JP2020057049A - レバー支持構造 - Google Patents
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Description
請求項2に記載した発明は、前記第二レバーブラケット(40)は、前記第一レバーブラケット(30)に設けられた締結部(30a)に締結固定される締結固定部(42)を備えている。
請求項3に記載した発明は、前記締結部(30a)は、バックミラー(18)を締結可能なミラー締結ボス(30a)である。
請求項4に記載した発明は、前記第二レバーブラケット(40)は、前記第一レバー(27)の回動軸(27c)および前記第二レバー(37)の回動軸(37c)の少なくとも一方に係合して締結時の回転方向の位置決めを行う回転規制部(42d)を備えている。
請求項5に記載した発明は、前記第二レバー(37)は、操作者が指を掛けるレバー部(37a)と、前記レバー部(37a)よりも回動軸(37c)側に位置する基部(37b)と、を備え、前記基部(37b)は、前記回動軸(37c)の軸方向と交差する平面状をなして前記回動軸(37c)の挿通孔(37d)を開口させる側面部(37b1)と、前記側面部(37b1)における前記挿通孔(37d)の周囲から起立して前記回動軸(37c)を支持するカラー部(37b2)と、を備え、前記回転規制部(42d)は、前記カラー部(37b2)に係合して位置決めを行う。
請求項6に記載した発明は、前記第一レバー(27)と前記第二レバー(37)とは、一本の回動軸部材(36)により、前記第一レバーブラケット(30)に回動可能に支持されている。
請求項2に記載した発明によれば、第一レバーブラケットに第二レバーブラケットを締結固定するので、簡単かつ確実な構成で複数のレバーを支持する仕様を設定することができる。
請求項3に記載した発明によれば、第一レバーブラケットのミラー締結ボスという既存の構成を利用して第二レバーブラケットを取り付けるので、第一レバーブラケットに特別な締結部を追加することなく、既存の第一レバーブラケットを用いて複数のレバーを支持する仕様を設定することができる。
請求項4に記載した発明によれば、第一レバーおよび第二レバーの各回動軸を利用して、第二レバーブラケットの締結時の位置決めを行うので、特別な構成を追加することなく、第二レバーブラケットの回転方向の位置決めを行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、第二レバーにおける回動軸側の基部に、挿通孔の周囲から突出して回動軸を支持するカラー部を備えるので、基部における回動軸を支持する軸受け部の軸方向長さが長くなる。これにより、第二レバーの支持剛性を高め、第二レバーの操作時の倒れ等を少なくし、操作感を向上させることができる。また、第二レバーのカラー部で第二レバーブラケットを位置決めするので、第二レバーブラケットと第二レバーとが軸方向で離間し難く、コンパクトなレバー支持構造とすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、第一レバーと第二レバーとを一本の回動軸部材で支持するので、部品点数の増加を抑えた上で、複数のレバーを支持する仕様を容易に設定することができる。
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、所謂アンダーボーン型の車体フレーム5を備えることで、ハンドル4aとシート15との間を低部として跨り易さを向上させ、かつ車両の低重心化を図っている。自動二輪車1の前輪(操舵輪)2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5の前端部に位置するヘッドパイプ6に操舵可能に支持されている。ステアリングステム4の上部には、前輪操舵用のハンドル4aが取り付けられている。
図4〜図8に示すように、バータイプのハンドル4aの左右両側部は、運転者が把持する左右グリップ部4gとされている。ハンドル4aの右グリップ部4gは、スロットルスリーブを装着したスロットルグリップとされている。右グリップ部4gの前方には、前輪ブレーキ24の操作子であるブレーキレバー(第一レバー)27のレバー部27aが配置されている。
