JP2020054901A - 歯科用治具 - Google Patents

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Mitsuharu Matsumoto
光治 松本
和浩 森
Kazuhiro Mori
和浩 森
聖武 松本
Kiyotake Matsumoto
聖武 松本
細川 隆司
Takashi Hosokawa
隆司 細川
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Abstract

【課題】トレフィンバーを安定させた状態で歯槽骨を切削することで、安全にフィクスチャーを除去することができる歯科用治具を提供する。【解決手段】歯科用治具100は、フィクスチャー20の頭部21に装着された案内部11と、案内部11を回転させて、トレフィンバー30による円筒状の切削溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切るための工具が装着される工具用取付部12とを備えている。案内部11と工具用取付部12とフィクスチャー20とを含む全体の高さは、トレフィンバー30により歯槽骨を切削してトレフィンバー30の筒部31の先端に形成された刃部311がフィクスチャー20の下端に位置したときに、トレフィンバー30の筒部31が閉塞された基端となる閉塞部313であり、軸部32が設けられた閉塞部313と、歯科用治具100とが接触する高さに形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、インプラントのフィクスチャーを除去する際に用いられる歯科用治具に関するものである。
インプラントのフィクスチャーは、歯槽骨に埋入されると、月日の経過と共に、歯槽骨と癒着するため、フィクスチャーの除去が必要となったきに、歯槽骨から除去することが困難である。
フィクスチャーを除去するときには、まず、トレフィンバーと称される筒状の切削治具をフィクスチャーの上方から被せ回転させることで、トレフィンバーの先端に形成された円形状の切削刃(刃部)により、フィクスチャーの周囲の歯槽骨を、フィクスチャーの長さ深さまで切削する。そして、フィクスチャーを掴み、抜歯用治具でフィクスチャーを捻り取る。
このようにして除去されるフィクスチャーではあるが、トレフィンバーを用いずにフィクスチャーを除去する歯科用治具が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のインプラントフィクスチャーリムーバーは、フィクスチャーの雌ねじ部に締結されるリムーバースクリューと、スクリュードライバーやトークレンチなどの締結工具が繋がるリムーバードライバーとを備えている。
このインプラントフィクスチャーリムーバーは、フィクスチャーを除去する方向にリムーバードライバーをラチェットで回すと、リムーバードライバーが、フィクスチャー側に下がり、フィクスチャーの上部と密着しながら、強い摩擦力により結合され、ついに、フィクスチャーとリムーバードライバー一体となって、歯槽骨から分離され、外へ回って出るようになるというものである。
特開2010−274103号公報
しかし、特許文献1に記載のインプラントフィクスチャーリムーバーは、フィクスチャーを、その軸線を中心に無理矢理に回転させて、フィクスチャーを歯槽骨からもぎ取ろうとするものであるため、患者への負担が大きい。
一方、トレフィンバーによりフィクスチャーの周囲の歯槽骨を切削する方法では、歯槽骨を過度に切削するおそれがある。
そこで本発明は、トレフィンバーによる過度な切削を防止することで、安全にフィクスチャーを除去することができる歯科用治具を提供することを目的とする。
本発明の歯科用治具は、患者の歯槽骨に埋入されたフィクスチャーの周囲を、トレフィンバーの先端に形成された円形状の刃部により切削して、前記フィクスチャーを除去するための歯科用治具であって、前記フィクスチャーの頭部に装着され、前記トレフィンバーの切削方向を案内する案内部と、前記案内部を回転させて、前記トレフィンバーによる円筒状の切削溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切るための工具が装着される工具用取付部とが形成され、前記案内部と前記工具用取付部とフィクスチャーとを含む全体の高さは、前記トレフィンバーにより歯槽骨を切削して前記トレフィンバーの筒部の先端に形成された刃部が前記フィクスチャーの下端に位置したときに、前記トレフィンバーの筒部が閉塞された基端となる閉塞部であり、軸部が設けられた閉塞部と、前記歯科用治具とが接触する高さに形成されたことを特徴とする。
本発明の歯科用治具によれば、案内部によりトレフィンバーの切削方向が案内されるため、トレフィンバーが傾斜した状態で歯槽骨を切削したり、フィクスチャーに接触してフィクスチャーを切削してしたりすることが防止できる。また、トレフィンバーにより切削溝を形成してから、フィクスチャーを除去するため、患者への負担を軽くすることができる。トレフィンバーにより切削を進めると、トレフィンバーの筒部に本発明の歯科用治具が接触して切削が規制される。従って、トレフィンバーによる過度に深くなるような切削を防止することができる。
前記案内部は、前記案内部の外周面上のnヵ所(nは3以上)の接触位置を選択したときに、前記トレフィンバーの軸線を中心として、それぞれの前記接触位置の間の成す角度のうち、最大角度となる1つの角度を除いた残りの角度の合計が180度より大きくなる前記接触位置を含むように形成されていることが望ましい。
このように案内部が形成されていることで、それぞれの接触位置でトレフィンバーの回転を受けながらトレフィンバーの内周面を支持するので、トレフィンバーが傾斜することなく安定して切削方向へ進行をさせることができる。
前記案内部は、前記フィクスチャーと同軸の円柱により形成されていると、案内部の外周面が幅広くトレフィンバーの内周面に接触して、トレフィンバーを、確実に切削方向へ案内することができる。
前記案内部には、前記歯槽骨の深さ方向に沿った切り欠き部が形成されてことが望ましい。切り欠き部を、歯科用治具から歯槽骨の切削粉を排出させる通路としたり、切削時の注水の排水路としたりすることができる。
前記案内部を、前記フィクスチャーの軸線から放射状に拡がる突起部から形成することも可能である。フィクスチャーの軸線から放射状に拡がる突起部が、トレフィンバーの内周面に接触して、トレフィンバーを、確実に切削方向へ案内する。
前記案内部は、前記フィクスチャーの軸線と直交する方向の断面が扇形状に形成され、前記トレフィンバーの内周面と接触する円弧面を有する突起部を1以上含むようにしても、円弧面が幅広くトレフィンバーの内周面に接触して、トレフィンバーを、確実に切削方向へ案内することができる。
前記案内部が、前記フィクスチャーの頭部に装着される形状に形成されていることが望ましい。案内部を、上部構造とアバットメントとを除去して露出したフィクスチャーの頭部に装着することができる。
前記案内部には、前記フィクスチャーの欠損部分に嵌合する補完部が形成されていることが望ましい。
