JP2020051884A

JP2020051884A - 車両利用支援システム

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Publication number: JP2020051884A
Application number: JP2018181285A
Authority: JP
Inventors: 裕紀田中; Hironori Tanaka; 悟士三輪; Satoshi Miwa; 美由紀下田; Miyuki Shimoda; 文彰山口; Fumiaki Yamaguchi
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2018-09-27
Filing date: 2018-09-27
Publication date: 2020-04-02
Anticipated expiration: 2038-09-27
Also published as: US20200104890A1; JP7082555B2; US11288717B2; CN110956302A

Abstract

【課題】移動時間及び移動に伴って生じるコストを考慮して、貸与車両の利用者による目的までの移動ルートの選択を支援する車両利用支援システムを提供する。【解決手段】トータル料金算出部１８は、走行料金算出部１３により算出された走行料金と、予測超過料金算出部１５により算出された予測超過料金とを含むトータル料金を算出する。移動ルート選択情報提供部１９は、移動ルート抽出部１２により複数の移動ルートが抽出された場合に、トータル料金算出部により算出された移動ルート毎のトータル料金と、予測移動時間算出部１４より算出された移動ルート毎の予測移動時間とに基づく、移動ルートの選択情報を提供する。【選択図】図２

Description

本発明は、車両の利用者に対する支援を行う車両利用支援システムに関する。

従来、使用中のレンタカーの現在位置から返却場所までの移動に必要な返却移動時間を算出し、返却移動時間とレンタカーの返却予定期限までの猶予時間とを比較するようにしたレンタカー管理装置が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
特許文献１に記載されたレンタカー管理装置においては、返却移動時間が返却予定期限までの猶予時間以上となったときに、レンタカーに設けられた端末に返却指示画面を表示させている。

特開２００４−２９５３９２号公報

上記特許文献1に記載されたレンタカー管理装置によれば、目的地である返却場所までの走行ルートが一つである場合には、利用者にとって適切な報知を行うことができる。しかしながら、目的地までの走行ルートが複数存在する場合があり、この場合には、選択された走行ルートによって目的地までの移動時間と移動に伴って生じるコストが相違する。そして、レンタカー等の貸与車両の利用者は、目的地までの移動時間及び移動に伴って生じるコストを考慮した適切な走行ルートの選択を要望すると考えられる。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、移動時間及び移動に伴って生じるコストを考慮して、貸与車両の利用者による目的までの移動ルートの選択を支援する車両利用支援システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成する好ましい一態様として、車両による移動区間を含む第１地点から第２地点までの移動ルートを抽出する移動ルート抽出部と、前記移動ルートにおける車両の走行料金を算出する走行料金算出部と、前記移動ルートによる予測移動時間を算出する予測移動時間算出部と、使用可能期間が設定され、該使用可能期間を超えて使用するときには超過料金が発生する貸与車両により、前記移動ルートによる移動を行う場合に発生すると予測される予測超過料金を算出する予測超過料金算出部と、前記走行料金算出部により算出された前記走行料金と、前記予測超過料金算出部により算出された前記予測超過料金とを含むトータル料金を算出するトータル料金算出部と、前記移動ルート抽出部により複数の前記移動ルートが抽出された場合に、前記トータル料金算出部により算出された前記移動ルート毎の前記トータル料金と、前記予測移動時間算出部により算出された前記移動ルート毎の前記予測移動時間とに基づく、前記移動ルートの選択情報を提供する移動ルート選択情報提供部とを備えている車両利用支援システムが挙げられる。

上記車両利用支援システムにおいて、前記移動ルート選択情報提供部は、前記移動ルートの選択情報の提供として、複数の前記移動ルート間での前記トータル料金及び前記予測移動時間の対比が可能な移動条件対比情報を、前記貸与車両の利用者が使用する通信端末に送信する処理を実行する構成としてもよい。

