JP2020054743A - エラストマー装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 身体運動を過度に制限しない装具を提供する。【解決手段】 本発明の装具は、装着対象の関節をはさむ態様で存在する2つの部位のうち、一方の部位に装着される第1装着部と、他方の部位に装着される第2装着部と、第1装着部と第2装着部とを架橋する態様で設けられる張力付与部と、を備え、張力付与部はエラストマーからなり、装具が装着対象に装着された際には第1装着部と第2装着部のそれぞれに対して互いに引き合う方向の張力を付与する。【選択図】図1

Description

本発明は、スポーツ損傷の予防等に使用される装具に関する。
従来、関節箇所の損傷を治療または予防するための装具について開発がされている。特に、スポーツ損傷に関する装具の需要は高く、種々の関節に対する装具の開発が望まれている。
損傷を治療または予防するための装具として、硬質なストラップで関節近傍を固定するサポータや、支柱によって曲げ伸ばしを制限する固定具等が知られている(特許文献1、2)。
特開2012−005772号公報 特表2008−539926号公報
しかし、伸張性の低い素材からなる装具を使用する場合、身体運動を過度に制限してしまい、スポーツ競技者のパフォーマンスを低下させるおそれがある。また、硬質な支柱等によって関節を固定する装具は、安全性の観点からルール上使用できない場合もあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、身体運動を過度に制限しない装具を提供することにある。
本発明の装具は、装着対象の関節をはさむ態様で存在する2つの部位のうち、一方の部位に装着される第1装着部と、他方の部位に装着される第2装着部と、第1装着部と第2装着部とを架橋する態様で設けられる張力付与部と、を備え、張力付与部はエラストマーからなり、装具が装着対象に装着された際には第1装着部と第2装着部のそれぞれに対して互いに引き合う方向の張力を付与することを特徴とする。
本発明によれば、身体運動を過度に制限しない装具を提供できる。
第1実施形態における装具を表す全体図である。 図2(A)は装具装着時における正面図である。図2(B)は装具装着時における左側面図である。図2(C)は装具装着時における右側面図である。 図3(A)は第1装具構成部の展開図である。図3(B)は第2装具構成部の展開図である。 装具装着時の関節制動について表す説明図である。 第1実施形態における変形例である装具を表す全体図である。 第2実施形態における装具を表す全体図である。 図7(A)は装具装着時における背面図である。図7(B)は装具装着時における正面図である。 装具の展開図である。 装具装着時の関節制動について表す説明図である。 図10(A)はAOLの走行に対応する制動機能について表す模式図である。図10(B)はPOLの走行に対応する制動機能について表す模式図である。図10(C)はAOLおよびPOLの走行に対応する制動機能について表す模式図である。 第3実施形態における装具を表す全体図である。 図12(A)は第1サポータの展開図である。図12(B)は第2サポータの展開図である。図12(C)は第3サポータの展開図である。 図13(A)は第1サポータを装着した状態を表す説明図である。図13(B)は第2サポータを装着した状態を表す説明図である。図13(C)は第3サポータを装着した状態を表す説明図である。 図14(A)は第4実施形態における装具を装着した状態の正面図である。図14(B)は図14(A)の状態の右側面図である。図14(C)は図14(A)の状態の背面図である。 装具の展開図である。 図16(A)は第4実施形態における変形例である装具を装着した状態の正面図である。図16(B)は図16(A)の状態の側面図である。 装具の展開図である。
具体的な実施形態の説明の前に、本実施形態の基本的な原理について説明する。
本実施形態は、いわゆるテーピング法に基づいたものである。テーピング法とは、各種テープを対象部位となる筋、靱帯、関節等の皮膚上に貼り、対象部位の支持、保護を行う手法である。スポーツにおけるテーピング法は、外傷の予防や運動機能の補助、外傷後の治療等に適用される。
テーピング法においては、筋や靱帯の走行に沿ってテープを貼り付ける。スポーツ時の損傷予防のために行うテーピング法においては、関節運動の制動と筋活動の促通を目的とする。筋活動の促通とは運動の起始部に皮膚を寄せることで、制動機能と可動機能とを両立させるという概念である。
