JP2020057030A - 触覚呈示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より細かな触覚呈示を実現することができる触覚呈示装置を提供する。【解決手段】操作体が触れる接触領域を有する触覚呈示装置であって、接触領域に配置された複数の振動素子と、複数の振動素子の上に配置され、温冷情報を呈示する複数の温冷呈示素子と、複数の振動素子をそれぞれ独立して制御する振動制御部とを備える。上記複数の振動素子のそれぞれの上には、1つ又は複数の温冷呈示素子が配置されていることが好ましい。さらに、複数の振動素子は互いに異なる駆動条件で駆動されることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、指などの操作体が接触したときに、温冷情報や振動情報を呈示する触覚呈示装置に関する。
特許文献1においては、ボイスコイルまたは圧電体等の振動発生による触覚呈示装置と、温覚を呈するペルチェ素子と、皮膚温を測定するセンサとが台座上に載置された装置が開示されている。触覚呈示装置とセンサは台座上にそれぞれ直接載置され、ペルチェ素子は触覚呈示装置上に載置される。この構成より、触覚の呈示に、振動だけでなく温度の影響も付加することで、より高い表現力をもった触覚伝達装置を実現することが可能であるとしている。
特開平7−72018号公報
しかしながら、特許文献1に記載の触覚伝達装置においては、振動と温覚を同時に呈示することは可能ではあるものの、呈示できるのは1つの振動情報と1つの温覚だけであるため、例えば、実際の品物に対応する質感、温度感覚、その品物に力を加えたときの動きや変形などを表現するには、触覚呈示の細かさ、表現力の豊かさ、精度などが不十分であった。
そこで本発明は、より細かな触覚呈示を実現することができる触覚呈示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の触覚呈示装置は、操作体が触れる接触領域を有する触覚呈示装置であって、接触領域に配置された複数の振動素子と、複数の振動素子の上に配置され、温冷情報を呈示する複数の温冷呈示素子と、複数の振動素子をそれぞれ独立して制御する振動制御部とを備えることを特徴としている。
これにより、接触領域に触れた操作体に対して、複数の振動素子からの振動情報と複数の温冷呈示素子からの温冷情報とを同時に呈示できるため、より複雑で細かな触覚呈示を実現することができる。
本発明の触覚呈示装置において、複数の振動素子のそれぞれの上には、1つ又は複数の温冷呈示素子が配置されていることが好ましい。さらに、複数の振動素子の上には温冷呈示素子が1つずつ配置されていることが好ましい。
これにより、各振動素子による振動情報に、1つ又は複数の温冷情報を組み合わせることが可能となるため、より細かな触覚を呈示することができる。
本発明の触覚呈示装置において、複数の振動素子は互いに異なる駆動条件で駆動されることが好ましい。
これにより、さらに複雑で豊かな触覚表現ができるようになる。
本発明の触覚呈示装置において、温冷呈示素子はペルチェ素子であることが好ましい。
これにより、効率よく温冷情報を呈示させることができる。
本発明の触覚呈示装置において、複数のペルチェ素子と複数の振動素子との間には伝導部材が配置され、伝導部材は、複数のペルチェ素子のそれぞれが温冷情報を呈示した際に発生する熱を複数の振動素子に伝導させる熱伝導部材と、複数の振動素子が呈示した振動情報を複数のペルチェ素子に伝導させる振動伝導部材とを備えることが好ましい。
これにより、ペルチェ素子の表面に振動素子による振動情報を効率よく伝えることができ、また、ペルチェ素子からの熱を振動素子へ効率よく伝導させることにより放熱効果を高めることができ、切り替えの速い触覚呈示が可能となる。
本発明に係る触覚呈示装置において、伝導部材は粘着性を有し、ペルチェ素子を振動素子に結合していることが好ましい。
これにより、振動素子が呈示した振動情報をペルチェ素子に確実に伝えることができ、また、ペルチェ素子で発生した熱を効率よく放熱させることができる。
本発明に係る触覚呈示装置において、振動素子は金属のカバーを備えており、伝導部材は、金属のカバーとペルチェ素子を結合していることが好ましい。
これにより、ペルチェ素子で発生した熱をさらに効率的に放熱させることができる。