上記車両利用支援システムにおいて、前記移動ルート選択情報提供部は、前記移動ルートの選択情報の提供として、複数の前記移動ルートのうち、前記トータル料金が最安となる前記移動ルートの情報を、前記貸与車両の利用者が使用する通信端末に送信する処理を実行する構成としてもよい。

上記車両利用支援システムにおいて、前記移動ルートにおいて車両により消費されると予測されるエネルギーの料金である予測エネルギー料金を算出する予測エネルギー料金算出部を備え、前記トータル料金算出部は、前記予測エネルギー料金算出部により算出された前記予測エネルギー料金を含む前記トータル料金を算出する構成としてもよい。

上記車両利用支援システムにおいて、前記移動ルート抽出部は、前記移動ルートとして、前記貸与車両による移動と、前記貸与車両を返却した後の公共交通機関による移動とを組み合わせた複合移動ルートを抽出し、前記トータル料金算出部は、前記公共交通機関による移動に必要な料金を含めて、前記複合移動ルートにおける前記トータル料金を算出し、前記移動ルート選択情報提供部は、前記複合移動ルートの情報を含む前記選択情報を提供する構成としてもよい。

上記車両利用支援システムによれば、移動ルート抽出部により抽出された移動ルートについて、走行料金と貸与車両の予測超過料金とを含むトータル料金と、予測移動時間とが算出される。そして、移動ルート抽出部により複数の移動ルートが抽出された場合に、移動ルート選択情報提供部により、各移動ルートのトータル料金と予測移動時間とに基づく、移動ルートの選択情報が、貸与車両の利用者が使用する通信端末に送信される。これにより、移動時間及び移動に伴って生じるコストを考慮して、貸与車両の利用者による目的までの移動ルートの選択を支援することができる。

車両利用支援システムにより抽出された移動ルートの説明図。車両利用支援システムの構成図。車両管理情報の説明図。移動ルート情報の説明図。移動ルート選択情報の提供処理の第１実施形態のフローチャート。移動ルート選択情報の提供処理の第２実施形態のフローチャート。

［１．車両利用支援システムの構成］
図１〜図４を参照して、本実施形態における車両利用支援システム１の構成について説明する。車両利用支援システム１は、レンタルやカーシェアリング等により提供される貸与車両１００の利用者Ｐｕが、貸与車両１００を使用して移動する際に、移動ルートの選択に関する支援を行う。

車両利用支援システム１は、通信ネットワーク５００を介して、貸与車両１００に登載された車載装置１１０、貸与車両１００の利用者Ｐｕが携帯する利用者端末１２０、及び貸与車両１００の使用を管理する車両管理サーバ２００との間で通信を行う。車載装置１１０は、本発明の貸与車両の利用者により使用される通信端末に相当する。

図１は、車両利用支援システム１により、貸与車両１００の現在位置である第１地点Ｍｐ１から、予約時に設定された貸与車両１００の返却予定地点である第２地点Ｍｐ２までの移動ルートとして、第１移動ルートＲｔ１、第２移動ルートＲｔ２、及び第３移動ルートＲｔ３という三つの移動ルートが抽出された場合を示している。

第１移動ルートＲｔ１は、第１地点Ｍｐ１から第２地点Ｍｐ２まで、走行料金が不要である一般道路を走行する移動ルートである。第２移動ルートＲｔ２は、第１地点Ｍｐ１から第２地点Ｍｐ２まで、走行料金が必要である高速道路３００を利用して走行する移動ルートである。第３移動ルートＲｔ３は、貸与車両１００による移動と、電車４２０（本発明の公共交通機関に相当する）による移動とを組み合わせた複合移動ルートである。

第３移動ルートＲｔ３の第１地点Ｍｐ１から第３地点Ｍｐ３までは、貸与車両１００による移動区間Ｒｔ３１であり、利用者Ｐｕは、第３地点Ｍｐ３で貸与車両１００を返却する。第３地点Ｍｐ３から第２地点Ｍｐ２までは、電車４２０による移動区間Ｒｔ３２である。