テーピング法の一番の欠点は、施術者の技能やテープの素材によっては機能を十分に発揮できないおそれがあることである。本実施形態は装着するだけで、効果を期待する箇所に適切な促通を促すことができる装具である。
本実施形態に係る装具は、筋や靱帯の走行に沿って張力を付与する張力付与部がエラストマーからなる。中でも、スチレン系エラストマーは軽量かつ高い伸張性と反発弾性に富むという特徴を有する。またスチレン系エラストマーは比較的安価であり、コストを抑える点で良好な材料である。
以下、本実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態における装具100を表す全体図である。装具100は、前十字靱帯不全膝を対象とした膝関節装具である。
装具100は第1装具構成部120と第2装具構成部140とからなる。第1装具構成部120は環状の第1カフ部122(第1装着部)と、第1カフ部122から延出する帯状の第1延在部124、126とからなる。第2装具構成部140は環状の第2カフ部142(第2装着部)と、第2カフ部142から延出する帯状の第2延在部144、146とからなる。第1延在部124と第2延在部144とが連結し、第1延在部126と第2延在部146とが連結することで、それぞれ張力付与部160、162を構成する。
図2は装具100を装着した状態を表す図である。(A)は正面図であり、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
第1延在部124、126は、膝関節をはさんで対向している。第1カフ部122は第1延在部124、126との交点を大腿部の後面(太もも裏側)となるようにして、大腿部に巻きつけられる。第2延在部144、146は膝関節をはさんで対向している。第2カフ部142は、第2延在部144、146との交点を下腿部の前面(膝下)となるようにして、下腿部に巻きつけられる。第1延在部126と第2延在部146は、膝関節の右側面に延在する。第1延在部126の端部は下腿部前面に、第2延在部146の端部は大腿部後面にそれぞれ到達するように延出される。第1延在部124と第2延在部144は膝関節の左側面に延在する。第1延在部124の端部は下腿部前面に、第2延在部144の端部は大腿部後面にそれぞれ到達するように延出される。第1延在部124、126および第2延在部144、146をまとめて「連結部164」ともよぶ。
図3は装具100の展開図である。(A)は第1装具構成部120の展開図であり、(B)は第2装具構成部140の展開図である。
第1装具構成部120および第2装具構成部140は、スチレン系エラストマーからなる均質なシートから切り出された基材180に、面ファスナー182を貼着して作製される。第1装具構成部120は矩形の第1カフ部122と矩形の第1延在部124、126とにより構成される。第1カフ部122に対して第1延在部124、126はそれぞれ平行に位置している。第1延在部124の一部と第1カフ部122、第1延在部126の一部と第1カフ部122とがそれぞれ繋がっており、第1装具構成部120は工の字状をなしている。第2装具構成部140は矩形の第2カフ部142と矩形の第2延在部144、146とにより構成される。第2カフ部142に対して第2延在部144、146はそれぞれ平行に位置している。第2延在部144の一部と第2カフ部142、第2延在部146の一部と第2カフ部142とがそれぞれ繋がっており、第2装具構成部140は工の字状をなしている。装具100の装着時においては、基材180が伸長することにより、使用者に対して張力を付与する。
図4は装具100装着時の関節制動について表す説明図である。図4においては、装具100を装着した膝の左側面を示す。
支点aは大腿部前面、支点bは大腿部後面、支点cは下腿部前面における装具100の支点を表す。装具100は、支点a、bをとおる第1カフ部122、支点cをとおる第2カフ部142、支点b、cをとおる連結部164(張力付与部160、162)からなる。前十字靱帯不全膝の場合、下腿部前面の脛骨粗面部が大腿骨顆部に対して前方へ相対変位してしまう。そのため、装具100においてはまず、脛骨を正しい位置に戻す力が必要となる。
装具100は、支点cにおいて下腿部前面を後面へ引っ張る力(矢印c2によって表す。)を付与している。同時に装具100は、支点bにおいて大腿部後面(大腿骨顆部)を前面へ引張る力(矢印b1によって表す。)を付与している。支点cは、皮下の軟部組織が少ない脛骨粗面部に設けられる。これにより、支点cにおいて装具100は安定的に下腿部前面を支えることができる。また、支点bは、皮下の軟部組織が少ない大腿骨顆部に設けられる。これにより、支点bにおいて装具100は安定的に大腿骨顆部を支えることができる。
