JP2020054167A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020054167A
JP2020054167A JP2018183186A JP2018183186A JP2020054167A JP 2020054167 A JP2020054167 A JP 2020054167A JP 2018183186 A JP2018183186 A JP 2018183186A JP 2018183186 A JP2018183186 A JP 2018183186A JP 2020054167 A JP2020054167 A JP 2020054167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
low
power
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018183186A
Other languages
English (en)
Inventor
佐藤 正一
Shoichi Sato
正一 佐藤
岳人 神野
Takehito Jinno
岳人 神野
晴敏 山本
Harutoshi Yamamoto
晴敏 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2018183186A priority Critical patent/JP2020054167A/ja
Priority to PCT/JP2019/022521 priority patent/WO2020066142A1/ja
Publication of JP2020054167A publication Critical patent/JP2020054167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/08Circuits specially adapted for the generation of control voltages for semiconductor devices incorporated in static converters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/56Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
    • H03K17/687Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】電力供給系の異常時にアクティブショート回路が形成されることで生じる不都合を低減する。【解決手段】 高圧系電源及び高圧系電源よりも電源電圧が低い低圧系電源に電気的に接続される処理装置と、処理装置により制御される電力変換回路とを含み、処理装置は、高圧系電源及び低圧系電源のそれぞれに係る電力供給系が正常であるときと、高圧系電源及び低圧系電源のうちの低圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、のいずれにおいても、高圧系電源からの電力で動作して電力変換回路を制御する、電力変換装置が開示される。【選択図】 図2

Description

本開示は、電力変換装置に関する。
低圧系電源に係る電力供給系の異常時に、高圧系電源に基づいて、インバータにおいて上段又は下段の全てのスイッチング素子をオンさせるアクティブショート回路を形成する技術が知られている。
特開2017−118815号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、低圧系電源に係る電力供給系の異常時に処理装置が動作不能となるので(電源喪失のため)、低圧系電源に係る電力供給系の異常時には処理装置の動作を介することなくすぐにアクティブショート回路が形成される。このため、上記のような従来技術では、電力供給系の異常時にアクティブショート回路がすぐに形成されることによる不都合が生じる場合がある。例えば、低圧系電源に係る電力供給系の異常時にすぐにアクティブショート回路が形成されると、スイッチング素子やステータコイルを大電流(還流電流)が流れる場合がある。かかる大電流によりステータコイルが発熱する等の不都合が生じる。
そこで、1つの側面では、本発明は、電力供給系の異常時にアクティブショート回路が形成されることで生じる不都合を低減することを目的とする。
1つの側面では、高圧系電源及び前記高圧系電源よりも電源電圧が低い低圧系電源に電気的に接続される処理装置と、
前記処理装置により制御される電力変換回路とを含み、
前記処理装置は、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のそれぞれに係る電力供給系が正常であるときと、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のうちの前記低圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、のいずれにおいても、前記高圧系電源からの電力で動作して前記電力変換回路を制御する、電力変換装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、電力供給系の異常時にアクティブショート回路が形成されることで生じる不都合を低減することが可能となる。
電動車両用のモータ駆動システムの全体構成の一例を示す図である。 インバータ制御装置に係る電源構成の一例を示す概略図である。 図2に示す電源構成におけるフェール時の電源供給形態を示す表示図である。 低圧系電源失陥時にマイクロコンピュータにより実行されるインバータの制御例を示す概略フローチャートである。 高圧系電源失陥時にマイクロコンピュータにより実行されるインバータの制御例を示す概略フローチャートである。 変形例による電源構成を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