次に、図２を参照して、車両管理サーバ２００の記憶装置（図示しない）には、車両管理情報２０１が保存されている。図３に示したように、車両管理情報２０１には、車両管理サーバ２００に登録された各貸与車両について、符号２０１ａで示した車両ＩＤ（identification）、符号２０１ｂで示した車両予約Ｎｏ．、符号２０１ｃで示した車両予約期間（車両の使用可能期間）、符号２０１ｄで示した車両借用地点、符号２０１ｅで示した車両返却地点、符号２０１ｆで示した利用者ＩＤ等が記録されている。車両予約期間内に貸出車両が返却されなかったときには、超過料金が発生する。

車両利用支援システム１は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１０、メモリ３０、及び通信部４０等により構成されたコンピュータシステムである。メモリ３０には、車両利用支援システム１の制御用プログラム３１、利用者管理情報３２、地図情報３３、公共交通機関情報３４、及び移動ルート情報３５等が保存されている。利用者管理情報３２には、車両利用支援システム１により提供される支援サービスを受けるための登録を行った利用者のプロフィール、利用者に対して発行された利用者ＩＤ等が記録されている。地図情報３３には、高速道路等の有料道路の情報を含む道路情報が記録されている。公共交通機関情報３４には、鉄道、バス等の公共交通機関の運行路線、料金、所要時間等の情報が記録されている。

移動ルート情報３５には、図４に示したように、後述する移動ルート抽出部１２によって抽出された各移動ルートについて、符号３５ａで示した移動ルートＮｏ．、符号３５ｂで示した走行料金、符号３５ｃで示した予測所要時間、符号３５ｄで示した予測超過料金、符号３５ｅで示した予測エネルギー料金、符号３５ｆで示した貸与車両の途中返却箇所の有無、符号３２ｆで示した公共交通機関料金、及びトータル料金３２ｆ等の情報が記録されている。図４では、図１に示した第１移動ルートＲｔ１、第２移動ルートＲｔ２、及び第３移動ルートＲｔ３の情報を例示している。

ＣＰＵ１０は、メモリ３０に保存された制御用プログラム３１を読み込んで実行することにより、利用者管理部１１、移動ルート抽出部１２、走行料金算出部１３、予測移動時間算出部１４、予測超過料金算出部１５、予測エネルギー料金算出部１６、公共交通機関料金算出部１７、トータル料金算出部１８、及び移動ルート選択情報提供部１９として機能する。以下では、利用者Ｐｕが、カーシェアリングにより提供される貸与車両１００を使用する場合の処理について説明する。

利用者管理部１１は、利用者Ｐｕによる登録操作に応じて利用者端末１２０から送信された利用者情報を受信したときに、利用者情報に含まれる利用者Ｐｕのプロフィール、利用者Ｐｕに対して発行した利用者ＩＤ等の情報を、利用者管理情報３２に記録する。また、利用者管理部１１は、利用者端末１２０から貸与車両１００の車両予約Ｎｏ．を含む予約情報を受信したときに、車両管理サーバ２００に貸与車両１００の予約内容を示す予約内容情報Ｃｓｉの送信を要求する予約内容要求Ｃｓｉ＿ｒｑを送信する。

予約内容要求Ｃｓｉ＿ｒｑを受信した車両管理サーバ２００は、車両管理情報２０１を参照して、貸与車両１００の予約内容情報Ｃｓｉを車両利用支援システム１に送信する。利用者管理部１１は、予約内容情報Ｃｓｉにより利用者Ｐｕによる貸与車両１００の予約内容を認識して利用者管理情報３２に記録する。予約内容には、貸与車両１００の予約期間及び返却予定地点が含まれる。

貸与車両１００に登載された車載装置１１０は、ＧＰＳ（Global Positioning System）センサにより貸与車両１００の現在位置を検出する機能と、目的までのルート案内を行う機能とを有している。車載装置１１０は、表示器１１１に移動ルートを示した地図を表示すると共に、スピーカ１１２から音声によるガイダンスを出力することによって、ルート案内を行う。