案内部には、前記フィクスチャーの欠損部分に嵌合する補完部が形成されているので、フィクスチャーが欠損していても、案内部を欠損したフィクスチャーに装着することができる。
前記フィクスチャーのねじ面にねじ止めするためのアクセスホールが形成されていると、このアクセスホールを通じて、フィクスチャーに本発明の歯科用治具をねじ止めすることができる。
前記案内部は、前記フィクスチャーに装着されたアバットメントおよび前記アバットメントに支持された上部構造を切削した残存部、または前記上部構造を切削した残存部に装着される形状に形成されていることが望ましい。
アバットメントや上部構造を切削して形成された残存部に合致するような形状に案内部を形成することで、上部構造がアバットメントから除去できない、または上部構造は除去できたがアバットメントがフィクスチャーから除去できない場合でも、案内部を装着することができる。
前記案内部は、その底部に、嵌合対象となるフィクスチャーの頭部に突出した凸部に嵌合する凹部を備え、前記凹部の内周面は、少なくとも、周方向の180度の範囲に含まれる一以上の角部と、残余の180度の範囲に含まれる一以上の角部とが、前記凸部の対応する頂点に係止することが望ましい。このような凹部とすることで、フィクスチャーの製造企業によって異なる形状に形成された凸部であっても、本発明の歯科用治具を共通して使用することができる。
前記案内部を回転させるための工具が装着される工具用取付部が形成されていることが望ましい。工具用取付部に工具を装着して、前記案内部を回転させれば、フィクスチャーも回転させることができるため、トレフィンバーによる円筒状溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切ることができる。
本発明の歯科用治具によれば、トレフィンバーの筒部が接触して、切削が規制されるので、トレフィンバーによる過度な切削を防止することにより、安全にフィクスチャーを除去することができる。
本発明の実施の形態1に係る歯科用治具を説明するための斜視図である。 図1に示す歯科用治具の垂直断面図である。 図1に示す歯科用治具をフィクスチャーに装着した状態の図である。 フィクスチャーを除去するためのトレフィンバーの一例を示す斜視図である。 図1に示す歯科用治具を用いてフィクスチャーを除去する工程を説明するための図であり、(A)はトレフィンバーを案内部まで被せた状態の図、(B)はトレフィンバーにより切削を進行させている状態の図、(C)はトレフィンバーによる切削が完了した状態の図、(D)は工具用取付部に工具を装着した状態の図である。 図1に示す歯科用治具の案内部の接触位置を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る歯科用治具を示す図であり、貫通孔を透視した状態の斜視図ある。 本発明の実施の形態3に係る歯科用治具を説明するための斜視図である。 フィクスチャーにアバットメントと上部構造とが構築されたインプラントを示す図である。 図8に示すインプラントからアバットメントと上部構造とを切削して残存した状態を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る歯科用治具を残存部に装着した状態の図である。 フィクスチャーが欠損した状態の図である。 本発明の実施の形態4に係る歯科用治具の変形例を欠損したフィクスチャーに装着した状態の図である。 本発明の実施の形態5に係る歯科用治具を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る歯科用治具を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態7に係る歯科用治具を説明するための図である。 本発明の実施の形態8に係る歯科用治具を説明するための図である。 フィクスチャーをアバットメントの装着側から見た図であり、頭部と凸部との輪郭形状を示す図であり、(A)は凸部が正十二角形の図、(B)は凸部が正六角形の図、(C)は凸部が正方形の図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施の形態9に係る歯科用治具の凹部が、図18に示すフィクスチャーの凸部に嵌合した状態を示す図である。 凸部が正十二角形、正六角形、正方形のアバットメントを取り出すための歯科用治具の斜視図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。
図1から図3に示すように、本実施の形態1に係る歯科用治具100は、患者に埋入されたエクスターナル型のフィクスチャー20の周囲の歯槽骨B0を、トレフィンバー30(図4参照)により切削して、フィクスチャー20を除去するためのものである。
つまり、歯科用治具100は、フィクスチャー20に装着されるアバットメントの代わりとして装着される。
歯科用治具100は、フィクスチャー20の頭部21に装着される案内部11と、案内部11を回転させて、トレフィンバー30による円筒状の切削溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切るための工具が装着される工具用取付部12とを備えている。
案内部11は、フィクスチャー20と同じ軸線位置で、フィクスチャー20に装着される。
案内部11は、案内部11の下部に位置する円柱状の第1部分111と、案内部11の上部に位置する円錐台状(切頭円錐形状)の第2部分112とから形成されている。
第1部分111の外周面111aは、フィクスチャー20の軸線と平行で、直径が変化しない円筒面に形成され、図4に示すトレフィンバー30の内周面314に接触する案内面となる。つまり、第1部分111の外周面111aは、トレフィンバー30の軸線と直交する方向の断面における内周面314と軸線方向で、ほぼ同一の円形状となるように形成されている。
また、第2部分112の外周面112aは、第2部分112の下端から天面に向かうに従って徐々に直径が小さくなる円錐面に形成されている。
図3に示すように、案内部11の第1部分111の直径R1は、フィクスチャー20の頭部21の直径R2より大きい直径に形成されている。また、第1部分111の底面には、フィクスチャー20の頭部21が嵌合する円形状の凹部111b(図2参照)が形成されている。
この凹部111bは、フィクスチャー20の頭部21に装着されるアバットメント(図示せず)の装着部と同じ形状に形成されている。つまり、凹部111bには、フィクスチャーの開口部に形成された回転防止用の凹部(図示せず)に嵌合する凸部(図示せず)が形成されている。従って、歯科用治具100が、後述するアクセスホールを通じて、ねじによりフィクスチャー20にねじ止め固定されているだけでなく、この凹部111bに形成された凸部によっても、歯科用治具100の回転が規制される。
