JP2020054190A - モータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置全体の小型化を図りつつ、出力軸の回転位置の検出を精度よく行えるモータ駆動装置を提供する。【解決手段】モータ3の固定軸5と、モータ3の駆動力を外部に出力する出力軸7と、モータ3のピニオン9と出力軸7の間の動力伝達経路に配置されてモータ3の駆動力を出力軸7に伝達する伝達歯車11、13と、固定軸5と出力軸7の両方を同軸で支持する軸受プレート15と、出力軸7の回転位置を検出する位置検出センサ17と、を備え、位置検出センサ17は、マグネット19とマグネット19を検知する磁気センサ21とを備え、マグネット19は、出力軸7の軸受プレート15と対向する位置に設けられ、磁気センサ21は、軸受プレート15のマグネット19と対向する位置に設けられている。【選択図】 図4
Description
本発明は、モータの駆動力を伝達歯車によって出力軸に伝達するモータ駆動装置に関するものである。
この種のモータ駆動装置として、特許文献1に記載されているモータ駆動装置が挙げられる。このモータ駆動装置は、モータのロータ部を回転可能に支持する固定軸と、出力軸とは、各軸の位置が水平方向にずれて位置する構造である。この回転駆動装置は、前記出力軸の回転位置を検出する位置検出手段が実装されている。この位置検出手段は、前記出力軸の出力歯車に取り付けられて前記出力歯車と一緒に回転する磁石と、前記回転する磁石と対向する位置に取り付けられて前記磁石の磁力を検出するホール素子を備えている。
従来のモータ駆動装置は、モータの固定軸と、出力軸とが水平方向にずれて位置する構造であるので、装置全体を小型化しにくいという課題がある。また、出力軸の回転位置を検出する位置検出手段の相対位置の位置精度の確保が簡単ではないという課題がある。
本発明の目的は、装置全体の小型化を図りつつ、出力軸の回転位置の検出を精度よく行うことが可能なモータ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るモータ駆動装置は、モータと、前記モータの駆動力を外部に出力する出力軸と、前記モータのピニオンと前記出力軸の間の動力伝達経路に配置されて前記モータの駆動力を前記出力軸に伝達する伝達歯車と、前記モータのロータを回転可能に支持する固定軸と、前記出力軸と両方を同軸で支持する軸受プレートと、前記出力軸の回転位置を検出する位置検出センサと、を備え、前記位置検出センサは、マグネットと、前記マグネットを検知する磁気センサとを備え、前記マグネットは前記出力軸の前記軸受プレートと対向する位置に設けられ、前記磁気センサは前記軸受プレートの前記マグネットと対向する位置に設けられる、ことを特徴とする。
本発明によれば、前記固定軸と前記出力軸の両軸は、同軸の相対位置で共通の軸受プレートに支持されている。これにより、モータ、伝達歯車、出力軸等の各構成部材のコンパクトな実装が可能となり、装置全体の小型化を図ることができる。また、前記共通の軸受プレートに磁気センサが設けられているので、回転するマグネットに対する前記磁気センサの相対位置の位置精度の確保を行うことが可能になる。
本発明において、モータ駆動装置は、前記伝達歯車は歯車輪列を成しており、前記歯車輪列は前記モータのロータに対して対称位置に配置された一対の歯車を含んでいることが好ましい。
本発明によれば、前記伝達歯車を成す前記歯車輪列は前記モータのロータに対して対称位置に配置された一対の歯車を含んでいるので、この2枚の歯車によって伝達歯車の強度の確保を行うことが可能になる。
本発明において、モータ駆動装置は、前記位置検出センサは前記一対の歯車の間に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、前記位置検出センサは前記一対の歯車の間に配置されているので、前記伝達歯車の強度を確保しつつ、それによって生じる前記一対の歯車の間の領域を位置検出センサの配置場所として活用することが可能になる。
本発明において、モータ駆動装置は、前記軸受プレートは軸方向に凹む凹部を備え、前記磁気センサは前記凹部に配設されていることが好ましい。
本発明によれば、磁気センサを安定よくその凹部内に保持することが可能になる。また、回転するマグネットとの接触の虞を簡単に低減することが可能になる。
本発明において、モータ駆動装置は、前記出力軸は前記軸受プレートと対向する位置に出力歯車を備え、前記マグネットは前記出力歯車に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、構造簡単にして前記出力軸の回転位置の検出を精度よく行うことが可能になる。
