JP2020058162A - 送電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受電装置へ非接触で送電する送電装置において、送電装置内部の高電磁界領域に異物が侵入することを抑制することである。【解決手段】送電装置は、筐体と、筐体に収容された送電コイルと、筐体内に設けられた侵入防止部材とを備える。筐体は、金属製の本体と、本体の上方から本体を覆うように設けられた樹脂製の蓋体とを含む。蓋体は、天板部と、スロープ形状に形成された周壁部とを含む。周壁部には、筐体内に外部の空気を導入するためのスリットが形成される。送電コイルから受電装置に電力を送電するときに、送電コイルの周囲に、スリット内よりも磁束密度が高い領域が形成される。侵入防止部材は、スリットから上記領域までの経路に設けられる。【選択図】図6
Description
本開示は、受電装置へ非接触で送電する送電装置に関する。
特開2016−115789号公報(特許文献1)には、金属製の本体と樹脂製の蓋体とを含む筐体に送電コイルを収容した送電装置が開示されている。この筐体本体の外周部には、複数の放熱フィンが設けられている。蓋体のうち、放熱フィンを覆う部分には、外部の空気を導入するためのスリットが形成されている。スリットから導入された空気によって放熱フィンが冷却されることで、送電装置が効率よく冷却される。
たとえば、送電時において、送電装置に交流電流が供給されると、送電装置に含まれる送電コイルに交流電流が流れて、送電コイルの周囲に磁束が形成される。磁束密度は、送電コイルの周囲の領域において高く、送電コイルから離れるに連れて小さくなる。送電コイルの周囲の領域においては、磁束密度が高いため、たとえば、金属などの異物が入り込むと、磁束が異物を貫通して大きな渦電流が誘導される。当該渦電流が流れることに起因して、当該異物が所定温度を超えて発熱し得る。以下においては、異物の所定温度を超えた発熱を「異常発熱」ともいう。また、以下においては、異物が異常発熱し得る領域を「高電磁界領域」ともいう。
特許文献1に開示された送電装置は、スリットから筐体内部に異物が入り込んだ場合に、当該異物が高電磁界領域に到達して、異常発熱してしまう可能性がある。特許文献1には、高電磁界領域に異物が入り込むことに対する対策は何ら開示されていない。スリットを形成しないようにすることも考えられるが、この場合、送電装置の放熱が蓋体によって阻害され、効果的な放熱ができない可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、受電装置へ非接触で送電する送電装置において、送電装置内部の高電磁界領域に異物が侵入することを抑制することである。
本開示に係る送電装置は、受電装置へ非接触で送電する送電装置であって、金属製の本体と、本体の上方から本体を覆うように設けられた樹脂製の蓋体とを含む筐体と、筐体に収容され、受電装置へ磁界を通じて送電する送電コイルと、筐体内に設けられた侵入防止部材とを備える。蓋体は、天板部と、天板部の外周縁部から下方に向けて延びるように形成された周壁部とを含む。周壁部には、筐体内に外部の空気を導入するためのスリットが形成されている。送電コイルは、本体の上面側に配置されている。送電コイルから受電装置に電力を送電するときに、送電コイルの周囲に、スリット内よりも磁束密度が高い領域が形成される。侵入防止部材は、スリットから筐体内の前記領域までの経路に設けられている。
上記構成によれば、スリットから筐体内の高電磁界領域までの経路に侵入防止部材が設けられる。このように侵入防止部材が設けられることによって、スリットを通って外部から筐体内部へ入り込んだ異物が筐体内部の高電磁界領域に到達することを抑制することができる。また、蓋体には外部の空気を導入するためのスリットが形成されているので、蓋体によって送電装置の放熱が阻害されることはない。このように、本開示の送電装置によれば、効果的な放熱を実現するとともに、外部から筐体内部に入り込んだ異物が高電磁界領域に到達することを抑制することができる。
本開示によれば、受電装置へ非接触で送電する送電装置において、送電装置内部の高電磁界領域に異物が侵入することを抑制することができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<全体構成>
図1は、本実施の形態に係る送電装置が適用される電力伝送システムの全体図である。図1を参照して、電力伝送システム1は、車両2と、送電装置3とを備える。送電装置3は、地面に設置される。
図1は、本実施の形態に係る送電装置が適用される電力伝送システムの全体図である。図1を参照して、電力伝送システム1は、車両2と、送電装置3とを備える。送電装置3は、地面に設置される。
