JP2020052188A - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが容易に画像の表示領域を変更できるようにする。【解決手段】表示制御装置10は、画像を表示する表示装置2の位置に対して固定された位置に設けられている撮像装置1が撮像したユーザの画像を取得する取得部122と、取得部122が取得した画像における、ユーザの顔に予め定められた基準点の位置を特定する位置特定部123と、位置特定部123が特定した基準点の位置と、基準点に対して予め定められている基準位置との距離である移動距離を算出する算出部124と、算出部124が算出した移動距離に基づいて、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の縦軸方向又は横軸方向の移動速度であるスクロール速度を特定し、特定したスクロール速度に基づいて、当該表示領域の位置を変化させ、表示画像のうち当該表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる表示制御部125と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、表示制御装置及び表示制御方法に関する。
従来、車両に搭載された表示部や携帯端末の表示部等の画面のサイズが制限される表示部に画像を表示させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−42971号公報
画面のサイズが制限されている表示部にサイズが大きい画像を表示させる場合には、当該画像の一部しか表示されない場合がある。ユーザが当該画像の全体を確認するには、操作部を操作することにより、表示を縮小させたり、画像をスクロールしたりする必要があり、操作が煩雑であった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザが容易に画像の表示領域を変更できるようにする表示制御装置及び表示制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る表示制御装置は、画像を表示する表示部の位置に対して固定された位置に設けられている撮像部が撮像したユーザの画像を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記画像における、前記ユーザの顔に予め定められた基準点の位置を特定する位置特定部と、前記位置特定部が特定した前記基準点の位置と、前記基準点に対して予め定められている基準位置との距離である移動距離を算出する算出部と、前記算出部が算出した移動距離に基づいて、前記表示部に表示する表示画像における表示領域の縦軸方向又は横軸方向の移動速度であるスクロール速度を特定し、特定した前記スクロール速度に基づいて前記表示領域の位置を変化させ、前記表示画像のうち前記表示領域に含まれる部分画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
前記表示制御部は、前記算出部が算出した移動距離が長くなるにしたがって高い前記スクロール速度を特定してもよい。
前記表示制御装置は、前記移動距離を示す距離情報と、前記スクロール速度を示す速度情報とを関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、前記表示制御部は、前記記憶部を参照して前記算出部が算出した前記移動距離に対応する前記スクロール速度を特定してもよい。
前記表示制御部は、前記記憶部を参照して前記算出部が算出した前記移動距離に対応する前記スクロール速度を特定するとともに、前記表示画像の中心と前記表示領域の中心との距離を特定し、当該距離が前記表示画像のサイズと前記表示領域のサイズとに基づいて定められる上限距離から所定範囲内である場合に、当該スクロール速度が相対的に小さくなるように当該スクロール速度を補正し、補正後のスクロール速度に基づいて前記表示領域の位置を変化させてもよい。
前記記憶部は、前記表示画像の中心と前記表示領域の中心との距離と、前記スクロール速度を変化させるための係数であって、当該距離が前記上限距離から所定の範囲内である場合に前記所定の範囲外に比べて値が小さくなる係数とを関連付けて記憶し、前記表示制御部は、前記記憶部を参照して前記算出部が算出した前記移動距離に対応する前記スクロール速度を特定するとともに、前記表示領域の前記表示画像の中心からの距離に対応する前記係数を特定し、当該スクロール速度と当該係数とを乗算することにより当該スクロール速度を補正してもよい。
前記表示制御部は、前記基準位置に対する前記基準点の方向と逆方向に前記表示領域を移動させてもよい。
本発明の第2の態様に係る表示制御方法は、コンピュータが実行する、画像を表示する表示部の位置に対して固定された位置に設けられている撮像部が撮像したユーザの画像を取得するステップと、取得された前記画像における、前記ユーザの顔に予め定められた基準点の位置を特定するステップと、特定された前記基準点の位置と、前記基準点に対して予め定められている基準位置との距離である移動距離を算出するステップと、算出された移動距離に基づいて、前記表示部に表示する表示画像における表示領域の縦軸方向又は横軸方向の移動速度であるスクロール速度を特定し、特定した前記スクロール速度に基づいて前記表示領域の位置を変化させ、前記表示画像のうち前記表示領域に含まれる部分画像を前記表示部に表示させるステップと、を備える。
本発明によれば、ユーザが容易に画像の表示領域を変更できるという効果を奏する。
第1実施形態に係る表示制御装置が搭載される車両の構成を説明するための図である。 第1実施形態に係る表示制御装置の概要を説明するための図である。 第1実施形態に係る表示制御装置の構成を示す図である。 第1実施形態に係る横軸方向の移動距離と、横軸方向のスクロール速度との関係を示す図である。 上限距離の算出方法を説明する図である。 表示画像の中心と表示領域の中心との横軸方向の距離と、横軸方向の係数との関係の一例を示す図である。 第1実施形態に係る表示制御装置が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。 表示制御装置として機能する携帯端末の構成を示す図である。 第2実施形態に係る表示領域の位置を変化させない移動距離の範囲を示す図である。 第2実施形態に係る移動距離と、スクロール速度との関係を示す図である。 第3実施形態に係る移動距離と所定のスクロール速度との関係を示す図である。 第4実施形態に係る移動距離と上限速度との関係を示す図である。 第4実施形態に係る速度範囲識別情報が表示装置に表示された例を示す図である。 第5実施形態に係る相対位置とスクロール速度との関係を示す図である。