以下の説明において、特に言及しない限り、各種の要素間の“接続”という用語は、“電気的な接続”を意味する。
図1は、電動車両用のモータ駆動システム1の全体構成の一例を示す図である。モータ駆動システム1は、高圧バッテリ10を用いて走行用モータ40を駆動することにより車両を駆動させるシステムである。なお、電動車両は、電力を用いて走行用モータ40を駆動して走行するものであれば、その方式や構成の詳細は任意である。電動車両は、動力源がエンジンと走行用モータ40であるハイブリッド自動車や、動力源が走行用モータ40のみである電気自動車を含む概念である。
モータ駆動システム1は、図1に示すように、高圧バッテリ10、平滑コンデンサ20と、インバータ30(電力変換回路の一例)、走行用モータ40(図1では「MG」と表記)、及び、インバータ制御装置50を備える。なお、本実施例においては、インバータ30及びインバータ制御装置50が電力変換装置の一例を形成する。
高圧バッテリ10は、蓄電して直流電圧を出力する任意の蓄電装置であり、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性素子を含んでよい。高圧バッテリ10は、典型的には、定格電圧が100Vを超えるバッテリであり、定格電圧が例えば288Vである。ただし、高圧バッテリ10は、いわゆるマイルドハイブリッド自動車で用いられる、より定格電圧の低いバッテリ(例えば48V)であってもよい。本実施例では、一例として、高圧バッテリ10は、定格電圧が48V(第1電圧の一例)であるとする。図1には、高圧バッテリ10の高電位側が“P”で示され、低電位側(グランド側)が“N”で示される。
平滑コンデンサ20は、インバータ30に並列に接続される。平滑コンデンサ20は、正極ラインと負極ラインとの間に接続される。
インバータ30は、正極ラインと負極ラインとの間に互いに並列に配置されるU相、V相、W相の各アームを含む。U相アームは、直列接続されたスイッチング素子(本例ではMOSFET:metal−oxide−semiconductor field−effect transistor)Q1、Q2を含み、V相アームは、直列接続されたスイッチング素子(本例ではMOSFET)Q3、Q4を含み、W相アームは、直列接続されたスイッチング素子(本例ではMOSFET)Q5、Q6を含む。また、各スイッチング素子Q1〜Q6のドレイン−ソース間には、それぞれ、ソース側からドレイン側に電流を流すようにダイオードD11〜D16が配置される。なお、ダイオードD11〜D16は、MOSFETのボデーダイオードであってよい。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のような、MOSFET以外の他のスイッチング素子であってもよい。
走行用モータ40は、3相の交流モータであり、U、V、W相の3つのコイルの一端が中点で共通接続されている。U相コイルの他端は、スイッチング素子Q1、Q2の中点M1に接続され、V相コイルの他端は、スイッチング素子Q3、Q4の中点M2に接続され、W相コイルの他端は、スイッチング素子Q5、Q6の中点M3に接続される。
なお、図1に示す例では、モータ駆動システム1は、単一の走行用モータ40を備えているが、追加のモータ(発電機を含む)を備えてもよい。この場合、追加のモータ(複数も可)は、対応するインバータとともに、走行用モータ40及びインバータ30と並列な関係で、高圧バッテリ10に接続されてもよい。また、図1に示す例では、モータ駆動システム1は、DC/DCコンバータを備えていないが、高圧バッテリ10とインバータ30の間にDC/DCコンバータを備えてもよい。なお、モータ駆動システム1では、平滑コンデンサ20に並列に、空調装置等のような他の車載電気負荷が接続されてもよい。
高圧バッテリ10と平滑コンデンサ20との間には、図1に示すように、高圧バッテリ10から電力供給を遮断するための遮断用スイッチSW1が設けられる。遮断用スイッチSW1は、半導体スイッチやリレー等で構成されてもよい。遮断用スイッチSW1は、常態でオン状態であり、例えば平滑コンデンサ20の急速放電が必要な状況等にオフされる。
図2は、インバータ制御装置50に係る電源構成の一例を示す概略図である。図2は、基板S上に実装される構成を模式的に示す。図2において、+Bは、12V(第2電圧の一例)の低圧バッテリ(例えば鉛バッテリ)8からの電源供給を表し、GNDは、グランド電位を表す。なお、P、Nの意味は、上述のとおりである。
図2において、ラインLは、低圧系と高圧系とを区切るラインであり、ラインLよりもP端子80側は“高圧系(高圧)”であり、その逆側が“低圧系(低圧)”である。すなわち、基板Sは、絶縁領域(図示せず)を介して低圧系領域S1及び高圧系領域S2が区分される。絶縁領域は、基板Sの内層を含め、導体を一切含まない領域であり、低圧系領域S1及び高圧系領域S2との間に延在し、両者を電気的に絶縁する機能を有する。低圧系領域S1には、例えばCAN(controller area network)通信用のインターフェース90(図2では、「CAN通信I/F」と表記)等が実装される。
インバータ制御装置50は、マイクロコンピュータ51(図2では、「マイコン」と表記)(処理装置の一例)を含む。マイクロコンピュータ51は、例えばCPU、ROM、メインメモリ(全て図示せず)などを含む。インバータ制御装置50の各種機能は、ROM等に記録された制御プログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現される。インバータ30の制御方法は、任意であるが、基本的には、U相に係る2つのスイッチング素子Q1、Q2が互いに逆相でオン/オフし、V相に係る2つのスイッチング素子Q3、Q4が互いに逆相でオン/オフし、W相に係る2つのスイッチング素子Q5、Q6が互いに逆相でオン/オフする。
インバータ制御装置50は、電源系として、上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を駆動するための上段駆動電源70(第3電源回路の一例)と、下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を駆動するための下段駆動電源72と、マイクロコンピュータ51用のマイコン電源74と、降圧電源75(第1電源回路の一例)と、絶縁電源76(第2電源回路の一例)とを含む。
上段駆動電源70は、平滑コンデンサ20の正極側の接続されるP端子80に接続される。上段駆動電源70は、P端子80にライン82を介して接続されるとともに、P端子80にライン84を介して接続される。ライン84には、降圧回路を備える降圧電源75が設けられる。降圧電源75は、後述のように、48Vを21Vに降圧する。従って、上段駆動電源70には、ライン82を介して48Vの電圧が供給されるとともに、ライン84を介して21Vの電圧が供給される。
また、上段駆動電源70は、ライン84に接続点P1で接続されるライン86を介して+B端子88に接続される。ライン86には、絶縁電源76が設けられる。従って、上段駆動電源70には、降圧電源75を介した系統と絶縁電源76を介した系統の2系統で、48Vよりも低い電圧が供給可能となる。
上段駆動電源70は、上述のように供給される電圧に基づいて、上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を駆動するために必要な電源電圧を生成する。具体的には、上段駆動電源70は、昇圧回路70aを備える。昇圧回路70aは、例えばチャージポンプ(CP)回路であり、出力電圧が48Vになるように機能してよい。あるいは、昇圧回路70aは、出力電圧が48Vより高い電圧まで昇圧する回路であってもよい。また、上段駆動電源70は、昇圧回路70aに加えて、定電圧回路(例えば、LDO(Low Drop Out)リニア・レギュレータ)を備えてもよい。
下段駆動電源72は、P端子80にライン84を介して接続されるとともに、+B端子88にライン86を介して接続される。従って、下段駆動電源72には、降圧電源75を介した系統と絶縁電源76を介した系統の2系統で、48Vよりも低い電圧が供給可能となる。
下段駆動電源72は、上述のように供給される電圧に基づいて、下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を駆動するために必要な電源電圧を生成する。下段駆動電源72は、定電圧回路(例えば、LDOリニア・レギュレータ)を備えてよい。
マイコン電源74は、P端子80にライン84を介して接続されるとともに、+B端子88にライン86を介して接続される。従って、マイコン電源74には、降圧電源75を介した系統と絶縁電源76を介した系統の2系統で、48Vよりも低い電圧が供給される。マイコン電源74は、上述のように供給される電圧に基づいて、マイクロコンピュータ51が動作するための電源(例えば電源電圧が5V)を生成する。
降圧電源75は、P端子80に基づいて得られる高電圧(48V)を21V(第3電圧の一例)に降圧する。なお、21Vはあくまで一例であり、48V未満かつ12Vよりも大きい他の電圧であってもよい。降圧電源75は、ダイオードD1を介して接続点P1に接続される。
絶縁電源76は、B端子88からの電力を高圧系に供給するために、低圧系と高圧系を絶縁する。絶縁電源76は、例えばトランスを介して高圧側と低圧側とが絶縁されている。絶縁電源76は、ダイオードD2を介して接続点P1に接続される。絶縁電源76の出力電圧は、例えば12V(第4電圧の一例)であり、降圧電源75の出力電圧21Vよりも低い。従って、降圧電源75の出力電圧が正常値の21Vであるときは、接続点P1には、降圧電源75に起因した電圧が生じる。他方、後述の低電圧系電源失陥時に降圧電源75の出力電圧が12V未満に低下すると、接続点P1には、絶縁電源76に起因した電圧12Vが生じる。
本実施例では、マイクロコンピュータ51は、図2に模式的に示すように、基板Sにおける高圧系の領域に実装される。また、電源系の正常時、接続点P1には、降圧電源75に起因した電圧が生じる(降圧電源75の出力電圧>絶縁電源76の出力電圧のため)。従って、マイクロコンピュータ51は、常態(後述するような電源系の失陥が生じていない状態)において、P端子80を介して得られる高圧系の電源(高圧バッテリ10に起因した電源)に基づいて動作できる。
図3は、図2に示す電源構成におけるフェール時の電源供給形態(フェールセーフ態様)を示す表示図である。
低圧系電源失陥は、低圧バッテリ8(高圧系電源の一例)に係る異常によって発生し、具体的には、低圧バッテリ8自体や配線の異常等に起因して生じ、+B端子88での電圧が正常値よりも有意に低下する状態を生む。
低圧系電源失陥が生じると、上段駆動電源70は、ライン86を介して絶縁電源76に基づいて電源を生成することは不能であるが、ライン82及びライン84を介してP端子80に基づいて電源を生成することが依然として可能である。従って、低圧系電源失陥が生じた場合でも、上段駆動電源70を介して上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5の駆動が依然として可能である。
また、低圧系電源失陥が生じると、下段駆動電源72は、ライン86を介して絶縁電源76に基づいて電源を生成することは不能であるが、ライン84を介してP端子80に基づいて電源を生成することが依然として可能である。従って、低圧系電源失陥が生じた場合でも、下段駆動電源72を介して下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6の駆動が依然として可能である。
また、低圧系電源失陥が生じると、マイコン電源74は、ライン86を介して絶縁電源76に基づいて電源を生成することは不能であるが、ライン84を介してP端子80に基づいて電源を生成することが依然として可能である。従って、低圧系電源失陥が生じた場合でも、マイコン電源74を介してマイクロコンピュータ51の動作が依然として可能である。
このように、本実施例では、電源系の正常時は、上段駆動電源70、下段駆動電源72、及びマイコン電源74は、すべて高圧バッテリ10からの電力に基づいて動作しているので、上段駆動電源70、下段駆動電源72、及びマイコン電源74の各機能自体は、低圧系電源失陥が生じても影響を受けない。
高圧系電源失陥は、高圧バッテリ10(低圧系電源の一例)に係る異常によって発生し、具体的には、高圧バッテリ10自体の異常や遮断用スイッチSW1のオープン故障等に起因して生じ、P端子80での電圧が正常値よりも有意に低下する状態を生む。
高圧系電源失陥が生じると、上段駆動電源70は、ライン82を介してP端子80に基づいて電源を生成することは不能となるが、ライン86を介して絶縁電源76に基づいて電源を生成することが可能である。なお、この際、昇圧回路70aが機能することになる。従って、高圧系電源失陥が生じた場合でも、上段駆動電源70を介して上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5の駆動が依然として可能である。
また、高圧系電源失陥が生じると、下段駆動電源72は、ライン84を介してP端子80に基づいて電源を生成することは不能となるが、ライン86を介して絶縁電源76に基づいて電源を生成することが可能である。従って、高圧系電源失陥が生じた場合でも、下段駆動電源72を介して下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6の駆動が依然として可能である。
また、高圧系電源失陥が生じると、マイコン電源74は、ライン84を介してP端子80に基づいて電源を生成することは不能となるが、ライン86を介して絶縁電源76に基づいて電源を生成することが可能である。従って、高圧系電源失陥が生じた場合でも、マイコン電源74を介してマイクロコンピュータ51の動作が依然として可能である。
このようにして、本実施例によれば、マイクロコンピュータ51は、低圧系電源失陥及び高圧系電源失陥のいずれが生じた場合でも、動作できる。また、低圧系電源失陥及び高圧系電源失陥のいずれが生じた場合でも、上段駆動電源70及び下段駆動電源72は上述のように機能できるので、低圧系電源失陥及び高圧系電源失陥のいずれが生じた場合でも、マイクロコンピュータ51は、インバータ30を機能させることができる。
次に、図2を再度参照しつつ、インバータ制御装置50のマイクロコンピュータ51に係る制御系の構成の一例について説明する。
基板Sの高圧系領域S2には、高圧電源検出部87、MOSFET駆動部520(図2では「MOSFET駆動IC」と表記)、温度検出部530、三相電流検出部540、レゾルバインターフェース550(図2では、「レゾルバI/F」と表記)、及びモータコイル温度検出部560が設けられる。高圧電源検出部87、MOSFET駆動部520、温度検出部530、三相電流検出部540、レゾルバインターフェース550、及びモータコイル温度検出部560は、マイクロコンピュータ51に接続される。
高圧電源検出部87は、P端子80の電圧を検出し、検出値をマイクロコンピュータ51等に与える。
MOSFET駆動部520は、MOSFETであるスイッチング素子Q1〜Q6を駆動する駆動IC(Integrated Circuit)であり、マイクロコンピュータ51からの指令に応じてスイッチング素子Q1〜Q6のゲートに駆動信号を印加する。MOSFET駆動部520は、図2に模式的に示すように、上段駆動電源70及び下段駆動電源72の双方に接続される。具体的には、MOSFET駆動部520のうちの、上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を駆動する駆動部は、上段駆動電源70に接続され、下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を駆動する駆動部は、下段駆動電源72に接続される。
温度検出部530は、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれに対応して設けられるサーミスタ48の抵抗値に基づいて、スイッチング素子Q1〜Q6の温度を検出する。
三相電流検出部540は、走行用モータ40の各相に設けられる三相電流センサ42からの出力に基づいて、走行用モータ40の各相に流れる電流を検出する。
レゾルバインターフェース550は、レゾルバ44とマイクロコンピュータ51との間のインターフェースである。マイクロコンピュータ51は、レゾルバ44からの出力に基づいて、走行用モータ40の回転角度を検出する。
モータコイル温度検出部560は、走行用モータ40に設けられるサーミスタ46の抵抗値に基づいて、走行用モータ40のコイルの温度を検出する。
本実施例では、上述したような電源構成を有することで、高圧電源検出部87、MOSFET駆動部520、温度検出部530、三相電流検出部540、レゾルバインターフェース550、及びモータコイル温度検出部560は、低圧系電源失陥及び高圧系電源失陥のいずれが生じた場合でも、動作できる。すなわち、高圧電源検出部87、MOSFET駆動部520、温度検出部530、三相電流検出部540、レゾルバインターフェース550、及びモータコイル温度検出部560は、高圧系電源失陥が生じると、+B端子88を介して生成される電源に基づいて動作し、低圧系電源失陥が生じると、P端子80を介して生成される電源に基づいて動作する。
従って、マイクロコンピュータ51は、低圧系電源失陥及び高圧系電源失陥のいずれが生じた場合でも、温度検出部530、三相電流検出部540、レゾルバインターフェース550、及びモータコイル温度検出部560を介して得られる情報に基づいて、インバータ30を制御できる。
次に、図4及び図5を参照して、低圧系電源失陥時及び高圧系電源失陥時のインバータ30の制御例について説明する。
図4は、低圧系電源失陥時にマイクロコンピュータ51により実行されるインバータ30の制御例を示す概略フローチャートである。
ステップS402では、マイクロコンピュータ51は、低圧系電源失陥が発生したか否かを判定する。低圧系電源失陥が発生した場合は、ステップS404に進み、それ以外の場合は、そのまま終了する。
ステップS404では、マイクロコンピュータ51は、三相電流検出部540からの情報に基づいて、ASC(Active Short Circuit:アクティブショート回路)を形成する制御(以下、「ASC制御」と称する)の実行条件(ASC制御の開始条件の一例)が成立したか否かを判定する。ASC制御の実行条件は、例えば、ASCを形成した場合に走行用モータ40及びインバータ30を流れる還流電流が過大とならないようにする観点から設定される。これは、ASCを形成すると、上述のように、スイッチング素子Q1〜Q6や走行用モータ40のコイルを大電流(還流電流)が比較的長い期間にわたり流れ続けることで、走行用モータ40のコイルが発熱する等するためである。例えば、マイクロコンピュータ51は、走行用モータ40を流れる電流(すなわちインバータ30を流れる電流)の最大値(例えば直近の1周期での最大値)が閾値Th1以下であるか否かを判定する。閾値Th1は、許容可能な還流電流の上限値等に応じて適合されてよい。ASC制御の実行条件が成立した場合は、ステップS408に進み、それ以外の場合は、ステップS406に進む。
ステップS406では、マイクロコンピュータ51は、ゼロニュートン制御を実行する。例えば、マイクロコンピュータ51は、インバータ30に対する制御指令値の1つであるq軸電流指令値を“0”に設定することで、走行用モータ40の発生トルクが“0”になるように制御する。
ステップS408では、マイクロコンピュータ51は、ASC制御を実行する。具体的には、マイクロコンピュータ51は、遮断用スイッチSW1をオフ(オープン)し、上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を全てオフし、かつ、下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を全てオンにする。これにより、走行用モータ40を流れる電流は、インバータ30の下段のアームで還流するので、平滑コンデンサ20の電圧の上昇(過電圧)を防止できる。ASC制御は、後述のように、SD制御の実行条件が成立するまで継続される。ASC制御が実行されると、還流電流のエネルギは、走行用モータ40のコイルや下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6等において熱等により消費される。その結果、還流電流の大きさ(エネルギ)は低減されていく。
ステップS410では、マイクロコンピュータ51は、レゾルバ44からの情報に基づいて、SD(シャットダウン)制御の実行条件(ASC制御の終了条件の一例)が成立したか否かを判定する。SD制御の実行条件は、例えば、SD制御を実行した場合に生じる逆起電圧が過大とならないようにする観点から設定される。これは、走行用モータ40の高回転中にSD制御を実行することでスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフすると、過大な逆起電圧が生じうるためである。過大な逆起電圧が生じると、平滑コンデンサ20の電圧の上昇(過電圧)が発生する。例えば、マイクロコンピュータ51は、走行用モータ40の回転数が閾値Th2以下であるか否かを判定する。SD制御の実行条件が成立した場合は、ステップS412に進み、それ以外の場合は、ステップS408に戻り、ASC制御が実行されつつSD制御の実行条件の成立待ち状態となる。
ステップS412では、マイクロコンピュータ51は、SD制御を実行する。具体的には、マイクロコンピュータ51は、スイッチング素子Q1〜Q6を全てオフする。従って、この場合、マイクロコンピュータ51は、ASC制御でオン状態となっている下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を全てオフする。この際、マイクロコンピュータ51は、スイッチング素子Q2、Q4、Q6を全て同時にオフしてもよいが、順次オフしてもよい。
図4に示す処理によれば、低圧系電源失陥時に、上述のようにP端子80を介して得られる電源電圧で動作するマイクロコンピュータ51によって、インバータ30を適切にシャットダウンすることができる。すなわち、還流電流が過大とならない状況になるまでASC制御の実行を待機してから、ASC制御を実行し、その後、SD制御によりインバータ30をシャットダウンすることができる。
より具体的には、例えば図4においてステップS402〜ステップS406が省略されるような構成の場合は、低圧系電源失陥が検出されると同時にASC制御が実行されるので、そのときの走行用モータ40の状態によっては、比較的大きい還流電流が比較的長い期間にわたり流れ続けることで、走行用モータ40のコイルが発熱する等の不都合が生じうる。
これに対して、図4に示す処理によれば、ステップS402〜ステップS406を備えることで、還流電流が過大とならないような条件下でASC制御を実行できる。すなわち、還流電流が過大とならないような条件が成立するまでASC制御の開始が待機される。これにより、走行用モータ40のコイルが発熱する等の不都合を防止できる。
図5は、高圧系電源失陥時にマイクロコンピュータ51により実行されるインバータ30の制御例を示す概略フローチャートである。
ステップS502では、マイクロコンピュータ51は、高圧系電源失陥が発生したか否かを判定する。高圧系電源失陥が発生した場合は、ステップS504に進み、それ以外の場合は、そのまま終了する。
ステップS504〜ステップS512は、図4を参照して上述したステップS404〜ステップS412にそれぞれ同一であってよい。
図5に示す処理によれば、高圧系電源失陥時に、上述のように+B端子88を介して得られる電源電圧で動作するマイクロコンピュータ51によって、インバータ30を適切にシャットダウンすることができる。すなわち、還流電流が過大とならない状況になるまでASC制御の実行を待機してから、ASC制御を実行し、その後、SD制御によりインバータ30をシャットダウンすることができる。
ここで、本実施例では、図2を参照して上述のように、上段駆動電源70は、昇圧回路70aを有するので、高圧系電源失陥時においても、上段駆動電源70からの電源電圧に基づいて上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を駆動することが可能である。これにより、高圧系電源失陥時においても、ステップS506においてゼロニュートン制御を適切に実行できる。ただし、変形例では、上段駆動電源70は、昇圧回路70aを備えていなくてもよい。この場合も、高圧系電源失陥時において、下段駆動電源72によりASC制御が依然として実行可能である。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、ASC制御は、各相上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を全てオフさせ、かつ、各相下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を全てオンさせることで実現しているが、これに限られない。すなわち、ASC制御は、各相上段のスイッチング素子Q1、Q3、Q5を全てオンさせ、かつ、各相下段のスイッチング素子Q2、Q4、Q6を全てオフさせることで実現されてもよい。
また、上述した実施例では、低圧系電源失陥時において、インバータ30がシャットダウンされるが(及びそれに伴い走行用モータ40が停止されるが)、これに限られない。例えば、低圧系電源失陥時においては、高圧バッテリ10に基づいてインバータ30が通常通り駆動されてもよい(及びそれに伴い走行用モータ40が駆動されてもよい)。ただし、この場合、インバータ制御装置50の上位のECU(Electronic Control Unit)が低圧バッテリ8に基づき動作する場合は、低圧系電源失陥に起因して、当該上位のECUから、インバータ制御装置50への指令(例えば目標駆動力の指令)等が供給されなくなる。従って、このような場合は、上述した実施例のように、インバータ30がシャットダウンされてよい。他方、インバータ制御装置50が自身で目標駆動力の算出が可能である場合は、低圧系電源失陥時においても、高圧バッテリ10に基づいてインバータ30の駆動を継続できる。
また、上述した実施例では、図2に示すように、上段駆動電源70は、降圧電源75に接続されるが、これに限られない。例えば、変形例として、図6に示すように、上段駆動電源70は、降圧電源75を介して電力供給されない構成であってよい。なお、図6に示す変形例の構成は、図2に示す構成に対して、ライン84がライン84Aで置換され、ライン86からライン86aが分岐して上段駆動電源70に接続される点が、主に異なる。ライン86aは、ダイオードD2と降圧電源75との間から分岐するので、上段駆動電源70は、降圧電源75を介して電力供給を受けることができないが、降圧電源75を介して電力供給を受けることができる。また、上段駆動電源70は、ライン82を介してP端子80に電気的に接続されるので、降圧電源75を介して電力供給を受けられないことによる不都合は生じない。
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
一の形態は、電源電圧が異なる高圧系電源(10)及び低圧系電源(8)に電気的に接続される処理装置(51)と、
前記処理装置により制御される電力変換回路(30)とを含み、
前記処理装置は、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のそれぞれに係る電力供給系が正常であるときと、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のうちの前記低圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、のいずれにおいても、前記高圧系電源からの電力で動作して前記電力変換回路を制御する、電力変換装置である。
本形態によれば、処理装置は、通常時から高圧系電源に基づき動作できるので、高圧系電源に係る電力供給系の正常時(高圧系電源自体の異常時や配線等の正常時)かつ低圧系電源に係る電力供給系の異常時(低圧系電源自体の異常時や配線等の異常時)においても、高圧系電源からの電力で動作して電力変換回路を制御できる。従って、低圧系電源に係る電力供給系の異常時にすぐにアクティブショート回路を形成する必要がなくなる。すなわち、処理装置が高圧系電源に基づき動作可能であるので、処理装置が、アクティブショート回路を形成する適切なタイミングを検出した上で、アクティブショート回路を形成することが可能である。この結果、電力供給系の異常時にすぐにアクティブショート回路が形成されることで生じる不都合を低減することが可能となる。
また、本形態においては、好ましくは、前記高圧系電源(10)は、電源電圧が第1電圧であり、前記低圧系電源(8)は、電源電圧が前記第1電圧よりも低い第2電圧であり、
前記高圧系電源に基づいて、前記第2電圧以上かつ前記第1電圧未満の第3電圧の電源電圧を生成する第1電源回路(75)と、
前記低圧系電源に基づいて、前記第2電圧以上かつ前記第1電圧未満の第4電圧であって、前記第3電圧よりも低い第4電圧の電源電圧を生成する第2電源回路(76)とを更に含み
前記処理装置(51)及び前記電力変換回路(30)は、前記第1電源回路及び前記第2電源回路の双方に電気的に接続され、前記第1電源回路及び前記第2電源回路のうちの高い方の出力電圧に基づいて動作可能である。
この場合、2系統の電源(高圧系電源及び低圧系電源)に基づいて、電力変換回路の下段側の駆動用と、処理装置の動作用の電源電圧を生成できる。また、第3電圧を第4電圧よりも高くすることで、高圧系電源に係る電力供給系及び低圧系電源に係る電力供給系の正常時は、高圧系電源に基づいて、処理装置による制御下で電力変換回路を動作させることが可能となる。他方、高圧系電源に係る電力供給系の正常時かつ低圧系電源に係る電力供給系の異常時は、低圧系電源に基づいて、処理装置による制御下で電力変換回路を動作させることが可能となる。
また、本形態においては、好ましくは、前記処理装置(51)は、更に、前記高圧系電源(10)及び前記低圧系電源(8)のうちの前記高圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、前記低圧系電源からの電力で動作して前記電力変換回路(30)を制御する。
この場合、高圧系電源に係る電力供給系の異常時(低圧系電源に係る電力供給系の正常時)においても、処理装置による制御下で電力変換回路を動作させることが可能となる。従って、高圧系電源に係る電力供給系の異常時にすぐにアクティブショート回路を形成する必要がなくなる。すなわち、処理装置が低圧系電源に基づき動作可能であるので、処理装置が、アクティブショート回路を形成する適切なタイミングを検出した上で、アクティブショート回路を形成することが可能である。この結果、高圧系電源に係る電力供給系の異常時にすぐにアクティブショート回路が形成されることで生じる不都合を低減することが可能となる。
また、本形態においては、好ましくは、昇圧回路(70a)を有し、前記低圧系電源(8)に基づいて、前記第2電圧より高い第3電圧の電源電圧を生成する第3電源回路(70)を更に含み、
前記処理装置(51)及び前記電力変換回路(30)は、前記第3電源回路に基づいて動作可能である。
この場合、高圧系電源に係る電力供給系の異常時(低圧系電源に係る電力供給系の正常時)においても、第3電源回路による比較的高い電源電圧を電力変換回路の上段側の駆動用として利用できるので、処理装置による制御下で電力変換回路を所望の態様で動作させることが可能となる。
また、本形態においては、好ましくは、前記処理装置(51)は、絶縁領域を介して低圧系領域(S1)及び高圧系領域(S2)が区分される基板(S)に実装されるマイクロコンピュータ(51)であり、
前記マイクロコンピュータは、前記高圧系領域に設けられる。
この場合、マイクロコンピュータと高圧系電源(高圧系電源)とを電気的に絶縁せずに(例えば絶縁トランスを介さずに)電気的に接続できる。
また、本形態においては、好ましくは、前記処理装置(51)は、前記高圧系電源(10)又は前記低圧系電源(8)に係る電力供給系が異常であるとき、あらかじめ規定された開始条件が成立するまで、前記電力変換回路(30)におけるアクティブショート回路の形成を待機する。
この場合、開始条件を適切に定めることで、低圧系電源に係る電力供給系の異常時に、アクティブショート回路の形成を適切なタイミングから開始できる。
また、本形態においては、好ましくは、前記開始条件は、前記電力変換回路(30)を介して制御されるモータ(40)の電流が、あらかじめ規定された閾値以下になると満たされる。
この場合、還流電流に関連するモータの電流に対して閾値を用いることで、低圧系電源に係る電力供給系の異常時にすぐにアクティブショート回路が形成されることによる不都合(モータ(40)のコイルが発熱する等の不都合)を容易に防止できる。
また、本形態においては、好ましくは、前記処理装置(51)は、前記アクティブショート回路を形成した後、あらかじめ規定された終了条件が成立すると、前記電力変換回路(30)における前記アクティブショート回路の形成を終了する。
この場合、終了条件を適切に定めることで、低圧系電源に係る電力供給系の異常時に、アクティブショート回路の形成を適切なタイミングで終了できる。
1 モータ駆動システム
8 低圧バッテリ
10 高圧バッテリ
20 平滑コンデンサ
30 インバータ
40 走行用モータ
42 三相電流センサ
44 レゾルバ
48 サーミスタ
50 インバータ制御装置
51 マイクロコンピュータ
70 上段駆動電源
70a 昇圧回路
72 下段駆動電源
74 マイコン電源
75 降圧電源
76 絶縁電源
80 P端子
82 ライン
84 ライン
86 ライン
87 高圧電源検出部
88 +B端子
520 MOSFET駆動部
530 温度検出部
540 三相電流検出部
550 レゾルバインターフェース
560 モータコイル温度検出部

Claims (8)

  1. 高圧系電源及び前記高圧系電源よりも電源電圧が低い低圧系電源に電気的に接続される処理装置と、
    前記処理装置により制御される電力変換回路とを含み、
    前記処理装置は、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のそれぞれに係る電力供給系が正常であるときと、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のうちの前記低圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、のいずれにおいても、前記高圧系電源からの電力で動作して前記電力変換回路を制御する、電力変換装置。
  2. 前記高圧系電源は、電源電圧が第1電圧であり、前記低圧系電源は、電源電圧が第2電圧であり、
    前記高圧系電源に基づいて、前記第2電圧より高くかつ前記第1電圧より低い第3電圧の電源電圧を生成する第1電源回路と、
    前記低圧系電源に基づいて、前記第2電圧以上かつ前記第1電圧より低い第4電圧であって、前記第3電圧よりも低い第4電圧の電源電圧を生成する第2電源回路とを更に含み、
    前記処理装置及び前記電力変換回路は、前記第1電源回路及び前記第2電源回路の双方に電気的に接続され、前記第1電源回路及び前記第2電源回路のうちの高い方の出力電圧に基づいて動作可能である、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記処理装置は、更に、前記高圧系電源及び前記低圧系電源のうちの前記高圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、前記低圧系電源からの電力で動作して前記電力変換回路を制御する、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 昇圧回路を有し、前記低圧系電源に基づいて、前記第2電圧より高い第3電圧の電源電圧を生成する第3電源回路を更に含み、
    前記処理装置及び前記電力変換回路は、前記第3電源回路に基づいて動作可能である、請求項3記載の電力変換装置。
  5. 前記処理装置は、絶縁領域を介して低圧系領域及び高圧系領域が区分される基板に実装されるマイクロコンピュータであり、
    前記マイクロコンピュータは、前記高圧系領域に設けられる、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記処理装置は、前記高圧系電源又は前記低圧系電源に係る電力供給系が異常であるとき、あらかじめ規定された開始条件が成立するまで、前記電力変換回路におけるアクティブショート回路の形成を待機する、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記開始条件は、前記電力変換回路を介して制御されるモータの電流が、あらかじめ規定された閾値以下になると満たされる、請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記処理装置は、前記アクティブショート回路を形成した後、あらかじめ規定された終了条件が成立すると、前記電力変換回路における前記アクティブショート回路の形成を終了する、請求項6又は7に記載の電力変換装置。
JP2018183186A 2018-09-28 2018-09-28 電力変換装置 Pending JP2020054167A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183186A JP2020054167A (ja) 2018-09-28 2018-09-28 電力変換装置
PCT/JP2019/022521 WO2020066142A1 (ja) 2018-09-28 2019-06-06 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183186A JP2020054167A (ja) 2018-09-28 2018-09-28 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020054167A true JP2020054167A (ja) 2020-04-02

Family

ID=69949589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018183186A Pending JP2020054167A (ja) 2018-09-28 2018-09-28 電力変換装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020054167A (ja)
WO (1) WO2020066142A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11202951A (ja) * 1998-01-16 1999-07-30 Fujikura Ltd 並列運転電源装置
JP2015033238A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動モータの駆動装置
JP6418252B2 (ja) * 2014-12-25 2018-11-07 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御装置
JP6717186B2 (ja) * 2015-12-17 2020-07-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 インバータ制御回路
JP6519713B2 (ja) * 2016-08-09 2019-05-29 富士電機株式会社 電力変換装置
US10033298B1 (en) * 2017-01-20 2018-07-24 General Electric Company Automatic short circuit protection switching device systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020066142A1 (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10183555B2 (en) Onboard electric system
JP5954356B2 (ja) 電動車両
JP6717186B2 (ja) インバータ制御回路
JP6237671B2 (ja) 電力変換装置
EP2031749B1 (en) On-vehicle rotary electric machine operating on two modes of rectification
JP6458871B2 (ja) 電力調整システム及びその制御方法
US10787136B2 (en) Electric power system for controlling pre-charge of vehicle
JP6214711B2 (ja) 回転電機の制御装置
CN109687696B (zh) 电源系统
JP2015159684A (ja) 回転電機制御装置
JP6348424B2 (ja) 電力変換装置
CN111376796B (zh) 车辆的预热控制装置
JP2011172343A (ja) 駆動装置
US20170036554A1 (en) Power supply device of vehicle
JP6513249B1 (ja) Dc/dcコンバータ
JP2014165956A (ja) 回転電機駆動装置
JP6307983B2 (ja) インバータ制御装置
CN109121460B (zh) 电动机装置
US11038367B2 (en) Power supply apparatus for vehicle
WO2023054025A1 (ja) 電力供給装置
WO2020066142A1 (ja) 電力変換装置
US10797631B2 (en) Power output device
JP6267474B2 (ja) 電動車用電力変換システム
US20230421045A1 (en) Control apparatus for inverter
JP2012100385A (ja) 回転電機制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190606

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423