本発明において、モータ駆動装置は、前記モータと前記伝達歯車と前記軸受プレートはモータケーシング内に収められ、前記固定軸の基端は前記モータケーシングの底部に固定され、前記モータの前記モータケーシングの底部から離れた位置でモータのピニオン部分に、中央部に開口部を有するギアプレートが設けられ、前記伝達歯車と前記軸受プレートは、前記ギアプレートの前記モータと反対側に設けられ、前記モータのピニオンは前記ギアプレートの前記開口部から突出しており、前記軸受プレートは、前記固定軸の前記ピニオン側の端部を軸支するシャフト用軸受部と、前記シャフト用軸受部と反対側に位置し前記出力軸の基端側を軸支する出力軸用軸受部と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、前記軸受プレートは、前記固定軸の前記ピニオン側の端部を軸支するシャフト用軸受部と、前記シャフト用軸受部と反対側に位置し前記出力軸の基端側を軸支する出力軸用軸受部と、を備える。即ち、前記固定軸と前記出力軸の両軸は、同軸の相対位置で共通の軸受プレートの前記シャフト用軸受部と、前記出力軸用軸受部にそれぞれ支持されている。そして、共通の軸受プレートに磁気センサが設けられているので、回転するマグネットに対する磁気センサの相対位置の位置精度の確保を行うことが可能となり、前記出力軸の回転位置の検出を精度よく行うことが可能になる。
本発明によれば、装置全体の小型化を図りつつ、出力軸の回転位置の検出を精度よく行えるモータ駆動装置を提供することが可能になる。
以下、本発明に係るモータ駆動装置を図1〜図12に表す実施形態を例にとって、これらの図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では最初に図1〜図4に基づいて本発明の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成について説明する。つぎに、図4〜図10に基づいて本発明の実施形態に係るモータ駆動装置の要部の具体的構成について詳細に説明する。続いて、本発明の実施形態に係るモータ駆動装置の作動態様と作用、効果について説明し、最後に、前記実施形態とは部分的構成を異にする本発明の他の実施形態について言及する。
本実施形態では、固定軸5及び出力軸7が延びる方向を軸方向Zとし、軸方向Zの出力軸7側を上にした図4に示す姿勢を基本にして説明する。具体的には、軸方向Zの出力軸7側を上方+Z、固定軸5側を下方−Zとし、軸方向Zと直交する平面方向を水平方向X、Yとする。また、軸方向Zを別途、高さ方向Zと表現する場合もある。すなわち、上方+Z、下方−Z、水平方向X、Yは軸方向Zを基準にして定まるものであり、軸方向Zが垂直方向から傾いている場合には、該軸方向Zの傾きに応じて上方+Z、下方−Z、水平方向X、Yが意味する方向が変化する(この場合には必ずしもこれらの呼び名と合致しない場合も生じ得る)。
(1)モータ駆動装置の全体構成(図1〜図4参照)
モータ駆動装置1は、例えばバルブの開閉動作に使用される出力軸の位置制御が可能なモータ駆動装置である。具体的には、モータ3と、モータ3の駆動力を外部に出力する出力軸7と、モータ3の駆動力を伝達するピニオン9と出力軸7の間の動力伝達経路に配置されてモータ3の駆動力を出力軸7に伝達する伝達歯車11、13と、固定軸5と出力軸7の両方を同軸で支持する軸受プレート15と、出力軸7の回転位置を検出する位置検出センサ17と、を備えることによって基本的に構成されている。
モータ駆動装置1は、例えばバルブの開閉動作に使用される出力軸の位置制御が可能なモータ駆動装置である。具体的には、モータ3と、モータ3の駆動力を外部に出力する出力軸7と、モータ3の駆動力を伝達するピニオン9と出力軸7の間の動力伝達経路に配置されてモータ3の駆動力を出力軸7に伝達する伝達歯車11、13と、固定軸5と出力軸7の両方を同軸で支持する軸受プレート15と、出力軸7の回転位置を検出する位置検出センサ17と、を備えることによって基本的に構成されている。
位置検出センサ17は、マグネット19と、マグネット19を検知する磁気センサ21と、を備え、マグネット19は出力軸7の軸受プレート15と対向する位置に設けられている。磁気センサ21は、軸受プレート15のマグネット19と対向する位置に設けられている。磁気センサ21は、感磁素子としてホール素子、または、ホール素子および信号処理ICをそなえたホールICであってもよい。