図1に示すように、工具用取付部12は、周囲面121が凹凸面に形成されている。本実施の形態1では工具用取付部12は、平面視して星形に形成されている。歯科用治具100を回転させるための工具と嵌合できれば、工具用取付部12はどのような形状でもよいが、回転対称となるような形状とすると、工具との嵌合が容易であるため望ましい。工具用取付部12を平面視したときの輪郭形状は、案内部11の天面より小さく形成されている。
この工具用取付部12と案内部11とには、工具用取付部12の天面から案内部11の底面を貫通するアクセスホール13が形成されている。
歯科用治具100は、全体の高さ(フィクスチャー20と、案内部11と、工具用取付部12との合計の高さ)が、フィクスチャー20の頭部21に装着した状態で、トレフィンバー30により歯槽骨B0を切削すると、トレフィンバー30の筒部31の先端に形成された刃部311がフィクスチャー20の下端に位置するように形成されている。
ここで、フィクスチャー20の周囲の歯槽骨B0を切削するトレフィンバーについて、図面に基づいて説明する。
図4に示すトレフィンバー30は、先端(下端)を開放し、基端(上端)を閉塞した筒部31と、筒部31の軸線位置に配置された軸部32とから構成されている。
筒部31の先端の円周部には、円形状の刃部311が形成されている。筒部31の胴部には、切削した骨粉を排出するための貫通孔312が形成されている。筒部31の基端は、筒部31の開口を塞ぎ、軸部32が設けられた閉塞部313が形成されている。
筒部31(刃部311)は、フィクスチャー20の頭部21の直径R2(図3参照)より大きい直径に形成され、筒部31を歯科用治具100に被せ、内包したときに、がたつかない程度のほぼ同じ大きさ(直径R1)に形成されている。また、トレフィンバー30の刃部311から閉塞部313までの奥行きは、閉塞部313と接触する歯科用治具100の天面から、フィクスチャー20の下端までの長さに形成されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る歯科用治具100の使用状態を図面に基づいて説明する。
まず、歯科医師は、図3に示すように歯科用治具100をフィクスチャー20に被せ、アクセスホール13(図2参照)にねじを挿入して、フィクスチャー20にねじ込むことにより、歯科用治具100をフィクスチャー20の頭部21に装着する。
歯科医師は、歯科用治具100にアクセスホール13が形成されているため、フィクスチャー20にアバットメントを装着するように、歯科用治具100をフィクスチャー20の頭部21にねじ止めできるので、容易に、歯科用治具100をフィクスチャー20に固定することができる。
次に、歯科医師は、トレフィンバー30の筒部31を歯科用治具100に被せる。
工具用取付部12を平面視したときの輪郭形状は、案内部11の天面より小さく形成され、第2部分112の外周面112aは円錐面に形成されて、先細り形状であるため、容易に、筒部31を歯科用治具100に位置合わせてして被せることができる。
そして、図5(A)に示すように、筒部31の刃部311が案内部11の第2部分112を通過して、第1部分111に差し掛かると、第1部分111は円柱状に形成されているため、第1部分111の外周面111a全体がトレフィンバー30の内周面314全体に均等に接触する。
図5(B)に示すように、この状態で、歯科医師は、トレフィンバー30の軸部32に接続された回転工具(図示せず)を始動させて、筒部31を回転させることで、刃部311により、フィクスチャー20を中心に歯槽骨B0を円筒状に切削する。
フィクスチャー20の頭部21(図5(A)参照)より大きい直径に形成されたトレフィンバー30の筒部31の内周面314が案内部11の第1部分111の案内面である外周面111aと接触して、トレフィンバー30の切削方向を案内する。
第1部分111は円柱であるため、外周面111a全体がトレフィンバー30の内周面314全体に接触する。この第1部分111がトレフィンバー30を安定して案内させることができるか否かを判断するには、まず、第1部分111の外周面111a上の接触位置を3点以上選択する。
この接触位置が、トレフィンバー30(フィクスチャー20)の軸線を中心として、それぞれの接触位置の間の成す角度のうち、最大角度となる1つの角度を除いた残りの角度の合計が180度より大きくなるようであればよい。
例えば、図6に示すように、トレフィンバー30の内周面314に接触する3ヵ所の接触位置P11〜P13を、トレフィンバー30(案内部11)の軸線L0を中心に120度ごとに、案内部11(第1部分111)の外周面111aに設定する。そうすることで、それぞれ接触位置P11〜P13間のいずれの角度も最大角度120度となる。そのうち、接触位置P11,P12間を除いた接触位置P12,P13の間の角度θ1と、接触位置P13,P11間θ2の角度とを合計すると240度となる。
このように、円柱状に形成された案内部11では、接触位置P12,P13の間の角度θ1と、接触位置P13,P11間の角度θ2との合計が、180度より大きくなるような接触位置P11〜P13が選択できる。そのため、少なくとも、それぞれの接触位置P11〜P13が、トレフィンバー30の回転を受けながらトレフィンバー30の内周面314を支持するので、案内部11は、トレフィンバー30の軸線L0をフィクスチャー20(図5(B)参照)の軸線に対して、まっすぐに、傾斜させることなく、立てた状態にすることができる。従って、案内部11は、トレフィンバー30を、傾斜させることなく安定した状態で、切削方向へ進行させることができる。以下、この接触位置の条件を、「接触条件」と称する。
トレフィンバー30は、第1部分111により案内されるので、筒部31の刃部311は、フィクスチャー20の軸線に沿って、歯槽骨B0を深く掘り下げることができる。
図3および図5(B)に示すように、案内部11の直径R1(外径)は、フィクスチャー20の直径R2(外径)より大きく、トレフィンバー30の筒部31の直径(内径)は、案内部11の直径R1と同じ大きさである。そのため、トレフィンバー30がフィクスチャー20に接触して、誤って、トレフィンバー30の刃部311によりフィクスチャー20を切削したり、切削溝BDの直径が過度に大きくなってしまったりすることが防止できる。
そして、図5(C)に示すように、トレフィンバー30による切削が進むと、筒部31の奥壁部となる閉塞部313が、歯科用治具100の天面となる工具用取付部12に接触して、切削の進行が阻止される。
歯科医師は、筒部31が工具用取付部12に接触したことを契機に、回転工具を停止して、トレフィンバー30により切削作業を終了する。
筒部31の閉塞部313が工具用取付部12の天面に接触して、それ以上、トレフィンバー30が切削できなくなることで、最適な深さに歯槽骨B0を切削することができるので、過度な切削を防止することができる。
このように、トレフィンバー30の切削による円筒状の切削溝BDを、大き過ぎず、深すぎない形状に形成することができる。
歯科医師は、トレフィンバー30を歯科用治具100から取り外すと、次に、図5(D)に示すように、工具用取付部12の周囲面121に嵌合する凹部が形成された工具T0を、工具用取付部12に装着する。