本発明によると、より細かな触覚呈示を実現することができる触覚呈示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る触覚呈示装置の概略構成を示す側面図である。 図1に示す触覚呈示装置の平面図である。 図1に示す触覚呈示装置の機能ブロック図である。 変形例に係る触覚呈示装置の概略構成を示す平面図である。 図4に示す触覚呈示装置の平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る触覚呈示装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る触覚呈示装置10の概略構成を示す側面図、図2は、図1に示す触覚呈示装置10の平面図、図3は触覚呈示装置10の機能ブロック図である。以下の説明において、Z方向上側から下側を見た状態を平面視ということがある。
図1と図2に示すように、触覚呈示装置10は、合成樹脂材料からなる基材11上に2つの触覚生成部20、30が配置された構成を備える。これらの触覚生成部20、30は互いに独立するように離間して配置されている。
図1に示すように、一方の触覚生成部20においては、基材11上に第1振動素子21が載置され、この第1振動素子21上には、伝導部材22を介して、温冷呈示素子としての第1ペルチェ素子23が載置されている。さらに、第1ペルチェ素子23の表面23a上には第1検知部24が設けられている。他方の触覚生成部30においては、基材11上に第2振動素子31が載置され、この第2振動素子31上には、伝導部材32を介して、温冷呈示素子としての第2ペルチェ素子33が載置されている。さらに、第2ペルチェ素子33の表面33a上には第2検知部34が設けられている。
なお、基材11は、操作装置に設けられた押釦などであってもよい。また、基材11上に載置する触覚生成部は、互いに独立していれば、その数や配置は任意に設定できる。例えば複数の触覚生成部をマトリックス状に配置してそれぞれの温冷情報及び振動情報を制御することによって、複合的な触覚の呈示が可能となる。
図3に示すように、2つの検知部24、34による検知結果は制御部12へ出力され、制御部12は、第1振動素子駆動回路25、第1ペルチェ素子駆動回路26、第2振動素子駆動回路35、及び、第2ペルチェ素子駆動回路36のそれぞれに対して、互いに独立した制御信号を出力する。
2つの振動素子21、31はそれぞれ、例えば、振動子が金属製のケース又はカバーの内部で板バネなどの弾性部材によって、振動自在に支持された構成を備える。振動子にはコイルが巻かれており、ケース内には前記コイルに対向する磁石が固定されている。振動制御部としての制御部12から、第1振動素子駆動回路25と第2振動素子駆動回路35のそれぞれに対して互いに独立した制御信号を与えると、第1振動素子駆動回路25は第1振動素子21におけるコイルに対して駆動信号としての交流電流を与え、第2振動素子駆動回路35は第2振動素子31におけるコイルに対して駆動信号としての交流電流を与える。これらによって、第1振動素子21と第2振動素子31の振動子がそれぞれ振動し、2つの振動素子21、31のそれぞれは互いに独立した振動情報を呈示することが可能となる。すなわち、2つの振動素子21、31は、制御部12の制御によって互いに独立して制御され、それぞれが所定の振動情報を呈示する。
制御部12が第1振動素子駆動回路25と第2振動素子駆動回路35に与える制御信号は、互いに独立した信号であるとともに、互いに異なる信号とすることができる。互いに異なる制御信号に基づいて第1振動素子21と第2振動素子31のそれぞれに与えられる駆動信号は、例えば、駆動パルスの周波数、パルス幅、振幅が互いに異なる信号となり、第1振動素子21と第2振動素子31は互いに異なる駆動条件で駆動される。これによって、触覚生成部20、30の表面には、互いに異なる触覚が呈示され、これらに同時に触れた指には単一のデバイスでは得られない細やかで表現力の高い触覚を呈示することが可能となる。
また、制御部12が第1振動素子駆動回路25に与える制御信号は、第1検知部24における検知結果などに応じて変更することができ、第2振動素子駆動回路35に与える制御信号は、第2検知部34における検知結果などに応じて変更することができる。
2つの振動素子21、31としては、振動子が磁石で形成され、振動子に対向するコイルがケース内に固定されていてもよい。また、2つの振動素子21、31を圧電素子で構成し、制御部12からの制御信号にしたがって振動する構成としてもよい。
2つの伝導部材22、32はそれぞれ、例えば両面テープのような粘着性のテープ材である。伝導部材22は、第1振動素子21の上面を覆うように配置され、伝導部材32は、第2振動素子31の上面を覆うように配置される。伝導部材22、32は、その粘着性によって、2つの振動素子21、31上にそれぞれ固定され、かつ、それぞれの上に配置された、第1ペルチェ素子23及び第2ペルチェ素子33をそれぞれ固定する。このように、伝導部材22によって第1振動素子21と第1ペルチェ素子23が互いに結合され、また、伝導部材32によって第2振動素子31と第2ペルチェ素子33とが互いに結合される。
