JP2020058439A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2020058439A
JP2020058439A JP2018189967A JP2018189967A JP2020058439A JP 2020058439 A JP2020058439 A JP 2020058439A JP 2018189967 A JP2018189967 A JP 2018189967A JP 2018189967 A JP2018189967 A JP 2018189967A JP 2020058439 A JP2020058439 A JP 2020058439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
opening
time
ball
jackpot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018189967A
Other languages
English (en)
Inventor
詳志 松島
Shoji Matsushima
詳志 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyomaru Industry Co Ltd filed Critical Toyomaru Industry Co Ltd
Priority to JP2018189967A priority Critical patent/JP2020058439A/ja
Publication of JP2020058439A publication Critical patent/JP2020058439A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】排出球カウントの有効期間を適切に延長できる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機1の第二大入賞口の内部に設けられた特定領域(または非特定領域)を通過する遊技球を検出する特定領域スイッチ(または非特定領域スイッチ)の検出状況に基づきCPUによる遊技球のカウントを有効とする期間をカウント有効期間とする。パチンコ機1は、第二大入賞口に設けられ、第二大入賞口に入賞する遊技球をカウントするスイッチである第二大入賞口スイッチによる遊技球のカウントを契機に計時を開始し、カウント有効期間の延長を目的とする有効期間延長カウンタを有する。カウント有効期間は、第二大入賞口の開閉部材が予め決められた所定の作動時間が経過した時点で、有効期間延長カウンタが所定値に到達していなければ、所定の作動時間が経過した時点でカウント有効期間を終了せずに延長する。【選択図】図19

Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行う遊技機に関する。
従来、大入賞口への遊技球の入球数や排出数をカウントする遊技機が知られている。特許文献1記載の遊技機では、特別遊技状態後に大入賞口扉の閉鎖後から所定の作動時間が経過するまでに特別入球領域内(大入賞口内部)の遊技球個数が零とならなかった場合には、所定の作動時間経過から、特別入球領域内の遊技球数が零となるまで又は所定の上限時間に達するまで、遊技球の特定領域への入賞(所謂V入賞)を検知可能な入賞有効期間が延長される。
特開2015−97642号公報
しかしながら、上記のような従来の遊技機では、遊技球が大入賞口に入賞したタイミングに適した入賞有効期間となるように、入賞有効期間を適切に延長することができなかった。
本発明の目的は、排出球カウントの有効期間を適切に延長できる遊技機を提供することである。
本発明に係る遊技機は、当たりか否かの当たり抽選を行う当たり抽選手段と、前記当たり抽選結果が当たりとなったことを契機として、当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段と、前記当たり遊技中に所定の開閉動作が実行され、且つ開放時に入球可能な特別入球領域と、前記特別入球領域へ入球した遊技球をカウントする入球カウント手段と、前記特別入球領域から排出される遊技球をカウントする排出球カウント手段と、前記入球カウント手段が所定期間内に遊技球をカウントしたことを契機に、所定の初期値から経過時間を計測する計時手段と、前記排出球カウント手段による遊技球のカウントを有効とするカウント有効期間を設定するカウント有効期間設定手段とを備え、前記カウント有効期間設定手段は、前記当たり遊技による前記所定の開閉動作の終了時から所定の作動時間が経過した時点で、前記経過時間が所定値に到達していなければ、前記カウント有効期間を延長することを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、排出球カウント手段のカウント有効期間は、作動時間が経過した時点で計時手段による経過時間が所定値でなければ延長する。従って、想定以上に遅れて特別入球領域に入球した場合においても、排出球カウントのカウント有効期間を適切に延長できる。
前記カウント有効期間設定手段は、前記所定の作動時間が経過した場合に、前記経過時間が前記所定値に到達していなければ、前記経過時間が前記所定値に到達した時点で前記カウント有効期間の設定を終了させてもよい。この場合、排出球カウントは作動時間経過した後、計時手段による経過時間が所定値に到達するまで延長することで、カウント有効期間が過剰に延長することを抑制できるため、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
前記計時手段は、前記当たり遊技による前記所定の開閉動作の終了時から前記所定の作動時間が経過するまでの間、前記入球カウント手段が遊技球をカウントしたことを契機に、前記所定の初期値から前記経過時間を計測してもよい。この場合、前記所定の開閉動作の終了時までは、入球カウント手段が遊技球をカウントしても計時手段による計測を行わなくてもよいため、処理を簡略化することができる。
前記計時手段は、前記経過時間の計測中に前記入球カウント手段が前記所定期間内で遊技球をカウントした場合、計測中の前記経過時間を前記所定の初期値に再設定してもよい。この場合、所定の開閉動作の終了時から作動時間の経過までに複数の遊技球が特別入球領域へ入球した場合、最後に特別入球領域に遊技球が入球した時点から所定値だけカウント有効期間を延長することができる。従って、遊技球が入賞したにもかかわらず、特定領域への入球が認められないといった遊技者にとって不利な状況が極力避けられる。
前記入球カウント手段によるカウント値である入球カウント数と、前記排出球カウント手段によるカウント値である排出球カウント数とが一致するか否かを、前記カウント有効期間の設定終了時に判定する入排出球一致判定手段を備えてもよい。この場合、有効期間の終了時に入排出球一致の判定を行うことで、入排出球一致の判定タイミングが過剰に延長することを抑制できるため、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
前記入排出球一致判定手段により前記入球カウント数と前記排出球カウント数とが一致しないと判定された場合、エラー報知を行う報知手段を備えてもよい。この場合、適切な時点でもって入球数と排出球数の一致を判定の報知をすることで、報知のタイミングが過剰に延長されることがなくなり、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルを示す概念図である。 ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 パチンコ機1における遊技状態の遷移を示す説明図である。 主制御基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 特別図柄処理の中において行われる遊技状態移行処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別電動役物処理のフローチャートである。 小当たり遊技中において遊技球が特別入球領域170に入賞した場合のタイミングチャートである。 小当たり遊技中において第二開放時間経過後に遊技球が特別入球領域170に入賞した場合のタイミングチャートである。 小当たり遊技中において第二開放時間経過後に複数の遊技球が特別入球領域170に入賞した場合のタイミングチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、および右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、および右側とする。
図1および図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技盤2を着脱可能な本体枠29を備える。遊技盤2は正面視略正方形の板状である(図2参照)。本体枠29に装着された遊技盤2は、パチンコ機1の上側部分に配置される。遊技盤2は、本体枠29と、本体枠29の前側に装着された前面枠291との間で保持される。前面枠291は、透明なガラス板を保持しており、遊技盤2の前面を保護する。
遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図3参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられている。遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠291のガラス板を取り囲むように、電飾部材35が設けられている。電飾部材35は、遊技の進行等に応じて点灯または点滅可能である。前面枠291の上部の両角部に、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
センター飾り8は、表示画面28等を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の上部の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字等を表示可能である。表示画面28は、例えば、大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出用の図柄である演出図柄を表示する。大当たり判定とは、後述する第一大当たり判定および第二大当たり判定の総称、またはいずれかを特定しない場合を指す。パチンコ機1は、複数(本実施形態では3つ)の演出図柄を変動させる図柄変動を表示した後に、大当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示する報知演出を実行する。パチンコ機1は、報知演出により大当たり判定の結果を遊技者に報知する。
センター飾り8の略中央下方には、第一始動口12が設けられている。第一始動口12の下方には、第一大入賞口16が設けられている。第一大入賞口16は、いわゆる特別電動役物(後述する大当たり判定の結果に基づき所定の態様で入賞口を開閉する役物)に係る入賞口として構成されている。第一大入賞口16は、第一大入賞口ソレノイド70(図3参照)によって電気的に開閉される開閉部材161を備える。開閉部材161が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第一大入賞口16に入賞できる。本実施形態では、第一大入賞口16は後述する大当たり遊技状態が生起されている場合に、開閉部材161が、大当たり遊技として開放状態と閉鎖状態とが切り替えられるように構成されている。大当たり遊技状態が終了すると、開閉部材161は閉鎖状態となり、入賞不可になる。
第一大入賞口16の右方には、第二大入賞口17が設けられている。第二大入賞口17も、いわゆる特別電動役物に係る入賞口として構成される。第二大入賞口17は、第二大入賞口ソレノイド71(図3参照)によって電気的に開閉される開閉部材171を備える。開閉部材171が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第二大入賞口17に入賞できる。本実施形態では、第二大入賞口17は後述する大当たり判定の結果が小当たりである場合に、開閉部材171が、小当たり遊技として所定の態様で開放状態と閉鎖状態とが切り替えられるように構成されている。本実施形態では、開閉部材171は小当たり遊技にて最大1.5秒の開放を1回行う。小当たり遊技が終了すると、開閉部材171は閉鎖状態となり、入賞不可になる。
第二大入賞口17の内部(以下、「特別入球領域170」という。)には、特定領域172、非特定領域173および可動片174が設けられている。特定領域172、非特定領域173は、第二大入賞口17に入賞した遊技球のみが通過できる領域であり、当該遊技球は特定領域172、非特定領域173のいずれかを必ず通過する。可動片174は、前後方向に延びる略平板状の部材であり、可動片ソレノイド72(図3参照)によって電気的に動作する。可動片174は、閉鎖状態において特定領域172を上部から覆うことで遊技球が特定領域172を通過することを阻害する。一方、可動片174は、開放状態において後方にスライドすることで特定領域172の上側を開放し、遊技球が特定領域172を通過可能にする。本実施形態では、第二大入賞口17に入賞した遊技球のうち、特定領域172を通過する遊技球の割合が約1/10となるように可動片174が動作される。第二大入賞口17に入賞した遊技球は、特定領域172および非特定領域173のいずれかを通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
センター飾り8の右方には、普通図柄作動ゲート10が設けられている。普通図柄作動ゲート10の下方には、第二始動口13が設けられている。第二始動口13は、いわゆる普通電動役物(後述する普通当たり判定の結果に基づき入賞口の入口の大きさを変化する役物)に係る入賞口として構成される。第二始動口13は、第二始動口ソレノイド68(図3参照)によって電気的に開閉される開閉部材131を備える。本実施形態では、開閉部材131が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第二始動口13に入賞できる。なお、第二始動口13は、開閉部材131が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材131が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口18、図柄表示部24、入賞口、風車および遊技くぎ等が設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口12、第二始動口13、第一大入賞口16、第二大入賞口17およびその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、遊技盤2の下部に設けられたアウト口18を通過する。アウト口18を通過した遊技球は、遊技領域4の外部へ排出される。図柄表示部24は、遊技盤2の右下部に設けられている。図柄表示部24は、複数のLEDからなり、点灯パターンにより、例えば、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。
パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技、小当たり遊技および普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技は、条件装置の作動に伴い、役物連続作動装置が作動することにより実行される。条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、大当たりであることを示す特別図柄が確定表示された場合、または役物連続作動装置が作動していない状態で、遊技球が大入賞口(本実施形態では、第一大入賞口16および第二大入賞口17)の内部の特定の領域を通過した場合に作動する。特別図柄とは、後述する第一大当たり判定の結果を示す第一特別図柄、および第二大当たり判定の結果を示す第二特別図柄の総称、またはいずれかを特定しない場合を指す。役物連続作動装置とは、大入賞口を連続して作動する大当たり遊技状態を生起させるための装置である。以下、条件装置および役物連続作動装置が作動している状態を、大当たり遊技状態という。
本実施形態では、第一始動口12へ遊技球が入賞すると、第一大当たり判定が行われる。第一大当たり判定では、大当たりおよびはずれのいずれかであるが、大当たり乱数に基づいて判定される。第一大当たり判定において大当たりであると判定されると、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、第一大入賞口16の開閉部材161が所定時間開放状態にされることが所定回数繰り返される大当たり遊技が実行される。本実施形態において、第一大入賞口16は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動した場合に作動する大入賞口である。
以下、大当たり遊技において第一大入賞口16の開閉部材161または第二大入賞口17の開閉部材171が、連続して開放状態にされる繰り返しの一単位を、「大当たりラウンド」という。1回の大当たりラウンド毎に、第一大入賞口16または第二大入賞口17が所定時間で1回または複数回開放する。以下では、ラウンド数を「R」と示すことがある。また、1回の大当たり遊技を構成する大当たりラウンドの合計数を、以下「ラウンド数」という。また、ラウンド数が増えるほど、1回の大当たり遊技において第一大入賞口16または第二大入賞口17の開放する回数が増加する。すなわち、ラウンド数が増えるほど、第一大入賞口16または第二大入賞口17へ入賞する遊技球の数が増加し得る。後述する賞球払出装置49は、第一大入賞口16または第二大入賞口17へ入賞した遊技球の個数に応じた賞球を払い出す。すなわち、ラウンド数は、大当たり遊技によって遊技者に払い出される賞球の目安を示すものであり、大当たり遊技の価値の大きさを示すものである。
また、第二始動口13へ遊技球が入賞すると、第二大当たり判定が行われる。第二大当たり判定では、大当たり、小当たりおよびはずれのいずれかであるが、大当たり乱数に基づいて判定される。第二大当たり判定において大当たりであると判定されると、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技が生起され、大当たり遊技が実行される。本実施形態では、第一大当たり判定において大当たりであると判定される確率、および第二大当たり判定において大当たりであると判定される確率は、遊技状態に関わらず1/200である。
第二大当たり判定において小当たりであると判定されると、第二大入賞口17の開閉部材171が1回だけ所定時間開放される小当たり遊技が実行される。本実施形態において、第二大入賞口17は、小当たりの場合に作動する大入賞口である。小当たり遊技は、一般に、大当たり遊技と比較して遊技者における有利度が小さい遊技である。大当たり判定の判定結果が小当たりであると判定された時点では、条件装置は作動しないので、役物連続作動装置も作動しない。本実施形態の小当たり遊技では、第一大入賞口16の開閉部材161および第二大入賞口17の開閉部材171が所定回数繰り返して開放状態にされない。なお、小当たり遊技における第二大入賞口17の開閉部材171の1回の開放が、複数回の開放となる構成であってもよい。本実施形態では、第二大当たり判定において小当たりであると判定される確率は、遊技状態に関わらず198/200である。
小当たり遊技において開閉部材171が開放状態にされた第二大入賞口17に入賞した遊技球が特別入球領域170に設けられた特定領域172を通過すると、条件装置が作動する。条件装置の作動に伴い、役物連動作動装置が作動すると、大当たり遊技が生起され、小当たり遊技に引きつづいて大当たり遊技が実行される。すなわち、特定領域172は、条件装置を作動させるための「特定の領域」に相当する。このように、第二大当たり判定において、小当たりであると判定されたことに起因して小当たり遊技が実行され、遊技球が特定領域172を通過して大当たり遊技が実行された場合には、先に実行された小当たり遊技が大当たり遊技の一部に含められる。この場合、小当たり遊技が1R目の大当たりラウンドとしてさかのぼって取り扱われ、1R分の大当たりラウンドとしてラウンド数に換算される。
このように、大当たり判定において大当たりであると判定されることに伴い、特定領域172を備えない第一大入賞口16によって実行される大当たり遊技を、以下では、1種遊技ともいう。1種遊技は、いわゆる旧1種タイプ(いわゆる、セブン機)の遊技機における大当たり遊技と同様の大当たり遊技である。1種遊技は、大当たり判定の判定結果が大当たりであることを報知する特別図柄の組合せが確定表示されることを契機として実行される。
また、大当たり判定において小当たりであると判定されたことに応じて、小当たり遊技が実行されたことに起因して実行される大当たり遊技を、以下では、2種遊技ともいう。2種遊技は、いわゆる旧2種タイプ(いわゆる、羽根物)の遊技機における大当たり遊技と同様の大当たり遊技である。2種遊技は、小当たり遊技中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過することを条件として実行される。本実施形態では、第二大入賞口17を用いた小当たり遊技の終了後に、第一大入賞口16の開放が連動されることで2種遊技の大当たり遊技が行われる。換言すると、2種遊技は、特定領域172を備える第二大入賞口17の開放動作を伴う大当たり遊技である。パチンコ機1は、1種遊技および2種遊技の双方を備えた、いわゆる1種2種混合機と呼ばれるタイプの遊技機である。
普通図柄作動ゲート10を遊技球が通過すると、普通当たり判定が行われる。普通当たり判定では、普通当たりおよびはずれのいずれであるかが、普通当たり乱数に基づいて判定される。普通当たり判定において普通当たりと判定されると、第二始動口13の開閉部材131が所定の開放パターンで開閉される普通当たり遊技が実行される。
パチンコ機1は、非時短状態および時短状態のいずれかを生起させる。非時短状態は、第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が通常の遊技である遊技状態である。時短状態は、非時短状態よりも第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が高くなる遊技状態である。具体的には、時短状態において普通当たりと判定される確率(本実施形態では99/100)は、非時短状態において普通当たりと判定される確率(本実施形態では1/100)よりも高い。また、普通当たり遊技中における第二始動口13の開閉部材131の開放時間の合計は、非時短状態よりも時短状態の方が長い。さらに、普通図柄の変動時間は、非時短状態における変動時間(本実施形態では10秒)よりも時短状態における変動時間(本実施形態では2秒)の方が短い。本実施形態では、非時短状態のことを、通常状態ともいう。
時短状態には、第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が非時短状態よりも高くなる。従って、遊技者は、第一始動口12よりも第二始動口13に容易に遊技球を入賞させることができる。よって、時短状態中は、右打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。一方、非時短状態においては、第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が時短状態よりも低くなる。従って、遊技者は、第二始動口13よりも第一始動口12に容易に遊技球を入賞させることができる。よって、非時短状態中は、左打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。
パチンコ機1は、大当たり判定において大当たりまたは小当たりであると判定されたときの遊技状態および当たり種別に応じて、大当たり遊技の終了後に、時短状態を生起させるかを決定する。本実施形態では、生起された時短状態は、大当たり遊技の終了後に行われた大当たり判定の回数(以下、「判定回数」という。)が所定の時短回数に達することで終了する。
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47および電源基板42を主に備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41の主制御基板CPUユニット50には、CPU51、RAM52およびROM53が設けられている。CPU51は、各種の演算処理を行う。RAM52は、データを一時的に記憶する。ROM53は、制御プログラム等を記憶する。主制御基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主制御基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主制御基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一始動口スイッチ61および第二始動口スイッチ62に接続している。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主制御基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球払出装置49に払い出させる。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。第一始動口スイッチ61は、第一始動口12に設けられており、第一始動口12に入賞した遊技球を検出する。第二始動口スイッチ62は、第二始動口13に設けられており、第二始動口13に入賞した遊技球を検出する。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582およびROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9およびスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、電飾基板31に接続している。電飾基板31は、例えばLEDを搭載しており、電飾部材35の内部に設けられている。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、電飾基板31の発光動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。
中継基板47は、第二始動口ソレノイド68、第一大入賞口ソレノイド70、第二大入賞口ソレノイド71、可動片ソレノイド72、ゲートスイッチ75、第一大入賞口スイッチ76、第二大入賞口スイッチ77、特定領域スイッチ78および非特定領域スイッチ79に接続している。第二始動口ソレノイド68は、普通当たり遊技中に第二始動口13の開閉部材131を開閉する。第一大入賞口ソレノイド70は、大当たり遊技中に第一大入賞口16の開閉部材161を開閉する。第二大入賞口ソレノイド71は、大当たり遊技中に第二大入賞口17の開閉部材171を開閉する。可動片ソレノイド72は、小当たり遊技中に特別入球領域170内の可動片174を開閉する。ゲートスイッチ75は、普通図柄作動ゲート10に設けられており、普通図柄作動ゲート10を通過した遊技球を検出する。第一大入賞口スイッチ76は、第一大入賞口16に設けられており、第一大入賞口16に入賞した遊技球を検出する。
第二大入賞口スイッチ77は、第二大入賞口17に設けられており、第二大入賞口17に入賞した遊技球を検出する。特定領域スイッチ78は、特別入球領域170内の特定領域172に設けられており、特定領域172を通過した遊技球を検出する。非特定領域スイッチ79は、特別入球領域170内の非特定領域173に設けられており、非特定領域173を通過した遊技球を検出する。すなわち、特定領域スイッチ78および非特定領域スイッチ79は特別入球領域170から排出される遊技球を検出する排出球スイッチである。以下、特別入球領域170は、遊技球が第二大入賞口17に入賞してから特定領域172または非特定領域173を通過するまでの領域であり、換言すると第二大入賞口スイッチ77から特定領域スイッチ78または非特定領域スイッチ79までの領域を指す。
