JP2020057159A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】占有期間を予め設定された時間帯内で最適化することを可能とする。【解決手段】画像形成装置1は、特定ユーザーに対して占有期間においてジョブ実行部8を占有して使用させる占有予定表を設定する設定部101と、特定ユーザーによるジョブ受付時刻を使用実績時刻として集計期間にわたって記憶する使用実績時刻記憶部923と、使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する更新記憶部924と、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、ジョブ受付部103が受け付けた他のユーザーのジョブが更新後の占有期間において実行されることを禁止する実行制御部109と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、予め定められた特定ユーザーに対して予め定められた占有期間において、当該特定ユーザーに対してのみ画像形成装置の実行を許可する技術に関する。
近年、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機(画像形成装置)がある。このような画像形成装置には、ネットワークを介して複数のパーソナルコンピューターによって共有され、プリンターとして使用されたり、文書を蓄積するためのファイルサーバーとして使用されたりするものがある。このような装置においては、複数のアプリケーションを同時に動作させることが可能であるため、複数のジョブが動作待ち状態とされている場合があり、緊急性を有するジョブが迅速に実行されないことがある。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置では、所定の印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷出力を禁止する占有印刷設定をユーザーが操作部に対して行うことで、当該占有印刷設定により付与される一定期間においてユーザーが当該画像形成装置を占有することができ、当該画像形成装置を一時的に占有するユーザーによる前記所定の印刷ジョブが迅速に実行されるとしている。
特開2007−210237号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、使用を要求してきたユーザーに対して当該画像形成装置を一時的に占有する期間(つまり、占有期間)にて占有が確保されるものの、他のユーザーにとってみれば占有期間はできるだけ短い期間であることが望ましいが、占有期間は一定期間のままであり、当該占有期間を最適化することができない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、占有期間を予め設定された時間帯内で最適化することを可能とすることを目的とする。
本発明の一局面にかかる画像形成装置は、ジョブを実行するジョブ実行部と、前記ジョブ実行部によるジョブの実行を制御する実行制御部と、前記実行制御部が特定のユーザーにのみジョブの実行を許可する占有期間を予め記憶する期間記憶部と、予め定められた特定ユーザーを記憶するユーザー記憶部と、前記ユーザー記憶部に記憶された特定ユーザーに対してのみ、前記期間記憶部に記憶された占有期間において前記実行制御部がジョブの実行を許可する占有予定表を設定する設定部と、ジョブを受け付けるジョブ受付部と、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザー情報を取得するユーザー情報取得部と、前記ユーザー情報取得部が取得したユーザー情報が示すユーザーが、前記ユーザー記憶部に記憶された特定ユーザーと一致するか、それとも特定ユーザーと一致しない他のユーザーであるかを判定するユーザー判定部と、現在の時刻を計時する計時部と、前記ジョブ受付部がジョブを受け付けたジョブ受付時刻を前記計時部により取得する時刻取得部と、前記時刻取得部が取得したジョブ受付時刻が前記占有期間内であるか否かを判定する時刻判定部と、を備え、前記実行制御部は、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致すると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が前記占有期間内であると判定された場合に、当該ジョブ受付部が受け付けたジョブを当該占有期間において前記ジョブ実行部に占有して実行させ、一方、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致しない他のユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が前記占有期間内であると判定された場合に、当該ジョブ受付部が受け付けたジョブが当該占有期間において前記ジョブ実行部にて実行されることを禁止し、本画像形成装置は、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が前記占有期間内であると判定された場合に、当該特定ユーザーによるジョブ受付時刻を使用実績時刻として、予め定められた集計期間にわたって記憶する使用実績時刻記憶部と、前記集計期間にわたって前記使用実績時刻記憶部に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する更新記憶部と、を備え、前記実行制御部は、前記更新記憶部に更新後の占有期間が記憶されると、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが他のユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が当該更新後の占有期間内であると判定された場合に、当該ジョブ受付部が受け付けたジョブが当該更新後の占有期間において実行されることを禁止する、ものである。
本発明によれば、占有期間をユーザーによる使用状況に合わせて最適化することができる。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観を示す斜視図である。 本実施形態の画像形成装置の主要内部構成例を示す機能ブロック図である。 (A)は管理設定処理の一例を示すフローチャート、(B)は特定ユーザーの占有期間と他のユーザーの禁止期間との関係を示す図である。 (A)は画像形成装置の表示部に表示された機能選択画面の一例を示す図、(B)は画像形成装置の表示部に表示された認証情報入力画面の一例を示す図である。 他のユーザーのスケジュール設定を行うための操作画面の一例を示す図である。 特定ユーザーのスケジュール設定を行うための操作画面の一例を示す図である。 ジョブ実行処理の一例を示すフローチャートである。 (A)〜(C)はそれぞれ、1〜3回目の月曜日において特定ユーザーによる印刷ジョブの実行例を示す図である。 (A)〜(C)はそれぞれ、4〜6回目の月曜日において特定ユーザーによる印刷ジョブの実行例を示す図である。 (A)〜(C)はそれぞれ、7〜9回目の月曜日において特定ユーザーによる印刷ジョブの実行例を示す図である。 特定ユーザーの占有期間が当初の初期値範囲内で使用実績に応じて更新された更新後の占有期間の一例を示す図である。 変形例における特定ユーザーのスケジュール設定の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観を示す斜視図である。本発明の一実施形態にかかる画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。このため、画像形成装置1は、コピー、印刷、スキャン及びファクシミリ送信などの各ジョブを実行するジョブ実行部8を備えている。
