JP2020055670A - 移動式クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤの巻き上げ/巻き下げ動作によって、メインフックとサブフックを機械的に切り換える切換機構を備える移動式クレーンを提供する。【解決手段】移動式クレーン1は、メインフック17M及びサブフック17Sと、メインフック17M及びサブフック17Sの両方に共通して掛け回されるワイヤ16と、ワイヤ16を巻き上げ/巻き下げるウインチ21と、ウインチ21によるワイヤ16の所定の巻き上げ動作によって、メインフック17M又はサブフック17Sのいずれを使用するかを機械的に切り換える切換機構SMと、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、1つのウインチでメインフックとサブフックを切り換えて使用する移動式クレーンに関するものである。
従来から、移動式クレーンでは、2つのフックそれぞれに対応して1つずつウインチを搭載した2ウインチ2フック方式が使用されている。この2ウインチ2フック方式では、作業時にはメインフック又はサブフックのいずれか一方しか使用しないものの、ウインチが2つあるためブーム伸縮時には2つのウインチを操作する必要があるうえ、ブーム旋回・起伏時には使用しない方のフックが横振れてしまう、といった問題があった。
そのため、1つのウインチでメインフックとサブフックを切り換えて使用する(1ウインチ2フック方式の)移動式クレーンが開発されている。例えば、特許文献1には、主フックを格納/開放する際、並びに、ロープエンドを補フックから取り外して機体に固定する際に、固定用のピンを用いて、人手によってピンを抜き差しすることで主フック作業と補フック作業を切り換える手法が開示されている。
また、特許文献2には、メインフックをブーム先端に保持するロック機構と、サブフックを所定位置まで巻き上げたときにメインフックのロックを解除して、メインフックを上下動可能とする、ソレノイドを使用した(電気的な)ロック解除機構と、を備える構成が開示されている。
特開平11−310387号公報 特開2018−30709号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、フックの切り換えを人手によるピンの抜き差しで行うため、作業者がブーム先端付近まで近づく必要がある。そのため、クレーン作業中に切換えが必要になると、ブームを伏せるか、作業者が高所作業車に乗って近づく必要があり、切換作業が容易ではない。
また、特許文献2の技術では、電気的なシステムを用いており、電源が喪失された状況下では使用できない。さらに、メインフック側のラインプルが大きいことが前提となっており、メインフックの掛け数が多くラインプルが小さい場合には、そもそも1ウインチ2フック機構が成立しなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、ワイヤロープの巻き上げ/巻き下げ動作によって、メインフックとサブフックを機械的に切り換える切換機構を備える移動式クレーンを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の移動式クレーンは、メインフック及びサブフックと、前記メインフック及び前記サブフックの両方に共通して掛け回されるワイヤロープと、前記ワイヤロープを巻き上げ/巻き下げるウインチと、前記ウインチによる前記ワイヤロープの所定の巻き上げ動作によって、前記メインフック又は前記サブフックのいずれを使用するかを機械的に切り換える切換機構と、を備えている。
このように、本発明の移動式クレーンは、メインフック及びサブフックと、メインフック及びサブフックの両方に共通して掛け回されるワイヤロープと、ワイヤロープを巻き上げ/巻き下げるウインチと、ウインチによるワイヤロープの所定の巻き上げ動作によって、メインフック又はサブフックのいずれを使用するかを機械的に切り換える切換機構と、を備えている。そのため、本発明の移動式クレーンは、電源を必要とすることなく、ワイヤロープの巻き上げ/巻き下げ動作によって、メインフックとサブフックを機械的に切り換えることができるようになる。