移動ルート抽出部１２は、貸与車両１００の車載装置１１０から送信された貸与車両１００の現在位置情報を受信することにより、貸与車両１００の現在位置を認識する。また、移動ルート抽出部１２は、利用者管理情報３２に記録されている貸与車両１００の予約内容を参照して、貸与車両１００の返却予定地点を認識する。そして、移動ルート抽出部１２は、貸与車両１００の現在位置である第１地点Ｍｐ１から、返却予定地点である第２地点Ｍｐ２までの移動ルートＲｔを、地図情報３３を参照して抽出する。

走行料金算出部１３は、移動ルート抽出部１２により抽出された移動ルートＲｔに、高速道路等の有料道路の走行区間が含まれる場合に、地図情報３３或いは、交通情報サーバ（図示しない）等から受信した道路情報に基づいて、移動ルートＲｔにおける走行料金を算出する。

予測移動時間算出部１４は、移動ルートＲｔによる予測移動時間を、貸与車両１００による走行区間については、走行距離と想定される走行速度に基づいて算出し、公共交通機関を利用した移動区間については、公共交通機関情報３４を参照して算出する。ここで、想定される貸与車両１００の走行速度は、例えば高速道路では１００ｋｍ／ｈｏｕｒ、一般道路では４０ｋｍ／ｈｏｕｒに設定される。予測超過料金算出部１５は、利用者Ｐｕが貸与車両１００により移動ルートＲｔを移動している途中で、貸与車両１００の予約期間が経過すると想定される場合に、予測超過料金を算出する。

予測エネルギー料金算出部１６は、移動ルートＲｔを貸与車両１００を用いて移動する際に貸与車両１００で消費されると予測されるエネルギーの料金である予測エネルギー料金を、貸与車両１００の車種に応じて算出する。具体的には、予測エネルギー料金算出部１６は、貸与車両１００の走行距離を、貸与車両１００の車種及び走行道路の種別（高速道路又は一般道路）に応じて設定された貸与車両１００の単位距離あたりのエネルギー消費量で除算することによって、移動ルートＲｔにおける貸与車両１００のエネルギー消費量を算出する。

そして、予測エネルギー料金算出部１６は、移動ルートＲｔにおける貸与車両１００のエネルギー消費量に、単位量あたりのエネルギー料金を乗じることによって、移動ルートＲｔにおける貸与車両の予測エネルギー料金を算出する。例えば、貸与車両１００がガソリン等の化石燃料を使用する車両である場合は、消費される化石燃料の料金が予測エネルギー料金となる。また、貸与車両１００が電動車両であるときには、消費される電力の料金が予測エネルギー料金となる。公共交通機関料金算出部１７は、移動ルートＲｔに公共交通機関を利用した移動区間が含まれる場合に必要となる公共交通機関の利用料金を算出する。

トータル料金算出部１８は、走行料金算出部１３により算出された走行料金と、予測超過料金算出部１５により算出された予測超過料金と、予測エネルギー料金算出部１６により算出された予測エネルギー料金と、公共交通機関料金算出部１７により算出された公共交通機関の利用料金とを合計したトータル料金を算出する。

移動ルート選択情報提供部１９は、移動ルート抽出部１２により複数の移動ルートＲｔが抽出された場合に、移動ルートの選択に関する移動ルート選択情報を提供する。

［２．移動ルートの選択情報提供処理の第１実施形態］
図５に示したフローチャートに従って、車両利用支援システム１により実行される移動ルート選択情報の提供処理の第１実施形態について説明する。

利用者端末１２０は、ステップＳ２０で、貸与車両１００の利用者Ｐｕにより、車両利用支援システム１による支援サービスを受けるための登録操作がなされたときに、登録操作により入力された利用者情報Ｕｓｉと貸与車両１００の予約情報Ｒｎｔｉを車両利用支援システム１に送信する。利用者情報Ｕｓｉには、利用者Ｐｕのプロフィール等が含まれ、予約情報Ｒｎｔｉには利用者Ｐｕが貸与車両１００を予約した際に発行された車両予約Ｎｏ．が含まれる。