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2と、装置本体2の上方に配置された画像読取部5と、画像読取部5と装置本体2との間に設けられた連結部3とから構成される。
画像形成装置1の外郭を構成する筐体7には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の構成機器が収容されている。例えば、筐体7には、画像読取部5、画像形成部12(図2)、定着部13(図2)、給紙部30等が収容されている。
画像読取部5は、原稿搬送部6と、原稿搬送部6により搬送されてくる原稿又は不図示のコンタクトガラスに載置された原稿を光学的に読み取るスキャナーとを有するADF(Auto Document Feeder)である。画像形成装置1が画像読取動作を行う場合、画像読取部5は、原稿搬送部6により搬送されてくる原稿又は不図示のコンタクトガラスに載置された原稿を1枚ずつ読み取ることで、原稿の画像を取得する。なお、画像読取部5又は原稿搬送部6および画像読取部5は、ジョブ実行部8におけるスキャンジョブを実行するスキャン実行部の一例となる。
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を備え、画像読取部5によって読み取られた画像や、ネットワーク接続されたパーソナルコンピューターなどのコンピューター200や他のファクシミリ装置から送られてくる印刷データを用いて、給紙部30から供給される記録紙に画像を形成(印刷)する。画像形成済みの記録紙は定着部13による定着処理を受けた後、排出トレイ4に排出される。なお、画像形成部12および定着部13は、ジョブ実行部8における印刷ジョブを実行する印刷実行部の一例となる。また、画像読取部5、画像形成部12および定着部13は、ジョブ実行部8におけるコピージョブを実行するコピー実行部の一例となる。
操作部47は、例えば、当該画像形成装置1により可能な機能の実行を指示するためのスタートキーや操作者の操作を確定させる決定キー(エンターキー)、更に、数値入力を行うための数値入力キー等を備える。
また、操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。表示部473はタッチパネルになっており、操作者は表示部473に表示される画像やアイコンに触れることで画像形成装置1を操作することができる。
次に、画像形成装置1の構成を説明する。図2は画像形成装置1の主要内部構成例を示す機能ブロック図である。
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。
画像読取部5は、制御ユニット10による制御の下、光照射部及びCCDセンサー等を有する読取機構を備える。画像読取部5は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、原稿から画像を読み取る。
画像処理部31は、画像読取部5で読み取られた原稿画像を、必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、画像読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の予め定められた画像処理を行う。
画像メモリー32は、画像読取部5による読取で得られた原稿画像を一時的に記憶したり、画像形成部12による画像形成の対象となる画像を一時的に保存したりする領域である。
画像形成部12は、画像読取部5で読み取られた原稿画像、ネットワーク接続されたコンピューター200から受信した印刷データ等の画像形成を行う。
定着部13は、画像形成部12の画像形成処理により表面に画像(トナー像)が形成された記録紙を加熱し、熱圧着により当該画像を記録しに定着させる定着処理を行う。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者からの指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送受信を行うものである。なお、ファクシミリ通信部71は、ジョブ実行部8におけるファクシミリ送信ジョブを実行する構成の一例となる。
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内のコンピューター200等と種々のデータの送受信を行う。画像形成装置1には複数のコンピューター200が接続され得る。
HDD(Hard Disk Drive)92は、各種のデータやプログラム、画像読取部5によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置である。また、HDD92は、期間記憶部921と、ユーザー記憶部922と、使用実績時刻記憶部923と、更新記憶部924と、認証情報記憶部925とを備えている。
期間記憶部921には、後述する実行制御部109が特定のユーザーにのみジョブの実行を許可する占有期間が予め記憶されている。この占有期間は、特定ユーザーにジョブ実行部8を占有して使用させるための予め定められた時間帯である。本実施形態では、期間記憶部921には、占有期間が、例えば24時間表記で開始時刻から終了時刻までの期間として記憶されている。また、期間記憶部921は、コピー、印刷、スキャン及びファクシミリ送信などのジョブの種類ごとに占有期間が予め記憶されている。
特定ユーザーとは、占有期間においてジョブ実行部8を占有して使用させることが許可されたユーザーのことである。一方、他のユーザーとは、特定ユーザー以外のユーザーであって、占有期間においてジョブ実行部8の使用が禁止されているユーザーのことである。ここで、他のユーザーから見れば、占有期間は禁止期間であると言える。すなわち、他のユーザーは、禁止期間においてジョブ実行部8の使用が禁止されているユーザーである。図3(B)に示すように特定ユーザー(例えばユーザーIDが「2」で始まるユーザー)の占有期間が9時から10時までの期間である場合には、他のユーザー(例えばユーザーIDが「1」で始まるユーザー)から見れば、当該占有期間は禁止期間である。
なお、特定ユーザーおよび他のユーザーは、後述するようにジョブごとに異なる設定とされることも可能である。例えば、印刷ジョブについて占有期間が設定されたユーザー(例えば、A氏)は、印刷ジョブについては特定ユーザーであり、印刷ジョブについてはA氏以外のB氏が他のユーザーとなる。一方、スキャンジョブについてB氏に占有期間が設定されていれば、スキャンジョブについてはB氏が特定ユーザーであり、スキャンジョブについてはA氏が他のユーザーとなる。