ラフテレーンクレーンの側面図である。 切換機構を含む本体サポートの構造の説明図である。 フック検出サポートの側面図である。 回転軸の構造の説明図である。(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 回転軸ガイドの構造の説明図である。(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は断面の展開図である。 円盤及び回転軸の断面図である。 メインフック及びサブフックの形状の説明図である。 メインフック作業状態の説明図である。 メインフック作業状態の切換機構の作用の説明図である。(a)は図8の拡大図であり、(b)は円盤とフックとの関係の説明図である。 フック切換中の説明図である。 フック切換中の切換機構の作用の説明図である。(a)は図10の拡大図であり、(b)は円盤とフックとの関係の説明図である。 サブフック作業状態の説明図である。 サブフック作業状態の切換機構の作用の説明図である。(a)は図12の拡大図であり、(b)は円盤とフックとの関係の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(構成)
まず、図1を用いて本実施例の移動式クレーンとしてのラフテレーンクレーン1の全体構成について説明する。以下の実施例では、移動式クレーンとしてラフテレーンクレーン1を例にして説明するが、これに限定されるものではなく、カーゴクレーン、トラッククレーン、オールテレーンクレーンなどの他の移動式クレーンにも広く本発明を適用できる。
(クレーンの全体構成)
本実施例のラフテレーンクレーン1は、図1に示すように、走行機能を有する車両の本体部分となる車体フレーム10と、車体フレーム10の四隅に設けられたアウトリガ11,・・・と、車体フレーム10に水平旋回可能に取り付けられた旋回台12と、旋回台12の旋回フレーム上部13に取り付けられたブーム14と、を備えている。
アウトリガ11は、スライドシリンダを伸縮することで車体フレーム10から幅方向外側にスライド張出/スライド格納可能であるとともに、ジャッキシリンダを伸縮することで車体フレーム10から上下方向にジャッキ張出/ジャッキ格納可能である。
旋回台12は、旋回用モータの動力を伝達されるピニオンギヤを有しており、このピニオンギヤが車体フレーム10に設けた円形状のギヤに噛み合うことで旋回軸を中心に回動する。旋回台12は、前方右側に配置された運転室18と、後方中央に配置された旋回フレーム上部13と、後方下部に配置されたカウンタウェイト19と、を有している。さらに、運転室18内には、オペレータにフック切換を報知する報知手段(ブザーやLEDランプなど、不図示)が配置されている。
ブーム14は、複数段のブーム構成要素である、基端ブーム141、1乃至複数の中間ブーム142、先端ブーム143などによって入れ子式に構成されており、内部に配置された伸縮シリンダによって伸縮できるようになっている。さらに、先端ブーム143の先端には上下にシーブ22、23を有するブームヘッド144が取り付けられている。
基端ブーム141は、その一端が旋回フレーム上部13に水平に設置された支持軸に回動自在に取り付けられており、支持軸を回転中心として上下に起伏できるようになっている。さらに、旋回フレーム上部13と基端ブーム141の下面との間には、起伏シリンダ15が架け渡されており、起伏シリンダ15を伸縮することでブーム14全体を起伏することができるようになっている。
そして、本実施例のブームヘッド144には、メインフック17M/サブフック17Sを機械的に切り換える切換機構SMを内蔵する本体サポート30が取り付けられている。すなわち、ワイヤロープ16(以下、ワイヤ16と称する)は、ブームヘッド144の上下のシーブ22、23に掛け回され、さらに本体サポート30のシーブ(ローラ)24を介してメインフック17Mのシーブ(不図示)に掛け回され、本体サポート30に内蔵されたシーブ25を介してサブフック17Sに取り付けられている。
さらに、ワイヤ16の他方の端部は、ウインチ21に掛け回されて固定されている。ここにおいて、本実施例のラフテレーンクレーン1は、ただ1つのウインチ21を搭載している。すなわち、本実施例では、1本のワイヤ16が、メインフック17Mとサブフック17Sに直列に共通して掛け回される。そして、後述するように、作業の状況に応じて、メインフック17M又はサブフック17Sのいずれかが、切換機構SMによって機械的に切り換えられて使用されることになる。
(切換機構の構成)
