JP2020054901A - 歯科用治具 - Google Patents
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Abstract
Description
フィクスチャーを除去するときには、まず、トレフィンバーと称される筒状の切削治具をフィクスチャーの上方から被せ回転させることで、トレフィンバーの先端に形成された円形状の切削刃(刃部)により、フィクスチャーの周囲の歯槽骨を、フィクスチャーの長さ深さまで切削する。そして、フィクスチャーを掴み、抜歯用治具でフィクスチャーを捻り取る。
このようにして除去されるフィクスチャーではあるが、トレフィンバーを用いずにフィクスチャーを除去する歯科用治具が、特許文献1に記載されている。
このインプラントフィクスチャーリムーバーは、フィクスチャーを除去する方向にリムーバードライバーをラチェットで回すと、リムーバードライバーが、フィクスチャー側に下がり、フィクスチャーの上部と密着しながら、強い摩擦力により結合され、ついに、フィクスチャーとリムーバードライバー一体となって、歯槽骨から分離され、外へ回って出るようになるというものである。
このように案内部が形成されていることで、それぞれの接触位置でトレフィンバーの回転を受けながらトレフィンバーの内周面を支持するので、トレフィンバーが傾斜することなく安定して切削方向へ進行をさせることができる。
案内部には、前記フィクスチャーの欠損部分に嵌合する補完部が形成されているので、フィクスチャーが欠損していても、案内部を欠損したフィクスチャーに装着することができる。
アバットメントや上部構造を切削して形成された残存部に合致するような形状に案内部を形成することで、上部構造がアバットメントから除去できない、または上部構造は除去できたがアバットメントがフィクスチャーから除去できない場合でも、案内部を装着することができる。
本発明の実施の形態1に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。
図1から図3に示すように、本実施の形態1に係る歯科用治具100は、患者に埋入されたエクスターナル型のフィクスチャー20の周囲の歯槽骨B0を、トレフィンバー30(図4参照)により切削して、フィクスチャー20を除去するためのものである。
つまり、歯科用治具100は、フィクスチャー20に装着されるアバットメントの代わりとして装着される。
案内部11は、案内部11の下部に位置する円柱状の第1部分111と、案内部11の上部に位置する円錐台状(切頭円錐形状)の第2部分112とから形成されている。
第1部分111の外周面111aは、フィクスチャー20の軸線と平行で、直径が変化しない円筒面に形成され、図4に示すトレフィンバー30の内周面314に接触する案内面となる。つまり、第1部分111の外周面111aは、トレフィンバー30の軸線と直交する方向の断面における内周面314と軸線方向で、ほぼ同一の円形状となるように形成されている。
また、第2部分112の外周面112aは、第2部分112の下端から天面に向かうに従って徐々に直径が小さくなる円錐面に形成されている。
この凹部111bは、フィクスチャー20の頭部21に装着されるアバットメント(図示せず)の装着部と同じ形状に形成されている。つまり、凹部111bには、フィクスチャーの開口部に形成された回転防止用の凹部(図示せず)に嵌合する凸部(図示せず)が形成されている。従って、歯科用治具100が、後述するアクセスホールを通じて、ねじによりフィクスチャー20にねじ止め固定されているだけでなく、この凹部111bに形成された凸部によっても、歯科用治具100の回転が規制される。
この工具用取付部12と案内部11とには、工具用取付部12の天面から案内部11の底面を貫通するアクセスホール13が形成されている。
図4に示すトレフィンバー30は、先端(下端)を開放し、基端(上端)を閉塞した筒部31と、筒部31の軸線位置に配置された軸部32とから構成されている。
筒部31の先端の円周部には、円形状の刃部311が形成されている。筒部31の胴部には、切削した骨粉を排出するための貫通孔312が形成されている。筒部31の基端は、筒部31の開口を塞ぎ、軸部32が設けられた閉塞部313が形成されている。
筒部31(刃部311)は、フィクスチャー20の頭部21の直径R2(図3参照)より大きい直径に形成され、筒部31を歯科用治具100に被せ、内包したときに、がたつかない程度のほぼ同じ大きさ(直径R1)に形成されている。また、トレフィンバー30の刃部311から閉塞部313までの奥行きは、閉塞部313と接触する歯科用治具100の天面から、フィクスチャー20の下端までの長さに形成されている。
まず、歯科医師は、図3に示すように歯科用治具100をフィクスチャー20に被せ、アクセスホール13(図2参照)にねじを挿入して、フィクスチャー20にねじ込むことにより、歯科用治具100をフィクスチャー20の頭部21に装着する。