ユーザー記憶部922には、予め定められた特定ユーザーが予め記憶されている。具体的には、ユーザー記憶部922は、ユーザー名と、パスワードと、ユーザーIDと、当該ユーザー名のメールアドレス(例えば、aaa@aaa.com等)とを含む情報が、ユーザーごとに予め記憶している。本実施形態では、ユーザーIDは、「1.2」、「2.4」などのように、所属部門を示す番号と、ドットと、その後に続くユーザー番号とで構成されている。例えば、ユーザーIDが「1.2」の場合には、所属部門を示す番号が「1」であり(「1」は第1部門であることを示す)、ドットの後のユーザー番号が「2」である(2番目のユーザーであることを示す)。ユーザーIDが「2.4」の場合には、所属部門を示す番号が「2」であり(「2」は第2部門であることを示す)、ドットの後のユーザー番号が「4」である(4番目のユーザーであることを示す)。また、ユーザー記憶部は、ジョブの種類ごとに特定ユーザーを記憶している。
駆動モーター70は、画像形成部12や定着部13等における各回転部材及び搬送ローラー対等に回転駆動力を付与する駆動源である。
制御ユニット10は、制御部100と、設定部101と、調整指示受付部102と、ジョブ受付部103と、ユーザー情報取得部104と、ユーザー判定部105と、計時部106と、時刻取得部107と、時刻判定部108と、実行制御部109と、認証部110と、削除部111と、許容指示受付部112とを備える。
制御ユニット10は、HDD92に記憶された制御プログラムが上記プロセッサーで実行されることにより、制御部100と、設定部101と、調整指示受付部102と、ジョブ受付部103と、ユーザー情報取得部104と、ユーザー判定部105と、計時部106と、時刻取得部107と、時刻判定部108と、実行制御部109と、認証部110と、削除部111と、許容指示受付部112として機能する。なお、制御ユニット10の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部100は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。また、制御部100は、画像読取部5、原稿搬送部6、画像処理部31、画像メモリー32、画像形成部12、定着部13、操作部47、表示部473、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、及びHDD92等と接続され、これら各部の駆動制御を行う。
設定部101は、ユーザー記憶部922に記憶された特定ユーザーに対して、期間記憶部921に記憶された占有期間においてジョブ実行部8(例えば、画像読取部5、画像形成部12、ファクシミリ通信部71など)を占有して使用させる占有予定表を設定する。また、設定部101は、ジョブの種類ごとに占有予定表を設定する。管理者の操作部47の操作により、後述する図5に示す操作画面において他のユーザーのスケジュール設定が入力され、図6に示す操作画面において特定ユーザーのスケジュール設定が入力される。設定部101は、これらのスケジュール設定を示す入力情報を取得して占有予定表を決定する。
具体的には、例えば図5に示す操作画面において、他のユーザーの印刷制限が毎週月曜日の午前9時から午前10時までとするスケジュール設定が入力され、図6に示す操作画面において、特定ユーザーの印刷制限が「オフ」であるスケジュール設定が入力され、設定部101は、これらのスケジュール設定を示す入力情報を取得し、毎週月曜日の午前9時から午前10時までを特定ユーザーの占有期間とする占有予定表を設定する。
ジョブ受付部103は、コピー、印刷、スキャン及びファクシミリ送信などのジョブを受け付ける。
ユーザー情報取得部104は、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザー情報を取得する。具体的には、ユーザー(特定ユーザーと他のユーザーとを含む)が画像形成装置1にログインして、コピー、印刷、スキャン及びファクシミリ送信などのジョブの実行を指示する場合には、ユーザー情報取得部104は、画像形成装置1にログインする際にユーザーが操作部47に入力した入力情報(例えばユーザー名およびパスワード)のうちのユーザー情報(ユーザー名)を取得する。一方、コンピューター200から送られてくる印刷データを用いて、給紙部30から供給される記録紙に画像を形成(印刷)する場合には、ユーザー情報取得部104は、上記印刷データに付帯して送信されるユーザー情報(ユーザー名)を取得する。
ユーザー判定部105は、ユーザー情報取得部104が取得したユーザー情報が示すユーザーが、ユーザー記憶部922に記憶された特定ユーザーと一致するか、それとも特定ユーザーと一致しない他のユーザーであるかを判定する。
計時部106は、現在の時刻を計時する。例えば、計時部106は、ソフトウエアクロックとしているが、RTC(リアルタイムクロック)などのハードウエアクロックとしてもよい。
時刻取得部107は、ジョブ受付部103がジョブを受け付けたジョブ受付時刻を計時部106により取得する。
時刻判定部108は、時刻取得部107が取得したジョブ受付時刻が、期間記憶部921に記憶された占有期間内であるか否かを判定する。
実行制御部109は、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致するとユーザー判定部105にて判定され、かつ、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内であると判定された場合に、ジョブ受付部103が受け付けたジョブを当該占有期間においてジョブ実行部8(例えば、画像読取部5、画像形成部12、ファクシミリ通信部71など)に占有して実行させ、一方、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致しない他のユーザーであるとユーザー判定部105にて判定され、かつ、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内であると判定された場合に、ジョブ受付部103が受け付けたジョブが占有期間においてジョブ実行部8にて実行されることを禁止する。
使用実績時刻記憶部923は、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーであるとユーザー判定部105にて判定され、かつ、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内であると判定された場合に、当該特定ユーザーによるジョブ受付時刻を使用実績時刻として、予め定められた集計期間にわたって記憶する。本実施形態では、集計期間は、例えば後述する図8〜図10に示すように、特定ユーザーの占有期間(月曜日の午前9時から午前10時までの期間)の3回分(3週分)の期間としている。なお、集計期間は、例えば、1週分の期間、4週分の期間など、3週分の期間以外の期間としてもよい。