車両利用支援システム１の利用者管理部１１は、ステップＳ１で、利用者情報Ｕｓｉ及び予約情報Ｒｎｔｉを受信する。そして、利用者管理部１１は、利用者Ｐｕの登録処理を行って利用者ＩＤを発行し、利用者Ｐｕのプロフィールと利用者ＩＤを利用者管理情報３２に記録する。また、利用者管理部１１は、車両管理サーバ２００に車両予約Ｎｏ．を含む予約内容要求Ｃｓｉ＿ｒｑを送信する。そして、利用者管理部１１は、車両管理サーバ２００から送信された予約内容情報Ｃｓｉを受信することによって、利用者Ｐｕによる貸与車両１００の予約内容を認識し、貸与車両１００の予約期間と返却予定地点の情報を利用者管理情報３２に記録する。

利用者端末１２０は、ステップＳ２１で、利用者Ｐｕによる貸与車両１００の使用開始操作に応じて、貸与車両１００の使用開始情報を車両利用支援システム１に送信する。車両利用支援システム１の移動ルート抽出部１２は、ステップＳ２で、利用者端末１２０から貸与車両１００の使用開始情報Ｃｕｓｔを受信し、また、貸与車両１００から車両情報Ｃｉｎｆを受信する。車両情報Ｃｉｎｆには、貸与車両１００の現在位置と車種の情報が含まれている。そして、移動ルート抽出部１２は、貸与車両１００の現在位置である第１地点Ｍｐ１から、貸与車両１００の返却予定地点である第２地点Ｍｐ２までの移動ルートＲｔを、地図情報３３を参照して抽出する。

次のステップＳ３で、移動ルート抽出部１２により抽出された移動ルートＲｔについて、走行料金算出部１３により走行料金が算出され、予測移動時間算出部１４により予測移動時間が算出され、予測超過料金算出部１５により予測超過料金が算出される。また、予測エネルギー料金算出部１６により予測エネルギー料金が算出され、公共交通機関料金算出部１７により公共交通機関料金が算出され、トータル料金算出部１８によりトータル料金が算出される。

そして、移動ルート選択情報提供部１９は、各移動ルートＲｔについて算出された、走行料金、予測所要時間、予測超過料金、予測エネルギー料金、公共交通機関料金、及びトータル料金を含む移動情報を、移動ルートＲｔ毎に移動ルート情報３５に記録する。図１に示した例では、移動ルート抽出部１２により第１移動ルートＲｔ１、第２移動ルートＲｔ２、及び第３移送ルートＲｔ３が抽出され、図４に示したように、第１移動ルートＲｔ１、第２移動ルートＲｔ２、及び第３移動ルートＲｔ３の移動情報が、移動ルート情報３５に記録される。

続くステップＳ４で、移動ルート選択情報提供部１９は、各移動ルートＲｔの移動条件を示す移動条件情報Ｍｃｎｄを、利用者端末１２０に送信する。この場合、移動条件情報Ｍｃｎｄは、図４に示した走行料金、予測所要時間、予測超過料金、予測エネルギー料金、公共交通機関料金、及びトータル料金を全て含めてもよく、例えば、予測所要時間とトータル料金のみを含めてもよい。移動条件情報Ｍｃｎｄは、本発明の移動ルート毎のトータル料金及びトータル料金の対比が可能な移動条件対比情報に相当する。

利用者端末１２０は、ステップＳ２２で、各移動ルートＲｔの移動条件を受信して、移動ルートの選択画面を表示部（図示しない）に表示する。選択画面には、図１に示した各移動ルートＲｔ１，Ｒｔ２，Ｒｔ３の経路と、図４に示した各移動ルートの移動条件が一覧表示され、利用者Ｐｕは選択画面を確認して希望するいずれかの移動ルートを選択することができる。