そして、歯科医師は、工具T0を、フィクスチャー20の軸線(歯科用治具100の軸線)を中心に回転させる。
歯槽骨B0には、円筒状の切削溝BDが形成されているため、フィクスチャー20の周囲の歯槽骨BCは底部だけで他の歯槽骨と繋がっている。従って、歯科用治具100を回転させると、フィクスチャー20の底部分の歯槽骨を容易にねじ切ることができる。
このように、歯科用治具100は、トレフィンバー30の筒部31を、案内部11により案内するため、フィクスチャー20の軸線に沿って、歯槽骨B0を深く掘り下げることができる。従って、切削方向を傾斜させることなく、かつ、フィクスチャー20を削ることなく、歯槽骨B0を切削することができる。
また、トレフィンバー30により切削溝BDを形成してから、フィクスチャー20を回転させて除去するため、患者への負担を軽くすることができる。
従って、歯科用治具100は、トレフィンバー30を安定させた状態で歯槽骨B0を切削することで、安全にフィクスチャー20を除去することができる。
また、案内部11の天面に、工具用取付部12が設けられているため、工具T0を工具用取付部12に取り付けることで、容易に、フィクスチャー20を歯槽骨B0からねじ切ることができる。本実施の形態1では、案内部11の天面に、工具用取付部12が設けられたが、案内部11(第2部分112)の上部を工具用取付部12として凹凸面に形成してもよい。
本実施の形態1では、案内部11の第1部分111は円柱状に形成されているが、トレフィンバー30の切削方向をフィクスチャー20の軸線に沿って案内できればよいので、「接触条件」を満足すれば、第1部分111に円周方向に沿って凹凸が形成されていてもよい。
また、歯科用治具100は、アクセスホール13(図2参照)を通じてフィクスチャー20にねじ止めされているが、セメントによりフィクスチャー20に接着させてもよい。
また、工具用取付部12は、案内部11の天面に設け、案内部11から突出していたが、案内部11の天面を凹ませ、工具に嵌合させるために内周面に凹凸面を形成して、工具用取付部を形成してもよい。
更に、工具用取付部は工具により歯科用治具を回転させることができればよいので、第2部分112の縁部に、切削方向の溝と切削方向に直交する溝とによるL字状の切り欠き部を形成して工具用取付部としてもよい。このように形成された工具用取付部は、L字状の工具を引っ掛けることで、歯科用治具を、軸線を中心に回転させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図7においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態2に係る歯科用治具は、工具用取付部が案内部の胴部に形成された貫通孔としたものである。
図7に示すように、歯科用治具110の案内部11mの胴部である第2部分112xに貫通孔が形成され、この貫通孔が工具用取付部12xとして機能するものである。
工具用取付部12xを使用して、フィクスチャー20(図3参照)を除去するときには、図5(A)〜同図(C)と同様に、トレフィンバー30で円形状溝を形成した後に、棒状の工具を、図7に示す工具用取付部12x(貫通孔)に挿通させる。そして、フィクスチャー20(歯科用治具110)の軸線(歯科用治具110の軸線)を中心に棒状の工具を回転させることで、円筒状溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切る。
そうすることで、フィクスチャー20の底部分の歯槽骨を、簡単にねじ切ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図8においては、図7と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態3に係る歯科用治具は、案内部に、歯槽骨の深さ方向に沿った切り欠き部が形成されたものである。
図8に示す歯科用治具120は、図7に示す歯科用治具110に切り欠き部111cが形成されている。
案内部11mに切り欠き部111cを形成するときには、「接触条件」を満足するような案内部とする必要がある。
例えば、切り欠き部の切り欠き範囲を、トレフィンバー30(案内部11m)の軸線を中心として、180度より大きくすると、案内部の外周面上の接触位置をどのように選択しても、残りの案内部の角度が180度未満であるため、「接触条件」を満足しない。このような切り欠き部としてしまうと、案内部はトレフィンバー30を安定して支持できない。
図8に示す案内部11mでは、切り欠き部111cが、平面視して円形状に形成された案内部11mの軸線から外周面111aに向かって180°未満の範囲の角度で切り欠かれているため、案内部11mの第1部分111がトレフィンバー30の筒部31の内周面314に接することで、トレフィンバー30を安定して案内することができる。
また、案内部11mに切り欠き部111cが形成されていることで、トレフィンバー30により切削溝を上る切削粉を、切り欠き部111cを通路として、切り欠き部111cから排出することができる。従って、トレフィンバー30による切削を効率よく進めることができる。
更に、切り欠き部111cを切削時に注水したときの排水路とすることができると共に、切り欠き部111cから水を切削溝に浸入させることで、トレフィンバー30を冷却することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図9から図11においては、図1から図3と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態4に係る歯科用治具は、アバットメントと上部構造が除去できないときに使用される。
図9に示すように、インプラントは、歯槽骨B0に埋入されたフィクスチャー20と、フィクスチャー20に装着されたアバットメント41と、アバットメント41に支持された上部構造42とから構成される。
上述したように、このフィクスチャー20を歯槽骨B0から除去するときには、歯科医師は、まず、上部構造42とアバットメント41とを除去する。それには、上部構造42を切削してアバットメント41を露出させ、アバットメント41からねじを取り外してフィクスチャー20からアバットメント41を除去する。しかし、上部構造42が完全に切削できなかったり、アバットメント41からねじが取り外せなかったりして、上部構造42とアバットメント41とが完全に除去できない場合がある。
例えば、図10に示すように、アバットメント41が、高さが低くなるように切削されて残存し、上部構造42はアバットメント41の周囲を囲うように残存している。
そこで、歯科医師は、残存したアバットメント41と、残存した上部構造42とによる残存部50から、印象材により印象を採得する。この採得された印象を凹型として、歯科技工士が印象から印象模型を作製する。次に、歯科技工士は、印象模型を凸型として底部が印象模型から転写された形状で、外形が図1に示す歯科用治具100となる歯科用治具130(図11参照)を作製する。この歯科用治具130は鋳造でも、削り出しでもよい。更に、歯科用治具130は金属と樹脂等との組み合わせにより形成してもよい。