更新記憶部924は、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻(下限値)から最遅時刻(上限値)までの期間を更新後の占有期間として記憶する。
実行制御部は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが他のユーザーであるとユーザー判定部105にて判定され、かつ、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が当該更新後の占有期間内であると判定された場合に、ジョブ受付部103が受け付けたジョブが当該更新後の占有期間において実行されることを禁止する。
認証情報記憶部925には、管理者の認証情報が予め記憶されている。管理者は、画像形成装置1の設定、管理などについての権限を有する者である。
認証部110は、操作部47に入力した入力情報と、認証情報記憶部925に予め記憶された管理者の認証情報とが一致するか否かを判断し、当該一致が判断された場合に管理者によるログインであると判断する。
上述したように期間記憶部921には、占有期間が予め記憶されているが、管理者による設定操作により、占有期間が予め記憶されている。具体的には、期間記憶部921は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において、操作部47に入力された特定ユーザーの使用可能時間帯と操作部47に入力された他のユーザーの使用が禁止される禁止時間帯とが重なる時間帯を、占有期間として記憶する。また、ユーザー記憶部922は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において操作部47に入力された特定ユーザーおよび他のユーザーを記憶する。
調整指示受付部102は、管理者による操作部47の操作に基づいて、更新後の占有期間に自動時間調整するか否かの指示を受け付ける。
使用実績時刻記憶部923は、調整指示受付部102が自動時間調整有りの指示を受け付けた場合には、使用実績時刻を予め定められた集計期間にわたって記憶し、調整指示受付部102が自動時間調整無しの指示を受け付けた場合には、前記使用実績時刻を記憶しない。
削除部111は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻を削除する。
表示部473は、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが他のユーザーであるとユーザー判定部105にて判定され、かつ、当該他のユーザーのジョブが占有期間又は更新後の占有期間において実行されることが実行制御部109により禁止される場合には、制御部100の制御により、当該他のユーザーのジョブの実行が禁止される旨の報知を行う。
具体的には、他のユーザーが操作部47を操作して画像形成装置1にログインしたときに、コピー、印刷、スキャン及びファクシミリ送信などのジョブの実行が禁止される場合には、制御部100は、操作部47に入力情報(例えばユーザー名)が入力されたことに基づいて、当該他のユーザーのジョブの実行が禁止される旨の報知表示(例えば、「現在は禁止期間中、ジョブの実行が禁止されています。」)を表示部473に表示させる。一方、コンピューター200から送られてくる印刷データを用いて、給紙部30から供給される記録紙に画像を形成(印刷)する場合には、制御部100は、ネットワークインターフェイス部91が印刷データに付帯して送信されるユーザー情報(例えばユーザー名)を受信したことに基づいて、当該他のユーザーのジョブの実行が禁止される旨の報知情報(例えば、「現在は禁止期間中、ジョブの実行が禁止されています。」)を、ネットワークインターフェイス部91からコンピューター200に送信させる。例えば、制御部100は、ユーザー記憶部922に記憶されたユーザー名のメールアドレスを送信先アドレスとし、上記報知情報(例えば、「現在は禁止期間中、ジョブの実行が禁止されています。」)を記載したメールをネットワークインターフェイス部91にメール送信させてもよい。なお、表示部473およびネットワークインターフェイス部91は、特許請求の範囲における報知部の一例となる。
許容指示受付部112は、占有期間又は更新後の占有期間において他のユーザーのジョブが実行されることを許容する許容指示を受け付ける。
実行制御部109は、許容指示受付部112が許容指示を受け付けている場合には、占有期間又は更新後の占有期間において特定ユーザーのジョブの実行が終了した後に、当該他のユーザーのジョブを実行する。
次に、本実施形態の画像形成装置1における管理設定処理を、図3(A)に示すフローチャートを参照して説明する。管理設定処理は、画像形成装置1についてのユーザーの使用可能スケジュールを設定する処理であり、管理権限のある管理者のみが設定可能である。本実施形態では、管理者は、特定ユーザーおよび他のユーザーとは異なるユーザーとする。なお、管理者は、特定ユーザーおよび他のユーザーのうちの何れかのユーザーであってもよい。
本実施形態では、画像形成装置1は、例えば、会社に設置されたものであり、第1部門の各ユーザー(ユーザーIDが「1」で始まるユーザー)と、第2部門の各ユーザー(ユーザーIDが「2」で始まるユーザー)とに、共用されているとする。
まず、管理者は、表示部473に表示された図4(A)に示す管理設定の選択ボタンK1をタッチ操作する。表示部473のタッチパネルによるタッチ機能により、管理設定の選択ボタンK1のタッチ操作を示す検出信号が制御部100に出力されると(S11「YES」)、制御部100は、かかる検出信号に基づいて管理設定処理を開始する。そして、制御部100は、図4(B)に示す認証情報入力画面を表示部473に表示させる。
管理者は、表示部473に表示された図4(B)に示す認証情報入力画面におけるユーザー名入力欄K2を選択した状態で、英数字のボタン群K4をタッチ操作して、ユーザー名を入力する。続いて、管理者は、パスワード入力欄K3を選択した状態で、英数字のボタン群K4をタッチ操作して、パスワードを入力する。そして、管理者は、OKボタンK5をタッチ操作する。表示部473のタッチパネルによるタッチ機能により、ユーザー名入力欄K2及びパスワード入力欄K3の各入力情報と、OKボタンK5のタッチ操作を示す検出信号とが制御部100に出力され、制御部100は、かかる検出信号に基づいて、ユーザー名入力欄K2及びパスワード入力欄K3の各入力情報を認証部110に出力する。
認証部110は、管理者が操作部47の表示部473に入力したユーザー名とパスワードとを受け付ける(S12)。認証部110は、管理者が操作部47の表示部473に入力した入力情報と、認証情報記憶部925に予め記憶されたユーザーの認証情報とが一致するか否かを判断し、一致すると判断された場合に管理者による正規のログインであると判断する(S13「YES」)。なお、一致しないと判断された場合には(S13「NO」)、制御部100は本処理を終了させる。
管理者による正規のログインであると判断された場合(S13「YES」)には、制御部100は、占有予定表を設定するための操作画面(図5、図6参照)を表示部473に表示させる(S14)。