なお、以下では、送電装置3が設置される駐車スペースにおいて、車両2の移動方向をF方向およびB方向とし、地面に対して上向きをU方向、下向きをD方向とする。なお、図1では示されていないが、駐車スペースにおける車両2の左右方向をR方向およびL方向とする。また、以下では、U方向を単に「上方」や「上面」等と称し、D方向を単に「下方」や「下面」等と称する場合がある。
車両2は、受電装置4と、蓄電装置5とを備える。蓄電装置5は、車両2のフロアパネルの下面に設けられる。受電装置4は、蓄電装置5のケースの下面に取付けられる。
送電装置3は、交流電源8(たとえば商用系統電源)から電力の供給を受ける。そして、送電装置3は、車両2の受電装置4が送電装置3に対向するように車両2の位置合わせが行なわれた状態において、受電装置4へ磁界を通じて非接触で送電するように構成される。
図2は、図1に示した電力伝送システム1の電気的な構成を示した図である。図2を参照して、送電装置3は、電源部25と、フィルタ回路24と、共振回路21と、制御装置100とを含む。
電源部25は、力率改善(PFC(Power Factor Correction))回路26と、インバータ27とを含む。PFC回路26は、制御装置100によって制御され、交流電源8から受ける電力を整流および昇圧してインバータ27へ供給するとともに、入力電流と入力電圧の位相差を小さくすることで、力率の改善を図る機器である。PFC回路26には、公知の種々のPFC回路を採用し得る。
インバータ27は、制御装置100によって制御され、PFC回路26から受ける直流電力を、所定の周波数(たとえば数十kHz)を有する送電電力(交流)に変換する。インバータ27は、たとえば単相フルブリッジ回路によって構成される。
フィルタ回路24は、インバータ27と共振回路21との間に設けられ、インバータ27から発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路24は、たとえば、インダクタおよびキャパシタを含むLC回路によって構成される。
共振回路21は、送電コイル23と、キャパシタ22とを含む。キャパシタ22は、送電コイル23に直列に接続されて送電コイル23と共振器を形成する。なお、キャパシタ22は、送電コイル23に並列に接続されてもよいし、送電コイル23のみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタ22を設けなくてもよい。なお、共振回路21のQ値は100以上であることが望ましい。
制御装置100は、PFC回路26およびインバータ27を駆動する駆動回路(図示せず)を含んで構成される。制御装置100は、送電装置3から受電装置4への送電時に、所望の送電電力(交流)が生成されるようにPFC回路26およびインバータ27を制御する。なお、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を含んで構成されるECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。
車両2は、受電装置4と、リレー15と、蓄電装置5とを含む。受電装置4は、共振回路11と、機器10とを含む。機器10は、フィルタ回路12と、整流回路14とを含む。
共振回路11は、受電コイル16と、キャパシタ17とを含む。キャパシタ17は、受電コイル16に直列に接続されて受電コイル16と共振器を形成する。なお、キャパシタ17は、受電コイル16に並列に接続されてもよいし、受電コイル16のみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタ17を設けなくてもよい。なお、共振回路11のQ値は100以上であることが望ましい。
フィルタ回路12は、共振回路11と整流回路14との間に設けられ、共振回路11による受電時に発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路12は、たとえば、インダクタおよびキャパシタを含むLC回路によって構成される。整流回路14は、共振回路11によって受電された交流電力を整流して蓄電装置5へ出力する。整流回路14は、整流器とともに平滑用のキャパシタを含んで構成される。
蓄電装置5は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置5は、受電装置4による受電中に整流回路14から出力される電力を蓄える。そして、蓄電装置5は、その蓄えられた電力を図示しない車両駆動装置(走行モータ等)へ供給する。