<第1実施形態の概要>
図1は、第1実施形態に係る表示制御装置10が搭載される車両Vの構成を説明するための図である。第1実施形態に係る表示制御装置10は、車両Vに搭載され、車両Vに設けられている表示装置2の表示を制御するために用いられる。第1実施形態に係る表示制御装置10は、例えば、バスやトラック等の車両Vに用いられる。
図2は、第1実施形態に係る表示制御装置10の概要を説明するための図である。第1実施形態において、表示制御装置10は、表示装置2の近傍に設けられている操作ボタン3が操作されると、撮像装置1が撮像した車両Vの運転者(ユーザ)の画像を解析し、図2に示すように、画像に示される運転者の顔Fに予め定められた基準点の位置を基準位置PBとする。表示制御装置10は、その後、撮像装置1が撮像した車両Vの運転者の画像を解析し、画像に示される運転者の顔Fに予め定められた基準点の位置PFを特定する。
表示制御装置10は、特定された基準位置PBと基準点の位置PFとの距離Dを算出し、当該距離Dに基づいて定められる表示領域の縦軸方向又は横軸方向の移動速度であるスクロール速度に基づいて、表示装置2に表示する表示画像iにおける表示領域Aの位置を変化させ、表示画像iのうち当該表示領域Aに含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。このようにすることで、運転者は、表示装置2に対する自身の顔の位置を変化させて、容易に表示画像iの表示領域を変更することができる。
<表示制御装置10の構成>
続いて、表示制御装置10の構成について説明する。図3は、第1実施形態に係る表示制御装置10の構成を示す図である。表示制御装置10は、コンピュータであり、図3に示すように、車両Vに設けられている撮像装置1と表示装置2と操作ボタン3とに接続されている。
撮像装置1は、車両Vに搭載された車載カメラである。撮像装置1は、表示装置2の位置に対して固定された位置に設けられている。撮像装置1は、例えば、表示装置2の近傍に設けられている。撮像装置1は、撮像部として機能し、車両Vの運転席を撮像することにより、車両Vの運転者の顔を撮像する。
表示装置2は、車両Vに搭載された液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等であり、表示部として機能する。表示装置2は、表示制御部125の制御に応じて各種情報や画像を表示する。
操作ボタン3は、例えば表示装置2の近傍に設けられており、表示装置2に表示される画像の表示領域を変化させる表示制御の開始指示に係る操作及び終了指示に係る操作を受け付ける。
表示制御装置10は、記憶部11と、制御部12とを備える。
記憶部11は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)やハードディスクである。記憶部11は、制御部12を機能させるための各種のプログラムを記憶する。記憶部11は、制御部12を、操作受付部121、取得部122、位置特定部123、算出部124、及び表示制御部125として機能させるプログラムを記憶する。
制御部12は、例えばECU(Electronic Control Unit)である。制御部12は、記憶部11に記憶されているプログラムを実行することにより、操作受付部121、取得部122、位置特定部123、算出部124及び表示制御部125として機能する。
操作受付部121は、操作ボタン3を介して、車両Vの運転者から、表示装置2に表示される表示画像の表示領域の位置を変化させる表示制御の開始指示に係る操作(開始操作)を受け付ける。また、操作受付部121は、表示装置2に表示される表示画像の表示領域の位置を変化させる表示制御が行われている場合に、操作ボタン3を介して、車両Vの運転者から、当該表示制御の終了指示に係る操作(終了操作)を受け付ける。
取得部122は、撮像装置1が撮像した運転者の画像を取得する。例えば、取得部122は、操作受付部121が開始操作を受け付けると、所定時間(例えば、100ミリ秒)おきに、撮像装置1が撮像した運転者の画像を取得する。取得部122は、操作受付部121が終了操作を受け付けると、撮像装置1に撮像を終了させ、運転者の画像の取得を停止する。
位置特定部123は、操作受付部121が開始操作を受け付けた時点で取得部122が取得した画像における、運転者の顔に予め定められた基準点の位置を特定する。具体的には、位置特定部123は、取得部122が取得した画像を解析し、画像における運転者の両目のそれぞれの位置を特定する。位置特定部123は、両目の中間点の位置を基準点の位置と特定する。
ここで、取得部122は、表示装置2の表示面と平行な基準平面上に基準点があるものとし、基準点の当該基準平面上の位置座標を算出することにより、基準点の位置を特定するものとする。取得部122は、基準点の位置座標として、表示装置2の表示面に対して規定される横軸方向(左右方向)に対応する座標と、当該表示面に対して規定される縦軸方向(上下方向)に対応する座標とを算出する。位置特定部123は、操作受付部121が開始操作を受け付けた時点で取得部122が取得した画像に基づいて特定した基準点の位置を、運転者の顔の基準位置とする。
また、位置特定部123は、操作受付部121が開始操作を受け付けた後に取得部122が取得した画像における、運転者の顔に予め定められた基準点の位置を特定する。
なお、位置特定部123は、取得部122が取得した画像を解析し、運転者の顔の輪郭を特定してもよい。そして、位置特定部123は、運転者の顔の輪郭に基づいて、運転者の顔の中心位置を基準点の位置に特定してもよい。また、位置特定部123は、運転者がサングラスをかけていること等により両目の中間点を特定できない場合に、運転者の顔の輪郭に基づいて基準点の位置を特定してもよい。
算出部124は、位置特定部123が特定した基準点の位置と、当該基準点に対して予め定められた基準位置との距離である移動距離を算出する。具体的には、算出部124は、位置特定部123が特定した基準点の位置と、基準位置との、表示装置2の表示面に対して規定される横軸方向の移動距離を算出するとともに、当該基準点の位置と、基準位置との、表示装置2の表示面に対して規定される縦軸方向の移動距離を算出する。算出部124は、基準位置に対応する位置座標から、基準点の位置を示す位置座標を減算することにより、横軸方向の移動距離と、縦軸方向の移動距離とを算出する。