管理者は、図5に示す操作画面において、第1部門のユーザーについてのスケジュール設定の入力を行う。ここでは、第1部門のユーザーを他のユーザー(つまり、禁止期間を有するユーザー)に設定する。具体的には、管理者により、表示部473に表示された図5に示すアカウント名の入力欄K11に「第1部門」と入力されると、ユーザーIDの選択欄K12に、上記所属部門を示す番号である「1」が自動的に選択される。すなわち、ユーザー記憶部922には、アカウント名とユーザーIDとの対応関係が予め記憶されているため、制御部100は、入力欄K11への「第1部門」の入力に基づいて、所属部門を示す番号である「1」を特定し、ユーザーIDの選択欄K12に「1」を表示させる。なお、制御部100は、ユーザーIDの選択欄K12への入力操作を受け付けるようにしてもよい。
管理者は、表示部473に表示された図5に示す制限事項として、コピー制限の選択欄K13、印刷制限の選択欄K14、スキャン制限の選択欄K15、ファクシミリ送信制限の選択欄K16について、「Off:制限無し」、「Counter Limit:カウンター制限」、「Reject Usage:使用制限」、および、「Scheduled Limit:スケジュール制限」のうちの一つを選択する。図5では、例えば印刷制限の選択欄K14について、「Scheduled Limit:スケジュール制限」が選択され、制限開始時刻の選択欄K141に制限開始時刻(ここでは09時00分:00秒)が選択され、制限終了時刻の選択欄K142に制限終了時刻(ここでは10時00分:00秒)が選択され、「Apply Weekly:毎週適用」の選択欄K143が選択され、曜日の選択欄K144にて「Monday:月曜日」が選択されている。また、図5に示すようにコピー制限の選択欄K13についても、上記と同様に設定されている。また、スキャン制限の選択欄K15、ファクシミリ送信制限の選択欄K16については、「Off:制限無し」が選択されている。
スケジュール制限調整設定の選択欄K17について、「オフ」又は「自動時間調整」のうちの「オフ」が選択されている。
また、制限ユーザーのジョブ許可設定の選択欄K18について、デフォルトでは「オン」又は「オフ」のうちの「オフ」が選択されている。選択欄K18について「オン」が選択されると、許容指示受付部112は、占有期間又は更新後の占有期間において他のユーザーのジョブが実行されることを許容する許容指示を受け付ける。図5では、選択欄K18について「オン」が選択されている。
管理者は、OKボタンK191、キャンセルボタンK192、進むボタンK193、戻るボタンK194を選択可能である。OKボタンK191又は進むボタンK193が操作されると、表示部473のタッチパネルによるタッチ機能により、図5に示すアカウント名、ユーザーID、各種の制限事項、設定内容を示す検出情報信号が制御部100に出力され、制御部100は、かかる検出情報信号を設定部101に出力し、図6に示す操作画面(つまり、第2部門のユーザーについてのスケジュール設定するための画面)を表示部473に表示させる。
管理者は、図6に示すように、第2部門のユーザーについてのスケジュール設定を行う。ここでは、第2部門のユーザーを特定ユーザー(つまり、占有期間を有するユーザー)に設定する。具体的には、管理者により、表示部473に表示された図6に示すアカウント名の入力欄K21に「第2部門」と入力されると、ユーザーIDの選択欄K22に、上記所属部門を示す番号である「2」が自動的に選択される。図6では、印刷制限の選択欄K24、コピー制限の選択欄K23、スキャン制限の選択欄K25、および、ファクシミリ送信制限の選択欄K26について、「Off:制限無し」が選択されている。
スケジュール制限調整設定の選択欄K27について、「オフ」又は「自動時間調整」のうちの「自動時間調整」が選択されている。また、制限ユーザーのジョブ許可設定の選択欄K28について、「オン」又は「オフ」のうちの「オフ」が選択されている。管理者は、OKボタンK291、キャンセルボタンK292、進むボタンK293、戻るボタンK294を選択可能である。そして、OKボタンK291が選択されると(S15「YES」)、操作されると、表示部473のタッチパネルによるタッチ機能により、図6に示すアカウント名、ユーザーID、各種の制限事項、設定内容を示す検出情報信号が制御部100に出力され、制御部100は、かかる検出情報信号を設定部101に出力する。そして、設定部101は、上記の図5に示す他のユーザーのスケジュール設定と、図6に示す特定ユーザーのスケジュール設定とにより、特定ユーザーに対して占有期間においてジョブ実行部8を占有して使用させる占有予定表を設定する(S16)。そして、S16のあと、制御部100は本処理を終了させる。
なお、図5及び図6では、制御部100および設定部101が、所属部門の単位でスケジュール設定を行うことについて説明しているが、アカウント名の入力欄K11にユーザー名を入力することで、ユーザー単位でスケジュール設定を行うことも可能である。
次に、画像形成装置1におけるジョブ実行処理を、図7に示すフローチャートなどを参照して説明する。
ジョブ受付部103においてジョブの受付があると(S21「YES」)、ユーザー情報取得部104は、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザー情報を取得する(S22)。
時刻取得部107は、ジョブ受付部103がジョブを受け付けたジョブ受付時刻を計時部106により取得する。時刻判定部108は、時刻取得部107が取得したジョブ受付時刻が占有期間内であるか否かを判定する(S23)。時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内であると判定された場合(S23「Yes」)、ユーザー判定部105は、ユーザー情報取得部104が取得したユーザー情報が示すユーザーが、特定ユーザーであるか他のユーザーであるかを判定する(S24)。一方、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内でないと判定された場合(S23「No」)、実行制御部109は、当該ジョブ受付部103が受け付けたジョブを実行する(S29)。そして、制御部100は、上記S29のあと、本処理を終了させる。
ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーであるとユーザー判定部105にて判定されると(S24「Yes」)、制御部100は、特定ユーザーのジョブの使用実績時刻を使用実績時刻記憶部923に記憶する(S24A)。