以下、切換機構SMの構成について説明する。前述したように、本実施例のラフテレーンクレーン1は、ウインチ21によるワイヤ16の所定の巻き上げ動作によって、メインフック17M又はサブフック17Sのいずれを使用するかを機械的に切り換える切換機構SMを備えている。
切換機構SMは、図1、図2に示すように、ブームヘッド144から吊り下げられた本体サポート30に内蔵されている。そして、本体サポート30は、鋼板などによって箱状に構成されており、その内部の切換機構SMは、ワイヤ16の所定の巻き上げ動作によって回転するように形成された回転機構RMと、回転機構RMの回転によってメインフック17M又はサブフック17Sが固定/開放されるロック機構LMと、から構成されている。
本体サポート30には、メインフック17Mの上部形状に対応する開口部30aと、サブフック17Sの上部形状に対応する開口部30bと、が形成されている。このうち、いずれかの開口部(30a、30b)には、フックの取り付け/取り外し用のロックプレート39がさらに配置されている。
さらに、本体サポート30には、メインフック17M用の過巻ウェイト41と、サブフック17S用の過巻ウェイト42と、が取り付けられている。これらの過巻ウェイト41、42に接続された各過巻センサ(不図示)は、コントローラ(不図示)に接続されており、通常作業時のメインフック17M及びサブフック17Sの接触による本体サポート30の損傷を防止するようになっている。この他、本体サポート30内には、円盤35の回転を検出する検出器36が設置されている。
そして、回転機構RMは、図2に示すように、ワイヤ16の巻き上げ動作によってメインフック17M及びサブフック17Sが到達することで移動するフック検出サポート31と、フック検出サポート31の移動に応じて移動する回転軸32であって側面に突起32aを有する回転軸32と、回転軸32が摺動自在に挿通される回転軸ガイド34であって突起32aが嵌合する傾斜溝34aがさらに形成された回転軸ガイド34と、を備え、ワイヤ16の巻き上げ動作によって回転軸32が回転するように構成されている。
フック検出サポート31は、図3に示すように、それぞれメインフック17Mとサブフック17Sの到達によって上下方向のみに摺動するフック検出棒311、312と、これらの間を繋ぐリンク313であって後述する回転軸32の上端にピン31bを介して接続されるリンク313と、から構成されている。フック検出棒311、312は、それぞれピン31a、31cを介してリンク313の両端に接続される。リンク313の両端のピン31a、31cは、リンク313の搖動に伴う距離変化に対応できるように、リンク313の両端に形成された長孔に軸通されている。
回転軸32は、図4に示すように、全体として略円柱状に形成されるものであり、側面には円柱状の突起32aが突設されている。回転軸32の上端は、ピン31bを介してリンク313の中央に接続されている。回転軸32の下部には、回転軸受33が設置されるとともに、上部はバネ38によって下方に押圧されている。さらに、図示しないが、回転軸32は、軸芯の回りに自由に回転できるように構成されている。
回転軸ガイド34は、図5に示すように、全体として回転軸32の周囲を囲む円筒状に形成されるものであり、内面には回転軸32の突起32aが嵌合しつつ摺動するジグザグの傾斜溝34aが形成されている。傾斜溝34aは、例えば、円周角60度で上下移動するように構成されている。すなわち、回転軸32の1回当りの上昇量は、後述する円盤35のフック切換に必要な回転角度(例えば60度)に相当するように構成されている。
したがって、ワイヤ16の巻き上げ動作によって、メインフック17M又はサブフック17Sがフック検出棒311、312に到達すると、フック検出棒311、312が上下方向に移動する。次に、フック検出棒311、312が上下に移動すると、これらに接続されているリンク313も上下に移動する。
次に、リンク313が上下に移動すると、これに接続されている回転軸32も上下に移動する。そして、回転軸32が上下に移動する際には、側面の突起32aが回転軸ガイド34の傾斜溝34a内を摺動するため、回転軸32は上下移動しつつ回転移動するようになる。このようにして回転軸32の上下動が回転運動に変換される。この際、すべての傾斜溝37aが同一方向に傾斜していることで、回転軸32は、常に同一方向に回転するようになっている。