伝導部材22、32は、熱伝導部材として、第1ペルチェ素子23が温冷情報を呈示した際に発生する熱を第1振動素子21の金属製のケースへ伝導し、また、第2ペルチェ素子33が温冷情報を呈示した際に発生する熱を第2振動素子31の金属製のケースへ伝導する。さらに、伝導部材22、32は、振動伝導部材として、2つの振動素子21、31が呈示した振動情報を第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33にそれぞれ伝導する。
このように伝導部材22、32が粘着性及び振動伝導性を有するため、第1ペルチェ素子23を経て第1検知部24の表面(Z方向上側の面)に、また、第2ペルチェ素子33を経て第2検知部34の表面に、2つの振動素子21、31のそれぞれが呈示した振動情報が効率よく伝えられる。さらに、伝導部材22、32が熱伝導性を有するため、第1ペルチェ素子23や第2ペルチェ素子33で発生した熱を自身で拡散できるとともに、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33の裏面(Z方向下側の面)から2つの振動素子21、31の特に金属製のケースへ熱を効率よく伝導させ、金属製のケースをヒートシンクとして利用することで放熱効率を高めることができる。
温冷呈示素子としての第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33は、例えば、Z方向において対向する2枚の金属板の接合部に第1ペルチェ素子駆動回路26又は第2ペルチェ素子駆動回路36から直流電流を与えたときのペルチェ効果の熱の移動を利用したものであり、電流方向に応じて2枚の金属板の表面における熱量が変化する。第1ペルチェ素子駆動回路26から第1ペルチェ素子23に与えられる駆動信号としての電流、及び、第2ペルチェ素子駆動回路36から第2ペルチェ素子33に与えられる駆動信号としての電流は、制御部12から与えられる制御信号に基づいて互いに独立して生成される。第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33に与える電流の方向と電流量を制御することで、第1ペルチェ素子23又は第2ペルチェ素子33に触れた指に温かい温度や冷たい温度を感じさせることが可能となり、これらに同時に触れた指に対して、細やかで表現力の高い温冷情報を呈示することができる。
ここで、温冷呈示素子としては、ペルチェ素子のほかに、トムソン効果を用いた熱電素子を用いることもでき、また、温冷呈示素子に代えて、温感情報を呈示する素子、例えばヒータを用いることもできる。
第1振動素子21と第2振動素子31は、基材11上において互いに独立するように離間して配置される。第1振動素子21上に配置される、伝導部材22、第1ペルチェ素子23、及び第1検知部24と、第2振動素子31上に配置される、伝導部材32、第2ペルチェ素子33、及び第2検知部34とについても互いに独立し、離間して配置されている。これによって、となりの振動素子が発生する振動情報による影響を受けにくくなっているため、効率的に振動情報を呈示できる。同様に、となりのペルチェ素子が呈示する温冷情報による影響を受けにくくなっていることから、効率的に温冷情報を呈示することができる。となりの振動素子やペルチェ素子からの影響をさらに受けにくくするために、第1振動素子21と第2振動素子31の間に弾性材を配置し、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33との間に断熱材を配置することが好ましい。または、2つの触覚生成部20、30の間に、弾性と断熱性を備えた材料を配置してもよい。
図2に示すように、第1ペルチェ素子23は第1ペルチェ素子駆動回路26を介して制御部12に接続され、また、第2ペルチェ素子33は第2ペルチェ素子駆動回路36を介して制御部12に接続されており、温度制御部としての制御部12によって、互いに独立して温度制御される。例えば、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33の一方に触れた指には温かい温度を感じさせ、他方に触れた指には冷たい温度を感じさせるような温冷情報をそれぞれのペルチェ素子で呈示させることができる。また、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33のいずれにおいても、これに触れた指に温かい温度を感じさせ、かつ、それぞれの温度が互いに異なるようにすることもできる。
