JP2020055709A - ガラスの製造方法、及びガラスの製造装置 - Google Patents
ガラスの製造方法、及びガラスの製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020055709A JP2020055709A JP2018187283A JP2018187283A JP2020055709A JP 2020055709 A JP2020055709 A JP 2020055709A JP 2018187283 A JP2018187283 A JP 2018187283A JP 2018187283 A JP2018187283 A JP 2018187283A JP 2020055709 A JP2020055709 A JP 2020055709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- glass
- outlet
- center
- molten glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
Description
同方法によれば、流し込み工程では、前記流出口が前記鋳型の平面視中央上を通過するように前記鋳型が移動されるため、平面視中央上を通過しない場合に比べて均等に溶融ガラスを流し込むことができ、良好にガラスを製造することができる。
同方法によれば、流し込み工程では、鋳型が上下方向に延びる軸中心に回転されながら溶融ガラスが流し込まれるため、溶融ガラスが遠心力によって鋳型の隅まで広がり易くなり、良好にガラスを製造することができる。
同方法によれば、流し込み工程は、流出口の中心が鋳型の平面視中央であって該鋳型を回転させる軸中心と一致されて行われるため、溶融ガラスを鋳型の平面視中央から遠心力によって均等に広げることができる。
同方法によれば、流し込み工程では、溶融ガラスが鋳型の隅に到達する前に回転速度が遅くされるため、溶融ガラスが遠心力で隅に流れすぎてガラスの中心が薄くなってしまうことを抑えることができる。
同方法によれば、ブロックの内、少なくとも流出口の真下を通るブロックは、金属製であるため、ガラスに気泡が生じてしまうことを抑えることができる。すなわち、流出口の真下を通るブロックは、流出口から出た直後の高温の溶融ガラスと接触することになるため、例えば、カーボン製とするとガラスに気泡が生じてしまう虞があるがこれを抑えることができる。
同方法によれば、前記ブロックは、幅100mm〜200mm、奥行き100mm〜200mm、厚み20mm〜50mmであるため、反り返り難くしながら、鋳型の重量の増大を抑えることができる。
同方法によれば、鋳型の枠部は、カーボン製であるため、例えば、金属製とした場合に比べて、製造したガラスを鋳型から剥離させ易くなる。なお、枠部は、流出口から流し込まれた溶融ガラスが到達するまでの間にある程度の時間を要することで、流出口から出た直後の高温の溶融ガラスと触れないようにできるため、高温の溶融ガラスと触れることで気泡が発生してしまう現象は避けることができる。
同方法によれば、流し込み工程の前の予熱工程で鋳型の底部が加熱されるため、流し込まれる溶融ガラスと底部との温度差が小さくなり、溶融ガラスが急激に冷え固まることが抑えられ、例えば鋳型の隅まで溶融ガラスが広がり易くなる。
同方法によれば、流し込み工程では、流出口の下方の状況に応じて鋳型が上下方向に昇降されながら行われるため、良好にガラスを製造することができる。具体的には、例えば、最初に流出口から出た溶融ガラスが鋳型の底部に落ちる状況では、流出口から鋳型の底部までの距離を近くすることで、空気を巻き込むことで発生する気泡の発生を抑制することができる。また、例えば、最初に溶融ガラスが鋳型の底部に落ちた後であって連続的に溶融ガラスを流し込むような状況では、流出口から鋳型の底部までの距離を遠くすることで、底部上の溶融ガラスに流出口が接触してしまうといったことを回避することができる。
図1及び図2に示すように、ガラス(ガラス物品)の製造装置は、溶融ガラスを流し込むための流出パイプの流出口1に対して動かすことが可能な鋳型2を備えている。
ガラスの製造方法は、「予熱工程」と「流し込み工程」とを備える。
まず、「予熱工程」では、鋳型2の底部3を加熱する。本実施形態の「予熱工程」では、鋳型2の少なくとも底部3を500℃以上に加熱する。「予熱工程」では、例えば、鋳型2を電気炉等の加熱炉内に投入して鋳型2全体を加熱しても良く、バーナー等を用いて鋳型2の底部3のみを部分的に加熱しても良い。
(1)鋳型2の底部3は複数のブロック5が組み合わせて構成されるため、容易に鋳型2の大きさを変更することができ、種々の寸法のガラス物品を容易且つ低コストに製造可能である。また、鋳型2の底部3は複数のブロック5が組み合わされてなるため、例えば、底部が単一の部材の場合に比べて、底部3の反り返り、ひいてはガラスの反り返りを抑えることができる。また、「流し込み工程」では、流出口1に対して鋳型2が動かされながら流出口1から鋳型2に溶融ガラスが流し込まれるため、鋳型2の隅まで溶融ガラスが広がり易くなり、良好に所望のガラスを製造することができる。
・上記実施形態では、「流し込み工程」は、鋳型2を自身の1つの辺に沿って移動させながら溶融ガラスを流し込むとしたが、これに限定されず、鋳型を他の方向に移動させながら溶融ガラスを流し込むようにしてもよい。