装具100は、連結部164において発生する張力によって、支点b、cの間にて互いに引き合う方向の力(矢印b2、c1によって表す。)を付与する。この矢印b2、c1によって表される力の方向は、前十字靱帯の解剖学的走行に近似している。したがって、矢印b2、c1によって表される力は、前十字靱帯と同様に膝の伸展域で前方剪断力への制動効果を有する。矢印b2、c1によって表される力は互いに拮抗する。これらの力により、装具100は、脛骨粗面部が大腿骨顆部に対して前方へ相対変位することと下腿の回旋を効果的に規制できる。
上記のとおり第1延在部124と第2延在部144、第1延在部126と第2延在部146はそれぞれ重ねあわされる態様で連結部164(張力付与部160、162)を構成する。そのため、張力付与部160、162のそれぞれにおいては、第1カフ部122や第2カフ部142の二倍の剛性が備えられる。よって、張力付与部160、162は支点b、c間を強い張力で引き合うことができる。
一方で、装具100の基材180として使用されるスチレン系エラストマーは伸張性に優れた素材である。張力付与部160、162において強い張力が発生していても、使用者の動きを過度に阻害することがない。よって装具100は制動機能と可動機能とを両立できる。以下、本実施形態において使用されるスチレン系エラストマーについて説明する。
本実施形態において使用されるスチレン系エラストマーは、ハードセグメントとして主にポリスチレンが使用される熱可塑性エラストマーである。スチレン系エラストマーは引張強さが約9.8〜34.3MPa、伸びが約500〜1500%という特性を有する。このように、スチレン系エラストマーは高い弾性を有する。そのため、適度な関節の制動性と可動性を発揮する。なお、本実施形態においては、伸びが1000%以上となるスチレン系エラストマーがより好ましい。伸びが1000%以上となるスチレン系エラストマーを使用すれば、より高い弾性を発揮する装具100とすることができる。
図5は、第1実施形態における変形例である装具200を表す全体図である。
装具200は環状の第1装着部220、環状の第2装着部240、第1装着部220と第2装着部240とを架橋する帯状の張力付与部260が一体となった形状をしている。装具200においては、大腿部前面と下腿部後面に面ファスナー282が設けられており、他の部分にはスチレン系エラストマーからなる基材280のみの構成となっている。装具200においても、張力付与部260が下腿部前面と大腿骨顆部とに対して互いに引き合う方向(拮抗する方向)にスチレン系エラストマー由来の張力を付与する。よって装具200においても膝の伸展域で脛骨粗面部が大腿骨顆部に対して前方へ相対変位することと下腿の回旋を規制しつつも、膝関節において必要な可動域を確保できる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態における装具300を表す全体図である。装具300は野球肘を対象とした肘関節装具である。
装具300は環状の第1カフ部320(第1装着部)、環状の第2カフ部340(第2装着部)、支持部310を含む。第1カフ部320と第2カフ部340は支持部310をはさんで対向する位置に備えられている。第1カフ部320と第2カフ部340とには、支持部310において交差する一対の連結部360(張力付与部)によって、互いに引き合う方向の張力(拮抗する張力)が付与されている。
図7は装具300を装着した状態を表す図である。(A)は背面図であり、(B)は正面図である。
装具300は、一対の連結部360の交点部Pが前斜走靱帯(「AOL」と表記する。)および後斜走靱帯(「POL」と表記する。)に対応する箇所に当接する態様で装着される。第1カフ部320は面ファスナー382が親指側(外腕側)となるようにして、上腕部に巻きつけられる。第2カフ部340は面ファスナー382が外腕側となるようにして、前腕部に巻きつけられる。支持部310は面ファスナー382が外腕側に当接するようにして、肘に巻きつけられる。
図8は装具300の展開図である。
装具300は、スチレン系エラストマーからなる均質なシートから切り出された基材380に、面ファスナー382を貼着して作製される。面ファスナー382は第1カフ部320、第2カフ部340、支持部310に設けられる。連結部360は基材380のみからなり、第1カフ部320と第2カフ部340とを架橋する。
