5b、電磁サスペンション4cに対して電流センサ5c、電磁サスペンション4dに対して電流センサ5dがそれぞれ設けられる。以下、電流センサ5a、5b、5c及び5dを総称する場合には「電流センサ5」と呼ぶ。各電流センサ5の検出結果は、ECU10に伝達される。なお電流センサ5による電流検出機能は、ECU10により実現されてもよい。
車両1には、車両の状態を検知するためのセンサ6が設けられている。センサ6は、たとえば、車輪速センサ、車速センサ、加速度センサ、車高センサ、操舵角センサ、ヨーレートセンサなどを含んでもよい。本実施の形態では、後述するように、センサ6により検出された各種の情報に基づいて、車輪3の角度が制御される。
電磁サスペンション4を車輪3ごとに設けることにより、ECU10が、各車輪3の状態に応じて電磁サスペンション4のモータに印加する電流をそれぞれ独立して制御することが可能となる。また、電磁サスペンション4を採用することで、応答性の優れた制御を実現できる。
図2は、電磁サスペンション4の構成を示す。電磁サスペンション4は、回生用モータ20、第1シャフト24、ボールねじナット26、ロッド28、アウターシェル30、軸受32、34、36、ダストシール38及び回転角センサ44を備えたショックアブソーバ80と、バネ下をバネ上に弾性支持するコイルスプリング22と、ショックアブソーバ80を車体2に結合するアッパーサポート70とを備える。後述するように、このショックアブソーバ80は、回生用モータ20の回生を利用して減衰力を発生させる電磁式ショックアブソーバとして機能する。
軸受32はロッド28内部において第1シャフト24を回動可能に支持し、また軸受34及び36は、アウターシェル30内部においてロッド28を摺動可能に支持する。ダストシール38は、アウターシェル30内にゴミなどの異物が入り込むのを防止する。回転角センサ44は、回生用モータ20の回転量を検出する。回転角センサ44の検出結果は、ECU10に伝達される。回転角センサ44は、回生用モータ20の外部に設けられてもよく、また回生用モータ20の内部に設けられてもよい。この電磁サスペンション4は、第1取付部40において車体2側の構成に取り付けられ、また第2取付部46において車輪3側の構成に取り付けられる。コイルスプリング22は、第1取付部40近傍の車体面とスプリングシート42の間に縮設され、予め所定の荷重を与えられる。
コイルスプリング22は、車両1のバネ上部分の重量を支持し、また路面からの振動や衝撃が車輪3を通して車体2に伝わらないようにする。ショックアブソーバ80は、コイルスプリング22による車体2の上下振動を減衰させる。このショックアブソーバ80は、回生用モータ20を用いて車両1のバネ上とバネ下の間の減衰力を発生することができ、制御応答性に優れている。また、回生用モータ20をバネ上に設置しているので、部品の信頼性に優れており、回生用モータ20とECU10などを接続する配線の取り回しも容易である。
第1シャフト24、ロッド28及びアウターシェル30は同軸に配置されている。アウターシェル30には、雌ねじ部分を有するボールねじナット26が内設される。ロッド28には、雄ねじ部分を有する第1シャフト24が内設される。第1シャフト24は、ボールねじとして機能し、ボールねじナット26に螺合した状態にある。回生用モータ20は第1シャフト24の一端を回動可能にセレーションで支持する。回生用モータ20を駆動すると、第1シャフト24がボールねじナット26に対して相対回転し、回生用モータ20に対してアウターシェル30が下方に押し下げられ、又は上方に引き上げられる。なお、本実施の形態では、第1シャフト24が車両のバネ上に、ボールねじナット26が車両のバネ下に設けられる例について説明するが、逆に、第1シャフト24が車両のバネ下に、ボールねじナット26が車両のバネ上に設けられてもよい。
車両1が良路を走行している場合、ECU10はそれぞれの電磁サスペンション4の回生用モータ20に印加する電流値を、例えば0Aである基準電流値に設定する。路面に凹凸があって、車輪3が上下動する場合、ロッド28とアウターシェル30との相対運動によりコイルスプリング22が伸縮する。このとき、第1シャフト24がボールねじナット26に対して相対回転することにより、回生用モータ20が回転して発電機として作用し、このときに生じる抵抗力により減衰力が発生する。電流センサ5は、回生用モータ20内部で電磁誘導により発生した電流を検出し、ECU10に伝達する。ECU10は、コイルスプリング22の伸縮を抑制する方向の電流、すなわち電磁誘導により生じた電流とは逆向きの電流を回生用モータ20に印加する。ECU10は、車体2の上下方向の加速度に応じて回生用モータ20に印加する電流を設定し、減衰力を調整する。このように、本実施の形態のショックアブソーバ80は、電磁式ショックアブソーバとして機能する。また、第1シャフト24を回転させることにより、車体2を上下方向に変位させることができるので、本実施の形態のショックアブソーバ80は、車体2の姿勢を制御するために利用することができる。