リレー15は、整流回路14と蓄電装置5との間に設けられる。リレー15は、受電装置4による受電時にオン(導通状態)にされる。リレー15は、たとえば蓄電装置5のケース内に設けられる。
この電力伝送システム1においては、送電装置3において、交流電源8から受ける電力がPFC回路26により整流されてインバータ27に供給される。インバータ27は、所定の伝送周波数を有する交流電力を生成して共振回路21へ供給する。インバータ27から共振回路21へ交流電力が供給されると、共振回路21の送電コイル23と受電装置4の受電コイル16との間に形成される磁界を通じて、共振回路21から共振回路11へエネルギー(電力)が移動する。そして、共振回路11へ移動したエネルギー(電力)は、機器10を通じて蓄電装置5へ供給される。
<送電装置>
図3は、送電装置3を示す分解斜視図である。送電装置3は、筐体30と、フェライト32と、ボビン33と、基板34と、カメラ35と、異物検出用コイル90とを含む。筐体30は、金属製のケース本体50と、樹脂カバー51とを含む。なお、ケース本体50は、本開示に係る「本体」の一例に相当する。また、樹脂カバー51は、本開示に係る「蓋体」の一例に相当する。
図3は、送電装置3を示す分解斜視図である。送電装置3は、筐体30と、フェライト32と、ボビン33と、基板34と、カメラ35と、異物検出用コイル90とを含む。筐体30は、金属製のケース本体50と、樹脂カバー51とを含む。なお、ケース本体50は、本開示に係る「本体」の一例に相当する。また、樹脂カバー51は、本開示に係る「蓋体」の一例に相当する。
ケース本体50は、たとえば、アルミニウムなどの金属材料によって形成されている。ケース本体50は、底板部52と、周壁部53と、金属基板31とを含む。
底板部52は、略長方形形状に形成されている。周壁部53は、底板部52の外周縁部からU方向に立ち上がるように形成されている。周壁部53は、長側壁60,61と、短側壁62,63とを含む。
長側壁60,61は、車両2のF,B方向に配列されている。各長側壁60,61はL,R方向に延びるように形成されている。短側壁62,63は、L,R方向に配列されている。各短側壁62,63は、F,B方向に延びるように形成されている。長側壁60,61の外側面には、複数の放熱フィン54が間隔をあけて形成されている。放熱フィン54が設けられることによって、各種電気機器において発生した熱を送電装置3の外部へ効果的に逃がすことができる。
金属基板31は、底板部52よりもU方向側に配置されている。なお、金属基板31は、底板部52に形成された図示されていない支持壁によって支持されている。金属基板31は、たとえば、アルミニウムなどによって形成されている。また、金属基板31は長方形形状に形成されている。金属基板31の中央には、貫通孔58が形成されている。
ケース本体50の底板部52および金属基板31の間には隙間が形成されている。共振回路21のキャパシタ22と、フィルタ回路24と、インバータ27と、PFC回路26と、回路基板28,29と、カメラ35の一部とは、ケース本体50の底板部52および金属基板31の間の隙間に配置されている。回路基板28,29には、制御装置100や、図示されない各種センサ等が搭載される。カメラ35は、撮像素子43と、レンズ44とを含み、撮像素子43がケース本体50内に収容されている。
フェライト32は、環状に配置された複数の分割フェライト64を含み、フェライト32の中央には、中空部65が形成されている。そして、貫通孔58は中空部65内に位置している。
ボビン33は、フェライト32のU方向側に配置されている。ボビン33は、板状に形成されており、樹脂等によって形成されている。ボビン33の上面(U方向側の面)には、送電コイル23を収容するコイル溝が形成されており、このコイル溝内に送電コイル23が配置されている。ボビン33は、略長方形形状に形成されており、ボビン33の中央には、貫通孔59が形成されている。
基板34は、送電コイル23のU方向側に配置されている。基板34も長方形形状に形成されており、基板34の中央部にも図示されていない貫通孔が形成されている。
レンズ44は、基板34の上面に配置されており、基板34に形成された貫通孔を覆うように設けられている。
樹脂カバー51は、基板34のU方向側に配置されると共に、ケース本体50に固定されている。樹脂カバー51は、天板66および周壁67を含み、天板66の中央には、貫通孔68が形成されている。
周壁67は、長側壁70,71と、短側壁72,73とを含む。短側壁72,73は、L,R方向に配列されている。各短側壁72,73は、F,B方向に延びるように形成されている。