表示制御部125は、表示装置2に表示画像の一部の画像である部分画像が表示されている場合に、操作受付部121が開始操作を受け付けてから終了操作を受け付けるまで、算出部124が算出した移動距離に基づいて、表示装置2に表示する表示画像における表示領域のスクロール速度を特定する。そして、表示制御部125は、特定したスクロール速度に基づいて表示領域の位置を変化させ、表示画像のうち表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。ここで、表示画像は、例えば、画像ファイルが示す画像や、運転者に目的地までの経路等をナビゲートするナビゲート装置が生成する地図画像であり、表示装置2の表示面のサイズよりも大きいサイズであるものとする。
表示制御部125は、操作受付部121が開始操作を受け付けてから終了操作を受け付けるまで、スクロール速度を特定することとしたが、これに限らない。表示制御部125は、取得部122に、運転中の運転者の画像を取得させておき、当該画像に基づいて、運転者がウィンクをしていることを検出してもよい。そして、表示制御部125は、運転者がウィンクをしてから次にウィンクをするまでの間、又は運転者がウィンクしている間に、スクロール速度を特定してもよい。
表示制御部125は、算出部124が算出した移動距離が長くなるにしたがって、相対的に高いスクロール速度を特定する。以下に、表示制御部125によるスクロール速度を特定する処理の詳細について説明する。
まず、記憶部11には、移動距離を示す距離情報と、スクロール速度を示す速度情報とを関連付けた距離別速度情報が記憶されている。具体的には、記憶部11には、横軸方向の移動距離を示す横方向距離情報と、横軸方向のスクロール速度を示す横方向速度情報とを関連付けた距離別速度情報が記憶されている。
図4は、第1実施形態に係る横軸方向の移動距離と、横軸方向のスクロール速度との関係を示す図である。図4における横軸は、表示装置2の表示面に規定された横軸方向の移動距離を示している。図4における横軸の正方向は、表示装置2の表示面の右側に対応し、負方向は、表示装置2の表示面の左側に対応している。図4における縦軸は、表示装置2の表示面に規定された横軸方向のスクロール速度の高さを示している。図4における縦軸の正方向は、表示装置2の表示面の右側に対応し、負方向は、表示装置2の表示面の左側に対応している。
図4に示されるように、移動距離が右側に増加すればするほど、表示領域の左側への移動速度が高くなり、移動距離が左側に増加すればするほど、表示領域の右側への移動速度が高くなることが確認できる。表示領域は、基準位置に対する基準点の方向と逆方向に移動することとなる。なお、本実施形態において、表示領域は、基準位置に対する基準点の方向と逆方向に移動することとしたが、これに限らない。表示領域は、基準位置に対する基準点の方向と同じ方向に移動してもよい。このようにすることで、表示制御装置10は、運転者の顔の移動方向と同じ方向に表示領域を移動させることができる。
表示制御部125は、記憶部11に記憶されている距離別速度情報を参照して算出部124が算出した移動距離に対応するスクロール速度を特定する。表示制御部125は、記憶部11に記憶されている横方向距離別速度情報を参照して算出部124が算出した横軸方向の移動距離に対応する横軸方向のスクロール速度を特定する。同様に、表示制御部125は、記憶部11に記憶されている縦方向距離別速度情報を参照して算出部124が算出した縦軸方向の移動距離に対応する縦軸方向のスクロール速度を特定する。
表示制御部125は、部分画像を表示する場合に、特定した横軸方向のスクロール速度に基づいて、表示領域の横軸方向の位置を変化させ、特定した縦軸方向のスクロール速度に基づいて、表示領域の縦軸方向の位置を変化させる。そして、表示制御部125は、当該表示領域に含まれる部分画像を、表示装置2に表示させる。
ここで、図4に示されるように、移動距離が右側に増加すればするほど、表示領域の左側への移動速度が高くなり、移動距離が左側に増加すればするほど、表示領域の右側への移動速度が高くなることから、表示制御部125は、基準位置に対する基準点の方向と逆方向に表示領域を移動させる。このようにすることで、表示制御装置10は、運転者が表示装置2の表示面の奥に位置する表示画像をのぞき込む動作に対応して、表示領域を移動させることができる。
なお、表示制御部125は、表示画像の中心と、表示領域の中心の距離を特定し、当該距離が表示画像のサイズと表示領域のサイズとに基づいて定められる上限距離から所定範囲内である場合に、当該スクロール速度が相対的に小さくなるように当該スクロール速度を補正してもよい。図5は、上限距離の算出方法を説明する図である。図5は、表示領域Aの右上の頂点が、表示画像iの右上の頂点に接し、表示領域Aが上方向及び右方向に移動できない状態を示している。このときの表示画像iの中心Opに対する表示領域Aの中心Oaの横軸方向の距離Dmxと、縦軸方向の距離Dmyとが上限距離となる。表示画像iの横幅をXi、高さをYi、表示領域の横幅をXa、高さをYaとすると、横軸方向の上限距離Dmxは、(Xi−Xa)/2となり、縦軸方向の上限距離Dmyは、(Yi−Ya)/2となる。
記憶部11は、表示画像の中心と表示領域の中心との距離と、スクロール速度を変化させるための係数であって、当該距離が上限距離から所定の範囲内である場合に前記所定の範囲外に比べて値が小さくなる係数とを関連付けて記憶する。ここで、係数は、横軸方向と、縦軸方向とで独立に設けられている。図6は、表示画像の中心と表示領域の中心との横軸方向の距離と、横軸方向の係数との関係の一例を示す図である。なお、縦軸方向についても、縦軸方向の表示画像の中心と表示領域の中心との距離と、縦軸方向の係数とが関連付けられて記憶部11に記憶されているものとする。図6に示すように、表示画像の中心と表示領域の中心との横軸方向の距離が、上限距離Dmxの所定割合(例えば、90%)の距離Dth以上になると、横軸方向の表示画像の中心と表示領域の中心との距離が上限距離Dmxになるまで、係数が低下することが確認できる。
表示制御部125は、記憶部11に記憶されている距離別速度情報を参照して算出部124が算出した移動距離に対応するスクロール速度を特定するとともに、表示領域の表示画像の中心からの距離に対応する係数を特定し、当該スクロール速度と当該係数とを乗算することにより当該スクロール速度を補正する。そして、表示制御部125は、補正後のスクロール速度に基づいて表示領域の位置を変化させる。このようにすることで、表示制御装置10は、表示画像の中心と表示領域の中心との距離が上限距離に近づくにしたがって、スクロール速度を滑らかに低下させることができる。