ショックアブソーバ80は、アッパーサポート70により車体2に結合される。アッパーサポート70は、ゴムなどの弾性体により構成された振動吸収部材50を含み、主に路面から入力される高周波の振動を吸収する。これにより、快適な乗り心地を実現することができる。
第1シャフト24及びボールねじナット26を含むボールねじ機構23には、第1シャフト24とボールねじナット26の螺合状態を調節するためのロック機構48が設けられる。ロック機構48は、第1シャフト24とボールねじナット26が相対回転可能な状態と、相対回転不能な状態との間で切り替えを行う。ロック機構48は、たとえば圧電体などで構成されてもよく、この場合、圧電体の電歪効果を利用して、電界により圧電体を変形させ、ボールねじ機構23に横力を加えて第1シャフト24とボールねじナット26をロックしてもよい。
ロック機構48を緩めて、第1シャフト24とボールねじナット26とを相対回転可能に螺合させると、上述したように、回生用モータ20の回転力が、ボールねじ機構23により上下の直線運動に変換されて、車両のバネ上とバネ下との間の減衰力となる。すなわち、回生用モータ20は、第1シャフト24の回転軸の軸方向の力を発生させる第1の力発生手段として機能し、ボールねじ機構23は、回生用モータ20の回転力を軸方向の直線運動に変換する変換機構として機能する。ロック機構48をロックして、第1シャフト24とボールねじナット26とを相対回転不能に固定すると、回生用モータ20の回転力がアウターシェル30に伝達され、アウターシェル30及びバネ下の部材が軸回りに回転する。すなわち、ロック機構48は第2の力発生手段として機能し、第1の力発生手段である回生用モータ20の回転力をアウターシェル30に伝達可能な状態と伝達不可能な状態との間で切り替えを行い、伝達可能な状態においては、回生用モータ20の回転力を利用して軸回りの力を発生させる。なお、バネ下を回転可能とするために、コイルスプリング22は、車体2との接続部分又はスプリングシート42において、又はそれら双方において、ベアリング機構などを介して接続される。
以下、回生用モータ20及びロック機構48により軸回りの回転力を発生して、アウターシェル30を回転させることにより、車輪3の角度を制御する技術について説明する。従来、ステアリング機構を利用して車輪3の角度を制御することは可能であったが、この場合、左右の両輪を同時に同じ角度だけ回転させることしかできない。本実施の形態では、各車輪3に設けられた電磁サスペンション4を独立に制御することができるので、各車輪3の角度を個別に変更することが可能となる。これにより、より適切かつ高い精度で車輪3の角度を制御することができ、車両の安定性や操縦性能などを向上させることができる。また、車輪3のゴムタイヤの摩耗を低減し、寿命を向上させることができる。
図3(a)(b)は、電磁サスペンション4により車輪3の角度を制御する様子を説明するための図である。図3(a)は、電磁サスペンション4及び車輪3を背面から見た図であり、図3(b)は、電磁サスペンション4及び車輪3を上面から見た図である。電磁サスペンション4は、ナックル49を介して車輪3に接続されており、電磁サスペンション4のアウターシェル30を軸回りに回転させることにより、車輪3を左右に回転させることができる。
図4は、本実施の形態のサスペンションのリンク構造を示す。図4は、ストラット式サスペンションと呼ばれる構造を示しており、車輪3の角度を制御しやすいリンク構造となっている。その他、ダブルウィッシュボーン式サスペンションなどを用いてもよい。
図5は、車両1の旋回時に車輪3の角度を制御する例を説明するための図である。車両1が旋回したときに、車輪3がスリップして横滑りが発生した場合、図5に示すように、前輪3a及び3bを旋回方向と逆方向にステアすることによりスピンを防ぐことができる。