・上記実施形態では、「流し込み工程」の前の「予熱工程」では、鋳型2の底部3を500℃以上に加熱するとしたが、これに限定されず、他の温度に加熱してもよいし、「予熱工程」を備えない製造方法としてもよい。
・上記実施形態では、「流し込み工程」は、位置が一定の流出口1に対して鋳型2を動かしながら溶融ガラスを流し込むとしたが、流出口1に対して鋳型2が相対的に動いて同様の効果を得ることができればよく、例えば流出口1を動かしながら溶融ガラスを流し込むようにしてもよい。
Claims (13)
- 上方の流出口から下方の容器状の鋳型に溶融ガラスを流し込み、冷却することで一辺又は直径が300mm以上の平板状のガラスを製造するガラスの製造方法であって、
前記鋳型の底部は複数のブロックが組み合わされてなり、
前記流出口に対して前記鋳型を動かしながら溶融ガラスを流し込む流し込み工程を備えたことを特徴とするガラスの製造方法。 - 前記鋳型は矩形容器状を成し、
前記流し込み工程は、前記鋳型を自身の何れか1つの辺に沿って移動させながら溶融ガラスを流し込むことを特徴とする請求項1に記載のガラスの製造方法。 - 前記流し込み工程は、前記流出口が前記鋳型の平面視中央上を通過するように前記鋳型を移動させることを特徴とする請求項2に記載のガラスの製造方法。
- 前記流し込み工程は、前記鋳型を上下方向に延びる軸中心に回転させながら溶融ガラスを流し込むことを特徴とする請求項1に記載のガラスの製造方法。
- 前記流し込み工程は、前記流出口の中心を、前記鋳型の平面視中央であって該鋳型を回転させる軸中心と一致させて行うことを特徴とする請求項4に記載のガラスの製造方法。
- 前記流し込み工程は、前記流出口の中心を、前記鋳型の平面視中央であって該鋳型を回転させる軸中心からオフセットさせて行うことを特徴とする請求項4に記載のガラスの製造方法。
- 前記流し込み工程は、前記溶融ガラスが前記鋳型の隅に到達する前に回転速度を遅くすることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記ブロックの内、少なくとも前記流出口の真下を通る前記ブロックは、金属製であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記ブロックは、幅100mm〜200mm、奥行き100mm〜200mm、厚み20mm〜50mmであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記鋳型の枠部は、カーボン製であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記流し込み工程の前に、前記鋳型の底部を加熱しておく予熱工程を備えたことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記流し込み工程は、前記流出口の下方の状況に応じて前記鋳型を上下方向に昇降させながら行うことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 上方の流出口から下方の鋳型に溶融ガラスを流し込み、冷却することで一辺又は直径が300mm以上の平板状のガラスを製造するガラスの製造装置であって、
前記鋳型の底部は複数のブロックが組み合わされてなり、
前記鋳型は前記流出口に対して動かすことが可能とされたことを特徴とするガラスの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018187283A JP7155834B2 (ja) | 2018-10-02 | 2018-10-02 | ガラスの製造方法、及びガラスの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018187283A JP7155834B2 (ja) | 2018-10-02 | 2018-10-02 | ガラスの製造方法、及びガラスの製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020055709A true JP2020055709A (ja) | 2020-04-09 |
JP7155834B2 JP7155834B2 (ja) | 2022-10-19 |
Family
ID=70106393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018187283A Active JP7155834B2 (ja) | 2018-10-02 | 2018-10-02 | ガラスの製造方法、及びガラスの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7155834B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008094644A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Ohara Inc | ガラスの製造方法およびガラス成形装置 |
JP2013001586A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Asahi Glass Co Ltd | ガラスの成形装置及びガラスの成形方法 |