電源基板42は、主制御基板41および遊技球発射装置37に接続されており、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定期間(本実施形態では0.6秒)毎に1球ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図4を参照して、RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の特別図柄処理(図9から図11参照)において使用される。第一大当たり関係情報記憶エリアには、複数の記憶エリアが設けられている。第一始動口12に遊技球が入賞した際に、特別図柄保留数のうち第一始動口12への入賞による第一保留数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。特別図柄保留数とは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である。第一保留数とは、第一特別図柄に係る特別図柄保留数である。パチンコ機1が記憶可能な第一保留数の上限である最大第一保留数は「4」である。
CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理が終了すると、次に番号の小さい記憶エリアが判定エリアとされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理とは、例えば、大当たり判定結果を報知する報知演出、および判定結果に応じて実行される大当たり遊技に関する処理である。なお、処理が終了した判定エリアの乱数は、適宜消去される。
各記憶エリアには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄、および第一特別図柄決定カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄が設けられている。第一始動口12に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第一乱数ともいう。第一大当たり乱数は、第一大当たり判定のために用いられる。第一特別図柄決定乱数は、第一特別図柄を決定するために用いられる。
図示しないが、RAM52には、第二大当たり関係情報記憶エリアの構成が設けられている。第二大当たり関係情報記憶エリアは、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に、メイン処理の特別図柄処理において使用される。第二大当たり関係情報記憶エリアには、判定エリアのみが設けられている。すなわち、パチンコ機1が記憶可能な第二保留数の上限である最大第二保留数は「0」である。第二保留数とは、第二特別図柄に係る特別図柄保留数である。第二始動口13に遊技球が入賞した際に、判定エリアに乱数が記憶されていなければ、判定エリアに乱数が記憶される。大当たり乱数とともに取得されて第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第二乱数ともいう。CPU51は、判定エリアに記憶されている第二乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去される。
判定エリアには、第二大当たり判定カウンタの値が記憶される第二大当たり乱数欄、および第二特別図柄決定カウンタの値が記憶される第二特別図柄決定乱数欄が設けられている。第二始動口13に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第二乱数ともいう。第二大当たり乱数は、第二大当たり判定のために用いられる。第二特別図柄決定乱数は、第二特別図柄を決定するために用いられる。
パチンコ機1において、第一特別図柄および第二特別図柄の変動時間は、第一大当たり判定および第二大当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主制御基板41で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。具体的には、主制御基板41は、第一変動パターン決定乱数に基づく第一変動パターンに従って、第一特別図柄の変動を開始する。また、主制御基板41は、第二変動パターン決定乱数に基づく第二変動パターンに従って、第二特別図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかの変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。主制御基板41は、変動を開始した第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかの変動時間が終了すると、変動させていた第一特別図柄または第二特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間(本実施形態では0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、特別図柄停止表示時間に同期して、演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、演出図柄による他、表示画面28、電飾部材35、スピーカ48等によっても、変動パターンと同期した報知演出を実行する。
以下の説明では、第一大当たり乱数および第二大当たり乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、大当たり乱数ともいう。また、第一変動パターン決定乱数および第二変動パターン決定乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、変動パターン決定乱数ともいう。また、第一特別図柄決定乱数および第二特別図柄決定乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、特別図柄決定乱数ともいう。
図5を参照して、ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、第一大当たり判定の結果が大当たりであることを示す第一特別図柄と、第二大当たり判定の結果が大当たりまたは小当たりであることを示す第二特別図柄とを、特別図柄決定テーブルを参照することで決定する。第一特別図柄および第二特別図柄は、それぞれ複数の当たり種別のいずれかに分類される。複数の当たり種別は、大当たり判定の結果が大当たりであることを示す大当たり種別と、大当たり判定の結果が小当たりであることを示す小当たり種別とを含む。本実施形態では、第一特別図柄は、大当たり種別のみで構成されている。第二特別図柄は、大当たり種別と小当たり種別とで構成されている。特別図柄決定テーブルでは、複数の当たり種別のそれぞれに、特別図柄決定乱数の値(0〜99)が対応付けされている。
第一特別図柄は、「大当たりA」および「大当たりB」の2種類の大当たり種別を含む。第二特別図柄は、「大当たりA」および「大当たりB」の2種類の大当たり種別と、「小当たりA」および「小当たりB」の2種類の小当たり種別とを含む。第一特別図柄の大当たり種別の割合は、「大当たりA」が50%、「大当たりB」が50%である。第二特別図柄の大当たり種別の割合は、「大当たりA」が65%、「大当たりB」が35%である。第二特別図柄の小当たり種別の割合は、「小当たりA」が65%、「小当たりB」が35%である。「大当たりA」および「大当たりB」に基づく大当たり遊技は、1種遊技である。「小当たりA」および「小当たりB」に基づく小当たり遊技を起因として実行される大当たり遊技は、2種遊技である。
小当たり種別に対応付けられたラウンド数は、小当たり種別に対応する小当たり遊技の実行中に特別入球領域170に入賞した遊技球が特定領域172を通過することで、大当たり遊技状態が生起された場合に実行される大当たり遊技のラウンド数である。すなわち、小当たり種別に対応付けられたラウンド数は、2種遊技の大当たり遊技が実行される場合のラウンド数である。従って、小当たり種別に対応する小当たり遊技が実行されたが、遊技球が特定領域172を通過せず、大当たり遊技状態が生起されなかった場合には、小当たり遊技の終了後に大当たり遊技は実行されない。
特別図柄決定テーブルは、各大当たりラウンドにおける第一大入賞口16および第二大入賞口17の開放パターンを定義している。本実施形態では、「大当たりA」および「大当たりB」の当たり種別では、すべての大当たりラウンド(1Rから7R)で第一大入賞口16が最大28.0秒の開放を1回行う。また、「小当たりA」および「小当たりB」の当たり種別に基づいて小当たり遊技が実行されたことに起因する大当たり遊技では、2Rから14Rの各ラウンドで第一大入賞口16が最大28.0秒の開放を1回行う。この第一大入賞口16の最大開放時間を、以下では、第一開放時間ともいう。なお、小当たり遊技は、第二大入賞口17が最大1.5秒の開放を1回行う。前述のように、小当たり遊技が実行されたことに起因する大当たり遊技において、小当たり遊技は、1R目の大当たりラウンドとしてさかのぼって取り扱われる。このため、特別決定テーブルでは、小当たり遊技に係る第二大入賞口17の開放時間を、便宜上、1R目の大当たりラウンドの開放時間として定義している。この第二大入賞口17の最大開放時間を、以下では、第二開放時間ともいう。
特別図柄決定テーブルは、大当たり遊技終了後の遊技状態をいずれに設定するかを、当たり種別に応じて定義している。本実施形態では、大当たり遊技終了後に時短状態が生起された場合における時短回数は、100回である。すなわち、大当たり遊技終了後に時短状態が生起された場合、判定回数が100回に達すると通常状態に移行する。
図6を参照して、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターン決定テーブルは、大当たり判定が第一大当たり判定および第二大当たり判定のいずれかであるかに応じて、複数のテーブルを設けている。大当たり判定が第一大当たり判定の場合には、大当たり判定時の遊技状態(本実施形態では通常状態または時短状態)および大当たり判定の結果(大当たりまたははずれ)に応じて、複数種類の変動パターンが割り当てられている。大当たり判定が第二大当たり判定の場合には、大当たり判定時の遊技状態(本実施形態では通常状態または時短状態)および大当たり判定の結果(大当たり、小当たりまたははずれ)に応じて、複数種類の変動パターンが割り当てられている。各変動パターンには、変動パターン決定乱数の値(0〜511)が対応付けられている。第一大当たり判定が行われると、その時点の遊技状態と判定結果とに応じたテーブルが参照され、大当たり乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
図6に示すように、通常状態における第一大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。ここでリーチ演出とは、例えば3つの演出図柄のうち2つが同じ図柄で停止するリーチ状態が構成された後に、大当たりの可能性があることを示す演出を実行する報知演出である。一方、判定結果がはずれの場合には、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。従って、第一大当たり判定の結果が大当たりとなる期待値は、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に高くなる。なお、本実施形態では、「非リーチ」の変動パターンは、リーチ状態に至ることなく演出が終了する報知演出であり、本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれの場合にのみ決定される。なお、時短状態についても、通常状態と同様に各変動パターンが決定される割合が、各変動パターンに対応付けられた変動時間とともに定義されている。
なお、詳細は省略するが、変動パターン決定テーブルにおいて、第二大当たり判定についても、遊技状態に応じて複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値とが対応付けられている。第二大当たり判定では、小当たりであると判定された場合のための「小当たり変動A」および「小当たり変動B」の変動パターンが定義されている。主制御基板41は、決定した変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一特別図柄または第二特別図柄を変動させる。また、主制御基板41は、変動パターン決定テーブルが参照されて決定された変動パターンを指定するコマンドである変動パターン指定コマンドを、サブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて表示画面28およびスピーカ48等を制御する。
図7を参照して、パチンコ機1における遊技状態の遷移について説明する。以下では、遊技者が通常状態から遊技を開始したとして説明する。通常状態では、時短状態よりも第二始動口13に遊技球が入賞し難い。このため、遊技者は、第一始動口12に遊技球を入賞させて、第一大当たり判定において大当たりであると判定されるように、左打ちによって遊技を進行する。
第一大当たり判定において大当たりであると判定された場合、1Rから7Rまで第一大入賞口16の開閉部材161が最大28.0秒間開放状態にされる大当たり遊技(1種遊技)が行われる(矢印a参照)。第一大当たり判定において大当たりであると判定された場合、50%の割合で「大当たりA」の大当たり種別が、50%の割合で「大当たりB」の大当たり種別が、それぞれ決定される。「大当たりB」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に通常状態が設定される(矢印b参照)。「大当たりA」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に時短状態が設定される(矢印c参照)。
矢印cに示すように、通常状態から時短状態に移行したとする。時短状態では、通常状態よりも第二始動口13に遊技球が入賞しやすい。このため、遊技者は、右打ちによって遊技を進行する。すなわち、普通図柄作動ゲート10に遊技球を通過させて、普通当たり判定において普通当たりであると判定され、第二始動口13に遊技球を入賞させて、第二大当たり判定において大当たりまたは小当たりであると判定されるようにする。
第二大当たり判定において小当たりであると判定された場合、第二大入賞口17の開閉部材171が最大1.5秒間開放状態にされる小当たり遊技が実行される(矢印d参照)。第二大当たり判定において小当たりであると判定された場合、65%の割合で「小当たりA」の小当たり種別が、35%の割合で「小当たりB」の小当たり種別が、それぞれ決定される。