長側壁70,71は、F,B方向に配列されている。長側壁70は、天板66の外周縁部からF方向に離れるに連れて、高さが小さくなるように形成されている。長側壁71は、天板66の外周縁部からB方向に離れるに連れて、高さが小さくなるように形成されている。つまり、長側壁70,71は、スロープ形状に形成されている。
長側壁70,71には、スリット75が形成されている。スリット75は、長側壁70において、長側壁70の下端部側から天板66に向けて延びると共に、B方向における長側壁70の中央部に達するように形成されている。スリット75は、長側壁71において、長側壁71の下端部側から天板66に向けて延びると共に、F方向における長側壁71の中央部に達するように形成されている。スリット75が形成されることによって、筐体30内に外部の空気を導入することができる。スリット75から導入された空気によって放熱フィン54が冷却されることで、筐体30内で発生した熱を外部へ効果的に逃がすことができる。以下においては、長側壁70,71のうち、スリット75が形成されている領域(中央部から下端部側)をそれぞれ長側壁70a,71aと示し、スリット75が形成されていない領域(中央部から上端部側)を長側壁70b,71bと示す。
撮像素子43と、貫通孔58,59と、レンズ44と、貫通孔68とは、U,D方向に配列している。そして、樹脂カバー51がケース本体50に組み付けられると、レンズ44の一部が貫通孔68から外部に突出する(図5参照)。
カメラ35が送電装置3の外部環境を撮像する際には、レンズ44に入り込んだ光が、レンズ44によって集光される。集光された光は、貫通孔59および貫通孔58を通って、撮像素子43に入射する。そして、撮像素子43は入射した光を電気信号に変換する。
撮像素子43が変換した電気信号を受けて、制御装置100は、天板66に異物があるか否かを判定する。たとえば、天板66上に異物がある場合、異物によって一部の光が遮られる。そのため、天板66上に異物がある場合に制御装置100がカメラ35から受ける電気信号と、天板66上に異物がない場合に制御装置100がカメラ35から受ける電気信号とは、異なる信号レベルとなる。制御装置100は、電気信号の信号レベルに基づいて、天板66上の異物の有無を判定する。
また、送電コイル23と樹脂カバー51との間の空間には、複数の異物検出用コイル90が配置さている。異物検出用コイル90は、送電装置3の樹脂カバー51のU方向側の面に存在する金属箔などの金属異物を磁気的に検出するように構成される。図4は、異物検出用コイル90の一例を概略的に示す図である。たとえば、異物検出用コイル90は、第1コイル91と、第1コイル91に対向して設けられる第2コイル92とを含む。異物検出用コイル90は、たとえば、樹脂カバー51のD方向側の面に配設される。たとえば、異物検出用コイル90のU方向側(樹脂カバー51のU方向側の面)に異物が存在する場合、金属異物の存在によって、第1コイル91と第2コイル92との結合係数が変化する。そして、結合係数の変化に起因した異物検出用コイル90の出力(たとえば、誘導電圧や誘導電流)の変化を制御装置100が検出することによって、金属異物を検出する。つまり、異物検出用コイル90を用いて、異物検出用コイル90の近傍に存在する金属異物を検出することができる。
図5は、送電装置3の斜視図である。図6は、図5におけるV−V断面を模式的に示した図である。図5および図6を参照して、送電時において、送電コイル23に交流電流が流れると、送電コイル23の周囲に磁束が形成される。磁束密度は、送電コイル23の周囲の領域において高く、送電コイル23から離れるに連れて小さくなる。具体的には、図6に示される実線B1、二点鎖線B2、一点鎖線B3および破線B4は、それぞれ磁束密度毎の領域を表わしている。B1,B2,B3,B4は、それぞれ磁束密度の大きさを表し、B1<B2<B3<B4の関係となっている。つまり、送電コイル23に近い領域ほど、磁束密度が高くなっている。
たとえば、破線B4より内の領域は、磁束密度がB4以上の領域である。破線B4と一点鎖線B3とで囲われる領域は、磁束密度の大きさがB4より低く、かつ、B3以上の領域である。一点鎖線B3と二点鎖線B2とで囲われる領域は、磁束密度の大きさがB3より低く、かつ、B2以上の領域である。二点鎖線B2と実線B1とで囲われる領域は、磁束密度の大きさがB2より低く、かつ、B1以上の領域である。実線B1より外の領域は、磁束密度がB1より低い領域である。
