JP2020056368A - プロペラファン及びこのプロペラファンを備えた室外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の翼を備えたプロペラファンの大風量化及び高効率化を図る。【解決手段】複数の翼10を備えたプロペラファン100であって、翼10の外周部11のキャンバー長をL1、翼10の外周部11の翼間距離をT1、翼10の根元部12のキャンバー長をL2、翼10の根元部12の翼間距離をT2、翼10の枚数をNとした場合に、0.7≦L1/T1/N≦0.9、且つ、0.35≦L2/T2/N≦0.55を満たすようにした。【選択図】図4
Description
本発明は、複数枚の翼を備えたプロペラファン及びこのプロペラファンを備えた室外機に関するものである。
近時、省エネ規制等により空気調和機の高効率化が求められており、エネルギー消費量の大きな室外機を中心とした要素部品の高効率技術開発が行われている。その要素部品の1つであるプロペラファンは、可能な限り低入力で大風量を熱交換器に供給することが求められ、今後この要求に適した多翼化や翼間距離の適正化などが推し進められていくと予想される。
このような中で、本願発明者がプロペラファンの形状を鋭意検討したところ、従来のものは、図9に示すように、翼の外周部において、キャンバー長L1に対して互いに隣り合う翼間距離T1が十分広く取られている傾向にある。しかしながら、このように翼間距離T1が広すぎると翼列効果が得られず、隣接翼の剥離抑制効果が十分に得ることができなくなり、大風量化や高効率化を図るのが困難となる。
一方、同図9に示すように、従来のものは、ハブと翼とが接面する部分では、互いに隣り合う翼間距離T2に対する翼のキャンバー長L2が比較的大きく、プロペラファンの軸方向から視たときに翼の投影面積が大きい傾向にある。これにより、軸方向流れが阻害されるので、送風効率の低下を招来し、大風量化を図るためには必要以上に高回転化しなければならなかった。
そこで本願発明は、翼の外周部及び内周部それぞれにおけるキャンバー長、翼間距離、及び翼枚数の相関に着目して初めてなされたものであり、大風量化および高効率化を図ることを課題とするものである。
すなわち、本願発明に係る複数枚の翼を備えたプロペラファンであって、前記翼の外周部のキャンバー長をL1、前記翼の外周部の翼間距離をT1、前記翼の根元部のキャンバー長をL2、前記翼の根元部の翼間距離をT2、前記翼の枚数をNとした場合に、0.7≦(L1/T1)/N≦0.9、且つ、0.35≦(L2/T2)/N≦0.55を満たすことを特徴とするものである。
このように構成されたプロペラファンであれば、翼自身が軸方向流れを阻害せず、且つ、翼列効果による剥離抑制効果を得ることができるので、従来のものよりも大風量化及び高効率化を図れる。具体的な実験データについては、後述する。
回転軸と前記翼の外周部の前縁端部とを結ぶ第1仮想線、及び、前記回転軸と前記翼の外周部の後縁端部とを結ぶ第2仮想線の成す角をθ1、前記回転軸と前記翼の根元部の前縁端部とを結ぶ第3仮想線、及び、前記回転軸と前記翼の根元部の後縁端部とを結ぶ第4仮想線との成す角をθ2とした場合に、1.15≦θ1/θ2≦1.35を満たすことが好ましい。
このような構成であれば、軸方向流れの阻害をより低減することができ、且つ、翼列効果による剥離抑制効果をさらに得ることができるので、さらなる大風量化及び高効率化を図れる。具体的な実験データについては、後述する。
このような構成であれば、軸方向流れの阻害をより低減することができ、且つ、翼列効果による剥離抑制効果をさらに得ることができるので、さらなる大風量化及び高効率化を図れる。具体的な実験データについては、後述する。
上述した作用効果がより顕著に発揮される実施態様としては、前記翼が4枚以上7枚以下であることが好ましい。
また、上述したプロペラファンを具備する室外機も本願発明の1つであり、このような室外機によれば、上述した作用効果を奏し得る。
室外機としては、前記プロペラファンにより空気を上方に吹き出すものであれば、空気を側方から吹き出すものに比べて静圧が低いため、上述した作用効果がより顕著に発揮される。
室外機のより具体的な構成としては、前記プロペラファンの四方に設けられた熱交換器を具備するものが挙げられる。
このようなものであれば、前記プロペラファンに吸い込まれる気流の向きや量にムラが生じにくくなり、プロペラファン内部の流れが安定するため、翼列効果による剥離抑制効果を十分に得やすくなる。
このようなものであれば、前記プロペラファンに吸い込まれる気流の向きや量にムラが生じにくくなり、プロペラファン内部の流れが安定するため、翼列効果による剥離抑制効果を十分に得やすくなる。