図6は、電磁サスペンション4により車輪3の角度を制御する手順の例を示すフローチャートである。まず、ECU10は、車輪速センサ、操舵角センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサなどのセンサ6により検出された、4輪の車輪速、操舵角、ヨーレート、横方向の加速度、前後方向の加速度などのセンサ値を取得し(S10)、それらのセンサ値に基づいて、車体速度、車体の進行方向に対する横滑り角、横滑り角速度、目標ヨーレートなどを演算して、車両安定性を判定する(S12)。ECU10は、車両安定性に問題がないと判定した場合は(S12のY)、車輪3の角度の制御を行わない。ECU10は、車両の横滑り角及び横滑り角速度が大きく、車両が過度の横滑り傾向にある場合は、車両がオーバーステア傾向にあり不安定な状態にあると判定し(S12のN)、スピンを回避するために、ロック機構48によりボールねじ機構23をロックし(S14)、回生用モータ20によりアウターシェル30を回転させることにより、フロントの両輪3a及び3bを旋回方向と逆方向に回転させる(S16)。車輪3の回転角は、横滑り角、横滑り各速度、車体速度、接地荷重、操舵角などに基づいて決定されてもよい。
図7は、車両1の旋回時に車輪3の角度を制御する別の例を説明するための図である。ここでは、車両1の旋回時に横滑りが発生したときに、スピンをより効果的に抑止するために、前輪3a及び3bだけでなく後輪3c及び3dの角度も変更する例を説明する。図7に示すように、前輪は旋回方向と逆方向に回転させるが、このとき、外輪を内輪よりも大きく回転させる。また、後輪は旋回方向と同じ方向に回転させるが、このとき、外輪を内輪よりも大きく回転させる。本実施の形態では、各車輪3に接続された電磁サスペンション4を独立して制御することにより、各車輪3を個別に回転させることができるので、上述のような制御が可能となる。車輪3の接地荷重を取得し、接地荷重の大きい車輪3の切れ角を大きくしてもよい。これにより、より効果的にスピンを抑止することができる。一般には、旋回時には外輪側の接地荷重が大きくなるので、外輪の切れ角を大きくしてもよい。
図8は、車両1の旋回時に車輪3の角度を制御するさらに別の例を説明するための図である。図6のS12において、ドライバの操舵意志を反映した目標ヨーレートに対して、ヨーレートセンサにより検出された実ヨーレートが小さい場合、ECU10は、車両がアンダーステア傾向にあると判定し、旋回しやすくするために、図8に示すように、前輪を旋回方向に回転させ、後輪を旋回方向と逆方向に回転させる。これにより、旋回性を向上させ、旋回半径を縮小することができる。このとき、内輪を外輪よりも大きく回転させることにより、より旋回性を向上させることができる。なお、車両がアンダーステア傾向にある場合だけでなく、たとえばレーンチェンジ時などにも、旋回性を向上させるために、上述のような制御を行ってもよい。車輪3の接地荷重を取得し、接地荷重の大きい車輪3の切れ角を大きくしてもよい。これにより、より効果的に旋回させることができる。一般には、旋回時には外輪側の接地荷重が大きくなるので、外輪の切れ角を大きくしてもよい。車輪3の回転角は、車体速度、接地荷重、操舵角などに基づいて決定されてもよい。
図9は、車両1の高速直進時に車輪3の角度を制御する例を説明するための図である。車両1の高速直進時には、車両安定性を向上させるために、前輪と後輪の一方又は双方をトーインにするのがよい。後輪のトーイン量を前輪のトーイン量よりも大きくしてもよい。また、図10に示すように、車速が速くなるほど、トーイン側のトー角を大きくしてもよい。これにより、高速直進時の車両安定性を向上させることができる。トーイン量は、車両の重量、駆動方式、サスペンションの形式、外乱安定性などを考慮して決定されてもよい。
図11は、電磁サスペンション4により車輪3の角度を制御する手順の別の例を示すフローチャートである。まず、ECU10は、車輪速センサ、操舵角センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサなどのセンサ6により検出された、4輪の車輪速、操舵角、ヨーレート、横方向の加速度、前後方向の加速度などのセンサ値を取得し(S20)、それらのセンサ値に基づいて、車体速度などを演算して、車両が高速直進中であるか否か判定する(S22)。ECU10は、高速直進中ではないと判定した場合は(S22のN)、車輪3のトーコントロールを行わない。ECU10は、高速直進中であると判定した場合は(S22のY)、車両安定性を向上させるために、ロック機構48によりボールねじ機構23をロックし(S24)、回生用モータ20によりアウターシェル30を回転させることにより、フロント及びリアの両輪をトーイン側に回転させる(S26)。