モータ駆動装置1には、円筒容器状のモータケーシング23と、モータケーシング23の開放された上面を塞ぐ上蓋25が設けられている。モータケーシング23の底板23aの中央には、穴部24が形成されており、穴部24には固定軸5の基端部5aが挿入され固定されている。上蓋25の中央には、上方+Zに立ち上げられている円筒状のソケット部27が形成され、ソケット部27の内部に出力軸7を回転可能な状態で支持する軸受29が内嵌されている。
モータ3は、その回転角度(回転位置)が検出可能なステッピングモータである。モータ3は、外周部にコイル31が巻かれた円筒状のステータ33と、ステータ33の中心に形成される空間に配置されるロータ35とを備えている。ロータ35は、ピニオン9とロータ本体36とを一体に有する樹脂製の軸体であるロータサポート37と、ロータサポート37の外周面に一体的に固定され、コイル31と対向するように配置される永久磁石39と、を備えることによって構成されている。ロータサポート37の径方向中心には上下に貫通した軸穴が形成されており、その軸穴には固定軸5が挿通されている。ロータ35の下面は板バネであるリーフスプリングに支持されており、ロータ35はリーフスプリングにより上方+Zに付勢されている。
固定軸5の先端部5bは、ピニオン9の端面から上方+Zに突出するように設けられ、軸受プレート15に固定されている。出力軸7は、軸受29によって回転可能に支持される段違い異径棒状の出力軸本体41と、出力軸本体41の基部に一体に回転するように取り付けられる出力歯車8と、を備えている。出力軸本体41の基端部41aは、出力歯車8の下面から下方−Zに突出するように設けられている。
合成樹脂製の軸受プレート15が、出力軸7とモータ3とを上下に仕切るように配置されている。軸受プレート15は、水平方向X、Yに延在する平板部43と、平板部43の軸方向Zの中心を上方+Zに盛り上げて形成される円柱状の軸受部45と、軸受部45の周囲外方の平板部43の外周に近い部分から上方+Zに向けて立ち上げられる上蓋25の下面を支持する支持部材49と、を備えている。支持部材49は、2つ設けられている。単一の軸受プレート15の軸受部45の中心には、固定軸5の先端部5bに外嵌する固定軸用軸受部となる嵌合凹部51と、出力軸7の出力軸本体41における基端部41aに外嵌する出力軸用軸受部となる嵌合凹部53と、が軸心を一致させた状態で形成されている。
(2)モータ駆動装置の要部の具体的構成(図4〜図10参照)
伝達歯車11、13は歯車輪列を有し、モータ3の回転を減速した状態で出力軸7に伝達する減速機として機能している。この歯車輪列は、モータ3のロータ35に対して対称位置に配置された一対の歯車を含むように構成されている。
伝達歯車11、13は歯車輪列を有し、モータ3の回転を減速した状態で出力軸7に伝達する減速機として機能している。この歯車輪列は、モータ3のロータ35に対して対称位置に配置された一対の歯車を含むように構成されている。
具体的には、歯車輪列は、モータ3のピニオン9に噛み合う大径歯車aと、大径歯車aと軸心を一致させて一体に設けられる小径歯車bと、を有する第1伝達歯車11と、第1伝達歯車11の小径歯車bに噛み合う大径歯車cと、大径歯車cと軸心を一致させて一体に設けられる小径歯車dと、を有する第2伝達歯車13と、を備えている。出力歯車8が、第2伝達歯車13の小径歯車aに噛み合うことにより、出力軸7が減速された所定の回転速度で所定の方向に回転するようになっている。
本実施形態では、減速機能を有する歯車輪列が対向するように同じものが2系統設けられている。具体的には、ピニオン9を挟んで180°対向する位置に一段目の第1伝達歯車11が一枚ずつ計2枚(11A、11B)設けられており、出力歯車8を挟んで180°対向する位置に二段目の第2伝達歯車13が1枚ずつ計2枚(13A、13B)設けられている。このように、歯車輪列を2系統設けた場合には、伝達歯車11、13の強度が2倍になるから、コンパクトなモータ駆動装置1とした場合でも、必要なトルクを確保することが可能になる。
第2伝達歯車13A、13Bは出力軸7に対向するように配置されており、これら第2伝達歯車13A、13Bの間にはスペースが形成されている。このスペースを利用して位置検出センサ17を構成する磁気センサ21が配置されている。磁気センサ21は、水平方向X、Yの外方に向けて延びるセンサ取付け基板55の先端部に取り付けられている。センサ取付け基板55の基端部は、図5及び図6に表すように、モータケーシング23の外周部から外方に突出させて設けた端子台57に接続されている。端子台57には8つの端子Pが設けられており、下方の3つの端子Pが磁気センサ21から延びるホール端子P1、上方の5つの端子がコイル31から延びるコイル端子P2となっている。
