JP2020054743A - エラストマー装具 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態は、いわゆるテーピング法に基づいたものである。テーピング法とは、各種テープを対象部位となる筋、靱帯、関節等の皮膚上に貼り、対象部位の支持、保護を行う手法である。スポーツにおけるテーピング法は、外傷の予防や運動機能の補助、外傷後の治療等に適用される。
図1は、第1実施形態における装具100を表す全体図である。装具100は、前十字靱帯不全膝を対象とした膝関節装具である。
第1延在部124、126は、膝関節をはさんで対向している。第1カフ部122は第1延在部124、126との交点を大腿部の後面(太もも裏側)となるようにして、大腿部に巻きつけられる。第2延在部144、146は膝関節をはさんで対向している。第2カフ部142は、第2延在部144、146との交点を下腿部の前面(膝下)となるようにして、下腿部に巻きつけられる。第1延在部126と第2延在部146は、膝関節の右側面に延在する。第1延在部126の端部は下腿部前面に、第2延在部146の端部は大腿部後面にそれぞれ到達するように延出される。第1延在部124と第2延在部144は膝関節の左側面に延在する。第1延在部124の端部は下腿部前面に、第2延在部144の端部は大腿部後面にそれぞれ到達するように延出される。第1延在部124、126および第2延在部144、146をまとめて「連結部164」ともよぶ。
第1装具構成部120および第2装具構成部140は、スチレン系エラストマーからなる均質なシートから切り出された基材180に、面ファスナー182を貼着して作製される。第1装具構成部120は矩形の第1カフ部122と矩形の第1延在部124、126とにより構成される。第1カフ部122に対して第1延在部124、126はそれぞれ平行に位置している。第1延在部124の一部と第1カフ部122、第1延在部126の一部と第1カフ部122とがそれぞれ繋がっており、第1装具構成部120は工の字状をなしている。第2装具構成部140は矩形の第2カフ部142と矩形の第2延在部144、146とにより構成される。第2カフ部142に対して第2延在部144、146はそれぞれ平行に位置している。第2延在部144の一部と第2カフ部142、第2延在部146の一部と第2カフ部142とがそれぞれ繋がっており、第2装具構成部140は工の字状をなしている。装具100の装着時においては、基材180が伸長することにより、使用者に対して張力を付与する。
支点aは大腿部前面、支点bは大腿部後面、支点cは下腿部前面における装具100の支点を表す。装具100は、支点a、bをとおる第1カフ部122、支点cをとおる第2カフ部142、支点b、cをとおる連結部164(張力付与部160、162)からなる。前十字靱帯不全膝の場合、下腿部前面の脛骨粗面部が大腿骨顆部に対して前方へ相対変位してしまう。そのため、装具100においてはまず、脛骨を正しい位置に戻す力が必要となる。
装具200は環状の第1装着部220、環状の第2装着部240、第1装着部220と第2装着部240とを架橋する帯状の張力付与部260が一体となった形状をしている。装具200においては、大腿部前面と下腿部後面に面ファスナー282が設けられており、他の部分にはスチレン系エラストマーからなる基材280のみの構成となっている。装具200においても、張力付与部260が下腿部前面と大腿骨顆部とに対して互いに引き合う方向(拮抗する方向)にスチレン系エラストマー由来の張力を付与する。よって装具200においても膝の伸展域で脛骨粗面部が大腿骨顆部に対して前方へ相対変位することと下腿の回旋を規制しつつも、膝関節において必要な可動域を確保できる。
図6は、第2実施形態における装具300を表す全体図である。装具300は野球肘を対象とした肘関節装具である。
装具300は、一対の連結部360の交点部Pが前斜走靱帯(「AOL」と表記する。)および後斜走靱帯(「POL」と表記する。)に対応する箇所に当接する態様で装着される。第1カフ部320は面ファスナー382が親指側(外腕側)となるようにして、上腕部に巻きつけられる。第2カフ部340は面ファスナー382が外腕側となるようにして、前腕部に巻きつけられる。支持部310は面ファスナー382が外腕側に当接するようにして、肘に巻きつけられる。
装具300は、スチレン系エラストマーからなる均質なシートから切り出された基材380に、面ファスナー382を貼着して作製される。面ファスナー382は第1カフ部320、第2カフ部340、支持部310に設けられる。連結部360は基材380のみからなり、第1カフ部320と第2カフ部340とを架橋する。