歯科医師は、歯科用治具100にアクセスホール13が形成されているため、フィクスチャー20にアバットメントを装着するように、歯科用治具100をフィクスチャー20の頭部21にねじ止めできるので、容易に、歯科用治具100をフィクスチャー20に固定することができる。
工具用取付部12を平面視したときの輪郭形状は、案内部11の天面より小さく形成され、第2部分112の外周面112aは円錐面に形成されて、先細り形状であるため、容易に、筒部31を歯科用治具100に位置合わせてして被せることができる。
フィクスチャー20の頭部21(図5(A)参照)より大きい直径に形成されたトレフィンバー30の筒部31の内周面314が案内部11の第1部分111の案内面である外周面111aと接触して、トレフィンバー30の切削方向を案内する。
この接触位置が、トレフィンバー30(フィクスチャー20)の軸線を中心として、それぞれの接触位置の間の成す角度のうち、最大角度となる1つの角度を除いた残りの角度の合計が180度より大きくなるようであればよい。
歯科医師は、筒部31が工具用取付部12に接触したことを契機に、回転工具を停止して、トレフィンバー30により切削作業を終了する。
筒部31の閉塞部313が工具用取付部12の天面に接触して、それ以上、トレフィンバー30が切削できなくなることで、最適な深さに歯槽骨B0を切削することができるので、過度な切削を防止することができる。
歯科医師は、トレフィンバー30を歯科用治具100から取り外すと、次に、図5(D)に示すように、工具用取付部12の周囲面121に嵌合する凹部が形成された工具T0を、工具用取付部12に装着する。
そして、歯科医師は、工具T0を、フィクスチャー20の軸線(歯科用治具100の軸線)を中心に回転させる。
歯槽骨B0には、円筒状の切削溝BDが形成されているため、フィクスチャー20の周囲の歯槽骨BCは底部だけで他の歯槽骨と繋がっている。従って、歯科用治具100を回転させると、フィクスチャー20の底部分の歯槽骨を容易にねじ切ることができる。
また、トレフィンバー30により切削溝BDを形成してから、フィクスチャー20を回転させて除去するため、患者への負担を軽くすることができる。
従って、歯科用治具100は、トレフィンバー30を安定させた状態で歯槽骨B0を切削することで、安全にフィクスチャー20を除去することができる。
また、歯科用治具100は、アクセスホール13(図2参照)を通じてフィクスチャー20にねじ止めされているが、セメントによりフィクスチャー20に接着させてもよい。
本発明の実施の形態2に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図7においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態2に係る歯科用治具は、工具用取付部が案内部の胴部に形成された貫通孔としたものである。
図7に示すように、歯科用治具110の案内部11mの胴部である第2部分112xに貫通孔が形成され、この貫通孔が工具用取付部12xとして機能するものである。
そうすることで、フィクスチャー20の底部分の歯槽骨を、簡単にねじ切ることができる。
本発明の実施の形態3に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図8においては、図7と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態3に係る歯科用治具は、案内部に、歯槽骨の深さ方向に沿った切り欠き部が形成されたものである。
図8に示す歯科用治具120は、図7に示す歯科用治具110に切り欠き部111cが形成されている。
例えば、切り欠き部の切り欠き範囲を、トレフィンバー30(案内部11m)の軸線を中心として、180度より大きくすると、案内部の外周面上の接触位置をどのように選択しても、残りの案内部の角度が180度未満であるため、「接触条件」を満足しない。このような切り欠き部としてしまうと、案内部はトレフィンバー30を安定して支持できない。
更に、切り欠き部111cを切削時に注水したときの排水路とすることができると共に、切り欠き部111cから水を切削溝に浸入させることで、トレフィンバー30を冷却することができる。
本発明の実施の形態4に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図9から図11においては、図1から図3と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態4に係る歯科用治具は、アバットメントと上部構造が除去できないときに使用される。
上述したように、このフィクスチャー20を歯槽骨B0から除去するときには、歯科医師は、まず、上部構造42とアバットメント41とを除去する。それには、上部構造42を切削してアバットメント41を露出させ、アバットメント41からねじを取り外してフィクスチャー20からアバットメント41を除去する。しかし、上部構造42が完全に切削できなかったり、アバットメント41からねじが取り外せなかったりして、上部構造42とアバットメント41とが完全に除去できない場合がある。