また、表示制御部125は、表示画像の表示領域が、表示画像の輪郭線を超えないように表示領域の位置を制御する。例えば、表示制御部125は、表示画像の中心と表示領域の中心との距離が上限距離である場合において、スクロール速度に対応するスクロール方向が、当該距離が増加する方向である場合、表示領域の位置を変化させないように制御する。このようにすることで、表示領域が表示画像の輪郭線を超え、表示装置2に表示画像の部分画像が表示されなくなることを抑制することができる。
<表示制御装置10が実行する画像表示の処理フロー>
図7は、第1実施形態に係る表示制御装置10が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。なお、本フローチャートでは、車両Vに設けられている操作ボタンが押下されてから次に押下されるまでの間に、基準位置と基準点の位置との距離に基づいて表示領域を変化させる例について説明する。本フローチャートの開始時には、例えば、表示画像における表示領域に含まれる部分画像が表示されているものとする。
まず、表示制御部125は、操作ボタンが押下されたか否かを判定する(S1)。表示制御部125は、操作ボタンが押下されたと判定すると、S2に処理を移し、操作ボタンが押下されていないと判定すると、S1を再実行する。
続いて、取得部122は、撮像装置1が撮像した画像を取得する(S2)。
続いて、位置特定部123は、S2において取得された画像に基づいて、運転者の顔に予め定められた基準点の位置を特定し、当該位置を運転者の顔の基準位置と特定する(S3)。
続いて、取得部122は、撮像装置1が撮像した画像を取得する(S4)。
続いて、位置特定部123は、S4において取得された画像に基づいて、運転者の顔に予め定められた基準点の位置を特定する(S5)。
続いて、算出部124は、S3において特定された基準位置と、S5において特定された基準点の位置との距離である移動距離を特定する(S6)。
続いて、表示制御部125は、表示画像の中心と、表示領域の中心の距離を特定することにより、現在の表示領域の位置を特定する(S7)。
続いて、表示制御部125は、S6において特定した移動距離に関連付けられているスクロール速度と、S7において特定した表示領域の位置に関連付けられている係数とに基づいて、表示領域のスクロール速度を特定する(S8)。
続いて、表示制御部125は、S8において特定されたスクロール速度に基づいて、表示領域の位置を移動させる(S9)。なお、表示制御部125は、表示領域の位置を移動させる場合に、表示領域が、表示画像からはみ出る場合、表示領域を移動させないように制御する。
続いて、表示制御部125は、表示領域に含まれる表示画像の部分画像を表示させる(S10)。
続いて、表示制御部125は、操作ボタンが押下されたか否かを判定する(S11)。表示制御部125は、操作ボタンが押下されたと判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、操作ボタンが押下されていないと判定すると、S4に処理を移す。
<第1実施形態に係る効果>
以上説明したように、第1実施形態に係る表示制御装置10は、撮像装置1が撮像した画像における、運転者の顔に予め定められた基準点に対して基準位置を特定し、当該基準位置と、当該基準点の位置の移動距離を算出する。そして、表示制御装置10は、算出した移動距離に基づいて、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の位置を変化させ、表示画像のうち表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。このようにすることで、運転者は、表示装置2に対する自身の顔の位置を変化させることにより、表示画像の表示領域を容易に変更することができる。
また、表示制御装置10は、算出した移動距離に基づいて定められる表示領域のスクロール速度に基づいて当該表示領域の位置を変化させ、表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。この場合、表示制御装置10は、算出した移動距離が長くなるにしたがって高いスクロール速度を特定する。このようにすることで、表示制御装置10は、移動距離が長い場合に、表示領域を高速にスクロールさせることができる。これにより、表示制御装置10は、地図データのように表示画像のサイズが表示装置2のサイズに比べて著しく大きい場合にも、表示領域を高速に移動させて、運転者が所望する表示領域を速やかに表示させることができる。
なお、本実施形態では、表示制御装置10が、車両Vに設けられている例について説明したが、これに限らない。表示制御装置10は、例えば、携帯端末であってもよい。図8は、表示制御装置10として機能する携帯端末20の構成を示す図である。
図8に示すように、携帯端末20は、撮像部21と、入力部22と、表示部23と、記憶部24と、制御部25とを備える。
撮像部21は、撮像装置1と同じ機能を有している。撮像部21は、表示部23の位置に対して固定された位置に設けられている。
表示部23は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等により構成される。
制御部25は、操作受付部251と、取得部252と、位置特定部253と、算出部254と、表示制御部255として機能する。操作受付部251、取得部252、位置特定部253、算出部254及び表示制御部255は、それぞれ、操作受付部121、取得部122、位置特定部123、算出部124及び表示制御部125と同じ機能を有している。
携帯端末20の位置特定部253は、表示制御装置10と同様に、撮像部21が撮像した画像における、携帯端末20のユーザの顔に予め定められた基準点の位置を特定する。算出部254は、当該基準点の位置と、基準点に対して予め定められる基準位置との距離である移動距離を算出する。表示制御部255は、算出部254が算出した移動距離に基づいて表示部23に表示する表示画像における表示領域のスクロール速度を特定し、特定したスクロール速度に基づいて表示領域の位置を変化させ、表示画像のうち当該表示領域に含まれる部分画像を表示部23に表示させる。このようにすることで、携帯端末20のユーザは、表示部23に対する自身の顔の位置を変化させたり、自身の顔に対して携帯端末20を傾けて撮像部21が撮像する位置を変化させたりすることにより、表示部23に表示される表示画像の部分画像を容易に変更することができる。