本実施の形態の電磁サスペンション4は、回生用モータ20の回転により、軸方向の駆動力だけでなく、軸回りの駆動力を得ることができるので、電磁サスペンション4による制御の幅を広げ、機能の多様化を図ることができる。また、その技術を利用して、電磁サスペンション4により車輪3を回転させることができるので、走行時の車両安定性や旋回性などを向上させることができる。また、タイヤの摩耗を低減し、寿命を延ばすことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、ロック機構48により、第1シャフト24とボールねじナット26とをロックすることにより、回生用モータ20の回転力をアウターシェル30に伝達して、車輪3を回転させる技術について説明した。この場合、第1シャフト24とボールねじナット26とをロックしている間は、バネ上とバネ下の間の上下運動が抑止されるので、路面から入力されるバネ下の振動が直接バネ上に伝達される。本実施の形態では、第1シャフト24とボールねじナット26とのロックの度合いを調節することにより、バネ上とバネ下の間での相対運動を許容して減衰力を発生しつつ、アウターシェル30及び車輪3を回転させる技術を提案する。
図12は、路面から入力される振動の状態に応じて、ロック機構48のロックの度合いを調節する様子を説明するための図である。路面入力が小さい場合は、車輪3を回転させるためにロック機構48がボールねじ機構23を固定している間、路面入力が車体2に伝達されても乗り心地にはあまり影響がないと考えられるので、ロックの程度を堅くして、速やかに車輪3を回転させられるようにする。逆に、路面入力が大きい場合は、路面入力をコイルスプリング22及びショックアブソーバ80により適切に吸収して、快適な乗り心地を確保するために、ロックの程度を緩くして、第1シャフト24とボールねじナット26の相対回転を許容しつつ、アウターシェル30にも回転力が伝達されるようにする。これにより、快適な乗り心地を実現しつつ、バネ下をバネ上に対して回転させることができ、たとえば第1の実施の形態で説明した車輪3の角度調節などを行うことができる。上述したロック機構48のロックの調節は、ECU10により行われてもよく、この場合、ECU10は、ロック機構48により回生用モータ20の回転力をアウターシェル30に伝達可能な状態としたときに発生するバネ上とバネ下との間の相対移動を低減する相対移動低減手段として機能する。
ロック機構48のロックの度合いを適切に調節することにより、回生用モータ20の回転力ではなく、路面から入力される振動に伴うバネ上−バネ下間の上下運動をボールねじ機構23により回転力に変換し、その回転力によりバネ下を回転させることも可能である。たとえば、路面入力による振動や旋回時に車体にかかる荷重の変化などによりロッド28とアウターシェル30とが相対運動するとき、第1シャフト24がボールねじナット26に対して相対回転するが、この回転力をロック機構48を介してアウターシェル30に伝達することにより、アウターシェル30及び車輪3を回転させることができる。
図13は、車両1が左に旋回する様子を後方から見た模式図である。車両1が左に旋回するとき、外輪である右前輪3bに荷重がかかり、右前輪3b側の電磁サスペンション4bでは、ロッド28とアウターシェル30とが縮む方向に相対運動する。逆に、内輪である左前輪3aは相対的に荷重が小さくなり、左前輪3a側の電磁サスペンション4aでは、ロッド28とアウターシェル30とが伸びる方向に相対運動する。このとき、電磁サスペンション4aの第1シャフト24と、電磁サスペンション4bの第1シャフト24の回転方向を逆にしておくと、双方のロック機構48を適度にロックしたとき、左前輪3aと右前輪3bが同じ方向に回転する。たとえば、図8に示したように車輪3の角度を調整したい場合は、左側の電磁サスペンション4a及び4cでは、ロッド28とアウターシェル30が伸びる方向に相対運動するときに、車輪3が左へ回転するように第1シャフト24の回転方向を定めておき、右側の電磁サスペンション4b及び4dでは、ロッド28とアウターシェル30が伸びる方向に相対運動するときに、車輪3が右へ回転するように第1シャフト24の回転方向を定めておけばよい。この構成によれば、車両1の旋回時に、ロック機構48を適切に調節することにより、回生用モータ20を駆動させなくても、図8に示したように車輪3の角度が調整され、旋回性を向上させることができる。これにより、消費電力を低減することができる。
また、この構成の車両1による走行中に、たとえば高速走行時などにフロント両輪に荷重がかかったとき、前輪側の電磁サスペンション4a及び電磁サスペンション4bの双方で、ロッド28とアウターシェル30とが縮む方向に相対運動する。このとき、双方のロック機構48を適度にロックすると、左前輪3aが右側に、右前輪3bが左側に回転する。これにより、回生用モータ20を駆動させなくても、図9に示すように、フロント両輪がトーインとなった状態を実現することができ、車両安定性が向上する。もちろん、上記と逆の方向に車輪3を回転させる場合は、回生用モータ20の回転力を利用してアウターシェル30を回転させればよい。