第二レバー37は、メインレバーであり第一レバーであるブレーキレバー27とともに、第一レバーブラケット30に支持されるサブレバー(補助レバー)であり、車両の仕様等に応じて着脱可能である。実施形態では、第二レバー37はブレーキロック操作レバーである。
図2、図3は、自動二輪車1の車体右側の運転者用ステップ51周辺を示す右側面図である。例えばピボットフレーム8の下端部右側には、ブレーキペダル52が支軸53を介して揺動可能に支持されている。ステップ51の前方には、ブレーキペダル52の踏み部52cが配置されている。運転者がステップ51に乗せた右足でブレーキペダル52の踏み部52cを踏むことで、ブレーキペダル52の作動アーム部52dが揺動してロッド54が引かれ、後輪ブレーキ25を作動させて後輪12を制動する。
まず、ブレーキペダル52の踏み部52cが図中白抜き矢印で示すように踏み込まれると、ブレーキペダル52は、前記初期位置から踏み込み位置(図中符号52(P2)で示す)まで、図中矢印Aで示すように回動する。これにより、作動アーム部52dは、初期位置(図中符号52d(P1)で示す)からロッド牽引位置(図中符号52d(P2)で示す)まで、図中矢印Bで示すように回動する。これにより、作動アーム部52dにロッド54が引かれ、後輪ブレーキ25を作動させる。
ブレーキペダル52を踏み込んで後輪ブレーキ25を作動させた状態(作動アーム部52dが前記ロッド牽引位置にあるとき)では、作動アーム部52dの先端部52d1がロックカム58との干渉を避けるため、ロックカム58は、ブレーキロックケーブル38が引かれると、後述するロック位置まで回動可能である。
この状態から、ブレーキペダル52を再度踏み込んでカム山58aの噛み込みを解除すると、ロックカム58は、リターンスプリング57の付勢力によって、図中矢印Dと反対方向に回動して初期位置に戻る。この後、ブレーキペダル52の踏み込みを解除すると、ブレーキペダル52が初期位置に戻り、後輪12の制動が解除される。すなわち、後輪ブレーキ25によるパーキングブレーキが解除される。
図4〜図8に示すように、第二レバー37は、運転者が右グリップ部4gを右手で把持した際に右手の指を掛けることが可能なレバー部37aと、レバー部37aの車幅方向内側(回動軸37c側)に連なる基部37bと、を備えている。第二レバー37は、ブレーキレバー27よりも小型であり、ブレーキレバー27の基部27bの前方かつ上方に位置している。第二レバー37の基部37bは、ブレーキレバー27の基部27bと車幅方向で重なる位置にある。
第二レバーブラケット40は、第一レバーブラケット30と別体をなし、第一レバーブラケット30に着脱可能に取り付けられている。第二レバーブラケット40は、第二レバー37の操作が伝達される第二操作伝達部材38Aを支持する第二部材支持部41と、第二レバーブラケット40を第一レバーブラケット30に取り付けるべくミラー締結ボス30aに締結ボルト43によって締結固定される締結固定部42と、を備えている。
この構成によれば、第一レバーブラケット30とは別体の第二レバーブラケット40を着脱可能に備えるので、ブレーキレバー27を支持する第一レバーブラケット30に第二レバー37用の第二部材支持部41を常設する必要がない。すなわち、第一レバーブラケット30に対する第二レバー37および第二レバーブラケット40の着脱によって、第一レバーブラケット30に第二部材支持部41を残すことなく、第二レバー37の有無を設定することが可能となる。これにより、第一レバーブラケット30の重量および見栄えへの影響を抑えた上で、複数のレバーを支持する仕様を設定可能としたレバー支持構造を提供することができる。
この構成によれば、第一レバーブラケット30に第二レバーブラケット40を締結固定するので、簡単かつ確実な構成で複数のレバーを支持する仕様を設定することができる。また、第一レバーブラケット30のミラー締結ボス30aという既存の構成を利用して第二レバーブラケット40を取り付けるので、第一レバーブラケット30に特別な締結部を追加することなく、既存の第一レバーブラケット30を用いて複数のレバーを支持する仕様を設定することができる。
この構成によれば、ブレーキレバー27および第二レバー37の各回動軸27c,37cを利用して、第二レバーブラケット40の締結時の位置決めを行うので、特別な構成を追加することなく、第二レバーブラケット40の回転方向の位置決めを行うことができる。