軸受プレート15には、軸受方向Zに凹む凹部59が備えられており、凹部59に対して磁気センサ21が配設されている。具体的には、軸受プレート15の軸受部45には、軸受部45の上面から所定深さの凹部59が形成されている。凹部59の下方−Zに、センサ取付け基板55を側方から差し込める高さ(軸方向Zの間隔)で所定深さ(軸中心に向う水平方向X、Yの長さ)のスリット61(図3、図4)が凹部59と連通する一体の空間として形成されている。軸受部45の外周の一部には、第2伝達歯車13との干渉を回避するための凹陥部45bが形成されている。
凹部59の幅寸法は、磁気センサ21の幅寸法と同じか、磁気センサ21の幅寸法より幾分、大きめの幅寸法となる。同様に、スリット61の幅寸法は、センサ取付け基板55の幅寸法と同じか、センサ取付け基板55の幅寸法より幾分、大き目の幅寸法となる。スリット61の下面の高さと端子台57の上面の高さは、同じ高さとなるように設定されている。本実施形態では、端子台57の上面の高さを下方−Zに下げることによって実現している。これによりセンサ取付け基板55と磁気センサ21が水平方向X、Yに沿って水平に支持されている。
出力軸7は、軸受プレート15と対向する位置に出力歯車8を備えており、出力歯車8に対して位置検出センサ17を構成するマグネット19が設けられている。具体的には、軸受プレート15における軸受部45の上面と対向する隙間を隔てた上方+Zに、出力歯車8の下面が位置しており、出力歯車8の下面から所定深さの取付け凹部63が形成されている。取付け凹部63には、マグネット19が下方−Zから挿入することで取り付けられている。
取付け凹部63の横断面形状と口径と深さは、取付け凹部63に取り付けられる円柱形状のマグネット19の横断面形状と直径と高さと、ほぼ同じ寸法に設定されている。これにより、出力歯車8の下面とマグネット19の下面は、ほぼ面一の状態となる。図4に表すように本実施形態では、軸受プレート15の軸受部45の中心に、その外周部より僅かに高くなっている凸部45aが形成されている。出力歯車8の下面の中心には、凹部8aが形成され、凹部8a内に凸部45aの一部が挿入されて係合されている。
モータ3と伝達歯車11、13と軸受プレート15は、モータケーシング23内に収められ、固定軸5の基端部5aは、モータケーシング23の底板23aに形成される穴部24に嵌まって固定されている。本実施形態では、モータケーシング23の底板23aから離れたピニオン9が存するモータケーシング23の中間付近の高さに、中央に開口部65を有する金属製のギアプレート48が水平に設けられている。モータケーシング23の開口側には、金属製のギアプレート48が設けられている。ギアプレート48には、その中央に開口部65が形成されている。
ギアプレート48を挟んで上方+Z側(モータ3と反対側)に伝達歯車11、13と軸受プレート15が設けられており、ギアプレート48の開口部65から突出するようにモータ3のピニオン9が設けられている。軸受プレート15は、固定軸5の先端部5bと嵌合して軸支する固定軸用軸受部として機能する嵌合凹部51と、嵌合凹部51と反対側に位置し出力軸7の出力軸本体41における基端部41aと嵌合して回転可能に軸支する出力軸用軸受部として機能する嵌合凹部53と、を備えている。すなわち、軸受プレート15は、軸方向に嵌合凹部51と嵌合凹部53とが形成されている。嵌合凹部51は、固定軸用軸受部であり、固定軸5の先端部5bが挿入されて固定されている。嵌合凹部53は、出力軸用軸受部であり、出力軸本体41の基端部41aが挿入されて回転可能に支持されている。
ギアプレート48には軸方向Zに沿って上方に立ち上げられる、4本のギアポスト47が設けられている。ギアポスト47は、軸受プレート15の平板部43に形成されている穴部46を貫通して上方に延び、その上部において4枚の伝達歯車11A、11B、13A、13Bを回転可能に軸支している。ギアプレート48には、上方+Zに配置される軸受プレート15の一部に形成される下方−Zに延びる凸部15aと係合する位置決め用の穴部48aが形成されている。
(3)モータ駆動装置の作動態様と作用、効果
つぎに、上述したモータ駆動装置1の作動態様と作用、効果について説明する。