(第3の実施の形態)
図14は、第3の実施の形態に係る電磁サスペンション4の構成を示す。本実施の形態の電磁サスペンション4も、軸方向及び軸回りの力を発生させることができ、たとえば、第1の実施の形態で説明したように、軸方向の力を、バネ上−バネ下間の減衰力として、軸回りの力を、車輪3を回転させる駆動力として、それぞれ機能させることができる。本実施の形態の車両1の全体構成は図1と同様である。また、図14に示した本実施の形態の電磁サスペンション4において、図2に示した第1の実施の形態の電磁サスペンション4と同様の構成には同一の符号を付している。
本実施の形態では、第1シャフト24の回転軸の軸方向の力を発生する第1の力発生手段の例である回生用モータ20に加えて、軸回りの力を発生させる第2の力発生手段の例であるアウターシェル回転用モータ21を設ける。回生用モータ20は、第1の実施の形態で説明したように、第1シャフト24を回転させることにより、ショックアブソーバ80の機能に寄与する。第1シャフト24の内部には貫通孔が設けられており、その貫通孔の内部に、第2シャフト52が第1シャフト24と同軸に配置されている。第2シャフト52の上端は、ベアリングにより回転可能に支持されるとともに、ギアを介してアウターシェル回転用モータ21のロータに接続されている。第2シャフト52の下端は、セレーション部54においてアウターシェル30にセレーションで支持されている。すなわち、アウターシェル回転用モータ21は、第2シャフト52を介してアウターシェル30を回転させる機能を有する。このように、本実施の形態の電磁サスペンション4は、回生用モータ20が第1シャフト24を回転させて軸方向の力を発生させることができるとともに、アウターシェル回転用モータ21が第2シャフト52を回転させて軸回りの力を発生させることができ、しかも、それらの力を独立して制御することができる。
アウターシェル回転用モータ21が第2シャフト52を回転させることによりアウターシェル30を回転させたとき、アウターシェル30に固定されたボールねじナット26が第1シャフト24に対して相対回転するので、アウターシェル30はロッド28に対して相対的に上下に移動する。これにより、バネ下−バネ上間の距離が変わるので、車高が若干変化するが、この変化が問題になる場合は、回生用モータ20により第1シャフト24を回転させて車高を調整すればよい。
回生用モータ20及びアウターシェル回転用モータ21は、電磁サスペンション4を車体2に取り付けられる面よりも上方に設けられている。第2シャフト52を、第1シャフト24の内部に設けられた貫通孔の内部に同軸に配置しているので、アウターシェル回転用モータ21もバネ上に搭載することが可能となっている。これにより、モータの信頼性を向上させることができるとともに、配線の取り回しが容易となる。回生用モータ20を第2シャフト52の回転に、アウターシェル回転用モータ21を第1シャフト24の回転に用いてもよく、この場合、ボールねじ機構23とセレーション部54とを入れ替えればよい。この点については、以降の実施の形態においても同様である。
バネ上−バネ下間の相対上下運動により回生用モータ20にて発生した回生電力を、アウターシェル回転用モータ21に供給するための電源系を設けてもよい。また、ハイブリッドシステムなどにおけるブレーキの回生電力を、アウターシェル回転用モータ21に供給するための電源系を設けてもよい。これにより、回生電力を有効に利用し、消費電力を低減することができる。また、バッテリに十分な電力が蓄積されていない場合であっても、アウターシェル30及び車輪3を回転させて、車輪3の角度制御などを行うことができる。この点については、以降の実施の形態においても同様である。
(第4の実施の形態)
図15は、第4の実施の形態に係る電磁サスペンション4の構成を示す。本実施の形態の電磁サスペンション4も、軸方向及び軸回りの力を発生させることができる。図15に示した本実施の形態の電磁サスペンション4において、図2に示した第1の実施の形態の電磁サスペンション4又は図14に示した第3の実施の形態の電磁サスペンション4と同様の構成には同一の符号を付している。