このように構成した本発明によれば、複数枚の翼を備えたプロペラファンにおいて、大風量化および高効率化を図れる。
以下に本発明に係るプロペラファンの一実施形態について説明する。
本実施形態のプロペラファンは、図1に示すように、例えば空気調和機の室外機Zに搭載されるものである。
まず、本実施形態の室外機Zについて説明する。
まず、本実施形態の室外機Zについて説明する。
室外機Zは、筐体Z1の上壁に空気吹出口Z2が形成されるとともに、側壁に吸気吸入口が形成された所謂上吹きタイプのものであり、筐体Z1内には熱交換器Z3及びプロペラファン100が収容されている。ここでは、1つの空気吹出口Z2が形成されており、熱交換器Z3はプロペラファン100の四方に、すなわち筐体Z1における前後左右の側壁内面に沿って設けられている。
プロペラファン100は、上述した空気吹出口Z2に臨むように設けられており、複数枚の翼10と、これらの翼10が接続されたハブ20とを備えている。なお、ここでは空気吹出口Z2が円形状であり、この空気吹出口Z2の中心軸とプロペラファン100の回転軸とが略一致するように配置されている。
翼10は周方向に沿って等間隔に配置されており、4枚以上7枚以下であることが好ましく、ここでは4枚である。各翼10は、何れも同一形状をなし、ここではハブ20と一体成型されている。なお、翼10とハブ20とが別体であっても良い。
そして、本実施形態のプロペラファン100は、図2及び図3に示す形状をなすものであり、具体的には以下の条件1を満たすことを特徴とするものである。
(条件1)
翼10の外周部11のキャンバー長をL1、翼10の外周部11の翼間距離をT1、翼10の根元部12のキャンバー長をL2、翼10の根元部12の翼間距離をT2、翼10の枚数をNとした場合に、0.7≦(L1/T1)/N≦0.9、且つ、0.35≦(L2/T2)/N≦0.55を満たす。
(条件1)
翼10の外周部11のキャンバー長をL1、翼10の外周部11の翼間距離をT1、翼10の根元部12のキャンバー長をL2、翼10の根元部12の翼間距離をT2、翼10の枚数をNとした場合に、0.7≦(L1/T1)/N≦0.9、且つ、0.35≦(L2/T2)/N≦0.55を満たす。
ここで、翼10の外周部11とは、図2に示すように、翼10を軸方向から視た場合の外縁(最外周部)であり、翼10の根元部12とは、翼10を軸方向から視た場合の内縁(最内周部)、つまりハブ20との接続部分である。
また、キャンバー長L1、L2とは、図3に示すように、翼10の展開図における前縁端P(P1或いはP2)から後縁端Q(Q1或いはQ2)までの長さであり、ここでは前縁端Pと後縁端Qとを直線で結んだ長さではなく、前縁端Pから後縁端Qまでの翼10に沿った長さである。
さらに、翼間距離T1、T2とは、周方向において互いに隣り合う翼10の周方向に沿った離間距離であり、図3に示すように、翼10の展開図において、互いに隣り合う一方の翼10の後縁端Qから他方の翼の前縁端Pまでの距離である。より具体的には、一方の翼10の後縁部Qを通り径方向に沿った第1補助線X1と、他方の翼10の前端部Pを通る径方向に沿った第2補助線X2との離間距離である。
また、キャンバー長L1、L2とは、図3に示すように、翼10の展開図における前縁端P(P1或いはP2)から後縁端Q(Q1或いはQ2)までの長さであり、ここでは前縁端Pと後縁端Qとを直線で結んだ長さではなく、前縁端Pから後縁端Qまでの翼10に沿った長さである。
さらに、翼間距離T1、T2とは、周方向において互いに隣り合う翼10の周方向に沿った離間距離であり、図3に示すように、翼10の展開図において、互いに隣り合う一方の翼10の後縁端Qから他方の翼の前縁端Pまでの距離である。より具体的には、一方の翼10の後縁部Qを通り径方向に沿った第1補助線X1と、他方の翼10の前端部Pを通る径方向に沿った第2補助線X2との離間距離である。
ここで、翼10の外周部11及び根元部12それぞれにおけるキャンバー長L1、L2、翼間距離T1、T2及び翼枚数Nの相関との、具体的には(L1/T1)/Nの値と、(L2/T2)/Nの値とを変動させた場合における、プロペラファン100の消費電力の増減を実験した結果を図4に示す。
この実験結果から、0.7≦(L1/T1)/N≦0.9、且つ、0.35≦(L2/T2)/N≦0.55の範囲において消費電力が最も少なくなる極小点が現れていることが見て取れ、0.7≦(L1/T1)/N≦0.8であることがより好ましく、0.45≦(L2/T2)/N≦0.55であることがより好ましい。
また、本実施形態のプロペラファン100は、図5に示す形状をなすものであり、具体的には以下の条件2を満たすように構成されている。
(条件2)