そうすることで、歯科用治具130を残存部50に被せたときに、歯科用治具130は、歯科用治具130の底部131の凹形状が残存部50に合致するような形状に形成される。そのため、図10に示すように上部構造42がアバットメント41から除去できない、または上部構造42は除去できたがアバットメント41がフィクスチャー20から除去できない場合でも、案内部11をフィクスチャー20に装着することができる。
歯科用治具130が残存部50に装着できれば、図5(A)から同図(D)に示す各工程にて、歯槽骨B0に切削溝BDをトレフィンバー30により形成して、フィクスチャー20を除去することができる。
なお、歯科用治具130を残存部50に装着し、固定するときには、歯科用治具130のアクセスホールからのねじ止めができないため、残存部50に接着材を塗布して、歯科用治具130を固定する。接着材を使用することにより、アバットメント41を固定するねじの溝形状を破損させ、ねじが回転できなくなった場合でも、歯科用治具130をフィクスチャー20に固定できる。
(実施の形態4の変形例)
本発明の実施の形態4に係る歯科用治具の変形例を図面に基づいて説明する。なお図12および図13においては、図1から図3および図11と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態4に係る歯科用治具の変形例では、アバットメントと上部構造を除去することに、フィクスチャーの頭部を破損してしまった場合に使用される。
歯科医師が上部構造とアバットメントとをフィクスチャーから除去する際に、図12に示すように、フィクスチャー20の頭部21を破損させ、欠損部分23ができたとする。
そうした場合に、歯科医師は、欠損部分23によるフィクスチャー20の窪みに印象材を充填して、欠損部分23の印象を採得する。または、歯科医師は、口腔内スキャナーにより欠損部分23の印象を採得する。
この採得された印象を歯科用治具の補完部の凸型として、歯科技工士が印象から補完部が形成された歯科用治具の印象模型を作製する。
次に、歯科技工士は、印象模型に基づいて、下部に補完部142が形成され、上部が図1に示す歯科用治具100となる歯科用治具140(図13参照)を作製する。
そうすることで、フィクスチャー20に被せたときに、歯科用治具140の下部141に形成された補完部142がフィクスチャー20の欠損部分23に合致するような形状に形成される。そのため、案内部11をフィクスチャー20に装着することができる。
なお、歯科用治具140をフィクスチャー20に固定するときには、歯科用治具140のアクセスホールからフィクスチャー20にねじ止めする。また、接着材により歯科用治具140をフィクスチャー20に固定してもよい。
なお、本実施の形態4に係る歯科用治具の変形例では、フィクスチャー20が破損していたが、フィクスチャー20を破損させずに、アバットメントと上部構造とを除去できた場合でも、印象材によりフィクスチャー20の頭部の形状を採得して、歯科用治具の底部をフィクスチャー20に合致した形状とすることができる。そうすることで、フィクスチャー20を製造したメーカーが分からない場合でも、歯科用治具をフィクスチャー20に装着することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図14においては、図1から図3と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図14に示す歯科用治具150は、インターナル型のフィクスチャー200に装着される。歯科用治具150は、装着部15と、案内部16と、工具用取付部12とを備えている。
装着部15は、歯科用治具150をフィクスチャー200に装着するために、フィクスチャー200に嵌合する形状に形成されている。図14に示す歯科用治具150の装着部15では、フィクスチャー200に、工具用取付部12から装着部15へ貫通するアクセスホール13を介して挿入されるねじ24により固定されている。
案内部16は、軸部161と、突起部162とを備えている。
軸部161は、装着部15をフィクスチャー200に装着すると、フィクスチャー200と同軸に配置される。軸部161は、フィクスチャー200より直径が小さい細長円柱状に形成されているが、三角柱でも六角柱でも、他の多角形状でもよい。
突起部162は、軸部161の軸線L1を中心として等間隔で放射状に、フィクスチャー200の頭部より外側に延びるように形成された板状体である。案内部16では、3枚の突起部162が軸部161(軸線L1)を中心に120度ごとに配置されている。突起部162の外側に向いた側面162aは、軸線L1と平行に形成されている。
突起部162の突出方向は、トレフィンバー30の内周面314(図4参照)に接触する接触位置のそれぞれの間の成す角度のうち、最大角度となる1つの角度を除いた残りの角度の合計が180度より大きくなるように向いている。
従って、突起部162における接触位置P21〜P23は、図6に示す接触位置P11〜P13と同じであるため、突起部162は、トレフィンバー30を安定して支持することができる。
3枚の突起部162のそれぞれの側面162aに接する外接円の直径がフィクスチャー200の直径より大きくなるように、軸部161の軸線L1から外側に向いた側面162aまでの間で突起部162の幅W1が形成されている。従って、突起部162が内周面に接触するトレフィンバー30(図4参照)は、フィクスチャー200の頭部より大きい直径に形成されている。
このように構成された歯科用治具150は、トレフィンバー30を被せると、トレフィンバー30の内周面に、120°毎、均等に突起部162が接触する。従って、トレフィンバー30を、軸部161の軸線L1と同じフィクスチャー200の軸線に対して、まっすぐに傾斜することなく、かつ不安定に揺れ動くことなく、立てた状態にすることができる。
このように案内部16が形成された歯科用治具150としても、実施の形態1〜4に係る歯科用治具100〜140と同様に、トレフィンバー30の筒部31を、案内部16により案内するため、フィクスチャー200の軸線に沿って、歯槽骨B0を深く掘り下げることができる。従って、切削方向を傾斜させることなく、かつ、フィクスチャー200を削ることなく、歯槽骨B0を切削することができる。
なお、本実施の形態5では、突起部162の側面162aが軸線L1と平行に形成されているが、側面162aの下部が軸線と平行で、上部は上端に向かって徐々に軸部161からの突出度合いが小さくなる傾斜面に形成されていてもよい。そうすることで、突起部の下部を実施の形態1の第1部分111、上部を第2部分112として機能させることができる。
また、突起部162は3枚が軸部161に設けられていたが、3枚の突起部162の間に、更に、突起部162を設けてもよい。また、突起部162は等間隔でなくても、「接触条件」を満足すれば、間隔がそれぞれ異なっていてもよい。