本実施の形態では、第1シャフト24の回転軸の軸方向の力を発生する第1の力発生手段の例である回生用モータ20aと、軸回りの力を発生させる第2の力発生手段の例であるアウターシェル回転用モータ21に加えて、軸方向の力を発生する第3の力発生手段の例である第2の回生用モータ20bを設ける。回生用モータ20a、第2の回生用モータ20b及びアウターシェル回転用モータ21は、遊星ギヤ56により連結されている。回生用モータ20aは、第1シャフト24を回転させることにより上下方向の減衰力を発生させ、ショックアブソーバ80の機能に寄与する。アウターシェル回転用モータ21は、アウターシェル30を回転させる機能を有する。第2の回生用モータ20bは、後述するように、回生用モータ20aと協調して、ショックアブソーバ80の機能に寄与するとともに、回生用モータ20aの回転をアウターシェル回転用モータ21へ伝達する機能を有する。
図16は、回生用モータ20a、第2の回生用モータ20b及びアウターシェル回転用モータ21を連結する遊星ギヤ56の構造を示す。遊星ギヤ56のサンギヤ62は回生用モータ20aに、プラネタリーキャリヤ64は第2の回生用モータ20bに、リングギヤ68はアウターシェル回転用モータ21に、それぞれ連結されている。それぞれのギヤには、ピニオンギヤ66を介して回転が伝達されるようになっており、いずれか2つのギヤの回転数が定められると、所定の比により3つ目のギヤの回転数が決まる。
図17は、回生入力時の3つのモータの動きを示す線図である。図17において、縦軸は各モータの回転数を表すが、同時に、各モータにより駆動される部材の位置を表している。路面からの入力などにより、ロッド28とアウターシェル30が上下に相対運動すると、回生用モータ20aのロータが回転する。このとき、アウターシェル回転用モータ21を固定しておくと、図17に示したように、第2の回生用モータ20bも回生用モータ20aの回転に伴って回転し、回生による減衰力を発生する。このように、本実施の形態では、回生用モータ20aと第2の回生用モータ20bの双方が回生によるショックアブソーバの機能を発現し、モータの構成を冗長にすることができる。これにより、一方のモータが故障などにより機能を失った場合であっても、他方のモータによりショックアブソーバの機能を発現することができる。回生用モータ20aと第2の回生用モータ20bの特性を異なるものとしてもよい。たとえば、一方のモータは小容量とすることにより、ロータの慣性力を小さくして、高周波の入力に対する応答性を向上させることができるとともに、他方のモータは大容量とすることにより、急激な大入力が発生したときに流れる大電流によるモータの破損を防ぐことができる。
図18は、車高調整が行われた場合における、回生入力時の3つのモータの動きを示す線図である。回生用モータ20aを回転させて、第1シャフト24とボールねじナット26とを相対回転させることにより、ロッド28とアウターシェル30とを上下に相対移動させることができるので、車高を調整することができる。このとき、路面からの入力が発生すると、図18に示したように、振動中心が図17の場合と異なるが、回生用モータ20aと第2の回生用モータ20bとが回転して、減衰力が発生する。
図19は、アウターシェル30が回転された場合における、回生入力時の3つのモータの動きを示す線図である。図19では、アウターシェル回転用モータ21によりアウターシェル30を回転させているので、アウターシェル回転用モータ21の回転位置が変わっている。このとき、路面からの入力が発生すると、振動位置が図17の場合と異なるが、回生用モータ20aと第2の回生用モータ20bとが回転して、減衰力が発生する。
図20は、回生入力時に、回生用モータ20aの回転をアウターシェル回転用モータ21に伝達する場合の3つのモータの動きを示す線図である。路面からの入力などにより、回生用モータ20aが回転したとき、第2の回生用モータ20bを固定しておくと、図20に示したように、回生用モータ20aの回転がアウターシェル回転用モータ21に伝達されて、アウターシェル回転用モータ21が回転する。これにより、アウターシェル回転用モータ21に電力を供給しなくても、回生用モータ20aの回転力を利用してアウターシェル30を回転させることができるので、消費電力を低減することができる。
(第5の実施の形態)
図21は、第5の実施の形態に係る電磁サスペンション4の構成を示す。本実施の形態の電磁サスペンション4も、軸方向及び軸回りの力を発生させることができる。図21に示した本実施の形態の電磁サスペンション4において、図14に示した第3の実施の形態の電磁サスペンション4と同様の構成には同一の符号を付している。