<第2実施形態>
[基準位置からの移動距離が短い場合に表示領域の位置を変化させないようにする]
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態に係る表示制御装置10は、運転者の顔に予め定められた基準点の位置と、基準点に対して予め定められる基準位置との距離に基づいて、表示装置2に表示させる表示画像における表示領域の位置を変化させ、表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させた。しかしながら、運転者の顔の位置が完全に停止することは稀であり、運転者の顔は揺れ動いていることが多い。したがって、運転者の顔の揺れに対して表示領域を精度良く移動させると、表示領域が小刻みにスクロールを続けることになり、視認性が悪化するという問題がある。
そこで、第2実施形態に係る表示制御装置10は、運転者の顔の位置が基準位置からわずかに変化しても、表示領域の位置を変化させないように制御する。以下、第2実施形態に係る表示制御装置10について説明する。なお、第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
表示制御部125は、算出部124が算出した移動距離が第1所定距離以下である場合、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の位置を固定し、算出部124が算出した移動距離が第1所定距離より長い場合、当該表示領域の位置を変化させて、表示画像のうち表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。
図9は、第2実施形態に係る表示領域の位置を変化させない移動距離の範囲を示す図である。また、図10は、第2実施形態に係る移動距離と、スクロール速度との関係を示す図である。図10(a)は、横軸方向の移動距離と、横軸方向のスクロール速度との関係を示す図であり、図10(b)は、縦軸方向の移動距離と、縦軸方向のスクロール速度との関係を示す図である。なお、図10(b)における横軸は、表示装置2の表示面に規定された縦軸方向の移動距離を示している。図10(b)における横軸の正方向は、表示装置2の表示面の上側に対応し、負方向は、表示装置2の表示面の下側に対応している。図10(b)における縦軸は、表示装置2の表示面に規定された縦軸方向のスクロール速度の高さを示している。図10(b)における縦軸の正方向は、表示装置2の表示面の上側に対応し、負方向は、表示装置2の表示面の下側に対応している。
表示制御部125は、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が図9及び図10(a)に示す第1距離Dx1以下である場合、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の横軸方向の位置を固定する。また、表示制御部125は、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が図9及び図10(a)に示す第1距離Dx1より長い場合、当該表示領域の横軸方向の位置を変化させる。
同様に、表示制御部125は、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が図9及び図10(b)に示す第2距離Dy2以下である場合、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の縦軸方向の位置を固定する。また、表示制御部125は、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が図9及び図10(b)に示す第2距離Dy2より長い場合、当該表示領域の縦軸方向の位置を変化させる。
このようにすることで、表示制御装置10は、運転者の顔の位置が、基準位置から横軸方向(左右方向)又は縦軸方向(上下方向)に微動しても、表示領域の位置を固定して、表示領域が小刻みにスクロールすることを抑制し、部分画像の視認性を向上させることができる。
また、運転者が自身の顔を横軸方向に移動させて、表示領域を横軸方向に移動させようとした場合、縦軸方向への微動により、表示領域が横軸方向に小刻みにスクロールしなくなる。同様に、運転者が自身の顔を縦軸方向に移動させて、表示領域を縦軸方向に移動させようとした場合、横軸方向への微動により、表示領域が横軸方向に小刻みにスクロールしなくなる。したがって、運転者は、表示領域を横軸方向又は縦軸方向に真直ぐにスクロールさせ易くなる。
なお、表示制御部125は、第1距離Dx1を、第2距離Dy2に比べて長い距離としてもよい。例えば、運転者が運転席に座っている場合には、自身の顔を縦軸方向に移動させる場合に比べて横軸方向に移動させやすいことから、横軸方向に微動しやすい。したがって、第1距離Dx1を、第2距離Dy2に比べて長い距離とすることにより、表示領域が横軸方向に小刻みにスクロールすることを効果的に抑制することができる。
<第2実施形態に係る効果>
以上説明したように、第2実施形態に係る表示制御装置10は、運転者の顔に予め定められた基準点と、当該基準点に対して定められた基準位置との移動距離が第1所定距離以下である場合、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の位置を固定し、当該移動距離が第1所定距離より長い場合、表示領域の位置を変化させて、当該表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。このようにすることで、表示制御装置10は、運転者の顔の揺れに対して、表示領域が小刻みにスクロールすることを抑制し、視認性を向上させることができる。
<第3実施形態>
[移動距離が長くなると定速スクロールを行う]
続いて、第3実施形態について説明する。第1実施形態に係る表示制御装置10は、算出部124が算出した移動距離が長くなるにしたがって高いスクロール速度を特定した。しかしながら、スクロール速度が高くなりすぎると、運転者が所望する位置の部分画像を表示しにくくなるという問題がある。そこで、第3実施形態に係る表示制御装置10は、移動距離が第2所定距離を超えた場合に、スクロール速度を定速として表示領域の位置を変化させる。以下、第3実施形態に係る表示制御装置10について説明する。