そして、ロック機構LMは、図2に示すように、サブフック17S及びメインフック17Mの断面形状に対応する複数の切欠35aが間隔を空けて外縁近傍に形成された円盤35と、メインフック17M及びサブフック17Sの側面に形成され円盤35の外縁が嵌合する嵌合溝17a、17bと、を備え、回転軸32の回転に伴って円盤35が回転することでメインフック17M又はサブフック17Sが固定/解放されるように構成されている。
円盤35は、図6に示すように、例えば円周角120度ずつ離れた円弧状の切欠35aが形成された略円形の板状に形成される。さらに、円盤35の中央には、円形の開口部35bが形成されている。この開口部35bには回転軸32が挿通されて複数のバネ37を介して接続されている。なお、バネ37は、円盤35と回転軸32の位相(取付位置)が揃った図6の状態でも、互いに引き合う引張方向の弾性力が作用する状態となっている。
メインフック17Mには、図7に示すように、側面の一部に円盤35の厚みと略同一幅の嵌合溝17aが形成されている。同様にサブフック17Sには、周囲に円盤35の厚みと略同一幅の嵌合溝17bが形成されている。
したがって、回転軸32が回転を始めると、メインフック17M又はサブフック17Sと固定された状態の円盤35との間でバネ37に弾性力が蓄積される。そして、メインフック17Mの嵌合溝17a又はサブフック17Sの嵌合溝17bが、円盤35と同じ高さレベルになると、円盤35の固定が解除(開放)されて円盤35が回転する。
この際、円盤35は、先行して回転している回転軸32の位相と同じ位相まで回転することになる。例えば、回転軸32が先行して60度回転すると、これに続いて円盤35も60度回転するようになっている。
(作用)
次に、図8〜図13を用いて、本実施例の切換機構SMを用いたフック切換手順について説明する。ここでは、メインフック作業状態からサブフック作業状態への遷移について説明するが、逆方向の遷移であっても略同様の手順となる。
1)初期状態
図8、図9に示すように、サブフック17Sは、本体サポート30に固定された状態となるので、ウインチ21の巻き上げ/巻き下げ時には、固定されていないメインフック17Mが上下に移動するようになる。すなわち、通常のメインフック17Mを使用した作業が可能となる。
2)フック切換モードの設定
メインフック17Mを巻上げ、過巻センサが反応したタイミングで、手動でフック切換モードをONにする。コントローラは、フック切換モードがONにされると、過巻センサを無効化し、さらにウインチ21のウインチモータを低圧リリーフ弁と接続させる。
3)メインフックの格納1
引き続き、巻き上げ操作を行い、メインフック17Mを本体サポート30内に格納していく。このとき、メインフック17Mの上昇とともに、フック検出サポート31のフック検出棒311が持ち上げられる。
4)メインフックの格納2
図10、図11に示すように、フック検出サポート31のフック検出棒311の上昇量に応じて、回転軸32が上昇しながら、回転軸ガイド34に沿って回転する。メインフック17Mが所定の高さになるまで、円盤35は回転できないので、回転力がバネ37によって内力として蓄積される。
5)メインフックの格納3
メインフック17Mが所定の高さまで巻き上げられると、円盤35がバネ37の力で一定の角度(回転軸32と同じ角度)だけ回転する。この回転により、サブフック17Sのロックが解除されるとともに、メインフック17Mがロックされる。すなわち、メインフック17Mとサブフック17Sのロックの切換が実施される。そして、検出器36によって、切換が正しく完了したことが検知されれば、コントローラはオペレータに対して切換が完了したことを報知する。なお、そのまま巻き上げ操作を継続しても、低圧リリーフ弁の作用によって本体サポート30が損傷することが防止される。
6)サブフックの降下
次に、巻き下げ操作を実施すると、メインフック17Mは本体サポート30に固定され、サブフック17Sは開放されているため、サブフック17Sが降下を開始する。
7)フック切換モードの解除
そして、サブフック17Sをそのまま巻き下げ続けると、過巻センサが反応しなくなったタイミングで、自動的にフック切換モードがOFFになり、過巻センサが有効になるとともに低圧リリーフが解除される。これ以降は、図12、図13に示すように、ウインチ21の巻き上げ/巻き下げ時には、固定されていないサブフック17Sが上下に移動するようになる。すなわち、通常のサブフック17Sを使用した作業が可能となる。
(効果)