本実施の形態では、軸回りの力を発生させる第2の力発生手段の例として、アウターシェル回転用モータ21に代えて、回生用モータ20aの回転力を第2シャフト52に伝達可能な状態と伝達不可能な状態に切り替えるクラッチ機構25を備える。クラッチ機構25は、回生用モータ20の回転力を第2シャフト52に伝達することにより、回生用モータ20の回転力を利用してアウターシェル30を回転させる。この場合、第1シャフト24及び第2シャフト52が同時に回転するので、アウターシェル30を回転させるときに、同時に第1シャフト24とボールねじナット26とが相対回転し、車高が若干変わるが、後述するように、車高を変化させずにアウターシェル30を回転させることも可能である。
図22は、回生入力時の回生用モータ20及び第2シャフト52の回転の様子を示す線図である。路面からの入力などにより、ロッド28とアウターシェル30が上下に相対運動すると、回生用モータ20のロータが回転する。このとき、クラッチ機構25をリリースしておくと、回生用モータ20の回転は第2シャフト52に伝達されないので、第2シャフト52は回転しない。
図23及び図24は、アウターシェル30を回転させる方法を示す線図である。図23に示すように、クラッチ機構25をリリースした状態で回生用モータ20を回転させると、第1シャフト24のみが回転する。つづいて、図24に示すように、クラッチ機構25をロックした状態で回生用モータ20を逆に回転させると、第1シャフト24と第2シャフト52が同時に回転して、アウターシェル30が回転する。このとき、第1シャフト24は図23の場合と逆に回転されるので、車高が元に戻る。このように、クラッチ機構25を固定して第2シャフト52を回転させた後、クラッチ機構25をリリースして第1シャフト24のみを逆に回転させて元に戻すことを繰り返すことで、車高の変化を最小限にしつつ、アウターシェル30を回転させることができる。上述した制御は、ECU10により行われてもよく、この場合、ECU10は、クラッチ機構25により回生用モータ20の回転力を第2シャフト52に伝達可能な状態としたときに発生するバネ上とバネ下との間の相対移動を低減する相対移動低減手段として機能する。
(第6の実施の形態)
図25は、第6の実施の形態に係る電磁サスペンション4の構成を示す。本実施の形態の電磁サスペンション4も、軸方向及び軸回りの力を発生させることができる。図25に示した本実施の形態の電磁サスペンション4において、図14に示した第3の実施の形態の電磁サスペンション4と同様の構成には同一の符号を付している。
本実施の形態では、軸方向の力を発生させる第1の力発生手段の例である回生用モータ20と、軸回りの力を発生させる第2の力発生手段の例であるアウターシェル回転用モータ21とが、複数のロータを有する多重ロータモータにより実現されている。多重ロータモータとして、たとえば、「複合電流駆動によるHEV用同軸モータの連成解析ツールの開発」、赤津観等、JMAG Useres Conference 2002、に記載された多重ロータモータの技術を利用可能である。本実施の形態の電磁サスペンション4の動作は、第3の実施の形態と同様である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1の実施の形態に係る車両の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。 図3(a)(b)は、電磁サスペンションにより車輪の角度を制御する様子を説明するための図である。 第1の実施の形態のサスペンションのリンク構造を示す図である。 車両の旋回時に車輪の角度を制御する例を説明するための図である。 電磁サスペンションにより車輪の角度を制御する手順の例を示すフローチャートである。 車両の旋回時に車輪の角度を制御する別の例を説明するための図である。 車両の旋回時に車輪の角度を制御するさらに別の例を説明するための図である。 車両の高速直進時に車輪の角度を制御する例を説明するための図である。 車両の高速直進時における車輪の角度制御において、車速に対する車輪のトーイン量の例を示す図である。 電磁サスペンションにより車輪の角度を制御する手順の別の例を示すフローチャートである。 路面から入力される振動の状態に応じて、ロック機構のロックの度合いを調節する様子を説明するための図である。 車両が左に旋回する様子を後方から見た模式図である。 第3の実施の形態に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。 第4の実施の形態に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。 回生用モータ、第2の回生用モータ及びアウターシェル回転用モータを連結する遊星ギヤの構造を示す図である。 回生入力時の3つのモータの動きを示す線図である。 車高調整が行われた場合における、回生入力時の3つのモータの動きを示す線図である。 