連結部360は帯状の連結部362、364からなる。連結部362、364は交点部Pにおいて互いに交差する。交点部Pは支持部310、連結部362、364が交差する部分である。交点部Pは後述する肘頭から内側上顆に対応する位置に当接される。装具300においては第1カフ部320の2つの端部が重なることで環状をなし、第2カフ部340の2つの端部が重なることで環状をなす。連結部362の一端と連結部364の一端が第1カフ部320とつながっており、連結部362、364のそれぞれの他端が第2カフ部340とつながっている。
図9は、装具300装着時の関節制動について表す説明図である。
支点dは上腕部外腕、支点eは肘部内腕、支点fは前腕部外腕における装具300の支点を示す。装具300は、上腕、肘、前腕のそれぞれに対し、支点d、e、fにおいて矢印D、E、Fの方向に力を付与する。連結部362は第1カフ部320の支点dから支持部310の支点e(交点部P)をとおり第2カフ部340の支点fに延出する。連結部364は、第2カフ部340の支点fから支持部310の支点eを経て第1カフ部320の支点dに延出する。これにより、連結部362、364はそれぞれ、第1カフ部320、第2カフ部340から支点eに向かう方向に張力を付与する。この張力は、尺側側副靱帯の起始部であり、体表に最も突出する上腕骨内側上顕を圧迫し、固定する機能を有する。
図10は、装具300が肘関節に対して付与する制動機能について表す模式図である。(A)はAOLの走行LAに対応する模式図、(B)はPOLの走行LPに対応する模式図、(C)は(A)と(B)を重ね合わせた模式図である。
野球肘においては、投球時の肘内側への外反ストレスを軽減することが重要である。この外反ストレスを軽減させるためには、AOLおよびPOLを模倣した装具が効果的とされる。AOLの走行LAは図10(A)に示すとおり肘関節の内側(内側上顆)を中心として上腕および前腕に延出している。POLの走行LPは、図10(B)に示すとおりAOLより外側(肘頭から内側上顆近傍)を中心として上腕および前腕に延出している。装具300はAOLの走行LAとPOLの走行LPの両方に近似させた形状としている。すなわち、装具300の交点部Pは、肘関節のAOLおよびPOLに対応する位置にあてがわれる。交点部Pに向かう方向へ上腕および前腕に張力をかけることで、装具300は肘関節に対する投球時の外反ストレスを軽減できる。
本実施形態における装具300は、第1カフ部320と第2カフ部340が連結部362、364とつながる態様となっている。また、連結部362、364は、第1カフ部320と第2カフ部340のそれぞれから交点部Pへ向かう張力(拮抗する張力)を付与する。この形状は第1実施形態における膝関節装具に適用することも可能である。膝関節装具に適用する場合には、交点部Pを膝側面に当接させる。これにより連結部362または連結部364が前十字靱帯の解剖学的走行と近似するから、膝関節における外反を制動することができる。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態における装具400を表す全体図である。
図12は、装具400の展開図である。(A)は第1サポータ420の展開図、(B)は第2サポータ440の展開図、(C)は第3サポータ460の展開図である。装具400は肩関節を対象としたサポータである。
装具400は、第1サポータ420、第2サポータ440、第3サポータ460からなる。第1サポータ420は、第1胴巻付部422、第2胴巻付部424、腕巻付部426からなる。第1胴巻付部422、第2胴巻付部424、腕巻付部426はいずれも帯状をしている。第1胴巻付部422の端部と腕巻付部426、第2胴巻付部424の端部と腕巻付部426とがそれぞれつながっており、第1サポータ420はコの字形状となっている。第2サポータ440は、第3胴巻付部442と肩巻付部444からなる。第3胴巻付部442は帯状をしており、肩巻付部444は矩形になっている、第3胴巻付部442と肩巻付部444とは、垂直に交わる態様でつながっており、第2サポータ440はT字形状となっている。第3サポータ460は帯状をなしている。第1サポータ420、第2サポータ440、第3サポータ460は、スチレン系エラストマーからなる基材480に面ファスナー482を貼着して形成される。