次に、本実施例の切換機構SMを備える移動式クレーンとしてのラフテレーンクレーン1の奏する効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、本実施例のラフテレーンクレーン1は、メインフック17M及びサブフック17Sと、メインフック17M及びサブフック17Sの両方に共通して掛け回されるワイヤ16と、ワイヤ16を巻き上げ/巻き下げるウインチ21と、ウインチ21によるワイヤ16の所定の巻き上げ動作によって、メインフック17M又はサブフック17Sのいずれを使用するかを機械的に切り換える切換機構SMと、を備えている。このような構成を備えるラフテレーンクレーン1は、電源を必要とすることなく、ワイヤ16の巻き上げ/巻き下げ動作によって、メインフック17Mとサブフック17Sを機械的に切り換えることができるようになる。
すなわち、従来技術と比較して、フックの切換を運転室18内からのウインチ操作のみで簡単に実施できる、電気システムが故障した場合でも切換可能である、ブーム先端への電源供給が不要となる、メインフック17Mとサブフック17Sの重量の制限が不要となる、といった効果を奏する。
さらに、メインフック17Mとサブフック17Sの両方を使用できる機能を有したまま、ウインチ21を1つにできるため、ウインチ21を1つ削減することによる軽量化やコストダウンに繋がる。あるいは、フックに繋がらないもう一方のウインチを、ジブのチルト角制御やたわみ防止等の別用途に使用できるという効果を奏する。加えて、使用しないフックが固定されることでクレーン操作が容易になる、フックの切換に要する時間が大幅に短縮できる、といった効果を奏する。
(2)また、切換機構SMは、ワイヤ16の所定の巻き上げ動作によって回転するように形成された回転機構RMと、回転機構RMの回転によってメインフック17M又はサブフック17Sが固定/開放されるロック機構LMと、から構成される。このような構成によれば、通常のクレーン動作であるワイヤ16の巻き上げ動作を利用して、メインフック17Mとサブフック17Sの切換という複雑な機能を機械的に実現することができる。
(3)さらに、回転機構RMは、ワイヤ16の巻き上げ動作によってメインフック17M及びサブフック17Sが到達することで移動するフック検出サポート31と、フック検出サポート31の移動に応じて移動する回転軸32であって側面に突起32aを有する回転軸32と、回転軸32が摺動自在に挿通される回転軸ガイド34であって突起32aが嵌合する傾斜溝34aがさらに形成された回転軸ガイド34と、を備え、ワイヤ16の巻き上げ動作によって回転軸32が回転するように構成されている。つまり、ウインチ21の操作によって回転軸32を回転させることができる。
(4)また、ロック機構LMは、メインフック17M及びサブフック17Sの断面形状に対応する複数の切欠35aが間隔を空けて外縁近傍に形成された円盤35と、メインフック17M及びサブフック17Sの側面に形成され円盤35の外縁が嵌合する嵌合溝17a、17bと、を備え、回転軸32の回転に伴って円盤35が回転することでメインフック17M又はサブフック17Sが固定/解放されるように構成されている。すなわち、回転軸32の回転によって、メインフック17M/サブフック17Sを切り換えることができる。結局、ウインチ21の操作によって、メインフック17M/サブフック17Sの切換を実現できることになる。
(5)さらに、円盤35は、回転軸32にバネ37を介して取り付けられていることで、円盤35を徐々に回転させるのではなく、回転エネルギーを蓄積させて円盤35を一度に所定の角度だけ回転させることができるようになる。
(6)また、メインフック17M及びサブフック17Sには、それぞれ過巻センサがさらに設置され、ウインチ21を回転させるウインチモータを制御するコントローラは、過巻センサによって過巻状態が検知された状態でフック切換モードがONにされると、過巻センサを無効化し、かつウインチモータをリリーフ弁と接続するようになっている。このため、フック切換作業中に過巻センサが作動することなくワイヤ16を巻き上げることができるうえ、ワイヤ16を巻き上げすぎてもメインフック17M又はサブフック17Sによって本体サポート30が損傷することを防止できる。