アウターシェルが回転された場合における、回生入力時の3つのモータの動きを示す線図である。 回生入力時に、回生用モータの回転をアウターシェル回転用モータに伝達する場合の3つのモータの動きを示す線図である。 第5の実施の形態に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。 回生入力時の回生用モータ及び第2シャフトの回転の様子を示す線図である。 アウターシェルを回転させる方法を示す線図である。 アウターシェルを回転させる方法を示す線図である。 第6の実施の形態に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。
符号の説明
1 車両、2 車体、3 車輪、4 電磁サスペンション、5 電流センサ、6 センサ、20 回生用モータ、21 アウターシェル回転用モータ、22 コイルスプリング、23 ボールねじ機構、24 第1シャフト、25 クラッチ機構、26 ボールねじナット、28 ロッド、30 アウターシェル、42 スプリングシート、48 ロック機構、49 ナックル、50 振動吸収部材、52 第2シャフト、54 セレーション部、56 遊星ギヤ、70 アッパーサポート、80 ショックアブソーバ。

Claims (13)

  1. 軸と、
    該軸方向の力を発生させる第1の力発生手段と、
    該軸回りの力を発生させる第2の力発生手段と、
    を備えることを特徴とする車両懸架装置。
  2. 前記第2の力発生手段はモータであり、前記軸回りの力は該モータの回転力であることを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置。
  3. 前記軸方向の力は車両のバネ上とバネ下との間の減衰力であり、前記軸回りの力は前記バネ上に対して前記バネ下を回転させる回転力であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両懸架装置。
  4. 前記第1の力発生手段は、前記バネ上と前記バネ下との間の相対移動により回生電力を発生するものであり、該回生電力を前記第2の力発生手段の回転力の発生に利用することを特徴とする請求項3に記載の車両懸架装置。
  5. 前記軸方向の力を発生させる第3の力発生手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両懸架装置。
  6. 前記力発生手段は、前記バネ上側に固定されることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の車両懸架装置。
  7. 前記第1の力発生手段はモータであり、前記減衰力は該モータの回転力を直線運動に変換する変換機構を介して発生され、該モータの回転力を伝達する第1シャフトと、前記第2の力発生手段による回転力を伝達する第2シャフトとが同軸上に配置されたことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の車両懸架装置。
  8. 前記第1の力発生手段及び前記第2の力発生手段は、多重ロータモータにより構成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の車両懸架装置。
  9. 前記第2の力発生手段は、前記第1の力発生手段が発生する力を利用して回転力を発生することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両懸架装置。
  10. 前記第2の力発生手段は、前記第1の力発生手段が発生する力を伝達可能な状態と伝達不可能な状態の間で切替可能なクラッチ機構であることを特徴とする請求項9に記載の車両懸架装置。
  11. 前記クラッチ機構を、前記伝達可能な状態としたときに発生する前記バネ上とバネ下との間の相対移動を低減する相対移動低減手段をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の車両懸架装置。
  12. ブレーキ回生電力を、前記第1の力発生手段の力の発生及び前記第2の力発生手段の回転力の発生のうち少なくとも一方に利用することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の車両懸架装置。
  13. 前記軸回りの回転力を、前記バネ下のトー角の制御に利用することを特徴とする請求項3から12のいずれかに記載の車両懸架装置。
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