図13は、装具400の装着方法を表す説明図である。(A)は第1サポータ420を装着した状態を表す説明図、(B)は第1サポータ420と第2サポータ440を装着した状態を表す説明図、(C)は第1サポータ420、第2サポータ440、第3サポータ460を装着した状態を表す説明図である。本実施形態においては、使用者の左肩に装着する場合を示す。
装具400においてはまず、第1サポータ420を装着する。第1サポータ420の第1胴巻付部422を使用者の正面、第2胴巻付部424を使用者の背面に面するようにして、腕巻付部426を使用者の左上腕に巻きつける。第1胴巻付部422を左肩、背面、右脇下の順に当接させ、第1胴巻付部422の端部を正面にあてがう。第2胴巻付部424を左肩、正面、右脇下の順に当接させ、第2胴巻付部424の端部を背面にあてがう。第1胴巻付部422の一部と第2胴巻付部424の一部が重ね合わさることで、第1サポータ420が固定される。
次に、第2サポータ440を第1サポータ420の上から装着する。第2サポータ440の第3胴巻付部442を背面側、肩巻付部444を正面側になるように、第3胴巻付部442と肩巻付部444との交点を左肩にあてがう。第3胴巻付部442を左脇下から正面へ向けて延出させ、第3胴巻付部442のそれぞれの端部が右脇下で交差するように当接させる。肩巻付部444の端部を左脇下から背面に延出させ、背面にある第3胴巻付部442と重ね合わせる。
最後に、第3サポータ460を第1サポータ420、第2サポータ440の上から装着する。第3サポータ460の端部を左上腕に巻きつける。反対側の端部は、正面、右脇下、背面、左肩をとおり、正面の第3サポータ460と重ね合わせて固定される。
装具400は第1サポータ420、第2サポータ440、第3サポータ460のそれぞれが、肩に対して制動機能を発揮する。本実施形態の場合、第1サポータ420を装着すると、使用者には上腕部から左肩をとおり右腹部に向かう力が付与される。第2サポータ440を装着すると、使用者には左肩背面側から左肩をとおり右腹部に向かう力が付与される。第3サポータ460を装着すると、使用者には背面から左肩をとおり正面に向かう力が付与される。これらの力を使用者に付与することで、装具400は上腕骨頭の求心位保持を行う。よって装具400は使用者の肩関節において上腕骨頭の変位を抑制できる。一方で、装具400はスチレン系エラストマーからなる基材480によって上記の力を付与する。上記のとおりスチレン系エラストマーは伸張性が高いため、装具400においても肩関節を過度に制動させることなく必要な可動を可能とする。
本実施形態においては装具400を左肩に装着した場合を説明したが、右肩に装着してもよい。また、第1サポータ420を装着してから第2サポータ440を装着したが、第2サポータ440を先に装着してから第1サポータ420を装着してもよい。
[第4実施形態]
図14は、第4実施形態における装具500を表す図である。(A)は装具500を装着した状態の正面図、(B)は右側面図、(C)は背面図である。装具500は膝関節の内側移動を制動するためのストラップタイプの装具である。
装具500は環状の第1装着部520、環状の第2装着部540、帯状の張力付与部560を含む。第1装着部520は使用者の腰部に巻きつけられる。第2装着部540は使用者の膝下に巻きつけられる。張力付与部560は腰側面にある第1装着部520との交点から大腿部前面をとおり、膝下内側にある第2装着部540との交点へと延出される。張力付与部560は第1装着部520と第2装着部540とを架橋し、第1装着部520から第2装着部540へ向かう方向に張力を付与する。
図15は、装具500の展開図である。
第1装着部520と第2装着部540はそれぞれ矩形をしており、張力付与部560は平行四辺形となっている。第1装着部520の2つの端部が重なることにより第1装着部520の装着時の環状をなす。第2装着部540の2つの端部が重なることにより第2装着部540の装着時の環状をなす。張力付与部560の平行な2つの端辺はそれぞれ、第1装着部520と第2装着部540とに交わる辺となる。装具500は均質な1枚のスチレン系エラストマーシートから切り出されて作製された基材580と、基材580に貼着され、第1装着部520および第2装着部540に備えられる面ファスナー582とにより構成される。
上記のとおり張力付与部560と第1装着部520との交点は腰側面に当接され、張力付与部560と第2装着部540との交点は膝下内側に当接される。張力付与部560は腰側面から大腿部前面をとおり膝下内側へむかう螺旋形状を形成した状態で使用者に装着される。このとき張力付与部560が与える力は、腰側面から大腿部前面、膝下内側へとむかう。この張力によって股関節の内転、内旋と、膝関節の外反を伴う膝の内側移動を抑制できる。一方で、張力付与部560はスチレン系エラストマーからなり、適度な伸張性を有するから、装具500は膝関節を過度に制動させることなく可動とする。