小当たり遊技中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過すると、小当たり遊技に引きつづいて、2Rから14Rまで第一大入賞口16の開閉部材161が最大28.0秒間開放される大当たり遊技(2種遊技)が実行される(矢印e参照)。「小当たりA」の小当たり種別に基づく大当たり遊技が実行された場合には、大当たり遊技終了後に時短状態が設定される。「小当たりB」の小当たり種別に基づく大当たり遊技が実行された場合には、大当たり遊技終了後に通常状態が設定される。すなわち、小当たりであると判定されたことに起因して大当たり遊技が実行された場合、65%の割合で時短状態が維持され(矢印f参照)、35%の割合で通常状態が設定される(矢印g参照)。
なお、時短状態において小当たりであると判定されたが、小当たり遊技中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過しなかった場合には、小当たり遊技に引きつづいて大当たり遊技が実行されない。この場合、時短状態が維持される(矢印h参照)。また、時短状態において、大当たり遊技の終了後に行われた判定回数が100回に達した場合には、時短状態は終了し、遊技状態は通常状態に移行する(矢印i参照)。
また、第二大当たり判定において大当たりであると判定された場合、1Rから7Rまで第一大入賞口16の開閉部材161が最大28.0秒間開放状態にされる大当たり遊技(1種遊技)が行われる(矢印j参照)。第二大当たり判定において大当たりであると判定された場合、65%の割合で「大当たりA」の大当たり種別が、35%の割合で「大当たりB」の大当たり種別が、それぞれ決定される。「大当たりA」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に時短状態が設定される(矢印k参照)。「大当たりB」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に通常状態が設定される(矢印l参照)。
このように、通常状態では、1/200で大当たりと判定されることに起因して行われる1種遊技において、遊技者は遊技利益を得ることができる。一方、時短状態では、1/200で大当たりと判定されることに起因して行われる1種遊技において、遊技者は遊技利益を得ることができる。加えて、198/200で小当たりと判定されることに起因して行われる小当たり遊技、および小当たり遊技中に特定領域172を遊技球が通過したことに起因して行われる2種遊技において、遊技者は遊技利益を得ることができる。よって、時短状態の方が通常状態よりも遊技者にとって有利である。
さらに、「小当たりA」に基づいて小当たり遊技が行われた場合、小当たり遊技中に特定領域172を遊技球が通過し、2種遊技が行われる。この2種遊技の後には時短状態が維持される。一方、「小当たりB」に基づいて小当たり遊技が行われた場合、小当たり遊技中に特定領域172を遊技球が通過し、2種遊技が行われる。この2種遊技の後には通常状態に移行する。上述したように、時短状態の方が通常状態よりも遊技者にとって有利なので、「小当たりA」の方が「小当たりB」よりも遊技者にとって有利である。
図8から図17を参照して、パチンコ機1の主制御基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。制御プログラムのメイン処理(図8参照)は、割込信号発生回路57(図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
図8に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、メイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、普通図柄作動ゲート10、第一始動口12、第二始動口13、第一大入賞口16、第二大入賞口17、特定領域172、非特定領域173、その他入賞口に設けられた各スイッチ(図3参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が更新され、且つ、特別図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである特別図柄変動時間カウンタの値が減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、特別電動役物処理では、大当たり遊技・小当たり遊技の動作を制御するための処理と、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態に関する処理とが行われる(図13から図17参照)。大当たり遊技・小当たり遊技の動作とは、主に第一大入賞口16の開閉部材161および第二大入賞口17の開閉部材171の開閉動作である。
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定および遊技状態の移行処理等が行われる(図9から図11参照)。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S15)。普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に普通当たり遊技の動作を制御するための処理が行われる。普通当たり遊技の動作とは、主に第二始動口13の開閉部材131の開閉動作である。先述したように、時短状態が生起されていれば、非時短状態よりも長く、第二始動口13が開放される。なお、後述の時短フラグが「ON」となっていれば、時短状態中であると判断される。
次いで、普通図柄処理が行われる(S16)。普通図柄処理では、ゲートスイッチ75が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの記憶等の処理が行われる。先述したように、普通当たり判定は、時短状態が生起されているか否かに応じて、それぞれの確率で判定される。普通当たり判定において普通当たりであると判定されると、後述の普通当たり遊技中フラグが「ON」とされる。
次いで、払出処理(S17)、エラーチェック(S18)および情報出力処理(S19)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28およびスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示外)に各種の情報が出力される。
図9から図11を参照して、特別図柄処理(S14・図8参照)の詳細について説明する。まず、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、大当たり遊技状態フラグ、小当たり遊技中フラグ、特別図柄表示状態フラグ、時短フラグ等が記憶されている。
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中であるかを示すフラグであり、大当たり遊技状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技状態中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。なお、大当たり遊技状態フラグが「ON」であることは、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動している状態であることを示す。小当たり遊技中フラグは、小当たり遊技中であるかを示すフラグであり、小当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、小当たり遊技中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。
特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれか一方が変動している場合(変動中)に「1」、いずれか一方が停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、いずれも変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。時短フラグは、時短状態中であるかを示すフラグであり、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、通常状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
図9に示すように、特別図柄処理が開始されると、第一始動口12に遊技球が入賞しているかが判断される(S41)。第一始動口スイッチ61が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11・図8参照)において、第一始動口スイッチ61に対応するフラグが「ON」となる。第一始動口12に遊技球が入賞していれば(S41:YES)、処理はS43の判断へ移行する。このフラグが「ON」でない場合には、遊技球が入賞していないと判断されて(S41:NO)、処理はS51の判断へ移行する。
次いで、第一保留数が「4」であるかが判断される(S43)。RAM52に記憶されている第一保留数が「4」であれば(S43:YES)、記憶可能な保留数の数が上限に達しているため、処理はS51の判断へ移行する。第一保留数が「4」でない場合(S43:NO)、RAM52に記憶されている第一保留数に「1」が加算される(S45)。次いで、第一乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S46)。具体的には、第一大当たり判定カウンタの値は、RAM52の第一大当たり乱数欄に記憶される。第一特別図柄決定カウンタの値は、RAM52の第一特別図柄決定乱数欄に記憶される。第一変動パターン決定カウンタの値は、RAM52の第一変動パターン決定乱数欄に記憶される。その後、処理はS51の判断へ移行する。
次いで、第二始動口13に遊技球が入賞しているかが判断される(S51)。第二始動口スイッチ62が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11・図8参照)において、第二始動口スイッチ62に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「ON」でない場合には、遊技球が入賞していないと判断されて(S51:NO)、処理はS61(図10参照)の判断へ移行する。第二始動口13に遊技球が入賞していれば(S51:YES)、第二大当たり関係情報エリアの判定エリアに乱数が記憶されているかが判断される(S52)。第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が既に記憶されていれば(S52:YES)、処理はS61の判断へ移行する。
第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数がまだ記憶されていない場合(S52:NO)、第二乱数が取得される(S55)。取得された第二乱数は、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶される(S55)。
次いで、図10に示すように、大当たり遊技状態であるか判断される(S61)。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合、大当たり遊技状態中であると判断されて(S61:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合、大当たり遊技状態でないと判断されて(S61:NO)、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが変動中であるかが判断される(S62)。特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、いずれも変動中でないと判断されて(S62:NO)、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが停止状態中であるかが判断される(S63)。特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、いずれも停止表示中でないと判断されて(S63:NO)、処理はS71(図11参照)へ移行し、大当たり判定等の処理が行われる。
本実施形態では、大当たり判定において、第二大当たり判定が第一大当たり判定よりも優先して行われる。図11に示すように、まず、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶されているかが判断される(S71)。第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶されている場合には(S71:YES)、第二大当たり判定が行われるが、詳細は後述する。第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶されていない場合には(S71:NO)、第一保留数が「1」以上であるかが判断される(S72)。RAM52に記憶されている第一保留数が「0」であれば(S72:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一保留数が「1」以上である場合には(S72:YES)、RAM52に記憶されている第一保留数が「1」減算される(S73)。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S75)。
次いで、第一大当たり判定が行われる(S76)。図示しないが、ROM53には、第一大当たり判定を行うための第一判定テーブルが記憶されている。第一判定テーブルには、「大当たり」および「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。S76では、第一判定テーブルが参照されて、S75でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数が「大当たり」および「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第一大当たり乱数に基づく第一大当たり判定が、第一大当たり乱数の記憶された順に行われる。