そこで、歯科医師は、残存したアバットメント41と、残存した上部構造42とによる残存部50から、印象材により印象を採得する。この採得された印象を凹型として、歯科技工士が印象から印象模型を作製する。次に、歯科技工士は、印象模型を凸型として底部が印象模型から転写された形状で、外形が図1に示す歯科用治具100となる歯科用治具130(図11参照)を作製する。この歯科用治具130は鋳造でも、削り出しでもよい。更に、歯科用治具130は金属と樹脂等との組み合わせにより形成してもよい。
歯科用治具130が残存部50に装着できれば、図5(A)から同図(D)に示す各工程にて、歯槽骨B0に切削溝BDをトレフィンバー30により形成して、フィクスチャー20を除去することができる。
本発明の実施の形態4に係る歯科用治具の変形例を図面に基づいて説明する。なお図12および図13においては、図1から図3および図11と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態4に係る歯科用治具の変形例では、アバットメントと上部構造を除去することに、フィクスチャーの頭部を破損してしまった場合に使用される。
そうした場合に、歯科医師は、欠損部分23によるフィクスチャー20の窪みに印象材を充填して、欠損部分23の印象を採得する。または、歯科医師は、口腔内スキャナーにより欠損部分23の印象を採得する。
この採得された印象を歯科用治具の補完部の凸型として、歯科技工士が印象から補完部が形成された歯科用治具の印象模型を作製する。
次に、歯科技工士は、印象模型に基づいて、下部に補完部142が形成され、上部が図1に示す歯科用治具100となる歯科用治具140(図13参照)を作製する。
なお、歯科用治具140をフィクスチャー20に固定するときには、歯科用治具140のアクセスホールからフィクスチャー20にねじ止めする。また、接着材により歯科用治具140をフィクスチャー20に固定してもよい。
本発明の実施の形態5に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図14においては、図1から図3と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図14に示す歯科用治具150は、インターナル型のフィクスチャー200に装着される。歯科用治具150は、装着部15と、案内部16と、工具用取付部12とを備えている。
装着部15は、歯科用治具150をフィクスチャー200に装着するために、フィクスチャー200に嵌合する形状に形成されている。図14に示す歯科用治具150の装着部15では、フィクスチャー200に、工具用取付部12から装着部15へ貫通するアクセスホール13を介して挿入されるねじ24により固定されている。
軸部161は、装着部15をフィクスチャー200に装着すると、フィクスチャー200と同軸に配置される。軸部161は、フィクスチャー200より直径が小さい細長円柱状に形成されているが、三角柱でも六角柱でも、他の多角形状でもよい。
従って、突起部162における接触位置P21〜P23は、図6に示す接触位置P11〜P13と同じであるため、突起部162は、トレフィンバー30を安定して支持することができる。
また、突起部162は3枚が軸部161に設けられていたが、3枚の突起部162の間に、更に、突起部162を設けてもよい。また、突起部162は等間隔でなくても、「接触条件」を満足すれば、間隔がそれぞれ異なっていてもよい。
更に、突起部162より軸部161が長く形成して、軸部161の上部を多角形状に形成することで、軸部161の上部の周囲面に凹凸面を形成して、工具用取付部を形成してもよい。
また、軸部161に、周囲面121を有する工具用取付部12を設ける代わりに、軸部161の胴部に、図7に示す歯科用治具100と同様に、貫通孔を形成して工具用取付部としてもよい。
本発明の実施の形態6に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図15においては、図14と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図15に示す歯科用治具160は、装着部15と、案内部16xと、工具用取付部12とを備えている。案内部16xは、軸部161と、突起部163とを備えている。
一対の突起部163のそれぞれの円弧面163aに接する外接円の直径がフィクスチャー200の直径より大きくなるように、軸部161の軸線L1から円弧面163aまでの間で、突起部162の厚みT1が形成されている。従って、突起部162が内周面に接触するトレフィンバー30(図4参照)は、フィクスチャー200の頭部より大きい直径に形成されている。
本発明の実施の形態7に係るトレフィンバーについて、図面に基づいて説明する。図16においては、図4および図5と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図16に示すトレフィンバー300は、手操作により歯槽骨B0を切削して、フィクスチャー20を除去するものである。