また、突起部162は、軸部161側の基端部を厚く、基端部から反対側の先端部へ向かって薄くなるように形成してもよい。そうすることで、突起部162の強度を向上させることができると共に、トレフィンバー30の内周面314との接触が小さくなるため、トレフィンバー30との摩擦熱を抑えることができる。
更に、突起部162より軸部161が長く形成して、軸部161の上部を多角形状に形成することで、軸部161の上部の周囲面に凹凸面を形成して、工具用取付部を形成してもよい。
また、軸部161に、周囲面121を有する工具用取付部12を設ける代わりに、軸部161の胴部に、図7に示す歯科用治具100と同様に、貫通孔を形成して工具用取付部としてもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る歯科用治具を図面に基づいて説明する。なお、図15においては、図14と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図15に示す歯科用治具160は、装着部15と、案内部16xと、工具用取付部12とを備えている。案内部16xは、軸部161と、突起部163とを備えている。
突起部163は、フィクスチャー200の軸線と直交する方向の断面が扇形状に形成され、トレフィンバー30の内周面314と接触する円弧面163aを有している。図15に示す突起部163では、中心角が90度に形成され、軸部161を挟んで対向する位置に、一対配置されている。従って、突起部163同士に挟まれた扇形状の空間の中心角は90度である。
一対の突起部163のそれぞれの円弧面163aに接する外接円の直径がフィクスチャー200の直径より大きくなるように、軸部161の軸線L1から円弧面163aまでの間で、突起部162の厚みT1が形成されている。従って、突起部162が内周面に接触するトレフィンバー30(図4参照)は、フィクスチャー200の頭部より大きい直径に形成されている。
このように形成された突起部163が、軸部161に配置されていることで、例えば、接触位置P31〜P34を、円弧面163aの軸部161(フィクスチャー200またはトレフィンバー30)の軸線に沿った端辺に設定したとする。そうすると、それぞれの接触位置P31〜P34の間の角度は90度であるため、最大角度となる1つの角度(90度)を除いた残りの角度の合計が270度となる。従って、一対の突起部163は、「接触条件」を満足する。
このように案内部16xが形成された歯科用治具160としても、実施の形態1〜5に係る歯科用治具100〜150と同様に、トレフィンバー30の筒部31を、案内部16により案内するため、フィクスチャー200の軸線に沿って、歯槽骨B0を深く掘り下げることができる。従って、切削方向を傾斜させることなく、かつ、フィクスチャー200を削ることなく、歯槽骨B0を切削することができる。
実施の形態6では扇型の突起部163としているが、扇形型の突起部163と実施の形態5に係る板状体とした突起部162とを組み合わせてもよい。そうした場合でも、「接触条件」を満足していれば、トレフィンバー30を安定して案内させることできる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係るトレフィンバーについて、図面に基づいて説明する。図16においては、図4および図5と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図16に示すトレフィンバー300は、手操作により歯槽骨B0を切削して、フィクスチャー20を除去するものである。
トレフィンバー300は、筒部31の天面に、手操作によりトレフィンバー300を回転させるための工具が装着される工具用取付部33が形成されている。この工具用取付部33は、図1に示す歯科用治具100の工具用取付部12と同様に、周囲面が凹凸面に形成されており、図16に示す例では、平面視して星形に形成されている。
筒部31の軸線には、歯科用治具170の軸線の位置に形成されたアクセスホール13xに螺合するねじ部34が形成されている。このアクセスホール13xは、フィクスチャー20に固定するためのねじが挿入されるだけでなく、アクセスホール13xの内周面132にねじ溝が形成されている。そうすることで、アクセスホール13xは、ねじ穴となっている。
ねじ部34のねじ山と、フィクスチャー20の外周面25に形成されたねじ山とは、ねじ締め付け方向が反対方向に形成されている。
このように形成された本実施の形態7に係るトレフィンバー300を使用するときには、実施の形態1に係るトレフィンバー30(図5(A)参照)と同様に、トレフィンバー300の筒部31を歯科用治具170に被せ、刃部311を歯槽骨B0に当てて、工具用取付部33に装着した工具を歯科医師が把持して、トレフィンバー300を回転させる。
歯槽骨B0内部に刃部311が進行すると、トレフィンバー300のねじ部34のねじ面が、歯科用治具170のアクセスホール13xにねじ込まれるため、トレフィンバー300は、案内部11の第1部分111により切削方向が案内されると共に、ねじ部34により支持される。そのため、トレフィンバー300は、安定した状態で、切削方向へ案内される。
また、トレフィンバー300を回転させると、ねじ部34がねじ穴となったアクセスホール13xにねじ込まれるため、歯科医師が無理にトレフィンバー300を歯槽骨B0に押し付けなくても、トレフィンバー300が歯槽骨B0内部へ進行する。従って、歯科医師は、トレフィンバー300に切削方向に向けて過度な押圧力を掛けることなく、自然な状態で切削を進めることができる。
ねじ部34が歯科用治具110にしっかりねじ込まれ、ねじ部34がアクセスホール13xを進行できなくなり、トレフィンバー300の回転ができなくなった状態で、歯科医師が更にトレフィンバー300を回転させようとすると、トレフィンバー300と歯科用治具170とフィクスチャー20とが一体となって回転しようとする。
ここで、ねじ部34のねじ山と、フィクスチャー20の外周面25のねじ山とは、締め付け方向が同じでもよい。
しかし、本実施の形態7では、ねじ部34のねじ山と、フィクスチャー20の外周面25に形成されたねじ山とのねじ締め付け方向が反対方向に形成されている。
従って、歯科医師がトレフィンバー300を回転させて、歯科用治具170に対してねじ部34を締まる方向へ回転させ、刃部311の切削が進行して最終段階となり、トレフィンバー300と歯科用治具170とフィクスチャー20とが一体となって回転しようとすると、フィクスチャー20が歯槽骨B0に対して緩む方向へ回転させられるので、フィクスチャー20を歯槽骨B0との癒着から剥がすことができる。
よって、トレフィンバー300は、患者に過度な負担を掛けることなく、フィクスチャー20を除去することができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係るトレフィンバーについて、図面に基づいて説明する。図17においては、図16と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図17に示すトレフィンバー310は、実施の形態8に係るトレフィンバー(図16参照)と同様に、手操作により歯槽骨B0を切削して、フィクスチャー20を除去するものである。