この構成によれば、第二レバー37における回動軸37c側の基部37bに、ピボット孔37dの周囲から突出して回動軸37cを支持するカラー部37b2を備えるので、基部37bにおける回動軸37cを支持する軸受け部37d2の軸方向長さが長くなる。これにより、第二レバー37の支持剛性を高め、第二レバー37操作時の倒れ等を少なくし、操作感を向上させることができる。また、第二レバー37のカラー部37b2で第二レバーブラケット40を位置決めするので、第二レバーブラケット40と第二レバー37とが軸方向で離間し難く、コンパクトなレバー支持構造とすることができる。
この構成によれば、ブレーキレバー27と第二レバー37とを一本のピボットボルト36で支持するので、部品点数の増加を抑えた上で、複数のレバーを支持する仕様を容易に設定することができる。
第二レバー37は、ブレーキロック操作レバーに限らず、他の装置の操作レバーであったり、冷間時または熱間時のスタータレバーであったり、デコンプレバーであったりしてもよい。
第二レバーブラケット40の回転規制部42dは、両レバー27,37の回動軸27c,37cが互いに独立している場合、少なくとも一方の回動軸に係合すればよい。
回転規制部42dは、内周縁が閉じた係合孔42d1を有する構成に限らず、内周縁が開放した切り欠き状の係合部を有する構成でもよい。
第二レバーブラケット40の締結部は、ミラー締結ボス30aに限らず、例えばハンドルクランプ部33と共締めしたり、専用の締結部を設けたりしてもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
27 ブレーキレバー(第一レバー)
27c 回動軸
30 第一レバーブラケット
30a ミラー締結ボス(締結部)
36 ピボットボルト(回動軸部材)
37 第二レバー
37a レバー部
37b 基部
37b1 側面部
37b2 カラー部
37c 回動軸
37d ピボット孔(挿通孔)
38A 第二操作伝達部材
40 第二レバーブラケット
41 第二部材支持部
42d 回転規制部
Claims (6)
- 第一レバー(27)および第二レバー(37)を支持する第一レバーブラケット(30)を備えるレバー支持構造において、
前記第一レバーブラケット(30)に着脱可能に取り付けられる第二レバーブラケット(40)を備え、
前記第二レバーブラケット(40)は、前記第二レバー(37)の操作が伝達される第二操作伝達部材(38A)を支持する第二部材支持部(41)を備えている、レバー支持構造。 - 前記第二レバーブラケット(40)は、前記第一レバーブラケット(30)に設けられた締結部(30a)に締結固定される締結固定部(42)を備えている、請求項1に記載のレバー支持構造。
- 前記締結部(30a)は、バックミラー(18)を締結可能なミラー締結ボス(30a)である、請求項2に記載のレバー支持構造。
- 前記第二レバーブラケット(40)は、前記第一レバー(27)の回動軸(27c)および前記第二レバー(37)の回動軸(37c)の少なくとも一方に係合して締結時の回転方向の位置決めを行う回転規制部(42d)を備えている、請求項2又は3に記載のレバー支持構造。
- 前記第二レバー(37)は、操作者が指を掛けるレバー部(37a)と、前記レバー部(37a)よりも回動軸(37c)側に位置する基部(37b)と、を備え、
前記基部(37b)は、前記回動軸(37c)の軸方向と交差する平面状をなして前記回動軸(37c)の挿通孔(37d)を開口させる側面部(37b1)と、前記側面部(37b1)における前記挿通孔(37d)の周囲から起立して前記回動軸(37c)を支持するカラー部(37b2)と、を備え、
前記回転規制部(42d)は、前記カラー部(37b2)に係合して位置決めを行う、請求項4に記載のレバー支持構造。 - 前記第一レバー(27)と前記第二レバー(37)とは、一本の回動軸部材(36)により、前記第一レバーブラケット(30)に回動可能に支持されている、請求項1から5の何れか一項に記載のレバー支持構造。
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