トレフィンバー300は、筒部31の天面に、手操作によりトレフィンバー300を回転させるための工具が装着される工具用取付部33が形成されている。この工具用取付部33は、図1に示す歯科用治具100の工具用取付部12と同様に、周囲面が凹凸面に形成されており、図16に示す例では、平面視して星形に形成されている。
ねじ部34のねじ山と、フィクスチャー20の外周面25に形成されたねじ山とは、ねじ締め付け方向が反対方向に形成されている。
また、トレフィンバー300を回転させると、ねじ部34がねじ穴となったアクセスホール13xにねじ込まれるため、歯科医師が無理にトレフィンバー300を歯槽骨B0に押し付けなくても、トレフィンバー300が歯槽骨B0内部へ進行する。従って、歯科医師は、トレフィンバー300に切削方向に向けて過度な押圧力を掛けることなく、自然な状態で切削を進めることができる。
しかし、本実施の形態7では、ねじ部34のねじ山と、フィクスチャー20の外周面25に形成されたねじ山とのねじ締め付け方向が反対方向に形成されている。
従って、歯科医師がトレフィンバー300を回転させて、歯科用治具170に対してねじ部34を締まる方向へ回転させ、刃部311の切削が進行して最終段階となり、トレフィンバー300と歯科用治具170とフィクスチャー20とが一体となって回転しようとすると、フィクスチャー20が歯槽骨B0に対して緩む方向へ回転させられるので、フィクスチャー20を歯槽骨B0との癒着から剥がすことができる。
よって、トレフィンバー300は、患者に過度な負担を掛けることなく、フィクスチャー20を除去することができる。
本発明の実施の形態8に係るトレフィンバーについて、図面に基づいて説明する。図17においては、図16と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図17に示すトレフィンバー310は、実施の形態8に係るトレフィンバー(図16参照)と同様に、手操作により歯槽骨B0を切削して、フィクスチャー20を除去するものである。
筒部31xの内周面314にねじ部35が形成されていることで、筒部31xは案内部11xにより切削方向が案内されると共に、ねじ部35により支持される。そのため、トレフィンバー310は、安定した状態で、切削方向へ案内される。
従って、トレフィンバー310を歯科用治具180に締め付ける方向に回転させ、トレフィンバー310の閉塞部313と、歯科用治具180とが当接すると、トレフィンバー310の回転ができなくなった状態となる。この状態で、歯科医師が更にトレフィンバー310を回転させようとすると、トレフィンバー310と歯科用治具180とフィクスチャー20とが一体となって回転しようとする。従って、フィクスチャー20は歯槽骨B0に対して緩む方向へ回転する。よって、トレフィンバー310は、患者に過度な負担を掛けることなく、フィクスチャー20を除去することができる。
このトレフィンバー310の長さは、実施の形態7に係るトレフィンバー300においいても同様である。
本発明の実施の形態9に係る歯科用治具について、図面に基づいて説明する。
例えば、図18(A)から同図(C)に示すように、患者に埋入されたエクスターナル型のフィクスチャー210〜230は、アバットメントが装着される頭部211〜231から突出した凸部212〜232の輪郭形状が、正十二角形状、正六角形状および正方形状に形成されている。
なお、図18(A)から同図(C)においては、フィクスチャー210〜230をアバットメントの装着側から見た図であり、頭部211〜231と凸部212〜232との輪郭形状のみを図示している。従って、凸部212〜232のアクセスホールなどは図示していない。
更に、図19(C)に示すように、正方形状の凸部232では、例えば、角部X1から角部X6が含まれる円周方向の180度の範囲では、角部X3,X6が、凸部222の頂点C1,C2にそれぞれ係止する。また、残余の180度の範囲では、角部X9,X12が、凸部222の頂点C3,C4にそれぞれ係止する。
従って、このような凹部111dとすることで、フィクスチャー210〜230を製造する企業によって異なる形状に形成された凸部212〜232であっても、本実施の形態9に係る歯科用治具を共通して使用することができる。
凹部111fは、開口部111gの内周面が正十二角形状に形成されている。また、凹部111fの奥部111jの内周面は、正方形状に形成されている。更に、開口部111gと奥部111jとの間の中間部111hの内周面は、正六角形に形成されている。
11,11m,11x,11y 案内部
111,111x 第1部分
111a 外周面
111b 凹部
111c 切り欠き部
111d 凹部
111e 内周面
111f 凹部
111g 開口部
111h 中間部
111j 奥部
112,112x 第2部分
112a 外周面
12,12x 工具用取付部
121 周囲面
13,13x アクセスホール
131 底部