ここで、触れた手や指(操作体)に温かい温度を感じさせるように温刺激を与える温刺激部としてのペルチェ素子と、冷たい温度を感じさせるように冷刺激を与える冷刺激部としてのペルチェ素子とを交互に並置した場合、痛覚の生じない温度刺激の組み合わせ(20°Cと40°Cなど)でも痛覚が生起する(Thermal Grill Illusion)。例えば4°C/s以上などある程度以上の強い温刺激と冷刺激を、上述の温刺激部と冷刺激部のそれぞれから同時に呈示することで、痛覚を生じさせることができる。
さらにまた、ペルチェ素子に接触することによる温冷刺激前の指の皮膚温度(順応温度)は、温感と冷感の感じやすさ(閾値)に影響を与える。ここで、順応温度とは、温感を呈示したいときは、ペルチェ素子に接触した指先の温度が高い方が温感を感じやすくなり、冷感を呈示したいときは、ペルチェ素子に接触した指先の温度が低い方が冷感を感じやすくなる温度のことである。別言すれば、指は、順応温度が高いほど温刺激を感じやすくなり、また、順応温度が低いほど冷刺激を感じやすくなる。したがって、温度検知素子(不図示)により指の皮膚温度を正確に把握し、その結果を元にペルチェ素子を駆動させ皮膚温度を上昇させる、もしくは下降させると、小さな温度変化で温冷刺激を明瞭に呈示できる。例えば、温感を呈示したい場合、指先温度が32°Cであれば、2°C高い34°Cにすると「温かい」と感じ、また、指先温度が35°Cであるときは、1°C高い36°Cにするだけで「温かい」と感じる。一方、冷感を呈示したい場合、指先温度が32°Cであれば、1°C低い31°Cにすると「冷たい」と感じ、また、指先温度が29°Cの場合、0.5°C低い28.5°Cにするだけで「冷たい」と感じる。
図1に示すように、第1ペルチェ素子23の表面23a及び第2ペルチェ素子33の表面33aには、第1検知部24及び第2検知部34が固定されている。これらの検知部24、34は、第1ペルチェ素子23及び第2ペルチェ素子33の熱を、操作体としての指に伝達できるように薄い構造となっている。
第1検知部24及び第2検知部34は、その上面が操作体としての指が接触可能な接触部を構成する。第1検知部24及び第2検知部34は、それぞれ、第1ペルチェ素子23及び第2ペルチェ素子33の上に貼られた樹脂フィルムの基板を有している。樹脂フィルムの基板は、熱伝導を容易にするように薄い物が使用されている。第1検知部24及び第2検知部34は、静電検知部であり、それぞれ、前記基板に単一の電極層が設けられた自己容量検知型、又は、前記基板に互いに絶縁された複数の電極層が設けられた相互容量検知型である。電極と操作体である指との間の静電容量の変化、又は複数の電極間の静電容量の変化により、第1検知部24又は第2検知部34に指が触れたことを検知できる。また、相互容量検知型では、第1検知部24又は第2検知部34のどの座標位置に指が触れたのかも検知も可能である。
第1検知部24と第2検知部34による検知結果は、それぞれ制御部12へ出力され、制御部12は、検知結果に基づいて、振動情報を呈示させるために第1振動素子駆動回路25と第2振動素子駆動回路35のそれぞれへ制御信号を与え、また、温冷情報を呈示させるために第1ペルチェ素子駆動回路26と第2ペルチェ素子駆動回路36のそれぞれへ制御信号を与える。これらの結果、第1振動素子21の駆動によって生じた振動情報と第1ペルチェ素子23で生成された温冷情報とを含む触覚が第1検知部24に触れた指に対して呈示され、また、第2振動素子31の駆動によって生じた振動情報と第2ペルチェ素子33で生成された温冷情報とを含む触覚が第2検知部34に触れた指に対して呈示される。
なお、第1検知部24と第2検知部34は、指が接触すると抵抗値が変化する可変抵抗センサなどで構成されていてもよい。また、基材11が操作装置に設けられた押釦に設けられている場合には、押釦を押すことで、操作装置内部のスイッチやセンサが動作して、押釦が押されたことが検知されるものであってもよい。この場合には、操作装置内部のスイッチやセンサが検知部として機能するため、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33の表面の第1検知部24と第2検知部34を省略してもよい。
また、第1検知部24と第2検知部34に温度センサをそれぞれ設け、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33の表面温度を測定し、測定した温度と設定温度との差に基づいて第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33のそれぞれに与える制御信号を調整することが好ましい。