続くステップＳ２３で、利用者端末１２０は、利用者Ｐｕによる移動ルートの選択操作があったときにステップＳ２４に処理を進め、選択結果を示す選択結果情報Ｓｅｌｉを車両利用支援システム１に送信する。車両利用支援システム１の移動ルート選択情報提供部１９は、ステップＳ５で利用者端末１２０から選択結果情報Ｓｅｌｉを受信したときに、選択された移動ルートを示す選択移動ルート情報Ｓｒｔｉを貸与車両１００に送信する。

貸与車両１００の車載装置１１０は、ステップＳ５１で、車両利用支援システム１から選択移動ルート情報Ｓｒｔｉを受信し、選択移動ルート情報Ｓｒｔｉが示す移動ルートに従ったルート案内を実行する。車載装置１１０は、表示器１１１に移動ルートを示した地図を表示すると共に、スピーカ１１２から音声によるガイダンスを出力することによって、ルート案内を行う。

［３．移動ルートの選択情報提供処理の第２実施形態］
図６に示したフローチャートに従って、車両利用支援システム１により実行される移動ルートの選択情報提供処理の第２実施形態について説明する。

図６の車両利用支援システムによるステップＳ１〜Ｓ３の処理、利用者端末１２０によるステップＳ２０〜Ｓ２１の処理、及び貸与車両１００によるステップＳ５０の処理は、上述した図５のフローチャートと共通する。そのため、ここでは、ステップＳ１０以降の処理について説明する。

ステップＳ１０で、車両利用支援システム１の移動ルート選択情報提供部１９は、移動ルート抽出部１２により複数の移動ルートが抽出された場合に、移動ルート情報３５に記録された各移動ルートのトータル料金を比較する。そして、移動ルート選択情報提供部１９は、トータル料金が最安となる移動ルートを選択する。図４に示した例では、抽出された三つの移動ルートＲｔ１，Ｒｔ２，Ｒｔ３のうち、トータル料金が最安である第３移動ルートＲｔ３が選択される。

続くステップＳ１１で、移動ルート選択情報提供部１９は、選択した移動ルートを示す選択移動ルート情報Ｓｒｔｉを、利用者端末１２０と貸与車両１００に送信する。利用者端末１２０は、ステップＳ３０で車両利用支援システム１から選択移動ルート情報Ｓｒｔｉを受信し、選択された移動ルートの経路、予測所要時間、トータル料金等を表示部に表示する。

また、貸与車両１００の車載装置１１０は、ステップＳ６０で車両利用支援システム１から選択移動ルート情報Ｓｒｔｉを受信し、選択された移動ルートに従ったルート案内を実行する。車載装置１１０は、表示器１１１に移動ルートを示した地図を表示すると共に、スピーカ１１２から音声によるガイダンスを出力することによって、ルート案内を行う。

［４．他の実施形態］
上記実施形態では、車両利用支援システム１を、通信ネットワーク５００を介して利用者端末１２０及び貸与車両１００との間で通信を行うコンピュータシステムにより構成した。車両利用支援システム１を、貸与車両１００に登載された車載装置１１０、或いは利用者端末１２０により構成してもよい。

車両利用支援システムを車載装置１１０によって構成した場合は、車載装置１１０が車両管理サーバ２００にアクセスして貸与車両１００の予約内容を認識し、貸与車両１００の返却予定地点までの移動ルートを抽出する。そして、車載装置１１０の表示部に移動ルートの選択情報を表示する、或いは車載装置１１０から利用者端末１２０に移動ルートの選択情報を送信して、利用者端末１２０の表示部に移動ルートの選択情報を表示させる構成となる。

また、車両利用支援システムを利用者端末１２０によって構成した場合は、利用者端末１２０が車両管理サーバ２００にアクセスして貸与車両１００の予約内容を認識し、貸与車両１００の返却地点までの移動ルートを抽出する。そして、利用者端末１２０の表示部に移動ルートの選択情報を表示する構成となる。