ここで、特定ユーザー(つまり、第2部門の各ユーザー)のジョブの使用実績時刻の記憶について、図8〜図10を用いて説明する。図8(A)に示すように1回目の月曜日の午前中において、第2部門の各ユーザー(ユーザーIDが「2.1」〜「2.4」の各ユーザー)による印刷ジョブのジョブ受付時刻がそれぞれ、「8時50分」、「9時00分」、「10時00分」、「10時30分」であったとする。また、図8(B)に示すように2回目の月曜日の午前中において、第2部門の各ユーザーによる印刷ジョブのジョブ受付時刻がそれぞれ、「9時15分」、「9時30分」、「10時00分」、「10時30分」であったとする。また、図8(C)に示すように3回目の月曜日の午前中において、第2部門の各ユーザーによる印刷ジョブのジョブ受付時刻がそれぞれ、「9時00分」、「9時10分」、「10時00分」、「10時30分」であったとする。使用実績時刻記憶部923は、上記ジョブ受付時刻のうちで占有期間(月曜日の午前9時から午前10時までの期間)内の時刻については、使用実績時刻として記憶する。なお、本実施形態では、占有期間内の使用実績時刻のみを記憶するとしているので、図8(A)〜図8(C)に示す「2.4」のユーザーのジョブ受付時刻が「10時30分」であり、占有期間の範囲外であるため、これらについては使用実績時刻として記憶されない。
制御部100は、上記S24Aのあと、集計期間(特定ユーザーの占有期間である月曜日の午前9時から午前10時までの期間の3週分の期間)を経過したか否かを判定する(S24B)。制御部100にて集計期間を経過したと判定されると(S24B「Yes」)、更新記憶部924は、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する(S24C)。図8(A)〜図8(C)では、図8(A)に示す「2.2」のユーザー、図8(C)に示す「2.1」のユーザーのジョブ受付時刻が「9時00分」であるため、使用実績時刻のうちの最早時刻が「9時00分」となる。また、図8(A)〜図8(C)に示す「2.3」のユーザーのジョブ受付時刻が「10時00分」であるため、使用実績時刻のうちの最遅時刻が「10時00分」となる。このため、図11に示す1回目の集計期間後では、更新記憶部924は、「9時00分」から「10時00分」までの期間を、更新後の占有期間として記憶する。そして、削除部111は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻を削除する。
続いて、次の集計期間(4回目〜6回目の期間)について説明する。制御部100は、次の集計期間(月曜日の午前9時から午前10時までの期間の3週分の期間、つまり4回目〜6回目の期間)を経過したか否かを判定する(S24B)。制御部100にて集計期間(4回目〜6回目の期間)を経過したと判定されると(S24B「Yes」)、更新記憶部924は、集計期間(4回目〜6回目の期間)にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する(S24C)。図9(A)〜図9(C)では、図9(A)に示す「2.1」のユーザーのジョブ受付時刻が「9時15分」であるため、使用実績時刻のうちの最早時刻が「9時15分」となる。また、図9(A)、図9(B)に示す「2.4」のユーザーのジョブ受付時刻が「10時00分」であるため、使用実績時刻のうちの最遅時刻が「10時00分」となる。このため、図11に示す2回目の集計期間後では、更新記憶部924は、「9時15分」から「10時00分」までの期間を、更新後の占有期間として記憶する。そして、削除部111は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻を削除する。
続いて、次の集計期間(7回目〜9回目の期間)について説明する。制御部100は、次の集計期間(月曜日の午前9時から午前10時までの期間の3週分の期間、つまり7回目〜9回目の期間)を経過したか否かを判定する(S24B)。制御部100にて集計期間(7回目〜9回目の期間)を経過したと判定されると(S24B「Yes」)、更新記憶部924は、集計期間(7回目〜9回目の期間)にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する(S24C)。図10(A)〜図10(C)では、図10(A)に示す「2.3」のユーザー、図10(C)に示す「2.3」のユーザーのジョブ受付時刻が「9時10分」であるため、使用実績時刻のうちの最早時刻が「9時10分」となる。また、図10(C)に示す「2.4」のユーザーのジョブ受付時刻が「9時50分」であるため、使用実績時刻のうちの最遅時刻が「9時50分」となる。このため、図11に示す3回目の集計期間後では、更新記憶部924は、「9時10分」から「9時50分」までの期間を、更新後の占有期間として記憶する。そして、削除部111は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻を削除する。
図7に戻って、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーでないとユーザー判定部105にて判定されると(S24「No」)、制御部100は、他のユーザーの許容設定がオンかオフかを判定する(S25)。具体的には、制御部100は、占有期間又は更新後の占有期間において他のユーザーのジョブが実行されることを許容する許容指示を、許容指示受付部112が受け付けている場合には、他のユーザーの許容設定がオンと判定し、許容指示を受け付けていない場合には、他のユーザーの許容設定がオフであると判定する。
制御部100は、許容指示受付部112が許容指示を受け付けていない場合には(S25「No」)、他のユーザーにジョブの実行権限無しを通知する(S26)。
一方、実行制御部109は、許容指示受付部112が許容指示を受け付けている場合には(S25「Yes」)、占有期間又は更新後の占有期間において特定ユーザーのジョブの実行が終了しているか否かを判定する(S27)。実行制御部109は、占有期間又は更新後の占有期間において特定ユーザーのジョブの実行が終了した後に、当該他のユーザーのジョブを実行する(S28)。
制御部100は、上記S26のあと、又は、上記S28のあと、本処理を終了させる。
このように本実施形態の画像形成装置1によれば、設定部101は、ユーザー記憶部922に記憶された特定ユーザーに対して、期間記憶部921に記憶された占有期間においてジョブ実行部8(例えば、画像読取部5、画像形成部12、ファクシミリ通信部71など)を占有して使用させる占有予定表を設定する。実行制御部109は、占有予定表に基づくジョブの実行制御を行う。すなわち、実行制御部109は、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致するとユーザー判定部105にて判定され、かつ、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内であると判定された場合に、ジョブ受付部103が受け付けたジョブを当該占有期間においてジョブ実行部8に占有して実行させ、一方、ジョブ受付部103が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致しない他のユーザーであるとユーザー判定部105にて判定され、かつ、時刻判定部108にてジョブ受付時刻が占有期間内であると判定された場合に、ジョブ受付部103が受け付けたジョブが占有期間においてジョブ実行部8にて実行されることを禁止する。使用実績時刻記憶部923には、特定ユーザーによる占有期間内におけるジョブ受付時刻が、使用実績時刻として、予め定められた集計期間にわたって記憶される。そして、更新記憶部924は、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する。実行制御部109は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、他のユーザーのジョブについてはそのジョブ受付時刻が更新後の占有期間内であると判定された場合に限り実行が禁止される。これにより、特定ユーザーによる占有期間内における使用実績に応じて、占有期間の範囲内であって直近の使用実績のある範囲である更新後の占有期間に変更することができる。つまり、占有予定表における占有期間を予め設定された時間帯内で最適化することができる。したがって、ユーザーによる占有設定操作を不要とすることができ、占有予定表を設定することができ、更に、当該占有予定表における占有期間を予め設定された時間帯内で最適化することができる。