図2に示すように、平面視において、第1検知部24と第2検知部34を設けた領域の外形形状は、操作体としての指の操作面に対応する接触領域Aとほぼ一致している。ここで、指の操作面は指の腹であり、上記接触領域Aは指の腹が第1検知部24と第2検知部34の双方に接触する範囲に対応する。指が第1検知部24に接触したとき、第2検知部34も同時に指に接触する。第1検知部24と第2検知部34を設けた領域は、上記接触領域Aに対して面積や外形形状が同一であることが最も好ましいが、指が第1検知部24と第2検知部34の両方に同時に接触可能であれば、接触領域Aの方が広くてもよいし、第1検知部24と第2検知部34の領域の方が広くても良い。ただし、指が第1検知部24と第2検知部34のそれぞれに接触する面積は、ともに50%以上の面積となることが好ましい。
次に触覚呈示装置10の操作と触覚呈示の例について説明する。
第1検知部24及び第2検知部34に指が接触したことが検知されると、制御部12は、第1ペルチェ素子23及び第2ペルチェ素子33のそれぞれに温冷情報を呈示させるために、第1ペルチェ素子駆動回路26と第2ペルチェ素子駆動回路36に対して温冷制御信号を与え、第1振動素子21及び第2振動素子31のそれぞれに振動情報を呈示させるために第1振動素子駆動回路25と第2振動素子駆動回路35に対して振動制御信号を与える。
第1ペルチェ素子駆動回路26と第2ペルチェ素子駆動回路36では、与えられた温冷制御信号にしたがって駆動信号がそれぞれ生成され、第1ペルチェ素子23及び第2ペルチェ素子33にそれぞれ与えられる。これによって、第1ペルチェ素子23の表面23aと第2ペルチェ素子33の表面33aにおいて、熱量が変化し、これによって、第1検知部24及び第2検知部34を伝わって指で感じる温度が上下する。
また、第1振動素子駆動回路25及び第2振動素子駆動回路35では、与えられた振動制御信号にしたがって駆動信号がそれぞれ生成され、第1振動素子21及び第2振動素子31にそれぞれ与えられる。これにより、第1振動素子21及び第2振動素子31において振動が発生し、第1振動素子21での振動は伝導部材22、第1ペルチェ素子23、及び、第1検知部24を経て、また、第2振動素子31での振動は伝導部材32、第2ペルチェ素子33、及び、第2検知部34を経て、それぞれ指に与えられる。
ここで、第1振動素子21における振動情報の呈示、第1ペルチェ素子23における温冷情報の呈示、第2振動素子31における振動情報の呈示、及び、第2ペルチェ素子33における温冷情報の呈示は、制御部12からの制御信号にしたがって、互いに独立して制御されている。また、これらの振動情報や温冷情報の呈示はすべて同時に行っても良いし、別個に又は2以上を組み合わせて行っても良い。
ここで、第1検知部24と第2検知部34に対する指の接触時間や接触圧に応じて、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33で呈示する温冷情報や、第1振動素子21や第2振動素子31で呈示する振動情報を変化させてもよい。例えば、接触時間が長くなるほど、上昇させた温度をさらに上昇させ、又は、下降させた温度をさらに下降させたり、振動強度をさらに強くしたりする。また、指の移動を検知して、その移動の方向や距離に基づいて、振動の周波数やデューティ比を変化させたり、温度を変化させる。
また、図3に例示するように、インターフェースI/Fを介して制御部12を外部のアプリケーションや計測側システム、例えば表示装置に接続することができる。表示装置に接続した場合、表示装置に模擬的な接触動作の対象となる物体の情報が呼び出されている状態で、第1検知部24と第2検知部34のいずれか、又は、両方に指が接触したことを検知したときに、その検知結果に応じて、第1ペルチェ素子23と第2ペルチェ素子33における温冷情報や、第1振動素子21と第2振動素子31における振動情報を適宜組み合わせて変化させ、これによって、表示装置に表示された物体に実際に触れているかのような触覚を呈示することができる。さらに、指の接触の強度や時間に対応した信号を制御部12から表示装置へ与え、この信号に基づいて、表示装置で表示された物体の画像を変化させてもよい。
以下に変形例について説明する。
上記実施形態の触覚呈示装置10では、触覚生成部20、30のそれぞれにおいて、1つの振動素子上に1つのペルチェ素子を配置した構成を示したが、一部又はすべての触覚生成部において、1つの振動素子上に複数のペルチェ素子を配置した構成とすることもできる。これにより、さらに複雑で細かな触覚を呈示することが可能となる。
例えば、図4と図5に示す触覚呈示装置50のように1つの振動素子の上に2つのペルチェ素子を配置する。図4は、変形例に係る触覚呈示装置50の概略構成を示す側面図、図5は、図4に示す触覚呈示装置50の平面図である。図4と図5に示す触覚呈示装置50においては、基材51上に2つの振動素子61、81が互いに独立するように離間して配置されている。基材51及び振動素子61、81は、上記実施形態の基材11及び2つの振動素子21、31と同様の構成である。