支点dは上腕部外腕、支点eは肘部内腕、支点fは前腕部外腕における装具300の支点を示す。装具300は、上腕、肘、前腕のそれぞれに対し、支点d、e、fにおいて矢印D、E、Fの方向に力を付与する。連結部362は第1カフ部320の支点dから支持部310の支点e(交点部P)をとおり第2カフ部340の支点fに延出する。連結部364は、第2カフ部340の支点fから支持部310の支点eを経て第1カフ部320の支点dに延出する。これにより、連結部362、364はそれぞれ、第1カフ部320、第2カフ部340から支点eに向かう方向に張力を付与する。この張力は、尺側側副靱帯の起始部であり、体表に最も突出する上腕骨内側上顕を圧迫し、固定する機能を有する。
図11は、第3実施形態における装具400を表す全体図である。
図12は、装具400の展開図である。(A)は第1サポータ420の展開図、(B)は第2サポータ440の展開図、(C)は第3サポータ460の展開図である。装具400は肩関節を対象としたサポータである。
図14は、第4実施形態における装具500を表す図である。(A)は装具500を装着した状態の正面図、(B)は右側面図、(C)は背面図である。装具500は膝関節の内側移動を制動するためのストラップタイプの装具である。
第1装着部520と第2装着部540はそれぞれ矩形をしており、張力付与部560は平行四辺形となっている。第1装着部520の2つの端部が重なることにより第1装着部520の装着時の環状をなす。第2装着部540の2つの端部が重なることにより第2装着部540の装着時の環状をなす。張力付与部560の平行な2つの端辺はそれぞれ、第1装着部520と第2装着部540とに交わる辺となる。装具500は均質な1枚のスチレン系エラストマーシートから切り出されて作製された基材580と、基材580に貼着され、第1装着部520および第2装着部540に備えられる面ファスナー582とにより構成される。
Claims (10)
- 装着対象の関節をはさむ態様で存在する2つの部位のうち、一方の部位に装着される第1装着部と、
他方の部位に装着される第2装着部と、
前記第1装着部と前記第2装着部とを架橋する態様で設けられる張力付与部と、
を備え、
前記張力付与部はエラストマーからなり、当該装具が前記装着対象に装着された際には前記第1装着部と前記第2装着部のそれぞれに対して互いに引き合う方向の張力を付与することを特徴とする装具。 - 前記第1装着部、前記第2装着部および前記張力付与部がエラストマーシートからなることを特徴とする請求項1に記載の装具。
- 前記張力付与部は、少なくとも2枚のエラストマーシートを重ねて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装具。
- 前記張力付与部の剛性が、前記第1装着部および前記第2装着部のそれぞれの剛性よりも大きいことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の装具。
- 前記エラストマーがスチレン系エラストマーであることを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の装具。
- 第1装具構成部と第2装具構成部とが一対の張力付与部にて連結されて構成され、
前記第1装具構成部は、
前記第1装着部と、
前記第1装着部から延出する一対の第1延在部と、
を含み、
前記第2装具構成部は、
前記第2装着部と、
前記第2装着部から延出する一対の第2延在部と、
を含み、
前記一対の第1延在部の一方と前記一対の第2延在部の一方とが着脱可能に連結されることで前記一対の張力付与部の一方を構成し、
前記一対の第1延在部の他方と前記一対の第2延在部の他方とが着脱可能に連結されることで前記一対の張力付与部の他方を構成することを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の装具。 - 膝関節装具として構成され、
前記第1装着部として、大腿に装着される第1カフ部と、
前記第2装着部として、下腿に装着される第2カフ部と、
前記張力付与部として、前記第1カフ部の前面から前記第2カフ部の後面へ延びる左右一対の連結部と、
を備えることを特徴とする請求項1−6のいずれかに記載の装具。 - 肘関節装具として構成され、
前記第1装着部として、上腕に装着される第1カフ部と、
前記第2装着部として、前腕に装着される第2カフ部と、
肘に当接する支持部と、
前記張力付与部として、それぞれ前記第1カフ部から前記支持部を経て前記第2カフ部へ延び、前記支持部にて互いに交差する一対の連結部と、
を備えることを特徴とする請求項1−6のいずれかに記載の装具。 - 均質なエラストマーからなる基材を備え、
装着対象に装着された際に関節をまたいで拮抗する張力を付与することで、関節部位の相対変位を規制することを特徴とする装具。 - 装着対象の関節部位の相対変位を規制する装具であって、
スチレン系エラストマーからなることを特徴とする装具。
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