本実施形態においては、張力付与部560を腰側面から大腿部前面を経て膝下内側へ向かう螺旋形状を形成した状態で装具500を使用者に装着した。この形状は第1実施形態における膝関節装具に適用することも可能である。この場合においても、膝関節が内側移動することを抑制できる。
図16は、第4実施形態における変形例である装具600を表す図である。(A)は装具600を装着した状態の正面図、(B)は装具600を装着した状態の右側面図である。図17は装具600の展開図である。
装具600は、均質な1枚のスチレン系エラストマーシートから切り出されて作製される基材680と、基材680に貼着された面ファスナー682とにより構成される。装具600は第1装着部620、第2装着部640、張力付与部660からなる。面ファスナー682は第1装着部620と第2装着部640に備えられる。第1装着部620は使用者の腰部に巻きつけられる。第2装着部640は使用者の足首に巻きつけられる。張力付与部660は第1装着部620の腰側面から脚部側面を経て第2装着部640の足首外側へと延出され、第1装着部620と第2装着部640とを引き合う方向に張力を付与する。この張力によって装具600は膝関節の内側移動を抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記第2実施形態では図9に関連して説明したとおり、装具300装着時の関節制動について、支点d、e、fの3点支持の場合を示した。これら3点に加えて、支点eと肘をはさんで対称な位置に4点目の支点を設けてもよい。この支点は、支点eに向かう方向の力を発揮する。これらの4点支持とした装具は、肘関節における外反への制動をより効果的に行える。
上記第4実施形態では、一端を腰部に巻きつけ、他端を足首に巻きつける装具500、600を示した。これらの装具500、600に対して、腰部正面から各肩をとおり腰部背面とつながる並行な2本の帯状のストラップを追加してもよい。このストラップもまた、基材にスチレン系エラストマーを採用する。この構成の装具は、体幹の揺動を抑制し、体幹の側方への傾きを制動できる。
上記実施形態では、基材に均質なスチレン系エラストマーを使用した。変形例においては、シリコーンやゴム等のその他のエラストマーとしてもよい。エラストマーからなる本発明の装具は伸張性に優れるため、服の上から装着しても装着箇所からのずれが生じにくい。また、関節部の動きによる撓みも少ないため、スポーツなどにより激しい動きをしたとしても制動機能を保つことができる。ただし、他のエラストマーに比べ耐破断性に優れる点から、スチレン系エラストマーがより好ましい。
上記実施形態では、張力付与部に限らず第1装着部や第2装着部においても基材にスチレン系エラストマーを使用した。変形例においては、第1装着部と第2装着部の素材に硬性な材料を使用してもよい。この場合においても、張力付与部にスチレン系エラストマーを使用することで関節部に対して必要な張力を与えることができる。ただし、第1装着部や第2装着部においても基材にスチレン系エラストマーを使用することで、装着箇所の骨格等に合わせて各装着部が変形するため、装着性が向上する。また、硬性な材料を使用する場合に比べ、装具装着による痛みを生じにくくできる。
上記実施形態では、装具の基材がスチレン系エラストマーであるとした。基材をスチレン系エラストマーのみとした装具は、スチレン系エラストマーの弾性特性と皮膚への接着性を効果的に発揮できる。変形例においては、装具に布等の下地を設けてもよい。下地を設けることで、装着箇所と基材との通気性がよくなり、皮膚トラブルを低減できる。下地を設ける場合には、装具の基材であるスチレン系エラストマーの伸張性を妨げない形状や素材を選択する。
上記実施形態では、対象となる装着箇所や症例を特定した。実施形態における装具の用途はこれに限らず、指その他の関節を装着対象としてもよい。また、装着対象に応じて一体型の装具としてもよいし、複数の装具構成部からなる装具としてもよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