磁束密度が高い領域(高電磁界領域)に、たとえば、金属などの異物が入り込んだ場合、磁束が異物を貫通することによって大きな渦電流が誘導される。当該渦電流が流れることに起因して、当該異物が所定温度を超えて発熱し得る。そのため、異物の異常発熱を回避するためには、高電磁界領域に異物が存在するような場合には、送電を行なわないようにすることが望ましい。なお、高電磁界領域は、送電コイル23に流れる電流の大きさなどによって、変化し得る。高電磁界領域は、送電装置3の仕様などに基づいて、領域毎の磁束密度を実験などにより求めておくことによって、予め定めておくことができる。本実施の形態においては、一点鎖線B3に含まれる領域を高電磁界領域とする例について説明する。
上述したとおり、天板66上に異物がある場合、カメラ35および異物検出用コイル90を用いて天板66上に異物があることを検出することが可能である。制御装置100は、天板66上に異物があることを検出した場合、送電を開始しない、あるいは、送電を停止する。
また、周壁67(長側壁70,71)に異物がある場合、長側壁70,71がスロープ形状に形成されていることによって、異物が地面まで転がり落ちる。そのため、異物が高電磁界領域にある状態で送電を開始することを抑制することができる。
しかしながら、長側壁70,71に設けられたスリット75から金属箔などの異物が筐体30内に侵入する可能性がある。この場合、筐体30内への異物の侵入を検出することができない。筐体30内に侵入した異物は、筐体30内の高電磁界領域に到達する可能性がある。このような場合、高電磁界領域に異物が存在する状態で送電が開始される可能性がある。
本実施の形態においては、図6に示されるように、樹脂カバー51には、送電コイル23、フェライト32およびその他各種の電気機器等(キャパシタ22と、フィルタ回路24など、図6においては図示せず)に外部から浸水しないように、天板66からケース本体50に向けてD方向に延びるように壁部9が設けられている。そして、壁部9の先端とケース本体50の長側壁60との間は、接着剤などのシール部材Sでシールされている。そのため、たとえ、異物が筐体30内に侵入したとしても、壁部9よりも筐体30内部側に異物が到達することはない。つまり、本実施の形態に示す例においては、壁部9よりも筐体30外側(F方向方向側)であって、かつ、一点鎖線B3に含まれる領域、すなわち、図6に示される領域Aに異物が到達することが問題となる。そこで、領域Aに異物が到達することを防ぐことが望ましい。
そこで、本実施の形態に係る送電装置3は、スリット75から筐体30内の高電磁界領域B3までの経路に侵入防止部材80を設ける。本実施の形態に係る侵入防止部材80は、樹脂カバー51と一体的に成型される。侵入防止部材80は、V−V断面において、長側壁70bの下端側からケース本体50に向けてB方向に延びるように設けられる。侵入防止部材80の先端は、ケース本体50と当接するように形成されている。侵入防止部材80は、紙面前後方向(R,L方向)に向かって延びるように形成されている。侵入防止部材80は、長側壁71a側においても同様に形成される。なお、侵入防止部材80は、長側壁70,71および短側壁72,73に渡って環状に形成されてもよい。なお、侵入防止部材80の先端とケース本体50とは、接着剤などのシール部材などによってシールされてもよい。
上記のように、侵入防止部材80が設けられることによって、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材80よりも筐体30内側へ入り込むことが抑制される。ゆえに、筐体30内に侵入した異物が領域Aに到達することが抑制される。
以上のように、本実施の形態に係る送電装置3は、樹脂カバー51の長側壁70a,71aにスリット75が形成される。スリット75が形成されることによって、筐体30内に外部の空気を導入することができる。スリット75から導入された空気によって放熱フィン54が冷却されることで、筐体30内で発生した熱を外部へ効果的に逃がすことができる。ゆえに、効果的な送電装置3の放熱が可能となる。
筐体30内には、スリット75から筐体30内の高電磁界領域B3(領域A)までの経路に侵入防止部材80が設けられる。これによって、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材80よりも筐体30内側へ入り込むことが抑制される。ゆえに、筐体30内に侵入した異物が領域Aに到達することを抑制することができる。
(変形例1)
実施の形態においては、侵入防止部材の一例の形状を示したが、侵入防止部材は、スリット75から筐体30内の高電磁界領域B3までの経路に設けられ、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材よりも筐体30内側へ入り込むことを防ぐことができればよい。変形例1においては、侵入防止部材80とは異なる形状を有する侵入防止部材80aについて説明する。