第3実施形態において、表示制御部125は、算出部124が算出した移動距離が第2所定距離以下である場合、所定のスクロール速度以下のスクロール速度により表示装置2に表示する表示画像における表示領域の位置を変化させる。また、表示制御部125は、算出部124が算出した移動距離が第2所定距離より長い場合、所定のスクロール速度により表示装置2に表示する表示画像における表示領域の位置を変化させる。
図11は、第3実施形態に係る移動距離と所定のスクロール速度との関係を示す図である。なお、図11に示されるBpは、基準位置を示している。表示制御部125は、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が図11に示す第3距離Dx3以下である場合、当該移動距離に基づいて、所定のスクロール速度以下のスクロール速度であって、当該移動距離が長くなるにしたがって高いスクロール速度となるように横軸方向のスクロール速度を特定する。同様に、表示制御部125は、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が図11に示す第4距離Dy4以下である場合、当該移動距離に基づいて、所定のスクロール速度以下のスクロール速度であって、当該移動距離が長くなるにしたがって高いスクロール速度となるように縦軸方向のスクロール速度を特定する。
表示制御部125は、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が図11に示す第3距離Dx3よりも長い場合、表示領域を基準位置から基準点に向かう方向に所定のスクロール速度で定速スクロールさせる。この場合において、表示制御部125は、表示領域の横軸方向のスクロール速度を横軸方向の上限速度に特定する。また、表示制御部125は、表示領域の縦軸方向のスクロール速度を、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離に基づいて特定する。本実施形態において、表示制御部125は、横軸方向のスクロール速度が横軸方向の上限速度になると、縦軸方向のスクロール速度を、当該上限速度を特定した時点の縦軸方向のスクロール速度に固定する。
表示制御部125は、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が図11に示す第4距離Dy4よりも長い場合、表示領域を基準位置から基準点に向かう方向に所定のスクロール速度で定速スクロールさせる。この場合において、表示制御部125は、表示領域の縦軸方向のスクロール速度を縦軸方向の上限速度に特定する。また、表示制御部125は、当該表示領域の横軸方向のスクロール速度を、算出部124が算出した横軸方向の移動距離に基づいて特定する。本実施形態において、表示制御部125は、縦軸方向のスクロール速度が縦軸方向の上限速度になると、横軸方向のスクロール速度を、当該上限速度を特定した時点の横軸方向のスクロール速度に固定する。
表示制御部125は、特定したスクロール速度に基づいて表示領域の位置を変化させる。ここで、表示制御部125は、表示装置2に部分画像を表示させる場合に、表示領域が所定のスクロール速度により定速でスクロールされているか、算出部124が算出した距離に基づいて定められるスクロール速度によりスクロールされているかを識別する情報を表示装置2に表示させてもよい。例えば、表示制御部125は、部分画像と、表示領域が定速スクロールされているか否かを識別するマークとを表示装置2に表示させてもよい。運転者は、当該マークを確認することにより、表示領域が定速で移動しているか否かを把握することができる。
<第3実施形態に係る効果>
以上説明したように、第3実施形態に係る表示制御装置10は、算出部124が算出した移動距離が第2所定距離以下である場合、所定のスクロール速度以下のスクロール速度により表示装置2に表示する表示画像における表示領域の位置を変化させ、当該移動距離が第2所定距離より長い場合、所定のスクロール速度により表示領域の位置を変化させる。このようにすることで、表示制御装置10は、スクロール速度が高くなりすぎることを抑制することができる。これにより、運転者は、自身が所望する部分画像を容易に表示させることができる。
<第4実施形態>
[横軸方向と縦軸方向とで独立して定速スクロールを行う]
続いて、第4実施形態について説明する。第3実施形態に係る表示制御装置10は、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が第3距離Dx3よりも長い場合、又は算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が第4距離Dy4よりも長い場合、表示領域を基準位置から基準点に向かう方向に所定のスクロール速度で定速スクロールさせるものとした。しかしながら、運転者は、横軸方向に移動距離に基づく定速スクロール時に、縦軸方向の移動速度を変化させたり、縦軸方向に移動距離に基づく定速スクロール時に、横軸方向の移動速度を変化させたりしたい場合がある。そこで、第4実施形態に係る表示制御装置10は、横軸方向と縦軸方向とで独立して定速スクロールを行う。以下、第4実施形態に係る表示制御装置10について説明する。
第4実施形態において、表示制御部125は、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が第3距離Dy3よりも長い場合に、表示装置2に表示する表示画像における表示領域の横軸方向のスクロール速度を、第1のスクロール速度としての横軸方向の上限速度に特定する。また、表示制御部125は、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が第4距離Dy4よりも長い場合、当該表示領域の縦軸方向のスクロール速度を、第2のスクロール速度としての縦軸方向の上限速度に特定する。
図12は、第4実施形態に係る移動距離とスクロール速度との関係を示す図である。図12(a)は、横軸方向の移動距離と、横軸方向のスクロール速度との関係を示す図であり、図12(b)は、縦軸方向の移動距離と、縦軸方向のスクロール速度との関係を示す図である。
表示制御部125は、図12(a)に示すように、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が第3距離Dx3以下である場合、当該移動距離に基づいて、横軸方向のスクロール速度を、横軸方向のスクロール速度の上限速度Vmx以下のスクロール速度に特定する。表示制御部125は、図12(a)に示すように、横軸方向の移動距離が長くなるにしたがって高いスクロール速度となるように横軸方向のスクロール速度を特定する。また、表示制御部125は、図12(a)に示すように、算出部124が算出した横軸方向の移動距離が第3距離Dx3より長い場合、スクロール速度を、上限速度Vmxに特定する。