100 装具、120 第1装具構成部、122 第1カフ部、124 第1延在部、126 第1延在部、140 第2装具構成部、142 第2装着部、144 第2延在部、146 第2延在部、160 張力付与部、164 連結部、180 基材、182 面ファスナー、200 装具、220 第1カフ部、240 第2カフ部、260 張力付与部、280 基材、282 面ファスナー、300 装具、310 支持部、320 第1カフ部、340 第2カフ部、360 連結部、362 連結部、364 連結部、380 基材、382 面ファスナー、400 装具、420 第1サポータ、422 第1胴巻付部、424 第2胴巻付部、426 腕巻付部、440 第2サポータ、442 第3胴巻付部、444 肩巻付部、460 第3サポータ、480 基材、482 面ファスナー、500 装具、520 第1装着部、540 第2装着部、560 張力付与部、580 基材、582 面ファスナー、600 装具、620 第1装着部、640 第2装着部、660 張力付与部、680 基材、682 面ファスナー、D 矢印、LA 走行、LP 走行、P 交点部、a 支点、b 支点、b1 矢印、b2 矢印、c 支点、c1 、c2 矢印、d 支点、e 支点、f 支点。

Claims (10)

  1. 装着対象の関節をはさむ態様で存在する2つの部位のうち、一方の部位に装着される第1装着部と、
    他方の部位に装着される第2装着部と、
    前記第1装着部と前記第2装着部とを架橋する態様で設けられる張力付与部と、
    を備え、
    前記張力付与部はエラストマーからなり、当該装具が前記装着対象に装着された際には前記第1装着部と前記第2装着部のそれぞれに対して互いに引き合う方向の張力を付与することを特徴とする装具。
  2. 前記第1装着部、前記第2装着部および前記張力付与部がエラストマーシートからなることを特徴とする請求項1に記載の装具。
  3. 前記張力付与部は、少なくとも2枚のエラストマーシートを重ねて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装具。
  4. 前記張力付与部の剛性が、前記第1装着部および前記第2装着部のそれぞれの剛性よりも大きいことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の装具。
  5. 前記エラストマーがスチレン系エラストマーであることを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の装具。
  6. 第1装具構成部と第2装具構成部とが一対の張力付与部にて連結されて構成され、
    前記第1装具構成部は、
    前記第1装着部と、
    前記第1装着部から延出する一対の第1延在部と、
    を含み、
    前記第2装具構成部は、
    前記第2装着部と、
    前記第2装着部から延出する一対の第2延在部と、
    を含み、
    前記一対の第1延在部の一方と前記一対の第2延在部の一方とが着脱可能に連結されることで前記一対の張力付与部の一方を構成し、
    前記一対の第1延在部の他方と前記一対の第2延在部の他方とが着脱可能に連結されることで前記一対の張力付与部の他方を構成することを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の装具。
  7. 膝関節装具として構成され、
    前記第1装着部として、大腿に装着される第1カフ部と、
    前記第2装着部として、下腿に装着される第2カフ部と、
    前記張力付与部として、前記第1カフ部の前面から前記第2カフ部の後面へ延びる左右一対の連結部と、
    を備えることを特徴とする請求項1−6のいずれかに記載の装具。
  8. 肘関節装具として構成され、
    前記第1装着部として、上腕に装着される第1カフ部と、
    前記第2装着部として、前腕に装着される第2カフ部と、
    肘に当接する支持部と、
    前記張力付与部として、それぞれ前記第1カフ部から前記支持部を経て前記第2カフ部へ延び、前記支持部にて互いに交差する一対の連結部と、
    を備えることを特徴とする請求項1−6のいずれかに記載の装具。
  9. 均質なエラストマーからなる基材を備え、
    装着対象に装着された際に関節をまたいで拮抗する張力を付与することで、関節部位の相対変位を規制することを特徴とする装具。
  10. 装着対象の関節部位の相対変位を規制する装具であって、
    スチレン系エラストマーからなることを特徴とする装具。
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