実施の形態においては、侵入防止部材の一例の形状を示したが、侵入防止部材は、スリット75から筐体30内の高電磁界領域B3までの経路に設けられ、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材よりも筐体30内側へ入り込むことを防ぐことができればよい。変形例1においては、侵入防止部材80とは異なる形状を有する侵入防止部材80aについて説明する。
図7は、変形例1に係る送電装置3のV−V断面を模式的に示した図である。侵入防止部材80aは、V−V断面において、長側壁70bの中央部よりも上端部側からケース本体50に向けてD方向に延びるように設けられている。侵入防止部材80aの先端は、ケース本体50と当接している。侵入防止部材80aは、紙面前後方向(R,L方向)に向かって延びるように形成されている。
筐体30内に侵入防止部材80aが設けられることによって、実施の形態と同様に、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材80aよりも筐体30内側へ入り込むことが抑制される。ゆえに、筐体30内に侵入した異物が領域Aに到達することを抑制することができる。
(変形例2)
変形例2においては、侵入防止部材80,80aとは異なる形状を有する侵入防止部材80bについて説明する。図8は、変形例2に係る送電装置3のV−V断面を模式的に示した図である。侵入防止部材80bは、V−V断面において、L字状に形成されており、長側壁70bの下端側からケース本体50に向けてB方向に延びるとともに、先端がケース本体50と当接するように設けられる。侵入防止部材80bは、紙面前後方向(R,L方向)に向かって延びるように形成されている。
変形例2においては、侵入防止部材80,80aとは異なる形状を有する侵入防止部材80bについて説明する。図8は、変形例2に係る送電装置3のV−V断面を模式的に示した図である。侵入防止部材80bは、V−V断面において、L字状に形成されており、長側壁70bの下端側からケース本体50に向けてB方向に延びるとともに、先端がケース本体50と当接するように設けられる。侵入防止部材80bは、紙面前後方向(R,L方向)に向かって延びるように形成されている。
筐体30内に侵入防止部材80bが設けられることによって、実施の形態と同様に、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材80bよりも筐体30内側へ入り込むことが抑制される。ゆえに、筐体30内に侵入した異物が領域Aに到達することを抑制することができる。
(変形例3)
変形例3においては、侵入防止部材80,80a,80bとは異なる形状を有する侵入防止部材80cを説明する。図9は、変形例3に係る送電装置3のV−V断面を模式的に示した図である。侵入防止部材80cは、V−V断面において、L字状に形成されており、一端が長側壁70bの下端側からケース本体50に向けてB方向に延びるとともに、他端が長側壁70bの中央部よりも上端部側からケース本体50に向けてD方向に延びるように設けられている。侵入防止部材80は、紙面前後方向(R,L方向)に向かって延びるように形成されている。B方向に延びた面のD方向側の面の一部が筐体30と当接している。
変形例3においては、侵入防止部材80,80a,80bとは異なる形状を有する侵入防止部材80cを説明する。図9は、変形例3に係る送電装置3のV−V断面を模式的に示した図である。侵入防止部材80cは、V−V断面において、L字状に形成されており、一端が長側壁70bの下端側からケース本体50に向けてB方向に延びるとともに、他端が長側壁70bの中央部よりも上端部側からケース本体50に向けてD方向に延びるように設けられている。侵入防止部材80は、紙面前後方向(R,L方向)に向かって延びるように形成されている。B方向に延びた面のD方向側の面の一部が筐体30と当接している。
筐体30内に侵入防止部材80cが設けられることによって、実施の形態と同様に、スリット75から侵入した異物が侵入防止部材80cよりも筐体30内側へ入り込むことが抑制される。ゆえに、筐体30内に侵入した異物が領域Aに到達することを抑制することができる。
(変形例4)
実施の形態および変形例1〜3においては、侵入防止部材が樹脂カバー51と一体に形成される例について説明した。しかしながら、侵入防止部材は、樹脂カバー51と一体に形成されることに限定されるものではない。たとえば、侵入防止部材は、別個の部材として構成されて、樹脂カバー51および/またはケース本体50に取り付けられる態様であってもよい。