モータ3のコイル31に電気信号が供給されて電流が流れると、ステータ33とロータ35との間に磁界が発生してロータ35のロータサポート37を固定軸5の周りの所定の方向に所定の速度で回転させる。
つぎに、上述したモータ駆動装置1の作動態様と作用、効果について説明する。
モータ3のコイル31に電気信号が供給されて電流が流れると、ステータ33とロータ35との間に磁界が発生してロータ35のロータサポート37を固定軸5の周りの所定の方向に所定の速度で回転させる。
ロータサポート37の回転は、ロータ本体36と一体に設けられているピニオン9の回転として出力され、ピニオン9と噛み合う一段目の第1伝達歯車対11A、11Bに伝達される。第1伝達歯車対11A、11Bは、ピニオン9と反対方向に大径歯車aによって減速された速度で回転し、大径歯車aと一体に設けられる小径歯車bと噛み合う二段目の第2伝達歯車対13A、13Bに伝達される。第2伝達歯車対13A、13Bは、第1伝達歯車対11A、11Bと反対方向に大径歯車cによって減速された速度で回転し、大径歯車cと一体に設けられる小径歯車dと噛み合う出力歯車8に伝達される。
出力歯車8は、第2伝達歯車対13A、13Bと反対方向に第2伝達歯車対13A、13Bの小径歯車dとのギア比に応じて減速された速度で回転し、出力歯車8と一体に設けられる出力軸本体41を回転させることでモータ3の駆動力を外部に出力される。出力軸7は、モータ3のピニオン9と反対方向に伝達歯車11、13によって減速された速度で回転する。
そして、本実施形態では、固定軸5と出力軸7は、軸受プレート15を介して同一の軸線上に位置するように配置されている。固定軸5の先端部5bと、出力軸7における出力軸本体41の基端部41aは、単一の共通の部材である軸受プレート15に支持されている。これにより、モータケーシング23内にモータ3、伝達歯車11、13及び出力歯車8等のモータ駆動装置1の各構成部材をコンパクトに実装することが可能になっており、装置全体の小型化を図ることが可能になる。
本実施形態では、同一の伝達歯車11、13がモータ3のロータ35を中心にして2系統、対称位置に配置されている。これにより伝達歯車11、13の強度が2倍になるから、モータ駆動装置1の前記コンパクト化を図りながら必要なトルクを確保することが可能になる。また、本実施形態では、第2伝達歯車対13A、13B間にできるスペースを活用するととともに、軸受プレート15の軸受部45に形成した凹部59とスリット61を活用して磁気センサ21とセンサ取付け基板55を設置している。これにより、モータ駆動装置1のコンパクト化を図りながら出力軸7の回転位置の検出を精度良く行うことが可能になる。
[他の実施例]
本発明に係るモータ駆動装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
本発明に係るモータ駆動装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
たとえば、本実施形態では、伝達歯車の数は、第1伝達歯車11と第2伝達歯車13の2枚であるが、これに限らず、1枚であってもよいし、3枚以上設けてもよい。このように、伝達歯車を奇数枚設けると、出力軸7の回転方向が逆方向になるから、モータ3の固定軸5と同方向に出力軸7が回転するモータ駆動装置1を構成することが可能になる。また、出力軸7の出力軸本体41の基部に更に大径のフランジ部等を設けても良い。フランジ部を下方−Zの磁気センサ21と対向するように配置したときは、フランジ部に凹部等を形成して凹部等にマグネット19を配置するようにしても良い。
さらに、軸受プレート15の軸受部45に形成した凹部59とスリット61の形状と大きさは、磁気センサ21とセンサ取付け基板55の形状と大きさ等に応じて種々変更しても良い。凹部59とスリット61磁気センサ21との大きさは、センサ取付け基板55の着脱が容易な種々の形状と大きさを採用することが可能である。この他、センサ取付け基板55は、剛性のある板状の基板に限らず、自由に撓み変形するフレキシブル基板等を使用しても良い。
1…モータ駆動装置、3…モータ、5…固定軸、5a…基端部、
5b…先端部、7…出力軸、8…出力歯車、8a…凹部、9…ピニオン、
11…第1伝達歯車(伝達歯車)、13…第2伝達歯車(伝達歯車)、
15…軸受プレート、17…位置検出センサ、19…マグネット、
21…磁気センサ、23…モータケーシング、23a…底板、24…穴部、
25…上蓋、27…ソケット部、29…軸受、31…コイル、33…ステータ、
35…ロータ、36…ロータ本体、37…ロータサポート、39…磁石、