また、設定部101は、ジョブの種類ごとに占有予定表を設定するので、より詳細な占有予定表を作成することができる。これにより、適応性に優れたスケジュール管理を実現することができる。
また、期間記憶部921は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において、操作部47に入力された特定ユーザーの使用可能時間帯(図6では0時から24時までの時間帯)と操作部47に入力された他のユーザーの使用が禁止される禁止時間帯(図5では毎月曜日の午前9から午前10時までの時間帯)とが重なる時間帯(毎月曜日の午前9から午前10時までの時間帯)を、占有期間として記憶する。また、ユーザー記憶部922は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において、操作部47に入力された特定ユーザーおよび他のユーザーを記憶する。このため、管理者のみが、期間記憶部921への占有期間の記憶と、ユーザー記憶部922への特定ユーザーの記憶とを行うことができる。これにより、占有予定表の設定についての安全性を確保することができる。
また、使用実績時刻記憶部923は、調整指示受付部102が自動時間調整有りの指示を受け付けた場合には、使用実績時刻を予め定められた集計期間にわたって記憶する。更新記憶部924は、上記と同様に更新後の占有期間を記憶する。実行制御部109は、他のユーザーのジョブについてはそのジョブ受付時刻が更新後の占有期間内であると判定された場合に限り実行が禁止される。これにより、使用実績に応じた更新後の占有期間に自動的に調整することができる。一方、調整指示受付部102が自動時間調整無しの指示を受け付けた場合には、使用実績時刻を記憶しない。実行制御部109は、他のユーザーのジョブについてはそのジョブ受付時刻が期間記憶部921に記憶された占有期間内であると判定された場合に限り実行が禁止される。これにより、更新後の占有期間に調整されないようにすることができる。
また、削除部は、更新記憶部924に更新後の占有期間が記憶されると、集計期間にわたって使用実績時刻記憶部923に記憶されている使用実績時刻を削除する。これにより、使用実績時刻記憶部923の記憶容量を必要最小限に止めることができるとともに、直近の集計期間における使用実績時刻が反映された更新後の占有期間を更新記憶部924に記憶させることができる。
また、実行制御部109により、他のユーザーのジョブを占有期間又は更新後の占有期間において実行されることが禁止される場合には、報知部(制御部100、表示部473およびネットワークインターフェイス部91)は、当該他のユーザーのジョブの実行が禁止される旨の報知を行うので、他のユーザーによるジョブの実行が禁止されていることを他のユーザーに知らせることができる。
また、許容指示受付部112は、占有期間又は更新後の占有期間において他のユーザーのジョブが実行されることを許容する許容指示を受け付ける。実行制御部109は、占有期間又は更新後の占有期間において特定ユーザーのジョブの実行が終了した後に、当該他のユーザーのジョブを実行するので、占有期間において特定ユーザーによるジョブの実行が無い期間を、他のユーザーのジョブの実行に活用することができ、画像形成装置の稼働率を向上させることができる。
次に、変形例に係る画像形成装置1について、図12を用いて説明する。図12は、変形例における特定ユーザーのスケジュール設定の一例を示す図である。
上記実施形態では、図5に示すように、他のユーザーのスケジュールに禁止期間を設定し、図6に示すように、特定ユーザーのスケジュールに禁止期間を設定しないことにより、特定ユーザーの占有期間を有する占有予定表を設定するようにしているが、これに限定されない。例えば、図12に示すように、管理者が特定ユーザーの占有期間を設定するようにしてもよい。
期間記憶部921は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において、操作部47に入力された時間帯を特定ユーザーの占有期間として記憶する。また、ユーザー記憶部922は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において操作部47に入力された特定ユーザーを記憶する。
変形例に係る画像形成装置1によれば、期間記憶部921は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において、操作部47に入力された時間帯を占有期間として記憶する。また、ユーザー記憶部922は、認証部110にて管理者によるログインであると判断された状態において、操作部47に入力された特定ユーザーを記憶する。このため、管理者のみが、期間記憶部921への占有期間の記憶と、ユーザー記憶部922への特定ユーザーの記憶とを行うことができる。これにより、占有予定表の設定についての安全性を確保することができる。
1 画像形成装置
5 画像読取部(ジョブ実行部)
6 原稿搬送部(ジョブ実行部)
8 ジョブ実行部
10 制御ユニット
12 画像形成部(ジョブ実行部)
13 定着部(ジョブ実行部)
47 操作部(入力部)
91 ネットワークインターフェイス部(報知部)
100 制御部
101 設定部
102 調整指示受付部
103 ジョブ受付部
104 ユーザー情報取得部
105 ユーザー判定部
106 計時部
107 時刻取得部
108 時刻判定部
109 実行制御部
110 認証部
111 削除部
112 許容指示受付部
473 表示部(報知部)
921 期間記憶部
922 ユーザー記憶部
923 使用実績時刻記憶部
924 更新記憶部
925 認証情報記憶部

Claims (8)

  1. ジョブを実行するジョブ実行部と、
    前記ジョブ実行部によるジョブの実行を制御する実行制御部と、
    前記実行制御部が特定のユーザーにのみジョブの実行を許可する占有期間を予め記憶する期間記憶部と、
    予め定められた特定ユーザーを記憶するユーザー記憶部と、