回転軸Oと翼10の外周部11の前縁端P1とを結ぶ第1仮想線L1、及び、回転軸Oと翼の外周部11の後縁端Q1とを結ぶ第2仮想線L2の成す角をθ1、回転軸Oと翼10の根元部12の前縁端P2とを結ぶ第3仮想線L3、及び、回転軸Oと翼10の根元部12の後縁端Q2とを結ぶ第4仮想線L4との成す角をθ2とした場合に、1.15≦θ1/θ2≦1.35を満たす。
(条件2)
回転軸Oと翼10の外周部11の前縁端P1とを結ぶ第1仮想線L1、及び、回転軸Oと翼の外周部11の後縁端Q1とを結ぶ第2仮想線L2の成す角をθ1、回転軸Oと翼10の根元部12の前縁端P2とを結ぶ第3仮想線L3、及び、回転軸Oと翼10の根元部12の後縁端Q2とを結ぶ第4仮想線L4との成す角をθ2とした場合に、1.15≦θ1/θ2≦1.35を満たす。
ここで、θ1/θ2を変動させた場合における、プロペラファン100の消費電力の増減を実験した結果を図6に示す。
この実験結果から、1.15≦θ1/θ2≦1.35の範囲において消費電力が最も少なくなる極小点が現れていることが見て取れ、1.20≦θ1/θ2≦1.33であることがより好ましい。
このように、本実施形態におけるプロペラファン100であれば、翼10自身が軸方向流れを阻害せず、且つ、翼列効果による剥離抑制効果を得ることができるので、図4及び図6の実験結果に示すように、消費電力の低減を図ることができ、同じ供給電力であれば従来のものに比べて大風量化及び高効率化を図れる。
かかる作用効果は、本実施形態のように上吹きタイプの室外機Zであれば、横吹きタイプの室外機によりも顕著に発揮される。何故ならば、上吹きタイプの方が横吹きタイプよりも静圧が低いからである。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、図7に示すように、翼10が5枚のものであっても良いし、図示していないが6又は7枚であっても良い。
また、室外機Zとしては、図8に示すように、複数(例えば2つ)のプロペラファン100を備えたものであっても良い。
さらに、プロペラファン100は、横吹きタイプの室外機に搭載されても良いし、室外機に限らず、例えばサーキュレーターや換気装置などに用いられても良い。
そのうえ、プロペラファン100としては、条件1及び条件2を満たすことが好ましいが、少なくとも条件1を満たすものであれば、必ずしも条件2を満たす必要はない。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・プロペラファン
Z ・・・室外機
10 ・・・翼
20 ・・・ハブ
O ・・・回転軸
X1 ・・・第1補助線
X2 ・・・第2補助線
L1 ・・・第1仮想線
L2 ・・・第2仮想線
L3 ・・・第3仮想線
L4 ・・・第4仮想線
Z ・・・室外機
10 ・・・翼
20 ・・・ハブ
O ・・・回転軸
X1 ・・・第1補助線
X2 ・・・第2補助線
L1 ・・・第1仮想線
L2 ・・・第2仮想線
L3 ・・・第3仮想線
L4 ・・・第4仮想線
Claims (6)
- 複数枚の翼を備えたプロペラファンであって、
前記翼の外周部のキャンバー長をL1、前記翼の外周部の翼間距離をT1、前記翼の根元部のキャンバー長をL2、前記翼の根元部の翼間距離をT2、前記翼の枚数をNとした場合に、
0.7≦(L1/T1)/N≦0.9、且つ、0.35≦(L2/T2)/N≦0.55を満たすプロペラファン。 - 回転軸と前記翼の外周部の前縁端部とを結ぶ第1仮想線、及び、前記回転軸と前記翼の外周部の後縁端部とを結ぶ第2仮想線の成す角をθ1、前記回転軸と前記翼の根元部の前縁端部とを結ぶ第3仮想線、及び、前記回転軸と前記翼の根元部の後縁端部とを結ぶ第4仮想線との成す角をθ2とした場合に、
1.15≦θ1/θ2≦1.35を満たす、請求項1記載のプロペラファン。 - 前記翼が4枚以上7枚以下である、請求項1又は2記載のプロペラファン。
- 請求項1乃至3のうち何れか一項に記載のプロペラファンを具備する室外機。
- 前記プロペラファンにより空気を上方に吹き出す、請求項4記載の室外機。
- 前記プロペラファンの四方に設けられた熱交換器を具備する、請求項4又は5記載の室外機。
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---|---|---|---|
JP2018187967A JP2020056368A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | プロペラファン及びこのプロペラファンを備えた室外機 |
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