次いで、第一大当たり判定の結果が大当たりであるかが判断される(S81)。第一大当たり判定の結果がはずれの場合(S81:NO)、はずれであることを示す所定の第一特別図柄が決定されて(S84)、処理はS101へ移行する。第一大当たり判定の結果が大当たりの場合(S81:YES)、大当たりであることを示す第一特別図柄が決定される(S82)。S82の処理では、特別図柄決定テーブル(図5参照)が参照されて、S75でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数と同時に取得された第一特別図柄決定乱数の値に対応する第一特別図柄が決定される。次いで、処理はS101へ移行する。
また、第二大当たり判定では、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数に対して第二大当たり判定が行われる(S91)。図示しないが、ROM53には、第二大当たり判定を行うための第二判定テーブルが記憶されている。第二判定テーブルには、「大当たり」、「小当たり」および「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。S91では、第二判定テーブルが参照されて、判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数が「大当たり」、「小当たり」および「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。
次いで、第二大当たり判定の結果が大当たりであるかが判断される(S92)。第二大当たり判定の結果が大当たりの場合(S92:YES)、大当たりであることを示す第二特別図柄が決定される(S93)。S93の処理では、特別図柄決定テーブル(図6参照)が参照されて、判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数と同時に取得された第二特別図柄決定乱数の値に対応する第二特別図柄が決定される。次いで、処理はS101へ移行する。
一方、第二大当たり判定の結果が大当たりでない場合(S92:NO)、第二大当たり判定の結果が小当たりであるかが判断される(S94)。第二大当たり判定の結果がはずれの場合には(S92:NO)、はずれであることを示す所定の第二特別図柄が決定されて(S99)、処理はS101へ移行する。第二大当たり判定の結果が小当たりの場合(S94:YES)、小当たりであることを示す第二特別図柄が決定される(S95)。S95の処理では、特別図柄決定テーブル(図5参照)が参照されて、判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数と同時に取得された第二特別図柄決定乱数の値に対応する第二特別図柄が決定される。次いで、処理はS101へ移行する。
次いで、変動パターン決定処理が行われる(S101)。変動パターン決定処理は、第一特別図柄および第二特別図柄の変動パターンを決定する処理である。変動パターン決定処理では、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブル(図6参照)のうち、判定種別、遊技状態および判定結果に応じたテーブルが参照されて、第一特別図柄および第二特別図柄の変動パターンが決定される。判定種別は、第一大当たり判定または第二大当たり判定である。遊技状態は、通常状態または時短状態である。判定結果は、大当たり、小当たりまたははずれである。
変動パターンが決定されると、決定された変動パターンを指定するための変動パターン指定コマンドがRAM52に記憶される(S102)。変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力(S10・図8参照)において、中継基板47およびサブ制御基板58に送信される。次いで、決定された変動パターンに応じて定められている第一特別図柄および第二特別図柄の変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S103)。次いで、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが変動中であることを示す「1」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S105)、処理はメイン処理へ戻る。
また、図10に示すように、S62の判断において、特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合に、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが変動中であると判断される(S62:YES)。この場合には、変動時間が経過したかが判断される(S121)。この判断は、S103(図11参照)の処理においてセットされた特別図柄変動時間カウンタの値に応じて行われる。特別図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、変動時間が経過していないと判断されて(S121:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S103にてセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっている場合には、変動時間が経過したと判断され(S121:YES)、RAM52に特別図柄停止コマンドが記憶される(S126)。特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理(S10、図8参照)によって中継基板47およびサブ制御基板58に送信され、第一特別図柄または、第二特別図柄、および表示画面28の演出図柄の変動停止を指示する。次いで、所定の特別図柄停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S127)。第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが停止中であることを示す「2」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S128)、処理はメイン処理へ戻る。
また、図10に示すように、S63の判断において、特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合に、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが停止中であると判断される(S63:YES)。この場合には、S127の処理においてセットされた特別図柄停止時間カウンタの値によって、特別図柄停止表示時間が経過したかが判断される(S116)。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、特別図柄停止表示時間がまだ経過していないと判断され(S116:NO)、処理はメイン処理に戻る。特別図柄停止表示時間が経過した場合には(S116:YES)、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれもが変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、特別図柄表示状態フラグに記憶される(S117)。次いで、遊技状態移行処理が行われて(S118)、処理はメイン処理へ戻る。
図12を参照して、遊技状態移行処理(S118・図10参照)について詳細に説明する。遊技状態移行処理では、大当たり判定によって大当たりと判定されている場合に、遊技が大当たり遊技状態へ移行される。また、大当たり判定によって小当たりと判定されている場合には、小当たり遊技実行の準備がなされる。また、所定の終了条件が成立した場合には、時短状態を終了させるための時短フラグの制御が行われる。
遊技状態移行処理が開始されると、まず、大当たり判定の判定結果が大当たりであるかが判断される(S131)。判定結果が大当たりの場合(S131:YES)、大当たり種別に対応するラウンド数が、RmaxとしてRAM52に記憶される(S132)。本実施形態では、大当たり種別はすべて「7R」であるので、Rmaxとして「7」がセットされる。
次いで、判定回数計数カウンタの値が「0」にクリアされる(S133)。判定回数計数カウンタは、前回の大当たり遊技の終了後から実行された判定回数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。次いで、時短フラグが「ON」となっていれば、時短フラグが「OFF」となる(S134)。つまり、大当たり遊技中は、遊技状態が、通常状態に設定される。次いで、大当たり遊技状態フラグが「ON」となる(S136)。処理は特別図柄処理(図10参照)へ戻る。
一方、大当たり判定の判定結果が大当たりでない場合(S131:NO)、判定結果が小当たりであるかが判断される(S141)。大当たり判定の判定結果がはずれの場合(S141:NO)、処理はS145へ移行する。判定結果が小当たりの場合(S141:YES)、小当たり種別に対応するラウンド数が、RmaxとしてRAM52に記憶される(S142)。本実施形態では、小当たり種別はすべて「14R」であるので、Rmaxとして「14」がセットされる。次いで、小当たり中フラグが「ON」になり(S144)、処理はS145に移行する。
次いで、判定回数計数カウンタに「1」が加算される(S145)。次いで、判定回数計数カウンタの値が「100」であるかが判断される(S146)。判定回数計数カウンタの値が「100」でない場合(S146:NO)、処理は特別図柄処理(図10参照)へ戻る。判定回数計数カウンタの値が「100」の場合(S146:YES)、時短フラグが「OFF」になり(S148)、処理は特別図柄処理へ戻る。
図13から図17を参照して、特別電動役物処理(S13・図8参照)の詳細について説明する。まず、特別電動役物処理で使用されるフラグについて説明する。特別電動役物処理では、前述の特別図柄処理で使用される各種フラグに加えて、開放中フラグおよび処理待機中フラグ等が使用される。開放中フラグは、第一大入賞口16および第二大入賞口17が開放状態であるか否かを示すフラグであり、RAM52に記憶される。開放中フラグには、第一大入賞口16の開閉部材161が開放されている場合に「1」、第二大入賞口17の開閉部材171が開放されている場合に「2」、開閉部材161、171のいずれも開放されていない場合に「0」が記憶される。
処理待機中フラグは、第一大入賞口16の開閉部材161が閉鎖してから次の処理が行われるまでの所定の処理時間が経過する前である処理待機中であるか否かを示すフラグである。処理待機中フラグは、処理待機中に「1」が記憶されて「ON」となり、処理時間が経過すると「0」が記憶されて「OFF」になる。なお、処理時間は、第一大入賞口16に入賞した遊技球が、遊技領域4の外部へ排出されるまでに必要な時間等を勘案して設定されている。
特別電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態であるかが判断される(S151)。この判断は、大当たり遊技状態フラグの状態によって行われる。大当たり遊技状態フラグが「ON」の場合(S151:YES)、処理待機中であるかが判断される(S152)。この判断は、処理待機中フラグの状態によって行われる。処理待機中フラグが「OFF」の場合(S152:NO)、第一大入賞口16の開閉部材161が開放されているかが判断される(S153)。この判断は、開放中フラグに「1」が記憶されているかによって行われる。開放中フラグに「1」が記憶されている場合(S153:YES)、処理はS161の判断へ移行する。
開放中フラグに「1」が記憶されていない場合(S153:NO)、第一大入賞口16の開閉部材161を開放させるための第一開放コマンドがRAM52に記憶される(S155)。第一開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10・図8参照)において中継基板47に送信される。中継基板47を介して開放コマンドを受信した第一大入賞口ソレノイド70は、第一大入賞口16の開閉部材161を開放させる。
次いで、第一開放時間が、第一開放時間カウンタに記憶される(S156)。第一開放時間カウンタは、第一大入賞口16の開閉部材161の最大開放時間である第一開放時間を計測するためのカウンタであり、RAM52に記憶される。次いで、開放中フラグに「1」が記憶される(S158)。処理はS161の判断へ移行する。
次いで、第一大入賞口16へ遊技球が入賞したかが判断される(S161)。第一大入賞口スイッチ76が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において、第一大入賞口スイッチ76に対応するフラグが「ON」となる。第一大入賞口スイッチ76に対応するフラグが「ON」となっていれば、第一大入賞口16に遊技球が入賞したと判断される(S161:YES)。次いで、第一大入賞口16へ入賞した遊技球の個数を計測するRAM52の第一入賞球数カウンタに「1」が加算される(S162)。処理はS163の判断へ移行する。第一大入賞口スイッチ76に対応するフラグが「OFF」となっていれば第一大入賞口16へ遊技球が入賞していないと判断される。第一大入賞口16へ遊技球が入賞していない場合(S161:NO)、処理はS163の判断へ移行する。
次いで、第一大入賞口16への入賞球数が「9」以上であるかが判断される(S163)。第一入賞球数カウンタの値が「9」未満の場合(S163:NO)、第一開放時間カウンタの値に基づいて第一開放時間が経過したかが判断される(S164)。第一開放時間が経過していなければ(S164:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、大当たり遊技状態であり(S151:YES)、処理待機中でない場合(S152:NO)、第一大入賞口16に9個以上の遊技球が入賞するか、または第一開放時間が経過するまで、これらの判断が繰り返し実行される(S163:NO、S164:NO)。
第一大入賞口16に9個以上の遊技球が入賞するか(S163:YES)、または第一開放時間が経過した場合(S164:YES)、第一閉鎖コマンドがRAM52に記憶される(S165)。第一閉鎖コマンドは、開放している第一大入賞口16の開閉部材161を閉鎖させるためのコマンドである。第一閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図8参照)において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一閉鎖コマンドを受信した第一大入賞口ソレノイド70は、第一大入賞口16の開閉部材161を閉鎖させる。