    前記ユーザー記憶部に記憶された特定ユーザーに対してのみ、前記期間記憶部に記憶された占有期間において前記実行制御部がジョブの実行を許可する占有予定表を設定する設定部と、
    ジョブを受け付けるジョブ受付部と、
    前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザー情報を取得するユーザー情報取得部と、
    前記ユーザー情報取得部が取得したユーザー情報が示すユーザーが、前記ユーザー記憶部に記憶された特定ユーザーと一致するか、それとも特定ユーザーと一致しない他のユーザーであるかを判定するユーザー判定部と、
    現在の時刻を計時する計時部と、
    前記ジョブ受付部がジョブを受け付けたジョブ受付時刻を前記計時部により取得する時刻取得部と、
    前記時刻取得部が取得したジョブ受付時刻が前記占有期間内であるか否かを判定する時刻判定部と、を備え、
    前記実行制御部は、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致すると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が前記占有期間内であると判定された場合に、当該ジョブ受付部が受け付けたジョブを当該占有期間において前記ジョブ実行部に占有して実行させ、一方、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーと一致しない他のユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が前記占有期間内であると判定された場合に、当該ジョブ受付部が受け付けたジョブが当該占有期間において前記ジョブ実行部にて実行されることを禁止し、
    本画像形成装置は、
    前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが特定ユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が前記占有期間内であると判定された場合に、当該特定ユーザーによるジョブ受付時刻を使用実績時刻として、予め定められた集計期間にわたって記憶する使用実績時刻記憶部と、
    前記集計期間にわたって前記使用実績時刻記憶部に記憶された使用実績時刻のうちの最早時刻から最遅時刻までの期間を更新後の占有期間として記憶する更新記憶部と、を備え、
    前記実行制御部は、前記更新記憶部に更新後の占有期間が記憶されると、前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが他のユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、前記時刻判定部にてジョブ受付時刻が当該更新後の占有期間内であると判定された場合に、当該ジョブ受付部が受け付けたジョブが当該更新後の占有期間において実行されることを禁止する、画像形成装置。
  2. 前記ジョブ実行部は、前記ジョブとして、コピー、印刷、スキャン及びファクシミリ送信のうちの少なくとも一つのジョブを実行するものであり、
    前記期間記憶部は、前記ジョブの種類ごとに前記占有期間を記憶し、
    前記ユーザー記憶部は、前記ジョブの種類ごとに特定ユーザーを記憶し、
    前記設定部は、前記ジョブの種類ごとに前記占有予定表を設定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 操作部と、
    管理者の認証情報を予め記憶する認証情報記憶部と、
    前記操作部に入力した入力情報と、前記認証情報記憶部に予め記憶された管理者の認証情報とが一致するか否かを判断し、当該一致が判断された場合に管理者によるログインであると判断する認証部と、
    制御部と、を備え、
    前記操作部には、前記占有期間を示す時間帯が入力され、
    前記制御部は、前記認証部にて管理者によるログインであると判断された状態において、前記操作部に入力された時間帯を前記占有期間として前記期間記憶部に記憶させ、
    前記制御部は、前記認証部にて管理者によるログインであると判断された状態において前記操作部に入力された前記特定ユーザーを前記ユーザー記憶部に記憶させる、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 操作部と、
    管理者の認証情報を予め記憶する認証情報記憶部と、
    前記操作部に入力した入力情報と、前記認証情報記憶部に予め記憶された管理者の認証情報とが一致するか否かを判断し、当該一致が判断された場合に管理者によるログインであると判断する認証部と、
    制御部と、を備え、
    前記操作部には、特定ユーザーの使用可能時間帯と、他のユーザーの使用が禁止される禁止時間帯とが入力され、
    前記制御部は、前記認証部にて管理者によるログインであると判断された状態において、前記操作部に入力された特定ユーザーの使用可能時間帯と前記操作部に入力された他のユーザーの使用が禁止される禁止時間帯とが重なる時間帯を前記占有期間として前記期間記憶部に記憶させ、
    前記制御部は、前記認証部にて管理者によるログインであると判断された状態において前記操作部に入力された前記特定ユーザーおよび前記他のユーザーを前記ユーザー記憶部に記憶させる、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 占有期間の自動時間調整を行うか否かの指示を受け付ける調整指示受付部を備え、
    前記使用実績時刻記憶部は、前記調整指示受付部が自動時間調整を行う指示を受け付けた場合には、前記使用実績時刻を予め定められた集計期間にわたって記憶し、前記調整指示受付部が自動時間調整を行わない指示を受け付けた場合には、前記使用実績時刻を記憶しない、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記更新記憶部において占有期間が更新されると、前記集計期間にわたって前記使用実績時刻記憶部に記憶された使用実績時刻を削除する削除部を備える、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記ジョブ受付部が受け付けたジョブのユーザーが前記他のユーザーであると前記ユーザー判定部にて判定され、かつ、当該他のユーザーのジョブが前記占有期間において実行されることが前記実行制御部により禁止される場合には、当該他のユーザーのジョブの実行が禁止される旨の報知を行う報知部を備える、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記占有期間において前記他のユーザーのジョブが実行されることを許容する許容指示を受け付ける許容指示受付部を備え、
    前記実行制御部は、前記許容指示受付部が許容指示を受け付けている場合には、前記占有期間において特定ユーザーのジョブの実行が終了した後に、当該他のユーザーのジョブを実行する、請求項7に記載の画像形成装置。
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