同様に、表示制御部125は、図12(b)に示すように、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が第4距離Dy4以下である場合、当該移動距離に基づいて、縦軸方向のスクロール速度を、縦軸方向のスクロール速度の上限速度Vmy以下のスクロール速度に特定する。表示制御部125は、図12(b)に示すように、縦軸方向の移動距離が長くなるにしたがって高いスクロール速度となるように縦軸方向のスクロール速度を特定する。また、表示制御部125は、図12(b)に示すように、算出部124が算出した縦軸方向の移動距離が第4距離Dy4より長い場合、スクロール速度を、上限速度Vmyに特定する。
本実施形態では、横軸方向のスクロール速度の特定と、縦軸方向のスクロール速度の特定とをそれぞれ独立して行う。そして、表示制御部125は、特定した横軸方向のスクロール速度及び縦軸方向のスクロール速度に基づいて、表示領域の横軸方向の位置及び縦軸方向の位置を独立して変化させる。
ここで、表示制御部125は、表示装置2に部分画像を表示させる場合に、横軸方向又は縦軸方向のスクロール速度が、上限速度であるか、算出部124が算出した距離に基づいて定められるスクロール速度であるかを識別する速度範囲識別情報を表示装置2に表示させてもよい。図13は、第4実施形態に係る速度範囲識別情報が表示装置2に表示された例を示す図である。図13では、表示装置2に対し、部分画像とともに、現時点でのスクロール速度が上限速度であるか否かを示す情報として、速度範囲を示す領域と、現時点での速度が上限速度であるか否かを示すマークとが表示されている。
具体的には、図13には、横軸方向のスクロール速度の範囲を示す領域Ax1〜Ax3と、横軸方向のスクロール速度がどの速度範囲に属しているかを示すマークMxと、縦軸方向のスクロール速度の範囲を示す領域Ay1〜Ay3と、縦軸方向のスクロール速度がどの速度範囲に属しているかを示すマークMyとが表示されている。領域Ax1は、横軸方向のスクロール速度が、算出部124が算出した横軸方向の距離に基づいて定められるスクロール速度である範囲を示す。領域Ax2、Ax3は、横軸方向のスクロール速度が上限速度である範囲を示す。領域Ay1は、縦軸方向のスクロール速度が、算出部124が算出した縦軸方向の距離に基づいて定められるスクロール速度である範囲を示す。領域Ay2、Ay3は、縦軸方向のスクロール速度が上限速度である範囲を示す。運転者は、マークMxが領域Ax1〜Ax3のどの領域に含まれているか、及びマークMyが領域Ay1〜Ay3のどの領域に含まれているかを確認することにより、表示領域が上限速度で移動しているか否かを把握することができる。
<第4実施形態に係る効果>
以上説明したように、第4実施形態に係る表示制御装置10は、算出した横軸方向の移動距離に基づいて表示装置2に表示する表示画像における表示領域の横軸方向のスクロール速度を特定し、算出した縦軸方向の移動距離に基づいて当該表示領域の縦軸方向のスクロール速度を特定し、特定した横軸方向のスクロール速度及び縦軸方向のスクロール速度に基づいて、表示領域の横軸方向の位置及び縦軸方向の位置を独立して変化させ、表示画像のうち表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。このようにすることで、運転者は、横軸方向に移動距離に基づく定速スクロール時に、縦軸方向の移動速度を変化させたり、縦軸方向に移動距離に基づく定速スクロール時に、横軸方向の移動速度を変化させたりすることができる。
<第5実施形態>
[基準位置と基準点との相対位置を含む領域に割り当てられたスクロール速度に基づいてスクロールを行う]
続いて、第5実施形態について説明する。第5実施形態に係る表示制御装置10は、基準位置と基準点との相対位置を含む領域に割り当てられたスクロール速度に基づいてスクロールを行う点で第1実施形態と異なる。以下、第5実施形態に係る表示制御装置10について説明する。
第5実施形態に係る位置特定部123は、取得部122が取得した画像における、運転者の顔に予め定められた基準点の位置を特定し、予め定められている基準位置に対する当該基準点の相対位置を特定する。例えば、位置特定部123は、基準位置を原点とした場合の基準点の座標を特定することにより、基準位置に対する当該基準点の相対位置を特定する。
表示制御部125は、位置特定部123が特定した相対位置に基づいて、表示装置2に表示する表示画像における表示領域のスクロール速度を特定する。表示制御部125は、特定したスクロール速度に基づいて当該表示領域の位置を変化させ、表示画像のうち、当該表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。
図14は、第5実施形態に係る相対位置とスクロール速度との関係を示す図である。図14に示されるように、第5実施形態では、複数の領域として、基準位置Bpを中心とする矩形形状の領域A1〜A4が規定されている。隣接する2つの領域において、外側の領域に関連付けられているスクロール速度は、内側の領域に関連付けられているスクロール速度に比べて高いものとする。なお、本実施形態では、領域A1〜A4の形状を矩形形状としたが、これに限らない。例えば、領域A1〜A4の形状は、矩形の頂点部分に丸みが施された形状であったり、円形形状であったりしてもよい。
具体的には、領域A1は、基準位置Bpからの相対位置に基づいてスクロール速度が特定される領域である。領域A1における最大のスクロール速度は、第1のスクロール速度である。例えば、領域A1を示す矩形の頂点部分において、第1のスクロール速度となる。また、領域A2には、第1のスクロール速度が割り当てられている。領域A3には、第1のスクロール速度よりも高い第2のスクロール速度が割り当てられている。領域A4には、第2のスクロール速度よりも高い第3のスクロール速度が割り当てられている。
表示制御部125は、複数の領域A1〜A4のうち、位置特定部123が特定した相対位置を含む領域に対応するスクロール速度に基づいて、表示領域の位置を変化させる。例えば、表示制御部125は、位置特定部123が特定した相対位置を含む領域が、図14に示す領域A3である場合、基準位置から基準点に向かう方向に対し、当該領域A3に関連付けられているスクロール速度により表示領域を変化させる。