次いで、所定の処理時間が処理時間カウンタに記憶される(S166)。処理待機中フラグが「ON」になる(S168)。また、開放中フラグに「0」が記憶される(S169)。処理はメイン処理へ戻る。
一方、大当たり遊技状態フラグが「OFF」の場合(S151:NO)、図14に示すように、小当たり遊技中であるかが判断される(S191)。この判断は、小当たり中フラグの状態によって行われる。小当たり中フラグが「OFF」の場合(S191:NO)、処理はメイン処理に戻る。
小当たり中フラグが「ON」の場合(S191:YES)、後述する閉鎖後有効フラグが「ON」であるかが判断される(S192)。閉鎖後有効フラグが「OFF」の場合(S192:NO)、第二大入賞口17の開閉部材171が開放されているかが判断される(S201)。この判断において開放中フラグに「2」が記憶されている場合(S201:YES)、処理はS211の判断へ移行する。
開放中フラグに「2」が記憶されていない場合(S201:NO)、第二大入賞口17の開閉部材171を開放させるための第二開放コマンドがRAM52に記憶される(S202)。第二開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図8参照)において中継基板47に送信される。中継基板47を介して開放コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口17の開閉部材171を開放させる。
次いで、第二開放時間が、第二開放時間カウンタに記憶される(S203)。第二開放時間カウンタは、第二大入賞口17の開閉部材171の最大開放時間である第二開放時間を計測するためのカウンタであり、RAM52に記憶される。次いで、開放中フラグに「2」が記憶される(S204)。
次いで、第二大入賞口17内である特別入球領域170に設けられた可動片174を動作させるための可動片作動コマンドがRAM52に記憶される(S205)。可動片作動コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図8参照)において中継基板47に送信される。中継基板47を介して可動片作動コマンドを受信した可動片ソレノイド72は、小当たり遊技中に、可動片174を所定動作パターンで動作させる。処理はS211の判断へ移行する。
次いで、特別入球領域170に遊技球が入賞したかが判断される(S211)。第二大入賞口スイッチ77が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において、第二大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「ON」となる。第二大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「ON」となっていれば、特別入球領域170に遊技球が入賞したと判断される(S211:YES)。この場合、特別入球領域170へ入賞した遊技球の個数をCPU51がカウントし、RAM52の第二入賞球数カウンタに「1」が加算される(S212)。
一方、第二大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「OFF」となっていれば、特別入球領域170へ遊技球が入賞していないと判断される(S211:NO)。この場合、処理はS221(図15参照)の判断へ移行する。
次いで、特別入球領域170から遊技球が排出したかが判断される(S213)。特別入球領域170に入賞した遊技球は特定領域172または非特定領域173の何れかを通過する。特定領域スイッチ78または非特定領域スイッチ79が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において、特定領域スイッチ78または非特定領域スイッチ79に対応するフラグが「ON」となる。
特定領域スイッチ78または非特定領域スイッチ79に対応するフラグが「ON」となっていれば、特別入球領域170から遊技球が排出したと判断される(S213:YES)。この場合、特別入球領域170から排出した遊技球の個数をCPU51がカウントし、RAM52の第二排出球数カウンタに「1」が減算される(S214)。特定領域スイッチ78または非特定領域スイッチ79に対応するフラグが「OFF」となっていれば、特別入球領域170から遊技球が排出していないと判断されて、処理はS221(図15参照)の判断へ移行する(S213:NO)。
次いで、図15に示すように、特別入球領域170への入賞球数が「9」以上であるかが判断される(S221)。第二入賞球数カウンタの値が「9」未満の場合(S221:NO)、第二開放時間カウンタの値に基づいて第二開放時間が経過したかが判断される(S222)。第二開放時間が経過していなければ(S222:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、特別入球領域170に9個以上の遊技球が入賞した場合、および第二開放時間が経過した場合のいずれかとなるまで、これらの判断が繰り返し実行される(S221:NO、S222:NO)。
特別入球領域170に9個以上の遊技球が入賞するか(S221:YES)、または第二開放時間が経過した場合(S222:YES)、第二閉鎖コマンドがRAM52に記憶される(S223)。第二閉鎖コマンドは、開放している第二大入賞口17の開閉部材171を閉鎖させるためのコマンドである。第二閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図8参照)において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二閉鎖コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口17の開閉部材171を閉鎖させる。次いで、開放中フラグに「0」が記憶される(S224)。
次いで、作動時間が、作動時間カウンタに記憶される(S225)。作動時間は、例えば遊技球が第二大入賞口17の開閉部材171の所定の開閉パターン終了直前に特別入球領域170に入賞した場合に、開閉部材171の閉鎖後においても特別入球領域170に設けられた各スイッチ(第二大入賞口スイッチ77、特定領域スイッチ78、および非特定領域スイッチ79)の遊技球の検出状況に基づくCPU51による遊技球のカウントを有効にするために設けられた時間である。作動時間は、特別入球領域170に入球した遊技球が、特別入球領域170から排出されるまでに必要な時間等を勘案して設定されている。作動時間カウンタは、作動時間を計測するためのカウンタであり、RAM52に記憶される。
次いで、閉鎖後有効フラグが「ON」になる(S226)。閉鎖後有効フラグは、常時は「OFF」であり、小当たり遊技中での開閉部材171の閉鎖時点から小当たり遊技の終了時点の間のみ「ON」となり、小当たり遊技の終了に伴い「OFF」となるフラグである。換言すると、閉鎖後有効フラグは、開閉部材171の閉鎖後の小当たり遊技中であることを示すフラグである。処理はメイン処理に戻る。
小当たり遊技中であり、第二大入賞口17の開閉部材171が閉鎖したあとの処理について説明する。図14に示すように、閉鎖後有効フラグが「ON」の場合(S192:YES)、開閉部材171の閉鎖後の小当たり遊技として、処理はS231(図16参照)の判断へ移行する。
次いで、閉鎖後有効フラグが「ON」時、すなわち、開閉部材171が閉鎖状態に移行した後で特別入球領域170へ遊技球が入賞したかが判断される(S231)。特別入球領域170へ遊技球が入賞していない場合(S231:NO)、作動時間内であるか、すなわち、作動時間カウンタが作動時間を経過していないかが判断される(S232)。作動時間内であれば(S232:YES)、処理はメイン処理へ戻る。一方、閉鎖後有効フラグが「ON」時に特別入球領域170へ1球も遊技球が入賞しないまま、作動時間が経過した場合(S232:NO)、処理はS241(図17参照)の小当たり遊技の終了処理へ移行する。
閉鎖後有効フラグが「ON」時に、特別入球領域170へ少なくとも1球の遊技球が入賞した場合(S231:YES)、以降の処理はS233の判断へ移行する。S233は、遊技球の特定領域172(または非特定領域173)への通過を有効とするか否かの判断であるが、詳細は後述する。
作動時間内または有効期間延長カウンタの値が「0」より大きい場合(S233:YES)、特別入球領域170へ遊技球が入賞したかが判断される(S234)。ここで行われる判断は、S211と同様である。特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合(S234:YES)、特別入球領域170へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の第二入賞球数カウンタに「1」が加算される(S235)。遊技球の特別入球領域170への入賞がカウントされなかった場合(S234:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
次いで、特別入球領域170への遊技球の入賞が作動時間内であるかが判断される(S236)。ここで行われる判断は、S232と同様である。
作動時間内に特別入球領域170に遊技球が入賞した場合(S236:YES)、有効期間延長時間が、有効期間延長カウンタに記憶される(S237)。有効期間延長時間は、開閉部材171の閉鎖後であり、且つ作動時間内に特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合に、作動時間経過後においても特定領域スイッチ78(または非特定領域スイッチ79)の遊技球の検出状況に基づくCPU51による遊技球のカウントを有効にするために設けられた時間である。有効期間延長カウンタは、有効期間延長時間を計測するためのカウンタであり、RAM52に記憶される。処理はS238の判断へ移行する。
有効期間延長カウンタは、初期値を有効期間延長時間の値とし、終値を「0」とする減算タイマである。有効期間延長時間は、特別入球領域170に入賞した遊技球が、特別入球領域170から排出されるまでに必要な時間等を勘案して設定されている。
一方、作動時間が経過した場合(S236:NO)、有効期間延長時間が有効期間延長カウンタに記憶されることなく、処理はS238の判断へ移行する。有効期間延長カウンタの設定は、開閉部材171の閉鎖後であり、且つ作動時間内に特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合でなければ認められない。逆説的に言えば、開閉部材171の閉鎖後であり、且つ作動時間内に、特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合、有効期間延長カウンタは遊技球が入賞の度に再設定される。
次いで、特別入球領域170から遊技球が排出されたかが判断される(S238)。ここで行われる判断は、S213と同様である。特別入球領域170から遊技球の排出された場合(S238:YES)、特別入球領域170から排出した遊技球の個数をCPU51がカウントし、RAM52の第二排出球数カウンタに「1」が減算され(S239)、処理はメイン処理へ戻る。特定領域172または非特定領域173を通過しなかった場合(S238:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
以降の処理は、作動時間が経過、且つ有効期間延長カウンタの値が「0」となる場合(S233:NO)まで繰り返し実行される。すなわち、作動時間が経過した場合であっても、有効期間延長カウンタが「0」より大きい場合(S233:YES)、特定領域スイッチ78(または非特定領域スイッチ79)の遊技球の検出状況に基づくCPU51による遊技球のカウントの有効期間が延長され、遊技球が特定領域172を通過した場合、すなわち、特定領域スイッチ78が遊技球をカウントした場合には、大当たり遊技が実行される。
一方、作動時間が経過、且つ有効期間延長カウンタの値が「0」である場合(S233:NO)、特別入球領域170へ入賞した遊技球についての特定領域スイッチ78(または非特定領域スイッチ79)によるカウントは無効とするため、処理はS241以降(図17参照)の小当たり遊技の終了処理へ移行する。
閉鎖後有効フラグが「ON」時に特別入球領域170に遊技球が1球も入賞せずに作動時間が経過した場合(S232:NO)、および特別入球領域170に遊技球が少なくとも1球入賞して、作動時間が経過、且つ有効期間延長カウンタの値が「0」である場合(S233:NO)のいずれかの場合、閉鎖後有効フラグは「OFF」になる(S241)。
次いで、特別入球領域170における遊技球の入球数と排出球数が一致するか否かが判断される(S242)。この判断は、第二入賞球数カウンタおよび第二排出球数カウンタの値に基づいて行われる。具体的には、第二入賞球数カウンタの値と第二排出球数カウンタの値の和が「0」である場合、特別入球領域170において入球数と排出球数が一致と判断される(S242:YES)。次いで、入排出球不一致エラーフラグが「OFF」になる(S243)。入排出球不一致エラーフラグの詳細は後述する。次いで、小当たり中フラグが「OFF」になり、小当たり遊技が終了する(S244)。小当たり遊技の終了に伴い、特別入球領域170に設けられた各スイッチ(第二大入賞口スイッチ77、特定領域スイッチ78、および非特定領域スイッチ79)の遊技球の検出状況に基づくCPU51による遊技球のカウントは無効となる。
第二入賞球数カウンタの値と第二排出球数カウンタの値の和が「0」以外である場合、特別入球領域170において入球数と排出球数が不一致と判断される(S242:NO)。特別入球領域170における遊技球の入球数と排出球数が不一致の場合、入排出球不一致エラーフラグが「ON」となり、RAM52に記憶される(S248)。入排出球不一致エラーフラグが「ON」の場合、エラーチェック(S18、図8参照)にて主制御基板41のCPU51からサブ制御基板58に所定のエラーコマンドが送信され、エラー報知される。このエラー報知は、ホール店員または遊技店舗がエラー発生を認識できるような態様であることが好適である。例えばエラー報知として、パチンコ機1の電飾をエラー用パターンで点灯、スピーカ48から所定のエラー音を出力などが例示される。そして、CPU51により遊技停止処理が行われ、進行中の遊技が停止する。その後、処理はメイン処理へ戻る。この場合、特別入球領域170における入球数と排出球数が一致と判断されるまで、遊技は停止したままである。特別入球領域170における入球数と排出球数が一致と判断された場合(S242:YES)、入排出球不一致エラーフラグが「OFF」になる(S243)。