振動素子61上には、2つの伝導部材62、72が互いに離間して配置され、伝導部材62上にはペルチェ素子63が載置され、このペルチェ素子63の表面63aには検知部64が設けられている。また、伝導部材72上にはペルチェ素子73が載置され、このペルチェ素子73の表面73aには検知部74が設けられている。この構成により、振動素子61で発生した振動は2つの検知部64、74のそれぞれに伝達される。
また、振動素子81上には、2つの伝導部材82、92が互いに離間して配置され、伝導部材82上にはペルチェ素子83が載置され、このペルチェ素子83の表面83aには検知部84が設けられている。また、伝導部材92上にはペルチェ素子93が載置され、このペルチェ素子93の表面93aには検知部94が設けられている。この構成により、振動素子81で発生した振動は2つの検知部84、94のそれぞれに伝達される。
ここで、4つの伝導部材62、72、82、92は上記実施形態の2つの伝導部材22、32と同様の構成であり、4つのペルチェ素子63、73、83、93は上記実施形態の2つのペルチェ素子23、33と同様の構成であり、4つの検知部64、74、84、94は上記実施形態の2つの検知部24、34と同様の構成である。
図5に示すように、平面視において、4つの検知部64、74、84、94を設けた領域の外形形状は、操作体としての指の操作面に対応する接触領域Bとほぼ一致している。ここで、指の操作面は指の腹であり、上記接触領域Bは指の腹が4つの検知部64、74、84、94に接触する範囲に対応する。指がいずれかの検知部に接触したとき、ほかの3つの検知部にも同時に指に接触する。4つの検知部64、74、84、94を設けた領域は、上記接触領域Bに対して面積や外形形状が同一であることが最も好ましいが、指が4つの検知部64、74、84、94のすべてに同時に接触可能であれば、接触領域Bの方が広くてもよいし、4つの検知部64、74、84、94の領域の方が広くても良い。ただし、指が4つの検知部64、74、84、94のそれぞれに接触する面積は、ともに50%以上の面積となることが好ましい。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係る触覚呈示装置は、より細かな触覚呈示を実現することができる点で有用である。
10 触覚呈示装置
11 基材
12 制御部
20 触覚生成部
21 第1振動素子
22 伝導部材
23 第1ペルチェ素子
24 第1検知部
25 第1振動素子駆動回路
26 第1ペルチェ素子駆動回路
30 触覚生成部
31 第2振動素子
32 伝導部材
33 第2ペルチェ素子
34 第2検知部
35 第2振動素子駆動回路
36 第2ペルチェ素子駆動回路
50 触覚呈示装置
51 基材
61、81 振動素子
62、72、82、92 伝導部材
63、73、83、93 ペルチェ素子
64、74、84、94 検知部

Claims (8)

  1. 操作体が触れる接触領域を有する触覚呈示装置であって、
    前記接触領域に配置された複数の振動素子と、
    前記複数の振動素子の上に配置され、温冷情報を呈示する複数の温冷呈示素子と、
    前記複数の振動素子をそれぞれ独立して制御する振動制御部とを備えることを特徴とする触覚呈示装置。
  2. 前記複数の振動素子のそれぞれの上には、1つ又は複数の前記温冷呈示素子が配置されている請求項1に記載の触覚呈示装置。
  3. 前記複数の振動素子の上には前記温冷呈示素子が1つずつ配置されている請求項2に記載の触覚呈示装置。
  4. 前記複数の振動素子は互いに異なる駆動条件で駆動される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
  5. 前記温冷呈示素子はペルチェ素子である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
  6. 前記複数のペルチェ素子と前記複数の振動素子との間には伝導部材が配置され、
    前記伝導部材は、前記複数のペルチェ素子のそれぞれが温冷情報を呈示した際に発生する熱を前記複数の振動素子に伝導させる熱伝導部材と、前記複数の振動素子が呈示した振動情報を前記複数のペルチェ素子に伝導させる振動伝導部材とを備える請求項5に記載の触覚呈示装置。
  7. 前記伝導部材は粘着性を有し、前記ペルチェ素子を前記振動素子に結合している請求項6に記載の触覚呈示装置。
  8. 前記振動素子は金属のカバーを備えており、前記伝導部材は、金属のカバーとペルチェ素子を結合している請求項7に記載の触覚呈示装置。
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