実施の形態および変形例1〜3においては、侵入防止部材が樹脂カバー51と一体に形成される例について説明した。しかしながら、侵入防止部材は、樹脂カバー51と一体に形成されることに限定されるものではない。たとえば、侵入防止部材は、別個の部材として構成されて、樹脂カバー51および/またはケース本体50に取り付けられる態様であってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力伝送システム、2 車両、3 送電装置、4 受電装置、5 蓄電装置、8 交流電源、9 壁部、10 機器、11,21 共振回路、12,24 フィルタ回路、14 整流回路、15 リレー、16 受電コイル、17,22 キャパシタ、23 送電コイル、25 電源部、26 PFC回路、27 インバータ、28,29 回路基板、30 筐体、31 金属基板、32 フェライト、33 ボビン、34 基板、35 カメラ、43 撮像素子、44 レンズ、50 ケース本体、51 樹脂カバー、52 底板部、53 周壁部、54 放熱フィン、58,59,68 貫通孔、60,61,70,70a,70b,71,71a 長側壁、62,63,72,73 短側壁、64 分割フェライト、65 中空部、66 天板、67 周壁、75 スリット、80,80a,80b,80c 侵入防止部材、90 異物検出用コイル、91 第1コイル、92 第2コイル、100 制御装置、A 領域、S シール部材。
Claims (1)
- 受電装置へ非接触で送電する送電装置であって、
金属製の本体と、前記本体の上方から前記本体を覆うように設けられた樹脂製の蓋体とを含む筐体と、
前記筐体に収容され、前記受電装置へ磁界を通じて送電する送電コイルと、
前記筐体内に設けられた侵入防止部材とを備え、
前記蓋体は、天板部と、前記天板部の外周縁部から下方に向けて延びるように形成された周壁部とを含み、
前記周壁部には、前記筐体内に外部の空気を導入するためのスリットが形成されており、
前記送電コイルは、前記本体の上面側に配置されており、
前記送電コイルから前記受電装置に電力を送電するときに、前記送電コイルの周囲に、前記スリット内よりも磁束密度が高い領域が形成され、
前記侵入防止部材は、前記スリットから前記筐体内の前記領域までの経路に設けられている、送電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018188181A JP2020058162A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | 送電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018188181A JP2020058162A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | 送電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020058162A true JP2020058162A (ja) | 2020-04-09 |
Family
ID=70107918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018188181A Pending JP2020058162A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | 送電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020058162A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022157837A1 (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-28 | Tdk株式会社 | 送電装置、及び、電力伝送システム |
-
2018
- 2018-10-03 JP JP2018188181A patent/JP2020058162A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022157837A1 (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-28 | Tdk株式会社 | 送電装置、及び、電力伝送システム |
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