小当たり中フラグが「OFF」の処理がされた後(S244)、小当たり遊技中において遊技球が特定領域172を通過したかが判断される(S245)。遊技球が特定領域172を通過して、特定領域スイッチ78が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11・図8参照)において、特定領域スイッチ78に対応するフラグが「ON」となる。特定領域スイッチ78に対応するフラグが「OFF」となっていれば、遊技球が特定領域172を通過していないと判断されて(S245:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
特定領域スイッチ78に対応するフラグが「ON」となっていれば、小当たり遊技中に遊技球が特定領域172を通過していたと判断されて(S245:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」になる(S246)。すなわち、小当たり遊技において遊技球が特定領域172を通過したことにより条件装置が作動し、その結果、役物連続作動装置が作動する。
次いで、Rカウンタの値に「1」が加算される(S247)。Rカウンタは、大当たり遊技において実行されたラウンド数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。すなわち、役物連続作動装置の作動に伴い、小当たり遊技が1R目の大当たりラウンドとして取り扱われ、1R分の大当たりラウンドとしてラウンド数に換算される。その後、処理はメイン処理へ戻る。
一方、図13に示すように、処理待機中フラグが「ON」の場合(S152:YES)、処理時間カウンタの値に基づいて処理時間が経過したかが判断される(S171)。処理時間カウンタの値が「0」でなければ、処理時間が経過していないと判断されて(S171:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、処理時間カウンタの値が「0」であれば処理時間が経過したと判断されて(S171:YES)、処理待機中フラグが「OFF」となる(S172)。次いで、Rカウンタの値に「1」が加算される(S173)。
次いで、Rカウンタの値とRmaxの値が等しいかが判断される(S175)。Rカウンタの値がまだRmaxに至っておらず、Rカウンタの値とRmaxの値とが等しくない場合(S175:NO)、処理はS181に移行する。Rカウンタの値とRmaxの値とが等しい場合(S175:YES)、Rカウンタの値と、Rmaxの値とが「0」にクリアされる(S176)。次いで、大当たり状態フラグが「OFF」になる(S178)。処理はS181に移行する。
次いで、当たり種別が大当たりAおよび小当たりAのいずれかであるかが判断される(S181)。大当たりAおよび小当たりAのいずれでもない場合(S181:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たりAおよび小当たりAのいずれかである場合(S181:YES)、時短フラグが「ON」となり(S186)、処理はメイン処理へ戻る。
図18から図20を参照して、第二大入賞口17の開閉部材171の閉鎖後における小当たり遊技の延長について説明する。上述したように、小当たり遊技の終了は、作動時間の経過をもって終了する場合(S232:NO・図16参照)、および作動時間の経過、且つ有効期間延長カウンタが「0」となり終了する場合(S233:NO・図16参照)のいずれかの場合である。小当たり遊技中、特定領域172(または非特定領域173)の遊技球の通過の際、特定領域スイッチ78(または非特定領域スイッチ79)によるカウントは有効である。以下、特定領域172(または非特定領域173)通過を有効とする期間をカウント有効期間とする。また、タイミングチャートの各時点について「T」と略記する。
図18では、小当たり遊技が延長されない場合についてのカウント有効期間を図示している。すなわち、図18では、第二大入賞口17の開閉部材171の開放状態で、1個の遊技球が特別入球領域170に入賞したものとして説明する。また、図18では、開閉部材171の閉鎖後、且つ作動時間の経過前に、当該遊技球が特定領域172を通過したものとして説明する。
小当たり中フラグが「ON」となり(S191:YES・図14参照)、第二開放コマンドが中継基板47に送信されると(S203・図14参照)、中継基板47を介して開放コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口17の開閉部材171を開放させる。開閉部材171の開放と同時にカウント有効期間の設定が開始される(T1)。
開閉部材171の開放状態で、1個の遊技球が特別入球領域170に入賞した場合、第二大入賞口スイッチ77が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11・図8参照)において、第二大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「ON」となる。その後、第二開放時間が経過し(S222:YES・図15参照)、第二閉鎖コマンドが中継基板47に送信されると(S223・図15参照)、中継基板47を介して第二閉鎖コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、開閉部材171を閉鎖させる(T2)。
第二開放時間が経過時、作動時間が作動時間カウンタに記憶される(S225・図15参照)。上述したように、開閉部材171の閉鎖後においても、少なくとも作動時間が経過するまでは小当たり遊技であり、特定領域スイッチ78(または非特定領域スイッチ79)の遊技球の検出状況に基づくCPU51による遊技球のカウントは有効である。開閉部材171の閉鎖後に特別入球領域170への遊技球の入賞はない場合(S231:NO・図16参照)、作動時間の経過(S232:YES・図16参照)をもってカウント有効期間の設定が終了する(T3)。
開閉部材171の開放時に特別入球領域170に入賞した遊技球が、作動時間の経過(T3)より前に特定領域172を通過した場合、特定領域スイッチ78に対応するフラグが「ON」となる。そして、大当たり遊技状態フラグが「ON」になることで(S246・図17参照)、小当たり遊技終了後に大当たり遊技が実行される。
図19では、小当たり遊技が延長される場合についてのカウント有効期間を図示している。すなわち、図19では、第二大入賞口17の開閉部材171の閉鎖後から作動時間が経過するまでに、1個の遊技球が特別入球領域170に入賞したものとして説明する。また、図19では、作動時間の経過後、且つ有効期間延長時間が経過前に、当該遊技球が特定領域172を通過したものとして説明する。
図18での説明と同様に、小当たり中フラグが「ON」となり(S191:YES・図14参照)、第二大入賞口17の開閉部材171が開放される。開閉部材171の開放と同時にカウント有効期間の設定が開始する(T11)。第二開放時間が経過すると(S222:YES・図15参照)、開閉部材171が閉鎖され、作動時間が作動時間カウンタに記憶される(T12、S225・図15参照)。
開閉部材171の閉鎖後から作動時間が経過するまでの間に、1個の遊技球が特別入球領域170に入賞した場合(T13、S231:YES・図16参照)、第二大入賞口スイッチ77が遊技球の入賞を検出する。有効期間延長時間が有効期間延長カウンタに記憶され(S237・図16参照)、有効期間延長カウンタは計時を開始する。開閉部材171の閉鎖後の遊技球が特別入球領域170に入賞する一例として、例えば、開閉部材171の閉鎖動作により球噛みした遊技球が遊技者の操作無しで脱出した場合等が挙げられる。
作動時間の経過時(T14)において有効期間延長カウンタが「0」に到達していない場合、カウント有効期間は、作動時間の経過でもって終了せず(S233:YES・図16参照)、延長される。その後、有効期間延長カウンタが「0」に到達すると(S233:YES・図16参照)、カウント有効期間の設定が終了する(T15、S242・図17参照)。すなわち、カウント有効期間は、有効期間延長カウンタが所定値の到達するまで延長される。
遊技球が、作動時間の経過(T13)した後、且つ有効期間延長時間が経過(T15)する前に特定領域172を通過した場合において、図18での説明と同様に、特定領域スイッチ78に対応するフラグが「ON」となる。そして、大当たり遊技状態フラグが「ON」になることで(S246・図17参照)、小当たり遊技終了後に大当たり遊技が実行される。
図20では、小当たり遊技が延長される場合についてのカウント有効期間の第二例を図示している。すなわち、図20では、第二大入賞口17の開閉部材171の閉鎖後から作動時間が経過するまでに、2個の遊技球が特別入球領域170に入賞したものとして説明する。また、図20では、作動時間の経過後、且つ有効期間延長時間が経過前に、一方の遊技球が特定領域172を通過し、他方の遊技球が非特定領域173を通過したものとして説明する。
図18での説明と同様に、小当たり中フラグが「ON」となり(S191:YES・図14参照)、第二大入賞口17の開閉部材171が開放される。開閉部材171の開放と同時にカウント有効期間の設定が開始する(T21)。第二開放時間が経過すると(S222:YES・図15参照)、開閉部材171が閉鎖され、作動時間が作動時間カウンタに記憶される(T22、S225・図15参照)。
開閉部材171の閉鎖後から作動時間が経過するまでの間に、2個の遊技球が特別入球領域170に入賞した場合、(T23およびT24、S231:YES・図16参照)有効期間延長時間が有効期間延長カウンタに記憶される(S237・図16参照)。先の遊技球が特別入球領域170への入賞をCPU51によりカウントされると、有効期間延長時間が有効期間延長カウンタに記憶され、計時が開始される(T23)。その後、後の遊技球が特別入球領域170への入賞をCPU51によりカウントされると、計時中の有効期間延長カウンタはリセットされて(S237・図16参照)、初期値である有効期間延長時間に再設定される(T24)。その後、有効期間延長カウンタは計時を再開する。
図20の例においても、作動時間の経過時(T25)において有効期間延長カウンタが「0」に到達しておらず、カウント有効期間は延長される。作動時間が経過後において、有効期間延長カウンタが「0」に到達すると(S233:YES・図16参照)、カウント有効期間の設定が終了する(T26、S242・図17参照)。
有効期間延長時間が「0」に到達(T26)する前に一方の遊技球が特定領域172を通過した場合、図18での説明と同様に、特定領域スイッチ78に対応するフラグが「ON」となる。そして、大当たり遊技状態フラグが「ON」になることで(S246・図17参照)、小当たり遊技終了後に大当たり遊技が実行される。
以上説明したように、第二大入賞口17の内部領域である特別入球領域170には、特定領域172と非特定領域173が設けられる。特定領域172と非特定領域173には、それぞれ特定領域スイッチ78および非特定領域スイッチ79が設けられる。小当たり遊技の開始により、特定領域スイッチ78および非特定領域スイッチ79の遊技球の検出状況に基づくCPU51の遊技球のカウントが有効に設定される。カウント有効期間は、特定領域スイッチ78および非特定領域スイッチ79の遊技球の検出状況に基づくCPU51による遊技球のカウントが有効な期間である。カウント有効期間は、第二大入賞口17の開閉部材171の小当たり遊技における初回開放時より設定を開始する。カウント有効期間は、原則として、第二大入賞口17の開閉部材171が閉鎖した時点より計時を開始する作動時間カウンタが作動時間を経過した場合に終了する。一方、開閉部材171の閉鎖時から作動時間経過時までの間に特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合、特別入球領域170内の第二大入賞口スイッチ77が遊技球を検出したことに基づきCPU51が遊技球をカウントしたことを契機に、有効期間延長カウンタが計時を開始する。この場合、作動時間が経過した時点で有効期間延長カウンタが所定値(本実施形態では「0」)に到達していなければ、カウント有効期間は延長される。よって、想定以上に遅れて遊技球が特別入球領域170に入賞した場合においても、カウント有効期間を適切に延長できる。
また、カウント有効期間を延長した場合、有効期間延長カウンタが所定値に到達した時点でカウント有効期間の設定を終了する。よって、カウント有効期間が過剰に延長することを抑制でき、その結果、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
また、第二開放時間経過から作動時間経過時までの間に特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合、有効期間延長カウンタは計時を開始する。この場合、第二開放時間経過までは、第二大入賞口スイッチ77が遊技球を検出したことに基づきCPU51が遊技球をカウントしても有効期間延長カウンタは計時しなくてもよく、処理を簡略化することができる。
また、作動時間内で、有効期間延長カウンタの計時中に第二大入賞口スイッチ77が遊技球をカウントした場合、有効期間延長カウンタを初期値にリセットして再度計時を開始する。これにより、複数の遊技球が特別入球領域170へ入賞した場合、最後に特別入球領域170に遊技球が入賞した時点から所定値だけカウント有効期間を延長することができる。よって、遊技球が入賞したにもかかわらず、特定領域172への入球が認められないといった遊技者にとって不利な状況が極力避けられる。
また、カウント有効期間の設定終了時において、特別入球領域170に入球した遊技球数である第二入賞球数カウンタの値および特別入球領域170より排出した遊技球数である第二排出球数カウンタの値に基づいて、入排出球一致の判定を行う。よって、入排出球一致の判定タイミングが過剰に延長することを抑制でき、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
また、入排出球一致の判定により、第二入賞球数カウンタの値と第二排出球数カウンタの値が不一致であると判定された場合、エラー報知を行うので、報知のタイミングが過剰に延長されることがなくなり、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