CN105693070A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-06-22 | 中国建筑材料科学研究总院 | 一种玻璃的浇铸模具和成形装置以及玻璃的成形方法 |
WO2018097552A1 (ko) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 한국수력원자력 주식회사 | 균일한 용융고화체 형성을 위한 몰드 지지장치 및 균일한 용융고화체 형성방법 |
-
2018
- 2018-10-02 JP JP2018187283A patent/JP7155834B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008094644A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Ohara Inc | ガラスの製造方法およびガラス成形装置 |
JP2013001586A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Asahi Glass Co Ltd | ガラスの成形装置及びガラスの成形方法 |
CN105693070A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-06-22 | 中国建筑材料科学研究总院 | 一种玻璃的浇铸模具和成形装置以及玻璃的成形方法 |
WO2018097552A1 (ko) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 한국수력원자력 주식회사 | 균일한 용융고화체 형성을 위한 몰드 지지장치 및 균일한 용융고화체 형성방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7155834B2 (ja) | 2022-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105693070B (zh) | 一种玻璃的浇铸模具和成形装置以及玻璃的成形方法 | |
CN108129022B (zh) | 一种高透明度玻璃瓶的生产工艺 | |
JP2020055709A (ja) | ガラスの製造方法、及びガラスの製造装置 | |
JP2008221320A (ja) | 鋳造装置 | |
JP5075228B2 (ja) | ガラス板、プレス成形用素材、光学素子、薄板ガラスそれぞれの製造方法 | |
JP6597613B2 (ja) | ガラス溶融物製造装置、ガラス溶融物製造方法、ガラス物品製造装置およびガラス物品製造方法 | |
JP6115466B2 (ja) | フロート板ガラスの製造方法 | |
DE102004052514A1 (de) | Verfahren und Form zum Gießen von Glasblöcken | |
CN106623862A (zh) | 一种双液复合铁基双金属铸造方法 | |
JP5618645B2 (ja) | ガラス板の製造装置、ガラス板、プレス成形用ガラス素材、光学素子、薄板ガラスの製造方法 | |
CN102941338A (zh) | 一种组芯铸造冷却速度的控制方法及装置 | |
KR20160141124A (ko) | 몰드 플럭스 및 이를 이용한 연속 주조방법 | |
JP2019094245A (ja) | フロートガラス製造方法、およびフロートガラス | |
RU2007136689A (ru) | Способ получения стекла и устройство для формования стекла | |
JP2016069225A (ja) | ガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置 | |
JP5537278B2 (ja) | ガラス板、プレス成形用素材、光学素子、薄板ガラスそれぞれの製造方法 | |
JP2009203147A (ja) | 板状ガラスの製造方法 | |
DK146060B (da) | Fremgangsmaade ved fremstilling af et glasbaand paa et smeltet metalbad | |
JP2015129061A (ja) | ガラス材の製造方法及びガラス材の製造装置 | |
JP2014234343A (ja) | 複合式ガラス成形システム | |
CN109836029A (zh) | 浮法玻璃制造装置、浮法玻璃制造方法以及浮法玻璃 | |
JP6288641B2 (ja) | 鋳造装置 | |
JP2020142262A (ja) | 連続鋳造用モールドパウダーの製造方法及び鋼の連続鋳造方法 | |
JP2019166548A (ja) | 柱状鋼塊用鋳造装置及びその製造方法 | |
US1454647A (en) | Casting apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210719 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7155834 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |