JP2020053000A - 特典管理システム、特典管理装置、携帯端末および特典管理方法 - Google Patents

特典管理システム、特典管理装置、携帯端末および特典管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】領域を再度訪れる可能性が低いユーザーに対して特典を得るためのアクションを行うインセンティブを与え、かつ、領域を再度訪れることが可能なユーザーには、領域を再度訪れるインセンティブを適切に付与できるようにする。【解決手段】特典管理システム1は、ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに、所定の領域以外で使用可能な特典を付与する特典付与部12と、ユーザーの位置および所定の領域の位置に基づいて、所定の領域にユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整する特典調整部13とを備え、所定の領域でユーザーに付与された特典が、当該所定の領域で使用したときにユーザーにとって最も有利となるようにしている。【選択図】図2

Description

本発明は、特典管理システム、特典管理装置、携帯端末および特典管理方法に関し、特に、ユーザーに付与される特典を管理する特典管理システム、特典管理装置および特典管理方法に用いて好適なものである。
近年、ポイントや、クーポンといった特典をユーザーに付与することが広く行われている。また、このような特典を付与し、管理する技術として様々なものが提案されている。例えば、特許文献1には、様々な場所に設けられている端末装置3に、店舗で使用可能なクーポンの情報を表示可能に構成されたシステムにおいて、店舗と端末装置3との距離に応じて、距離が大きければ大きいほど、クーポンの特典の度合い(レート)を大きくし、これにより、距離が離れており訪問しにくい店舗ほど、その店舗に赴くインセンティブをユーザーに付与する技術が記載されている。
特開2013−145520号公報
ところで、特典の付与に関しては、所定の領域でユーザーが所定のアクションを行ったときに、その所定の領域でのみ使用可能な特典をユーザーに付与することが行われている。例えば、商店街や、複合商業施設等の複数の店舗を有するある程度の広がりを持った領域において、また、ある特定の店舗内や特定の施設内等の限られた狭い領域において、ユーザーが商品の購入等のアクションを行ったときに、その領域でのみ使用可能な特典を付与することが行われている。このような態様で特典を付与することにより、特典を得るためのアクションを行うインセンティブ、および、再度領域を訪れるインセンティブをユーザーに付与し、領域の活性化につなげることが可能となる。
しかしながら、この場合、ユーザーが旅行で訪れた領域等、ユーザーにとって再び訪れる可能性が非常に低い領域では、特典が付与されても、その特典を使用する機会がない可能性が高く、特典の付与が、特典を得るためのアクションを行うインセンティブとなりにくいという問題があった。この問題は、複数の異なる領域で連携して、複数の異なる領域で共通する特典を使用できるようにしたり、様々な場所で利用可能な特典に関する特典プログラムを利用したりする等して解消できる部分もある。しかしながら、この場合、ある領域で特典を付与した後に、その領域以外の場所でも、その領域と同じ価値で特典を利用することができるため、特典の付与が、再度領域を訪れるインセンティブとなりにくいという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、領域を再度訪れる可能性が低いユーザーに対して特典を得るためのアクションを行うインセンティブを与え、かつ、領域を再度訪れることが可能なユーザーには、領域を再度訪れるインセンティブを適切に付与できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに、当該所定の領域だけでなく当該所定の領域以外の場所で使用可能な特典を付与する。その上で、所定の領域でユーザーに付与された特典について、ユーザーがその所定の領域に滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、所定の領域でユーザーが特典の付与の対象となる所定のアクションを行った場合、そのユーザーに対して、当該所定の領域でのみ使用可能な特典ではなく、当該所定の領域以外の場所でも使用可能な特典が付与されるため、再度領域を訪れる可能性が低いユーザーに対しても、特典を得るためのアクションを行うインセンティブを与えることができる。その上で、上記構成によれば、所定の領域でユーザーに付与された特典は、当該所定の領域以外の場所ではなく、当該所定の領域で使用したときにユーザーにとって最も有利(お得)となるため、再度領域を訪れることが可能なユーザーに対しては、特典が付与された領域を再度訪れるインセンティブを適切に与えることができる。
本発明の第1実施形態に係る特典管理システムの構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る特典管理サーバーの機能構成例を示すブロック図である。 ミッション管理データベースおよび特典管理データベースの内容を示す図である。 特典調整部の処理を説明するため、地図上で設定領域を示した図である。 残高表示画面の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る特典管理サーバーの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る特典管理サーバーの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る特典管理サーバーの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るユーザー端末の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るユーザー端末の動作の一例を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る特典管理システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、特典管理システム1は、特典管理サーバー2(特許請求の範囲の「特典管理装置」に相当)と、複数のユーザー端末3と、複数のミッション登録者端末4とを含んで構成されている。特典管理サーバー2、ユーザー端末3およびミッション登録者端末4はそれぞれ、インターネット、電話網、その他の通信網を含んで構成されたネットワークNにアクセス可能である。
特典管理システム1は、特典管理サーバー2の機能や、ユーザー端末3にインストールされたアプリケーションの機能を利用して、後述する所定の場合に専用ポイント(特許請求の範囲の「特典」に相当)をユーザーに付与し、付与した専用ポイントを管理するシステムである。本実施形態において、専用ポイントとは、小売店や、飲食店、サービス提供店等の店舗で現金の代わりとして使用可能なポイントである。特に、専用ポイントは、特定の商店街や、特定の施設(例えば、ショッピングセンター)、特定の店舗等の限定された範囲でのみ使用可能なポイントではなく、全国や、複数の県に跨る領域等の相当に広い領域に点在する店舗で共通して使用可能なものである。専用ポイントを使用可能な店舗は、契約が適切に行われた上で事前に定められている。専用ポイントの単位は「pt」であり、1pt=1円として使用可能である。
また、本実施形態では、特定の事業者が、特典管理サーバー2への機能の実装や、ユーザー端末3にインストール可能なアプリケーションの開発、提供等を通して、専用ポイントや、後述するミッションに関する種々のサービスを提供する。以下では、当該特定の事業者を「サービス提供事業者」という。
ユーザー端末3は、ユーザーが所持する携帯型の端末である。本実施形態において、ユーザーとは、サービス提供事業者が提供する各種サービスを受けるためのユーザー登録を行ったものを意味する。また、本実施形態では、ユーザー端末3は、板状の筐体の前面の広い領域にタッチパネル3aが設けられたタブレット端末(例えば、スマートフォンや、タブレット型コンピュータ)であるものとする。ただし、ユーザー端末3は、後述する各種処理を実行可能な装置であればよく、例えば、ノート型コンピュータや、ウェアラブル端末(例えば、腕時計型のウェアラブル端末)をユーザー端末3として用いることができる。ユーザー端末3には、サービス提供事業者が提供するアプリケーション(以下、「専用アプリ」という)がインストールされている。専用アプリの機能については後述する。
ミッション登録者端末4は、ミッション登録者がミッションを登録する際に使用する端末である。ミッション登録者およびミッションについては後述する。ミッション登録者端末4は、後述する各種処理を実行可能な装置であればその形態は何でもよく、例えば、デスクトップ型コンピュータや、ノート型コンピュータ、携帯型コンピュータをミッション登録者端末4として用いることができる。なお、本実施形態では、説明の便宜のためにユーザー端末3とミッション登録者端末4を区別しているが、後述するように、ユーザーがミッション登録者となる場合があり、この場合には、ユーザー端末3をミッション登録者端末4として機能させてもよい。
図2は、特典管理サーバー2およびユーザー端末3の機能構成例を示すブロック図である。特典管理サーバー2は、ユーザー端末3およびミッション登録者端末4とネットワークNを介して通信可能なサーバー装置である。なお、図1および図2では、特典管理サーバー2を1つのブロックにより表しているが、これは特典管理サーバー2が単一の装置により構成されることを意味するものではない。特典管理サーバー2は、複数の装置により構成されてもよく、所定のシステムの一部であってもよい。
図2に示すように、特典管理サーバー2は、機能構成として、通信部10、ミッション管理部11、特典付与部12、特典調整部13および特典関連情報通知部14を備えている。また、ユーザー端末3は、機能構成として、専用アプリ実行部30を備えている。上記各機能ブロック10〜14、30は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック10〜14、30は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。このことは、後述する機能ブロックについても同様である。
ユーザー端末3の専用アプリ実行部30は、ユーザー端末3にインストールされた専用アプリ(OSの一部や、OSによって提供されるAPI、その他の付随するプログラムを含む)をCPU等のハードウェアが読み出して実行することにより各種処理を実行する機能ブロックである。
図2に示すように、特典管理サーバー2は、記憶手段として、記憶部15を備えている。記憶部15は、ハードディスクや、磁気テープ等の記憶媒体を備え、少なくとも、ユーザー管理データベース20、ミッション管理データベース21および特典管理データベース23を記憶している。ユーザー管理データベース20は、ユーザー毎に、ユーザーIDと対応付けてユーザーに関する登録情報(氏名や、住所、生年月日、性別、認証情報、メールアドレス等)を記憶するデータベースである。詳細は省略するが、ユーザー登録は適切な方法で行われ、ユーザー登録が完了したユーザーについてユーザー管理データベース20に適切にレコードが生成される。ミッション管理データベース21、メッシュ管理データベース22および特典管理データベース23については後述する。
なお、本実施形態では、特典管理サーバー2自体が記憶部15を備える構成であるが、記憶部15の機能の全部または一部を、特典管理サーバー2を構成する装置とは別の装置に持たせる構成であってもよい。例えば、本実施形態で記憶部15が記憶するデータの一部または全部を、特典管理サーバー2を構成する装置とは別の外部記憶装置が記憶する構成でもよい。
通信部10は、所定の通信規格に従ってネットワークNにアクセスし、ネットワークNと接続する機器(ユーザー端末3およびミッション登録者端末4を含む)と通信する。
ミッション管理部11は、記憶部15に記憶されたミッション管理データベース21を利用して、ミッション登録者により登録されたミッションを管理する。以下、ミッション管理部11について詳述する。
本実施形態において、ミッションとは、設定された特定の領域で、設定された特定の期間内に、設定された特定のアクションを行うことをクリアの条件とする課題を意味する。以下、ミッションにおいて設定された特定の領域のことを「設定領域」という。設定領域は、行政区域(行政によって厳密によって区分けされた地域ではなく、慣例的に区分けされた地域であってもよい)や、商店街、複合商業施設等の複数の施設を含むようなある程度の広がりを持った領域であってもよく、特定の1つの店舗や、特定の1つの施設等の狭い領域であってもよい。ユーザーが設定領域で特定の期間内に特定のアクションを行った場合、そのユーザーはミッションをクリアしたこととなり、そのユーザーに対して設定された量の専用ポイントが付与される。ミッションは、ミッション登録者によって、設定領域、特定の期間、特定のアクション、および、ミッションをクリアしたときにユーザーに付与される専用ポイントの量が指定された上で事前に登録される。通常、ミッションは、設定領域を訪問するインセンティブをユーザーに付与することを目的として登録される。
例えば、ミッションは、特定の商店街(設定領域)において、当該特定の商店街に属する店舗で商品を購入する(特定のアクション)というものである。この場合、ミッション登録者は、一例として当該特定の商店街に関する各種活動を運営する組合組織であり、組合組織は、このようなミッションを登録することによって、当該特定の商店街を訪問し商品を購入するインセンティブをユーザーに与え、当該特定の商店街の活性化につなげることができる。なお、特定の商店街を、特定の店舗や、特定のショッピングセンター等に置き換えることが可能である。
また、例えば、ミッションは、特定の地域(例えば、特定の行政区域)(設定領域)において、特定の条件で写真を撮影し、写真をコメントと共に所定のWebサイト(例えば、サービス提供事業者が管理するWebサイト)に投稿する(特定のアクション)というものである。特定の条件で写真を撮影するとは、例えば、特定の地域ならではのオブジェクトが被写体として写っている写真を撮影することであり、また例えば、特定の地域においてユーザーが発見した風景やお気に入りの風景が写った写真を撮影することである。この場合、ミッション登録者は、一例として当該特定の地域に関する機関(例えば、地域が行政区域の場合は行政機関)であり、当該機関は、このようなミッションを登録することによって、当該特定の地域を訪問するインセンティブをユーザーに与え、当該特定の地域の活性化につなげることができる。
また、例えば、ミッションは、設定領域で行われているイベントに参加するというものである。イベントに参加し、かつ、何らかの具体的なアクションをとることをミッションのクリアの条件としてもよい。この場合、ミッション登録者は、一例として、イベントの主催者であり、イベントの主催者は、このようなミッションを登録することによって、イベントに参加するインセンティブをユーザーに与え、イベントが行われる設定領域およびイベント自体の活性化につなげることができる。
ミッション管理部11は、ミッションを登録するために必要な情報を入力するためのユーザーインターフェース(以下、「ミッション登録用UI」という)をミッション登録者端末4に提供する。一例として、ミッション管理部11は、ミッション登録者端末4に搭載されたブラウザーから所定のリクエストがあったときに、Webアプリケーションの機能により描画ファイル(例えば、HTMLファイル)を生成して応答し、ミッション登録用UIを表示させる。
ミッション管理部11は、ミッション登録者によりミッション登録用UIに入力された情報に基づいて、ミッション管理データベース21に1件のレコードを生成する。図3(A)は、ミッション管理データベース21の1件のレコードに含まれる情報の一部を模式的に示す図である。図3(A)に示すように、ミッション管理データベース21の1件のレコードは、ミッションID、ミッションクリア条件情報、クリア時付与ポイント情報および設定領域位置情報を少なくとも有する。
ミッションIDは、ミッションの識別情報であり、レコードの生成時にミッション管理部11が一意な値のものを生成する。ミッションクリア条件情報は、ミッションをクリアする条件(「どの領域でどの期間内に何をする」という条件)が所定形式で記述された情報である。クリア時付与ポイント情報は、ミッションをクリアしたときに付与される専用ポイントの量を示す情報である。
設定領域位置情報は、設定領域の位置(地図上の範囲)を示す情報である。特に、本実施形態では、設定位置情報は、以下の内容の情報である。すなわち、事前に地図が、格子状に区分けされた矩形の領域(以下、1つの矩形の領域を「メッシュ領域」という)に分割されている。そして、記憶部15に記憶されたメッシュ管理データベース22では、メッシュ領域毎に、メッシュ領域の識別情報であるメッシュIDと、メッシュ領域の地図上の位置を示す情報(例えば、メッシュ領域の4隅の点を経度、緯度によって特定する情報)とが対応付けて記憶されている。設定位置情報は、設定領域が地図において占める領域をメッシュ領域の集合(1つであってもよい)として規定し、集合に属する各メッシュ領域のメッシュIDを保持する情報である。
例えば、設定領域がある行政区域である場合、設定領域位置情報は、地図上のその行政区域をメッシュ領域の集合として規定したときに、その集合に含まれる各メッシュ領域のメッシュIDを保持する情報である。また、例えば、設定領域がある特定の店舗である場合、設定領域位置情報は、その店舗の位置が属するメッシュ領域のメッシュIDを保持する情報である。
なお、本実施形態に係る設定領域位置情報の内容は一例であり、他の内容であってもよい。例えば、設定領域位置情報は、地図上の複数の点を結ぶことによって形成される多角形形状として設定領域を定義したポリゴンデータであってもよい。また、例えば、設定領域位置情報は、地図上のある特定の点の座標と、当該特定の点を中心とする円の半径(または直径)の長さを明示し、地図上の特定の点を中心とする所定長の半径の円として設定領域を定義した情報であってもよい。すなわち、設定領域位置情報は、設定領域の位置(範囲)と同等とみなせる位置を定義する情報であればよい。従って、設定領域の実際の位置(範囲)と、設定領域位置情報が表す位置(範囲)とは厳密に完全に一致していなくてもよい。
ミッション登録用UIには、ミッションクリア条件情報、クリア時付与ポイント情報および設定領域位置情報をミッション管理部11が生成するために必要な情報を入力する入力欄が適切に形成されており、ミッション管理部11は、ミッション登録用UIに入力された情報に基づいて、ミッション管理データベース21に1件のレコードを生成する。一のミッションについてミッション管理データベース21に対応する1件のレコードが生成されることにより、当該一のミッションの登録が完了する。詳細は省略するが、クリア可能な期間が過ぎたミッションについては、当該期間経過後の適切なタイミングで、ミッション管理部11により対応するレコードがミッション管理データベース21から削除される。
登録されたミッションは、サービス提供事業者や、ミッション登録者によって所定の方法で公開される。例えば、登録されたミッションに関する情報が、ユーザーに対してメールで告知されると共に、サービス提供事業者が管理するWebサイトに掲載される。
なお、ミッションの登録は、ミッション登録者自身によるミッション登録用UIに対する入力以外の方法で行われてもよい。例えば、専用のオペレーターがメール、電話、その他の手段でミッション登録者からミッションの内容を聞いて、所定の端末に所定の入力を行い、ミッション管理部11が、当該所定の入力に基づいてミッション管理データベース21に1件のレコードを生成するようにしてもよい。
特典付与部12は、ユーザーがミッションをクリアしたときに、そのミッションに応じた専用ポイントを、そのユーザーに対して付与する。上述したように、専用ポイントは、各地に点在する店舗で共通して使用可能なものであり、ミッションにおいて設定された設定領域でのみ使用可能なものではない。これを踏まえ、特典付与部12は、ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに、所定の領域だけでなく所定の領域以外の場所で使用可能な専用ポイント(特典)を付与する。以下、特典付与部12について詳述する。
特典付与部12は、あるユーザーが、登録されたミッションのうち、あるミッションをクリアした場合に、そのミッションの内容に応じた適切な方法で、ユーザーがそのミッションをクリアしたことを検知する。例えば、ミッションが、特定の商店街において店舗で商品を購入するというものである場合、ユーザーが対象となる店舗で商品を購入したときに、その店舗の所定の端末から、ユーザーIDおよびミッションIDを含み、ユーザーIDのユーザーがミッションIDのミッションをクリアしたことを通知するミッションクリア通知情報が特典管理サーバー2に送信される仕組みが事前に構築される。ミッションクリア通知情報を、ユーザー端末3が専用アプリの機能により送信するようにしてもよい。特典付与部12は、ミッションクリア通知情報を受信し、特定のユーザーが特定のミッションをクリアしたことを検出する。なお、ミッションIDに代えて、ミッションをクリアしたか否かを判定するために必要な情報をミッションクリア通知情報に含めるようにし、特典付与部12がミッション管理データベース21のミッションクリア条件情報に基づいてミッションをクリアしたか否かを判定する構成としてもよい。
また、例えば、ミッションが、特定の地域において特定の条件で撮影された写真を所定のWebサイトに投稿するというものである場合、Webサイトに条件を満たす写真の投稿があったときに、Webサイトと連携するシステムから、ミッションクリア通知情報が特典管理サーバー2に送信される仕組みが事前に構築される。その際、投稿された写真が条件を満たすか否かは、例えば、写真の画像データのメタデータに含まれる撮影日時情報と、撮影位置情報とに基づいてシステム的に行ってもよく、担当者が人為的に行ってもよい。特典付与部12は、ミッションクリア通知情報を受信し、特定のユーザーが特定のミッションをクリアしたことを検出する。
特典付与部12は、一のユーザーIDのユーザーが、一のミッションIDのミッションをクリアしたことを検知した場合、記憶部15に記憶されたミッション管理データベース21を参照し、ミッション管理データベース21の当該一のミッションIDに対応するレコードのクリア時付与ポイント情報を取得する。次いで、特典付与部12は、記憶部15に記憶された特典管理データベース23を利用して、クリア時付与ポイント情報が示す量の専用ポイント(以下、「報酬ポイント」という)を当該一のユーザーIDのユーザーに付与する。以下、報酬ポイントをユーザーに付与するときの特典付与部12の処理について詳述する。
図3(B)は、特典管理データベース23の内容を模式的に示す図である。特典管理データベース23は、各ユーザーがミッションで獲得した専用ポイントの残高(以下、「残ポイント」という)を管理するためのデータベースである。残ポイントは、ユーザーに付与された後、ユーザーが使用していない専用ポイントである。図3(B)に示すように、特典管理データベース23では、ユーザーIDとミッションIDとの組み合わせ毎に残ポイントを示す残ポイント情報が対応付けられている。
図3(B)のレコード群R1では、値がU1のユーザーIDに対して、値がM1〜M3の3つのミッションID:M1〜M3が対応付けられ、ユーザーIDとミッションIDとの3つの組み合わせに対して、値が「1000pt」、「500pt」、「100pt」の残ポイント情報が対応付けられている。これは、ユーザーID:U1のユーザーが、ミッションID:M1〜M3のそれぞれで獲得した専用ポイントについて、ぞれぞれ、「1000pt」、「500pt」、「100pt」の残高があることを意味している。
特典付与部12は、一のミッションIDのミッションのクリアに応じて、一のユーザーIDのユーザーに報酬ポイントを付与する場合、当該一のユーザーIDと当該一のミッションIDとの組み合わせに対応するレコードが特典管理データベース23に存在するか否かを判定する。このようなレコードが存在しない場合、特典付与部12は、当該一のユーザーIDと、当該一のミッションIDと、報酬ポイントを値として有する残ポイント情報とが対応付けられたレコードを新たに生成する。一方、このようなレコードが存在する場合、特典付与部12は、そのレコードの残ポイント情報の値(=残ポイント)に、報酬ポイントを加算する。以上の処理が行われる結果、特典管理データベース23によって、ユーザーのそれぞれについて、ミッション毎に残ポイントが管理される。なお、後述するように、あるユーザーのあるミッションについての残ポイントがゼロになると、特典調整部13により特典管理データベース23から対応するレコードが削除される。
特典調整部13は、ユーザーの位置を取得すると共に、一のミッションで設定された設定領域の位置を取得し、当該一のミッションでユーザーに付与された特典について、当該設定領域にユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりも適用レート(特許請求の範囲における「レート」に相当)が大きくなるように特典の適用レートを調整する。
適用レートとは、残ポイントを実ポイントに変換するために残ポイントに対して乗じるレートのことである。実ポイントとは、専用ポイントを使用するときに、実際に現金として使用可能なポイントのことである。つまり、本実施形態では、残ポイントをそのまま現金として使用できるのではなく、残ポイントから算出される実ポイントを現金として使用できる。例えば、あるミッションに係る残ポイントが「100pt」であり、適用レートが「0.9」であるとする。この場合、本実施形態では、「100pt」をそのまま「100円」として使用できるのではなく、「100pt」に適用レートを乗じた実ポイント「90pt」分を、現金「90円」として使用できる。以下、特典調整部13について詳述する。
ユーザーは、任意のタイミングで、自身が所持するユーザー端末3の専用アプリを起動し、所定の操作を行うことによって、自身が所有する専用ポイントの残高の表示を指示することができる。特に本実施形態では、専用ポイントを使用するためには、ユーザーは、残高の表示の指示に応じてユーザー端末3に表示される残高表示画面(図5)で、残ポイントを使用することを明示的に指示する必要がある。従って、ユーザーは、少なくとも専用ポイントを使用できる店舗で商品を購入する前の所定のタイミングにおいて、専用ポイントの残高の表示を指示する。
専用アプリ実行部30は、ユーザーから当該指示があったことを検出した場合、ユーザーIDおよびユーザー端末3の位置(≒ユーザーの位置)を示すユーザー位置情報を少なくとも含む閲覧要求情報を生成し、特典管理サーバー2に送信する。なお、専用アプリには特典管理サーバー2と通信するために必要な情報(コネクションを確立するために必要な情報(アクセス先のアドレスや、ポート番号等)や、ユーザー認証に必要な情報等)が登録されている。また、ユーザー端末3には、GPSユニットが搭載されており、専用アプリ実行部30は、ユーザー端末3のOSが提供するAPIを使用してGPSユニットの検出値を取得し、この検出値に基づいてユーザー位置情報(ユーザーの位置を経度および緯度によって特定する情報)を生成する。なお、本実施形態では、ユーザー位置情報として経度、緯度を示す情報を生成するが、以下の構成でもよい。すなわち、高度センサー等の検出値に基づいて、高度も加味してユーザーの位置を検出し、後述する適用レートの値を決定するためにユーザーの位置と、設定領域との位置関係を認識するときに、高度も加味して処理を行う構成としてもよい。
特典調整部13は、専用アプリ実行部30が送信した閲覧要求情報を受信する。次いで、特典調整部13は、受信した閲覧要求情報に含まれるユーザーIDを取得する。以下の特典調整部13の説明では、特典調整部13が受信した閲覧要求情報に含まれるユーザーIDを「対象ユーザーID」という。また、対象ユーザーIDのユーザーを「対象ユーザー」という。次いで、特典調整部13は、閲覧要求情報に含まれるユーザー位置情報を取得する。この処理は、「ユーザーの位置を取得する」処理に相当する。
次いで、特典調整部13は、記憶部15に記憶された特典管理データベース23を参照し、特典管理データベース23に対象ユーザーIDに対応するレコードが存在するか否かを判定する。残ポイントがない場合には、対象ユーザーIDに対応するレコードは存在しない。特典調整部13は、レコードが存在しない場合には、ユーザー端末3との間で確立したコネクションを介して、専用ポイントの残高が存在しない旨の情報が表示された画面を表示させる描画ファイルを送信する。ユーザー端末3の専用アプリ実行部30は、当該描画ファイルを受信し、当該描画ファイルに基づいて、専用ポイントの残高が存在しない旨の情報が表示された画面をタッチパネル3aに表示する。ユーザーは、当該画面を参照することによって、専用ポイントの残高がないことを認識できる。
一方、レコードが存在する場合、特典調整部13は、特典管理データベース23において対象ユーザーIDと対応付けられているミッションID(複数ある場合は複数のミッションIDのそれぞれ)を取得する。ここで取得されたミッションIDは、対象ユーザーがクリアしたミッションのうち、残ポイントがあるミッションのミッションIDである。以下の特典調整部13の説明において、残ポイントがあるミッション(=特典管理データベース23において対象ユーザーIDと対応付けられているミッションIDのミッション)のことを「対象ミッション」という。
次いで、特典調整部13は、ミッション管理データベース21を参照し、取得したミッションIDのそれぞれと対応付けられた設定領域位置情報のそれぞれを取得する。つまり、特典調整部13は、対象ミッションのそれぞれについての設定領域位置情報を取得する。この処理は、「所定の領域の位置を取得」する処理に相当する。次いで、特典調整部13は、取得した設定領域位置情報のそれぞれとユーザー位置情報とに基づいて、取得した設定領域位置情報毎に(=対象ミッション毎に)適用レートを決定する。以下、ある1つの対象ミッションの設定領域位置情報とユーザー位置情報とに基づいて適用レートを決定するときの特典調整部13の処理について詳述する。
まず、特典調整部13は、設定領域位置情報により位置が示される設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属するか否かを判定する。設定領域位置情報に対応する設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属するということは、現時点で、対象ミッションで設定されていた特定の領域内にユーザーが滞在しているということである。設定領域位置情報に対応する設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属する場合、特典調整部13は、適用レートの値を、最高値とする。本実施形態では、適用レートの最高値は「1」とされている。本実施形態では、適用レートが最高値(=1)の場合、残ポイント=実ポイントとなる。
一方、設定領域位置情報に対応する設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属さない場合、特典調整部13は、以下の方法で適用レートの値を決定する。図4は、この場合に適用レートの値を決定するときの特典調整部13の処理を説明するため、地図上で設定領域を示した図である。上述したように、設定領域位置情報では、設定領域をメッシュ領域の集合として規定している。
まず、特典調整部13は、設定領域位置情報に対応する設定領域ARを認識する。次いで、特典調整部13は、設定領域ARを構成するメッシュ領域のうち、ユーザーの位置Qに最も近いメッシュ領域Wを特定する。次いで、特典調整部13は、ユーザーの位置Qとメッシュ領域W(中心部であってよく、ユーザーの位置Qに近い外縁の位置であってもよい)とを結ぶ地図上の線分Tを認識し、この線分Tの長さを算出する。線分Tの長さは、設定位置と、ユーザーの位置との離間距離とみなすことができ、線分Tの長さが長ければ長いほど、ユーザーが設定領域から離れた場所に位置していることになる。
ここで、線分Tの長さが取り得る範囲毎に、適用レートの値が事前に定められている。その際、線分Tの長さが長いほど、適用レートの値が小さくなるように、線分Tの長さが取り得る範囲と適用レートの値とが対応付けられている。また、何れの場合も適用レートの値は、最高値よりも小さくかつゼロよりも大きい値とされている。例えば、「0km<線分Tの長さ≦10km」のときは適用レートの値が「0.8」と定められ、「10km<線分Tの長さ≦50km」のときは適用レートの値が「0.6」と定められ、「50km<線分Tの長さ」のときは適用レートの値が「0.4」と定められている。特典調整部13は、算出した線分Tの長さが属する範囲と対応付けられている適用レートの値を、適用レートの値として決定する。
なお、設定領域にユーザーが滞在していない場合の適用レートの算出方法は、本実施形態で例示する方法に限られない。設定領域にユーザーが滞在していない場合の適用レートの値は、設定領域からユーザーが離れた場所に位置しているほど、適用レートの値が小さくなるような方法で算出されればよい。例えば、線分Tの長さが長いほど適用レートの値を小さくさせるような所定の演算式を用いて、最高値よりも小さい一定の範囲(例えば、最高値が1の場合において、「1>適用レートの値>0.3」の範囲)内で、適用レートの値を決定するようにしてもよい。また、設定領域位置情報がどのような方法で設定領域の位置を特定しているかによって、方法に対応する適切なやり方で適用レートは算出される。
また、以下の方法で、適用レートを算出する構成でもよい。すなわち、ミッション毎に、地図上のメッシュ領域のそれぞれに対して適用レートの値が予め設定される。その際、設定領域に対応するメッシュ領域には、最高値が設定される一方、設定領域の外側のメッシュ領域には、設定領域から離れるに従って、値が低くなるように適用レートが設定される。一例として、設定領域の中心部から、10km圏内に属するメッシュ領域(ただし、設定領域に属するメッシュ領域を除く)のそれぞれには、適用レートの値として「0.8」が予め定められ、50km圏内に属するメッシュ領域(ただし、10km圏内に属するメッシュ領域を除く)のそれぞれには、適用レートの値として「0.6」が予め定められ、それ以外のメッシュ領域のそれぞれには、適用レートの値として「0.4」が予め定められる。そして、特典調整部13は、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属するメッシュ領域を特定し、特定したメッシュ領域に予め設定されている値を、適用レートの値として決定する。以上の構成でもよい。
以上のように、特典調整部13は、対象ミッション毎に、ユーザーが設定領域に滞在しているときには最高値となり、ユーザーが設定領域に滞在していないときには最高値よりも小さい値(ただし、ゼロより大きな値)となるように、適用レートの値を調整する。これにより、以下の効果を奏する。すなわち、ユーザーがあるミッションをクリアすることによって獲得した専用ポイントは、そのミッションで設定された設定領域でのみ使用可能というわけではなく、設定領域以外場所に位置する店舗でも使用可能である。このため、あるユーザーにとっての遠隔地(例えば、旅行で行った場所)でミッションが行われた場合においても、ユーザーが遠隔地においてミッションをクリアした場合には、各地に点在する様々な店舗で使用可能な専用ポイントがそのユーザーに対して付与されることになる。従って、ユーザーにとって遠隔地にたまたまユーザーが滞在しているような場合であっても、設定されたアクション行ってミッションをクリアしようとするインセンティブをユーザーに与えることができる。そして、このようなアクションが設定領域内で行われることにより、設定領域の活性化につながる。
その上で、本実施形態によれば、ユーザーがあるミッションをクリアしたことによって獲得した専用ポイントは、ユーザーがそのミッションで設定されていた設定領域に滞在しているときに、適用レートが最高値となり、最も有利に(お得に)使用できることになる。このため、ミッションをクリアした後に、有利に専用ポイントを使用するために再び設定領域を訪問するインセンティブをユーザーに対して付与することができる。
更に、本実施形態では、特典調整部13は、ユーザーが設定領域に滞在していない場合には、設定領域から離れるほど小さな値となるように、適用レートの値を調整する。これにより、以下の効果を奏する。すなわち、ユーザーは、設定領域に近づけば近づくほど、有利に(お得に)専用ポイントを使用することができるため、ユーザーが専用ポイントを使用することを考えたときに、ユーザーに対して設定領域に近づけば近づくほどお得になるとの印象を与えることができ、効果的に設定領域への訪問を促すことができる。また、ある領域(上述したように、本実施形態では、領域は、商店街等のある程度の広がりをもった領域だけでなく、1つの店舗のような非常に限定された領域を含んでいる)の活性化は、その領域だけではなく、その領域の近辺で人間が活動したときにも良い影響を受けるものと想定される。これを踏まえ、本実施形態によれば、設定領域にできるだけ近い位置に訪問するインセンティブがユーザーに与えられるため、設定領域の近くにユーザーが訪問する可能性を高めることができ、この点でも領域の活性化につなげることができる。
さて、対象ミッション毎に適用レートの値を決定した後、特典調整部13は、対象ミッション毎に残ポイントと適用レートと実ポイントとが表示された残高表示画面(図5)を表示させるための描画ファイルを生成し、受信した閲覧要求情報に対する応答として、閲覧要求情報の送信元のユーザー端末3に送信する。ユーザー端末3の専用アプリ実行部30は、描画ファイルを受信しブラウザーの機能を利用して、残高表示画面をタッチパネル3aに表示する。
図5は、残高表示画面の一例を模式的に示す図である。図5で例示する残高表示画面では、図3(B)のレコード群R1に基づいて、3つのミッションで獲得した専用ポイントについての情報が表示されている。より詳細には、領域K1には、ミッションID:M1のミッションに係る専用ポイントついて、適用レート(値:1)が表示されると共に、残ポイント(値:1000pt)、および、適用レートを適用した実ポイント(値:1000pt)が表示されている。更に、領域K1には、専用ポイント(より正確には実ポイント)を使用する場合に、使用する実ポイントの量を入力する欄と、実ポイントの使用を指示するボタンが表示されている。領域K2および領域K3にはそれぞれ、領域K1と同様の態様で、ミッションID:M2およびM3のミッションに係る専用ポイントについての情報が表示されている。
ユーザーは、残高表示画面を参照することによって、ミッション毎に、残ポイント、適用レートおよび実ポイントを確認できる。このため、ユーザーは、ミッション毎の実ポイントを確認することにより、ミッション毎に正味のポイントの価値を認識できる。更に、ユーザーは、ミッション毎の適用レートを確認することにより、現時点で、残ポイントを使うことが自身にとってお得かどうか、また、異なる複数のミッションについて残ポイントがある場合には、現時点で、どのミッションに係る残ポイントを消費するのが自身にとって最もお得となるかといった有益な情報を認識することができる。
また、ユーザーは、残高表示画面を利用して、使用する実ポイントの量を明示的に指定した上で、実ポイントの使用を指示することができる。詳細は省略するが、実ポイントを使用することの指示があった場合、専用のシステムにより実ポイントを使用した決済が適切に行われる。一例を簡単に説明すると、ユーザーの指示に応じて、専用アプリの機能により、ユーザー端末3のタッチパネル3aにユーザーID、使用する実ポイントの量、その他の必要な情報が記録された2次元コードが表示される。ユーザーは、レジでの決済中、所定のタイミングでレジに設けられた読取装置に2次元コードをかざす。すると、レジの決済端末において適切な処理が行われて、実ポイントが使用される。
特典調整部13は、実ポイントが使用された場合、専用のシステムから、ユーザーのユーザーID、使用された実ポイントに対応するミッションのミッションID、使用された実ポイントの量、および、適用レートの値を示す情報を少なくとも含むポイント使用通知情報を受信する。ポイント使用通知情報を受信すると、特典調整部13は、特典管理データベース23を参照し、ポイント使用通知情報に含まれるユーザーIDとミッションIDとの組み合わせに対応するレコードを特定する。次いで、特典調整部13は、ポイント使用通知情報に含まれる使用された実ポイントの量と、適用レートの値とに基づいて、実ポイントの量を、残ポイントから減らすべきポイントの量に換算し、その分だけ残ポイントを減らす。特典調整部13は、残ポイントを減らした結果、残ポイントがゼロになった場合には、そのレコードを削除する。
特典関連情報通知部14は、残ポイントがあるミッションに係る設定領域にユーザーが近づいたときに、その設定領域で有利に使用できる専用ポイントがあることをユーザーに通知する。以下、一人のユーザーに対して情報を通知するときの特典関連情報通知部14の処理について詳述する。
残ポイントがあるミッションに係る設定領域に近づいたときに、そのことを知らせる情報の通知を受けることを望むユーザーは、自身が所持するユーザー端末3の専用アプリを立ち上げ、動作モードを所定モードにする。動作モードが所定モードになると、専用アプリ実行部30は、所定の間隔をあけて定期的に通知要求情報を生成し、特典管理サーバー2に送信する。通知要求情報は、ユーザーID、および、ユーザー端末3の位置(≒ユーザーの位置)を示すユーザー位置情報を少なくとも含んでいる。
特典関連情報通知部14は、通知要求情報を受信すると、特典管理データベース23において、通知要求情報に含まれているユーザーIDと対応付けられているミッションID(複数ある場合は複数のミッションIDのそれぞれ)を取得する。次いで、特典関連情報通知部14は、ミッション管理データベース21を参照し、取得したミッションIDのそれぞれと対応付けられた設定領域位置情報のそれぞれを取得する。ここで取得された設定領域位置情報のそれぞれは、残ポイントがあるミッションのそれぞれに対応する情報である。次いで、特典関連情報通知部14は、通知要求情報に含まれるユーザー位置情報と、設定領域位置情報とに基づいて、ユーザーが何れかの設定領域に近づいたか否かを判定する。例えば、特典関連情報通知部14は、ユーザーの位置から、設定領域の外縁に対して垂線を下したときの、その垂線の長さが所定長以下の場合に、ユーザーが設定領域に近づいたと判定する。
ユーザーが何れの設定領域にも近づいていない場合には、特典関連情報通知部14は、通知要求情報を破棄する。一方、ユーザーが何れかの設定領域に近づいたと判定した場合、特典関連情報通知部14は、その設定領域の位置に関する情報、および、その設定領域で最高値の適用レートで有利に使用可能な残ポイントが存在する旨の情報が少なくとも表示された画面を表示するための描画ファイルを生成する。特典関連情報通知部14は、生成した描画ファイルを、通知要求情報の送信元のユーザー端末3に送信し、ユーザー端末3の専用アプリ実行部30は、受信した描画ファイルに基づく画面をタッチパネル3aに表示する。
タッチパネル3aに表示される画面は、例えば、地図上で設定領域の位置(範囲)と共に、ユーザーの位置が明示されると共に、残ポイントの量、適用レートおよび適用レートを適用した場合の実ポイントが明示されたものである。ユーザーは、当該画面を参照することにより、設定領域と自身との位置関係を把握しつつ、設定領域内で残ポイントを有利に使用できることを的確に認識することができる。特に、ユーザーが、ある設定領域で有利に使用可能な残ポイントが残っていることを忘れてしまっている場合であっても、この設定領域に近づいたタイミングで、このような残ポイントがあることを的確に認識できる。また、このようなことをユーザーに認識させることにより、設定領域に積極的に訪問するインセンティブをユーザーに与えることができる。
特典関連情報通知部14は、ある設定領域に関する情報を表示させた後は、一定期間は、その設定領域に関する情報を表示させない。これにより、不必要に繰り返して同じ情報が表示されることが防止される。なお、本実施形態では、特典関連情報通知部14は、設定領域にユーザーが近づいたときに情報を通知する構成であったが、この点について、設定領域にユーザーが進入したときに情報を通知する構成としてもよい。
次に、特典管理サーバー2の動作例についてフローチャートを用いて説明する。図6(A)は、一のユーザーに対して、一のミッションに係る専用ポイントを付与し、付与した専用ポイントを管理するときの特典管理サーバー2の動作を示すフローチャートである。図6(A)に示すように、特典管理サーバー2の特典付与部12は、当該一のユーザーが、設定領域で特定のアクションを行ってミッションをクリアしたときに、専用ポイントを付与する(ステップSA1)。その後、特典調整部13は、所定のタイミングで、当該一のユーザーの位置を取得すると共に、当該一のミッションで設定された設定領域の位置を取得し、ユーザーの位置および設定領域の位置に基づいて、専用ポイントについて、設定領域にユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように専用ポイントのレートを調整する(ステップSA2)。
図6(B)は、ステップSA1における特典付与部12の動作例の詳細を示すフローチャートである。図6(B)に示すように、特典付与部12は、一のユーザーが、登録されたミッションのうち、一のミッションをクリアした場合に、当該一のミッションの内容に応じた適切な方法で、当該一のユーザーが当該一のミッションをクリアしたことを検知する(ステップSB1)。次いで、特典付与部12は、ミッション管理データベース21のレコードのうち、当該一のミッションに対応するレコードのクリア時付与ポイント情報を取得する(ステップSB2)。次いで、特典付与部12は、特典管理データベース23に当該一のユーザーと当該一のミッションとの組み合わせに対応するレコードが存在するか否かを判定する(ステップSB3)。
このようなレコードが存在しない場合(ステップSB3:NO)、特典付与部12は、当該一のユーザーIDと、当該一のミッションIDと、報酬ポイントを値として有する残ポイント情報とが対応付けられたレコードを新たに生成する(ステップSB4)。一方、このようなレコードが存在する場合(ステップSB3:YES)、特典付与部12は、そのレコードの残ポイント情報の値(=残ポイント)に、報酬ポイントを加算する(ステップSB5)。
図7は、ステップSA2における特典調整部13の動作例の詳細を示すフローチャートである。図7に示すように、特典調整部13は、ユーザーの残高の表示の指示に応じて、専用アプリ実行部30が送信した閲覧要求情報を受信する(ステップSC1)。次いで、特典調整部13は、受信した閲覧要求情報に含まれるユーザーIDを取得する(ステップSC2)。次いで、特典調整部13は、閲覧要求情報に含まれるユーザー位置情報を取得する(ステップSC3)。次いで、特典調整部13は、特典管理データベース23を参照し、特典管理データベース23に対象ユーザーIDに対応するレコードが存在するか否かを判定する(ステップSC4)。
レコードが存在しない場合(ステップSC4:NO)、特典調整部13は、専用ポイントの残高が存在しない旨の情報が表示された画面を表示させる描画ファイルをユーザー端末3に送信する(ステップSC5)。一方、レコードが存在する場合(ステップSC4:YES)、特典調整部13は、特典管理データベース23において対象ユーザーIDと対応付けられているミッションIDのそれぞれを取得する(ステップSC6)。次いで、特典調整部13は、ミッション管理データベース21を参照し、ステップSC6で取得したミッションIDのそれぞれと対応付けられた設定領域位置情報のそれぞれを取得する(ステップSC7)。
次いで、特典調整部13は、ステップSC7で取得した設定領域位置情報のそれぞれと、ステップSC3で取得したユーザー位置情報とに基づいて、取得した設定領域位置情報毎に適用レートを決定する(ステップSC8)。ステップSC8の処理の詳細は後述する。次いで、特典調整部13は、ミッション毎に残ポイントと適用レートと実ポイントとが表示された残高表示画面(図5参照)を表示させるための描画ファイルを生成し、受信した閲覧要求情報に対する応答として生成した描画ファイルを、閲覧要求情報の送信元のユーザー端末3に送信する(ステップSC9)。
図8は、ステップSC8において、1つの設定領域位置情報についての適用レートを決定するときの処理の詳細を示すフローチャートである。図8に示すように、適用レートの決定に際して、まず、特典調整部13は、設定領域位置情報が位置を示す設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属するか否かを判定する(ステップSD1)。設定領域位置情報が示す設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属する場合(ステップSD1:YES)、特典調整部13は、適用レートの値を、最高値とする(ステップSD2)。
一方、設定領域位置情報が示す設定領域内に、ユーザー位置情報が示すユーザーの位置が属さない場合(ステップSD1:NO)、特典調整部13は、設定領域位置情報に対応する設定領域AR(図4)を認識し(ステップSD3)、設定領域ARを構成するメッシュ領域のうち、ユーザーの位置Q(図4)に最も近いメッシュ領域Wを特定する(ステップSD4)。次いで、特典調整部13は、メッシュ領域Wとユーザーの位置Qとを結ぶ地図上の線分Tを認識し、この線分Tの長さを算出する(ステップSD5)。次いで、特典調整部13は、ステップSD5で算出した線分Tの長さが属する範囲と対応付けられている値を、適用レートの値として決定する(ステップSD6)。
以上、第1実施形態について説明した。ここで、第1実施形態では、特典管理サーバー2がミッション管理部11、特典付与部12、特典調整部13および特典関連情報通知部14を備える構成であった。この点に関し、ユーザー端末3が、これら機能ブロックの一部または全部の機能を有するようにしてもよい。また、特典管理サーバー2が記憶するとしたデータについても、これら機能ブロックの一部または全部の機能をユーザー端末3に設ける場合には、ユーザー端末3が使用するデータについては、ユーザー端末3が記憶するようにしてもよい。
特に、ユーザー端末3が、特典付与部12および特典調整部13を備えるようにした場合、ユーザー端末3が特許請求の範囲の「特典管理装置」として機能する。この場合において、特典付与部12や特典調整部13が利用するデータ(特典管理データベース23のうち、該当ユーザーに対応するレコードに相当するデータ等)については、ユーザー端末3に記憶するようにしてもよく、ユーザー端末3と通信可能な他の装置に記憶するようにしてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。上述の第1実施形態では、特典管理サーバー2が、ユーザー毎に特典を付与し、付与した特典を管理し、適宜、特典のレートを調整した。一方、本実施形態では、ユーザーが所持する携帯型の端末であるユーザー端末3A(特許請求の範囲における「携帯端末」に相当)が、付与された特典を取得し、取得した特典を管理し、適宜、特典のレートを調整する。
図9は、本実施形態に係るユーザー端末3Aの機能構成例を示すブロック図である。図9に示すように、ユーザー端末3Aは、機能構成として、通信部10A、特典取得部40、特典調整部13Aおよび特典関連情報通知部14Aを備えている。また、ユーザー端末3Aは、記憶手段として、記憶部15Aを備えている。特典取得部40、特典調整部13Aおよび特典関連情報通知部14Aは、CPU等のハードウェアが専用アプリ(付随するプログラムを含む)を読み出して実行することにより各種処理を実行する。
記憶部15Aは、メッシュ管理データベース22と、特典管理データベース23Aとを記憶している。メッシュ管理データベース22の内容は、第1実施形態に係るメッシュ管理データベース22の内容と同じである。特典管理データベース23Aは、第1実施形態に係る特典管理データベース23のレコードのうち、ユーザー端末3Aを所持するユーザー(以下、第2実施形態の説明において「対象ユーザー」という)についてのレコードを記憶する。つまり、特典管理データベース23Aは、対象ユーザーがクリアしたミッションのうち、専用ポイントが残っているミッション(以下、第2実施形態の説明において、このようなミッションを「対象ミッション」という)のそれぞれについて、ユーザーIDと、ミッションIDと、残ポイント情報とを対応付けて記憶する。なお、メッシュ管理データベース22および特典管理データベース23Aの全部または一部をユーザー端末3と通信可能な外部装置(第1実施形態に係る特典サーバー2に相当するサーバー装置であってもよい)に記憶する構成でもよい。
特典取得部40は、対象ユーザーがミッションをクリアして獲得した専用ポイントを取得する。詳述すると、対象ユーザーがミッションをクリアした専用ポイントを獲得した場合、クリアしたミッションのミッションIDと、ユーザーに付与された専用ポイントの量を示す情報とを少なくとも含むポイント付与通知情報(特許請求の範囲の「特典情報」に相当)がユーザー端末3Aに対して送信される。ポイント付与通知情報は、例えば、第1実施形態に係る特典管理サーバー2に相当するサーバー装置や、ミッションを管理する専用のシステムにより送信される。
特典取得部40は、ポイント付与通知情報を受信する。この処理は、「特典情報を取得する」処理に相当する。特典取得部40は、ポイント付与通知情報を受信すると、ポイント付与通知情報に基づいて、第1実施形態と同様の方法で、記憶部15Aに記憶された特典管理データベース23Aを更新する。特典取得部40により以上の処理が行われる結果、特典管理データベース23Aでは、対象ミッションのそれぞれについて、残ポイントが管理される。
特典調整部13Aは、ユーザーの位置を取得すると共に、一のミッションで設定された設定領域の位置を取得し、当該一のミッションでユーザーに付与された特典について、当該設定領域にユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりも適用レートが大きくなるように特典の適用レートを調整する。
詳述すると、特典調整部13Aは、対象ユーザーから残高表示画面の表示の指示があった場合に、以下の処理を実行する。すなわち、特典調整部13Aは、ユーザー端末3Aに搭載されたGPSユニットの検出値に基づいてユーザーの位置を示すユーザー位置情報を取得する。また、特典調整部13Aは、第1実施形態に係る特典管理サーバー2に相当するサーバー装置等の外部装置に問い合わせることによって、対象ミッションのそれぞれについての設定領域位置情報を取得する。なお、ユーザー端末3が設定領域位置情報を少なくとも対象ミッション毎に記憶部15Aに記憶する構成でもよい。
特典調整部13Aは、取得したユーザー位置情報と、取得した設定領域位置情報とに基づいて、第1実施形態と同様の方法で、対象ミッション毎に適用レートを決定する。対象ミッション毎に適用レートを決定した後、特典調整部13Aは、残高表示画面(図5参照)をユーザー端末3Aのタッチパネル(不図示)に表示する。
特典関連情報通知部14Aは、対象ミッションに係る設定領域に対象ユーザーが近づいたときに、その設定領域で有利に使用できる専用ポイントがあることを対象ユーザーに通知する。詳述すると、特典関連情報通知部14Aは、専用アプリが立ち上げられ、動作モードが所定モードに設定された場合に以下の処理を実行する。すなわち、特典関連情報通知部14Aは、第1実施形態で説明した方法と同様の方法で対象ユーザーが、対象ミッションのいずれかの設定領域に近づいたか(または進入したか)を監視する。対象ユーザーが一の対象ミッションに近づいたことを検出した場合、特典関連情報通知部14Aは、タッチパネルに、当該一の対象ミッションに当該一のユーザーが近づいたことを示す情報を表示する。
図10は、本実施形態に係るユーザー端末3Aの動作例を示すフローチャートである。図10に示すように、ユーザー端末3Aの特典取得部40は、対象ユーザーが、設定領域で特定のアクションを行ってミッションをクリアしたことによって付与された専用ポイントを取得する(ステップSE1)。その後、特典調整部13Aは、所定のタイミングで、当該一のユーザーの位置を取得すると共に、当該一のミッションで設定された設定領域の位置を取得し、ユーザーの位置および設定領域の位置に基づいて、専用ポイントについて、設定領域にユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように専用ポイントのレートを調整する(ステップSE2)。
以上、本発明の実施形態について説明した。ただし、上記各実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、上記第1実施形態では、特典付与部12が特定のユーザーが特定のミッションをクリアしたことを検出し、当該特定のユーザーに対して、当該特定のミッションに対応するポイントを付与する構成であった。しかしながら、上記実施形態で例示したポイントの付与方法はあくまで一例であり、ポイントの付与はどのような方法で行われてもよい。一例として、ミッションに関するイベントの開催時や、その他の適切なタイミングで、ユーザーに対して2次元コードが渡され(一例として2次元コードが記録されたカードが引き渡される)、その2次元コードを利用して、ユーザーにポイントが付与される構成でもよい。また、上記各実施形態では、ユーザー認証について詳細な説明をしていないがユーザー端末3が特典管理サーバー2にアクセスしてきた場合や、ミッションの際にユーザー端末3が所定のサーバーにアクセスする際には、適切にユーザー認証が行われる。その際、画像認識技術や、指紋認証、声紋認証等を利用して認証を行う構成としてもよい。
例えば、上記各実施形態では、現金の代わりとして使用可能なポイントである専用ポイントが、特許請求の範囲における「特典」に相当した。しかしながら、特典は、現金の代わりとして使用可能なポイントに限られない。例えば、特典は、商品との交換にのみ使用可能なポイントや、特定の商品の値段を割り引くクーポン等であってもよい。特典がクーポンの場合において、本発明が適用される場合、第1実施形態に係る特典調整部13は、設定領域にユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりも割り引かれる額が大きくなるように、クーポンによる割り引き額に適用されるレートを調整する。第2実施形態も同様である。
また、上記各実施形態では、専用ポイントに有効期限が設けられていなかったが、有効期限を設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、適用レートの最高値は「1」、つまり、残ポイントと実ポイントとを等しくさせるような値であったが、適用レートの最高値は「1」に限らず、例えば「1」を上回る値としてもよい。適用レートの最高値を「1」よりも大きい値にすれば、設定領域においてより有利に(よりお得に)専用ポイントを使用することができ、設定領域を訪問するより強いインセンティブをユーザーに付与することができる。
また、上記各実施形態では、特典調整部13は、ユーザーが設定領域に滞在していない場合、設定領域から離れるほど、段階的に適用レートの値が小さくなるように、適用レートの値を調整した。この点に関し、設定領域に滞在しないときの適用レートの値を一律な値(ただし、最高値よりも小さい値)にしてもよい。
また、上記各実施形態では、事前にミッションが登録され、ユーザーがミッションをクリアしたときに専用ポイントが付与される構成であった。この点に関し、ユーザーに対して専用ポイントが付与される条件は、上記各実施形態で例示したものに限らず、特定の領域における特定のアクションが実行されたことを要素とする条件であればよい。例えば、ミッションという形ではなく、キャンペーン期間中に、特定の領域に属する店舗で商品を購入した場合に専用ポイントが付与されるようにしてもよい。
また、図5を用いて説明した残高表示画面は、あくまで一例であり、ミッション毎の設定領域に関する情報(例えば、地図上の位置を示す情報や、設定領域を何らかの名称によって特定できる場合には、その名称)や、ミッションの内容を示す情報を含めるようにしてもよい。
1 特典管理システム
2 特典管理サーバー(特典管理装置)
3 ユーザー端末(特典管理装置、携帯端末)
11 ミッション登録部
12 特典付与部
13、13A 特典調整部
14、14A 特典関連情報通知部
40 特典取得部

Claims (8)

  1. ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに、前記所定の領域だけでなく前記所定の領域以外で使用可能な特典を付与する特典付与部と、
    前記ユーザーの位置を取得すると共に、前記所定の領域の位置を取得し、前記ユーザーの位置および前記所定の領域の位置に基づいて、前記所定の領域で前記ユーザーに付与された特典について、前記所定の領域に前記ユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整する特典調整部と、
    を備えることを特徴とする特典管理システム。
  2. 前記ユーザーの位置を取得すると共に、前記所定の領域の位置を取得し、前記所定の領域に前記ユーザーが近づいたときまたは進入したときに、前記所定の領域で有利に使用できる特典があることを通知する特典関連情報通知部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の特典管理システム。
  3. 前記特典調整部は、
    ユーザーから使用可能な特典の表示の指示があった際に、特典のレートを調整する処理を実行してレートを決定し、決定したレートを反映した使用可能な特典を所定の装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の特典管理システム。
  4. 前記所定の領域で前記所定のアクションを行った場合にクリアとなるミッションを登録するミッション登録部を更に備え、
    前記特典付与部は、ユーザーがミッションをクリアしたときに特典を付与する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の特典管理システム。
  5. ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに、前記所定の領域だけでなく前記所定の領域以外で使用可能な特典を付与する特典付与部と、
    前記ユーザーの位置を取得すると共に、前記所定の領域の位置を取得し、前記ユーザーの位置および前記所定の領域の位置に基づいて、前記所定の領域で前記ユーザーに付与された特典について、前記所定の領域に前記ユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整する特典調整部と、
    を備えることを特徴とする特典管理装置。
  6. ユーザーが所持する携帯端末であって、
    ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに付与される、前記所定の領域だけでなく前記所定の領域以外で使用可能な特典を示す特典情報を取得する特典取得部と、
    前記ユーザーの位置を取得すると共に、前記所定の領域の位置を取得し、前記ユーザーの位置および前記所定の領域の位置に基づいて、前記特典取得部により取得された特典情報が示す特典について、前記所定の領域に前記ユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整する特典調整部と、
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  7. 特典管理装置の特典付与部が、ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに、前記所定の領域だけでなく前記所定の領域以外で使用可能な特典を付与するステップと、
    前記特典管理装置の特典調整部が、前記ユーザーの位置を取得すると共に、前記所定の領域の位置を取得し、前記ユーザーの位置および前記所定の領域の位置に基づいて、前記所定の領域で前記ユーザーに付与された特典について、前記所定の領域に前記ユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整するステップと、
    を含むことを特徴とする特典管理方法。
  8. ユーザーが所持する携帯端末の特典取得部が、ユーザーが所定の領域で所定のアクションを行ったときに付与される、前記所定の領域だけでなく前記所定の領域以外で使用可能な特典を示す特典情報を取得するステップと、
    前記携帯端末の特典調整部が、前記ユーザーの位置を取得すると共に、前記所定の領域の位置を取得し、前記ユーザーの位置および前記所定の領域の位置に基づいて、前記特典取得部により取得された特典情報が示す特典について、前記所定の領域に前記ユーザーが滞在しているときの方が、滞在していないときよりもレートが大きくなるように特典のレートを調整するステップと、
    を含むことを特徴とする特典管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022155539A (ja) * 2021-03-30 2022-10-13 佳穂 藤澤 スポーツチーム寄付特典付与システム、スポーツチーム寄付特典付与方法及びプログラム

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