なお、本実施形態において、図11でS94を小当たり遊技であるか判定する主制御基板41のCPU51が、本発明の「当たり抽選手段」に相当する。小当たり遊技が、本発明の「当たり遊技」に相当する。図14から図17のS191からS247で小当たり遊技を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「当たり遊技実行手段」に相当する。特別入球領域170が、本発明の「特別入球領域」に相当する。第二大入賞口スイッチ77の遊技球の検出状況に基づき特別入球領域170への入球数をカウントする主制御基板41のCPU51が、本発明の「入球カウント手段」に相当する。特定領域スイッチ78および非特定領域スイッチ79の遊技球の検出状況に基づき特別入球領域170への排出球数をカウントする主制御基板41のCPU51が、本発明の「排出球カウント手段」に相当する。図16のS237の有効期間延長カウンタを実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「計時手段」に相当する。図14から図17のS191からS242で遊技球のカウントを有効とするカウント有効期間を設定する主制御基板41のCPU51が、本発明の「カウント有効期間設定手段」に相当する。図17のS243で入排出球一致を判定する主制御基板41のCPU51が、本発明の「入排出球一致判定手段」に相当する。図8のS18を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「報知手段」に相当する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、第二大入賞口17が閉鎖状態にあるとき、遊技球が第二大入賞口17に入賞できてもよい。ただし、第二大入賞口17が閉鎖状態にあるときよりも、第二大入賞口17が開放状態にあるときの方が、遊技球が第二大入賞口17に入球容易となるように構成される必要がある。また、上記実施形態のパチンコ機1では、第二大入賞口17を入賞口として構成されているが、ゲート状として遊技球が通過できるような構成でもよい。
また、上記実施形態では、第二大当たり判定において小当たりと判定された場合に、第二大入賞口17が一回だけ開放される場合を例示したが、第二大入賞口17の開放を予め決められた態様で複数回開閉してもよい。この場合、第二大入賞口17の各開放時間の合計が、第二開放時間となるようにする。
また、上記実施形態のパチンコ機1は、特定領域172(非特定領域173)を有する第二大入賞口17についてカウント有効期間の処理(S191〜S247参照)を行ったが、特定領域172(非特定領域173)を有さない第一大入賞口16について同様の処理を行ってもよい。具体的には、第一大当たり判定において、大当たりおよびはずれに加えて、小当たりと判定されてもよい。第一大当たり判定において小当たりと判定された場合に、第一大入賞口16が所定の態様で開放される小当たり遊技が行われてもよい。この第一大入賞口16の小当たり遊技において、上記実施形態と同様にカウント有効期間の処理(S191〜S247参照)が実行されればよい。
また、上記実施形態のパチンコ機1は、小当たり遊技時におけるカウント有効期間の処理(S191〜S247参照)を例示したが、大当たり遊技時において同様の処理が行われてもよい。例えば、第一大入賞口16または第二大入賞口17の大当たり遊技時において、各大入賞口が開放されるラウンド毎に、上記実施形態と同様にカウント有効期間の処理(S191〜S247参照)が実行されればよい。
また、上記実施形態のパチンコ機1は、1種2種混合機と呼ばれるタイプの遊技機であるが、本発明は、上記実施形態の1種遊技および2種遊技のうち2種遊技のみを備えた、いわゆる旧2種タイプ(羽根物ともいう。)と呼ばれる遊技機にも適用できる。この場合、パチンコ機は、第一特別図柄および第二特別図柄のうち一方のみを備えてもよい。小当たりと判定された場合、小当たり図柄の種類に応じて、大当たり遊技(2種遊技)後に時短状態を生起するかが決定されればよい。また、上記実施形態では、小当たり図柄の種類は、2種類であるが、3種類以上であってもよい。
上記実施形態では、第二開放時間経過から作動時間経過時までの間に特別入球領域170へ遊技球が入賞した場合、有効期間延長カウンタは計時を開始したが、作動時間経過後においても、特別入球領域170へ遊技球が入賞したことを契機に計時を開始してよい。また、第二開放時間経過の前であっても、特別入球領域170へ遊技球が入賞したことを契機に計時を開始してよい。
上記実施形態では、作動時間の経過時にカウント有効期間を延長するか判断したが、作動時間以外の時点でもって判断してもよい。例えば、第二開放時間の経過時にカウント有効期間を延長するか判断してもよい。この場合、作動時間は設けないこととなる。また、上記実施形態において、作動時間の長さまたは有効期間延長時間の長さを任意に設定してよい。
上記実施形態では、カウント有効期間の設定開始を第二大入賞口17の開閉部材171の開放時としたが、特別入球領域170に遊技球が最初入賞した時点からカウント有効期間の設定を開始してよい。
上記実施形態では、作動時間の経過時に有効期間延長カウンタが所定値に到達していない場合、有効期間延長カウンタが所定値に到達した時点までカウント有効期間を延長したが、延長する期間の上限を予め決めてもよい。また、上記実施形態では、有効期間延長カウンタは、初期値を有効期間延長時間の値とし、終値を「0」とする減算タイマとしたが、終値は「0」以外の所定値でも良い。この場合、初期値は所定値と有効期間延長時間とを加えた値となる。また、初期値を所定値、終値を所定値と有効期間延長時間とを加えた値とする加算タイマであってよい。
上記実施形態では、入排出球一致の判定処理をカウント有効期間の終了時に行ったが、予め決められた所定の時間にて行ってもよい。また、上記実施形態では、入排出球一致の判定を第二入賞球数カウンタの値と第二排出球数カウンタの値の和にて行ったが、それ以外の方法でも良い。例えば、特別入球領域170から排出した遊技球の個数を計数時に第二排出球数カウンタに「1」を加算して、第二入賞球数カウンタの値と第二排出球数カウンタの値の差をもって入排出球一致の判定を行ってよい。
上記実施形態のパチンコ機1では、特別入球領域170に非特定領域173を設けたが、非特定領域173を設けず、特別入球領域170に入賞した遊技球が必ず特定領域172に入賞する構成であってもよい。また、上記実施形態のパチンコ機1では、特別入球領域170に可動片174にて特定領域172と非特定領域173の振り分けを行ったが、可動片174以外の方法で振り分けてよい。
上記実施形態において、カウント有効期間中、特定領域172を遊技球が通過した場合、大当たり遊技を付与することを決定したが、大当たり遊技以外の遊技者に有利な遊技状態、例えば、大当たり判定の当選確率を向上させる確変状態などを付与することを決定してよい。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名前)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素がなんであるか限定解釈されるものではない。例えば、「当たり抽選手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれるのは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
17 第二大入賞口
41 主制御基板
51 CPU
77 第二大入賞口スイッチ
78 特定領域スイッチ
79 非特定領域スイッチ
170 特別入球領域

Claims (6)

  1. 当たりか否かの当たり抽選を行う当たり抽選手段と、
    前記当たり抽選結果が当たりとなったことを契機として、当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段と、
    前記当たり遊技中に所定の開閉動作が実行され、且つ開放時に入球可能な特別入球領域と、
    前記特別入球領域へ入球した遊技球をカウントする入球カウント手段と、
    前記特別入球領域から排出される遊技球をカウントする排出球カウント手段と、
    前記入球カウント手段が所定期間内に遊技球をカウントしたことを契機に、所定の初期値から経過時間を計測する計時手段と、
    前記排出球カウント手段による遊技球のカウントを有効とするカウント有効期間を設定するカウント有効期間設定手段と
    を備え、
    前記カウント有効期間設定手段は、前記当たり遊技による前記所定の開閉動作の終了時から所定の作動時間が経過した時点で、前記経過時間が所定値に到達していなければ、前記カウント有効期間を延長する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記カウント有効期間設定手段は、前記所定の作動時間が経過した場合に、前記経過時間が前記所定値に到達していなければ、前記経過時間が前記所定値に到達した時点で前記カウント有効期間の設定を終了することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記計時手段は、前記当たり遊技による前記所定の開閉動作の終了時から前記所定の作動時間が経過するまでの間、前記入球カウント手段が遊技球をカウントしたことを契機に、前記所定の初期値から前記経過時間を計測することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記計時手段は、前記経過時間の計測中に前記入球カウント手段が前記所定期間内で遊技球をカウントした場合、計測中の前記経過時間を前記所定の初期値に再設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記入球カウント手段によるカウント値である入球カウント数と、前記排出球カウント手段によるカウント値である排出球カウント数とが一致するか否かを、前記カウント有効期間の設定終了時に判定する入排出球一致判定手段を備えたことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記入排出球一致判定手段により前記入球カウント数と前記排出球カウント数とが一致しないと判定された場合、エラー報知を行う報知手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
JP2018189967A 2018-10-05 2018-10-05 遊技機 Pending JP2020058439A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018189967A JP2020058439A (ja) 2018-10-05 2018-10-05 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018189967A JP2020058439A (ja) 2018-10-05 2018-10-05 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020058439A true JP2020058439A (ja) 2020-04-16

Family

ID=70219642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018189967A Pending JP2020058439A (ja) 2018-10-05 2018-10-05 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020058439A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167143A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Sankyo Kk 遊技機
JP2009148453A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2015097642A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 株式会社ニューギン 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167143A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Sankyo Kk 遊技機
JP2009148453A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2015097642A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 株式会社ニューギン 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6883832B2 (ja) 遊技機
JP2014136089A (ja) スロットマシン
JP6696066B2 (ja) 遊技機
JP2019041954A (ja) 遊技機
JP2021122433A (ja) 遊技機
JP2020039502A (ja) 遊技機
JP2019041952A (ja) 遊技機
JP2019041953A (ja) 遊技機
JP7079467B2 (ja) 遊技機
JP2014136088A (ja) スロットマシン
JP7016517B2 (ja) 遊技機
JP2020174839A (ja) 遊技機
JP2020058439A (ja) 遊技機
JP2020058446A (ja) 遊技機
JP2018126292A (ja) 遊技機
JP5508510B2 (ja) 遊技機
JP2021164576A (ja) 遊技機
JP2021074341A (ja) 遊技機
JP2020178947A (ja) 遊技機
JP2006149970A (ja) 遊技機
JP6860910B2 (ja) 遊技機
JP6498544B2 (ja) 遊技機
JP2020010930A (ja) 遊技機
JP7179310B2 (ja) 遊技機
JP7411987B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230228