トレフィンバー310の筒部31xの内周面314には、歯科用治具180の案内部11x(第1部分111x)の外周面111aに形成されたねじ面に螺合するねじ部35が形成されている。
筒部31xの内周面314にねじ部35が形成されていることで、筒部31xは案内部11xにより切削方向が案内されると共に、ねじ部35により支持される。そのため、トレフィンバー310は、安定した状態で、切削方向へ案内される。
また、トレフィンバー310を回転させると、ねじ部35が第1部分111xのねじ面にねじ込まれるため、歯科医師が無理にトレフィンバー310を歯槽骨B0に押し付けなくても、トレフィンバー310が歯槽骨B0内部へ進行する。従って、歯科医師は、トレフィンバー310に切削方向に向けて過度な押圧力を掛けることなく、自然な状態で切削を進めることができる。
更に、実施の形態7と同様に、ねじ部35のねじ溝と、フィクスチャー20の外周面25に形成されたねじ山とのねじ締め付け方向が反対方向に形成されている。
従って、トレフィンバー310を歯科用治具180に締め付ける方向に回転させ、トレフィンバー310の閉塞部313と、歯科用治具180とが当接すると、トレフィンバー310の回転ができなくなった状態となる。この状態で、歯科医師が更にトレフィンバー310を回転させようとすると、トレフィンバー310と歯科用治具180とフィクスチャー20とが一体となって回転しようとする。従って、フィクスチャー20は歯槽骨B0に対して緩む方向へ回転する。よって、トレフィンバー310は、患者に過度な負担を掛けることなく、フィクスチャー20を除去することができる。
実施の形態8に係るトレフィンバー310は、トレフィンバー310と歯科用治具180とフィクスチャー20とを一緒に回転させて、トレフィンバー310の刃部311が、歯槽骨B0の硬質な表面を突き破り、軟質な内部まで至れば、フィクスチャー20を歯槽骨B0から容易にねじ切ることができるため、トレフィンバー310の筒部31xは、歯科用治具180と、歯科用治具180が装着されたフィクスチャー20との合計の長さより短く形成することができる。
このトレフィンバー310の長さは、実施の形態7に係るトレフィンバー300においいても同様である。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9に係る歯科用治具について、図面に基づいて説明する。
例えば、図18(A)から同図(C)に示すように、患者に埋入されたエクスターナル型のフィクスチャー210〜230は、アバットメントが装着される頭部211〜231から突出した凸部212〜232の輪郭形状が、正十二角形状、正六角形状および正方形状に形成されている。
なお、図18(A)から同図(C)においては、フィクスチャー210〜230をアバットメントの装着側から見た図であり、頭部211〜231と凸部212〜232との輪郭形状のみを図示している。従って、凸部212〜232のアクセスホールなどは図示していない。
凸部212は、頂点A1〜A12を有している(図18(A)参照)。凸部222は、頂点B1〜B6を有している(図18(B)参照)。凸部232は、頂点C1〜C4を有している(図18(C)参照)。
フィクスチャー210〜230における凸部212〜232の形状が異なるのは、フィクスチャー210〜230を製造する企業が異なるためである。従って、このフィクスチャー210〜230にアバットメントの代わりとして装着される歯科用治具は、その底部に、凸部212〜232に適合した凹部が必要となる。
そこで、本実施の形態9に係る歯科用治具では、凸部212〜232の形状が異なるフィクスチャー210〜230であっても共通して使用できるように形成されている。つまり、歯科用治具は、その案内部の底部に、嵌合対象となるフィクスチャー210〜230の凸部212〜232に嵌合する凹部が形成されており、この凹部の内周面は、少なくとも、周方向の180度の範囲に含まれる一以上の角部と、残余の180度の範囲に含まれる一以上の角部とが、凸部212〜232の対応する頂点(A1〜A12,B1〜B6,C1〜C4)に係止するように形成されている。
例えば、図19(A)から同図(C)に示すように、案内部の底面に形成された凹部111dの内周面111eの形状が、角部X1〜X12を有する正十二角形状に形成されている。内周面111eの内接円と、凸部212〜232の外接円とは、ともに、正多角形であるため同じ円である。
図19(A)に示すように、凹部111dが正十二角形状に形成されていることで、凹部111dと、正十二角形状の凸部212とは、例えば、角部X1から角部X6が含まれる円周方向の180度の範囲では、角部X1から角部X6と凸部212の頂点A1〜A6とがそれぞれ係止する。また、残余の180度の範囲では、角部X7から角部X12と、凸部212の頂点A7〜A12とがそれぞれ係止する。
また、図19(B)に示すように、正六角形状の凸部222では、例えば、角部X1から角部X6が含まれる円周方向の180度の範囲では、角部X2,X4,X6が、凸部222の頂点B1〜B3にそれぞれ係止する。また、残余の180度の範囲では、角部X8,X10,X12が、凸部222の頂点B4〜B6にそれぞれ係止する。
更に、図19(C)に示すように、正方形状の凸部232では、例えば、角部X1から角部X6が含まれる円周方向の180度の範囲では、角部X3,X6が、凸部222の頂点C1,C2にそれぞれ係止する。また、残余の180度の範囲では、角部X9,X12が、凸部222の頂点C3,C4にそれぞれ係止する。
このように、凹部111dの内周面111eは、少なくとも、周方向の180度の範囲に含まれる一以上の角部と、残余の180度の範囲に含まれる一以上の角部(X1〜X12)とが、凸部212〜232の対応する頂点(A1〜A12,B1〜B6,C1〜C4)に係止するように形成されているため、凹部111dを凸部212〜232に嵌合させ、図5(D)に示す工具により歯科用治具を回転させることができる。
従って、このような凹部111dとすることで、フィクスチャー210〜230を製造する企業によって異なる形状に形成された凸部212〜232であっても、本実施の形態9に係る歯科用治具を共通して使用することができる。
本実施の形態9では、凸部212〜232が、正十二角形、正六角形および正多角形の正多角形であったが、少なくとも、周方向の180度の範囲に含まれる一以上の凹部の角部と、残余の180度の範囲に含まれる一以上の凹部の角部とが、凸部の対応する頂点に係止できればよいので、凸部は、不等辺三角形でも、長方形、平行四辺形、不等辺四角形や、直径方向に延びる板状体でもよい。
図18(A)から同図(C)の例では、同じ外接円となるフィクスチャー210〜230における凸部212〜232であったが、例えば、凸部212〜232の外接円の中心は同じ位置で、直径が小さくなるような相似の凸部であった場合には、図20に示す歯科用治具190を用いることができる。