(7)また、コントローラは、過巻センサによって過巻状態が検知されなくなると、自動的にフック切換モードをOFFとすることで、過巻センサを有効化し、かつウインチモータをリリーフ弁から切り離すようになっている。したがって、誤って過巻センサが無効化されたままになることを防止できる。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、フック切換の報知手段としてブザーやLEDランプについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、回転軸32や円盤35の側面に表示(マーカー)を付して目視にて確認するように構成することも可能である。
また、実施例では、ブーム14の先端に切換機構SMを配置した例について説明したが、これに限定されるものではなく、ブーム14の先端に取り付けられるジブに本発明を適用してジブの先端に切換機構SMを配置することも可能である。
さらに、実施例では、移動式クレーンとしてのラフテレーンクレーン1に切換機構SMを搭載した例について説明したが、これに限定されるものではなく、クローラクレーンや天井クレーン等にも切換機構SMを搭載することも可能である。
1:ラフテレーンクレーン(移動式クレーン);
14:ブーム; 144:ブームヘッド;
16:ワイヤ(ワイヤロープ);
17M:メインフック; 17S:サブフック;
21:ウインチ;
30:本体サポート;
31:フック検出サポート; 32:回転軸; 32a:突起;
34:回転軸ガイド; 34a:傾斜溝;
35:円盤; 35a:切欠; 36:検出器;
37:バネ; 38:バネ;
41:過巻ウェイト(メイン用); 42:過巻ウェイト(サブ用);
SM:切換機構;
RM:回転機構;
LM:ロック機構

Claims (7)

  1. メインフック及びサブフックと、
    前記メインフック及び前記サブフックの両方に共通して掛け回されるワイヤロープと、
    前記ワイヤロープを巻き上げ/巻き下げるウインチと、
    前記ウインチによる前記ワイヤロープの所定の巻き上げ動作によって、前記メインフック又は前記サブフックのいずれを使用するかを機械的に切り換える切換機構と、を備える、移動式クレーン。
  2. 前記切換機構は、前記ワイヤロープの所定の巻き上げ動作によって回転するように形成された回転機構と、前記回転機構の回転によって前記メインフック又は前記サブフックが固定/開放されるロック機構と、から構成される、請求項1に記載された移動式クレーン。
  3. 前記回転機構は、前記ワイヤロープの巻き上げ動作によって前記メインフック及び前記サブフックが到達することで移動するフック検出サポートと、前記フック検出サポートの移動に応じて移動する回転軸であって側面に突起を有する回転軸と、前記回転軸が摺動自在に挿通される回転軸ガイドであって前記突起が嵌合する傾斜溝がさらに形成された回転軸ガイドと、を備え、前記ワイヤロープの巻き上げ動作によって前記回転軸が回転するように構成される、請求項2に記載された移動式クレーン。
  4. 前記ロック機構は、前記メインフック及び前記サブフックの断面形状に対応する複数の切欠が間隔を空けて外縁近傍に形成された円盤と、前記メインフック及び前記サブフックの側面に形成され前記円盤の外縁が嵌合する嵌合溝と、を備え、前記回転軸の回転に伴って前記円盤が回転することで前記メインフック又は前記サブフックが固定/解放されるように構成される、請求項2又は請求項3に記載された移動式クレーン。
  5. 前記円盤は、前記回転軸にバネを介して取り付けられている、請求項4に記載された移動式クレーン。
  6. 前記メインフック及び前記サブフックには、それぞれ過巻センサがさらに設置され、
    前記ウインチを回転させるウインチモータを制御するコントローラは、前記過巻センサによって過巻状態が検知された状態でフック切換モードがONにされると、前記過巻センサを無効化し、かつ前記ウインチモータをリリーフ弁と接続するようになっている、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載された移動式クレーン。
  7. 前記コントローラは、前記過巻センサによって過巻状態が検知されなくなると、自動的にフック切換モードをOFFとすることで、前記過巻センサを有効化し、かつ前記ウインチモータをリリーフ弁から切り離すようになっている、請求項6に記載された移動式クレーン。
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