41…出力軸本体、41a…基端部、43…平板部、45…軸受部、45a…凸部、
45b…凹陥部、47…ギアポスト、48…ギアプレート、48a…穴部、
49…支持部材、51…嵌合凹部(シャフト用軸受部)、
53…嵌合凹部(出力軸用軸受部)、55…センサ取付け基板、57…端子台、
59…凹部、61…スリット、63…取付け凹部、65…開口部、
X、Y…水平方向、Z…軸方向(高さ方向)、+Z…上方、−Z…下方、
a…大径歯車、b…小径歯車、c…大径歯車、d…小径歯車、P…端子
5b…先端部、7…出力軸、8…出力歯車、8a…凹部、9…ピニオン、
11…第1伝達歯車(伝達歯車)、13…第2伝達歯車(伝達歯車)、
15…軸受プレート、17…位置検出センサ、19…マグネット、
21…磁気センサ、23…モータケーシング、23a…底板、24…穴部、
25…上蓋、27…ソケット部、29…軸受、31…コイル、33…ステータ、
35…ロータ、36…ロータ本体、37…ロータサポート、39…磁石、
41…出力軸本体、41a…基端部、43…平板部、45…軸受部、45a…凸部、
45b…凹陥部、47…ギアポスト、48…ギアプレート、48a…穴部、
49…支持部材、51…嵌合凹部(シャフト用軸受部)、
53…嵌合凹部(出力軸用軸受部)、55…センサ取付け基板、57…端子台、
59…凹部、61…スリット、63…取付け凹部、65…開口部、
X、Y…水平方向、Z…軸方向(高さ方向)、+Z…上方、−Z…下方、
a…大径歯車、b…小径歯車、c…大径歯車、d…小径歯車、P…端子
Claims (6)
- モータと、
前記モータの駆動力を外部に出力する出力軸と、
前記モータのピニオンと前記出力軸の間の動力伝達経路に配置されて前記モータの駆動力を前記出力軸に伝達する伝達歯車と、
前記モータのロータを回転可能に支持する固定軸と、前記出力軸との両方を同軸で支持する軸受プレートと、
前記出力軸の回転位置を検出する位置検出センサと、を備え、
前記位置検出センサは、マグネットと、前記マグネットを検知する磁気センサとを備え、
前記マグネットは前記出力軸の前記軸受プレートと対向する位置に設けられ、
前記磁気センサは前記軸受プレートの前記マグネットと対向する位置に設けられる、ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項1に記載されたモータ駆動装置において、
前記伝達歯車は歯車輪列を成しており、
前記歯車輪列は前記モータのロータに対して対称位置に配置された一対の歯車を含んでいる、ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項2に記載されたモータ駆動装置において、
前記位置検出センサは前記一対の歯車の間に配置されている、ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載されたモータ駆動装置において、
前記軸受プレートは軸方向に凹む凹部を備え、
前記磁気センサは前記凹部に配設されている、ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載されたモータ駆動装置において、
前記出力軸は前記軸受プレートと対向する位置に出力歯車を備え、
前記マグネットは前記出力歯車に設けられている、ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載されたモータ駆動装置において、
前記モータと前記伝達歯車と前記軸受プレートはモータケーシング内に収められ、
前記固定軸の基端は前記モータケーシングの底部に固定され、
前記モータの前記モータケーシングの底部から離れた位置でモータのピニオン部分に、中央部に開口部を有するギアプレートが設けられ、
前記伝達歯車と前記軸受プレートは、前記ギアプレートの前記モータと反対側に設けられ、
前記モータのピニオンは前記ギアプレートの前記開口部から突出しており、
前記軸受プレートは、
前記固定軸の前記ピニオン側の端部を軸支するシャフト用軸受部と、
前記シャフト用軸受部と反対側に位置し前記出力軸の基端側を軸支する出力軸用軸受部と、
を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018184118A JP2020054190A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | モータ駆動装置 |
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