歯科用治具190の案内部11yは、フィクスチャーの頭部に突出する凸部に嵌合する凹部111fを有している。
凹部111fは、開口部111gの内周面が正十二角形状に形成されている。また、凹部111fの奥部111jの内周面は、正方形状に形成されている。更に、開口部111gと奥部111jとの間の中間部111hの内周面は、正六角形に形成されている。
このように、フィクスチャーの頭部に突出する凸部が、段階的に大きさが小さくなるような形状である場合には、凹部111fの開口を凸部の形状および大きさに合わせて段階的に狭くするようにすることで、各フィクスチャーを共通して歯科用治具190により、歯槽骨からねじ切ることができ、取り外すことができる。
以上、実施の形態1〜9に係る歯科用治具を用いてフィクスチャー20,200〜230を除去すると、トレフィンバー30,300,310による切削溝の内側の大きな穴(除去穴)となる。骨欠損部である除去穴に、除去穴充填用人工骨となる骨補填材を充填して硬化させる。そうすることで円柱状の除去穴充填用人工骨が成形され、除去穴を埋めることができる。
本発明は、インプラントを施術した患者から、歯槽骨に埋設されたフィクスチャーを除去する際の治療に好適である。
100,110,120,130,140,150,160,170,180,190 歯科用治具
11,11m,11x,11y 案内部
111,111x 第1部分
111a 外周面
111b 凹部
111c 切り欠き部
111d 凹部
111e 内周面
111f 凹部
111g 開口部
111h 中間部
111j 奥部
112,112x 第2部分
112a 外周面
12,12x 工具用取付部
121 周囲面
13,13x アクセスホール
131 底部
132 内周面
141 下部
142 補完部
15 装着部
16,16x 案内部
161 軸部
162 突起部
162a 側面
163 突起部
163a 円弧面
20,200,210〜250 フィクスチャー
21,211〜231 頭部
21,212〜232 凸部
23 欠損部分
24 ねじ
25 外周面
30,300,310 トレフィンバー
31,31x 筒部
311 刃部
312 貫通孔
313 閉塞部
314 内周面
32 軸部
33 工具用取付部
34,35 ねじ部
41 アバットメント
42 上部構造
50 残存部
B0 歯槽骨
BD 切削溝
BC 歯槽骨
R1,R2 直径
T0 工具
L0,L1 軸線
P11〜P13,P21〜P23,P31〜P33 接触位置
W1 幅
T1 厚み
X1〜X12 角部
A1〜A12,B1〜B6,C1〜C4 頂点

Claims (15)

  1. 患者の歯槽骨に埋入されたフィクスチャーの周囲を、トレフィンバーの先端に形成された円形状の刃部により切削して、前記フィクスチャーを除去するための歯科用治具であって、
    前記フィクスチャーの頭部に装着され、前記トレフィンバーの切削方向を案内する案内部と、前記案内部を回転させて、前記トレフィンバーによる円筒状の切削溝に囲まれた歯槽骨の底部をねじ切るための工具が装着される工具用取付部とが形成され、
    前記案内部と前記工具用取付部とフィクスチャーとを含む全体の高さは、前記トレフィンバーにより歯槽骨を切削して前記トレフィンバーの筒部の先端に形成された刃部が前記フィクスチャーの下端に位置したときに、前記トレフィンバーの筒部が閉塞された基端となる閉塞部であり、軸部が設けられた閉塞部と、前記歯科用治具とが接触する高さに形成された歯科用治具。
  2. 前記工具用取付部は、前記工具に嵌合する凹凸面が形成され、前記案内部の天面に設けられた請求項1記載の歯科用治具。
  3. 前記工具用取付部は、前記案内部の胴部に形成された貫通孔である請求項1記載の歯科用治具。
  4. 前記案内部の外周面は、前記フィクスチャーの頭部より大きい直径の前記刃部を有する前記トレフィンバーの内周面に接触するように形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  5. 前記案内部は、
    前記案内部の外周面上のnヵ所(nは3以上)の接触位置を選択したときに、前記トレフィンバーの軸線を中心として、それぞれの前記接触位置の間の成す角度のうち、最大角度となる1つの角度を除いた残りの角度の合計が180度より大きくなる前記接触位置を含むように形成された請求項1から4のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  6. 前記案内部は、前記フィクスチャーと同軸の円柱により形成された請求項1から5のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  7. 前記案内部には、前記歯槽骨の深さ方向に沿った切り欠き部が形成された請求項6記載の歯科用治具。
  8. 前記案内部は、前記フィクスチャーの軸線から放射状に拡がる突起部から形成された請求項1から5のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  9. 前記案内部は、前記フィクスチャーの軸線と直交する方向の断面が扇形状に形成され、前記トレフィンバーの内周面と接触する円弧面を有する突起部を1以上含む請求項1から5のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  10. 前記案内部は、前記フィクスチャーの頭部に装着される形状に形成されている請求項1から9のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  11. 前記案内部には、前記フィクスチャーの欠損部分に嵌合する補完部が形成されている請求項1から10のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  12. 前記フィクスチャーのねじ面にねじ止めするためのアクセスホールが形成された請求項1から11のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  13. 前記案内部は、前記フィクスチャーに装着されたアバットメントおよび前記アバットメントに支持された上部構造を切削した残存部、または前記上部構造を切削した残存部に装着される形状に形成された請求項1から12のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  14. 前記案内部は、その底部に、嵌合対象となるフィクスチャーの頭部に突出した凸部に嵌合する凹部を備え、
    前記凹部の内周面は、少なくとも、周方向の180度の範囲に含まれる一以上の角部と、残余の180度の範囲に含まれる一以上の角部とが、前記凸部の対応する頂点に係止する請求項1から13のいずれかの項に記載の歯科用治具。
  15. 前記案内部を回転させるための工具が装着される工具用取付部が形成された請求項1から14のいずれかの項に記載の歯科用治具。
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