132 内周面
141 下部
142 補完部
15 装着部
16,16x 案内部
161 軸部
162 突起部
162a 側面
163 突起部
163a 円弧面
20,200,210〜250 フィクスチャー
21,211〜231 頭部
21,212〜232 凸部
23 欠損部分
24 ねじ
25 外周面
30,300,310 トレフィンバー
31,31x 筒部
311 刃部
312 貫通孔
313 閉塞部
314 内周面
32 軸部
33 工具用取付部
34,35 ねじ部
41 アバットメント
42 上部構造
50 残存部
B0 歯槽骨
BD 切削溝
BC 歯槽骨
R1,R2 直径
T0 工具
L0,L1 軸線
P11〜P13,P21〜P23,P31〜P33 接触位置
W1 幅
T1 厚み
X1〜X12 角部
A1〜A12,B1〜B6,C1〜C4 頂点
Claims (15)
- 患者の歯槽骨に埋入されたフィクスチャーの周囲を、トレフィンバーの先端に形成された円形状の刃部により切削して、前記フィクスチャーを除去するための歯科用治具であって、
前記フィクスチャーの頭部に装着され、前記トレフィンバーの切削方向を案内する案内部と、前記案内部を回転させて、前記トレフィンバーによる円筒状の切削溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切るための工具が装着される工具用取付部とが形成され、
前記案内部と前記工具用取付部とフィクスチャーとを含む全体の高さは、前記トレフィンバーにより歯槽骨を切削して前記トレフィンバーの筒部の先端に形成された刃部が前記フィクスチャーの下端に位置したときに、前記トレフィンバーの筒部が閉塞された基端となる閉塞部であり、軸部が設けられた閉塞部と、前記歯科用治具とが接触する高さに形成された歯科用治具。 - 前記工具用取付部は、前記工具に嵌合する凹凸面が形成され、前記案内部の天面に設けられた請求項1記載の歯科用治具。
- 前記工具用取付部は、前記案内部の胴部に形成された貫通孔である請求項1記載の歯科用治具。
- 前記案内部の外周面は、前記フィクスチャーの頭部より大きい直径の前記刃部を有する前記トレフィンバーの内周面に接触するように形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部は、
前記案内部の外周面上のnヵ所(nは3以上)の接触位置を選択したときに、前記トレフィンバーの軸線を中心として、それぞれの前記接触位置の間の成す角度のうち、最大角度となる1つの角度を除いた残りの角度の合計が180度より大きくなる前記接触位置を含むように形成された請求項1から4のいずれかの項に記載の歯科用治具。 - 前記案内部は、前記フィクスチャーと同軸の円柱により形成された請求項1から5のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部には、前記歯槽骨の深さ方向に沿った切り欠き部が形成された請求項6記載の歯科用治具。
- 前記案内部は、前記フィクスチャーの軸線から放射状に拡がる突起部から形成された請求項1から5のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部は、前記フィクスチャーの軸線と直交する方向の断面が扇形状に形成され、前記トレフィンバーの内周面と接触する円弧面を有する突起部を1以上含む請求項1から5のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部は、前記フィクスチャーの頭部に装着される形状に形成されている請求項1から9のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部には、前記フィクスチャーの欠損部分に嵌合する補完部が形成されている請求項1から10のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記フィクスチャーのねじ面にねじ止めするためのアクセスホールが形成された請求項1から11のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部は、前記フィクスチャーに装着されたアバットメントおよび前記アバットメントに支持された上部構造を切削した残存部、または前記上部構造を切削した残存部に装着される形状に形成された請求項1から12のいずれかの項に記載の歯科用治具。
- 前記案内部は、その底部に、嵌合対象となるフィクスチャーの頭部に突出した凸部に嵌合する凹部を備え、
前記凹部の内周面は、少なくとも、周方向の180度の範囲に含まれる一以上の角部と、残余の180度の範囲に含まれる一以上の角部とが、前記凸部の対応する頂点に係止する請求項1から13のいずれかの項に記載の歯科用治具。 - 前記案内部を回転させるための工具が装着される工具用取付部が形成された請求項1から14のいずれかの項に記載の歯科用治具。
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