また、基準点の位置が領域A1を示す矩形の頂点から領域A2に移動した場合、スクロール速度が第1スクロール速度に滑らかに切り替わる。したがって、表示制御装置10は、運転者に違和感を与えずにスクロール速度を切り替えることができる。
<第5実施形態に係る効果>
以上説明したように、第5実施形態に係る表示制御装置10は、基準位置に対する、ユーザの顔に予め定められた基準点の相対位置を特定し、相対位置に基づいて表示領域のスクロール速度を特定する。そして、表示制御装置10は、特定したスクロール速度に基づいて表示画像における表示領域の位置を変化させ、表示画像のうち表示領域に含まれる部分画像を表示装置2に表示させる。このようにすることで、運転者は、表示装置2に対する自身の顔の位置を変化させることにより、表示画像の表示領域を容易に変更することができる。
以上、本発明を複数の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。例えば、上述の複数の実施形態を組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態に第2実施形態及び第3実施形態を組み合わせたり、第1実施形態に第2実施形態及び第4実施形態を組み合わせたりしてもよい。なお、実施形態の組み合わせの例は一例に過ぎず、上述した組み合わせ以外の実施形態の組み合わせを行ってもよい。
また、表示装置2は、車両Vに車載モニターや携帯端末20に設けられる表示部の他に、パソコンのディスプレイであってもよい。また、上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1・・・撮像装置
2・・・表示装置
3・・・操作ボタン
10・・・表示制御装置
11・・・記憶部
12・・・制御部
121・・・操作受付部
122・・・取得部
123・・・位置特定部
124・・・算出部
125・・・表示制御部
20・・携帯端末
21・・・撮像部
22・・・入力部
23・・・表示部
24・・・記憶部
25・・・制御部
251・・・操作受付部
252・・・取得部
253・・・位置特定部
254・・・算出部
255・・・表示制御部
V・・・車両

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示部の位置に対して固定された位置に設けられている撮像部が撮像したユーザの画像を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記画像における、前記ユーザの顔に予め定められた基準点の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部が特定した前記基準点の位置と、前記基準点に対して予め定められている基準位置との距離である移動距離を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した移動距離に基づいて、前記表示部に表示する表示画像における表示領域の縦軸方向又は横軸方向の移動速度であるスクロール速度を特定し、特定した前記スクロール速度に基づいて前記表示領域の位置を変化させ、前記表示画像のうち前記表示領域に含まれる部分画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記算出部が算出した移動距離が長くなるにしたがって高い前記スクロール速度を特定する、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記移動距離を示す距離情報と、前記スクロール速度を示す速度情報とを関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記記憶部を参照して前記算出部が算出した前記移動距離に対応する前記スクロール速度を特定する、
    請求項1又は2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記記憶部を参照して前記算出部が算出した前記移動距離に対応する前記スクロール速度を特定するとともに、前記表示画像の中心と前記表示領域の中心との距離を特定し、当該距離が前記表示画像のサイズと前記表示領域のサイズとに基づいて定められる上限距離から所定範囲内である場合に、当該スクロール速度が相対的に小さくなるように当該スクロール速度を補正し、補正後のスクロール速度に基づいて前記表示領域の位置を変化させる、
    請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記記憶部は、前記表示画像の中心と前記表示領域の中心との距離と、前記スクロール速度を変化させるための係数であって、当該距離が前記上限距離から所定の範囲内である場合に前記所定の範囲外に比べて値が小さくなる係数とを関連付けて記憶し、
    前記表示制御部は、前記記憶部を参照して前記算出部が算出した前記移動距離に対応する前記スクロール速度を特定するとともに、前記表示領域の前記表示画像の中心からの距離に対応する前記係数を特定し、当該スクロール速度と当該係数とを乗算することにより当該スクロール速度を補正する、
    請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、前記基準位置に対する前記基準点の方向と逆方向に前記表示領域を移動させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  7. コンピュータが実行する、
    画像を表示する表示部の位置に対して固定された位置に設けられている撮像部が撮像したユーザの画像を取得するステップと、
    取得された前記画像における、前記ユーザの顔に予め定められた基準点の位置を特定するステップと、
    特定された前記基準点の位置と、前記基準点に対して予め定められている基準位置との距離である移動距離を算出するステップと、
    算出された移動距離に基づいて、前記表示部に表示する表示画像における表示領域の縦軸方向又は横軸方向の移動速度であるスクロール速度を特定し、特定した前記スクロール速度に基づいて前記表示領域の位置を変化させ、前記表示画像のうち前記表示領域に含まれる部分画像を前記表示部に表示させるステップと、
    を備える表示制御方法。
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