上記実施形態では、図６のステップＳ１０において、移動ルート選択情報提供部１９は、移動ルート抽出部１２により抽出された複数の移動ルートの中から、トータル料金が最安となる移動ルートを選択したが、他の選択条件を用いてもよい。例えば、予測移動時間が最短となる移動ルートを選択してもよい。

なお、図２は、本願発明の理解を容易にするために、車両利用支援システム１の機能構成を、主な処理内容により区分して示した概略図であり、車両利用支援システム１の構成を、他の区分によって構成してもよい。また、各構成要素の処理は、１つのハードウェアユニットにより実行されてもよいし、複数のハードウェアユニットにより実行されてもよい。また、図２に示した各構成要素の処理は、１つのプログラムにより実行されてもよいし、複数のプログラムにより実行されてもよい。

１…車両利用支援システム、１０…ＣＰＵ、１１…利用者管理部、１２…移動ルート抽出部、１３…走行料金算出部、１４…予測移動時間算出部、１５…予測超過料金算出部、１６…予測エネルギー料金算出部、１７…公共交通機関料金算出部、１８…トータル料金算出部、１９…移動ルート選択情報提供部、３０…メモリ、３１…制御用プログラム、３２…利用者管理情報、３３…地図情報、３４…公共交通機関情報、３５…移動ルート情報、１００…貸与車両、１１０…車載装置、１２０…利用者端末、２００…車両管理サーバ、２０１…車両管理情報、３００…高速道路、Ｐｕ…利用者、Ｒｔ１，Ｒｔ２，Ｒｔ３…移動ルート。

Claims

車両による移動区間を含む第１地点から第２地点までの移動ルートを抽出する移動ルート抽出部と、
前記移動ルートにおける車両の走行料金を算出する走行料金算出部と、
前記移動ルートによる予測移動時間を算出する予測移動時間算出部と、
使用可能期間が設定され、該使用可能期間を超えて使用するときには超過料金が発生する貸与車両により、前記移動ルートによる移動を行う場合に発生すると予測される予測超過料金を算出する予測超過料金算出部と、
前記走行料金算出部により算出された前記走行料金と、前記予測超過料金算出部により算出された前記予測超過料金とを含むトータル料金を算出するトータル料金算出部と、
前記移動ルート抽出部により複数の前記移動ルートが抽出された場合に、前記トータル料金算出部により算出された前記移動ルート毎の前記トータル料金と、前記予測移動時間算出部により算出された前記移動ルート毎の前記予測移動時間とに基づく、前記移動ルートの選択情報を提供する移動ルート選択情報提供部と
を備えていることを特徴とする車両利用支援システム。
前記移動ルート選択情報提供部は、前記移動ルートの選択情報の提供として、複数の前記移動ルート間での前記トータル料金及び前記予測移動時間の対比が可能な移動条件対比情報を、前記貸与車両の利用者が使用する通信端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両利用支援システム。
前記移動ルート選択情報提供部は、前記移動ルートの選択情報の提供として、複数の前記移動ルートのうち、前記トータル料金が最安となる前記移動ルートの情報を、前記貸与車両の利用者が使用する通信端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の車両利用支援システム。
前記移動ルートにおいて車両により消費されると予測されるエネルギーの料金である予測エネルギー料金を算出する予測エネルギー料金算出部を備え、
前記トータル料金算出部は、前記予測エネルギー料金算出部により算出された前記予測エネルギー料金を含む前記トータル料金を算出することを特徴とする請求項１から請求項３のうちいずれか１項に記載の車両利用支援システム。
前記移動ルート抽出部は、前記移動ルートとして、前記貸与車両による移動と、前記貸与車両を返却した後の公共交通機関による移動とを組み合わせた複合移動ルートを抽出し、
前記トータル料金算出部は、前記公共交通機関による移動に必要な料金を含めて、前記複合移動ルートにおける前記トータル料金を算出し、
前記移動ルート選択情報提供部は、前記複合移動ルートの情報を含む前記選択情報を提供することを特徴とする請求項１から請求項４のうちいずれか１項に記載の車両利用支援システム。